JP5813969B2 - 土壌改良方法および緑化方法 - Google Patents
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また、請求項2記載の土壌改良方法は、請求項1記載の土壌改良方法において、土壌の表面に形成する発泡樹脂層の厚みを1cm〜20cmとすることを特徴とする。
また、請求項3記載の土壌改良方法は、請求項1または2記載の土壌改良方法において、土壌の表面に吹き付けて発泡させる樹脂に用土を分散させることで発泡樹脂層に用土を分散させることを特徴とする。
また、請求項4記載の土壌改良方法は、請求項3記載の土壌改良方法において、発泡樹脂層への用土の分散割合を発泡樹脂1に対して0.1〜0.5(重量比)とすることを特徴とする。
また、本発明の第二の土壌改良方法は、請求項5記載の通り、土壌の表面に発泡樹脂の破砕物を敷設した後、散水しながら、発泡樹脂の破砕物とともに土壌を耕運し、発泡樹脂の破砕物を土壌に混ぜ込むことを特徴とする。
また、請求項6記載の土壌改良方法は、請求項5記載の土壌改良方法において、土壌の表面への発泡樹脂の破砕物の敷設厚みを1cm〜20cmとすることを特徴とする。
また、請求項7記載の土壌改良方法は、請求項5または6記載の土壌改良方法において、土壌の表面に敷設する発泡樹脂の破砕物に用土を分散させることを特徴とする。
また、請求項8記載の土壌改良方法は、請求項7記載の土壌改良方法において、発泡樹脂の破砕物への用土の分散割合を発泡樹脂1に対して0.1〜0.5(重量比)とすることを特徴とする。
また、本発明の緑化方法は、請求項9記載の通り、請求項1または5記載の土壌改良方法によって土壌を改良した後、改良した土壌に植物体および/または植物の種子の担持物を敷設することを特徴とする。
また、本発明の緑化方法は、請求項10記載の通り、請求項1または5記載の土壌改良方法によって土壌を改良した後、改良した土壌に植物体の植栽および/または植物の種子の播種を行うことを特徴とする。
また、本発明の緑化方法は、請求項11記載の通り、土壌の表面に吹き付けて発泡させる樹脂に植物の種子を混入し、請求項1記載の土壌改良方法によって土壌を改良することで、耕運によって土壌に混ぜ込まれた発泡樹脂の破砕物に保持されている種子および/または発泡樹脂から離脱して土壌に供給される種子を発芽させることを特徴とする。
また、本発明の緑化方法は、請求項12記載の通り、土壌の表面に敷設する発泡樹脂の破砕物に植物の種子を混入し、請求項5記載の土壌改良方法によって土壌を改良することで、耕運によって土壌に混ぜ込まれた発泡樹脂の破砕物に保持されている種子および/または発泡樹脂から離脱して土壌に供給される種子を発芽させることを特徴とする。
日本パフテム株式会社のノンフロンポリオールFF5020−UCと同社のイソシアネートNP−90の組み合わせによる、厚みが2cmのノンフロン系の硬質の発泡ウレタン(ノンフロンポリオールとイソシアネートの混合は重量割合で1:1で施工現場において室温で要時に行った)で構成される発泡樹脂層を固結した土壌(黒土)の表面に形成した。次に耕運機を用いて発泡樹脂層を破砕しながら土壌を深さ8cmまで耕運し、深さ10cmまでに発泡樹脂の破砕物が2割の体積比で混ぜ込まれた土壌を得た。この土壌に対し、図1の緑化方法(1)を適用することで、芝生化を行うことができた(ソッド状の芝を使用)。
実施例1で用いたノンフロン系の硬質の発泡ウレタンを用い、厚みが16cmの発泡樹脂層を固結した土壌(黒土)の表面に形成した後、耕運機を用いて発泡樹脂層を破砕しながら土壌を深さ24cmまで耕運し、深さ40cmまでに発泡樹脂の破砕物が4割の体積比で混ぜ込まれた土壌を得た。この土壌に対し、図1の緑化方法(2)を適用することで、芝生化を行うことができた。
実施例1と同様にして深さ10cmまでに発泡樹脂の破砕物が2割の体積比で混ぜ込まれた土壌を得た。この土壌に対し、図1の緑化方法(3)を適用することで、芝生化を行うことができた。
用土として細かく粉砕した鹿沼土とピートモスをノンフロンポリオールによく混合した後、これをイソシアネートに加えて攪拌し(4成分の重量比:ノンフロンポリオール:イソシアネート:鹿沼土:ピートモス=15:15:6:4)、土壌に吹き付けて発泡させることで発泡樹脂層を形成すること以外は実施例1と同様にして芝生化を行った。なお、用土を分散させた発泡樹脂は、用土を分散させていない発泡樹脂よりも保水性に優れていた(別途の実験による)。
用土として細かく粉砕した鹿沼土をノンフロンポリオールによく混合した後、これをイソシアネートに加えて攪拌し(3成分の重量比:ノンフロンポリオール:イソシアネート:鹿沼土=15:15:3)、土壌に吹き付けて発泡させることで発泡樹脂層を形成すること以外は実施例1と同様にして芝生化を行った。
用土として細かく粉砕したピートモスをノンフロンポリオールによく混合した後、これをイソシアネートに加えて攪拌し(3成分の重量比:ノンフロンポリオール:イソシアネート:ピートモス=15:15:15)、土壌に吹き付けて発泡させることで発泡樹脂層を形成すること以外は実施例1と同様にして芝生化を行った。
用土として細かく粉砕した鹿沼土を日本パフテム株式会社のノンフロンポリオールFF5020−UCによく混合した後、これを同社のイソシアネートNP−90に加えて攪拌し(3成分の重量比:ノンフロンポリオール:イソシアネート:鹿沼土=15:15:5)、発泡させた。得られた発泡樹脂を約5cmの大きさに破砕した後、予め耕運しておいた土壌(黒土)の表面に厚みが12cmになるように敷設した。次に耕運機を用いて発泡樹脂の破砕物とともに土壌を深さ8cmまで耕運し、深さ20cmまでに発泡樹脂の破砕物が6割の体積比で混ぜ込まれた土壌を得た。この土壌に対し、図2の緑化方法(1)を適用することで、芝生化を行うことができた(ソッド状の芝を使用)。
大きさが約3cmの発泡樹脂の破砕物を予め耕運しておいた土壌(もとは固結していたダスト舗装)の表面に厚みが6cmになるように敷設すること、発泡樹脂の破砕物とともに土壌を深さ9cmまで散水しながら耕運し、深さ15cmまでに発泡樹脂の破砕物が4割の体積比で混ぜ込まれた土壌を得ること、ロール状の芝を使用すること以外は実施例7と同様にして芝生化を行った。
用土を混合せずに発泡樹脂を得ることと、図2の緑化方法(2)を適用すること以外は実施例7と同様にして芝生化を行った。
用土を混合せずに発泡樹脂を得ることと、図2の緑化方法(3)を適用すること以外は実施例7と同様にして芝生化を行った。
実施例1に記載の方法によって小学校の校庭に以下の2つの施工エリアを設定した。
A:深さ10cmまでに発泡樹脂の破砕物を2割の体積比で混ぜ込んだ土壌のエリア
B:深さ10cmまでに発泡樹脂の破砕物を6割の体積比で混ぜ込んだ土壌のエリア
施工してから6ヵ月後に各エリアの土壌硬度を山中式土壌硬度計で測定した結果を表1に示す。また、表1には無施工エリアの土壌硬度を山中式土壌硬度計で測定した結果をあわせて示す。表1から明らかなように、混ぜ込んだ発泡樹脂の破砕物の量が増えるにつれて土壌の硬度は低下し、クッション性が付与された。また、こうして改良された土壌の硬度は、芝生化などの緑化に適度なものであった。
用土として細かく粉砕した鹿沼土を日本パフテム株式会社のノンフロンポリオールFF5020−UCによく混合した後、これを同社のイソシアネートNP−90に加えて攪拌し(3成分の重量比:ノンフロンポリオール:イソシアネート:鹿沼土=30:34:10)、発泡させた。得られた発泡樹脂の密度と、その発泡樹脂から5cm角に切り出した試験片を水に浸して測定した吸水量を表2に示す。また、表2には、用土を混合せずに発泡させて得た発泡樹脂の密度と、その発泡樹脂から5cm角に切り出した試験片を水に浸して測定した吸水量をあわせて示す。表2から明らかなように、用土を分散させた発泡樹脂は、用土を分散させていない発泡樹脂に比較して、密度が小さく、吸水量が多いことがわかった。
Claims (12)
- 土壌の表面に樹脂を吹き付けて発泡させることで発泡樹脂層を形成した後、散水しながら、発泡樹脂層を破砕しながら土壌を耕運し、発泡樹脂の破砕物を土壌に混ぜ込むことを特徴とする土壌改良方法。
- 土壌の表面に形成する発泡樹脂層の厚みを1cm〜20cmとすることを特徴とする請求項1記載の土壌改良方法。
- 土壌の表面に吹き付けて発泡させる樹脂に用土を分散させることで発泡樹脂層に用土を分散させることを特徴とする請求項1または2記載の土壌改良方法。
- 発泡樹脂層への用土の分散割合を発泡樹脂1に対して0.1〜0.5(重量比)とすることを特徴とする請求項3記載の土壌改良方法。
- 土壌の表面に発泡樹脂の破砕物を敷設した後、散水しながら、発泡樹脂の破砕物とともに土壌を耕運し、発泡樹脂の破砕物を土壌に混ぜ込むことを特徴とする土壌改良方法。
- 土壌の表面への発泡樹脂の破砕物の敷設厚みを1cm〜20cmとすることを特徴とする請求項5記載の土壌改良方法。
- 土壌の表面に敷設する発泡樹脂の破砕物に用土を分散させることを特徴とする請求項5または6記載の土壌改良方法。
- 発泡樹脂の破砕物への用土の分散割合を発泡樹脂1に対して0.1〜0.5(重量比)とすることを特徴とする請求項7記載の土壌改良方法。
- 請求項1または5記載の土壌改良方法によって土壌を改良した後、改良した土壌に植物体および/または植物の種子の担持物を敷設することを特徴とする緑化方法。
- 請求項1または5記載の土壌改良方法によって土壌を改良した後、改良した土壌に植物体の植栽および/または植物の種子の播種を行うことを特徴とする緑化方法。
- 土壌の表面に吹き付けて発泡させる樹脂に植物の種子を混入し、請求項1記載の土壌改良方法によって土壌を改良することで、耕運によって土壌に混ぜ込まれた発泡樹脂の破砕物に保持されている種子および/または発泡樹脂から離脱して土壌に供給される種子を発芽させることを特徴とする緑化方法。
- 土壌の表面に敷設する発泡樹脂の破砕物に植物の種子を混入し、請求項5記載の土壌改良方法によって土壌を改良することで、耕運によって土壌に混ぜ込まれた発泡樹脂の破砕物に保持されている種子および/または発泡樹脂から離脱して土壌に供給される種子を発芽させることを特徴とする緑化方法。
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