JP5822796B2 - 安全帯用フックへのicタグ収容構造 - Google Patents

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Description

本発明は、主として高所作業の際に使用する安全帯のフックに関するものであり、特にはセンサを備えたフックに関する。
高所での作業現場において、万一作業者が墜落したときに、その落下を阻止するため、作業者は安全帯を装着している。この安全帯は、人体に装着するベルト(胴ベルト型安全帯の場合は胴ベルト、ハーネス型安全帯の場合は肩掛けベルトと腿ベルト)と、ロープ又はストラップの先端にフックを備えたランヤードとから構成される。作業者は、このフックを親綱や堅固な構造物等(以下「被掛止物」という)に掛止して自分の体と連結することにより、万一足を踏み外した場合等の墜落を防止している。
ただし、墜落事故を確実に防止するためには、作業者が安全帯を正しく使用することが必要である。具体的には、安全帯を装着していても、絶えずフックが被掛止物に正しく掛止されていないと墜落は防止できない。つまり、フックを被掛止物に掛止しなかったり、掛止したつもりが正しく掛止されていないと、無胴綱状態(フックが掛止されず、人体と被掛止物が連結されていない状態)となってしまう。そこで、被掛止物へのフックの掛止状態を検出し、正しく掛止されていない場合は作業者に対して警告を行う仕組みが必要とされている。
このフックには、被掛止物へのフックの掛止状態を検出するためにセンサを備える必要がある。従来から、センサがフックの掛止を検知し、最終的に作業者に警告を行うものとして、種々の手法が提案されている。例えば、フック自体にスイッチ、電池、ブザーなどの警報手段を備える手法があるが、この手法ではフックが大きく、重くなってしまう。また、ランヤードのロープに有線で配線し人体に警報手段を備えてもよいが、断線の可能性が高い上に、ロープに特殊な加工が必要であり、フックとロープの接続も複雑となる。従って、センサの検知結果(検知した情報)を無線で警報部等へ送信し、正しく使用していない作業者に対して警告を行うことが望ましい。そのためには、情報を記憶または処理する情報処理部と、通信機能を有する無線通信用アンテナをフックに収容する必要がある。
この情報処理部と無線通信用アンテナを備えたものの代表例が、ICチップとICタグアンテナを一体化して構成した無線ICタグ(以下「ICタグ」という)である。このICタグは、特許検索ガイドブック(平成19年3月:特許庁発行)に記載されているように、そのエネルギー供給形態により、パッシブタグ、アクティブタグ、セミパッシブタグに分類され、それぞれ用途によって使い分けられている。
前記のフックに情報を記憶する情報処理部を設けることにより、作業者の個別情報も管理できる。また、フックから無線送信することで、センサの検知結果を作業者と離れた管理部へ送ることができる。この管理部とは、例えば、受信部と警報部(ブザーやライト)のみを備えた簡易なものや、パーソナルコンピュータやモニターを更に備えて、安全帯の状態確認用アプリケーションプログラムにより現場監督室から管理したり、作業者に必要な連絡情報を発したり、安全帯の使用状況の履歴を管理したりするセンター装置である。
このような無線通信用アンテナを有するフックとして、特許文献1に開示されている「安全帯およびその使用状況確認システム」に用いられているフックがある。この発明は、センサ付きフックを用いて作業状態の履歴管理や異常発生を報知する機能を備える安全帯使用監視システムである。このフックは、3ケのセンサと、送信部を有し送信処理等の制御をする回路基板(又はICタグ)等を備え、3ケのセンサの検知結果とその検知時間によって、フックの掛止状態を検出し、その結果によって警報を発するものである。しかしながら、この従来品は、広範囲に電波を飛ばす(送信する)必要がない、言い換えると作業者が人体に装着しているコントロールボックス(受信部)まで飛べばよいので、広範囲に送信できる構造とされていない。
そのように考えられたフックの一例では、金属体のフック本体の片面にアンテナを取り付けたとき、表面(取付面)は電波が広角度に遠くまで飛ぶので送信エリアは広いが、裏面は金属体に遮蔽されて電波が飛び難く送信エリアは狭い。それを解決するため、金属体の表裏にアンテナを設ければよいが、2倍の給電が必要となり電池寿命が短くなってしまうので、容量の大きな電池を使う必要があり、また、アンテナと金属体のフック本体を絶縁するため離隔する必要があるので、アンテナ取付部が大きくなってしまう。別手段として、伸縮式のアンテナを設けることも考えられるが、突起部が使用時の障害となってしまうので内蔵アンテナが望ましい。また、金属体のアンテナ取付部に大きな貫通孔を設ければよいが、その部分の断面が小さくなってしまい安全帯のフックに必要な強度を確保することができなくなる。これを確保しようとすると大きくなってしまい、一般的なフックと比して扱いづらくなってしまう。
特開2011−104339号公報
本発明が解決しようとする主な問題点は、特許文献1のセンサ付きフックでは、電波が遠く広く飛ぶような構造とされていないので広範囲に送信できない、特にフックの裏面側に送信しづらい点である。また、従来のアンテナを備えるための技術では、フックのアンテナ取付部が大きくなったり突起が出来たりするため、安全帯のフックに必要な強度を確保し、作業に支障とならずに扱いやすく、更に握りやすく、かつ携行しやすいフックとすることが困難な点である。
そこで本発明は、広範囲(特にフック本体のアンテナ取付裏面)に送信可能であり、安全帯のフックに必要な強度と安全性を有し、かつ軽量・コンパクトで一般的なフックと同等の操作性を有する安全帯用フックへのICタグ収容構造の提供を目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、墜落防止用の安全帯に用いるフックを、板状のフック本体と、フック掛止の有無の検知等を行うセンサと、その検知情報を記憶または処理する情報処理部と無線通信用アンテナとを有するICタグとから構成する。そして、このICタグを、フック本体の基部の片方の面に、フック本体との間に絶縁体を介在させて配置し、金属体であるフック本体との所定以上の距離を確保して、電波が干渉して送受信機能の障害にならないようにする。更に、フック本体に、無線通信用アンテナの周波数とアンテナの位置とに対応したスリットを設ける。これにより、ICタグの電波がフック本体の表裏の両側に飛び、フック本体の両側面側で送受信ができる。
このように板状のフック本体にスリットを設けるが、フック本体は安全帯の規格に定められた所定の強度を有する必要があるので、その強度を確保しつつ、その部分の幅が広くならないようにする。そして、ICタグを収容した部分が人間の手の平の中に収まり、かつ突起部がない滑らかな形状とする。これにより、フックにICタグを収容した部分がコンパクトとなり、突起部が構造物に引っ掛かったりすることがない。また、扱い易く、握り易く、携行し易くなる。
前記のフックの状態を検出するセンサとして、フックが被掛止物に掛止されたことを検知する掛止検知センサを備える。これにより、フック掛止の有無、つまりフックが正しく掛止されているかどうかを検知し、その結果を受信部と警報部とでなる管理部にICタグから送信し、正しく掛止されていない場合に警報を発する。
前記のICタグをアクティブタグとし、電池と時計などを備えて、定期的な自己通信を行う。具体的には、センサの検知情報が変化したときと、一定時間ごとの通信を行って、それ以外の時間帯は休止する。これにより、電力の消費を抑えることができる。更には、ICタグに記憶された個別情報を、必要に応じて送信することもできる。
また、前記のICタグをセミパッシブタグとし、前記アクティブタグの電池と時計などに加えて、パッシブタグと同様の受信機能を備えることにより、必要なときだけ送信を行うことができるので、更に電池寿命を長くできる。
前記の板状のフック本体の両側面或いは片側面に、略凹状断面の溝部を形成し、その溝部に、ICタグとセンサとを接続する配線を配置して、封止用樹脂により封止する。このとき、フック本体は、安全帯の規格に定められた所定の強度を確保しつつ、突起がない形状である。これにより、コンパクトとなり、配線や突起部が構造物に引っ掛かったりすることがない。また、フックを構成する鉤部を閉鎖するための外れ止め装置及び外れ止め装置の回動をロックするための安全装置、またフックに連結されるロープ又はストラップ等、フック本体以外は汎用部品が使用できる。
本発明の安全帯用フックへのICタグ収容構造を用いることで、アクティブ型ICタグ又はセミパッシブ型ICタグの電波がフック本体の表裏の両側に飛び、フック本体の両側面側で送受信が可能となるので、作業中にフックがどのような向きにあっても警報部等と確実に通信できる。また、コンパクトで携行し易く、ICタグ収容部が手の平の中に収まるので握り易く、扱い易いので、作業の支障とならず、作業効率が低下することなくセンサ等を有する高機能なフックとすることができる。
更に、掛止検知センサを備えることにより、フック掛止の有無を検知して送信し、正しく掛止されていない場合に警報を発することにより、危険を回避することができるので、安全性が向上する。
また、フック本体に溝部を形成して配線を埋め込むことによりコンパクトとなり、外れ止め装置や安全装置が回動する際の支障となることがなく、フック本体以外の部品を汎用品と共用することができる。
本発明の実施形態に係るフック1を示した平面図及び正面図である。 本発明の実施形態に係るランヤード4を示した正面図である。 本発明の実施形態に係るフック1を示した平面一部断面図及び正面断面図である。 本発明の実施形態に係るフック1掛止時の状態を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る掛止検知センサ2作動時の状態を示した説明図である。 本発明の実施形態に係るフック本体11を示した平面図、正面図及び要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るフック本体11の他のスリット形状を示した説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る実施の形態(実施例)について説明する。図1(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係るフック1を示した平面図及び正面図である。これらの図に示すように、フック1は、開口部1aを有し墜落時の主たる荷重に耐えうるフック本体11と、開口部1aを閉鎖するための外れ止め装置(外れ止め部材)12と、外れ止め装置12の回動をロックするための安全装置13と、被掛止物Hに掛止されたことを検知する掛止検知センサ2と、情報処理部311と無線通信用アンテナ312とを有するICタグ部3とから構成される。
図2は、本発明の実施形態に係るランヤード4を示した正面図である。図2に示すように、ランヤード4は、フック1と、ストラップ41と、カラビナ42とから構成され、このカラビナ42を人体に装着するベルト(図示しないが、胴ベルト型安全帯の場合は胴ベルト、ハーネス型安全帯の場合は肩掛けベルトの交差部)の環に連結して使用する。本実施例では、ストラップ41を用いたストラップ式のランヤード4であるが、三つ打ちや八つ打ちのロープを用いたロープ式のものでもよい。また、カラビナ42を用いて、前記の環に連結しているが、小型のフックを用いてもよく、前記の環に直接編み込んでもよい。尚、この構成は、一般的な安全帯用ランヤードと同じである。
図3(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係るフック1を示した平面一部断面図及び正面断面図である。図1(b)と図3(b)に示すように、外れ止め装置12は断面コの字形状で形成され、リベット121でフック本体11に回動可能に軸止されている。そして、バネ122で開口部1aを閉鎖する方向に付勢され、鉤部111の先端部と当接している。また、リベット123が、外れ止め装置12の対向するコの字立片に、安全装置13に形成したスライド溝133を通して、軸止されている。また、安全装置13は断面コの字形状で形成され、リベット131でフック本体11に回動可能に軸止されており、バネ132でフック本体11と離れる方向に付勢され、スライド溝133に外れ止め装置12のリベット123が当接して、バネ力による安全装置13の解放を阻止している。
このスライド溝133は、円弧状の長孔の円弧溝1331と、その一端に連穿した長孔の固定溝1332から成る鈎状の長孔である。作業者が安全装置13を握ったときに、リベット123が円弧溝1331をスライド移動し、更にこの状態から、作業者が安全装置13を握った状態のまま外れ止め装置12を握ったときに、リベット123が固定溝1332を更にスライド移動してロックする。言い換えると、スライド溝133は、作業者が安全装置13を握らない状態で外れ止め装置12に外力がかかっても、外れ止め装置12が開閉動作しないような形状に形成されている。尚、この外れ止め装置12と安全装置13とを備える構成は、一般的な安全帯用フックと同じである。
図4(a)から(c)は、本発明の実施形態に係るフック1掛止時の状態を示した説明図である。図4(a)はフック1の開口部1aが開口した状態であり、図4(b)はフック1の開口部1aが閉鎖した状態であり、図4(c)はフック1が被掛止物Hに掛止された状態である。詳しくは、作業者が安全装置13を握ったままで外れ止め装置12を握ることにより、開口部1aを開口(図4(a))して、被掛止物Hの入るスペースを確保する。次に、外れ止め装置12と安全装置13の握りを解除することにより、開口部1aが閉鎖(図4(b))し、フック1は被掛止物Hより脱落しない。そして、作業者がフック1自体から手を離すことにより、鉤部111が鉛直上方向、基部112が鉛直下方向となって、フック1の自重により掛止検知センサ2が作動(図4(c))する。
図5(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る掛止検知センサ2作動時の状態を示した説明図である。図5(a)は被掛止物Hへのフック1掛止前、つまり掛止検知センサ2作動前の状態であり、図5(b)は被掛止物Hへのフック1掛止時、つまり掛止検知センサ2作動時の状態である。図3(a)(b)、及び図5(a)(b)に示すように、掛止検知センサ2は、断面コの字状のセンサ金具21がリベット22でフック本体11に回動可能に軸止されており、センサ金具21のコの字底面211が、バネ23でフック本体11の鉤部底1111と離れる方向に付勢されている。そして、フック本体11に形成したスライド溝113を通して、センサ金具21の対向するコの字立片に軸止したリベット24がスライド可能に構成され、バネ力によるセンサ金具21の解放を阻止している。
また、板状のフック本体11の所定の部分を、陥没または一端開放の略凹状断面としてホール素子設置部114を形成し、そこにホール素子14を備えたホールIC141を配置する。そして、センサ金具21は、コの字立片の一方で、被掛止物Hへフック1が掛止されてセンサ金具21が回動したとき、フック本体11に配置したホール素子14に相対する位置に磁石25を配置する。このとき、センサ金具21のコの字立片には、陥没または一端開放の略凹状断面とされた磁石設置部212を形成しており、フック本体11の鉤部111に軸止したセンサ金具21が、フック本体11を摺回動する支障とならない。
このホール素子14はホール効果を利用した非接触の磁気センサ(ホールセンサ)である。具体的には、被掛止物Hへフック1が掛止される前(掛止検知センサ2作動前)は、ホール素子14と磁石25との間に距離があり、被掛止物Hへフック1が掛止されると、ホール素子14と磁石25とが近接して動作磁束密度となり(掛止検知センサ2作動)、被掛止物Hへのフック1の掛止が検知できる。
図1(a)と(b)、及び図3(a)に示すように、フック本体11の基部112に、ICタグ部3が配置されている。このICタグ部3は、情報処理部311と無線通信用アンテナ312を内蔵した基板31と、絶縁体から成る基板台32と、電源を供給する電池33と、基板ケース34a,34bとで構成され、各部品を基板ケース34a,34bの規定の位置に収納してボルト・ナットで締結されている。
このICタグ部3は、アクティブ型のICタグ(前述の分類ではアクティブタグ)であり、情報処理部311は、集積回路(ICチップ)と時計などを有している。この時計機能により、一定時間ごとに通信を行い、それ以外の時間帯は休止し、電力の消費を抑えることができる。また、無線通信用アンテナ312を内蔵しているので、掛止検知センサ2の検知情報や、予め記憶された情報等を発信することができる。更に、図示しないが、基板31に外部メモリーを備えることにより、より多くの情報(データ)を記憶することができる。
実際の作業現場では、構造物にフック1を掛止した状態で、作業者が小移動したり人体の向きを変えたりする際、ランヤード4が人体に引っ張られたとき、フック1に荷重が加わったり解除されたりすることがあるので、フック1が被掛止物Hに掛止されているのに掛止されていないという検知結果となることがある。そのため、この時計機能を利用して、一定時間、掛止検知センサ2が検知しないときに初めて掛止されていないという情報を発するようにすることが望ましい。
ここで、基板31と電池33とで、一般的なパッケージされたアクティブ型のICタグと同等の機能を有するが、本実施例のICタグ部3は、より広範囲に送信するという本発明の目的を達するために、一般的なパッケージされたICタグの構成部品を別々に配置したものである。従って、大きさや送信範囲に制限がなければ、パッケージされたICタグをそのまま配置してもよい。また、本実施例において、電池33は一般的なボタン電池を用いているが、より容量の大きいリチウムイオン電池等、その種類は特定するものではない。
また、ICタグ部3に、受信機能を備えたセミパッシブ型のICタグ(セミパッシブタグ)を用いてもよい。このセミパッシブタグは、電池を内蔵するアクティブタグの機能を有するが、上位システムへの通信起動をパッシブ方式で起動をするものであり、この仕組みによって、電波を受信するまでの間をスリープ状態とすることができるので、エネルギー源とする電池の消耗が少なくなり、アクティブタグに比べて電池寿命、すなわち通信可能時間を延ばすことができる。また、アクティブタグは一定時間ごとに通信を行うが、セミパッシブタグは必要なときだけ通信するので、電池の消費が大きい強い電波の発信が可能、すなわち通信可能距離を伸ばすことができる。このように、セミパッシブタグには、電池寿命(通信可能時間)延長と通信可能距離延長のメリットがある。
更に、図3(a)に示すように、基板31は絶縁体から成る基板台32を介在して、フック本体11の基部112の片方の面に配置されている。これにより、金属体であるフック本体11との所定距離が確保でき、電波が遮断されたり干渉したりしないので、送受信機能の障害にならない。この基板台32の材質は、ポリアセタールやナイロンなど、ある程度の絶縁性を有するものであればよい。また、基板ケース34a,34bも絶縁性を有する樹脂製であるが、耐衝撃性に優れたポリカーボネイトなどを用いることが望ましい。
図6(a)から(c)は、本発明の実施形態に係るフック本体11を示した平面図、正面図及び要部拡大断面図である。図6(b)に示すように、板状のフック本体11の基部112のICタグ部3を収容する部分にスリット115a,115bが形成されている。このスリット115a,115bの大きさと形状は、ICタグ部3の無線通信用アンテナ312に内蔵したアンテナの位置と無線通信用アンテナ312の種類や周波数により決定される。
フック本体11の基部112に形成するスリット115a,115bは、貫通部分が大きい程電波が干渉したりしないので、フック本体11の両側面へ電波が飛びやすいが、フック1は「安全帯の規格」に定められた所定の強度を有する必要がある。詳しくは、フック1が「11.5kNの引張荷重を掛けた場合において、破断し、その機能を失う程度に変形し、又は外れ止め装置の機能を失わないこと。」と規定されている。本実施例の板状のフック本体11にスリット115a,115bを形成した部分も、フック1として試験したときに、11.5kNで、外れ止め装置12がその機能を失わない引張強度を有したものである。
図1(b)に示すように、本実施例では、2ケの貫通した略L字状の長孔のスリット115a,115bを、ICタグ部3の中心(正面から見て縦横両方の中心)に対し内向きに対向して設けている。これにより、ICタグ部3の無線通信用アンテナ312に送受信される電波がフック本体11の表裏の両側に飛び、フック本体11の両側面側に対して送受信ができる。上記のスリット115a,115bの大きさと形状は、所定の強度を有し、フック本体11の両側面へ電波が飛びやすい最適な大きさと形状を実験的に求めたものである。ただし、略L字状の長孔の図1(b)におけるY軸方向のL部長さが長くすると強度不足となり、X軸方向のL部長さが長くなるとフック本体11の長さが長くなってしまうので、注意が必要である。
尚、この形状は2ケの略L字状が最も好ましいが、複数の長孔でもよく、1ケの長孔でもよい。これらの実施例を次に説明するが、その貫通部分の幅が小さすぎると電波が干渉してしまい、大きすぎると強度不足となってしまう。
図7(a)から(d)は、本発明の実施形態に係るフック本体11の他のスリット形状を示した説明図である。これらの図において、フック本体11の基部112に2ケの基板・電池ホルダー取付穴117,117が形成されている。この穴を設けずに基板や電池ホルダーを基板ケース34a等に取り付けてもよいが、配線が繋がっているので、電池交換をするときに支障となったりトラブルの原因となるので、フック本体11に取り付ける方が望ましい。また、これらの実施例のフック1は「安全帯の規格」に定められた所定の強度を有している。
図7(a)は、図のY軸方向を長手方向とした長孔のスリット115c,115d,115eを、フック本体11の基部112に形成した実施例である。この場合、電波が干渉しないように、長孔の貫通部分の幅を所定の長さ確保する必要がある。そのようにしたとき、フック本体11の長さが長くなってしまう。
図7(b)は、図のX軸方向を長手方向とした長孔のスリット115f,115gを、フック本体11の基部112に形成した実施例である。この場合も、電波が干渉しないように、長孔の貫通部分の幅を所定の長さ確保する必要がある。そのようにしたとき、フック本体11の幅が広くなってしまう。
よって、これらの場合、フック本体11が重く大きくなり、そのために握りにくくなって、扱いづらくなってしまう。
図7(c)は、1ケの長孔のスリット115hを、フック本体11の基部112に形成した実施例である。この場合、無線通信用アンテナ312の位置を基板31の中央部近傍にすれば、フック本体11の両側面側に対して送受信はできる。しかしながら、「安全帯の規格」に定められた11.5kNの引張荷重に耐え得る強度は有してはいるが、中央部の貫通部分が大きいので、フック本体11に捻れ荷重が加わったとき変形し易い。詳しくは、使用時に何らかの要因でX軸方向を中心軸として、フック本体11を捻るような荷重が加わったとき、その荷重が弾性限度内であれば、フック本体11は変形した後に復元する。しかしながら、フック本体11の基部112に収容されたICタグ部3の基板31は、フック本体11の変形に追随できずに破損してしまうことがある。
図7(d)は、1ケの長孔のスリット115iを、フック本体11の基部112に形成した実施例である。この場合も、無線通信用アンテナ312の位置を基板31の中央部近傍にすれば、フック本体11の両側面側に対して送受信ができるが、フック本体11に捻れ荷重が加わって変形したとき、基板31が破損してしまうことがある。
上記のように、スリット形状は、1ケの長孔のスリット115h又はスリット115iとしてもフック本体11の両側面側に対して送受信ができるが、2ケの貫通した略L字状の長孔のスリット115a,115bをICタグ部3の中心に対し内向きに対向して設ける手法が、X軸・Y軸の両方向に長い長孔が形成でき、フック本体11の断面積を有効に使用でき、フック本体11に捻れ荷重が加わったときも変形し難いので、最も優れていると言える。
この内向きに対向した略L字状貫通長孔2ケの配置は特に特定されるものではなく、L字の2辺のなす角度も特に特定されるものではなく、必要な強度を有し、フック本体11の両側面側に対して送受信ができればよい。また、L字の2辺が連通していなくとも、X軸・Y軸の両方向に長い長孔が形成できて、フック本体11の両側面側に対して送受信ができればよい。更には、基板31の無線通信用アンテナ312の位置によっては、1ケの貫通した略L字状の長孔のスリット115aまたは115bを形成することで、フック本体11の両側面側に対して送受信ができ、2ケの貫通した略L字状の長孔を設けたときに近い効果が得られる場合もある。
上記のように、板状のフック本体11は2ケの貫通した略L字状の長孔を形成する加工を施した上で「安全帯の規格」に定められた11.5kNの引張強度が要求され、また、安全帯用のフックとして使用するために軽量化が要求される。そのため、フック本体11の材料に合金鋼(例えばクロムモリブデン鋼)を用い、熱処理を施して、必要な引張強度と適切な伸びを兼ね備えたものを使用している。
このように、フック本体11は所定の強度を有しつつ、その部分の幅が広くならないようにされているので、ICタグを収容した部分が人間の手のひらの中に収まり、かつ突出した部分がない滑らかな形状とすることができる。これにより、フックにICタグを収容した部分がコンパクトとなり、突起部が構造物に引っ掛かったりすることがなく、また扱い易く、握り易く、携行し易くなる。
また、図6(b)に示すように、板状のフック本体11のホール素子設置部114と、スリット115aを結ぶように、配線用溝部116が形成されている。図6(c)はフック本体11のA−A断面の拡大図である。このように、配線用溝部116は、略凹状断面の配線用溝浅部116Sを形成した後、略凹状断面の配線用溝深部116Dを形成した2段溝となっている。このとき、フック本体11は安全帯の規格に定められた所定の強度を有している。また、必要に応じ、板状のフック本体11の両側面に配線用溝部116を形成してもよいが、所定の強度は確保しなければならない。
図1(b)と図3(b)に示すように、配線用溝部116の配線用溝深部116Dに配線15が配置され、封止用樹脂を注入後、配線用溝浅部116Sに配線カバー151を配置して、配線15が封止されている。このとき、配線用溝浅部116Sの深さを配線カバー151の厚さと略同一とし、配置された配線カバー151は図1(b)の正面方向に対して、板状のフック本体11の面と同じ高さとされており、突起がない形状である。これにより、配線部分がコンパクトとなり、配線が構造物に引っ掛かったりすることがなく、
外れ止め装置12や安全装置13が回動する際の支障とならない。また、外れ止め装置12、安全装置13、フック1に連結されるストラップ41(又はロープ)等、フック本体11以外は汎用部品が使用できるので、廉価での製作が可能となる。尚、本実施例では接着剤を兼ねた封止用樹脂を注入したが、樹脂を注入せずに、接着剤でフック本体11と配線カバー151のみを接着してもよい。
尚、本実施例では1ケのセンサ(掛止検知センサ2)を備えていたが、特許文献1のように複数のセンサを備えて、その検知情報を基板部で処理して送信することで、より安全性を向上させることも考えられる。
また、センサの検知結果を記憶または処理する情報処理部と無線通信用アンテナとを有する機器を、本実施例の説明ではICタグ部3としたが、特許請求の範囲に記載の「ICタグ」とは、前記の基板部等、情報処理部と無線通信用アンテナとを有するものの総称をいう。
<作用・効果の説明>
本発明のICタグ収容構造を用いることで、ICタグ部3(アクティブ型ICタグ又はセミパッシブ型ICタグ)の電波がフック本体11の表裏の両側に飛び、フック本体11の両側面側で送受信が可能となるので、作業中にフック1がどのような向きにあっても、確実に通信できる。また、コンパクトで携行し易く、ICタグ収容部が手の平の中に収まるので握り易く、扱い易いので、作業の支障とならず、作業効率が低下することなくセンサ等を有する高機能なフック1とすることができる。
更に、掛止検知センサ2を備えることにより、フック1が構造物に掛止されたかを検知して送信し、正しく掛止されていない場合に警報を発することにより、危険を回避することができるので、安全性が向上する。また、フック本体11に配線用溝部116を形成して配線15を埋め込むことによりコンパクトとなり、外れ止め装置12や安全装置13が回動する際の支障となることがなく、フック本体11以外の部品を汎用品と共用することができる。
1 フック 1a 開口部
11 フック本体
111 鉤部 1111 鉤部底
112 基部 113 スライド溝
114 ホール素子設置部 115a〜115i スリット
116 配線用溝部 117 基板・電池ホルダー取付穴
12 外れ止め装置
121 リベット 122 バネ 123 リベット
13 安全装置
131 リベット 132 バネ
133 スライド溝 1331 円弧溝 1332 固定溝
14 ホール素子 141 ホールIC
15 配線 151 配線カバー
2 掛止検知センサ
21 センサ金具 211 コの字底面 212 磁石設置部
22 リベット
23 バネ
24 リベット
25 磁石
3 ICタグ部
31 基板
311 情報処理部(ICチップ) 312 無線通信用アンテナ(内蔵アンテナ)
32 基板台
33 電池
34a,34b 基板ケース
4 ランヤード
41 ストラップ
42 カラビナ
H 被掛止物

Claims (6)

  1. 墜落防止用の安全帯に用いるフックに、無線通信機能を有するICタグを収容する構造であって、
    前記フックが、所定の強度を有する板状のフック本体と、当該フックの状態を検出するセンサとを備え、更に、前記センサの検出結果を記憶または処理する情報処理部と無線通信用アンテナとを有するICタグを備え、
    前記ICタグを、前記フック本体の基部に、当該フック本体との間に絶縁体を介在させて配置し、
    前記フック本体に、前記ICタグの電波が当該フック本体の両側面側に通信できるように、前記無線通信用アンテナの周波数とアンテナの位置とに対応したスリットが設けられたことを特徴とする安全帯用フックへのICタグ収容構造。
  2. 前記フック本体に設ける前記スリットが、内向きに対向した2ケの略L字状貫通長孔であることを特徴とする請求項1に記載の安全帯用フックへのICタグ収容構造。
  3. 前記フックの状態を検出する前記センサが、当該フックが被掛止部に掛止されたことを検知する掛止検知センサであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の安全帯用フックへのICタグ収容構造。
  4. 前記ICタグが、電池を内蔵するアクティブ型のICタグであることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の安全帯用フックへのICタグ収容構造。
  5. 前記ICタグが、電池を内蔵し、受信機能を有するセミパッシブ型のICタグであることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の安全帯用フックへのICタグ収容構造。
  6. 板状の前記フック本体の両側面或いは片側面に、略凹状断面の溝部が形成されており、
    前記溝部に、前記ICタグと前記センサとを接続する配線が配置され、前記配線が封止用樹脂により封止されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の安全帯用フックへのICタグ収容構造。
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