JP5827748B2 - 無線通信システム、送信電力制御方法、ネットワーク制御装置 - Google Patents
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Description
BSは電源が投入される(F100)と、Network Discoveryによって既に使用されている周波数チャネルなど、隣接セル情報を取得する(F101)。Etiquette Modeに従って使用する周波数チャネルの取得を試み(F102、F103)、使用できる周波数チャネルがあった場合にはその周波数チャネルを使用して通信を行う(F104、F110)。使用可能な周波数チャネルがなかった場合には、Self−Coexistence Modeに入り、隣接セルで使用している周波数チャネルを共用して利用することになる(F108、F109、F110)。Self−coexistence機能には送信権利を獲得したノードだけが通信できるOn−Demand Frame Contention(F106)、および隣接セルの間で、ダウンリンクとアップリンクの通信時間の比率を調整するDS/US Split Adjustment(F107)があり、これらはIEEE802.22BS独自の判断で実行される。
以下、図2を用いて従来の課題を説明する。先に述べた通り、TVのホワイトスペースを活用した無線通信システムでは、データベースにより一次システムが使用していないことを事前に確認できるため、多くの場合最大レベルの送信電力が使用される。しかしながら、図2のように一次システムであるTV、二次システムであるBS(BSa、BSb、BSc)が密に配置され、同一チャネルを使用中に二次システムが最大レベルで送信を行った場合、BS間に広い相互干渉エリア(1000)が発生し得るため、二次システムの通信性能が劣化する。
二次システム間の通信品質を考慮する場合、電波の届くBS間で制御を行うと局所的な制御となり(図2においてはBSaとBSb、BSbとBSc)、電波の届かないBS間にまたがるBS(図2においてはBSb)の制御が課題となる。
以下に、この新たな課題を、図3を用いて説明する。図3のSTEP0において、BSaとBSbの間で送信電力制御がなされた場合、例えばSTEP1のようにBSbとBScの間で大きな相互干渉エリアが残る。次に、BSbとBScの間で送信電力制御がなされた場合、例えばSTEP2のようにBSaとBSbの間に電波が届かないエリアが広がってしまう。このように、制御が各BS独自の判断、すなわち自律分散で行われると、全体の制御が困難となり、送信電力制御の収束に時間を要する可能性がある。
また、IEEE802.22システムにおいてSelf−coexistence機能が実行された際、図2に示す通り、二次システムBS間で同時通信が行えず送信機会を逸失する場合が想定される。また時間的なオーバーヘッドが発生するなど通信性能が劣化するため、Self−coexistence機能を動作させない方が望ましい場合がある。
無線通信システムであって、
無線局を含み、ある周波数を優先的に使用可能な一次システムと、
基地局(BS)を含み、前記一次システムと同一の周波数を二次的に使用する二次システムであるひとつ又は複数の無線通信システムと、
ひとつ又は複数の前記無線通信システムを制御するネットワーク制御装置と
を備え、
前記ネットワーク制御装置は、
前記二次システムのBSの識別情報、無線端末の識別情報、使用している周波数チャネル情報、受信電力を含む通信品質情報セットを記憶する二次システム通信品質情報セット部と、
制御部と
を備え、
前記ネットワーク制御装置が、二次システムの各BSより、隣接セルで周波数が重ならないように運用する周波数チャネルが足りないことを示す周波数チャネル共用トリガを受信したら、前記制御部は、前記二次システム通信品質情報セット部を参照し、BSの識別情報、無線端末の識別情報、受信電力に基づき、一次システムの前記無線局及び各二次システムの各前記BSと各無線端末との間における信号電力及び干渉電力に分類した受信電力分類テーブルを作成し、
前記制御部は、前記受信電力分類テーブルを用いて、各二次システムの送信電力増幅率または送信電力を計算し、
前記制御部は、計算した送信電力増幅率または送信電力を格納した送信電力変更指示パケットを、ひとつ又は複数の二次システムの周波数チャネルを共用する各BSに送信する
無線通信システムが提供される。
無線通信システムにおける送信電力制御方法であって、
前記無線通信システムは、
無線局を含み、ある周波数を優先的に使用可能な一次システムと、
基地局(BS)を含み、前記一次システムと同一の周波数を二次的に使用する二次システムであるひとつ又は複数の無線通信システムと、
ひとつ又は複数の前記無線通信システムを制御するネットワーク制御装置と
を備え、
前記ネットワーク制御装置は、
前記二次システムのBSの識別情報、無線端末の識別情報、使用している周波数チャネル情報、受信電力を含む通信品質情報セットを記憶する二次システム通信品質情報セット部と、
制御部と
を備え、
前記ネットワーク制御装置が、二次システムの各BSより、隣接セルで周波数が重ならないように運用する周波数チャネルが足りないことを示す周波数チャネル共用トリガを受信したら、前記制御部は、前記二次システム通信品質情報セット部を参照し、BSの識別情報、無線端末の識別情報、受信電力に基づき、一次システムの前記無線局及び各二次システムの各前記BSと各無線端末との間における信号電力及び干渉電力に分類した受信電力分類テーブルを作成し、
前記制御部は、前記受信電力分類テーブルを用いて、各二次システムの送信電力増幅率または送信電力を計算し、
前記制御部は、計算した送信電力増幅率または送信電力を格納した送信電力変更指示パケットを、ひとつ又は複数の二次システムの周波数チャネルを共用する各BSに送信する
送信電力制御方法が提供される。
無線通信システムにおけるネットワーク制御装置であって、
前記無線通信システムは、
無線局を含み、ある周波数を優先的に使用可能な一次システムと、
基地局(BS)を含み、前記一次システムと同一の周波数を二次的に使用する二次システムであるひとつ又は複数の無線通信システムと、
ひとつ又は複数の前記無線通信システムを制御する前記ネットワーク制御装置と
を備え、
前記ネットワーク制御装置は、
前記二次システムのBSの識別情報、無線端末の識別情報、使用している周波数チャネル情報、受信電力を含む通信品質情報セットを記憶する二次システム通信品質情報セット部と、
制御部と
を備え、
前記ネットワーク制御装置が、二次システムの各BSより、隣接セルで周波数が重ならないように運用する周波数チャネルが足りないことを示す周波数チャネル共用トリガを受信したら、前記制御部は、前記二次システム通信品質情報セット部を参照し、BSの識別情報、無線端末の識別情報、受信電力に基づき、一次システムの前記無線局及び各二次システムの各前記BSと各無線端末との間における信号電力及び干渉電力に分類した受信電力分類テーブルを作成し、
前記制御部は、前記受信電力分類テーブルを用いて、各二次システムの送信電力増幅率または送信電力を計算し、
前記制御部は、計算した送信電力増幅率または送信電力を格納した送信電力変更指示パケットを、ひとつ又は複数の二次システムの周波数チャネルを共用する各BSに送信する
ネットワーク制御装置が提供される。
A.概要
上記目的を達成するため、本実施形態による送信電力制御方法は、例えば、
ある周波数を優先的に使用可能な一次システムと、
前記一次システムと同一の周波数を二次的に使用する二次的な無線通信システムと、
二次システム許可情報が格納されたデータベースと、
複数の二次的な無線通信システムを制御するネットワーク制御装置と
を備え、
前記ネットワーク制御装置は、
二次システム許可情報を取得する二次システム許可情報部と、
二次的な無線通信システムの通信品質情報を取得する二次システム通信品質情報セット部に基づいて、
二次的な無線通信システムの複数BSの送信電力を計算する最適計算部と
を有することを特徴とすることができる。
また、前記最適計算部は、二次システム情報取得部は干渉対雑音電力比、信号対干渉電力比を用いて計算してもよい。
また、二次システム通信品質情報セット部は、通信品質情報セットを平均化して用いることができる。
また、前記最適計算部は、周波数チャネルが足りず、互いに干渉を与え合う距離に設置されたBS間で周波数を共有しなくてはならない場合に発するトリガを用いて、共有するBSの送信電力を制御することができる。
また、最適計算部は、周波数チャネルが足りず、互いに干渉を与え合う距離に設置されたBS間で周波数を共有した場合のオーバーヘッドを見積もり、送信電力を計算してもよい。
ある周波数を優先的に使用可能な一次システムと、
同一の周波数を二次的に使用する二次的な無線通信システムと、
一次システムの空き周波数であり二次的な無線システムが使用可能な情報が格納されたデータベースと、
複数の二次的な無線通信システムを制御するネットワーク制御装置と、
を備え
前記二次的な無線システムのBSは、
周波数チャネル共用トリガをネットワーク制御装置へ送信し、
ネットワーク制御装置は、
前記トリガを受信したら二次的な無線通信システムの複数BSの送信電力を計算し、
送信電力変更パケットを二次的な無線通信システムに送信することにより
二次的な無線通信システムの送信電力を変更することを特徴とすることができる。
1.無線通信システム
図5は、ホワイトスペースを活用した無線通信システムの構成図である。
ホワイトスペースを活用した無線通信システムは、一次システムであるTV Station10、TV Receiver20、二次システムであるBaseStation(BS)40、CustomerPremisesEquipment(CPE)30、WhiteSpaceDataBase(DB)50、NetworkController(ネットワーク制御装置)60を備える。TV Station10、BS40、DB50、ネットワーク制御装置60は、ネットワーク70を介して、有線ネットワーク80で接続されている。またネットワーク制御装置60は、二次システムの使用を許可する二次システム許可情報を格納する。BS40とCPE30は、無線ネットワーク90で接続されている。なお、TV Station10、TV Receiver20、CPE30、BS40の数は、これに限定されるものではない。以下、本実施形態のBS40およびネットワーク制御装置60の構成について詳述する。
次に、送信電力制御について通信シーケンス(図8および図9)を用いて説明する。本実施形態の送信電力制御は、予め通信品質情報を取得しておくことが必要である。本実施形態における通信品質情報取得処理は、送信電力制御処理には含めず別の処理として記載するが、通信品質情報取得処理を送信電力制御処理に含めてもよい。
BSは、CPEによって測定された通信品質情報を取得する(通信品質情報取得処理)。
例えば、BSaは、CPEに対し通信品質情報要求パケットを送信する(SQ10a)と、CPEから通信品質情報応答パケットが返信される(SQ11a)。BSaは、通信品質情報を取得し(SQ12a)、記憶部407にある二次システム通信品質情報部4071に通信品質情報を格納する。BSbも同様にして、CPEに対し通信品質要求パケットを送信する(SQ10b)と、CPEから通信品質情報応答パケットが返信される(SQ11b)。BSbは、通信品質情報を取得し(SQ12b)、記憶部407にある二次システム通信品質情報部4071に通信品質情報を格納する。
なお、本実施形態ではCPEに対しBSが能動的に要求パケットを送信して通信品質情報を取得しているが、BSが受動的に取得してもよい。通信品質情報取得処理のフローチャートについては図10(後述)、通信品質情報については図11(後述)でそれぞれ説明する。
例えば、ネットワーク制御装置はBSaに対し、通信品質情報セット要求パケットを送信する(SQ14a)と、ネットワーク制御装置から通信品質情報セット応答パケットが返信される(SQ15a)。BSbも同様にして、通信品質情報セット要求パケットを送信する(SQ14b)と、ネットワーク制御装置から通信品質情報セット応答パケットが返信される(SQ15b)。ネットワーク制御装置は、通信品質情報セットを取得し、記憶部603にある二次システム通信品質情報セット部6032に通信品質情報セットを格納する(SQ16)。
なお、本実施形態ではBSに対しネットワーク制御装置が能動的に要求パケットを送信して通信品質情報セットを取得しているが、ネットワーク制御装置が受動的に取得してもよい。通信品質情報セット取得処理のフローチャートについては図12(後述)、通信品質情報セットについては図13(後述)でそれぞれ説明する。
例えば、ネットワーク制御装置は、DBに対し、二次システム許可情報要求パケットを送信する(SQ17)と、ネットワーク制御装置から二次システム許可情報応答パケットが返信される(SQ18)。ネットワーク制御装置は二次システム許可情報を取得し、記憶部603にある二次システム許可情報部6031に二次システム許可情報を格納する(SQ19)。
なお、本実施形態ではDBに対しネットワーク制御装置が能動的に要求パケットを送信して二次システム許可情報を取得しているが、ネットワーク制御装置が受動的に取得してもよい。
BSは、既に使用されている周波数チャネルなどの隣接セルの情報や利用可能な周波数チャネル(Available Channel)などの周辺情報を取得する(Network Discovery)。
例えば、BSaは、CPEより送信される報知信号(SQ20a)、他局であるBSbの報知信号(SQ21a)、またDB50から取得する二次システム許可情報(SQ22a)を、周辺情報として、BSaの記憶部407に格納する(SQ23a)。
BSbも同様にして、CPEより送信される報知信号(SQ20b)、他局であるBSaの報知信号(SQ21b)、またDB50から取得する二次システム許可情報(SQ22b)を、周辺情報として、BSbの記憶部407に格納する(SQ23b)。
Network Discoveryによって記憶部407に格納した隣接セルの情報や利用可能な周波数チャネル(Available Channel)などの周辺情報から、その中で実際に運用する周波数チャネルを選択する(SQ24a、SQ24b)。
Etiquette Modeでは隣接セルで周波数が重ならないように運用周波数チャネルが決定される。もし、運用周波数チャネルが足りなければ、BSは周波数チャネル共用トリガを送信する(SQ25)。ネットワーク制御装置60は、周波数チャネル共用トリガを受信したら、同一の共用周波数チャネルを用いるBSの最適な送信電力を計算する(SQ26)。送信電力の計算は、最適計算部6012で実行される。ネットワーク制御装置は、同一の共用周波数チャネルを用いるBSに対し送信電力変更指示パケットを送信すると(SQ27)、当該BSの送信電力が変更される(SQ28a、SQ28b)。
なお、BSの周波数チャネル共用トリガに関するフローチャートについては図18(後述)で、送信電力制御のフローチャートについては図19(後述)でそれぞれ説明する。
図10に、BSにおける通信品質情報取得処理のフローチャートの一例を示す。通信品質情報取得処理は、BSにおいて周期的に実行される。はじめに、主制御部4033は、通信品質情報取得タイマーを起動する(F901)。タイマー(T1)が満了した(F902)場合、主制御部4033は、CPE(i)を選択するためのパラメータiの値を初期化した後(F903)、ネットワークインタフェース部404にてCPE(i)の通信品質情報要求パケット(SQ10)を生成し、CPE(i)へ送信する(F904)。
次に、CPE(i)より通信品質情報を受信したら(F905)、記憶部407の二次システム通信品質情報部4071へ格納する(F906)。その後、パラメータiの値をインクリメントし(F907)、パラメータiと記憶部407のエントリ数Nとを比較する(F908)。もし、i>Nとなった場合は終了し、そうでなければ、別のCPE(i+1)に関する通信品質情報を取得する。
主制御部4033は、周波数チャネル共用トリガ(SQ25)の発生周期によってタイマー(T1)の時間を変更するようにしてもよい。例えば、一次システムの稼動周期が短い場合や、フェージングやCPEの移動に伴って、受信電力が短い周期で大きく変動する場合や、周波数チャネル共用トリガ(SQ25)の発生周期が短い場合などに、タイマー(T1)を短く設定することで、より高精度な二次システム通信品質情報が得られる。一方、タイマー(T1)を長く設定すると二次システム通信品質情報が減少するので、記憶部407の容量を削減することができる。
取得時刻(time)はこれらの通信品質情報とセットで用いられ、BSが通信品質情報を更新する必要があるかどうか判断するために取得時刻を用いてもよい。
なお、受信電力(Received Power)は、受信信号強度(RSSI)を用いてもよい。
これらの通信品質情報は、記憶部の容量削減、およびBSとネットワーク制御装置間のトラヒック量を削減するために、平均化などを施した統計値であってもよい。
主制御部6013は、周波数チャネル共用トリガ(SQ25)の発生周期によってタイマー(T2)の時間を変更するようにしてもよい。例えば、一次システムの稼動周期が短い場合や、フェージングやCPEの移動に伴って、受信電力が短い周期で大きく変動する場合や、周波数チャネル共用トリガ(SQ25)の発生周期が短い場合などに、タイマー(T2)を短く設定することで、より高精度な二次システム通信品質情報セットが得られる。一方、タイマー(T2)を長く設定すると二次システム通信品質情報セットが減少するので、記憶部603の容量を削減することができる。
BSの識別子(BSID)は、BS固有のものであり、BSの記憶部407に格納されている。BSの位置情報(LocationBS)は、BSに搭載されたGPS406(Global Positioning System)によって計測した位置情報であってもよいし、BSを設置した際に登録された位置情報であってもよい。BSのアドレス(AddressBS)は、インターネットやイントラネットなどに接続された通信機器を識別するためのBSのアドレス(IPアドレス)であり、BSの記憶部407に格納されている。
なお、CPEの識別子(CPEID)、CPEの位置情報(LocationCPE)、CPEのアドレス(AddressCPE)、周波数チャネル情報(Channel)、受信電力(Received Power)は、先に説明した通りである。
取得時刻(time)は、これらの通信品質情報とセットで用いられ、BSが通信品質情報を更新する必要があるかどうか判断するために取得時刻を用いてもよい。
また、これらの通信品質情報セットは、記憶部の容量削減、およびBSとネットワーク制御装置間のトラヒック量を削減するために、平均化などを施した統計値であってもよい。
二次システム許可情報取得処理は、ネットワーク制御装置において周期的に実行される。はじめに主制御部6013は、二次システム許可情報取得タイマーを起動する(F1301)。タイマー(T3)が満了した(F1302)場合、主制御部6013はネットワークインタフェース部602にてDB50の二次システム許可情報要求パケット(SQ17)を生成し、DB50へ送信する(F1303)。次に、主制御部6013は、DB50より二次システム許可応答パケット(SQ18)を取得し(F1304)、二次システム許可情報を記憶部603の二次システム許可情報部6031へ格納する(F1305)。
主制御部6013は、周波数チャネル共用トリガ(SQ25)の発生周期によってタイマー(T3)の時間を変更するようにしてもよい。例えば、一次システムの稼動周期が短い場合や、フェージングやCPEの移動に伴って、受信電力が短い周期で大きく変動する場合や、周波数チャネル共用トリガ(SQ25)の発生周期が短い場合などに、タイマー(T3)を短くすることで、より高精度な一次システム許可情報が得られる。一方、タイマー(T3)を長く設定すると一次システム許可情報が減少するので、記憶部603の容量を削減することができる。
次に、二次システムの目的達成の度合いを評価するための指標として、目的関数gをシステム全体の通信容量(総通信容量)とした場合、式(2)およびShannonの式を用いて、
R1 = x × S(d1)
式(7)
と表すことができる。取得したBSの位置(LocationBS)、CPEの位置(LocationCPE)は二次システム通信品質情報セット(6032)に格納されていることから、BSとプロテクトエリア端点に位置するCPEとの距離d0が計算できる。よって、プロテクトエリア端点に位置するCPEの受信電力R0は、式(7)を用いて受信電力Rを以下のように換算することができる。
R0 = S(d0) ÷ S(d1) × R1
式(8)
まず、BSの主制御部4033は、隣接セルで周波数が重ならないように運用する周波数チャネルを決定する(Etiquette Mode)(F1601)。もし周波数チャネルが足りなければ(F1602)、主制御部4033(周波数チャネル共用トリガ生成部4034)は、周波数チャネル共用トリガ(SQ25)を生成し(F1605)、ネットワーク制御装置60へ周波数チャネル共用トリガ(SQ25)を送信する(F1606)。このとき、主制御部4033は、ネットワーク制御装置へはネットワークインタフェース部404においてSNMPなどへカプセル化して送信してもよい。次に、主制御部4033は、ネットワーク制御装置より送信電力変更指示パケットを受信したら(F1607)、パケットに格納されている送信電力の変更値(TXpower)を読み込み、無線部402の電力増幅器あるいはデータ送受信部4031のゲイン調整部を制御することによって、送信電力を変更する(F1608、SQ28)。
まず、制御部601は、BS40より周波数チャネル共用トリガ(SQ25)を受信したら(F1701)、共用周波数チャネルを決定し(F1702)、共用周波数チャネルで運用するBSを決定する(F1703)。共用周波数チャネルの決定方法は、例えば記憶部603(二次システム通信品質情報セット部6032及び/又は二次システム許可情報部6031)に格納されている、受信電力(Received Power)、取得時間(time)、及び/又は、二次システムが利用できる周波数情報(Available Channel)等に基づいて、使用頻度の低い周波数チャネルを決定する。なお、この他にも、ネットワーク制御装置60は、各周波数チャネルについての、使用帯域・帯域幅、使用している無線端末数、使用しているBS数、使用時間等の周波数チャネルの利用情報を保持しており、適宜の情報を用いて使用頻度の低い周波数チャネルを決定することができる。周波数チャネルが決定したら、それに関連付けられたBSIDから共用するBSを特定する。
次に、制御部601(最適計算部6012)は、二次システム通信品質情報セット部6032に格納されている受信電力(Received Power)から、二次システムの信号電力と干渉電力に分類した受信電力分類テーブル(図17)を作成する(F1704)。制御部601(最適計算部6012)は、このテーブルを用いて、プロテクトエリア端点における干渉対雑音電力比(INR)が許容レベル(th1)以上(式(3))、かつ、二次システムの送信電力が最大送信電力(th2)以下(式(4))となるように、制約条件を設定する(F1705)。更に、制御部601(最適計算部6012)は、このテーブルを用いて、目的関数(式(5)、式(6))を設定する(F1706)。制御部601(最適計算部6012)は、目的指定部6011で指定した目的(ポリシー)が達成されるように、設定した制約条件の範囲内で二次システムの送信電力増幅率(または送信電力)を計算する(F1707)。制御部601(最適計算部6012)は、送信電力増幅率(または送信電力)の計算が成功したかどうかの判定を行い(F1708)、成功した場合、計算した送信電力増幅率(または送信電力)を格納した送信電力変更指示パケットを生成し、共用するBSに対し、送信電力指示変更パケット(SQ27)を送信する(F1709)。
また、例えば二次システム許可情報取得処理のようにDBとネットワーク制御装置間で通信を行う場合(図8:SQ17、SQ18)、SourceAddressおよびDestinationAddressにはDBのアドレス、ネットワーク制御装置のアドレスが記載される。SNMPを用いて制御を行う場合、SNMPのPDUには、図15の二次システム許可情報が記載される。
また、例えば送信電力制御処理のようにBSとネットワーク制御装置間で通信を行う場合(図9:SQ25、SQ27、SQ28)、SourceAddressおよびDestinationAddressにはBSのアドレス、ネットワーク制御装置のアドレスが記載される。SNMPを用いて制御を行う場合、SNMPのPDUには、周波数共用を行うかどうかの識別子(Coexistence)、共用BSの識別子(BSID)、共用開始時刻(time)、共用周波数チャネル情報(Channel)、送信電力の変更値(TXpower)が記載される。
なお、IEEE802.22のSelf−CoexistenceではCPE−BS間、BS間でSCH(Superframe Control Header)、CBP(Coexistence Beacon Protocol)が用いられており、これを本実施形態に応用してもよい。
まず、基地局電源がON(F100)されると、BSネットワーク情報取得(F101)、チャネル取得(F102)が実行される。ここで、チャネル取得が成功したか否かで分岐(F103)される。チャネル取得が成功した場合、通常モードデータサービス(F104)が実行される。一方、ステップF103でチャネル取得が失敗した場合、上述のような送信電力制御処理(F200)が実行される。つぎに、干渉元判定により、隣接BS(セル)と周波数を共用した場合に、生じる干渉が基地局間だけであるか、隣接BSに属するCPE(端末)にも干渉を与えてしまうのかにより分岐(F105)を行う。生じる干渉が基地局間だけでなければ(No)、ODFC(F106)に移行し、ODFCチャネル共用モードデータサービス(F108)が実行され、さらに、内部からの追加/削減要求(F109)が実行される。一方、ステップF105で、生じる干渉が基地局間だけである場合(Yes)、DUSA(111)に移行する。ステップF108,F107、F104の各モードによる処理の実行後、外部からのチャネル共用要求(F110)が実行される。
図4は、本実施の形態の効果を説明する図である。
IEEE802.22においては、図4に示した通り、相互干渉エリア(1001)が縮小するため、Self−coexistence機能の実行機会が抑えられる。ひいては、二次システムの通信性能の向上を図ることができる。
本実施形態によると、次のように格別の効果を奏する。
本発明の実施形態によれば、一次システムであるTVに影響を及ぼさない範囲で、二次システムの通信性能を向上させることができる。
ネットワーク制御装置によって、情報を共有することにより、より最適な送信電力を計算できるため、通信性能が改善される。
ネットワーク制御装置において、電波の届かないBSの情報も共有することにより、複数のBS間の送信電力の干渉を考慮した最適な送信電力の算出が可能となるため、通信性能の更なる向上が期待できる。
また、通信品質情報セットを平均化して用いることにより、BSとネットワーク制御装置の間の通信量を削減することができる。
また、二次システム通信品質情報セットの取得周期を適応的に変化させることにより、送信電力制御に必要な通信品質の精度の改善およびBSとネットワーク制御装置の間の通信量を削減することができる。
また、周波数チャネルが足りず、互いに干渉を与え合う距離に設置されたBS間で周波数を共有しなくてはならない場合に発するトリガを用いて、共有するBSに限定して送信電力を制御することにより、必要なタイミングで、かつ送信電力制御の処理を削減することが可能となる。
ネットワーク制御装置において複数の基地局からの受信電力を測定することにより、基地局間の送信電力の干渉を考慮した最適な送信電力の算出が可能となるため、通信性能の更なる向上が期待できる。
1.無線通信システム及び動作
本実施形態の第2の実施形態と第1の実施形態とは基本的な構成は同様であり、ここでは主として異なる点について説明する。
第1の実施形態では、送信電力制御処理の前に、共用する周波数チャネルを決定したが(図19)、第2の実施形態では、共用する周波数チャネルを送信電力制御処理に含めた方法を記載する。
目的関数を、周波数チャネル変数f(f=1、2、・・・、F)を用いて拡張し、例えばBS1の周波数チャネルfの使用可否(y1f)、BS2の周波数チャネルfの使用可否(y2f)を導入した場合、目的関数gは、
まず、制御部601(最適計算部6012)は、BS40より周波数チャネル共用トリガ(SQ25)を受信したら(F2201)、二次システム通信品質情報セット部6032に格納されている受信電力(Received Power)から、二次システムの信号電力および干渉電力を分類した受信電力分類テーブル(図17)を作成する(F2202)。制御部601(最適計算部6012)は、このテーブルを用いて、プロテクトエリア端点における干渉対雑音電力比(INR)が許容レベル(th1)以上(式(3))、かつ、二次システムの送信電力が最大送信電力(th2)以下(式(4))となるように、制約条件を設定する(F2203)。更に、制御部601(最適計算部6012)は、このテーブルを用いて、目的関数(式(9))を設定する(F2204)。制御部601(最適計算部6012)は、目的指定部6011で指定した目的(ポリシー)が達成されるように、設定した制約条件の範囲内で二次システムの送信電力増幅率(または送信電力)を計算する(F2205)。制御部601(最適計算部6012)は、送信電力の計算が成功したかどうかの判定を行い(F2206)、成功した場合、共用周波数チャネルを決定し(F2207)、二次システム許可情報部6031及び/又は二次システム情報セット6032を参照して、共用周波数チャネルで運用するBSを決定する(F2208)。次に、制御部601(最適計算部6012)は、計算した送信電力増幅率(または送信電力)を格納した送信電力変更指示パケットを生成し、共用するBSに対し、送信電力変更指示パケット(SQ27)を送信する(F2209)。
第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態の効果に加えて、さらに、周波数チャネルまで含めて送信電力を決定することができるため、更に通信性能を改善することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれている。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
20 TV Receiver
30 CPE
40 BS
50 DB
60 NetworkController
70 Network
401 BSアンテナ
402 無線部
403 制御部
4031 データ送受信部
4032 センシング部
4033 主制御部
4034 周波数チャネル共用トリガ生成部
404 ネットワークインタフェース部
405 GPSアンテナ
406 GPS
407 記憶部
4071 二次システム通信品質情報部
601 制御部
6011 目的指定部
6012 送信電力計算部
6013 主制御部
602 ネットワークインタフェース部
603 記憶部
6031 二次システム許可情報部
6032 二次システム通信品質情報セット部
Claims (16)
- 無線通信システムであって、
無線局を含み、ある周波数を優先的に使用可能な一次システムと、
基地局(BS)を含み、前記一次システムと同一の周波数を二次的に使用する二次システムであるひとつ又は複数の無線通信システムと、
ひとつ又は複数の前記無線通信システムを制御するネットワーク制御装置と
を備え、
前記ネットワーク制御装置は、
前記二次システムのBSの識別情報、無線端末の識別情報、使用している周波数チャネル情報、受信電力を含む通信品質情報セットを記憶する二次システム通信品質情報セット部と、
制御部と
を備え、
前記ネットワーク制御装置が、二次システムの各BSより、隣接セルで周波数が重ならないように運用する周波数チャネルが足りないことを示す周波数チャネル共用トリガを受信したら、前記制御部は、前記二次システム通信品質情報セット部を参照し、BSの識別情報、無線端末の識別情報、受信電力に基づき、一次システムの前記無線局及び各二次システムの各前記BSと各無線端末との間における信号電力及び干渉電力に分類した受信電力分類テーブルを作成し、
前記制御部は、前記受信電力分類テーブルを用いて、各二次システムの送信電力増幅率または送信電力を計算し、
前記制御部は、計算した送信電力増幅率または送信電力を格納した送信電力変更指示パケットを、ひとつ又は複数の二次システムの周波数チャネルを共用する各BSに送信する
無線通信システム。
- 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
無線端末又はBSの識別情報、二次システムが利用できる周波数情報、二次システムの最大送信電力を含む二次システム許可情報を記憶する二次システム許可情報部をさらに備え、
前記制御部は、前記受信電力分類テーブルを用いて、一次システムからの受信電力が予め定められたレベルを超えるエリアであるプロテクトエリア端点における干渉対雑音電力比が予め定められた許容レベル以上、かつ、前記二次システム許可情報部を参照して、二次システムの送信電力が最大送信電力以下とする制約条件を設定し、
前記制御部は、ひとつ又は複数の二次システムの総通信容量を示す目的関数を設定し、前記制約条件の範囲内で、前記目的関数が最大化又は最適化される各二次システムの送信電力増幅率または送信電力を計算する
ことを特徴とする無線通信システム。
- 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
前記ネットワーク制御装置が、前記BSより前記周波数チャネル共用トリガを受信したら、前記制御部は、前記二次システム許可情報部及び/又は前記二次システム通信品質情報セット部、又は、保持している他の周波数チャネルの利用情報を参照し、使用頻度の低い周波数チャネルを決定し、該周波数チャネルに関連付けられたひとつ又は複数の前記BSの識別情報から周波数チャネルを共用するひとつ又は複数の前記BSを特定することを特徴とする無線通信システム。 - 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
前記ネットワーク制御装置の前記制御部は、
前記受信電力分類テーブルを用いて、周波数チャネルを含めて送信電力を決定するための前記目的関数を設定し、
設定した前記制約条件の範囲内で各二次システムの送信電力増幅率または送信電力を計算し、且つ、共用する前記周波数チャネルを決定し、
前記二次システム許可情報部及び/又は前記二次システム通信品質情報セット部を参照して、周波数チャネルを共用するひとつ又は複数の前記BSを特定する
ことを特徴とする無線通信システム。
- 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
前記制御部は、二次システムの目的又はポリシーとして、通信容量、システムスループット、ユーザ数、周波数のうちひとつ又は複数の目的又はポリシーが達成されるように、前記目的関数を設定することを特徴とする無線通信システム。
- 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記制御部は、通信品質情報セットの要求パケットをひとつ又は複数の前記BSへ送信し、
前記制御部は、ひとつ又は複数の前記BSより、無線端末の識別情報、BSの識別情報、使用している周波数チャネル情報、受信電力を含む二次システム通信品質情報セットを受信し、該二次システム通信品質情報セットを前記二次システム通信品質情報セット部へ格納する
ことを特徴とする無線通信システム。
- 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
前記制御部は、二次システム許可情報の要求パケットをDBへ送信し、
前記制御部は、前記DBより、無線端末又はBSの識別情報、二次システムが利用できる周波数情報、二次システムの最大送信電力を含む二次システム許可情報を取得し、該二次システム許可情報を前記二次システム許可情報部へ格納する
ことを特徴とする無線通信システム。
- 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
前記二次システム通信品質情報セット及び/又は前記二次システム許可情報は、取得時刻をさらに含み、
前記制御部は、前記取得時刻をさらに用いて使用頻度の低い周波数チャネルを決定することを特徴とする無線通信システム。
- 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記二次システム通信品質情報セットは、無線端末の位置情報、BSの位置情報をさらに含み、
前記制御部は、BSと無線端末との距離に基づき、プロテクトエリア端点に位置する無線端末の受信電力を換算することを特徴とする無線通信システム。
- 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記BSは、
隣接セルで周波数が重ならないように運用する周波数チャネルを決定する際、該周波数チャネルが足りなければ、前記ネットワーク制御装置へ前記周波数チャネル共用トリガを送信し、
前記ネットワーク制御装置より前記送信電力変更指示パケットを受信したら、該送信電力変更指示パケットに格納されている送信電力の変更値を読み込み、送信電力を変更する
ことを特徴とする無線通信システム。
- 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記ネットワーク制御装置は、
二次的な無線通信システムの二次システム通信品質情報を平均化して取得する二次システム通信品質情報部をさらに備えたことを特徴とする無線通信システム。
- 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記周波数チャネル共用トリガ及び/又は前記送信電力変更指示パケットは、共用BSの識別子、共用開始時刻、周波数チャネル情報、送信電力の値を含むことを特徴とする無線通信システム。
- 無線通信システムにおける送信電力制御方法であって、
前記無線通信システムは、
無線局を含み、ある周波数を優先的に使用可能な一次システムと、
基地局(BS)を含み、前記一次システムと同一の周波数を二次的に使用する二次システムであるひとつ又は複数の無線通信システムと、
ひとつ又は複数の前記無線通信システムを制御するネットワーク制御装置と
を備え、
前記ネットワーク制御装置は、
前記二次システムのBSの識別情報、無線端末の識別情報、使用している周波数チャネル情報、受信電力を含む通信品質情報セットを記憶する二次システム通信品質情報セット部と、
制御部と
を備え、
前記ネットワーク制御装置が、二次システムの各BSより、隣接セルで周波数が重ならないように運用する周波数チャネルが足りないことを示す周波数チャネル共用トリガを受信したら、前記制御部は、前記二次システム通信品質情報セット部を参照し、BSの識別情報、無線端末の識別情報、受信電力に基づき、一次システムの前記無線局及び各二次システムの各前記BSと各無線端末との間における信号電力及び干渉電力に分類した受信電力分類テーブルを作成し、
前記制御部は、前記受信電力分類テーブルを用いて、各二次システムの送信電力増幅率または送信電力を計算し、
前記制御部は、計算した送信電力増幅率または送信電力を格納した送信電力変更指示パケットを、ひとつ又は複数の二次システムの周波数チャネルを共用する各BSに送信する
送信電力制御方法。
- 無線通信システムにおけるネットワーク制御装置であって、
前記無線通信システムは、
無線局を含み、ある周波数を優先的に使用可能な一次システムと、
基地局(BS)を含み、前記一次システムと同一の周波数を二次的に使用する二次システムであるひとつ又は複数の無線通信システムと、
ひとつ又は複数の前記無線通信システムを制御する前記ネットワーク制御装置と
を備え、
前記ネットワーク制御装置は、
前記二次システムのBSの識別情報、無線端末の識別情報、使用している周波数チャネル情報、受信電力を含む通信品質情報セットを記憶する二次システム通信品質情報セット部と、
制御部と
を備え、
前記ネットワーク制御装置が、二次システムの各BSより、隣接セルで周波数が重ならないように運用する周波数チャネルが足りないことを示す周波数チャネル共用トリガを受信したら、前記制御部は、前記二次システム通信品質情報セット部を参照し、BSの識別情報、無線端末の識別情報、受信電力に基づき、一次システムの前記無線局及び各二次システムの各前記BSと各無線端末との間における信号電力及び干渉電力に分類した受信電力分類テーブルを作成し、
前記制御部は、前記受信電力分類テーブルを用いて、各二次システムの送信電力増幅率または送信電力を計算し、
前記制御部は、計算した送信電力増幅率または送信電力を格納した送信電力変更指示パケットを、ひとつ又は複数の二次システムの周波数チャネルを共用する各BSに送信する
ネットワーク制御装置。
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