JP5767227B2 - 耐火性窓ガラス - Google Patents

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Description

本発明は、耐火性窓ガラスの製造のための溶液、該溶液から製造される中間層、該中間層を備える耐火性窓ガラス、並びに該溶液、中間層及び耐火性窓ガラスの調製方法に関する。また、本発明は、耐火性窓ガラスを組み込んだ建造物及び耐火性窓ガラスの組立品にも関する。
二枚の対向したガラス板の間に挟まれた膨張性無機ケイ酸塩の中間層を組み込んだガラス積層体は、ピルキントン社の企業グループから、PYROSTOP及びPYRODURの商標で販売されている。かかる積層体を火気にさらすと、無機中間層は膨張及び拡大して、泡層を形成する。この泡は、ガラス板を保護する断熱層を火気から離してもたらし、その結果、火が伝播するのを防止する障壁として機能するガラス単位の構造的完全性が長期間維持される。かかる膨張性中間層を組み込んだガラス積層体は、耐火ガラス構造として好適に使用されている。これらの積層体は、一層超の膨張性中間層を挟んだガラス板を二枚超備え得る。最大で八層の膨張性中間層を備える積層体が用いられている。これらの多層積層体は、比較的厚く、相応して高価である。
膨張性無機層は、通常、ケイ酸ナトリウムの水ガラス、または、それとケイ酸カリウムの水ガラス若しくはケイ酸リチウムの水ガラスとの混合物から形成される。この膨張性無機層は、一般に、水ガラスの溶液を調製し、該溶液をガラス表面に塗り、該溶液からの余分な水分を乾燥させることにより形成される。
米国特許第4190698号公報は、水ガラス溶液を乾燥させることにより得られる膨張性無機層を備える耐火性窓ガラスを開示する。この著者は、水ガラス溶液に対し、尿素、多価アルコール、単糖類、多糖類、リン酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、ホウ砂、ホウ酸及びコロイド状シリカ等の様々な添加剤を加えることを提案している。この文書における具体的な開示としては、水ガラス溶液に対し、グリセリンとサッカロース、またはグルコースを加えることの開示のみである。
国際公開第2001/10638号公報及び国際公開第2004/014813号公報はいずれも、水ガラス溶液を乾燥して得られる膨張性層を備える耐火性ガラスを開示する。国際公開第2001/10638号公報は、凝集体を含むジルコニウムの使用を開示し、国際公開第2004/014813号公報は、アルミン酸塩の添加剤の使用について言及している。
独国特許第19720269号公報にて提案される粉末の使用に関する取り組みにより、粒子が光を散乱させるほど十分な大きさであること、または、粒子がケイ酸塩のコロイド成分と相互に作用して粒子成長を引き起こすことのいずれかの理由により、ヘイズを生じることが分かった。また、欧州特許第0705685号公報で提案される方法は、Al、Si、TiまたはZrの有機金属添加剤を用いるが、これらは不溶性または加水分解に不安定のいずれかであり、いずれの場合もヘイズを生じ得るため、実用的ではない。国際公開第2010014362号公報にて提案されるCa、Fe、Co、Cr、CuまたはZnを含むカチオンを加える方法は、それらをケイ酸塩溶液に加えると即座に沈殿してしまうため、機能しないであろう。独国特許第2813320号公報は、ポリリン酸塩を用いることを提案するが、実際には、ケイ酸塩とポリリン酸塩との反応は極めて遅く、ケイ酸塩は、最初は透明だとしても時間とともに不透明になることが分かった。欧州特許第2014740号公報は、多数の金属酸化物の粉末またはナノ粒子を用いることに言及するが、それらは溶解性ではなく、従って透明な中間層が得られないであろう。
米国特許第4190698号公報 国際公開第2001/10638号公報 国際公開第2004/014813号公報 独国特許第19720269号公報 欧州特許第0705685号公報 国際公開第2010014362号公報 独国特許第2813320号公報 欧州特許第2014740号公報
それゆえ、(i)乾燥プロセスによって製造され、耐火性能が改善した中間層、または、(ii)既存の装置やプラントを改良する必要なく、密閉セルへキャストして固める等の全く別のプロセスを提供する必要がある。耐火性能が改善できれば中間層をより薄くすることができ、それにより製造コストの削減、及び美的外観の向上が可能となる。また、乾燥時間を低減するなどして製造時間を減らすことにより、プラントの生産能力を増大させ、製造コストを減らすことも望ましい。既存のプロセスのいかなる改良においても、安定溶液を利用することが不可欠であり、さもないと、それらは即座にまたは放置後に沈殿を形成する。乾燥させた中間層は、窓ガラスの一部として用いられるので、光学的に透明でなければならない。しかしながら、沈殿物等の粒子状物質が存在する場合は、透明性が得られないので、許容できるものではない。
本発明の第一の態様によれば、
少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩;並びに
少なくとも一種の酸性酸化物若しくは両性酸化物のアルカリ可溶性アニオン及び/若しくはそれらの錯体の水溶液;並びに/または
水酸化マグネシウム;を含み、
前記少なくとも一種の酸性酸化物若しくは両性酸化物のアルカリ可溶性アニオン及び/またはそれらの錯体は、バナジン酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、スズ酸塩、亜鉛酸塩、ピロリン酸塩、からなる群より選択される、耐火性窓ガラスの製造のための安定水溶液を提供する。
本発明の文脈において、「酸性酸化物若しくは両性酸化物のアルカリ可溶性アニオン及び/若しくはそれらの錯体」という用語は、アルカリケイ酸塩溶液に可溶な酸性酸化物若しくは両性酸化物のアニオン、及び/または、アルカリケイ酸塩溶液に可溶な酸性酸化物若しくは両性酸化物のアニオンの錯体を意味する。
架橋剤として機能することが可能な特定の添加剤を、本発明の方法でケイ酸塩溶液に加えれば、光透過率が高く、防火性が改善された透明な膨張性中間層を製造することができる。透明な積層中間層を製造するためには、アルカリ可溶性アニオンの形態の架橋添加剤を加えることが必要であると分かった。
少なくとも一種の酸性酸化物若しくは両性酸化物のアルカリ可溶性アニオン及び/またはそれらの錯体は、チタン酸塩、ジルコン酸塩、バナジウム酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、マンガン酸塩、スズ酸塩、亜鉛酸塩、炭酸塩、アルミン酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、ゲルマン酸塩、鉛酸塩及びヒ酸塩からなる群より選択することができる。
安定水溶液は、Si/X[Xは、少なくとも一種の酸性酸化物若しくは両性酸化物のアルカリ可溶性アニオン、または、リチウム、マグネシウム及びカルシウムからなる群より選択される元素、を表す]のモル比を200:1〜10:1、好ましくは150:1〜15:1、より好ましくは100:1〜20:1とすることができる。
かかる溶液中のSiO:MO[Mは、少なくとも一つのアルカリ金属ケイ酸塩のアルカリ金属カチオンを表す]のモル比は、1.6〜5.0:1とすることができる。いくつかの別の実施形態においては、溶液中のSiO:MOの比は、最大3.5:1、好ましくは最大3.25:1、より好ましくは最大3.0:1、なおより好ましくは最大2.75:1、なおより好ましくは最大2.5:1とすることができる。
ケイ酸リチウムは、PQ社のCrystal L40(LiO2.5%、SiO20.5%)等のケイ酸リチウム溶液として加えることができる。本発明の方法におけるアルカリ可溶性の水酸化物及び/またはアルカリ可溶性の錯体としてリチウムを加えることで、透明な安定溶液が得られる。
この溶液を水性シリカゾルと混ぜ合わせて、混合物を形成してもよい。かかる混合物は、リチウム含量を、Si/Liのモル比として40未満:1、好ましくはSi/Liのモル比として30未満:1とすることができる。好ましくは、この混合物は、リチウム含量を、Si/Liのモル比として10超:1、より好ましくは20超:1とすることができる。リチウムは、ケイ酸塩とは架橋しないが、耐熱性を改善させるアニオン性ケイ酸塩の群との強いイオン相互作用により、擬似架橋を形成し得る。
極めて耐熱性の高い(熱に強い)材料を作るためには、II族の金属をケイ酸塩に加えることが有利であることが分かった。これは、II族の金属イオンのイオン半径が小さく、+2の電荷を有していることによってケイ酸塩を架橋させることができるためである。
マグネシウムイオン等の金属イオンは、添加によりアルカリ金属ケイ酸塩溶液に加えることができる。アルカリ金属ケイ酸塩は、非コロイド性とすることができる。水酸化マグネシウム等の添加剤を加える前において、溶液中のSiO:MOのモル比は、3.5未満:1、好ましくは3.0未満:1、より好ましくは2.5未満:1、なおより好ましくは2.0未満:1とすることができる。水酸化マグネシウム等の添加剤を加えた後において、溶液のSiO:MOのモル比は、より多くのシリカを加えることにより増加させることができる。シリカは、水性ゾル状またはヒュームドシリカの粉末状とすることができる。
水酸化マグネシウム等の添加剤は、例えば、グリセロリン酸塩や、クエン酸またはヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)等のα−ヒドロキシカルボン酸のようなキレート剤を含む溶液として、アルカリ金属ケイ酸塩に加えることができる。好ましくは、アルカリケイ酸塩は、HEDTAよりもむしろクエン酸の溶液として加えられるが、これは、クエン酸を用いた方がより良好な透明性が得られるためである。その後、得られた溶液を、シリカゾル等のシリカと混合し、硬化させて中間層を作製することができる。透明な中間層を作製することができるかどうかは、クエン酸等のキレート剤とケイ酸塩との親和性に明らかに関係している。
この溶液は、マグネシウム含量を、Si/Mgのモル比として200未満:1、好ましくはSi/Mgのモル比として100未満:1、より好ましくは、マグネシウム含量をさらに増加させ、Si/Mgのモル比として50未満:1としてもよい。好ましくは、この溶液は、マグネシウム含量を、Si/Mgのモル比として20超:1、より好ましくは30超:1とすることができる。効果的な熱的特性をもたらすためには、溶液中のSiO:MOのモル比を低減させ、マグネシウムの量を増加させることが好ましいことが分かった。
この溶液は、乳酸カルシウムと、任意にグリセロールとを含んでいてもよい。カルシウム化合物は、一般的にアルカリ性溶液中での溶解度が低いが、アルカリ金属ケイ酸塩に加える前に、最初に乳酸カルシウムをグリセロール溶液に混ぜておくことにより、ケイ酸塩中での乳酸カルシウムの溶解度を改善することができることが分かった。この乳酸カルシウムは、水和物とすることができる。乳酸カルシウムは、最大10重量%のレベルで加えてもよいが、これは、最大0.1%のカルシウム添加レベルに相当する。この溶液は、カルシウム含量を、Si/Caのモル比として200未満:1、好ましくはSi/Caのモル比として100未満:1、より好ましくはSi/Caのモル比として50未満:1としてもよい。好ましくは、かかる溶液は、カルシウム含量を、Si/Caのモル比として10超:1、より好ましくは20超:1とすることができる。
アルミニウムは、ケイ酸塩溶液と親和性がある錯体化したアルミン酸イオンを用いて、ケイ酸塩に加えられ得る;錯体形成がなければ、ケイ酸塩とアルミン酸塩との瞬間的な反応が起こり、不溶性の沈殿物が生成する。少なくとも一種のアルカリ可溶性アニオンがアルミン酸塩の場合、該アルミン酸塩は、アルミン酸リチウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸セシウム及び最も好ましいアルミン酸ナトリウム等のアルカリ金属アルミン酸塩の形態としてもよい。また、他のアルミン酸塩、特にアルミン酸アンモニウム及びアルミン酸アルキルアンモニウムも用いることができる。
アルミン酸塩は、ケイ酸塩と混ぜ合わせる前に、カルボン酸で部分的に中和してもよい。カルボン酸は、好ましくはヒドロキシカルボン酸であり、より好ましくはα−ヒドロキシカルボン酸である。カルボン酸の好適例としては、酒石酸、リンゴ酸、グルコン酸、乳酸、糖酸及び最も好ましいクエン酸が挙げられる。アルミン酸は、ケイ酸塩に対して非常に反応性が高いが、配位化合物を形成することにより制御することができる。これは、カルボン酸で部分的に中和することにより行うことができる。このカルボン酸は、グリセロールとすることができる。水酸化アルミニウム重合を回避するためには、低水分条件下で中和を実施するのが好ましい。得られる構造は、シリカの網目内に強力な安定した架橋を有するアルミノケイ酸塩であり、比較的高い融点を必要とすることに起因して、改善された耐火性をもたらす。好ましくは、アルミノケイ酸塩は、アルミニウム含量が、Si/Alのモル比として10超:1、より好ましくは20超:1である。
亜鉛イオンは二価であり、ケイ酸塩に加えると、架橋剤として機能し得る。亜鉛は、周期表のIIB族に存在し、アルミニウムと同様、亜鉛の酸化物及び水酸化物は両性の特性を示す。亜鉛は、アルカリ溶液中において、アルカリ金属ケイ酸塩と親和し、その場合には亜鉛酸塩として存在する。亜鉛酸塩は、酸化亜鉛、水酸化亜鉛及び/またはα−ヒドロキシカルボン酸の亜鉛塩の形態で導入することができる。
工業用の酸化亜鉛粉末は、一般的にアルカリ金属ケイ酸塩に徐々に溶解し、粘度が著しく上昇する一方、水酸化亜鉛は、準備に労力を要する。この点を考慮すると、ナノ粒子の酸化亜鉛、好ましくはシリカゾルと組み合わせたナノ粒子の酸化亜鉛の分散系を用いるのがより好ましい。ナノ粒子の酸化亜鉛及びシリカゾルの混合物は、任意に混合及び/または加熱しながらアルカリ金属ケイ酸塩に加えてもよい。加熱を適用することにより、酸化亜鉛の粒子の溶解が改善される。かかる溶液は、亜鉛含量を、Si/Znのモル比として50未満:1、好ましくはSi/Znのモル比として40未満:1、より好ましくはSi/Znのモル比として30未満:1としてもよい。好ましくは、かかる溶液は、亜鉛含量が、Si/Znのモル比として10超:1、より好ましくはSi/Znのモル比として20超:1である。亜鉛は、他の金属架橋剤よりもずっと高いレベルで相溶性があり、たとえSi/Znのモル比が30:1でも、乾燥中間層の硬度はそれほど劇的には上昇しない。このことより、水相中には架橋が存在するものの、その効果は他のいくらかの金属添加物よりも小さいことが示唆される。
この溶液は、酸化亜鉛及びケイ酸リチウムの両方を含んでいてもよい。
ジルコニウムは、ケイ酸ジルコニウムが非常に耐火性があることから、ケイ酸塩系にとって非常に望ましい架橋添加剤であるが、その溶解度が問題となることがある。好ましくは、可溶性のジルコン酸塩はアニオン性凝集体である。アニオン性凝集体を用いることにより、ケイ酸イオンとの反応が遅くなり、不溶性のケイ酸ジルコニウムをもたらすであろう。ジルコン酸塩は、アンモニウム炭酸ジルコニウムまたはカリウム炭酸ジルコニウムの形態とすることができ、いずれも市販されている。カリウム炭酸ジルコニウムは、MEL Chemicals Limitedから、約20w/w%のZrO、12w/w%のKO及び18w/w%の炭酸塩を含む水溶液として、ZIRMEL1000の商標で販売され、また、ZIRMEL1000は、本発明の組成での使用に好適な凝集体である。
本発明の組成に有用な凝集体を含有するジルコニウムについてのその他の好適な群として、英国特許出願2,226,024A号公報に記載され、また、そこに記載されたプロセスを用いて作製することができる有機ジルコニウム錯体の塩がある。この特許出願には、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、マンデル酸及びクエン酸等のα−ヒドロキシカルボン酸、並びにグリセロール、エリトリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール、ズルシトール、マンニトール、イノシトール、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、ラクトース及びマルトース等のポリオールから生じるジルコニウム錯体の作製について記載されている。
これら錯体は、ポリオール及び/またはα−ヒドロキシカルボン酸と、ハロゲン化ジルコニウムとを溶液中で反応させ、反応時に形成された任意の酸性副生物を中和して得られる。適宜、ハロゲン化ジルコニウムを他の反応物を含む溶液に加え、該溶液が確実にアルカリ性となるよう十分にアルカリを加える。アルカリ金属ケイ酸塩溶液中でアニオン性凝集体として働く錯体を含有するその他のジルコニウムは、類似手段を用いて得られる。
アルカリ金属ケイ酸塩溶液に加えることのできるジルコニウムの量は、通常、凝集体を含有する特定のジルコニウムと、特定のアルカリ金属ケイ酸塩溶液との相溶性によって制限されるであろう。膨張性層における耐火特性の好適な効果を発揮させるためには、この溶液は、少なくとも0.5重量%、好ましくは1.0重量%、より好ましくは2.0重量%、なおより好ましくは3.0重量%のジルコニウムを含み、最大で5.0重量%のジルコニウムを含むことが好ましい。この溶液は、ジルコニウム含量を、Si/Zrのモル比として200未満:1、好ましくはSi/Zrのモル比として100未満:1、より好ましくはSi/Zrのモル比として50未満:1としてもよい。一般的には、不安定溶液または透明でない乾燥中間層を作製することなく、できるだけ高濃度のジルコニウムを加えることが好ましい。この溶液の不安定性は、固形物の沈殿(ケイ酸ジルコニウムであると考えられる)、または透明ではない乾燥膨張性ケイ酸塩層の形成として現れてもよい。いずれも許容できるものではなく、透明かつ安定な溶液及び/または透明な乾燥膨張性層をもたらすことができる溶液のみが、本発明においては有用である。
他の添加剤と同様、ジルコニウムの添加においては、SiO:MOの比が低い方が好適であり、安定性、透明性及び性能の最良の組み合わせを得るためには、添加剤とアルカリ金属の量を最適化することが好ましい。
凝集体を含有するジルコニウムは、沈殿の形成を回避する方法でアルカリ金属ケイ酸塩溶液に混合するべきである。好ましくは、かかる溶液は、高アルカリ性条件を避けた条件下で混合する。一般的には、凝集体を含有するジルコニウムの溶液を、積極的に混合したアルカリ金属ケイ酸塩溶液にゆっくりと加えて、高いpHの局部発生を回避すべきである。
本発明の好適な実施形態において、かかる溶液は、グリコール、グリセリン若しくはグリセリン誘導体、または糖類等の多価化合物を少量だけさらに含む。好適な多価化合物は、グリセロールである。多価化合物は凝集体を含有するジルコニウムの溶解を補助し、また、ほぼ確実に水素結合に関する機構を通じて溶液安定性を改善するようである。従って、多価化合物を加えれば、特定の溶液に加えることができるジルコニウムの量を増加させ得る。この溶液は、好ましくは、少なくとも5重量%の多価化合物を含み、通常は多くとも20重量%の多価化合物を含む。
これらの実施形態においては、適宜、ジルコニウム化合物の溶液をグリセロールの少なくとも一部に添加し、その後、かかる添加よって得られた溶液をアルカリ金属ケイ酸溶液に加えることにより、溶液を作製してもよい。
ジルコニウム化合物が加えられるアルカリ金属ケイ酸溶液はアルカリ系である。pHは、アルカリ金属ケイ酸塩の組成によって変化する。
リン酸塩は、ピロリン酸塩であってもよい。ピロリン酸塩は、加水分解されてオルトリン酸になるにつれ、アルカリ金属ケイ酸塩から金属イオンを隔離することによってシリカ重合度を増加させる効果を有する。この効果はポリリン酸を用いても得ることができるが、反応は遅い。ピロリン酸塩の有利な点は、二つのリン酸塩中心(centres)のみを含み、より容易に開裂することであるが、同様の効果を得るためにはより高濃度のピロリン酸が必要となる。
かかる溶液は、25%ピロリン酸カリウムの水溶液をアルカリ金属ケイ酸塩と混合することにより調製してもよい。好ましくは、ピロリン酸を、アルカリ金属ケイ酸塩と混合する前に、グリセロール等の多価化合物と混合する。硬化をもたらすためには、シリカゾルを溶液に加えることができる。この溶液のリン酸塩の含量は、Si/リン酸塩のモル比として50未満:1、好ましくはSi/リン酸塩のモル比として30未満:1、より好ましくはSi/リン酸塩のモル比として20未満:1とすることができる。好ましくは、この溶液は、リン酸塩の含量が、Si/リン酸塩のモル比として10超:1である。
バナジン酸塩は、メタバナジン酸ナトリウム、好ましくはメタバナジン酸ナトリウムの水溶液としてもよい。バナジン酸塩は、多価化合物及び/またはケイ酸塩と混合してもよい。この溶液のバナジウム含量は、Si/Vのモル比として50未満:1、好ましくはSi/Vのモル比として30未満:1、より好ましくはSi/Vのモル比として20未満:1とすることができる。好ましくは、この溶液は、バナジウム含量が、Si/バナジウムのモル比として10超:1である。本発明によるバナジン酸塩を含む溶液を硬化させて中間層を形成することにより、水分量がより高いにもかかわらず、ケイ酸ナトリウムのみの中間層よりも硬い中間層が得られる。これは、水分量がより高いことによって中間層の耐火性能が改善されるので、効果的である。
クロム酸塩は、二クロム酸ナトリウム、好ましくは二クロム酸ナトリウムの水溶液としてもよい。クロム酸塩は、多価化合物及び/またはケイ酸塩と混合してもよい。この溶液のクロム含量は、Si/Crのモル比として50未満:1、好ましくはSi/Crのモル比として30未満:1、より好ましくはSi/Crのモル比として20未満:1としてもよい。好ましくは、この溶液は、クロム含量が、Si/Crのモル比として10超:1である。本発明によるクロム酸塩を含む溶液を硬化させて中間層を形成することにより、クロム酸塩を含まない同等の中間層よりも硬い中間層が得られる。
モリブデン酸塩は、モリブデン酸ナトリウム、好ましくはモリブデン酸ナトリウムの水溶液とすることができる。モリブデン酸塩は、多価化合物及び/またはケイ酸塩と混合してもよい。この溶液のモリブデン含量は、Si/Moのモル比として50未満:1、好ましくはSi/Moのモル比として30未満:1、より好ましくはSi/Moのモル比として20未満:1とすることができる。好ましくは、この溶液は、モリブデン含量が、Si/Moのモル比として10超:1である。本発明によるモリブデン酸塩を含む溶液を硬化させて中間層を形成することにより、モリブデン酸塩を含まない同等の中間層よりも硬い中間層が得られる。
スズ酸塩は、スズ酸ナトリウム、好ましくはスズ酸ナトリウムの水溶液とすることができる。スズ酸塩は、多価化合物及び/またはケイ酸塩と混合してもよい。この溶液のスズ含量は、Si/Snのモル比として50未満:1、好ましくはSi/Snのモル比として30未満:1、より好ましくはSi/Snのモル比として20未満:1とすることができる。好ましくは、この溶液は、スズ含量が、Si/Snのモル比として10超:1である。
タングステン酸塩は、タングステン酸ナトリウム、好ましくはタングステン酸ナトリウムの水溶液とすることができる。タングステン酸塩は、多価化合物及び/またはケイ酸塩と混合してもよい。この溶液のタングステン含量は、Si/Wのモル比として100未満:1、好ましくはSi/Wのモル比として50未満:1、より好ましくはSi/Wのモル比として30未満:1とすることができる。好ましくは、この溶液は、タングステン含量が、Si/Wのモル比として10超:1である。本発明によるタングステン酸塩を含む溶液を硬化させて中間層を形成することにより、タングステン酸塩を含まない同等の中間層よりも硬い中間層が得られる。
アルカリ金属ケイ酸塩は、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムまたはそれらの混合物とすることができる。
この溶液の水分量は、一般的に多くとも70重量%、通常は多くとも60重量%であろう。
本発明の別の態様によれば、
少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩;並びに
少なくとも一種の酸性酸化物若しくは両性酸化物のアルカリ可溶性アニオン及び/若しくはそれらの錯体の水溶液;並びに/または
リチウム、マグネシウム及びカルシウムからなる群より選択される元素の、少なくとも一種のアルカリ可溶性の水酸化物及び/若しくはアルカリ可溶性の錯体;
を含む、耐火性窓ガラスの製造のための透明な膨張性中間層を提供する。
この中間層を耐火性窓ガラスに組み込んだ場合は、既存の製品に比べて改善された断熱性及び完全性をもたらし、より大きなサイズの窓ガラスが燃焼試験に合格できるようになる。さらに、かかる性能の改善により、より薄い中間層を利用することができ、または、所要の層数を低減することができる。これにより、窓ガラス全厚の低減、これに伴う美的外観の向上、及び例えば乾燥時間が低減できることによる、製造コストの低減を含むプラントの生産能力の増強につながる。
この中間層は、最大で33重量%、いくつかの実施形態においては最大で32重量%、別の実施形態においては最大で30重量%、別の実施形態においては最大で25重量%の量の水分を含むことができる。いくつかの別の実施形態において、中間層は、少なくとも35重量%等の、33重量%よりも高い量の水分を含むことができる。中間層は、好ましくは、少なくとも15重量%以上の量の水分を含む。
本発明の別の態様によれば、
少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩を含む耐火性窓ガラスの製造のための透明な膨張性中間層であって、
SiO:MO[Mは、該少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩のアルカリ金属カチオンを表す]のモル比が最大3.5:1であり、
少なくとも35重量%の量の水分を含む、
透明な膨張性中間層を提供する。
この中間層は、水分量が高いために乾燥時間を低減することができ、それにより耐火性窓ガラスの製造時間の低減が可能となる。製造時間の低減により、プラントの生産能力が増大し、製造コストも低くなる。さらには、水分量が高いことによって火災時の冷却効果が改善され、中間層が火災の熱を遮断できる時間が増加する。
いくつかの実施形態において、中間層は、35重量%〜60重量%の量の水分を含んでいてもよく、例えば、35重量%〜40重量%の量の水分、少なくとも35重量%かつ40重量%未満の量の水分、35重量%〜39.5重量%の量の水分、35重量%〜39重量%の量の水分、または35重量%〜38重量%の量の水分を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態において、中間層は、SiO:MOのモル比を最大3.25:1としてもよく、例えば、最大3.0:1、3.0未満:1、2.9未満:1、例として、2.9:1〜2.5:1、2.8未満:1、2.5未満:1、または2.0未満:1としてもよい。
透明な中間層は、少なくとも一種の酸性酸化物若しくは両性酸化物のアルカリ可溶性アニオン及び/若しくはそれらの錯体の水溶液;並びに/またはリチウム、マグネシウム及びカルシウムからなる群より選択される元素の、少なくとも一種のアルカリ可溶性の水酸化物及び/若しくはアルカリ可溶性の錯体;をさらに含む。
乾燥中間層の厚さは、例えば0.3〜10.0mmと広範囲に変化することがある。一般的には、0.5〜2.5mmの厚さが好ましい。
本発明の別の態様によれば、少なくとも一枚のガラスシートに接着した本発明による中間層を少なくとも一層有する耐火性窓ガラスを提供する。
本発明の別の態様によれば、フレームに取り付けられた本発明による耐火性窓ガラスを少なくとも一枚有する耐火性窓ガラス組立品を提供する。
本発明の別の態様によれば、本発明による耐火性窓ガラスを少なくとも一枚組み込んだ建造物を提供する。
本発明の別の態様によれば、
少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩の水溶液を準備する工程;並びに
少なくとも一種の酸性酸化物若しくは両性酸化物のアルカリ可溶性アニオン及び/若しくはそれらの錯体の水溶液及び/または
リチウム、マグネシウム及びカルシウムからなる群より選択される元素の、少なくとも一種のアルカリ可溶性の水酸化物及び/若しくはアルカリ可溶性の錯体を加える工程;
を含む、本発明による溶液の調製方法を提供する。
本発明の別の態様によれば、
少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩を含む耐火性窓ガラスの製造のための安定水溶液を、管理条件下で乾燥または硬化させる工程
を含む、本発明による透明な中間層の調製方法を提供する。
安定水溶液は、本発明による溶液としてもよい。
中間層は、適宜、溶液をガラスシートの表面に塗り、その後、該溶液からの水分を蒸発させることにより作製してもよい。ガラス上に所望の厚さの中間層を作製するためには、蒸発時に溶液を保持する縁壁をガラス上に準備する必要がある場合がある。縁壁は、欧州特許第705686号公報に記載の組成及び方法を用い、ガラス粉末、水およびメチルセルロースの混合物から作製してもよい。溶液からの水分の蒸発は、好ましくは、70〜110℃の温度で12〜24時間、オーブンで乾燥させることにより行う。乾燥後の残留水分量が高いことにより、長期の乾燥時間を低減することができるが、得られる中間層の機械的安定性を改善する必要がある。これは、本明細書に記載の添加剤を使用することにより達成できる。
過剰な水分を除去することによって中間層を作製する場合、その水分の蒸発速度は、大気中の様々な相対湿度により、適宜制御してもよい。乾燥工程の初期部分において極めて高い相対湿度(最大100RH)を維持することにより、乾燥速度を比較的低いレベルで維持することができる。このプロセスの後、乾燥速度を増加させるために相対湿度を低減してもよい。
蒸発が完了したら、被膜ガラスシートをオーブンから取り出してもよく、留め縁壁は縁を切り取ってシートから取り除いてもよい。得られた製品は、ガラスシートに接着した中間層を有する耐火性窓ガラスである。
耐火性窓ガラスを形成する別の方法としては、二枚の対面する窓ガラスの間の空間に混合物を辺縁シールとともに導入し、硬化させて中間層を形成する、いわゆる場所打ち法がある。場所打ち法では、溶液の水分量を、硬化した中間層に保持する。この高い水分量が、火災時に多くの熱を吸収する。
欧州特許第620781号は、ケイ酸塩の中間層を備える耐火性窓ガラスの製造のための場所打ち法を開示する。かかる方法は、二枚の対面する窓ガラスの全周囲にシール剤を塗布し、それによってその間の空洞を輪郭づける工程と、その空洞にケイ酸塩溶液を流し込む工程とを含む。その後、ケイ酸塩溶液を硬化する。この硬化は、窓ガラスの温度を上げることによって加速させてもよい。
本発明の別の態様によれば、
少なくとも一枚のガラスシート上の、少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸を含む耐火性窓ガラスの製造のための安定水溶液を、管理条件下で乾燥または硬化させる工程
を含む、本発明による耐火性窓ガラスの調製方法を提供する。
耐火性積層窓ガラスを作製するには、第二のガラスシートを乾燥中間層に接合することができる。或いは、乾燥中間層を有する第二のガラスシートを第一のガラスシートの中間層に接合し、その後、表面シートをあて、二層の中間層を有する積層体を形成することができる。どんなに多くの中間層が必要であっても、このプロセスで作製を継続することができる。その他の代替案としては、中間層を有する第二のシートをもう一方に接触して接合し、元の二倍の厚さを有する単一中間層を形成する。
これらの積層体を形成するために用いるガラスシートは、通常、従来型のソーダ石灰のフロートガラスのシートである。しかしながら、他のガラス組成物を用いてもよく、特に歪み温度がより高いものは、積層体の耐火性を高める。また、被膜ガラス、特に熱を反射する被膜を有するガラスを用いてもよい。
本発明のさらなる態様によれば、耐火性窓ガラスの調製における本発明による溶液の使用方法を提供する。
本発明のさらなる態様によれば、延焼を防ぐための本発明による耐火性窓ガラスの使用方法を提供する。
当然のことながら、本発明の一態様に適用できる任意の特徴を、任意の組み合わせで、任意の数だけ用いることができる。さらには、それらを、本発明の任意の別の態様で、任意の組み合わせで、任意の数だけ用いることもできる。これは、限定されるものではなく、本願の請求項におけるいずれの他の請求項に従属する従属請求項として使用される、いずれの請求項に従属する従属請求項を含む。
本発明の実施形態を、以下の実施例を参照して説明する。
(実施例1−アルミニウム)
アルミン酸ナトリウム溶液(38.2%水性、24.4g)をクエン酸一水和物(13.75g)のグリセロール(87%水性、75.5g)溶液に混ぜて、アルミン酸塩の予混合物を調製した。この予混合物を、積極的に撹拌させたケイ酸ナトリウム溶液(SiO:MOの比=2、48.2%固形分、500g)に加え、アルミン酸塩の予混合物を迅速に分散させるようにした。この溶液は、次工程の前に脱気を要した。
その後、この溶液を、アミン安定シリカゾル(46%SiO、225.5g)に、徹底的に撹拌しながら混ぜた。この混合物は、SiO:MOのモル比が3.45であり、シリカ:アルミニウムのモル比が50であり、水分の含量が45.8%であった。
この溶液は、二日間は安定であったが、その後粘度が上昇し、処理が困難になった。
(実施例2−リチウム)
ケイ酸リチウム溶液(2.5%LiO、20.5%SiO、35.2g)を、グリセロール(87%水性、21.6g)及びシリカゾル(50%SiO、80g)と混ぜた。この混合物は安定を維持し、室温で何週間も保管することができた。この混合物全体を、ケイ酸ナトリウム溶液(SiO:MOの比=2、48.2%固形分、184g)に、適度に高い撹拌速度で撹拌しながら加え、ゾル化合物を迅速に分散させた。得られた混合物は、SiO:MOのモル比が3.45であり、シリカ:リチウムのモル比30であり、水分の含量が51.2%であった。
同様の方法を用いて別の混合物を調製し、SiO:MOのモル比が4.0であり、シリカ:リチウムのモル比が30である混合物を得た。
(実施例3−マグネシウム)
グリセロール(87%水性、197g)に溶解させたクエン酸一水和物(41.2g)の加熱混合物に、水酸化マグネシウム(7.8g)を溶解させ、マグネシウムを含有する予混合物を調製した。この溶液は準安定であり、二日間の放置後には不可逆的に結晶化し始めた。この予混合物を撹拌し、まだ温かい(50℃)うちに、ケイ酸ナトリウム溶液(SiO:MOの比=2、48.2%固形分、1556g)に加えた。
ケイ酸ナトリウム混合物に対し、アミン安定シリカゾル(46%SiO、1086.6g)を、すぐにゾルが分散するように、十分に徹底的に撹拌しながら、且つ、凝集を防ぎながら注いだ。この混合物は、SiO:MOのモル比が4.0であり、シリカ:マグネシウムのモル比が125であり、水分の含量が47.7%であった。
同様の方法を用いて別の混合物を調製し、SiO:MOのモル比が3.45であり、シリカ:マグネシウムのモル比が150である混合物を得た。
(実施例4−亜鉛)
酸化亜鉛ゾル(30%ZnO、50−90nm)(40.3g)を、46%のSiO(279g)及びグリセロール(87%水性、63.2g)を含有するアミン安定水性シリカゾルに混ぜた。これにより、何日も保管することのできる安定混合ゾルが得られた。
この混合物全量を撹拌して、ケイ酸ナトリウム水溶液(SiO:MOの比=2、48.2%固形分、574g)に加えた。得られた混合物は、SiO:MOのモル比が3.45であり、シリカ:亜鉛のモル比が30であり、水分の含量が50%であった。
この混合物は準安定であり、亜鉛及びシリカの酸化物がゆっくりと溶解して、粘度の上昇をもたらしたが、室温で一週間は処理可能のままであった。
同様の方法を用いて別の混合物を調製し、SiO:MOのモル比が4.0であり、シリカ:亜鉛のモル比が30である混合物を得た。
(実施例5−ジルコニウム)
カリウム炭酸ジルコニウム溶液(50%水性、20%ZrO、14.2g)を、グリセロール(87%水性、17.3g)と混ぜた。この混合物を、ケイ酸ナトリウム溶液(SiO:MOの比=2、48.2%固形分、128.7g)に、積極的に撹拌しながら溶解させた。この溶液に対し、アミン安定シリカゾル(46%SiO、89.9g)を、適度に撹拌しながら加えた。この混合物は、SiO:MOのモル比が4.0であり、シリカ:ジルコニウムのモル比が60であり、水分の含量が47.9%であった。
この混合物は、室温で一週間は安定であった。
同様の方法を用いて別の混合物を調製し、SiO:MOのモル比が3.45であり、シリカ:ジルコニウムのモル比が70である混合物を得た。
(実施例6−ピロリン酸塩)
ピロリン酸カリウム溶液(25%水性、21.8g)を、グリセロール(87%水性、25.0g)と混ぜた。この混合物を、ケイ酸ナトリウム溶液(SiO:MOの比=2、48.2%固形分、207.5g)に、積極的に撹拌しながら溶解させた。この溶液に対し、アミン安定シリカゾル(46%SiO、108.7g)を、適度に撹拌しながら加えた。この混合物は、SiO:MOのモル比が3.5であり、水分の含量が50.2%であり、1.5%のピロリン酸カリウムを含んでいた。
この混合物は、室温で少なくとも二週間は安定であった。
(実施例7−バナジウム)
メタバナジン酸ナトリウムの溶液(40%水性、22.4g)を準備した。この溶液を、ケイ酸ナトリウム溶液(SiO:NaOの比=2.0、固形分=48.2%、200g)に、撹拌しながらゆっくりと加えた。得られた溶液に対し、シリカゾル(46.3%SiO、35%HO、16.7%グリセロール、101.3g)を、撹拌しながら加えた。この混合物は、44%の水分を含んでいた。SiO/NaOの比は3.46であり、Si/Vの比は50:1であった。
この混合物を、ガラスセルにおいて90℃で6時間硬化させて、薄緑色の透明な中間層を作製した。
メタバナジン酸ナトリウム(固形、10.1g)を加熱ケイ酸ナトリウム(SiO/NaOの比=2.0、固形分=48.2%、100g)に溶解させ、その後、シリカゾル(46%SiO、55.9g)及びグリセロール(87%水性、12.2g)の混合物を加えることにより、同様の中間層を作製した。この混合物は、46.5%の水分を含んでいた。SiO/NaOの比は3.46であり、Si/Vの比は25:1であった。この混合物を、上述のように硬化させた。
両方のケースにおいて、硬化させたケイ酸塩は、水分量がより高いにもかかわらず、ケイ酸ナトリウムのみの中間層よりも硬かった。
(実施例8−クロム)
二クロム酸ナトリウムの溶液(50%水性、11.5g)を準備した;この溶液を、グリセロール(87%水性、23.9g)と混ぜ、その後、ケイ酸ナトリウムの撹拌溶液(SiO/NaOの比=2.0、固形分=48.2%、200g)に加えた。得られた溶液に対し、安定シリカゾル(46%SiO、111.7g)を加えた。SiO/NaOの比は3.46であり、Si/Crの比は50:1であった。この混合物は、49.1%のHOを含んでいた。
この混合物を密閉されたガラスセルに注入し、90℃で6時間硬化させて、際立った黄緑色の透明な中間層を作製した。この中間層は、クロムなしの同様の中間層よりも有意に硬かった。
(実施例9−モリブデン)
モリブデン酸ナトリウムの溶液(40%水性、11.7g)を準備し、グリセロール(87%水性、12.4g)と混ぜた。この溶液を撹拌しながら、ケイ酸ナトリウム溶液(SiO/NaOの比=2.0、固形分=48.2%、100g)に加えた。得られた溶液に対し、安定シリカゾル(46%SiO、55.9g)を加えた。SiO/NaOの比は3.46であり、Si/Moの比は50:1であった。この混合物は、49.7%のHOを含んでいた。
モリブデン酸ナトリウム溶液(40%水性、25.2g)及びグリセロール(87%水性、14.2g)を用い、第二の混合物を調製した。これを撹拌し、ケイ酸ナトリウム溶液(SiO/NaOの比=2.0、固形分=48.2%、100g)に加え、その後、安定シリカゾル(46%SiO、66g)を加えた。SiO/NaOの比は3.46であり、Si/Moの比は25:1であり、この混合物は50.2%のHOを含んでいた。
これらの溶液を、密閉されたガラスセルにおいて90℃で6時間硬化させて、無色の透明な中間層を作製した。かかるゲルの硬さは、モリブデンのレベルとともに有意に増加し、同様にモリブデンなしのゲルよりも硬かった。
(実施例10−スズ)
スズ酸ナトリウム溶液(25%、20.6g)を、ろ過によりごく少量の茶色の不溶性物質を除去し、その後、グリセロール(87%水性、13.1g)及び水性ケイ酸ナトリウム溶液(SiO/NaOの比=2.0、固形分=48.2%、100g)と混ぜた。この溶液に対し、安定シリカゾル(46%SiO、55.9g)を加えた。SiO/NaOの比は3.46であり、Si/Snの比は50:1であった。
この混合物を、密閉されたガラスセルにおいて90℃で6時間硬化させて、無色の透明な中間層を作製した。
(実施例11−タングステン)
タングステン酸ナトリウム溶液(40%水性)を調製した。この溶液を、以下の表1に示すように、グリセロール(87%水性)、水性ケイ酸ナトリウム水溶液(SiO/NaOの比=2.0、固形分=48.2%)及び安定シリカゾル(46%SiO)と混ぜ、90℃で6時間硬化させて、以下の表に示すように四層の中間層を作製した。これら中間層は無色で透明であり、各々は、SiO/NaOの比=3.46であった。中間層の硬さには、タングステンの量を増やすにつれて、増加するという明らかな傾向があった。
Figure 0005767227
表1:タングステンを含有する種々の中間層の組成
(結果)
上述の溶液をいくらか乾燥または硬化させることにより、中間層(厚さ1.5mm)を調製した。その後、これらの中間層は、450℃で5分間のマッフル炉試験を用いて膨張性を測定することにより、熱的に評価された。その結果を以下の表2に示す。比較例として用いた工業用窓ガラスは、Pyrostop(RTM)というブランド名で販売されるピルキントン・ガラスの製品であり、二枚の2.1mmのガラス板の間に厚さ1.4mmのケイ酸ナトリウムの中間層を有している:


Figure 0005767227
表2:多数の中間層についてのマッフル炉試験の結果
記載された多数の添加剤を用い、試料を調製した。25%の水を用いた実施例においては、管理条件下でガラス板上のケイ酸塩溶液を乾燥させ、その後、第二のガラス板を積層させることにより試料を調製した。かかるケイ酸塩の層は、厚さが1.4mmであった。他の実施例においては、シリカとケイ酸塩との混合物を二枚のガラスの間にキャストし、硬化させて固形物とした。この試料は、BS476パート22による電気炉で試験した。結果を以下の表3に示す。
Figure 0005767227
表3:多数の試料についてのBS476パート22による燃焼試験の結果
(結果の概要)
表2より、本発明の中間層は、特定のケイ酸塩の比及び水分量において、既存の中間層と比べて大幅に低減された膨張深さをもたらすことがはっきりと示される。これは、本発明の中間層が、既存の中間層よりもより厳格な管理下で膨張し、従って改善された耐火性をもたらすことを意味する。膨張が小さすぎると、火気でのガラスの断熱性が低下し、一方、膨張が大きすぎると、ガラスシートが中間層から剥離し、火が侵入してしまうため、窓ガラスの構造的完全性の低下をもたらす。
表3より、本発明による中間層を有する窓ガラスを用いて得られた燃焼試験の結果が優れていることが示される。

Claims (15)

  1. 少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩;並びに
    バナジン酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、およびピロリン酸塩、からなる群より選択される少なくとも1種の塩の水溶液を含む、耐火性窓ガラスの製造のための安定水溶液。
  2. 少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩;並びに
    バナジン酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、およびピロリン酸塩、からなる群より選択される少なくとも1種の塩の水溶液を含む、耐火性窓ガラスの製造のための透明な膨張性中間層。
  3. 前記溶液におけるSiO:MO[Mは、前記少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩のアルカリ金属カチオンを表す]のモル比が最大3.5:1である、請求項1に記載の溶液。
  4. 前記溶液におけるSiO :M O[Mは、前記少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩のアルカリ金属カチオンを表す]のモル比が最大3.5:1である、請求項2に記載の中間層。
  5. Si/X[Xは、前記バナジン酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、およびピロリン酸塩、からなる群より選択される少なくとも1種の塩のアニオンを表す]のモル比が200:1〜10:1である、請求項1または3に記載の溶液。
  6. Si/X[Xは、前記バナジン酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、およびピロリン酸塩、からなる群より選択される少なくとも1種の塩のアニオンを表す]のモル比が200:1〜10:1である、請求項2または4に記載の中間層。
  7. 前記中間層が、最大で33重量%の量の水分を含む、請求項2、4、および6のいずれか一項に記載の中間層。
  8. 少なくとも一枚のガラスシートに接着した請求項2、4、6、および7のいずれか一項に記載の中間層を少なくとも一層有する耐火性窓ガラス。
  9. フレームに取り付けられた請求項に記載の耐火性窓ガラスを少なくとも一枚有する耐火性窓ガラス組立品。
  10. 請求項に記載の耐火性窓ガラスを少なくとも一枚組み込んだ建造物。
  11. 少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩の水溶液を準備する工程;並びに
    バナジン酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、およびピロリン酸塩、からなる群より選択される少なくとも1種の塩の水溶液を加える工程;を含請求項1に記載の溶液の調製方法。
  12. 少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸塩を含む耐火性窓ガラスの製造のための安定水溶液を、管理条件下で乾燥または硬化させる工程
    を含む、請求項2、4、および6のいずれか一項に記載の透明な中間層の調製方法。
  13. 少なくとも一枚のガラスシート上の、少なくとも一種のアルカリ金属ケイ酸を含む耐火性窓ガラスの製造のための安定水溶液を、管理条件下で乾燥または硬化させる工程
    を含む、請求項に記載の耐火性窓ガラスの調製方法。
  14. 耐火性窓ガラスの調製における、請求項1、3、及び5のいずれか一項に記載の溶液の使用方法。
  15. 延焼を防ぐための、請求項8に記載の耐火性窓ガラスの使用方法。
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