関連出願
本出願は、2010年6月7日に出願され、参照によりここに組み込まれている、“802.11AC VHT−LTFシンボルのためのマッピング行列”と題する米国仮特許出願第61/352,258号に関連し、その出願からの優先権を主張する。
本開示は一般に、通信システムに関する。より詳細には、本開示は、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させて使用するための通信デバイスに関する。
背景
通信システムは、データ、音声、ビデオなどのようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、1つ以上の他の通信デバイス(例えば、基地局、アクセスポイントなど)との、複数の通信デバイス(例えば、ワイヤレス通信デバイス、アクセス端末など)の同時の通信をサポートできる多元接続システムであってもよい。
通信デバイスの使用は、過去数年の間に劇的に増加している。通信デバイスは、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはインターネットのようなネットワークへのアクセスを提供することが多い。他の通信デバイス(例えば、アクセス端末、ラップトップコンピュータ、スマート電話機、メディアプレイヤー、ゲームデバイスなど)は、ネットワークアクセスを提供する通信デバイスとワイヤレスに通信してもよい。いくつかの通信デバイスは、電気電子技術者協会(IEEE)802.11(例えば、Wireless Fidelityすなわち“Wi−Fi”)標準規格のような、いくつかの業界標準に従う。例えば、通信デバイスのユーザは、そのような通信デバイスを使用して、ワイヤレスネットワークに接続することが多い。
通信デバイスの使用が増加するにつれて、通信デバイスの容量、信頼性および効率における進歩が求められている。通信デバイスの容量、信頼性および/または効率を改善するシステムおよび方法は、有益であるかもしれない。
概要
行列によりマッピングされたシーケンスを発生させる通信デバイスを開示する。通信デバイスは、シーケンス発生回路を含む。通信デバイスはまた、シーケンス発生回路に結合されているマッピング回路を含む。マッピング回路は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列をシーケンスに適用する。通信デバイスは、追加として、マッピング回路に結合されている送信ブロックを含む。シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであってもよい。通信デバイスは、アクセスポイントであってもよい。通信デバイスは、局であってもよい。
第1の行列は、離散フーリエ変換(DFT)行列であってもよい。第1の行列は、数式
にしたがって与えられる。P6×6は、前記第1の行列であってもよく、wは、exp(−j2π/6)に等しくてもよい。第1の行列は、5個または6個のストリーム上の6個のシーケンスに適用されてもよい。
マッピング回路は、第2の行列をパイロットシーケンスに適用してもよい。第2の行列は、第1の行列の第1行の多数のレプリカを含んでいてもよい。
行列によりマッピングされたシーケンスを使用する通信デバイスもまた開示する。通信デバイスは、受信ブロックを含んでいてもよい。受信ブロックは、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信する。通信デバイスはまた、受信ブロックに結合されているチャネル推定回路を含む。シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであってもよい。チャネル推定回路は、シーケンスに基づいてチャネルを推定してもよい。通信デバイスは、アクセスポイントであってもよい。通信デバイスは、局であってもよい。
第1の行列は、離散フーリエ変換(DFT)行列であってもよい。第1の行列は、数式
にしたがって与えられる。P6×6は、第1の行列であってもよく、wは、exp(−j2π/6)に等しくてもよい。受信ブロックは、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされている6個のシーケンスを受信してもよい。
受信ブロックは、第2の行列にしたがってマッピングされているパイロットシーケンスを受信してもよい。第2の行列は、第1の行列の第1行の多数のレプリカを含んでもよい。
通信デバイスはまた、チャネル推定回路に結合されている送信機回路を含んでいてもよい。送信機回路は、シーケンスに基づくチャネル推定を送信してもよい。
通信デバイス上で、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させるための方法もまた開示する。方法は、シーケンスを発生させることを含む。方法はまた、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列をシーケンスに適用することを含む。方法はさらに、シーケンスを送信することを含む。
通信デバイス上で、行列によりマッピングされたシーケンスを使用するための方法もまた開示する。方法は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信することを含む。方法はまた、チャネルを推定することを含む。
行列によりマッピングされたシーケンスを発生させるためのコンピュータプログラムプロダクトもまた開示する。コンピュータプログラムプロダクトは、命令を有する非一時的な有形のコンピュータ読み取り可能媒体を含む。命令は、
通信デバイスにシーケンスを発生させるためのコードを含む。命令はまた、通信デバイスに、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列をシーケンスに適用させるためのコードを含む。命令はさらに、通信デバイスにシーケンスを送信させるためのコードを含む。
行列によりマッピングされたシーケンスを使用するためのコンピュータプログラムプロダクトもまた開示する。コンピュータプログラムプロダクトは、命令を有する非一時的な有形のコンピュータ読み取り可能媒体を含む。命令は、通信デバイスに、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信させるためのコードを含む。命令はまた、通信デバイスにチャネルを推定させるためのコードを含む。
行列によりマッピングされたシーケンスを発生させる装置もまた開示する。装置は、シーケンスを発生させる手段を含む。装置はまた、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列をシーケンスに適用する手段を含む。装置は、追加として、シーケンスを送信する手段を含む。
行列によりマッピングされたシーケンスを使用する装置もまた開示する。装置は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信する手段を含む。装置はまた、チャネルを推定する手段を含む。
図1は、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させて使用するためのシステムおよび方法を実現してもよい、送信する通信デバイスおよび受信する通信デバイスの1つの構成を図示するブロックダイヤグラムである。
図2は、ここで開示したシステムおよび方法にしたがって使用してもよい通信フレームの1つの例を図示するダイヤグラムである。
図3は、ここで開示したシステムおよび方法にしたがって使用してもよい通信フレームのより具体的な例を図示するダイヤグラムである。
図4は、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させるための方法の1つの構成を説明するフローダイヤグラムである。
図5は、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させるための方法のより具体的な構成を説明するフローダイヤグラムである。
図6は、行列によりマッピングされたシーケンスを使用するための方法の別の構成を説明するフローダイヤグラムである。
図7は、行列によりマッピングされたシーケンスを使用するためのシステムおよび方法を実現してもよい、アクセスポイント(AP)および局(STA)の1つの構成を図示するブロックダイヤグラムである。
図8は、複数入力複数出力(MIMO)システムにおいて使用してもよい通信デバイスのブロックダイヤグラムである。
図9は、通信デバイス内に含まれていてもよいいくつかのコンポーネントを図示する。
図10は、ワイヤレス通信デバイス内に含まれていてもよいいくつかのコンポーネントを図示する。
詳細な説明
通信デバイスの例は、セルラ電話機基地局またはノード、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスゲートウェイおよびワイヤレスルータを含む。通信デバイスは、電気電子技術者協会(IEEE)802.11a、802.11b、802.11g、802.11nおよび/または802.11ac(例えば、Wireless Fidelityすなわち“Wi−Fi”)標準規格のような、いくつかの業界標準にしたがって動作してもよい。通信デバイスが従ってもよい他の標準規格の例は、IEEE802.16(例えば、マイクロ波アクセスのための世界相互運用すなわち“WiMAX”)、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)および(例えば、通信デバイスをノードB、進化型ノードB(eNB)などとして参照してもよい)他のものを含む。ここで開示したシステムおよび方法のうちのいくつかは、1つ以上の標準規格の点で説明しているが、システムおよび方法は、多くのシステムおよび/または標準規格に適用できることから、これは、開示の範囲を限定すべきではない。
いくつかの通信デバイス(例えば、局(STA)、アクセス端末、クライアントデバイス、クライアント局など)は、他の通信デバイスとワイヤレスに通信してもよい。いくつかの通信デバイスは、局(STA)、移動デバイス、移動局、加入者局、ユーザ機器(UE)、リモート局、アクセス端末、移動端末、端末、ユーザ端末、加入者ユニットなどと呼ばれることがある。通信デバイスの追加の例は、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、セルラ電話機、スマート電話機、ワイヤレスモデム、eリーダ、タブレットデバイス、ゲームシステムなどを含む。これらの通信デバイスのうちのいくつかは、上述したような1つ以上の業界標準にしたがって動作してもよい。したがって、一般的な用語である“通信デバイス”は、業界標準にしたがうさまざまな専門語により記述される通信デバイス(例えば、局(STA)、アクセス端末、ユーザ機器(UE)、リモート端末、アクセスポイント(AP)、基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)など)を含んでいてもよい。
いくつかの通信デバイスは、通信ネットワークへのアクセスを提供することが可能であってもよい。通信ネットワークの例は、限定的ではないが、電話機ネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN)のような“陸上通信線”またはセルラ電話機ネットワーク)、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などを含む。
ここで使用される、用語“結合する”、“結合すること”、“結合される”または結合という語の他のバリエーションは、直接的な接続または間接的な接続のいずれかを示してもよいことに注目すべきである。例えば、第1のコンポーネントが、第2のコンポーネントに“結合”される場合、第1のコンポーネントは、(例えば、別のコンポーネントによって)第2のコンポーネントに間接的に接続されるか、または、第2のコンポーネントに直接接続されてもよい。さらに、ここで使用されるとき、“第1の”、“第2の”、“第3の”または“第4の”コンポーネントとして、コンポーネント、エレメントまたはエンティティを指定することは、任意であってもよく、説明のための明瞭さのために、コンポーネント、エレメントまたはエンティティを区別するために使用されることに注目すべきである。“第2の”、“第3の”または“第4の”などを指定するために使用されるラベルは、先行するラベル“第1の”、“第2の”または“第3の”などを使用するエレメントが含まれるか、または使用されることを必ずしも意味しない。例えば、エレメントまたはコンポーネントが、単に“第3の”コンポーネントとラベル表示されているからといって、“第1の”および“第2の”エレメントまたはコンポーネントが存在するか、または使用されることを必ずしも意味しない。言い換えれば、数字のラベル(例えば、第1、第2、第3、第4など)は、説明を容易にするために使用されるラベルであり、特定の数のエレメント、特定の順序または特定の構造を必ずしも意味しない。したがって、エンティティは、任意の方法でラベル表示されるか、または、番号を付けられてもよい。
IEEE802.11グループの現在の仕事は、名称VHT(超高スループット)の下で、802.11の新しくかつより速いバージョンを標準化することを伴う。この拡張は、802.11acと呼ばれる。80メガヘルツ(MHz)および160MHzを使用する送信のような、追加の信号帯域幅(BW)の使用もまた、考慮されている。物理レイヤ(PHY)プリアンブルを使用して、信号帯域幅の増加と、802.11n、802.11aおよび802.11への後方互換性との両方を可能にしてもよい。
プリアンブルを有する802.11acフレームは、いくつかのフィールドを含むように構成され得る。1つの構成において、802.11acフレームは、レガシーショートトレーニングフィールドすなわち非高スループットショートトレーニングフィールド(L−STF)、レガシーロングトレーニングフィールドすなわち非高スループットロングトレーニングフィールド(L−LTF)、レガシー信号フィールドすなわち非高スループット信号フィールド(L−SIG)、1個以上の超高スループット信号フィールドA(VHT−SIG−A)、超高スループットショートトレーニングフィールド(VHT−STF)、1個以上の超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)、超高スループット信号フィールドB(VHT−SIG−B)およびデータフィールド(例えば、DATAまたはVHT−DATA)を含んでいてもよい。いくつかの構成において、複数のVHT−SIG−Aを使用してもよい(例えば、VHT−SIG−A1およびVHT−SIG−A2)。
ここで開示するシステムおよび方法は、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させて使用する通信デバイスを記述する。いくつかの構成において、ここで開示するシステムおよび方法は、IEEE802.11仕様に適用されてもよい。IEEEミーティングにおいて、six−by−six(例えば、6×6)の離散フーリエ変換(DFT)行列が、(合計で)5個または6個の時空ストリームに対する行列P(または、例えば、“P行列”)として採用された。さらに、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)におけるパイロットマッピングに対して行列R(または、例えば、“R行列”)を使用する動きが採用された。ここで、Rは、Pの第1行のNSTS個のレプリカを含み、NSTSは、時空ストリームの数である。
このR行列を選ぶ1つの理由は、Rがすべて1である場合に起こる、パイロット上でのスペクトル線を回避することであった。しかしながら、6×6P行列(例えば、DFT行列)の第1行は、ここで開示するシステムおよび方法が使用されないときに1だけで構成されることから、Rは、6個のVHT−LTFのケースに対してすべて1である。しかしながら、ここで開示するシステムおよび方法は、P行列(例えば、DFT行列)の1つ以上の列と−1を乗算することによって、この問題を解決し得る。
1つの構成において、例えば、6×6P行列の2つの列と−1を乗算してもよい。修正された6×6P行列の1つの例を、数式(1)において示す。
数式(1)において、P6×6は、P行列であり、w=exp(−j2π/6)である。数式(1)におけるP6×6の第1行が、最初の2つの値が終わりにおいて繰り返される、4×4P行列の第1行{1,−1,1,1}に等しいことが観察される。いずれかの列と−1を乗算することは、P行列の直交性を変化させないことに注目すべきである。
ここで開示するシステムおよび方法にしたがって、他の代替のP行列を使用してもよい。しかしながら、数式(1)において示した、修正されたP行列は、それが、eight−by−eight(8×8)P行列に対して使用してもよい既存のfour−by−four(例えば、4×4)P行列を再利用することから、論理的な選択であるかもしれない。それにもかかわらず、構成次第で、多くの代替を使用してもよい。オリジナルのsix−by−six(例えば、6×6)P行列の、何らかの列または多数の列と、−1とを乗算することにより、他の代替を作成してもよい。代替の1つの例を、数式(2)において示す。
数式(2)において、P6×6は、P行列の別の例であり、w=exp(−j2π/6)である。この例において、第1行は、2つの−1の値を加えた、four−by−four(例えば、4×4)P行列の第1行{1,−1,1,1}に等しい。この例は、スペクトル線を最小にする、第1行におけるゼロの直流(DC)成分を提供する。
これから図を参照して、さまざまな構成を説明するが、図において、同じ参照数字は、機能的に類似のエレメントを示してもよい。ここでの図において一般的に説明され図示されるシステムおよび方法は、幅の広いさまざまな異なる構成において構成および設計され得る。したがって、図において表されるいくつかの構成に関する、以下のより詳細な説明は、請求される範囲を限定するように向けられておらず、システムおよび方法の典型に過ぎない。
図1は、送信する通信デバイス102と、受信する通信デバイス134との1つの構成を図示するブロックダイヤグラムであり、そこにおいて、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させて使用するシステムおよび方法を実現してもよい。送信通信デバイス102の例は、アクセスポイント、アクセス端末、基地局、ユーザ機器(UE)、局(STA)などを含んでもよい。受信通信デバイス134の例は、アクセスポイント、アクセス端末、基地局、ユーザ機器(UE)、局(STA)などを含んでもよい。送信通信デバイス102は、シーケンス発生ブロック/モジュール104、パイロット挿入ブロック/モジュール106、マッピングブロック/モジュール108、サイクリックシフトブロック/モジュール114、空間マッピングブロック/モジュール116、逆離散フーリエ変換(IDFT)ブロック/モジュール118、ガードインターバルブロック/モジュール120、1個以上の送信無線周波数ブロック122、1本以上のアンテナ128aないしn、擬似ランダムノイズ発生器124、および/または、パイロット発生器126を備えていてもよい。
送信通信デバイス102に含まれているエレメント104、106、108、114、116、118、120、122、124、126のうちの1つ以上は、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせにおいて実現され得ることに注目すべきである。例えば、送信通信デバイス102に含まれているエレメント104、106、108、114、116、118、120、122、124、126のうちの1つ以上は、回路(例えば、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プロセッサなど)として、ならびに/あるいは、プロセッサおよび命令を使用して実現され得る。例えば、ここで開示するシステムおよび方法は、プロセッサを使用して実現されてもよく、および/または、通信デバイス(例えば、送信通信デバイス102、受信通信デバイス134など)におけるレジスタトランスファレベル(RTL)中でハードコード化されてもよい。さらに、用語“ブロック/モジュール”は、特定のエレメントがハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせにおいて実現され得ることを示すために使用されてもよい。
エレメント104、106、108、114、116、118、120、122、124、126のうちのいくつかは、単一のブロックとして図示されているが、図示されているエレメント104、106、108、114、116、118、120、122、124、126のうちの1つ以上は、いくつかの構成において、複数の並列なブロック/モジュールを備えていてもよいことに注目すべきである。例えば、複数のシーケンス発生ブロック/モジュール104、複数のパイロット挿入ブロック/モジュール106、複数のマッピングブロック/モジュール108、複数のサイクリックシフトブロック/モジュール114、複数の空間マッピングブロック/モジュール116、複数の逆離散フーリエ変換ブロック/モジュール118、複数のガードインターバルブロック/モジュール120、および/または、複数の送信無線周波数ブロック122を使用して、いくつかの構成において複数のパスを形成してもよい。
例えば、別々のパスを使用して、別々のストリーム130(例えば、時空ストリーム130、空間ストリーム130など)を発生させ、および/または、送信してもよい。いくつかの構成において、これらのパスは、別個のハードウェアにより実現されるのに対して、他の構成において、パスのハードウェアは、1個よりも多いストリーム130に対して再利用されるか、または、パスのロジックは、1個以上のストリーム130に対して実行するソフトウェア中で実現される。より詳細には、送信通信デバイス102中で図示されているエレメントのそれぞれは、単一のブロック/モジュールとして、または、複数のブロック/モジュールとして実現されてもよい。
シーケンス発生ブロック/モジュール104は、1個以上のシーケンス(例えば、トレーニングシーケンス、“VHT−LTFデータ”、“VHT−LTFシーケンス”など)を発生させてもよい。例えば、シーケンス発生ブロック/モジュール104は、フレーム中で送信すべき各VHT−LTFに対して1個以上のトレーニングシーケンスを発生させてもよい。いくつかの構成において、シーケンス発生ブロック/モジュール104は、送信帯域幅の量に基づいて、周波数領域中でシーケンスを発生させてもよい。例えば、20メガヘルツ(MHz)、40MHz、80MHzまたは160MHzの帯域幅が送信に対して割り振られているかどうかに基づいて、異なるシーケンスを発生させてもよい。シーケンスは、パイロット挿入ブロック/モジュール106に提供されてもよい。
パイロット発生器126は、パイロットシーケンスを発生させてもよい。パイロットシーケンスは、パイロットシンボルのグループであってもよい。1つの構成において、例えば、パイロットシーケンス中の値は、特定の位相、振幅および/または周波数を有する信号によって表されてもよい。例えば、“1”は、特定の位相および/または振幅を有するパイロットシンボルを意味してもよいのに対し、“−1”は、異なる(例えば、反対のまたは逆の)位相および/または振幅を有するパイロットシンボルを意味してもよい。
送信通信デバイス102は、いくつかの構成において、擬似ランダムノイズ発生器124を備えていてもよい。擬似ランダムノイズ発生器124は、パイロットシーケンスをスクランブルするために使用される擬似ランダムノイズシーケンスまたは信号(例えば、値)を発生させてもよい。例えば、連続する直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルに対するパイロットシーケンスを、擬似ランダムノイズシーケンスからの連続する数と乗算して、その結果、OFDMシンボルごとにパイロットシーケンスをスクランブルしてもよい。
パイロット挿入ブロック/モジュール106は、パイロットトーンを、パイロットトーン副搬送波132に挿入する。例えば、パイロットシーケンスを、特定のインデックスにおける副搬送波132にマッピングしてもよい。例えば、(スクランブルされた)パイロットシーケンスからのパイロットシンボルを、データ副搬送波132および/または他の副搬送波132がちりばめられているパイロット副搬送波132にマッピングしてもよい。言い換えれば、パイロットシーケンスまたは信号を、データシーケンスまたは信号と結合してもよい。いくつかの構成において、1個以上の直流(DC)トーンを、副搬送波インデックス0において中心に置いてもよい。パイロット挿入ブロック/モジュール106は、いくつかの構成において、位相回転を結合された信号に対して(例えば、1つ以上の20MHzサブバンドに対して)適用してもよい。
結合されたデータおよびパイロット信号は、マッピングブロック/モジュール108に提供されてもよい。マッピングブロック/モジュール108は、行列マッピングを、結合された信号に含まれている、データトーン(例えば、トレーニングシーケンス)に、および/またはパイロットトーン(例えば、パイロットシーケンス)に適用して、行列によりマッピングされた信号を生成させてもよい。マッピングブロック/モジュール108は、第1の行列110および/または第2の行列112を含んでいてもよい。便宜上、第1の行列110は、P行列110として図示され、P行列110として参照されてもよい。さらに、第2の行列112は、R行列112として図示され、R行列112として参照されてもよい。しかしながら、他の構成において、第1の行列110および第2の行列112は、異なるように参照されてもよいことに注目すべきである。マッピングブロック/モジュール108、P行列110および/またはR行列112の機能性は、いくつかの構成において、送信通信デバイス102上のプロセッサを使用して実現されてもよく、および/または、送信通信デバイス102上のRTLにおいてハードコード化されてもよいことに注目すべきである。
1つの例において、第1の行列110(例えば、P行列110)は、1個以上の超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)におけるデータトーン(例えば、シーケンス、トレーニングシーケンスなど)に対してマッピングを提供する。第1の行列110(例えば、P行列110)は、−1と乗算された、その110の列のうちの少なくとも1つを有していてもよい。例えば、第1の行列110は、その列のうちの1つ以上が−1と乗算されているDFT行列P
originalであってもよい。ここで、P
originalは、数式(3)で与えられる。
数式(3)において、w=exp(−j2π/6)である。第1の行列110(例えば、P行列110)の1つの特定の例は、数式(1)中で上記のように与えられた
である。
数式(1)におけるP6×6の第1行は、最初の2つの値を終わりにおいて繰り返している4×4P行列の第1行{1,−1,1,1}に等しいことから、数式(1)において与えられた例を使用してもよい。いずれかの列と−1を乗算することは、P行列110の直交性を変化させないことに注目すべきである。第1の行列110(例えば、P行列110)の別の特定の例は、数式(2)中で上記のように与えられる。
結合された信号中のデータトーン(例えば、トレーニングシーケンス、VHT−LTFシーケンス)を、P行列110の成分と乗算してもよい。例えば、P行列110の各列は、VHT−LTFに対応してもよく、P行列110の各行は、ストリーム130に対応してもよい。したがって、数式(1)中で与えられているP行列110の例を、6個のストリーム130(例えば、空間ストリーム130または時空ストリーム130)上の6個のシーケンス(例えば、6個のVHT−LTF)に適用してもよい。より詳細には、例えば、第1のストリーム130上の第1のVHT−LTFにおけるデータトーンを、P行列110の第1列かつ第1行における成分と乗算してもよい。さらに、第1のストリーム上の第2のVHT−LTFにおけるデータトーンを、P行列110の第1行における第2の成分と乗算してもよい、などである。いくつかの構成において、データトーン(例えば、1個以上のトレーニングシーケンス)を送信するために、5個または6個のストリーム130(例えば、空間ストリーム130、時空ストリーム130)が使用されるとき、6×6P行列110を適用してもよいことに注目すべきである。例えば、異なる数のストリーム130に対して、他のP行列を使用してもよい。
1つの構成において、第2の行列112(例えば、R行列112)は、1個以上のVHT−LTFにおけるパイロットトーンに対するマッピングを提供する。例えば、1個以上のストリーム130(例えば、空間ストリーム130または時空ストリーム130)上の1個以上のVHT−LTFにおけるパイロットトーンを、R行列112と乗算してもよい。
第2の行列112(例えば、R行列112)は、第1の行列110(例えば、P行列110)の第1行の多数のレプリカを含んでいてもよい。1つの構成において、R行列112は、P行列110の第1行のNSTS個のレプリカを含み、ここでNSTSは、時空ストリーム130の数である。上述したように、ここで開示するシステムおよび方法によって対処される1つの問題は、パイロット上でのスペクトル線の形成である。これは、P行列の第1行が、6つのVHT−LTFのケースにおいてすべて1である場合に起こり得る。しかしながら、ここで開示したシステムおよび方法にしたがって、P行列110の列のうちの1つ以上を−1と乗算して、P行列110におけるすべて1の第1行を回避してもよい。
マッピングブロック/モジュール108の出力(例えば、行列によりマッピングされた信号)は、サイクリックシフトブロック/モジュール114に提供されてもよい。サイクリックシフトブロック/モジュール114は、サイクリックシフトダイバーシティ(CSD)のために、1個以上のストリーム130(例えば、空間ストリーム130または時空ストリーム130)にサイクリックシフトを挿入してもよい。1つの構成において、サイクリックシフトを、複数の送信チェーンに適用してもよい。
サイクリックシフトブロック/モジュール114の出力は、空間マッピングブロック/モジュール116に提供されてもよい。空間マッピングブロック/モジュール116は、サイクリックシフトブロック/モジュール114の出力(例えば、データトーンおよび/またはパイロットトーン)を、1個以上のストリーム130(例えば、空間ストリーム130または時空ストリーム130)にマッピングしてもよい。
IDFTブロック/モジュール118は、空間マッピングブロック/モジュール116によって提供された信号に対して逆離散フーリエ変換を実行してもよい。例えば、逆離散フーリエ変換(IDFT)ブロック/モジュール118は、データトーンおよび/またはパイロットトーンの周波数信号を、ストリーム130にわたった信号を表す時間領域信号および/またはシンボル期間に対する時間領域サンプルにコンバートする。1つの構成において、例えば、IDFTブロック/モジュール118は、逆高速フーリエ変換(IDFT)ブロック/モジュール(IFFT)を実行してもよい。
IDFTブロック/モジュール118からの信号出力は、ガードインターバルブロック/モジュール120に提供されてもよい。ガードインターバルブロック/モジュール120は、IDFTブロック/モジュール118からの出力信号にガードインターバルを挿入(例えば、先頭に付加する)してもよい。例えば、ガードインターバルブロック/モジュール120は、800ナノ秒(ns)のガードインターバルを挿入してもよい。いくつかの構成において、ガードインターバルブロック/モジュール120は、信号に対してウィンドウイングを付加的に実行してもよい。
ガードインターバルブロック/モジュール120の出力は、送信無線周波数ブロック122に提供されてもよい。送信無線周波数ブロック122は、ガードインターバルブロック/モジュール120の出力(例えば、複合ベースバンド波形)をアップコンバートし、1本以上のアンテナ128aないしnを使用して、結果として生じる信号を送信してもよい。例えば、1個以上の送信無線周波数ブロック122が、無線周波数(RF)信号を1本以上のアンテナ128aないしnに出力し、その結果、1つ以上の受信通信デバイス134による受信に対して適切に構成されているワイヤレス媒体によって、データトーン(例えば、VHT−LTFシーケンス)および/またはパイロットトーン(例えば、VHT−LTFパイロット)を送信してもよい。
送信通信デバイス102は、1つ以上の受信通信デバイス134への送信に対して使用すべきチャネル帯域幅決定してもよいことに注目すべきである。この決定は、受信通信デバイス134の互換性、(通信チャネルを使用する)受信通信デバイス134の数、チャネル品質(例えば、チャネルノイズ)および/または受信されるインジケータなどのような、1つ以上のファクタに基づいていてもよい。1つの構成において、送信通信デバイス102は、信号送信に対する帯域幅が、20MHz、40MHz、80MHzまたは160MHzであるかどうかを決定してもよい。
送信通信デバイス102に含まれているエレメント104、106、108、114、116、118、120、122、124、126のうちの1つ以上は、帯域幅の決定に基づいて動作してもよい。例えば、シーケンス発生ブロック/モジュール104は、送信帯域幅に基づいて、1個以上の特定のトレーニングシーケンス(例えば、VHT−LTFデータトーン)を発生させてもよい。さらに、または代わりに、パイロット発生器126は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、多数のパイロットシンボルを発生させてもよい。例えば、パイロット発生器126は、80MHzの信号に対して特定の数のパイロットシンボルを発生させてもよい。いくつかの構成において、トーンまたは副搬送波132は、直交周波数分割多重化(OFDM)副搬送波132であってもよいことに注目すべきである。
さらに、パイロット挿入ブロック/モジュール106は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、パイロットトーンを挿入してもよい。例えば、パイロット挿入ブロック/モジュール106は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、パイロットシンボルをパイロットトーン(例えば、パイロット副搬送波132)に挿入してもよい。
さらに、マッピングブロック/モジュール108は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、データトーンおよび/またはパイロットトーンを行列マッピングしてもよい。例えば、マッピングブロック/モジュール108は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、多数のデータトーン(例えば、データ副搬送波132)および多数のパイロットトーン(例えば、パイロット副搬送波132)を行列マッピングしてもよい。
1個以上のストリーム130が、送信通信デバイス102から送信されてもよく、それにより、異なるストリーム130上での送信は、(何らかの確率により)受信通信デバイス134において弁別可能であってもよい。例えば、1つの空間次元にマッピングされるビットは、1個のストリーム130として送信される。そのストリーム130は、他のアンテナ128とは空間的に別のそれ自身のアンテナ128上で、複数の空間的に別々のアンテナ128にわたった、それ自身の直交重畳で、それ自身の偏波などで、送信されてもよい。(例えば、空間においてアンテナ128を分離すること、または、受信機においてそれらの信号が区別されることを可能にする他の技術を伴う)ストリーム130の分離に対する多くの技術が知られており、使用され得る。図1中で示した例において、同じまたは異なる数のアンテナ128aないしn(例えば、1本以上)を使用して送信される1個以上のストリーム130がある。
送信通信デバイス102が、複数の周波数副搬送波132を使用するケースにおいて、周波数の大きさに対する複数の値があり、それにより、いくつかのデータ(例えば、いくつかのVHT−LTFデータ)を1本の周波数副搬送波132にマッピングし、他のデータ(例えば、他のVHT−LTFデータ)を別の周波数副搬送波132にマッピングしてもよい。他の周波数副搬送波132は、ガードバンド、パイロットトーン副搬送波132、データを搬送しない(または必ずしも搬送しない)これらに類似するものとして確保されてもよい。例えば、1本以上のデータ副搬送波132および1本以上のパイロット副搬送波132が存在してもよい。いくつかの例または構成において、すべての副搬送波132が一度に励振されるわけではないことに注目すべきである。例えば、いくつかのトーンは、フィルタリングを可能にするために励振されないかもしれない。1つの構成において、送信通信デバイス102は、複数の副搬送波132の送信のために、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用してもよい。
時間の次元は、シンボル期間を指す。異なるビットが、異なるシンボル期間に割り振られてもよい。複数のストリーム130、複数の副搬送波132および複数のシンボル期間が存在する場合に、1つのシンボル期間に対する送信は、“OFDM(直交周波数分割多重化)MIMO(複数入力、複数出力)シンボル”と呼ばれ得る。エンコードされたデータに対する送信レートは、シンプルなシンボルごとのビット数(例えば、使用されるコンステレーションの数のlog2)と、ストリーム130の数と、データ副搬送波132の数とを乗算して、シンボル期間の長さによって除算することによって決定され得る。
1つ以上の受信通信デバイス134は、送信通信デバイス102からの信号を受信して使用してもよい。例えば、受信通信デバイス134は、受信した帯域幅インジケータを使用して、所定の数のOFDMトーンまたは副搬送波132を受信してもよい。1つの構成において、受信通信デバイス134は、送信通信デバイス102によって発生され、送信通信デバイス102から受信したVHT−LTFシーケンスを使用して、チャネルを推定してもよい。
受信通信デバイス134に含まれているエレメント138、140、142、144、146、148、150、152のうちの1つ以上は、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせにおいて実現され得ることに注目すべきである。例えば、受信通信デバイス134に含まれているエレメント138、140、142、144、146、148、150、152のうちの1つ以上は、回路(例えば、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プロセッサなど)として、ならびに/あるいは、プロセッサおよび命令を使用して実現され得る。例えば、ここで開示するシステムおよび方法は、プロセッサを使用して実現されてもよく、および/または、通信デバイス(例えば、送信通信デバイス102、受信通信デバイス134など)におけるレジスタトランスファレベル(RTL)中でハードコード化されてもよい。エレメント138、140、142、144、146、148、150、152のうちのいくつかは、単一のブロックとして図示されているが、図示されているエレメント138、140、142、144、146、148、150、152のうちの1つ以上は、いくつかの構成において、複数の並列なブロック/モジュールを備えていてもよいことに注目すべきである。
受信通信デバイス134は、1個以上の受信無線周波数ブロック152に供給する1本以上のアンテナ154aないしn(送信通信デバイス102のアンテナ128aないしnの数および/またはストリーム130の数よりも多いか、少ないか、または等しい)を備えていてもよい。受信無線周波数ブロック152(例えば、受信ブロック)は、アナログ信号を、1個以上のアナログデジタルコンバータ(ADC)150に出力してもよい。例えば、受信無線周波数ブロック152は、信号を受信してダウンコンバートしてもよく、信号は、アナログデジタルコンバータ150に提供される。送信通信デバイス102と同様に、処理されるストリーム130の数は、アンテナ154aないしnの数に等しくてもよく、または等しくなくてもよい。さらに、さまざまな、ビームステアリング、直交化などの技術を使用して、複数の受信機ストリームに到着してもよいことから、各ストリーム130を1本のアンテナ154に限定する必要はない。
1個以上のアナログデジタルコンバータ(ADC)150は、受信アナログ信号を1個以上のデジタル信号にコンバートしてもよい。1個以上のアナログデジタルコンバータ(ADC)150の出力は、1つ以上の時間および/または周波数同期ブロック/モジュール148に提供されてもよい。時間および/または周波数同期ブロック/モジュール148は、時間および/または周波数におけるデジタル信号を(例えば、受信通信デバイス134のクロックに)同期または整列させてもよい(同期または整列させることを試みてもよい)。
時間および/または周波数同期ブロック/モジュール148の(同期された)出力は、1個以上のデフォーマッタ146に提供されてもよい。例えば、デフォーマッタ146は、時間および/または周波数同期ブロック/モジュール148の出力を受け取って、ガードインターバルなどを除去し、および/または、離散フーリエ変換(DFT)処理のためにデータを並列化してもよい。
1個以上の、デフォーマッタ146の出力は、1個以上の離散フーリエ変換(DFT)ブロック/モジュール144に提供されてもよい。離散フーリエ変換(DFT)ブロック/モジュール144は、時間領域から周波数領域に1個以上の信号をコンバートしてもよい。パイロットプロセッサ142は、(例えば、ストリーム130ごとに)周波数領域信号を使用して、送信通信デバイス102によって送られた(例えば、ストリーム130、周波数副搬送波132および/またはシンボル期間のグループにわたった)1個以上のパイロットトーンを決定してもよい。パイロットプロセッサ142は、さらに、または、代わりに、パイロットシーケンスを逆スクランブルしてもよい。パイロットプロセッサ142は、位相、周波数および/または振幅トラッキングのために、ここで記述する1個以上のパイロットシーケンスを使用してもよい。パイロットトーンは、さまざまな次元にわたったデータを検出および/またはデコードする、時空周波数検出および/またはデコーディングブロック/モジュール140に提供されてもよい。時空周波数検出および/またはデコーディングブロック/モジュール140は、受信データ136(例えば、送信通信デバイス102によって送信されたデータの、受信通信デバイス134の推定)を出力してもよい。
いくつかの構成において、受信通信デバイス134は、総情報シーケンスの一部として送られたシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ、トレーニングシーケンスなど)を知っている。受信通信デバイス134は、これらの既知のシーケンスの支援により、チャネル推定を実行してもよい。パイロットトーンのトラッキング、処理、ならびに/あるいは、データ検出およびデコーディングを支援するために、チャネル推定ブロック/モジュール138(例えば、チャネル推定回路138)は、時間および/または周波数同期ブロック/モジュール148からの出力に基づいて、パイロットプロセッサ142に、ならびに/あるいは、時空周波数検出および/またはデコーディングブロック/モジュール140に推定信号(例えば、チャネル推定)を提供してもよい。代わりに、デフォーマッティングおよび離散フーリエ変換が、総情報シーケンスのペイロードデータ部分に対するものと同じ、既知の送信シーケンスに対するものである場合に、推定信号は、離散フーリエ変換(DFT)ブロック/モジュール144からの出力に基づいて、パイロットプロセッサ142、ならびに/あるいは、時空周波数検出および/またはデコーディングブロック/モジュール140に提供されてもよい。
ここで開示したシステムおよび方法にしたがって、受信通信デバイス134は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する行列にしたがってマッピングされているシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)を受信してもよい。例えば、受信通信デバイス134は、その列のうちの少なくとも1つが−1と乗算されているP行列110を使用してマッピングされているVHT−LTFシーケンスまたはVHT−LTFデータ(例えば、トレーニングシーケンス)を受信してもよい。例えば、その列のうちの1つ以上が−1と乗算された、数式(3)中で示されているDFT行列を使用して、受信通信デバイス134によって受信されるVHT−LTFデータまたはシーケンスをマッピングしてもよい。
受信通信デバイス134(例えば、チャネル推定ブロック/モジュール138)は、受信データまたはシーケンスを使用して、チャネル推定を発生させてもよい。受信通信デバイス134は、チャネル推定を使用して、送信通信デバイス102と受信通信デバイス134との間の通信を改善してもよい。例えば、受信通信デバイス134は、チャネル推定を使用して、送信通信デバイス102から送られるデータをより良好に受信(例えば、復調する、デコードするなど)してもよい。さらに、または代わりに、受信通信デバイス134は、プリコーディング、ビームステアリングなどにおいて使用するために、(フィードバックとして)チャネル推定を送信通信デバイス102に送ってもよい。いくつかの構成において、例えば、受信通信デバイス134は、チャネル推定を送信通信デバイス102に送信するために、(図1中で示していない)送信機または送信機回路を備えていてもよい。したがって、送信通信デバイス102もまた、いくつかの構成において、受信通信デバイス134から(チャネル推定のような)信号を受信するために、(図1中で示していない)受信機を備えていてもよい。VHT−LTF中の受信パイロットトーンを使用して、受信した送信における周波数および位相オフセットを追跡してもよい。
いくつかの構成において、受信通信デバイス134は、(受信した通信に対する)チャネル帯域幅を決定してもよい。例えば、受信通信デバイス134は、チャネル帯域幅を示す、送信通信デバイス102からの帯域幅指示を受信してもよい。例えば、受信通信デバイス134は、明示の、または暗黙の帯域幅指示を取得してもよい。1つの構成において、帯域幅指示は、20MHz、40MHz、80MHzまたは160MHzのチャネル帯域幅を示してもよい。受信通信デバイス134は、この指示に基づいて、受信した通信に対する帯域幅を決定し、決定した帯域幅の指示を、パイロットプロセッサ142および/または時空周波数検出/デコーディングブロック/モジュール140に提供してもよい。
図2は、ここで開示したシステムおよび方法にしたがって使用してもよい、通信フレーム200の1つの例を図示するダイヤグラムである。フレーム200は、プリアンブルシンボル、パイロットシンボルおよび/またはデータシンボルに対する、1個以上のセクションまたはフィールドを含んでいてもよい。例えば、フレーム200は、802.11acプリアンブル264と、データフィールド272(例えば、DATAまたはVHT―DATAフィールド)とを含んでいてもよい。1つの構成において、802.11acプリアンブル264は、40から68マイクロ秒(μs)の継続時間を有していてもよい。プリアンブル264および/またはパイロットシンボルを(例えば、受信通信デバイス134によって)使用して、フレーム200中に含まれているデータを同期化、検出、復調および/またはデコードしてもよい。
802.11acプリアンブル264を有するフレーム200は、いくつかのフィールドを含むように構築されてもよい。1つの構成において、802.11acフレーム200は、レガシーショートトレーニングフィールドすなわち非高スループットショートトレーニングフィールド(L−STF)256、レガシーロングトレーニングフィールドすなわち非高スループットロングトレーニングフィールド(L−LTF)258、レガシー信号フィールドすなわち非高スループット信号フィールド(L−SIG)260、1個以上の超高スループット信号シンボルまたはフィールドA(VHT−SIG−A)262(例えば、VHT−SIG−A1、VHT−SIG−A2など)、超高スループットショートトレーニングフィールド(VHT−STF)266、1個以上の超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)268、超高スループット信号フィールドB(VHT−SIG−B)270およびデータフィールド(DATA)272を含んでいてもよい。
802.11acプリアンブル264は、(例えば、より先の802.11仕様との)後方互換性に適応してもよい。プリアンブル264の第1の部分は、L−STF256、L−LTF258、L―SIG260およびVHT−SIG−A262を含んでいてもよい。プリアンブル264の、この第1の部分は、レガシーデバイス(例えば、レガシーまたはより先の仕様に従うデバイス)によってデコード可能であってもよい。
プリアンブル264の第2の部分は、VHT−STF266、1個以上のVHT−LTF268およびVHT−SIG−B270を含む。プリアンブル264の第2の部分は、レガシーデバイスによって(または、例えば、すべての802.11acによってでさえ)デコード可能でなくてもよい。
802.11acプリアンブル264は、レガシー802.11aおよび802.11n受信機によってデコード可能ないくつかの制御データを含んでいてもよい。この制御データは、L−SIG260中に含まれていてもよい。L−SIG260中のデータは、送信がどれくらいの期間ワイヤレス媒体を占有するかをすべての受信機に知らせ、それにより、すべてのデバイスは、正確な時間量に対して、それらの送信を延期してもよい。さらに、802.11acプリアンブル264は、802.11acデバイスが、802.11ac送信として送信を区別すること(および、例えば、送信が、802.11aまたは802.11nフォーマットにおけるものであるのを、決定ことを回避すること)を可能にしてもよい。
ここで開示したシステムおよび方法にしたがって、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する、第1の行列(例えば、P行列)110を使用して、1個以上のVHT−LTF268をマッピングしてもよい。例えば、5個または6個のストリーム130が、VHT−LTF268を送信するために使用されるとき、6個のVHT−LTF268が、フレーム(例えば、パケット)200中で使用されてもよい。送信通信デバイス102は、各VHT−LTF268に含まれているシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)に、第1の行列(例えば、P行列)110を適用してもよい。例えば、第1の行列(例えば、P行列)110は、5個または6個のストリーム130上の6個のシーケンス(例えば、VHT−LTF268)に適用されてもよい。送信通信デバイス102はさらに、各VHT−LTF268に含まれているパイロット(例えば、パイロットシーケンス)に第2の行列(例えば、R行列)112を適用してもよい。
図3は、ここで開示したシステムおよび方法にしたがって使用してもよい通信フレーム300のより詳細な例を図示するブロックダイヤグラムである。フレーム300は、プリアンブルシンボル、パイロットシンボルおよび/またはデータシンボルに対する、1個以上のセクションまたはフィールドを含んでいてもよい。例えば、フレーム300は、802.11acプリアンブル364と、データフィールド372(例えば、DATAまたはVHT―DATAフィールド)とを含んでいてもよい。1つの構成において、802.11acプリアンブル364は、40から68μsの継続時間を有していてもよい。プリアンブル364および/またはパイロットシンボルを(例えば、受信通信デバイス134によって)使用して、フレーム300中に含まれているデータを同期化、検出、復調および/またはデコードしてもよい。
802.11acプリアンブル364を有するフレーム300は、いくつかのフィールドを含むように構築されてもよい。1つの構成において、802.11acフレーム300は、レガシーショートトレーニングフィールドすなわち非高スループットショートトレーニングフィールド(L−STF)356、レガシーロングトレーニングフィールドすなわち非高スループットロングトレーニングフィールド(L−LTF)358、レガシー信号フィールドすなわち非高スループット信号フィールド(L−SIG)360、超高スループット信号フィールドA1(VHT−SIG−A1)362a、VHT−SIG−A2 362b、超高スループットショートトレーニングフィールド(VHT−STF)366、6個の超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)368aないしf、超高スループット信号フィールドB(VHT−SIG−B)370およびデータフィールド(DATA)372を含んでいてもよい。
802.11acプリアンブル364は、(例えば、より先の802.11仕様との)後方互換性に適応してもよい。プリアンブル364の第1の部分は、L−STF356、L−LTF358、L―SIG360、VHT−SIG−A1 362aおよびVHT−SIG−A2 362bを含んでいてもよい。プリアンブル364の、この第1の部分は、レガシーデバイス(例えば、レガシーまたはより先の仕様に従うデバイス)によってデコード可能であってもよい。
プリアンブル364の第2の部分は、VHT−STF366、6個のVHT−LTF368aないしfおよびVHT−SIG−B370を含む。プリアンブル364の第2の部分は、レガシーデバイスによって(または、例えば、すべての802.11acによってでさえ)デコード可能でなくてもよい。
802.11acプリアンブル364は、レガシー802.11aおよび802.11n受信機によってデコード可能ないくつかの制御データを含んでいてもよい。この制御データは、L−SIG360中に含まれていてもよい。L−SIG360中のデータは、送信がどれくらいの期間ワイヤレス媒体を占有するかをすべての受信機に知らせ、それにより、すべてのデバイスは、正確な時間量に対して、それらの送信を延期してもよい。さらに、802.11acプリアンブル364は、802.11acデバイスが、802.11ac送信として送信を区別すること(および、例えば、送信が、802.11aまたは802.11nフォーマットにおけるものであるのを、決定ことを回避すること)を可能にしてもよい。
ここで開示したシステムおよび方法にしたがって、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する、第1の行列(例えば、P行列)110を使用して、6個のVHT−LTF368aないしfをマッピングしてもよい。例えば、5個または6個のストリーム130が、VHT−LTF368aないしfを送信するために使用されるとき、6個のVHT−LTF368aないしfが、図3中で図示したようなフレーム(例えば、パケット)300中で使用されてもよい。送信通信デバイス102は、各VHT−LTF368aないしf中のデータまたはシーケンスに、P行列110を適用してもよい。より詳細には、送信通信デバイス102は、第1のストリーム130上の第1のVHT−LTF368a中のVHT−LTFデータ(例えば、シーケンス)を、P行列110の第1行の第1の成分と乗算してもよい。さらに、送信通信デバイス102は、それぞれ、第1のストリーム130上の第2から第6のVHT−LTF368bないしfのそれぞれにおけるデータまたはシーケンスを、P行列110の第1行の第2から第6の成分と乗算してもよい。さらに、送信通信デバイス102は、それぞれ、第2から第5または第6のストリーム130上の6個のVHT−LTF368aないしfにおけるデータまたはシーケンスを、P行列110のそれぞれの行と乗算してもよい。5個のストリーム130が使用されるケースにおいて、P行列110の第6行が使用されなくてもよいことに注目すべきである。例えば、5個のストリーム130のケースにおいて第1の行列(例えば、P行列)110を適用するときに、第1の行列(例えば、P行列)110の第6行は、いずれのデータまたはシーケンスと乗算されなくてもよい。送信通信デバイス102は、同様に、5個または6個のストリーム130上の各VHT−LTF368aないしfに含まれているパイロット(例えば、パイロットシーケンス)に、第2の行列(例えば、R行列)112を適用してもよい。
図4は、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させるための方法400の1つの構成を説明するフローダイヤグラムである。送信通信デバイス102は、シーケンスを発生させてもよい(402)。例えば、送信通信デバイス102は、フレーム中で送信すべき、各VHT−LTFに対する1個以上のトレーニングシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)を発生させてもよい(402)。トレーニングシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)は、チャネル(例えば、複数入力複数出力(MIMO)チャネル)を推定するために使用してもよい、一連の値、シンボルまたはトーンを含んでいてもよい。
送信通信デバイス102は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列(例えば、P行列)110を、シーケンスに適用してもよい(404)。例えば、送信通信デバイス102は、各VHT−LTF中のシーケンス(例えば、VHT−LTFシーケンス、VHT−LTFデータ、トレーニングシーケンスなど)を、P行列110の対応する成分と乗算してもよい。上述したように、P行列110は、その列のうちの1つ以上が−1と乗算されている、数式(3)中で示したようなDFT行列であってもよい。1つの構成において、送信通信デバイス102は、各VHT−LTFにおけるシーケンスを、数式(1)中で示したP行列110の対応する成分と乗算することにより、P行列110をシーケンスに適用してもよい(404)。代わりに、数式(2)中で示したP行列110を使用してもよい。1つの構成において、送信通信デバイス102は、5個または6個のストリーム130上の6個のVHT−LTFにおけるシーケンスを、P行列110の対応する成分と乗算してもよい。
送信通信デバイス102は、シーケンスを送信してもよい(406)。例えば、送信通信デバイス102は、第1の行列(例えば、P行列)110が適用されているシーケンスを送信してもよい(406)。例えば、送信通信デバイス102は、P行列110によって乗算されている、5個または6個のストリーム130上の6個のVHT−LTFにおけるVHT−LTFデータを送信してもよい(406)。
図5は、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させるための方法500のより特定な構成を説明するフローダイヤグラムである。送信通信デバイス102は、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)を発生させてもよい(502)。例えば、送信通信デバイス102は、フレーム中で送信される、各VHT−LTFに対する1個以上のトレーニングシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)を発生させてもよい(502)。トレーニングシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)は、チャネル(例えば、複数入力複数出力(MIMO)チャネル)を推定するために使用してもよい、一連の値、シンボルまたはトーンを含んでいてもよい。
送信通信デバイス102は、パイロットシーケンスを発生させてもよい(504)。例えば、送信通信デバイス102は、各VHT−LTFに対するパイロットシーケンス(例えば、VHT−LTFパイロット)を発生させてもよい(504)。パイロットシーケンスは、送信された信号における位相および/または周波数オフセットを追跡するために使用してもよい、パイロット値、シンボルまたはトーンのグループ、あるいは、一連のパイロット値、シンボルまたはトーンであってもよい。
送信通信デバイス102は、パイロットシーケンスおよびVHT−LTFシーケンスを結合してもよい(506)。例えば、送信通信デバイス102は、VHT−LTFシーケンスを含むOFDMシンボルの特定の副搬送波132にパイロットを挿入することによって、パイロットおよびVHT−LTFシーケンスを結合してもよい(506)。
送信通信デバイス102は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有するP行列110をVHT−LTFシーケンスに適用してもよい(508)。例えば、送信通信デバイス102は、各VHT−LTF中のVHT−LTFシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)を、P行列110の対応する成分と乗算してもよい。上述したように、P行列110は、その列のうちの1つ以上が−1と乗算されている、数式(3)中で示したDFT行列であってもよい。1つの構成において、送信通信デバイス102は、各VHT−LTF中のシーケンスを数式(1)において示したP行列110の対応する成分と乗算することにより、P行列110をシーケンスに適用してもよい(508)。代わりに、数式(2)中で示したP行列110を使用してもよい。1つの例において、5個または6個のストリーム130が、VHT−LTFを送信するために使用されるとき、6個のVHT−LTFがフレーム(例えば、パケット)中で使用されてもよい。送信通信デバイス102は、第1のストリーム130上の第1のVHT−LTF中のVHT−LTFデータ(例えば、シーケンス)を、P行列110の第1行の第1の成分と乗算してもよい。さらに、送信通信デバイス102は、それぞれ、第1のストリーム130上の第2から第6のVHT−LTFのそれぞれにおけるデータまたはシーケンスを、P行列110の第1行の第2から第6の成分と乗算してもよい。さらに、送信通信デバイス102は、それぞれ、第2から第5または第6のストリーム130上の6個のVHT−LTF中のデータまたはシーケンスを、P行列110のそれぞれの行と乗算してもよい。
送信通信デバイス102は、R行列112をパイロットシーケンスに適用してもよい(510)。1つの構成において、R行列112は、特定のP行列110に基づいていてもよく、または、特定のP行列110に対応してもよい。例えば、R行列112は、P行列110の第1行の多数のレプリカを含んでいてもよい。レプリカの数は、時空ストリーム130の数(例えば、NSTS)であってもよい。パイロット上のスペクトル線は、−1の1つ以上の値を含む第1行を有するP行列110を持つ(1つ以上の列を−1と乗算することにより達成してもよい)ことにより、回避され得る。送信通信デバイス102は、(VHT−LTF中の)パイロットトーンをR行列112と乗算することにより、R行列112をパイロットシーケンスに適用してもよい(510)。例えば、送信通信デバイス102は、5個または6個のストリーム130上の6個のVHT−LTF中のパイロットシーケンスを、R行列112中の対応する成分と乗算してもよい。
送信通信デバイス102は、VHT−LTFシーケンスおよびパイロットシーケンスを送信してもよい(512)。例えば、送信通信デバイス102は、P行列110が適用されているVHT−LTFシーケンスを送信してもよく、R行列112が適用されているVHT−LTFパイロットシーケンスを送信してもよい(512)。例えば、送信通信デバイス102は、それぞれ、P行列110およびR行列112と乗算されているVHT−LTFデータおよびパイロットを、5個または6個のストリーム130上の6個のVHT−LTF中で送信してもよい(512)。
図6は、行列によりマッピングされたシーケンスを使用するための方法600別の構成を示すフローダイヤグラムである。受信通信デバイス134は、−1と乗算されている少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信してもよい(602)。例えば、受信通信デバイス134は、−1と乗算されている少なくとも1つの列を有する第1の行列(例えば、P行列)110を使用してマッピングされている1個以上のシーケンスを含む、送信通信デバイス102からの1個以上のVHT−LTFを受信してもよい。例えば、受信通信デバイスは、−1と乗算されている少なくとも1つの列を有する第1の行列(例えば、P行列)110を使用してマッピングされている6個のシーケンス(例えば、VHT−LTF)を受信してもよい(602)。上述したように、第1の行列(例えば、P行列)110は、1つ以上の列が−1と乗算されている、数式(3)中で示したDFT行列であってもよい。
受信通信デバイス134はさらに、第2の行列(例えば、R行列)112にしたがってマッピングされているパイロットを受信してもよい。1つの構成において、R行列112は、P行列110に基づいていてもよく、または、P行列110に対応してもよい。R行列112は、P行列110の第1行の多数のレプリカを含む。1つの例において、受信通信デバイス134は、5個または6個のストリーム130上の6個のVHT−LTF中の、R行列112にしたがってマッピングされているパイロットを受信してもよい。パイロットを使用して、受信信号中の周波数および位相オフセットを追跡(および/または補償)してもよい。
受信通信デバイス134は、シーケンスに基づいて、チャネル推定を決定してもよい(604)。例えば、1個以上のVHT−LTF中の、行列によりマッピングされたシーケンスを使用して、送信通信デバイス102から受信通信デバイス134に送信するために使用されたMIMOチャネルを推定してもよい。
受信通信デバイス134は、チャネル推定に基づく動作を実行してもよい(606)。例えば、受信通信デバイス134は、チャネル推定を使用して、送信通信デバイス102から受信したデータ(例えば、VHT−DATA)を復調および/またはデコードしてもよい。1つの構成において、受信通信デバイス134は、さらに、または代わりに、送信通信デバイス102にチャネル推定を送ってもよい(例えば、送信してもよい)。送信通信デバイス102は、例えば、プリコーディング、ビームフォーミングなどに対してチャネル推定を使用してもよい。
図7は、行列によりマッピングされたシーケンスを使用するシステムおよび方法を実現可能な、アクセスポイント(AP)702および局(STA)734の1つの構成を図示するブロックダイヤグラムである。アクセスポイント702は、シーケンス発生ブロック/モジュール704、パイロット挿入ブロック/モジュール706、マッピングブロック/モジュール708、サイクリックシフトブロック/モジュール714、空間マッピングブロック/モジュール716、逆離散フーリエ変換(IDFT)ブロック/モジュール718、ガードインターバルブロック/モジュール720、1個以上の送信無線周波数ブロック722、1本以上のアンテナ728aないしn、擬似ランダムノイズ発生器724、パイロット発生器726、および/または、受信機776を備えていてもよい。
アクセスポイント702に含まれているエレメント704、706、708、714、716、718、720、722、724、726、776のうちの1つ以上は、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせにおいて実現され得ることに注目すべきである。さらに、用語“ブロック/モジュール”は、特定のエレメントがハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせにおいて実現され得ることを示すために使用されてもよい。エレメント704、706、708、714、716、718、720、722、724、726、776のうちのいくつかは、単一のブロックとして図示されているが、図示されているエレメント704、706、708、714、716、718、720、722、724、726、776のうちの1つ以上は、いくつかの構成において、複数の並列なブロック/モジュールを備えていてもよいことに注目すべきである。例えば、複数のシーケンス発生ブロック/モジュール704、複数のパイロット挿入ブロック/モジュール706、複数のマッピングブロック/モジュール708、複数のサイクリックシフトブロック/モジュール714、複数の空間マッピングブロック/モジュール716、複数の逆離散フーリエ変換ブロック/モジュール718、複数のガードインターバルブロック/モジュール720、および/または、複数の送信無線周波数ブロック722を使用して、いくつかの構成において複数のパスを形成してもよい。
例えば、別々のパスを使用して、別々のストリーム730(例えば、時空ストリーム730、空間ストリーム730など)を発生させ、および/または、送信してもよい。いくつかの構成において、これらのパスは、別個のハードウェアにより実現されるのに対して、他の構成において、パスのハードウェアは、1個よりも多いストリーム730に対して再利用されるか、または、パスのロジックは、1個以上のストリーム730に対して実行するソフトウェア中で実現される。より詳細には、アクセスポイント702中で図示されているエレメントのそれぞれは、単一のブロック/モジュールとして、または、複数のブロック/モジュールとして実現されてもよい。
シーケンス発生ブロック/モジュール704は、1個以上のシーケンス(例えば、“VHT−LTFデータ”または“VHT−LTFシーケンス”)を発生させてもよい。例えば、シーケンス発生ブロック/モジュール704は、フレーム中で送信すべき各VHT−LTFに対して1個以上のトレーニングシーケンスを発生させてもよい。いくつかの構成において、シーケンス発生ブロック/モジュール704は、送信帯域幅の量に基づいて、周波数領域中でシーケンスを発生させてもよい。例えば、20メガヘルツ(MHz)、40MHz、80MHzまたは160MHzの帯域幅が送信に対して割り振られているかどうかに基づいて、異なるシーケンスを発生させてもよい。シーケンスは、パイロット挿入ブロック/モジュール706に提供されてもよい。
パイロット発生器726は、パイロットシーケンスを発生させてもよい。パイロットシーケンスは、パイロットシンボルのグループであってもよい。1つの構成において、例えば、パイロットシーケンス中の値は、特定の位相、振幅および/または周波数を有する信号によって表されてもよい。例えば、“1”は、特定の位相および/または振幅を有するパイロットシンボルを意味してもよいのに対し、“−1”は、異なる(例えば、反対のまたは逆の)位相および/または振幅を有するパイロットシンボルを意味してもよい。
アクセスポイント702は、いくつかの構成において、擬似ランダムノイズ発生器724を備えていてもよい。擬似ランダムノイズ発生器724は、パイロットシーケンスをスクランブルするために使用される擬似ランダムノイズシーケンスまたは信号(例えば、値)を発生させてもよい。例えば、連続する直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルに対するパイロットシーケンスを、擬似ランダムノイズシーケンスからの連続する数と乗算して、その結果、OFDMシンボルごとにパイロットシーケンスをスクランブルしてもよい。
パイロット挿入ブロック/モジュール706は、パイロットトーンを、パイロットトーン副搬送波732に挿入する。例えば、パイロットシーケンスを、特定のインデックスにおける副搬送波732にマッピングしてもよい。例えば、(スクランブルされた)パイロットシーケンスからのパイロットシンボルを、データ副搬送波732および/または他の副搬送波732がちりばめられているパイロット副搬送波732にマッピングしてもよい。言い換えれば、パイロットシーケンスまたは信号を、データシーケンスまたは信号と結合してもよい。いくつかの構成において、1個以上の直流(DC)トーンを、副搬送波インデックス0において中心に置いてもよい。パイロット挿入ブロック/モジュール706は、いくつかの構成において、位相回転を結合された信号に対して(例えば、1個以上の20MHzサブバンドに対して)適用してもよい。
結合されたデータおよびパイロット信号は、マッピングブロック/モジュール708に提供されてもよい。マッピングブロック/モジュール708は、行列マッピングを、結合された信号に含まれている、データトーン(例えば、トレーニングシーケンス)に、および/またはパイロットトーン(例えば、パイロットシーケンス)に適用して、行列によりマッピングされた信号を生成させてもよい。マッピングブロック/モジュール708は、P行列710および/またはR行列712を含んでいてもよい。
1つの例において、P行列710は、1個以上の超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)におけるデータトーン(例えば、トレーニングシーケンス)に対してマッピングを提供する。P行列710は、−1と乗算された、その710の列のうちの少なくとも1つを有していてもよい。例えば、第1の行列710は、その列のうちの1つ以上が−1と乗算されているDFT行列Poriginalであってもよい。ここで、Poriginalは、先の数式(3)で与えられる。P行列710の1つの特定の例は、数式(1)中で上記のように与えられている。数式(1)におけるP6×6の第1行は、最初の2つの値を終わりにおいて繰り返している4×4P行列の第1行{1,−1,1,1}に等しいことから、数式(1)において与えられた例を使用してもよい。いずれかの列と−1を乗算することは、P行列710の直交性を変化させないことに注目すべきである。P行列710の別の特定の例は、数式(2)中で上記のように与えられる。
結合された信号中のデータトーン(例えば、トレーニングシーケンス、VHT−LTFシーケンス)を、P行列710の成分と乗算してもよい。例えば、P行列710の各列は、VHT−LTFに対応してもよく、P行列710の各行は、ストリーム730に対応してもよい。したがって、数式(1)中で与えられているP行列710の例を、6個のストリーム730(例えば、空間ストリーム730または時空ストリーム730)上の6個のVHT−LTFに適用してもよい。より詳細には、例えば、第1のストリーム730上の第1のVHT−LTFにおけるデータトーンを、P行列710の第1列かつ第1行における成分と乗算してもよい。さらに、第1のストリーム上の第2のVHT−LTFにおけるデータトーンを、P行列710の第1行における第2の成分と乗算してもよい、などである。いくつかの構成において、データトーン(例えば、1個以上のトレーニングシーケンス)を送信するために、5個または6個のストリーム730(例えば、空間ストリーム730、時空ストリーム730)が使用されるとき、6×6P行列710を適用してもよいことに注目すべきである。例えば、異なる数のストリーム730に対して、他のP行列を使用してもよい。
1つの構成において、R行列712は、1個以上のVHT−LTFにおけるパイロットトーンに対するマッピングを提供する。例えば、1個以上のストリーム730(例えば、空間ストリーム730または時空ストリーム730)上の1個以上のVHT−LTFにおけるパイロットトーンを、R行列712と乗算してもよい。
R行列712は、P行列710の第1行の多数のレプリカを含んでいてもよい。1つの構成において、R行列712は、P行列710の第1行のNSTS個のレプリカを含み、ここでNSTSは、時空ストリーム730の数である。上述したように、ここで開示するシステムおよび方法によって対処される1つの問題は、パイロット上でのスペクトル線の形成である。これは、P行列710の第1行が、6個のVHT−LTFのケースにおいてすべて1である場合に起こり得る。しかしながら、ここで開示したシステムおよび方法にしたがって、P行列710の列のうちの1つ以上を−1と乗算して、その結果、P行列710におけるすべて1の第1行を回避してもよい。
マッピングブロック/モジュール708の出力(例えば、行列によりマッピングされた信号)は、サイクリックシフトブロック/モジュール714に提供されてもよい。サイクリックシフトブロック/モジュール714は、サイクリックシフトダイバーシティ(CSD)のために、1個以上のストリーム730(例えば、空間ストリーム730または時空ストリーム730)にサイクリックシフトを挿入してもよい。1つの構成において、サイクリックシフトを、複数の送信チェーンに適用してもよい。
サイクリックシフトブロック/モジュール714の出力は、空間マッピングブロック/モジュール716に提供されてもよい。空間マッピングブロック/モジュール716は、サイクリックシフトブロック/モジュール714の出力(例えば、データトーンおよび/またはパイロットトーン)を、1個以上のストリーム730(例えば、空間ストリーム730または時空ストリーム730)にマッピングしてもよい。
IDFTブロック/モジュール718は、空間マッピングブロック/モジュール716によって提供された信号に対して逆離散フーリエ変換を実行してもよい。例えば、逆離散フーリエ変換(IDFT)ブロック/モジュール718は、データトーンおよび/またはパイロットトーンの周波数信号を、ストリーム130にわたった信号を表す時間領域信号および/またはシンボル期間に対する時間領域サンプルにコンバートする。1つの構成において、例えば、IDFTブロック/モジュール718は、逆高速フーリエ変換(IDFT)ブロック/モジュール(IFFT)を実行してもよい。
IDFTブロック/モジュール718からの信号出力は、ガードインターバルブロック/モジュール720に提供されてもよい。ガードインターバルブロック/モジュール720は、IDFTブロック/モジュール718からの出力信号にガードインターバルを挿入(例えば、先頭に付加する)してもよい。例えば、ガードインターバルブロック/モジュール720は、800ナノ秒(ns)のガードインターバルを挿入してもよい。いくつかの構成において、ガードインターバルブロック/モジュール720は、信号に対してウィンドウイングを付加的に実行してもよい。
ガードインターバルブロック/モジュール720の出力は、送信無線周波数ブロック722に提供されてもよい。送信無線周波数ブロック722は、ガードインターバルブロック/モジュール720の出力(例えば、複合ベースバンド波形)をアップコンバートし、1本以上のアンテナ728aないしnを使用して、結果として生じる信号を送信してもよい。例えば、1個以上の送信無線周波数ブロック722が、無線周波数(RF)信号を1本以上のアンテナ728aないしnに出力し、その結果、1つ以上の局734による受信に対して適切に構成されているワイヤレス媒体によって、データトーン(例えば、VHT−LTFシーケンス)および/またはパイロットトーン(例えば、VHT−LTFパイロット)を送信してもよい。
アクセスポイント702は、1つ以上の局734への送信に対して使用すべきチャネル帯域幅決定してもよいことに注目すべきである。この決定は、局734の互換性、(通信チャネルを使用する)局734の数、チャネル品質(例えば、チャネルノイズ)および/または受信されるインジケータなどのような、1つ以上のファクタに基づいていてもよい。1つの構成において、アクセスポイント702は、信号送信に対する帯域幅が、20MHz、40MHz、80MHzまたは160MHzであるかどうかを決定してもよい。
アクセスポイント702に含まれているエレメント704、706、708、714、716、718、720、722、724、726、776のうちの1つ以上は、帯域幅の決定に基づいて動作してもよい。例えば、シーケンス発生ブロック/モジュール704は、送信帯域幅に基づいて、1個以上の特定のトレーニングシーケンス(例えば、VHT−LTFデータトーン)を発生させてもよい。さらに、または代わりに、パイロット発生器726は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、多数のパイロットシンボルを発生させてもよい。例えば、パイロット発生器726は、80MHzの信号に対して特定の数のパイロットシンボルを発生させてもよい。いくつかの構成において、トーンまたは副搬送波732は、直交周波数分割多重化(OFDM)副搬送波732であってもよいことに注目すべきである。
さらに、パイロット挿入ブロック/モジュール706は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、パイロットトーンを挿入してもよい。例えば、パイロット挿入ブロック/モジュール706は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、パイロットシンボルをパイロットトーン(例えば、パイロット副搬送波732)に挿入してもよい。
さらに、マッピングブロック/モジュール708は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、データトーンおよび/またはパイロットトーンを行列マッピングしてもよい。例えば、マッピングブロック/モジュール708は、信号送信に対する帯域幅に基づいて、多数のデータトーン(例えば、データ副搬送波732)および多数のパイロットトーン(例えば、パイロット副搬送波732)を行列マッピングしてもよい。
1個以上のストリーム730が、アクセスポイント702から送信されてもよく、それにより、異なるストリーム730上での送信は、(何らかの確率により)局734において弁別可能であってもよい。例えば、1つの空間次元にマッピングされるビットは、1個のストリーム730として送信される。そのストリーム730は、他のアンテナ728とは空間的に別のそれ自身のアンテナ728上で、複数の空間的に別々のアンテナ728にわたった、それ自身の直交重畳で、それ自身の偏波などで、送信されてもよい。(例えば、空間においてアンテナ728を分離すること、または、受信機においてそれらの信号が区別されることを可能にする他の技術を伴う)ストリーム730の分離に対する多くの技術が知られており、使用され得る。図7中で示した例において、同じまたは異なる数のアンテナ728aないしn(例えば、1本以上)を使用して送信される1個以上のストリーム730がある。
アクセスポイント702が、複数の周波数副搬送波732を使用するケースにおいて、周波数の大きさに対する複数の値があり、それにより、いくつかのデータ(例えば、いくつかのVHT−LTFデータ)を1本の周波数副搬送波732にマッピングし、他のデータ(例えば、他のVHT−LTFデータ)を別の周波数副搬送波732にマッピングしてもよい。他の周波数副搬送波732は、ガードバンド、パイロットトーン副搬送波732、データを搬送しない(または必ずしも搬送しない)これらに類似するものとして確保されてもよい。例えば、1本以上のデータ副搬送波732および1本以上のパイロット副搬送波732が存在してもよい。いくつかの例または構成において、すべての副搬送波732が一度に励振されるわけではないことに注目すべきである。例えば、いくつかのトーンは、フィルタリングを可能にするために励振されないかもしれない。1つの構成において、アクセスポイント702は、複数の副搬送波732の送信のために、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用してもよい。
時間の次元は、シンボル期間を指す。異なるビットが、異なるシンボル期間に割り振られてもよい。複数のストリーム730、複数の副搬送波732および複数のシンボル期間が存在する場合に、1つのシンボル期間に対する送信は、“OFDM(直交周波数分割多重化)MIMO(複数入力、複数出力)シンボル”と呼ばれ得る。エンコードされたデータに対する送信レートは、シンプルなシンボルごとのビット数(例えば、使用されるコンステレーションの数のlog2)と、ストリーム730の数と、データ副搬送波732の数とを乗算して、シンボル期間の長さによって除算することによって決定され得る。
1つ以上の局734は、アクセスポイント702からの信号を受信して使用してもよい。例えば、局734は、受信した帯域幅インジケータを使用して、所定の数のOFDMトーンまたは副搬送波732を受信してもよい。1つの構成において、局734は、アクセスポイント702によって発生され、アクセスポイント702から受信したVHT−LTFシーケンスを使用して、チャネルを推定してもよい。局(STA)734に含まれているエレメントのうちの1つ以上は、ソフトウェア、ハードウェア、または両方の組み合わせにおいて実現され得ることに注目すべきである。
局734は、1個以上の受信無線周波数ブロック752に供給する1本以上のアンテナ754aないしn(アクセスポイント702のアンテナ728aないしnの数および/またはストリーム730の数よりも多いか、少ないか、または等しい)を備えていてもよい。受信無線周波数ブロック752は、アナログ信号を、1個以上のアナログデジタルコンバータ(ADC)750に出力してもよい。例えば、受信無線周波数ブロック752は、信号を受信してダウンコンバートしてもよく、信号は、アナログデジタルコンバータ750に提供される。アクセスポイント702と同様に、処理されるストリーム730の数は、アンテナ754aないしnの数に等しくてもよく、または等しくなくてもよい。さらに、さまざまな、ビームステアリング、直交化などの技術を使用して、複数の受信機ストリームに到着してもよいことから、各ストリーム730を1本のアンテナ754に限定する必要はない。
1個以上のアナログデジタルコンバータ(ADC)750は、受信アナログ信号を1個以上のデジタル信号にコンバートしてもよい。1個以上のアナログデジタルコンバータ(ADC)750の出力は、1個以上の時間および/または周波数同期ブロック/モジュール748に提供されてもよい。時間および/または周波数同期ブロック/モジュール748は、時間および/または周波数におけるデジタル信号を(例えば、局734のクロックに)同期または整列させてもよい(同期または整列させることを試みてもよい)。
時間および/または周波数同期ブロック/モジュール748の(同期された)出力は、1個以上のデフォーマッタ746に提供されてもよい。例えば、デフォーマッタ746は、時間および/または周波数同期ブロック/モジュール748の出力を受け取って、ガードインターバルなどを除去し、および/または、離散フーリエ変換(DFT)処理のためにデータを並列化してもよい。
1個以上の、デフォーマッタ746の出力は、1個以上の離散フーリエ変換(DFT)ブロック/モジュール744に提供されてもよい。離散フーリエ変換(DFT)ブロック/モジュール744は、時間領域から周波数領域に1個以上の信号をコンバートしてもよい。パイロットプロセッサ742は、(例えば、ストリーム730ごとに)周波数領域信号を使用して、アクセスポイント702によって送られた(例えば、ストリーム730、周波数副搬送波732および/またはシンボル期間のグループにわたった)1個以上のパイロットトーンを決定してもよい。パイロットプロセッサ742は、さらに、または、代わりに、パイロットシーケンスを逆スクランブルしてもよい。パイロットプロセッサ742は、位相、周波数および/または振幅トラッキングのために、ここで記述する1個以上のパイロットシーケンスを使用してもよい。パイロットトーンは、さまざまな次元にわたったデータを検出および/またはデコードする、時空周波数検出および/またはデコーディングブロック/モジュール740に提供されてもよい。時空周波数検出および/またはデコーディングブロック/モジュール740は、受信データ736(例えば、アクセスポイント702によって送信されたデータの、局734の推定)を出力してもよい。
いくつかの構成において、局734は、総情報シーケンスの一部として送られたシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ、トレーニングシーケンスなど)を知っている。局734は、これらの既知のシーケンスの支援により、チャネル推定を実行してもよい。パイロットトーンのトラッキング、処理、ならびに/あるいは、データ検出およびデコーディングを支援するために、チャネル推定ブロック/モジュール738は、時間および/または周波数同期ブロック/モジュール748からの出力に基づいて、パイロットプロセッサ742に、時空周波数検出および/またはデコーディングブロック/モジュール740に、ならびに/あるいは、送信機780(例えば、送信機回路)に、推定信号(例えば、チャネル推定)を提供してもよい。代わりに、デフォーマッティングおよび離散フーリエ変換が、総情報シーケンスのペイロードデータ部分に対するものと同じ、既知の送信シーケンスに対するものである場合に、推定信号は、離散フーリエ変換(DFT)ブロック/モジュール744からの出力に基づいて、パイロットプロセッサ742に、時空周波数検出および/またはデコーディングブロック/モジュール740に、ならびに/あるいは、送信機780に提供されてもよい。
ここで開示したシステムおよび方法にしたがって、局734は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する行列にしたがってマッピングされているシーケンス(例えば、VHT−LTFデータ)を受信してもよい。例えば、局734は、その列のうちの少なくとも1つが−1と乗算されているP行列110を使用してマッピングされているVHT−LTFシーケンスまたはVHT−LTFデータ(例えば、トレーニングシーケンス)を受信してもよい。例えば、その列のうちの1つ以上が−1と乗算された、数式(3)中で示されているDFT行列を使用して、局734によって受信されるVHT−LTFデータまたはシーケンスをマッピングしてもよい。
局734(例えば、チャネル推定ブロック/モジュール738)は、受信データまたはシーケンスを使用して、チャネル推定を発生させてもよい。局734は、チャネル推定を使用して、アクセスポイント702と局734との間の通信を改善してもよい。例えば、局734は、チャネル推定を使用して、アクセスポイント702から送られるデータをより良好に受信(例えば、復調する、デコードするなど)してもよい。さらに、または代わりに、局734は、プリコーディング、ビームステアリングなどにおいて使用するために、(フィードバックとして)チャネル推定をアクセスポイント702に送ってもよい。いくつかの構成において、例えば、局734は、チャネル推定をアクセスポイント702に送信する送信機780を備えていてもよい。したがって、アクセスポイント702もまた、いくつかの構成において、局734から(チャネル推定のような)信号を受信する受信機776を備えていてもよい。VHT−LTF中の受信パイロットトーンを使用して、受信される送信における周波数および位相オフセットを追跡してもよい。
いくつかの構成において、局734は、(受信した通信に対する)チャネル帯域幅を決定してもよい。例えば、局734は、チャネル帯域幅を示す、アクセスポイント702からの帯域幅指示を受信してもよい。例えば、局734は、明示の、または暗黙の帯域幅指示を取得してもよい。1つの構成において、帯域幅指示は、20MHz、40MHz、80MHzまたは160MHzのチャネル帯域幅を示してもよい。局734は、この指示に基づいて、受信した通信に対する帯域幅を決定し、決定した帯域幅の指示を、パイロットプロセッサ742および/または時空周波数検出/デコーディングブロック/モジュール740に提供してもよい。
図7中で図示した構成において、局734は、送信機780を備えていてもよい。送信機780は、シーケンス発生ブロック/モジュール778によって提供された(−1と乗算された少なくとも1つの列を有する行列を使用してマッピングされている)シーケンスを送信するために、アクセスポイント702中に含まれているエレメント706、708、714、716、718、720、722、724、726のうちの1つ以上によって実行されるのと同様の動作を実行してもよい。
図7中で図示した構成において、アクセスポイント702は、受信機776を備えていてもよい。受信機776は、1つ以上の局734から(−1と乗算された少なくとも1つの列を有する行列を使用してマッピングされている)シーケンスを受信するために、局734中に含まれているエレメント740、742、744、746、748、750、750、752、738のうちの1つ以上によって実行されるのと同様の動作を実行してもよい。例えば、受信機776は、受信データ774を送信無線周波数ブロック722に提供するために、および/または、チャネル推定を送信無線周波数ブロック722に提供するために、1つ以上の機能を実行してもよい。したがって、図7中で図示されているように、アクセスポイント702および局734の間の双方向通信は、1個以上のストリーム730上で、および1本以上の副搬送波732上で起こってもよい。1つの構成において、これは、アクセスポイント702および局734の間の双方向のチャネル推定フィードバックを可能にしてもよい。
図8は、複数入力複数出力(MIMO)システムにおいて使用してもよい通信デバイス882のブロックダイヤグラムである。通信デバイス882の例は、送信通信デバイス102、受信通信デバイス134、アクセスポイント(AP)702、局(STA)734、基地局、ユーザ機器(UE)などを含んでいてもよい。通信デバイス882において、多数のデータストリームに対するデータは、1個以上のデータ源884および/またはアプリケーションプロセッサ886からベースバンドプロセッサ890に提供される。特に、データは、ベースバンドプロセッサ890中に含まれている送信処理ブロック/モジュール894に提供されてもよい。各データストリームは、それぞれの送信アンテナ811aないしnによって送信されてもよい。送信処理ブロック/モジュール894は、各データストリームに対して選択された特定のコーディングスキームに基づいて、各データストリームに対するデータをフォーマットし、コード化し、および/またはインターリーブして、コード化されたデータを提供してもよい。
送信処理ブロック/モジュール894は、図4および5中で説明した方法400、500のうちの1つ以上を実行してもよい。例えば、送信処理ブロック/モジュール894は、マッピングブロック/モジュール896を備えていてもよい。マッピングブロック/モジュール896は、上述したようにデータ(例えば、VHT−LTFシーケンス)および/またはパイロット(例えば、VHT−LTFパイロット)をマッピングするために、命令を実行してもよい。
各データストリームに対するコード化データは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を使用して、パイロット発生器892からのパイロットデータと多重化してもよい。パイロットデータは、既知の方法で処理され、位相および/または周波数オフセットを追跡するために受信において使用される、既知のデータパターンであってもよい。各ストリームに対する、多重化されたパイロットおよびコード化データを、そのデータストリームに対して選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)、直角位相シフトキーイング(QPSK)、複数位相シフトキーイング(M−PSK)、直角振幅変調(QAM)またはマルチレベル直角振幅変調(M−QAM))に基づいて変調して、変調シンボルを提供してもよい。各データストリームに対する、データレート、コーディングおよび変調は、プロセッサ(例えば、ベースバンドプロセッサ890、アプリケーションプロセッサ886など)により実行される命令によって決定されてもよい。
すべてのデータストリームに対する変調シンボルは、(例えば、OFDMに対する)変調シンボルをさらに処理する、送信(TX)複数入力複数出力(MIMO)処理ブロック/モジュール805に提供されてもよい。送信(TX)複数入力複数出力(MIMO)処理ブロック/モジュール805は、多数の変調シンボルストリームを送信機809aないしnに提供する。送信(TX)複数入力複数出力(MIMO)処理ブロック/モジュール805は、データストリームのシンボルに対して、および、シンボルが送信されているアンテナ811に対して、ビームフォーミング重みを適用してもよい。
各送信機809aないしnは、それぞれのシンボルストリームを受け取って処理して、1個以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調整して(例えば、増幅し、フィルタリングし、アップコンバートする)、MIMOチャネルにわたる送信に適した変調信号を提供してもよい。送信機809aないしnからの変調信号は、アンテナ811aないしnから、それぞれ送信される。例えば、変調信号は、(図8中で示していない)別の通信デバイスに送信されてもよい。
通信デバイス882は、(別の通信デバイスから)変調信号を受信してもよい。変調信号は、アンテナ811によって受信され、受信機809によって調整される(例えば、フィルタリングされ、増幅され、ダウンコンバートされ、デジタル化される)。言い換えれば、各受信機809aないしnは、それぞれの受信信号を調整し(例えば、フィルタリングし、増幅し、ダウンコンバートする)、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、サンプルをさらに処理して、対応する“受信”シンボルストリームを提供してもよい。
ベースバンドプロセッサ890中に含まれている受信処理ブロック/モジュール801は、受信機809から受信シンボルストリームを受け取って、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、多数の“検出された”ストリームを提供する。受信処理ブロック/モジュール801は、各ストリームを復調し、デインターリーブし、デコードして、データストリームに対するデータを回復してもよい。
受信処理ブロック/モジュール801は、いくつかの構成において、図6中で説明した方法600を実行してもよい。例えば、受信処理ブロック/モジュール801は、チャネル推定ブロック/モジュール803を備えていてもよい。チャネル推定ブロック/モジュール803は、命令を実行して、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する行列を使用してマッピングされている受信シーケンスに基づいて、チャネルを推定してもよい。さらに、または、代わりに、受信処理ブロック/モジュール801は、別のデバイスからチャネル推定を受け取ってもよい。
ベースバンドプロセッサ890中に含まれているプリコーディング処理ブロック/モジュール898は、受信処理ブロック/モジュール801から、チャネル状態情報(CSI)を受け取ってもよく、CSIは、チャネル推定を含んでいてもよい。プリコーディング処理ブロック/モジュール898は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、次に、抽出されたメッセージを処理する。ベースバンドプロセッサ890は、ベースバンドメモリ807上に情報を記憶し、ベースバンドメモリ807から情報を取得してもよいことに注目すべきである。
ベースバンドプロセッサ890によって回復されたデータは、アプリケーションプロセッサ886に提供されてもよい。アプリケーションプロセッサ886は、アプリケーションメモリ888中に情報を記憶し、アプリケーションメモリ888から情報を取得してもよい。
通信デバイス882は、いくつかの構成において、マッピングブロック/モジュール896またはチャネル推定ブロック/モジュール803を備えていてもよいが、両方を備えていなくてもよい。他の構成において、通信デバイス882は、マッピングブロック/モジュール896およびチャネル推定ブロック/モジュール803の両方を備えていてもよい。
1つの構成において、通信デバイス882は、マッピングブロック/モジュール896を備えていてもよいが、チャネル推定ブロック/モジュール803を備えていなくてもよい。この構成において、マッピングブロック/モジュール896は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列(例えば、P行列)を使用して、シーケンス(例えば、VHT−LTFデータまたはVHT−LTFシーケンス)をマッピングしてもよい。シーケンス(例えば、VHT−LTF)は、次に、別のデバイスに送信されてもよい。他のデバイスは、シーケンスを使用して、通信デバイス882に再度送信されてもよいチャネル推定を発生させてもよい。通信デバイス882(例えば、受信処理ブロック/モジュール801)は、(例えば、チャネル状態情報(CSI)のような)チャネル推定を抽出してもよく、チャネル推定は、送信用の信号をプリコーディングするために、プリコーディング処理ブロック/モジュール898に提供されてもよい。
別の構成において、通信デバイス882は、チャネル推定ブロック/モジュール803を備えていてもよいが、マッピングブロック/モジュール896を備えていなくてもよい。この構成において、通信デバイス882は、オプションとして、トレーニング要求を別のデバイスに送ってもよい。通信デバイス882は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する行列(例えば、P行列)を使用してマッピングされているシーケンス(例えば、VHT−LTFシーケンス)を受信してもよい。チャネル推定ブロック/モジュール803は、シーケンスを使用して、チャネル推定(例えば、チャネル状態情報(CSI))を発生させてもよい。チャネル推定は、他のデバイスに送信されてもよく、他のデバイスは、送信用の信号(その信号は、通信デバイス882によって受信されてもよい)をプリコーディングするために、チャネル推定を使用してもよい。
さらに別の構成において、通信デバイス882は、マッピングブロック/モジュール896およびチャネル推定ブロック/モジュール803の両方を備えていてもよい。この構成において、通信デバイス882は、行列によりマッピングされたシーケンスを別のデバイスに送ってもよく、別のデバイスを使用して、送信を改善する(例えば、プリコーディングする)ために通信デバイス882に再度供給されるチャネル推定を発生させてもよい。通信デバイスは、追加として、別のデバイスから、別の、行列によりマッピングされたシーケンスを受信してもよく、このシーケンスを使用して、送信を改善する(例えば、プリコーディングする)ために他のデバイスに再度供給される別のチャネル推定を発生させてもよい。
図9は、通信デバイス913内に含まれていてもよい、いくつかのコンポーネントを図示する。上述した、送信通信デバイス102、受信通信デバイス134、アクセスポイント702、局(STA)734および/または通信デバイス882は、図9中で示した通信デバイス913と同様に構成されていてもよい。
通信デバイス913は、プロセッサ931を含む。プロセッサ931は、汎用の単一またはマルチチップのマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、専用のマイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロ制御装置、プログラマブルゲートアレイなどであってもよい。プロセッサ931は、中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることもある。単一のプロセッサ931が、図9の通信デバイス913中で示されているが、代替の構成において、プロセッサの組み合わせ(例えば、向上した縮小命令セットコンピュータ(RISC)機械(ARM)およびデジタル信号プロセッサ(DSP))を使用できる。
通信デバイス913はまた、プロセッサ931と電子的に通信するメモリ915を含む(すなわち、プロセッサ931は、メモリ915から情報を読み出すことができ、および/または、メモリ915に情報を書き込むことができる)。メモリ915は、電子的な情報を記憶することができる任意の電子的なコンポーネントであってもよい。メモリ915は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、RAMにおけるフラッシュメモリデバイス、プロセッサとともに含まれているオンボードメモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタなどであってもよく、これらの組み合わせを含んでもよい。
データ917aおよび命令919aが、メモリ915中に記憶されていてもよい。命令919aは、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、手続き、コードなどを含んでもよい。命令919aは、単一のコンピュータ読み取り可能(例えば、プロセッサ読み取り可能)ステートメントまたは多くのコンピュータ読み取り可能ステートメントを含んでいてもよい。命令919aは、上述した方法400、500、600のうちの1つ以上を実現するように、プロセッサ931によって実行可能であってもよい。命令919aを実行することは、メモリ915中に記憶されているデータ917aの使用を伴ってもよい。図9は、プロセッサ931にロードされている、いくつかの命令919bおよびデータ917bを示す(いくつかの命令919bおよびデータ917bは、メモリ915中の命令919aおよびデータ917aから生じてもよい)。
通信デバイス913はまた、通信デバイス913および遠隔地(例えば、別の通信デバイス、アクセス端末、アクセスポイントなど)の間の信号の送信および受信を可能にする、送信機927および受信機929を含んでいてもよい。送信機927および受信機929は、集合的に、トランシーバ925と呼ばれることもある。アンテナ923が、トランシーバ925に電気的に結合されていてもよい。通信デバイス913はまた、(示していない)複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバおよび/または複数のアンテナを含んでいてもよい。
通信デバイス913のさまざまなコンポーネントは、1つ以上のバスによって互いに結合されていてもよく、1つ以上のバスは、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含んでもよい。簡単にするために、さまざまなバスは、バスシステム921として図9中で図示されている。
図10は、ワイヤレス通信デバイス1033内に含まれていてもよい、いくつかのコンポーネントを図示する。上述した、送信通信デバイス102、受信通信デバイス134、局(STA)734および通信デバイス882のうちの1つ以上は、図10中で示されているワイヤレス通信デバイス1033と同様に構成されていてもよい。
ワイヤレス通信デバイス1033は、プロセッサ1053を含む。プロセッサ1053は、汎用の単一またはマルチチップのマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、専用のマイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロ制御装置、プログラマブルゲートアレイなどであってもよい。プロセッサ1053は、中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることもある。単一のプロセッサ1053が、図10のワイヤレス通信デバイス1033中で示されているが、代替の構成において、プロセッサ1053の組み合わせ(例えば、向上した縮小命令セットコンピュータ(RISC)機械(ARM)およびデジタル信号プロセッサ(DSP))を使用できる。
ワイヤレス通信デバイス1033はまた、プロセッサ1053と電子的に通信するメモリ1035を含む(すなわち、プロセッサ1053は、メモリ1035から情報を読み出すことができ、および/または、メモリ1035に情報を書き込むことができる)。メモリ1035は、電子的な情報を記憶することができる任意の電子的なコンポーネントであってもよい。メモリ1035は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、RAMにおけるフラッシュメモリデバイス、プロセッサ1053とともに含まれているオンボードメモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタなどであってもよく、これらの組み合わせを含んでもよい。
データ1037aおよび命令1039aが、メモリ1035中に記憶されていてもよい。命令1039aは、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、手続き、コードなどを含んでもよい。命令1039aは、単一のコンピュータ読み取り可能(例えば、プロセッサ読み取り可能)ステートメントまたは多くのコンピュータ読み取り可能ステートメントを含んでいてもよい。命令1039aは、上述した方法400、500、600のうちの1つ以上を実現するように、プロセッサ1053によって実行可能であってもよい。命令1039aを実行することは、メモリ1035中に記憶されているデータ1037aの使用を伴ってもよい。図10は、プロセッサ1053にロードされている、いくつかの命令1039bおよびデータ1037bを示す(いくつかの命令1039bおよびデータ1037bは、メモリ1035中の命令1039aおよびデータ1037aから生じてもよい)。
ワイヤレス通信デバイス1033はまた、ワイヤレス通信デバイス1033および遠隔地(例えば、別の電子デバイス、通信デバイスなど)の間の信号の送信および受信を可能にする、送信機1049および受信機1051を含んでいてもよい。送信機1049および受信機1051は、集合的に、トランシーバ1047と呼ばれることもある。アンテナ1055が、トランシーバ1047に電気的に結合されていてもよい。ワイヤレス通信デバイス1033はまた、(示していない)複数の送信機1049、複数の受信機1051、複数のトランシーバ1047および/または複数のアンテナ1055を含んでいてもよい。
いくつかの構成において、ワイヤレス通信デバイス1033は、音響信号を取り込むための1個以上のマイクロフォン1041を含んでいてもよい。1つの構成において、マイクロフォン1041は、音響信号(例えば、音声、スピーチ)を電気的信号または電子的信号にコンバートするトランスデューサであってもよい。さらに、または、代わりに、ワイヤレス通信デバイス1033は、1個以上のスピーカ1043を含んでいてもよい。1つの構成において、スピーカ1043は、電気的信号または電子的信号を音響信号にコンバートするトランスデューサであってもよい。
ワイヤレス通信デバイス1033のさまざまなコンポーネントは、1つ以上のバスによって互いに結合されていてもよく、1つ以上のバスは、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含んでもよい。簡単にするために、さまざまなバスは、バスシステム1045として図10中で図示されている。
先の記載において、参照番号が、時には、さまざまな用語に関連して使用されている。用語が参照番号に関連して使用される場合、これは、図のうちの1つ以上において示されている特定の要素を指すことを意図していてもよい。用語が参照番号なく使用される場合、これは、いずれかの特定の図に限定することなく一般的に用語を指すことを意図していてもよい。
用語“決定する”は、幅広い、さまざまな動作を包含し、それゆえに、“決定する”は、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、調査すること、検索すること(例えば、表、データベースまたは別のデータ構造中を検索すること)、確認すること、および、これらに類似するものを含むことができる。また、“決定する”は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)、および、これらに類似するものを含むことができる。さらに、“決定する”は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、および、これらに類似するものを含むことができる。
句“〜に基づいて”は、特に明示しない限り、“〜だけに基づいて”を意味しない。言い換えれば、句“〜に基づいて”は、“〜だけに基づいて”および“〜に少なくとも基づいて”の両方を記述する。
ここで記述した機能を、プロセッサ読み取り可能媒体またはコンピュータ読み取り可能媒体上で1つ以上の命令として記憶してもよい。用語“コンピュータ読み取り可能媒体”は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる何らかの利用可能な媒体を指す。一例として、限定的ではないが、そのような媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、コンピュータまたはプロセッサによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含み得る。ここで使用するようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、および、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含んでいる。ここで、ディスク(disk)が通常、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。コンピュータ読み取り可能媒体は、有形および非一時的なものであってもよいことに注目すべきである。用語“コンピュータプログラムプロダクト”は、計算デバイスまたはプロセッサによって、実行し、処理し、または計算してもよいコードまたは命令(例えば、“プログラム”)と組み合わせた計算デバイスまたはプロセッサを指す。ここで使用するとき、“コード”は、計算デバイスまたはプロセッサによって実行可能な、ソフトウェア、命令、コードまたはデータを指してもよい。
ソフトウェアまたは命令はまた、送信媒体を通して送信してもよい。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイトから、サーバから、あるいは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚り対、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線や、無線や、マイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブル、ファイバ光ケーブル、撚り対、DSL、あるいは、赤外線や、無線や、マイクロ波のようなワイヤレス技術は、送信媒体の定義に含まれる。
ここで開示した方法は、記述した方法を達成するための1つ以上のステップまたは動作を含む。方法ステップおよび/または動作は、特許請求の範囲の範囲から逸脱せずに、互いに交換してもよい。すなわち、ステップまたは動作の特定の順序の明記がない限り、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用は、特許請求の範囲の範囲から逸脱せずに修正してもよい。
特許請求の範囲は、先に説明した正確な構成およびコンポーネントに限定されないことを理解すべきである。さまざまな修正、変更、およびバリエーションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、ここで記述したシステム、方法、および装置の、配置、動作、および詳細においてなされてもよい。
なお、以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]行列によりマッピングされたシーケンスを発生させる通信デバイスにおいて、
シーケンス発生回路と、
前記シーケンス発生回路に結合されているマッピング回路と、
前記マッピング回路に結合されている送信ブロックとを具備し、
前記マッピング回路は、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列をシーケンスに適用する通信デバイス。
[C2]前記第1の行列は、離散フーリエ変換(DFT)行列であるC1記載の通信デバイス。
[C3]前記第1の行列は、数式
にしたがって与えられ、
P 6×6 は、前記第1の行列であり、w=exp(−j2π/6)であるC1記載の通信デバイス。
[C4]前記シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであるC1記載の通信デバイス。
[C5]前記第1の行列は、5個または6個のストリーム上の6個のシーケンスに適用されるC1記載の通信デバイス。
[C6]前記マッピング回路は、第2の行列をパイロットシーケンスに適用し、前記第2の行列は、前記第1の行列の第1行の多数のレプリカを含むC1記載の通信デバイス。
[C7]前記通信デバイスは、アクセスポイントであるC1記載の通信デバイス。
[C8]前記通信デバイスは局であるC1記載の通信デバイス。
[C9]行列によりマッピングされたシーケンスを使用する通信デバイスにおいて、
受信ブロックと、
前記受信ブロックに結合されているチャネル推定回路とを具備し、
前記受信ブロックは、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信する通信デバイス。
[C10]前記第1の行列は、離散フーリエ変換(DFT)行列であるC9記載の通信デバイス。
[C11]前記第1の行列は、数式
にしたがって与えられ、
P 6×6 は、前記第1の行列であり、w=exp(−j2π/6)であるC9記載の通信デバイス。
[C12]前記シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであるC9記載の通信デバイス。
[C13]前記受信ブロックは、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する前記第1の行列にしたがってマッピングされている6個のシーケンスを受信するC9記載の通信デバイス。
[C14]前記受信ブロックは、第2の行列にしたがってマッピングされているパイロットシーケンスを受信し、前記第2の行列は、前記第1の行列の第1行の多数のレプリカを含むC9記載の通信デバイス。
[C15]前記通信デバイスは、アクセスポイントであるC9記載の通信デバイス。
[C16]前記通信デバイスは、局であるC9記載の通信デバイス。
[C17]前記チャネル推定回路は、前記シーケンスに基づいてチャネルを推定するC9記載の通信デバイス。
[C18]前記チャネル推定回路に結合されている送信機回路をさらに具備し、
前記送信機回路は、前記シーケンスに基づくチャネル推定を送信するC9記載の通信デバイス。
[C19]通信デバイス上で、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させるための方法において、
シーケンスを発生させることと、
−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列を前記シーケンスに適用することと、
前記シーケンスを送信することとを含む方法。
[C20]前記第1の行列は、離散フーリエ変換(DFT)行列であるC19記載の方法。
[C21]前記第1の行列は、数式
にしたがって与えられ、
P 6×6 は、前記第1の行列であり、w=exp(−j2π/6)であるC19記載の方法。
[C22]前記シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであるC19記載の方法。
[C23]前記第1の行列は、5個または6個のストリーム上の6個のシーケンスに適用されるC19記載の方法。
[C24]第2の行列をパイロットシーケンスに適用することをさらに含み、
前記第2の行列は、前記第1の行列の第1行の多数のレプリカを含むC19記載の方法。
[C25]前記通信デバイスは、アクセスポイントであるC19記載の方法。
[C26]前記通信デバイスは局であるC19記載の方法。
[C27]通信デバイス上で、行列によりマッピングされたシーケンスを使用するための方法において、
−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信することと、
チャネルを推定することとを含む方法。
[C28]前記第1の行列は、離散フーリエ変換(DFT)行列であるC27記載の方法。
[C29]前記第1の行列は、数式
にしたがって与えられ、
P 6×6 は、前記第1の行列であり、w=exp(−j2π/6)であるC27記載の方法。
[C30]前記シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであるC27記載の方法。
[C31]−1と乗算された少なくとも1つの列を有する前記第1の行列にしたがってマッピングされている6個のシーケンスが受信されるC27記載の方法。
[C32]第2の行列にしたがってマッピングされているパイロットシーケンスを受信することをさらに含み、
前記第2の行列は、前記第1の行列の第1行の多数のレプリカを含むC27記載の方法。
[C33]前記通信デバイスは、アクセスポイントであるC27記載の方法。
[C34]前記通信デバイスは、局であるC27記載の方法。
[C35]前記チャネルは、前記シーケンスに基づいて推定されるC27記載の方法。
[C36]前記シーケンスに基づくチャネル推定を送信することをさらに含むC27記載の方法。
[C37]命令を有する非一時的な有形のコンピュータ読み取り可能媒体を具備する、行列によりマッピングされたシーケンスを発生させるためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
前記命令は、
通信デバイスにシーケンスを発生させるためのコードと、
前記通信デバイスに、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列を前記シーケンスに適用させるためのコードと、
前記通信デバイスに前記シーケンスを送信させるためのコードとを含むコンピュータプログラムプロダクト。
[C38]前記第1の行列は、数式
にしたがって与えられ、
P 6×6 は、前記第1の行列であり、w=exp(−j2π/6)であるC37記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C39]前記シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであるC37記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C40]命令を有する非一時的な有形のコンピュータ読み取り可能媒体を具備する、行列によりマッピングされたシーケンスを使用するためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
前記命令は、
通信デバイスに、−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信させるためのコードと、
前記通信デバイスにチャネルを推定させるためのコードとを含むコンピュータプログラムプロダクト。
[C41]前記第1の行列は、数式
にしたがって与えられ、
P 6×6 は、前記第1の行列であり、w=exp(−j2π/6)であるC40記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C42]前記シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであるC40記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C43]行列によりマッピングされたシーケンスを発生させる装置において、
シーケンスを発生させる手段と、
−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列を前記シーケンスに適用する手段と、
前記シーケンスを送信する手段とを具備する装置。
[C44]前記第1の行列は、数式
にしたがって与えられ、
P 6×6 は、前記第1の行列であり、w=exp(−j2π/6)であるC43記載の装置。
[C45]前記シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであるC43記載の装置。
[C46]行列によりマッピングされたシーケンスを使用する装置において、
−1と乗算された少なくとも1つの列を有する第1の行列にしたがってマッピングされているシーケンスを受信する手段と、
チャネルを推定する手段とを具備する装置。
[C47]前記第1の行列は、数式
にしたがって与えられ、
P 6×6 は、前記第1の行列であり、w=exp(−j2π/6)であるC46記載の装置。
[C48]前記シーケンスは、超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)シーケンスであるC46記載の装置。