JP5780432B2 - 脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法 - Google Patents
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Description
療装置と、その作動方法に関するものである。
1)精神分裂症、鬱病又は境界人格異常の患者の神経精神障害の存在を臨床的に示す事象を検出する患者の体内に移植されるセンサーと、
2)このセンサーが、精神分裂症や鬱病又は境界人格異常を表す事象を検出した時に、プログラムされた出力信号パラメターを有する、パルス波型の電気的刺激信号を発生する患者の体内に移植される電気信号発生器と、
3)この電気信号発生器の出力に接続されたリード/電極系を有し、
4)このリード/電極系は、末端に電気コネクターを、先端に患者の迷走神経に接続される神経電極をそれぞれ有し、
5)前記末端の電気コネクターは、前記のプログラムされた出力信号パラメターを有するパルス波型の電気信号を受け、前記先端の神経電極は前記電気信号発生器からの電気刺激信号を患者の迷走神経に送って、
患者の精神分裂症、鬱病又は境界人格異常の症状を軽くするようにしたものである。
本願の発明者の一人も、特許第4053629号公報(特許文献2)において、低周波治療器を提案している。
さらに、循環する湯水を適温に保持することで患部を適温にすることができ、使用者の使い心地を向上させることができるとともに、湯水による温熱効果が得られ、低周波治療器による治療効果を向上させることができるなどの優れた効果を奏する。
そのため、患者の肉体的負担が大きいという欠点を有し、重度のうつ患者にのみ適用されるものとなっているので、実用面において改善すべき多くの課題を有している。
そのため、吸引ポンプがケース内の空気とともに、電極パッドに吸収された水分までも吸収してしまい、長時間連続使用すると、電極パッド内の水分が大量に吸収され、通電感が悪化するとともに、導子と患部との密着性が低下し、導子が患部から外れてしまうといった不具合の改良に主眼が置かれたものであって、低周波を利用して脳疲労及び/又はうつ病の治療を行うことについては、一切の開示も示唆もなされていない。
漸増直角交替波形の低周波電流を生成する低周波発生部と、
前記低周波発生部により生成された低周波電流が通電される電極と、
前記電極を収容するケース部を有する導子と、
前記ケース部内に湯水を循環させる湯水循環装置と
で脳疲労及び/又はうつ治療装置が構成され、
前記漸増直角交替波形は、
略矩形状の波形が正負交互に表れるものであって、正の目標電圧V1、負の目標電圧V2の90%程度となった段階で漸増が始まり、一定電圧維持時間t1,t2の1割程度となる段階で、漸増が終了し、
前記導子は、2チャンネル以上有し、
前記低周波発生部は、
周波数が1000Hz±10Hzの範囲であって、振幅変調された低周波電流と、
周波数が1〜60Hzの範囲であって、周波数変調された低周波電流を同時に生成し、
少なくとも1チャンネルの導子には、前記振幅変調された低周波電流が供給され、
少なくとも他のチャンネルの導子には、前記周波数変調された低周波電流が供給され、
前記振幅変調された低周波電流の供給と、前記周波数変調された低周波電流の供給を、同時もしくは独立交互に行うこと
を特徴とする脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法である。
しかも、前記導子のケース部内に湯水を循環させるので、前記導子の装着箇所において皮膚接触抵抗の低減効果が図れるとともに、温熱効果の相乗によって脳疲労及び/又はうつ治療が効果的に行われる。
さらに、前記低周波発生部は、周波数が1〜60Hzの範囲であって、周波数変調された低周波電流を生成してもよい。
より具体的に説明すると、前記導子は、一つの治療部位に対し、2個一組で1チャンネルとし、少なくとも2チャンネル以上で構成することが好ましいが、用途によっては、一つの治療部位に対し1個で、少なくとも2個以上であってもよい。
この発明の脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法は、前記脳疲労及び/又はうつ治療装置を作動する方法であって、少なくとも1チャンネルの導子への前記振幅変調された低周波電流の供給と、少なくとも他のチャンネルの導子への前記周波数変調された低周波電流の供給を、同時もしくは独立交互に行う。
しかも、脳疲労及び/又はうつ治療装置を小型・可搬型にすることができるので、例えば、震災時、被災地でのうつ状態に対しても緊急使用が可能など、時と場所を選ぶことなく使用できる。
さらに、高い治療効果を望めるので、患者の心身的負担の軽減と高い安全性を有し、経済面でも優れた効果を有するものである。
この脳疲労及び/又はうつ治療装置1は、低周波発振部2と、この低周波発振部2が発生する低周波電流を患部に伝導するための導子3(特許第4053629号参照)と、この導子3に、湯又は水を循環させるための湯水循環器4とにより構成されている。
さらに、前記往道側連通路24に往道パイプ8がニップル27を介して連通連結される一方、復道側連通路26に復道パイプ9がニップル28を介して連通連結されている。
しかも、一方の復道パイプ9の外周面には、低周波電流出力線29が被覆されるとともに、同低周波電流出力線29の外周が絶縁され、前記電極16と低周波発振部2とを電気的に接続している(図2参照)。
なお、前記低周波電流出力線29は往道パイプ8に設けてもよく、往道パイプ8及び復道パイプ9の両方に設けてもよい。
前記湯水循環器4における導子吸着制御回路102は、圧力センサー103から出力される圧力検出信号が入力される。
この圧力センサー103は、前記吸引ポンプ7によって、吸引が行われる前記循環路30内の圧力変化を検出する。
この制御によって、湯水12が前記循環路30を循環するとともに、導子3において適度な吸引力が生じ、患者の肌に導子3が密着する。
さらに、前記導子吸着制御回路102によって、前記水用保温ヒーター11や紫外線灯106も制御されるようになっている。
さらに、前記マイクロコンピュータ101は、前記うつ治療装置1における操作表示回路111も制御する。
設定された最大電圧の情報はマイクロコンピュータ101に与えられ、このマイクロコンピュータ101は、前記操作表示回路111における表示部を駆動して、現在最大電圧値を表示する。
さらに、前記出力設定用ボリュームによって設定された電圧(ボリューム出力)は、前記低周波発振部2における低周波出力制御回路112にも与えられる。
この漸増直角交替波形は、同図で明らかなように、略矩形状の波形が正負交互に表れるものであるが、完全な矩形ではなく、正の目標電圧V1に至る段階、および負の目標電圧V2に至る段階の手前で、丸みを帯びる漸増変化を呈する。
この実施形態では、目標電圧V1,V2の90%程度となった段階で漸増が始まり、一定電圧維持時間t1,t2の1割程度となる段階で、漸増が終了するように構成されているものである。
この振幅変調低周波電流における低周波発振の周波数は、1000±10Hzに設定されている。
この周波数変調低周波電流における、低周波発振の周波数は1〜60Hzとするが、この実施形態では、1〜5Hzの範囲内としている。
この温熱導子111は、温熱ヒーター線を備える導子である。
第1部位は、第2〜第3頸椎の両側である。
この第1部位には、周波数が、例えば、1,000Hzの振幅変調低周波電流を、出力の強弱を自動的に変化させながら流す。
その理由は、この発明において、基本の漸増直角交替波を、同じ周波数で連続して通電すると、生態に慣れが生じ、治療効果が減少するためである。
この振幅変調低周波電流を第1部位に流すと、振幅の強弱がリズミカルに変化し、あたかも手で揉むような心地よい感覚を神経筋に与え、脳疲労を軽減すると考えられる。
なお、周波数が1,000Hzを大きく超えると、深部への到達度が低くなって、うつ治療の効果が低下する。
一方、周波数が1,000Hzを大きく下回ると、頸部筋肉にとっては収縮運動が大きくなるため、目が回ったり吐き気が生じたりする場合がある。
この第2部位には、漸増直角交替波を通電するときの、周波数変換を決められた範囲の低い数値から高い数値の間を、自動的に無段階変化させて、1〜5Hzの周波数変調低周波電流を流す。
この第3部位には、第2部位と同様に1〜5Hzの周波数変調低周波電流を流す。
周波数変調低周波電流の電流値は2mA〜20mAを目途とし、症状により適宜選択することができる。
なお、10〜60Hzの間で気持ち良い低周波電流を選択すればよいのであるが、この範囲の周波数では収縮運動が減少し、うつ治療の効果が低下する。
望ましくは、前記第1部位を主部位とし、前記第2部位と第3部位の一方又は両方に同時に前記低周波電流を流すことが好ましい。
1)第1部位 ;第2頸椎〜第3頸椎の両側
治療周波数;1,000Hz
治療電流 ;出力の強弱を自動的に変化させる振幅変調通電
2)第2部位 ;胸椎の両側の筋組織の硬直部位
治療周波数;1〜5Hz
治療電流 ;自動的に無段階変化による周波数変調通電
3)第3部位 ;背部の両側の筋組織の硬直部位
治療周波数;1〜5Hz
治療電流 ;自動的に無段階変化による周波数変調通電
20歳以上の軽度〜中等度うつ患者23名を対象に前記低周波電流を流し、施術前と施術後の自律神経機能および疼痛感覚の変化を比較した。
この試験においては、前記第2部位に前記低周波電流を流したが、症状は患者ごとに違うので、医師が触診で胸椎の両側で筋肉が固くなっている箇所を見つけ、その部位に前記低周波電流を流した。
大まかには、背骨(頸椎や胸椎)を中心に左右各々2cmずつ離した箇所となった。
さらに、前記低周波電流の強さに関しては、患者が一番気持ち良いと感じた強さに設定とした。
前記低周波電流を流す時間は、15分間とした。
男性6名(平均年齢49.8±21.8)、女性17名(平均年齢60.1±10.5)であって、全体としては23名(平均年齢57.4±14.5)であった。
(イ)自律神経機能テスト
自律神経機能評価は、指尖容積脈波の周波数により行った。
LF/HFは交感神経活動、HFは副交感神経活動の指標として用いた(図11参照)。
二プロ株式会社製の知覚・痛覚定量分析装置PainVision PS−2100にて痛みを数値化し、客観評価を行った。
(イ)自律神経機能テスト
全症例23名について、指尖脈波を用いて自律神経機能を測定した。
HF(副交感神経活動指標)は、施術前が3.92±1.44、施術後が4.23±1.42であって、施術後にHFは統計的有意(確率値p<0.05)に上昇し、副交感神経活動が活発化した。
一方、LF/HF(交感神経活動指標)は、施術前後で全体としては統計的有意な変化は見られなかった。
ただし、施術前に高いLF/HF値を示した2名の患者において、LF/HF値の大幅な減少が見られた。(図10参照)
施術前に痛みを示した12名について、施術前後における痛み度の変化を比較した。
12名中9名において痛み度が減少し、3名は不変か、やや増加した。
全体では統計的有意でなかったが、減少傾向が見られた。
図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
2 低周波発振器
3 導子
4 湯水循環器(温水循環装置)
6 貯水容器
7 吸引ポンプ
8 往道パイプ
9 復道パイプ
11 ヒーター
12 湯水
13 ケース
16 電極
17 電極パッド
24 往道側連通路
26 復道連通路
30 循環路
101 マイクロコンピュータ
112 低周波出力制御回路
115 低周波発生回路(低周波発生部)
Claims (1)
- 漸増直角交替波形の低周波電流を生成する低周波発生部と、
前記低周波発生部により生成された低周波電流が通電される電極と、
前記電極を収容するケース部を有する導子と、
前記ケース部内に湯水を循環させる湯水循環装置と
で脳疲労及び/又はうつ治療装置が構成され、
前記漸増直角交替波形は、
略矩形状の波形が正負交互に表れるものであって、正の目標電圧V1、負の目標電圧V2の90%程度となった段階で漸増が始まり、一定電圧維持時間t1,t2の1割程度となる段階で、漸増が終了し、
前記導子は、2チャンネル以上有し、
前記低周波発生部は、
周波数が1000Hz±10Hzの範囲であって、振幅変調された低周波電流と、
周波数が1〜60Hzの範囲であって、周波数変調された低周波電流を同時に生成し、
少なくとも1チャンネルの導子には、前記振幅変調された低周波電流が供給され、
少なくとも他のチャンネルの導子には、前記周波数変調された低周波電流が供給され、
前記振幅変調された低周波電流の供給と、前記周波数変調された低周波電流の供給を、同時もしくは独立交互に行うこと
を特徴とする脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法。
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