JP5755005B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、ショーツなどの下着に固定して使用する軽失禁パッド、生理用ナプキン、パンティーライナーなどの吸収性物品に関する。
軽失禁パッド、生理用ナプキン、パンティーライナーなどの吸収性物品として、吸収性本体の両側縁部に一対のウイングを延設し、両ウイングをショーツの外表面側に折り返して固定するようにした、ウイング付きの吸収性物品が知られている。たとえば、特許文献1〜3には、略逆台形の形状のウイング、すなわち、ウイングの固定端よりも自由端の方が、幅が大きくなっているウイングが開示されている。このようなウイングの形状により、着用中に吸収性物品に生ずるひずみが減少し、吸収性物品を下着に固定することによって着用者の足回りに下着がフィットしなくなるのを防止することができる。
特公平7−112481号公報 特開平11−192262号公報 特許第3279582号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載されているような従来の吸収性物品では、吸収性物品のウイングをショーツの外表面側に折り返すとき、ウイングの付け根よりも内側で吸収性物品が折れ曲がり、体液の横漏れが起きやすくなるという問題が生じる場合がある。
本発明は、吸収性物品を下着に固定するためにウイング部を下着の外表面側に折り返すとき、ウイング部の付け根よりも内側で吸収性物品が折れ曲がるのを抑制する吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を採用した。
すなわち、本発明は、長手方向と幅方向とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部と、本体部の両側縁から幅方向に延出する一対のウイング部とを含む吸収性物品であって、ウイング部は、ウイング部の長手方向の寸法が最も小さい寸法最狭部を、本体部の側縁と接するウイング部の付け根に対して幅方向外側の位置に有し、前記本体部の幅は、前記ウイング部の輪郭と前記本体部の側縁との交点から、長手方向外側に進むにしたがって増加する
本発明によれば、吸収性物品を下着に固定するためにウイング部を下着の外表面側に折り返すとき、ウイング部の付け根よりも内側で吸収性物品が折れ曲がるのを抑制することができる。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施態様の部分破断平面図である。 図2は、図1のA−A線断面を示す模式断面図である。 図3は、図1の吸収性物品の底面図である。 図4は、本発明の吸収性物品の一実施態様の変形例の部分破断平面図である。
以下、図面を参照して、本発明を説明するが、本発明は図面に記載されたものに限定されるものではない。
図1は本発明の吸収性物品の一実施態様の部分破断平面図であり、図2は図1のA−A線断面を示す模式断面図であり、図3はその吸収性物品の底面図である。吸収性物品1は、肌側に設けられた液体透過性の表面シート2、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シート3および該表面シート2と該裏面シート3との間に介在する液保持性の吸収体4を備える本体部5と、本体部5の両側縁6から幅方向に延出する一対のウイング部7とを含む。ウイング部7の着衣側に、粘着部21が設けられている。なお、図1および図3において、吸収性物品1の幅方向がX軸方向であり、長手方向がY軸方向である。
本体部5の形状は、長方形、楕円型、瓢箪型など、女性の身体およびショーツの形状に適合する形状であれば特に限定されない。外形の延べ寸法は、長手方向100〜500mmが好ましく、150〜350mmがより好ましい。また、短手方向は30〜200mmが好ましく、40〜180mmであることが好ましい。
表面シート2は、尿、経血などの体内からの液状排泄物を、その下に設けた吸収体4へ通過させる機能を有するとともに、裏面シート3との間に吸収体4を挟むことにより吸収体4を保持するためのものである。表面シート2は、その全部または一部が液透過性であり、液透過域は、多数の液透過孔が形成された樹脂フィルム、多数の網目を有するネット状シート、液透過性の不織布、または織布などで形成される。前記樹脂フィルムやネット状シートは、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などで形成されたものを使用できる。また不織布としては、レーヨンなどのセルロース繊維、合成樹脂繊維などから形成されたスパンレース不織布、前記合成樹脂繊維で形成されたエアースルー不織布などを用いることができる。また、素材として、ポリ乳酸、キトサン、ポリアルギン酸などの生分解性が可能な天然物を用いることもできる。また、多数の液透過孔を形成すると共に、シリコーン系やフッ素系の撥水性油剤を塗布して、その外面に体液が付着しにくいものとしてもよい。
表面シート2の目付は15〜100g/m2が好ましく、20〜50g/m2がより好ましい。目付が15g/m2以下だと表面強度が十分に得られず、使用中に破けるおそれがある。また100g/m2を超える場合、過度のごわつきが発現し、使用中に違和感を生じる。さらには、長時間使用の場合には、50g/m2を超えてしまうと、液体を表面シート2で保持してしまいベタベタした状態で維持され続け、不快に感じるようになってしまう。また、密度は0.12g/cm3以下で液透過性であれば特には限定されない。密度がこれ以上の場合、表面シート2の繊維間をスムーズに透過することが難しい。
表面シート2の全部または一部を構成する液透過性域が、多数の液透過性開孔が形成されたフィルムなどである開孔フィルムである場合は、開孔径は0.05mm以上3mm以下の範囲内、ピッチは、0.2mm以上10mm以下の範囲内、開孔面積率は、3%以上30%以下の範囲内であることが好ましい。
本発明の一実施形態の吸収性物品1は、表面シート2と吸収体4の間に、さらに第二の液透過性シートが設けられていてもよい。第二の液透過性シートは、表面シート2と類似の素材(たとえば不織布)のものであって、表面シート2よりも若干密度の高いものが用いられ、液はけ性を改善したり、液戻りしにくくしたりするために、設けることができる。
裏面シート3は、吸収体4に吸収された尿、経血などの液体が外へ漏れ出すのを防止する機能を有するものであり、そのような液体が外へ漏れ出すのを防止できる材料が使用される。また、液体は通さないが通気性のある素材とすることにより、着用時のムレを低減させることができ、着用時における不快感を低減させることが可能となる。このような材料としては、たとえば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などを主体とした液不透過性フィルム、通気性フィルム、スパンボンドなどの不織布の片面に液不透過性フィルムをラミネートした複合シートなどが挙げられる。好ましくは、疎水性の不織布、不透水性のプラスチックフィルム、不織布と不透水性プラスチックフィルムとのラミネートシートなどを用いることができる。また、耐水性の高いメルトブローン不織布を強度の強いスパンボンド不織布で挟んだSMS不織布でもよい。
吸収体4は、尿、経血などの液体を吸収して保持する機能を有するもので、嵩高であり、型崩れし難く、化学的刺激が少ないものであることが好ましい。たとえば、フラッフ状パルプもしくはエアレイド不織布と高吸収性ポリマー(SAP)とからなる吸収体を例示できる。フラッフ状パルプの代わりに、たとえば、化学パルプ、セルロース繊維、レーヨン、アセテートなどの人工セルロース繊維を例示できる。パルプなどの吸収性繊維は目付100〜800g/m2、高吸収性ポリマーの質量比は吸収性繊維を100%として30〜65%が好ましい。吸収性繊維と高吸収性ポリマーが全体に均一に分布した混合体を覆うティッシュなど液透過性の素材の目付は12〜30g/m2が好ましい。エアレイド不織布としては、たとえば、パルプと合成繊維とを熱融着させまたはバインダーで固着させた不織布を例示できる。高吸収性ポリマーは、水溶性高分子が適度に架橋した三次元網目構造を有するもので、30〜60倍の水を吸収するが本質的に水不溶性であり、一旦吸収された水は多少の圧力を加えても離水しないものであり、たとえば、デンプン系、アクリル酸系、アミノ酸系の粒子状または繊維状のポリマーを例示できる。吸収体の形状および構造は必要に応じて変えることができるが、吸収体の全吸収量は、吸収性物品としての設計挿入量および所望の用途に対応させる必要がある。また、吸収体のサイズや吸収能力などは用途に対応して変動される。
吸収体4は、上層吸収体層と下層吸収体層の2層で構成し、上層吸収体層を親水性シートと高吸収性ポリマーから形成していてもよい。親水性シートは、不織布、多孔性プラスチックスシートなどからなる親水性を有するシートである。不織布、多孔性プラスチックスシートなどの場合には、必要に応じて、親水処理が施される。また、不織布としては、例えば、スパンレース、スパンボンド、サーマルボンド、メルトブローン、ニードルパンチ、エアースルーなどの不織布が用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系などの合成繊維の他、レーヨンやキュプラなどの再生繊維、綿などの天然繊維を例示できる。上層吸収体層は、親水性シートの片側に高吸収性ポリマーが所定のパターンで散布され、別の親水性シートが高吸収性ポリマーを挟むように積層され、高吸収性ポリマーが散布されていない箇所で接合手段(例えば、ホットメルト接着剤を用いたヒートシール)によって接合されて、シート状に形成されている。高吸収性ポリマーは、ホットメルトなどの接着剤で親水性シートに固定されることが好ましいが、粉砕物のまま固定されずに親水性シートで覆われて存在してもよい。高吸収性ポリマーを挟む親水性シートは、1枚の親水性シートを折り返したものを接合してもよいし、上下で同じまたは異なる親水性シートを2枚用いて高吸収性樹脂を挟んで接合してもよい。上層吸収体層の形態として、親水性シートの端部および縁部は、中央部に向かって折り返して形成されていてもよい。折り返されることによって、吸収後過度に体圧が加わっても、膨潤した高吸収性ポリマーが上層吸収体層から飛び出る恐れをなくし、端部が折り返されることによって、シート材の目付が増えてより圧縮回復性が増す効果がある。下層吸収体層は、失禁パッド、生理用ナプキン、使い捨ておむつなどの吸収性物品において吸収体本体として使用される、従来から公知の吸収体材料で構成することができる。代表的な吸収性材料としては、吸収性繊維と高吸収性ポリマーを混合して含むものである。
本体部5の幅(X軸方向)は、ウイング部7の輪郭9と本体部5の側縁6との交点14から、長手方向(Y軸方向)外側に進むにしたがって増加するのが好ましい。これにより、ウイング部7の輪郭9と本体部5の側縁6との交点14における吸収体5の幅が、その交点14の長手方向周辺の幅に比べて小さくなるので、その交点14で本体部5を長手方向に折り曲げやすくなり、その結果、吸収性物品1を体に正しく装着しやすくなる。
ウイング部7は、吸収性物品1を下着に安定して固定するために吸収性物品1に設けられている。ウイング部7を下着の外面側に折り曲げた後、粘着部21を介して下着のクロッチ部に貼り付けることによって、吸収性物品1を下着に安定して固定することができる。ウイング部7が下着に固定されている下着のクロッチ部の通気性を良好にするために、ウイング部7には、不織布または通気不透液性プラスチックフィルムが使用されることが好ましい。また、ウイング部7を形成する材料として、裏面シート3または表面シート2を形成する材料として上述したものを使用することができる。ウイング部7を折り曲げやすくするため、およびウイング部7を下着に固定したときの装着感を良好にするため、ウイング部の材料には、低目付の材料を使用することが好ましい。
ウイング部7は、ウイング部7における吸収性物品1の長手方向(Y軸方向)の寸法が最も小さい寸法最狭部12を、本体部5の側縁6と接するウイング部7の付け根8に対して幅方向(X軸方向)外側の位置に有する。ウイング部7の付け根8を境界として吸収性物品1の剛性が大きく変わるので、ウイング部7は、付け根8で折り曲げやすくなる。また、ウイング部7は、吸収性物品1の長手方向の寸法が最も小さい寸法最狭部12でも折り曲げやすくなる。したがって、ウイング部7の折り曲げやすい部分が、付け根8以外に、付け根8の幅方向外側の位置にもう一つあるので、ウイング部7が付け根8で曲がるとき、ウイング部7の付け根8よりも幅方向内側に存在する本体部5が曲がるのを抑制することができる。吸収性物品1を下着に安定して固定したとき、本体部5が曲がっていると、体液の横漏れが起きやすくなるので、上述のように寸法最狭部12をウイング部7に形成することによって、体液の横漏れを抑制することができる。
また、ウイング部7の折り曲げやすい部分が、付け根8以外に、付け根8の幅方向外側の位置にもう一つあるので、ウイング部7を下着の外面側に折り曲げたときに生じる吸収性物品1のひずみが緩和される。さらに、吸収性物品1の製造工程において、治具を使用してウイング部7を折り畳むとき、ウイング部を折り畳むために使用する治具が、ウイング部7の輪郭9と本体部5の側縁6との交点14で引っかかりウイング部7が破れてしまうのを防止することができる。一方、上述の従来技術の吸収性物品では、ウイング部の寸法最狭部がウイング部の付け根と一致しているため、ウイング部を折り畳むために使用する治具が、ウイング部の輪郭と本体部の側縁との交点で引っかかりやすく、吸収性物品の製造工程において、ウイング部を折り畳むとき、ウイング部が破れてしまう場合がある。
さらに、ウイング部7は、付け根8と寸法最狭部12とで折り曲げやすいので、それに伴い、ウイング部7は、付け根8と寸法最狭部12との間でも折り曲げやすくなる。これにより、下着のクロッチ部の幅が本体部5の幅より少々広くても、付け根8と寸法最狭部12との間でウイング部7を折ることができ、安定した固定が可能になる。すなわち、寸法最狭部12が付け根8に対して幅方向外側にあることによって、ウイング部7の付け根8以外にも折り起点を作ることができるため、クロッチ部の幅が広い下着であっても、ウイング部7の折り位置を下着のクロッチ部に合わせやすくなり、使用時に下着が折りかえるなどの違和感を軽減させることもできる。
ウイング部7は、ウイング部7の付け根8側の幅狭領域32と、ウイング部7の幅方向(X軸方向)外側の幅広領域34とからなる。幅狭領域32の長手方向(Y軸方向)の寸法は、幅広領域34の長手方向の寸法よりも小さい。また、幅広領域34の形状は略矩形形状であることが好ましい。幅狭領域32は寸法最狭部12を有し、幅狭領域32の長手方向の寸法は、付け根8から寸法最狭部12に進むにしたがって減少し、寸法最狭部12から幅広領域34に進むにしたがって増加するのが好ましい。これにより、長手方向の寸法が大きい幅広領域34によって、吸収性物品1を下着に安定して固定することができ、長手方向の寸法が小さい幅狭領域32によって、ウイング部7が折り曲げられる部分を下着の股間部分のカーブに合わせることができる。また、上述のようなウイング部7の形状によって、吸収性物品1を着用しているとき、ウイング部7の輪郭9と本体部5の側縁6の交点14に力が集中するのを防止することができ、着用中にウイング部7がウイング部7の付け根8で本体部5からちぎれるのを防止することができる。また、着用時に一対のウイング部7を左右に引っ張ったとき、力を1点ではなく分散させることができるため、ウイング部7の強度確保のために、ウイング部7に高目付の材料を使用したり、ウイング部7にラミネート加工した材料を使用したりする必要がなくなる。結果として、ウイング部7に低目付の材料を使用することができる。低目付の材料をウイング部7に使用することによって、折りやすく、装着感が改善されたウイング部7を形成することができる。
なお、図4に示す吸収性物品1Aのように、ウイング部7Aの幅広領域34Aの形状を略楕円形状としてもよい。この場合も、幅広領域34Aによって、吸収性物品1Aを下着に安定して固定することができ、幅狭領域32Aによって、ウイング部7Aが折り曲げられる部分を下着の股間部分のカーブに合わせることができる。また、幅広領域34A全体が丸みを帯びており、角張った部分がないので、吸収性物品1Aの使用中にウイング部7Aの端が着用者にあたっても不快に感じることが少なくなる。
ウイング部7は、本体部5と別の部材である。ホットメルト型接着剤などの接着剤、熱シールなどを使用して、ウイング部7を形成するためのウイング部形成部材16を本体部5の着衣側に固定することによって、ウイング部7は形成される。なお、ウイング形成部材を表面シートおよび裏面シート、表面シートおよび吸収体、裏面シートおよび吸収体、または表面シート、裏面シートおよび吸収体で挟むことによって、ウイング部形成部材を本体部に固定してもよい。また、ウイング部は、本体部で用いている表面シートと裏面シートとを幅方向に延長して形成してもよいし、本体部を構成する部材と一体の部材で形成してもよい。たとえば、1枚のシートから裏面シートとウイング部との両方を含む形状を切り取って、裏面シートとウイング部とが一体につながった1枚の部材を形成してもよい。また、1枚のシートから表面シートとウイング部との両方を含む形状を切り取って、表面シートとウイング部とが一体につながった1枚の部材を形成してもよい。表面シートとウイング部、および/または裏面シートとウイング部が、一体のものである場合、ウイング部が本体部とつながった部分における本体部の側縁およびウイング部の付け根は、ウイング部の輪郭と本体部の側縁との交点と、その交点の長手方向に存在する、ウイング部の輪郭と本体部の側縁との交点とを結んだ直線を、本体部の側縁およびウイング部の付け根とみなす。
ウイング部7が不織布からできている場合、ウイング部7の繊維配向は、吸収性物品1の長手方向(Y軸方向)に直交していることが好ましい。これにより、ウイング部7における吸収性物品1の幅方向の強度を増加させることができ、ウイング部7が吸収性物品1からちぎれにくくすることができる。ここで、繊維配向とは、不織布の表面を見た場合に、繊維の流れ方向が繊維配向である。不織布について「繊維配向が長手方向である」とは、その不織布を構成する総繊維重量のうち、100%が長手方向Yに繊維配向されているものから、50%以上が長手方向Yに対して−45°〜+45°の範囲で繊維配向性を有するようにされているものまでのことをいう。不織布の繊維配向性の測定方法は、一般に用いられている測定方法を使用することができる。例えば、TAPPI標準法T481の零距離引張強さによる繊維配向性試験法に準じた測定方法とすることができる。また、簡易的な方法として、不織布の製造ライン方向(MD)とその直交方向(CD)との引張強度比(MD/CD)から繊維配向性を測定してもよい。簡易的測定方法の具体的な手順としては、SHIMADZU社製オートグラフ(AGS−G100N)の試験機を使用して、長さ200mm、幅50mmの試験片を、クロスヘッドスピード500mm/min、チャック間距離150mmの条件下で試験を行い、引張り時の最大荷重から引張強度を求めるとともに、最大荷重時の伸びから伸度を算出する。引張強度の比(MD/CD)が1より大きければ、不織布がMD方向に繊維配向性を持つ、ということが言える。
粘着部21は、吸収性物品1を下着のクロッチ部に固定する。粘着部21を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体などが挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂などが挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチルなどのモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
ウイング部7の着衣側に設けられている粘着部21は、下着の外側のクロッチ部にウイング部7を固定する。粘着部21は、寸法最狭部12よりも幅方向(X軸方向)外側に存在するのが好ましい。粘着部21が設けられている領域におけるウイング部7の剛性は高く、粘着部21が設けられていない寸法最狭部12におけるウイング部7の剛性は低いので、寸法最狭部12でウイング部7を折り曲げやすくなる。
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
本発明の吸収性物品は、失禁パッド、生理用ナプキン、パンティーライナーなどとして使用することができるが、とくに軽失禁パッドとして好適に使用できる。軽失禁パッドは生理用ナプキンに比べて長時間使用されることが多い製品なので、長時間使用することを考えた構成が必要であり、本発明の吸収性物品は、長時間安定してショーツなどの下着に固定できるので、軽失禁パッドにとくに好ましく用いられる。
1,1A 吸収性物品
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 本体部
6 本体部の側縁
7,7A ウイング部
8 ウイング部の付け根
9 ウイング部の輪郭
12 寸法最狭部
14 ウイングの輪郭と本体部の側縁の交点
16 ウイング部形成部材
21 粘着部
32,32A 幅狭領域
34,34A 幅広領域

Claims (4)

  1. 長手方向と幅方向とを有し、肌側に設けられた液体透過性の表面シート、着衣側に設けられた液体不透過性の裏面シートおよび該表面シートと該裏面シートとの間に介在する液保持性の吸収体を備える本体部と、前記本体部の両側縁から幅方向に延出する一対のウイング部とを含む吸収性物品であって、
    前記ウイング部は、前記ウイング部の長手方向の寸法が最も小さい寸法最狭部を、前記本体部の側縁と接する前記ウイング部の付け根に対して幅方向外側の位置に有し、
    前記本体部の幅は、前記ウイング部の輪郭と前記本体部の側縁との交点から、長手方向外側に進むにしたがって増加する吸収性物品。
  2. 前記ウイング部は、前記ウイング部の付け根側の第1の領域と、前記ウイング部の幅方向外側の第2の領域とからなり、
    前記第1の領域の長手方向の寸法は、前記第2の領域の長手方向の寸法よりも小さく、
    前記第2の領域の形状は略矩形形状であり、
    前記第1の領域は前記寸法最狭部を有し、
    前記第1の領域の長手方向の寸法は、前記付け根から前記寸法最狭部に進むにしたがって減少し、前記寸法最狭部から前記第2の領域に進むにしたがって増加する請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記ウイング部の着衣側に、粘着部が設けられ、
    前記粘着部は、前記寸法最狭部よりも幅方向外側に存在する請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記ウイング部が不織布で形成されている場合、前記ウイング部の繊維配向の方向は、長手方向に対して直交する請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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