JP5801358B2 - 原子炉格納容器の冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動的機器を用いずに原子炉格納容器を冷却可能な原子炉格納容器の冷却装置に関する。
原子炉格納容器を冷却すべく、トーラス(圧力抑制室)が圧力格納容器に並設されている。原子炉内格納容器内圧力が蒸気等で上昇した場合に、トーラスは、その蒸気をトーラス内に導いて冷却することで、原子炉格納容器内の圧力を低下させる。また、トーラスは、原子炉冷却材喪失事故時の非常用炉心冷却系の水源として、水を貯蔵している。
ところで、格納容器内圧力が蒸気等で上昇すると、トーラス内に導かれた蒸気と熱交換した水の水温を下げるべく、RHR(残留熱除去系等)の冷却系で熱を排出する。しかしながら、RHR(残留熱除去系統等)は、動的機器であるため、電源喪失等により使用不能となることがあった。
そこで、動的機器を用いずにトーラスを冷却可能な設備が知られている(例えば、特許文献1)。この設備では、熱交換器が原子炉格納容器内に設置される。そして、冷却水プールに設けられた冷却水と、原子炉格納容器内の蒸気とが熱交換器で熱交換することで、原子炉格納容器内の蒸気を凝縮している。
特開2011−232179号公報
ところで、特許文献1の設備では、熱交換器で蒸気と熱交換した冷却水は、冷却水プールに還流された後、冷却水プールに貯留されている冷却水と混合されることで冷却されるが、冷却水プールの水温が高くなると、冷却効果は大きく低減してしまう。
本発明は、斯かる事情に鑑み、動的機器を用いずに冷却効果を出来る限り維持可能な原子炉格納容器の冷却装置を提供することを課題とする。
本発明に係る原子炉格納容器の冷却装置は、原子炉格納容器よりも上方に設けられ、冷却水を貯留する冷却水貯留部と、原子炉格納容器又はトーラスに並設される冷却部と、冷却部の上部と冷却水貯留部とを接続する給水管と、冷却部の下部と冷却水貯留部とを接続する排水管と、排水管から排出された冷却水を熱交換する熱交換部とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、冷却材喪失事故等が発生することで原子炉圧力容器から蒸気が発生すると、原子炉格納容器内の圧力は、発生した蒸気により上昇する。トーラスは、貯留している水を用いて、原子炉格納容器内に発生した蒸気を凝縮する。トーラスが蒸気を凝縮することで、トーラス内の水の温度は上昇する。これにより、原子炉圧力容器内の圧力は低下する。
ところで、冷却水は、冷却水貯留部、給水管、冷却部、排水管及び熱交換部に満たされている。冷却部は、トーラス内の水又は原子炉格納容器内の蒸気と熱交換する。これにより、冷却部に存在する冷却水の温度が上昇する。すると、冷却部にある冷却水の密度は、温度上昇により小さくなる。これにより、冷却水は、冷却水貯留部から、給水管、冷却部、及び排水管を通って再度冷却水貯留部に還流する。そして、熱交換部が排水管から排出された冷却水の熱交換をすることで、排水管から排出された冷却水の温度は低下する。これにより、動的機器を用いずに冷却効果を維持することができる。
また、上記原子炉格納容器の冷却装置の一態様として、冷却部は、トーラスの表面を被覆して設けられてもよい。
かかる構成によれば、冷却部は、トーラス内の水と冷却水とを熱交換するので、トーラス内の水の温度上昇を防ぐことができる。
また、上記原子炉格納容器の冷却装置の他態様として、冷却部は、原子炉格納容器内の圧力抑制プールに貯留されている水に浸沈されてもよい。
かかる構成によれば、冷却部は、圧力抑制プールに貯留されている水に浸沈されるので、圧力抑制プールに貯留されている水と冷却水との熱交換をすることができる。これにより、圧力抑制プールに貯留されている水が温度上昇したとしても、直接的に熱交換することができる。したがって、圧力抑制プールに貯留されている水の温度上昇を防ぐことができる。
また、上記原子炉格納容器の冷却装置の他態様として、冷却部は、原子炉格納容器の表面に沿って設けられてもよい。
かかる構成によれば、冷却部は、原子炉格納容器の表面に沿って、原子炉格納容器内の蒸気と冷却水との熱交換をするので、原子炉格納容器内の蒸気を凝縮させることができる。
以上の如く、本発明に係る原子炉格納容器の冷却装置によれば、動的機器を用いずに冷却効果を出来る限り維持できるというすぐれた効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る原子炉格納容器と原子炉格納容器の冷却装置との概略斜視図を示す。 同実施形態に係る原子炉格納容器と原子炉格納容器の冷却装置との概略断面図を示す。 同実施形態に係る熱交換部近傍の概略部分図を示す。 本発明の第2実施形態に係る熱交換部近傍の概略断面図を示す。 本発明の第3実施形態に係る原子炉格納容器と原子炉格納容器の冷却装置との概略断面図を示す。 本発明の第4実施形態に係る原子炉格納容器と原子炉格納容器の冷却装置との概略断面図を示す。
まず、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の各構成を説明するのに先立って、原子炉100の構成について図1及び図2を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、原子炉100は、原子炉建物150内に設けられる。そして、原子炉100は、原子炉格納容器110内に原子炉圧力容器120を内包して設けられる。トーラス130(圧力抑制室)は、原子炉格納容器110の周囲にドーナツ状に設けられ、圧力格納容器と複数のベント管140を用いて接続される。トーラス130には、原子炉格納容器110内で発生した蒸気を水に凝縮するための水132が貯留され、ベントヘッダ134およびダウンカマ136等を介して原子炉格納容器110内の蒸気をトーラス130内の水132に接触させることが可能になっている。なお、図1において、トーラス130は、一部切断された状態に示されているが、実際のトーラス130は切断されていない。
次に、本発明に係る原子炉格納容器の冷却装置における第1の実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、原子炉格納容器の冷却装置1は、原子炉格納容器110よりも上方に設けられ、冷却水60を貯留する冷却水貯留部10と、原子炉格納容器110又はトーラス130に並設される冷却部20と、冷却部20の上部と冷却水貯留部10とを接続する給水管30と、冷却部20の下部と冷却水貯留部10とを接続する排水管40と、排水管40から排出された冷却水60を熱交換する熱交換部50とを備える。
冷却水貯留部10は、冷却水60を冷却するのに充分な量を貯留可能な容量で設けられる。本実施形態において、冷却水貯留部10は、原子炉建物150の屋上に設けられる。そして、冷却水貯留部10は、給水管30及び排水管40に接続され、給水管30及び排水管40を通して冷却水60を還流可能に構成される。
冷却部20は、トーラス130の表面を被覆して設けられる。具体的に、冷却部20は、図3に示すように、軸方向に沿って、トーラス130の表面のうち、ベント管140の間の表面のそれぞれを被覆するように複数設けられる。冷却部20のそれぞれは、内部を空洞に構成されることで、冷却水60を内部に満たすことが可能になっている。また、冷却部20のそれぞれは、トーラス130内の水132と熱交換することが可能なように、熱伝導率の高い金属等で構成されるのが好ましい。
給水管30は、図1に示すように、冷却水貯留部10に接続される給水上部管31と、冷却部20の上部に接続される給水下部管32と、給水上部管31及び給水下部管32に接続される給水円管33とを有する。
給水上部管31は、一端を冷却水貯留部10に接続され、他端を給水円管33に接続される。給水上部管31の一端は、冷却水貯留部10のより下方に貯留されている水を給水するように設けられる。本実施形態において、給水上部管31は、2本設けられる。
給水下部管32は、一端を給水円管33に接続され、他端を冷却部20の上部に接続される。これにより、給水下部管32は、複数設けられる冷却部20のそれぞれに対応して複数設けられる。
給水円管33は、トーラス状(ドーナツ状)に設けられる。また、給水円管33は、複数の冷却部20に給水下部管32を接続可能な径で形成される。本実施形態において、給水円管33は、原子炉格納容器110を挿通可能な径で形成される。これにより、給水円管33は、全ての冷却部20に冷却水60を供給可能になっている。
排水管40は、図1に示すように、冷却部20の下部に接続される排水下部管42と、冷却水貯留部10に接続される排水上部管41と、排水上部管41及び排水下部管42に接続される排水円管43とを有する。
排水下部管42は、一端を冷却部20の下部に接続され、他端を排水円管43に接続される。これにより、排水下部管42は、複数設けられる冷却部20のそれぞれに対応して複数設けられる。
排水上部管41は、一端を排水円管43に接続され、他端を冷却水貯留部10に接続される。排水上部管41の他端は、冷却水貯留部10のより水面に近い位置に水を排水するように設けられる。本実施形態において、排水上部管41は、給水上部管31と同じように2本設けられる。
排水円管43は、トーラス130(ドーナツ状)に設けられる。また、排水円管43は、複数の冷却部20に排水下部管42を接続可能な径で形成される。これにより、排水円管43は、全ての冷却部20から冷却水60を排出可能になっている。
熱交換部50は、排水管40から排出された冷却水60を熱交換して、給水管30から冷却部20に供給可能な水温に冷却すべく設けられる。熱交換部50は、排水管40と給水管30との間に設けられ、排水管40から排出された比較的温度の高い冷却水60を、比較的温度の低い冷却水60に冷却可能に構成される。本実施形態において、熱交換部50は、2つの排水管40に合わせて2つ設けられる。そして、熱交換部50は、冷却水貯留部10の周縁部に接続される排水管40から排出された冷却水60を熱交換して冷却する。また、熱交換部50は、冷却水貯留部10の中央部に接続される給水管30に熱交換された冷却水60を供給する。
本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の作用について説明する。
まず、原子炉格納容器110内で冷却材喪失等の事故が発生すると、原子炉格納容器110内には蒸気が発生する。原子炉格納容器110内で発生した蒸気は、ベントヘッダ134及びダウンカマ136を用いて、ベント管140を介してトーラス130内に貯留されている水132により凝縮される。これにより、原子炉格納容器110内の圧力上昇が抑制される。
一方、トーラス130内に貯留されている水132の温度は、蒸気との熱交換により上昇する。冷却部20は、トーラス130内に貯留されている水132の温度上昇に対して、トーラス130内の水132と冷却水60との間の熱交換をする。冷却部20に存在する冷却水60は、熱交換による温度上昇により、密度の小さい状態になる。すると、冷却水貯留部10に貯留されている水との間で密度差が発生する。これにより、冷却部20に存在する水は、排水管40を通って冷却水貯留部10に排出される。一方、給水管30が冷却部20に接続されていることから、冷却水貯留部10から新たな冷却水60が供給される。これにより、冷却部20は、トーラス130内の水132との熱交換を繰り返す。
排水管40から排出された比較的温度の高い冷却水60は、熱交換部50を通ることで再度冷却される。給水管30は、熱交換部50で冷却された比較的温度の低い冷却水60を冷却部20に供給する。
以上より、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1は、原子炉格納容器110よりも上方に設けられ、冷却水60を貯留する冷却水貯留部10と、原子炉格納容器110又はトーラス130に並設される冷却部20と、冷却部20の上部と冷却水貯留部10とを接続する給水管30と、冷却部20の下部と冷却水貯留部10とを接続する排水管40と、排水管40から排出された冷却水60を熱交換する熱交換部50とを備える。
かかる構成によれば、冷却材喪失事故等が発生することで原子炉圧力容器120から蒸気が発生すると、原子炉格納容器110内の圧力は、発生した蒸気により上昇する。トーラス130は、貯留している水132を用いて、原子炉格納容器110内に発生した蒸気を凝縮する。トーラス130が蒸気を凝縮することで、トーラス130内の水132の温度は上昇する。これにより、原子炉格納容器110内の圧力は、低下する。
ところで、冷却水60は、冷却水貯留部10、給水管30、冷却部20、排水管40及び熱交換部50に満たされている。冷却部20は、トーラス130内の水132又は原子炉格納容器110内の蒸気と熱交換する。これにより、冷却部に存在する冷却水60の温度が上昇する。すると、冷却部20にある冷却水60の密度は、温度上昇により小さくなる。これにより、冷却水60は、冷却水貯留部10から、給水管30、冷却部20、及び排水管40を通って再度冷却水貯留部10に還流する。そして、熱交換部50が排水管40から排出された冷却水60の熱交換をすることで、排水管40から排出された冷却水60の温度は低下する。これにより、動的機器を用いずに冷却効果を維持することができる。
また、上記原子炉格納容器の冷却装置1の一態様として、冷却部20は、トーラス130の表面を被覆して設けられる。
かかる構成によれば、冷却部20は、トーラス130内の水132と冷却水60とを熱交換するので、トーラス130内の水132の温度上昇を防ぐことができる。
次に、本発明に係る原子炉格納容器の冷却装置1における第2実施形態について、図4を参照して説明する。なお、図4において、図1乃至図3の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と同一の構成又は要素を表す。
本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1は、トーラス130の外壁を二重にした上で、外壁で挟まれた間に冷却水60を供給可能な点で第1の実施形態と相違する。すなわち、トーラス130は、内壁と外壁の間に空洞を形成し、内壁及び外壁の間に冷却水60を供給可能な点で第1実施形態と相違する。本実施形態では、トーラス130の外壁が冷却部20となる。そして、給水下部管32は、トーラス130の外壁を貫通して接続され、トーラス130上部に接続される。また、排水上部管41は、トーラス130の外壁を貫通して接続され、トーラス130下部に接続される。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の構成は以上の通りであり、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の作用については、トーラス130の外壁と内壁との間(冷却部20)を冷却水60が通過する点で相違する以外は、第1実施形態と同様である。
以上より、本実施形態係る原子炉格納容器の冷却装置1は、冷却部20は、トーラス130の表面を被覆して設けられる。
かかる構成によれば、冷却部20は、トーラス130内の水132と冷却水60との熱交換をするので、トーラス130内の水132の温度上昇を防ぐことができる。
次に、本発明に係る原子炉格納容器の冷却装置1における第3実施形態について、図5を参照して説明する。なお、図5において、図1乃至図4の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成又は要素を表す。
本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1は、第1実施形態における冷却部20が、管形状に形成されている点で上記実施形態と相違する。そして、本実施形態に係る原子炉100には、トーラス130が設けられず、原子炉格納容器110内に圧力抑制プール170が設けられる。また、本実施形態に係る排水管40及び給水管30のそれぞれには、給水円管33、給水下部管32、排水円管43及び排水上部管41が設けられず、給水上部管31及び排水下部管42が冷却部20で直接的に接続される。本実施形態において、給水管30及び排水管40は、それぞれ1本ずつ設けられる。そして、熱交換部50は、1つ設けられる。
冷却部20は、原子炉格納容器110内の圧力抑制プール170に貯留されている水に浸沈される。具体的に、冷却部20は、原子炉格納容器110内を貫通して設けられ、原子炉格納容器110内で、圧力抑制プール170に貯留されている水に浸沈される。その他の構成は、第1及び第2実施形態と同じである。
本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の作用について説明する。
冷却部20は、圧力抑制プール170に貯留されている水と冷却水60とを熱交換することで、圧力抑制プール170の水の温度を低下させる。冷却部20に存在する冷却水60は、熱交換により温度上昇することで、密度の小さい状態になる。これにより、冷却水60が、冷却水貯留部10と、冷却部20との間を還流する。したがって、冷却部20は、圧力抑制プール170に貯留されている水の熱交換を継続する。その他の作用は、第1実施形態及び第2実施形態と同じである。
以上より、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1では、冷却部20は、原子炉格納容器110内の圧力抑制プール170に貯留されている水に浸沈される。
かかる構成によれば、熱交換部50は、圧力抑制プール170に貯留されている水に浸沈されるので、圧力抑制プール170に貯留されている水と冷却水60とを熱交換することができる。これにより、圧力抑制プール170に貯留されている水が温度上昇したとしても、直接的に熱交換することができる。したがって、圧力抑制プール170に貯留されている水の温度上昇を防ぐことができる。
次に、本発明に係る原子炉格納容器の冷却装置1における第4実施形態について、図6を参照して説明する。なお、図6において、図1乃至図5の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態乃至第3実施形態と同一の構成又は要素を表す。
本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1では、冷却部20は、原子炉格納容器110の表面に沿って設けられる点で上記実施形態と相違する。具体的に、冷却部20として、原子炉格納容器110の例えば鉄製のライナを二重にした上で、二重のライナ間の内部に冷却水60を供給可能な点で上記実施形態と相違する。すなわち、ライナは、内壁111と外壁の間に空洞を形成し、内壁及び外壁の間に冷却水60を供給可能な点で上記実施形態と相違する。本実施形態では、ライナの外壁が冷却部20となる。そして、給水管30は、原子炉格納容器110上部のライナの外壁及びコンクリート外壁112を貫通して接続され、冷却水貯留部10に接続される。また、排水管40は、原子炉格納容器110下部のライナの外壁及びコンクリート外壁112を貫通して接続され、冷却水貯留部10に接続される。
本実施形態において、給水円管33、給水下部管32、排水上部管41及び排水円管43は設けられない。そして、本実施形態において、給水管30は1つ設けられ、排水管40は2つ設けられる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1では、二重のライナの間を流れる冷却水60により、ライナ内の蒸気が凝縮される。冷却水60は、ライナ内の蒸気との熱交換により、冷却水貯留部10、給水管30、排水管40、及び冷却部20(ライナの周囲)の間を還流する。
以上のように、原子炉格納容器の冷却装置1では、冷却部20は、原子炉格納容器110の表面に沿って設けられる。
かかる構成によれば、冷却部20は、原子炉格納容器110の表面に沿って、原子炉格納容器110内の蒸気と冷却水60との熱交換をするので、原子炉格納容器110内の蒸気を凝縮させることができる。
なお、本発明に係る原子炉格納容器の冷却装置1は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1おいて、熱交換部50は、熱交換可能に設けられれば、どのように設けられてもよい。例えば、熱交換部50は、図1、図2、図5、及び図6に示すように水冷式であってよく、一方で、図示しないように、熱交換部50は、排水及び外空気の間で熱交換する空冷式であってもよい。例えば、熱交換部50は、冷却水貯留部10とは別に設けられ、上部から冷却水60の排水を導入した後、導入した排水と外空気との間で熱交換をした上で、下部から冷却(熱交換)された冷却水60を冷却水貯留部10に排出するような構成でもよい。
また、本実施形態に係る原子炉格納容器の冷却装置1において、排水管40及び給水管30の本数は、原子炉格納容器110及びトーラス130の冷却に必要な本数設けられればよく、上記実施形態に限定されない。
1 原子炉格納容器の冷却装置
10 冷却水貯留部
20 冷却部
30 給水管
31 給水上部管
32 給水下部管
33 給水円管
40 排水管
41 排水上部管
42 排水下部管
43 排水円管
50 熱交換部

Claims (4)

  1. 原子炉格納容器よりも上方に設けられ、冷却水を貯留する冷却水貯留部と、原子炉格納容器又はトーラスに並設される冷却部と、冷却部の上部と冷却水貯留部とを接続する給水管と、冷却部の下部と冷却水貯留部とを接続する排水管と、排水管から排出された冷却水を熱交換する熱交換部とを備えることを特徴とする原子炉格納容器の冷却装置
  2. 冷却部は、トーラスの表面を被覆して設けられることを特徴とする請求項1に記載の原子炉格納容器の冷却装置。
  3. 冷却部は、原子炉格納容器内の圧力抑制プールに貯留されている水に浸沈されることを特徴とする請求項1に記載の原子炉格納容器の冷却装置。
  4. 冷却部は、原子炉格納容器の表面に沿って設けられることを特徴とする請求項1に記載の原子炉格納容器の冷却装置。
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