JP5821755B2 - 粒子分級濃度測定器 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車排ガス等の試料に含まれる被測定粒子群の粒度分布を算出する粒子分級濃度測定器に関し、ビル衛生管理や労働安全衛生等のために使用される粒子分級濃度測定器に関する。
カスケードインパクタ型粒子分級装置は、インパクタを上下方向に複数段で直列に連ねてなる装置である(例えば、特許文献1参照)。カスケードインパクタ型粒子分級装置においては、下段側インパクタほど気流通過ノズル径を小さくすることで、順次に気流速度を高めている。これにより、各段のインパクタにより慣性質量が大きい大粒径の粒子から順次に捕集分級することができるようになっている。なお、インパクタは、気流の向きを変えた際に慣性力によりその気流の向き変化に追随できない慣性質量を持つ粒子を捕集プレートに衝突させて捕集するものである。
特開2008−070222号公報
しかしながら、上述したような粒子分級装置で捕集した粒子の捕集量を計測するには、粒子分級装置とは別途の濃度計測装置により計測することが必要となっている。よって、粒子分級装置と濃度計測装置とを個別に購入して配置する必要があった。
そこで、出願人は、粒子捕集とその捕集量計測とを短時間で簡易かつ効果的に行うことができる粒子分級濃度測定器(ナノエアロゾルモニタ)を開発した。図3は、粒子分級濃度測定器の全体構成を示す概略構成ブロック図である。
このような粒子分級濃度測定器101は、試料が下方向(設定方向)に流通する四角管状の通路10と、帯電機構20と、ファン30と、接地電極23と、分級電極40と、3個の電極50と、測定用電流検出器61と参照用電流検出器62と電流検出回路124aとを有する電流検出器160と、粒子分級濃度測定器101全体を制御する制御部170とを備える。
通路10は、水平断面が四角形(例えば250mm×250mm)となっており、上方中央部に四角形(例えば4mm×4mm)の試料吸込口11が形成されており、下方中央部にファン30が取り付けられている。ファン30には、流量調整弁付流量計31が取り付けられている。これにより、ファンスイッチ32がONされるとファン30が回転し、試料に含まれる被測定粒子群が通路10を上方から下方(設定方向)に向かって流通するようになっている。このとき、ファン30の回転速度、或いは流量調整弁31の開度が調整されることにより、被測定粒子群の流量が調整されるようになっている。
帯電機構20は、通路10内の設定方向上流部の中央部に配置されており、荷電電源(放電電源)21と接続されている。また、接地電極23は、通路10の設定方向上流部で帯電機構20を囲むように通路10の内周面右方と内周面左方とに配置されている。これにより、荷電電源21の荷電電源スイッチ(荷電電源制御部)22がONされると、荷電電源21から荷電用電流(放電電流)Iが供給されるようになっている。このとき、通路10に被測定粒子群が流通していると、被測定粒子群は帯電する。
分級電極40は、通路10の設定方向中流部で通路10の内周面左方に配置されており、分級電源41と接続されている。これにより、分級電源41の分級電源スイッチ(分級電源制御部)42がONされると、分級電源41から分級用電流Iが供給されるようになっている。
電極50は、通路10の設定方向中流部で通路10の内周面右方に配置されており、設定方向において上方からトラップ電極51と測定用電極52と参照用電極53とが並ぶように配置されている。トラップ電極51はアースされており、測定用電極52は測定用電流検出器61と接続され、参照用電極53は参照用電流検出器62と接続されている。これにより、分級電源41の分級電源スイッチ42がONされると、分級電極40と電極50との間に電界が形成される。このとき、通路10に帯電した被測定粒子群が流通していると、電極50に吸引されることにより、各被測定粒子がトラップ電極51と測定用電極52と参照用電極53との内のいずれか1個の電極51、52、53にそれぞれ到達することになる。一部の粒子は電極に捕らわれることなく下流に排出される。なお、電気移動度Zpが大きくなればなるほど電界の影響を受けるので、上下方向(設定方向)における手前の配置位置の電極50に到達することになる。よって、例えば、電極間距離4mm、電極幅250mm、風量20l/min、分級電圧400V、トラップ電極幅10.25mm、測定用電極幅35.8mm、参照電極幅35.8mmの装置設計では14.7nm以下の被測定粒子群はトラップ電極51に、14.7nm以上の被測定粒子群は測定用電極52に、40nm以上の被測定粒子群は参照用電極53に到達する。
測定用電流検出器61は、測定用電極52に流れる電流値(電荷量)Iを検出する。また、参照用電流検出器62は、参照用電極53に流れる電流値(電荷量)Iを検出する。このとき、被測定粒子が電極50に到達する量が多くなればなるほど電荷量が大きくなるので、電流値I、Iが大きくなる。
制御部170は、CPU171とメモリ172とを備え、さらにモニタ画面等を有する表示装置(図示せず)と、キーボードやマウス等を有する入力装置(図示せず)とが連結されている。また、CPU171が処理する機能をブロック化して説明すると、ファン30の回転速度を制御するファン制御部71aと、被測定粒子の粒子径を分級するとともに被測定粒子の粒子径ごとの濃度を算出する粒度分布算出部71bとを有する。
ところで、このような粒子分級濃度測定器101において、荷電の再現性は分級性能の再現性に直結する重要な課題である。荷電の再現性を確認するためには、荷電用電流Iが正常に流れているか否かをモニタリングする必要がある。よって、荷電電源21と帯電機構20との間に、帯電機構20に流れる電流値Iを検出する電流検出回路124aを置いている。また、電流検出回路を内蔵した放電電源を使用したり、図4に示すように、接地電極23に電流検出回路124bを置いたりすることも考えられる。しかしながら、この場合には電流検出回路124a、124bを用意しなければならない。
本件発明者は、上記課題を解決するために、電流検出回路124a、124bを用いることなく荷電用電流Iをモニタリングする方法について検討を行った。そこで、空気に含まれるガス分子を利用することを見出した。つまり、空気に含まれるガス分子群を帯電させることにより、ガスイオンをいずれか1個の電極にそれぞれ到達させるようにした。そして、測定用電流検出器61と参照用電流検出器62とでそれぞれ検出された電流値I、Iを用いて、荷電用電流Iが正常に流れているか否かを判定することにした。
すなわち、本発明の粒子分級濃度測定器は、試料に含まれる被測定粒子群が設定方向に流通する管状の通路と、前記通路の設定方向上流部に配置される帯電機構と、前記通路の設定方向中流部に配置される分級電極と、前記通路の設定方向中流部で前記分級電極に対向するように配置され、前記設定方向に順番に並ぶ2個以上の電極と、前記帯電機構に荷電用電流を供給することにより、前記被測定粒子群を帯電させる荷電電源制御部と、前記分級電極に分級用電流を供給することにより、前記分級電極と前記電極との間に電界を形成することで、前記通路を流通する帯電した被測定粒子群を前記2個以上の電極に吸引させる分級電源制御部と、各被測定粒子がいずれか1個の電極にそれぞれ到達したことで、各電極に流れる電流値をそれぞれ検出する電流検出器と、被測定粒子が到達した電極の設定方向における配置位置によって被測定粒子の粒子径を分級するとともに、当該電極に流れる電流値によって被測定粒子の粒子径ごとの濃度を算出する粒度分布算出部とを備える粒子分級濃度測定器であって、前記荷電用電流が正常に流れている状態において、前記通路に試料を流通させずに空気を流通させた際に、前記電流検出器でそれぞれ検出された基準電流値を記憶する記憶部と、メンテナンス時において、前記通路に試料を流通させずに空気を流通させた際に、前記電流検出器でそれぞれ検出された電流値と基準電流値とを比較することにより、前記荷電用電流が正常に流れているか否かを判定する判定部とを備えるようにしている。
ここで、「設定方向」とは、設計者等によって予め決められた任意の一方向であり、例えば、上下方向等となる。
また、「分級電極に対向するように配置される2個以上の電極」としては、設定方向に対して角度を持って電界が形成されるように配置されることが挙げられ、設定方向と垂直に電界が形成されるように配置されることが好ましい。
本発明の粒子分級濃度測定器では、初期設定として荷電用電流Iが正常に流れている状態において、通路に試料を流通させずに空気を流通させる。次に、荷電電源制御部は、帯電機構に荷電用電流Iを流すことにより、空気に含まれるガス分子群を帯電させる。これにより、各ガス分子がいずれか1個の電極にそれぞれ到達する。そして、電流検出器は電流値I、Iを検出して、この電流値I、Iを基準電流値I’、I’として記憶部に記憶させる。
そして、メンテナンス時には、通路に試料を流通させずに空気を流通させる。次に、荷電電源制御部は、帯電機構に荷電用電流Iを流すことにより、空気に含まれるガス分子群を帯電させる。これにより、各ガス分子がいずれか1個の電極にそれぞれ到達する。そして、電流検出器は電流値I、Iを検出して、この電流値I、Iを記憶部に記憶させる。その結果、判定部は、電流値I、Iと基準電流値I’、I’とを比較することにより、荷電用電流Iが正常に流れているか否かを判定する。
例えば、電流値Iが基準電流値I’を含む所定範囲内であり、かつ、電流値Iが基準電流値I’を含む所定範囲内であれば、荷電用電流Iが正常に流れていると判定し、一方、電流値Iが基準電流値I’を含む所定範囲内でなかったり、電流値Iが基準電流値I’を含む所定範囲内でなかったりしたときには、荷電用電流Iが正常に流れていないと判定する。
以上のように、本発明の粒子分級濃度測定器によれば、電流検出回路を用いることなく荷電用電流(放電電流)Iをモニタリングすることができる。その結果、コストダウンが可能になる。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
また、本発明の粒子分級濃度測定器においては、前記帯電機構の設定方向上流部に配置されることが可能なフィルタを備え、前記判定部が、前記荷電用電流が正常に流れているか否かを判定するときに、前記帯電機構の設定方向上流部にフィルタを配置するようにしてもよい。
そして、本発明の粒子分級濃度測定器においては、前記通路の設定方向下流部に配置されたファンを備え、前記記憶部は、前記ファンの回転速度によって異なる基準電流値を記憶し、前記ファンの回転速度を変化させる毎に、前記電流検出器は、各電極に流れる電流値をそれぞれ検出し、前記判定部は、前記ファンの回転速度を変化させる毎にそれぞれ検出された電流値と基準電流値とを比較することにより、前記荷電用電流が正常に流れているか否かを判定するようにしてもよい。
さらに、本発明の粒子分級濃度測定器においては、前記分級電極に流す分級用電流値を変化させることが可能な電圧調整器を備え、前記記憶部は、前記分級用電流値によって異なる基準電流値を記憶し、前記分級電極に流す分級用電流値を変化させる毎に、前記電流検出器は、各電極に流れる電流値をそれぞれ検出し、前記判定部は、前記分級用電流値を変化させる毎にそれぞれ検出された電流値と基準電流値とを比較することにより、前記荷電用電流が正常に流れているか否かを判定するようにしてもよい。
本発明の一実施形態である粒子分級濃度測定器の全体構成を示す概略構成ブロック図。 粒子分級濃度測定器の使用方法の一例について説明するフローチャート。 従来の粒子分級濃度測定器の全体構成を示す概略構成ブロック図。 従来の粒子分級濃度測定器の全体構成を示す概略構成ブロック図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態である粒子分級濃度測定器の全体構成を示す概略構成ブロック図である。なお、粒子分級濃度測定器101と同様のものについては、同じ符号を付している。
粒子分級濃度測定器1は、試料が下方向(設定方向)に流通する四角管状の通路10と、帯電機構20と、ファン30と、接地電極23と、分級電極40と、3個の電極50と、測定用電流検出器61と参照用電流検出器62とを有する電流検出器60と、粒子分級濃度測定器1全体を制御する制御部70とを備える。すなわち、粒子分級濃度測定器1は、電流検出回路124aや電流検出回路124bを備えていない。
通路10は、水平断面が四角形(例えば250mm×250mm)となっており、上方中央部に四角形(例えば4mm×4mm)の試料吸込口11が形成されており、下方中央部にファン30が取り付けられている。また、試料吸込口11には、所定の粒子捕集効率(例えば、粒子径0.3μmDOP捕集効率99.99%)のフィルタ12を配置したり取り除いたりすることが可能になっている。
これにより、ファンスイッチ32がONされるとともにフィルタ12が試料吸込口11から取り除かれていると、ファン30が回転することで、試料に含まれる被測定粒子群が通路10を上方から下方(設定方向)に向かって流通するようになっている。一方、ファンスイッチ32がONされるとともにフィルタ12が試料吸込口11に配置されていると、ファン30が回転することで、空気のみが通路10を上方から下方(設定方向)に向かって流通するようになっている。
制御部70は、CPU71とメモリ72とを備え、さらにモニタ画面等を有する表示装置(図示せず)と、キーボードやマウス等を有する入力装置(図示せず)とが連結されている。また、CPU71が処理する機能をブロック化して説明すると、ファン30の回転速度を制御するファン制御部71aと、被測定粒子の粒子径を分級するとともに被測定粒子の粒子径ごとの濃度を算出する粒度分布算出部71bと、荷電用電流Iが正常に流れているか否かを判定する判定部71cとを有する。
メモリ72には、荷電用電流Iが正常に流れている状態において、通路10に試料を流通させずに空気を流通させた際に測定用電流検出器61で検出された基準電流値I’と、参照用電流検出器62で検出された基準電流値I’とが記憶されるようになっている。
粒度分布算出部71bは、試料測定時に通路10に試料を流通させた際に測定用電流検出器61で検出された電流値Iと、参照用電流検出器62で検出された電流値Iとに基づいて、被測定粒子が到達した電極50の設定方向における配置位置によって被測定粒子の粒子径を分級するとともに、電極50に流れる電流値I、Iによって被測定粒子の粒子径ごとの濃度を算出する制御を行う。
判定部71cは、メンテナンス時に通路10に試料を流通させずに空気を流通させた際に測定用電流検出器61で検出された電流値Iと、メモリ72に記憶された基準電流値I’とを比較するとともに、参照用電流検出器62で検出された電流値Iと、メモリ72に記憶された基準電流値I’とを比較することにより、荷電用電流Iが正常に流れているか否かを判定する制御を行う。
例えば、電流値Iが(基準電流値I’±50%)内であり、かつ、電流値Iが(基準電流値I’±50%)内であれば、荷電用電流Iが正常に流れていると判定し、一方、電流値Iが(基準電流値I’±50%)内でなかったり、電流値Iが(基準電流値I’±50%)内でなかったりしたときには、荷電用電流Iが正常に流れていないと判定する。荷電用電流Iが正常に流れていないと判定された場合には、帯電機構20や接地電極23の清掃や、放電電源21の調整や、帯電機構20と接地電極23との間の距離の調整等を行う。
ここで、図2は、粒子分級濃度測定器1の使用方法の一例について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS101の処理において、初期設定としてファンスイッチ32をONするとともにフィルタ12を試料吸込口11に配置することにより、ファン30が回転することで、空気に含まれるガス分子群が通路10を上方から下方(設定方向)に向かって流通する。
次に、ステップS102の処理において、荷電電源21の荷電電源スイッチ22をONすることにより、荷電電源21から荷電用電流Iが供給されて、通路10にガス分子群が流通していると、ガス分子群が帯電する。これにより、各ガス分子がトラップ電極51と測定用電極52と参照用電極53との内のいずれか1個の電極51、52、53にそれぞれ到達していく。このとき、分級電源スイッチ42をOFFにしておく。
次に、ステップS103の処理において、測定用電流検出器61は電流値(電荷量)Iを検出して、この電流値Iを基準電流値I’としてメモリ72に記憶させる。また、参照用電流検出器62は電流値(電荷量)Iを検出して、この電流値Iを基準電流値I’としてメモリ72に記憶させる。
次に、ステップS104の処理において、試料測定としてファンスイッチ32をONするとともにフィルタ12を試料吸込口11から取り除くことにより、ファン30が回転することで、試料に含まれる被測定粒子群が通路10を上方から下方(設定方向)に向かって流通する。
次に、ステップS105の処理において、荷電電源21の荷電電源スイッチ22をONするとともに分級電源41の分級電源スイッチ42をONすることにより、荷電電源21から荷電用電流Iが供給され、通路10に被測定粒子群が流通していると、被測定粒子群が帯電する。これにより、各被測定粒子がトラップ電極51と測定用電極52と参照用電極53との内のいずれか1個の電極51、52、53にそれぞれ到達していく。
次に、ステップS106の処理において、測定用電流検出器61は電流値(電荷量)Iを検出して、この電流値Iをメモリ72に記憶させる。また、参照用電流検出器62は電流値(電荷量)Iを検出して、この電流値Iをメモリ72に記憶させる。
次に、ステップS107の処理において、粒度分布算出部71bは、被測定粒子が到達した電極50の設定方向における配置位置によって被測定粒子の粒子径を分級するとともに、電極50に流れる電流値I、Iによって被測定粒子の粒子径ごとの濃度を算出する。
次に、ステップS108の処理において、メンテナンスを行うか否かを判断する。メンテナンスを行わないと判断したときには、ステップS104の処理に戻る。
一方、メンテナンスを行うと判断したときには、ステップS109の処理において、ファンスイッチ32をONするとともにフィルタ12を試料吸込口11に配置することにより、ファン30が回転することで、空気に含まれるガス分子群が通路10を上方から下方(設定方向)に向かって流通する。
次に、ステップS110の処理において、荷電電源21の荷電電源スイッチ22をONすることにより、荷電電源21から荷電用電流Iが供給されて、通路10にガス分子群が流通していると、ガス分子群が帯電する。これにより、各ガス分子がトラップ電極51と測定用電極52と参照用電極53との内のいずれか1個の電極51、52、53にそれぞれ到達していく。このとき、分級電源スイッチ42をOFFにしておく。
次に、ステップS111の処理において、測定用電流検出器61は電流値(電荷量)Iを検出して、この電流値Iをメモリ72に記憶させる。また、参照用電流検出器62は電流値(電荷量)Iを検出して、この電流値Iをメモリ72に記憶させる。
次に、ステップS112の処理において、判定部71cは、電流値Iと基準電流値I’とを比較するとともに、電流値Iと基準電流値I’とを比較することにより、荷電用電流Iが正常に流れているか否かを判定する。荷電用電流Iが正常に流れていると判定したときには、ステップS104の処理に戻る。
一方、荷電用電流Iが正常に流れていないと判定したときには、ステップS113の処理において、帯電機構20や接地電極23の清掃や、放電電源21の調整や、帯電機構20と接地電極23との間の距離の調整等を行い、ステップS104の処理に戻る。
以上のように、粒子分級濃度測定器1によれば、電流検出回路を用いることなく、放電電流Iをモニタリングすることができる。その結果、コストダウンが可能になる。
<他の実施形態>
(1)上述した粒子分級濃度測定器1では、ファン30を所定の回転速度で回転させた際の基準電流値I’、I’を記憶する構成を示したが、ファンの回転速度によって異なる基準電流値I’、I’を記憶するような構成としてもよい。これにより、ファンの回転速度を変化させながら電流値I、Iを記憶することを繰り返し、ファンの様々な回転速度における電流値I、Iと基準電流値I’、I’とを比較することで、荷電用電流Iが正常に流れているか否かを判定するようにしてもよい。
(2)上述した粒子分級濃度測定器1では、分級電源スイッチ42がOFFにされた際の基準電流値I’、I’を記憶する構成を示したが、分級電極に流す分級用電流値Iを変化させることが可能な電圧調整器を備え、分級用電流値Iによって異なる基準電流値I’、I’を記憶するような構成としてもよい。これにより、分級用電流値Iを変化させながら電流値I、Iを記憶することを繰り返し、様々な分級用電流値Iにおける電流値I、Iと基準電流値I’、I’とを比較することで、荷電用電流Iが正常に流れているか否かを判定するようにしてもよい。
本発明は、自動車排ガス等の試料に含まれる被測定粒子群の粒度分布を算出する粒子分級濃度測定器等に使用することができる。
1 粒子分級濃度測定器
10 通路
20 帯電機構
22 荷電電源スイッチ(荷電電源制御部)
40 分級電極
42 分級電源スイッチ(分級電源制御部)
50 電極
60 電流検出器
71b 粒度分布算出部
71c 判定部
72 メモリ(記憶部)

Claims (4)

  1. 試料に含まれる被測定粒子群が設定方向に流通する管状の通路と、
    前記通路の設定方向上流部に配置される帯電機構と、
    前記通路の設定方向中流部に配置される分級電極と、
    前記通路の設定方向中流部で前記分級電極に対向するように配置され、前記設定方向に順番に並ぶ2個以上の電極と、
    前記帯電機構に荷電用電流を供給することにより、前記被測定粒子群を帯電させる荷電電源制御部と、
    前記分級電極に分級用電流を供給することにより、前記分級電極と前記電極との間に電界を形成することで、前記通路を流通する帯電した被測定粒子群を前記2個以上の電極に吸引させる分級電源制御部と、
    各被測定粒子がいずれか1個の電極にそれぞれ到達したことで、各電極に流れる電流値をそれぞれ検出する電流検出器と、
    被測定粒子が到達した電極の設定方向における配置位置によって被測定粒子の粒子径を分級するとともに、当該電極に流れる電流値によって被測定粒子の粒子径ごとの濃度を算出する粒度分布算出部とを備える粒子分級濃度測定器であって、
    前記荷電用電流が正常に流れている状態において、前記通路に試料を流通させずに空気を流通させた際に、前記電流検出器でそれぞれ検出された基準電流値を記憶する記憶部と、
    メンテナンス時において、前記通路に試料を流通させずに空気を流通させた際に、前記電流検出器でそれぞれ検出された電流値と基準電流値とを比較することにより、前記荷電用電流が正常に流れているか否かを判定する判定部とを備えることを特徴とする粒子分級濃度測定器。
  2. 前記帯電機構の設定方向上流部に配置されることが可能なフィルタを備え、
    前記判定部が、前記荷電用電流が正常に流れているか否かを判定するときに、前記帯電機構の設定方向上流部にフィルタを配置することを特徴とする請求項1に記載の粒子分級濃度測定器。
  3. 前記通路の設定方向下流部に配置されたファンを備え、
    前記記憶部は、前記ファンの回転速度によって異なる基準電流値を記憶し、
    前記ファンの回転速度を変化させる毎に、前記電流検出器は、各電極に流れる電流値をそれぞれ検出し、
    前記判定部は、前記ファンの回転速度を変化させる毎にそれぞれ検出された電流値と基準電流値とを比較することにより、前記荷電用電流が正常に流れているか否かを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粒子分級濃度測定器。
  4. 前記分級電極に流す分級用電流値を変化させることが可能な電圧調整器を備え、
    前記記憶部は、前記分級用電流値によって異なる基準電流値を記憶し、
    前記分級電極に流す分級用電流値を変化させる毎に、前記電流検出器は、各電極に流れる電流値をそれぞれ検出し、
    前記判定部は、前記分級用電流値を変化させる毎にそれぞれ検出された電流値と基準電流値とを比較することにより、前記荷電用電流が正常に流れているか否かを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粒子分級濃度測定器。
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