JP5780432B2 - 脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法 - Google Patents

脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法 Download PDF

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Description

この発明は、脳疲労及び/又はうつ病を治療することができる脳疲労及び/又はうつ治
療装置と、その作動方法に関するものである。
わが国においては、平成23年度に、うつ病は五大疾病に指定され、医療機関にて治療中のうつ患者が約300万人強、通院していない患者を合わせると1,000万人を超えると言われている。
かかる「うつ」病の治療は、わが国では薬物効果が主体であるが、長期投与と副作用が避けられず、物理療法ではまだ存在していないが、米国においては、うつ治療に用いる植え込み型の装置が、FDA(FoodandDrug Administration)により承認されている。
この植え込み型の装置は、当初、てんかん治療装置として承認されたが、うつ患者にも効果が認められたため、改めて、うつ治療装置としてFDAに申請され、承認されたものである。
かかる植え込み型の装置の一例として、例えば、特表平08−500995号公報(特許文献1)に記載の発明には、患者の所定神経又は神経束に変調電気信号を加えて疾患、精神障害又は神経障害を治療又はコントロールする方法および装置が開示されている。
特に、特許文献1は、植え込み式の神経刺激装置を用いて迷走神経の求心性腺維(vagusnerveafferent fiber)の活動を選択的に電気刺激することによって、患者の神経精神障害(neuropsychiatricdisorders)を有する患者を治療する方法で、迷走神経活性を選択的に変調させることによって、精神分裂症、鬱病、境界人格異常等の神経精神異常の症状を治療するものである。
具体的に説明すると、特許文献1に記載の装置は、精神分裂症、鬱病又は境界人格異常の神経精神障害を有する患者を治療するための装置であって、
1)精神分裂症、鬱病又は境界人格異常の患者の神経精神障害の存在を臨床的に示す事象を検出する患者の体内に移植されるセンサーと、
2)このセンサーが、精神分裂症や鬱病又は境界人格異常を表す事象を検出した時に、プログラムされた出力信号パラメターを有する、パルス波型の電気的刺激信号を発生する患者の体内に移植される電気信号発生器と、
3)この電気信号発生器の出力に接続されたリード/電極系を有し、
4)このリード/電極系は、末端に電気コネクターを、先端に患者の迷走神経に接続される神経電極をそれぞれ有し、
5)前記末端の電気コネクターは、前記のプログラムされた出力信号パラメターを有するパルス波型の電気信号を受け、前記先端の神経電極は前記電気信号発生器からの電気刺激信号を患者の迷走神経に送って、
患者の精神分裂症、鬱病又は境界人格異常の症状を軽くするようにしたものである。
一方、わが国においては、低周波を利用して、頭痛、肩こり、不眠症、さらにはマッサージによる痩身の図れる治療装置が種々提案されている。
本願の発明者の一人も、特許第4053629号公報(特許文献2)において、低周波治療器を提案している。
この低周波治療器は、特許文献2の図2に示すように、低周波発振器と、同低周波発振器が発生する低周波電磁波を患部に伝導するための導子と、同導子に湯又は水を循環させるための湯水循環器とから構成されている。
したがって、前記湯水循環器によって湯水を循環させることによって、導子が常に水分を含んだ状態となり、導子の電極と患部との間に常に水分が介在するので、水分の作用によって低周波治療器による通電感を向上させることができる。
さらに、循環する湯水を適温に保持することで患部を適温にすることができ、使用者の使い心地を向上させることができるとともに、湯水による温熱効果が得られ、低周波治療器による治療効果を向上させることができるなどの優れた効果を奏する。
特表平08−500995号公報(要約,FIG.1) 特許第4053629号公報(請求項1,図2)
しかしながら、前記特許文献1に記載の神経刺激による神経精神障害の治療装置は、前記電気信号発生器が患者の体内に植え込まれるとともに、前記神経電極の先端が患者の自律神経中の迷走神経に接続されるものである。
そのため、患者の肉体的負担が大きいという欠点を有し、重度のうつ患者にのみ適用されるものとなっているので、実用面において改善すべき多くの課題を有している。
前記特許文献2に記載の低周波治療器は、従来の低周波治療器が、吸引ポンプによってケース内の空気を吸引して、導子を患部に密着させていた。
そのため、吸引ポンプがケース内の空気とともに、電極パッドに吸収された水分までも吸収してしまい、長時間連続使用すると、電極パッド内の水分が大量に吸収され、通電感が悪化するとともに、導子と患部との密着性が低下し、導子が患部から外れてしまうといった不具合の改良に主眼が置かれたものであって、低周波を利用して脳疲労及び/又はうつ病の治療を行うことについては、一切の開示も示唆もなされていない。
この発明はかかる現状に鑑み、患者の体内に部材を植え込む必要がなく、軽度から重度の幅広いうつ患者に適用することが可能であって、かつ小型化・可搬型とすることで時と場所を選ぶことなく使用することのできる、脳疲労及び/又はうつ治療装置とその使用方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の発明は、
漸増直角交替波形の低周波電流を生成する低周波発生部と、
前記低周波発生部により生成された低周波電流が通電される電極と、
前記電極を収容するケース部を有する導子と、
前記ケース部内に湯水を循環させる湯水循環装置と
で脳疲労及び/又はうつ治療装置が構成され、
前記漸増直角交替波形は、
略矩形状の波形が正負交互に表れるものであって、正の目標電圧V1、負の目標電圧V2の90%程度となった段階で漸増が始まり、一定電圧維持時間t1,t2の1割程度となる段階で、漸増が終了し、
前記導子は、2チャンネル以上有し、
前記低周波発生部は、
周波数が1000Hz±10Hzの範囲であって、振幅変調された低周波電流と、
周波数が1〜60Hzの範囲であって、周波数変調された低周波電流を同時に生成し、
少なくとも1チャンネルの導子には、前記振幅変調された低周波電流が供給され、
少なくとも他のチャンネルの導子には、前記周波数変調された低周波電流が供給され、
前記振幅変調された低周波電流の供給と、前記周波数変調された低周波電流の供給を、同時もしくは独立交互に行うこと
を特徴とする脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法である。
この発明においては、低周波電流が、前記特定の漸増直角交替波形を有するので、刺通感や電気火傷もなく、体内の深部の神経筋を刺激することができ、この刺激によって迷走神経を活性化して、脳疲労及び/又はうつ治療を行うことが可能となる。
しかも、前記導子のケース部内に湯水を循環させるので、前記導子の装着箇所において皮膚接触抵抗の低減効果が図れるとともに、温熱効果の相乗によって脳疲労及び/又はうつ治療が効果的に行われる。
前記低周波発生部は、周波数が1000±10Hzの範囲であって、振幅変調された低周波電流を生成してもよい。
さらに、前記低周波発生部は、周波数が1〜60Hzの範囲であって、周波数変調された低周波電流を生成してもよい。
前記導子は、2個以上有するものである。
より具体的に説明すると、前記導子は、一つの治療部位に対し、2個一組で1チャンネルとし、少なくとも2チャンネル以上で構成することが好ましいが、用途によっては、一つの治療部位に対し1個で、少なくとも2個以上であってもよい。
前記低周波発生部は、周波数が1000Hz±10Hzの範囲であって、振幅変調された低周波電流と、周波数が1〜60Hzの範囲であって周波数変調された低周波電流を同時に生成し、少なくとも、一つの導子には前記振幅変調された低周波電流が供給され、少なくとも、一つの他の導子には、前記周波数変調された低周波電流が供給されるようにしてもよい。
前記脳疲労及び/又はうつ治療装置を使用する方法として、患者の頸部に前記振幅変調された低周波電流を前記導子により付与する処理と、患者の肩部と背部の少なくとも一方に、前記周波数変調された低周波電流を前記導子により付与する処理を、同時もしくは独立交互に行うことが選択される。
この発明の脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法は、前記脳疲労及び/又はうつ治療装置を作動する方法であって、少なくとも1チャンネルの導子への前記振幅変調された低周波電流の供給と、少なくとも他のチャンネルの導子への前記周波数変調された低周波電流の供給を、同時もしくは独立交互に行う。
この発明の脳疲労及び/又はうつ治療装置によれば、治療のための機器を患者の体内に移植する必要がなく、軽度から重度の幅広いうつ患者に適用できるという効果を奏する。
しかも、脳疲労及び/又はうつ治療装置を小型・可搬型にすることができるので、例えば、震災時、被災地でのうつ状態に対しても緊急使用が可能など、時と場所を選ぶことなく使用できる。
さらに、高い治療効果を望めるので、患者の心身的負担の軽減と高い安全性を有し、経済面でも優れた効果を有するものである。
さらに、頸部筋や肩・背部の深部筋肉にまで刺激を与えることができるので、特許文献1の治療のように、迷走神経に非常に微弱な電流しか流さない手段に比して、深部神経筋刺激効果が高く、うつ病の原因の一つとも云われる深部筋肉にも、直接リズミカルにハーモナイズされた刺激を与えることができるので、その快感と刺激が代謝をより一層促進させ、深層筋の凝りと脳疲労を早期回復させることが可能となる。
この発明の一実施形態に係る脳疲労及び/又はうつ治療装置を示す斜視図である。 図1の脳疲労及び/又はうつ治療装置の模式図である。 導子を示す斜視図である。 導子内の湯水の循環を示す断面図である。 図1の脳疲労及び/又はうつ治療装置のブロック図である。 漸増直角交替波の一例を示した説明図である。 振幅変調低周波電流の一例を示した説明図である。 周波数変調低周波電流の一例を示した説明図である。 うつ治療の通電例を示した説明図である。 心拍変動と各神経活動の指標を説明する説明図である。
以下、この発明にかかる脳疲労及び/又はうつ治療装置の実施の形態を、添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1および図2は、この発明にかかる脳疲労及び/又はうつ治療装置1を示した図である。
この脳疲労及び/又はうつ治療装置1は、低周波発振部2と、この低周波発振部2が発生する低周波電流を患部に伝導するための導子3(特許第4053629号参照)と、この導子3に、湯又は水を循環させるための湯水循環器4とにより構成されている。
前記低周波発振部2は、患部治療用の低周波電磁波を発生するための装置であって、矩形箱型の本体ケース5の上部に配設されている。
前記湯水循環器4は、前記本体ケース5の下部に貯水容器6が配設されるとともに、同貯水容器6の上方位置に吸引ポンプ7が配設され、前記貯水容器6と導子3とを往道パイプ8を介して連通連結され、導子3と吸引ポンプ7とを復道パイプ9を介して連通連結され、吸引ポンプ7と貯水容器6とが連通パイプ10を介して連通連結されている。
前記貯水容器6には水用保温ヒーター11が設けられ、貯水容器6内部に適温の湯水12を溜めておけるようにしている。
前記導子3は、図3及び図4に示すように、例えば、可撓性を有するケース13の上部に矩形状の電極収容部14が形成され、同電極収容部14の下部に円筒状の電極パッド収容部15が連設され、前記電極収容部14に電極16を収容するとともに、電極パッド収容部15に電極パッド17を収容している。
さらに、前記導子3は、前記ケース13の電極パッド収容部15の下部に円形状の開口18が形成され、この開口18の内側縁部に鍔体19が形成されたもので、前記電極パッド17が開口19から落下しないように、鍔体19が電極パッド17を保持している。
前記電極16は、矩形箱型の電極本体20の下部に円板状の電極板21を形成し、この電極板21の下面を電極面23とし、この電極面23から患部に向けて低周波電流を通電するよう構成されている。
この電極16は、前記電極本体20の前面22右側部から電極板21の電極面23中央部に向けて往道側連通路24が形成される一方、電極本体20の背面25から電極本体20の前面22左側部に向けて復道側連通路26が形成されている。
さらに、前記往道側連通路24に往道パイプ8がニップル27を介して連通連結される一方、復道側連通路26に復道パイプ9がニップル28を介して連通連結されている。
なお、前記ニップル27,28は、前記ケース13に穿設した挿通孔35,35に挿通され、電極本体20にケース13を挟んで螺着され、ニップル27,28によって、ケース13に電極16が保持されるように構成されている。
このように、前記電極16に往道側連通路24と復道側連通路26とを形成しているため、ケース13内に湯水12を円滑に循環させることができる。
前記往道パイプ8及び復道パイプ9は、いずれも可撓性を有するビニール素材で形成されている。
しかも、一方の復道パイプ9の外周面には、低周波電流出力線29が被覆されるとともに、同低周波電流出力線29の外周が絶縁され、前記電極16と低周波発振部2とを電気的に接続している(図2参照)。
なお、前記低周波電流出力線29は往道パイプ8に設けてもよく、往道パイプ8及び復道パイプ9の両方に設けてもよい。
前記電極パッド17は、吸水性を有するスポンジを円柱状に形成し、しかも、湯水12を循環させるための循環路30を形成している。(図3,図4参照)
すなわち、前記電極パッド17は、中央部に電極16の往道側連通路24に連通する連通孔31が穿設されるとともに、下面に前記連通孔31から放射状に4本の下部連通路32が形成され、各下部連通路32の端部から側面に沿って、前記電極16の復道側連通路26に連通する側部連通路33が形成されたもので、連通孔31と下部連通路32と側部連通路33とによって、循環路30を形成している。
このように前記電極パッド17に循環路30を形成することによって、電極パッド17に湯水12を円滑に循環させることができる。
この発明にかかる脳疲労及び/又はうつ治療装置1は、図5に示しているように、前記湯水循環器4等を制御するためのマイクロコンピュータ101を備えている。
前記湯水循環器4における導子吸着制御回路102は、圧力センサー103から出力される圧力検出信号が入力される。
この圧力センサー103は、前記吸引ポンプ7によって、吸引が行われる前記循環路30内の圧力変化を検出する。
前記導子吸着制御回路102は、前記圧力検出信号に基づいて吸引制御信号を生成し、生成された吸引制御信信号は、絶縁回路(感電防止の絶縁トランス等からなる)104を介して導子吸着ドライブ回路105に与えられる。
前記導子吸着ドライブ回路105は、前記吸引制御信号に基づいて適度な吸引力が生じるように、前記吸引ポンプ7の駆動を制御する。
この制御によって、湯水12が前記循環路30を循環するとともに、導子3において適度な吸引力が生じ、患者の肌に導子3が密着する。
さらに、前記導子吸着制御回路102によって、前記水用保温ヒーター11や紫外線灯106も制御されるようになっている。
前記マイクロコンピュータ101は、内蔵の記憶部に低周波の発生パターン等のプログラムを記憶しているので、その制御シーケンスにしたがって、前記低周波発振部2を制御する。
さらに、前記マイクロコンピュータ101は、前記うつ治療装置1における操作表示回路111も制御する。
前記操作表示回路111には出力設定用ボリュームが設けられているので、この出力設定用ボリュームを調節することで、最大電圧を設定することができる。
設定された最大電圧の情報はマイクロコンピュータ101に与えられ、このマイクロコンピュータ101は、前記操作表示回路111における表示部を駆動して、現在最大電圧値を表示する。
さらに、前記出力設定用ボリュームによって設定された電圧(ボリューム出力)は、前記低周波発振部2における低周波出力制御回路112にも与えられる。
さらにまた、前記マイクロコンピュータ101は、前記低周波の発生パターンの一つである振幅変調パターンにしたがって、前記低周波出力制御回路112に出力電圧制御信号を与える。
前記低周波出力制御回路112は、前記出力電圧制御信号の最大値を、前記出力設定用ボリュームによって設定された設定値内に規制し、この規制した出力電圧制御信号を、絶縁回路113を介して低周波発生回路115に与える。
さらにまた、前記マイクロコンピュータ101は、前記発生パターンの一つである周波数変調パターンを示す低周波パルス信号を、絶縁回路114を介して前記低周波発生回路115に与える。
前記低周波発生回路115は、低周波電流として、図6に示すように、漸増直角交替波形の電流を出力する。
この漸増直角交替波形は、同図で明らかなように、略矩形状の波形が正負交互に表れるものであるが、完全な矩形ではなく、正の目標電圧V1に至る段階、および負の目標電圧V2に至る段階の手前で、丸みを帯びる漸増変化を呈する。
この実施形態では、目標電圧V1,V2の90%程度となった段階で漸増が始まり、一定電圧維持時間t1,t2の1割程度となる段階で、漸増が終了するように構成されているものである。
前記低周波発生回路115は、前記低周波出力制御回路112から前記振幅変調パターンに従った出力電圧制御信号(最高値規制済み)を受け取ると、図7に示すように、振幅変調低周波電流を出力する。
この振幅変調低周波電流における低周波発振の周波数は、1000±10Hzに設定されている。
さらに、前記低周波発生回路115は、前記周波数変調パターンを示す低周波パルス信号を受け取ると、1Hzずつ段階的に周波数を変化させ、図8に示すように、周波数変調低周波電流を出力する。
この周波数変調低周波電流における、低周波発振の周波数は1〜60Hzとするが、この実施形態では、1〜5Hzの範囲内としている。
図5に示しているように、出力切替回路116は、前記低周波発生回路115から出力される低周波電流を出力端子117に供給するか、あるいは出力コネクター110に供給するかを切り替える。
前記出力端子117には、前記低周波電流出力線29を介して導子3が接続され、前記出力コネクター110には、温熱導子111が接続されている。
この温熱導子111は、温熱ヒーター線を備える導子である。
前記低周波出力制御回路112から、温度制御信号が絶縁回路118を介して導子温熱ドライブ回路119に与えられ、この導子温熱ドライブ回路119からの駆動電流が、前記出力コネクター110を介して前記温熱ヒーター線に与えられる。
前記図5に示した脳疲労及び/又はうつ治療装置1においては、吸着タイプの導子3が1チャンネル分(2個一組)だけ備えられるように示されているが、前記導子3は複数チャンネル分備えられて、任意の導子3に、前記振幅変調低周波電流又は前記周波数変調低周波電流を供給できるように構成されている。
図9は、うつ治療の通電例を示した説明図である。
第1部位は、第2〜第3頸椎の両側である。
この第1部位には、周波数が、例えば、1,000Hzの振幅変調低周波電流を、出力の強弱を自動的に変化させながら流す。
その理由は、この発明において、基本の漸増直角交替波を、同じ周波数で連続して通電すると、生態に慣れが生じ、治療効果が減少するためである。
この振幅変調低周波電流を第1部位に流すと、振幅の強弱がリズミカルに変化し、あたかも手で揉むような心地よい感覚を神経筋に与え、脳疲労を軽減すると考えられる。
前記の振幅変調低周波電流の電流値は2mA〜20mAを目途とし、症状によって適宜選択される。
なお、周波数が1,000Hzを大きく超えると、深部への到達度が低くなって、うつ治療の効果が低下する。
一方、周波数が1,000Hzを大きく下回ると、頸部筋肉にとっては収縮運動が大きくなるため、目が回ったり吐き気が生じたりする場合がある。
第2部位は、第1〜第2胸椎の両側である。
この第2部位には、漸増直角交替波を通電するときの、周波数変換を決められた範囲の低い数値から高い数値の間を、自動的に無段階変化させて、1〜5Hzの周波数変調低周波電流を流す。
第3部位は、圧痛点の両側である。
この第3部位には、第2部位と同様に1〜5Hzの周波数変調低周波電流を流す。
この周波数変調低周波電流は、1〜5Hzの間で無段階の周波数変化を示すもので、この無段階のハーモナイズされた周波数の変化によって、交感神経を活性化させ、うつ治療の効果を高めるともの考えられる。
周波数変調低周波電流の電流値は2mA〜20mAを目途とし、症状により適宜選択することができる。
なお、10〜60Hzの間で気持ち良い低周波電流を選択すればよいのであるが、この範囲の周波数では収縮運動が減少し、うつ治療の効果が低下する。
うつ治療及び/又は脳疲労(軽症うつに相当)では、前記第1部位と前記第2部位と第3部位のいずれか1つ、又はいずれか2つ、又は全てに前記低周波電流を流す。
望ましくは、前記第1部位を主部位とし、前記第2部位と第3部位の一方又は両方に同時に前記低周波電流を流すことが好ましい。
より具体的に、部位に好ましい周波数と通電法を記載する。
1)第1部位 ;第2頸椎〜第3頸椎の両側
治療周波数;1,000Hz
治療電流 ;出力の強弱を自動的に変化させる振幅変調通電
2)第2部位 ;胸椎の両側の筋組織の硬直部位
治療周波数;1〜5Hz
治療電流 ;自動的に無段階変化による周波数変調通電
3)第3部位 ;背部の両側の筋組織の硬直部位
治療周波数;1〜5Hz
治療電流 ;自動的に無段階変化による周波数変調通電
<試験概要>
20歳以上の軽度〜中等度うつ患者23名を対象に前記低周波電流を流し、施術前と施術後の自律神経機能および疼痛感覚の変化を比較した。
この試験においては、前記第2部位に前記低周波電流を流したが、症状は患者ごとに違うので、医師が触診で胸椎の両側で筋肉が固くなっている箇所を見つけ、その部位に前記低周波電流を流した。
大まかには、背骨(頸椎や胸椎)を中心に左右各々2cmずつ離した箇所となった。
さらに、前記低周波電流の強さに関しては、患者が一番気持ち良いと感じた強さに設定とした。
前記低周波電流を流す時間は、15分間とした。
<患者背景>
男性6名(平均年齢49.8±21.8)、女性17名(平均年齢60.1±10.5)であって、全体としては23名(平均年齢57.4±14.5)であった。
<検査方法>
(イ)自律神経機能テスト
自律神経機能評価は、指尖容積脈波の周波数により行った。
LF/HFは交感神経活動、HFは副交感神経活動の指標として用いた(図11参照)。
(ロ)疼痛感覚テスト
二プロ株式会社製の知覚・痛覚定量分析装置PainVision PS−2100にて痛みを数値化し、客観評価を行った。
<試験結果>
(イ)自律神経機能テスト
全症例23名について、指尖脈波を用いて自律神経機能を測定した。
HF(副交感神経活動指標)は、施術前が3.92±1.44、施術後が4.23±1.42であって、施術後にHFは統計的有意(確率値p<0.05)に上昇し、副交感神経活動が活発化した。
一方、LF/HF(交感神経活動指標)は、施術前後で全体としては統計的有意な変化は見られなかった。
ただし、施術前に高いLF/HF値を示した2名の患者において、LF/HF値の大幅な減少が見られた。(図10参照)
(ロ)疼痛感覚テスト
施術前に痛みを示した12名について、施術前後における痛み度の変化を比較した。
12名中9名において痛み度が減少し、3名は不変か、やや増加した。
全体では統計的有意でなかったが、減少傾向が見られた。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。
図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、脳疲労及び/又はうつ治療のために使用されるものであるが、治療周波数を適宜変化させることによって、頭痛、肩こり、マッサージによる痩身などにも利用することが可能なもので、低周波治療器として広い用途を有するものである。
1 脳疲労及び/又はうつ治療装置
2 低周波発振器
3 導子
4 湯水循環器(温水循環装置)
6 貯水容器
7 吸引ポンプ
8 往道パイプ
9 復道パイプ
11 ヒーター
12 湯水
13 ケース
16 電極
17 電極パッド
24 往道側連通路
26 復道連通路
30 循環路
101 マイクロコンピュータ
112 低周波出力制御回路
115 低周波発生回路(低周波発生部)

Claims (1)

  1. 漸増直角交替波形の低周波電流を生成する低周波発生部と、
    前記低周波発生部により生成された低周波電流が通電される電極と、
    前記電極を収容するケース部を有する導子と、
    前記ケース部内に湯水を循環させる湯水循環装置と
    で脳疲労及び/又はうつ治療装置が構成され、
    前記漸増直角交替波形は、
    略矩形状の波形が正負交互に表れるものであって、正の目標電圧V1、負の目標電圧V2の90%程度となった段階で漸増が始まり、一定電圧維持時間t1,t2の1割程度となる段階で、漸増が終了し、
    前記導子は、2チャンネル以上有し、
    前記低周波発生部は、
    周波数が1000Hz±10Hzの範囲であって、振幅変調された低周波電流と、
    周波数が1〜60Hzの範囲であって、周波数変調された低周波電流を同時に生成し、
    少なくとも1チャンネルの導子には、前記振幅変調された低周波電流が供給され、
    少なくとも他のチャンネルの導子には、前記周波数変調された低周波電流が供給され、
    前記振幅変調された低周波電流の供給と、前記周波数変調された低周波電流の供給を、同時もしくは独立交互に行うこと
    を特徴とする脳疲労及び/又はうつ治療装置の作動方法
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