JP5757299B2 - 帳票設計装置、帳票設計方法、及び、帳票設計プログラム - Google Patents

帳票設計装置、帳票設計方法、及び、帳票設計プログラム Download PDF

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Description

本発明は、帳票設計装置、帳票設計方法、及び、帳票設計プログラムに関する。
今日、文字認識装置(OCR: Optical Character Reader)と称される光学式文字読取装置(以下、文字読取装置と略記する)は、例えば帳票から顧客情報を読取る場合や、帳票からマーク回答を読取る等のように種々の場面で利用されている。
文字認識装置には、その装置特性から、文字種や枠種、読取る内容(領収印やバーコードなど)によって、文字認識が困難な種類や場所、文字認識結果にばらつきが生じ易い種類や場所が存在する。
そこで、文字認識精度を向上させると共に、効率的な文字認識処理を行うため、上記の様な装置特性を考慮して予め書式を設定した帳票を作成し、この帳票にユーザが情報を書込んで、その情報を読取る処理が行われることがある。
このため、帳票を作成する際には、かかる装置特性を考慮する必要がある。
ところが、装置の特性には、装置の型番に特有な設計仕様に属する特性と、それぞれの装置の個体に特有な特性とが存在する。以下、型番に特有な特性を型番特性、装置個体に特有な特性を個体特性と記載し、これらを纏めた特性を装置特性と記載する。
型番特性としては、文字認識が困難または文字認識結果にばらつきが生じ易い文字種、枠種、場所などがある。これらは、事前に調べることができる(仕様)ので帳票設計ガイドマニュアルにおいて、文字認識が困難な場所や文字認識結果にばらつきが生じ易い場所(設定禁止エリア)、文字認識困難な文字種、枠種等として明示されていることがある。そこでユーザは、型番特性を考慮するために、この帳票設計ガイドマニュアルを参照して帳票を設計することになる。
例えば、設定禁止エリアを帳票設計に反映させる場合、ユーザは帳票設計ガイドマニュアルに従い設定禁止エリアを認識し、この設定禁止エリアを実際に使用する帳票用紙に適応させて設計する。
なお、文字認識装置で文字認識が可能な文字種や枠種等は、読取り対象の帳票の特徴(例えば、設計する帳票のサイズ等)に依存しない事項であるため、帳票設計装置を用いて帳票設計を行う際、予め装置の仕様を満たすもののみ定義できるようになっている。
このようなシステムとして、特許第2857642号公報にかかるOCRシステムが例示できる。このOCRシステムは、OCR入力用紙であるOCR帳票の設計、及び印刷を行うと共に、手書き文字が記入された当該OCR帳票による読取りが可能になっている。
特許第2857642号公報
しかしながら、特許第2857642号公報にかかるOCRシステムでは、型番特性に対応した帳票の設計は行えるが、個体特性に対応した帳票を設計することができない問題がある。このため、読取箇所にノイズがのり読取結果に悪影響を与えたり、運用時にエラーが多発したりすることがある。
さらに、個体特性に対応した帳票を設計するためには、トライアンドエラーを繰返す必要があるため、多くの工数が必要であり、また個体特性を取得するためには熟練が必要であった。
また、型番特性に関しても、帳票設計ガイドマニュアルを参照して位置決め等を行う必要があるため、作業が面倒で有り、かつ、効率が悪い問題があった。
そこで、本発明の主目的は、帳票設計ガイドマニュアルを参照することなく型番特性に対応し、かつ、トライアンドエラーを行わずに個体特性に対応して読取精度を高くできる帳票設計が可能な帳票設計装置及び帳票設計方法を提供することである。
上記課題を解決するため、文字認識装置で文字認識する帳票を設計するために用いる帳票設計装置に係る発明は、ユーザが、帳票の文字認識に用いる文字認識装置を特定するための識別情報、設計する帳票サイズを含むユーザ指示情報、文字認識装置の型番に関する型番情報、及び、識別情報により特定される文字認識装置が予め準備されたテスト帳票を読取って得られたテスト情報を受信して、該テスト情報に基づき当該文字認識装置に固有の個体特性を取得するテスト情報解析部と、ユーザが入力した型番情報に基づき型番特性を作成する型番特性作成部と、少なくとも型番特性及び個体特性を識別情報に対応させて記憶する装置特性記憶部と、テスト情報解析部から識別情報及び個体特性を受信すると共に、当該識別情報に基づき装置特性記憶部を検索して該当する型番特性及び個体特性を取得して、テスト情報解析部からの個体特性と装置特性記憶部からの個体特性との差分特性を求める装置特性作成部と、差分特性及び型番特性からガイダンス情報を作成するガイダンス情報作成部と、ガイダンス情報を出力してガイダンス画面を表示し、それに従い文字読取り位置情報を入力するユーザインタフェースと、これらによって、ユーザに型番特性及び個体特性に適合した帳票を設計させる帳票作成処理部と、を含むことを特徴とする。
また、文字認識装置で文字認識する帳票を設計するために用いる帳票設計方法に係る発明は、ユーザが、帳票の文字認識に用いる文字認識装置を特定するための識別情報、設計する帳票サイズを含むユーザ指示情報、文字認識装置の型番に関する型番情報、及び、識別情報により特定される文字認識装置が予め準備されたテスト帳票を読取って得られたテスト情報を受信して、該テスト情報に基づき当該文字認識装置に固有の個体特性を取得するテスト情報解析手順と、ユーザが入力した型番情報に基づき型番特性を作成する型番特性作成手順と、少なくとも型番特性及び個体特性を識別情報に対応させて記憶する装置特性記憶手順と、テスト情報解析手順において取得された識別情報及び個体特性を受信し、当該識別情報に基づき装置特性記憶手順で記憶された型番特性及び個体特性を取得して、両者の個体特性の差分特性を求める装置特性作成手順と、該差分特性及び型番特性からガイダンス情報を作成するガイダンス情報作成手順と、ガイダンス情報をユーザインタフェースに出力してガイダンス画面を表示させて、それに従い文字読取り位置情報を入力する入力手順と、これらによってユーザに型番特性及び個体特性に適合した帳票を設計させる帳票作成処理手順と、を含むことを特徴とする。
さらに、文字認識装置で文字認識する帳票を設計するために用いる帳票設計プログラムは、ユーザが、帳票の文字認識に用いる文字認識装置を特定するための識別情報、設計する帳票サイズを含むユーザ指示情報、文字認識装置の型番に関する型番情報、及び、識別情報により特定される文字認識装置が予め準備されたテスト帳票を読取って得られたテスト情報を受信して、該テスト情報に基づき当該文字認識装置に固有の個体特性を取得するテスト情報解析ステップと、ユーザが入力した型番情報に基づき型番特性を作成する型番特性作成ステップと、少なくとも型番特性及び個体特性を識別情報に対応させて記憶する装置特性記憶ステップと、テスト情報解析ステップにおいて取得された識別情報及び個体特性を受信し、当該識別情報に基づき装置特性記憶ステップで記憶された型番特性及び個体特性を取得して、両者の個体特性の差分特性を求める装置特性作成ステップと、該差分特性及び型番特性からガイダンス情報を作成するガイダンス情報作成ステップと、ガイダンス情報をユーザインタフェースに出力してガイダンス画面を表示させて、それに従い文字読取り位置情報を入力する入力ステップと、これらによってユーザに型番特性及び個体特性に適合した帳票を設計させる帳票作成処理ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、型番特性を自動的に生成すると共に、個体特性を自動的に取得するので、ユーザは帳票設計ガイドマニュアルを参照することなく型番特性に対応し、かつ、トライアンドエラーを行わずに個体特性に対応した帳票設計を行うことが可能になる。
本発明にかかる帳票設計装置のブロック図である。 帳票設計手順を示すフローチャートである。 ガイダンス情報を表示した際の様子を例示した図である。
本発明の実施形態を説明する。図1は本実施形態にかかる帳票設計装置2のブロック図である。帳票設計装置2は、テスト情報解析部11、装置特性作成部12、ガイダンス情報作成部13、帳票作成処理部14、設計情報記憶部15、装置特性記憶部16、型番特性作成部17、ユーザインタフェース18を備える。
そして、帳票設計装置2は、帳票設計を行う過程で文字認識装置3からのテスト情報と装置特性記憶部16からの情報に基づき帳票の設計支援を行うことで、装置特性を活かした帳票設計データを作成することができる。この帳票設計データは要求に応じてプリンタ等の出力装置4に出力されて、帳票が作成される。
なお、文字認識装置3は、スタックされた複数の帳票を1枚ずつ当該文字認識装置3内に取込み・搬送する搬送部3a、この搬送部3aで搬送された帳票に対して光を照射し、その反射光から帳票のイメージ画像を読取る画像読取部3b、イメージ画像に対して文字認識処理を行うことによりテキストデータ(又は、書式付の文字データ)を取得する文字認識部3c、ログ記憶部3d等を備えている。なお、ログ記憶部3dには、運転時間、運転回数、ジャム回数、ダブルフィード回数、スキュー回数、スキュー度数や方向、光量情報等が記憶される。以下、帳票が搬送される方向を搬送方向、この搬送方向に対して垂直な方向をスキャン方向と記載する。イメージ画像の読取りは、スキャン方向に沿って光を照射し、その反射光を受光して行われる。
型番特性は、文字認識装置3の型番に特有な設計仕様に属する特性である。例えば、搬送部3aには帳票を搬送するローラ、帳票の重複搬送を検知する重送検知部、帳票が搬送されてこないことを検知するフォトセンサ等が含まれ、画像読取部3bには帳票に光を照射する光源、この光の反射光を受光して電気信号に変換するCCD等の受光素子等が含まれる。従って、ローラや重送検知部の位置、光源の輝度分布や光を照射できる範囲(又は反射光を受光できる範囲)などが、型番特性となる。
これに対し、個体特性は、文字認識装置3の設計時においては存在しない(又は設計許容値内)特性で、主に初期特性と経験特性とが含まれる。初期特性は、文字認識装置3の組立て精度等により生じる特性である。また、経験特性は、文字認識装置3の運転回数や運転状況に応じて生じるローラの摩耗、光源の劣化等による特性である。
ローラの摩耗は、搬送中の帳票がスキューしたりジャムを起したりする要因となる。ローラの汚れは、搬送中の帳票を汚し、文字認識精度に影響を与える要因となる。また、帳票を照らす光源の劣化は、取得されたイメージ画像の輝度分布を大きくする。
このように、文字認識装置3の運転回数等により、型番特性は変化しないが、個体特性は変化する。従って、個体特性を適切に考慮した帳票設計が必要となる。
個体特性を取得するためにテスト帳票を用いる。このテスト帳票には、スキュー角を判断するためのスキュー基準マーク(又はベリファイ基準マーク)、帳票画像の伸縮に対応して、帳票画像内の読取り位置の補正を行う等に用いられるベリファイ基準マーク、照度分布の判定に用いる照度基準マーク等の個体特性を取得するために必要なマークが予め設定されている。従って、テスト帳票のイメージ画像(図1に示すテスト情報Pを参照されたい)には、スキュー基準マークP5、ベリファイ基準マークP3、照度基準マークP4等が表示されことになる。
なお、このテスト情報Pには、イメージ画像P1の他に、読取りを行った文字認識装置3の識別情報や運用情報を含む個体情報P2が含まれている。識別情報としては、文字認識装置3を一意的に区別するためのシリアル番号やアドレス等が例示できる。また、運用情報としては、運転時間、運転回数、ジャム回数、ダブルフィード回数、スキュー回数、スキュー度数や方向、光量情報等が例示でき、これらはテキストデータの形式で添付されているものとする。
次に、帳票設計装置2の詳細な構成を、図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は、帳票設計手順を示すフローチャートである。また、図3は、ユーザインタフェース18のディスプレイでガイダンス情報を表示した際の様子を例示した図である。
ステップS1: ユーザインタフェース18は、ディスプレイやキーボード等を備えている。そして、ユーザは、作成したい帳票の情報や利用する文字認識装置3を特定するための識別情報(以下、ユーザ指示情報と記載する)、型番情報などを入力する。無論、使用が想定される全ての文字認識装置の型番情報を、予め帳票設計装置に記憶しておくことは可能である。そして、新しい文字認識装置を使う場合にのみ、当該装置の型番情報を入力するようにしても良い。この場合、既存の装置で既に型番情報が登録されている場合には、型番情報の入力は省略される。また、固体特性を装置から取得する場合、ユーザは使用する文字認識装置3にテスト帳票をセットしておく。
ユーザ指示情報には、帳票サイズ、帳票厚、利用する文字認識装置3を特定するための識別情報、文字読取り位置情報等が含まれる。文字読取り位置情報は、図3に示すガイダンス画面に従い入力される情報で、例えば日付欄や捺印の位置等を指示する情報である。即ち、帳票サイズ、帳票厚、識別情報は、帳票設計開始時に入力される情報であるが、文字読取り位置情報は帳票設計中に入力される情報である。
なお、型番情報は、利用する文字認識装置3が新しい装置の場合にのみ、帳票設計ガイドマニュアル等に従い入力される。従って、既存の装置で既に型番情報が入力されている場合には型番情報の入力は省略される。
ステップS2、S3: 次に、ユーザインタフェース18にて入力されたユーザ指示情報(識別情報、帳票サイズ等)と型番情報は型番特性作成部17に出力される。その後、ステップS4に進んで型番特性を作成記憶する処理に入る。また、ユーザインタフェース18にて入力されたユーザ指示情報(識別情報や読取り位置設定情報、帳票サイズ等)は帳票作成処理部14に出力される。帳票作成処理部14は、ユーザ指示情報に含まれる識別情報を解析し、固体特性取得要の場合は識別情報信号Gを文字認識装置3に出力する。その後、ステップS6に進んで帳票を設計する処理に入る。
ステップS4: 型番特性作成部17は、ユーザインタフェース18からの型番情報に基づき利用する文字認識装置3に対応した型番特性を作成する。
先に説明したように、型番情報には、ローラや重送検知部やフォトセンサの位置、帳票を照らす光源の輝度分布等が含まれるので、型番特性作成部17は、これらの情報から型番特性を作成する。例えば、ローラの位置から、注意領域R2を設定する(図3参照)。このローラの位置に押印されると、印影が汚れてしまう不都合が生じることがある。また、重送検知部の位置や、フォトセンサの位置などからも注意領域が設定できる。重送検知部の位置にシール等が貼られていると、帳票の重送を誤検知する不都合が発生したり、フォトセンサの位置に穴開けパンチが行われると、用紙が無いことを誤検出したりする不都合が発生することがある。さらに、パンチ穴が開けられた領域に対してもドロップアウトカラー処理が行われると、この部分に情報が存在するかのように判断される恐れがある。このように、注意領域などの型番特性が設定されることによって、ユーザは、上述した恐れがあることを認識できるようになる。
ステップS5: 型番特性作成部17は、識別情報と作成した型番特性とを装置特性記憶部16に出力する。そこで、装置特性記憶部16は、型番特性を識別情報に対応付けして記憶する。なお、装置特性記憶部16は、型番特性の他に、個体特性や運用情報も識別情報と対応付けして記憶する。これにより型番特性記憶処理が終了する。個体特性及び運用情報は、帳票設計装置2の運用に伴い装置特性作成部12で作成された個体特性及び運用情報である。これらについては後述する。
ステップS6、S7: 一方、ステップS3で帳票作成処理部14から識別情報信号Gを受信した文字認識装置3は、複数のテスト帳票を順次読込み、テスト情報Pを作成して帳票設計装置2に出力する処理を開始する。そして、帳票設計装置2のテスト情報解析部11は、全てのテスト情報Pの取得を行う。
ステップS8: テスト情報解析部11は、文字認識装置3からのテスト情報Pを受信し、このテスト情報Pに含まれるイメージ画像P1と個体情報P2とを分離すると共に、個体情報P2から識別情報と運用情報とを分離する。
イメージ画像P1と個体情報P2との分離は、イメージ画像P1がビットマップ画像であり、個体情報P2がテキストであることから、データの種別により容易に分離できる。また、個体情報P2は、例えば、識別情報/運転時間/運転回数/ジャム回数のように、予め設定された区切り記号(ここでは「/」)により結合されたテキストデータである。従って、テスト情報解析部11は、この区切り記号単位で個体情報P2を分離することにより、各情報を分離して取得することができる。
ステップS9: その後、テスト情報解析部11は、ステップS8で得た運用情報からスキュー角、照度分布等の個体特性を導出する。
スキュー角は、スキュー基準マークP5の位置から求める。通常、スキュー角は、スキュー基準マークP5又はベリファイ基準マークP3のいずれのマークを用いても検出できるが、以下の説明ではスキュー基準マークを用いた場合を例に説明する。イメージ画像P1をページメモリに展開し、その時の各スキュー基準マークP5の重心位置を求める。重心位置は、例えばスキュー基準マークP5に対して微分処理して輪郭を抽出することにより求める方法が利用可能である。そして、これらの重心位置を結ぶ線がページメモリ上に予め設定された座標軸となす角度をスキュー角として取得する。
また、照度分布は、スキュー基準マークP5の重心位置を求めたときと同じように、照度基準マークP4に対して微分処理して輪郭を抽出し、輪郭間の距離から照度基準マークP4のサイズを求める。照度基準マークP4のサイズは、光源の輝度が小さくなるとサイズは小さくなり、輝度が大きくなるとサイズは大きくなる傾向がある。従って、この照度基準マークP4のサイズの分布から、照度分布を求めることができる。
このようにして求めた、スキュー角、照度分布等の個体特性は、運用情報や識別情報と共に、装置特性作成部12に出力される。
ステップS10、S11: 装置特性作成部12は、識別情報をキーワードとして装置特性記憶部16を検索し、該当する型番特性、個体特性、運用情報を読出す。そして、テスト情報解析部11から受信した個体特性と、装置特性記憶部16から取得した個体特性との差分(以下、差分特性と記載する)を求める。また、テスト情報解析部11から受信した固体特性を運用情報や識別情報と共に装置特性記憶部16に出力し、記憶される。
個体特性がスキュー角の場合は、差分特性は、スキュー角の変化を示すことになる。このスキュー角の変化は、例えばローラの摩耗が進んでいることを暗示している。また、個体特性が照度分布の場合は、差分特性は照度分布の変化を示すことになる。この照度分布の変化は、光源の発光特性の不均一性や輝度変化を意味している。
ステップS12: そこで、装置特性作成部12は、これらの差分特性(スキュー角の場合には差分スキュー角、照度分布の場合は差分照度分布)と、予め設定された基準値(スキュー角の場合にはスキュー基準値、照度分布の場合は照度基準値)とを比較して、装置特性を作成する。この装置特性は、装置記憶部16に出力されて記憶されると共に、ガイダンス情報作成部13に送られる。なお、以下の説明では、スキュー基準値や照度基準値は、それぞれ1つ設けた場合について説明するが、複数設けてもよい。
ステップS13: ガイダンス情報作成部13は、装置特性作成部12からの装置特性を用いてガイダンス情報を作成する。例えば、差分スキュー角がスキュー基準値より大きい場合には、認識精度を低下させる恐れがある。このため、スキュー補正を行えるように、帳票にスキューマークをつけることが好ましい。同様に、差分照度分布が照度基準値より大きい領域は、認識精度が低下する恐れがあるため、低照度領域に文字を記入するような帳票の設計は避けることが好ましい。このように、装置特性作成部12からの基準値との比較結果及び、認識精度が低下する恐れのある端部領域や低照度領域の位置比較結果などに応じてガイダンス情報を作成する。
また、このガイダンス情報に、ローラや重送検知部、フォトセンサの位置、画像読取が可能な領域(画像読取不可能領域)、輝度分布等の型番特性に関する情報及び設計する帳票の帳票サイズを含める。先に述べたように、ローラの位置に押印されると、印影が汚れてしまう不都合が生じることがある。また、重送検知部の位置にシールなどが貼られていると、帳票の重送を誤検知する不都合が発生したり、フォトセンサの位置に穴開けパンチが行われると、帳票が無いことを誤検出したりする不都合が発生することがある。さらに、パンチ穴が開けられた領域に対してもドロップアウトカラー処理が行われると、この部分に情報が存在するかのように判断される恐れがある。そこで、これらが発生する領域を注意領域に設定する。
ステップS14: ガイダンス情報作成部13は、このようにして作成したガイダンス情報を帳票作成処理部14に出力する。帳票作成処理部14は、ガイダンス情報をディスプレイに表示可能なデータに変換してユーザインタフェース18に出力する。
図3は、ディスプレイでガイダンス情報を表示した際の様子を例示した図である。ガイダンス画面Rには、型番情報に基づく読取りができない領域R1、ローラが接する領域R2、輝度の低い領域R4が、表示されると共に、情報の重要度(「警告」、「注意」、「推奨」)を示す警告文及びコメントが付されている。なお、各領域は色分け、ハッチングの少なくとも1つの方法で、ユーザが容易に重要度を視認することができるようになっている。
また、ガイダンス画面Rには、設計する帳票サイズ、搬送する帳票の向きに合わせた帳票設計可能範囲内にガイダンス情報が表示される。さらに、文字認識装置3が設計された帳票のイメージ画像を取得し、このイメージ画像に対して文字認識を行う際に、スキューにより回転したイメージ画像を傾き補正するが、そのためのスキュー基準マークSq(又はベリファイ基準マークB1〜B4)を設けることを推奨するガイダンスも表示される。
図3に示すガイダンス画面Rには、運用情報は表示されていないが、表示するようにしてもよい。例えば、スキュー角の変化が大きい場合やジャム回数が多いような場合に、ユーザにこのような情報と共に、考えられる対処方法(ローラの交換・清掃など)を通知することで、文字認識装置3の保守・点検の必要性等を認識させることが可能になる。
ステップS15: ユーザは、これらのガイダンス情報に従い、例えば日付欄の位置、捺印の位置等の文字入力位置情報を入力することで、帳票を設計する。
ステップS16: このようにして設計された帳票のデータは、設計情報記憶部15に送られ、記憶されて帳票の設計が終了する。その後、プリンタ等の出力装置4からの要求に応じて、帳票データが出力されて帳票が作成される。
以上説明したように、帳票設計装置2は型番情報に応じて型番特性を自動作成するので、ユーザはローラ位置等の読取り結果に影響する型番特性を帳票に対応させる必要が無く、型番情報の帳票への反映が容易になる。また、帳票設計装置2は固体特性をテスト情報から自動で取得するため、ユーザは個体特性を自分で調べるような作業を行うことなく、個体特性に対応した帳票が容易に設計できるようになる。これらにより、ユーザは認識精度の高い帳票を容易に設計できるようになる。
なお、上記説明では、文字認識装置と帳票設計装置とは別体である場合について説明した。しかし、文字認識装置に帳票設計装置を含めることは可能であることを敢て付言する。例えば、文字認識装置が帳票設計装置を含む構成であっても良い。
また、上述した帳票設計方法をコンピュータ処理するためにプログラム化することは可能であり、そのプログラムを情報記録媒体に格納し、また通信手段を介して頒布することは可能である。本発明の実施形態はかかる場合を含むことを敢て付言する。
2 帳票設計装置
3 文字認識装置
4 出力装置
11 テスト情報解析部
12 装置特性作成部
13 ガイダンス情報作成部
14 帳票作成処理部
15 設計情報記憶部
16 装置特性記憶部
17 型番特性作成部
18 ユーザインタフェース

Claims (9)

  1. 文字認識装置で文字認識する帳票を設計するために用いる帳票設計装置であって、
    ユーザが、帳票の文字認識に用いる前記文字認識装置を特定するための識別情報、設計する帳票サイズを含むユーザ指示情報、前記文字認識装置の型番に関する型番情報、及び、表示されたガイダンス画面に従い文字入力位置情報を入力するユーザインタフェースと、
    前記識別情報により特定される前記文字認識装置が予め準備されたテスト帳票を読取って得られたテスト情報を受信して、該テスト情報に基づき当該文字認識装置に固有の個体特性を取得するテスト情報解析部と、
    ユーザが入力した前記型番情報に基づき型番特性を作成する型番特性作成部と、
    少なくとも前記型番特性及び前記個体特性を前記識別情報に対応させて記憶する装置特性記憶部と、
    前記テスト情報解析部から前記識別情報及び前記個体特性を受信すると共に、当該識別情報に基づき前記装置特性記憶部を検索して該当する前記型番特性及び前記個体特性を取得して、前記テスト情報解析部からの前記個体特性と前記装置特性記憶部からの前記個体特性との差分特性を求める装置特性作成部と、
    前記差分特性及び前記型番特性からガイダンス情報を作成するガイダンス情報作成部と、
    前記ガイダンス情報を前記ユーザインタフェースに出力して前記ガイダンス画面を表示させて、ユーザに前記型番特性及び前記個体特性に適合した帳票を設計させる帳票作成処理部と、
    を備えることを特徴とする帳票設計装置。
  2. 請求項1に記載の帳票設計装置であって、
    前記テスト情報には、前記テスト帳票のイメージ画像及び、該イメージ画像を取得した前記文字認識装置の識別情報と、運転時間、運転回数、ジャム回数、ダブルフィード回数、スキュー回数、スキュー度数や方向、光量情報等の少なくとも1つを含む運用情報とが含まれ、
    前記装置特性記憶部には、前記型番特性、前記個体特性と共に、前記運用情報が記憶されることを特徴とする帳票設計装置。
  3. 請求項1又は2に記載の帳票設計装置であって、
    前記ガイダンス情報には、帳票設計に際して注意すべき事項の重要度に応じた警告文及びコメントが含まれると共に、該当する領域を色分け、ハッチングの少なくとも1つの方法で識別させるための情報が含まれていることを特徴とする帳票設計装置。
  4. 文字認識装置で文字認識する帳票を設計するために用いる帳票設計方法であって、
    ユーザが、帳票の文字認識に用いる前記文字認識装置を特定するための識別情報、設計する帳票サイズを含むユーザ指示情報、前記文字認識装置の型番に関する型番情報、及び、前記識別情報により特定される前記文字認識装置が予め準備されたテスト帳票を読取って得られたテスト情報を受信して、該テスト情報に基づき当該文字認識装置に固有の個体特性を取得するテスト情報解析手順と、
    ユーザが入力した前記型番情報に基づき型番特性を作成する型番特性作成手順と、
    少なくとも前記型番特性及び前記個体特性を前記識別情報に対応させて記憶する装置特性記憶手順と、
    前記テスト情報解析手順において取得された前記識別情報及び前記個体特性を受信し、当該識別情報に基づき前記装置特性記憶手順で記憶された前記型番特性及び前記個体特性を取得して、両者の前記個体特性の差分特性を求める装置特性作成手順と、
    該差分特性及び前記型番特性からガイダンス情報を作成するガイダンス情報作成手順と、
    前記ガイダンス情報をユーザインタフェースに出力してガイダンス画面を表示させて、それに従い文字読取り位置情報を入力する入力手順と、
    これらによってユーザに前記型番特性及び個体特性に適合した帳票を設計させる帳票作成処理手順と、
    を含むことを特徴とする帳票設計方法。
  5. 請求項4に記載の帳票設計方法であって、
    前記テスト情報には、前記テスト帳票のイメージ画像及び、該イメージ画像を取得した前記文字認識装置の識別情報と、運転時間、運転回数、ジャム回数、ダブルフィード回数、スキュー回数、スキュー度数や方向、光量情報等の少なくとも1つを含む運用情報とが含まれることを特徴とする帳票設計方法。
  6. 請求項4又は5に記載の帳票設計方法であって、
    前記ガイダンス情報には、帳票設計に際して注意すべき事項の重要度に応じた警告文及びコメントが含まれると共に、該当する領域を色分け、ハッチングの少なくとも1つの方法で識別させるための情報が含まれていることを特徴とする帳票設計方法。
  7. 文字認識装置で文字認識する帳票を設計するために用いる帳票設計プログラムであって、
    ユーザが、帳票の文字認識に用いる前記文字認識装置を特定するための識別情報、設計する帳票サイズを含むユーザ指示情報、前記文字認識装置の型番に関する型番情報、及び、前記識別情報により特定される前記文字認識装置が予め準備されたテスト帳票を読取って得られたテスト情報を受信して、該テスト情報に基づき当該文字認識装置に固有の個体特性を取得するテスト情報解析ステップと、
    ユーザが入力した前記型番情報に基づき型番特性を作成する型番特性作成ステップと、
    少なくとも前記型番特性及び前記個体特性を前記識別情報に対応させて記憶する装置特性記憶ステップと、
    前記テスト情報解析ステップにおいて取得された前記識別情報及び前記個体特性を受信し、当該識別情報に基づき前記装置特性記憶ステップで記憶された前記型番特性及び前記個体特性を取得して、両者の前記個体特性の差分特性を求める装置特性作成ステップと、
    該差分特性及び前記型番特性からガイダンス情報を作成するガイダンス情報作成ステップと、
    前記ガイダンス情報をユーザインタフェースに出力してガイダンス画面を表示させて、それに従い文字入力位置情報を入力する入力ステップと、
    これらによってユーザに前記型番特性及び前記個体特性に適合した帳票を設計させる帳票作成処理ステップと、
    を含むことを特徴とする帳票設計プログラム。
  8. 請求項7に記載の帳票設計プログラムであって、
    前記テスト情報には、前記テスト帳票のイメージ画像及び、該イメージ画像を取得した前記文字認識装置の識別情報と、運転時間、運転回数、ジャム回数、ダブルフィード回数、スキュー回数、スキュー度数や方向、光量情報等の少なくとも1つを含む運用情報とが含まれることを特徴とする帳票設計プログラム。
  9. 請求項7又は8に記載の帳票設計プログラムであって、
    前記ガイダンス情報には、帳票設計に際して注意すべき事項の重要度に応じた警告文及びコメントが含まれると共に、該当する領域を色分け、ハッチングの少なくとも1つのプログラムで識別させるための情報が含まれていることを特徴とする帳票設計プログラム。
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