JP5834556B2 - 波長多重システム、合波装置、及び波長設定方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態による波長多重システムの構成を示す概略ブロック図である。
波長多重システムは、発光装置10と合波装置20とを備える。
発光装置10は、複数の異なる波長の光を合波装置20に出力する。
合波装置20は、発光装置10が出力した複数の波長の光を合波して波長多重信号として出力する。
入力ポート21は、発光装置10に光ケーブルを介して接続され、発光装置10から光の入力を受け付ける。
波長選択合波器22は、入力ポート21に入力されたそれぞれの光のうち、入力ポート21毎に定められた波長成分を合波した光信号を、波長多重信号として波長多重信号出力ポート23から出力する。本実施形態において波長選択合波器22は、識別子(符号の「−」に続く数字)が小さい入力ポート21ほど短い波長に対応しており、識別子が大きい入力ポート21ほど長い波長に対応している。つまり、入力ポート21−1が最も短い波長に対応し、入力ポート21−Nが最も長い波長に対応する。
図2に示す合波装置20では、波長選択合波器22はAWGによって構成され、減衰合波器24は多段接続された複数の結合カプラ241−1〜241−Nによって構成される。また、入力ポート21から入力された光は、複数の分配カプラ201−1〜201−Nによって波長選択合波器22と減衰合波器24とに分配される。
本実施形態では、識別子が小さい入力ポート21から入力された光ほど多数の結合カプラ241−1〜241−Nを介して出力ポートに伝送される。結合カプラ241−1〜241−Nを介する数が多いほど多段接続による光強度の損失が大きくなるため、識別子が小さい入力ポート21から入力された光ほど減衰率が高くなる。
入出力部11は、管理者から情報の入力を受け付け、当該情報を制御部13に出力する。また、入出力部11は、制御部13が生成した情報を出力装置(例えば、モニタやスピーカ)を介して出力する。
記憶部12は、合波装置20の入力ポート21に対応する波長を示す波長対応情報と、入力ポート21と減衰率との関係を示す減衰率対応情報とを記憶する。なお、波長対応情報と減衰率対応情報を記憶しているということは、ある入力ポート21に光を入力したときにおける、波長選択合波器22で合波される波長と減衰合波器24において光強度が減衰される減衰率との関係を記憶していることと等価である。なお、本実施形態において減衰率対応情報は、入力ポート21の識別子が小さいほど減衰率が大きいことを示す。
発光部14は、合波装置20の入力ポート21に光ケーブルを介して接続され、合波装置20に光を出力する。
制御部13は、記憶部12が記憶する情報及び光強度算出部16の算出結果に基づいて発光部14が出力する光の波長を変更する。
受光部15は、合波装置20の確認信号出力ポート25から出力された確認信号を受光する。
光強度算出部16は、受光部15が受光した確認信号の波長成分毎の光強度を算出する。
図3は、波長多重システムの動作を示すフローチャートである。
本実施形態では、発光装置10の発光部14−A〜14−Cを、合波装置20の入力ポート21−A〜21−Cに接続する場合について説明する(但し、A〜Cは、N以下の自然数である)。
まず、入出力部11は管理者から、新たに合波装置20に接続する発光部14の識別子と接続先の入力ポート21−A〜21−Cに対応する波長範囲の情報の入力を受け付ける(ステップS1)。次に、受光部15は、発光部14−A〜14−Cが光を出力しない状態において合波装置20の確認信号出力ポート25から出力される確認信号を受光する(ステップS2)。次に、光強度算出部16は、受光部15が受光した確認信号の波長成分毎の光強度を算出する(ステップS3)。
他方、制御部13は、入出力部11が入力を受け付けた波長範囲の光強度がすべて所定の閾値未満であると判定した場合(ステップS4:YES)、ステップS1で入出力部11が入力を受け付けた発光部14は、出力する光の波長が重複しないように、それぞれステップS1で入出力部11が入力を受け付けた波長の光を出力する(ステップS6)。このとき、発光部14−A〜14−Cは、それぞれ同じ出力パワーで入力ポート21−A〜21−Cに光を出力する。
ステップS6で光の出力を開始すると、入力ポート21−A〜21−Cに入力された光は、分配カプラ201−A〜201−Cを介して波長選択合波器22に入力され、波長多重信号として波長多重信号出力ポート23から出力される。このとき、発光部14−Aが出力する波長Bの光は、入力ポート21−Aに対応した波長でないため、波長選択合波器22において合波されない。また、発光部14−Bが出力する波長Aの光も、入力ポート21−Bに対応した波長でないため、波長選択合波器22において合波されない。他方、発光部14−Cが出力する波長Cの光は、入力ポート21−Cに対応した波長であるため、波長選択合波器22において合波される。したがって、波長多重信号の波長と光強度の関係は、図4(A)のようになる。すなわち、波長多重信号の波長A、Bの光強度は、ゼロとなる。
他方、制御部13は、入出力部11が入力を受け付けた波長範囲の光強度がすべて所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS9:YES)、入出力部11が入力を受け付けた波長範囲の光信号の光強度と記憶部12が記憶する入力ポート21と減衰率との関係を示す減衰率対応情報とに基づいて、現時点においてどの入力ポート21にどの波長の光が出力されているかを特定する(ステップS10)。本実施形態において減衰率対応情報は、入力ポート21の識別子が小さいほど減衰率が大きいことを示し、また図4(B)に示すように確認信号の光強度が波長B、波長A、波長Cの順に弱いため、制御部13は、入力ポート21−Aに波長Bが入力され、入力ポート21−Bに波長Aが入力され、入力ポート21−Cに波長Cが入力されていることを特定することができる。
制御部13は、波長と光強度の関係が減衰率対応情報と合致しないと判定した場合(ステップS15:NO)、合波装置20が故障している可能性が高いため、入出力部11を介して警告を出力し(ステップS5)、処理を終了する。
他方、制御部13は、波長と光強度の関係が減衰率対応情報と合致すると判定した場合(ステップS15:YES)、正しく設定が終了できているため、処理を終了する。
また、本実施形態によれば、発光装置10が光強度算出部16を備えることで、確認信号の波長成分毎の光強度をデータ化することができる。
また、本実施形態によれば、制御部13は、判別した接続関係に基づいて発光部14の設定波長を入力ポート21に対応した波長に再設定する。つまり、本実施形態による波長多重システムを用いることで、自動的に入力ポート21と波長の対応を補正することができる。
例えば、本実施形態では、発光装置10において合波装置20に出力する光の波長の補正を行う場合を説明したが、これに限られない。例えば、光強度算出部16が算出した確認信号の波長成分毎の光強度をモニタなどに表示させ、当該表示に基づいて人手で接続関係の調節を行うようにしても良い。
Claims (5)
- 複数の異なる波長の光を出力する発光装置と、前記発光装置が出力した光を合波して波長多重信号として出力する合波装置とを備える波長多重システムであって、
前記合波装置は、
光の入力を受け付ける複数の入力ポートと、
前記入力ポートに入力されたそれぞれの光のうち、入力ポート毎に定められた波長成分を合波し、波長多重信号として出力する波長選択合波器と
前記入力ポート毎に異なる減衰率で光強度を減衰させて当該入力ポートに入力されたそれぞれの光を合波し、確認信号として出力する減衰合波器と
を備えることを特徴とする波長多重システム。 - 前記発光装置は、
前記減衰合波器が出力する確認信号を受光する受光部と、
前記受光部が受光した確認信号の波長成分毎の光強度を算出する光強度算出部と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の波長多重システム。 - 前記発光装置は、
前記合波装置のある入力ポートに光を入力したときにおける、前記波長選択合波器で合波される波長と前記減衰合波器において光強度が減衰される減衰率との関係を記憶する記憶部と、
前記記憶部が記憶する波長で前記合波装置の入力ポートに光を出力する発光部と、
前記光強度算出部が算出した光強度のうち前記出力部が出力した光と同じ波長成分の光強度と、前記記憶部が記憶する関係とに基づいて、前記出力部が出力する波長を変更する変更部と
を備えることを特徴とする請求項2に記載の波長多重システム。 - 入力した光を合波して波長多重信号として出力する合波装置であって、
光の入力を受け付ける複数の入力ポートと、
前記入力ポートに入力されたそれぞれの光のうち、入力ポート毎に定められた波長成分を合波し、波長多重信号として出力する波長選択合波器と
前記入力ポート毎に異なる減衰率で光強度を減衰させて当該入力ポートに入力されたそれぞれの光を合波し、確認信号として出力する減衰合波器と
を備えることを特徴とする合波装置。 - 請求項4に記載の合波装置に入力する光の波長設定方法であって、
前記減衰合波器が出力する確認信号の波長成分のうち前記合波装置の入力ポートに入力した光と同じ波長成分の光強度と、前記合波装置のある入力ポートに光を入力したときにおける、前記波長選択合波器で合波される波長と前記減衰合波器において光強度が減衰される減衰率との関係とに基づいて、前記出力部が出力する波長を変更するステップを有する
ことを特徴とする波長設定方法。
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JP2011151633A JP5834556B2 (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | 波長多重システム、合波装置、及び波長設定方法 |
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JP2013021433A JP2013021433A (ja) | 2013-01-31 |
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