JP5820051B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の複数箇所に設けられた可変部の夫々において、複数の表示態様のいずれかを表出する選択表示演出画像を、従来よりも低廉に表示可能な遊技機を提供する。【解決手段】可変部25a,25bと共通領域26とが一体となった元画像データであって、かつ、各可変部25a,25bに表出する表示態様の組合せが、元画像データ毎に相違するとともに、共通領域26に表出する表示態様が共通する複数の選択表示用元画像データ400a,400b,400cを元画像記憶手段に予め記憶する。そして、複数の選択表示用元画像データ400a,400b,400cを組み合わせることにより、個々の選択表示用元画像データ400a,400b,400cでは表出しない表示態様の組合せが可変部25a,25bに表出される選択表示演出画像29を画像表示器10に表示させる。【選択図】図15

Description

本発明は、画像表示器を備える遊技機に関する。
スロットマシンやパチンコなどの遊技機では、遊技中に画像表示器で様々な画像が表示される。画像表示器での画像表示は、予め記憶された元画像データに基づいて、1フレームで表示する表示画像データを所定の描画記憶領域に描画し、該描画記憶領域の表示画像データを画像表示器に転送する処理を繰り返すことで実現されている(例えば、特許文献1)。
ところで、こうした遊技機にあって、複数箇所に設けられた可変部の夫々で、複数の表示態様を選択的に表出する選択表示演出画像を表示する場合がある。こうした選択表示演出画像は、スロットマシンで、役抽選の結果を示唆する演出で表示する画像によく利用されている。例えば、図9(a)に示す選択表示演出画像29の場合は、表示画面14の表示する画像の左上部と右上部に可変部25a,25bが設定されており、各可変部25a,25bに、所定形状の表示物30,31の夫々が青色、黄色、赤色のいずれかで表出され、この表示物30,31の表示色によって役抽選の結果が示唆される。なお、選択表示演出画像29では、可変部25a,25b以外の部分は、表示態様の共通する共通領域26となり、共通領域26には、選択表示演出画像で共通の背景32が表示される。
図9(a)の選択表示演出画像29は、左右の表示物30,31の夫々が3通りの色で表出され得るため、図9(b)に示す9通りの選択表示演出画像29a〜29iを選択的に表示し得るように、予め元画像データを記憶しておく必要がある。ここで、従来の遊技機では、図9(b)に示す9通りの選択表示演出画像29a〜29iを表示するために、図22に示すように、背景32の画像のみからなる1通りの元画像データ(共通画像データ)34と、可変部25a,25bのみの画像からなる6通りの元画像データ(可変部画像データ)35a〜35fとを、ROM22c(Read Only Memory)に記憶している。そして、図23に示す(1)〜(5)の手順によって、必要な可変部画像データ35a,35eと共通画像データ34とを組み合わせて、選択表示演出画像を表示している。図23の(1)〜(6)の各手順の詳細は下記の通りである。

(1):選択表示演出画像に必要な元画像データを、ROM22cからRAM(Random Access Memory)の作業領域22fに読み込む。左上部の表示物30を青色で、右上の表示物31を黄色で表出する場合は、図23に示すように、共通画像データ34と、左上の可変部25aに表出させる表示物30の可変部画像データ35aと、右上の可変部25bに表出させる表示物31の可変部画像データ35eとを読み出す。
(2):RAMの描画記憶領域(フレームバッファ)22gの全体に、共通画像データ34を描画する。
(3):描画記憶領域22gの左上の可変部25aに、左上の可変部画像データ35aを描画して、描画済みの共通画像データ34と重ね合わせる。
(4):描画記憶領域22gの右上の可変部25bに、可変部画像データ35eを描画して、描画済みの共通画像データ34と重ね合わせる。これにより、画像表示器8に表示する1フレーム分の表示画像データ36が完成する。
(5):表示画像データ36を画像表示器10に転送して、画像表示器10の表示画面14に表示させる。
特開2009−171994号公報
ところで、上述のように、選択表示演出画像の元画像データとして、共通画像データ34と可変部画像データ35a〜35fとを別々に記憶する場合は、可変部25a,25bに表出する表示物30,31と背景32の画像の重なりが不自然にならないように、表示物30,31の描画位置の調整に時間を要する場合があり、元画像データの作成コスト高騰を招いている。一方で、共通領域と可変部が一体となった元画像データを選択表示演出画像の数だけ作成すると、作成する元画像データの数が増大するため、かかる方法では、元画像データの作成コストを低減することができない。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、上記選択表示演出画像を、従来よりも低廉に表示可能な遊技機の提供を目的とする。
本発明は、画像表示器と、該画像表示器に表示させる1フレーム分の表示画像データを描画するための描画記憶領域と、前記表示画像データの元となる元画像データが予め記憶された元画像記憶手段とを備える画像制御手段とを備える遊技機であって、前記画像制御手段は、画像の複数箇所に設けられた可変部の夫々において、複数の表示態様のいずれかを表出するとともに、前記可変部以外の共通領域において、全ての画像で共通の表示態様を表出し、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが画像毎に異なることとなる、複数通りの選択表示演出画像を画像表示器に表示可能であり、前記元画像記憶手段には、該複数通りの選択表示演出画像を前記画像表示器に表示させるための元画像データである、複数の選択表示用元画像データが記憶されており、該複数の選択表示用元画像データは、前記複数箇所の可変部と前記共通領域とが一体となったものであり、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが、選択表示用元画像データ毎に相違するとともに、前記共通領域に表出する表示態様が、全ての選択表示用元画像データで共通するものであり、前記画像制御手段は、前記描画記憶領域の、少なくとも1つの前記可変部を含む複数の分割領域に対して、該分割領域に夫々割り当てた前記選択表示用元画像データの、当該分割領域に対応する領域を描画することで、前記描画記憶領域の全体に前記表示画像データを描画する分割描画処理を実行することにより、個々の前記選択表示用元画像データでは表出しない前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示し、また、1つの前記選択表示用元画像データを前記描画記憶領域の全体に描画する非分割描画処理を実行することで、当該選択表示用元画像データで表出する前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示するものであり、前記非分割描画処理は、全ての前記選択表示用元画像データについて実行されることを特徴とする遊技機である。
かかる構成にあっては、複数の選択表示用元画像データを元画像データとして、個々の選択表示用元画像データでは表出しない組合せの表示態様の表示物を有する選択表示演出画像を表示するため、選択表示演出画像毎に元画像データを作成するよりも、元画像データの数を少なくできる。また、個々の選択表示用元画像データは、複数箇所の可変部と共通領域とが一体となった元画像データであるため、可変部と共通領域の画像を異なる元画像データとして記憶する構成と比べても、元画像データの数を少なくでき、また、開発段階で、可変部の描画位置を細かく規定する必要も無いため、元画像データの作成が容易である。
また、かかる構成にあっては、選択表示用元画像データを、複数組み合わせて選択表示演出画像を表示するだけでなく、一部の選択表示演出画像を選択表示用元画像データ単独で表示することで、全ての選択表示演出画像を、一層少ない数の選択表示用元画像データで表示可能となる。
このように、本発明は、選択表示演出画像の表示に必要な元画像データの数を、従来構成よりも低減できる。また、各選択表示用元画像データの作成も、可変部画像データと共通画像データを個別に作成する場合に比べて容易であるため、本発明によれば、選択表示演出画像の表示に必要な元画像データを従来構成に比べて開発段階で低廉に作成可能となる。
また、本発明の別の態様は、画像表示器と、該画像表示器に表示させる1フレーム分の表示画像データを描画するための描画記憶領域と、前記表示画像データの元となる元画像データが予め記憶された元画像記憶手段とを備える画像制御手段とを備える遊技機であって、前記画像制御手段は、画像の複数箇所に設けられた可変部の夫々において、複数の表示態様のいずれかを表出するとともに、前記可変部以外の共通領域において、全ての画像で共通の表示態様を表出し、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが画像毎に異なることとなる、複数通りの選択表示演出画像を画像表示器に表示可能であり、前記元画像記憶手段には、該複数通りの選択表示演出画像を前記画像表示器に表示させるための元画像データである、複数の選択表示用元画像データが記憶されており、該複数の選択表示用元画像データは、前記複数箇所の可変部と前記共通領域とが一体となったものであり、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが、選択表示用元画像データ毎に相違するとともに、前記共通領域に表出する表示態様が、全ての選択表示用元画像データで共通するものであり、前記画像制御手段は、前記描画記憶領域の、少なくとも1つの前記可変部を含む複数の分割領域に対して、該分割領域に夫々割り当てた前記選択表示用元画像データの、当該分割領域に対応する領域を描画することで、前記描画記憶領域に複数の前記選択表示用元画像データを重ねて描画することなく、前記描画記憶領域の全体に前記表示画像データを描画する分割描画処理を実行することにより、個々の前記選択表示用元画像データでは表出しない前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示することを特徴とする遊技機である。
かかる構成にあっては、複数の選択表示用元画像データを分割領域毎にパッチワーク状に描画することによって、描画記憶領域に表示画像データを描画するため、描画記憶領域に描画する際に、選択表示用元画像データを相互に重ねる必要がない。したがって、かかる構成では、開発段階で、選択表示用元画像データ相互の透過率を考慮することなく、選択表示用元画像データを作成可能となる。
本発明に係る選択表示演出画像は、静止画に限らず、動画であってもよい。選択表示演出画像が動画である場合には、動画の全て、又は一部のフレームで前記複数箇所の可変部に表出する前記表示態様の組合せが表出されることとなる。このため、選択表示演出画像が動画である場合には、選択表示演出画像の各フレームに対応した選択表示用元画像データを、動画データのフレーム画像データとして記憶する構成が提案される。具体的構成としては、画像表示器と、該画像表示器に表示させる1フレーム分の表示画像データを描画するための描画記憶領域と、前記表示画像データの元となる元画像データが予め記憶された元画像記憶手段とを備える画像制御手段とを備える遊技機であって、前記画像制御手段は、画像の複数箇所に設けられた可変部の夫々において、複数の表示態様のいずれかを表出するとともに、前記可変部以外の共通領域において、全ての画像で共通の表示態様を表出し、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが画像毎に異なることとなる、複数通りの選択表示演出画像を画像表示器に表示可能であり、前記元画像記憶手段には、該複数通りの選択表示演出画像を前記画像表示器に表示させるための元画像データである、複数の選択表示用元画像データが記憶されており、該複数の選択表示用元画像データは、前記複数箇所の可変部と前記共通領域とが一体となったものであり、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが、選択表示用元画像データ毎に相違するとともに、前記共通領域に表出する表示態様が、全ての選択表示用元画像データで共通するものであり、前記画像制御手段は、前記描画記憶領域の、少なくとも1つの前記可変部を含む複数の分割領域に対して、該分割領域に夫々割り当てた前記選択表示用元画像データの、当該分割領域に対応する領域を描画することで、前記描画記憶領域の全体に前記表示画像データを描画する分割描画処理を実行することにより、個々の前記選択表示用元画像データでは表出しない前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示するものであり、さらに、前記選択表示演出画像は動画であって、前記元画像記憶手段には、フレーム数が全ての動画データで共通するとともに、前記複数箇所の可変部に表出する前記表示態様の組合せが、動画データ毎に相違するとともに、前記可変部以外の共通領域に表出する表示態様が、全ての動画データで共通する複数の選択表示用動画データが記憶されており、前記複数の選択表示用元画像データは、夫々の前記選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データであって、前記画像制御手段は、複数の前記選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データについて、フレーム番号順に前記分割描画処理を繰り返すことで、個々の前記選択表示用動画データでは表出しない前記表示態様の組合せが前記複数の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示することを特徴とする遊技機が提案される。
かかる構成にあっては、選択表示演出画像の各フレームの画像を、効率的に表示可能となる。
また、上記構成にあって、前記画像制御手段は、複数の前記選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データについて、フレーム番号順に前記分割描画処理を繰り返す際に、前記各選択表示用動画データの、全てのフレーム画像データを、前記描画記憶領域の同じ分割領域に割り当てることが提案される。
かかる構成にあっては、フレーム画像データ(選択表示用元画像データ)を描画する分割領域を、フレーム番号毎に規定する必要がないため、開発段階において、選択表示用動画データを容易に作成可能となる。
また、上記構成にあって、前記画像制御手段は、複数の前記選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データについて、フレーム番号順に前記分割描画処理を繰り返す際に、前記描画記憶領域の前記の分割領域の形状を変化させることが提案される。
かかる構成にあっては、可変部の表示態様を、選択表示演出画像の表示中に様々に変化させることが可能となる。
また、本発明にあって、前記画像制御手段は、1つの前記選択表示用元画像データを前記描画記憶領域の全体に描画する非分割描画処理を実行することで、当該選択表示用元画像データで表出する前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示することが提案される。
かかる構成にあっては、選択表示用元画像データを、複数組み合わせて選択表示演出画像を表示するだけでなく、一部の選択表示演出画像を選択表示用元画像データ単独で表示することで、全ての選択表示演出画像を、一層少ない数の選択表示用元画像データで表示可能となる。
また、本発明の具体的構成としては、前記画像表示器は、液晶モジュールであり、前記描画記憶領域は、揮発性メモリに設けられた記憶領域であり、前記元画像記憶手段は、不揮発性メモリである構成が提案される。
以上に述べたように、本発明によれば、選択表示演出画像を表示するための元画像データを、開発段階において短期間で低廉に作成できるから、同じ内容の選択表示演出画像を表示する遊技機を、従来よりも低廉に製造可能となる。
実施例のスロットマシン1の斜視図である。 前扉3を開放した状態のスロットマシン1の概略を示す斜視図である。 スロットマシン1の制御回路を示すブロック図である。 リール9の図柄配列を示す図表である。 メイン制御装置20のメイン制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御装置21の演出制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 画像制御装置22の制御回路を示すブロック図である。 画像制御装置22の画像制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 (a)は、選択表示演出画像29の概要を示す説明図であり、(b)は、9通りの選択表示演出画像29a〜29iの概要を示す説明図である。 選択表示演出画像29a〜29jの内容を示す図表である。 選択表示演出画像29a〜29jの表示に係る制御内容を示す図表である。 選択表示用動画データの内容を示す図表である。 選択表示演出画像29aを表示する際の画像制御処理内容を示す図表である。 選択表示演出画像29aを表示する際の画像制御処理の流れを示す説明図である。 2つのフレーム画像データ400a,400bをフレームバッファ22gの分割領域39a,39bに描画する態様を示す説明図である。 選択表示演出画像29bを表示する際の画像制御処理内容を示す図表である。 選択表示演出画像29bを表示する際の画像制御処理の流れを示す説明図である。 図17から続く、選択表示演出画像29bを表示する際の画像制御処理の流れを示す説明図である。 変形例の選択表示演出画像291の概要を示す説明図である。 フレームバッファ22gの分割態様の変形例を示す説明図である。 変形例の選択表示演出画像292の概要を示す説明図である。 従来構成において、ROM22cに記憶される元画像データ34,35a〜35fを示す説明図である。 従来構成における、選択表示演出画像29を表示する際の画像制御処理の流れを示す説明図である。
本発明をスロットマシンに適用した実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
なお、下記実施例にあって、本発明に係る画像制御手段は、画像制御装置22に相当する。また、本発明に係る描画記憶領域は、フレームバッファ22gに相当する。また、本発明に係る元画像記憶手段は、ROM22cに相当する。また、本発明に係る選択表示用元画像データは、3つの選択表示用動画データ(青色用動画データ、黄色用動画データ、赤色用動画データ)の、フレーム番号の共通するフレーム画像データに相当する。また、本発明に係る「可変部に表出する複数の表示態様」は、表示物30,31の表示色に相当し、本発明に係る「共通の表示態様」は、背景32に相当する。
図1,2に示すように、スロットマシン1の筐体2は前方に開放しており、前方から前扉3によって覆われている。前扉3の中央部には、筐体2の内部に配設された三つのリール9を視認するための視認窓4が設けられる。そして、前扉3の前面側には、視認窓4の下方に、遊技操作に用いるベットスイッチ5a,5b、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7などの各種スイッチが配設される。また、視認窓4の上方には、演出用の画像を表示する画像表示器10が配設される。画像表示器10は、液晶モジュールからなるものであり、前扉3の上部に嵌め込まれている。また、前扉3の前面側には、演出用ランプ12が複数配設される。
図2に示すように、前扉3の背面側には、画像表示器10の裏側に、画像表示器10を制御する画像制御装置22が配設される。また、前扉3の背面側には、スピーカ11などが配設される。また、図2に示すように、筐体2には、リール9の上方に、メイン制御装置20やサブ制御装置21がケースに収納された状態で設置され、また、リール9の下方には、ホッパーユニット19が配設される。
かかるスロットマシン1では、リール9を回転させて図柄を変動表示させた後に、リール9を停止させて図柄を入賞ライン上に停止表示させるゲームが繰り返し実行される。具体的には、1ゲームは、(1)ゲーム開始に必要な枚数のメダル投入、(2)スタートスイッチ操作、(3)リールの回転、(4)ストップスイッチ操作、(5)リールの停止、(6)入賞ライン上に停止した図柄組合せに基づく入賞処理、の順序で行われる。
次に、スロットマシン1の作動を制御する制御回路を、図3を参照して説明する。
メイン制御装置20は、CPU、RAM、ROM等を備え、遊技の進行に関する制御を行うものである。メイン制御装置20の入力ポートには、ベットスイッチ5a,5b、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7が接続される。また、メイン制御装置20の出力ポートには、リール9、ホッパーユニット19、サブ制御装置21が接続される。
ベットスイッチ5a,5bは、クレジットされているメダルを投入するためのものである。ベットスイッチ5a,5bとしては、シングルベットスイッチ5a、とマックスベットスイッチ5bとが備えられている。シングルベットスイッチ5aは、クレジットされているメダルを1枚ずつ投入する。マックスベットスイッチ5bは、1ゲーム当たりの最大投入枚数のメダルを投入する。
スタートスイッチ6は、リール9の回転を開始させるものである。本実施例では、レバー式スイッチが用いられており、レバーを傾動させることで、三つのリール9が回転を開始する。
三つのストップスイッチ7は、リール9の回転を停止させるものである。各ストップスイッチ7は、個々のリール9に対応付けられており、ストップスイッチ7を押圧操作すると、対応したリール9が所定遅延時間内に停止するよう構成されている。
各リール9は、円筒形状をなしており、図4に示すように、その外周面には「赤7」「BAR」「チェリー」「ベル」「スイカ」「リプレイ」などの図柄が合計21個配されている。各リール9はステッピングモータを備えており、各ステッピングモータによってリール9を個別に回転させ、任意の角度で停止させることで、視認窓4に外周面の図柄を選択的に表示させ得るよう構成されている。視認窓4には、入賞ラインが予め設定されており、後述するように、リール9が停止したときに、入賞ラインの上に表示された図柄の組合せによって入賞したか否かが決定される。
ホッパーユニット19はメダルを払い出すためのものであり、メダルを貯留するタンクと、タンクのメダルを払出口に向けて送り出す送出機構とを備えている。
図5は、メイン制御装置20のCPUの制御内容にあって、メインルーチンを構成するメイン制御処理の制御内容を示したものである。メイン制御処理において実行される各ステップS1〜S9の詳細は下記の通りである。
S1:前遊技が終了後、若しくは電源ONされてからROM及びRAMの状態確認を行い、異常がなければメダル投入操作を有効とする。そして、一遊技に必要なメダル数が投入若しくはクレジットからのベット操作が行われたか否かを検知し、いずれかが操作されるまで待機する。
S2:スタートスイッチ6が操作されるまで待機する。
S3:スタートスイッチ6が操作されると各リール9の回転を開始させる。また、スタートスイッチ6の操作によって役抽選が実行される。役抽選では、乱数が抽出され、抽出された乱数値に基づいて、各種の役に当選したか否かを決定する。そして、役抽選の結果をRAMに記憶するとともに、役抽選の結果を通知するコマンドをサブ制御装置21に送信する。
S4:ストップスイッチ7が操作されるまで待機する。
S5:ストップスイッチ7が操作されると、その操作タイミングや役抽選の結果等に基づいて、リール9の停止角度を決定するための停止テーブルが選択される。
S6:選択した停止テーブルに基づいてリール9の停止角度を決定し、当該角度でリール9を停止させる。
S7:全てのリール9の回転が停止するまで待機する。
S8:入賞ラインの上に停止した図柄の組合せが、役に対応する図柄の組合せと一致しているか否かを判定し、一致している場合には当該役に入賞が発生したと判定する。そして、判定結果を通知するコマンドをサブ制御装置21に送信する。
S9:入賞判定処理の判定結果に応じた処理を行う。役に入賞した場合は、入賞した役に対応する処理を行う。具体的には、後述する小役に入賞したと判定された場合には、入賞した小役に応じた払出枚数をクレジットに加算し、クレジットが所定数(50枚)を超えた場合には、超過分のメダルを払い出す。
図3に示すように、サブ制御装置21は、CPU、RAM、ROM等を備え、遊技に関する演出の制御を行うものであり、サブ制御装置21のROMには、多岐に亘る演出パターンに関する固定データが記憶されている。サブ制御装置21の入力ポートには、メイン制御装置20から遊技の進行に関する情報を示すコマンドが入力される。そして、サブ制御装置21は、メイン制御装置20から入力されるコマンドに基づいて演出パターンを選択し、選択した演出パターンを実行させるために、演出用ランプ12やスピーカ11を制御し、さらには、画像表示器10に所要の画像を表示させるために画像制御装置22にコマンドを送信する。
図6は、サブ制御装置21において一定間隔で実行される、演出の実行制御に係る演出制御処理の制御内容を示したものである。具体的には、下記の通りである。
まず、サブ制御装置21は、メイン制御装置20から遊技状態を通知するコマンドを受信したか否かを判定する(S101)。ここで、メイン制御装置20からコマンドを受信したと判定した場合は、受信したコマンドに基づいて演出抽選を実行し、新たな演出内容を決定する(S102)。そして、決定した新たな演出内容を実行するために画像制御装置22にコマンドを送信し(S103)、また、スピーカ11と演出用ランプ12を制御して(S104)、演出制御処理を終了する。一方、ステップS101で、遊技状態を通知するコマンドを受信していないと判定した場合は、決定済みの演出を継続実行することとして、スピーカ11と演出用ランプ12を制御する処理(S104)のみを実行して、演出制御処理を終了する。
画像制御装置22は、画像表示器10の表示制御を行うものであり、サブ制御装置21から入力されるコマンドにしたがって、所要の画像を画像表示器10に表示させる。この画像制御装置22は、通常は、1024x768ピクセルのサイズの表示画像データを画像表示器10に出力して、当該表示画像データの内容を1フレーム分の画像として画像表示器10に表示させる。そして、画像制御装置22は、表示画像データの出力を、30fpsのフレームレートで繰り返すことで、画像表示器10に動画を表示させる。図7に示すように、画像制御装置22は、CPU22aと、GPU22bと、ROM22cと、RAM22dと、VRAM22eとを備えている。CPU22aは、画像制御装置22の主要な制御処理を実行するプロセッサであり、GPU22bは、画像表示に係る処理を専ら行うプロセッサである。また、ROM22cは不揮発性メモリからなるものである。このROM22cには、CPU22aやGPU22bが実行するプログラムや、画像表示器10に出力する表示画像データの元となる元画像データなどが予め記憶される。RAM22dは、揮発性メモリからなるものである。このRAM22dの記憶領域には、CPU22aやGPU22bが使用する作業領域22fが設けられる。また、VRAM22eは揮発性メモリからなるものであり、このVRAM22eの記憶領域には、表示画像データを描画するためのフレームバッファ22gが設けられる。フレームバッファ22gは、画像表示器10に表示する1フレーム分の表示画像データを描画するための記憶領域であり、このフレームバッファ22gに描画された表示画像データが、画像表示器10に転送されて、画像表示器10に表示される。ここで、画像制御装置22は、2つのフレームバッファ22gを具備するダブルバッファ方式を採用している。すなわち、2つのフレームバッファ22gの一方を表示用、他方を描画用として、表示用のフレームバッファ22gに描画された表示画像データを画像表示器10に表示させるとともに、描画用のフレームバッファ22gに次のフレームの表示画像データを描画する。そして、表示用と描画用のフレームバッファ22gをフレームレートで交互に切り替えることによって、画像表示器10に動画を表示する。
画像表示器10は、液晶パネルとコントローラICとからなる液晶モジュールであり、通常は、画像制御装置22から入力される1024x768ピクセルの表示画像データを、30fpsのフレームレートで表示画面に表示する。
図8は、画像制御装置22で、画像表示器10の表示制御に係る画像制御処理の制御内容を示したものである。画像制御装置22は、かかる画像制御処理を、フレームレート(30fps)で繰り返し実行することで、画像表示器10に様々な動画を表示させる。
画像制御処理では、まず、CPU22aが、サブ制御装置21から演出内容を指示するコマンドを受信したか否かを判定する(S201)。そして、コマンドを受信したと判定した場合は、当該コマンドに基づいて、画像表示器10に表示する予定の画像を更新して(S202)、ステップS203へ移行する。一方、コマンドを受信していないと判定した場合は、画像表示器10に表示予定の画像を更新せずに、ステップS203へ移行する。ステップS203では、CPU22aがGPU22bに、次の表示画像データの作成を指示する。具体的には、必要な元画像データや、フレームバッファ22gへの元画像データの描画方法などをGPU22bに指示する。続くステップS204では、GPU22bが、ROM22cから作業領域22fに、次のフレームの表示画像データの作成に必要な元画像データを読み込み、必要に応じて展開等を行う。そして、ステップS205では、作業領域22fに読み込んだ元画像データを、描画用のフレームバッファ22gに描画して、次のフレームの表示画像データを生成する。そして、最後のステップS206では、CPU22aが表示用と描画用のフレームバッファ22gを切り替えて、フレームバッファ22gに描画された次の表示画像データを画像表示器10に転送し、当該表示画像データを画像表示器10に表示させる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技中に、所定契機で小役ナビ演出を実行する。小役ナビ演出は、リール9の回転中に、遊技者に役抽選で当選した役(当選役)を示唆する演出であり、小役ナビ演出では、リール9が回転開始してから全リール9が停止するまでの間、図9(a)に示すように、役抽選の結果を示唆する選択表示演出画像29を、画像表示器10の表示画面14に表示する。選択表示演出画像29は、10秒間の動画であり、リール9の回転が10秒間以上継続する場合は、同じ選択表示演出画像29が繰り返し表示される。
選択表示演出画像29の表示内容は、従来のスロットマシンで表示される選択表示演出画像と同様のものである。すなわち、選択表示演出画像29の各フレームでは、図9(a)に示すように、画像の左上部と右上部とに設定された可変部25a,25bに、所定形状の表示物30,31が役抽選の結果を示唆する表示色で表出される。各表示物30,31は、青色、黄色、赤色のいずれかの表示態様で選択的に表出される。そして、青色の表示物30,31が、入賞ライン上にリプレイ図柄が揃うリプレイ役の当選を示唆し、黄色の表示物30,31が、入賞ライン上にベル図柄が揃うベル役の当選を示唆し、赤色の表示物30,31が、入賞ライン上にチェリー図柄が揃うリプレイ役の当選を示唆するよう構成される。そして、図9(b),10に示すように、選択表示演出画像29a〜29iは、左右の表示物30,31の表示色の組合せが相違する9通りが存在し、小役ナビ演出では、役抽選の結果に基づいて、9通りの選択表示演出画像29a〜29iのいずれかが表示される。なお、選択表示演出画像29a〜29iでは、表示物30,31が表示される可変部25a,25b以外の部分は共通領域26とされ、該共通領域26には、全ての選択表示演出画像29a〜29iで共通の背景32が表示される。
なお、図9では、選択表示演出画像29を静止画のように示しているが、選択表示演出画像29は動画であり、各可変部25a,25bの表示物30,31の態様や、共通領域26の背景32の態様は、再生時間にわたって変化する。ただし、表示物30,31や背景32の態様の変化は、各選択表示演出画像29a〜29iで共通であり、各選択表示演出画像29a〜29iの同一フレームの画像を比較した場合、夫々の画像の相違点は、可変部25a,25bの表示物30,31の表示色のみとなる。
図9(b),10に示すように、選択表示演出画像29では、2つの表示物30,31の表示色が夫々役抽選の結果を示唆するため、一度に2つの当選役を示唆することができる。例えば、左上の可変部(以下、左可変部という。)25aの表示物30が青色で、右上の可変部(以下、右可変部という。)25bの表示物31が黄色で表出される選択表示演出画像29bであれば、遊技者に、リプレイ役とベル役の当選を示唆することができる。なお、この場合、実際に役抽選で当選しているのは、リプレイ役とベル役の一方のみであり、リール9が回転停止したときに、入賞ラインに揃う図柄によって、いずれかの役に当選していたかが遊技者に明らかになる。
次に、小役ナビ演出の実行に係る制御処理について説明する。
まず、小役ナビ演出の開始は、サブ制御装置21で決定される。すなわち、メイン制御装置20からサブ制御装置21に、リプレイ役、ベル役、又はチェリー役の当選を示すコマンドが送信され、なおかつ、サブ制御装置21での演出抽選の結果が、小役ナビ演出実行を決定する結果であった場合に、サブ制御装置21が、小役ナビ演出の実行を決定する。
サブ制御装置21は、小役ナビ演出の実行を決定すると、当該小役ナビ演出で表示する選択表示演出画像29a〜29iを抽選で決定する。例えば、役抽選結果がベル役の当選である場合は、ベル役の当選を示唆する5つの選択表示演出画像29b,29d,29e,29f,29hのいずれかに決定する。図11に示すように、選択表示演出画像29a〜29iの表示を画像制御装置22に指示するためのコマンドは、9通りの選択表示演出画像29a〜29i毎に設定されており、サブ制御装置21は、決定した選択表示演出画像29a〜29iに対応するコマンドを画像制御装置22に送信する。
画像制御装置22は、選択表示演出画像29a〜29iの表示を指示するコマンドを、サブ制御装置21から受信すると、当該コマンドに対応する選択表示演出画像29a〜29iを表示させるための画像制御処理を開始する。これにより、リール9の回転開始と略同時に、選択表示演出画像29a〜29iの表示が画像表示器10で開始され、小役ナビ演出が開始される。
小役ナビ演出の実行中に、全てのリール9が回転停止して、メイン制御装置20からサブ制御装置21に入賞判定の結果を通知するコマンドが送信されると、サブ制御装置21は、小役ナビ演出の次に実行する演出内容を決定し、次の演出用の動画を表示させるためのコマンドを画像制御装置22に送信する。そして、画像制御装置22が、かかるコマンドを受信して、選択表示演出画像29a〜29iを表示するための画像制御処理を終了する。これにより、全リール9の停止と略同時に、画像表示器10での選択表示演出画像29a〜29iの表示が終了して、小役ナビ演出が終了する。
次に、選択表示演出画像29を表示する際に、画像制御装置22で実行される画像制御処理について説明する。
まず、本実施例では、9通りの選択表示演出画像29a〜29iを表示するために、3つの選択表示用動画データをROM22cに記憶している。3つの選択表示用動画データとは、図12に示すように、青色用動画データと、黄色用動画データと、赤色用動画データの3つである。各選択表示用動画データは、各フレームの画像データ(フレーム画像データ)の集合であり、MPEG2形式で圧縮されている。また、全ての選択表示用動画データの再生時間(フレーム数)は、選択表示演出画像29a〜29iと同じ10秒間(300フレーム)である。
選択表示用動画データは、3通りの選択表示演出画像29a,29e,29iの内容を夫々データ化したものであり、選択表示用動画データの各フレーム画像データは、可変部25a,25bに表示される表示物30,31の画像と、共通領域26に表示される背景32の画像とが一体となった、選択表示演出画像29a,29e,29iの1フレーム分のラスタ画像データとなっている。具体的には、青色用動画データは、表示物30,31が両方とも青色となる選択表示演出画像29aの表示内容を記憶するものである。すなわち、ROM22cに記憶した青色用動画データのフレーム画像データを、そのままフレーム番号順に画像表示器10で表示させれば、表示物30,31が両方とも青色となる選択表示演出画像29aが画像表示器10で表示される。同様に、黄色用動画データは、表示物30,31が両方とも黄色となる選択表示演出画像29eのデータであり、赤色用動画データは、表示物30,31が両方とも赤色となる選択表示演出画像29iのデータである。したがって、9通りの選択表示演出画像29a〜29iのうち、3通りの選択表示演出画像29a,29e,29iについては、3つの選択表示用動画データのいずれかを単独で使用することで、画像表示器10に表示できる。また、上述のように、各選択表示演出画像29a〜29iの同一フレームの画像は、表示物30,31の表示色のみが相違したものとなっているため、選択表示用動画データの同じフレーム番号のフレーム画像データは、可変部25a,25bの表示物30,31の表示色のみが相違し、可変部25a,25bのその他の表示態様や、共通領域26の表示態様は共通したものとなっている。なお、図12に示すように、選択表示用動画データの各フレーム画像データのピクセルサイズは、フレームバッファ22gの描画サイズを縦横に1/2に縮小したサイズであり、フレーム画像データでは、表示物30,31や背景32の画像が、1/2に縮小されて記憶されている。
図13は、左右の表示物30,31が両方とも青色で表出される選択表示演出画像29aを表示する際の具体的な画像制御処理内容を示したものである。図13に示すように、選択表示演出画像29aのnフレーム目を表示する場合には、青色用動画データのフレーム番号nのフレーム画像データが元画像データとして指定される。そして、かかるフレーム画像データについては、フレームバッファ22gの全領域が描画先領域として割り当てられ、当該フレーム画像データの全領域が描画元領域として指定される。青色用動画データは、選択表示演出画像29aの表示内容の動画データであるから、このように、青色用動画データのフレーム画像データの全領域を、フレームバッファ22gの全領域に描画する処理を、フレーム番号1から順番に繰り返すことで、選択表示演出画像29aを表示できる。
図14は、左右の表示物30,31が両方とも青色で表出される選択表示演出画像29aのnフレーム目を画像表示器10に表示する際の画像制御処理の流れを示したものである。選択表示演出画像29aは、図14の(1)〜(3)の処理を、フレーム番号順に、フレームレートで繰り返すことによって、画像表示器10に表示される。図14の(1)〜(3)の各処理の詳細は下記の通りである。

(1):CPU22aがGPU22bに、選択表示演出画像29aのn番目の表示画像データ36を作成を指示すると、GPU22bが、ROM22cに記憶された3つの選択表示用動画データ40a〜40cの中から、指定された元画像データ(青色用動画データ40aのフレーム番号nのフレーム画像データ400a)をRAM22cの作業領域22fに読み出す。
(2):GPU22bが、作業領域22fに読み出した元画像データの描画元領域(全領域)を、フレームバッファ22gの描画先領域(全領域)に描画する。かかる処理では、描画元領域38の画像は描画先領域39の全体に描画されるように縦横に伸長される。これにより、フレームバッファ22gに、nフレーム目の表示画像データ36が描画される。すなわち、本実施例では、かかる(2)の処理によって、本発明に係る非分割描画処理が実現される。
(3):CPU22aが、表示用と描画用のフレームバッファ22gを切り替えて、フレームバッファ22gに描画されたn番目の表示画像データ36を画像表示器10に転送し、選択表示演出画像29aのn番目のフレームを画像表示器10に表示させる。
一方、表示物30,31の表示色が、上記3つの選択表示用動画データには存在しない組合せとなる選択表示演出画像29b〜29d,29f〜29hは、2つの選択表示用動画データのフレーム画像データを左右に組み合わせることによって、画像表示器10に表示される。具体的には、図11に示すように、選択表示演出画像29b〜29d,29f〜29hを表示する際には、使用する選択表示用動画データが2つ指定される。そして、図15に示すように、それらの選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データ400a,400b,400cを、フレームバッファ22gの左右に別々に描画することで、選択表示演出画像29b〜29d,29f〜29hの1フレーム分の表示画像データ36を作成する。より具体的には、フレームバッファ22gを、幅方向の中心線を境界として左側の左分割領域39aと右側の右分割領域39bとに二分割する。そして、一方のフレーム画像データについては、左分割領域39aに対応する左半分の領域38aの画像データを描画元領域として左分割領域39aに描画し、他方のフレーム画像データについては、右分割領域39bに対応する右半分38bの画像データを描画元領域として右分割領域39bに描画する。
かかる構成にあっては、個々の可変部25a,25bは、フレームバッファ22gの各分割領域39a,39bに1つずつ含まれる形となるため、3つのフレーム画像データ400a,400b,400cのうち2つを各分割領域39a,39bに描画することで、夫々のフレーム画像データ400a,400b,400cに含まれる表示物30,31の表示色を組み合わせて、個々の選択表示用動画データにはない表示色の組合せとなる選択表示演出画像29b〜29d,29f〜29hの表示画像データ36を作成できる。なお、分割領域39a,39bの境界線が存在する共通領域26の表示内容は、各分割領域39a,39bに描画するフレーム画像データ400a,400b,400cで内容が共通しているため、夫々の分割領域39a,39bに異なるフレーム画像データ400a,400b,400cを描画しても、2つの描画内容を分割領域39a,39bの境界で違和感なく一致させることができる。また、各表示物30,31の3通りの表示色は、3つの選択表示用動画データのいずれかに含まれているため、図11に示すように、左分割領域39aに描画する選択表示用動画データのフレーム画像データと、右分割領域に描画する選択表示用動画データのフレーム画像データとを適宜割り当てることによって、個々の選択表示用動画データでは実現できない表示色の組合せとなる選択表示演出画像29b〜29d,29f〜29hを、全通り表示できる。
図16は、左可変部25aの表示物30が青色、右可変部25bの表示物31が黄色で表出される選択表示演出画像29bを表示する際の具体的な画像制御処理内容を示したものである。図16に示すように、選択表示演出画像29bのnフレーム目を表示する場合には、青色用動画データ40aと黄色用動画データ40bのフレーム番号nのフレーム画像データ400a,400bが元画像データとして指定される。そして、青色用動画データ40aのフレーム画像データ400aについては、フレームバッファ22gの左分割領域39aが描画先領域として割り当てられ、左分割領域39aに対応する左側半分の領域38aが描画元領域として指定される。一方、黄色用動画データ40bのフレーム画像データ400bについては、フレームバッファ22gの右分割領域39bが描画先領域として割り当てられ、右分割領域39bに対応する右側半分の領域38bが描画元領域として指定される。このように、本実施例では、2つの選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム画像データ400a〜400cを組み合わせて選択表示演出画像29を表示する場合は、全てのフレームにおいて、各選択表示用動画データ40a〜40cの描画先領域(分割領域39a,39b)を一定に保っているため、夫々の選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム番号をフレーム毎に変化させていくだけで、選択表示演出画像29の各フレームを画像表示器10に容易に表示できる。
図17,18は、左の表示物30が青色で、右の表示物31が黄色で表出される選択表示演出画像29bのnフレーム目を表示する際の画像制御処理の流れを示したものである。選択表示演出画像29bは、図17,18の(1)〜(4)の処理を、フレーム番号順に、フレームレートで繰り返すことによって、画像表示器10に表示される。図17,18の(1)〜(4)の各処理の詳細は下記の通りである。

(1):CPU22aがGPU22bに、選択表示演出画像29bのn番目の表示画像データ36の作成を指示すると、GPU22bが、ROM22cに記憶された3つの選択表示用動画データ40a〜40cの中から、指定された2つの元画像データ(青色用動画データ40aと黄色用動画データ40bのフレーム番号nのフレーム画像データ400a,400b)とをRAM22cの作業領域22fに読み出す。
(2):青色用動画データ40aのフレーム番号nのフレーム画像データ400aについて、左側半分の領域38aの画像をフレームバッファ22gの左分割領域39aに描画する。この時、描画元領域(左側半分の領域38a)の画像は、描画先領域(左分割領域39a)の全体に描画されるように縦横に伸長される。これにより、選択表示演出画像29bのn番目の表示画像データ36の左半分が、フレームバッファ22gの左半分に描画される。
(3):黄色用動画データ40bのフレーム番号nのフレーム画像データ400bについて、右側半分の領域38bの画像をフレームバッファ22gの右分割領域39bに描画する。この時、描画元領域(右側半分の領域38b)の画像は、描画先領域(右分割領域39b)の全体に描画されるように縦横に伸長される。そして、これにより、(2)の処理と合わせて、選択表示演出画像29bのn番目の表示画像データ36が、フレームバッファ22gの全体に描画されることとなる。すなわち、本実施例では、かかる(2)と(3)の処理によって、本発明に係る分割描画処理が実現される。
(4):CPU22aが、表示用と描画用のフレームバッファ22gを切り替えて、フレームバッファ22gに描画されたn番目の表示画像データ36を画像表示器10に転送し、選択表示演出画像29bのn番目のフレームを画像表示器10に表示させる。
このように、本実施例にあっては、2つの選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム画像データを、組み合わせることで、個々の選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム画像データ400a〜400cでは表出しない表示色の組合せとなる選択表示演出画像29b〜29d,29f〜29hを表示するよう構成されている。このため、本実施例では、3通りの選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム画像データ400a〜400cを元画像データとして、9通りの選択表示演出画像29a〜29iを表示できる。これに対して、従来構成のように、本実施例の全ての選択表示演出画像29a〜29iを、選択表示用動画データ40a〜40cを組み合わせることなく表示する場合には、9通りの選択表示用動画データをROM22bに記憶する必要がある。また、図22,23に示すように、選択表示演出画像29a〜29iを、共通画像データ34と可変部画像データ35a〜35fとを組み合わせて表示する場合には、7通り(1通りの共通画像データと、6通りの可変部画像データ)をROM22bに記憶する必要がある。したがって、本実施例では、選択表示演出画像29a〜29iに対して、元画像データの数を少なくできるという利点がある。
また、本実施例では、フレームバッファ22gに描画するフレーム画像データ400a〜400cは、可変部25a,25bの表示物30,31と、共通領域26の背景32とが一体となったものであるため、表示物30,31と背景32の表示位置を細かく規定することなく、2つのフレーム画像データ400a〜400cをフレームバッファ22gに描画できる。
このように、本実施例のスロットマシン1は、選択表示演出画像29a〜29iの表示に必要な元画像データの数を従来構成よりも低減できるという利点がある。また、夫々の元画像データの作成も、可変部画像データと共通画像データを個別に作成する場合に比べて容易である。したがって、本実施例の構成によれば、選択表示演出画像の表示に必要な元画像データを従来構成に比べて開発段階で低廉に作成できるという利点がある。
また、本実施例では、3つの選択表示用動画データ40a〜40cは、3通りの選択表示演出画像29a,29e,29iの表示内容を夫々データ化したものであり、選択表示用動画データ40a〜40cの個々のフレーム画像データ400a〜400cをフレームバッファ22gの全体に描画していくことで、9通りのうち、3通りの選択表示演出画像29a,29e,29iを表示している。本実施例では、このように、複数の選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム画像データ400a〜400cを組み合わせるだけでなく、個々の選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム画像データ400a〜400cを、単独でもフレームバッファ22gに描画するため、少ない数の選択表示用動画データ40a〜40cから、より多くの選択表示演出画像29a〜29iを表示できるという利点がある。
また、本実施例では、フレームバッファ22gを左右の分割領域39a,39bに二分割して、2つのフレーム画像データ400a〜400cの対応する領域を、別々の分割領域39a,39bに描画するよう構成しているため、2つのフレーム画像データ400a〜400cを、フレームバッファ22gの重複した領域に描画することがない。したがって、本実施例では、開発段階で、2つのフレーム画像データ400a〜400cの透過率や描画順序を考慮することなく、選択表示演出画像29a〜29iの表示に必要な元画像データを作成できるという利点がある。
また、本実施例では、2つの選択表示用動画データ40a〜40cの、フレーム番号の共通する2つのフレーム画像データ400a〜400cを、左右の分割領域39a,39bに夫々描画していくことで、個々の選択表示用動画データ40a〜40cには含まれていない表示物30,31の表示色の組合せとなる選択表示演出画像29を表示するため、複数フレームからなる選択表示演出画像29を効率的に表示できるという利点がある。
特に、本実施例では、各選択表示演出画像29の表示に用いる選択表示用動画データ40a〜40cは、当該選択表示演出画像29の全てのフレームで共通しており、また、選択表示用動画データ40a〜40cの描画元領域と、フレームバッファ22gの描画先領域も、当該選択表示演出画像29の全てのフレームで共通している。このため、本実施例にあっては、開発段階で、選択表示用動画データ40a〜40cを作成する際に、使用する選択表示用動画データ40a〜40cや、描画元領域、描画先領域を、選択表示演出画像のフレーム毎に規定する手間が不要となる。したがって、本実施例では、開発段階で、選択表示用動画データ40a〜40cを容易に作成できるという利点がある。
なお、本発明の遊技機は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例は、本発明をスロットマシンに適用したものであるが、本発明は、パチンコ機などの遊技機にも適用可能である。
また、上記実施例の選択表示演出画像29では、画像の左上部と右上部に可変部25a,25bが設けられているが、本発明に係る可変部の配設箇所や配設数は適宜変更可能である。また、本発明に係る分割領域は、可変部の配設箇所や配設数に応じて設定すればよく、個々の分割領域の形状や大きさは適宜変更可能である。例えば、図19は、左上部と中央上部と右上部の三箇所に可変部25c,25d,25eが設けられた変形例の選択表示演出画像291である。このような選択表示演出画像291に対しては、図19に示すように、3つの可変部25c,25d,25eを1つずつ含む3つの分割領域39c,39d,39eを描画先領域として設定し、分割領域39c,39d,39e毎に、3つのフレーム画像データ400a〜400cの対応する領域を描画するようにすればよい。
また、上記実施例では、本実施例では、2つの選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム画像データ400a〜400cをフレームバッファ22gに描画する場合は、表示する選択表示演出画像29の全てのフレームにおいて、各選択表示用動画データ40a〜40cのフレーム画像データ400a〜400の描画先領域(分割領域39a,39b)を一定に保っているが、本発明に係る分割領域の形状は、選択表示演出画像の全てのフレームで共通させる必要はない。例えば、図20に示すように、選択表示演出画像29の表示中に、描画先領域となるフレームバッファ22gの分割領域39a,39bの形状を、図20に示すように変化させることも可能である。
また、上記実施例では、選択表示演出画像が小役ナビ演出で表示されているが、本発明に係る選択表示演出画像は、小役ナビ演出実行時に表示されるものに限定されることはない。例えば、スロットマシンであれば、いわゆるバトル演出の開始時に、図21に示すような選択表示演出画像292が表示される。かかる選択表示演出画像292は、バトル演出で対戦することとなる味方キャラクタ41aと敵キャラクタ41bを、画像の左側と右側に表出させることにより、複数種類用意された味方キャラクタと敵キャラクタの中から、当該バトル演出で対戦するキャラクタ41a,41bを遊技者に報知するものである。すなわち、かかる選択表示演出画像292では、味方キャラクタ41aと敵キャラクタ41bの表出部分が可変部25f,25gとなり、その他の部分が共通領域26aとなる。本発明は、このような選択表示演出画像292を表示する遊技機にも適用可能である。
また、上記実施例では、画像制御装置22が本発明に係る画像制御手段に相当しているが、本発明に係る画像制御手段は、メイン制御装置20やサブ制御装置21などと一体の装置で構成されるものであってもよい。
また、上記実施例では、表示物30,31の表示色が、本発明に係る可変部の表示態様に相当しているが、本発明に係る可変部の表示態様は、表示物の表示色に限らず、表示物の形状や、模様、大きさ、動き、表示角度など、様々な表示態様を採用可能である。また、1つの可変部に複数の表示物を表示することも可能である。また、本発明に係る選択表示用元画像データにおいて、各可変部に表出する表示態様の組合せは、上記実施例の構成に限らず適宜変更可能である。例えば、上記実施例では、左右の表示物30,31が同色となる組合せの選択表示用元画像データを記憶しているが、表示物30,31が同色以外の組合せとなる選択表示用元画像データを記憶するようにしてもよい。
また、上記実施例の選択表示演出画像29では、再生時間の全長に亘って可変部25a,25bに表示物30,31が表出されるが、本発明に係る選択表示演出画像は、少なくとも一部のフレームにおいて、複数の表示態様のいずれかが夫々の可変部に表出するものであれば足りる。また、上記実施例の選択表示演出画像29は動画であるが、本発明に係る選択表示演出画像は、静止画像であってもかまわない。
また、本発明に係る選択表示用元画像データは、ラスタ形式の画像データに限らず、ベクタ形式の画像データであってもかまわない。
1 スロットマシン(遊技機)
10 画像表示器
14 表示画面
22 画像制御装置(画像制御手段)
22a CPU
22b GPU
22c ROM(元画像記憶手段)
22d RAM
22e VRAM
22f 作業領域
22g フレームバッファ(描画記憶領域)
25a,25b,25c,25d,25e,25f,25g 可変部
26,26a 共通領域
29,29a,29b,29c,29d,29e,29f,29g,29h,29i,291,292 選択表示演出画像
30,31 表示物
32 背景
36 表示画像データ
38,38a,38b 描画元領域
39 描画先領域
39a 左分割領域(分割領域)
39b 右分割領域(分割領域)
40a 青色用動画データ(選択表示用動画データ)
40b 黄色用動画データ(選択表示用動画データ)
40c 赤色用動画データ(選択表示用動画データ)
400a,400b,400c フレーム画像データ

Claims (7)

  1. 画像表示器と、
    該画像表示器に表示させる1フレーム分の表示画像データを描画するための描画記憶領域と、前記表示画像データの元となる元画像データが予め記憶された元画像記憶手段とを備える画像制御手段と
    を備える遊技機であって、
    前記画像制御手段は、画像の複数箇所に設けられた可変部の夫々において、複数の表示態様のいずれかを表出するとともに、前記可変部以外の共通領域において、全ての画像で共通の表示態様を表出し、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが画像毎に異なることとなる、複数通りの選択表示演出画像を画像表示器に表示可能であり、
    前記元画像記憶手段には、該複数通りの選択表示演出画像を前記画像表示器に表示させるための元画像データである、複数の選択表示用元画像データが記憶されており、
    該複数の選択表示用元画像データは、前記複数箇所の可変部と前記共通領域とが一体となったものであり、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが、選択表示用元画像データ毎に相違するとともに、前記共通領域に表出する表示態様が、全ての選択表示用元画像データで共通するものであり、
    前記画像制御手段は、
    前記描画記憶領域の、少なくとも1つの前記可変部を含む複数の分割領域に対して、該分割領域に夫々割り当てた前記選択表示用元画像データの、当該分割領域に対応する領域を描画することで、前記描画記憶領域の全体に前記表示画像データを描画する分割描画処理を実行することにより、個々の前記選択表示用元画像データでは表出しない前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示し、
    また、1つの前記選択表示用元画像データを前記描画記憶領域の全体に描画する非分割描画処理を実行することで、当該選択表示用元画像データで表出する前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示するものであり、
    前記非分割描画処理は、全ての前記選択表示用元画像データについて実行されることを特徴とする遊技機。
  2. 画像表示器と、
    該画像表示器に表示させる1フレーム分の表示画像データを描画するための描画記憶領域と、前記表示画像データの元となる元画像データが予め記憶された元画像記憶手段とを備える画像制御手段と
    を備える遊技機であって、
    前記画像制御手段は、画像の複数箇所に設けられた可変部の夫々において、複数の表示態様のいずれかを表出するとともに、前記可変部以外の共通領域において、全ての画像で共通の表示態様を表出し、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが画像毎に異なることとなる、複数通りの選択表示演出画像を画像表示器に表示可能であり、
    前記元画像記憶手段には、該複数通りの選択表示演出画像を前記画像表示器に表示させるための元画像データである、複数の選択表示用元画像データが記憶されており、
    該複数の選択表示用元画像データは、前記複数箇所の可変部と前記共通領域とが一体となったものであり、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが、選択表示用元画像データ毎に相違するとともに、前記共通領域に表出する表示態様が、全ての選択表示用元画像データで共通するものであり、
    前記画像制御手段は、
    前記描画記憶領域の、少なくとも1つの前記可変部を含む複数の分割領域に対して、該分割領域に夫々割り当てた前記選択表示用元画像データの、当該分割領域に対応する領域を描画することで、前記描画記憶領域に複数の前記選択表示用元画像データを重ねて描画することなく、前記描画記憶領域の全体に前記表示画像データを描画する分割描画処理を実行することにより、
    個々の前記選択表示用元画像データでは表出しない前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示することを特徴とする遊技機。
  3. 画像表示器と、
    該画像表示器に表示させる1フレーム分の表示画像データを描画するための描画記憶領域と、前記表示画像データの元となる元画像データが予め記憶された元画像記憶手段とを備える画像制御手段と
    を備える遊技機であって、
    前記画像制御手段は、画像の複数箇所に設けられた可変部の夫々において、複数の表示態様のいずれかを表出するとともに、前記可変部以外の共通領域において、全ての画像で共通の表示態様を表出し、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが画像毎に異なることとなる、複数通りの選択表示演出画像を画像表示器に表示可能であり、
    前記元画像記憶手段には、該複数通りの選択表示演出画像を前記画像表示器に表示させるための元画像データである、複数の選択表示用元画像データが記憶されており、
    該複数の選択表示用元画像データは、前記複数箇所の可変部と前記共通領域とが一体となったものであり、かつ、前記各可変部に表出する前記表示態様の組合せが、選択表示用元画像データ毎に相違するとともに、前記共通領域に表出する表示態様が、全ての選択表示用元画像データで共通するものであり、
    前記画像制御手段は、
    前記描画記憶領域の、少なくとも1つの前記可変部を含む複数の分割領域に対して、該分割領域に夫々割り当てた前記選択表示用元画像データの、当該分割領域に対応する領域を描画することで、前記描画記憶領域の全体に前記表示画像データを描画する分割描画処理を実行することにより、
    個々の前記選択表示用元画像データでは表出しない前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示するものであり、
    さらに、前記選択表示演出画像は動画であって、
    前記元画像記憶手段には、フレーム数が全ての動画データで共通するとともに、前記複数箇所の可変部に表出する前記表示態様の組合せが、動画データ毎に相違するとともに、前記可変部以外の共通領域に表出する表示態様が、全ての動画データで共通する複数の選択表示用動画データが記憶されており、
    前記複数の選択表示用元画像データは、夫々の前記選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データであって、
    前記画像制御手段は、複数の前記選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データについて、フレーム番号順に前記分割描画処理を繰り返すことで、個々の前記選択表示用動画データでは表出しない前記表示態様の組合せが前記複数の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示することを特徴とする遊技機。
  4. 前記画像制御手段は、複数の前記選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データについて、フレーム番号順に前記分割描画処理を繰り返す際に、前記各選択表示用動画データの、全てのフレーム画像データを、前記描画記憶領域の同じ分割領域に割り当てることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記画像制御手段は、複数の前記選択表示用動画データの、フレーム番号の共通するフレーム画像データについて、フレーム番号順に前記分割描画処理を繰り返す際に、前記描画記憶領域の前記の分割領域の形状を変化させることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  6. 前記画像制御手段は、1つの前記選択表示用元画像データを前記描画記憶領域の全体に描画する非分割描画処理を実行することで、当該選択表示用元画像データで表出する前記表示態様の組合せが前記複数箇所の可変部に表出される前記選択表示演出画像を表示することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記画像表示器は、液晶モジュールであり、
    前記描画記憶領域は、揮発性メモリに設けられた記憶領域であり、
    前記元画像記憶手段は、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の遊技機。
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