JP5821056B1 - 放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯 - Google Patents

放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯 Download PDF

Info

Publication number
JP5821056B1
JP5821056B1 JP2014118532A JP2014118532A JP5821056B1 JP 5821056 B1 JP5821056 B1 JP 5821056B1 JP 2014118532 A JP2014118532 A JP 2014118532A JP 2014118532 A JP2014118532 A JP 2014118532A JP 5821056 B1 JP5821056 B1 JP 5821056B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
hole
sound emission
opening
sound emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014118532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015232595A (ja
Inventor
吉田 雅弘
雅弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M System Co Ltd
Original Assignee
M System Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by M System Co Ltd filed Critical M System Co Ltd
Priority to JP2014118532A priority Critical patent/JP5821056B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5821056B1 publication Critical patent/JP5821056B1/ja
Publication of JP2015232595A publication Critical patent/JP2015232595A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】放音孔の開閉度の調節範囲全体において、放音孔の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔の開閉度の調節量に対する放音量の増加割合の減少を抑制し、放音量が放音孔の開閉度の調節量と正の相関をもって増大する聴感特性を得ることを可能とすることにより放音量の微調整が容易となる放音孔の開放面積制御方法を提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る放音孔の開放面積制御方法は、放音孔の開閉度の調節によって放音孔の開放面積を調節可能な放音孔の開放面積制御方法であって、放音孔の開閉度の調節範囲全体において、放音孔の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔の開閉度の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量を漸次増大させることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は放音量を調節可能な放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯に関する。
放音装置として、警報音の放音量を機械的に調節する警報器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の警報器は、ブザーを内蔵し、ブザーからの警報音を放音するための円形状の放音孔と、放音孔を閉塞するための閉塞体とを備え、放音孔の開閉度の調節量(放音量調節つまみの調節量)に応じて、閉塞体によって放音孔の開放面積を調節することにより、警報音の放音量を調節する。これによれば、ブザー自体の音量調節のための電子部品(可変抵抗等)や回路基板が不要であり、小型化、低価格化が可能である。
特開2001−154676号公報
しかしながら、放音装置を小型化すると、放音孔の開閉度の調節範囲(放音量調節つまみの調節範囲)も縮小されてしまう。
更に、本願発明者は、円形状の放音孔の開度がある程度以上になると、更に開度を増しても、放音量が大きく変化せず、そのため聴感的には放音量がほとんど変化しないように感じることを見出した。その結果、放音孔の開閉度の調節範囲が狭くなり、その分放音量の微調整が困難となる。
そこで、本発明は、放音孔の開閉度の調節範囲(放音量調節つまみの調節範囲)全体において、放音孔の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔の開閉度の調節量(放音量調節つまみの調節量)に対する放音量の増加割合(放音孔の単位開閉度当たりの放音量の増加量と同義、以下同じ)の減少を抑制し、放音量が放音孔の開閉度の調節量と正の相関をもって増大する聴感特性を得ることを可能とすることにより放音量の微調整が容易となる放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯を提供することを目的とする。
本願発明者は、鋭意検討を重ねた結果、従来の円形状の放音孔では、図8に示すように、放音孔の開閉度(放音孔が閉塞体により開閉される度合、以下同じ)の調節量(放音量調節つまみの調節量と同義、以下同じ)が0%〜50%、すなわち全閉から放音孔の半円相当の開放面積(放音孔が閉塞体により閉塞されていない開口部の面積と同義、以下同じ)となる間の状態の範囲では、放音孔の開閉度の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量が開閉度の増大に応じて漸次増加するのに対し、放音孔の開閉度の調節量が50%〜100%、すなわち放音孔の半円相当の開放面積から全開となる間の状態の範囲では、放音孔の開閉度の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量が開閉度の増大に応じて大きく減少することに着目し、放音孔の開閉度の増加量に対する放音量の増加割合、及び、放音量増大の聴感特性は、放音孔の開閉度の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量の増減に依存することを見出した。
そこで、本発明の放音孔の開放面積制御方法は、放音孔の開閉度の調節によって放音孔の開放面積を調節可能な放音孔の開放面積制御方法であって、放音孔の開閉度の調節範囲全体において、放音孔の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔の開閉度の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量を漸次増大させることを特徴とする。
また、本発明の放音孔の開放面積制御方法は、放音孔の開閉度の調節によって放音孔の開放面積を調節可能な放音孔の開放面積制御方法であって、放音孔の開閉度の調節範囲全体において、放音孔の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔の開閉度に対する放音孔の開放面積の微分値を漸次増大させることを特徴とする。
これらの放音孔の開放面積制御方法によれば、放音孔の開閉度の調節範囲全体において、放音孔の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔の開閉度の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量を漸次増大させるので、放音孔の開閉度の増加量に対する放音量の増加割合を次第に増大させることができ、放音量が放音孔の開閉度の調節量と正の相関をもって次第に増大する聴感特性を得ることができる。
なお、「放音孔の開閉度の調節範囲の最小/最大」、及び、「放音孔の全閉状態/全開状態」は、放音孔自体の全閉/全開と必ずしも対応しなくともよい。この場合、「放音孔の開閉度の調節範囲の最小」、及び、「放音孔の全閉状態」は、放音孔の開放面積が最小となることに対応し、また、「放音孔の開閉度の調節範囲の最大」、及び、「放音孔の全開状態」は、放音孔の開放面積が最大となることに対応する。
本発明の放音装置は、放音量を調節可能な放音装置であって、発音体と、発音体を内蔵し、発音体からの音を外部に放音するための放音孔を有する筐体と、放音孔からの放音量を調節するための放音量調節つまみと、放音孔を閉塞するための閉塞体であって、放音量調節つまみの調節量に応じて、放音孔を全閉状態とする全閉位置から放音孔を全開状態とする全開位置まで移動可能な前記閉塞体とを有し、放音孔は、閉塞体の全閉位置側に頂点を有すると共に全開位置側に底辺を有する三角状の形状をなすことを特徴とする。
また、本発明の表示灯は、上記した放音装置を有することを特徴とする。
この放音装置及び表示灯によれば、放音孔が、全閉位置側に頂点を有すると共に全開位置側に底辺を有する三角状の形状をなしているので、放音量調節つまみの調節範囲全体にわたって、放音孔の全閉状態から全開状態に向けて、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量の減少を抑制する、又は、漸次増大させることができる。したがって、放音量調節つまみの調節量の増加量に対する放音量の増加割合の減少を抑制又は、次第に増大させることができ、放音量が放音孔の開閉度の調節量と正の相関をもって次第に増大する聴感特性を得ることができる。
上記した放音孔は、直線状の底辺と、頂点及び底辺と連なる直線状の2つの側辺とを有する三角形状をなしていてもよい。これによれば、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量の減少を抑制することができる。したがって、放音量調節つまみの調節量の増加量に対する放音量の増加割合の減少を抑制することができ、放音量が放音孔の開閉度の調節量と正の相関をもって次第に増大する聴感特性を得ることができる。
また、上記した放音孔は、直線状の底辺と、頂点及び底辺と連なりかつ内側に窪む弓状の2つの側辺とを有する三角状の形状をなしていてもよい。これによれば、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量を漸次増大させることができる。したがって、放音量調節つまみの調節量の増加量に対する放音量の増加割合を次第に増大させることができ、放音量が放音孔の開閉度の調節量と正の相関をもって次第に増大する聴感特性を得ることができる。
また、上記した放音孔における2つの側辺は底辺よりも長い。これによれば、放音量調節つまみの調節範囲を広げることができ、微調整や小型化に好適である。
また、上記した放音量調節つまみと前記閉塞体とは、結合されており、放音量調節つまみの操作により閉塞体が放音孔を開閉するように回動してもよい。
また、上記した放音孔の底辺は、放音量調節つまみ及び閉塞体の結合体の回動軸から放射状に延びる放射線上に延在しており、上記した放音孔の底辺の2等分中点と頂点は、放音量調節つまみ及び閉塞体の結合体の回動軸を中心とする同一円周上に位置し、上記した閉塞体の全閉位置側の辺は、放音量調節つまみ及び閉塞体の結合体の回動軸から放射状に延びる放射線上に延在していてもよい。
本発明によれば、放音孔の開閉度の調節範囲(放音量調節つまみの調節範囲)全体において、放音孔の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔の開閉度の調節量(放音量調節つまみの調節量)に対する放音量の増加割合の減少を抑制し、放音量が放音孔の開閉度の調節量と正の相関をもって増大する聴感特性を得ることができる。これにより放音量の微調整が容易となる。
本発明の実施形態に係る表示灯の正面図である。 本発明の実施形態に係る表示灯を底面側から示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る警報器を底面側から示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る警報器であって、放音孔が全閉状態と全開状態との中間(放音孔の開閉度が50%)であるときの警報器の底面図である。 本発明の第1の実施形態に係る警報器であって、放音孔が全開状態(放音孔の開閉度が100%)であるときの警報器の底面図である。 図3〜5に示す放音孔の概略図である。 図3〜5に示す閉塞体の概略図である。 従来の円形状の放音孔を示す図である。 放音量調節つまみの調節量に対する、第1の実施形態の三角状の形状の放音孔の開放面積及び開放面積の増加量と、従来の円形状の放音孔の開放面積及び開放面積の増加量とを示す図である。 放音量調節つまみの調節量が(a)0%、(b)25%、(c)50%、(d)75%、(e)100%のときの第1の実施形態の三角状の形状の放音孔を示す図である。 放音量調節つまみの調節量が(a)0%、(b)25%、(c)50%、(d)75%、(e)100%のときの従来の円形状の放音孔を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る警報器であって、放音孔が全閉状態と全開状態との中間(放音孔の開閉度が50%)であるときの警報器の底面図である。 本発明の第2の実施形態に係る警報器であって、放音孔が全開状態(放音孔の開閉度が100%)であるときの警報器の底面図である。 放音量調節つまみの調節量に対する、第2の実施形態の三角形状の放音孔の開放面積及び開放面積の増加量と、従来の円形状の放音孔の開放面積及び開放面積の増加量とを示す図である。 放音量調節つまみの調節量が(a)0%、(b)25%、(c)50%、(d)75%、(e)100%のときの第2の実施形態の三角形状の放音孔を示す図である。 実施例及び従来例の、放音量調節つまみの調節量に対する放音孔の開放面積を示す図である。 実施例及び従来例の、放音量調節つまみの調節量に対する放音孔からの放音量を2.5cm離れた地点で計測した結果を示す図である。 実施例及び従来例の、放音量調節つまみの調節量に対する放音孔からの放音量を1.0m離れた地点で計測した結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[表示灯]
図1は、本発明の実施形態に係る表示灯の正面図であり、図2は、本発明の実施形態に係る表示灯を底面側から示す斜視図である。図1及び図2に示す表示灯1は、赤色、黄色、緑色等の複数色の点灯部2〜6が積層された積層型表示灯である。表示灯1は、複数色の点灯部2〜6のうちの何れかを点灯することによって、警報を行うものである。表示灯1の底部には、点灯部2〜6による光信号での警報と連動し、音信号での警報を行う警報器10又は警報器10Aが取り付けられている。
[第1の実施形態の警報器(放音装置)]
図3は、本発明の第1の実施形態に係る警報器を底面側から示す斜視図であり、図4は、本発明の第1の実施形態に係る警報器であって、放音孔が全閉状態と全開状態との中間(放音孔の開閉度が50%)であるときの警報器の底面図であり、図5は、本発明の第1の実施形態に係る警報器であって、放音孔が全開状態(放音孔の開閉度が100%)であるときの警報器の底面図である。図3〜5に示す警報器10は、警報音の放音量を調節可能であり、ブザー(発音体)20と、筐体30と、放音量調節つまみ40と、閉塞体50とを備える。
発音体の一例であるブザー20は、筐体30内に設けられている。筐体30の底面には、ブザー20からの警報音を外部に放音するための放音孔60が形成されている。また、筐体30の底面には、放音量調節つまみ40及び閉塞体50が取り付けられている。
放音量調節つまみ40は、放音孔60からの警報音の放音量を調節するためのものである。放音量調節つまみ40は、筐体30の底面にねじ止めされており、このねじを回動軸41として回動可能になっている。放音量調節つまみ40には、閉塞体50が結合されている。
閉塞体50は、放音孔60を閉塞するためのものである。閉塞体50は、放音量調節つまみ40の調節量(放音孔60の開閉度と同義、以下同じ)に応じて、放音孔60を全閉状態とする全閉位置31から放音孔60を全開状態とする全開位置32まで回動する。
次に、放音孔60及び閉塞体50について詳説する。図6は、放音孔60の概略図であり、図7は、閉塞体50の概略図である。
まず、図6を参照し、放音孔60は、閉塞体50の全開位置32側に位置する直線状の底辺61と、閉塞体50の全閉位置31側に位置する頂点65と連なりかつ内側に窪む弓状の2つの側辺62,63とからなる三角状の形状をなす。底辺61は、放音量調節つまみ40及び閉塞体50の結合体の回動軸41から放射状に延びる放射線上に延在する。また、底辺61を二等分する中点64と、2つの側辺62,63が交わる頂点65とは、放音量調節つまみ40及び閉塞体50の結合体の回動軸41を中心とする同一円周(2点鎖線で示した円周)上に位置する。そして、底辺61が直線状であるのに対して、側辺62,63はそれぞれ、内側に窪む弓状をなしている。例えば、側辺62,63の曲率は、放音孔60の開閉度の単位増加量に対する開放面積の増加量が、放音孔60の全閉状態から全開状態に向けて、2倍以上になるように設計されてもよい。また、側辺62,63は、底辺61より長くてもよい。頂点65は閉塞体50の全閉位置31側に位置し、底辺61は閉塞体50の全開位置32側に位置する(図4参照)。
次に、図7を参照し、閉塞体50は、四角状の形状をなす。閉塞体50における全閉位置31側の辺51は、放音量調節つまみ40及び閉塞体50の結合体の回動軸41から放射状に延びる放射線上に、直線状に延在する。なお、閉塞体50における全開位置32側の辺52も、放音量調節つまみ40及び閉塞体50の結合体の回動軸41から放射状に延びる放射線上に、直線状に延在していてもよい。
ここで、本願発明者は、放音孔が従来の円形状では、放音量調節つまみの調節量を全閉状態の0%から全開状態の100%まで調節する際、放音量調節つまみの調節量が50%を超えると、放音量が大きく変化せず、放音量が放音孔の開閉度と正の相関をもつように変化しないように感じるという知見を得た。
この点に関し、本願発明者は、鋭意検討を重ねた結果、従来の円形状の放音孔では、図8に示すように、放音量調節つまみの調節量が0%〜50%の範囲では、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量が増加するのに対し、放音量調節つまみの調節量が50%〜100%の範囲では、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量がむしろ大きく減少することに着目し、放音量調節つまみの調節量に対する放音量の増加割合、及び、放音量増大の聴感特性は、音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量に依存することを見出した。
図9に、放音量調節つまみの調節量に対する、第1の実施形態の三角状の形状の放音孔の開放面積及び開放面積の増加量と、従来の円形状の放音孔の開放面積及び開放面積の増加量とを示す。図9における特性100は、図10(a)〜(e)に示すように放音量調節つまみ40の調節量が0%、25%、50%、75%、100%のときの第1の実施形態の三角状の形状の放音孔60の開放面積を算出したものである。また、特性110は、放音量調節つまみ40の調節量が全閉位置から全開位置まで調節される場合の単位増加量(各25%毎)に対する放音孔60の開放面積の増加量を算出したものである。
一方、図9における特性300は、図11(a)〜(e)に示すように放音量調節つまみの調節量が0%、25%、50%、75%、100%のときの従来の円形状の放音孔の開放面積を算出したものである。また、特性310は、放音量調節つまみの調節量が全閉位置から全開位置まで調節される場合の単位増加量(各25%毎)に対する従来の円形状の放音孔の開放面積の増加量を算出したものである。
図9によれば、従来の円形状の放音孔では、放音量調節つまみの調節量が0%〜75%の範囲では、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量が開閉度に応じて増大しているのに対し、放音量調節つまみの調節量が75%を超えると、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量が開閉度に応じて減少してしまう。これに対し、第1の実施形態の三角状の形状の放音孔60では、放音量調節つまみ40の調節量0%〜100%の全範囲において、放音量調節つまみ40の調節量の単位増加量に対する放音孔60の開放面積の増加量が開閉度に応じて次第に増大することが分かる。
このように、この第1の実施形態の警報器10によれば、放音孔60が、全閉位置31側に頂点65を有すると共に全開位置32側に底辺61を有する三角状の形状をなしているので、放音量調節つまみ40の調節範囲全体にわたって、放音孔60の全閉状態から全開状態に向けて、放音量調節つまみ40の調節量の単位増加量に対する放音孔60の開放面積の増加量を漸次増大させることができる。したがって、放音孔の開閉度の調節量に対する放音量の増加割合を次第に増大させることができ、放音量が次第に増大する聴感特性を得ることができる。
この第1の実施形態の特徴は、放音量調節つまみの調節範囲が狭い範囲であっても放音量が放音孔60の開閉度と正の相関をもって次第に増大する聴感特性を得ることができるため、微調整が容易となる分だけ放音量調節つまみの調整範囲の幅の大きさが縮小され、複数の放音孔の形成が困難である小型の警報器に好適に適用される。
また、第1の実施形態の放音孔の開放面積制御方法によれば、放音孔60の開閉度の調節範囲(放音量調節つまみ40の調節範囲)全体において、放音孔60の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔60の開閉度(放音量調節つまみ40の調節量)の単位増加量に対する放音孔60の開放面積の増加量を漸次増大させるので、放音孔60の開閉度(放音量調節つまみ40の調節量)の増加量に対する放音量の増加割合を次第に増大させることができ、放音量が次第に増大する聴感特性を得ることができる。
なお、第1の実施形態の放音孔の開放面積制御方法では、放音孔60の開閉度の調節範囲(放音量調節つまみ40の調節範囲)全体において、放音孔60の全閉状態から全開状態に向けて、放音孔60の開閉度(放音量調節つまみ40の調節量)に対する放音孔60の開放面積の微分値を漸次増大してもよい。
[第2の実施形態の警報器(放音装置)]
図12は、本発明の第2の実施形態に係る警報器であって、放音孔が全閉状態と全開状態との中間(放音孔の開閉度が50%)であるときの警報器の底面図であり、図13は、本発明の第2の実施形態に係る警報器であって、放音孔が全開状態(放音孔の開閉度が100%)であるときの警報器の底面図である。図12及び図13に示す警報器10Aは、警報器10において筐体30に代えて筐体30Aを備える点で第1の実施形態と相違する。警報器10Aの他の構成は、警報器10と同一である。
筐体30Aは、筐体30において放音孔60に代えて放音孔60Aが形成されている点で筐体30と相違する。筐体30Aの他の構成は、筐体30と同一である。放音孔60Aは、放音孔60において、2つの側辺62,63がそれぞれ直線状である点で放音孔60と相違する。放音孔60Aの他の形状は、放音孔60と同一である。
図14に、放音量調節つまみの調節量に対する、第2の実施形態の三角形状の放音孔の開放面積及び開放面積の増加量と、従来の円形状の放音孔の開放面積及び開放面積の増加量とを示す。図14における特性200は、図15(a)〜(e)に示すように放音量調節つまみ40の調節量が0%、25%、50%、75%、100%のときの第2の実施形態の三角形状の放音孔60Aの開放面積を算出したものである。また、特性210は、放音量調節つまみ40の調節量が全閉位置から全開位置まで調節される場合の単位増加量(各25%毎)に対する放音孔60Aの開放面積の増加量を算出したものである。
なお、図14における特性300及び特性310は、図9における特性300と特性310と同一である。
図14によれば、第2の実施形態の三角形状の放音孔60Aでは、放音量調節つまみ40の調節量0%〜100%の全範囲において、放音量調節つまみ40の調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量が開閉度に応じて大きく減少していない(減少が抑制されている)ことが分かる。
この第2の実施形態の警報器10Aによれば、放音孔60Aが、全閉位置側に頂点を有すると共に全開位置側に底辺を有する三角形状をなしているので、放音量調節つまみ40の調節範囲全体にわたって、放音孔60Aの全閉状態から全開状態に向けて、放音量調節つまみ40の調節量の単位増加量に対する放音孔60Aの開放面積の増加量の減少を抑制することができる。したがって、放音量調節つまみ40の調節量に対する放音量の増加割合の減少を抑制することができ、放音量が次第に増大する聴感特性を得ることができる。
この第2の実施形態の特徴もまた、放音量調節つまみの調節範囲が狭い範囲であっても放音量が放音孔60Aの開閉度と正の相関をもって次第に増大する聴感特性を得ることができるため、微調整が容易となる分だけ放音量調節つまみの調整範囲の幅の大きさが縮小され、複数の放音孔の形成が困難である小型の警報器に好適に適用される。
また、第2の実施形態の放音孔の開放面積制御方法によれば、放音孔60Aの開閉度の調節範囲(放音量調節つまみ40の調節範囲)全体において、放音孔60Aの全閉状態から全開状態に向けて、放音孔60Aの開閉度(放音量調節つまみ40の調節量)の単位増加量に対する放音孔60Aの開放面積の増加量の減少を抑制するので、放音孔60Aの開閉度(放音量調節つまみ40の調節量)の増加量に対する放音量の増加割合の減少を抑制することができ、放音量が次第に増大する聴感特性を得ることができる。
なお、第2の実施形態の放音孔の開放面積制御方法でも、放音孔60Aの開閉度の調節範囲(放音量調節つまみ40の調節範囲)全体において、放音孔60Aの全閉状態から全開状態に向けて、放音孔60Aの開閉度(放音量調節つまみ40の調節量)の増加量に対する放音孔60Aの開放面積の増加量の微分値の減少を抑制してもよい。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、ブザー20からの警報音の放音量を機械的に調節可能な警報器10,10Aを例示したが、本発明の思想は、様々な発音体からの音の放音量を機械的に調節可能な様々な放音装置に適用可能である。例えば、本発明の思想は、積層型表示灯以外の異常警報装置、携帯用各種電子機器、時計等の各種電子機器にも適用可能である。
また、本実施形態では、円筒形状の筐体30,30Aにおいて、放音量調節つまみ40及び閉塞体50が回動する形態を例示したが、四角形状の筐体において、放音量調節つまみ及び閉塞体の結合体がスライドする形態であってもよい。この場合、放音孔は2等辺三角形状であってもよく、閉塞体の全閉位置側の辺は放音孔の2等辺三角形状の底辺に平行であってもよく、放音孔の開放面積を相似形で変更してもよい。
更に、本実施形態では、固定された放音孔に対して放音量調節つまみ及び閉塞体の結合体を可動する形態を例示したが、放音孔を有する筐体と放音量調節つまみとを結合し、固定された閉塞体に対して放音量調節つまみ及び筐体の結合体を可動する形態、すなわち、固定された閉塞体に対して放音孔を可動する形態であってもよい。
また、本実施形態では、筐体30の底面に放音孔60,60A、放音量調節つまみ40、及び、閉塞体50を設ける形態を例示したが、放音孔、放音量調節つまみ、及び、閉塞体は、筐体の正面、側面、背面、又は、上面に設けられてもよい。更に、本実施形態では、三角状の形状の放音孔について、頂点から底辺までの全体を開放面積の可変範囲として説明したが、その一部の領域のみを開放面積の可変範囲として設定してもよい。
本発明の実施例として、図3〜5に示す第1の実施形態の警報器10を試作した。本実施例の警報器10では、ブザー20としてスター精密製QMX−12を用い、筐体30の材料はポリカーボネートである。また、従来例として、本実施例において三角状の形状の放音孔に代えて前述した従来の円形状の放音孔を備える形態を試作した。従来例の他の構成は本実施例と同一である。
これらの実施例及び従来例の、放音量調節つまみの調節量に対する放音孔の開放面積の算出結果を図16に示す。図16における特性101は、図10(a)〜(e)に示すように放音量調節つまみ40の調節量が0%、25%、50%、75%、100%のときの、本実施例の三角状の形状の放音孔60の開放面積を算出したものである。一方、図16における特性301は、図11(a)〜(e)に示すように放音量調節つまみの調節量が0%、25%、50%、75%、100%のときの従来の円形状の放音孔の開放面積を算出したものである。
次に、実施例及び従来例の、放音量調節つまみの調節量に対する放音孔からの放音量の計測結果を図17、18に示す。なお、測定器として、RION製普通騒音計NL−42を用いた。図17は、放音孔から約2.5cm離れた地点での計測結果であり、図18は、放音孔から約1.0m離れた地点での計測結果である。
図16の特性301によれば、図9と同様に、従来例では、放音量調節つまみの調節量が0%〜50%の範囲では、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量が比較的に大きいのに対し、放音量調節つまみの調節量が50%を超えると、放音量調節つまみの調節量の単位増加量に対する放音孔の開放面積の増加量が減少してしまうことが分かる。その結果、図17の特性302、及び、図18の特性303によれば、従来例では、放音量調節つまみの調節量が50%を超えると、放音量が大きく変化せず、放音量が変化しないように感じることが分かる。
一方、図16の特性101によれば、図9と同様に、実施例では、放音量調節つまみ40の調節量0%〜100%の全範囲において、放音量調節つまみ40の調節量の単位増加量に対する放音孔60の開放面積の増加量が次第に増大することが分かる。その結果、図17の特性102、及び、図18の特性103によれば、実施例では、放音量調節つまみ40の調節量0%〜100%の全範囲において、放音量調節つまみ40の調節量に対する放音量の増加割合を次第に増大させることができ、放音量が次第に増大する聴感特性を得ることができることが分かる。
1…表示灯、2〜6…点灯部、10,10A…警報器(放音装置)、20…ブザー(発音体)、30,30A…筐体、31…全閉位置、32…全開位置、40…放音量調節つまみ、41…回動軸、50…閉塞体、51…閉塞体の全閉位置側の辺、52…閉塞体の全開位置側の辺、60,60A…放音孔、61…放音孔の底辺、62,63…放音孔の側辺、64…放音孔の底辺の2等分中点、65…放音孔の頂点。

Claims (7)

  1. 放音量を調節可能な放音装置であって、
    発音体と、
    前記発音体を内蔵し、前記発音体からの音を外部に放音するための放音孔を有する筐体と、
    前記放音孔からの放音量を調節するための放音量調節つまみと、
    前記放音孔を閉塞するための閉塞体であって、前記放音量調節つまみの調節量に応じて、前記放音孔を全閉状態とする全閉位置から前記放音孔を全開状態とする全開位置まで移動可能な前記閉塞体と、
    を有し、
    前記放音孔は、前記閉塞体の前記全閉位置側に頂点を有すると共に前記全開位置側に底辺を有する三角状の形状をなす、
    放音装置。
  2. 前記放音孔は、直線状の前記底辺と、前記頂点及び前記底辺と連なる直線状の2つの側辺とを有する三角形状をなす、請求項1に記載の放音装置。
  3. 前記放音孔は、直線状の前記底辺と、前記頂点及び前記底辺と連なりかつ内側に窪む弓状の2つの側辺とを有する三角状の形状をなす、請求項1に記載の放音装置。
  4. 前記放音孔における前記2つの側辺は前記底辺よりも長い、請求項2又は3に記載の放音装置。
  5. 前記放音量調節つまみと前記閉塞体とは、結合されており、前記放音量調節つまみの操作により前記閉塞体が前記放音孔を開閉するように回動する、請求項1〜4の何れか1項に記載の放音装置。
  6. 前記放音孔の前記底辺は、前記放音量調節つまみ及び前記閉塞体の結合体の回動軸から放射状に延びる放射線上に延在しており、
    前記放音孔の底辺の2等分中点と前記頂点は、前記放音量調節つまみ及び前記閉塞体の結合体の回動軸を中心とする同一円周上に位置し、
    前記閉塞体の前記全閉位置側の辺は、前記放音量調節つまみ及び前記閉塞体の結合体の前記回動軸から放射状に延びる放射線上に延在している、
    請求項5に記載の放音装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の放音装置を有する表示灯。
JP2014118532A 2014-06-09 2014-06-09 放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯 Active JP5821056B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014118532A JP5821056B1 (ja) 2014-06-09 2014-06-09 放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014118532A JP5821056B1 (ja) 2014-06-09 2014-06-09 放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5821056B1 true JP5821056B1 (ja) 2015-11-24
JP2015232595A JP2015232595A (ja) 2015-12-24

Family

ID=54610960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014118532A Active JP5821056B1 (ja) 2014-06-09 2014-06-09 放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5821056B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7300016B2 (ja) 2019-07-03 2023-06-28 ヤラ・マリーン・テクノロジーズ・アーエス 船舶の推進力出力を制御するための方法及びシステム
JP7343252B2 (ja) 2019-11-27 2023-09-12 エスティーエックスエンジン カンパニー リミテッド クラッチを用いた推進及び制動システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61233989A (ja) * 1985-04-10 1986-10-18 三菱電機株式会社 温度感応警報装置
JPH07152383A (ja) * 1993-10-07 1995-06-16 Fuji Electric Co Ltd 音量調整ブザー
JPH1196474A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Tokyu Community Corp 警報盤の誤報防止工法及び構造
JP3137199U (ja) * 2007-09-04 2007-11-15 株式会社グルマンディーズ 携帯警報装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61233989A (ja) * 1985-04-10 1986-10-18 三菱電機株式会社 温度感応警報装置
JPH07152383A (ja) * 1993-10-07 1995-06-16 Fuji Electric Co Ltd 音量調整ブザー
JPH1196474A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Tokyu Community Corp 警報盤の誤報防止工法及び構造
JP3137199U (ja) * 2007-09-04 2007-11-15 株式会社グルマンディーズ 携帯警報装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7300016B2 (ja) 2019-07-03 2023-06-28 ヤラ・マリーン・テクノロジーズ・アーエス 船舶の推進力出力を制御するための方法及びシステム
JP7343252B2 (ja) 2019-11-27 2023-09-12 エスティーエックスエンジン カンパニー リミテッド クラッチを用いた推進及び制動システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015232595A (ja) 2015-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9235022B2 (en) Systems, methods, and computer-readable media for thermally managing electronic devices using dynamic optical components
USD855740S1 (en) Lens with reticle
US9344794B1 (en) Multi mode headphone with folding headband
JP5821056B1 (ja) 放音装置、及び、この放音装置を備える表示灯
US8600092B2 (en) Telescopic loudspeaker
USD855739S1 (en) Lens with reticle
US9500515B2 (en) Multifunctional wearable audio-sensing electronic device
US20130136290A1 (en) Earphone with tunable low pitch
US7284638B1 (en) Loudspeaker low profile quarter wavelength transmission line and enclosure and method
TWI723474B (zh) 耳機收納盒
JP2009110696A5 (ja)
US9473095B2 (en) Output level adjustment device
US7854373B2 (en) Packing box for headphones
CN106817640A (zh) 耳机
US9654864B2 (en) Loudspeaker module
US20190289406A1 (en) Audio amplification electronic device with independent pitch and bass response adjustment
WO2023030172A1 (zh) 一种音频装置及智能眼镜
US20190139518A1 (en) Resonator for Wind Instruments
JP2010210778A (ja) 全音響透過板並びにそれを用いたハードスクリーン及び音響透過量調整板
US20070253589A1 (en) Earphone
WO2020188298A1 (en) Ear protection
CN204993744U (zh) 发音单元可旋转的耳机组件
BR112016009662B1 (pt) sistema de som
US20130215620A1 (en) Adjusting structure for led lamp capable of adjusting light beam
JP2009063341A (ja) 電子メトロノーム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5821056

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350