JP5808203B2 - 斜面の安定化工法,補強棒材,及び斜面の安定化構造 - Google Patents
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Description
(従来法1)
切土法面上に金網型枠を組立てた後に、フレッシュモルタル又はフレッシュコンクリート(以下、フレッシュモルタル等と称する)を吹付けて格子状の受圧板を形成し、該受圧板の交点部分に穴を設け、切土法面地中にグラウトを流し込んで固着した鉄筋補強棒材を前記受圧板の表面に突き出し、ナットの締付けにより固定する工法。
(従来法2)
切土法面の全面にフレッシュモルタル等を吹き付けて硬化させ、その表面に鉄板を当てて、切土法面地中にグラウトを流し込んで固着した鉄筋補強棒材を鉄板の表面に突き出し、ナットの締付けにより固定する工法。
(A)斜面に掘削穴を掘削する工程
(B)直棒状の主部と、該主部の軸方向の一端に設けられ主部より大径の頭部とを具えた補強棒材を、前記頭部が斜面上に現れる様に掘削穴に挿入する工程
(C)掘削穴にグラウトを注入し硬化させる工程
(D)斜面上に形成された吹付け枠にフレッシュモルタル又はフレッシュコンクリートを吹き付けて硬化させ、補強棒材の頭部を包含する受圧板を形成する工程
順に行われる上記(A)乃至(D)の工程を含み、
かつ、前記補強棒材の頭部が、同軸に相互連設され、上方の端に近いほど大径とされた複数の円柱形状部を有し、当該頭部の全体形状が、上方の端に向けて徐々に拡径する逆円錐台形である斜面の安定化工法
肉薄とされた下端が外上方へ傾斜する複数の係止部が、補強棒材の頭部の半径方向に突設されてなり、
吹付け枠内に斜面と略平行に配置された鉄筋に前記係止部を係止して、工程(D)が行われる、上記第1乃至第3の発明の何れかの斜面の安定化工法。
前記第1乃至第4の発明の何れか1項に記載の斜面の安定化工法に用いられる補強棒材であって、直棒状の主部の軸方向の一端に、主部より大径の頭部が設けられてなり、
前記頭部が、同軸に相互連設され、上方の端に近いほど大径とされた複数の円柱形状部を有し、当該頭部の全体形状が、上方の端に向けて徐々に拡径する逆円錐台形である補強棒材である。
肉薄とされた下端が外上方へ傾斜する複数の係止部が、補強棒材の頭部の半径方向に突設されてなる上記第5の発明の補強棒材である。
斜面に掘削された掘削穴と、該掘削穴に挿入され頭部が斜面上に配置された上記第5又は第6の発明の補強棒材と、掘削穴内に充填され補強棒材を掘削穴内に固定するグラウト硬化物と、斜面上に形成され補強棒材の頭部を包含する受圧板とを具えてなる斜面の安定化構造である。
(A)斜面Sに掘削穴3を掘削する工程
(B)直棒状の主部10と、該主部10の軸方向の一端に設けられ主部10より大径の頭部11とを具えた補強棒材1を、前記頭部11が斜面S上に現れる様に掘削穴3に挿入する工程
(C)掘削穴3にグラウトを注入し硬化させる工程
(D)斜面S上に形成された吹付け枠2にフレッシュモルタル又はフレッシュコンクリートを吹き付けて硬化させ、補強棒材1の頭部11を包含する受圧板7を形成する工程
順に行われる上記(A)乃至(D)の工程を含む。
ここで使用される上記補強棒材1の頭部11は、叙上の通り、同軸に相互連設され、上方の端に近いほど大径とされた複数の円柱形状部11a,…を有し、当該頭部の全体形状が、上方の端に向けて徐々に拡径する逆円錐台形のものである。
図5に示される様に、斜面Sに、ボーリング等により掘削穴3を掘削する。掘削穴3は、斜面Sに略垂直で、かつ下端が安定地盤に至るものとする。
前記掘削穴3に、補強棒材1を挿入する。この際、補強棒材1の下端が掘削穴3の下端より僅かに高い位置に至り、頭部11が斜面S上に現れる様にする。頭部11の高さ位置は、受圧板7に充分な有効高を与える位置とする。補強棒材1の主部10に従来法と同様のスペーサー5,…を外嵌することにより、該スペーサー5,…が掘削穴3の内壁に当接され、補強棒材1は掘削穴3の略中心に配置される。
掘削穴3にグラウトを注入し硬化させ、得られたグラウト硬化物4によって補強棒材1を掘削穴3内に固定する。グラウトとしては、通常セメントミルクが用いられるが、必ずしもこれに限られず、フレッシュモルタル等を用いることもできる。グラウト注入後、時間を置いて、当該グラウトが硬化するのを待つ。
斜面S上に形成され補強棒材1の頭部11を内包する吹付け枠2に、フレッシュモルタル等を吹き付け、それを硬化させて受圧板7を形成する。
2,2A,2B 吹付け枠
3 掘削穴
4,T3 グラウト硬化物
5 スペーサー
6 ベントナイトマット
6a 乾燥ベントナイト
6b 透水性袋
6c 不透水性袋
7,7A,7B,T2 受圧板
7a 突起
10 主部
11 頭部
11a 円柱形状部
11b 係止部
12 頭部部材
12a 螺子穴
12b 流入孔
13 棒鋼
20 鉄筋
21 金具
21a 縦線
21b 横線
22,24 金網
23 突起枠
24a 針金
S 斜面
T4 ナット
T5 プレート
T6 保護キャップ
T7 保護コンクリート
Claims (9)
- (A)斜面に掘削穴を掘削する工程
(B)直棒状の主部と、該主部の軸方向の一端に設けられ主部より大径の頭部とを具えた補強棒材を、前記頭部が斜面上に現れる様に掘削穴に挿入する工程
(C)掘削穴にグラウトを注入し硬化させる工程
(D)斜面上に形成された吹付け枠にフレッシュモルタル又はフレッシュコンクリートを吹き付けて硬化させ、補強棒材の頭部を包含する受圧板を形成する工程
順に行われる上記(A)乃至(D)の工程を含み、
かつ、前記補強棒材の頭部が、同軸に相互連設され、上方の端に近いほど大径とされた複数の円柱形状部を有し、当該頭部の全体形状が、上方の端に向けて徐々に拡径する逆円錐台形であることを特徴とする斜面の安定化工法。 - 補強棒材の頭部を、吹付け枠の上部に突設した突起枠内に配置して工程(D)が行われることを特徴とする請求項1に記載の斜面の安定化工法。
- 乾燥ベントナイトを入れた透水性袋と、該透水性袋を包む生分解性プラスチック製の不透水性袋とを有するベントナイトマットが、吹付け枠下部の斜面上に載置されて、工程(D)が行われることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の斜面の安定化工法。
- 肉薄とされた下端が外上方へ傾斜する複数の係止部が、補強棒材の頭部の半径方向に突設されてなり、
吹付け枠内に斜面と略平行に配置された鉄筋に前記係止部を係止して、工程(D)が行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の斜面の安定化工法。 - 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の斜面の安定化工法に用いられる補強棒材であって、直棒状の主部の軸方向の一端に、主部より大径の頭部が設けられてなり、
前記頭部が、同軸に相互連設され、上方の端に近いほど大径とされた複数の円柱形状部を有し、当該頭部の全体形状が、上方の端に向けて徐々に拡径する逆円錐台形であることを特徴とする補強棒材。 - 肉薄とされた下端が外上方へ傾斜する複数の係止部が、補強棒材の頭部の半径方向に突設されてなることを特徴とする請求項5に記載の補強棒材。
- 斜面に掘削された掘削穴と、該掘削穴に挿入され頭部が斜面上に配置された請求項5又は請求項6に記載の補強棒材と、掘削穴内に充填され補強棒材を掘削穴内に固定するグラウト硬化物と、斜面上に形成され補強棒材の頭部を包含する受圧板とを具えてなることを特徴とする斜面の安定化構造。
- 補強棒材の頭部が、受圧板と一体としてその上部に突設された突起内に配置されてなることを特徴とする請求項7に記載の斜面の安定化構造。
- 請求項3に記載のベントナイトマットが、その下端を斜面に接して、受圧板に包含されてなることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の斜面の安定化構造。
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