JP5760914B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極用分散液、および有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極の製造方法 - Google Patents
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(1)カーボンナノファイバーと、酸化マグネシウム粉末とを含むことを特徴とする、有機EL素子の陰極用分散液。
(2)基材、陰極、発光層、および陽極をこの順に備える有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極の製造方法であって、
基材上に、上記(1)記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極用分散液を湿式塗工法により塗布した後、乾燥することを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極の製造方法。
(3)基材、陽極、発光層、および陰極をこの順に備える有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極の製造方法であって、
基材の陽極上に形成された発光層上に、上記(1)記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極用分散液を湿式塗工法により塗布した後、乾燥することを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極の製造方法。
(4)上記(2)または(3)記載の製造方法で製造された、有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極。
(5)上記(4)記載の陰極を含む、有機エレクトロルミネッセンス素子。
本発明の有機EL素子の陰極用分散液は、カーボンナノファイバーと、酸化マグネシウム粉末とを含むことを特徴とする。
本発明の有機EL素子の陰極の製造方法は、
基材、陰極、発光層、および陽極をこの順に備える有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極の製造方法であって、
基材上に、上記陰極用分散液を湿式塗工法により塗布した後、乾燥することを特徴とする。
次の本発明の有機EL素子の陰極の製造方法は、
基材、陽極、発光層、および陰極をこの順に備える有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極の製造方法であって、
基材の陽極上に形成された発光層上に、上記陰極用分散液を湿式塗工法により塗布した後、乾燥することを特徴とする。
《陰極用分散液の製造》
Co、Mg酸化物を触媒にし、一酸化炭素を主な原料ガスとして気相成長法によって合成されたカーボンナノファイバー(以下、CNFという)を使用した。このCNF(平均直径:20nm)を、硝酸(濃度60%)と硫酸(濃度95%以上)の混合液に、CNF:硝酸:硫酸=1質量部:5質量部:15質量部の割合で混合し、加熱して表面酸化処理を行った。得られた溶液を濾過し、5回水洗を行って残留する酸を洗い流した。その後、乾燥して粉末化した。
ガラス基板に、陰極用分散液を、スピンコートにより1000rpm×60秒で数回成膜を行い、その後、200℃で30分間乾燥を行うことで、膜厚が約300nmの陰極を形成した。ここで、膜厚の測定は、日立ハイテクノロジーズ製走査型電子顕微鏡(SEM、装置名:S−4300、SU−8000)による断面観察により測定した。他の実施例、比較例においても、膜厚を同様に測定した。
表1に記載した組成になるようにしたこと以外は、実施例1と同様にして、陰極用分散液を製造し、有機EL素子を作製し、有機EL素子の評価を行った。表1に、結果を示す。なお、実施例13で使用したC2H4を原料とするCNFのトルエン着色透過率は、93%であった。
酸化マグネシウム粉末を添加しない陰極用分散液を作製したこと以外は、実施例1と同様にして、陰極用分散液を形成し、有機EL素子を作製し、有機EL素子の評価を行った。表1に、結果を示す。
CNFを添加しない陰極用分散液を作製したこと以外は、実施例1と同様にして、陰極用分散液を形成し、有機EL素子を作製し、有機EL素子の評価を行った。表1に、結果を示す。
スパッタ法で作製したAlLi膜(Li:0.024質量%、残部はAl)を陰極として用いたこと以外は、実施例1と同様にして、有機EL素子を作製し、有機EL素子の評価を行った。表1に、結果を示す。
実施例1と同様にして、陰極用分散液を製造した。
ガラス基板に、ITOインクを塗布し、175℃で30分焼成して陽極(厚さ:150nm)を形成した。その上に正孔輸送層(N,N’−ジフェニルーN,N’−ジ(m−トリル)ベンジジン、厚さ:30nm)、発光層(ルブレン5重量%をドープしたトリス(8−キノリノラト)アルミニウム、厚さ:30nm)、電子輸送層(トリス(8−キノリノラト)アルミニウム、厚さ:30nm)を順次形成した後、陰極用分散液を、スピンコートにより1000rpm×60秒で数回成膜を行い、その後、180℃にて60分焼成を行うことで、膜厚が約300nmの陰極を形成し、有機EL素子を得た。
表2に記載した組成になるようにしたこと以外は、実施例18と同様にして、陰極用分散液を製造し、有機EL素子を作製し、有機EL素子の評価を行った。表2に、結果を示す。
酸化マグネシウム粉末を添加しない陰極用分散液を作製したこと以外は、実施例18と同様にして、陰極用分散液を形成し、有機EL素子を作製し、有機EL素子の評価を行った。表2に、結果を示す。
CNFを添加しない陰極用分散液を作製したこと以外は、実施例18と同様にして、陰極用分散液を形成し、有機EL素子を作製し、有機EL素子の評価を行った。表2に、結果を示す。
10、11 陰極
20、21 基材
30、31 発光層
40、41 陽極
50、51 封止材
Claims (1)
- カーボンナノファイバーと、酸化マグネシウム粉末とを含むことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子の陰極用分散液。
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