JP5746077B2 - 表示装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本開示は、表示装置および電子機器に関する。
パララックスバリアやレンチキュラレンズなどを用いて光を空間的に分離し、表示される画像を複数の視点画像に分割して観察者に呈示する技術が知られている。かかる技術は、例えば、観察者の左右の眼に視差を与えた画像を呈示する立体表示装置や、観察方向によって異なる画像を表示する指向性表示装置などに利用されている。
こうした表示装置において、パララックスバリアやレンチキュラレンズを、液晶などを用いて電子的に構成する技術も知られている。こうした技術は、例えば特許文献1などに記載されている。このようにすることで、例えば、パララックスバリアやレンチキュラレンズのピッチや方向などを自由に調整することができるという利点がある。
特開2011−257619号公報
上記のような表示装置では、例えば光の波長分散による色収差が発生する場合がある。光の屈折率は波長によって異なるため、例えばレンチキュラレンズを用いる場合、各色の光で焦点距離が異なる。それゆえ、画素部分に焦点距離が合う色とそうでない色とが生じ、観察される画像に特定の色が強く現れる場合がある。このような現象は、色づきとも呼ばれ、観察される画像の画質を劣化させる。
そこで、本開示では、光を空間的に分離させる光学素子によって発生する画像の色づきを低減させることが可能な、新規かつ改良された表示装置および電子機器を提案する。
本開示によれば、表示面に配置される画素によって画像を表示する表示素子と、上記各画素に対応する光を空間的に分離させる光学素子とを含み、上記画素を構成する複数の色のそれぞれに対応する実質的な開口幅、上記光学素子による上記表示面における集光幅が大きい色ほど大きく設定される表示装置が提供される。
また、本開示によれば、表示面に配置される画素によって画像を表示する表示素子と、上記各画素に対応する光を空間的に分離させる光学素子とを含み、上記画素を構成する複数の色のそれぞれに対応する実質的な開口幅、上記光学素子による上記表示面における集光幅が大きい色ほど大きく設定される表示装置を有する電子機器が提供される。
各色の実質的な開口幅に差を設けることによって、各色の光の強度を制御することが可能である。これによって、各色の光が光学素子を通過することによって生じる集光幅の差に起因する光の強度の差を補正することができる。その結果として、観察される画像では、色づきが少ない良好な画質を実現することができる。
以上説明したように本開示によれば、光を空間的に分離させる光学素子によって発生する画像の色づきを低減させることができる。
本開示の第1の実施形態に係る表示装置の構成を概略的に示す図である。 レンチキュラレンズを用いる表示装置における色づきの発生原理について説明するための図である。 本開示の第1の実施形態に係る表示装置における色づき抑制のための構成の第1の例について説明するための図である。 本開示の第1の実施形態に係る表示装置における色づき抑制のための構成の第2の例について説明するための図である。 本開示の第1の実施形態に係る表示装置における色づき抑制のための構成の第3の例について説明するための図である。 本開示の第1の実施形態の変形例における色づき抑制のための構成例について説明するための図である。 本開示の第2の実施形態に係る表示装置の構成を概略的に示す図である。 パララックスバリアを用いる表示装置における色づきの発生原理について説明するための図である。 図8の例における光の回折現象について説明するためのグラフである。 本開示の第2の実施形態に係る表示装置における色づき抑制のための構成の例について説明するための図である。 本開示の第2の実施形態の変形例における色づき抑制のための構成例について説明するための図である。 本開示の実施形態に係る表示装置を有する電子機器の外観を示す図である。 本開示の実施形態に係る表示装置を有する電子機器の外観を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.表示装置の概略構成
1−2.色づきの発生原理
1−3.色づき抑制のための構成例
1−4.変形例
1−5.実施形態のまとめ
2.第2の実施形態
2−1.表示装置の概略構成
2−2.色づきの発生原理
2−3.色づき抑制のための構成例
2−4.変形例
2−5.実施形態のまとめ
3.電子機器に係る実施形態
4.本開示の他の実施形態
5.補足
(1.第1の実施形態)
(1−1.表示装置の概略構成)
まず、図1を参照して、本開示の第1の実施形態に係る表示装置の概略的な構成について説明する。図1は、本開示の第1の実施形態に係る表示装置の構成を概略的に示す図である。
図1を参照すると、表示装置100は、LCD(Liquid Crystal Display)110と、液晶レンズ120とを含む。表示装置100は、視差を有する視点画像を観察者の左右の眼に呈示する立体表示装置である。なお、表示装置100の構成は、例えば、位置が異なる複数の観察者にそれぞれ異なる視点画像を呈示する指向性表示装置にも容易に応用することが可能である。つまり、以下で説明する立体表示装置に係る実施形態と同様にして、指向性表示装置に係る実施形態も実現することが可能である。
LCD110は、偏光板111,115と、端子基板112と、液晶層113と、カラーフィルタ基板114とを含む。LCD110は、表示面に配置される画素によって画像を表示する表示素子の一例である。端子基板112上には、TFT(Thin Film Transistor)と透明な画素電極とが配置され、カラーフィルタ基板114側に形成された透明な共通電極との間で液晶層113に電圧を印加する。これによって、カラーフィルタ基板114に形成されたカラーフィルタの各色に対応する領域ごとにバックライト(図示せず)からの光の透過が制御され、各画素の色が表現される。
液晶レンズ120は、端子基板121と、液晶層122と、対向基板123とを含む。液晶レンズ120は、表示素子の各画素に対応する光を空間的に分離させる光学素子の一例である。端子基板121上に配置された透明電極は、対向基板123側に配置された透明電極との間で液晶層122に電圧を印加して、液晶層122の光の屈折率を領域ごとに変化させる。これによって、液晶層122には等価的にレンチキュラレンズと同様のレンズ効果が発生し、LCD110の各画素に対応する光が空間的に分離され、表示される画像が立体画像の表示のための2つの視点画像に分割される。なお、このレンチキュラレンズの主点が位置する面を、以下ではレンズ機能面ともいう。
(1−2.色づきの発生原理)
次に、図2を参照して、レンチキュラレンズを用いる表示装置における色づきの発生原理について説明する。図2は、レンチキュラレンズを用いる表示装置における色づきの発生原理について説明するための図である。
なお、以下の同様の図では、別途の言及がない限り、光学素子に含まれる光機能素子の延在方向に交差する方向での表示装置の断面図を示す。光学素子がレンチキュラレンズである場合、個々のシリンドリカルレンズが光機能素子にあたる。従って、図2〜図5では、これらのシリンドリカルレンズの延在方向に交差する方向での表示装置の断面図が示される。
また、本明細書において、「開口幅」または「集光幅」という場合の「幅」は、上記の光機能素子の延在方向に交差する方向での寸法を意味する。例えば、光学素子がレンチキュラレンズであったり、パララックスバリアであったりする場合、レンチキュラレンズであればシリンドリカルレンズが、パララックスバリアであればスリット(透過部分)が、特定の方向に延在している。従って、この延在方向に交差する方向の寸法として「幅」を定義することが可能である。なお、光学素子が、複数の方向にレンズが配列されるレンズアレイであるような場合、上記の「幅」は、「面積」と言い換えられてもよい。
図2を参照すると、液晶レンズ120の液晶層122によって等価的に実現されるシリンドリカルレンズ122Lを通過するR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色の光は、それぞれLCD110の液晶層113付近に焦点をもつ。しかしながら、各色の光の間では波長が異なるため、シリンドリカルレンズ122Lにおける屈折率も異なる。それゆえ、シリンドリカルレンズ122Lにおける各色の光の焦点距離は、わずかながら異なる。
(a)に示されるように、この例では、液晶レンズ120の液晶層122と、LCD110の液晶層113との間の距離が、G(緑色)の光のシリンドリカルレンズ122Lにおける焦点距離に整合するように、LCD110と液晶レンズ120とが配置される。それゆえ、焦点距離がG(緑色)の光よりも長いR(赤色)の光の焦点は、液晶レンズ120側から見てLCD110の表示面よりも奥に位置する。一方、焦点距離がG(緑色)の光よりも短いB(青色)の光の焦点は、液晶レンズ120側から見てLCD110の表示面よりも手前に位置する。従って、各色の光では、表示面における集光幅Wが異なる(Wg(緑色)<Wb(青色)<Wr(赤色))。
ここで、図示されているように、カラーフィルタ基板114に形成されるカラーフィルタにおける画素の実質的な開口幅Tが、各色のサブ画素114R,114G,114Bで同じであるものとする(Tr(赤色)=Tg(緑色)=Tb(青色))。そうすると、各色の光の強度プロファイルでは、(b)に示されるように、正面以外の観察位置では各色の間での差が大きくなる。より具体的には、正面以外の観察位置では、G(緑色)がより強く、R(赤色)がより弱く観察される。従って、このような表示装置で観察される立体画像には、多くの場合に色づきが発生することになる。
なお、レンズ機能面と表示面との間の距離は、例えばLCD110と液晶レンズ120との間に介されるスペーサによって調整することが可能である。従って、後述するように、この距離をB(青色)またはR(赤色)の光の焦点距離に整合させることもできる。しかしながら、この距離を他の色の光の焦点距離に合わせて調整したとしても、表示面における各色の光の集光幅Wが異なる以上、各色の画素の実質的な開口幅Tが同じであれば上記の例と同様にして色づきが発生してしまう。
(1−3.色づき抑制のための構成例)
次に、図3〜5を参照して、本開示の第1の実施形態に係る表示装置における色づき抑制のための構成例について説明する。図3〜5は、それぞれ、本開示の第1の実施形態に係る表示装置における色づき抑制のための構成の第1〜第3の例について説明するための図である。
(第1の例)
図3を参照すると、(a)に示されるように、レンズ機能面と表示面との間の距離がG(緑色)の光のシリンドリカルレンズ122Lにおける焦点距離に整合するように、LCD110と液晶レンズ120とが配置される。上記で図2を参照して説明したように、この場合、表示面における各色の光の集光幅Wは、Wg(緑色)<Wb(青色)<Wr(赤色)になる。
さらに、この第1の例では、カラーフィルタ基板114に形成されるカラーフィルタにおける画素の実質的な開口幅Tが、Tg(緑色)<Tb(青色)<Tr(赤色)になるように設定される。これによって、画素の発光は、R(赤色)、B(青色)、G(緑色)の順で強くなる。かかる各色の開口幅Tは、レンズ機能面と表示面との距離が焦点距離に近く集光幅Wが小さい色ほど小さく設定されうる。つまり、表示装置100では、開口幅Tの差によって、集光幅Wの差が補正される。従って、各色の光の強度プロファイルは、(b)に示されるように、正面以外の観察位置でもほぼ均等になる。
なお、本実施形態のように、表示素子が透過型のディスプレイである場合、画素の実質的な開口幅Tは、例えばカラーフィルタにおける各色の開口幅のように、ディスプレイにおいて各色の光を透過させる領域の幅によって規定されうる。なお、ここで「実質的な開口幅」という用語は、「開口」が必ずしも物理的な開口、つまり空間が貫通している部分を意味するのではなく、光学的な開口、つまり遮光部分に囲繞された光の透過部分を意味することを示す。
(第2の例)
図4を参照すると、(a)に示されるように、レンズ機能面と表示面との間の距離がB(青色)の光のシリンドリカルレンズ122Lにおける焦点距離に整合するように、LCD110と液晶レンズ120とが配置される。それゆえ、焦点距離がB(青色)の光よりも長いG(緑色)の光の焦点は、液晶レンズ120側から見てLCD110の表示面よりも奥に位置する。焦点距離がG(緑色)の光よりも長いR(赤色)の光の焦点は、それよりもさらに奥に位置する。従って、表示面における各色の光の集光幅Wは、Wb(青色)<Wg(緑色)<Wr(赤色)になる。
これに対応して、この第2の例では、カラーフィルタ基板114に形成されるカラーフィルタにおける画素の実質的な開口幅Tが、Tb(青色)<Tg(緑色)<Tr(赤色)になるように設定される。これによって、画素の発光は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の順で強くなる。ここでも、各色の開口幅Tは、レンズ機能面と表示面との距離が焦点距離に近く集光幅Wが大きい色ほど小さく設定されうる。つまり、表示装置100では、開口幅Tの差によって、集光幅Wの差が補正される。従って、各色の光の強度プロファイルは、(b)に示されるように、正面以外の観察位置でもほぼ均等になる。
(第3の例)
図5を参照すると、(a)に示されるように、レンズ機能面と表示面との間の距離がR(赤色)の光のシリンドリカルレンズ122Lにおける焦点距離に整合するように、LCD110と液晶レンズ120とが配置される。それゆえ、焦点距離がR(赤色)の光よりも短いG(緑色)の光の焦点は、液晶レンズ120側から見てLCD110の表示面よりも手前に位置する。焦点距離がG(緑色)の光よりも短いB(青色)の光の焦点は、それよりもさらに手前に位置する。従って、表示面における各色の光の集光幅Wは、Wr(赤色)<Wg(緑色)<Wb(青色)になる。
これに対応して、この第3の例では、カラーフィルタ基板114に形成されるカラーフィルタにおける画素の実質的な開口幅Tが、Tr(赤色)<Tg(緑色)<Tb(青色)になるように設定される。これによって、画素の発光は、B(青色)、G(緑色)、R(赤色)の順で強くなる。ここでも、各色の開口幅Tは、レンズ機能面と表示面との距離が焦点距離に近く集光幅Wが大きい色ほど小さく設定されうる。つまり、表示装置100では、開口幅Tの差によって、集光幅Wの差が補正される。従って、各色の光の強度プロファイルは、(b)に示されるように、正面以外の観察位置でもほぼ均等になる。
(1−4.変形例)
次に、図6を参照して、本開示の第1の実施形態の変形例について説明する。図6は、本開示の第1の実施形態の変形例における色づき抑制のための構成例について説明するための図である。
図6を参照すると、本変形例では、液晶レンズ120の液晶層122によって等価的に実現されるレンチキュラレンズにおいてシリンドリカルレンズ122Lが延在する方向と、LCD120における画素の配列方向とが異なる。つまり、本変形例は、レンチキュラレンズの斜め配置の場合の例である。
図示された例では、上記の図3の例と同様に、レンズ機能面と表示面との間の距離がG(緑色)の光のシリンドリカルレンズ122Lにおける焦点距離に整合するように、LCD110と液晶レンズ120とが配置される。この場合、表示面における各色の光の集光幅W(図示せず)は、Wg(緑色)<Wb(青色)<Wr(赤色)になる。
これに対応して、本変形例でも、図3の例と同様に、カラーフィルタ基板114に形成されるカラーフィルタにおける画素の実質的な開口幅Tが、Tg(緑色)<Tb(青色)<Tr(赤色)になるように設定される。ただし、この場合、画素の開口幅Tは、レンチキュラレンズにおいてシリンドリカルレンズ122Lが延在する方向を基準にして設定されることが望ましい。つまり、画素の開口幅Tは、表示面における各色の光の集光幅Wと同じ方向を基準にして規定されることが望ましい。
上記の変形例のように、光学機能素子の延在方向を基準にして画素の実質的な開口幅を変更することによって、本実施形態は、光学機能素子の延在方向と画素の配列方向とが一致しない場合にも適用可能である。もちろん、上記の変形例は、上記の第2および第3の例のように、レンズ機能面と表示面との間の距離がG(緑色)以外の光の焦点距離に合わせて調整される場合にも適用可能である。
(1−5.実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第1の実施形態では、光学素子としてレンチキュラレンズが用いられる場合に、これによって生じる波長分散による各色の発色の差を補正するように、表示部における各色の開口幅が調整される。これによって、各色の強度プロファイルが均等化され、観察される画像における色づきが低減される。
なお、レンチキュラレンズは、上記の例のように液晶表示素子によって実現されるものであってもよいし、例えばガラスや樹脂などで形成される固定式のものであってもよい。ただし、液晶表示素子によるものの方が、材料自体の波長分散が大きいために、本実施形態の構成による効果はより顕著である。また、負の波長分散に応じて開口幅を調整することも可能であるため、上記の実施形態を回折型レンズに適用することも可能である。
レンチキュラレンズを用いる場合、表示面における各色の光の集光幅は、レンズ機能面と表示面との間の距離が、どの色の光の焦点距離に合わせて調整されるかによって異なる。例えば上記の第1〜第3の例のように、レンズ機能面と表示面との距離が焦点距離に近い色ほど開口幅を小さく設定することで、それぞれの場合に対応することが可能である。
また、本実施形態は、上記例のようにR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色によって画素が構成される場合に限らず、例えば4色以上の色によって画素が構成される場合にも適用可能である。この場合も、各色の画素の開口幅は、上記の例と同様に、各色の光の焦点距離に基づいて設定されうる。
(2.第2の実施形態)
(2−1.表示装置の概略構成)
続いて、図7を参照して、本開示の第2の実施形態に係る表示装置の概略的な構成について説明する。図7は、本開示の第2の実施形態に係る表示装置の構成を概略的に示す図である。
図7を参照すると、表示装置200は、LCD110と、パララックスバリア220とを含む。表示装置200は、視差を有する視点画像を観察者の左右の眼に呈示する立体表示装置である。なお、表示装置200の構成は、例えば、位置が異なる複数の観察者にそれぞれ異なる視点画像を呈示する指向性表示装置にも容易に応用することが可能である。つまり、以下で説明する立体表示装置に係る実施形態と同様にして、指向性表示装置に係る実施形態も実現することが可能である。
LCD110については、上記の第1の実施形態とほぼ同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
パララックスバリア220は、端子基板121と、液晶層222と、対向基板123と、偏光板224とを含む。パララックスバリア220は、表示素子の各画素に対応する光を空間的に分離させる光学素子の一例である。端子基板121上に配置された透明電極は、対向基板123側に配置された透明電極との間で液晶層222に電圧を印加して、液晶層222に光を透過させる透過部分と光を遮光する遮光部分とを表示させる。これによって、LCD110の各画素に対応する光が空間的に分離され、表示される画像が立体画像の表示のための2つの視点画像に分割される。なお、この透過部分と遮光部分とが表示される面を、以下ではバリア機能面ともいう。
(2−2.色づきの発生原理)
次に、図8および図9を参照して、パララックスバリアを用いる表示装置における色づきの発生原理について説明する。図8は、パララックスバリアを用いる表示装置における色づきの発生原理について説明するための図である。図9は、図8の例における光の回折現象について説明するためのグラフである。
図8を参照すると、LCD110を通過したR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色の光は、パララックスバリア220の液晶層222に表示されるバリア222Bの透過部分であるスリットaを通過する。このとき、各色の光の間では波長が異なるため、スリットaにおける回折の状態に差が生じる。
図9は、R(赤色;波長650nm)、G(緑色;波長550nm)、B(青色;波長450nm)の3色の光について、光の広がり(回折の度合い)と強度との関係を示す。なお、図9の例では、開口部の幅が50μm、開口部からスクリーン(光の観測面)までの距離が30cmである。グラフから明らかなように、回折現象は、より波長が長い光ほど大きく現れる。従って、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の順で光の広がりが大きくなる。かかる現象は、開口部の幅が狭くなるにつれて顕著になる。
それゆえ、図8の例でも、例えば表示装置の高精細化のために、数十μm程度であったスリットaの幅を更に狭くすると、バリア機能面と表示面との間、およびバリア機能面と観察位置との間での各色の光の回折状態の差が顕在化してくる。具体的には、R(赤色)の光の回折が最も大きく、B(青色)の光の回折が最も小さくなる。この結果、表示面における各色の光の集光幅Wは、Wb(青色)<Wg(緑色)<Wr(赤色)になる。
ここで、図示されているように、カラーフィルタ基板114に形成されるカラーフィルタにおける画素の実質的な開口幅Tが、各色のサブ画素114R,114G,114Bで同じであるものとする(Tr(赤色)=Tg(緑色)=Tb(青色))。そうすると、各色の光の強度プロファイルでは、(b)に示されるように、正面以外の観察位置では各色の間での差が大きくなる。より具体的には、正面以外の観察位置では、B(青色)がより強く、R(赤色)がより弱く観察される。従って、このような表示装置で観察される立体画像には、多くの場合に色づきが発生することになる。
(2−3.色づき抑制のための構成例)
次に、図10を参照して、本開示の第2の実施形態に係る表示装置における色づき抑制のための構成例について説明する。図10は、本開示の第2の実施形態に係る表示装置における色づき抑制のための構成の例について説明するための図である。
図10を参照すると、(a)に示されるように、カラーフィルタ基板114に形成されるカラーフィルタにおける画素の実質的な開口幅Tは、Tb(青色)<Tg(緑色)<Tr(赤色)になるように設定される。これによって、画素の発光は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の順で強くなる。かかる各色の開口幅Tは、光の波長が短いために回折の度合いが小さく、それゆえ集光幅Wが小さい色ほど小さく設定されうる。つまり、表示装置200では、開口幅Tの差によって、集光幅Wの差が補正される。従って、各色の光の強度プロファイルは、(b)に示されるように、正面以外の観察位置でもほぼ均等になる。
(2−4.変形例)
次に、図11を参照して、本開示の第2の実施形態の変形例について説明する。図11は、本開示の第2の実施形態の変形例における色づき抑制のための構成例について説明するための図である。
図11を参照すると、本変形例では、パララックスバリア220が、LCD110の表示面側ではなく、背面側に配置される。つまり、上記の構成例の表示装置200がフロントバリア型の立体表示装置であったのに対し、本変形例に係る表示装置はリアバリア型の表示装置である。
本変形例でも、観察者側にバリアを配置した場合と同様に、バリア機能面と表示面との間、およびバリア機能面と観察位置との間で、各色の光の間で回折状態の差が見られる。
そこで、本変形例でも、(a)に示されるように、カラーフィルタ基板114に形成されるカラーフィルタにおける画素の実質的な開口幅Tが、Tb(青色)<Tg(緑色)<Tr(赤色)になるように設定される。これによって、画素の発光は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の順で強くなる。かかる各色の開口幅Tは、上記の構成例と同様に、光の波長が短いために集光幅Wが小さい色ほど小さく設定されうる。つまり、表示装置200では、開口幅Tの差によって、集光幅Wの差が補正される。従って、各色の光の強度プロファイルは、(b)に示されるように、正面以外の観察位置でもほぼ均等になる。
(2−5.実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第2の実施形態では、光学素子としてパララックスバリアが用いられる場合に、これによって生じる波長分散による各色の発色の差を補正するように、表示部における各色の実質的な開口幅が調整される。これによって、各色の強度プロファイルが均等化され、観察される画像における色づきが低減される。
なお、パララックスバリアは、上記の例のように液晶表示素子によって実現されるものであってもよいし、例えばガラスや樹脂などで形成される固定式のものであってもよい。ただし、液晶表示素子によるものの方が、材料自体の波長分散が大きいために、本実施形態の構成による効果はより顕著である。また、図9を参照して説明したように、パララックスバリアのスリットの幅が狭くなるほど回折の影響は顕在化するため、本実施形態の構成による効果は大きくなる。
パララックスバリアを用いる場合、表示面における各色の光の集光幅は、原則的に各色の波長によって一意に定まる。そのため、各色の画素の実質的な開口幅は、光の波長が長い順に大きくなる。これは、上記のR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色の場合には限られず、4色以上の色によって画素が構成される場合にも同様である。この場合も、各色の画素の実質的な開口幅は、各色の光の回折特性から特定される、表示面における各色の集光幅に基づいて設定されうる。
また、本実施形態を、上記の第1の実施形態の変形例のように、パララックスバリアのスリットの延在の方向と画素の配列方向とが一致しない、いわゆる斜めバリアの場合に適用することも可能である。この場合、画素の開口幅Tは、表示面における各色の光の集光幅Wと同じ方向を基準にして規定されることが望ましい。
(3.電子機器に係る実施形態)
次に、図12および図13を参照して、電子機器にかかる本開示の実施形態の例について説明する。
図12は、本開示の実施形態に係る表示装置を有する電子機器の一例であるデジタルカメラの外観を示す図である。デジタルカメラ10は、撮像部11、操作部であるシャッターボタン12、および表示部13などを有する。表示部13は、上記の実施形態で説明されたような本開示の実施形態に係る表示装置を用いて実現される。なお、表示部13は、タッチスクリーンであってもよい。
図13は、本開示の実施形態に係る表示装置を有する電子機器の別の例である携帯電話(スマートフォン)の外観を示す図である。携帯電話20は、撮像部21、操作部である操作ボタン22、および表示部23などを有する。表示部23は、上記の実施形態で説明されたような本開示の実施形態に係る表示装置を用いて実現される。なお、表示部23は、タッチスクリーンであってもよい。
(4.本開示の他の実施形態)
上記の実施形態では、LCDを用いた表示装置の実施形態について説明したが、本開示の実施形態はこれには限られない。例えば、LCDに代えて有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの自発光型のディスプレイが用いられてもよい。このように、表示素子が自発光型のディスプレイである場合、画素の実質的な開口幅は、例えば下部電極と発光層との間の絶縁膜によって形成される開口部のように、ディスプレイにおける各色の発光領域の幅によって規定されうる。
(5.補足)
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)表示面に配置される画素によって画像を表示する表示素子と、
前記各画素に対応する光を空間的に分離させる光学素子と
を備え、
前記画素を構成する複数の色のそれぞれに対応する実質的な開口幅の差によって、前記光学素子によって生じる前記各色の間での前記表示面における集光幅の差が補正される表示装置。
(2)前記光学素子は、液晶表示装置である、前記(1)に記載の表示装置。
(3)前記光学素子は、レンチキュラレンズであり、
前記各色の前記レンチキュラレンズにおける焦点距離の差によって生じる前記集光幅の差が、前記開口幅の差によって補正される、前記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)前記開口幅は、前記各色のうち、前記光学素子の機能面と前記表示面との距離が前記焦点距離に近い色ほど小さく設定される、前記(3)に記載の表示装置。
(5)前記光学素子は、パララックスバリアであり、
前記各色の前記パララックスバリアの開口部における回折度の差によって生じる前記集光幅の差が、前記開口幅の差によって補正される、前記(1)または(2)に記載の表示装置。
(6)前記開口幅は、前記各色のうち、光の波長が短い色ほど小さく設定される、前記(5)に記載の表示装置。
(7)前記表示素子は、透過型ディスプレイであり、
前記開口幅は、前記透過型ディスプレイにおいて前記各色の光を透過させる領域の幅によって規定される、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の表示装置。
(8)前記表示素子は、自発光型ディスプレイであり、
前記開口幅は、前記自発光型ディスプレイにおける前記各色の発光領域の幅によって規定される、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の表示装置。
(9) 表示面に配置される画素によって画像を表示する表示素子と、
前記各画素に対応する光を空間的に分離させる光学素子と
を含み、
前記画素を構成する複数の色のそれぞれに対応する実質的な開口幅の差によって、前記光学素子によって生じる前記各色の間での前記表示面における集光幅の差が補正される表示装置
を備える電子機器。
100,200 表示装置
110 LCD
113 液晶層
114 カラーフィルタ基板
114R,114G,114B サブ画素
120 液晶レンズ
122,222 液晶層
122L シリンドリカルレンズ
220 パララックスバリア
222B バリア
10,20 電子機器

Claims (9)

  1. 表示面に配置される画素によって画像を表示する表示素子と、
    前記各画素に対応する光を空間的に分離させる光学素子と
    を備え、
    前記画素を構成する複数の色のそれぞれに対応する実質的な開口幅、前記光学素子による前記表示面における集光幅が大きい色ほど大きく設定される表示装置。
  2. 前記光学素子は、液晶表示装置である、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記光学素子は、レンチキュラレンズであり、
    前記開口幅は、前記各色の前記レンチキュラレンズにおける焦点距離の差によって生じる前記集光幅の差に基づいて設定される、請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記開口幅は、前記焦点距離が前記光学素子の機能面と前記表示面との距離に近い色ほど小さく設定される、請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記光学素子は、パララックスバリアであり、
    前記開口幅は、前記各色の前記パララックスバリアの開口部における回折度の差によって生じる前記集光幅の差に基づいて設定される、請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記開口幅は、光の波長が短い色ほど小さく設定される、請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記表示素子は、透過型ディスプレイであり、
    前記開口幅は、前記透過型ディスプレイにおいて前記各色の光を透過させる領域の幅によって規定される、請求項1に記載の表示装置。
  8. 前記表示素子は、自発光型ディスプレイであり、
    前記開口幅は、前記自発光型ディスプレイにおける前記各色の発光領域の幅によって規定される、請求項1に記載の表示装置。
  9. 示面に配置される画素によって画像を表示する表示素子と、
    記各画素に対応する光を空間的に分離させる光学素子と
    含み、
    記画素を構成する複数の色のそれぞれに対応する実質的な開口幅、前記光学素子による前記表示面における集光幅が大きい色ほど大きく設定される表示装置
    を備える電子機器。
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