JP5826151B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

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Description

本発明はウェア等の被印刷物へ印刷するのに用いられるスクリーン印刷機に関する。
従来、スクリーン印刷機でウェア等の被印刷物へ多色印刷する場合、まず、刷り台にスプレー糊や両面テープ等で被印刷物を貼着する。続いて、一の色を印刷した後、刷り台から取り外さずにそのままの状態で仮乾燥させ、次の色を印刷するケースが多かった。それゆえ、色のにじみや斑が出やすく、印刷仕上り状態に少なからず問題があった。
一方、印刷版,刷り台を回転させる回転式の多色印刷設備や、刷り台を何台も並べて印刷版をその上方に移動させていく多色印刷設備もあるが、高額な設備コストと相当の作業スペースを必要とした。
多色印刷では、通常、まず刷り台にスプレー糊や両面テープなどでウェアを直接貼り付ける。次いで、最初の印刷を施し、該印刷したインキの乾燥は、そのままの状態で電気ヒータなどの熱により仮乾燥させる。続いて、次の印刷を実施し、全ての印刷を終えた後、ベーキング装置に通して本乾燥させる手法が取られていた。
ここで、テーブルや一枚板からなる前記刷り台は、印刷箇所,サイズによって四種類程度あり、該刷り台はボルト等で印刷機本体に取付け固定されている。該刷り台を簡単に取替えできないので、大まかな大きさで各サイズを流用する。したがって、印刷位置の精確さに欠けた。また、印刷機本体に取付けたままの状態で仮乾燥しなければならないなど、生産効率が悪かった。
こうしたことから、パレットアームに刷り台たるパレットを簡単に組付け得る発明が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2000−52531号公報
しかるに、特許文献1は、パレットに縁部凹所と位置決め凹所とを設け、またパレットアームに縁部凹所に嵌まり得る固定ストッパに加え、該位置決め凹所と相補的な形状とした位置決め手段を設けねばならず、パレットの構造が複雑化し、さらにクランプ構造にすると、取付けが二段階操作になり手間がかかる問題があった。
本発明は、上記問題を解決するもので、刷り台を位置決めボードとサイズパネルとに分割にして、役割分担により両構造を単純化させると共に、ベース部材に取付けた位置決めボードにサイズパネルを着脱自在に取着して、被印刷物の大きさ,サイズに合わせてサイズパネルを簡単に交換できるスクリーン印刷機を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、刷り台(A)に被印刷物(S)を装着して、スクリーン印刷するスクリーン印刷機において、前記刷り台(A)が、ベース部材(61)に保持される位置決めボード(1)と、該位置決めボード上に着脱自在に取着される板状サイズパネル(4)と、を具備し、且つ該サイズパネル(4)には両端縁(42,43)にそれぞれ切欠部(42a,43a)が形成される一方、該位置決めボード(1)には、そのボード面上の一側寄りに位置決めピン(2)が設けられると共に、該位置決めピンから離間させてボード面上を進退動可能にして、該位置決めボード(1)に係合できる押え具(3)が設けられ、該押え具(3)と前記位置決めピン(2)が、それぞれ前記両端縁にある切欠部(42a,43a)に係合して前記サイズパネル(4)を挟着し、さらに該押え具(3)に取付けた弾性部材(E)により該押え具(3)が位置決めピン(2)側への付勢力を受けるようにして、該サイズパネル(4)を挟着,保持し、加えて、前記位置決めボード(1)の上面(11)側で、その長手方向に横断面凹状の溝レール(15)が設けられ、該溝レール(15)に前記位置決めピン(2)が係止固定され、さらに前記押え具(3)の下部(31)が溝レール(15)内に配され、且つ該下部(31)にコイルバネ(E1)からなる前記弾性部材(E)の一端側が取付けられると共に、他端側が溝レール(15)に固着されて、該コイルバネ(E1)により、該押え具(3)が、溝レール(15)にガイドされながら、位置決めピン(2)側への付勢力を受けるようにしたことを特徴とするスクリーン印刷機にある。
請求項の発明たるスクリーン印刷機は、請求項で、前記位置決めボード(1)が細長矩形板にして、その両側の板厚壁(16)に突部(17)を設ける一方、夫々の突部(17)に嵌合する凹部(57)を板厚側壁の長手方向に設けた一対のサイドボード(5)が、夫々の突部(17)に該凹部(57)を嵌合させて、位置決めボード(1)を摺動可能に両側から挟着し、さらに該サイドボードの上面(51)と位置決めボード上面(11)が面一になるようにして、該位置決めボード(1)が該サイドボード(5)と一体化する前記ベース部材(61)に保持されることを特徴とする。
本発明のクリーン印刷機は、刷り台が位置決めボードとサイズパネルとに分割されており、且つベース部材に取付けた位置決めボードへ弾性部材の弾性復元力の力を借りてサイズパネルを着脱自在に取着できるので、被印刷物の大きさや印刷位置に合わせてサイズパネルを簡単に交換でき、印刷の位置精度を良くして品質向上を果たし、さらに印刷を終えた被印刷物をサイズパネルと一緒に外して、印刷部分を乾燥でき、生産性を高めるなど優れた効果を発揮する。
本発明のスクリーン印刷機の一形態で、その斜視図である。 図1の位置決めボードとサイズパネルの要部斜視図である。 (イ)が図2の位置決めボード周りの平面図で、(ロ)が(イ)のIII-III線矢視図である。 (イ)が弾性部材を取付ける前の溝レールと押え具周りの平面図、(ロ)が(イ)の溝レールに係る内鍔壁を省くと共に弾性部材を取付けた平面図、(ハ)が(ロ)の断面図、(ニ)が(ハ)の要部拡大図である。 図3のV-V線矢視図である。 図3(ロ)の位置決めピン周りの拡大図である。 (イ)がLサイズ用サイズパネルの平面図、(ロ)がSサイズ用サイズパネルの平面図である。 (イ)が貼付パネルの平面図、(ロ)が(イ)の側面図で、右側円内は拡大図である。 留め具周りの断面図である。 (イ)が図5の位置決めピン周りの拡大図、(ロ)が位置決めピンの斜視図である。 ウェアの印刷を終えた斜視図である。 ウェアにマークを印刷する際のサイズパネルに対するマーク位置を示し、(イ)がLサイズ、(ロ)がSサイズのサイズパネルの場合である。 (イ)がウェアの背中にマークを印刷する際の位置決めボード周りの平面図、(ロ)が(イ)の説明断面図である。 (イ)がウェアの袖にマークを印刷する際の位置決めボード周りの平面図、(ロ)が(イ)の説明断面図である。 (イ)が各サイズパネルを中央切欠部でセットした場合のマークの印刷位置、(ロ)が各サイズパネルの胸マーク印刷専用切欠部でセットした場合のマークの印刷位置である。
以下、本発明に係るスクリーン印刷機について詳述する。図1〜図15は本発明のスクリーン印刷機の一形態で、図1はその斜視図、図2は図1の位置決めボードとサイズパネルの要部斜視図、図3は図2の位置決めボード周りの説明図、図4は押え具周りの説明図、図5は図3のV-V線矢視図、図6は図3(ロ)の位置決めピン周りの拡大図、図7は(イ),(ロ)がLサイズ,Sサイズに係るサイズパネルの平面図、図8は(イ)が貼付パネルの平面図、(ロ)が(イ)の側面図である。図9は留め具周りの断面図、図10は位置決めピンの説明図、図11はウェアの印刷を終えた説明図、図12はウェアにマークを印刷する際のマーク位置を示し、(イ)がLサイズ、(ロ)がSサイズのサイズパネルの場合である。図13はウェアの背中にマークを印刷する際の位置決めボードの説明図、図14はウェアの袖にマークを印刷する際の位置決めボード周りの説明図、図15は、各種サイズパネルと胸マーク印刷位置との関係を示す。尚、各図は図面を判り易くするため、断面を表すハッチングの図示を一部省略する。図3は位置決めボードの前端部に段部を形成し、他図と異なる。図4,図12の想像線は鮮明に描くため破線図示する。
スクリーン印刷機(以下、単に「印刷機」ともいう。)は、刷り台Aにウェア等の被印刷物Sを装着してスクリーン印刷する装置で、位置決めボード1と位置決めピン2と押え具3とサイズパネル4とサイドボード5とベース部材61と弾性部材Eとを具備する(図1,図3)。
印刷機は、刷り台Aがベース部材61に保持される位置決めボード1と、該位置決めボード1上に着脱自在に取着される板状サイズパネル4と、を備え、該サイズパネル4の両端縁42,43にはそれぞれ切欠部42a,43aが形成される。また、位置決めボード1にはそのボード面上の一側寄り(一側を含む。)に位置決めピン2が設けられると共に、該位置決めピン2から離間させてボード面上を進退動可能にして、該位置決めボード1に係合できる押え具3が設けられる。そうして、押え具3と位置決めピン2が、それぞれ両端縁42,43にある切欠部42a,43aに係合してサイズパネル4を挟着し、さらに該押え具3に取付けた弾性部材Eにより押え具3が位置決めピン2側への付勢力を受けるようにして、サイズパネル4を挟着,保持する構造になっている。
本実施形態の印刷機は、既存のテーブルTへ本発明のベース部材61,位置決めボード1,位置決めピン2,押え具3,サイドボード5,弾性部材Eをユニット化させた刷り台Aの主要部が取付けられる。テーブルTの方形天板T1上に、ベース部材61の上面を水平にして、図1のごとくサイドボード5と共に該ベース部材61の基端部(後端部)が固定される。
ベース部材61は、位置決めボード1を下面側から受け支え、保持する支持部材である。本発明でいう「下面側」,「下方」とは、印刷機の基台たるテーブルT等に刷り台Aの主要部が取付けられた状態とする図3(イ)で、紙面の下面側、紙面の下方を指す。ここでの位置決めボード1は矩形板にし、両側にサイドボード5を配している。
ベース部材61は図1〜図3のような縦長の矩形平板とし、その横幅は、上面に設置される両サイドボード5の全体横幅w5と同じかこれよりも若干小さくする(図2)。
サイドボード5は縦長矩形板で、一対設けられる。前記ベース部材61の上面で、該ベース部材61の長手方向に一対のサイドボード5が、それらの長手方向を合わせ、且つ互いに離間させて該ベース部材61に固定一体化される。ここでは、刷り台Aを組立て易くするため、位置決めボード1の横幅分だけを離間させた一対のサイドボード5の下面にサイドボード5用敷材mを固着する(図5)。位置決めボード1の横幅は図3(イ)で、位置決めボード1の上下方向長さをいう。該敷材mを敷いたサイドボード5がベース部材61に固定される。
サイドボード5の縦長さはベース部材61と略同じくするが、サイドボード前端58がベース部材61の前端面610よりも前方に突出し、サイドボード後端59側は、ベース部材61の後端面619の方を後方に突出する(図1,図3)。本発明でいう「サイドボード前端58」とは、印刷機の基台たるテーブルT等に刷り台Aが取付けられた状態とする図3(イ)で、サイドボード5の左端を指し、ウェアSを刷り台Aへ装着する際の差入れ口側にあたる。本発明でいう前方(後方)は図3(イ)で、紙面左方(紙面右方)を指す。両サイドボード5は、横幅方向で互いに離間させて平行配設され、敷材mを介してベース部材61の上面側に水平状態にして固着される。一対のサイドボード5が相対向する略垂直面の板厚側壁には、位置決めボード1に設けられる突部17(詳細後述)に嵌合する図5ごとくの凹部57が、該板厚壁の長手方向にそれぞれ形成される。
位置決めボード1は、ベース部材61に保持される板材である。ここでは、図1,図2のような細長矩形板にして、前端側の角部に丸みをつける。ウェアSを刷り台Aへ装着する際の差し入れ口にあたる前端18側に、図3のごとく段部を設けてもよい。印刷機に刷り台Aを取付けた図1〜図3の状態下、位置決めボード1には両側の板厚壁16に凸状突部17が設けられ(図5)、さらに上面11側のボード面上にはサイズパネル4を着脱自在に保持する位置決めピン2と押え具3が配される。
位置決めボード1は、図3で、サイドボード5を加えた大きな一枚ものの形状とし、これをベース部材61の上面に固着することもできる。しかし、そうすると、ベース部材61に対して位置決めボード1の前後方向の位置調整,微調整が困難になる。そこで、本実施形態は、ベース部材61の上板面が水平配設される位置決めボード1の長手方向両側で、且つ垂直面を形成する板厚壁16の上下方向略中間で、サイドボード5の凹部57と嵌合する突部17を、図5のごとく水平外方へ隆起形成する。該突部17に両サイドボード5の凹部57を両側から嵌合させて、位置決めボード1をサイドボード5に対し摺動させ進退動できるようにする。また、サイドボード5を二種類(数種類)用意することにより、他のサイドボードに組み込んで、別のサイズパネル4を受け支える大きさに合わせられるようにする。
図5で、敷材mがサイドボード5の下面側に配され、該敷材mを介してサイドボード5とベース部材61とが一体化するが、位置決めボード1は下面側に当て材nを一体的に配し、きつめではあるが、該ベース部材61,サイドボード5に対し摺動可能に載置される。位置決めボード1が摺動可能に両側からサイドボード5に挟着され、且つ位置決めボード上面11がサイドボード5の上面51と面一になるようにして、該位置決めボード1は一体の当て材nを介してベース部材61に保持される構成とする。突部17が板厚壁16の長手方向ほぼ全域に設けられており、前記凹部57もサイドボード5の長手方向ほぼ全域に設けられる。サイドボード5に対し位置決めボード1を摺動可能にしつつも、摺動させるには両者の接触に伴う摩擦抵抗以上の相当な人力を加える必要がある。したがって、摺動を止めた地点に、位置決めボード1はサイドボード5に摩擦抵抗で固定保持される。
前記サイドボード5がベース部材61に固定一体化されており、該位置決めボード1もベース部材61に保持される。ベース部材61の基端部をテーブルTの天板T1上に載せ、位置決めボード1,サイドボード5が図1のごとく天板T1よりも前方に大きく張り出す状態にして、ベース部材61の基端部,サイドボード5の後端部が天板T1に固定される。
詳しくは、突部17を凹部57に嵌合させた位置決めボード1,サイドボード5が、それらの長手方向を天板T1の前端面T11と直交させて、過半部又は大半が天板前端面T11から突き出す状態で配される(図1)。このとき、位置決めボード1を図1のごとくサイドボード5に対し摺動させ、前方にやや突き出す状態にしておく。天板T1上に載置された一対のサイドボード5の両外側に、軽量型鋼からなる二つの棒状部材91,92を、サイドボード5と平行配設し、クランプCPで天板T1に固着する。さらに、ベース部材61の基端部側でその上に配されたサイドボード5の後端部の上方側から軽量型鋼の棒状係止部材93で、スペーサ(図示せず)を介してサイドボード5の後端部,ベース部材61の基端部を押さえ付け、該係止部材93を図示しない止具で前記棒状部材91,92に固着する。棒状部材91,92及び係止部材93によって、サイドボード5と共に該ベース部材61が天板T1に固定される。さらに止部材94を図示しない止具で棒状部材91,92に固着し、サイドボード5の天板への一層の固定化を図る。
かくして、サイドボード5に摺動可能に挟着され、ベース部材61に保持される位置決めボード1が、天板T1の前端面T11に対し突出し状態で保持される。該位置決めボード1には、サイズパネル4を挟着するための位置決めピン2,押え具3が設置されるが、これらは位置決めボード1の溝レール15に取付けられる。
前記溝レール15は、横断面凹状にして、位置決めボード上面11側の中央で、その長手方向に設けられる。そして、溝レール15に位置決めピン2の基端部21を圧接させて、溝レール15の長手方向に対し位置変更可能に該位置決めピン2が係止固定される。また、押え具3の下部31が溝レール15内に配され、且つ該下部31にコイルバネE1からなる弾性部材Eの一端E11側が取付けられると共に、該弾性部材の他端E12側が溝レール15に固着される。位置決めボード1へのサイズパネル4のセットで、サイズパネル4を挟着した押え具3,位置決めピン2のうち、押え具3が該コイルバネE1によって溝レール15にガイドされつつ、位置決めピン2側への付勢力を受けられるようにしている。
溝レール15は、位置決めボード1に係る主ボード1aの幅方向中央で、図3ごとく該主ボード1aと一体的に配され、且つ該溝レール15が位置決めボード1の長手方向に直線状に走るようにして該主ボード1aに固定される。溝レール15の上面は主ボード1aの上面と面一にする。本溝レール15には、溝底壁150の両端から溝側壁151が立設する横断面視凹状とし、さらに両溝側壁151の上縁から内方へ向かう内鍔壁153を有する横断面凹状の軽量型鋼を用いる(図9,図10)。溝レール15は主ボード1aの前端18から後端19まで縦断し、さらに主ボード後端19から後方へ突き出す突出部分155を設ける。主ボード1aの前端18をサイドボード5の前端58と合わせたとき、該突出部分155がベース部材61の後端面近くまで延びる(図3)。サイドボード5に対し位置決めセットされた位置決めボード1でも、微調整を要する場合がある。斯かる場合、該突出部分155を利用して位置決めボード1を微調整できる。また、既述のごとく、位置決めボード1は、サイドボード5に摩擦抵抗で固定保持されるが、ときにサイドボード5に対しずれる虞がある。そこで、突出部分155の溝部を利用して、ビス等でサイドボード5への位置決めボード1の確実な固定を可能にする。溝レール15と位置決めボード1の主ボード1aとの一体強化を図るべく、主ボード1a,溝レール15の下面側に前記当て部材nが固着される。尚、該主ボード1aと前記サイドボード5の板厚が同じであるため、該当て部材nと同じ厚みの敷材mをサイドボード5に裏当てしている。
前記位置決めピン2は、サイズパネル4の切欠部に係合するピン状体で、既述のごとく位置決めボード1のボード面上の一側寄りに設けられる。位置決めボード1上に載置されるサイズパネル4の二箇所の切欠部42a,43aに、該位置決めピン2と押え具3(詳細後述)がそれぞれ係合してサイズパネル4を挟着できるようにする。
本実施形態の位置決めピン2は、図10のごとくピン本体2aと受片2bと六角穴付き止めねじ2cと円筒形カラー2dとを具備する。受片2bは樹脂製矩形チップで、その上面から下面へ貫通するピン本体2a用の雌ねじ孔2b3と止めねじ2c用の雌ねじ孔2b2とが設けられる。受片2bの横幅dは図10のごとく溝レール15の両溝側壁151間の距離よりも小さく、且つ両内鍔壁153間の距離よりも大きい。
位置決めピン2の溝レール15への取付けは、例えば次のようにして行う。まずピン本体2aに係る雄ねじ部2a2を円筒形カラー2dに挿通後、該雄ねじ部2a2を受片2bの雌ねじ孔2b3に螺着することにより、ピン本体2aと受片2bとを一体化する。そして、止めねじ2cを雌ねじ孔2b2に螺合させ、ピン本体2aのピン頭部2a1,カラー2dを溝レール15の上方へ突出状態にして、溝レール15の前端部分側から該溝レール15内に受片2bを収める。次いで、止めねじ2cの六角穴2c2を回すことにより、止めねじ2cの先端を溝底壁150へ押圧させると共に、受片2bに係る上面2b1の縁部を溝レール15の内鍔壁153に下方側から圧接させて固定する。受片2bの溝レール15への圧接,固定によって、主ボード面上の前端18又は前端18寄り(一側寄り)に、位置決めピン2に係るピン本体2aが立設する(図3)。位置決めボード1の上面11よりも上方へ突き出す雄ねじ部2a2,カラー2dの高さはサイズパネル4の板厚と同じか若干大きく設定される。
押え具3は、押え主部3aと上板片部3bと、雄ねじ部がガイド軸にもなるねじ部材3cと、これに螺合するナット3dと、該雄ねじ部が挿通可能な透孔を設けた板片状連結バー3eとを具備する(図3,図4)。
押え主部3aは図4(イ)ごとくの平面視小判形にし、さらにその両弧状中央から両外方へ半円形膨出部3a1,3a2を延出させた板状片とする。押え主部3aの板厚はサイドボード5の板厚に等しいか若干大きめとし、両膨出部3a1,3a2には板厚を貫通する通し孔が形成される。該通し孔に短筒3fが挿通し、押え主部3aに一体固着する。前端側の膨出部3a1には環状板たる上板片部3bが載置固定される。また、前端側の膨出部には弾性部材EたるコイルバネE1に接続する連結バー3eが取付けられる。ここでは、ねじ頭部を上側にして、ねじ部材3cの雄ねじ部を上板片部3bの環状孔に挿通後、該雄ねじ部を前端側膨出部3a1に設けた短筒3f内を貫通させ、押え主部3aの下面に突き出た雄ねじ部をさらに連結バー3eの一端側に設けた透孔へ該雄ねじ部を挿通後、その先端にナット3dを螺着する(図4のニ)。後端側の膨出部3a2は、ねじ頭部を上側にして、ねじ部材3cの雄ねじ部を後端側膨出部3a2に設けた通し孔を貫通させ、押え主部3aの下面に突き出た雄ねじ部にナット3dを螺着して、押え具3を完成させる。該押え具3は、例えば突出部分155側の後端から溝レール15へ導入される。押え具3の下部にあたるねじ部材3cの先端部分、さらにナット3dが図示のごとく溝レール15内に収まり、且つ押え主部3aがその部位に在る溝レール15の上面開口を塞ぐようにして、溝レール15上,位置決めボード1上に現れる。上板片部3bが前端側の膨出部3a1よりも前方へ張り出す。位置決めボード1の上面11よりも上方に押え主部3aの板厚が現れ、前端側膨出部3a1の板厚周壁がサイズパネル4の切欠部43aに入り込み、係合できるようになる。
押え具3は、溝レール15にガイドされながら押え主部3aが溝レール15上を移動できるが、ナット3dが溝レール15の両内鍔壁153間の距離よりも大きなものが選定されており、該押え具3が溝レール15の上方へ抜け出ることはない。そして、押え具3と位置決めピン2とでサイズパネル4を挟着すると、該押え具3が弾性部材Eにより位置決めピン2側への付勢力を受けるようになっている。
詳しくは、弾性部材EたるコイルバネE1の一端側が、溝レール15に配された押え具3の下部31、具体的には、一端側透孔にねじ部材3cの雄ねじ部が挿通された前記連結バー3eの他端側に形成された透孔に取付けられる。そして、該コイルバネE1の他端E12側を溝レール15の前方側へ配し、この他端E12側を留め具Fで溝レール15に固着する。
留め具Fは留め片F1とボルト体F2とを備える(図9)。留め片F1は図10(ロ)に示す受片2bの右半分を切除した形状になっている。留め片F1は樹脂製正方形板で、その上面から下面へ貫通するボルト体F2の雌ねじ孔を設ける。ボルト体F2の頭部には六角穴F22が形成される。留め片F1に係る正方形の一辺は溝レール15の両溝側壁151間距離よりも小さく且つ両内鍔壁153間の距離よりも大きい。留め具Fを用いてコイルバネE1の他端E12側を溝レール15へ固着するのは、例えば次のように行う。前記位置決めピン2の溝レール15内に収める前に、留め具Fを溝レール15の前端部分側から該溝レール15内に収める。次に、ボルト体F2の六角穴F22を回し、留め片F1から下方へ突き出たボルト体F2をコイルバネE1のリング形成された他端E12側に通す。その後、六角穴F22をさらに回し、留め片F1に係る上面F11の縁部を内鍔壁153に下方側から圧接させて、留め具F、コイルバネE1の他端E12側を溝レール15内に固定する。ボルト体F2の下端は溝レール15の溝底壁150を押圧している。ここで、該コイルバネE1に引張力等の負荷がかからない状態で、位置決めピン2から押え具3の押え主部3aに係る前端側膨出部3a1までの距離が、サイズパネル4の両端縁に形成した両切欠部42a,43a間の距離よりも小さくなるよう、該留め具Fを溝レール15の所定位置に取付け固定する。
サイズパネル4は、平面視大きさを、図1に示すウェアS等の被印刷物にプリントし易くする大きさに整合させた板状体とし、両端縁42,43の略中央にそれぞれV字状の切欠部42a,43aが形成される。サイズパネル4は、図1の左上に示すウェアSの背中用のものの他、右下に示す袖用のもの等が準備される。ここでのウェアSはイベントジャンパーである。背中用サイズパネル4に関して、図7(イ)に示すLサイズのもの、図7(ロ)に示すSサイズのもの等が準備される。図7の背中用サイズパネル4で、首部に相当する端縁42と腰部に相当する端縁43には、V字状の切欠部42a,43a、42b,43bが相対向するように複数(ここでは二対)形成されている。サイズパネル4は切欠部42b,43bを除けば左右対称形で、その中心軸線上でセンターに設けた切欠部42a,43a寄りの本体40にはそれぞれ吊り下げ用の吊し孔45が形成される(図7)。
そして、両V字状の切欠部42a,43a(又は42b,43b)に、図13のごとく前記位置決めピン2,押え具3が入り込んで、位置決めボード1上にサイズパネル4を挟着保持できる構成になっている。
位置決めボード1上へのサイズパネル4の挟着保持は、例えば、まず図1のテーブルTに取付けられた位置決めボード1の溝レール15上に在る押え具3を図2の白抜き矢印のごとく移動させる。コイルバネE1の弾性復元力に抗して図2の白抜き矢印の方向へ外力(引張力)を加え、図2の左下側にある押え具3を右上側にある押え具3の位置まで引っ張る。尚、図2の右上側押え具3は実線図示するが、本来、鎖線で示す部分である。
これと相前後し、腰側の端縁43に設けた切欠部43a側を、図4(ハ)のごとく押え主部3aに係る前端側膨出部3a1へ係合させる。腰側端縁43側のV字状切欠部43a内に前端側膨出部3a1が入り込むようにして、サイズパネル4を位置決めボード1上に載置する。そして、首側端縁42に設けた切欠部42a側を位置決めピン2のピン本体2a,カラー2dに係合させるように合わせた後、前記白抜き矢印の方向への外力を弱める。首側端縁42側のV字状切欠部42a内にピン本体2a,カラー2dが入り込むようにして、加えていた外力を解除する。
斯かる状態下、前記留め具Fの取付け位置の設定によって、このとき、コイルバネE1は未だ弾性変形して伸びた状態になっており、弾性復元力で押え具3が位置決めピン2側への付勢力を受ける。この力を利用して、位置決めピン2,押え具3で、図13のごとく位置決めボード1上にサイズパネル4を挟着保持する。さらに、上板片部3bが切欠部43a周りのサイズパネル上面41に当接し、また位置決めピン2のピン頭2a1が切欠部42a周りのサイズパネル上面41に当接して、位置決めピン2,押え具3によるサイズパネル4の挟着,保持をより確実にする。サイズパネル4は位置決めボード1上に載置,固定される。
一方、位置決めボード1上に取付けられた図13のサイズパネル4を外す場合は、コイルバネE1の弾性力を越える外力を加えて、押え具3を後方側(図13の紙面右方)へ移動させる。位置決めピン2と押え具3との距離をサイズパネル両端縁42,43にある切欠部42a,43a間の距離を越えるようにすれば、位置決めボード1からサイズパネル4を取外すことができる。
符号8は公知のスクリーン版機構部を示す(図1)。前記係止部材93にスクリーン版機構部8が回動自在に取付けられる。また、該係止部材93に直交する前記棒状部材の一つ92を天板T1の前端面T11よりも前方へ張り出し、ここにも別のスクリーン版機構部8が回動自在に取付けられる。スクリーン版機構部8のそれぞれの枠状スクリーン版81には印刷用スクリーン(図示せず)が張られる。係止部材93へ回動可能に取付けたスクリーン版81を倒すことによって、位置決めボード1に保持されたサイズパネル4上にスクリーン版81が載り、該サイズパネル4上にセットされたウェアSへスクリーン印刷ができる。該スクリーン版81を起こした後、棒状部材92に取付けたスクリーン版81を倒せば、またサイズパネル4上にスクリーン版81が載り、別の印刷可能となる。刷り台AにウェアSをセットした状態で、二種類の多色印刷ができる印刷機になっている。
尚、図中、符号STは押え具3用のストッパを示す。
ところで、スクリーン印刷は刷り台Aやサイズパネル4上にウェアSを適度な力でセット保持して実施される。セットしたウェアSが位置ズレしないように、従来はスプレー糊や両面テープ等を用いてきた。しかし、スプレー糊を使用すると、作業者の健康に影響を及ぼす虞があり、作業効率も悪い。さらに環境にも良くない。一方、両面テープは使い捨てになるケースが多く、非経済的であり、さらに非効率的になっていた。
そこで、本実施形態は刷り台Aやサイズパネル4上に載置され、この上にウェアSがセットされると、適度な粘着力を有してウェアSを係止,保持し、多数回使用できる貼付パネル7を提供する。
貼付パネル7は、平面視が刷り台A(ここではサイズパネル4)と同じか一回りサイズが小さい板状体で、両面に粘着層を有し、刷り台A又はサイズパネル4上に貼付パネル7の粘着力によって載置固定され、さらにサイズパネル4上にセットされるウェアSが位置ズレを起こさないよう粘着力によって保持するものである。図1の貼付パネル7は、平面視がサイズパネル4よりも若干小さな矩形板で、サイズパネル4上にその粘着力で取付け固定される。
本実施形態の貼付パネル7は、図8のごとく粘着ボード7aの両面(又は片面)に、片面粘着シート7bがその第2粘着剤層76を外側にして一体化された板状体である。厚みWを有する粘着ボード7aに、厚みtの片面粘着シート7bが第2粘着剤層76を外側にして貼着される。
ここでの粘着ボード7aは、発泡樹脂ボードのパネル本体71と、この両面全域に一体付与される第1粘着剤層72とを備える。片面粘着シート7bは波状にした樹脂製エンボスシート75と、この片面全域に付与された第2粘着剤層76とを備える。粘着ボード7aに係る第1粘着剤層72の外面へエンボスシート75の第2粘着剤層76がない露出面側を対向させて貼着し、第2粘着剤層76が外側にでるように粘着ボード7aの両面へそれぞれ片面粘着シート7bを粘着一体化して貼付パネル7が完成する。
斯かる貼付パネル7は主要部のパネル本体71が板状の発泡樹脂ボードからなり、軽量で使い勝手に優れるが、パネル本体71をそのまま貼付パネルとして印刷用に利用できない。というのも、パネル本体71の両面に塗布してある第1粘着剤層72の接着のりが印刷インキの影響を受け溶けたりすることや、汚れや糸くずが洗い落とせないため再利用できない等のうえ、さらにパネル本体71の発泡樹脂ボード自体からは発泡残留ガスが長時間に亘って放出し続けるため、表面を塞いでしまうようなシートを貼ると、ガスによる膨れ等が発生して、印刷するための補助具として多々支障をきたすからである。
粘着ボード7aに上記特殊エンボスシート75(片面粘着シート7b)を貼る貼付パネル7の構成により、このエンボス面の横からの隙間と表面の極小孔からガスの逃散を円滑にして、膨れの問題を解消する。また、印刷インキの影響を受けない第2粘着剤層76の選定が可能となり、スクリーン印刷を繰り返し行って、汚れが出てきたとき等にサイズパネル4から貼付パネル7を外し、簡単に新しい貼付パネル7と交換することができる。加えて、汚れた貼付パネル7は洗剤で汚れを洗い流すことにより粘着力を再生できるので、印刷効率及び印刷価格、品質等に多大な好影響を与えることができる。
次に、本印刷機の一使用法について述べる。
サイズパネル4を別体にし、ベース部材61へサイドボード5,位置決めボード1,位置決めピン2,押え具3,ストッパSTが既述のごとく所定位置に取付けられた刷り台Aの主要部を、棒状部材91,92及び係止部材93,止部材94でテーブルTに固定する。ベース部材61,サイドボード5が天板前端面T11から前方へ突出するようにして、図1のごとくセット固定される。ここでは、位置決めボード1を摺動させサイズパネル4に対し、やや前方に張り出すようにして位置決めボード1がサイドボード5,ベース部材61に対し固定保持される。
これと相前後して、サイズパネル4の上面41に貼付パネル7を貼着する。
次に、サイズパネル4の切欠部43aを、一端が固定されたコイルバネE1の他端に連結された押え具3の前端側膨出部3a1に差し込んで、そのまま図1の右斜め上奥方向へ、コイルバネE1の弾性復元力に抗して力を加えて押え具3をスライドさせる。続いて、該サイズパネル4の手前端縁側の切欠部42aを位置決めボード1上の位置決めピン2に嵌め込むことにより、サイズパネル4を該位置決めピン2と押え具3とで挟着保持する。尚、これらと逆の操作でサイズパネル4は簡単に外すことができる。
その後、図13(イ)のごとくウェアSの腰部分を広げ、サイズパネル4の膨出部44側,位置決めボード1の前端18側からサイズパネル4,貼付パネル7上に印刷位置がくるよう該ウェアSを刷り台Aに装着する。そして、図13(ロ)のごとく貼付パネル7に該ウェアSを所定位置にセットする。セットされたウェアSは貼付パネル7の適度な粘着力でサイズパネル4に保持される。
しかる後、ヒンジで係止部材93に取付けたスクリーン版81を倒し、図11のごとくウェアSの背中に所定の図柄MKをスクリーン印刷する。
印刷を終えたら、コイルバネE1の弾性復元力に抗して押え具3を後方側(ストッパST側)に動かし、貼付パネル7上に在るウェアSをサイズパネル4と一緒に位置決めボード1から取り外す。
図11の左下の貼付パネル7,サイズパネル4付きウェアSは、その取り外されたウェアSで、本来、鎖線図示されるものである。この取り外された貼付パネル7,サイズパネル4付きウェアSは、吊し孔45を利用して、図示しないハンガー掛けやドライラックなどで印刷部分を乾燥させる。単色印刷の場合、ここで印刷終了する。
本実施形態は、乾燥後、貼付パネル7,サイズパネル4付きウェアSに係るサイズパネル4を位置決めピン2,押え具3で位置決めボード1上に再び取付け固定する。次いで、棒状部材92に取付けたスクリーン版81を倒し、ウェアSの別の箇所に新たな図柄をスクリーン印刷する。その後、前述と同じように、位置決めボード1から取外し、ハンガー掛け等に吊して乾燥させれば、所定箇所に所望の二色刷りのスクリーン印刷されたウェアSが出来上がる。
前述したスクリーン印刷は、本印刷機でLサイズのウェアSの背中に印刷する場合を示したが、Sサイズの場合は、図7(イ)のLサイズ用サイズパネル4に代えて、図7(ロ)のSサイズ用サイズパネル4bを用いて、前述したLサイズのウェアSの場合と同様の動作を行えば、SサイズのウェアSの被印刷物でも、所定箇所に所望のスクリーン印刷を施すことができる。ここで、背中や胸の所定位置にマークMKを施す場合、従来、Lサイズのときにバランス良く配されていても、SサイズになるとマークMKの配される位置がずれてバランスが崩れてしまう。本発明の印刷機では、図12(イ)のLサイズ用サイズパネル4aで、スクリーン版81のスクリーンに描かれたマーク用細孔図形をセンターCLから距離Lだけ離れた地点のままにして、LサイズウェアSにプリントされる印刷マークMKの位置を動かさなくても、図12(ロ)のSサイズ用サイズパネル4bにそのまま適用できる。スクリーンを付け替えたり、スクリーン版81を移動修正したりすることがなく、作業性向上,生産性向上に貢献する。
Sサイズ用サイズパネル4を、Lサイズ用サイズパネル4と同じように位置決めボード1上に、位置決めピン2,押え具3で取付け固定するだけで、正確な位置にマークMKをスクリーン印刷できる。
詳しくは、ウェアSなどサイズが数種類ある被印刷物等に同じ大きさの図形等を印刷する場合、従来、大体一番小サイズの物に対して印刷位置と大きさを決定した。また、印刷位置はサイズによって位置を変えないと不自然な感じになる場合があるが、主にウェア本体をサイズに応じて移動させて印刷する場合が多かった。これまで、一般的には、印刷するウェアの一番小さいサイズの印刷ボードをセットし、それよりも大サイズの場合は目視と勘で印刷位置を調整しセットしてきた。
これに対し、本実施形態のサイズパネル4は、位置決め用切欠部42a,43aが中心用(全てのサイズパネルに設けられる)として設けられるだけでなく、胸専用切欠部42b,43b(サイズパネルのサイズにより左右にスライドさせるためのもの)が両端縁42,43にそれぞれ設けられる。このサイズパネル4は、サイズに応じて肩からの印刷位置が段階的に変わるように成型しており、サイズの混在したウェアS等の背中の中心部分の場合も、胸等中心部からずれた位置に印刷する場合も、位置調整に悩むことが少ない。
図15で説明すると、胸にワンポイントマークを印刷する場合、(イ)のように各サイズを中心で揃えた位置で印刷すると、小サイズJSの場合、右端寄りで、大サイズXXLは中央寄りの位置になってしまうので、サイズの大きさに比例して端寄りに印刷されるようになっている。印刷位置かウェアをスライドさせると理想的な位置に印刷できる。本実施形態では図15(ロ)のごとく、各種サイズパネル4に、切欠部42a,43aに加え、胸マーク専用の切欠部42b,43bを追加し、誰にでも簡単に位置決めできるようになっている。
また、ウェアSの袖にスクリーン印刷する場合は、前記Lサイズ用サイズパネル4aやSサイズ用サイズパネル4bに代えて、図1の右下に示すサイズパネル4dを用いて、前述したウェアSの背中に印刷するときと同様の動作でスクリーン印刷できる。サイズパネル4d、さらにこの上に貼着される貼付パネル7はウェアSの袖に合わせた細長長方形板になっている。該サイズパネル4dには切欠部42a,43aが設けられる。袖用サイズパネル4d,貼付パネル7の他の構成は、前述したサイズパネル4,貼付パネル7と同様で、その説明を省く。これら以外の位置決めボード1等の構成もLサイズ用サイズパネル4の前記説明と同様で、その説明を省く。前記Lサイズ用サイズパネル4の説明で用いた符号と同一符号は、同一又は相当部分を示す。
袖へスクリーン印刷をする場合、図14で、位置決めボード1がテーブルTの天板T1に取付けられ、該位置決めボード1上に設けた位置決めピン2と押え具3とでサイズパネル4が保持される。図14の位置決めボード1は、図13の位置決めボード1をサイドボード5から抜き取って使用する。ベース部材61は図13と別のものを準備し、使用している。
その後、図14(イ)のごとく袖口を広げ、サイズパネル4の前端部側,位置決めボード1の前端側からサイズパネル4,貼付パネル7上に印刷位置がくるよう該ウェアSの袖部分を差込み、刷り台Aに装着する。そして、図14(ロ)のごとくサイズパネル4,貼付パネル7にウェアSを所定位置にセットする。セットされたウェアSは貼付パネル7の適度な粘着力でサイズパネル4に保持される。後は、係止部材93に取付けたスクリーン版81を倒し、袖の所定位置に図柄をスクリーン印刷して完了する。
尚、本印刷機で用いた貼付パネル7を使用しない場合は、従来通り、スプレー糊や両面テープが用いられる。符号3a9は押え主部3aに設けた長孔、符号T2は脚を示す。
このように構成したスクリーン印刷機は、刷り台Aが、ベース部材61に保持される位置決めボード1と、該位置決めボード1上に着脱自在に取着される板状サイズパネル4とに分割されているので、サイズパネル4を交換して、被印刷物Sの必要な適正位置に精度良く所望のスクリーン印刷をすることができる。被印刷物Sの大きさ,サイズに合わせてサイズパネル4を簡単に交換でき、手間をかけずに印刷位置の精度が良くなり、品質向上に貢献する。
従来、刷り台Aはボルト等で印刷機本体に取付け固定され、該刷り台Aを簡単に取替えできないので、大まかな大きさで各サイズを流用しており、印刷位置の精確さに欠けたが、斯かる問題を一気に解消する。
そして、サイズパネル4の両端縁42,43にそれぞれ切欠部42a,43aが形成される一方、位置決めボード1に係合できる位置決めピン2と押え具3が設けられ、これらで切欠部42a,43aに係合してサイズパネル4を挟着し、且つ押え具3に取付けた弾性部材Eにより押え具3が位置決めピン2側への付勢力を受けるようにして、該サイズパネル4を挟着,保持すると、位置決めボード1にサイズパネル4を簡単にセットできる。一動作でセットでき、特許文献1のスクリーン印刷機械よりも優れる。さらに、特許文献1と違って、切欠部42a,43aを同形状にでき、180°旋回させ、図2で切欠部43aを位置決めピン2に係合させ、切欠部42aを押え具2に係合させて、サイズパネル4を挟着,保持できるので、位置決めボード1上へのサイズパネルのセット方法が二通り可能になり、印刷位置合わせの自由度が広がる。
また、弾性部材Eの弾性力に抗して押え具3をサイズパネル4から離せば、該サイズパネル4を容易に取り外すことができる。スクリーン印刷を終えたサイズパネル4,貼付パネル7付きウェアSは、そのままの状態で外して、吊し孔45を用いてハンガー掛け等に吊して乾燥させることができる。乾燥を終えた後、このサイズパネル4,貼付パネル7付きウェアSを、位置決めピン2,押えピンを用いて位置決めボード1上にセットすれば、その状態のまま新たなスクリーン印刷ができる。多色刷り等で威力を発揮する。
これまで、印刷機本体に取付けたままの状態で仮乾燥しなければならないなど、生産効率が悪かったが、こうした問題も難なく解決する。色のにじみや斑が出やすく、印刷仕上がり状態に問題があったのも解消できる。
さらに、ウェアS,サイズパネル4を印刷機から取り外して乾燥できるので、その印刷機で別の印刷が可能になり、生産性向上に貢献する。
また、位置決めボード1の上面11側で、その長手方向に横断面凹状の溝レール15が設けられ、該溝レール15に位置決めピン2の基端部21を圧接させて、溝レール15の長手方向に対し位置変更可能に位置決めピン2が係止固定されると、簡便に位置決めボード1上に位置決めピン2を設けることができる。さらに、止めねじ2cの六角穴2c2を回すことにより、受片2bに係る上面2b1の縁部を溝レール15の内鍔壁153に下方側から圧接させて固定すると、位置決めボード1上での位置決めピン2の固定位置を変更したい場合にも、スムーズに対応できる。止めねじ2cを弛め、新たな位置決めピン2のセット位置へ動かした後、六角穴2c2を回して受片2bを溝レール15の内鍔壁153に圧接固定するだけで足りる。
加えて、押え具3の下部31が溝レール15内に配され、且つ該下部31にコイルバネE1からなる弾性部材Eの一端E11側が取付けられると共に、他端E12側が溝レール15に固着されて、該コイルバネE1により、押え具3が、溝レール15にガイドされながら、位置決めピン2側への付勢力を受けるようにすると、ごく簡単な構造で、該押え具3と位置決めピン2とでサイズパネル4を位置決めボード1に挟着,保持できる。またコイルバネE1の付勢力に抗して、押え具3をサイズパネル4から離せば、該サイズパネル4を楽に外すこともできる。位置決めボード1上へのサイズパネル4の着脱自在の取付けを可能にする。
さらに、位置決めボード1が細長矩形板にして、その両側の板厚壁16に突部17を設ける一方、夫々の突部17に嵌合する凹部57を板厚側壁の長手方向に設けた一対のサイドボード5が、夫々の突部17に凹部57に嵌合させて、位置決めボード1を摺動可能に両側から挟着し、さらにサイドボード5の上面51と位置決めボード1上面11が面一になるようにして、該サイドボード5を介して該位置決めボード1がベース部材61に保持されると、使い勝手に優れ、生産性向上に貢献する。
サイドボード5がベース部材61と一緒に、基台たるテーブルTに固定されていても、位置決めボード1をサイドボード5に対し摺動可能であるので、位置決めボード1を進退動させ所定位置に容易にセットできる。印刷位置の微調整が楽になり、印刷位置の精度を上げて印刷できる。位置決めボートに取付けられるサイズパネル4の位置を、作業者が作業し易い所望位置に簡単に合わせることもできる。
さらにいえば、前記貼付パネル7が用いられると、その適度な粘着力でウェアSをサイズパネル4に保持し、スクリーン印刷の生産性向上,作業性向上等につながる。粘着ボード7aに係る第1粘着剤層72の粘着力が強力でも、片面粘着シート7bの第2粘着剤層76の粘着力を適宜選定して、さらなる作業性向上へとつなげることができる。何度か使用して粘着力が低下した場合は、洗剤で水洗いして汚れを落とすことにより粘着力を再生させることができ、経済的である。
このように、本発明のスクリーン印刷機は上述した数々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。位置決めボード1,位置決めピン2,押え具3,サイズパネル4,サイドボード5,ベース部材61,貼付パネル7,弾性部材E等の形状,大きさ,個数,材料,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、ウェアSを用いたが被印刷物はこれに限らない。また、実施形態では、既存テーブルTにベース部材61,サイズパネル4,位置決めボード1を備える刷り台Aを取付けたが、既存テーブルTに代え、新規テーブルTは勿論、スクリーン印刷機用架台やロータリー式等の多色印刷機の基台に取付けた印刷機にすることもできる。既存印刷機の刷り台Aと置き換えることもできる。
1 位置決めボード
11 上面(位置決めボード上面)
15 溝レール
2 位置決めピン
21 基端部
3 押え具
4 サイズパネル
42,43 端縁
42a,43a 切欠部
5 サイドボード
61 ベース部材
7 貼付パネル
A 刷り台
E 弾性部材
E1 コイルバネ
MK マーク(図柄)
S ウェア(被印刷物)

Claims (2)

  1. 刷り台(A)に被印刷物(S)を装着して、スクリーン印刷するスクリーン印刷機において、
    前記刷り台(A)が、ベース部材(61)に保持される位置決めボード(1)と、該位置決めボード上に着脱自在に取着される板状サイズパネル(4)と、を具備し、且つ該サイズパネル(4)には両端縁(42,43)にそれぞれ切欠部(42a,43a)が形成される一方、該位置決めボード(1)には、そのボード面上の一側寄りに位置決めピン(2)が設けられると共に、該位置決めピンから離間させてボード面上を進退動可能にして、該位置決めボード(1)に係合できる押え具(3)が設けられ、該押え具(3)と前記位置決めピン(2)が、それぞれ前記両端縁にある切欠部(42a,43a)に係合して前記サイズパネル(4)を挟着し、さらに該押え具(3)に取付けた弾性部材(E)により該押え具(3)が位置決めピン(2)側への付勢力を受けるようにして、該サイズパネル(4)を挟着,保持し、加えて、前記位置決めボード(1)の上面(11)側で、その長手方向に横断面凹状の溝レール(15)が設けられ、該溝レール(15)に前記位置決めピン(2)が係止固定され、さらに前記押え具(3)の下部(31)が溝レール(15)内に配され、且つ該下部(31)にコイルバネ(E1)からなる前記弾性部材(E)の一端側が取付けられると共に、他端側が溝レール(15)に固着されて、該コイルバネ(E1)により、該押え具(3)が、溝レール(15)にガイドされながら、位置決めピン(2)側への付勢力を受けるようにしたことを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 前記位置決めボード(1)が細長矩形板にして、その両側の板厚壁(16)に突部(17)を設ける一方、夫々の突部(17)に嵌合する凹部(57)を板厚側壁の長手方向に設けた一対のサイドボード(5)が、夫々の突部(17)に該凹部(57)を嵌合させて、位置決めボード(1)を摺動可能に両側から挟着し、さらに該サイドボードの上面(51)と位置決めボード上面(11)が面一になるようにして、該位置決めボード(1)が該サイドボード(5)と一体化する前記ベース部材(61)に保持される請求項1記載のスクリーン印刷機。
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