JP5820743B2 - Webbing movement mechanism - Google Patents
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Description
本発明は、ウェビングを上側及び乗員の前側の少なくとも一方へ移動させるウェビング移動機構に関する。 The present invention relates to a webbing moving mechanism that moves a webbing to at least one of an upper side and a front side of an occupant.
下記特許文献1に記載のリーチャでは、リーチャ本体の先端部に保持部材が設けられており、リーチャ本体の伸張により保持部材が移動される。保持部材には切欠部が貫通形成されており、切欠部は、搭乗者側に開口されて、ウェビングが挿通されている。このため、保持部材が移動されることで、ウェビングが乗員の前斜め上方に移動される。 In the leecher described in Patent Document 1 below, a holding member is provided at the tip of the leecher body, and the holding member is moved by extension of the leecher body. A cutout portion is formed through the holding member, the cutout portion is opened to the passenger side, and webbing is inserted therethrough. For this reason, by moving the holding member, the webbing is moved obliquely upward in front of the occupant.
しかしながら、このようなリーチャにおいて、保持部材が移動される際に、ウェビングが、切欠部の開口に挿入されて、保持部材に引掛けられる場合には、切欠部に開口からウェビングを挿入して保持部材にウェビングを引掛ける確実性を高くできるのが好ましい。 However, in such a leecher, when the holding member is moved, when the webbing is inserted into the opening of the notch and hooked on the holding member, the webbing is inserted into the notch from the opening and held. It is preferable that the reliability of hooking the webbing on the member can be increased.
本発明は、上記事実を考慮し、引掛手段にウェビングを引掛ける確実性を高くできるウェビング移動機構を得ることが目的である。 An object of the present invention is to obtain a webbing moving mechanism capable of increasing the certainty of hooking webbing on the hooking means in consideration of the above fact.
請求項1に記載のウェビング移動機構は、乗員の側方に配置され、張力を作用されたウェビングと、前記ウェビングを張力に抗して上側及び乗員の前側の少なくとも一方へ移動させる移動手段と、前記ウェビングに設けられ、バックルに係合されることで前記ウェビングが乗員に装着されるタングと、前記移動手段に設けられると共に、挿入口が設けられ、付勢力により拡大された前記挿入口に前記ウェビングが挿入された際に前記ウェビングを引掛けて移動させると共に前記ウェビングの張力を作用されて前記挿入口が縮小される引掛手段と、を備えている。 The webbing moving mechanism according to claim 1 is arranged on the side of the occupant and is tensioned, and moving means for moving the webbing to at least one of the upper side and the front side of the occupant against the tension, A tongue provided on the webbing and engaged with a buckle to attach the webbing to an occupant, and provided on the moving means, and an insertion port is provided, and the insertion port is enlarged by a biasing force. And hooking means for hooking and moving the webbing when the webbing is inserted, and for reducing the insertion port by applying the tension of the webbing.
請求項2に記載のウェビング移動機構は、請求項1に記載のウェビング移動機構において、前記引掛手段は、前記ウェビングの張力を作用されて変位されることで前記挿入口が縮小される変位部材を有している。 The webbing movement mechanism according to claim 2 is the webbing movement mechanism according to claim 1, wherein the hooking means is a displacement member that reduces the insertion port by being displaced by the tension of the webbing. Have.
請求項1に記載のウェビング移動機構では、乗員の側方に配置されたウェビングが張力を作用されており、移動手段がウェビングを張力に抗して上側及び乗員の前側の少なくとも一方へ移動させる。さらに、ウェビングにタングが設けられており、タングがバックルに係合されることで、ウェビングが乗員に装着される。 In the webbing moving mechanism according to the first aspect, the webbing disposed on the side of the occupant is subjected to tension, and the moving means moves the webbing against at least one of the upper side and the front side of the occupant. Further, a tongue is provided on the webbing, and the webbing is attached to the occupant by engaging the tongue with the buckle.
また、移動手段に引掛手段が設けられると共に、引掛手段に挿入口が設けられており、挿入口にウェビングが挿入された際に、引掛手段がウェビングを引掛けて移動させる。 The moving means is provided with a hooking means, and the hooking means is provided with an insertion port. When the webbing is inserted into the insertion port, the hooking means hooks and moves the webbing.
ここで、挿入口が拡大されており、挿入口にウェビングが挿入された際に、引掛手段がウェビングの張力を作用されて、挿入口が縮小される。このため、挿入口にウェビングが挿入される際には、挿入口が拡大されているため、挿入口にウェビングが挿入される確実性を高くでき、引掛手段にウェビングを引掛ける確実性を高くできる。 Here, the insertion port is enlarged, and when the webbing is inserted into the insertion port, the hooking means is applied with the tension of the webbing to reduce the insertion port. For this reason, when the webbing is inserted into the insertion port, since the insertion port is enlarged, the certainty that the webbing is inserted into the insertion port can be increased, and the certainty that the webbing is hooked on the hooking means can be increased. .
請求項2に記載のウェビング移動機構では、引掛手段の変位部材がウェビングの張力を作用されて変位されることで、挿入口が縮小される。このため、構成を簡単にできる。 In the webbing movement mechanism according to the second aspect, the insertion port is reduced by the displacement member of the hooking means being displaced by the tension of the webbing. For this reason, a structure can be simplified.
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るウェビング移動機構10が適用された車両12の主要部が車両左方から見た側面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方(車両右方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
[First Embodiment]
FIG. 1 shows a main part of a
図1に示す如く、本実施の形態における車両12では、シート14(例えば運転席)が車室16内に設置されており、シート14の前方、後方、右方及び左方は、それぞれ車両12の前方、後方、右方及び左方に向けられている。
As shown in FIG. 1, in the
シート14の下側部分には、シートクッション14Aが設けられており、シートクッション14Aは、略水平に配置されている。シート14の上側部分には、シートバック14Bが設けられており、シートバック14Bは、シートクッション14Aの後端から上側に起立されている。シート14には、車両12の乗員18(例えば運転手)が着座可能にされている。
A
シート14内には、乗員検知手段としての着座センサ20が設けられており、着座センサ20は、シート14に乗員18が着座したことを検知可能にされている。
A
シート14には、ウェビング移動機構10(シートベルト装置)が装備されている。
The
ウェビング移動機構10には、格納手段としての第1巻取装置22(ショルダリトラクタ)が設けられており、第1巻取装置22は、シート14の後部の車幅方向外側かつ下側において、車体(シート14でもよい)に固定されている。第1巻取装置22には、第1スプール(図示省略)が設けられており、第1スプールには、ベルトとしての長尺帯状のウェビング24(シートベルト)が基端側から巻取られている。このため、第1スプールが巻取方向へ回転されることで第1スプールにウェビング24が巻取られると共に、第1スプールからウェビング24が引出されることで第1スプールが引出方向(巻取方向とは反対方向)へ回転される。
The
第1巻取装置22は、第1スプールに巻取方向への付勢力を作用させており、これにより、ウェビング24に第1スプールへの巻取方向への付勢力が付与されている。車両12の衝突時(緊急時)には、第1巻取装置22が、車両の急減速及びウェビング24の第1スプールからの急引出しの少なくとも一方を検知して、第1スプールからのウェビング24の引出しをロックする。
The
ウェビング24は、第1巻取装置22より先端側において、アンカ(上支持部)としてのショルダアンカ26(スリップジョイント)に移動可能に挿通されており、ショルダアンカ26は、シート14の後部の車幅方向外側かつ上側において、車体(シート14でもよい)に回動可能に取付けられている。これにより、ウェビング24が、第1巻取装置22より先端側において、ショルダアンカ26に支持されている。
The
ウェビング移動機構10には、格納手段(外支持部)としての第2巻取装置28(ラップリトラクタ)が設けられており、第2巻取装置28は、シート14の後部の車幅方向外側かつ下側において、車体(シート14でもよい)に固定されている。第2巻取装置28には、第2スプール(図示省略)が設けられており、第2スプールにウェビング24が先端側から巻取られることで、ウェビング24の先端側が第2巻取装置28に支持されている。このため、第2スプールが巻取方向へ回転されることで第2スプールにウェビング24が巻取られると共に、第2スプールからウェビング24が引出されることで第2スプールが引出方向(巻取方向とは反対方向)へ回転される。
The
第2巻取装置28は、第2スプールに巻取方向への付勢力を作用させており、これにより、ウェビング24に第2スプールへの巻取方向への付勢力が付与されている。車両12の衝突時(緊急時)には、第2巻取装置28が、車両の急減速及びウェビング24の第2スプールからの急引出しの少なくとも一方を検知して、第2スプールからのウェビング24の引出しをロックする。
The
上述の如く、ウェビング24には、第1巻取装置22が第1スプールへの巻取方向への付勢力を付与すると共に、第2巻取装置28が第2スプールへの巻取方向への付勢力を付与している。このため、ウェビング24には、第1巻取装置22及び第2巻取装置28によって張力を作用されており、ウェビング24は、シート14の後部の車幅方向外側において、ショルダアンカ26と第2巻取装置28との間で略上下方向に延伸されると共に、車幅方向に垂直に配置されている。
As described above, the
ウェビング24には、ショルダアンカ26と第2巻取装置28との間において、タング30が任意の位置に固定されている。
A
ウェビング移動機構10には、タング30を支持する部材としてのバックル32(インナアンカ)が設けられており、バックル32は、シート14の車幅方向内側かつ下側において、車体(シート14でもよい)に支持されている。バックル32には、タング30が係合及び係合解除可能にされており、タング30がバックル32に係合されることで、ウェビング24が、ショルダアンカ26と第2巻取装置28との間において、タング30を介してバックル32に支持される。これにより、ウェビング24が乗員18に装着されて、ウェビング24のショルダアンカ26とタング30との間の部分(ショルダベルト部)が乗員18の胸部に斜め方向に掛渡されると共に、ウェビング24のタング30と第2巻取装置28との間の部分(ラップベルト部)が乗員18の腰部に横方向に掛渡される。
The
バックル32内には、係合検知手段としてのバックルスイッチ34が設けられており、バックルスイッチ34は、バックル32にタング30が係合されたことを検知可能にされている。
A
ウェビング移動機構10には、移動手段としてのリーチャ36(イージーアクセスアウタ)が設けられており、リーチャ36は、シート14の車幅方向外側かつ下側において、車体(シート14でもよい)に支持されている。
The
リーチャ36には、移動部(伸縮部)としてのアーム部38が設けられており、アーム部38は、車両前斜め上方へ延出されている。アーム部38には、円筒状の筒体40が同軸上に複数設けられており、複数の筒体40の径は、互いに異なっている。複数の筒体40では、大径側の筒体40に小径側の筒体40が相対回転不能に順次嵌入されており、複数の筒体40は、径方向において互いに重合されている。さらに、小径側の筒体40の基端は、大径側の筒体40の先端に係合可能にされている。
The
リーチャ36が正駆動された際には、設置部としての最小径の筒体40(以下「先端筒42」という)がアーム部38先端方向へ移動される。このため、小径側の筒体40から大径側の筒体40の順番で小径側の筒体40の基端が大径側の筒体40の先端に順次係合されて、複数の筒体40がアーム部38先端方向へ移動されることで、アーム部38が車両前斜め上方へ伸長される(図2参照)。一方、リーチャ36が逆駆動された際には、先端筒42がアーム部38基端方向へ移動される。このため、複数の筒体40がアーム部38基端方向へ移動されて、大径側の筒体40から小径側の筒体40の順番で大径側の筒体40先端への小径側の筒体40基端の係合が順次解除されることで、アーム部38が車両後斜め下方へ収縮される。
When the
図3(A)に詳細に示す如く、先端筒42の先端には、引掛手段(制限部材)としてのヘッド44が設置されている。ヘッド44の基端側部分には、円柱状の設置軸46が設けられており、設置軸46が先端筒42に同軸上に固定されることで、ヘッド44が先端筒42に設置されている。
As shown in detail in FIG. 3A, a
ヘッド44の先端側部分には、引掛部としての断面U字形枠状のフック48が設けられており、フック48には、車幅方向外側における固定部材(挿入部)としての断面L字形板状の第1フック50と、車幅方向内側における変位部材(挿入部)としての断面L字形板状の第2フック52と、が設けられている。
A
第1フック50の車両後側部分(基端側部分)は、車幅方向中央部において、設置軸46に固定されており、第1フック50の車両前側部分(先端側部分)は、設置軸46と平行に配置されて、車両前側へ延出されている(車幅方向に垂直に配置されている)。第1フック50の車両前側部分には、円柱状のストッパ50Aが設けられており、ストッパ50Aは、第1フック50の肉厚方向に突出されている。
The vehicle rear side portion (base end side portion) of the
第2フック52の中央部は、第1フック50の車両後側部分の車幅方向内側端部に回動可能に支持されており、第2フック52は、第1フック50に対し車両前側部分(先端側部分)が車幅方向内側に向かう方向に付勢されて、付勢手段として機能している。第2フック52は、車両後側部分(基端側部分)の車幅方向外側端部において、第1フック50のストッパ50Aによって付勢力による回動(変位)を係止されており、第2フック52の車両後側部分は、車幅方向外側へ向かうに従い車両前側へ向かう方向に傾斜されて、第1フック50の車両後側部分に対し車両前側に突出されている。
A center portion of the
第1フック50と第2フック52との間には、挿入孔54が形成されており、第1フック50の車両前側端と第2フック52の車両前側端との間には、挿入口54Aが形成されている。挿入孔54は、挿入口54Aを介して車両前側へ開放されており、挿入口54Aは、車両前方におけるショルダアンカ26と第2巻取装置28との間のウェビング24に対向されている。また、第2フック52の車両前側部分は、車両前側へ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されており、このため、挿入口54Aは、車幅方向内側へ拡大されている。
An
図1に示す如く、上記着座センサ20、バックルスイッチ34及びリーチャ36は、制御手段としての制御装置56に電気的に接続されている。
As shown in FIG. 1, the
次に、本実施の形態の作用を説明する。 Next, the operation of the present embodiment will be described.
以上の構成のウェビング移動機構10では、シート14に乗員18が着座したことを着座センサ20が検知した際に、制御装置56の制御によりリーチャ36が正駆動されて、リーチャ36のアーム部38が車両前斜め上方へ伸長されることで、アーム部38先端側のヘッド44が車両前斜め上方へ移動される。このため、図2及び図3(B)に示す如く、ショルダアンカ26と第2巻取装置28との間かつタング30の下側におけるウェビング24が、ヘッド44のフック48の挿入孔54に挿入口54Aを介して車両前側から挿入されて、フック48に引掛けられることで、ウェビング24及びタング30が、車両前斜め上方へ移動されて、乗員18の車幅方向外側における前側に配置される。このため、乗員18がウェビング24及びタング30の少なくとも一方を容易に把持できる状態にされる。
In the
その後、乗員18が、ウェビング24及びタング30の少なくとも一方を把持すると共に、フック48からウェビング24を取外して、ウェビング24及びタング30を車幅方向内側(乗員18側)へ移動させることで、乗員18がタング30をバックル32に係合させて、乗員18にウェビング24が装着される。
Thereafter, the
また、タング30がバックル32に係合されたことをバックルスイッチ34が検知した際には、制御装置56の制御によりリーチャ36が逆駆動されて、アーム部38が車両後斜め下方へ収縮されることで、ヘッド44が車両後斜め下方へ移動される。
Further, when the
ここで、リーチャ36のアーム部38が車両前斜め上方へ伸長される際で、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入口54Aを介して挿入される前には、図3(A)に示す如く、フック48の第2フック52の車両前側部分が車両前側へ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されて、挿入口54Aが車幅方向内側へ拡大されている。このため、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入口54Aを介して挿入される確実性を高くでき、フック48にウェビング48を引掛ける確実性を高くできる。
Here, before the
さらに、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入された際には、図3(B)に示す如く、第2フック52の車両後側部分がウェビング24の張力(第1巻取装置22及び第2巻取装置28からの付勢力による張力)を車両後側へ作用されて、第2フック52が付勢力に抗して回動される。このため、第2フック52の車両前側部分が車幅方向外側に回動されて、挿入口54Aが車幅方向外側に縮小されると共に、第2フック52の車両前側部分が車両前側に向けられる(車幅方向に垂直に配置される)。これにより、リーチャ36がウェビング24及びタング30を車両前斜め上方へ移動させる際に、ウェビング24が第2フック52の車両前側部分を越えて車幅方向内側に移動されることを制限でき、フック48がウェビング24及びタング30を脱落させずに車両前斜め上方へ移動させることができる。
Further, when the
しかも、乗員18がウェビング24及びタング30の少なくとも一方を把持した際には、図3(A)に示す如く、第2フック52の車両後側部分へのウェビング24の張力の作用が解除されることで、第2フック52が付勢力によって回動される。このため、第2フック52の車両後側部分が車両前側へ回動されると共に、第2フック52の車両前側部分が車幅方向内側へ回動される。これにより、挿入口54Aが車幅方向内側に拡大されることで、乗員18がフック48からウェビング24を容易に取外すことができ、乗員18がウェビング24を車幅方向内側へ容易に移動させることができて、乗員18がウェビング24を容易に装着できる。
Moreover, when the
さらに、乗員18がフック48からウェビング24を取外すことで、第2フック52が付勢力によって初期位置に回動される。このため、ヘッド44を自動的に初期状態に復帰させることができる。
Further, when the
また、第2フック52の車両後側部分がウェビング24の張力を作用されて付勢力に抗して回動されることで、挿入口54Aが縮小されると共に、第2フック52の車両後側部分がウェビング24の張力の作用を解除されて付勢力によって回動されることで、挿入口54Aが拡大される。このため、構成を簡単にできる。
Further, the vehicle rear side portion of the
なお、本実施の形態では、第2フック52を設置軸46に対し回動可能にした。しかしながら、第1フック50を設置軸46に対し回動(変位)可能にしてもよい。この場合、第1フック50は、設置軸46に対し車両前側部分が車幅方向外側へ向かう方向に付勢される。
In the present embodiment, the
また、本実施の形態では、第1フック50にストッパ50Aを設けた。しかしながら、第2フック52にストッパ50Aを設けてもよい。
In this embodiment, the
[第2の実施の形態]
図4(A)には、本発明の第2の実施の形態に係るウェビング移動機構60の主要部が上方から見た平面図にて示されている。
[Second Embodiment]
FIG. 4A shows a plan view of the main part of the
本実施の形態に係るウェビング移動機構60は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
The
図4(A)に示す如く、本実施の形態に係るウェビング移動機構60では、リーチャ36のヘッド44において、フック48に矩形板状のベース62が設けられており、ベース62は、車幅方向中央部において、設置軸46に固定されている。
As shown in FIG. 4A, in the
ベース62の車幅方向外側端部には、第1フック50の中央部が回動可能に支持されており、第1フック50は、変位部材として機能すると共に、ストッパ50Aが第1フック50の車両後側部分の車幅方向内側端部に設けられている。
A center portion of the
ベース62の車幅方向内側端部には、第2フック52の中央部が回動可能に支持されており、第2フック52の車両後側部分の車幅方向外側端部には、係止部としての長尺の係止孔64が貫通形成されている。係止孔64には、第1フック50のストッパ50Aが挿入されており、ストッパ50Aが係止孔64の長手方向に沿って移動されることで、第1フック50及び第2フック52が所定範囲で回動可能にされている。
The center portion of the
第2フック52は、ベース62に対し車両前側部分が車幅方向内側に向かう方向に付勢されて、付勢手段として機能しており、第2フック52の付勢力が係止孔64及びストッパ50Aを介して第1フック50に伝達されることで、第1フック50が、ベース62に対し車両前側部分を車幅方向外側に向かう方向に付勢されて、付勢手段として機能している。
The
第1フック50及び第2フック52は、ストッパ50Aが係止孔64の車幅方向外側端に係止されて、付勢力による回動(変位)を係止されている。このため、第1フック50の車両後側部分は、車幅方向内側へ向かうに従い車両前側へ向かう方向に傾斜されて、ベース62に対し車両前側に突出されると共に、第2フック52の車両後側部分は、車幅方向外側へ向かうに従い車両前側へ向かう方向に傾斜されて、ベース62に対し車両前側に突出されている。さらに、第1フック50の車両前側部分は、車両前側へ向かうに従い車幅方向外側へ向かう方向に傾斜されると共に、第2フック52の車両前側部分は、車両前側へ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されており、このため、第1フック50の車両前側端と第2フック52の車両前側端との間の挿入口54Aが、車幅方向外側及び車幅方向内側へ拡大されている。
In the
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。 Here, also in this embodiment, the same operations and effects as those in the first embodiment can be obtained.
特に、リーチャ36のアーム部38が車両前斜め上方へ伸長される際で、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入口54Aを介して挿入される前には、図4(A)に示す如く、フック48の第1フック50の車両前側部分が車両前側へ向かうに従い車幅方向外側へ向かう方向に傾斜されると共に、フック48の第2フック52の車両前側部分が車両前側へ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されて、挿入口54Aが車幅方向外側及び車幅方向内側へ拡大されている。このため、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入口54Aを介して挿入される確実性を一層高くでき、フック48にウェビング48を引掛ける確実性を一層高くできる。
In particular, when the
さらに、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入された際には、図4(B)に示す如く、第1フック50の車両後側部分及び第2フック52の車両後側部分がウェビング24の張力(第1巻取装置22及び第2巻取装置28からの付勢力による張力)を車両後側へ作用されて、第1フック50及び第2フック52が付勢力に抗して回動される。このため、第1フック50の車両前側部分が車幅方向内側に回動されると共に、第2フック52の車両前側部分が車幅方向外側に回動されて、挿入口54Aが車幅方向内側及び車幅方向外側に縮小されると共に、第1フック50の車両前側部分及び第2フック52の車両前側部分が車両前側に向けられる(車幅方向に垂直に配置される)。これにより、リーチャ36がウェビング24及びタング30を車両前斜め上方へ移動させる際に、ウェビング24が第1フック50の車両前側部分を越えて車幅方向外側に移動されることを制限できると共に、ウェビング24が第2フック52の車両前側部分を越えて車幅方向内側に移動されることを制限でき、フック48がウェビング24及びタング30を脱落させずに車両前斜め上方へ移動させることができる。
Furthermore, when the
しかも、乗員18がウェビング24及びタング30の少なくとも一方を把持した際には、図4(A)に示す如く、第1フック50の車両後側部分及び第2フック52の車両後側部分へのウェビング24の張力の作用が解除されることで、第1フック50及び第2フック52が付勢力によって回動される。このため、第1フック50の車両後側部分及び第2フック52の車両後側部分が車両前側へ回動されると共に、第1フック50の車両前側部分及び第2フック52の車両前側部分がそれぞれ車幅方向外側及び車幅方向内側へ回動される。これにより、挿入口54Aが車幅方向外側及び車幅方向内側に拡大されることで、乗員18がフック48からウェビング24を容易に取外すことができ、乗員18がウェビング24を車幅方向内側へ容易に移動させることができて、乗員18がウェビング24を容易に装着できる。
Moreover, when the
さらに、乗員18がフック48からウェビング24を取外すことで、第1フック50及び第2フック52が付勢力によって初期位置に回動される。このため、ヘッド44を自動的に初期状態に復帰させることができる。
Further, when the
また、第1フック50の車両後側部分及び第2フック52の車両後側部分がウェビング24の張力を作用されて付勢力に抗して回動されることで、挿入口54Aが縮小されると共に、第1フック50の車両後側部分及び第2フック52の車両後側部分がウェビング24の張力の作用を解除されて付勢力によって回動されることで、挿入口54Aが拡大される。このため、構成を簡単にできる。
Further, the vehicle rear side portion of the
なお、本実施の形態では、第2フック52を付勢した。しかしながら、これと共に、又は、これに代えて、第1フック50を付勢してもよい。この場合、第1フック50がベース62に対し車両前側部分を車幅方向外側に向かう方向に付勢される。
In the present embodiment, the
また、本実施の形態では、第1フック50にストッパ50Aを設けると共に、第2フック52に係止孔64を設けた。しかしながら、第1フック50に係止孔64を設けると共に、第2フック52にストッパ50Aを設けてもよい。
In the present embodiment, the
[第3の実施の形態]
図5には、本発明の第3の実施の形態に係るウェビング移動機構70の主要部が車両左斜め後方から見た斜視図にて示されており、図6(A)には、ウェビング移動機構70の主要部が上方から見た断面図にて示されている。
[Third Embodiment]
FIG. 5 is a perspective view of the main part of the
本実施の形態に係るウェビング移動機構70は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
The
図5及び図6(A)に示す如く、本実施の形態に係るウェビング移動機構70では、ヘッド44のフック48において、第1フック50に上記第1の実施の形態におけるストッパ50Aが設けられていない。
As shown in FIGS. 5 and 6A, in the
リーチャ36の先端筒42は、変位手段にされており、先端筒42の先端側部分は、略矩形筒状の嵌合部72にされると共に、嵌合部72の上壁及び下壁は、平面視略V字状(平面視略U字状でもよい)にされている。先端筒42の軸方向中間部分は、矩形筒状の挿入部74にされており、挿入部74内は、嵌合部72内に比し断面積を小さくされると共に、基端側端において閉じられている。
The
ヘッド44の設置軸46と先端筒42の挿入部74内の基端側端との間には、設置手段としての設置スプリング76(コイルスプリング)が掛渡されており、ヘッド44は、設置スプリング76を介して先端筒42に支持されている。このため、ヘッド44のフック48が先端筒42の嵌合部72内から車両前側に離脱されると共に、ヘッド44の設置軸46が先端筒42の嵌合部72内及び挿入部74の車両前側部内に配置されている。
An installation spring 76 (coil spring) is installed as an installation means between the
ヘッド44のフック48では、第2フック52が矩形板状にされており、第2フック52は、車両後側端部において、第1フック50の車両後側部分の車幅方向内側端部に回動可能に支持されている。第2フック52は、第1フック50に対し車幅方向内側に向かう方向に付勢されて、付勢手段として機能しており、第2フック52は、先端筒42の嵌合部72の車幅方向内側部分によって付勢力による回動(変位)を係止されて、車幅方向内側へ向けられている。
In the
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。 Here, also in this embodiment, the same operations and effects as those in the first embodiment can be obtained.
特に、リーチャ36のアーム部38が車両前斜め上方へ伸長される際で、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入口54Aを介して挿入される前には、図5及び図6(A)に示す如く、ヘッド44のフック48の第2フック52が車幅方向内側へ向けられて、挿入口54Aが車幅方向内側へ拡大されている。このため、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入口54Aを介して挿入される確実性を高くでき、フック48にウェビング48を引掛ける確実性を高くできる。
In particular, when the
さらに、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入された際には、図6(B)に示す如く、第1フック50の車両後側部分がウェビング24の張力(第1巻取装置22及び第2巻取装置28からの付勢力による張力)を車両後側へ作用されて、ヘッド44が設置スプリング76の付勢力に抗して車両後側へ移動されることで、ヘッド44のフック48が先端筒42の嵌合部72内に嵌入(挿入)されると共に、ヘッド44の設置軸46が先端筒42の挿入部74内に挿入される。このため、第2フック52が嵌合部72の車幅方向内側部分によって付勢力に抗して車両前側へ回動されて、挿入口54Aが車幅方向外側に縮小されると共に、第2フック52が車両前側に向けられる(車幅方向に垂直に配置される)。これにより、リーチャ36がウェビング24及びタング30を車両前斜め上方へ移動させる際に、ウェビング24が第2フック52を越えて車幅方向内側に移動されることを制限でき、フック48がウェビング24及びタング30を脱落させずに車両前斜め上方へ移動させることができる。
Further, when the
しかも、乗員18がウェビング24及びタング30の少なくとも一方を把持した際には、図5及び図6(A)に示す如く、第1フック50の車両後側部分へのウェビング24の張力の作用が解除されることで、ヘッド44が設置スプリング76の付勢力によって車両前側へ移動されて、ヘッド44のフック48が先端筒42の嵌合部72内から車両前側に離脱されると共に、ヘッド44の設置軸46が先端筒42の嵌合部72内に挿入される。このため、第2フック52が付勢力によって車幅方向内側へ回動されて、挿入口54Aが車幅方向内側に拡大されることで、乗員18がウェビング24を一旦車両前側へ移動させなくてもフック48から容易に取外すことができ、乗員18がウェビング24を車幅方向内側へ容易に移動させることができて、乗員18がウェビング24を容易に装着できる。
In addition, when the
さらに、乗員18がフック48からウェビング24を取外すことで、ヘッド44が設置スプリング76の付勢力によって初期位置に移動されて、第2フック52が付勢力によって初期位置に回動される。このため、ヘッド44を自動的に初期状態に復帰させることができる。
Further, when the
また、第1フック50の車両後側部分がウェビング24の張力を作用されて第2フック52が付勢力に抗して回動されることで、挿入口54Aが縮小されると共に、第1フック50の車両後側部分がウェビング24の張力の作用を解除されて第2フック52が付勢力によって回動されることで、挿入口54Aが拡大される。このため、構成を簡単にできる。
Further, the vehicle rear side portion of the
なお、本実施の形態では、第2フック52を設置軸46に対し回動可能にした。しかしながら、これに代えて、又は、これと共に、第1フック50を設置軸46に対し回動(変位)可能にしてもよい。この場合、第1フック50は、設置軸46に対し車両前側部分が車幅方向外側へ向かう方向に付勢される。
In the present embodiment, the
また、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入された際に、第1フック50の車両前側部分が車両前側に向けられると共に、第2フック52の車両前側部分が車両前側に向けられる。しかしながら、ウェビング24がフック48の挿入孔54に挿入された際に、第1フック50の車両前側部分が車両前方へ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜される構成と、第2フック52の車両前側部分が車両前方へ向かうに従い車幅方向外側へ向かう方向に傾斜される構成と、の少なくとも一方にしてもよい。これにより、フック48の挿入口54Aを一層縮小でき(第1フック50の車両前側端と第2フック52の車両前側端との間でウェビング24を挟持したり、挿入口54Aを閉鎖してもよい)、フック48がウェビング24及びタング30を一層脱落させずに車両前斜め上方へ移動させることができる。
In the first to third embodiments, when the
さらに、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、ウェビング24がヘッド44のフック48の挿入孔54に挿入されてフック48に引掛けられる。しかしながら、ウェビング24及びタング30の少なくとも一方がヘッド44のフック48の挿入孔54に挿入されてフック48に引掛けられればよい。
Furthermore, in the first to third embodiments, the
また、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、第1巻取装置22及び第2巻取装置28を設けた。しかしながら、ウェビング24をタング30に対し移動可能に挿通し、かつタング30が自重で下側へ移動しないようウェビング24の任意の位置にタングストッパを設けることで、第1巻取装置22のみを設けてもよい。
Moreover, in the said 1st Embodiment-3rd Embodiment, the
さらに、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、シート14を運転席にしたが、シート14を助手席や後席にしてもよい。
Furthermore, in the first to third embodiments, the
10 ウェビング移動機構
18 乗員
24 ウェビング
30 タング
32 バックル
36 リーチャ(移動手段)
44 ヘッド(引掛手段)
50 第1フック(変位部材)
52 第2フック(変位部材)
54A 挿入口
60 ウェビング移動機構
70 ウェビング移動機構
10
44 head (hooking means)
50 First hook (displacement member)
52 Second hook (displacement member)
Claims (2)
前記ウェビングを張力に抗して上側及び乗員の前側の少なくとも一方へ移動させる移動手段と、
前記ウェビングに設けられ、バックルに係合されることで前記ウェビングが乗員に装着されるタングと、
前記移動手段に設けられると共に、挿入口が設けられ、付勢力により拡大された前記挿入口に前記ウェビングが挿入された際に前記ウェビングを引掛けて移動させると共に前記ウェビングの張力を作用されて前記挿入口が縮小される引掛手段と、
を備えたウェビング移動機構。 A webbing placed on the side of the occupant and subjected to tension;
Moving means for moving the webbing against at least one of the upper side and the front side of the occupant against tension;
A tongue provided on the webbing and engaged with a buckle to attach the webbing to an occupant;
In addition to being provided in the moving means, an insertion port is provided, and when the webbing is inserted into the insertion port expanded by an urging force , the webbing is hooked and moved, and the tension of the webbing is applied to the webbing. Hooking means for reducing the insertion slot;
Webbing movement mechanism with
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