JP5828562B2

JP5828562B2 - タップ切換器

Info

Publication number: JP5828562B2
Application number: JP2012554222A
Authority: JP
Inventors: ブリュックル・オリヴァー; ヘルテル・ウード; ヒルトハンマー・アルミン; サヴェリエフ・アナトリ
Original assignee: マシイネンフアブリーク・ラインハウゼン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング
Priority date: 2010-02-24
Filing date: 2010-12-23
Publication date: 2015-12-09
Anticipated expiration: 2030-12-23
Also published as: ES2530814T3; CN102770929A; RU2012140497A; KR20130002318A; US20120313594A1; US9024596B2; HK1178680A1; UA108873C2; CN102770929B; RU2553462C2; WO2011103908A1; EP2539909B1; CA2789514A1; DE102010008973B4; EP2539909A1; JP2013520809A; DE102010008973A1

Description

本発明は、タップ付変圧器の複数の巻線タップ間を無瞬断に切り換えるための、半導体スイッチング素子を有するタップ切換器に関する。

ハイブリッドスイッチとして構成されている半導体スイッチング素子を有するタップ切換器が、国際公開第０１／２２４４７号パンフレットから公知である。この公知のタップ切換器は、ハイブリッドスイッチとして機械部品と電気部品とを有する。国際公開第０１／２２４４７号パンフレットの実際の課題である当該機械部品は、機械式の開閉接点を有する；中央部品は、可動式の摺動接触子である。この摺動接触子は、星形結線中性点に接続されている接触ガイドレールに沿ってモータ駆動を用いて移動され、このときに固定接触要素に接続する。実際の負荷切換え自体が、グラッツ回路内のダイオードを４つずつ有する２つのＩＧＢＴによって実施される。ハイブリッドスイッチのこの公知の考えは、負荷の切換えを負荷電流の零通過中に正確に確保するための要求が高い。

また別のＩＧＢＴ切換え装置が、国際公開第９７／０５５３６号パンフレットから公知である。このＩＧＢＴ切換え装置の場合、電力変圧器の制御巻線の複数のタップが、２つのＩＧＢＴの直列回路を介して負荷シャントに接続可能である。しかしながら、この装置の場合、タップ切換器を、接続されなければならないその都度のタップ付変圧器に個別に適合させることが必要である。

国際公開第０１／２２４４７号パンフレット国際公開第９７／０５５３６号パンフレット

本発明の課題は、簡素に構成されていて且つ高い機能信頼性を有する冒頭で述べた種類のタップ切換器を提供することにある。さらに、本発明の課題は、或る変圧器に固有の適合が必要であることなしに、様々なタップ付変圧器に対する標準機器として使用可能であるこのようなタップ切換器を提供することにある。

この課題は、請求項１に記載の：
タップ付変圧器の複数の巻線タップ間を無瞬断に切り換えるための、半導体スイッチング素子を有するタップ切換器において、
前記タップ切換器は、機械式の１つの切換接点（ＴＣ）と、１つの第１負荷分岐部（Ａ）と、１つの第２負荷分岐部（Ｂ）と、移動可能な１つの接触キャリア（ＫＴ）とから構成され、
前記切換接点（ＴＣ）の第１側が、１つの負荷シャント（ＬＡ）に接続していて、
前記第１負荷分岐部（Ａ）が、前記タップ付変圧器の巻線タップに接続していて、且つ機械式の１つの第１主接点（ＭＣａ）を有し、且つこの第１主接点（ＭＣａ）に対して並列に、別の１つの第１機械式接点（ＴＣａ）と１つの第１半導体切換え装置（ＳＣＳａ）とから成る１つの第１直列回路を有し、
前記第２負荷分岐部（Ｂ）が、前記タップ付変圧器の巻線タップに接続していて、且つ機械式の１つの第２主接点（ＭＣｂ）を有し、且つこの第２主接点（ＭＣｂ）に対して並列に、別の１つの第２機械式接点（ＴＣｂ）と１つの第２半導体切換え装置（ＳＣＳｂ）とから成る１つの第２直列回路を有し、
各主接点（ＭＣａ，Ｍｃｂ）が、定常状態中に接続されたそれぞれの前記負荷分岐部（Ａ，Ｂ）に電流を通電し、且つ当該それぞれの負荷分岐部（Ａ，Ｂ）を前記負荷シャント（ＬＡ）に電気接続し、
上記の複数の半導体切換え装置（ＳＣＳａ，ＳＣＳｂ）が、これらの半導体切換え装置（ＳＣＳａ，ＳＣＳｂ）の、上記のそれぞれの別の接点（ＴＣａ，ＴＣｂ）に面しない側で互いに電気接続されていて、且つ前記切換接点（ＴＣ）の第２側まで敷設されていて、
上記の複数の主接点（ＭＣａ，ＭＣｂ）及び上記の複数の別の接点（ＴＣａ，ＴＣｂ，ＴＣ）の切り換えが、前記１つの接触キャリア（ＫＴ）によって実行されるように、前記切換接点（ＴＣ）、前記第１主接点（ＭＣａ）、前記第２主接点（ＭＣｂ）、前記第１機械式接点（ＴＣａ）及び前記第２機械式接点（ＴＣｂ）が、前記１つの接触キャリア（ＫＴ）に組み込まれているによって解決される。

本発明は、２つの半導体切換え装置を起点とする。この場合、各切換え装置がそれぞれ、逆並列接続された２つのＩＧＢＴを有する。個々のＩＧＢＴに対して並列に接続された１つのバリスタが、当該個々のＩＧＢＴに割り当てられている。この場合、バリスタ電圧が、それぞれの並列なＩＧＢＴの最大阻止電圧より小さいものの、タップ電圧の最大瞬時値より大きいように、当該バリスタが使用設計されている。

ハイブリッド式のタップ切換器で一般的であるように、当該半導体切換え装置は、機械式接点によってオン又はオフに切り換えられ、負荷シャントに接続可能である。

本発明のタップ切換器の概略図である。図１中に示された半導体切換え装置の拡大図である。代わりの接触構造を有する本発明のタップ切換器の概略図である。巻線タップｎから隣接した巻線タップｎ＋１までの切換え時の切換シーケンスを示す。本発明のタップ切換器の機器技術的な実施の形態を示す。このような本発明のタップ切換器の構造を示す。このような本発明のタップ切換器の横断面図である。このようなタップ切換器の可動接触キャリア自体の投影図である。

以下に、本発明を図面に基づいてさらに詳しく説明する。

図１は、本発明のタップ切換器を示す。ここでは、２つの負荷分岐部Ａ及びＢが示されている。これらの負荷分岐部Ａ及びＢはそれぞれ、１つの機械式接点を通じて１つのタップ付変圧器の１つの巻線タップに接続可能である。両負荷分岐部Ａ又はＢの各々が、機械式の主接点ＭＣａ又はＭＣｂを有する。この主接点ＭＣａ又はＭＣｂは、定常運転中にその都度接続した負荷分岐部の電流を通電させ、負荷シャントＬＡに対する直接の接続を実現する。それぞれの主接点ＭＣａ，ＭＣｂに対して並列に、各負荷分岐部Ａ又はＢは、もう１つの機械式接点ＴＣａ，ＴＣｂとそれぞれ１つの半導体切換え装置ＳＣＳａ，ＳＣＳｂとから構成された１つの直列回路を有する。これらの半導体切換え装置ＳＣＳａ，ＳＣＳｂが、それぞれのスイッチ接点ＴＣａ，ＴＣｂに面しない側で互いに電気接続されていて且つ機械式の切換接点ＴＣまで敷設されている。この切換接点の他方の側が、負荷シャントＬＡに接続している。したがって、機械式接点ＴＣａ又はＴＣｂ及び切換接点ＴＣの対応する操作によって、両負荷分岐部Ａ又はＢの各々からその都度の半導体切換え装置ＳＣＳａ又はＳＣＳｂを経由した負荷シャントＬＡまでの電気接続を切り換えることが、以下でさらに詳しく説明する切り換え中に可能である。

図１ａは、図１中と後の図２中とでもそれぞれ示された電子構成群、すなわち半導体切換え装置ＳＣＳａ，ＳＣＳｂを拡大して示す。この場合、４つのＩＧＢＴＴ１．．．Ｔ４が示されている。これらのＩＧＢＴのうちの各分岐部分内の２つのＩＧＢＴが、互いに直列に接続されている。さらに、１つのダイオードＤ１．．．Ｄ４が、各ＩＧＢＴＴ１．．．Ｔ４に対して並列に設けられている。この場合、両ダイオード（Ｄ１，Ｄ２；Ｄ３，Ｄ４）が、各分岐部分内で互いに接続されている。同様に、当該ダイオードごとに対して並列に、さらに１つのバリスタＶａｒ１．．．Ｖａｒ４が接続されている。

当該両半導体切換え装置ＳＣＳａ，ＳＣＳｂが、実際の半導体スイッチＳＣＳを表す。この半導体スイッチＳＣＳは、既に説明したように次の構成要素から成る：全部で４つのＩＧＢＴＴ１．．．Ｔ４が設けられている。これらのＩＧＢＴのうちの２つのＩＧＢＴが、各分岐部分内に設けられている。これらのＩＧＢＴは、対ごとに制御されている。この場合、負荷分岐部分つまり経路Ａが、遮断している方にあるときに、最初にＩＧＢＴＴ１及びＴ２がオンに切り換えられる。切換えの瞬間中の電流の方向がランダムであるので、これらのＩＧＢＴが、互いに直列に接続されている。他方の負荷分岐部分つまり経路Ｂに切り換わる間に、ＩＧＢＴ１及び２が、オフに切り換えられ、当該他方の側の複数のＩＧＢＴが、ほぼ同時にオンに切り換えられる。ダイオードＤ１．．．Ｄ４が、各ＩＧＢＴＴ１．．．Ｔ４に対して並列に設けられている。同様に、当該ダイオードごとに対して並列に、さらに１つのバリスタＶａｒ１．．．Ｖａｒ４が接続されている。これらのバリスタは、変圧器のタップの浮遊インピーダンス（浮遊インダクタンス）を取り出すか又は除去するために役立つ。半導体スイッチＳＣＳの電気回路が、分岐部分Ａ又はＢごとに等しく構成されていて且つ説明した半導体切換え装置ＳＣＳａ及びＳＣＳｂを有することが分かる。図１ａの下側部分内では、電気接続部分が見て取れる。この電気接続部分は、ここでは示されなかった上述した切換接点ＴＣまで敷設されている。

図２は、同様に２つの負荷分岐部分Ａ及びＢを有する本発明のタップ切換器を示す。既に説明した機械式接点ＴＣａ，ＴＣｂ及びＴＣは、ここでは二重に遮断される接点として構成されている。

図３は、タップ切換器をｎからｎ＋１に切り換えるときの切換シーケンスを示す。

この場合、次のステップが実施される：
−フェーズ１：タップＡの定常運転。電流が、閉じられている接触子ＭＣａを通じて負荷シャントＬＡに向かって通電する。全てのその他の機械スイッチが開かれているので、半導体切換え装置ＳＣＳａ，ＳＣＳｂが遮断されている。
−フェーズ２：電子装置のオンへの切り換え。機械式接点ＴＣａ，ＴＣｂ及びＴＣがほぼ同時にオンに切り換えられる。したがって、電気エネルギーが、タップ電圧を通じて半導体スイッチＳＣＳに供給される。
−フェーズ３：半導体切換えアセンブリＳＣＳａのオンへの切り換え。機械式接触アセンブリの電気抵抗が、当該半導体構成要素と残りの電子構成要素との電気抵抗より小さいので、電流が、最初に依然として機械式接点ＭＣａを通じて通電される。
−フェーズ４：当該主接点ＭＣａのオフ。このため、電流が、半導体切換え装置ＳＣＳａを通じて通電される。
−フェーズ５：電子装置への切り換え。当該半導体切換え装置ＳＣＳａがオフに切り換えられる。半導体切換え装置ＳＣＳｂが、オンに切り換えられて通電を受け継ぐ。
−フェーズ６：他方の側Ｂの機械式接点ＭＣｂが、オンに切り換えられてこの時点で通電を引き継ぐ。
−フェーズ７：半導体切換え装置ＳＣＳｂのオフへの切り換え。機械式接点ＭＣｂが閉じられると、電子装置が、当該分岐部分の半導体切換え装置ＳＣＳｂをオフに切り換える。
−フェーズ８：全ての電子装置のオフへの切り換え。このため、機械式接点ＴＣａ，ＴＣｂ及びＴＣがほぼ同時にオフに切り換えられる。全ての電子構成要素が、電源、すなわちタップ電圧から分離される。負荷電流が、当該他方の側Ｂから閉じられている機械式主接点ＭＣｂを通じて負荷シャントＬＡに直接向かって通電される。当該切換えが終了されている。新しい定常状態に到達されている。

図４は、図１又は２中に概略的に示された本発明のタップ切換器の実施の形態を示す。このタップ切換器が、図３中に示された切換え時の切換シーケンスを実施する。

この場合、同様に、巻線タップが、ここではｎ，ｎ＋１，ｎ＋２が示されている。これらの巻線タップが、細長い鉛筆状の固定された接触フィンガＫＦ１．．．ＫＦ３に電気接続されている。同様に形成された細長い別の接触フィンガＡＦ１．．．ＡＦ３がそれぞれ、シャントフィンガとしてこれらの接触フィンガＫＦ１．．．ＫＦ３に対向して設けられている。これらの別の接触フィンガＡＦ１．．．ＡＦ３が、互いに電気伝導性に接続されていて且つ負荷シャントＬＡを形成する。ここでは破線によって示された接触キャリアＫＴが、一平面内に水平に存在する両側の接触フィンガＫＦ１．．．ＫＦ３及びＡＦ１．．．ＡＦ３の上に設けられている。この接触キャリアＫＴが、これらの接触フィンガの長手方向に対して垂直に移動可能である。また、当該移動方向が、矢印によって示されている。

接触部材が、接触フィンガＫＦ１．．．ＫＦ３；ＡＦ１．．．ＡＦ３に面した側の接触キャリアＫＴ上に配置されている。これらの接触部材が、この接触キャリアＫＴ上に固定されていて且つ変えられない幾何配置でこの接触キャリアＫＴと一緒に相対移動される。この場合、一方では、接触部材ＭＣが設けられている。この接触部材ＭＣが、図４中に示されている定常運転中にその都度の巻線タップを負荷シャントＬＡの対向している接触フィンガに直接接続させる。分離した２つの別の接触部材ＴＣａ及びＴＣｂが、当該接触フィンガに対して横に且つ対称に配置されて設けられている。接触部材ＴＣａが、第１半導体切換え装置ＳＣＳａに電気接続している。その次の接触部材ＴＣｂが、第２半導体切換え装置ＳＣＳｂの入力部に電気接続している。最後に、もう１つの接触部材ＴＣが、他方の側の接触キャリアＫＴ上にさらに設けられている。この接触部材ＴＣが、両半導体切換え装置ＳＣＳａ，ＳＣＳｂの出力部に電気接続されている。切り換え方向に応じて、接触キャリアＫＴの移動時に、接触ブリッジＴＣａ又はＴＣｂが、接触フィンガＫＦ１．．．ＫＦ３のうちの１つの接触フィンガに短期間接触するように、説明した当該もう１つの接触部材が、−接触部材ＭＣと並んで−幾何学的に配置されている。当該他方の側の接触部材ＴＣが、１回の切り換え中に、すなわち接触キャリアＫＴの移動中に負荷シャントＬＡの接触フィンガＡＦ１．．．ＡＦ３のうちの１つの接触フィンガに短期間接触するように、当該他方の側の接触部材ＴＣが幾何学的に配置されている。定常運転では、全てのこれらの接触部材ＴＣａ，ＴＣｂ，ＴＣが接続されていない。その都度の接続された巻線タップ、個々ではｎ＋１を負荷シャントＬＡに対して直接に電気接続させることは、接触部材ＭＣだけによって実施される。その一方で、全ての電子装置は接続されていない。接触部材としてそれぞれ形成された移動方向に幅の広い可動接触子に接続する、接触フィンガとして形成された移動方向に細い接触子の、この実施の形態で示された構成は全体として、本発明のタップ切換器の特に好適な電圧に強い構造を可能にする。

この図中の説明した接触部材の符号は、図１又は２中に示されている機械式スイッチの符号と一致する。

留意すべきは、図１又は２による回路及び図３による切換シーケンスが、構造に関係なく変更されていない点である。

図５は、当該構造の概略的な投影図である。上部のハウジング支持部２を有するハウジング１が示されている。ハウジング１の長手方向に直線状に摺動可能である、図４中ではＫＴとして付記された接触キャリア３が示されている。接触キャリア３に関しては、後でさらに詳しく説明する。図４中ではＫＦとして付記された接触フィンガ４が、一点鎖線によって示されている第１水平面内に設けられている。それぞれの接触フィンガＫＦに対向して、図４中ではＡＦとして付記された別の接触フィンガ５が、シャントフィンガとして配置されている。全てのシャントフィンガ５が、１つの連結板６によって互いに電気接続されていて且つ負荷シャントに向かって敷設されている。これらのシャントフィンガ５に対して平行に配置された第２水平面ｅ２内には、接触フィンガ７が、ハウジング１の一方の側面上に配置されている。その中心内では、別の接触フィンガ８が、独立した支持部上に配置されている。また、当該第２水平面内には、さらなる接触フィンガ９が、他方の側面に対して配置されている。

留意すべきは、全ての接触フィンガ４，５；７，８，９が、同じ格子間隔で配置されている点である。見やすさの理由から、当該各種のそれぞれの接触フィンガのうちの１つの接触フィンガだけが付記されている。接触キャリア３が、その下の領域に２つの部分から成る主接点１０を接触部材ＭＣとして有する。図１及び２中に示されているように、この接触部材ＭＣは、対向している対応するそれぞれの接触フィンガ４をそれぞれのシャントフィンガ５に電気接続させ、したがって定常運転中に負荷シャントに対して直接に接続させる。これらの接触フィンガ７がそれぞれ、第１半導体切換え装置ＳＣＳａの入力部に電気接続されている。これらの接触フィンガ８がそれぞれ、第２半導体切換え装置ＳＣＳｂの入力部に接続されている。これらの接触フィンガ９が、最終的に両半導体切換え装置ＳＣＳａ，ＳＣＳｂの共通の出力部に電気接続されている。確かにこれらの電気接続は、図４中には示されているものの、ここでは見やすさの理由から、接触キャリア３の駆動部と同様に図５中には示されていない。

図６は、当該タップ切換器の横断面図である。接触フィンガ４及び５が、第１水平面ｅ１内に配置されていて、接触フィンガ７，８，９が、第２水平面ｅ２内に配置されていることが、ここで明らかに見て取れる。さらに、接触キャリア３が、説明されている主接点１０と並んでその上部の領域内に接触部材１１，１２を有することが見て取れる。これらの接触部材１１，１２はそれぞれ、接触フィンガ７又は８又は９に対応する、すなわちこれらの接触フィンガに接続できる。当該接触キャリア３は、その下部に別の接触部材１４，１５を有する。接触部材１４が、それぞれの接触フィンガ４に接続できる。接触部材１５が、それぞれの接触フィンガ５に接触できる。接触部材１１及び１２が、接触部材１４に電気接続されていて、これに対して接触部材１３が、接触部材１５に電気接続している点が、当該機能のために重要である。

すなわち、接触キャリア３が、上の平面ｅ２の電気接触部材１１，１２，１３を下の平面ｅ１の接触部材１４，１５に完全に特別な方法で接続させる。本発明のこの実施の形態でも、１つの平面だけに対して固定されている接触フィンガ４，５；７，８，９が、接触キャリア３の移動方向に見て細い鉛筆状の接触フィンガとして形成されている一方で、接触部材１１，１２，１３；１４，１５及び主接点１０は、接触キャリア３の移動方向に遥かにより大きい−特に少なくとも３倍の縦方向の長さ（縦面積）を有する。

図７は、接触キャリア３自体の投影図である。ここでは、まず第一に、下の水平面内に配置された横側の接触部材１４，１５と主接点１０とが見て取れる。接触部材１１，１２及び１３が、上の水平面内に示されている。これらの接触部材１１，１２及び１３が、−矢印によって示された−移動方向に左右にずらされている。接触部材１１は、その機能において接点ＴＣａに相当する。この接点ＴＣａが、第１半導体切換え装置ＳＣＳａの入力部に接続する。接触部材１２は、接点ＴＣｂに相当する。この接点ＴＣｂが、第２半導体切換え装置ＳＣＳｂの入力部に接続する。接触部材１３は、接点ＴＣに相当する。この接点ＴＣが、両半導体切換え装置ＳＣＳａ，ＳＣＳｂの共通の出力部に接続する。したがって、図４中に概略的に示された電気式で且つ機械式の構造が正確に実現される。

接触キャリア３の移動時に、切り換え方向に応じて、電気エネルギーが、ＴＣａに相当するその都度の接触部材１１又はＴＣｂに相当するその都度の接触部材１２を通じて第１半導体切換え装置ＳＣＳａ又は第２半導体切換え装置ＳＣＳｂに供給される。当該接触部材１１，１２はそれぞれ、固定された１つのタップ接点に短期間電気接続される。次いで、当該両第１半導体切換え装置ＳＣＳａ又は第２半導体切換え装置ＳＣＳｂの共通の出力が、ＴＣに相当する接触部材１３を通じて負荷シャントに再び戻される。

この実施の形態では、２つの水平面が説明された。本発明の範囲内では、平行に延在するこれらの両平面を垂直に配置することも同様に可能である。

したがって、総括すると、接触キャリア３の機能は、次のように説明することができる：
定常運転では、対応する接触フィンガ４が、主接点１０を通じて負荷シャントの対応する接触フィンガ５に電気接続することによって、１つの巻線タップが、当該負荷シャントに直接に接続する。これに対して、切り換え中では、この直接の接続が中断され、その都度の半導体切換え装置ＳＣＳ１又はＳＣＳ２が、１つの別の水平面内の接触部材１１又は１２によって短期間オンに切り換えられ、これらの半導体切換え装置ＳＣＳ１，ＳＣＳ２の（共通の）出力が、別の接触部材１３によって接触部材１５に対する第１水平面内に再び戻され、負荷シャント６の接触フィンガ５に向けて再び送られる。１回の切り換え中に当該両半導体切換え装置を短期間オンに切り換えるための実際の切換え面、すなわち水平面ｅ１及び補助切換え面、すなわち平面ｅ２が、特徴である。

１ハウジング
２ハウジング支持部
３接触キャリア
４接触フィンガ
５接触フィンガ
６連結板
７接触フィンガ
８接触フィンガ
９接触フィンガ
１０，ＭＣａ，ＭＣｂ主接点
１１接点部材
１２接点部材
１３接点部材
１４接点部材
１５接点部材
ｅ１第１水平板，下板
ｅ２第２水平板，上板
ＳＣＳ半導体スイッチ
ＳＣＳａ半導体切換え装置
ＳＣＳｂ半導体切換え装置
Ｔ１．．．Ｔ４ＩＧＢＴ
Ｄ１．．．Ｄ４ダイオード
Ｖａｒ１．．．Ｖａｒ４バリスタ
ＫＦ１．．．ＫＦ３接触フィンガ
ＡＦ１．．．ＡＦ３別の接触フィンガ
ＫＴ接触キャリア
ＴＣａ機械式接点、スイッチ接点
ＴＣｂ機械式接点、スイッチ接点
ＴＣ切換接点
ＭＣ接触部材
ＬＡ負荷シャント
Ａ負荷分岐部、経路
Ｂ負荷分岐部、経路

Claims

タップ付変圧器の複数の巻線タップ間を無瞬断に切り換えるための、半導体スイッチング素子を有するタップ切換器において、
前記タップ切換器は、機械式の１つの切換接点（ＴＣ）と、１つの第１負荷分岐部（Ａ）と、１つの第２負荷分岐部（Ｂ）と、移動可能な１つの接触キャリア（ＫＴ）とから構成され、
前記切換接点（ＴＣ）の第１側が、１つの負荷シャント（ＬＡ）に接続していて、
前記第１負荷分岐部（Ａ）が、前記タップ付変圧器の巻線タップに接続していて、且つ機械式の１つの第１主接点（ＭＣａ）を有し、且つこの第１主接点（ＭＣａ）に対して並列に、別の１つの第１機械式接点（ＴＣａ）と１つの第１半導体切換え装置（ＳＣＳａ）とから成る１つの第１直列回路を有し、
前記第２負荷分岐部（Ｂ）が、前記タップ付変圧器の巻線タップに接続していて、且つ機械式の１つの第２主接点（ＭＣｂ）を有し、且つこの第２主接点（ＭＣｂ）に対して並列に、別の１つの第２機械式接点（ＴＣｂ）と１つの第２半導体切換え装置（ＳＣＳｂ）とから成る１つの第２直列回路を有し、
各主接点（ＭＣａ，Ｍｃｂ）が、定常状態中に接続されたそれぞれの前記負荷分岐部（Ａ，Ｂ）に電流を通電し、且つ当該それぞれの負荷分岐部（Ａ，Ｂ）を前記負荷シャント（ＬＡ）に電気接続し、
上記の複数の半導体切換え装置（ＳＣＳａ，ＳＣＳｂ）が、これらの半導体切換え装置（ＳＣＳａ，ＳＣＳｂ）の、上記のそれぞれの別の接点（ＴＣａ，ＴＣｂ）に面しない側で互いに電気接続されていて、且つ前記切換接点（ＴＣ）の第２側まで敷設されていて、
上記の複数の主接点（ＭＣａ，ＭＣｂ）及び上記の複数の別の接点（ＴＣａ，ＴＣｂ，ＴＣ）の切り換えが、前記１つの接触キャリア（ＫＴ）によって実行されるように、前記切換接点（ＴＣ）、前記第１主接点（ＭＣａ）、前記第２主接点（ＭＣｂ）、前記第１機械式接点（ＴＣａ）及び前記第２機械式接点（ＴＣｂ）が、前記１つの接触キャリア（ＫＴ）に組み込まれている当該タップ切換器。
互いに平行に固定して配置された複数の接触フィンガ（４）が、第１平面（ｅ１）内に設けられていて、これらの接触フィンガ（４）がそれぞれ、前記タップ付変圧器の１つの巻線タップ（ｎ，ｎ＋１，ｎ＋２）に接続していること、
同様に形成された別の複数の細長い接触フィンガ（５）が、同じ前記第１平面内に設けられていて、これらの接触フィンガ（５）が、互いに電気伝導性に接続されていて且つ前記負荷シャント（ＬＡ，６）まで敷設されていること、
１つの接触キャリア（３）が、１つの平面内に存在する両側の前記複数の接触フィンガ（４，５）の上に設けられていて、この接触キャリア（３）が、前記複数の接触フィンガ（４，５）の長手延在部分に対して垂直方向に移動可能であること、
複数の接触部材（１０，１４，１５）が、前記複数の接触フィンガ（４，５）に面した側の前記１つの接触フィンガ（３）上に設けられていて、これらの接触部材（１０，１４，１５）が、それぞれの前記接触フィンガに接続可能であること、
１つの接触部材（１０）が、前記定常運転中に前記負荷シャント（６）に直接に電気接続していること、
もう１つの接触部材（１１）が、前記第１半導体切換え装置（ＳＣＳａ）の入力部に電気接続していること、
もう１つの接触部材（１２）が、前記第２半導体切換え装置（ＳＣＳｂ）の入力部に電気接続していること、及び
さらにもう１つの接触部材（１３）が、両前記半導体切換え装置（ＳＣＳａ，ＳＣＳｂ）に電気接続されていることを特徴とする請求項１に記載のタップ切換器。
別の複数の接触フィンガ（７，８，９）がそれぞれ、一直線状に第２平面（ｅ２）内に設けられていること、
複数の接触フィンガ（７）の第１列が、前記第１半導体切換え装置（ＳＣＳａ）の入力部に電気接続していること、
複数の接触フィンガ（８）の第２列が、前記第２半導体切換え装置（ＳＣＳｂ）の入力部に電気接続していること、
複数の接触フィンガ（９）の第３列が、両半導体切換え装置（ＳＣＳａ，ＳＣＳｂ）の共通の出力部に電気接続していること、
上の前記平面（ｅ２）の複数の接触フィンガ（７，８，９）が、切り換え中に前記１つの接触キャリア（３）を通じて別の複数の接触部材（１４，１５）を用いて前記第１平面（ｅ１）内のそれぞれの前記接触フィンガ（４，５）に短期間電気接続可能であることを特徴とする請求項２に記載のタップ切換器。
前記１つの接触キャリア（３）の移動方向から見た全ての接触部材（ＭＣ，ＴＣａ，ＴＣｂ，ＴＣ；１０，１１，１２，１３，１４，１５）の縦方向の長さは、前記接触フィンガ（ＫＦ１．．．ＫＦ３，ＡＦ１．．．ＡＦ３；４，５，７，８，９）の太さの少なくとも３倍であることを特徴とする請求項２又は３に記載のタップ切換器。