JP5817549B2 - 仮想マシン管理サーバ、仮想マシン移動順序制御方法および制御プログラム - Google Patents

仮想マシン管理サーバ、仮想マシン移動順序制御方法および制御プログラム Download PDF

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本発明は仮想マシン管理サーバ、仮想マシン移動順序制御方法および制御プログラムに関し、特に仮想マシンを動作させる複数の仮想ホストの間での負荷を平準化する仮想マシン管理サーバ等に関する。
大規模なコンピュータネットワークを構築して運用する企業などの組織では、コンピュータの仮想化が急速に進められていることが多い。たとえば業務システムを稼働させる各種サーバコンピュータや、各ユーザが操作するクライアントコンピュータを仮想コンピュータとして運用することによって、これらのコンピュータの運用にかかるコストを削減し、また機器の故障や大規模災害などがあっても動作を継続させることができると考えられている。
ある物理コンピュータ(以後仮想ホストという)で動作している仮想コンピュータ(以後仮想マシンという)は、動作中でもその動作状態をそのまま、ネットワークを介して他の仮想ホストに移動させることが可能である。
その際、特定の仮想ホスト上に動作負荷の高い仮想マシンが集中すると、その仮想ホストのコンピュータ資源(以後リソースという)が不足し、その結果として、その仮想ホストで動作する仮想マシンの動作性能が低下することになる。従って、複数の仮想ホストの間で、負荷を平準化してリソースを最適化するよう、当該仮想ホスト間で仮想マシンを配置することが、安定したコンピュータシステムの運用には必要となる。
これに関連して、以下のような技術資料がある。その中でも特許文献1には、仮想マシンの移動前後での各仮想ホストのリソースの評価値を求めて、これに基づいて仮想マシンを移動させるという仮想サーバシステムが記載されている。特許文献2には、高負荷の仮想ホストで動作している仮想マシンを他の仮想ホストに移動させる際の判定基準について記載されている。
特許文献3には、ある仮想ホストで動作している仮想マシンを他の仮想ホストに移動させるスケジュールを決定するという技術が記載されている。非特許文献1には、仮想マシンの移動に関する一般的な技術の一例が記載されている。
再公表特許WO2008/102739号 特開2011−186701号公報 特開2010−244524号公報
「VMware vMotion による仮想マシンのライブ マイグレーションの実現」、平成23年、ヴイエムウェア株式会社、[平成24年1月16日検索]、インターネット<URL:http://www.vmware.com/jp/products/datacenter-virtualization/vsphere/vmotion/overview.html>
複数の仮想ホストの間での負荷の平準化およびリソースの最適化のために、当該仮想ホスト間で複数の仮想マシンを移動させることが必要となる場合がある。この場合、仮想マシンを一斉に移動させる方式と段階的に移動させる方式が考えられるが、前者の方式だと、仮想マシンの一斉移動によって仮想ホストで負荷が一時的に上昇してリソース不足が発生し、その仮想ホストで動作する仮想マシンの動作が不安定になることがある。一時的ではあっても、そのような状態になることは望ましいことではない。
従って、仮想マシンを段階的に移動させる方式の方が好ましいと言うことはできる。しかしながら、その最適化の途中の段階で、仮想マシンが特定の仮想ホストに一時的に集中することがありうる。たとえ一時的にでも、そのようなことが発生すると、仮想ホストの負荷が上昇して仮想マシンの動作が不安定になることがありうる。
前述の特許文献1〜3や非特許文献1に記載の技術では、このような仮想マシンの移動方式や移動の順序といった点について考慮されていない。特許文献3に記載の技術で決定されるのは仮想マシンを他の仮想ホストに移動させる「スケジュール」であって、順序ではない。従って、それらの技術の組み合わせで、上記の問題を解決することはできない。
本発明の目的は、仮想マシンを移動させて負荷を平準化する途中の段階において、仮想マシンが特定の仮想ホストに一時的に集中して負荷が上昇することを有効に回避することを可能とする仮想マシン管理サーバ、仮想マシン移動順序制御方法および制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る仮想マシン管理サーバは、各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバであって、各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を収集する動作状態収集部と、収集されたリソース利用率から、各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する各仮想ホスト上の仮想コンピュータの配置を最適配置として決定する最適配置決定部とを備えると共に、各仮想ホストの複数の仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを仮想コンピュータの配置が最適配置となるまで繰り返す移動パターンの中から、一の仮想コンピュータを一の仮想ホストから別の仮想ホストに移動させても、移動後の各仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値が移動前の仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値を越えない移動パターンを探索して特定し、当該移動パターンを最適な移動順序として出力する移動順序決定部と、最適な移動順序に基づいて、各仮想ホストに対して仮想コンピュータの移動命令を順次発する仮想マシン移動司令部とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る仮想マシン移動順序制御方法は、各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバにあって、各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を動作状態収集部が収集し、収集されたリソース利用率から、各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する各仮想ホスト上の仮想コンピュータの配置を最適配置決定部が最適配置として決定し、各仮想ホストの複数の仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを仮想コンピュータの配置が最適配置となるまで繰り返す移動パターンの中から、一の仮想コンピュータを一の仮想ホストから別の仮想ホストに移動させても、移動後の各仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値が移動前の仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値を越えない移動パターンを移動順序決定部が探索し特定してこれを最適な移動順序として出力し、最適な移動順序に基づいて、各仮想ホストに対して仮想マシン移動司令部が仮想コンピュータの移動命令を順次発することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る仮想マシン移動順序制御プログラムは、各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバにあって、仮想マシン管理サーバが備えるコンピュータに、各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を収集する手順、収集されたリソース利用率から、各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する各仮想ホスト上の仮想コンピュータの配置を最適配置として決定する手順、各仮想ホストの複数の仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを仮想コンピュータの配置が最適配置となるまで繰り返す移動パターンの中から、一の仮想コンピュータを一の仮想ホストから別の仮想ホストに移動させても、移動後の各仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値が移動前の仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値を越えない移動パターン探索し特定してこれを最適な移動順序として出力する手順、および最適な移動順序に基づいて、各仮想ホストに対して仮想コンピュータの移動命令を順次発する手順を実行させることを特徴とする。
本発明は、上記したように、負荷が最も平準化される最適配置になるまで仮想コンピュータを一つずつ順次移動させる移動パターンを特定するように構成したので、前述したような仮想マシンが特定の仮想ホストに集中する事態を有効に回避できる。これによって、仮想マシンが特定の仮想ホストに一時的に集中して負荷が上昇することを有効に回避することが可能であるという、優れた特徴を持つ仮想マシン管理サーバ、仮想マシン移動順序制御方法および制御プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る仮想マシン管理サーバの構成について示す説明図である。 図1に示した仮想マシン管理サーバの各手段の動作について示すフローチャートである。 図2のステップS203〜206として示した移動順序決定部が仮想マシンの移動順序を決定する動作の一例として、仮想ホストで動作する各仮想マシンのリソースについて示す説明図である。 図4は、図3に示した各仮想ホスト)で、最も負荷を平準化するように各仮想マシンを移動した例を示す説明図である。 図3に例示した各仮想マシンを「移動パスA」によって移動させた場合の、各段階における全ての仮想ホストの利用率の最大値Rmax(1,k’)の変化を示す説明図である。 図5の続きである。 図3に例示した各仮想マシンを「移動パスB」によって移動させた場合の、各段階における全ての仮想ホストの利用率の最大値Rmax(2,k’)の変化を示す説明図である。 図7の続きである。 本発明の第2の実施形態に係る仮想マシン管理サーバの構成について示す説明図である。 図9に示した仮想マシン管理サーバの各手段の動作について示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態の構成について添付図1に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係る仮想マシン管理サーバ10は、各々が複数の仮想コンピュータ(仮想マシン31〜33)を動作させる複数の仮想ホスト20とネットワーク40を介して接続された仮想マシン管理サーバである。この仮想マシン管理サーバ10は、各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を収集する動作状態収集部101と、収集されたリソース利用率から、各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する各仮想ホスト上の仮想コンピュータの配置を最適配置として決定する最適配置決定部102とを備える。それに加えて、各仮想ホストの複数の仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを仮想コンピュータの配置が最適配置となるまで繰り返す移動パターンを特定し、当該移動パターンを最適な移動順序として出力する移動順序決定部103と、最適な移動順序に基づいて、各仮想ホストに対して仮想コンピュータの移動命令を順次発する仮想マシン移動司令部104とを有する。
そして、移動順序決定部103は、一の仮想コンピュータを一の仮想ホストから別の仮想ホストに移動させても、移動後の各仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値が移動前の仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値を越えないよう仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを仮想コンピュータの配置が最適配置となるまで繰り返す移動パターンを探索する。
また、移動順序決定部103は、移動パターンを複数通り探索した場合に、その探索された複数の移動パターンの中で最も早く合計リソース利用率の最大値を平準化させる移動パターンを最適な移動パスとする機能を有する。
この構成を備えることにより、仮想マシン管理サーバ10は、仮想マシンが特定の仮想ホストに一時的に集中して負荷が上昇することを有効に回避することが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る仮想マシン管理サーバ10の構成について示す説明図である。仮想マシン管理サーバ10は、コンピュータ装置としての基本的な構成を備えている。即ち、コンピュータプログラムの動作主体であるプロセッサ11と、プログラムおよびデータを記憶する記憶手段12と、ネットワーク40を介して他の装置との通信を行う通信手段13とを備える。
そして、仮想マシン管理サーバ10は、ネットワーク40を介して、複数の物理コンピュータである仮想ホスト20a、20b、20c、…と接続されている。仮想ホスト20a、20b、20c、…(以後これらを総称して仮想ホスト20という)は、いずれも仮想マシン(仮想コンピュータ)を形成して動作させる機能を有する物理的なコンピュータである。
仮想マシン管理サーバ10に接続される仮想ホスト20、およびそこで動作する仮想マシンの台数には制限はない。しかしながら図1には、後述する動作例に対応して、3台の仮想ホスト20a〜cを記載している。そして、仮想ホスト20a(A)では仮想マシン31a〜c(1−1〜3)、仮想ホスト20b(B)では仮想マシン32a〜c(2−1〜3)、仮想ホスト20c(C)では仮想マシン33a〜b(3−1〜2)、が各々動作している例を記載している。
仮想マシン管理サーバ10のプロセッサ11は、仮想マシン管理プログラムが動作することにより、動作状態収集部101、最適配置決定部102、移動順序決定部103、および仮想マシン移動司令部104として動作する。動作状態収集部101は、各々の仮想ホスト20から各々で動作する仮想マシンのリソース利用率に関する情報を収集する。
最適配置決定部102は、動作状態収集部101によって収集された情報から、前述の特許文献1などに記載の公知技術によって、最も負荷を平準化する仮想マシンの配置を決定する。移動順序決定部103は、やはり動作状態収集部101によって収集された情報から、仮想マシンの移動順序を決定する。仮想マシン移動司令部104は、決定された移動順序に基づいて、仮想マシンの移動命令を各仮想ホスト20に対して発する。
図2は、図1に示した仮想マシン管理サーバ10の各手段の動作について示すフローチャートである。まず、動作状態収集部101が各々の仮想ホスト20から、各々で動作する仮想マシンのリソース利用率を収集する(ステップS201)。ここで収集の対象となるリソース利用率とは、たとえばCPUの利用率、メインメモリの利用率、ハードディスクの利用率、ネットワークの利用率などがある。
ステップS201で収集された情報に基づいて、まず最適配置決定部102が、各仮想ホストにかかる負荷、即ち当該仮想ホストで動作する全ての仮想マシンのリソース利用率の合計が最も平準なものとなる仮想マシンの配置を最適配置として決定する(ステップS202)。この「最適配置」を決定する最適配置決定部102の動作は、前述の特許文献1などに記載の公知技術によって可能であり、本発明の範囲ではない。
これに続いて、移動順序決定部103が、仮想マシンを最適配置決定部102によって決定された配置になるように移動させる際の、当該各仮想マシンの移動順序を決定する(ステップS203〜206)。以下、その動作について説明する。
まず、全ての仮想ホスト20で動作する全ての仮想マシンについて、1つの仮想マシンをある仮想ホスト20から別の仮想ホスト20に移動させても各仮想ホスト20ごとの合計リソース利用率の最大値が増加しないよう仮想マシンの移動を繰り返して、前ステップで決定された最適配置になるようにする移動のパターン(これを移動パスという)を、全ての移動パスの中から探索する(ステップS203)。
探索された移動パスが1つだけであるか否かを判定し(ステップS204)、1つだけであればこれを最適な移動パスとして決定する(ステップS206)。探索された移動パスが複数あれば、それらの中から最も効率的にリソース利用率の平準化が可能な移動パスを判定し(ステップS205)、最適な移動パスとして決定する(ステップS206)。そして、仮想マシン移動司令部104は、ステップS206で決定された最適な移動パスに基づいて、仮想マシンの移動命令を各仮想ホスト20に対して発する(ステップS207)。
図3は、図2のステップS203〜206として示した移動順序決定部103が仮想マシンの移動順序を決定する動作の一例として、仮想ホスト20で動作する各仮想マシンのリソースについて示す説明図である。
本発明の概念を平易に説明するため、まず、仮想ホスト20を20a〜cの3台に限定し、各々仮想ホストA〜Cという。そして、これらの上で合計8台の仮想マシンが動作しているものとし、仮想ホスト20a(A)では仮想マシン31a〜c(1−1〜3)、仮想ホスト20b(B)では仮想マシン32a〜c(2−1〜3)、仮想ホスト20c(C)では仮想マシン33a〜b(3−1〜2)、が各々動作している。
また、各仮想ホスト20はいずれも、実装されているCPUの種別および数、メインメモリの容量、ハードディスクの容量、およびネットワークの転送速度が全て同一であると考えることが可能である。即ち、各仮想ホスト20の備える物理的なリソースは全て同一であり、一つの仮想ホスト20で動作する仮想マシンを他の仮想ホスト20に移動させた場合、その移動元と移動先では利用率は同等であると考えることが可能である。
そして、動作状態収集部101が収集するリソース利用率は、CPUの利用率に限定する。以後これを単に利用率という。仮想マシン31a〜c(1−1〜3)は各々「32」「8」「30」という利用率、仮想マシン32a〜c(2−1〜3)は各々「15」「5」「18」という利用率、仮想マシン33a〜b(3−1〜2)は各々「32」「10」という利用率が、動作状態収集部101によって収集された。
即ち、仮想ホスト20a(A)上で動作する仮想マシン31a〜c(1−1〜3)の利用率合計は「70」、仮想ホスト20b(B)上で動作する仮想マシン32a〜c(2−1〜3)の利用率合計は「38」、仮想ホスト20c(C)上で動作する仮想マシン33a〜b(3−1〜2)の利用率合計は「42」となる。
この場合、仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に、仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に、仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動させると、全ての仮想ホスト20a〜c(A〜C)で利用率合計は「50」となるので、これが最も負荷が平準化される仮想マシンの配置である。最適配置決定部102は、この配置を前述の公知技術によって決定する。
図4は、図3に示した各仮想ホスト20a〜c(A〜C)で、最も負荷を平準化するように各仮想マシンを移動した例を示す説明図である。図3に示した状態を図4に示した状態に遷移させるためには、以下のような6通りの移動順序(移動パスA〜F)が考えられる。
(移動パスA)
仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に移動→仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に移動→仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動
(移動パスB)
仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に移動→仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動→仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に移動
(移動パスC)
仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に移動→仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に移動→仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動
(移動パスD)
仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に移動→仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動→仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に移動
(移動パスE)
仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動→仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に移動→仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に移動
(移動パスF)
仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動→仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に移動→仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に移動
たとえば、このうちの移動パスEの最初の移動で、仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動させると、仮想ホスト20a(A)では仮想マシン31a〜c(1−1〜3)と33b(3−2)という4つの仮想マシンが動作することとなり、これらの仮想マシンの利用率合計は「80」となる。これは、一時的な状態ではあっても、平準化の動作前よりも高い値となるので、好ましいことではない。
そこで、移動順序決定部103は、移動先の仮想ホストの負荷が仮想マシン移動前の移動元の仮想ホストの負荷を超えないように最適な移動順序を決定し、その順序で仮想マシン移動司令部104に仮想マシンの移動命令を出させる。以下、移動順序決定部103によるその具体的な計算処理について説明する。
仮想ホスト20の総台数をN、各々の仮想ホスト20をHn(1≦n≦N)、各仮想ホストHnの利用率合計をR(Hn)、各仮想ホストHnで使用可能なリソースの総量をC(Hn)とする。前述のように、ここで説明する例ではN=3、また各仮想ホストHnで使用可能なリソースの総量C(Hn)はいずれも等しい。
そして、全ての仮想ホスト20上で動作する仮想マシンの中で移動対象となる仮想マシンの総台数をK、各々の仮想マシンをVk(1≦k≦K)、仮想マシンVkの利用率をR(Vk)とする。前述のように、ここで説明する例では仮想マシンの総台数は8であるが、ここでは仮想マシン31c(1−3)、仮想マシン32c(2−3)、仮想マシン33b(3−2)の3台のみが移動されるので、移動対象の台数はK=3である。従って、考え得る移動パスの数は3!=6通りとなる。
k回目の移動で、仮想マシンVkを仮想ホストHsrcからHdstに移動させる。この場合、この移動前後での仮想ホストHsrcおよびHdstの利用率合計は、各々以下の数1〜2で示される。
Figure 0005817549
Figure 0005817549
従って、k’(0≦k’≦K)回目の移動が終了した後での全ての仮想ホストの利用率の最大値Rmax(k’)、およびk’+1回目の移動が終了した後での最大値Rmax
(k’+1)は、各々以下の数3〜4で示される。ただし、MAX(A,B,C,…)は、カッコ内の複数の数値のうちの最大値を表す。
Figure 0005817549
Figure 0005817549
移動順序決定部103は、図2のステップS203で示された処理で、全てのk’において以下の数5に示された条件を満たす移動パスを、考え得るp通りの移動パス(1≦p≦K!)の中から探索する。
Figure 0005817549
移動順序決定部103は、この条件を満たす移動パスが1通りであれば、その移動パスに基づいてステップS206〜207の処理を行う。この条件を満たす移動パスが2通り以上あれば、その各々のパスをpとし、それに対するRmax(k’)をRmax(p,k’)と表現すると、移動順序決定部103はステップS205の処理で、各パスについて以下の数6に示される評価値E(p,k’)を算出して、この評価値E(p,k’)が最小となるパスを最も効率的に利用率の平準化が可能なものとして判定する。ただし、MIN(A,B,C,…)は、カッコ内の複数の数値のうちの最小値を表す。
Figure 0005817549
図3〜4として示した例をこの計算式に当てはめた場合、図2のステップS203で示された処理で、全てのk’において以下の数5に示された条件を満たす移動パスは、前述の移動パスAおよび移動パスBの2通りとなる。移動パスC〜Fは、いずれも「移動先の仮想ホストの負荷が仮想マシン移動前の移動元の仮想ホストの負荷を超える」移動が存在する。
図5〜6は、図3に例示した各仮想マシンを前述の「移動パスA」によって移動させた場合の、各段階における全ての仮想ホストの利用率の最大値Rmax(1,k’)の変化を示す説明図である。同様に図7〜8は、図3に例示した各仮想マシンを前述の「移動パスB」によって移動させた場合の、各段階における全ての仮想ホストの利用率の最大値Rmax(2,k’)の変化を示す説明図である。ここで、0≦k’≦3である。紙面の都合により、「移動パスA」および「移動パスB」に基づく移動を、各々2枚に分けて図示している。
いずれも、初期状態では図3に示した例の状態と同一である。即ち、仮想マシン31a〜c(1−1〜3)は各々「32」「8」「30」という利用率、仮想マシン32a〜c(2−1〜3)は各々「15」「5」「18」という利用率、仮想マシン33a〜b(3−1〜2)は各々「32」「10」という利用率である。図5〜8では、たとえば仮想マシン31aには「1−1(32)」と表示されているが、これはこのシステム内における該仮想マシンの記号が「1−1」であり、その利用率が「32」であることを意味する。他の仮想マシンについても同様である。
即ち、仮想ホスト20a(A)上で動作する仮想マシン31a〜c(1−1〜3)の利用率合計は「70」、仮想ホスト20b(B)上で動作する仮想マシン32a〜c(2−1〜3)の利用率合計は「38」、仮想ホスト20c(C)上で動作する仮想マシン33a〜b(3−1〜2)の利用率合計は「42」となる。「移動パスA」をp=1、「移動パスB」をp=2とすると、この段階での図5に示した全ての仮想ホストの利用率の最大値Rmaxは、Rmax(1,0)=Rmax(2,0)=「70」である。
これに対して、まず図5〜6に示した「移動パスA」では、1回目の移動で利用率「30」の仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に移動する。これにより、仮想ホスト20a(A)上では仮想マシン31a〜b(1−1〜2)が動作するので、利用率合計は「40」となる。仮想ホスト20b(B)では仮想マシン32a〜c(2−1〜3)と仮想マシン31c(1−3)とが動作するので、利用率合計は「68」となる。仮想ホスト20c(C)では利用率合計は変わらず「42」である。従って、Rmax(1,1)=「68」である。
「移動パスA」の2回目の移動では、利用率「18」の仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に移動する。これにより、仮想ホスト20b(B)では仮想マシン32a〜b(2−1〜2)と仮想マシン31c(1−3)とが動作するので、利用率合計は「50」となる。仮想ホスト20c(C)では仮想マシン33a〜b(3−1〜2)と仮想マシン32c(2−3)とが動作するので、利用率合計は「60」となる。仮想ホスト20a(A)では利用率合計は変わらず「40」である。従って、Rmax(1,2)=「60」である。
「移動パスA」の3回目の移動では、利用率「10」の仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動する。これにより、仮想ホスト20c(C)では仮想マシン33a(3−1)と仮想マシン32c(2−3)とが動作するので、利用率合計は「50」となる。仮想ホスト20a(A)では仮想マシン31a〜b(1−1〜2)と仮想マシン33b(3−2)とが動作するので、利用率合計は「50」となる。仮想ホスト20b(B)では利用率合計は変わらず「50」である。従って、Rmax(1,3)=「50」である。
一方、図7〜8に示した「移動パスB」では、1回目の移動で利用率「30」の仮想マシン31c(1−3)を仮想ホスト20a(A)から仮想ホスト20b(B)に移動する。これは「移動パスA」の1回目の移動と同一である。従って、Rmax(2,1)=「68」である。
「移動パスB」の2回目の移動では、利用率「10」の仮想マシン33b(3−2)を仮想ホスト20c(C)から仮想ホスト20a(A)に移動する。これにより、仮想ホスト20c(C)では仮想マシン33a(3−1)のみが動作するので、利用率合計は「32」となる。仮想ホスト20a(A)では仮想マシン31a〜b(1−1〜2)と仮想マシン33b(3−2)とが動作するので、利用率合計は「50」となる。仮想ホスト20b(B)では利用率合計は変わらず「68」である。従って、Rmax(2,2)=「68」である。
「移動パスB」の3回目の移動では、利用率「18」の仮想マシン32c(2−3)を仮想ホスト20b(B)から仮想ホスト20c(C)に移動する。これにより、仮想ホスト20b(B)では仮想マシン32a〜b(2−1〜2)と仮想マシン31c(1−3)とが動作するので、利用率合計は「50」となる。仮想ホスト20c(C)では仮想マシン33a(3−1)と仮想マシン32c(2−3)とが動作するので、利用率合計は「50」となる。従って、Rmax(2,3)=「50」である。
以上で説明したように、「移動パスA」と「移動パスB」との比較では、Rmax(1,0)=Rmax(2,0)=「70」、Rmax(1,1)=Rmax(2,1)=「68」、Rmax(1,3)=Rmax(2,3)=「50」であるが、Rmax(1,2)=「60」、Rmax(2,2)=「68」である。従って、Rmax(1,2)≦Rmax(2,2)が成立するので、移動順序決定部103によるステップS205の処理では、p=1、即ち「移動パスA」を最も効率的に利用率の平準化が可能なものとして判定することができる。
(第1の実施形態の全体的な動作)
次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。
本実施形態に係る仮想マシン移動順序制御方法は、各々が複数の仮想コンピュータ(仮想マシン)を動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバ10にあって、各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を動作状態収集部が収集し(図2・ステップS201)、収集されたリソース利用率から、各仮想ホストにかかる負荷を最も平準化する各仮想ホスト上の仮想コンピュータの配置を最適配置決定部が最適配置として決定し(図2・ステップS202)、各仮想ホストの複数の仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを仮想コンピュータの配置が最適配置となるまで繰り返す移動パターンを移動順序決定部が特定してこれを最適な移動順序として出力し(図2・ステップS203〜206)、最適な移動パスに基づいて、各仮想ホストに対して仮想マシン移動司令部が仮想コンピュータの移動命令を発する(図2・ステップS207)。
また、最適な移動パスを出力する処理(図2・ステップS203〜206)は、一の仮想コンピュータを一の仮想ホストから別の仮想ホストに移動させても、移動後の各仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値が移動前の仮想ホストのリソース利用率の合計の最大値を越えないよう仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを仮想コンピュータの配置が最適配置となるまで繰り返すものである。
ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行する仮想マシン管理サーバ10のプロセッサ11に実行させるようにしてもよい。本プログラムは、非一時的な記録媒体、例えば、DVD、CD、フラッシュメモリ等に記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
この動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、仮想マシンを最適配置に向けて順次移動させる過程で、各段階での各仮想ホストごとの合計リソース利用率の増加を回避しつつ仮想マシンを移動させることが可能である。従って、仮想マシンが特定の仮想ホストに一時的に集中して負荷が上昇するという事態を有効に回避することが可能となる。また、そのように仮想マシンを移動させる移動パスが複数通り見つかった場合には、リソース利用率をより早く平準化させるよう仮想マシンを移動させることが可能となる。
(第1の実施形態の拡張)
上記実施形態では、処理対象となるリソース利用率を「CPUの利用率」に限定したが、これ以外の数値をリソース利用率とすることもできるし、また複数種類の数値に対して上記実施形態と同一の処理を行うこともできる。この場合、複数種類の利用率の各々に対して予め与えられた重み係数を乗算した上で、これらの重み付けされた利用率を合計した数値を当該仮想マシンの利用率として、上記実施形態と同一の処理を行う。
より具体的には、仮想ホストHnの利用率R(Hn)は、当該仮想ホストのCPUリソース利用率、メモリリソース利用率、ストレージリソース利用率、ネットワークリソース利用率を各々Rcpu(Hn)、Rmemory(Hn)、RdiskIO(Hn)、RnetworkIO(Hn)とし、それら各々に対して与えられた重み数値をWcpu、Wmemory、WdiskIO、WnetworkIOとすると、以下の数7のように表される。
Figure 0005817549
この式によって得られた仮想ホストHnの利用率R(Hn)に対して上記実施形態と同一の処理を行えば、複数のリソースを対象としても、最適な移動順序を求めることができる。
また、最適配置決定部102が決定する仮想マシンの配置は、必ずしも「負荷を平準化する」ことを意図したものである必要はない。たとえば、特定のいずれか1つの仮想ホストにおいて特定の量の空きリソースを確保することや、特定のいずれか1つの仮想ホストを停止する(省電力化のため)ことなどを意図したものであっても、上記実施形態と同一の処理を行って、不必要に仮想ホストの負荷を上昇させることなく、最適な順序で仮想マシンを移動させることができる。
さらに、本願で説明した例では全ての仮想ホストが同一のリソースを備えるものとしたが、仮想ホストごとに利用可能なリソースの総量が異なる場合も、前述の数2で示した使用可能なリソースの総量C(Hn)を各仮想ホストに対応した値とすればよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る仮想マシン管理サーバ310は、移動順序決定部403が、一つの仮想コンピュータを特定の仮想ホストから別の仮想ホストに移動させても各仮想ホストごとの合計リソース利用率の最大値が増加しないよう、仮想コンピュータを移動させる移動パターンが存在しない場合に、合計リソース利用率の最大値が最小となる移動パターンを最適な移動パスとする機能を有する構成とした。
この構成によっても第1の実施形態と同一の効果が得られるのに加えて、さらにリソース利用率の最大値が増加しないよう仮想マシンの移動を繰り返すことのできる移動パスが存在しない場合にも、リソース利用率の最大値の増加を可能な限り抑制して利用率の平準化を行うことが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る仮想マシン管理サーバ310の構成について示す説明図である。仮想マシン管理サーバ310は、図1に示した第1の実施形態の仮想マシン管理サーバ10と、ハードウェアとしては同一の構成を有する。これに接続されているネットワーク40および仮想ホスト20(そこで動作する仮想マシンも含めて)も、第1の実施形態と同一である。また、ソフトウェアとしても、移動順序決定部103が別の移動順序決定部403に置換されている以外は第1の実施形態と同一である。従って、第1の実施形態と同一である要素については、同一の呼称および参照番号でいう。
図10は、図9に示した仮想マシン管理サーバ310の各手段の動作について示すフローチャートである。これも、第1の実施形態と同一である動作内容については、同一の参照番号を付している。ステップS201〜203は、第1の実施形態と同一の動作となるが、その後に続くステップS501で、移動順序決定部403は、仮想ホスト20全体の中でのリソース利用率の最大値が増加しない(即ち前述の数5を満たす)よう仮想マシンの移動を繰り返すことのできる移動パスが存在するか否かを判定する。
そのような移動パスが存在しないと判定された場合、移動順序決定部403は各々の移動パス(p)に対して、以下の数8で示される評価値E(p,k)を算出して、この評価値が最小となる移動パスを最も効率的に利用率の平準化が可能なものとして判定する(ステップS502)。ただし、MAX(A,B,C,…)は、カッコ内の複数の数値のうちの最大値を表す。
Figure 0005817549
ステップS502の後には、図2に示されたステップS204以降と同一の処理が続く。ステップS501で該当する移動パスが存在すると判定された場合にも、ステップS204以降と同一の処理が続く。
第1の実施形態では、リソース利用率の最大値が増加しないよう仮想マシンの移動を繰り返すことのできる移動パスが必ず1つ以上存在することを前提としたが、実際にはそのような移動パスが存在しない場合もありうる。この第2の実施形態では、そのような場合でも、リソース利用率の最大値の増加を可能な限り抑制して利用率の平準化を行うことが可能である。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
上述した実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
(付記1) 各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバであって、
前記各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を収集する動作状態収集部と、収集された前記リソース利用率から、前記各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する前記各仮想ホスト上の前記仮想コンピュータの配置を最適配置として決定する最適配置決定部とを備えると共に、
前記各仮想ホストの複数の前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返す移動パターンを特定し、当該移動パターンを最適な移動順序として出力する移動順序決定部と、
前記最適な移動順序に基づいて、前記各仮想ホストに対して前記仮想コンピュータの移動命令を順次発する仮想マシン移動司令部と
を有することを特徴とする仮想マシン管理サーバ。
(付記2) 前記移動順序決定部が、
一の前記仮想コンピュータを一の前記仮想ホストから別の前記仮想ホストに移動させても、移動後の前記各仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値が移動前の前記仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値を越えないよう前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返す移動パターンを探索することを特徴とする、付記1に記載の仮想マシン管理サーバ。
(付記3) 前記移動順序決定部が、
前記移動パターンを複数通り探索した場合に、その探索された複数の前記移動パターンの中で最も早く前記リソース利用率の最大値を平準化させる前記移動パターンを前記最適な移動順序とする機能を有することを特徴とする、付記2に記載の仮想マシン管理サーバ。
(付記4) 前記移動順序決定部が、
一の前記仮想コンピュータを一の前記仮想ホストから別の前記仮想ホストに移動させても、移動後の前記各仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値が移動前の前記仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値を越えないよう前記仮想コンピュータを一つずつ移動させることが不可能な場合に、前記移動後のリソース利用率の合計の最大値が最小となるよう前記仮想コンピュータを移動させる機能を有することを特徴とする、付記2に記載の仮想マシン管理サーバ。
(付記5) 収集された前記各仮想コンピュータの複数種類のリソース利用率の各々に重み係数を乗算して合計した値を前記リソース利用率として利用することを特徴とする、付記1に記載の仮想マシン管理サーバ。
(付記6) 各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバにあって、
前記各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を動作状態収集部が収集し、
収集された前記リソース利用率から、前記各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する前記各仮想ホスト上の前記仮想コンピュータの配置を最適配置決定部が最適配置として決定し、
前記各仮想ホストの複数の前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返す移動パターンを移動順序決定部が特定してこれを最適な移動順序として出力し、
前記最適な移動順序に基づいて、前記各仮想ホストに対して仮想マシン移動司令部が前記仮想コンピュータの移動命令を順次発する
ことを特徴とする仮想マシン移動順序制御方法。
(付記7) 前記最適な移動順序を出力する処理が、
一の前記仮想コンピュータを一の前記仮想ホストから別の前記仮想ホストに移動させても、移動後の前記各仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値が移動前の前記仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値を越えないよう前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返すものであることを特徴とする、付記6に記載の仮想マシン移動順序制御方法。
(付記8) 各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバにあって、
前記仮想マシン管理サーバが備えるコンピュータに、
前記各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を収集する手順、
収集された前記リソース利用率から、前記各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する前記各仮想ホスト上の前記仮想コンピュータの配置を最適配置として決定する手順、
前記各仮想ホストの複数の前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返す移動パターンを特定してこれを最適な移動順序として出力する手順、
および前記最適な移動順序に基づいて、前記各仮想ホストに対して前記仮想コンピュータの移動命令を順次発する手順
を実行させることを特徴とする仮想マシン移動順序制御プログラム。
(付記9) 前記最適な移動順序を出力する手順が、
一の前記仮想コンピュータを一の前記仮想ホストから別の前記仮想ホストに移動させても、移動後の前記各仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値が移動前の前記仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値を越えないよう前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返すものであることを特徴とする、付記8に記載の仮想マシン移動順序制御プログラム。
本発明は、コンピュータネットワークにおける仮想コンピュータの運用において適用できる。前述のように、負荷を平準化すること以外の目的においても利用可能である。
10、310 仮想マシン管理サーバ
11 プロセッサ
12 記憶手段
13 通信手段
20、20a〜c 仮想ホスト
31a〜c、32a〜c、33a〜b 仮想マシン
101 動作状態収集部
102 最適配置決定部
103、403 移動順序決定部
104 仮想マシン移動司令部

Claims (6)

  1. 各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバであって、
    前記各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を収集する動作状態収集部と、収集された前記リソース利用率から、前記各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する前記各仮想ホスト上の前記仮想コンピュータの配置を最適配置として決定する最適配置決定部とを備えると共に、
    前記各仮想ホストの複数の前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返す移動パターンの中から、一の前記仮想コンピュータを一の前記仮想ホストから別の前記仮想ホストに移動させても、移動後の前記各仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値が移動前の前記仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値を越えない移動パターンを探索して特定し、当該移動パターンを最適な移動順序として出力する移動順序決定部と、
    前記最適な移動順序に基づいて、前記各仮想ホストに対して前記仮想コンピュータの移動命令を順次発する仮想マシン移動司令部と
    を有することを特徴とする仮想マシン管理サーバ。
  2. 前記移動順序決定部が、
    前記移動パターンを複数通り探索した場合に、その探索された複数の前記移動パターンの中で最も早く前記リソース利用率の最大値を平準化させる前記移動パターンを前記最適な移動順序とする機能を有することを特徴とする、請求項1に記載の仮想マシン管理サーバ。
  3. 前記移動順序決定部が、
    一の前記仮想コンピュータを一の前記仮想ホストから別の前記仮想ホストに移動させても、移動後の前記各仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値が移動前の前記仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値を越えないよう前記仮想コンピュータを一つずつ移動させることが不可能な場合に、前記移動後のリソース利用率の合計の最大値が最小となるよう前記仮想コンピュータを移動させる機能を有することを特徴とする、請求項に記載の仮想マシン管理サーバ。
  4. 収集された前記各仮想コンピュータの複数種類のリソース利用率の各々に重み係数を乗算して合計した値を前記リソース利用率として利用することを特徴とする、請求項に記載の仮想マシン管理サーバ。
  5. 各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバにあって、
    前記各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を動作状態収集部が収集し、
    収集された前記リソース利用率から、前記各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する前記各仮想ホスト上の前記仮想コンピュータの配置を最適配置決定部が最適配置として決定し、
    前記各仮想ホストの複数の前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返す移動パターンの中から、一の前記仮想コンピュータを一の前記仮想ホストから別の前記仮想ホストに移動させても、移動後の前記各仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値が移動前の前記仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値を越えない移動パターンを移動順序決定部が探索し特定してこれを最適な移動順序として出力し、
    前記最適な移動順序に基づいて、前記各仮想ホストに対して仮想マシン移動司令部が前記仮想コンピュータの移動命令を順次発する
    とを特徴とする、仮想マシン移動順序制御方法
  6. 各々が複数の仮想コンピュータを動作させる複数の仮想ホストとネットワークを介して接続された仮想マシン管理サーバにあって、
    前記仮想マシン管理サーバが備えるコンピュータに、
    前記各仮想ホストから当該ホストで動作する各仮想コンピュータのリソース利用率を収集する手順、
    収集された前記リソース利用率から、前記各仮想ホストのリソース利用率の合計値を最も平準化する前記各仮想ホスト上の前記仮想コンピュータの配置を最適配置として決定する手順、
    前記各仮想ホストの複数の前記仮想コンピュータを一つずつ順次移動させて、これを前記仮想コンピュータの配置が前記最適配置となるまで繰り返す移動パターンの中から、一の前記仮想コンピュータを一の前記仮想ホストから別の前記仮想ホストに移動させても、移動後の前記各仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値が移動前の前記仮想ホストの前記リソース利用率の合計の最大値を越えない移動パターンを探索し特定してこれを最適な移動順序として出力する手順、
    および前記最適な移動順序に基づいて、前記各仮想ホストに対して前記仮想コンピュータの移動命令を順次発する手順
    を実行させることを特徴とする、仮想マシン移動順序制御プログラム
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