JP5803115B2 - 電源装置及び情報処理装置並びに電源供給方法 - Google Patents

電源装置及び情報処理装置並びに電源供給方法 Download PDF

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Description

本発明は、電源装置及び情報処理装置並びに電源供給方法に関し、特に、負荷の消費電流に応じて電源を切り替える電源装置及び情報処理装置並びに電源供給方法に関する。
従来の電源装置は、回路基板に搭載されたソケットに実装される負荷(例えば、CPU(Central Processing Unit)やDIMM(Dual Inline Memory Module)等)へ電源を供給する場合、回路構成が最大で、かつ、消費電力が最も大きい負荷を満足するような容量のスイッチング電源(例えば、DC/DCコンバータ)を用いるように設計されていた。
特開2001−223939号公報
しかしながら、従来の電源装置では、装置構成が最小の場合、設計されたスイッチング電源101の容量に対し負荷102〜105で消費する電流値が少ないため、電源あたりの負荷が小さくなり、スイッチング電源101の効率特性が悪い状態で電源を負荷102〜105に供給していた(図7、図8参照)。
昨今、LSI(Large Scale Integration)の集積度の向上と動作速度の向上による消費電力の上昇で、情報処理装置の消費電力の大きさが問題となっている。また、CPUやメモリモジュールなどを複数実装できるようにしておき、ユーザニーズに合わせて装置にスケーラビリティを持たせる必要があるが、そのような装置を最小構成で使用した場合でも、従来の電源電源は、最大実装時の最も負荷電流が大きい場合を考慮して作られているために、電源の効率が悪い状態で使われるため、エネルギーロスが発生していた。昨今の環境意識の向上から、情報処理装置においても消費電力を低減する必要があり、このようなエネルギーロスは極力排除することが求められている。
ところで、従来の電源装置において、記録媒体の種類に応じて電源制御を行うものがあるが(例えば、特許文献1参照)、記録媒体の種類を検出するために予め記録媒体に係る情報を記憶しておかなくてはならず、記憶されていない記録媒体に対しては電源制御を行えなくなるおそれがある。
本発明の主な課題は、スケーラビリティを持つ装置においても負荷変動によらず高い効率で負荷に電源を供給することができる電源装置及び情報処理装置並びに電源供給方法を提供することである。
本発明の第1の視点においては、1又は複数の負荷へ電源を供給する電源装置であって、入力された電圧を所定の電圧に変換して前記負荷に向けて出力するとともに互いに出力特性が異なる複数のスイッチング電源と、少なくとも前記複数のスイッチング電源に入力される入力電流値を検出する電流検出部と、前記複数のスイッチング電源のうちいずれか1つを選択して動作させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記電流検出部で検出された少なくとも前記入力電流値を用いて、前記複数のスイッチング電源のうち最も電力効率が良くなるスイッチング電源を選択して動作させる際、前記複数のスイッチング電源のそれぞれを選択して動作させたときの前記電流検出部で検出された各入力電流値を比較し、最も低い入力電流値に対応するスイッチング電源を選択して動作させることを特徴とする。
本発明の前記電源装置において、前記電流検出部は、さらに前記複数のスイッチング電源から前記負荷に向けて出力される出力電流値を検出し、前記制御部は、前記電流検出部で検出された前記出力電流値及び前記入力電流値を用いて、前記複数のスイッチング電源のうち最も電力効率が良くなるスイッチング電源を選択して動作させることが好ましい。
本発明の前記電源装置において、前記制御部は、前記複数のスイッチング電源のうちいずれか1つを選択して動作させたときの前記電流検出部で検出された前記出力電流値が所定時間以上変化がないか判断し、前記出力電流値が所定時間以上変化がないときに前記入力電流値の比較を行うことが好ましい。
本発明の第2の視点においては、情報処理装置において、1又は複数の負荷と、前記電源装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の視点においては、互いに出力特性が異なる複数のスイッチング電源を用いて1又は複数の負荷へ電源を供給する電源供給方法であって、少なくとも前記複数のスイッチング電源に入力される入力電流値を用いて、前記複数のスイッチング電源のうち最も電力効率が良くなるスイッチング電源を選択して動作させる際、前記複数のスイッチング電源のそれぞれを選択して動作させたときの各入力電流値を比較し、最も低い入力電流値に対応するスイッチング電源を選択して動作させる工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、負荷に流れる電流値に応じて効率が良いスイッチング電源を選択することで、スイッチング電源のエネルギーロスを抑えることができ、装置の省エネルギー化が実現できる。
本発明の実施例1に係る電源装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。 本発明の実施例1に係る電源装置における第1DC/DCコンバータの効率特性を模式的に示した図である。 本発明の実施例1に係る電源装置における第2DC/DCコンバータの効率特性を模式的に示した図である。 本発明の実施例1に係る電源装置におけるマイクロコントローラの動作を模式的に示したフローチャート図である。 本発明の実施例2に係る電源装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。 本発明の実施例2に係る電源装置におけるマイクロコントローラの動作を模式的に示したフローチャート図である。 従来例に係る電源装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。 従来例に係る電源装置におけるスイッチング電源の効率特性を模式的に示した図である。
本発明の実施形態1に係る電源装置では、1又は複数の負荷(図1の2〜5)へ電源を供給する電源装置(図1の1)であって、入力された電圧を所定の電圧に変換して前記負荷に向けて出力するとともに互いに出力特性が異なる複数のスイッチング電源(図1の11、12)と、少なくとも前記複数のスイッチング電源に入力される入力電流値を検出する電流検出部(図1の23)と、前記複数のスイッチング電源のうちいずれか1つを選択して動作させる制御部(図1の24)と、を備え、前記制御部は、前記電流検出部で検出された少なくとも前記入力電流値を用いて、前記複数のスイッチング電源のうち最も電力効率が良くなるスイッチング電源を選択して動作させる。
本発明の実施形態2に係る情報処理装置では、1又は複数の負荷(図1の2〜5)と、前記電源装置(図1の1)と、を備える。
本発明の実施形態3に係る電源供給方法では、互いに出力特性が異なる複数のスイッチング電源を用いて1又は複数の負荷へ電源を供給する電源供給方法であって、少なくとも前記複数のスイッチング電源に入力される入力電流値を用いて、前記複数のスイッチング電源のうち最も電力効率が良くなるスイッチング電源を選択して動作させる工程(図4のステップA2〜A9、図6のステップB4〜B7)を含むことを特徴とする。
なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明の実施例1に係る電源装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る電源装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。図2は、本発明の実施例1に係る電源装置における第1DC/DCコンバータの効率特性を模式的に示した図である。図3は、本発明の実施例1に係る電源装置における第2DC/DCコンバータの効率特性を模式的に示した図である。
電源装置1は、モデルにより負荷2〜5の数を変えることができる装置(例えば、情報処理装置)へ電源を供給する装置である。電源装置1は、主な構成部として、第1DC/DCコンバータ11と、第2DC/DCコンバータ12と、第1ダイオード13と、第2ダイオード14と、電流センス抵抗15と、電源切替制御部20と、を有する。
第1DC/DCコンバータ11は、第2DC/DCコンバータ12よりも小さい電流を出力する小・中出力用のスイッチング電源である。第1DC/DCコンバータ11は、マイクロコントローラ24の制御に応じて、入力された電圧(例えば、12V)を所定の電圧(例えば、1.5V)に変換して第1ダイオード13に向けて出力する。第1DC/DCコンバータ11に入力される電圧は、第2DC/DCコンバータ12に入力される電圧と共通である。第1DC/DCコンバータ11の性能は、最大5[A]で、第1負荷2のみもしくは第1負荷2と第2負荷3が実装された場合で、負荷2、3に流れる電流値の合計が0〜5[A]の時に使用される。
第2DC/DCコンバータ12は、第1DC/DCコンバータ11よりも大きい電流を出力する大出力用のスイッチング電源である。第2DC/DCコンバータ12は、マイクロコントローラ24の制御に応じて、入力された電圧(例えば、12V)を所定の電圧(例えば、1.5V)に変換して第2ダイオード14に向けて出力する。第2DC/DCコンバータ12に入力される電圧は、第1DC/DCコンバータ11に入力される電圧と共通である。第2DC/DCコンバータ12の性能は、最大20[A]で、第1負荷2、第2負荷3、及び第3負荷4の3つが実装された場合、もしくは第1負荷2、第2負荷3、第3負荷4、第4負荷5の全てが実装された場合で、負荷2〜5に流れる電流が5〜20[A]の時に使用する。
第1ダイオード13は、第1DC/DCコンバータ11から出力された電流を電流センス抵抗15に向けてのみ出力する電子素子である。第1ダイオード13は、第1DC/DCコンバータ11から電流が出力されずに第2DC/DCコンバータ12から電流が出力されているときに、第2DC/DCコンバータ12から電流が第1DC/DCコンバータ11に入力されないようにするためのものである。
第2ダイオード14は、第2DC/DCコンバータ12から出力された電流を電流センス抵抗15に向けてのみ出力する電子素子である。第2ダイオード14は、第2DC/DCコンバータ12から電流が出力されずに第1DC/DCコンバータ11から電流が出力されているときに、第1DC/DCコンバータ11から電流が第2DC/DCコンバータ12に入力されないようにするためのものである。
電流センス抵抗15は、DC/DCコンバータ11、12の出力の合流点と負荷2〜5の入力の分岐点との間の配線に流れる電流を検出するための抵抗である。電流センス抵抗15の両端は、電流検出部23と電気的に接続されている。
電源切替制御部20は、電源の切り替えを制御する構成部である。電流切替制御部20は、第1レジスタ21と、第2レジスタ22と、電流検出部23と、マイクロコントローラ24と、を有する。
第1レジスタ21は、第1DC/DCコンバータ11をオンにする電流値の範囲を規定するための閾値上限値及び閾値下限値を保持するレジスタである。第1レジスタ21は、マイクロコントローラ24と電気的に接続されている。第1レジスタ21は、第1DC/DCコンバータ11の効率特性(図2参照)に基づいて閾値上限値及び閾値下限値を決めておき、装置の立ち上げ時の初期化処理で閾値上限値及び閾値下限値を設定しておく。
第2レジスタ22は、第2DC/DCコンバータ12をオンにする電流値の範囲を規定するための閾値上限値及び閾値下限値を保持するレジスタである。第2レジスタ22は、マイクロコントローラ24と電気的に接続されている。第2レジスタ22は、第2DC/DCコンバータ12の効率特性(図3参照)に基づいて閾値上限値及び閾値下限値を決めておき、装置の立ち上げ時の初期化処理で閾値上限値及び閾値下限値を設定しておく。
電流検出部23は、DC/DCコンバータ11又は12から負荷2〜5に向けて出力される出力電流を検出するため構成部である。電流検出部23は、DC/DCコンバータ11、12の出力の合流点と負荷2〜5の入力の分岐点との間の配線に設けられた電流センス抵抗15の両端と電気的に接続されている。電流検出部23は、マイクロコントローラ24と電気的に接続されている。
マイクロコントローラ24は、電流検出部23で検出された電流値と、レジスタ21、22に保持された閾値上限値及び閾値下限値とを比較し、DC/DCコンバータ11、12のオフ/オンを切り替える制御を行うコントローラである。マイクロコントローラ24は、プログラムに基づいて所定の情報処理を行う。マイクロコントローラ24は、レジスタ21、22、電流検出部23、及びDC/DCコンバータ11、12と電気的に接続されている。マイクロコントローラ24は、一定間隔で電流値検出部23で検出される電流値をチェックし、チェックした電流値と、レジスタ21、22の閾値上限値及び閾値下限値とを比較する。電流検出部23で検出された電流値が第1レジスタ21の閾値上限値と閾値下限値との範囲に入っている場合、マイクロコントローラ24は、第1DC/DCコンバータ11をオンにし、かつ、第2DC/DCコンバータ12をオフにする。電流検出部23で検出された電流値が第2レジスタ22の閾値上限値と閾値下限値との範囲に入っている場合、マイクロコントローラ24は、第1DC/DCコンバータ11をオフにし、かつ、第2DC/DCコンバータ12をオンにする。
次に、本発明の実施例1に係る電源装置におけるマイクロコントローラの動作(電源供給方法)について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例1に係る電源装置におけるマイクロコントローラの動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、電源装置における各構成部については図1を参照されたい。
まず、マイクロコントローラ24は、装置立ち上げ時の初期化処理でレジスタ21、22の閾値の上限値及び下限値の設定を行う(ステップA1)。ここで、初期化処理では、以下のような処理を行う。
マイクロコントローラ24は、第1DC/DCコンバータ11の効率特性(図2参照)、及び、第2DC/DCコンバータ12の効率特性(図3参照)に基づいて、レジスタ21、22に設定する閾値(第1DC/DCコンバータ11と第2DC/DCコンバータ12を切り替えるための閾値)の上限値及び下限値を決定する。例えば、それぞれのDC/DCコンバータ11、12において、装置の負荷電流に応じて常に80%以上の効率が出せるように設定する。DC/DCコンバータ11、12は、12Vを入力とし、1.5Vを生成出力するものとする。図2を見ると、入力が12Vの時に小・中出力用の第1DC/DCコンバータ11が効率を80%以上出せるのは、出力電流が1〜5[A]までである。したがって、第1DC/DCコンバータ11の閾値下限値は1[A]を設定したいが、スタンバイ状態などのように、装置がほとんど動作していない場合でも電源を供給していなければならない場合があるため、小・中出力用の第1DC/DCコンバータ11の閾値下限値の設定値は0[A]にしておく。次に、第1DC/DCコンバータ11の閾値上限値、及び、第2DC/DCコンバータ12の閾値下限値を決める。ここで、図2を見ると小・中出力用の第1DC/DCコンバータ11は5[A]を出力しても効率は85%以上が得られている。一方、図3を見ると大出力用の第2DC/DCコンバータ12は5[A]を出力する時に効率は80%がなんとか出せる程度であり、5[A]未満になると効率が80%を切ってしまう。したがって、小・中出力用の第1DC/DCコンバータ11と高出力用の第2DC/DCコンバータ12とは、負荷電流が5[A]を境に切り替えると常に装置の効率が80%以上を維持できることになる。よって、小・中出力用の第1DC/DCコンバータ11の閾値上限値は5[A]、高出力用の第2DC/DCコンバータ12の閾値下限値も5[A]と決める。また、高出力用の第2DC/DCコンバータ12の閾値上限値は、負荷側の最大負荷に合わせて20[A]と設定する。
ステップA1の後、マイクロコントローラ24は、現在の電流検出部23で検出された電流値を取得する(ステップA2)。
ステップA2の後、マイクロコントローラ24は、取得した電流値と、第1レジスタ21に設定された閾値下限値及び閾値上限値とを比較する(ステップA3)。
ステップA3の後、マイクロコントローラ24は、検出した電流値が、第1レジスタ21に設定された閾値下限値以上かつ閾値上限値以下であるか否かを判断する(ステップA4)。
検出した電流値が第1レジスタ21に設定された閾値下限値以上かつ閾値上限値以下である場合(ステップA4のYES)、マイクロコントローラ24は、小・中出力用の第1DC/DCコンバータ11をオンにし、かつ、高出力用の第2DC/DCコンバータ12をオフにし(ステップA5)、その後、ステップA2に戻る。
検出した電流値が第1レジスタ21に設定された閾値下限値以上かつ閾値上限値以下でない場合(ステップA4のNO)、マイクロコントローラ24は、検出した電流値が、第2レジスタ22に設定された閾値下限値及び閾値上限値と比較する(ステップA6)。
ステップA6の後、マイクロコントローラ24は、検出した電流値が、第2レジスタ22に設定された閾値下限値より大きくかつ閾値上限値以下であるか否かを判断する(ステップA7)。
検出した電流値が第2レジスタ22に設定された閾値下限値より大きくかつ閾値上限値以下である場合(ステップA7のYES)、マイクロコントローラ24は、小・中出力用の第1DC/DCコンバータ11をオフにし、かつ、高出力用の第2DC/DCコンバータ12をオンにし(ステップA8)、その後、ステップA2に戻る。
検出した電流値が第2レジスタ22に設定された閾値下限値より大きくかつ閾値上限値以下でない場合(ステップA7のNO)、電流値が過電流となっているため、マイクロコントローラ24は、小・中出力用の第1DC/DCコンバータ11をオフにし、かつ、高出力用の第2DC/DCコンバータ12をオフにし(ステップA9)、その後、処理を終了する。
実施例1によれば、以下のような効果を奏する。
第1の効果は、負荷に流れる電流値に応じて効率が良いDC/DCコンバータ11又は12を選択することで、DC/DCコンバータ11、12のエネルギーロスを抑えることができ、装置の省エネルギー化が実現できる。特に、スケーラビリティを持つ装置(例えば、情報処理装置)においても、負荷変動によらず常に高い効率でDC/DCコンバータから電源を供給することができ、エネルギーロスを抑えることができる。
第2の効果は、レジスタ21、22で効率が高い電流範囲を保持しておき、実際に流れる電流値と比較して出力制御を行う方式をとることで、安価に効率の良い電源を構成することができる。
なお、実施例1は効率が異なる2つのDC/DCコンバータ11、12を用いた例であるが、効率の異なるDC/DCコンバータをいくつでも(3個以上)組み合わせてもよく、きめ細かい制御を行うことでDC/DCコンバータのエネルギーロスを最小限に抑えることができる。
本発明の実施例2に係る電源装置について図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施例2に係る電源装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
実施例2は、実施例1の変形例であり、電圧Vinが供給される共通の配線(DC/DCコンバータ11、12に分岐する前の部分の配線)上に電流センス抵抗16を設け、電流センス抵抗16の両端に電流検出部23を電気的に接続し、電流検出部23にて入力電流値Iinを検出するようにしたものである。また、実施例2では、実施例1におけるレジスタ(図1の21、22)を用いないで、電源切替制御部30のマイクロコントローラ34において、負荷2〜5が上がり、出力電流値Ioutが上昇して一定になった時点で、第1DC/DCコンバータ11の入力電流値Iinと第2DC/DCコンバータ12の入力電流値Iinとを比較して、もっとも効率よく給電できるDC/DCコンバータを探し出す動作を行う。その他の構成は、実施例1と同様である。
電流検出部33は、DC/DCコンバータ11又は12に入力される入力電流値Iin、及び、DC/DCコンバータ11又は12から負荷2〜5に向けて出力される出力電流値Ioutを検出するため構成部である。電流検出部33は、電圧Vinが供給される共通の配線(DC/DCコンバータ11、12に分岐する前の部分の配線)上に設けられた電流センス抵抗16の両端と電気的に接続されている。電流検出部33は、DC/DCコンバータ11、12の出力の合流点と負荷2〜5の入力の分岐点との間の配線に設けられた電流センス抵抗15の両端と電気的に接続されている。電流検出部33は、マイクロコントローラ34と電気的に接続されている。
マイクロコントローラ34は、負荷2〜5が上がり、出力電流値Ioutが上昇して一定になった時点で、第1DC/DCコンバータ11の入力電流値Iinと第2DC/DCコンバータ12の入力電流値Iinとを比較して、もっとも効率よく給電できるDC/DCコンバータを探し出して、DC/DCコンバータ11、12のオフ/オンを切り替える制御を行うコントローラである。マイクロコントローラ34は、プログラムに基づいて所定の情報処理を行う。マイクロコントローラ34は、電流検出部33、及びDC/DCコンバータ11、12と電気的に接続されている。マイクロコントローラ34は、一定間隔で電流値検出部33で検出される第1DC/DCコンバータ11の出力電流値Ioutをチェックし、チェックした第1DC/DCコンバータ11の出力電流値Ioutが10秒以上変化しなかったか判断する。マイクロコントローラ34は、第1DC/DCコンバータ11の出力電流値Ioutが10秒以上変化しなかった場合、電流値検出部33で検出される、第1DC/DCコンバータ11の入力電流値Iinと、第2DC/DCコンバータ12の入力電流値Iinと、を取得し、入力電流値Iinが低い方のDC/DCコンバータを効率よく給電できるDC/DCコンバータであると判断し、入力電流値Iinが低い方のDC/DCコンバータをオンにし、かつ、入力電流値Iinが高い方のDC/DCコンバータをオフにする。
次に、本発明の実施例2に係る電源装置におけるマイクロコントローラの動作(電源供給方法)について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施例2に係る電源装置におけるマイクロコントローラの動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、電源装置における各構成部については図5を参照されたい。
まず、マイクロコントローラ34は、第1DC/DCコンバータ11に入力電圧Vinを給電するように制御する(ステップB1)。
次に、マイクロコントローラ34は、電流検出部33にて第1DC/DCコンバータ11の出力電流値Ioutを1秒毎に計測し、計測した出力電流値Ioutを取得する(ステップB2)。
次に、マイクロコントローラ34は、第1DC/DCコンバータ11の出力電流値Ioutが10秒以上変化していないか否かを判断する(ステップB3)。第1DC/DCコンバータ11の出力電流値Ioutが10秒未満で変化した場合(ステップB3のNO)、ステップB3に戻る。
第1DC/DCコンバータ11の出力電流値Ioutが10秒以上変化していない場合(ステップB3のYES)、マイクロコントローラ34は、出力電流値Ioutが一定になったと判断し、もっとも効率よく給電できるDC/DCコンバータを探す処理を行う(ステップB4〜B7)。そのために、まず、マイクロコントローラ34は、電流検出部33にて第1DC/DCコンバータ11の入力電流値Iinを計測し、計測した第1DC/DCコンバータ11の入力電流値Iinを取得する(ステップB4)。
次に、マイクロコントローラ34は、給電を第1DC/DCコンバータ11から第2DC/DCコンバータ12へ切り替えるように制御する(ステップB5)。
次に、マイクロコントローラ34は、電流検出部33にて第2DC/DCコンバータ12の入力電流値Iinを計測し、計測した第2DC/DCコンバータ12の入力電流値Iinを取得する(ステップB6)。
最後に、マイクロコントローラ34は、取得した第1DC/DCコンバータ11の入力電流値Iinと第2DC/DCコンバータ12の入力電流値Iinとを比較し、入力電流値Iinが低い方のDC/DCコンバータを、効率よく給電でできるDC/DCコンバータであると判断し、入力電流値Iinが低い方のDC/DCコンバータから電力を出力するように制御し(ステップB7)、その後、終了する。
実施例2によれば、あらかじめ電源の特性カーブを装置に記憶しておく必要がなく、常に効率がよいDC/DCコンバータを選択して給電できるようになる。
なお、本発明の全開示(請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 電源装置
2 第1負荷
3 第2負荷
4 第3負荷
5 第4負荷
11 第1DC/DCコンバータ(スイッチング電源)
12 第2DC/DCコンバータ(スイッチング電源)
13 第1ダイオード
14 第2ダイオード
15 電流センス抵抗
16 電流センス抵抗
20、30 電源切替制御部
21 第1レジスタ
22 第2レジスタ
23、33 電流検出部
24、34 マイクロコントローラ(制御部)
101 スイッチング電源
102 第1負荷
103 第2負荷
104 第3負荷
105 第4負荷

Claims (5)

  1. 1又は複数の負荷へ電源を供給する電源装置であって、
    入力された電圧を所定の電圧に変換して前記負荷に向けて出力するとともに互いに出力特性が異なる複数のスイッチング電源と、
    少なくとも前記複数のスイッチング電源に入力される入力電流値を検出する電流検出部と、
    前記複数のスイッチング電源のうちいずれか1つを選択して動作させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記電流検出部で検出された少なくとも前記入力電流値を用いて、前記複数のスイッチング電源のうち最も電力効率が良くなるスイッチング電源を選択して動作させる際、前記複数のスイッチング電源のそれぞれを選択して動作させたときの前記電流検出部で検出された各入力電流値を比較し、最も低い入力電流値に対応するスイッチング電源を選択して動作させることを特徴とする電源装置。
  2. 前記電流検出部は、さらに前記複数のスイッチング電源から前記負荷に向けて出力される出力電流値を検出し、
    前記制御部は、前記電流検出部で検出された前記出力電流値及び前記入力電流値を用いて、前記複数のスイッチング電源のうち最も電力効率が良くなるスイッチング電源を選択して動作させることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記制御部は、前記複数のスイッチング電源のうちいずれか1つを選択して動作させたときの前記電流検出部で検出された前記出力電流値が所定時間以上変化がないか判断し、前記出力電流値が所定時間以上変化がないときに前記入力電流値の比較を行うことを特徴とする請求項記載の電源装置。
  4. 1又は複数の負荷と、
    請求項1乃至のいずれか一に記載の電源装置と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. 互いに出力特性が異なる複数のスイッチング電源を用いて1又は複数の負荷へ電源を供給する電源供給方法であって、
    少なくとも前記複数のスイッチング電源に入力される入力電流値を用いて、前記複数のスイッチング電源のうち最も電力効率が良くなるスイッチング電源を選択して動作させる際、前記複数のスイッチング電源のそれぞれを選択して動作させたときの各入力電流値を比較し、最も低い入力電流値に対応するスイッチング電源を選択して動作させる工程を含むことを特徴とする電源供給方法。
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