JP5780898B2 - 情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラムに関する。
近年、ネットワーク上には、動画データや静止画データや音声データ等の各種コンテンツを提供するコンテンツ提供サイトが存在する。例えば、動画共有サイト等と呼ばれるコンテンツ提供サイトは、ユーザ端末から投稿(アップロード)された各種コンテンツを蓄積し、コンテンツの視聴要求を受け付けた場合に、蓄積しているコンテンツの中から視聴要求に対応するコンテンツを提供する。
このようなコンテンツ提供サイトが保持するコンテンツには、コンテンツの投稿者によって作成された付加情報が付加される。かかる付加情報の例としては、コンテンツのタイトル(作品名等)、コンテンツの制作者名、コンテンツに描出される人物の名称である出演者名、投稿者名、コンテンツの発表年月日等が挙げられる。また、付加情報の他の例としては、動画データ等のコンテンツを視聴する視聴者によって投稿されるコメント等も挙げられる。
特開2010−198111号公報
しかしながら、従来技術では、コンテンツ提供サイトによって提供されるコンテンツに付加されている付加情報を同様のコンテンツ毎に収集することが困難であった。この点について、以下に一例を挙げて説明する。
例えば、テレビ番組を制作する放送局等は、テレビ番組の動画データが動画共有サイトに不正に投稿されているかを監視する場合がある。このとき、放送局は、テレビ番組の番組名や出演者名等を検索キーとして各動画共有サイトを検索し、検索キーと一致する付加情報が付加されている動画データを動画共有サイトから取得することで、動画データの不正投稿を監視する。しかし、このような監視をかいくぐるために投稿者によって番組名(タイトル)や出演者名以外の付加情報が動画データに付加されている場合には、放送局は、監視対象のテレビ番組に対応する全ての動画データを動画共有サイトから取得することが困難となる。このため、放送局としては、監視精度を向上させるために、監視対象となる動画データに付加されている付加情報を網羅的に認識しておくことを要するが、かかる動画データの付加情報を網羅的に取得することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、同様のコンテンツに付加されている付加情報を提供することができる情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラムを提供することを目的とする。
実施形態に係る情報提供装置は、コンテンツの原盤から得られた原盤データを受け付ける受付部と、コンテンツ提供サイトによって提供されるコンテンツであって、当該コンテンツを作成したコンテンツ作成者と異なるユーザによって作成された付加情報が付加されたコンテンツのうち、前記受付部によって受け付けられた原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含むコンテンツに付加されている付加情報群を出力する出力部とを備えたことを特徴とする。
実施形態に係る情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラムは、同様のコンテンツに付加されている付加情報を提供することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るネットワークシステムの構成例を示す図である。 図2は、実施例2に係る情報提供装置の構成例を示す図である。 図3は、実施例2におけるFP記憶部の一例を示す図である。 図4は、実施例2における付加情報記憶部の一例を示す図である。 図5は、実施例2に係る情報提供装置による出力処理手順を示すフローチャートである。 図6は、実施例3に係る情報提供装置の構成例を示す図である。 図7は、実施例3における原盤記憶部の一例を示す図である。 図8は、実施例3に係る情報提供装置による出力処理手順を示すフローチャートである。 図9は、実施例3における原盤記憶部の一例を示す図である。 図10は、原盤データを分割する処理を説明するための図である。 図11は、統計情報の出力処理を説明するための図である。
以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本願に係る情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラムが限定されるものではない。
まず、図1を用いて、実施例1に係るネットワークシステムについて説明する。図1は、実施例1に係るネットワークシステムの構成例を示す図である。図1に例示するように、実施例1に係るネットワークシステムには、コンテンツ提供サーバ10〜10と、端末装置20と、情報提供装置100とが含まれる。なお、以下では、コンテンツ提供サーバ10〜10を区別する必要がない場合には、これらを総称して「コンテンツ提供サーバ10」と表記する場合がある。
コンテンツ提供サーバ10は、コンテンツ提供サイトを提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置等のコンピュータである。実施例1におけるコンテンツ提供サーバ10は、コンテンツである動画データを不特定のユーザや特定のユーザに共有させる動画共有サービスを提供するものとする。例えば、コンテンツ提供サーバ10は、YouTube(登録商標)等に該当し、ユーザによって投稿された動画データを蓄積し、各ユーザからの視聴要求に応じて動画データを各ユーザに提供する。
ここで、コンテンツ提供サーバ10に投稿される動画データについて説明すると、コンテンツ提供サーバ10には、同様の動画データが投稿される場合がある。例えば、コンテンツ提供サーバ10は、テレビ番組G1の動画データV1が投稿者C1によって投稿されるとともに、同一のテレビ番組G1の動画データV2が投稿者C2によって投稿される場合がある。この例では、異なる投稿者C1、C2によって同一のテレビ番組G1の動画データV1、V2が投稿される例を示したが、コンテンツ提供サーバ10は、同一の投稿者によって同一のテレビ番組G1の動画データV1、V2が投稿される場合もある。
また、コンテンツ提供サーバ10は、動画データが分割されて投稿される場合がある。例えば、テレビ番組G1の動画データV1における再生時間が「30分」である場合に、コンテンツ提供サーバ10は、かかる動画データV1の再生位置「0分〜15分」に該当する動画データV11が投稿される場合もあれば、動画データV1の再生位置「15分〜30分」に該当する動画データV12が投稿される場合もあり、さらに、動画データV1の再生位置「10分〜20分」に該当する動画データV13が投稿される場合もある。
そして、このようなコンテンツ提供サーバ10に蓄積される動画データには、動画のタイトル、出演者名、動画の作成者名(著者名)、投稿者名、動画の発表年月日等の付加情報が付加される。かかる付加情報は、動画データが投稿される際に投稿者によって付加される。すなわち、ここでいう付加情報は、動画データの原盤を制作した制作者と異なるユーザによって作成されたものである。例えば、投稿者がテレビ番組の動画データV1とともに、タイトル(番組名等)、出演者名、動画の作成者名(放送局名)、投稿者名、発表年月日(放送日)等の付加情報をコンテンツ提供サーバ10に投稿した場合、かかる付加情報は、テレビ番組の制作者である放送局とは異なる投稿者によって作成されることとなる。このため、コンテンツ提供サーバ10に蓄積されている動画データの付加情報は、投稿者によって自由に記載可能な情報であるので、表記揺れがある可能性が高い。さらに、コンテンツ提供サーバ10は、日本国向けのサイトを提供するとは限らず、外国向けサイトを提供する場合もある。このため、各コンテンツ提供サーバ10に蓄積される動画データの付加情報は、日本語で記述されている場合もあれば、外国語で記述されている場合もある。
実施例1に係る情報提供装置100は、上記のコンテンツ提供サーバ10に蓄積されている動画データを収集する。そして、情報提供装置100は、コンテンツ(上記例では、動画データ)の原盤から得られた原盤データを端末装置20から受け付けた場合に、コンテンツ提供サーバ10から収集した動画データのうち、原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む動画データに付加されている付加情報群を端末装置20に出力する。これにより、情報提供装置100は、コンテンツ提供サーバ10によって提供される動画データのうち、原盤データに対応する動画データに付加されている付加情報群を端末装置20のユーザに提供することを可能にする。以下に、この点について端末装置20及び情報提供装置100の構成例とともに説明する。
端末装置20は、ユーザによって利用される情報処理装置であり、例えば、PC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistant)等である。なお、端末装置20は、例えば、放送局や、動画の不正アップロードを監視する監視者等によって利用される。かかる端末装置20は、図1に例示するように、入力部21と、表示部22と、送受信部23と、原盤FP(Finger Print)生成部24とを有する。
入力部21は、端末装置20のユーザから各種操作の入力を受け付ける入力デバイスであり、例えば、キーボードやマウス等である。表示部22は、各種情報を表示制御する表示デバイスであり、例えば、グラフィックカード及び液晶ディスプレイ等である。なお、端末装置20は、入力部21と表示部22とが一体化されたタッチパネル式の表示部(タッチディスプレイ等)を有してもよい。
送受信部23は、図示しないネットワーク網等を介して、情報提供装置100との間で各種データを送受信する。かかる送受信部23は、例えば、通信制御を行う電子回路やNIC(Network Interface Card)等である。
原盤FP生成部24は、ユーザから入力部21を介して動画データを入力された場合に、かかる動画データの特徴量を生成する。具体的には、実施例1における原盤FP生成部24は、動画の原盤から得られた原盤データを入力部21から受け付け、かかる原盤データにおける各再生位置に対応する特徴量を生成する。例えば、原盤FP生成部24は、原盤データを形成するフレーム毎に特徴量を算出したり、原盤データを形成する所定数のフレーム毎に特徴量を算出したり、下記の「参考文献1」に開示されている技術を用いて、原盤データの特徴を示すFP(Finger Print)を生成する。そして、原盤FP生成部24は、このようにして生成した原盤データの特徴量を送受信部23を介して情報提供装置100に送信する。なお、実施例1における原盤FP生成部24は、下記の「参考文献1」に開示されている技術を用いて、原盤データのFPを生成するものとする。
〔参考文献1〕国際公開第2008/150109号(PCT/KR2008/003142)
上記の原盤FP生成部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、図示しない記憶装置に記憶されているプログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。また、例えば、原盤FP生成部24は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
ここで、上述した原盤データとは、コンテンツの元となるオリジナルデータや、複製された未編集のオリジナルデータ等に該当する。例えば、コンテンツがテレビ番組の動画データである場合には、かかるコンテンツの原盤データとは、放送局が保持するテレビ番組のオリジナルデータや、かかるテレビ番組が録画されることで生成された未編集の動画データ等に該当する。また、例えば、コンテンツが映画の動画データである場合には、かかるコンテンツの原盤データとは、映画制作者が販売しているDVD(Digital Versatil e Disc)やブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等の記録媒体に記憶されている映画の動画データや、映画制作者が配信している映画の動画データ等に該当する。また、例えば、コンテンツが音楽の音声データである場合には、かかるコンテンツの原盤データとは、レコード会社等が販売しているCD(Compact Disc)に記憶されている音声データや、レコード会社が配信している音声データ等に該当する。
情報提供装置100は、ネットワーク情報に配置された情報処理装置であり、例えば、サーバ装置等のコンピュータである。かかる情報提供装置100は、受付部110と、出力部120とを有する。
受付部110は、端末装置20の送受信部23によって送信される原盤データのFPを受け付ける。出力部120は、コンテンツ提供サーバ10によって提供される動画データのうち、受付部110によって受け付けられた原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPを含むコンテンツに付加されている付加情報群を端末装置20に出力する。かかる場合に、端末装置20の表示部22は、情報提供装置100から受信した付加情報群を表示制御する。
なお、上記の受付部110及び出力部120は、例えば、CPUやMPU等によって、図示しない記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、例えば、受付部110及び出力部120は、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
上述してきたように、実施例1に係る情報提供装置100は、コンテンツの原盤から得られた原盤データを受け付ける受付部110と、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツ(上記例では、動画データ)であって、かかるコンテンツを作成したコンテンツ作成者と異なるユーザによって作成された付加情報が付加されたコンテンツのうち、受付部110によって受け付けられた原盤データにおける特徴量(上記例では、FP)の一部又は全部と略同一の特徴量を含むコンテンツに付加されている付加情報群を出力する出力部120とを有する。
これにより、実施例1に係る情報提供装置100は、未編集のオリジナルデータに相当する原盤データの一部又は全部に対応するコンテンツ(上記例では、動画データ)の付加情報群を収集することができるので、同様のコンテンツに付加されている付加情報を提供することができる。
したがって、実施例1に係る情報提供装置100は、同一の動画データや分割された動画データがコンテンツ提供サーバ10に投稿されている場合であっても、原盤データのFPの一部又は全部と略同一のFPを含む動画データであるか否かを判定することにより、各動画データを同様のコンテンツとして扱うことができるので、各動画データに付加されている付加情報を網羅的に収集することができる。また、情報提供装置100は、コンテンツ提供サーバ10が保持する動画データの付加情報が日本語以外の言語で記述されている場合であっても、原盤データのFPの一部又は全部と略同一のFPを含む動画データの付加情報を収集するので、原盤データに対応する同様の動画データに付加されている付加情報群を網羅的に収集することができる。
次に、上記実施例1に係るネットワークシステムの利用例について説明する。ここでは、端末装置20のユーザが放送局であり、かかる放送局が、コンテンツ提供サーバ10にアニメ番組「ワンピース(登録商標、以下同様)」が不正投稿されているかを監視するものとする。このとき、放送局は、端末装置20にアニメ番組「ワンピース」の原盤データを入力する。これにより、端末装置20の原盤FP生成部24は、原盤データのFPを生成して情報提供装置100に送信する。そして、情報提供装置100は、上述した処理を行うことにより、コンテンツ提供サーバ10に投稿された「ワンピース」の動画データのうち、原盤データに対応する動画データの付加情報群を収集し、収集した付加情報群を端末装置20に出力する。これにより、端末装置20のユーザである放送局は、コンテンツ提供サーバ10に蓄積されている多数の動画データから、「ワンピース」の動画データに付加されている付加情報群を網羅的に取得することができる。例えば、同一の「ワンピース」の動画データであっても、付加情報「ワンピース」や、付加情報「ONE PIECE(登録商標)」や、付加情報「海賊王」や、外国語で記述された付加情報等が付加されている場合がある。放送局は、実施例1に係るネットワークシステムを利用することにより、このように表記揺れのある付加情報群を取得することができる。この結果、放送局は、網羅的に収集された付加情報群を用いてコンテンツ提供サーバ10から動画データを検索することにより、テレビ番組G1に対応する動画データを網羅的に取得することができるので、精度の高い監視を行うことができる。
なお、上記実施例1では、コンテンツ提供サーバ10がYouTube(登録商標)等である例を挙げたが、コンテンツ提供サーバ10は、コンテンツをアップロードするためのアップロード場所を提供するファイルアップロードサイト等であってもよい。かかる場合には、情報提供装置100の出力部120は、ファイルアップロードサイトであるコンテンツ提供サーバ10に保持されるコンテンツ(動画データ等)のうち、受付部110によって受け付けられた原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPを含むコンテンツに付加されている付加情報群を端末装置20に出力する。
次に、実施例2では、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツを予め収集しておく例について説明する。
まず、図2を用いて、実施例2に係る情報提供装置200について説明する。図2は、実施例2に係る情報提供装置200の構成例を示す図である。なお、図2では図示することを省略したが、情報提供装置200には、図1に示した情報提供装置100と同様に、コンテンツ提供サーバ10と端末装置20と接続される。
図2に例示するように、実施例2に係る情報提供装置200は、IF(interface)部210と、コンテンツ記憶部220と、制御部230とを有する。IF部210は、コンテンツ提供サーバ10や端末装置20との間で各種データを送受信するNIC等である。
コンテンツ記憶部220は、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置であり、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツに関する各種情報を記憶する。かかるコンテンツ記憶部220は、FP記憶部221と付加情報記憶部222とを有する。
FP記憶部221は、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツである動画データのFPを記憶する。なお、FP記憶部221が記憶するFPは、後述するFP生成部232によって生成される。
ここで、図3に、実施例2におけるFP記憶部221の一例を示す。図3に示した例では、FP記憶部221は、「コンテンツID」と「FP」とを対応付けて記憶する。「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別子を示す。「FP」は、コンテンツを特定可能な情報であるFPを示す。図3では、コンテンツID「C001」によって識別される動画データのFPが「FP001」であり、コンテンツID「C002」によって識別される動画データのFPが「FP002」であることを示している。
付加情報記憶部222は、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツである動画データに付加されている付加情報を記憶する。なお、付加情報記憶部222が記憶する付加情報は、後述する付加情報抽出部233によって生成される。
ここで、図4に、実施例2における付加情報記憶部222の一例を示す。図4に示した例では、付加情報記憶部222は、「コンテンツID」と「付加情報」とを対応付けて記憶する。「コンテンツID」は、図3に示したコンテンツIDに対応する。「付加情報」は、コンテンツに付加されている付加情報を示す。
図4では、コンテンツID「C001」によって識別される動画データに付加されている付加情報が「アニメ#1」、「ユーザX」及び「2011年8月21日10時15分30秒」であること示している。例えば、「アニメ#1」は動画データのタイトルを示し、「ユーザX」は動画データの投稿者名を示し、「2011年8月21日10時15分30秒」は動画データの発表年月日(放送日等)を示す。また、図4に示したコンテンツID「C002」や「C003」に対応する付加情報のように、付加情報記憶部222は、日本語以外の言語で記述された付加情報についても記憶する。
図2の説明に戻って、制御部230は、情報提供装置200による各種処理を制御する。例えば、制御部230は、CPUやMPU等によって、図示しない記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、例えば、制御部230は、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。かかる制御部230は、収集部231と、FP生成部232と、付加情報抽出部233と、受付部234と、出力部235とを有する。
収集部231は、コンテンツ提供サーバ10からコンテンツを収集する。例えば、収集部231は、クローラ(Crawler)等のプログラムにより実現され、定期的にコンテンツ提供サーバ10にアクセスすることにより、コンテンツ提供サーバ10によって提供される動画データを収集する。そして、収集部231は、コンテンツ提供サーバ10から収集した各動画データにコンテンツIDを付与し、動画データとコンテンツIDとをFP生成部232及び付加情報抽出部233に出力する。
FP生成部232は、収集部231によって収集された動画データのFPを生成し、かかる動画データのコンテンツIDとFPとを対応付けてFP記憶部221に格納する。実施例2におけるFP生成部232は、上記の「参考文献1」に開示されている技術を用いて、動画データのFPを生成する。具体的には、FP生成部232は、「参考文献1」に開示されている技術を用いることにより、時間軸に各フレームが対応付けられている動画データから、時間軸に沿ったデータ列(例えば、「0」と「1」)をFPとして生成する。例えば、FPが「1010111000・・・0111011110」である場合、先頭の「1010111000」は、動画データのうち先頭の再生位置に対応する動画データの特徴量を示し、後尾の「0111011110」は、動画データのうち後尾の再生位置に対応する動画データの特徴量を示す。なお、図3に示した例では、FP記憶部221のFPに「FP001」といった情報が記憶される例を示したが、これは説明を簡単するためにFPを概念的に示したものであり、FP自体を示すものではない。
付加情報抽出部233は、収集部231によって収集された動画データに付加されている付加情報を抽出し、かかる動画データのコンテンツIDと付加情報とを対応付けて付加情報記憶部222に格納する。例えば、付加情報抽出部233は、動画データに付加されているメタデータを付加情報として抽出する。
受付部234は、IF部210を介して、端末装置20の送受信部23によって送信される原盤データのFPを受け付ける。
出力部235は、受付部234によって受け付けられた原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得し、取得した付加情報群をIF部210を介して端末装置20に出力する。具体的には、出力部235は、原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応するコンテンツIDをFP記憶部221から取得する。そして、出力部235は、FP記憶部221から取得したコンテンツIDに対応する付加情報を付加情報記憶部222から取得し、取得した付加情報を端末装置20に出力する。
例えば、受付部234によって受け付けられた原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPが「FP001」、「FP002」及び「FP003」であるものとする。かかる場合に、出力部235は、「FP001」に対応するコンテンツID「C001」と、「FP002」に対応するコンテンツID「C002」と、「FP003」に対応するコンテンツID「C003」とをFP記憶部221から取得する。そして、出力部235は、コンテンツID「C001」に対応する付加情報(「アニメ#1」等)と、コンテンツID「C002」に対応する付加情報と、コンテンツID「C003」に対応する付加情報とを付加情報記憶部222から取得し、取得した全ての付加情報を端末装置20に出力する。
なお、上述した端末装置20と情報提供装置200とは、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)やHTTPS(Hypertext Transfer Protocol over Secure Socket Layer)等に従って各種データを送受してもよい。具体的には、端末装置20は、ブラウザを制御するブラウザ制御部を有し、かかるブラウザ制御部による制御によって、ブラウザを表示部22に表示したり、ウェブページの取得要求であるHTTPリクエスト等を情報提供装置200に送信したり、情報提供装置200から取得したウェブページをブラウザ上に表示したりする。また、情報提供装置200の制御部230は、情報提供装置200をWebサーバとして動作させるWeb制御部を有し、端末装置20から受信するHTTPリクエストに応じて、HTML(HyperText Markup Language)ファイルを端末装置20に送信する。
上記例のように、情報提供装置200がWebサーバとして動作する場合、情報提供装置200のWeb制御部は、例えば、原盤データのFPをアップロードするためのアップロード画面を形成するHTMLファイルを端末装置20に送信する。端末装置20のブラウザ制御部は、アップロード画面をブラウザ上に表示し、かかるアップロード画面において原盤データをアップロードする操作が行われた場合に、かかる原盤データのFPを情報提供装置200に送信する。そして、情報提供装置200のWeb制御部は、出力部235によって出力される付加情報群が記載された検索結果画面を形成するHTMLファイルを端末装置20に送信する。これにより、端末装置20のブラウザ制御部は、付加情報群が記載された検索結果画面をブラウザ上に表示する。
次に、図5を用いて、実施例2に係る情報提供装置200による出力処理手順について説明する。図5は、実施例2に係る情報提供装置200による出力処理手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、情報提供装置200の受付部234は、端末装置20から原盤データのFPを受け付けたか否かを監視する(ステップS101)。そして、受付部234は、原盤データのFPを受け付けていない場合には(ステップS101否定)、原盤データのFPを受け付けるまで待機する。
一方、情報提供装置200の出力部235は、受付部234によって原盤データのFPを受け付けられた場合に(ステップS101肯定)、コンテンツ記憶部220を参照することにより、原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPを含むコンテンツ(動画データ)に付加されている付加情報群を取得する(ステップS102)。そして、出力部235は、取得した付加情報群を端末装置20に出力する(ステップS103)。
上述してきたように、実施例2に係る情報提供装置200は、動画データであるコンテンツの原盤から得られた原盤データを受け付け、コンテンツ提供サーバ10によって提供される動画データのうち、原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPを含む動画データに付加されている付加情報群を出力する。これにより、実施例2に係る情報提供装置200は、同様のコンテンツに付加されている付加情報を提供することができる。
また、実施例2に係る情報提供装置200は、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツである動画データを収集する収集部231と、収集部231によって収集された動画データのFPと、かかる動画データに付加されている付加情報とを記憶するコンテンツ記憶部220とを有する。これにより、実施例2に係る情報提供装置200は、コンテンツ提供サーバ10によって提供される動画データのFP及び付加情報を予め収集しておくので、端末装置20から原盤データのFPを受け付けた場合に、即座に付加情報群を端末装置20に提供することができる。
上記実施例1及び2では、情報提供装置が端末装置20から原盤データのFPを受け付ける例を示した。しかし、情報提供装置は、原盤データを保持し、かかる原盤データを特定するための検索キーを端末装置20から受け付けてもよい。例えば、情報提供装置は、原盤データを特定するための検索キーとして、静止画データ(スクリーンショット等)や、原盤データの一部分である動画データ等を受け付けてもよい。そして、情報提供装置は、端末装置20から受け付けた静止画データや動画データ等が含まれる原盤データを用いて、上記実施例1や2において説明した付加情報群の収集処理を行ってもよい。そこで、実施例3では、情報提供装置が原盤データを保持する例について説明する。なお、以下では、既に示した構成部位と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
まず、図6を用いて、実施例3に係る情報提供装置について説明する。図6は、実施例3に係る情報提供装置300の構成例を示す図である。なお、図6では図示することを省略したが、情報提供装置300には、図1に示した情報提供装置100と同様に、コンテンツ提供サーバ10と端末装置20と接続される。図6に例示するように、実施例3に係る情報提供装置300は、IF部210と、コンテンツ記憶部220と、原盤記憶部323と、制御部330とを有する。
原盤記憶部323は、原盤データのFPを記憶する。図7に、実施例3における原盤記憶部323の一例を示す。図7に示した例では、原盤記憶部323は、「原盤ID」と「FP」とを対応付けて記憶する。「原盤ID」は、原盤データを識別するための識別子を示す。「FP」は、原盤データを特定可能な情報であるFPを示す。図7に示した例では、原盤ID「Or111」によって識別される原盤データのFPが「FP111」であり、原盤ID「Or222」によって識別される原盤データのFPが「FP222」であることを示している。
なお、原盤記憶部323に記憶される各種情報は、例えば、原盤を有する放送局や配給元等によって原盤データが情報提供装置300にアップロードされることにより記憶される。このとき、情報提供装置300のFP生成部232は、原盤データがアップロードされた場合に、かかる原盤データの原盤ID及びFPを生成し、生成した原盤IDとFPとを対応付けて原盤記憶部323に格納してもよい。また、情報提供装置300は、例えば、EPG(Electronic Program Guide)等に基づいてテレビ番組を録画し、録画した原盤データの原盤IDとFPとを対応付けて原盤記憶部323に格納してもよい。
図6の説明に戻って、制御部330の受付部334は、原盤データのFPを検索するための検索キーとして静止画データや動画データを端末装置20から受け付ける。かかる静止画データや動画データは、原盤データ自体である必要はなく、原盤データの一部分等の任意のデータであればよい。そして、実施例3における受付部334は、検索キーとなる静止画データや動画データを受け付けた場合に、かかる静止画データや動画データのFPと略同一のFPを含む原盤データのFPを原盤記憶部323から取得し、取得した原盤データのFPを出力部235に出力する。
例えば、受付部334によって受け付けられた静止画データのFPが原盤記憶部323に記憶されている「FP111」の一部と略同一であるものとする。かかる場合に、受付部334は、原盤ID「Or111」によって識別される原盤データの「FP111」を出力部235に出力する。
なお、受付部334によって受け付けられた静止画データや動画データのFPは、FP生成部232によって生成されてもよいし、受付部334によって生成されてもよい。
実施例3における出力部235は、受付部334によって原盤記憶部323から取得された原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得し、取得した付加情報群を端末装置20に出力する。
次に、図8を用いて、実施例3に係る情報提供装置300による出力処理手順について説明する。図8は、実施例3に係る情報提供装置300による出力処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、情報提供装置300の受付部334は、原盤データのFPを検索するための検索キーとなる動画データ又は静止画データを端末装置20から受け付けたか否かを監視する(ステップS201)。そして、受付部334は、検索キーを受け付けていない場合には(ステップS201否定)、検索キーを受け付けるまで待機する。
一方、受付部334は、検索キーを受け付けた場合に(ステップS201肯定)、かかる検索キーとなる動画データ又は静止画データのFPと略同一のFPを含む原盤データのFPを原盤記憶部323から取得する(ステップS202)。
そして、出力部235は、受付部334によって取得された原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPを含むコンテンツに付加されている付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得する(ステップS203)。そして、出力部235は、取得した付加情報群を端末装置20に出力する(ステップS204)。
上述してきたように、実施例3に係る情報提供装置300は、動画データであるコンテンツの原盤から得られた原盤データのFPを記憶する原盤記憶部323と、端末装置20から検索キーとして静止画データ又は動画データを受け付けた場合に、かかる静止画データ又は動画データのFPと略同一のFPを含む原盤データのFPを原盤記憶部323から取得する受付部334と、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツのうち、受付部334によって取得された原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPを含むコンテンツに付加されている付加情報群を出力する出力部235とを有する。
これにより、実施例3に係る情報提供装置300は、原盤記憶部323に記憶されている原盤データを用いることで、原盤データを有しないユーザに対しても、同様のコンテンツに付加されている付加情報群を提供することができる。
なお、上記実施例3に係る情報提供装置300は、他の態様において実施されてもよい。以下に、上記実施例3に係る情報提供装置300における他の実施態様について説明する。
[検索キー=文字列データ]
上記実施例3において、原盤記憶部323は、原盤データのFPだけでなく、原盤データに予め付加されている付加情報を記憶してもよい。そして、受付部334は、原盤データを検索するための検索キーとして文字列データを受け付けてもよい。かかる場合に、受付部334は、検索キーである文字列データと一致又は部分一致する付加情報に対応するFPを原盤記憶部323から取得してもよい。
この点について図9を用いて具体的に説明する。図9は、実施例3における原盤記憶部323の一例を示す図である。図9に示した例では、原盤記憶部323は、「原盤ID」と「FP」と「付加情報」とを対応付けて記憶する。「FP」は、原盤データを特定可能な情報であるFPを示す。「付加情報」は、原盤データに予め付加されている付加情報を示す。ここの例では、「付加情報」には、原盤データである動画のタイトル(作品名等)が記憶されるものとする。このとき、受付部334は、検索キーとして文字列データ「アニメ#1」を受け付けた場合には、かかる文字列データ「アニメ#1」が「付加情報」に記憶されている「FP111」を原盤記憶部323から取得し、「FP111」を出力部235に出力する。
このように、情報提供装置300は、検索キーとして文字列データを受け付けた場合に、検索キーである文字列データと一致又は部分一致する付加情報に対応する原盤データのFPを原盤記憶部323から取得する受付部334を有することで、原盤データを有しないユーザから文字列データを受け付けた場合であっても、同様のコンテンツに付加されている付加情報を提供することができる。
[外部サイト検索(1)]
また、上記例において、情報提供装置300が上記図9に例示した原盤記憶部323を有し、受付部334が原盤データを検索するための検索キーとして文字列データを受け付けたとしても、かかる文字列データの属性が原盤記憶部323の付加情報の属性と一致しない場合には、受付部334は、原盤記憶部323から原盤データのFPを取得できない可能性がある。例えば、図9に示した例のように、原盤記憶部323が属性「タイトル」の付加情報を記憶しており、受付部334が属性「出演者名」の文字列データを検索キーとして受け付けた場合には、受付部334は、原盤記憶部323から原盤データのFPを取得できない可能性がある。そこで、受付部334は、端末装置20から受け付けた検索キーを用いて、外部の情報管理サイトから原盤記憶部323の付加情報と属性が同一である情報を取得し、取得した情報と一致又は部分一致する付加情報に対応するFPを原盤記憶部323から取得してもよい。
かかる処理について一例を挙げて説明する。例えば、原盤記憶部323が、図9に例示したように、原盤データのFPと、属性「タイトル」の付加情報とを対応付けて記憶しているものとする。また、情報提供装置300の受付部334が、検索キーとして「出演者名」を示す文字列データを端末装置20から受け付けたものとする。かかる場合に、受付部334は、端末装置20から受け付けた出演者名を検索キーとして所定の情報管理サイトを検索することにより、かかる出演者が出演している作品のタイトルを取得してもよい。例えば、受付部334は、出演者名を検索キーとしてウィキペディア(登録商標)等の情報管理サイトを検索する。このような情報管理サイトによって提供される検索結果のウェブページには、かかる出演者の経歴、出演作品等が羅列されている。したがって、受付部334は、ウィキペディア(登録商標)等の情報管理サイトから提供される検索結果のウェブページのうち、文字列「出演作品」等と一致する位置の配下に記述されている作品名を取得する。また、例えば、情報管理サイトによってXML(Extensible Markup Language)で記述された検索結果が提供される場合には、受付部334は、「出演作品」タグ等に記述されている作品名を取得する。そして、受付部334は、このようにして取得した作品名(タイトル)を検索キーとして、原盤記憶部323から原盤データのFPを取得する。すなわち、受付部334は、端末装置20から受け付けた検索キー「出演者名」が示す出演者が複数の作品に出演している場合には、複数の原盤データのFPを原盤記憶部323から取得することとなる。そして、出力部235は、受付部334によって取得された原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得し、取得した付加情報群を端末装置20に出力する。
これにより、情報提供装置300は、端末装置20から受け付けた検索キーが原盤記憶部323に記憶されている付加情報の属性と異なる場合であっても、かかる検索キーを用いて、原盤記憶部323に記憶されている付加情報と同一の属性である付加情報を情報管理サイトから取得することにより、原盤記憶部323から原盤データのFPを取得することができるので、同様のコンテンツに付加されている付加情報を提供することができる。
[外部サイト検索(2)]
また、情報提供装置300が、上記図7や図9に例示した原盤記憶部323を有する場合に、受付部334は、端末装置20から受け付けた検索キーを用いて、外部の情報管理サイト等から静止画データや動画データを取得してもよい。そして、受付部334は、情報管理サイトから取得した静止画データや動画データのFPを含む原画データのFPを原盤記憶部323から取得してもよい。
かかる処理について一例を挙げて説明する。例えば、原盤記憶部323が、図7に例示したように、原盤データのFPを記憶しているものとする。このとき、受付部334は、例えば検索キーとして付加情報「出演者名」を端末装置20から受け付けた場合に、出演者名を検索キーとして所定の情報管理サイトを検索することにより、かかる出演者が描出されている静止画データや動画データを取得してもよい。例えば、受付部334は、出演者名を検索キーとしてグーグル(登録商標)等の情報管理サイトを画像検索する。そして、受付部334は、このようにして情報管理サイトから取得した静止画データや動画データのFPを含む原画データのFPを原盤記憶部323から取得する。そして、出力部235は、受付部334によって取得された原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得し、取得した付加情報群を端末装置20に出力する。
これにより、情報提供装置300は、端末装置20から受け付けた検索キーが原盤記憶部323に記憶されている付加情報の属性と異なる場合であっても、原盤記憶部323から原盤データのFPを取得することができるので、同様のコンテンツに付加されている付加情報を提供することができる。
また、上記実施例3において、受付部334は、端末装置20から検索キーとともに、かかる検索キーの属性(例えば、「タイトル」、「出演者名」等)を受け付けてもよい。そして、受付部334は、検索キー及び属性「タイトル」を受け付けた場合には、上記の[検索キー=文字列データ]において説明した処理を行い、検索キー及び属性「出演者名」を受け付けた場合には、上記の[外部サイト検索(1)]や[外部サイト検索(2)]において説明した処理を行ってもよい。
また、上記実施例3において、図7や図9に例示した原盤記憶部323は、原盤データのFPでなく、原盤データ自体を記憶してもよい。かかる場合に、受付部334は、端末装置20から受け付けた検索キーを用いて原盤記憶部323から原盤データを取得し、取得した原盤データのFPを生成する。このとき、受付部334は、FP生成部232に原盤データのFPを生成させてもよい。
[原盤FP生成部]
また、上記実施例3において、端末装置20は、原盤データのFPでなく検索キーを情報提供装置300に送信するので、原盤FP生成部24を有しなくてもよい。
ところで、上述した情報提供装置は、上記実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、実施例4では、上記の情報提供装置の他の実施例について説明する。
[コンテンツ(1)]
また、上記実施例では、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツが、動画データである場合を例に挙げて説明した。しかし、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツは、静止画データや動画データにリンクが張られているブログやホームページ等のウェブページであってもよい。例えば、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツがこのようなウェブページである場合には、情報提供装置300の収集部231は、コンテンツ提供サーバ10をクロールすることにより、各種ウェブページを収集する。そして、FP生成部232は、収集部231によって収集されたウェブページからリンクが張られている静止画データや動画データのFPを生成し、生成したFPをFP記憶部221に格納する。また、付加情報抽出部233は、収集部231によって収集されたウェブページ(ブログ等)のURL(Uniform Resource Locator)や、かかるウェブページに対して第三者によって記載されたコメント等を抽出し、抽出したURLやコメント等を付加情報として付加情報記憶部222に格納する。そして、出力部235は、原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得し、取得した付加情報群を端末装置20に出力する。
このように、端末装置20のユーザは、情報提供装置から出力されるURLを参照することで、ブログやホームページ等のウェブページからリンクが張られている静止画データや動画データを特定することができる。これにより、ユーザは、静止画データや動画データが不正にウェブページに用いられているかを監視することができる。また、ユーザは、監視目的でなくても、情報提供装置から出力されるコメントを参照することで、原画データに対応する動画データ等の評判等を収集することができる。
[コンテンツ(2)]
また、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツは、音声データであってもよい。かかる場合に、上述した情報提供装置100、200及び300は、コンテンツ提供サーバ10によって提供される音声データに付加されている付加情報群を端末装置20に提供する。一例を挙げて説明すると、情報提供装置200の収集部231は、コンテンツ提供サーバ10から音声データを収集する。そして、FP生成部232は、収集部231によって収集された音声データの特徴量をFP記憶部221に格納する。また、付加情報抽出部233は、収集部231によって収集された音声データに付加されている付加情報(楽曲名、歌手名等)を付加情報記憶部222に格納する。そして、受付部334は、音声データの原盤から得られた原盤データの特徴量を受け付ける。そして、出力部235は、受付部334によって受け付けられた原盤データの特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む音声データに対応する付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得し、取得した付加情報群を端末装置20に出力する。
[付加情報]
また、上記では、コンテンツ提供サーバ10が保持する動画データに付加される付加情報として、タイトル、制作者名、出演者名、投稿者名、発表年月日等を一例として挙げた。しかし、動画データに付加される付加情報は、投稿者によって作成される情報に限らず、かかる動画データの視聴者が投稿するコメント等であってもよい。同様に、コンテンツ提供サーバ10が保持するコンテンツが静止画データや音声データである場合にも、かかる静止画データや音声データに付加される付加情報は、静止画データや音声データの視聴者が投稿するコメント等であってもよい。また、これらのコンテンツ(動画データ、静止画データ、音声データ等)に付加される付加情報は、かかるコンテンツの位置を示すURL、サムネイル、アートワーク等であってもよい。
[分割出力]
また、上記実施例において、出力部235は、動画データのように時間軸を有するコンテンツの原盤から得られた原盤データを受付部234又は334から入力された場合には、かかる原盤データを所定時間毎の原盤データ(以下、「部分原盤データ」と表記する)に分割し、分割した部分原盤データ毎に、コンテンツ提供サーバ10によって提供されるコンテンツのうち、かかる部分原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPを含むコンテンツに付加されている付加情報群を出力してもよい。
この点について図10を用いて具体的に説明する。図10は、原盤データを分割する処理を説明するための図である。図10に示した例において、受付部234又は334は、動画データのように時間軸を有するコンテンツの原盤から得られた原盤データOr111を出力部235に入力したものとする。このとき、出力部235は、原盤データOr111を所定時間毎に分割する。図10に示した例では、出力部235は、原盤データOr111を部分原盤データM10〜M19に10分割している。そして、出力部235は、部分原盤データM10におけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得する。同様に、出力部235は、部分原盤データM11〜M19についても、各部分原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得する。そして、出力部235は、部分原盤データ毎に付加情報群を端末装置20に出力する。これにより、端末装置20のユーザは、原盤データのうち、どの部分原盤データに対応する動画データに付加された付加情報であるかを把握することができる。
[統計情報]
また、出力部235は、上記例のように原盤データを部分原盤データ群に分割する場合には、かかる部分原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPを含むコンテンツの数、又は、かかるコンテンツに付加されている付加情報の数を出力してもよい。すなわち、出力部235は、部分原盤データ毎のコンテンツ数や付加情報数を統計情報として出力してもよい。
この点について図11を用いて具体的に説明する。図11は、統計情報の出力処理を説明するための図である。図11に示した例において、出力部235は、図10に示した例と同様に、原盤データOr111を部分原盤データM10〜M19に10分割する。そして、出力部235は、コンテンツ記憶部220を参照することにより、部分原盤データM10におけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報の数を計数する。同様に、出力部235は、部分原盤データM11〜M19についても、各部分原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに対応する付加情報の数を計数する。そして、出力部235は、部分原盤データ毎の付加情報数を端末装置20に出力する。
なお、出力部235は、図11の下図に示した例のように、付加情報の数を示す軸と、原盤データOr111の時間軸とによって表されるグラフを端末装置20に出力してもよい。例えば、出力部235は、図11の下図に例示したグラフを形成するHTMLファイルを端末装置20に出力してもよい。
また、図11に示した例において、出力部235は、付加情報の属性毎に計数処理を行ってもよい。例えば、出力部235は、属性が「コメント」である付加情報を計数してもよい。これにより、端末装置20のユーザは、各部分原盤データに対応するコメント数を参照することにより、視聴者の興味の高い部分(再生位置)を把握することができる。
また、例えば、出力部235は、各部分原盤データにおけるFPの一部又は全部と略同一のFPに該当するコンテンツ数(例えば、動画データ数)を計数してもよい。また、例えば、コンテンツ提供サーバ10がブログやホームページ等のウェブページを提供する場合、出力部235は、部分原盤データM11〜M19のうち、ブログ等のウェブページからリンクが張られている静止画データのFPと略同一のFPを含む部分原盤データを特定することにより、部分原盤データ毎に、かかる部分原盤データに含まれる静止画データに相当するコンテンツ(スクリーンショット等)にリンクが張られているウェブページ数(例えば、ブログ数)を計数してもよい。さらに、このとき出力部235は、部分原盤データ毎に、かかる部分原盤データに含まれる静止画データに相当するコンテンツにリンクが張られているウェブページに第3者により投稿されたコメントの数を計数してもよい。
[原盤FP生成部]
また、上記実施例では、端末装置20が、原盤FP生成部24を有し、原盤データのFPを情報提供装置100、200又は300に送信する例を示した。しかし、端末装置20は、原盤FP生成部24を有さずに、原盤データ自体を情報提供装置100、200又は300に送信してもよい。かかる場合に、情報提供装置100、200又は300は、原盤FP生成部24を有し、端末装置20から受け付けた原盤データのFPを原盤FP生成部24により生成する。なお、情報提供装置100、200又は300は、原盤FP生成部24を有さずに、原盤データのFPをFP生成部232に生成させてもよい。
[システム構成]
また、上記実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、図3、図4、図7、図9、図11等に例示した各種情報は、あくまで一例であって任意の情報に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、情報提供装置200や300が有する収集部231、FP生成部232及び付加情報抽出部233は、情報提供装置200や300以外の他の装置が有してもよい。すなわち、コンテンツ提供サーバ10からコンテンツを収集する処理と、付加情報群を端末装置20に出力する処理とは、別体の装置によって行われてもよい。
また、上記の各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。例えば、上記の情報提供装置200及び300を組み合わせることが可能である。情報提供装置200及び300が組み合わせられた情報提供装置は、端末装置20から原盤データのFPを受け付けた場合には、かかる原盤データのFPを用いて付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得し、端末装置20から検索キーを受け付けた場合には、かかる検索キーを用いて原盤記憶部323から原盤データのFPを取得した後に付加情報群をコンテンツ記憶部220から取得する。このとき、情報提供装置は、端末装置20から原盤データのFPを受け付けた場合には、かかる原盤データのFPを原盤記憶部323に蓄積してもよい。
[プログラム]
また、上記実施例において説明した情報提供装置100、200及び300が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施例1における情報提供装置100が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施例1と同様の処理を実現してもよい。
10 コンテンツ提供サーバ
20 端末装置
24 原盤FP生成部
100 情報提供装置
110 受付部
120 出力部
200 情報提供装置
220 コンテンツ記憶部
221 FP記憶部
222 付加情報記憶部
231 収集部
232 FP生成部
233 付加情報抽出部
234 受付部
235 出力部
300 情報提供装置
323 原盤記憶部
334 受付部

Claims (7)

  1. コンテンツ提供サイトによって提供される動画データ又は音声データである第1コンテンツ以外の第2コンテンツの原盤から得られた原盤データを受け付ける受付部と、
    前記第1コンテンツを作成したコンテンツ作成者と異なるユーザによって作成された付加情報が付加された第1コンテンツのうち、前記受付部によって受け付けられた原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む第1コンテンツに付加されている付加情報群を出力する出力部と
    を備え
    前記出力部は、
    前記原盤データを所定時間毎の部分原盤データ群に分割し、分割した部分原盤データ毎に、前記第1コンテンツ群のうち当該部分原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む第1コンテンツの数、又は、当該第1コンテンツに付加されている付加情報の数を計数し、前記第2コンテンツの統計情報として、前記原盤データの再生時間と、計数した第1コンテンツの数又は付加情報の数との関係を示す情報を出力する
    ことを特徴とする情報提供装置。
  2. 前記第2コンテンツの原盤から得られた原盤データを記憶する原盤記憶部
    をさらに備え、
    前記受付部は、
    検索キーとして文字列データ、静止画データ、動画データ又は音声データを受け付けた場合に、当該検索キーを含む原盤データを前記原盤記憶部から取得し、
    前記出力部は、
    前記コンテンツ提供サイトによって提供される前記第1コンテンツのうち、前記受付部によって取得された原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む第1コンテンツに付加されている付加情報群を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記原盤記憶部は、
    前記第2コンテンツの原盤から得られた原盤データと当該原盤データに予め付加されている付加情報とを対応付けて記憶し、
    前記受付部は、
    前記検索キーを用いて所定の情報管理サイトから原盤データの付加情報を取得し、取得した付加情報の一部又は全部と一致する付加情報に対応付けて前記原盤記憶部に記憶されている原盤データを取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
  4. 前記受付部は、
    前記検索キーを用いて所定の情報管理サイトからコンテンツを取得し、取得したコンテンツの特徴量と略同一の特徴量を含む原盤データを前記原盤記憶部から取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
  5. 前記コンテンツ提供サイトによって提供される第1コンテンツを収集する収集部と、
    前記収集部によって収集された第1コンテンツの特徴量と当該第1コンテンツに付加されている付加情報とを記憶するコンテンツ記憶部と
    をさらに備え、
    前記出力部は、
    前記原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量に対応する付加情報群を前記コンテンツ記憶部から取得し、取得した付加情報群を出力する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報提供装置。
  6. 情報提供装置が実行する情報提供方法であって、
    コンテンツ提供サイトによって提供される動画データ又は音声データである第1コンテンツ以外の第2コンテンツの原盤から得られた原盤データを受け付ける受付工程と、
    前記第1コンテンツを作成したコンテンツ作成者と異なるユーザによって作成された付加情報が付加された第1コンテンツのうち、前記受付工程によって受け付けられた原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む第1コンテンツに付加されている付加情報群を出力する出力工程と
    を含み、
    前記出力工程は、
    前記原盤データを所定時間毎の部分原盤データ群に分割し、分割した部分原盤データ毎に、前記第1コンテンツ群のうち当該部分原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む第1コンテンツの数、又は、当該第1コンテンツに付加されている付加情報の数を計数し、前記第2コンテンツの統計情報として、前記原盤データの再生時間と、計数した第1コンテンツの数又は付加情報の数との関係を示す情報を出力する
    ことを特徴とする情報提供方法。
  7. コンテンツ提供サイトによって提供される動画データ又は音声データである第1コンテンツ以外の第2コンテンツの原盤から得られた原盤データを受け付ける受付手順と、
    前記第1コンテンツを作成したコンテンツ作成者と異なるユーザによって作成された付加情報が付加された第1コンテンツのうち、前記受付手順によって受け付けられた原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む第1コンテンツに付加されている付加情報群を出力する出力手順と
    をコンピュータに実行させ
    前記出力手順は、
    前記原盤データを所定時間毎の部分原盤データ群に分割し、分割した部分原盤データ毎に、前記第1コンテンツ群のうち当該部分原盤データにおける特徴量の一部又は全部と略同一の特徴量を含む第1コンテンツの数、又は、当該第1コンテンツに付加されている付加情報の数を計数し、前記第2コンテンツの統計情報として、前記原盤データの再生時間と、計数した第1コンテンツの数又は付加情報の数との関係を示す情報を出力する
    ことを特徴とする情報提供プログラム。
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