JP5783397B2 - 通信システム - Google Patents

Description

本発明は移動電気通信ネットワークに関し、限定はしないが、特に、第３世代パートナーシッププロジェクト（３ＧＰＰ：3rd Generation Partnership Project）標準規格又はその等価物若しくは派生物に従って動作するネットワークに関する。本発明は、限定はしないが、特に、セルをオープンアクセスモードセル、クローズドアクセスモードセル又はハイブリッドアクセスモードセルとして運用する基地局によるキャリアアグリゲーションの使用に関連する。

３ＧＰＰ標準規格下では、ＮｏｄｅＢ（又はいわゆる「ロングタームエボリューション（Long Term Evolution）」すなわち「ＬＴＥ」の場合、ｅＮｏｄｅＢ／ｅＮＢ）は、移動デバイスがコアネットワークに接続する際に経由する基地局である。歴史的に、基地局には、相対的に広い地理的カバレッジを有する通信セルを提供する「マクロ」基地局が含まれていた。しかしながら、より最近では、マクロ基地局のカバレッジが劣化することがわかっている地理的エリア内のカバレッジの改善を提供するために、及び／又は特定のユーザー又はユーザーグループを対象にした付加サービスを提供するために、より限定された地理的カバレッジを有する基地局も標準化されている。

具体的には、例えば、３ＧＰＰ標準規格本文は、相対的に限られた地理的カバレッジを有する、いわゆる「フェムト」セルを提供する、いわゆる「ホーム」基地局又は「フェムト」基地局に関する標準規格を採用した。ホーム基地局がＬＴＥ標準規格に従って動作している場合、その基地局はＨｅＮＢと呼ばれる場合がある。ホーム基地局は、いわゆる、ＷｉＭＡＸネットワークの場合に特にフェムトセルと呼ばれる場合もある。通常、ホーム基地局は、限られた地理的エリア、多くの場合に建物内、例えば、住居内、中小企業内、ショッピングモール内等の無線カバレッジ（例えば、３Ｇ／４Ｇ／ＷｉＭＡＸ）を提供し、適切な公衆ネットワーク（例えば、インターネットへのＡＤＳＬリンク）又は事業者ネットワークを介してコアネットワークに接続する。

オプションで、ホーム基地局によって提供される無線カバレッジは、「ホーム（ｅ）ＮｏｄｅＢゲートウェイ（ＨＮＢ−ＧＷ：Home (e)NodeB Gateway）を介してサポートされる場合があり、ＨＮＢ−ＧＷは通常、幾つかのホーム基地局からのトラフィックを統合し、ホーム基地局（複数の場合もある）とコアネットワーク内の少なくとも１つの移動管理エンティティ（ＭＭＥ：Mobility Management Entity）との間の通信を処理する。ＨＮＢ−ＧＷは、実際には、ＭＭＥ及びホーム基地局に対してトランスペアレントであり、ＨＮＢ−ＧＷは、ホーム基地局の視点から移動管理エンティティ（ＭＭＥ）であるように見え、移動管理エンティティ（ＭＭＥ）の視点から標準的な基地局であるように見えている。

ホーム基地局は一般的に以下のアクセスモードのうちのいずれかに従って構成することができる：
ホーム基地局が、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ：Closed Subscriber Group）のメンバーのみがアクセスできるようにするＣＳＧセルを運用する「クローズド」アクセスモード；及び
ホーム基地局が、ＣＳＧのメンバーが優先的にアクセスできるようにし、一方、非メンバーは非優先的（非ＣＳＧ）アクセス（例えば、異なる課金構造を有し、異なるサービスレベルを有し、及び／又は高負荷のシナリオ中にＣＳＧメンバーがアクセスするのに成功できることを前提とする）を許されるＣＳＧセルを運用する「ハイブリッド」アクセスモード；
ホーム基地局が、誰でもアクセスできるようにする通常の（非ＣＳＧ）セルとして動作する「オープン」アクセスモード。

３ＧＰＰ標準化プロセスの一部として、２０ＭＨｚを超えるシステム帯域幅の場合のダウンリンク動作が、種々の周波数における複数のコンポーネントキャリアの統合に基づくことも決定された（これはキャリアアグリゲーションと呼ばれる）。そのようなキャリアアグリゲーションを用いて、連続的なスペクトルを使用するシステム及び使用しないシステムの両方のシステムにおける動作をサポートすることができる（例えば、非連続的なシステムは、８００ＭＨｚ、２ＧＨｚ及び３．５ＧＨｚにおけるコンポーネントキャリアを含むことができる）。

キャリアアグリゲーションは、システム帯域幅が連続的であり、２０ＭＨｚを超えないときであっても、複数のキャリアが異なるクラスのセル間（例えば、マクロ基地局のマクロセルとホーム基地局によって運用されるフェムトセルとの間）及び地理的に同じ場所（same geographical vicinity）で動作しているオープンアクセスセル、ハイブリッドセル及びクローズド加入者グループ（ＣＳＧ）セル間での干渉管理を可能にするので、ヘテロジニアスネットワーク（ＨｅｔＮｅｔ：Heterogeneous Network）において特に利益をもたらす可能性がある。

それゆえ、キャリアアグリゲーションによれば、マクロ又はホーム基地局は、第１のコンポーネントキャリアを使用する第１の「一次」セル（Ｐセル：Primary Cell）と、更なるコンポーネントキャリアにおける少なくとも１つの更なる「二次」セル（Ｓセル：Secondary Cell）とを運用することができる。さらに、ホーム基地局の動作によれば、ホーム基地局は、第１のコンポーネントキャリアを使用し、第１のアクセスモード（クローズド、ハイブリッド又はオープン）を有するＰセルと、第２のコンポーネントキャリアを使用し、第２のアクセスモード（クローズド、ハイブリッド又はオープン）を有するＳセルとを運用することができ、第２のアクセスモードは第１のアクセスモードとは異なる場合がある。また、ホーム基地局は、関連する第１のＣＳＧが第１の１組のメンバーを含むハイブリッドアクセスモード又はクローズドアクセスモードを有するＰセルと、関連する第２のＣＳＧが第２の１組のメンバーを含むハイブリッドアクセスモード又はクローズドアクセスモードを有するＳセルとを運用することもでき、第２の１組のメンバーは上記第１の１組のメンバーとは異なる場合がある。

したがって、キャリアアグリゲーションと組み合わせて、オープン、ハイブリッド又はクローズドアクセスモードセルを使用することは、ホーム基地局の事業者に、異なる加入者グループごとに異なるセルを運用する大きな自由度を提供する可能性を、潜在的にはセルごとに異なる課金ポリシーを提供する可能性を有する。例えば、ホーム基地局事業者は、理論的には、相対的に多数のメンバーを有する相対的に大きなＣＳＧにはＰセルを提供し、相対的に大きなＣＳＧの一部（例えば、そのメンバーはＳセルの更なるリソースにアクセスするために割増料金を支払っても構わない）を含む、より小さなＣＳＧにはＳセルを提供するように、ホーム基地局を設定することができる。当然、異なるセル（一次又は二次）が、異なる若しくは重なり合う加入者グループをサービングするか、又は或るセルはどのユーザーもサービングし（すなわち、オープンアクセスモード）、別のセルは特定のＣＳＧのメンバーのみをサービングし（すなわち、クローズドアクセスモード）、及び／又は別のセルはＣＳＧのメンバーを優先的にサービングするが、十分なリソース／サービス品質が利用可能であるときには他のユーザーも許可する、（すなわち、ハイブリッドアクセスモード）幾つかの他の類似のシナリオも可能である。

しかしながら、キャリアアグリゲーションと組み合わせて、オープン、ハイブリッド及びクローズドアクセスモードセルを使用することには、依然として、上記の自由度が完全に実現されることになる場合に対処される必要がある幾つかの技術的問題がある。第一に、例えば、１つのコンポーネントキャリアと１つ又は複数の他のコンポーネントキャリアとを統合して、Ｐセル及び１つ又は複数のＳセルを提供するのは、無線条件に基づく。それゆえ、Ｐセル及びＳセルを運用するホーム基地局は、無線条件だけに基づいて（例えば、ユーザー機器からの測定報告に応答して）、Ｓセルを使用するために、Ｐセルを介して接続されるユーザー機器の構成を開始する決定を下す場合がある（Ｓセル追加と呼ばれる）。それゆえ、クローズド／ハイブリッドアクセスモードＰセルのＣＳＧに対する加入者のユーザー機器は、そのユーザーが加入者でないＣＳＧを有するクローズドアクセスモードＳセルを使用するように構成される場合がある。

ユーザー機器が接続される（又は使用するために構成されようとしている）異なるセル（Ｐセル／Ｓセル（複数の場合もある））が、異なるそれぞれの課金構造が適用される異なるそれぞれのＣＳＧを有するときに別の潜在的問題が生じる。この状況では、現在、どの課金構造が別の課金構造に優先すべきであるかを判断する効率的なやり方は存在せず、ユーザーは、課金構造の対立が如何に取り扱われることになるか（例えば、統合されたコンポーネントキャリアの全てのセルにわたって適用される最大料金を課金されるか、又は最小料金を課金されるか）を知らない。

例えば、ホーム基地局が第１のＣＳＧを有するクローズド／ハイブリッドアクセスモードＰセルと、第２のＣＳＧを有するクローズド／ハイブリッドアクセスモードＳセルとを運用し、第１のＣＳＧ及び第２のＣＳＧの両方に対する加入者のユーザー機器がＰセル及びＳセルにおいて接続されるときに、更に別の潜在的問題が生じる場合がある。この状況では、ＣＳＧのうちの一方が依然として有効である間に、その加入者の他方への加入が満了する場合には、その加入者のユーザー機器内のコンポーネントキャリア（セル）構成は有効なＣＳＧリストにもはや適合せず、ユーザー機器は、その加入者がもはやメンバーでないＣＳＧのリソースを使用し続ける場合がある（ユーザー機器が複数のＳセルに接続され、それらのＳセルのうちの１つに関してＣＳＧ加入が満了するときに類似の問題が生じる）。

さらに、第１の１組のＣＳＧを有する一次セル及び二次セルを運用しているソースホーム基地局から、異なる１組のＣＳＧを有する一次セル及び二次セルを運用しているターゲットホーム基地局へのハンドオーバーが必要とされるとき、適切なアクセス制御及びメンバーシップチェックを維持しながら、そのようなハンドオーバーを如何に効率的に成し遂げることができるかに関して潜在的問題がある。

したがって、本発明の例示的な実施形態は、上記の問題のうちの１つ又は複数に少なくとも部分的に対処する方法及び装置を提供することを目的とする。

本発明の一態様によれば、セルラー通信システムの通信装置であって、この通信装置は、
第１のコンポーネントキャリアを用いる第１のセルと、更なるコンポーネントキャリアを用いる少なくとも１つの更なるセルとを運用する手段と、
上記第１のセル内で動作している移動通信デバイスと通信する手段と、
少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成しようと試みるべきであると判断する手段と、
上記通信システムの通信エンティティに、少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを送信する手段と、
通信エンティティから、更なるセルごとに、この更なるセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを受信する手段と、
上記移動通信デバイスと通信する手段であって、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された各更なるセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成し、それによって、上記移動通信デバイスは、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された各更なるセルを用いて通信するように構成され、上記移動通信デバイスは、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信されなかった各更なるセルを用いて通信するように構成されない、通信する手段と、
を備える、通信装置が提供される。

本発明の一態様によれば、通信装置がそれぞれのコンポーネントキャリアを用いて複数のセルのそれぞれを運用するセルラー通信システムの通信エンティティであって、上記複数のセルは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された複数のセルを含み、この通信エンティティは、
上記セルのいずれかを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを受信する手段であって、上記メッセージは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された複数のセルのセルごとのＣＳＧを識別する情報を含む、受信する手段と、
上記セルごとに、このセルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを判断する手段と、
上記セルごとにそのセルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを生成し送信する手段と、
を備える、通信エンティティが提供される。

本発明の一態様によれば、セルラー通信システムの通信装置であって、この通信装置は、
移動通信デバイスと通信する手段と、
上記通信デバイスとの通信を通信装置からターゲット通信装置にハンドオーバーしようと試みるべきであると判断する手段と、
上記ターゲット通信装置が、それぞれ異なるそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のターゲットセルを運用するという指示を受信する手段であって、上記複数のターゲットセルは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された複数のセルを含む、受信する手段と、
上記移動通信デバイスが上記ＣＳＧのメンバーであるか否かに関するＣＳＧごとの指示を入手する手段と、
上記ターゲットセルのいずれかを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを上記通信システムの通信エンティティに送信する手段であって、上記メッセージは、上記移動通信デバイスがメンバーであるというそれぞれの指示が入手された各ＣＳＧを識別する情報を含む、送信する手段と、
上記ターゲットセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許可可能である上記ターゲットセルごとに上記ハンドオーバー手順を完了するように上記移動通信デバイスと通信する手段と、
を備える、通信装置が提供される。

本発明の一態様によれば、セルラー通信システムの通信装置であって、この通信装置は、
それぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用する手段であって、上記複数のセルは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された少なくとも１つのセルを含む、運用する手段と、
移動通信デバイスがそのメンバーであるＣＳＧが定義された少なくとも１つの上記セルにおいて動作している移動通信デバイスと通信する手段と、
移動通信デバイスに関して、この移動通信デバイスが動作している少なくとも１つのセルのＣＳＧメンバーシップが満了したという指示を入手する手段と、
上記ＣＳＧメンバーシップが満了した上記各セル内の上記移動通信デバイスとのＣＳＧに基づく通信を中止する手段と、
を備える、通信装置が提供される。

本発明の一態様によれば、セルラー通信システムの通信装置であって、この通信装置は、
それぞれのコンポーネントキャリアを用いて複数のセルのそれぞれを運用する手段と、移動通信デバイスと通信する手段と、
上記通信システムの通信エンティティに、上記セルのうちの少なくとも１つを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否か調べる手順を開始するメッセージを送信する手段と、
上記通信エンティティから、調べる手順を開始するメッセージによって示されるセルごとに、上記セルのうちの少なくとも１つを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを受信する手段と、
上記移動通信デバイスと通信する手段であって、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された少なくとも１つのセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成する、通信する手段とを備える、通信装置が提供される。

本発明の一態様によれば、通信装置がそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用するセルラー通信システムの移動通信デバイスであって、上記複数のセルは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された複数のセルを含み、この移動通信デバイスは、
上記通信装置から、ＣＳＧが定義された上記複数のセルのセルごとにＣＳＧを識別する情報（ＣＳＧ ＩＤ）を受信する手段と、
上記セルごとのＣＳＧを識別する上記受信された情報から、上記移動通信デバイスが上記ＣＳＧのメンバーであるか否かを判断する手段と、
ＣＳＧごとに、ＣＳＧを識別する情報と、上記ＣＳＧ内の上記移動通信デバイスのメンバーシップを示す情報とを含むメッセージを生成し送信する手段と、
を備える、移動通信デバイスが提供される。

本発明の一態様によれば、セルラー通信システムの通信装置によって実行される方法であって、この方法は、
第１のコンポーネントキャリアを用いる第１のセルと、更なるコンポーネントキャリアを用いる少なくとも１つの更なるセルとを運用することと、
上記第１のセル内で動作している移動通信デバイスと通信することと、
少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成しようと試みるべきであることを判断することと、
上記通信システムの通信エンティティに、少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを送信することと、
通信エンティティから、更なるセルごとに、更なるセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを受信することと、
上記移動通信デバイスと通信することであって、そのような構成が許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された各更なるセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成し、それによって、上記移動通信デバイスは、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された各更なるセルを用いて通信するように構成され、上記移動通信デバイスは、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信されなかった各更なるセルを用いて通信するように構成されないことと、
を含む、方法が提供される。

本発明の一態様によれば、通信装置がそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用するセルラー通信システムの通信エンティティによって実行される方法であって、上記複数のセルは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された複数のセルを含み、この方法は、
上記セルのいずれかを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを受信することであって、上記メッセージは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された複数のセルのセルごとのＣＳＧを識別する情報を含むことと、
上記セルごとに、このセルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを判断することと、
上記セルごとに、このセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを生成し送信することと、
を含む、方法が提供される。

本発明の一態様によれば、セルラー通信システムの通信装置によって実行される方法であって、この方法は、
移動通信デバイスと通信することと、
上記移動通信デバイスとの通信を上記通信装置からターゲット通信装置にハンドオーバーしようと試みるべきであることを判断することと、
上記ターゲット通信装置が、それぞれ異なるそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のターゲットセルを運用するという指示を受信することであって、上記複数のターゲットセルは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された複数のセルを含むことと、
上記移動通信デバイスが上記ＣＳＧのメンバーであるか否かに関するＣＳＧセルごとの指示を入手することと、
上記ターゲットセルのいずれかを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを上記通信システムの通信エンティティに送信することであって、上記メッセージは上記移動通信デバイスがメンバーであるというそれぞれの指示が入手された各ＣＳＧを識別する情報を含むことと、
ターゲットセルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許可可能である上記ターゲットセルごとに上記ハンドオーバー手順を完了するように上記移動通信デバイスと通信することと、
を含む、方法が提供される。

本発明の一態様によれば、セルラー通信システムの通信装置によって実行される方法であって、この方法は、
それぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用することであって、上記複数のセルは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された少なくとも１つのセルを含むことと、
移動通信デバイスがそのメンバーであるＣＳＧが定義された少なくとも１つのセルにおいて動作している移動通信デバイスと通信することと、
上記移動通信デバイスに関して、この移動通信デバイスが動作している少なくとも１つのセルのＣＳＧメンバーシップが満了したという指示を入手することと、
ＣＳＧメンバーシップが満了した上記各セル内の上記移動通信デバイスとのＣＳＧに基づく通信を中止することと、
を含む、方法が提供される。

本発明の一態様によれば、セルラー通信システムの通信装置によって実行される方法であって、この方法は、
それぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用することと、
移動通信デバイスと通信することと、
上記通信システムの通信エンティティに、セルのうちの少なくとも１つを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを送信することと、
通信エンティティから、調べる手順を開始するメッセージによって示されるセルごとに、上記セルのうちの少なくとも１つを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを受信することと、
上記移動通信デバイスと通信することであって、そのような構成が許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された少なくとも１つセルを用いて通信するように上記移動通信デバイスを構成することと、
を含む、方法が提供される。

本発明の一態様によれば、通信装置がそれぞれコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用するセルラー通信システムの移動通信デバイスによって実行される方法であって、上記複数のセルは、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）が定義された複数のセルを含み、この方法は、
上記通信装置から、ＣＳＧが定義された上記複数のセルのセルごとのＣＳＧを識別する情報（ＣＳＧ ＩＤ）を受信することと、
上記セルごとのＣＳＧを識別する上記受信された情報から、上記移動通信デバイスが上記ＣＳＧのメンバーであるか否かを判断することと、
ＣＳＧごとに、ＣＳＧを識別する情報と、上記ＣＳＧ内の上記移動通信デバイスのメンバーシップを示す情報とを含むメッセージを生成し送信することと、
を含む、方法が提供される。

当業者が効率的に理解するために、本発明は３Ｇシステム（ＵＭＴＳ、ＬＴＥ）との関連で詳細に説明されることになるが、本発明の原理は、システムの対応する要素を必要に応じて変更して、移動デバイス又はユーザー機器（ＵＥ）が幾つかの基地局のうちの１つと通信する他のシステム（ＷｉＭＡＸ等）にも適用することができる。

本発明の態様は、上記で示した、又は特許請求の範囲において記載される態様及び可能な形態において記述されるような方法を実行するようにプログラマブルプロセッサをプログラムするように、及び／又は特許請求の範囲のいずれかの請求項において記載される装置を提供するように適切に構成されたコンピューターをプログラムするように動作可能である、そこに記憶された命令を有するコンピューター可読記憶媒体のようなコンピュータープログラム製品にまで及ぶ。

本明細書（特許請求の範囲を含む）において開示され、及び／又は図面において示される各特徴は、開示され、及び／又は図示される任意の他の特徴から独立して（又はそれらと組み合わせて）本発明に組み込まれる場合がある。詳細には、限定はしないが、特定の独立請求項に従属する請求項のうちのいずれかの特徴は任意の組み合わせにおいて、又は個々に、その独立請求項に取り込まれる場合がある。

次に、本発明の実施形態を、例として、添付の図面を参照しながら説明する。

移動電気通信システムを示す概略図である。 図１に示されるシステムの一部を形成する移動電話のブロック図である。 図１に示されるシステムの一部を形成するホーム基地局のブロック図である。 図１に示されるシステムの一部を形成する移動管理エンティティのブロック図である。 図１に示されるシステムにおいて使用するアクセス制御及び課金評価手順を示すタイミング図である。 図１に示されるシステムにおいてＣＳＧメンバーシップの動的満了を取り扱う手順を示すタイミング図である。 第１のインターフェース上での通信に基づいて、移動デバイスとの通信がソースホーム基地局とターゲットホーム基地局との間で転送されるハンドオーバー手順を示すタイミング図である。 第２のインターフェース上での通信に基づいて、移動デバイスとの通信がソースホーム基地局とターゲットホーム基地局との間で転送される別のハンドオーバー手順を示すタイミング図である。 図１に示されるシステムにおいて使用する別の潜在的なアクセス制御及び課金評価手順を示すタイミング図である。

概説
図１は、移動（セルラー）電気通信システム１を概略的に示しており、移動電話３のユーザーが、そのユーザーがアクセスするのを許される場合がある「ホーム」基地局１１−１を介して他のユーザー（図示せず）と通信することができる。ホーム基地局１１−１は、公衆データネットワーク（この例では、インターネット１３）によって、そしてホーム基地局１１−１の場合、ホーム基地局ゲートウェイ（ＨＮＢ−ＧＷ）１５を介して、コア電話ネットワーク８に結合される。

図１の例では、ホーム基地局１１−１はＬＴＥホーム基地局（ＨｅＮＢ）１１−１であり、その基地局はＡＤＳＬ又はケーブル接続１６のような適切な広帯域インターネット接続１３を介して、ＨＮＢ−ＧＷ１５に接続し、全てのアップリンク通信がＨＮＢ−ＧＷ１５を介して送信されるように、ＨＮＢ−ＧＷ１５のＩＰアドレスをプログラミングされる。電気通信システム１は、別のホーム基地局１１−２も含み、ユーザーは、ＨＮＢ−ＧＷ１５に接続することなく、ホーム基地局１１−２、インターネット接続１３及びコア電話ネットワーク８を介して他のユーザーと通信するためにアクセスするのを許される場合がある。各ホーム基地局１１−１、１１−２は、第１の「Ｓ１」論理インターフェース（Ｓ１−ＭＭＥ）１６−１、１６−２及び第２の「Ｓ１」論理インターフェース（Ｓ１−Ｕ）１７−１、１７−２をそれぞれ介して、コアネットワーク８内の移動管理エンティティ（ＭＭＥ）６及びサービングゲートウェイ（ＳＧＷ）７に接続する。また、ホーム基地局は、更なる「Ｘ２」インターフェース１９を介して互いに接続する。

図１に示される各ホーム基地局１１−１、１１−２は、それぞれの一次コンポーネントキャリア（ＰＣＣ：Primary Component Carrier）１２−１、１２−２及び少なくとも１つのそれぞれの二次コンポーネントキャリア（ＳＣＣ：Secondary Component Carrier）１４−１ａ〜１４−１ｚ、１４−２ａ〜１４−２ｚを用いて、それぞれの複数の「フェムト」セル９−１及び１０−１ａ〜１０−１ｚ、並びに９−２及び１０−２ａ〜１０−２ｚを運用する。各ホーム基地局１１−１、１１−２は、ＰＣＣ上でそれぞれの一次セル（Ｐセル）９−１、９−２を運用し、それぞれのＳＣＣ１４−１ａ〜１４−１ｚ及び１４−２ａ〜１４−２ｚ上で少なくとも１つの二次セル（Ｓセル）１０−１ａ〜１０−１ｚ、１０−２ａ〜１０−２ｚを運用する。図１に示されるように、一次セル９及び二次セル１０を提供するために用いられるコンポーネントキャリア１２、１４の電力は、この例の特定のホーム基地局１１のＰセル９の地理的カバレッジが、その基地局のＳセル１０の地理的カバレッジと実質的に同じ場所を占めるように設定される。しかしながら、そうである必要はなく、ホーム基地局１１によって運用されるＰセル９及びＳセル１０は同じ場所を占める必要はないことは理解されよう。各セル９、１０は、ホーム基地局のメモリ内に、各セルに関連付けられる自らの一意の物理セル識別情報（ＰＣＩ：Physical Cell Identity）を有する。

各ホーム基地局１１は、以下のアクセスモードのいずれかにおいて、それぞれのＰセル９及び各Ｓセル１０を独立して運用することもできる。
ホーム基地局１１が、クローズド加入者グループ（ＣＳＧ）のメンバーのみがアクセスできるようにするＣＳＧセルを運用する「クローズド」アクセスモード；
ホーム基地局１１が、ＣＳＧのメンバーが優先的にアクセスできるようにし、一方、非メンバーは非優先的（非ＣＳＧ）アクセス（例えば、異なる課金構造を有し、異なるサービスレベルを有し、及び／又は高負荷のシナリオ中にＣＳＧメンバーがアクセスするのに成功できることを前提とする）を許されるＣＳＧセルを運用する「ハイブリッド」アクセスモード；及び
ホーム基地局１１が、誰でもアクセスできるようにする通常の（非ＣＳＧ）セルとして動作する「オープン」アクセスモード。

さらに、特定のホーム基地局１１の複数のセル９、１０がそれぞれクローズドアクセスモード又はハイブリッドアクセスモードにおいて動作しているとき、それらのセル９、１０のうちの１つに関連付けられるＣＳＧは、それらのセル９、１０のうちの別のセルに関連付けられるＣＳＧと同じか又は異なる加入者グループを含む場合がある。例えば、ＣＳＧは重なり合う場合があるか、又は互いに全く異なる加入者グループを含む場合があるか、又は１つのＣＳＧが他のＣＳＧ内の加入者の一部を含む場合がある。

アクセス制御及び課金評価
後に更に詳細に説明されるように、電気通信システム１の構成要素、そして特に各ホーム基地局１１は、異なるＰセル及びＳセル課金構造、又は異なるＰセル及びＳセルＣＳＧメンバーシップから生じる対立の可能性を改善しながら、移動電話３内のセル構成情報へのＳセル１０の追加を効率的に管理できるように構成される。これは、統合された１組のコンポーネントキャリアを有するＳセル１０を用いて動作するように移動電話３を構成する手順の一部として、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順を提供することによって達成される。有利なことに、提供されるアクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順は、Ｓセル１０ごとに全手順を個々に繰り返すことに関連付けられる非効率を伴うことなく、複数のセルを同時に統合しようとする試行を管理することもできる。

ＣＳＧ加入満了
また、電気通信システム１の構成要素、そして特に各ホーム基地局１１は、移動電話３がＰセル９及び／又はＳセル１０内に接続されたままである間に、ＣＳＧ加入が満了する場合に効率的に管理できるように構成される。これは、ＣＳＧ満了をサービングホーム基地局１１に通知することができ、そのような通知の受信時に、移動電話３が依然としてアクセスすることを許されるセル（例えば、それらのセルはオープンアクセスであるため、又は移動電話３のユーザーがＭＭＥ６へのＣＳＧメンバーシップ満了に対する加入者であるため）に通信をフォールバックする（「ハンドオーバーする」）ことができる実効的なホーム基地局内ハンドオーバー手順を提供することによって達成される。

ハンドオーバー
また、電気通信システム１の構成要素は、第１の１組のＣＳＧを有する一次セル及び二次セルを運用するソースホーム基地局から異なる１組のＣＳＧを有する一次セル及び二次セルを運用するターゲットホーム基地局へのハンドオーバーを効率的に管理できるように構成される。これは、単一のホーム基地局１１によって運用される複数のセルが、同時にアクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順を受けることができ、その結果がセルごとにターゲットホーム基地局１１に通告され、それにより、例えば、移動電話のユーザーが加入者でないＣＳＧを有するクローズドアクセスモードＳセル１０が提供されるコンポーネントキャリア１４を追加しようと試みることによって、キャリアアグリゲーションを実行するためにターゲットホーム基地局１１によって不適切な試行が繰り返されるのに費やされる時間を潜在的に回避することができるハンドオーバー手順を提供することによって達成される。

移動電話
図２は、図１に示される移動電話３の主要構成要素を概略的に示す。図に示されるように、移動電話３は、１つ又は複数のアンテナ２５を介して、ホーム基地局１１に対し信号を送受信するように動作可能である送受信機回路部２３を含む。図に示されるように、移動電話３は、移動電話３の動作を制御し、送受信機回路２３に、かつスピーカー２９、マイクロフォン３１、ディスプレイ３３及びキーパッド３５に接続されるコントローラー２７も含む。コントローラー２７は、メモリ３７内に記憶されるソフトウェア命令に従って動作する。図に示されるように、これらのソフトウェア命令は、数ある中でも、オペレーティングシステム３９、通信制御モジュール４１、測定モジュール４２及びＣＳＧ管理モジュール４３を含む。

通信制御モジュール４１は、関連するコンポーネントキャリア１２、１４上でのホーム基地局１１との通信を管理するように動作可能である。測定モジュール４２は、測定を行うように、及び／又はシステム情報を入手するように移動通信デバイス３を構成するために、ホーム基地局１１から測定構成情報を受信する。また、測定モジュール４２は、他の（例えば、隣接する）基地局に関して測定を行い、及び／又はシステム情報を入手することの関連する要求も受信する。測定モジュール４２は、システム情報の測定及び入手の実行を管理し、関連する測定報告を生成し、生成された報告をホーム基地局１１に送信する。ＣＳＧ管理モジュール４３は、移動電話３がメンバーであるＣＳＧの詳細を含む少なくとも１つのリスト４５を維持管理する（例えば、事業者制御の「許可ＣＳＧリスト」又は「ＣＳＧホワイトリスト」及び／又はユーザー制御の「ユーザーＣＳＧリスト」）。ＣＳＧリスト４５は移動電話３のメモリ３７に記憶される場合があり、及び／又はユニバーサル加入者識別モジュール（ＵＳＩＭ：Universal Subscriber Identity Module）（図示せず）に記憶される場合があることは理解されよう。

ホーム基地局
図３は、図１に示されるホーム基地局１１のうちの１つの主要構成要素を示すブロック図である。図に示されるように、ホーム基地局１１は、１つ又は複数のアンテナ５３を介して、移動電話３に対し信号を送受信するように動作可能であり、ネットワークインターフェース５５を介して直接、又は間接的に（例えば、ＨＮＢ−ＧＷ１５を介して）コアネットワーク８（例えば、ＭＭＥ６又はＳＧＷ７）に対し信号を送受信するように動作可能であり、また、基地局インターフェース５６を介して基地局に対し信号を送受信するように動作可能である、送受信機回路部５１を含む。送受信機回路部５１の動作は、メモリ５９内に記憶されるソフトウェアに従ってコントローラー５７によって制御される。ソフトウェアは、数ある中でも、オペレーティングシステム６１、通信制御モジュール６３、コンポーネントキャリア管理モジュール６５、測定管理モジュール６７及びＣＳＧ管理モジュール６９を含む。

通信制御モジュール６３は、ホーム基地局のコンポーネントキャリアセットのうちのコンポーネントキャリア１２、１４上の移動通信デバイス３との通信、及びシステム内の他のエンティティとの通信を制御するように動作可能である。コンポーネントキャリア管理モジュール６５は、コンポーネントキャリア１２、１４の使用と、特にＰセル９及びＳセル１０の構成及び動作とを管理するように動作可能である。また、コンポーネントキャリア管理モジュール６５は、必要に応じて、特定の移動電話３のセル９、１０の統合も管理する。測定管理モジュール６７は、他の（例えば、隣接する）基地局に関する測定を開始し、及び／又はシステム情報を入手するように移動通信デバイス３を構成するために移動通信デバイス３と通信し、移動通信デバイス３から、測定結果及び／又はシステム情報を含む測定報告を受信し、処理する。接続管理モジュール６８は、Ｐセル９及び／又はＳセル（複数の場合もある）１０内の移動電話の接続を管理し、セル９、１０に関連するシステム情報をその付近の移動電話３にブロードキャストするように動作可能である。接続管理モジュール６８は、ホーム基地局１１によって運用されるセルごとに、グローバルセル識別（ＣＧＩ：Global Cell Identity）、トラッキングエリア識別（ＴＡＩ：Tracking Area Identity）及びＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）のような情報をブロードキャストするように構成される。ＣＳＧ管理モジュール６９は、ＣＳＧアクセスモードのうちの１つ（「クローズド」、「ハイブリッド」又は「オープン」）を使用するためにホーム基地局１１によって運用される各セル９、１０を構成するように、かつ各セル９、１０に関連付けられるＣＳＧを設定するように動作可能である。

ＭＭＥ
図４は、基地局インターフェース２０２、ＨＮＢ−ＧＷインターフェース２０３及びサービングゲートウェイインターフェース２０５に結合される送受信機回路２０１を有するＭＭＥ６を示す。

コントローラー２０７が、送受信機回路２０１を制御するように結合され、かつ数ある中でも、オペレーティングシステム２１１、通信制御モジュール２１９及び制御モジュール２２１を含むソフトウェアを含むメモリに結合される。

通信モジュール２１９は、ＨＮＢ−ＧＷ２０３インターフェースを介してのＨＮＢ−ＧＷ１５との通信、及び基地局インターフェース２０２を介しての基地局（ホーム又はマクロ）との通信を制御するように動作可能である。ＭＭＥ６とサービングゲートウェイとの間の通信は、サービングゲートウェイインターフェース２０５を介して行われる。

制御モジュール２２１は、移動電話３とホーム基地局１１のような基地局との間の関連付けを維持管理し、移動デバイスが１つのホーム基地局１１から別のホーム基地局１１にハンドオーバーしたときに、その関連付けを更新するように動作可能である。実際には、ＭＭＥ６は、ネットワークの制御ノードとしての役割を果たし、移動電話３がネットワーク内で移動するのに応じて移動デバイス３の位置を追跡することを担当する。また、制御モジュールは、アクセス制御及びメンバーシップチェック機能を実行して、移動電話３が特定のクローズドアクセスモードセルにアクセスするのを許されるべきであるか否か、又は移動電話３がハイブリッドアクセスモードセル内のＣＳＧメンバーとして動作すべきであるか、又は非メンバーとして動作すべきであるかを判断するように動作可能である。制御モジュールは、ユーザー及び事業者課金プロファイルに基づいて、ホーム基地局１１によって運用される特定のセルへの移動電話によるアクセスが課金対立（例えば、異なるＣＳＧグループに対する異なる課金構造間、又は課金構造とユーザー課金プロファイルとの間）を引き起こすか否かを判断する課金評価も実行する。これらのタスクを実行する課金情報、ＣＳＧ情報及びトラッキング情報は、メモリ２０９内の１つ又は複数のデータベース内にローカルに、又は外部に記憶することができる。

上記の説明において、移動電話３、ホーム基地局１１及びＭＭＥ６は、理解するのを容易にするために、幾つかの別個のモジュール（基地局／電話登録モジュール、パラメーター制御モジュール、及び接続／ＣＳＧ管理モジュール）を有するように説明される。これらのモジュールは、或る特定の用途の場合、例えば、既存のシステムが本発明を実施するように修正されている場合には、このように提供することができるが、他の用途、例えば、本発明の特徴を最初から考慮に入れて設計されたシステムでは、これらのモジュールは、全体的なオペレーティングシステム又はコード内に組み込むことができ、その結果、これらのモジュールは、別々のエンティティとして認識することができない場合がある。

動作
アクセス制御及び課金評価
図５は、図１の電気通信システムにおいて利用されるアクセス制御及び課金評価の通常の手順を示す例示的なタイミング図を示す。

図５において見られるように、移動電話３が、ホーム基地局１１のＰセル９内で接続モードにあるが（Ｓ１）、関連するＳセル１０内で接続モードにないとき、ホーム基地局は、少なくとも１つのＳセル１０内で動作するように移動電話３を構成する（すなわち、Ｓセル追加手順を用いて１つ又は複数のセルを「追加する」）ことを試みるように決定を下す（Ｓ２）。図５の例示的なタイミング図において、この実施形態のＰセル９及びＳセル１０（複数の場合もある）は（例えば、図１に示されるように）地理的に同じ場所を占め、このため移動電話３がＰセル９に接続されるときに、移動電話３はＳセル（複数の場合もある）１０のカバレッジエリア内にも存在しなければならないので、ホーム基地局１１は、測定報告を用いることなく、Ｓセル（複数の場合もある）１０を追加するように決定を下す。しかしながら、Ｓセル（複数の場合もある）１０内で動作するように移動電話３を構成することの決定は、移動電話３がＳセル（複数の場合もある）１０のカバレッジエリア内に存在することを示す、移動電話３から受信される測定報告／近接指示に基づくこともできる。

ホーム基地局１１は、その関連するＰＣＩから各Ｓセル１０のアクセスモードを（例えば、ＰＣＩが、クローズドアクセスモードＣＳＧセルのために予約され、及び／又はハイブリッドアクセスモードセルのために予約される１組のＰＣＩを含む「ＰＣＩスプリット」内にあるか否かを）判断する（Ｓ３）。

クローズド又はハイブリッドアクセスモードのいずれかで動作しているＳセル（複数の場合もある）の場合、ホーム基地局１１は、その情報が報告されることになる各Ｓセル１０のＰＣＩのリストを含むシステム情報要求を送信することによって、移動電話３がＳセル１０ごとのシステム情報（ＳＩ：System Information）を読み取り、報告する（Ｓ４）ことを要求する（Ｓ４）。移動電話３は、リスト内のＰＣＩごとに、ＣＳＧを識別する情報（例えば、ＣＳＧ ＩＤ）と、各ＣＳＧ ＩＤによって表されるＣＳＧ内の移動電話３の見掛けの加入者状態を示すメンバーシップ情報（例えば、Ｓセルに関するブロードキャストされたＣＳＧ ＩＤと、移動電話３内に記憶されたＣＳＧ「ホワイトリスト」内に含まれるＣＳＧ ＩＤとの比較に基づく）とを含む測定報告を用いて応答する（Ｓ５）。オープンアクセスモードで動作しているＳセル（複数の場合もある）１０の場合、システム情報読取り手順は不要であるので、ホーム基地局１１は、ステップＳ４又はＳ５を実行しない。

オープンアクセスセル、ハイブリッドアクセスセル、及び／又は測定報告が、移動電話３のユーザーが加入者であることを示すＣＳＧを有するそれぞれのセルごとに（Ｓ６を参照）、ホーム基地局１１は、Ｓ７においてＭＭＥ６に（ホーム基地局１１−１の場合、ＨＮＢ−ＧＷ１５を介して）「アクセス制御」要求（例えば、「ＣＳＧアクセス制御要求」）を送信することによって、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金ポリシー評価手順を開始する（Ｓ７）。

アクセス制御要求は、アクセス制御が要求されたＣＳＧごとに、ＣＳＧ ＩＤ及びセルアクセスモードを識別する情報を含む、「アクセス制御リスト」を含む。また、アクセス制御要求は、その要求がキャリアアグリゲーションを目的とすることを示すＣＳＧ要求タイプ表示も含む。

アクセス制御要求に応答して（Ｓ８）、ＭＭＥ６は、セルのアクセスモードに応じて適宜アクセス制御及び／又はメンバーシップ検証を実行する。また、ＭＭＥ６は、それを介して移動電話３が接続されるＳセル１０ごとの事業者の課金構造及びＰセル９の事業者の課金構造の比較も実行する。Ｐセル９及びＳセル１０の課金構造が同一である場合には、一般的にアクセスを許すことができる。しかしながら、Ｐセル９及びＳセル１０の課金構造が同一でない場合には、事業者課金ポリシーが、移動電話がＳセル１０及びＰセル９の両方に同時に接続する場合にどの課金構造が適用されることになるか（例えば、最大コスト課金構造、最小コスト課金構造、各課金構造の料金（又はその一部）が合わせて加算される累積課金構造）を明らかにする場合にのみ、アクセスを許すことができる。また、ＭＭＥ６は、移動電話３に関連付けられるユーザー課金プロファイルを調べて、移動電話のユーザーが、Ｓセル１０が追加された場合に適用されることになる課金構造が容認可能であることを示したか否かを確認することもできる。

Ｐセル９及びＳセル１０に課金構造が同一でなく、かつ明確に規定された課金ポリシーがない場合には、又は解決できない任意の他の課金対立が存在する場合には、「アクセス制御」は、問題となっているＳセル１０について失敗したと見なされる。Ｓセル１０についてアクセス制御及びメンバーシップ検証が失敗せず、かつ課金に関連する問題が生じない場合には、「アクセス制御」は、問題となっているＳセル１０について失敗していないと見なされる。

ＭＭＥ６は、応答メッセージ（例えば、ＣＳＧアクセス制御応答）を送信することによって、Ｓセル１０ごとのアクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順の結果をホーム基地局１１に示す（Ｓ９）。アクセス制御応答メッセージは、元のアクセス制御要求内のアクセス制御リストによって表されるセルごとに、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順の結果を表す情報を含む。

オープンアクセスモードＳセル１０の場合、ＭＭＥ６は、関連するセルグローバル識別（ＣＧＩ：Cell Global Identification）と組み合わせて、コンポーネントキャリアアグリゲーションが許可されるべきであるか否かを（例えば、「許可」又は「不許可」に設定された専用「ＣＣ許可」情報要素において）示す。

クローズド又はハイブリッドアクセスモードＳセル１０の場合、ＭＭＥ６は、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順が成功したセルのＣＳＧ ＩＤを報告する。ハイブリッドモードＳセルの場合、ＭＭＥ６は、関連するＣＳＧに関する移動電話３のメンバーシップ状態も報告する。こうして、アクセス制御、メンバーシップ検証及び／又は課金評価が失敗する場合には、ＭＭＥ６は、関連するＣＳＧ ＩＤを報告しない。しかしながら、オープンアクセスＳセル１０の場合と同様に、明示的な指示（例えば、専用の「ＣＣ許可」情報要素）を用いることもできることは理解されよう。

したがって、特定のクローズド／ハイブリッドＳセル１０のＣＳＧに対するＣＳＧ ＩＤが存在すること、又はオープンアクセスモードＳセル１０に対して「許可」に設定されたＣＣ許可が存在することが、キャリアアグリゲーションが許可可能であることを示す。

特定のセルに対するキャリアアグリゲーションが許可可能であるという指示を受信すると、ホーム基地局１１は、適切な標準規格において定義されるような従来のＳセル追加手順を開始することができる（例えば、３ＧＰＰ ＴＳ３６．３１１ｖ１０．２．０、セクション５．３．１０．３ｂにおいて参照されるような適切なＳセル無線リソース構成情報を含む、ｓＣｅｌｌＴｏＡｄｄＭｏｄＬｉｓｔ情報要素を含むＲＲＣ接続再構成メッセージを用いる）。Ｓセル１０内で動作するために移動通信デバイス３が構成された後に、必要な場合に、マクロ基地局１１は、移動通信デバイス３内のＳセル１０を起動する（又は後に停止する）。アクセス制御が失敗したという指示を受信すると、ホーム基地局１１はＳセル追加手順を中止することができる。

キャリアアグリゲーションが許可可能であるという指示が存在しない（例えば、対応するＣＳＧ ＩＤが存在しない）場合、又はアクセス制御が失敗したという指示（例えば、「不許可」に設定されたＣＣ許可）を受信すると、ホーム基地局１１は、対応するセルに対するＳセル追加手順を中止する。

したがって、Ｐセル９及び１つ又は複数のＳセル１０を運用するホーム基地局１１が、Ｓセル（複数の場合もある）１０を使用するために、Ｐセル９を介して接続された移動電話３の構成を開始することを（例えば、移動電話３からの測定報告に応答して）決定するとき、移動電話３は、移動電話３のユーザーがそのＳセル１０のＣＳＧに対する有効な加入者でない任意のＳセル１０を使用するように構成されない。さらに、Ｓセル１０の追加から任意の課金ポリシー問題（例えば、異なる課金構造間の解決されない対立）が生じる場合には、移動電話３はＳセル１０を使用するように構成されない。

ＣＳＧ加入満了
図６は、図１の電気通信システムにおいて利用されるＣＳＧメンバーシップの動的満了を取り扱う通常の手順を示す例示的なタイミング図を示す。

図６において見られるように、移動電話３が、Ｐセル９及び少なくとも１つのＳセル１０を含むキャリアアグリゲーション済みの１組のセル内で動作しており（Ｓ７１）、かつセル９、１０のうちの１つ又は複数のセルのＣＳＧに対するユーザーの加入が満了するとき、ＭＭＥ６は、ホーム基地局１１にＣＳＧ満了の指示を送信する（Ｓ７２）。その指示は、満了が生じたＣＳＧ（複数の場合もある）のＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）を含む。ホーム基地局１１は、そのＣＳＧ満了が関連するセル９、１０から別の統合されたセル９、１０への実効的なホーム基地局内ハンドオーバーを開始することによって、この指示に応答する（Ｓ７３）。実効的なホーム基地局内ハンドオーバーは、ＣＳＧ満了が関連するセル（複数の場合もある）９、１０を用いる通信を中止すること（Ｓ７３）（そして、任意の影響を受けないセル内での通信を継続すること）と、影響を受けたＣＳＧがもはや使用されていないこと、及び別のセル９、１０への実効的なホーム基地局内ハンドオーバーが生じたことを確認するために、ＭＭＥ６に通知（例えば、「ＣＳＧ離脱通知」メッセージ）を送信すること（Ｓ７４）とを伴う。その通知は、影響を受けた各ＣＳＧのＣＳＧ ＩＤを含むリストを含む。

適切かつ必要な場合には、ホーム基地局１１は、ホーム基地局１１によって運用される１つ又は複数の他の候補Ｓセルを探索し、移動電話３のＳセル構成に追加することができる（例えば、Ｓ７５）。

さらに、移動電話３が接続される全てのセル９、１０が、加入が満了するＣＳＧを有する場合には、ホーム基地局１１は、図５を参照して記述されたアクセス制御及び課金評価手順に類似であるが、その要求がハンドオーバーを目的としていることを示すように設定されたＣＳＧ要求タイプ表示を含むＣＳＧアクセス制御要求メッセージを用いるアクセス制御手順を前提として、少なくとも１つの他の候補Ｓセル１０を追加することによって、ホーム基地局内ハンドオーバーを開始することができる。

移動電話３のユーザーが加入者であり、かつそのＣＳＧへの加入が満了する関連するＣＳＧを有するハイブリッドアクセスモードを用いてセルが動作する場合には、適切なアクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順（例えば、上記の手順に類似）後に、かつ非ＣＳＧユーザーが利用可能な容量／サービス品質が適切に与えられる場合に、ホーム基地局１１は、移動電話３をハイブリッドアクセスモードＰセル９への非ＣＳＧアクセスに戻すことができる。

したがって、加入者の移動電話３が接続されている間に、ＣＳＧへの加入者の加入が満了するとき、ホーム基地局１１は、その加入者がもはやメンバーでないＣＳＧの一部として動作することなく、移動電話３が通信を継続できるように接続を管理する。

ハンドオーバー（Ｓ１に基づく）
図７は、図１の電気通信システムの場合に、それぞれが複数のキャリアアグリゲーション済みのセルを運用する２つのホーム基地局１１間のハンドオーバーに関する通常のＳ１インターフェースに基づく手順を示す例示的なタイミング図を示す。

一例として、ソースとしてのホーム基地局１１−１から、ターゲットとしてのホーム基地局１１−２へのハンドオーバーが生じる（例えば、移動電話が矢印Ｚによって示されるように移動するときの）状況を考える。

ソースホーム基地局１１−１は、近接指示制御を用いて移動電話３を構成する（Ｓ８１）。移動電話３は、移動電話３がターゲットホーム基地局１１−２のセル９−２、１０−２付近にある場合があり、かつセル９−２、１０−２のうちの１つ又は複数のセルの任意のＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）が移動電話のＣＳＧホワイトリスト内にあると判断するとき、「進入」近接指示で応答する（Ｓ８２）。近接指示は、セルの無線アクセス技術（ＲＡＴ：Radio Access Technology）及び周波数を含む。

該当する周波数／ＲＡＴに関する測定構成が存在しない場合には、ソースホーム基地局１１−１は、関連する測定構成を用いて移動電話３を構成し（Ｓ８３）、移動電話３は、各ターゲットセル９−２、１０−２のＰＣＩを含む測定報告で応答する（Ｓ８４）。

その後、ソースホーム基地局１１−１は、ＰＣＩによって識別されたターゲットホーム基地局１１−２のセル９−２、１０−２に関するシステム情報を入手するように移動電話３に要求する（Ｓ８５）（すなわち、システム情報は複数のＰＣＩに関して要求される場合がある）。それに応答して、移動電話３は、システム情報入手を実行し（Ｓ８６）、ターゲットホーム基地局１１−２から関連するシステム情報を入手する（例えば、ターゲットのセルごとのグローバルセル識別（ＣＧＩ）、トラッキングエリア識別（ＴＡＩ）及びＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）を含む）。その後、移動電話３は、ターゲットホーム基地局１１−２によって運用されるセル９−２、１０−２ごとのＣＧＩ、ＴＡＩ、ＣＳＧ ＩＤ及び「メンバー／非メンバー」指示を含む測定報告をソースホーム基地局１１−１に送信する（Ｓ８７）。

ソースホーム基地局１１−１は、ＭＭＥ６に送信されるハンドオーバー必要メッセージ（Handover Required Message）内に、ターゲットホーム基地局１１−２のコンポーネントキャリア（セル）ごとのＣＧＩ及びＣＳＧ ＩＤを含む（Ｓ８８）。ターゲットセル９、１０がハイブリッドアクセスモードセルである場合、ターゲットのコンポーネントキャリアごとのセルアクセスモード（複数の場合もある）も含まれる場合がある。

ＭＭＥ６は、ハンドオーバー必要メッセージ内でそのセル９−２、１０−２に関して受信されたＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）と、移動電話３に関する記憶されたＣＳＧ加入データとに基づいて、ＣＳＧセル９−２、１０−２ごとにアクセス制御／メンバーシップ検証を実行する（Ｓ８９）。また、ＭＭＥ６は、ターゲットセル９−２、１０−２ごとに事業者の課金構造の評価も実行し（アクセスモードにかかわらず）、何らかの（例えば、上記のような）課金問題が生じる場合には、そのセルへのハンドオーバーは容認されないと見なされ、そのセルに対する評価は失敗する。提供された全てのＣＳＧ ＩＤに対するアクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順が失敗する場合には、ＭＭＥ６は、ハンドオーバー準備失敗メッセージで応答することによって、ハンドオーバー手順を終了する。

全てのターゲットセルに対してその手順が失敗しないと仮定して、プロセスが継続する。

ＭＭＥ６は、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価が成功した各ターゲットセルのＣＳＧ ＩＤを含む、ハンドオーバー要求メッセージを生成する。ハイブリッドセル（ハンドオーバー必要メッセージ内のセルアクセスモードの存在によって識別される）ごとに、ＭＭＥ６は、移動電話３のＣＳＧメンバーシップ状態を判断し、そのＣＳＧメンバーシップ状態をハンドオーバー要求メッセージに含む。ＭＭＥ６は、ターゲットホーム基地局１１−２にハンドオーバー要求メッセージを送信する（Ｓ９０）。ハンドオーバー要求メッセージは、オープンアクセスモードセルごとにキャリアアグリゲーションが許可されるか否かの明示的な指示も含むことができる（例えば、上記のＣＳＧアクセス制御応答メッセージの場合に用いられたのと同様の「許可」又は「不許可」に設定された「ＣＣ許可」ＩＥを用いる）。

ターゲットホーム基地局１１−２は、ハンドオーバー要求メッセージ内で受信されたＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）が各ターゲットセル内でブロードキャストされるＣＳＧ ＩＤと一致することを検証し（Ｓ９２）、そのような検証に成功する場合には、適切にリソースを割り当てる。ハイブリッドアクセスモードセルの場合、ＣＳＧメンバーシップ状態が、移動電話３がメンバーであることを示す場合には、移動電話３によるアクセスを、（ハイブリッドセルを用いる非メンバー移動電話よりも）優先することができる。

ターゲットホーム基地局１１−２は、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順が成功したセルに対してキャリアアグリゲーションを実行することができる。しかしながら、ハンドオーバー要求メッセージ内にＣＳＧ ＩＤが存在しないＳセル１０に対しては、ターゲットホーム基地局１１−２はキャリアアグリゲーションを実行しない。受信されたＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）がターゲットホーム基地局１１−２によってブロードキャストされるＣＳＧ ＩＤにいずれも対応しない場合には、ハンドオーバーリソース割当ては失敗する。

ハイブリッドアクセスモードセルに対するハンドオーバー要求メッセージにおいてＣＳＧメンバーシップ状態及び関連するＣＳＧ ＩＤが受信されるが、そのＣＳＧ ＩＤがターゲットセルによってブロードキャストされるＣＳＧ ＩＤに対応しない場合には、ターゲットホーム基地局１１−２は、移動電話３が非メンバーであるかのように、その移動電話３に対してそのセルへのアクセスを提供する。この場合、ターゲットホーム基地局１１−２は、ハンドオーバー要求確認応答メッセージにおいて、これが当てはまる各ターゲットセルによってブロードキャストされた実際のＣＳＧ ＩＤを返送する。

ターゲットホーム基地局１１−２は、ＭＭＥ６に（存在する場合には、ＨｅＮＢ ＧＷ１５を介して）ハンドオーバー要求確認応答メッセージを送信する（Ｓ９４）。

ＭＭＥ６はソースホーム基地局１１−１にハンドオーバー命令メッセージを送信する（Ｓ９５）。その後、ソースホーム基地局１１−１は、移動電話３にハンドオーバー命令（移動制御情報を含むＲＲＣ接続再構成メッセージ）を送信し、ハンドオーバープロセスを終了する。

したがって、例えば、移動電話のユーザーが加入者でないＣＳＧを有するクローズドアクセスモードＳセルが提供されるコンポーネントキャリアを追加しようと試みることによって、ターゲットホーム基地局がキャリアアグリゲーションを不適切に実行しようと試みることなく、ハンドオーバーを効率的に行うことができる。

Ｘ２に基づくハンドオーバー
ここで、一例にすぎないが、図８のタイミング図を参照しながら、ホーム基地局１１−１と１１−２との間のＵＥ３のＸ２に基づくハンドオーバーが説明される。

当業者は理解するように、Ｘ２インターフェースは、基地局がそれを介して互いに通信するインターフェースである。Ｘ２に基づくハンドオーバーにおいて、ハンドオーバープロセスは、コアネットワークによって全体的に制御されることなく、ソース基地局とターゲット基地局との間で調整される。それゆえ、Ｘ２に基づくハンドオーバーは、コアネットワークにかかる負荷を低減するので好都合である。

図８に示されるように、移動電話３がソースホーム基地局１１−１との通信を確立すると、ソースホーム基地局１１−１は、移動電話３とコアネットワーク８のサービングゲートウェイとの間で（ＨＮＢ−ＧＷ１５を介して）パケットデータを中継する。移動電話３とソースホーム基地局１１−１との間の通信中に、移動電話の接続移動性の制御を助けるように、移動電話３とホーム基地局１１−１及び他の基地局との間の通信の特性が測定される。ホーム基地局１１−１は、ホーム基地局１１−１に測定報告を送信するために、移動電話３をトリガーするように動作可能である。

測定報告情報及び／又は他の無線リソース管理（ＲＲＭ：Radio Resource Management）情報に基づいて、ソースホーム基地局１１−１は、移動電話３をターゲットホーム基地局１１−２にハンドオフするか否かを判断することができる。移動電話３がターゲット基地局１１−２にハンドオフされることになると判断された場合、ソースホーム基地局１１−１は、ターゲットホーム基地局１１−２によって運用される、セルごとのＣＳＧ ＩＤ及びアクセスモード、並びにハイブリッドセルごとのアクセスモードを含むＣＳＧアクセス制御要求メッセージをＭＭＥ６に発行する。しかしながら、キャリアアグリゲーションのために送信されるＣＳＧアクセス制御要求メッセージとは異なり、そのＣＳＧアクセス制御要求メッセージは、その要求がハンドオーバーを目的とすることを示すように設定されたＣＳＧ要求タイプ表示を有する。

ＭＭＥ６は、ＣＳＧアクセス制御要求メッセージ内で受信されたＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）と、移動電話３に関して記憶されたＣＳＧ加入データとに基づいて、ＣＳＧセルごとのアクセス制御を実行する。全てのＣＳＧに関してアクセス制御手順が失敗する場合には、ＭＭＥ６は、ＣＳＧアクセス制御失敗メッセージで応答する。

そうでない場合には、ＭＭＥ６は、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価が成功した各ターゲットセルのＣＳＧ ＩＤを含むＣＳＧアクセス制御応答メッセージを生成する。ハイブリッドセルごとに（ＣＳＧアクセス制御要求メッセージ内のセルアクセスモードの存在によって識別される）、ＭＭＥ６は移動電話３のＣＳＧメンバーシップ状態を判断し、ＣＳＧメンバーシップ状態をＣＳＧアクセス制御応答メッセージに含む。ＭＭＥ６は、ＣＳＧアクセス制御応答メッセージをソースホーム基地局１１−２に返送する。

ソースホーム基地局１１−１は、サービス品質に関連する情報及び他のパラメーターのような、ターゲットホーム基地局１１−２がハンドオーバーを準備するために必要な情報を含むハンドオーバー要求をターゲットホーム基地局１１−２に送信する。ハンドオーバー要求メッセージは、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価が成功した各ターゲットセルのＣＳＧ ＩＤを含み、必要に応じて、メンバーシップ状態（すなわち、ＣＳＧアクセス制御応答に含まれるＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）／メンバーシップ状態）を含む。

ターゲットホーム基地局１１−２は、ハンドオーバー要求メッセージにおいて受信されたＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）が各ターゲットセルにおいてブロードキャストされたＣＳＧ ＩＤと一致することを検証し、そのような検証が成功し、ターゲットホーム基地局１１−２によって必要なリソースを与えることができる場合には、ターゲットは、必要とされるサービス品質等を与えるのに必要とされるリソースを構成する。ハイブリッドアクセスモードセルの場合、ＣＳＧメンバーシップ状態が、移動電話３がメンバーであることを示す場合には、移動電話３によるセルアクセスを（ハイブリッドセルを使用する非メンバー移動電話よりも）優先することができる。

ターゲットホーム基地局１１−２は、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順が成功したセルに対するキャリアアグリゲーションを実行することができる。しかしながら、ターゲットホーム基地局１１−２は、ＣＳＧ ＩＤがハンドオーバー要求メッセージ内に存在しないＳセル１０に対するキャリアアグリゲーションを実行しない。受信されたＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）がターゲットホーム基地局１１−２によってブロードキャストされたＣＳＧ ＩＤにいずれも対応しない場合には、ハンドオーバーリソース割当ては失敗する。

ハイブリッドアクセスモードセルに対するハンドオーバー要求メッセージにおいてＣＳＧメンバーシップ状態及び関連するＣＳＧ ＩＤが受信されるが、ＣＳＧ ＩＤがターゲットセルによってブロードキャストされたＣＳＧ ＩＤに対応しない場合には、ターゲットホーム基地局１１−２は、その移動電話３が非メンバーであるかのように、移動電話３にそのセルへのアクセスを提供する。この場合、ターゲットホーム基地局１１−２は、ハンドオーバー要求確認応答メッセージにおいて、これが当てはまる各ターゲットセルによってブロードキャストされた実際のＣＳＧ ＩＤを返送する。

物理層及びリンク層（Ｌ１及びＬ２）リソースが構成されると、ターゲットホーム基地局１１−２は、ソースホーム基地局１１−１にハンドオーバー要求確認応答メッセージを送信する。ハンドオーバー要求確認応答メッセージは、ハンドオーバーを実行するために無線リソース制御、ＲＲＣメッセージとして移動電話に送信されることになるトランスペアレントコンテナーも含む。

ソースホーム基地局１１−１がハンドオーバー要求確認応答を受信すると、又はダウンリンクにおいてハンドオーバー命令の送信が開始された直後に、ソースホーム基地局１１−１において受信されたデータが、ターゲットホーム基地局１１−２に転送され、移動電話３に中継されるように、データ転送を実行することができる。

その手順は、ダウンリンクＧＴＰ（ＧＰＲＳトンネリングプロトコル）トンネルがターゲットホーム基地局１１−１、１１−２におけるＧＴＰトンネル終点に向けられることを要求する経路切替要求手順によって継続する。具体的には、ソースホーム基地局１１−１からの経路切替要求に応答して、ＭＭＥ６は、サービングゲートウェイに更新ベアラ要求又は作成セッション要求を送信し、それにより、サービングゲートウェイはこの要求をパケットデータネットワークゲートウェイに中継することができる。

図８を参照して上記で説明された例では、ソースホーム基地局１１−１及びターゲットホーム基地局１１−２はコアネットワーク内の同じサービングゲートウェイによってサービングされる。この場合、図８に示されるように、ＭＭＥ６からサービングゲートウェイ７に、更にはサービングゲートウェイ７からＰＤＮゲートウェイに変更ベアラ要求メッセージが送信される。図８に示されるように、これらのメッセージはサービングゲートウェイ７によって、及びＰＤＮゲートウェイによって確認応答される。

図８を参照しながら説明される例では、変更ベアラ要求及び経路切替要求メッセージは、ターゲット基地局の各セルの加入者グループアクセスモードを示すデータと、関連するＣＳＧ ＩＤ（複数の場合もある）及びＣＳＧメンバーシップ指示とを含む。

コアネットワークにおいてダウンリンク経路が切り替えられた後に、ＵＥ３を宛先とするパケットがターゲットホーム基地局１１−２に送信され、進行中のデータ転送があれば継続することができるが、移動電話３への接続のためにソースホーム基地局１１−１において以前に予約されたリソースを解放することができる。

変更形態及び代替形態
様々な他の変更形態が当業者には明らかであり、ここでは詳細に説明しない。

上記の実施形態では、移動電話ベースの通信システムが説明された。当業者であれば理解するように、本出願において記載されるシグナリング技法を他の通信システムに用いることができる。他の通信ノード又は通信デバイスは、例えば、個人用携帯情報端末、ラップトップコンピューター、ウェブブラウザー等のようなユーザーデバイスを含むことができる。

上記の実施形態では、移動電話及びホーム基地局はそれぞれ送受信機回路部を含む。通常、これらの回路部は、専用ハードウェア回路から形成される。しかしながら、実施形態によっては、送受信機回路部の一部が、対応するコントローラーによって実行されるソフトウェアとして実現される場合がある。

上記の実施形態では、複数のソフトウェアモジュールが説明された。当業者であれば理解するように、それらのソフトウェアモジュールは、コンパイルされた形式でもコンパイルされていない形式でも提供することができ、コンピューターネットワークを介した信号として又は記録媒体上で、ＨＮＢ又は移動電話に供給することができる。さらに、このソフトウェアの一部又は全てによって実行される機能は、１つ又は複数の専用ハードウェア回路を用いて実行することができる。しかしながら、ソフトウェアモジュールの使用によって、基地局、ゲートウェイ及び移動電話の機能を更新するためにその基地局、ゲートウェイ、及び移動電話を更新するのが容易になるため、ソフトウェアモジュールの使用が好ましい。

ホーム基地局１１は、必ずしもＰＣＩを伴わない機構を用いて、例えば、グローバルセル識別（ＣＧＩ）構成から、又は運用管理及び保守（ＯＡＭ：Operations administration And Maintenance）システムからの明示的な指示から、Ｓセル１０のアクセスモードを決定することができる（例えば、図５のＳ３）ことが理解される。

図７及び図８を参照しながら上記で説明された具体例では、ハンドオーバー手順は、一方がＨＮＢ−ＧＷ１５を介して接続される、２つのホーム基地局１１間のハンドオーバーを参照しながら説明された。しかしながら、以下のシナリオにおける２つの基地局間のハンドオーバーにおいて同じハンドオーバー手順を用いることができる：ＨＮＢ−ＧＷ１５を介して接続される代わりに、ハンドオーバーに関与する両方の基地局がコアネットワーク８内のＭＭＥ６に直接接続される；ハンドオーバーに関与する両方の基地局が、１つ又は複数のＨＮＢ−ＧＷ１５を介してコアネットワーク８内のＭＭＥ６に間接的に接続される；及び／又はホーム基地局１１−１、１１−３の代わりに、転送に関与する一方又は両方の基地局をマクロ基地局（例えば、図１に示されるようなｅＮｏｄｅＢ又は基地局５）とすることができる。さらに、ソース基地局は単一セル（例えば、マクロセル）のみを運用することもできる。

図８を参照しながら説明された具体例では、ターゲット基地局（そこに通信リンクが転送される）は、ＭＭＥ６に、運用中の加入者グループアクセスモードを通知する。しかしながら、他の例では、ソース基地局が、ＭＭＥに、ターゲット基地局の加入者グループアクセスモードを通知することができる。別の実施形態では、ＭＭＥは、ターゲットＨＮＢの識別のみを知らされる場合があり、それに応答して、ＭＭＥは、ＭＭＥ若しくはコアネットワーク内にあるか、又は基地局のうちの１つ若しくは基地局ゲートウェイ内にあるデータベースから、そのターゲットＨＮＢに対する加入者グループアクセスモードに関する情報を検索することができる。

代替の実施形態、又は更なる実施形態では、図９に示されるように、ホーム基地局への接続が最初に設定されるときに、アクセス制御を実行することができる。この場合、変更初期ＵＥメッセージ（場合によっては専用メッセージ）が送信される場合があり、そのメッセージにおいて、ＣＳＧ ＩＤ（必要な場合）及び場合によってはセルアクセスモードを含むアクセス制御リストがＭＭＥに送信され、その後、更なるセルを追加する任意の決定が行われる。このリストは、その基地局によってサポートされる全てのセルを含む場合があるか、その基地局によってサポートされるオープンアクセスモード（場合によってはハイブリッドアクセスモード）セル及び移動電話がメンバーであることがわかっているＣＳＧを有するセルに限られる場合があるか、又は移動電話がメンバーであることがわかっているＣＳＧを有するセルだけに限られる場合がある。その後、ホーム基地局によってサポートされるセル（アクセス制御リストによって表される）ごとに、図５に関して説明されたのと同じようにして、アクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価を実行することができる。ＭＭＥは、適切な応答メッセージにおいて、これらのセルのセルごとのアクセス制御／メンバーシップ検証／課金評価手順の結果を返送し、キャリアアグリゲーションを許可できるか否かを示す。その後、ホーム基地局は、ＭＭＥから受信された情報に基づいて、特定のＳセルを使用するために移動電話を構成するように決定し、移動電話が任意のクローズドアクセスモードＣＳＧのメンバーであることを確認することを条件としてＳセルを追加することができる。

様々な他の変更形態が当業者には明らかであり、ここでは詳細に説明しない。

本発明者によって行われた本発明は幾つかの好ましい例示的な実施形態に基づいて説明されてきたが、本発明は例示的な実施形態には限定されず、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく種々の変更及び変形が可能であることは理解されるべきである。

本出願は、２０１１年８月１２日に出願された英国特許出願第１１１３９４３．３号を基礎としており、この英国特許出願の優先権の利益を主張する。この英国特許出願の開示は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。

Claims (41)

1. セルラー通信システムの通信装置であって、該通信装置は、
   第１のコンポーネントキャリアを用いる第１のセルと、更なるコンポーネントキャリアを用いる少なくとも１つの更なるセルとを運用する手段と、
   前記第１のセル内で動作している移動通信デバイスと通信する手段と、
   前記少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成しようと試みるべきであると判断する手段と、
   前記通信システムの通信エンティティに、前記少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを送信する手段と、
   前記通信エンティティから、更なるセルごとに、該更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを受信する手段と、
   前記移動通信デバイスと通信する手段であって、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された各更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成し、それによって前記移動通信デバイスは、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された各更なるセルを用いて通信するように構成され、前記移動通信デバイスは、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信されなかった各更なるセルを用いて通信するように構成されない、通信する手段と、
   を備える、通信装置。
2. 前記少なくとも１つの更なるセルは、クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルを含み、前記少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始する前記メッセージは、前記クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルの前記クローズド加入者グループを識別する情報（ＣＳＧ ＩＤ）を含む、請求項１に記載の通信装置。
3. 前記クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルは、少なくとも１つのクローズドアクセスモードセルを含む、請求項２に記載の通信装置。
4. 前記クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルは、少なくとも１つのハイブリッドアクセスモードセルを含む、請求項２又は３に記載の通信装置。
5. 前記少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始する前記メッセージは、前記各ハイブリッドアクセスモードセルの前記クローズド加入者グループを識別する情報を含む、請求項４に記載の通信装置。
6. 前記移動通信デバイスから、前記移動通信デバイスが前記クローズド加入者グループのメンバーであるか否かを前記クローズド加入者グループごとに示すメッセージを受信する手段を更に備える、請求項２〜５のいずれか一項に記載の通信装置。
7. 前記少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始する前記メッセージは、前記移動通信デバイスから受信された前記メッセージが、前記移動通信デバイスがそのメンバーであることを示す各クローズド加入者グループを識別する情報を含む、請求項６に記載の通信装置。
8. 前記少なくとも１つの更なるセルは、少なくとも１つのオープンアクセスモードセルを含む、請求項１〜７のいずれか一項に記載の通信装置。
9. 前記通信エンティティは移動管理エンティティを含む、請求項１〜８のいずれか一項に記載の通信装置。
10. 前記通信装置は基地局を含む、請求項１〜９のいずれか一項に記載の通信装置。
11. 通信装置がそれぞれのコンポーネントキャリアを用いて複数のセルのそれぞれを運用するセルラー通信システムの通信エンティティであって、前記複数のセルは、クローズド加入者グループが定義された複数のセルを含み、該通信エンティティは、
    前記セルのいずれかを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを受信する手段であって、前記メッセージは、前記クローズド加入者グループが定義された複数のセルのセルごとの前記クローズド加入者グループを識別する情報を含む、受信する手段と、
    前記セルごとに、該セルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを判断する手段と、
    前記セルごとに、該セルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを生成し送信する手段と、
    を備える、通信エンティティ。
12. 前記複数のセルは少なくとも１つのクローズドアクセスモードセルを含む、請求項１１に記載の通信エンティティ。
13. 前記判断する手段は、前記クローズドアクセスモードセルごとにアクセス制御手順を実行する手段と、前記アクセス制御手順に基づいて、前記セルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを判断する手段とを備える、請求項１２に記載の通信エンティティ。
14. 前記複数のセルは少なくとも１つのハイブリッドアクセスモードセルを含む、請求項１１〜１３のいずれか一項に記載の通信エンティティ。
15. 前記判断する手段は、ハイブリッドアクセスモードセルごとに（及び／又はクローズドアクセスモードセルごとに）メンバーシップ検証手順を実行する手段と、前記メンバーシップ検証に基づいて、前記セルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを判断する手段とを備える、請求項１４に記載の通信エンティティ。
16. 前記複数のセルは少なくとも１つのオープンアクセスモードセルを含む、請求項１１〜１５のいずれか一項に記載の通信エンティティ。
17. 前記判断する手段は、前記セルごとに運用課金ポリシーの評価を実行する手段と、前記課金評価に基づいて、前記セルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを判断する手段とを備える、請求項１１〜１６のいずれか一項に記載の通信エンティティ。
18. 前記セルのいずれかを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始する前記メッセージは、アクセス制御要求を含む、請求項１１〜１７のいずれか一項に記載の通信エンティティ。
19. 前記セルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるかを前記セルごとに示す前記メッセージは、アクセス制御応答メッセージを含む、請求項１８に記載の通信エンティティ。
20. 前記セルのいずれかを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始する前記メッセージは、ハンドオーバーメッセージを含む、請求項１１〜１７のいずれか一項に記載の通信エンティティ。
21. 前記セルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるかを前記セルごとに示す前記メッセージは、ハンドオーバー要求メッセージを含む、請求項２０に記載の通信エンティティ。
22. 前記生成し送信する手段は、前記セルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを前記セルごとに示す前記メッセージを通信装置（例えば、基地局）に送信するように動作可能である、請求項１１〜２１のいずれか一項に記載の通信エンティティ。
23. 前記生成し送信する手段は、前記セルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを前記セルごとに示す前記メッセージを、ハンドオーバー手順の一部として、ソース通信装置（例えば、基地局）に送信するように動作可能である、請求項２２に記載の通信エンティティ。
24. 前記生成し送信する手段は、前記セルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを前記セルごとに示す前記メッセージを、ハンドオーバー手順の一部として、ターゲット通信装置（例えば、基地局）に送信するように動作可能である、請求項２２に記載の通信エンティティ。
25. 前記生成し送信する手段は、前記セルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを前記セルごとに示す前記メッセージを、キャリアアグリゲーション手順の一部として、通信装置（例えば、基地局）に送信するように動作可能である、請求項２２に記載の通信エンティティ。
26. セルラー通信システムの通信装置であって、該通信装置は、
    移動通信デバイスと通信する手段と、
    前記通信デバイスとの通信を該通信装置からターゲット通信装置にハンドオーバーしようと試みるべきであると判断する手段と、
    前記ターゲット通信装置が、それぞれ異なるそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のターゲットセルを運用するという指示を受信する手段であって、前記複数のターゲットセルは、クローズド加入者グループが定義された複数のセルを含む、受信する手段と、
    前記移動通信デバイスが前記クローズド加入者グループのメンバーであるか否かに関するクローズド加入者グループごとの指示を入手する手段と、
    前記ターゲットセルのいずれかを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを前記通信システムの通信エンティティに送信する手段であって、前記メッセージは、前記移動通信デバイスがメンバーであるというそれぞれの指示が入手された各クローズド加入者グループを識別する情報を含む、送信する手段と、
    前記ターゲットセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許可可能である該ターゲットセルごとに前記ハンドオーバー手順を完了するように前記移動通信デバイスと通信する手段と、
    を備える、通信装置。
27. 前記受信する手段は、前記ターゲット通信装置が、それぞれ異なるそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のターゲットセルを運用するという前記指示を前記移動通信デバイスから受信するように動作可能である、請求項２６に記載の通信装置。
28. セルラー通信システムの通信装置であって、該通信装置は、
    それぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用する手段であって、前記複数のセルは、クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルを含む、運用する手段と、
    前記移動通信デバイスがそのメンバーである前記クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルにおいて動作している移動通信デバイスと通信する手段と、
    前記移動通信デバイスに関して、該移動通信デバイスが動作している少なくとも１つのセルのクローズド加入者グループメンバーシップが満了したという指示を入手する手段と、
    前記クローズド加入者グループメンバーシップが満了した前記各セル内の前記移動通信デバイスとのクローズド加入者グループに基づく通信を中止する手段と、
    を備える、通信装置。
29. 前記クローズド加入者グループメンバーシップが満了した前記少なくとも１つのセルは、クローズドアクセスモードセルを含む、請求項２８に記載の通信装置。
30. 前記クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルは、少なくとも１つのハイブリッドアクセスモードセルを含み、前記クローズド加入者グループに基づく通信を中止する手段は、前記移動通信デバイスが前記少なくとも１つのハイブリッドアクセスモードセル内で非クローズド加入者グループメンバーとして通信を継続できるようにするよう動作可能である、請求項２８又は２９に記載の通信装置。
31. 前記クローズド加入者グループメンバーシップが満了した前記各セル内での前記移動通信デバイスとの前記クローズド加入者グループに基づく通信が中止されたという通知を生成する手段と、前記通知を前記通信システムの通信エンティティ（例えば、移動管理エンティティ）に送信する手段とを更に備える、請求項２８〜３０のいずれか一項に記載の通信装置。
32. 前記入手する手段は、前記移動通信デバイスに関して、該移動通信デバイスが動作している少なくとも１つのセルのクローズド加入者グループメンバーシップが満了したという前記指示を、前記通信システムの通信エンティティ（又は前記通信エンティティ）（例えば、移動管理エンティティ）から受信するように動作可能である、請求項２８〜３１のいずれか一項に記載の通信装置。
33. クローズド加入者グループに基づく通信を中止する前記手段は、前記メンバーシップ満了に応答して、クローズド加入者グループメンバーシップが満了した前記少なくとも１つのセルから前記複数のセルのうちの少なくとも１つの更なるセルに前記移動通信デバイスとの通信を転送するように動作可能である、請求項２８〜３０のいずれか一項に記載の通信装置。
34. セルラー通信システムの通信装置であって、該通信装置は、
    それぞれのコンポーネントキャリアを用いて複数のセルのそれぞれを運用する手段と、
    移動通信デバイスと通信する手段と、
    前記通信システムの通信エンティティに、前記セルのうちの少なくとも１つを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否か調べる手順を開始するメッセージを送信する手段と、
    前記通信エンティティから、前記調べる手順を開始するメッセージによって示されるセルごとに、前記セルのうちの少なくとも１つを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを受信する手段と、
    前記移動通信デバイスと通信する手段であって、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された少なくとも１つのセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成する、通信する手段と、
    を備える、通信装置。
35. 通信装置がそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用するセルラー通信システムの移動通信デバイスであって、前記複数のセルは、クローズド加入者グループが定義された複数のセルを含み、該移動通信デバイスは、
    前記通信装置から、前記クローズド加入者グループが定義された複数のセルのセルごとに前記クローズド加入者グループを識別する情報（クローズド加入者グループ ＩＤ）を受信する手段と、
    前記セルごとの前記クローズド加入者グループを識別する前記受信された情報から、前記移動通信デバイスが前記クローズド加入者グループのメンバーであるか否かを判断する手段と、
    クローズド加入者グループごとに、前記クローズド加入者グループを識別する情報と、前記クローズド加入者グループ内の前記移動通信デバイスのメンバーシップを示す情報とを含むメッセージを生成し送信する手段と、
    を備える、移動通信デバイス。
36. セルラー通信システムの通信装置によって実行される方法であって、該方法は、
    第１のコンポーネントキャリアを用いる第１のセルと、更なるコンポーネントキャリアを用いる少なくとも１つの更なるセルとを運用することと、
    前記第１のセル内で動作している移動通信デバイスと通信することと、
    前記少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成しようと試みるべきであることを判断することと、
    前記通信システムの通信エンティティに、前記少なくとも１つの更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを送信することと、
    前記通信エンティティから、前記更なるセルごとに、該更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを受信することと、
    前記移動通信デバイスと通信することであって、そのような構成が許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された各更なるセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成し、それによって、前記移動通信デバイスは、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された各更なるセルを用いて通信するように構成され、前記移動通信デバイスは、そのように構成することが許されるべきであるというそれぞれの指示が受信されなかった各更なるセルを用いて通信するように構成されないことと、
    を含む、方法。
37. 通信装置がそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用するセルラー通信システムの通信エンティティによって実行される方法であって、前記複数の前記セルは、クローズド加入者グループが定義された複数のセルを含み、該方法は、
    前記セルのいずれかを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを受信することであって、前記メッセージは、クローズド加入者グループが定義された前記複数のセルのセルごとの前記クローズド加入者グループを識別する情報を含むことと、
    前記セルごとに、該セルを用いて通信するように移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを判断することと、
    前記セルごとに、該セルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを生成し送信することと、
    を含む、方法。
38. セルラー通信システムの通信装置によって実行される方法であって、該方法は、
    移動通信デバイスと通信することと、
    前記移動通信デバイスとの通信を前記通信装置からターゲット通信装置にハンドオーバーしようと試みるべきであることを判断することと、
    前記ターゲット通信装置が、それぞれ異なるそれぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のターゲットセルを運用するという指示を受信することであって、前記複数のターゲットセルは、クローズド加入者グループが定義された複数のセルを含むことと、
    前記移動通信デバイスが前記クローズド加入者グループのメンバーであるか否かに関するクローズド加入者グループセルごとの指示を入手することと、
    前記ターゲットセルのいずれかを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを前記通信システムの通信エンティティに送信することであって、前記メッセージは前記移動通信デバイスがメンバーであるというそれぞれの指示が入手された各クローズド加入者グループを識別する情報を含むことと、
    前記ターゲットセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許可可能である該ターゲットセルごとに前記ハンドオーバー手順を完了するように前記移動通信デバイスと通信することと、
    を含む、方法。
39. セルラー通信システムの通信装置によって実行される方法であって、該方法は、
    それぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用することであって、前記複数のセルは、クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルを含むことと、
    前記移動通信デバイスがそのメンバーである前記クローズド加入者グループが定義された少なくとも１つのセルにおいて動作している移動通信デバイスと通信することと、
    前記移動通信デバイスに関して、該移動通信デバイスが動作している少なくとも１つのセルのクローズド加入者グループメンバーシップが満了したという指示を入手することと、
    前記クローズド加入者グループメンバーシップが満了した前記各セル内の前記移動通信デバイスとのクローズド加入者グループに基づく通信を中止することと、
    を含む、方法。
40. セルラー通信システムの通信装置によって実行される方法であって、該方法は、
    それぞれのコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用することと、
    移動通信デバイスと通信することと、
    前記通信システムの通信エンティティに、前記セルのうちの少なくとも１つを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを調べる手順を開始するメッセージを送信することと、
    前記通信エンティティから、前記調べる手順を開始するメッセージによって示されるセルごとに、前記セルのうちの少なくとも１つを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することが許されるべきであるか否かを示すメッセージを受信することと、
    前記移動通信デバイスと通信することであって、そのような構成が許されるべきであるというそれぞれの指示が受信された少なくとも１つのセルを用いて通信するように前記移動通信デバイスを構成することと、
    を含む、方法。
41. 通信装置がそれぞれコンポーネントキャリアを用いる複数のセルのそれぞれを運用するセルラー通信システムの移動通信デバイスによって実行される方法であって、前記複数のセルは、クローズド加入者グループが定義された複数のセルを含み、該方法は、
    前記通信装置から、前記クローズド加入者グループが定義された複数のセルのセルごとの前記クローズド加入者グループを識別する情報（クローズド加入者グループ ＩＤ）を受信することと、
    前記セルごとの前記クローズド加入者グループを識別する前記受信された情報から、前記移動通信デバイスが前記クローズド加入者グループのメンバーであるか否かを判断することと、
    クローズド加入者グループごとに、前記クローズド加入者グループを識別する情報と、前記クローズド加入者グループ内の前記移動通信デバイスのメンバーシップを示す情報とを含むメッセージを生成し送信することと、
    を含む、方法。

Images