JP5827931B2 - レーザダイシング方法 - Google Patents
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Description
前記パルスレーザビームの照射エネルギー、前記パルスレーザビームの加工点深さ、および、前記パルスレーザビームの照射領域および非照射領域の長さを制御することにより、前記クラックが前記被加工基板表面において連続するよう形成することを特徴とする。
前記第1の照射および前記第2の照射によって、前記金属膜を除去すると同時に前記被加工基板に前記被加工基板表面に達するクラックを形成するレーザダイシング方法であって、前記パルスレーザビームの照射エネルギー、前記パルスレーザビームの加工点深さ、および、前記パルスレーザビームの照射領域および非照射領域の長さを制御することにより、前記金属膜を除去すると同時に前記クラックが前記被加工基板表面において連続するよう形成することを特徴とする。
本実施の形態のレーザダイシング方法は、被加工基板をステージに載置し、クロック信号を発生し、クロック信号に同期したパルスレーザビームを出射し、被加工基板とパルスレーザビームとを相対的に移動させ、被加工基板へのパルスレーザビームの照射と非照射を、クロック信号に同期して、パルスピッカーを用いてパルスレーザビームの通過と遮断を制御することで、光パルス単位で切り替え、第1の直線上にパルスレーザビームの第1の照射を行う。そして、第1の照射の後に、被加工基板へのパルスレーザビームの照射と非照射を、クロック信号に同期して、パルスピッカーを用いてパルスレーザビームの通過と遮断を制御することで、光パルス単位で切り替え、第1の直線に略平行して隣接する第2の直線上に、第1の照射と同一の加工点深さでパルスレーザビームの第2の照射を行う。そして、第1の照射および第2の照射によって、被加工基板に被加工基板表面に達するクラックを形成する。レーザダイシング方法である。そして、パルスレーザビームの照射エネルギー、パルスレーザビームの加工点深さ、および、パルスレーザビームの照射領域および非照射領域の長さを制御することにより、クラックが被加工基板表面において連続するよう形成する。
被加工基板の屈性率:n
被加工基板表面からの加工位置:L
Z軸移動距離:Lz
とすると、
Lz=L/n
となる。即ち、集光レンズによる集光位置を被加工基板の表面をZ軸初期位置とした時、基板表面から深さ「L」の位置に加工する場合、Z軸を「Lz」移動させればよい。
ビームスポット径:D(μm)
繰り返し周波数:F(KHz)
の条件で加工を行うとすると、照射光パルスがスポット径のピッチで照射と非照射を繰り返すためのステージ移動速度V(m/sec)は、
V=D×10−6×F×103
となる。
ビームスポット径:D=2μm
繰り返し周波数:F=50KHz
の加工条件で行うとすると、
ステージ移動速度:V=100mm/sec
となる。
SL:同期位置から基板までの距離
WL:加工長
W1:基板端から照射開始位置までの距離
W2:加工範囲
W3:照射終了位置から基板端までの距離
が管理される。
本実施の形態のレーザダイシング方法は、被加工基板の主面の一方の面にLED(Light Emitting Diode)が形成され、主面の他方の面に金属膜が形成され、パルスレーザビームの第1の照射および第2の照射により金属膜を除去する以外は、第1の実施の形態と同様である。したがって、第1の実施の形態と重複する内容については記述を省略する。
第1の実施の形態に記載した方法により、下記条件でレーザダイシングを行った。
被加工基板:サファイア基板、基板厚150μm、エピタキシャル層なし、金属膜なし
レーザ光源:Nd:YVO4レーザ
波長:532nm
照射エネルギー:2.5μJ/パルス
レーザ周波数:100kHz
照射光パルス数(P1):3
非照射光パルス数(P2):3
照射列数:2列
照射列間隔(S):4μm
位相:列方向に同相
パルス間隔:1.25μm
ステージ速度:5mm/sec
焦点位置:被加工基板表面から16μm
焦点位置を被加工基板表面から20μmとする以外は、実施例1と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図16に示す。
焦点位置を被加工基板表面から25μmとする以外は、実施例1と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図16に示す。
焦点位置を被加工基板表面から30μmとする以外は、実施例1と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図16に示す。
実施例1〜4が、図8(a)に示すように、照射列数が2列であるのに対し、照射列数を1列とし、図8(b)に示すように、同一直線上で異なる2つの深さでパルスレーザビームを照射する以外は、実施例1と同様の方法でレーザダイシングを行った。焦点位置は、被加工基板表面から14μm、39μmの2層とした。位相は深さ方向に同相とした。レーザダイシングの結果を、図16に示す。
第1の実施の形態に記載した方法により、下記条件でレーザダイシングを行った。
被加工基板:サファイア基板、基板厚200μm、エピタキシャル層なし、金属膜なし
レーザ光源:Nd:YVO4レーザ
波長:532nm
照射エネルギー:2.5μJ/パルス
レーザ周波数:100kHz
照射光パルス数(P1):3
非照射光パルス数(P2):3
照射列数:2列
照射列間隔(S):4μm
位相:列方向に同相
パルス間隔:1.25μm
ステージ速度:5mm/sec
焦点位置:被加工基板表面から25μm
図18に示すように、実施例5に対し、2列の間の位置に、深さ方向に1層追加する照射パターンである以外は、実施例5と同様の方法でレーザダイシングを行った。追加する1層の焦点位置は被加工基板表面から65μmとした。追加する1層は上層と深さ方向に同相とした。レーザダイシングの結果を、図17に示す。
追加する1層の焦点位置を被加工基板表面から70μmとする以外は、実施例6と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図17に示す。
追加する1層の焦点位置を被加工基板表面から75μmとする以外は、実施例6と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図17に示す。
同一直線上で異なる3つの深さで1列だけパルスレーザビームを照射する以外は、実施例5と同様の方法でレーザダイシングを行った。焦点位置は、被加工基板表面から14μm、49μm、74μmの3層とした。位相は深さ方向に同相とした。レーザダイシングの結果を、図17に示す。
第1の実施の形態に記載した方法により、下記条件でレーザダイシングを行った。
被加工基板:サファイア基板、基板厚300μm、エピタキシャル層なし、金属膜なし
レーザ光源:Nd:YVO4レーザ
波長:532nm
照射エネルギー:2.5μJ/パルス
レーザ周波数:100kHz
照射光パルス数(P1):3
非照射光パルス数(P2):3
照射列数:2列
照射列間隔(S):4μm
深さ方向層数:3層
位相:列方向、深さ方向ともに同相
パルス間隔:1.25μm
ステージ速度:5mm/sec
焦点位置:被加工基板表面から25μm、70μm、125μm
同一直線上で異なる4つの深さで1列だけパルスレーザビームを照射する以外は、実施例9と同様の方法でレーザダイシングを行った。焦点位置は、被加工基板表面から14μm、49μm、84μm、119μmの4層とした。位相は深さ方向に同相とした。レーザダイシングの結果を、図19に示す。
同一直線上で異なる5つの深さで1列だけパルスレーザビームを照射する以外は、実施例9と同様の方法でレーザダイシングを行った。焦点位置は、被加工基板表面から14μm、44μm、74μm、104μm、134μmの5層とした。位相は深さ方向に同相とした。レーザダイシングの結果を、図19に示す。
第2の実施の形態に記載した方法により、下記条件でレーザダイシングを行った。
被加工基板:サファイア基板、基板厚150μm、エピタキシャル層あり、金属膜あり
レーザ光源:Nd:YVO4レーザ
波長:532nm
照射エネルギー:3.0μJ/パルス
レーザ周波数:100kHz
照射光パルス数(P1):3
非照射光パルス数(P2):3
照射列数:2列
照射列間隔(S):4μm
位相:列方向に同相
パルス間隔:1.25μm
ステージ速度:5mm/sec
焦点位置:被加工基板表面から18μm
焦点位置を被加工基板表面から20μmとする以外は、実施例1と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図20、図21(b)に示す。
照射列数を3列とする以外は、実施例11と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図20、図21(c)に示す。
2列を重ねる、すなわち、列間隔0で2列を照射し、その列に対し4μmの間隔でもう1列を照射する以外は、実施例12と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図20、図21(d)に示す
列間隔を2μmとする以外は、実施例12と同様の方法でレーザダイシングを行った。レーザダイシングの結果を、図20、図21(e)に示す
12 レーザ発振器
14 パルスピッカー
16 ビーム整形器
18 集光レンズ
20 XYZステージ部
22 レーザ発振器制御部
24 パルスピッカー制御部
26 加工制御部
28 基準クロック発振回路
30 加工テーブル部
50 サファイア基板
52 エピタキシャル層
54 改質領域
60 金属膜
L1 第1の直線
L2 第2の直線
L3 第3の直線
Claims (5)
- 被加工基板をステージに載置し、
クロック信号を発生し、
前記クロック信号に同期したパルスレーザビームを出射し、
前記被加工基板と前記パルスレーザビームとを相対的に移動させ、
前記被加工基板への前記パルスレーザビームの照射と非照射を、前記クロック信号に同期して、パルスピッカーを用いて前記パルスレーザビームの通過と遮断を制御することで、光パルス単位で切り替え、第1の直線上に前記パルスレーザビームの第1の照射を行い、
前記第1の照射の後に、前記被加工基板への前記パルスレーザビームの照射と非照射を、前記クロック信号に同期して、パルスピッカーを用いて前記パルスレーザビームの通過と遮断を制御することで、光パルス単位で切り替え、前記第1の照射と異なる加工点深さで、前記第1の直線と同一のダイシングストリート上の、前記第1の直線に水平方向で略平行に隣接する第2の直線上に前記パルスレーザビームの第2の照射を行い、
前記第1の照射および前記第2の照射によって、前記被加工基板表面に達するクラックを形成するレーザダイシング方法。 - 前記第1の直線と前記第2の直線の間隔をS、前記パルスレーザビームの焦点位置での理論上のビーム直径をdとした場合に、3.2≦S/d≦4.8であることを特徴とする請求項1記載のレーザダイシング方法。
- 前記被加工基板がサファイア基板であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレーザダイシング方法。
- 前記被加工基板の主面の一方の面に発光素子が形成され、他方の面側から前記パルスレーザビームを照射することを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか一項記載のレーザダイシング方法。
- 前記他方の面上に金属膜が形成され、前記第1の照射および第2の照射により前記金属膜を除去することを特徴とする請求項4記載のレーザダイシング方法。
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