JP5758358B2 - 仮想マシンシステム及びその高速ライブマイグレーション方法 - Google Patents

仮想マシンシステム及びその高速ライブマイグレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、仮想マシン技術に関し、特に、複数の物理ホストを有して仮想マシンの動作を停止させることなく物理ホスト間で仮想マシンの移動を行うライブマイグレーションを可能にした仮想マシンシステムと、そのライブマイグレーション方法とに関する。
負荷の最適配置や省電力化などを目的として、仮想マシン技術が注目されている。仮想マシン(VM:Virtual Machine)は、コンピュータの動作をエミュレートするソフトウェアによって実現されるものであり、仮想マシン技術を用いることによって、1台の物理ホスト(物理的な実体としてのコンピュータ)上で、異なるオペレーティングシステム(OS:Operating System)を動作させてそのOS上で各種のアプリケーションソフトウェア(APL)を実行させたり、あるいは、本来ならば異なるコンピュータアーキテクチャ環境で動作するソフトウェアを実行させたりすることができる。仮想マシン技術は、例えば、データセンタなどで広く用いられている。
また、ネットワークに接続された異なる物理ホスト間で、仮想マシンの動作を止めずにOSごとその仮想マシンを移動させる「ライブマイグレーション技術」がある。ライブマイグレーションは、ネットワークを介して、仮想マシンのメモリ情報のコピーを移行先の物理ホストに送信することで実現している。このライブマイグレーション技術により、例えばある物理ホストが高負荷になった際に、当該物理ホスト上で動作している仮想マシンを他の物理ホストに移動させることによって、高負荷状態を解消することができる。
図1は、仮想マシンのライブマイグレーションを説明する図である。移行元の物理ホスト11と移行先の物理ホスト12とは、ネットワーク13で接続しており、また共有ストレージ14を共有している。各物理ホスト11,12では、それぞれ、仮想化ソフトウェア15が動作しており、仮想化ソフトウェア15によって物理ホスト11,12上に仮想マシンVMが実現されている。仮想マシンVMでは、オペレーティングシステムOSとアプリケーションソフトウェアAPLが実行されている。ライブマイグレーションは、移行元の物理ホスト11から移行先の物理ホスト12へのネットワーク13を介したメモリコピーによって達成される。
非特許文献1には、仮想マシンを管理するVM管理サーバを物理ホストとは別個に設け、物理ホスト上で動作している仮想マシンに対し、VM管理サーバがライブマイグレーションの実行指示を与えると、仮想マシンの動作を継続したまま、移行元の物理ホストと移行先の物理ホストとの間のネットワークを通じて、メモリ情報の送信を行うことが開示されている。送信中に発生するメモリ差分情報が決められた量まで少なくなると、移行元の物理ホストの仮想マシンを一旦停止し、移行先の物理ホストで、仮想マシンを立ち上げる。これによって、仮想マシンのライブマイグレーションを実現している。図2は、ライブマイグレーションに要する時間を説明する図である。ライブマイグレーションのためにメモリコピーを行う場合、メモリコピーを行っている間においても移行元の物理ホスト上の仮想マシンではメモリ情報が変化する。そこで、移行元の物理ホストでの仮想マシンの全メモリ領域に相当するメモリコピーを実行したのち、そのメモリコピーの間に変化したメモリ情報に関する差分をコピーして移行先の物理ホストに送信する必要がある。この差分コピーの間にもメモリ状態は変化するから、さらにその間の差分をコピーする必要がある。このように、メモリコピーと何回かの差分コピーを実行してメモリ差分情報が上記の量にまで小さくなると(ここまでに要する時間をマイグレーション時間と呼ぶ)、移行元で仮想マシン(VM)を停止し、最後に残った差分をコピーし、その後、移行先で仮想マシンを立ち上げ、仮想マシンによる処理を再開する。ここでの移行元での仮想マシンの停止から移行先での仮想マシンの再開までに要する時間をダウンタイムと呼ぶ。ライブマイグレーションの全体の要する時間(総マイグレーション時間)は、マイグレーション時間とダウンタイムとの和で表される。
ところで、仮想マシン環境を構成するネットワークには、仮想マシンのライブマイグレーション用のネットワークの他にも、共有ストレージアクセスのためのSAN(ストレージエリアネットワーク:Storage Area Network)、予備系の仮想マシンとの同期をとるためのフォールトトレランス(fault tolerance)用ネットワーク、VM管理サーバとの通信のためのネットワーク、WAN(広域ネットワーク:Wide Area Network)と接続するネットワークなど、さまざまなネットワークが必要である。図3は、仮想マシンとネットワーク環境の一例を示している。インタフェース数の制限やコストの面などから全てのネットワークを物理的に分離することは非効率であり、物理リンクをこれらのネットワークで共用し仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN:Virtual Local Area Network)技術などにより論理的にネットワークを分けることで、効率よくリソースを使用することができる。ただし、仮想マシンのライブマイグレーションの実行時において、移行元の物理ホストと移行先の物理ホストの間のネットワークには、仮想マシンのライブマイグレーション用のメモリ情報以外にも、さまざまなトラフィックが流れている可能性がある。
図4は、ライブマイグレーションの実行時に想定されるネットワークトラフィックの一例を示す図である。図4では、複数の物理ホストがネットワークで接続されている仮想マシンシステムが示されており、ここでは、それぞれ物理ホストであるホスト#1〜ホスト#3がスイッチ(SW)#1に接続し、同様に、ホスト#4〜ホスト#6がスイッチ#2に接続している。スイッチ#1及びスイッチ#2は、さらに、ルータを介してパケット転送網にも接続している。スイッチ#1には、さらに、共有ストレージ14と、VM管理サーバ16も接続している。ここで、ホスト#3は、予備系の仮想マシン(VM)のためのものであるとし、ホスト#1からホスト#2に仮想マシンVM1をライブマイグレーションする場合を考える。このとき、ホスト#1と共有ストレージ14の間には共有ストレージアクセスのトラフィックが発生し、ホスト#1とパケット転送網の間にはユーザトラフィックが発生し、ホスト#1とホスト#3との間にはフォールトトレランス同期情報のトラフィックが発生しており、これらのトラフィックによって、ホスト#1とスイッチ#1との間の物理リンクの帯域が消費されて、ホスト#1とホスト#2との間でのライブマイグレーションのためのメモリコピー用帯域が小さくなる。ライブマイグレーションのために使用できる帯域が十分に確保できないと、メモリコピーに時間がかかってライブマイグレーション完了までに時間がかかるようになったり、メモリ差分情報がなかなか小さくならずにマイグレーション失敗となったりする可能性がある。
"VMware vSphereTM vSphere vMotionTM:ダウンタイムなしで仮想マシンを移行"、[online]、[2012年6月7日検索]、インターネット〈http://www.vmware.com/jp/products/datacenter-virtualization/vsphere/vmotion/overview.html〉
上述したように、従来のネットワーク環境において仮想マシンのライブマイグレーションを行おうとする場合、ネットワークでの他のトラフィックの影響によりメモリコピー用に十分な帯域が確保できなくなり、ライブマイグレーションに時間がかかったりライブマイグレーションの失敗などが起きたりする。
本発明の目的は、ライブマイグレーションのメモリコピーに必要な帯域を十分に確保できて高速でライブマイグレーションを行うことができる仮想マシンシステムと、そのような仮想マシンシステムにおけるライブマイグレーション方法とを提供することにある。
本発明の仮想マシンシステムは、複数の物理ホストと物理ホスト間を接続するネットワークと仮想マシンを管理するVM管理サーバとを有し、各物理ホスト上で仮想マシンが動作可能な仮想マシンシステムであって、物理ホストまたはネットワークに組み込まれてトラフィックを特定して監視するトラフィック監視手段と、物理ホストまたはネットワークに組み込まれてトラフィックの帯域制御を行う帯域制御手段と、物理ホストまたはVM管理サーバに組み込まれて仮想マシンの状態に関する情報を収集するVM状態監視手段と、VM管理サーバが移行元の物理ホストから移行先の物理ホストへの仮想マシンのライブマイグレーションの実施を決定したときに、トラフィック監視手段及びVM状態監視手段から情報を収集し、収集した情報に基づいてライブマイグレーションの実施に必要な帯域を求め、移行元の物理ホストから移行先の物理ホストまでのリンクの空き帯域が必要な帯域を上回っているかを判定し、空き帯域が不足する場合に帯域制御方法を決定して帯域制御方法に基づいて帯域制御手段にリンクにおけるトラフィックの帯域制御を設定する管理装置と、を有する。
本発明のライブマイグレーション方法は、複数の物理ホストと物理ホスト間を接続するネットワークと仮想マシンを管理するVM管理サーバとを有し各物理ホスト上で仮想マシンが動作可能な仮想マシンシステムにおける、移行元の物理ホストから移行先の物理ホストへの仮想マシンのライブマイグレーションを行う方法であって、VM管理サーバがライブマイグレーションの実施を決定したときに、移行元の物理ホストから移行先の物理ホストまでのリンクにおけるトラフィックの状態に関する情報を収集する段階と、仮想マシンの状態に関する情報を収集する段階と、トラフィックの状態に関する情報と仮想マシンの状態に関する情報とに基づいてライブマイグレーションの実施に必要な帯域を求める段階と、リンクの空き帯域が必要な帯域を上回っているかを判定して空き帯域が不足する場合に帯域制御方法を決定する段階と、帯域制御方法に基づいてリンクにおけるトラフィックの帯域制御を物理ホストまたはネットワークに組み込まれた帯域制御手段に設定する段階と、を有する。
本発明では、ライブマイグレーションの実施を決定したときに、トラフィックの状態や仮想マシンの状態に応じてトラフィックの帯域制御が必要かどうかを判定し、必要である場合には帯域制御を行うことにより、ライブマイグレーションのメモリコピーに必要な帯域を確保する。したがって本発明によれば、メモリコピーに必要な帯域が確保されるので、高速ライブマイグレーションを実現でき、これによって、例えば、物理ホストの過負荷状態解消のためにライブマイグレーションを実施する場合には、過負荷状態を素早く解消することが可能となる。また、メモリコピー用の帯域が狭いことによるライブマイグレーション失敗を防ぐことが可能となる。
仮想マシン(VM)のライブマイグレーションを説明する図である。 ライブマイグレーションに必要な時間を説明する図である。 仮想マシンとネットワーク環境の一例を示す図である。 ライブマイグレーションの実行時に想定されるネットワークトラフィックの一例を示す図である。 本発明の実施の一形態の仮想マシンシステムにおける高速ライブマイグレーションを説明するブロック図である。 管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 仮想マシンシステムの第1の例(機能構成A)を示すブロック図である。 仮想マシンシステムの第2の例(機能構成B)を示すブロック図である。 仮想マシンシステムの第3の例(機能構成C)を示すブロック図である。 仮想マシンシステムの第4の例(機能構成D)を示すブロック図である。 仮想マシンシステムの第5の例(機能構成E)を示すブロック図である。 仮想マシンシステムの第6の例(機能構成F)を示すブロック図である。 帯域制御決定方法の第1の例を示すフローチャートである。 帯域制御決定方法の第2の例を示すフローチャートである。 帯域制御決定方法の第3の例を示すフローチャートである。 実施例1の構成を示すブロック図である。 実施例1での動作を示すシーケンス図である。 実施例2の構成を示すブロック図である。 実施例2での動作を示すシーケンス図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図5は、本発明の実施の一形態の仮想マシンシステムにおけるライブマイグレーションを説明する図である。
図5に示した仮想マシンシステムは、図4に示したものと同様に、複数の物理ホスト(ここではホスト#1〜ホスト#6)がネットワークによって接続された構成を有している。ホスト#1〜ホスト#3がスイッチ(SW)#1に接続し、同様に、ホスト#4〜ホスト#6がスイッチ#2に接続している。スイッチ#1及びスイッチ#2は、さらに、ルータを介してパケット転送網にも接続している。スイッチ#1には、共有ストレージ14と、仮想マシンの管理を行うVM管理サーバ16も接続している。さらにこの仮想マシンシステムでは、ライブマイグレーションの実行時にネットワーク内の各トラフィックの帯域を制限するために、管理装置20が設けられている。管理装置20は、ライブマイグレーションを実行する同一グループの物理ホスト及びVM管理サーバ16に接続する。管理装置20からの接続は直接接続である必要はなく、ネットワーク上の到達性があればよい。したがって図示したものでは、管理装置20は、VM管理サーバ16とスイッチ#1とスイッチ#2とに対して直接接続している。
本実施形態では、各物理ホストまたは複数の物理ホストを束ねるスイッチに、トラフィック監視機能と帯域制御機能とが実装されている。トラフィック監視機能は、仮想マシンのライブマイグレーションを実行する物理ホスト間を流れるトラフィックを特定する機能、具体的にはライブマイグレーションを実行する物理ホスト間のリンクを流れるトラフィックの種別や帯域を監視する機能である。帯域制御機能は、管理装置20から指示された通りにトラフィックの帯域制御を行う機能である。また、各物理ホストまたはVM管理サーバ16に、物理ホストの負荷状況、各仮想マシンのCPU使用率やメモリ利用率、アプリケーションの動作状態などを監視してそれらに関する情報を収集するVM状態監視機能が実装されている。本実施形態では、VM管理サーバ16がある物理ホスト上の仮想マシンを他の物理ホストにライブマイグレーションすることを決定すると、VM管理サーバ16はその旨を管理装置20に伝え、管理装置20は、トラフィック監視機能やVM状態監視機能から、移行元の物理ホストと移行先の物理ホストとの間のリンクを流れるトラフィック量や仮想マシンの動作状況等を取得し、帯域制御方法を決定し、その結果を帯域制御機能に対して設定する。ここでいう帯域制御方法とは、どのようなタイプの帯域制御(例えば、単に転送速度を制限するのか、シェーピングを行うのか、仮想マシンからの出力の停止を行うのか、など)を行うのかを示している。
このような帯域制御を行うことより、本実施形態では、ライブマイグレーションのメモリコピーに必要な帯域を確保することが可能となって高速ライブマイグレーションを実現できる。これによって、例えば、物理ホストの過負荷状態解消のためにライブマイグレーションを実施する場合には、過負荷状態を素早く解消することが可能となる。また、メモリコピー用の帯域が狭いことによるライブマイグレーション失敗を防ぐことが可能となる。
以下、図5に示した仮想マシンシステムでのライブマイグレーションの実行例を説明する。
例えば、ホスト#3は、フォールトトレランス構成における予備系として用意されているものとし、ホスト#1上で仮想マシンVM1が稼働しているものとし、図5(a)において[1]に示すように、VM管理サーバ16が、仮想マシンVM1をホスト#1からホスト#2へマイグレーションすることを決定したものとする。マイグレーション開始前の状態において、ホスト#1と共有ストレージ14との間にはスイッチ#1を介して共有ストレージアクセスのトラフィックが存在し、ホスト#1とパケット転送網との間にはスイッチ#1とルータとを介してユーザトラフィックが存在し、ホスト#1とホスト#3をの間にはスイッチ#1を介してフォールトトレランス同期情報のトラフィックが存在する。ライブマイグレーションの開始が決定されると、管理装置20は、ライブマイグレーションでのメモリコピーによって使用されることになるリンクについて、そのリンク上でのトラフィックを制限する。このトラフィックの制限においては、図5(b)において[2]に示すように、管理装置20は、トラフィック監視機能やVM状態監視機能から情報を収集し、帯域制御方法を決定し、決定された方法と帯域値とを物理ホストあるいはスイッチの帯域制御機能に設定する。これにより、図5に示した例では、[3]に示すように、ホスト#1とホスト#2との間の経路を通過する他のトラフィックの帯域が制限されて、ライブマイグレーションのメモリコピーの十分な帯域が確保され、高速ライブマイグレーションが実現することになる。
ここでは、1つの仮想マシンをライブマイグレーションする場合を説明したが、本実施形態に基づく方法は、同時に複数の仮想マシンをライブマイグレーションする際にも適用することができる。また、本実施形態に基づく方法が適用されるネットワークの構成も図5などに示したものに限定されるものではない。
次に、本実施形態の仮想マシンシステムの具体的な構成例と帯域制御の方法について説明する。以下では、説明を簡単にするために、単一の仮想マシンのライブマイグレーションを行う場合を取り上げる。
まず、管理装置20の構成について説明する。図6は、管理装置20の構成の一例を示している。
管理装置20は、ネットワークとのインタフェースとしてパケットを受信するパケット受信部21と、ネットワークとのインタフェースとしてパケットを送信するパケット送信部22と、必要なデータを格納するデータ保存部23と、VM管理サーバ16との通信を行うVM管理サーバ通信部24と、帯域制御に必要となる情報を収集する情報収集部25と、情報収集部25で取得した情報を用いて、定められた時間内に仮想マシンのライブマイグレーションを完了させるための帯域を計算する必要帯域計算部26と、VM管理サーバ通信部24及び情報収集部25で得た情報と必要帯域計算部26で計算された帯域とに基づいて、帯域制御方法を決定し各リンクにおける各トラフィックの帯域を決定する帯域制御決定部27と、帯域制御決定部27で決定された結果に基づき、各物理ホストや仮想マシン、スイッチに対して帯域制御設定を行う帯域制御設定部28と、を備えている。ここでVM管理サーバ通信部24は、VM管理サーバ16との間で、仮想マシンのライブマイグレーションの対象となる仮想マシンの情報や、ライブマイグレーションの開始タイミング、帯域制御設定完了通知等の通信を行う。また、情報収集部25は、スイッチまたは物理ホストに設けられて上述したトラフィック監視機能を実行するトラフィック監視部から、仮想マシンのライブマイグレーションを行う物理ホスト間のリンクを流れるトラフィックの情報を収集し、VM管理サーバ16または物理ホストに設けられて上述したVM状態監視機能を実行するVM状態監視部から、物理ホストの負荷状況、各仮想マシンのCPU使用率やメモリ利用率、アプリケーションの動作状況などを収集する。
本実施形態の仮想マシンシステムでは、上述したトラフィック監視機能を実行するトラフィック監視部を各物理ホストに設けるかスイッチに設けるか、上述した帯域制御機能を実行する帯域制御部を各物理ホストに設けるかスイッチに設けるか、そして、上述したVM状態監視機能を実行するVM状態監視部を各物理ホストに設けるかVM管理サーバ16に設けるか、に応じて、複数の機能構成パターンを考えることができる。以下では、1つのスイッチにホスト#1〜ホスト#3とVM管理サーバ16と管理装置20とが接続しており、ホスト#1が仮想マシンの移行元であり、ホスト#2が仮想マシンの移行先であり、ホスト#3は予備系の仮想マシンのものであるとする。スイッチはさらにパケット転送網にも接続している。
機能構成A:
図7は、仮想マシンシステムの機能構成パターンの1つとして、機能構成Aを示している。機能構成Aでは、トラフィック監視部31をスイッチに設け、帯域制御部32もスイッチに設け、各物理ホストには、当該物理ホストの負荷状態と、当該物理ホスト上で動作する各仮想マシンのCPU使用率、メモリ使用率及びアプリケーションの動作状態とを監視するようにVM状態監視部33が設けられている。
機能構成B:
図8は、仮想マシンシステムの機能構成パターンの1つとして、機能構成Bを示している。機能構成Bでは、トラフィック監視部31をスイッチに設け、帯域制御部32もスイッチに設け、VM状態監視部33をVM管理サーバ16に設けている。この場合、VM状態監視部33は、VM管理サーバ16に設けられているので、各物理ホストの負荷状態と、各物理ホスト上で動作する各仮想マシンのCPU使用率、メモリ使用率及びアプリケーションの動作状態とを監視する。
機能構成C:
図9は、仮想マシンシステムの機能構成パターンの1つとして、機能構成Cを示している。機能構成Cでは、トラフィック監視部31を各物理ホストに設け、帯域制御部32をスイッチに設け、VM状態監視部33を各物理ホストに設けている。VM状態監視部33は、該当する物理ホストの負荷状態と、その物理ホスト上で動作する各仮想マシンのCPU使用率、メモリ使用率及びアプリケーションの動作状態とを監視する。
機能構成D:
図10は、仮想マシンシステムの機能構成パターンの1つとして、機能構成Dを示している。機能構成Dでは、各物理ホストごとに、トラフィック監視部31と帯域制御部32とVM状態監視部33とを設けている。VM状態監視部33は、該当する物理ホストの負荷状態と、その物理ホスト上で動作する各仮想マシンのCPU使用率、メモリ使用率及びアプリケーションの動作状態とを監視する。
機能構成E:
図11は、仮想マシンシステムの機能構成パターンの1つとして、機能構成Eを示している。機能構成Eでは、トラフィック監視部31を各物理ホストに設け、帯域制御部32をスイッチに設け、VM状態監視部33をVM管理サーバ16に設けている。この場合、VM状態監視部33は、VM管理サーバ16に設けられているので、各物理ホストの負荷状態と、各物理ホスト上で動作する各仮想マシンのCPU使用率、メモリ使用率及びアプリケーションの動作状態とを監視する。
機能構成F:
図12は、仮想マシンシステムの機能構成パターンの1つとして、機能構成Fを示している。機能構成Fでは、トラフィック監視部31を各物理ホストに設け、帯域制御部32も各物理ホストに設け、VM状態監視部33をVM管理サーバ16に設けている。この場合、VM状態監視部33は、VM管理サーバ16に設けられているので、各物理ホストの負荷状態と、各物理ホスト上で動作する各仮想マシンのCPU使用率、メモリ使用率及びアプリケーションの動作状態とを監視する。
次に、管理装置20の必要帯域計算部26における必要帯域の計算について説明する。ここでいう必要帯域とは、定められた時間内に仮想マシンのライブマイグレーションを完了させるために、移行元の物理ホストと移行先の物理ホストとの間のリンクに要求される帯域のことである。
必要帯域計算部26は、情報収集部25がトラフィック監視部31及びVM状態監視部33から取得した情報に基づいて必要帯域を計算するが、迅速に計算を行うために、例えば、データ保存部23内に予めグラフデータ、数式またはテーブルなどを格納しておき、VM状態監視部33から得られた、マイグレーション対象の仮想マシンのメモリ容量とメモリ利用率とから、予め設定された時間t以内にライブマイグレーションが終了するための必要帯域を計算する。例えば、必要帯域をBとし、Bが、メモリ量m、メモリ利用率u、メモリ書き込み速度W及びメモリコピー時間tの関数で表される場合、数式:B=f(m,u,w,t)がデータ保存部23に格納されている。当該数式に、VM状態監視部33から取得した、メモリ量m、メモリ利用率u及びメモリ書き込み速度wの3つのパラメータと、メモリコピー時間として設定された値tとを代入することで、必要帯域Bを得ることができる。
ここで説明した必要帯域の計算方法は一例であって、他の方法によって必要帯域を計算するようにしてもよい。
次に、管理装置20の帯域制御決定部27における帯域制御決定方法について説明する。帯域制御の対象とするトラフィックをどのように定めるかによって、異なる帯域制御決定方法を考えることができる。以下、それぞれの帯域制御決定方法について説明する。
帯域制御決定方法(1):
マイグレーションの対象となる仮想マシンに関係するトラフィックだけを考慮して、その仮想マシンに関係するトラフィックのみを帯域制御の対象とする方法が考えられる。これを帯域制御決定方法(1)とする。この帯域制御決定方法は、各物理ホストに帯域制御部32が設けられている場合に適した方法である。図13は、帯域制御決定方法(1)での処理を示している。
帯域制御決定方法(1)では、まず、ステップ111において、必要帯域計算部26から、メモリコピー時間tおよび必要帯域値を取得し、情報収集部25から、VM1(マイグレーション対象の仮想マシン)のトラフィック情報と、この仮想マシンVM1で動作中のアプリケーションの情報と、マイグレーションの移行元の物理ホストと移行先の物理ホストとの間の空き帯域を取得する。次に、ステップ112において、空き帯域が必要帯域を上回っているかどうかを判断する。上回っている場合には、帯域制御を実施する必要がないので、ステップ113において、VM管理サーバ16に対して仮想マシンのライブマイグレーションの開始を依頼して、帯域制御決定処理を終了する。これに対し、ステップ112において空き帯域が必要帯域を上回っていない場合には、ステップ114において制御方法を決定し、その決定結果に基づき、ステップ115において制御方法と制御先(どの物理ホストあるいはスイッチで帯域制御を行うか)を帯域制御設定部28に通知して、帯域制御決定処理を終了する。
ここで、ステップ114の制御方法の決定では、どのような制御方法を選択するかによって、以下のようなバリエーション(1)−1〜(1)−5がある。これらのバリエーションのうちからどれか一つを選んで用いてもよいし、あるいは、複数を選択して優先順位を設定した上で制御可能なバリエーションを選択してもよい。
バリエーション(1)−1では、仮想マシンVM1で動作中のアプリケーションの情報から、ユーザトラフィックの入力を一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)遮断してよいと判断され、かつ、入力を遮断したことにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として「仮想マシンVM1のユーザトラフィックの入力を時間tだけ遮断する」ことを選択し、制御先として、移行元の物理ホストを選択する。
バリエーション(1)−2では、仮想マシンVM1で動作中のアプリケーションの情報から、ユーザトラフィックの出力を一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)停止してよいと判断され、かつ、出力を停止したことにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として「仮想マシンVM1のユーザトラフィックの出力を時間tだけ停止する」ことを選択し、制御先として、移行元の物理ホストを選択する。バリエーション(1)−2では、ユーザトラフィック以外のトラフィックについても同様に帯域制御を行うことが可能である。
バリエーション(1)−3では、仮想マシンVM1で動作中のアプリケーションの情報から、ユーザトラフィックの出力を一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)、ある帯域値xまでシェーピングしてよいと判断され、かつ、出力を帯域xにシェーピングしたことにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として「仮想マシンVM1のユーザトラフィックの出力の帯域を時間tにわたって値xにシェーピングする」を選択し、制御先として、移行元の物理ホストを選択する。バリエーション(1)−3では、ユーザトラフィック以外のトラフィックについても同様に帯域制御を行うことが可能である。
バリエーション(1)−4では、仮想マシンVM1で動作中のアプリケーションの情報から、ユーザトラフィックの出力が、時間t’後に、一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)必要帯域分だけ空くと判断され、かつ、t’の間はマイグレーションを待機することが可能であると判断された場合に、制御方法として「仮想マシンのライブマイグレーションを時間t’の経過後に実施する」を選択し、制御先としてVM管理サーバ16を選択する。バリエーション(1)−4は、ライブマイグレーションのメモリコピーと競合するトラフィックの帯域を制御するものであるというよりも、競合するトラフィックの影響が少ない期間にライブマイグレーションの実行をタイムシフトしようとするものである。
バリエーション(1)−5では、仮想マシンVM1で動作中のアプリケーションの情報から、その仮想マシンVM1のユーザに対して出力制限依頼を行うことが可能であると判断され、かつ、ユーザが帯域値xに出力制限することにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として「ユーザに、仮想マシンVM1の出力を帯域値xに制限するよう依頼する」を選択し、制御先として移行元の物理ホストを選択する。
帯域制御決定方法(2):
マイグレーションの対象となる仮想マシンVM1に関係するトラフィックだけでなく、移動元の物理ホストで動作している他の1または複数の仮想マシンを考慮して、帯域制御方法を決定することが考えられる。この場合、帯域制御の対象としても、仮想マシンVM1だけでなく、移動元の物理ホストで動作している他の仮想マシンが含まれることになる。この帯域制御決定方法を帯域制御決定方法(2)とする。この帯域制御決定方法は、各物理ホストに帯域制御部32が設けられている場合に適した方法である。また、上記の帯域制御決定方法(1)の各バリエーションを用いてもメモリコピー帯域を確保できない場合に、この帯域制御決定方法(2)を用いるようにしてもよい。図14は、帯域制御決定方法(2)での処理を示している。
帯域制御決定方法(2)では、まず、ステップ121において、必要帯域計算部26から、メモリコピー時間tおよび必要帯域値を取得し、情報収集部25から、VM1(マイグレーション対象の仮想マシン)と他の仮想マシンとについてのトラフィック情報と、この仮想マシンVM1と他の仮想マシンとで動作中のアプリケーションの情報と、マイグレーションの移行元の物理ホストと移行先の物理ホストとの間の空き帯域を取得する。次に、ステップ122において、空き帯域が必要帯域を上回っているかどうかを判断する。上回っている場合には、帯域制御を実施する必要がないので、ステップ123において、VM管理サーバ16に対して仮想マシンのライブマイグレーションの開始を依頼して、帯域制御決定処理を終了する。これに対し、ステップ122において空き帯域が必要帯域を上回っていない場合には、ステップ124において制御方法を決定し、その決定結果に基づき、ステップ125において制御方法と制御先(どの物理ホストあるいはスイッチで帯域制御を行うか)を帯域制御設定部28に通知して、帯域制御決定処理を終了する。
ここで、ステップ124の制御方法の決定では、どのような制御方法を選択するかによって、以下のようなバリエーション(2)−1〜(2)−5がある。これらのバリエーションのうちからどれか一つを選んで用いてもよいし、あるいは、複数を選択して優先順位を設定した上で制御可能なバリエーションを選択してもよい。
バリエーション(2)−1では、仮想マシンVM1および他の仮想マシンで動作中のアプリケーションの情報から、ユーザトラフィックの入力を一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)遮断してよいと判断される仮想マシンがあり、かつ、それらの入力を遮断したことにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として「遮断可の仮想マシンのユーザトラフィックの入力を時間tだけ遮断する」を選択し、制御先として移行元の物理ホストを選択する。
バリエーション(2)−2では仮想マシンVM1および他の仮想マシンで動作中のアプリケーションの情報から、ユーザトラフィックの出力を一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)停止してよいと判断される仮想マシンがあり、かつ、それらの出力を停止したことにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として「出力の停止が可能な仮想マシンのユーザトラフィックの出力を時間tだけ停止する」を選択し、制御先として、移行元の物理ホストを選択する。バリエーション(2)−2では、ユーザトラフィック以外のトラフィックについても同様に帯域制御を行うことが可能である。
バリエーション(2)−3では、仮想マシンVM1および他の仮想マシンで動作中のアプリケーションの情報から、ユーザトラフィックの出力を一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)、ある帯域値xまでシェーピングしてよいと判断される仮想マシンがあり、かつ、それらの出力を帯域xにシェーピングしたことにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として、「シェーピングが可能な仮想マシンのユーザトラフィックの出力の帯域を時間tにわたって値xにシェーピングする」を選択し、制御先として、移行元の物理ホストを選択する。バリエーション(2)−3では、ユーザトラフィック以外のトラフィックについても同様に帯域制御を行うことが可能である。また、帯域のシェーピング値は仮想マシンごとに異なっていてもよい。
バリエーション(2)−4では、仮想マシンVM1および他の仮想マシンで動作中のアプリケーションの情報から、それらの仮想マシンのユーザトラフィックの出力の合計が、時間t’後に、一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)必要帯域分だけ空くと判断され、かつ、t’の間はマイグレーションを待機することが可能であると判断された場合に、制御方法として「仮想マシンVM1のライブマイグレーションを時間t’の経過後に実施する」を選択し、制御先としてVM管理サーバ16を選択する。バリエーション(2)−4は、ライブマイグレーションのメモリコピーと競合するトラフィックの帯域を制御するものであるというよりも、競合するトラフィックの影響が少ない期間にライブマイグレーションの実行をタイムシフトしようとするものである。
バリエーション(2)−5では、仮想マシンVM1および他の仮想マシンで動作中のアプリケーションの情報から、ユーザに対して出力制限依頼を行うことが可能であると判断される仮想マシンがあり、かつ、ユーザがその仮想マシンを帯域値xに出力制限することにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域も大きい場合に、制御方法として「出力制限が可能な仮想マシンに対し、ユーザに当該仮想マシンへの出力を帯域値xに制限するよう依頼する」を選択し、制御先として移行元の物理ホストを選択する。
帯域制御決定方法(3):
トラフィックを仮想マシンで区別することなく、マイグレーションの移行元の物理ホストと移行先との物理ホストの間のトラフィックをまとめて制御することが考えられる。この場合、トラフィック種別(ユーザトラフィックであるか、共有ストレージアクセスのトラフィックであるか、フォールトトレランス同期機能のトラフィックであるか、など)ごとの制御は可能であるとする。この帯域制御決定方法を帯域制御決定方法(3)とする。この帯域制御決定方法は、帯域制御部32が各物理ホストに設けられている場合とスイッチに設けられている場合とのいずれの場合であっても適用可能である。図15は、帯域制御決定方法(3)での処理を示している。
帯域制御決定方法(3)では、まず、ステップ131において、必要帯域計算部26から、メモリコピー時間tおよび必要帯域値を取得し、情報収集部25から、マイグレーションの移行元の物理ホストと移行先の物理ホストとの間のトラフィック情報と空き帯域とを取得する。次に、ステップ132において、空き帯域が必要帯域を上回っているかどうかを判断する。上回っている場合には、帯域制御を実施する必要がないので、ステップ133において、VM管理サーバ16に対して仮想マシンのライブマイグレーションの開始を依頼して、帯域制御決定処理を終了する。これに対し、ステップ132において空き帯域が必要帯域を上回っていない場合には、ステップ134において制御方法を決定し、その決定結果に基づき、ステップ135において制御方法と制御先(どの物理ホストあるいはスイッチで帯域制御を行うか)を帯域制御設定部28に通知して、帯域制御決定処理を終了する。
ここで、ステップ134の制御方法の決定では、どのような制御方法を選択するかによって、以下のようなバリエーション(3)−1,(3)−2がある。これらのバリエーションのうちから一つを選んで用いてもよいし、あるいは、優先順位を設定した上で制御可能なバリエーションを選択してもよい。
バリエーション(3)−1では、トラフィック情報から、移行元の物理ホストの出力ユーザトラフィックを一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)遮断してよいと判断され、かつ、出力を停止したことにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として「移行元の物理ホストのユーザトラフィックの出力を時間tだけ停止する」を選択し、制御先として、移行元の物理ホストまたはスイッチを選択する。バリエーション(3)−1では、ユーザトラフィック以外のトラフィックについても同様に帯域制御を行うことが可能である。
バリエーション(3)−2では、トラフィック情報から、移行元の物理ホストの出力ユーザトラフィックを一時的に(設定したメモリコピー時間tの間)、ある帯域値xまでシェーピングしてよいと判断され、かつ、出力を帯域xにシェーピングしたことにより生じるホスト間の空き帯域が必要帯域よりも大きい場合に、制御方法として「移行元の物理ホストのユーザトラフィックの出力帯域を時間tにわたって値xにシェーピングする」を選択し、制御先として、移行元の物理ホストまたはスイッチを選択する。バリエーション(3)−2では、ユーザトラフィック以外のトラフィックについても同様に帯域制御を行うことが可能である。
以上、本実施形態の仮想マシンシステムにおける機能構成パターンの例と帯域制御決定方法の例とを説明したが、これらの機能構成パターンと帯域制御決定方法との組み合わせのうち特に有効なものは、以下の表1に示すものである。
Figure 0005758358
次に、表1に示した組み合わせのうちのいくつかをさらに詳しく説明する。
[実施例1]
機能構成パターンとして機能構成Aを選択し、帯域制御決定方法として帯域制御決定方法(3)を選択し、制御方法のバリエーションとしてバリエーション(3)−1を選択した場合を説明する。図16は、この場合の仮想マシンシステムを構成を示している。スイッチにはトラフィック監視部31と帯域制御部32が設けられ、各物理ホストにはVM状態監視部33が設けられる。ネットワークはVLANとして構成されており、トラフィックはVLANによって識別でき、また、VLANごとに帯域制御を実施できるものとする。
何らかの理由により、ホスト#1で動作中の仮想マシンVM1をホスト#1からホスト#2へライブマイグレーションすることが決定し、また、ライブマイグレーションのメモリコピーに要すことのできる時間がtであるものとする。図17はこの場合の処理の流れを示している。
ステップ201においてVM管理サーバ16が仮想マシンVM1のライブマイグレーションの実施を決定すると、その旨がVM管理サーバ16から管理装置20のVM管理サーバ通信部24に通知され(ステップ202)、さらに、VM管理サーバ通信部24から情報収集部25に通知される(ステップ203)。情報収集部25は、スイッチのトラフィック監視部31からトラフィック情報を収集し(ステップ204)、収集した情報を必要帯域計算部26に通知し(ステップ205)、ホスト#1のVM状態監視部33から仮想マシン(VM)情報を収集し(ステップ206)、収集した情報を必要帯域計算部26に通知する(ステップ207)。すると必要帯域計算部26は、ステップ208において必要帯域を計算する。ここでは、必要帯域がY[bps]になったものとする。必要帯域計算部26は、必要帯域の情報を帯域制御決定部27に通知し(ステップ209)、帯域制御決定部27はステップ210において帯域制御方法を決定する。ここでは、空き帯域が必要帯域Y[bps]を上回っておらず、ユーザトラフィックの遮断が可能であり、その遮断可能なユーザトラフィックの帯域が必要帯域(Y[bps])を上回っているので、制御方法として、スイッチに対してユーザトラフィックの遮断を指示することが選択される。この決定された帯域制御方法は、帯域制御決定部27から帯域制御設定部28に通知され(ステップ211)、帯域制御設定部28は、ステップ212において、スイッチにユーザトラフィックの遮断を設定し、ステップ213において、設定したことをVM管理サーバ通信部24に通知する。VM管理サーバ通信部24は、VM管理サーバ16に対してライブマイグレーションを依頼し(ステップ214)、VM管理サーバ16は、ホスト#1に対してライブマイグレーションを指示する(ステップ215)。すると、ステップ216において、ホスト#1からホスト#2へのメモリコピーが行われ、ステップ217において、ホスト#1上の仮想マシンを停止してホスト#2上で仮想マシンを立ち上げる仮想マシン(VM)切替が実施される。その結果、ホスト#2上で仮想マシンVM1が動作することになる。ホスト#2からVM管理サーバ16に対して切り替えの完了通知がなされ(ステップ218)、VM管理サーバ16はVM管理サーバ通信部24に対してライブマイグレーションの完了を通知し(ステップ219)、これを受けてVM管理サーバ通信部24は帯域制御設定部28に通知を行う(ステップ220)。帯域制御設定部28は、通知を受けて、ステップ221において、スイッチに対し、ユーザトラフィックの遮断の解除を設定する。
[実施例2]
機能構成パターンとして機能構成Dを選択し、帯域制御決定方法として帯域制御決定方法(1)を選択し、制御方法のバリエーションとしてバリエーション(1)−1及び(1)−3を選択した場合を説明する。図18は、この場合の仮想マシンシステムを構成を示している。各物理ホストごとに、トラフィック監視部31と帯域制御部32とVM状態監視部33とが設けられている。トラフィックは仮想マシンごとに識別でき、仮想マシンごとに帯域制御を行うことができるものとする。
何らかの理由により、ホスト#1で動作中の仮想マシンVM1をホスト#1からホスト#2へライブマイグレーションすることが決定し、また、ライブマイグレーションのメモリコピーに要すことのできる時間がtであるものとする。図19はこの場合の処理の流れを示している。
ステップ251においてVM管理サーバ16が仮想マシンVM1のライブマイグレーションの実施を決定すると、その旨がVM管理サーバ16から管理装置20のVM管理サーバ通信部24に通知され(ステップ252)、さらに、VM管理サーバ通信部24から情報収集部25に通知される(ステップ253)。情報収集部25は、ホスト#1のトラフィック監視部31からトラフィック情報を収集し(ステップ254)、収集した情報を必要帯域計算部26に通知し(ステップ255)、ホスト#1のVM状態監視部33から仮想マシン(VM)情報を収集し(ステップ256)、収集した情報を必要帯域計算部26に通知する(ステップ257)。すると必要帯域計算部26は、ステップ258において必要帯域を計算する。ここでは、必要帯域がY[bps]になったものとする。必要帯域計算部26は、必要帯域の情報を帯域制御決定部27に通知し(ステップ259)、帯域制御決定部27はステップ260において帯域制御方法を決定する。ここでは、空き帯域が必要帯域Y[bps]を上回っておらず、ユーザトラフィックの遮断は不可であるがユーザトラフィックの帯域をX[bps]にシェーピングすることが可能であるので、制御方法として、ホスト#1に対して仮想マシンVM1のユーザトラフィックのX[bps]へのシェーピング実行を指示することが選択される。この決定された帯域制御方法は、帯域制御決定部27から帯域制御設定部28に通知され(ステップ261)、帯域制御設定部28は、ステップ262において、ホスト#1に対し、仮想マシンVM1のユーザトラフィックのX[bps]へのシェーピングを設定し、ステップ263において、設定したことをVM管理サーバ通信部24に通知する。VM管理サーバ通信部24は、VM管理サーバ16に対してライブマイグレーションを依頼し(ステップ264)、VM管理サーバ16は、ホスト#1に対してライブマイグレーションを指示する(ステップ265)。すると、ステップ266において、ホスト#1からホスト#2へのメモリコピーが行われ、ステップ267において、ホスト#1上の仮想マシンを停止してホスト#2上で仮想マシンを立ち上げる仮想マシン(VM)切替が実施される。その結果、ホスト#2上で仮想マシンVM1が動作することになる。ホスト#2からVM管理サーバ16に対して切り替えの完了通知がなされ(ステップ268)、VM管理サーバ16はVM管理サーバ通信部24に対してライブマイグレーションの完了を通知し(ステップ269)、これを受けてVM管理サーバ通信部24は帯域制御設定部28に通知を行う(ステップ270)。帯域制御設定部28は、通知を受けて、ステップ271において、ホスト#2に対し、仮想マシンVM1のユーザトラフィックのシェーピングの解除を設定する。
11,12 物理ホスト
13 ネットワーク
14 共有ストレージ
15 仮想化ソフトウェア
16 VM管理サーバ
20 管理装置
21 パケット受信部
22 パケット送信部
23 データ保存部
24 VM管理サーバ通信部
25 情報収集部
26 必要帯域計算部
27 帯域制御決定部
28 帯域制御設定部
31 トラフィック監視部
32 帯域制御部
33 VM状態監視部

Claims (7)

  1. 複数の物理ホストと前記物理ホスト間を接続するネットワークと仮想マシンを管理するVM管理サーバと、管理装置とを有し、前記各物理ホスト上で仮想マシンが動作可能な仮想マシンシステムであって、
    前記物理ホストまたは前記ネットワークに組み込まれて、前記物理ホスト間のトラフィックの種別および帯域を含むトラフィック情報を収集するトラフィック監視手段と、
    前記物理ホストまたは前記ネットワークに組み込まれて、帯域制御方法に従って前記物理ホスト間のリンク空き帯域を確保する帯域制御を行う帯域制御手段と、
    前記物理ホストまたは前記VM管理サーバに組み込まれて前記仮想マシンの使用状態に関するVM状態情報を収集するVM状態監視手段と、
    前記管理装置に組み込まれた、
    前記VM管理サーバが移行元の物理ホストから移行先の物理ホストへの前記仮想マシンのライブマイグレーション実施する際に、前記トラフィック監視手段から前記トラフィック情報を取得し、前記VM状態監視手段から前記VM状態情報を取得する情報収集手段と
    取得した前記トラフィック情報および前記VM状態情報に基づいて前記ライブマイグレーションに伴うメモリコピーの実施に必要な帯域を算出する必要帯域計算手段と
    前記移行元の物理ホストから前記移行先の物理ホストまでのメモリコピーに使用されるリンクの空き帯域が前記必要な帯域を上回っているかを判定し、前記使用されるリンクの空き帯域が前記必要な帯域以下である場合に、該仮想マシンのメモリコピー以外のトラフィックの帯域制限、停止または遅延を含む前記帯域制御方法を決定する帯域制御決定手段と、
    決定した該帯域制御方法に従って前記帯域制御手段に前記使用されるリンクの空き帯域を確保させ帯域制御決定手段と、
    を有する、仮想マシンシステム。
  2. 前記ネットワークはスイッチを有して前記複数の物理ホストと前記VM管理サーバと前記管理装置とが前記スイッチに接続する、請求項に記載の仮想マシンシステム。
  3. 複数の物理ホストと前記物理ホスト間を接続するネットワークと仮想マシンを管理するVM管理サーバと、管理装置とを有し前記各物理ホスト上で仮想マシンが動作可能な仮想マシンシステムにおける、移行元の物理ホストから移行先の物理ホストへの仮想マシンのライブマイグレーションを行う方法であって、
    前記物理ホストまたは前記ネットワークによる、前記物理ホスト間のトラフィックの種別および帯域を含むトラフィック情報を収集するトラフィック監視段階と、
    前記物理ホストまたは前記ネットワークによる、帯域制御方法に従って前記物理ホスト間のリンクの空き帯域を確保する帯域制御を行う帯域制御段階と、
    前記物理ホストまたは前記VM管理サーバよる、前記仮想マシンの使用状態に関するVM状態情報を収集するVM状態監視段階と、
    前記管理装置による、
    前記VM管理サーバが移行元の物理ホストから移行先の物理ホストへの前記仮想マシンのライブマイグレーション実施する際に、前記トラフィック監視段階で収集された前記トラフィック情報と、前記VM状態監視段階で収集された前記VM状態情報取得する情報収集段階と、
    取得した前記トラフィック情報および前記VM状態情報に基づいて前記ライブマイグレーションに伴うメモリコピーの実施に必要な帯域を算出する必要帯域計算段階と、
    前記移行元の物理ホストから前記移行先の物理ホストまでのメモリコピーに使用されるリンクの空き帯域が前記必要な帯域を上回っているかを判定し前記使用されるリンクの空き帯域が前記必要な帯域以下である場合に、該仮想マシンのメモリコピー以外のトラフィックの帯域制限、停止または遅延を含む前記帯域制御方法を決定する帯域制御決定段階と、
    決定した該帯域制御方法に従っ前記帯域制御段階において前記使用されるリンクの空き帯域を確保させ帯域制御決定段階と、
    含む方法。
  4. 前記ライブマイグレーションの対象となる仮想マシンに関するトラフィックのみに基づいて前記帯域制御方法を決定する、請求項に記載の方法。
  5. 前記ライブマイグレーションの対象となる仮想マシンに関するトラフィックと、前記移行元の物理ホストで動作する他の仮想マシンに関するトラフィックとに基づいて、前記帯域制御方法を決定する、請求項に記載の方法。
  6. 前記リンク上の全てのトラフィックに基づいて前記帯域制御方法決定する、請求項に記載の方法。
  7. 前記ネットワークはスイッチを有して前記複数の物理ホストと前記VM管理サーバとが前記スイッチに接続し、前記スイッチにおいて帯域制御段階を実行する、請求項またはに記載の方法。
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