JP5777296B2 - ろう付補修方法及びガスタービン高温部品 - Google Patents

ろう付補修方法及びガスタービン高温部品 Download PDF

Info

Publication number
JP5777296B2
JP5777296B2 JP2010140492A JP2010140492A JP5777296B2 JP 5777296 B2 JP5777296 B2 JP 5777296B2 JP 2010140492 A JP2010140492 A JP 2010140492A JP 2010140492 A JP2010140492 A JP 2010140492A JP 5777296 B2 JP5777296 B2 JP 5777296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
metal member
repair method
tig
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010140492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012000739A (ja
Inventor
渡部 裕二郎
裕二郎 渡部
月元 晃司
晃司 月元
妻鹿 雅彦
雅彦 妻鹿
恩田 雅彦
雅彦 恩田
洋介 河内
洋介 河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2010140492A priority Critical patent/JP5777296B2/ja
Publication of JP2012000739A publication Critical patent/JP2012000739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5777296B2 publication Critical patent/JP5777296B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

本発明は、金属部材の損傷部にろう材を付けて、金属部材を補修するろう付補修方法、及びこの方法により補修されたガスタービン高温部品に関する。
ガスタービンの動翼、静翼、燃焼器等は、高温ガスと直接接触して、過酷な熱サイクル、エロージョンやコロージョンを受けて、比較的短期間で損傷する。このため、これらの部分を形成する金属部材は、比較的に頻繁に補修される。
このような金属部材の補修技術として、例えば、以下の特許文献1に開示されている技術がある。
この技術では、真空加熱炉内に、対象とする金属部材を配置し、この金属部材の損傷部にろう材を置き、ろう材と共に金属部材を加熱して、ろう材を溶融し、金属部材の損傷部にろう材を付ける方法が採用されている。
特開2005−146920号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、軽微な損傷でも、金属部材を真空加熱炉に入れる必要があるため、補修コストが嵩む上に、補修工期が長くなってしまうという問題点がある。さらに、金属部材全体を高温に加熱するため、金属部材全体が劣化してしまうことがあるという問題点もある。
本発明は、このような従来技術に着目し、軽微な損傷に対する補修コストの低減、補修工期の短縮化を図ることができると共に、金属部材の劣化を抑えることができるろう付補修及びこの方法により補修されたガスタービン高温部品を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための発明に係るろう付け補修方法は、
金属部材の損傷部にろう材を付けて、該金属部材を補修するろう付補修方法において、TIG(Tungsten Inert Gas)トーチによるTIGアークでろう材を溶融して、前記損傷部にろう材を付けるろう付工程と、固化したろう材を目的の形状に整形する整形工程と、を実行し、
前記ろう付工程では、前記TIGトーチに、正極性電流を継続的に又は断続的に供給して、前記TIGトーチによるTIGアークにより、前記ろう材を溶融すると共に、前記TIGトーチへの供給電流の条件を調整することで、前記損傷部を前記金属部材の結晶構造が急激に変化する変質温度未満に加熱する、ことを特徴とする。
当該補修方法では、軽微な損傷部に対して、TIGトーチを用いてろう付を行うので、ろう付工程での必要設備の簡易化、さらに同工程での作業の簡易化を図ることできる。よって、当該補修方法によれば、補修コストの低減、補修工期の短縮化を図ることができる。
また、当該補修方法では、TIGトーチによるTIGアークで局部的に加熱して、ろう付を行うので、金属部材中で熱影響を受ける範囲を狭くすることができる。しかも、当該補修方法では、損傷部を金属部材の結晶構造が急激に変化する変質温度未満にまでしか加熱しないので、加熱された部分の熱影響を最小限に抑えることができる。よって、当該補修方法によれば、金属部材の劣化を抑えることができる。
当該補修方法では、TIGトーチに負極性電流を流さない、又は負極性電流を流す時間が少ないため、TIGトーチに負極性電流を流した場合のように、TIGトーチからの電子が金属対象物に衝突して、金属部材の深い位置まで加熱されることがなく、すなわち、加熱深度が浅く、当該金属部材な熱影響を受ける領域を狭くすることができる。
また、前記ろう付補修方法において、前記ろう付工程前に、該ろう付工程で前記TIGトーチに供給する電流の最大値よりも最大電流値が低い正極性電流を、該TIGトーチに継続的又は断続的に供給し、該TIGトーチによるTIGアークで、前記損傷部の表面粒子(例えば、酸化皮膜を形成する粒子)を飛散させるクリーニング工程を実行してもよい。
当該補修方法では、クリーニング工程の実行により、損傷部の酸化皮膜を除去した後に、ろう付を行うことになるので、ろう材と母材のぬれ不足などによる、ろう付不良の可能性を小さくすることができる。しかも、ろう付工程と同じTIGトーチを用いてクリーニング処理を行うので、修理コストの低減化、修理期間の短縮化をより図ることができる。
また、前記ろう付補修方法において、前記ろう付工程前に、前記金属部材の少なくとも前記損傷部を予め定めた温度まで加熱する予熱工程を実行してもよい。
当該予熱工程を実行することにより、ろう付後に損傷部が急激に冷却されることを防ぐことができ、結果としてろう割れの可能性を低減させることができる。
また、前記ろう付補修方法において、前記クリーニング工程前に、前記金属部材の少なくとも前記損傷部を予め定めた温度まで加熱する予熱工程を実行してもよい。
当該ろう付方法でも、ろう付後に損傷部が急激に冷却されることを防ぐことができ、結果としてろう割れの可能性を低減させることができる。さらに、当該ろう付方法では、予熱により新たに形成される酸化皮膜をクリーニング工程で除去することができるので、ろう付不良の可能性をより低減させることができる。
また、前記ろう付補修方法において、前記ろう付工程後で前記整形工程前に、該ろう付工程で加熱された前記金属部材を、自然冷却よりもゆっくり冷却する徐冷工程を実行してもよい。
当該補修方法でも、ろう付後に損傷部が急激に冷却されることを防ぐことができ、結果としてろう割れの可能性を低減させることができる。
なお、前記金属部品としてのガスタービン高温部品は、上記補修方法で補修することが好ましい。
また、前記目的を達成するためのろう付補修装置は、
金属部材の損傷部にろう材を付けて、該金属部材を補修するろう付補修装置において、
タングステン電極を有するTIGトーチと、前記タングステン電極に、正極性電流を継続的に又は断続的に供給する電源装置と、前記TIGトーチによって形成されるTIGアーク内にろう材を供給するろう供給装置と、不活性ガスを電極及び溶接部に供給する装置と、を備え、
前記電源装置は、前記TIGトーチに前記電流を供給する電源回路と、該TIGトーチによるTIGアークにより、前記ろう材を溶融でき、且つ前記損傷部を前記金属部材の結晶構造が急激に変化する変質温度未満に加熱できる電力を前記電源回路から供給させる制御回路と、を有する、ことを特徴とする。
当該ろう付補修装置では、軽微な損傷部に対して、TIGトーチを用いてろう付を行うので、ろう付工程での必要設備の簡易化、さらに同工程での作業の簡易化を図ることできる。よって、当該補修装置によれば、補修コストの低減、補修工期の短縮化を図ることができる。また、当該補修装置では、TIGトーチによるTIGアークで局部的に加熱して、ろう付を行うので、金属部材中で熱影響を受ける範囲を狭くすることができる。しかも、当該補修装置では、損傷部を金属部材の結晶構造が急激に変化する変質温度未満にまでしか加熱しないので、加熱された部分の熱影響を最小限に抑えることができる。よって、当該補修方法によれば、金属部材の劣化を抑えることができる。
本発明では、軽微な損傷部に対して、TIGトーチを用いてろう付を行うので、ろう付工程での必要設備の簡易化、さらに同工程での作業の簡易化を図ることできる。よって、本発明によれば、補修コストの低減、補修工期の短縮化を図ることができる。
また、本発明では、TIGトーチによるTIGアークで局部的に加熱して、ろう付を行うので、金属部材中で熱影響を受ける範囲を狭くすることができる。しかも、本発明法では、損傷部を金属部材の結晶構造が急激に変化する変質温度未満にまでしか加熱しないので、加熱された部分の熱影響を最小限に抑えることができる。よって、本発明によれば、金属部材の劣化を抑えることができる。
本発明に係る一実施形態におけるろう付補修方法の手順を示すフローチャートである。 損傷部を有する対象金属部材を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における機械研磨工程後の損傷部を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における補修装置の構成、及び、クリーニング工程での補修装置と損傷部と位置関係等を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における補修装置の構成、及び、ろう付での補修装置と損傷部と位置関係等を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるろう付工程後の損傷部を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における整形工程後の損傷部を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるクリーニング工程での酸化膜除去の原理を示す説明図で、同図(a)は対象金属部材の表面に形成された酸化皮膜を示し、同図(b)は酸化皮膜除去中のタングステンワイヤ電極まわりの状態を示し、同図(c)は酸化皮膜除去後の対象金属部材を示す。 本発明に係る一実施形態におけるろう付工程でのろう付原理を示す説明図で、同図(a)はタングステンワイヤ電極を正極にした場合のろう付原理を示し、同図(b)はタングステンワイヤ電極を負極にした場合のろう付原理を示す。 本発明に係る一実施形態におけるクリーニング工程及びろう付工程でのタングステンワイヤ電極に供給する電流の波形を示す説明図で、同図(a)はクリーニング工程及びろう付工程でのタングステンワイヤ電極に供給する正極性の電流の波形を示し、同図(b)はクリーニング工程及びろう付工程でのタングステンワイヤ電極に供給する交流電流の波形を示す。 本発明に係る一実施形態における、対象金属部材及びろう材の各種特性温度とろう付温度との関係を示す説明図である。 動翼の斜視図である。
以下、本発明に係るろう付補修方法の一実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施形態での補修対象について説明する。
本実施形態での補修対象は、図12に示すように、ガスタービンの動翼1である。この動翼1は、タービンケーシング内の燃焼ガス流路内に配される翼本体2と、この翼本体2の基端に設けられたプラットホーム3と、このプラットホーム3から翼本体2と反対側へ突出した翼根4と、翼本体2の先端に設けられたシュラウド5と、を有している。この動翼1は、Ni基合金やCo基合金等で形成された一方向凝固材である。具体的に、Ni基合金としては、以下の成分のものが用いられる。Cr:12.0〜14.3質量%、Co:8.5〜11.0質量%、Mo:1.0〜3.5質量%、W:3.5〜6.2質量%、Ta:3.0〜5.5質量%、Al:3.5〜4.5質量%、Ti:2.0〜3.2質量%、C:0.04〜0.12質量%、B:0.005〜0.05質量%、Zr:0.001〜5ppm、残部:Niおよび不可避不純物
この動翼1は、高温ガスと直接接触して、過酷な熱サイクル、エロージョンやコロージョンを受けて、比較的短期間で損傷する。損傷形態としては、欠損、亀裂、ろう切れ、減肉等がある。
ここで、仮に、図12及び図2に示すように、動翼1の前縁部6に深さdが壁厚(板厚)の1/5程度未満の軽微な損傷部7が形成されたとする。深さdが壁厚(板厚)の1/5程度未満の軽微な損傷の場合、ガスタービンの強度及び運用面のみを考慮した場合、損傷部7を機械研磨するだけで十分の補修であると言えるが、外観や、空力性能等を考慮した場合には、新品と比べて十分な補修とは言い難い。
そこで、以下では、このような軽微な損傷部に対する補修方法として、簡易で外観的、空力性能的にも優れた補修方法について説明する。
まず、軽微な損傷部を補修するための補修装置について、図4及び図5を用いて説明する。
本実施形態の補修装置は、TIG(Tungsten Inert Gas)アークを発生するTIG(Tungsten Inert Gas)トーチ10と、TIGトーチ10にアーク用の電力を供給する電源装置20と、TIGトーチ10にシールドガスを供給するシールドガス発生装置30と、TIGトーチ10を三次元空間内で移動させるトーチ移動装置40と、TIGアーク中にろう材59(図5に示す)を供給するろう供給装置50と、これらを制御する制御装置60と、を備えている。
TIGトーチ10は、トーチボディ15と、このトーチボディ15に固定されているトーチヘッド11とを有している。トーチヘッド11は、シールドガス発生装置30からのシールドガスを噴射するガスノズル12と、ガスノズル12内に配置されたタングステンワイヤ電極13と、ガスノズル12内に配置され、タングステンワイヤ電極13を保持するコンタクトノズル14と、を有している。すなわち、このTIGトーチ10は、TIG溶接に用いられるTIG溶接トーチと同じものである。
電源装置20は、TIGトーチ10に電力を供給する電源回路21と、この電源回路21を制御して、電源回路21からTIGトーチ10に供給される電力の特性を制御する制御回路22と、を有している。
シールドガス発生装置30は、シールドガスが蓄えられているガス容器31と、このガス容器31からTIGトーチ10へ供給するシールドガスの流量を調節する流量調節弁32と、を有している。シールドガスとしては、イナートガスであるArガス、Heガス、又はこれらのガスの混合ガスが用いられる。
トーチ移動装置40は、TIGトーチ10のトーチボディ15を保持し、このTIGトーチ10を三次元空間内で移動させるロボットである。
ろう供給装置50は、棒状のろう材59が装着されるろう材ノズル51と、このろう材ノズル51内に配置され、棒状のろう材59をろう材ノズル51から送り出すろう供給機構52と、を有している。ろう材ノズル51は、トーチボディ15に、回転可能に取り付けられている。
次に、図1に示すフローチャートに従って、本実施形態における補修方法について説明する。
まず、図3に示すように、対象金属部材6の損傷部7の表面を、グラインダー等で機械研磨し、損傷部7の表面を滑らかに加工し、研磨された損傷部8を含む部分を含む領域をアルコール等を用いて洗浄する(S1)。
次に、研磨された損傷部8を含む部分を、バーナーや高周波コイル等を用いて加熱する。言い換えると、後述のろう付工程(S4)の前に、損傷部8を含む部分を予熱する(S2)。この予熱工程では、損傷部8を含む部分が、例えば、600℃〜400℃になるまで加熱する。
この予熱工程は、ろう付前に対象金属部材6をある程度加熱しておくことで、ろう付後に、ろう材の付いた対象金属部材6が急激に冷えることにより、ろう割れが発生するのを防止するために実行される。すなわち、この予熱工程は、ろう付後の徐冷を目的に実行される。
次に、損傷部8を含む部分に対して、先に説明した補修装置を用いて、クリーニング処理を施す(S3)。
このクリーニング工程(S3)において、図3に示すように、まず、補修装置のトーチ移動装置40が、制御装置60からの指示を受けて、TIGトーチヘッド11を損傷部8又はその周縁部に対向させる。この際、トーチ移動装置40は、タングステンワイヤ電極13の先端と損傷部8又はその周縁部との間の距離Dcを、例えば、10〜20mm程度にする。次に、シールドガス発生装置30の流量調節弁32が、制御装置60からの指示を受けて、ガス容器31内のシールドガスをTIGトーチヘッド11に供給する。このシールドガスは、TIGトーチヘッド11のガスノズル12から損傷部8に向けて噴射される。さらに、この際、電源装置20は、制御装置60からの指示を受けて、TIGトーチヘッド11のタングステンワイヤ電極13に正極性の直流電流、又は交流電流を供給する。この結果、タングステンワイヤ電極13と損傷部8又はその周縁部との間にTIGアークAcが形成される。トーチ移動装置40は、損傷部8の全体及びその周縁部でTIGアークAcが形成されるよう、TIGトーチヘッド11を移動させる。
ここで、図8(a)に示すように、対象金属部材6の表面に酸化皮膜Mが形成されているとする。この場合、同図(b)に示すように、タングステンワイヤ電極13を正極にし、対象金属部材6を負極すると、タングステンワイヤ電極13の回りのシールドガスがイオン化する。具体的には、ガス分子は対象金属部材6から飛び出した電子と衝突して、プラスイオンになる。そして、このプラスイオンが酸化皮膜Mを形成している粒子mに衝突して、この粒子mを飛散させる。この結果、同図(c)に示すように、対象金属部材6の表面の酸化皮膜Mは除去される。また、対象金属部材6の表面上に油分や錆等がある場合でも、同様の原理で、油分や錆等は除去される。すなわち、このクリーニング工程(S3)では、損傷部及びその周縁部の酸化皮膜、油分、錆等の除去が行われる。
ここで、本実施形態において、タングステンワイヤ電極13に正極性の直流電流を供給する場合、その電流値の波形は、図10(a)に示すように、正のピーク電流値と、正のベース電流値とを交互に繰り返すパルス状の波形である。この際の供給電流条件は、以下の通りである。
ピーク電流値:5〜30A
ベース電流値:1〜5A
周波数:100〜500Hz
Duty比(=τ/T×100):25〜75%
また、本実施形態において、タングステンワイヤ電極13に交流電流を供給する場合、その電流値の波形は、図10(b)に示すように、正のピーク電流値と、負のベース電流値とを交互に繰り返すパルス状の波形である。この際の供給電流条件は、以下の通りである。
正ピーク電流値:5〜30A
負ピーク電流値:−5〜−30A
周波数:100〜500Hz
Duty比(=τ/T×100):25〜75%
ところで、前述の予熱工程(S2)では、損傷部8を含む部分を600℃〜400℃程度まで加熱する。一方、酸化皮膜は、金属表面が500℃以上になると形成される。したがって、予熱工程(S2)における加熱で、対象金属部材6の表面には酸化皮膜が形成されることになる。そこで、本実施形態では、ろう付前に対象金属部材6の酸化皮膜を予め除去しておき、さらに、ろう付の前に対象金属部材6に対して予熱処理を施しておくために、予熱工程(S2)後にクリーニング処理を行っている。
次に、損傷部8を含む部分に対して、先に説明した補修装置を用いて、ろう付処理を施す(S4)。
このろう付工程(S4)において、図5に示すように、まず、補修装置のトーチ移動装置40が、制御装置60からの指示を受けて、TIGトーチヘッド11を損傷部8又はその周縁部に対向させる。この際、トーチ移動装置40は、タングステンワイヤ電極13の先端と損傷部又はその周縁部との間の距離Dbを、先程のクリーニング工程(S3)の際よりも短い、例えば、2mm程度にする。次に、シールドガス発生装置30の流量調節弁32が、制御装置60からの指示を受けて、ガス容器31内のシールドガスをTIGトーチヘッド11に供給する。このシールドガスは、TIGトーチヘッド11のガスノズル12から損傷部8に向けて噴射される。また、この際、電源装置20は、制御装置60からの指示を受けて、TIGトーチヘッド11のタングステンワイヤ電極13に正の直流電流、又は交流電流を供給する。この結果、クリーニング工程と同様、タングステンワイヤ電極13と損傷部8又はその周縁部との間にTIGアークAbが形成される。さらに、この際、ろう供給装置50のろう供給機構52は、制御装置60からの指示に従って、棒状のろう材59をろう材ノズル51から送り出し、その先端部をTIGアークAb内に入る。トーチ移動装置40は、損傷部8の全体及びその周縁部でTIGアークAbが形成されるよう、TIGトーチヘッド11を移動させる。
ここで、ろう付原理について、図9を用いて説明する。
まず、図9(a)を用いて、前述のクリーニング工程(S3)と同様、タングステンワイヤ電極13が正極で、対象金属部材6を負極の場合のろう付原理について説明する。
TIGアークAb内のろう材59は、アーク熱により高温になる。この結果、TIGアークAb内のろう材59は、溶融して、対象金属部材6上に至る。つまり、対象金属部材6にろう材9が付く。
また、この場合も、クリーニング工程(S3)と同様、タングステンワイヤ電極13が正極で、対象金属部材6を負極であるから、タングステンワイヤ電極13の回りのシールドガスが、対象金属部材6から飛び出した電子と接して、プラスイオンになり、このプラスイオンが対象金属部材6の表面に衝突する。よって、この場合も、対象金属部材6の表面部分のクリーニング処理が実行される。なお、対象金属部材6側で陰極点になるのは、突起部分であるために、プラスイオンは、細かな凹凸がある金属結晶面や不純物等が存在するところに集中するので、滑らかな溶融ろう材にはプラスイオンが集中することがなく、ろう付工程(S4)中のクリーニング作用により、溶融ろう材が飛散することはほとんどない。
次に、図9(b)を用いて、タングステンワイヤ電極13が負極で、対象金属部材6が正極の場合のろう付原理について説明する。
TIGアークAb内のろう材59は、前述の場合と同様、アーク熱により高温になる。さらに、TIGアークAb内のろう材59は、タングステンワイヤ電極13から飛び出した電子が衝突して加熱される。この結果、TIGアークAb内のろう材59は、溶融して、対象金属部材6上に至る。つまり、対象金属部材6にろう材9が付く。
この場合、タングステンワイヤ電極13から飛び出した電子は、正極に帯電している対象金属部材6に激しく衝突するため、対象金属部材6は、深い所まで加熱される。一方、タングステンワイヤ電極13が正極で、対象金属部材6が負極の場合には、対象金属部材6から飛び出した電子は、負極に帯電しているタングステンワイヤ電極13に激しく衝突するため、タングステンワイヤ電極13が過熱されるものの、対象金属部6は、深い所まで加熱されない。このため、タングステンワイヤ電極13が負極で、対象金属部材6が正極の場合よりも、タングステンワイヤ電極13が正極で、対象金属部材6が負極の場合の方が、ろう付に伴う対象金属部材6の熱影響を最小限に抑えることができる。
そこで、本実施形態では、ろう付工程(S4)では、クリーニング工程(S3)の際と同様、タングステンワイヤ電極13に正極性の直流電流、又は交流電流を供給し、対象金属部材6が負極になっている時間を無くし、又は少なくして、ろう付に伴う対象金属部材6の熱影響を最小限に抑えている。
具体的に、本実施形態のろう付工程(S4)において、タングステンワイヤ電極13に正極性の直流電流を供給する場合、その電流値の波形は、図10(a)に示すように、正のピーク電流値と、正のベース電流値とを交互に繰り返すパルス状の波形である。この際の供給電流条件は、以下の通りである。
ピーク電流値:30〜80A
ベース電流値:1〜10A
周波数:100〜500Hz
Duty比(=τ/T×100):25〜75%
また、本実施形態のろう付工程(S4)において、タングステンワイヤ電極13に交流電流を供給する場合、その電流値の波形は、図10(b)に示すように、正のピーク電流値と、負のベース電流値とを交互に繰り返すパルス状の波形である。この際の供給電流条件は、以下の通りである。
正ピーク電流値:30〜80A
負ピーク電流値:−30〜−80A
周波数:100〜500Hz
Duty比(=τ/T×100):25〜75%
ここで、対象金属部材6の温度特性及びろう材の温度特性について説明する。
対象金属部材6は、前述したように、Ni基合金で形成された一方向凝固材である。この対象金属部材6の温度特性は、以下の通りである。
液相線温度:1350℃
固相線温度:1250℃
微細析出物γ’が固溶する固溶温度:1200〜1220℃
微細析出物γ’の析出温度:1080〜1120℃
また、ろう材は、母材である対象金属部材6と同じ主成分の合金に、当該合金の融点を下げるホウ素やシリコン等を添加した金属で、ここでは、BNi-2、BNi-4、BNi-9等を用いる。これらのろう材の温度特性は、以下の通りである。
BNi-2
固相線温度:970℃
液相線温度:1000℃
BNi-4
固相線温度:990℃
液相線温度:1055℃
BNi-9
固相線温度:1055℃
液相線温度:1055℃
一方向凝固材である対象金属部材6は、例えば、NiAl等の微小粒子が析出する温度(1080〜1120℃)から、結晶粒が成長し始め、この微小粒子が固溶する固溶温度(変質温度)以上になると、結晶粒が粗大化する。すなわち、この微小粒子が固溶する固溶温度(変質温度)以上になると、結晶構造が急激に変質する。
そこで、本実施形態では、図11に示すように、ろう付温度を、ろう材59が確実に溶融する温度であるろう材59の液相線温度以上で、且つ、対象金属部材6で、一旦、析出した微粒子が固溶する固溶温度、言い換えると、対象金属部材6の結晶構造が急激に変質する変質温度未満にしている。なお、ここでのろう付温度は、ろうが付く対象金属部材6の表面温度である。
本実施形態では、ろう付温度を以上の温度範囲内に収めるため、タングステンワイヤ電極13への供給電流条件を前述した条件にしている。
ろう付工程(S4)が終了すると、バーナーや高周波コイル等を用いて軽く加熱するか、ろう材9が付いた対象金属部材6を断熱材で覆って。ろう材9及びこのろう材9が付いた対象金属部材6に対して徐冷処理を施す(S5)。この徐冷処理では、ろう付部分の温度低下率を50〜200℃/hr程度にする。
このように、徐冷処理を行うことで、急冷によるろう割れを回避することができる。なお、クリーニング工程(S3)前に行う予熱工程(S2)も、ろう付後の徐冷を目的とするものであるから、予熱工程(S2)と徐冷工程(S5)とのうち、いずれか一方の工程のみを実行するようにしてもよい。
徐冷工程(S5)が終了し、図6に示すように、ろう材9の付いた対象金属部材6が常温になると、グラインダー等で、固化したろう材9を機械研磨して、図7に示すように、対象金属部材6の表面を目的の形状に仕上げる(S6)。
以上、本実施形態では、ろう付温度を、ろう材の液相線温度以上にして、ろう材を確実に溶融させて、ろう付を確実に行う一方で、ろう付温度を対象金属部材6の変質温度未満にしているので、対象金属部材6の表面部の結晶構造の変質を抑えることができる。。
また、本実施形態では、TIGトーチ10によるTIGアークAbでろう付を行っているので、対象金属部材6に対する加熱領域を狭くすることができる。さらに、本実施形態では、ろう付工程において、タングステンワイヤ電極13に正極性の直流電流、又は交流電流を供給し、対象金属部材6が負極になっている時間を無くし、又は少なくしているので、対象金属部材6の加熱深度を浅くすることができる。
よって、本実施形態によれば、対象金属部材6の加熱領域を極めて狭くできる上に、加熱される領域での結晶構造の変質を抑えることができるので、ろう付による熱影響を抑えることができる。
さらに、本実施形態では、真空加熱炉を用いず、簡易な装置であるTIGトーチ10でろう付を行っているので、対象金属部材6の修理コストの低減化、修理期間の短縮化を図ることができる。また、本実施形態では、ろう付工程(S4)前にクリーニング工程(S3)を行い、さらに、予熱工程(S2)及び/又は徐冷工程(S5)を行っているので、ろう割れの可能性を低くすることができる。しかも、このクリーニング工程(S3)において、ろう付工程(S4)と同じTIGトーチ10を用いて、対象金属部材6のクリーニングを行っているので、修理コストの低減化、修理期間の短縮化をより図ることができる。
なお、以上では、ろう付温度を対象金属部材6の変質温度(固溶温度)未満にしているが、対象金属部材6に対する熱影響をより小さくするという観点からは、ろう付温度を対象金属部材6の微細析出物の析出温度以下にすることが好ましい。また、ここでは、対象金属部材6から微小粒子が析出し、この微小粒子が固溶する固溶温度を、この対象金属部材6の結晶構造が急激に変質する変質温度としているが、結晶構造等によっては、固溶温度が変質温度にならない場合があるので、結晶構造等毎に、結晶構造が急激に変質する温度、つまり、予め変質温度を調べておくことが好ましい。
また、以上では、Niろう材をろう材59に用いたが、対象金属部材6の主成分に近い性質の金属を主成分とするCoろう材をろう材59に用いてもよい。但し、用いるろう材59は、その液相線温度が対象金属部材6の変質温度未満である必要がある。なお、ろう付温度を、前述したように、微細析出物の析出温度以下にする場合には、用いるろう材59は、その液相線温度がこの析出温度未満である必要があることは言うまでもない
また、以上の実施形態では、トーチ移動装置40やろう供給装置50を備えた補修装置でろう付を行っているが、作業者がTIGトーチ10及びとう材59を保持し、手作業にてろう付を行うようにしてもよい。また、ここでは、棒状のろう材59をTIGアーク内に供給しているが、粉末又はシート状のろう材をTIGアーク内に供給するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、ガスタービンの動翼を補修対象にしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、合金であれば、基本的に如何なる補修対象であってもよく、特に、ガスタービンの静翼や燃焼器等、耐熱性の要求される合金製の補修対象に好適である。
1:動翼、6:対象金属部材(動翼の前縁部)、7,8:損傷部、9,59:ろう材、10:TIGトーチ、11:TIGトーチヘッド、12:ガスノズル、13:タングステンワイヤ電極、14:コンタクトノズル、15:トーチボディ、20:電源装置、21:電源回路、22:制御回路、30:シールドガス発生装置、31:ガス容器、32:流量調節弁、40:トーチ移動装置、50:ろう供給装置、51:ろう材ノズル、52:ろう供給機構、60:制御装置

Claims (6)

  1. 金属部材の損傷部にろう材を付けて、該金属部材を補修するろう付補修方法において、
    TIG(Tungsten Inert Gas)トーチによるTIGアークでろう材を溶融して、前記損傷部にろう材を付けるろう付工程と、
    固化したろう材を目的の形状に整形する整形工程と、
    を実行し、
    前記ろう付工程では、前記TIGトーチに、正極性電流を継続的に又は断続的に供給して、前記TIGトーチによるTIGアークにより、前記ろう材を溶融すると共に、前記TIGトーチへの供給電流の条件を調整することで、前記損傷部を前記金属部材の結晶構造が急激に変化する変質温度未満に加熱する、
    ことを特徴とするろう付補修方法。
  2. 請求項1に記載のろう付補修方法において、
    前記ろう付工程前に、該ろう付工程で前記TIGトーチに供給する電流の最大値よりも最大電流値が低い正極性電流を、該TIGトーチに継続的又は断続的に供給し、該TIGトーチによるTIGアークで、前記損傷部の表面粒子を飛散させるクリーニング工程を実行する、
    ことを特徴とするろう付補修方法。
  3. 請求項1に記載のろう付補修方法において、
    前記ろう付工程前に、前記金属部材の少なくとも前記損傷部を予め定めた温度まで加熱する予熱工程を実行する、
    ことを特徴とするろう付補修方法。
  4. 請求項2に記載のろう付補修方法において、
    前記クリーニング工程前に、前記金属部材の少なくとも前記損傷部を予め定めた温度まで加熱する予熱工程を実行する、
    ことを特徴とするろう付補修方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のろう付補修方法において、
    前記ろう付工程後で前記整形工程前に、該ろう付工程で加熱された前記金属部材を、自然冷却よりもゆっくり冷却する徐冷工程を実行する、
    ことを特徴とするろう付補修方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のろう付補修方法で補修された、
    ことを特徴とするガスタービン高温部品。
JP2010140492A 2010-06-21 2010-06-21 ろう付補修方法及びガスタービン高温部品 Expired - Fee Related JP5777296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010140492A JP5777296B2 (ja) 2010-06-21 2010-06-21 ろう付補修方法及びガスタービン高温部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010140492A JP5777296B2 (ja) 2010-06-21 2010-06-21 ろう付補修方法及びガスタービン高温部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012000739A JP2012000739A (ja) 2012-01-05
JP5777296B2 true JP5777296B2 (ja) 2015-09-09

Family

ID=45533328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010140492A Expired - Fee Related JP5777296B2 (ja) 2010-06-21 2010-06-21 ろう付補修方法及びガスタービン高温部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5777296B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013039596A (ja) * 2011-08-16 2013-02-28 Chugoku Electric Power Co Inc:The 金属部品の修理方法
CN103586560B (zh) * 2013-11-12 2018-01-23 哈尔滨东安发动机(集团)有限公司 一种燃烧室机匣安装支架处裂纹的修理方法
JP6285724B2 (ja) * 2014-01-14 2018-02-28 株式会社アマダミヤチ 接合方法及び接合装置
JP6746458B2 (ja) * 2016-10-07 2020-08-26 三菱日立パワーシステムズ株式会社 タービン翼の製造方法
CN106914670B (zh) * 2017-01-18 2019-04-12 新兴能源装备股份有限公司 一种薄壁钢漏孔钎焊方法
JP2020525650A (ja) * 2017-06-30 2020-08-27 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft 析出硬化超合金粉末材料のための付加製造技術
CN112719273B (zh) * 2020-12-18 2021-11-02 燕山大学 基于半固态浆料的表面预处理及修复辊压一体装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832573A (ja) * 1981-08-21 1983-02-25 Hitachi Ltd 反転電流ア−クによるろう付方法
JP3211580B2 (ja) * 1994-08-31 2001-09-25 松下電器産業株式会社 はんだ付け装置
JP2002144079A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Hitachi Ltd 耐熱部材の補修方法及びガスタービンの補修方法
JP3581672B2 (ja) * 2001-06-11 2004-10-27 三菱重工業株式会社 内部に流路を有する板状体の補修方法
ATE502720T1 (de) * 2008-04-09 2011-04-15 Alstom Technology Ltd VERFAHREN ZUR REPARATUR DER HEIßGASKOMPONENTE EINER GASTURBINE

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012000739A (ja) 2012-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5777296B2 (ja) ろう付補修方法及びガスタービン高温部品
CA3006002C (en) Laser-based additive manufacturing system with temperature gradient control for ensuring single crystal growth
RU2624884C2 (ru) Локализованный ремонт компонента из суперсплава
US9283593B2 (en) Selective laser melting / sintering using powdered flux
US8141769B2 (en) Process for repairing a component comprising a directional microstructure by setting a temperature gradient during the laser heat action, and a component produced by such a process
JP3218567B2 (ja) 高強力ニッケル基超合金類の溶接
EP1296796B1 (en) Welding superalloy articles
CA2865658C (en) Method of cladding and fusion welding of superalloys using composite filler powder
US9352419B2 (en) Laser re-melt repair of superalloys using flux
US6495793B2 (en) Laser repair method for nickel base superalloys with high gamma prime content
JP6104408B2 (ja) 超合金材料のクラッド層を形成する方法
EP1689553B1 (en) Methods for repair of single crystal superalloys by laser welding and products thereof
CN105408056B (zh) 利用部件支撑的填料对基底的修复
CN105263667A (zh) 使用粉末状焊剂的选择性激光熔化/烧结
JP2004216457A (ja) 部品の溶接補修法及び該方法で補修された部品
CN105163898A (zh) 熔焊高温合金的沉淀强化的镍基焊接材料
KR20150111366A (ko) 분말형 용제 및 금속을 사용하는 초합금의 적층
EP1918058A1 (en) High temperature electron beam welding
KR20150110799A (ko) 플럭스를 사용한 초합금의 레이저 재용융 복구 방법
EP3693105A1 (en) A manufactured article and method
JP2013068085A (ja) スキーラ付きガスタービン動翼の補修方法
WO2015047620A1 (en) Methods of tungsten submerged arc welding using powdered flux and a superalloy feed material
CN112135705A (zh) 通过就地制造并馈送烧结线增材制造或修复的方法和系统
JP6838832B2 (ja) 超合金用溶接フィラー
CA2872312C (en) Laser additive repairing of nickel base superalloy components

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150707

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5777296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees