JP2011186821A - 仮想化環境管理システム、装置、方法及びプログラム - Google Patents

仮想化環境管理システム、装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】仮想化環境を自動的に管理して、仮想化環境の通信効率を向上させることができる仮想化環境管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知する検知手段1と、検知手段1が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する判定手段2と、判定手段2が所定量以上であると判定すると、通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように仮想マシンを再配置する再配置手段3とを含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、仮想化環境を管理する仮想化環境管理システム、仮想化環境管理装置、仮想化環境管理方法及び仮想化環境管理プログラムに関する。
ハードウェアリソースの柔軟な活用・サーバ集約等の観点から、ホストマシン上で複数の仮想マシンを動作させるシステムが実現されている。このようなシステムにおいては、ホストマシンのリソースを効果的に活用するため、仮想マシンの負荷に応じて仮想マシンを動作させるホストマシンを異なるホストマシンに変更することにより、ホストマシン間の負荷を平準化する手段が提案・実現されている。
例えば、あるホストマシン上で動作している仮想マシンを他のホストマシン上に移動するマイグレーション作業を行うことで負荷の分散を図ることができる。また、例えば、特許文献1には、マイグレーション作業を支援するシステムが記載されている。
特開2008−299791号公報
複数のホストマシン上で仮想マシンが動作する環境において、仮想マシン同士の通信が頻発した場合には、ホストマシン間のネットワークトラフィックが増加することにより、全体の通信効率が低下してしまう可能性がある。特に仮想マシンをデスクトップ用途で使用する場合には、ソフトフォン等のソフトウェアやWeb会議システム等の利用により、仮想マシン同士でのデータの送受信が頻繁に発生し得る。そのため、利用者全体の作業効率の低下に繋がりやすい。
特許文献1に記載されたシステムを用いて仮想マシンのマイグレーション作業を行えば、ホストマシン間の物理ネットワークを介さないで通信している仮想マシン群が、異なる他のホストマシンに分散することを防止することができる。
しかし、特許文献1に記載された方法では、管理者等が手動でマイグレーション作業を行う際に仮想マシン間の依存度を提示するに過ぎず、仮想化環境の通信効率を向上させるために仮想化環境を自動管理することはできない。
そこで、本発明は、仮想化環境を自動的に管理して、仮想化環境の通信効率を向上させることができる仮想化環境管理システム、仮想化環境管理装置、仮想化環境管理方法及び仮想化環境管理プログラムを提供することを目的とする。
本発明による仮想化環境管理システムは、仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知する検知手段と、検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する判定手段と、判定手段が所定量以上であると判定すると、通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように仮想マシンを再配置する再配置手段とを含むことを特徴とする。
本発明による仮想化環境管理装置は、仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知する検知手段と、検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する判定手段と、判定手段が所定量以上であると判定すると、通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように仮想マシンを再配置する再配置手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による仮想化環境管理方法は、仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知し、検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定し、所定量以上であると判定すると、通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように仮想マシンを再配置することを特徴とする。
本発明による仮想化環境管理プログラムは、コンピュータに、仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知する検知処理と、検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する判定処理と、所定量以上であると判定すると、通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように仮想マシンを再配置する再配置処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、仮想化環境を自動的に管理して、仮想化環境の通信効率を向上させることができる。
本発明による仮想化環境管理方法を適用する仮想化システムの構成の一例を示すブロック図である。 仮想化環境管理システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 再配置対象ジョブ記憶手段72が記憶する対象ジョブ情報の一例を示す説明図である。 仮想化環境管理システムが実行する処理例を示す流れ図である。 仮想化環境管理システムの最小の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明による仮想化環境管理方法を適用する仮想化システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、仮想化環境管理方法を適用する仮想化システムは、ホストマシン11・12と、管理サーバ31と、端末41〜43とを含む。なお、本実施形態では、仮想化システムが2台のホストマシンを含む例について説明するが、これに限らず、例えば3台以上のホストマシンを含んでいてもよい。
ホストマシン11・12は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。
図1に示すように、ホストマシン11では、仮想マシン21と、仮想スイッチ24・25とが動作している。また、ホストマシン12では、仮想マシン22・23と、仮想スイッチ26・27とが動作している。なお、仮想マシン及び仮想スイッチは、具体的には、プログラムに従ってホストマシンのCPUが処理を実行することによって実現される。
ホストマシン11・12と管理サーバ31とは、仮想スイッチ24又は27と管理用ネットワーク101とを介して、相互に接続されている。また、仮想マシン21〜23と端末41〜43とは、仮想スイッチ25又は26と運用用ネットワーク100とを介して、相互に接続されている。管理用ネットワーク101及び運用用ネットワーク100は、具体的には、LANやインターネット等の通信ネットワークによって実現される。
管理サーバ31は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。管理サーバ31は、ホストマシン11・12及び仮想マシン21〜23を管理する機能を備えている。
端末41〜43は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。端末41〜43は、例えば、キーボードやマウス等の入力装置とディスプレイ装置等の表示装置とを備えている。利用者は、端末41〜43を操作することで、仮想マシン21〜23を利用することができる。
次に、本実施形態における仮想化環境管理システムの機能構成について説明する。図2は、仮想化環境管理システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図2では、ホストマシン50と、仮想マシン60と、管理サーバ70とについて示している。これらはそれぞれ、図1で示したホストマシン11・12と、仮想マシン21〜23と、管理サーバ31とに対応している。
図2に示すように、本実施形態では、ホストマシン50は、それぞれ負荷実測値取得手段51を備えている。また、仮想マシン60は、それぞれ通信要求検知手段61を備えている。また、管理サーバ70は、仮想マシン再配置手段71と、再配置対象ジョブ記憶手段72とを備えている。
負荷実測値取得手段51は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。負荷実測値取得手段51は、管理サーバ70の仮想マシン再配置手段71が出力する負荷情報の取得要求に応じて、ホストマシンの負荷情報(例えば、CPU使用率やメモリ使用量、ネットワークアクセス負荷、ディスクアクセス負荷等)を取得する機能を備えている。例えば、負荷実測値取得手段51は、仮想マシン再配置手段71から負荷情報の取得要求を受信すると、ホストマシン50のCPU使用率やメモリ使用量等を実測し、実測した値を含む負荷情報を仮想マシン再配置手段71に送信する。
通信要求検知手段61は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。通信要求検知手段61は、仮想マシン間において通信処理を開始しようとしていることを検知する機能を備えている。例えば、通信要求検知手段61は、ある仮想マシンが他の仮想マシンに対して出力する通信要求を検知することによって、仮想マシン間において通信処理を開始しようとしていることを検知する。
通信要求検知手段61は、通信要求を検知すると、該当する仮想マシン間の通信処理の開始をブロックする(例えば、通信処理の開始を一時的に停止する)機能を備えている。また、通信要求検知手段61は、通信要求を検知すると、通信処理を開始しようとしているジョブを示すジョブ情報を、管理サーバ70の仮想マシン再配置手段71に送信する機能を備えている。なお、本実施形態では、ジョブとは、コンピュータが実行する処理をユーザの視点から見た場合に、1つのまとまりと見なされる処理単位をいう。
仮想マシン再配置手段71は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。仮想マシン再配置手段71は、通信要求検知手段61から受信したジョブ情報と、再配置対象ジョブ記憶手段72が記憶するジョブ情報の一覧とを照らし合わせ、ジョブ情報によって示される仮想マシン同士を同一のホストマシン上に配置する必要があるか否かを判断する機能を備えている。
例えば、仮想マシン再配置手段71は、通信要求検知手段61から受信したジョブ情報が、再配置対象ジョブ記憶手段72が記憶するジョブ情報のいずれかと合致するか否かを判断する。そして、合致しないと判断した場合には、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシンの再配置が不要であると判断し、即座にブロックしていた仮想マシン間の通信処理を開始させるように制御する。
また、合致すると判断した場合には、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシンの再配置が必要であると判断して、該当する仮想マシンを同一のホストマシン上で動作するように移動し、仮想マシン間の通信処理を開始させるように制御する。なお、本実施形態では、仮想マシンの移動とは、仮想マシンを動作させるホストマシンを、異なるホストマシンに再配置することをいう。
仮想マシン再配置手段71は、各負荷実測値取得手段51から受信したホストマシンの負荷情報に基づいて最も低負荷状態なホストマシンを選択し、選択したホストマシンを仮想マシンの移動先に決定する。
再配置対象ジョブ記憶手段72は、具体的には、光ディスク装置や磁気ディスク装置等の記憶装置によって実現される。再配置対象ジョブ記憶手段72は、仮想マシン同士の通信処理を伴うジョブのうち、仮想マシンを同一のホストマシン上に配置する必要があるジョブを示すジョブ情報(以下、対象ジョブ情報という)を記憶する。仮想マシンを同一のホストマシン上に配置する必要があるジョブには、例えば、異なるホストマシン上で動作する仮想マシン間での所定期間以上の通信処理や大容量データの転送処理を含むジョブ等が該当する。これらのジョブを実行することによって、ホストマシン間のネットワークトラフィックが増加することが予想されるからである。
再配置対象ジョブ記憶手段72が記憶する対象ジョブ情報は、例えば、システム管理者がユーザインタフェースを介して手動で登録操作を行うことで登録される。また、例えば、管理サーバ70が、各ジョブを実行することによるネットワークトラフィックを監視し、ネットワークトラフィックが予め定められた閾値を超える場合に、該当するジョブを示す対象ジョブ情報を、自動的に再配置対象ジョブ記憶手段72に記憶するようにしてもよい。再配置対象ジョブ記憶手段72が記憶する対象ジョブ情報の一例を図3に示す。図3に示す例では、ジョブの名称と、ジョブを実行するためのプログラムファイルの所在を示すパスとを対応づけて含む対象ジョブ情報を記憶している。
なお、本実施形態では、ホストマシン50が負荷実測値取得手段51を、仮想マシン60が通信要求検知手段61を備えている例について説明するが、これに限らず、例えば、管理サーバ70が、負荷実測値取得手段51と通信要求検知手段61とを備えていてもよい。
次に、仮想化環境管理システムの動作について説明する。図4は、仮想化環境管理システムが実行する処理例を示す流れ図である。なお、本実施形態では、図1に示す仮想マシン21が、仮想マシン22との間で通信処理を開始しようとしているものとする。
各仮想マシン上で動作する通信要求検知手段61は、仮想マシンが実行するジョブを監視し、他の仮想マシンとの間で通信処理を開始しようとしているジョブを検知する(ステップS1)。例えば、通信要求検知手段61は、仮想マシン21が仮想マシン22に対して出力する通信要求を検知することによって、通信処理を開始しようとしているジョブを検知する。
次いで、通信処理を開始しようとしているジョブを検知すると、通信要求検知手段61は、該当する仮想マシン間の通信処理の開始をブロックする(ステップS2)。例えば、通信要求検知手段61は、仮想マシン21と22との間の通信処理の開始を一時的に停止するように、仮想マシン21で動作している通信処理を開始しようとしているアプリケーションやOSを制御する。
次いで、通信要求検知手段61は、検知したジョブを示すジョブ情報を、仮想マシン再配置手段71に送信する(ステップS3)。
なお、本実施形態では、通信処理の開始を一時的に停止した後にジョブ情報を仮想マシン再配置手段71に送信しているが、ジョブ情報を仮想マシン再配置手段71に送信した後に通信処理の開始を一時的に停止するように制御してもよい。例えば、仮想マシン再配置手段71は、ジョブ情報を受信すると、受信したジョブ情報によって示される通信処理の開始を一時的に停止する指示情報を通信要求検知手段61に送信する。そして、通信要求検知手段61は、受信した指示情報に従って、該当する通信処理の開始を一時的に停止する。
次いで、仮想マシン再配置手段71は、通信要求検知手段61から受信したジョブ情報が、再配置対象ジョブ記憶手段72が記憶する対象ジョブ情報のいずれかと合致するか否かを判断する(ステップS4)。
合致しないと判断した場合には、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシンの再配置を行わず、即座にジョブ情報によって示される仮想マシン間の通信処理を開始させるように制御する(ステップS5)。例えば、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシン21の通信要求検知手段61に、ジョブ情報とともに通信処理の開始要求を送信する。すると、通信要求検知手段61は、仮想マシン再配置手段71が送信した通信処理の開始要求に従って、ジョブ情報によって示される通信処理を開始するように制御する。
一方、合致すると判断した場合には、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシンの移動先となるホストマシンを決定するため、各ホストマシンの負荷実測値取得手段51から負荷情報(例えば、CPU使用率、メモリ使用量やネットワークアクセス負荷、ディスクアクセス負荷等)を取得する(ステップS6)。
例えば、仮想マシン再配置手段71は、各ホストマシンの負荷実測値取得手段51に負荷情報の取得要求を送信する。すると、負荷実測値取得手段51は、受信した負荷情報の取得要求に応じて、CPU使用率やメモリ使用量等を実測し、実測した値を含む負荷情報を仮想マシン再配置手段71に送信する。以上の動作によって、仮想マシン再配置手段71は、各ホストマシンの負荷情報を取得することができる。
次いで、仮想マシン再配置手段71は、各ホストマシンの負荷実測値取得手段51から受信した負荷情報に基づいて、最も低負荷状態であるホストマシンを特定する。そして、仮想マシン再配置手段71は、特定したホストマシン上にジョブ情報によって示される仮想マシンを移動するように制御する(ステップS7)。例えば、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシンを構築するためのソフトウェアが提供する機能(例えば、ホットマイグレーションと呼ばれる技術を用いた機能など)を利用することにより、該当する仮想マシンを特定したホストマシンに再配置する。
本実施形態では、図1に示すホストマシン11が、ホストマシン12よりも低負荷状態であるものとする。この場合、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシン22を動作させるホストマシンを、ホストマシン12からホストマシン11に移動して再配置する。具体的には、仮想マシン再配置手段71がホストマシン11とホストマシン12とに仮想マシン22を再配置する指示情報を送信すると、ホストマシン11は、指示情報に従って、仮想マシン22を作成する。一方、ホストマシン12は、指示情報に従って、仮想マシン22を削除する。
なお、本実施形態では、通信処理を開始しようとしている2つの仮想マシンを配置するホストマシンとして、仮想マシンのうちの1つを動作させているホストマシンを選択したが、これに限らず、例えば、低負荷状態の第3のホストマシンを選択するようにしてもよい。
次いで、ステップS7において仮想マシンを同一ホストマシン上に再配置した後に、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシン間の通信処理を開始させるように制御する(ステップS8)。例えば、仮想マシン再配置手段71は、仮想マシン21の通信要求検知手段61に、ジョブ情報とともに通信処理の開始要求を送信する。すると、通信要求検知手段61は、仮想マシン再配置手段71が送信した通信処理の開始要求に従って、ジョブ情報によって特定される通信処理を開始するように制御する。
その後、同一のホストマシン11で動作する仮想マシン21と22との間の通信処理は、ホストマシン間の物理的なネットワークを介することなく、ホストマシン11内において実行される。そのため、物理的なネットワークの使用率を低減することができ、システム全体の通信効率を向上させることができる。
以上のように、本実施形態では、仮想化環境管理システムは、仮想マシン間の通信処理が開始される際に、所定期間以上の通信処理や大容量データの転送処理が実行されるか否かを判断する。そして、実行されると判断する場合には、通信処理の開始前に、それらの仮想マシンを同一のホストマシン上に再配置するように制御する。
したがって、本実施形態では、仮想マシンを同一のホストマシン上に再配置した後で通信処理を開始するように制御することにより、ホストマシン間のネットワークトラフィックを抑え、自動的にシステム全体の通信効率を向上することができる。
なお、上記の実施形態に限らず、例えば、仮想マシンの負荷状態を監視し、高負荷状態に陥った場合に仮想マシンの再配置を行う処理と、上記のように仮想マシンの再配置を行う処理とを組み合わせて実施するようにしてもよい。
次に、本発明による仮想化環境管理システムの最小構成について説明する。図5は、仮想化環境管理システムの最小の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、仮想化環境管理システムは、最小の構成要素として、検知手段1と、判定手段2と、再配置手段3とを含む。
図5に示す最小構成の仮想化環境管理システムでは、検知手段1は、仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知する。次いで、判定手段2は、検知手段1が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する。そして、再配置手段3は、判定手段2が所定量以上であると判定すると、通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように仮想マシンを再配置する。
従って、最小構成の仮想化環境管理システムによれば、仮想化環境を自動的に管理して、仮想化環境の通信効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、以下の(1)〜(5)に示すような仮想化環境管理システムの特徴的構成が示されている。
(1)仮想化環境管理システムは、仮想マシン間(例えば、仮想マシン21と22との間)の通信処理を開始するジョブを検知する検知手段(例えば、通信要求検知手段61によって実現される)と、検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する判定手段(例えば、仮想マシン再配置手段71によって実現される)と、判定手段が所定量以上であると判定すると、通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシン(例えば、ホストマシン11)で動作させるように仮想マシン(例えば、仮想マシン22)を再配置する再配置手段(例えば、仮想マシン再配置手段71によって実現される)とを含むことを特徴とする。
(2)仮想化環境管理システムにおいて、検知手段が仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知すると、通信処理の開始を一時的に停止し、再配置手段が通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように仮想マシンを再配置すると、通信処理を開始するように制御する制御手段(例えば、通信要求検知手段61によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
(3)仮想化環境管理システムにおいて、判定手段は、検知手段が検知したジョブを示すジョブ情報(例えば、ジョブ情報)が、予め登録された所定量以上のコストを要する通信処理が行われるジョブを示すジョブ情報(例えば、再配置対象ジョブ記憶手段72が記憶する対象ジョブ情報)と合致する場合に、前記検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であると判定するように構成されていてもよい。
(4)仮想化環境管理システムにおいて、ジョブごとのネットワークトラフィックを監視し、ネットワークトラフィックが予め定められた閾値を超えるジョブを特定する特定手段(例えば、特定後に再配置対象ジョブ記憶手段72に記憶させる)を含み、判定手段は、検知手段が検知したジョブを示すジョブ情報が、通信処理特定手段が特定したジョブを示すジョブ情報と合致する場合に、前記検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であると判定するように構成されていてもよい。
(5)仮想化環境管理システムにおいて、ホストマシンの負荷状態を示す負荷値を測定する負荷値測定手段(例えば、負荷実測値取得手段51によって実現される)を含み、再配置手段は、負荷値実測手段が測定した負荷値(例えば、負荷情報が含むCPU使用率やメモリ使用量等)に基づいて、仮想マシンを再配置するホストマシンを特定するように構成されていてもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)コンピュータに、仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知すると、前記通信処理の開始を一時的に停止し、前記通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように前記仮想マシンを再配置すると、前記通信処理を開始するように制御する制御処理を実行する請求項10記載の仮想化環境管理プログラム。
本発明は、複数の利用者が使用する、複数のホストマシン上で複数の仮想マシンが動作する仮想化システムを管理する用途に適用可能である。
1 検知手段
2 判定手段
3 再配置手段
11,12,50 ホストマシン
21,22,23,60 仮想マシン
24,25,26,27 仮想スイッチ
31,70 管理サーバ
41,42,43 端末
51 負荷実測値取得手段
61 通信要求検知手段
71 仮想マシン再配置手段
72 再配置対象ジョブ記憶手段
100 運用用ネットワーク
101 管理用ネットワーク

Claims (10)

  1. 仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が所定量以上であると判定すると、前記通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように前記仮想マシンを再配置する再配置手段とを
    含むことを特徴とする仮想化環境管理システム。
  2. 検知手段が仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知すると、前記通信処理の開始を一時的に停止し、再配置手段が前記通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように前記仮想マシンを再配置すると、前記通信処理を開始するように制御する制御手段を含む
    請求項1記載の仮想化環境管理システム。
  3. 判定手段は、検知手段が検知したジョブを示すジョブ情報が、予め登録された所定量以上のコストを要する通信処理が行われるジョブを示すジョブ情報と合致する場合に、前記検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であると判定する
    請求項2記載の仮想化環境管理システム。
  4. ジョブごとのネットワークトラフィックを監視し、ネットワークトラフィックが予め定められた閾値を超えるジョブを特定する特定手段を含み、
    判定手段は、検知手段が検知したジョブを示すジョブ情報が、前記特定手段が特定したジョブを示すジョブ情報と合致する場合に、前記検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であると判定する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の仮想化環境管理システム。
  5. ホストマシンの負荷状態を示す負荷値を測定する負荷値測定手段を含み、
    再配置手段は、前記負荷値実測手段が測定した負荷値に基づいて、仮想マシンを再配置するホストマシンを特定する
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の仮想化環境管理システム。
  6. 仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が所定量以上であると判定すると、前記通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように前記仮想マシンを再配置する再配置手段とを
    備えたことを特徴とする仮想化環境管理装置。
  7. 検知手段が仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知すると、前記通信処理の開始を一時的に停止し、再配置手段が前記通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように前記仮想マシンを再配置すると、前記通信処理を開始するように制御する制御手段を含む
    請求項6記載の仮想化環境管理装置。
  8. 仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知し、
    検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定し、
    所定量以上であると判定すると、前記通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように前記仮想マシンを再配置する
    ことを特徴とする仮想化環境管理方法。
  9. 仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知すると、前記通信処理の開始を一時的に停止し、前記通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように前記仮想マシンを再配置すると、前記通信処理を開始するように制御する
    請求項8記載の仮想化環境管理方法。
  10. コンピュータに、
    仮想マシン間の通信処理を開始するジョブを検知する検知処理と、
    検知したジョブで行われる通信処理のコストが所定量以上であるか否かを判定する判定処理と、
    所定量以上であると判定すると、前記通信処理を開始する仮想マシンを同一のホストマシンで動作させるように前記仮想マシンを再配置する再配置処理とを
    実行させるための仮想化環境管理プログラム。
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