JP5791103B2 - レシート暗号化システム、レシート暗号化方法およびレシート暗号化プログラム - Google Patents

レシート暗号化システム、レシート暗号化方法およびレシート暗号化プログラム Download PDF

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Description

本発明は、レシート暗号化システム、レシート暗号化方法およびレシート暗号化プログラムに関する。本発明は、取引終了時に取引内容を記載したレシートを発行する各種の業務に適用することができ、特に、金融機関のATM(Automatic Teller Machine:現金自動預け払い機)におけるレシート発行に好適に適用することができる。
取引終了時に発行したレシートの情報漏洩を防止するシステムの一例が、特許文献1の特開2006−318099号公報「領収書発行システム」に記載されている。該特許文献1に記載の技術は、取引内容を電子透かしとして所定の画像に埋め込む透かし生成部と、該透かし生成部によって前記取引内容が埋め込まれた画像を表示する表示部とを備える取引装置と、前記表示部に表示された前記画像を撮像する撮像部と、該撮像部が撮影した当該画像に埋め込まれている取引内容を読み取る透かし読取部とを備える読み取り端末とを含むことを主要な特徴としている。
かくのごとき構成を有する前記特許文献1に記載の技術は、次のように動作する。すなわち、取引装置においては取引の内容情報を透かし生成部にて電子透かしとして埋め込んだ画像を表示部に表示させ、一方、読み取り端末の撮像部例えば携帯電話のカメラなどによって取引装置の表示部に表示された画像を撮影して、透かし読取部によって画像に埋め込まれている取引の内容情報を取得する。
特開2006−318099号公報(第3−5頁)
しかしながら、前述のような従来の技術においては、画像を撮影した携帯電話等を紛失した場合、透かし読取部によって取得された取引の内容情報が外部に漏洩する可能性がある。また、ATM(Automatic Teller Machine:現金自動預け払い機)のように、印刷物として取引情報が欲しいという要求に応じて、取引終了後に、取引内容や預金残高が記載されたレシートを発行する場合、該取引内容や預金残高等の個人情報が、レシートの紛失や盗難によって流出してしまう恐れもある。
(本発明の目的)
本発明は、かくのごとき問題を解決するためになされたものであり、取引内容を記載したレシートのセキュリティ性の向上が可能なレシート暗号化システム、レシート暗号化方法およびレシート暗号化プログラムを提供することをその目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明によるレシート暗号化システム、レシート暗号化方法およびレシート暗号化プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明によるレシート暗号化システムは、取引終了時に取引内容を暗号化して印字した暗号化レシートを発行する取引装置と、前記暗号化レシートの印字情報を読み取り、該印字情報を復号化して画面表示する読み取り端末とからなるレシート暗号化システムであって、前記読み取り端末を操作する利用者が前記暗号化レシートを復号化するための復号化キーまたは当該復号化キーを生成するためのデータを入力することにより、入力された前記復号化キーまたは入力された前記データに基づいて生成した復号化キーを用いて、当該読み取り端末において読み取った前記暗号化レシートの印字情報を復号化することを特徴とする。
(2)本発明によるレシート暗号化方法は、取引終了時に取引内容を暗号化して印字した暗号化レシートを発行する取引装置と、前記暗号化レシートの印字情報を読み取り、該印字情報を復号化して画面表示する読み取り端末とからなるレシート暗号化方法であって、前記読み取り端末を操作する利用者が前記暗号化レシートを復号化するための復号化キーまたは当該復号化キーを生成するためのデータを入力することにより、入力された前記復号化キーまたは入力された前記データに基づいて生成した復号化キーを用いて、当該読み取り端末において読み取った前記暗号化レシートの印字情報を復号化することを特徴とする。
(3)本発明によるレシート暗号化プログラムは、少なくとも前記(2)に記載のレシート暗号化方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
本発明のレシート暗号化システム、レシート暗号化方法およびレシート暗号化プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の効果は、取引装置においてレシートを発行する際に、取引内容を暗号化した暗号化レシートとして印字しているので、取引内容を記載した暗号化レシートの紛失や盗難が発生しても、第三者に取引内容が流出することを確実に防止することができることにある。
第2の効果は、読み取り端末において暗号化レシートの情報を復号化する場合、当該読み取り端末を操作する利用者は、復号化キー(または復号化キーを生成するためのデータ)を入力することを必要としているので、該復号化キー(または復号化キーを生成するためのデータ)を知らない第三者は、暗号化レシートの情報を復号化して閲覧することができなく、取引内容のセキュリティを向上させることができる。
すなわち、本発明においては、暗号化レシート、読み取り端末、復号化キーの3つの要件が揃っていない限り、暗号化レシートに暗号化して記載されている取引内容を閲覧することができないので、取引内容のセキュリティ性を向上させることができる。
本発明によるレシート暗号化システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。 図1に示すレシート暗号化システムの取引装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すレシート暗号化システムの読み取り端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明によるレシート暗号化システムのシステム構成の他の例を示すシステム構成図である。 図4に示すレシート暗号化システムの取引装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明によるレシート暗号化システム、レシート暗号化方法およびレシート暗号化プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明によるレシート暗号化システムおよびレシート暗号化方法について説明するが、かかるレシート暗号化方法をコンピュータにより実行可能なレシート暗号化プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、レシート暗号化プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、取引終了時に、取引内容を記載して発行されるレシートの情報を暗号化して暗号化レシートとして印字し、該暗号化レシートを復号化するための復号化キーを所持している利用者のみが、該暗号化レシートに記載されていた取引内容を閲覧することを可能にしていることを主要な特徴としている。該取引として、例えば、ATM(Automatic Teller Machine:現金自動預け払い機)において発行されるレシートの情報(口座番号や預金残高、取引金額等)を暗号化する場合に特に好適に適用することができる。
該ここで、暗号化レシートを復号化するための復号化キーを所持した利用者が使用する機器としては、例えば、携帯電話やパソコン等が該当しており、携帯電話のカメラやパソコンのイメージスキャナ・カメラ等によって暗号化レシートを撮影して、復号化キーを用いて暗号化レシートに印字されていた印字結果を復号化することを可能としている。
(実施形態の構成例)
次に、本発明によるレシート暗号化システムのシステム構成について、その一例を、図1を用いて詳細に説明する。図1は、本発明によるレシート暗号化システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本発明によるレシート暗号化システムは、取引内容を暗号化したレシートを印字する取引装置101と、暗号化されたレシートの情報を読み取り、復号化して画面表示する読み取り端末121とによって構成されている。
取引装置101は、例えば、ATM(Automatic Teller Machine:現金自動預け払い機)であり、取引内容を暗号化する暗号化制御部102と、暗号化された取引内容を暗号化レシート104として印字するレシート印字部103とを少なくとも含んで構成されている。
一方、読み取り端末121は、例えば、カメラ付き携帯電話やイメージスキャナまたはカメラ付きのパソコンであり、暗号化レシート104を撮影する撮影部122と、撮影した暗号化レシート104の情報を、復号化キー入力部125から入力された復号化キーによって復号化する復号化制御部123と、暗号化レシート104の情報を復号化して得られた取引内容を関する情報を画面表示する表示部124とを少なくとも含んで構成されている。
(実施形態の動作の説明)
次に、図1に示したレシート暗号化システムの動作について、その一例を、図2および図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。図2は、図1に示すレシート暗号化システムの取引装置101の動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図3は、図1に示すレシート暗号化システムの読み取り端末121の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、図2に示すフローチャートを用いて、図1に示すレシート暗号化システムの取引装置101の動作例について説明する。図2のフローチャートにおいて、まず、取引装置101を操作する顧客は、取引の種類を選択するとともに、本人認証用の暗証番号を入力する(ステップA1)。本人の認証が得られると、次いで、顧客は、取引結果として取引内容を印字したレシートの発行が必要か否かを選択する(ステップA2)。
顧客が、レシートの発行が不要である旨を選択した場合(ステップA2の'不要')、取引を開始し(ステップA9)、取引が終了すると、取引結果を示す取引内容を取引装置101の表示画面に表示して、顧客に提示する。顧客が取引内容を承認すると、取引を終了する。
これに対して、顧客が、レシートの発行が必要である旨を選択した場合は(ステップA2の'要')、次に、発行するレシートを暗号化することが必要か否かを選択する(ステップA3)。顧客が、発行するレシートの暗号化が不要である旨を選択した場合は(ステップA3の'不要')、取引を開始し(ステップA7)、取引が終了すると、取引結果を示す取引内容を取引装置101の表示画面に表示して、顧客に提示する。顧客が取引内容を承認すると、暗号化していない通常のレシートをレシート印字部103にて印字して発行した後(ステップA8)、取引を終了する。
一方、顧客が、発行するレシートの暗号化が必要である旨を選択した場合は(ステップA3の'要')、取引を開始し(ステップA4)、取引が終了すると、取引結果を示す取引内容を取引装置101の表示画面に表示して、顧客に提示する。顧客が取引内容を承認すると、先ず、取引内容を暗号化制御部102によって暗号化する(ステップA5)。しかる後、暗号化した取引内容を記載した暗号化レシート104をレシート印字部103にて印字して発行した後(ステップA6)、取引を終了する。
なお、図2のフローチャートにおいては、取引内容を示すレシートの発行の要否(ステップA2)、レシートの発行が必要な場合の暗号化レシートの要否(ステップA3)を取引の開始前に実施する場合について示しているが、かかる場合に限るものではなく、取引開始後や取引終了時に実施するようにしても良い。
次に、図3に示すフローチャートを用いて、図1に示すレシート暗号化システムの読み取り端末121の動作例として、図2の取引装置101側のフローチャートにおいて発行された暗号化レシート104を復号化する動作について説明する。図3のフローチャートにおいて、まず、顧客は、取引装置101側で発行された暗号化レシート104を、携帯電話またはパソコン等の読み取り端末121のカメラの前やイメージスキャナの読み取り部にセットして(ステップB1)、読み取り端末121のカメラやイメージスキャナの撮影部122を駆動することによって、暗号化レシート104を撮影して、暗号化レシート104に記載されている印字情報を読み取る(ステップB2)。
ここで、当該読み取り端末121を操作する顧客は、暗号化レシート104を発行した取引装置101を管理する組織(例えば金融機関)との間で、暗号化レシート104の印字内容を復号化するための復号化キーをあらかじめ取り決めている。
次に、読み取り端末121を操作する顧客は、取引装置101を管理する組織との間であらかじめ取り決めている復号化キーを復号化キー入力部125から入力して(ステップB3)、撮影部122にて読み取った暗号化レシート104の印字内容を復号化することによって、印字内容を平文化した取引内容に変換する(ステップB4)。
しかる後、復号化した取引内容を表示部124に画面表示して、読み取り端末121を操作する顧客に提示し、取引内容の閲覧を可能にする(ステップB5)。
なお、ステップB3において、顧客は、復号化キーそのものを入力する代わりに、復号化キーを生成するためのデータを入力し、読み取り端末121の復号化キー入力部125において、入力されたデータをあらかじめ定めた変換ルールに基づいて変換することにより、復号化キーを生成するようにしても良い。また、復号化キーのセキュリティをさらに向上させるために、復号化制御部123において復号化動作を行うのに先立って、復号化操作をしている顧客の認証を行うためのパスワードの入力操作を必要とするようにしても良い。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては次のような効果が得られる。
第1の効果は、取引装置101においてレシートを発行する際に、取引内容を暗号化した暗号化レシート104として印字しているので、取引内容を記載した暗号化レシート104の紛失や盗難が発生しても、第三者に取引内容が流出することを確実に防止することができることにある。
第2の効果は、読み取り端末121において暗号化レシート104の情報を復号化する場合、当該読み取り端末121を操作する利用者は、復号化キー(または復号化キーを生成するためのデータ)を入力することを必要としているので、該復号化キー(または復号化キーを生成するためのデータ)を知らない第三者は、暗号化レシート104の情報を復号化して閲覧することができなく、取引内容のセキュリティを向上させることができる。
第3の効果は、読み取り端末121により暗号化レシート104を復号化する操作を行うためには、さらに、パスワードの入力操作を必要とするように設定することも可能にしているので、暗号化レシート104と読み取り端末121(例えば携帯電話やパソコン)とを一緒に紛失してしまった場合であっても、第三者に取引内容が流出することをより確実に防止することができることにある。
(他の実施形態の構成例)
次に、本発明によるレシート暗号化システムのシステム構成について、前述の図1とは異なる構成例を、図4を用いて詳細に説明する。図4は、本発明によるレシート暗号化システムのシステム構成の他の例を示すシステム構成図である。
図4に示すレシート暗号化システムは、図1の場合と同様、取引内容を暗号化したレシートを印字する取引装置201と、暗号化されたレシートの情報を読み取り、復号化して画面表示する読み取り端末221とによって構成されており、取引装置201は、例えば、ATM(Automatic Teller Machine:現金自動預け払い機)であり、読み取り端末221は、例えば、カメラ付き携帯電話やイメージスキャナまたはカメラ付きのパソコンである。
しかし、図4に示す取引装置201は、図1の取引装置101とは異なり、取引内容を暗号化する暗号化制御部202と、暗号化された取引内容を暗号化レシート204として印字するレシート印字部203との他に、取引に関連付けられた復号化キーすなわち該暗号化レシート204の情報を復号化するための復号化キーを読み取り端末221に対して送信する復号化キー送信部205をさらに含んで構成されている。
また、図4に示す読み取り端末221は、図1の読み取り端末121とは異なり、暗号化レシート204を撮影する撮影部222と、撮影した暗号化レシート204の情報を、復号化キー入力部225から入力された復号化キーによって復号化する復号化制御部223と、暗号化レシート204の情報を復号化して得られた取引内容を関する情報を画面表示する表示部224との他に、復号化キー入力部225から入力するための復号化キーを取引装置201から受信する復号化キー受信部226をさらに含んで構成されている。
なお、取引装置201の復号化キー送信部205と読み取り端末221の復号化キー受信部226の間で復号化キーに関する情報を送受信するための通信手段としては、無線媒体を介して直接送受信するようにしても良いし、電子メールを用いて送受信するようにしても良い。
(他の実施形態の動作の説明)
次に、図4に示したレシート暗号化システムの動作について、その一例を、図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。図5は、図4に示すレシート暗号化システムの取引装置201の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図5のフローチャートにおいて、まず、取引装置201を操作する顧客は、図2のフローチャートのステップA1の場合と同様、取引の種類を選択するとともに、本人認証用の暗証番号を入力する(ステップC1)。本人の認証が得られると、次いで、顧客は、図2のフローチャートのステップA2の場合と同様、取引結果として取引内容を印字したレシートの発行が必要か否かを選択する(ステップC2)。
顧客が、レシートの発行が不要である旨を選択した場合(ステップC2の'不要')、図2のフローチャートのステップA9の場合と同様、取引を開始し(ステップC10)、取引が終了すると、取引結果を示す取引内容を取引装置201の表示画面に表示して、顧客に提示する。顧客が取引内容を承認すると、取引を終了する。
これに対して、顧客が、レシートの発行が必要である旨を選択した場合は(ステップC2の'要')、図2のフローチャートのステップA3の場合と同様、次に、発行するレシートを暗号化することが必要か否かを選択する(ステップC3)。顧客が、発行するレシートの暗号化が不要である旨を選択した場合は(ステップC3の'不要')、図2のフローチャートのステップA7、A8の場合と同様、取引を開始し(ステップC8)、取引が終了すると、取引結果を示す取引内容を取引装置201の表示画面に表示して、顧客に提示する。顧客が取引内容を承認すると、暗号化していない通常のレシートをレシート印字部203にて印字して発行した後(ステップC9)、取引を終了する。
一方、顧客が、発行するレシートの暗号化が必要である旨を選択した場合は(ステップC3の'要')、図2のフローチャートのステップA4、A5の場合と同様、取引を開始し(ステップC4)、取引が終了すると、取引結果を示す取引内容を取引装置201の表示画面に表示して、顧客に提示する。顧客が取引内容を承認すると、先ず、取引内容を暗号化制御部202によって暗号化する(ステップC5)。
しかる後、図2のフローチャートの場合とは異なり、暗号化レシート204の情報の復号化を行うための復号化キーを、復号化キー送信部205から当該取引を行った顧客が使用する読み取り端末221の復号化キー受信部226に対して配信する(ステップC6)。復号化キーの配信が終了した後は、図2のフローチャートのステップA6の場合と同様、暗号化した取引内容を記載した暗号化レシート204をレシート印字部203にて印字して発行した後(ステップC7)、取引を終了する。
なお、図5のフローチャートにおいては、図2のフローチャートのステップA2、A3の場合と同様、取引内容を示すレシートの発行の要否(ステップC2)、レシートの発行が必要な場合の暗号化レシートの要否(ステップC3)を取引の開始前に実施する場合について示しているが、かかる場合に限るものではなく、取引開始後や取引終了時に実施するようにしても良い。また、ステップC6において、復号化キー送信部205から復号化キーを配信する送信先となる読み取り端末221の宛先に関する情報は、取引装置201を操作する顧客から入力された情報を用いるようにすれば良い。
次に、図4に示すレシート暗号化システムの読み取り端末221の動作例として、図4の取引装置201側のフローチャートにおいて発行された暗号化レシート204を復号化する動作について、前述した図3のフローチャートを用いて説明する。
ここで、本他の実施形態においては、図4の取引装置201側のフローチャートにおいて説明したように、当該読み取り端末221を操作する顧客は、暗号化レシート204を発行した取引装置201の復号化キー送信部205から、該暗号化レシート204の印字内容を復号化するための復号化キーを、読み取り端末221の復号化キー受信部226にてあらかじめ受信している。
本他の実施形態においては、まず、顧客は、前述の実施形態の場合と同様、取引装置201側で発行された暗号化レシート204を、携帯電話またはパソコン等の読み取り端末221のカメラの前やイメージスキャナの読み取り部にセットして(ステップB1)、読み取り端末221のカメラやイメージスキャナの撮影部222を駆動することによって、暗号化レシート204を撮影して、暗号化レシート204に記載されている印字情報を読み取る(ステップB2)。
次に、読み取り端末221を操作する顧客は、復号化キー受信部226にて取引装置101の復号化キー送信部205からあらかじめ受信している復号化キーを復号化キー入力部225から入力して(ステップB3)、撮影部222にて読み取った暗号化レシート204の印字内容を復号化することによって、印字内容を平文化した取引内容に変換する(ステップB4)。
しかる後、本他の実施形態においても、復号化した取引内容を表示部224に画面表示して、読み取り端末221を操作する顧客に提示し、取引内容の閲覧を可能にする(ステップB5)。
なお、本他の実施形態においても、前述した実施形態の場合と同様、ステップB3において、顧客は、復号化キーそのものを入力する代わりに、復号化キーを生成するためのデータを入力し、読み取り端末221の復号化キー入力部225において、入力されたデータをあらかじめ定めた変換ルールに基づいて変換することにより、復号化キーを生成するようにしても良い。また、復号化キーのセキュリティをさらに向上させるために、復号化制御部223において復号化動作を行うのに先立って、復号化操作をしている顧客の認証を行うためのパスワードの入力操作を必要とするようにしても良い。
(他の実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本他の実施形態においては、前述した実施形態の場合と同様の効果が得られることに加えて、さらに次のような効果が得られる。
本他の実施形態においては、取引装置201において、暗号化レシート204を発行した際に、読み取り端末221に対して、該暗号化レシート204の情報を復号化するための復号化キーを配信しているので、取引内容に対するセキュリティ性を確保すると同時に、取引装置201において顧客ごとの暗号化レシート204の復号化に関するキーの管理を行うことが不要になり、取引装置201側の負担を軽減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
101 取引装置
102 暗号化制御部
103 レシート印字部
104 暗号化レシート、
121 読み取り端末
122 撮影部
123 復号化制御部
124 表示部
125 復号化キー入力部
201 取引装置
202 暗号化制御部
203 レシート印字部
204 暗号化レシート
205 復号化キー送信部
221 読み取り端末
222 撮影部
223 復号化制御部
224 表示部
225 復号化キー入力部
226 復号化キー受信部

Claims (9)

  1. 取引終了時に取引内容を暗号化して印字した暗号化レシートを発行する取引装置と、前記暗号化レシートの印字情報を読み取り、該印字情報を復号化して画面表示する読み取り端末とからなるレシート暗号化システムであって、前記読み取り端末を操作する利用者が前記暗号化レシートを復号化するための復号化キーまたは当該復号化キーを生成するためのデータを入力することにより、入力された前記復号化キーまたは入力された前記データに基づいて生成した復号化キーを用いて、当該読み取り端末において読み取った前記暗号化レシートの印字情報を復号化することを特徴とするレシート暗号化システム。
  2. 前記暗号化レシートの印字情報を復号化するための前記復号化キーは、前記読み取り端末を操作する利用者と前記取引装置との間であらかじめ取り決めた復号化キー、あるいは、取引終了時に前記取引装置から前記読み取り端末に対して送信された復号化キーを用いることを特徴とする請求項1に記載のレシート暗号化システム。
  3. 前記読み取り端末は、前記暗号化レシートの復号化を行う動作に先立って、当該読み取り装置を操作する利用者から入力されたパスワードにより本人認証を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のレシート暗号化システム。
  4. 前記読み取り端末は、カメラ付きの携帯電話、あるいは、イメージスキャナまたはカメラ付きのパソコンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のレシート暗号化システム。
  5. 取引終了時に取引内容を暗号化して印字した暗号化レシートを発行する取引装置と、前記暗号化レシートの印字情報を読み取り、該印字情報を復号化して画面表示する読み取り端末とからなるレシート暗号化方法であって、前記読み取り端末を操作する利用者が前記暗号化レシートを復号化するための復号化キーまたは当該復号化キーを生成するためのデータを入力することにより、入力された前記復号化キーまたは入力された前記データに基づいて生成した復号化キーを用いて、当該読み取り端末において読み取った前記暗号化レシートの印字情報を復号化することを特徴とするレシート暗号化方法。
  6. 前記暗号化レシートの印字情報を復号化するための前記復号化キーは、前記読み取り端末を操作する利用者と前記取引装置との間であらかじめ取り決めた復号化キー、あるいは、取引終了時に前記取引装置から前記読み取り端末に対して送信された復号化キーを用いることを特徴とする請求項5に記載のレシート暗号化方法。
  7. 前記読み取り端末は、前記暗号化レシートの復号化を行う動作に先立って、当該読み取り装置を操作する利用者から入力されたパスワードにより本人認証を行うことを特徴とする請求項5または6に記載のレシート暗号化方法。
  8. 前記読み取り端末は、カメラ付きの携帯電話、あるいは、イメージスキャナまたはカメラ付きのパソコンであることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のレシート暗号化方法。
  9. 請求項5ないし8のいずれかに記載のレシート暗号化方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とするレシート暗号化プログラム。
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