JP5724561B2 - 反射型光学素子 - Google Patents
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Description
小反射面が凹面の場合の曲率半径r2≦2・L1・m1/(L1+m1)
小反射面が凸面の場合の曲率半径r2≦2・L1・m2/(L1+m2)
曲率半径r2e=(d2e/d2)・(r2/cos 2 θ)
ただし、m1=d2・L2/(d3+d2)、m2=d2・L2/(d3−d2)、L1は光源と反射面の間の距離、L2は反射面と照射エリアの間の距離、d2eは前記面E内での前記小反射面の幅、θは前記面Eにおける反射面での反射角である。
図1は、本実施形態に係る照明システム1の模式図である。
照明システム1は、所定の大きさの照射エリア4に光を照射して当該照射エリア4を照度ムラなく均一に、なおかつ照射エリア4のエッジのボケを抑えて照明するものであり、光源6と、この光源6の光を反射する反射型光学素子たる反射鏡8とを備えている。
反射鏡8は、光源6の光軸K上に傾斜角α(図示例では45°)で配置され、光源6から入射する光を略直角に光路を折り曲げて対面する照射面3を所定の大きさの照射エリア4で照明する。
反射鏡8は、図2に示すように、板状の基体30を有し、当該基体30の表面側の一面に多数の小反射面32を設けて主たる反射面31が構成されている。
小反射面32はそれぞれ、所定の曲率半径r2を有する球面の凹面反射面を構成し、それぞれが同一箇所及び同一寸法の照射エリア4を狙って反射光を照射する。これにより、各小反射面32の反射光20が照射エリア4で重畳されることで、図3に示すように、照射エリア4での照度分布が一様となり照度ムラを解消される。換言すれば、多数の小反射面32のそれぞれがフライアイレンズにおける微小レンズと光学的に同様の機能を備えることで、かかる反射鏡8が光インテグレータとして機能する。
そこで本実施形態では、小反射面32のそれぞれを、基体30の一面に隙間無く配置可能な平面視多角形状(本実施形態では矩形状:図2参照)としている。これにより、光源6の出力光5を効率良く反射して照射エリア4の照度を高めることができ、シャープな照射エリア4が造られる。
なお、照射エリア4の形状によっては、基体30の一面に隙間無く小反射面32を設けることができない。この場合には、当該隙間となる箇所に無反射加工や光を散らす加工を施すことで、照射エリア4のエッジのボケを抑制しても良い。
そこで本実施形態では、図2に示すように、基体30の一面を、照射面3で焦点を結ぶ球面鏡の曲率半径r1を持つ凹面としている。
これにより、各小反射面32の照射面での照射エリア4の位置ズレが抑えられ、照射エリア4のエッジでのボケがより効果的に抑えられ明瞭にすることができる。
すなわち、図4に示すように、反射鏡8に入る光束の起点もしくは等価的に1点と見なされる光源6の位置をA、反射鏡8の位置をB、照射エリア4の位置(すなわち照射面の位置)をCとする。また、反射鏡8、小反射面32及び照射エリア4の平面視形状は正方形であって、それぞれの1辺の長さがd1、d2、及びd3とする。また、光源6と反射鏡8の間の距離をL1、反射鏡8と照射面までの距離をL2とする。
なお、小反射面32は反射鏡8の一面を縦横に隙間無く配置して設けられており、反射鏡8、小反射面32、及び照射エリア4の縦及び横は共に同じ方向を向き、以下では、これらの縦の方向を鉛直方向、横の方向を水平方向と定義する。
基体30の曲率半径r1は、反射面31に小反射面32が設けられていない場合に光源像を照射エリア4に結像する当該反射面31の曲率であって、反射鏡8、光源6、及び照射エリア4の距離によって決まり次式(1)のように規定される。この基体30の曲率半径r1の曲率の面に、各小反射面32の輪郭の頂点を合わせて配置して上記反射面31が構成されている。
一方、光源6が虚像(すなわちL1<0)であって、距離L1と距離L2が等しい場合には、式(1)の分母がゼロとなることから曲率半径r1は無限大となり、略平面となる。
また光源6が虚像(すなわちL1<0)であって、距離L1の絶対値が距離L2より大きい場合には、式(1)に基づき曲率半径r1は負の値となることから、図5(B)に示すように、反射鏡8の反射面31の曲率形状は光源6からみて凸面となる。
すなわち、曲率半径r1においては、製造上の観点より略平面ではなく完全に平面にて実施する場合もあり、また反射角度と光源の大きさ等の関係より照射エリア4のエッジのボケを隅部で小さくするために、式(1)で計算される値より小さい場合もある。
曲率半径r2においては、式(1)で計算された値よりも曲率半径r1が小さい場合や平面である場合、光源6が大きさを持つ観点から照射エリア4での実行的な照度ムラを抑えるため、式(3)、(5)で計算される値より小さく設定することで、これら式(3)、(5)の等号が不等号(≦)となることもある。
この面E内において、反射鏡8での反射角θ(主軸入射光Pに対する反射光Qの角度2θの2分の1)と、面E内での小反射面32の幅d2eは、小反射面32の上記幅d2に対して次式(6)の関係を有し、或いは、面E内での小反射面32の曲率半径r2eは、上記式(5)で規定された上記の曲率半径r2に対して次式(7)の関係を有する。
今、入射光に対する反射光の角度2θ=90°とした場合、小反射面32の反射光Qの光束は反射方向(反射光Qの直進方向)に対し鉛直方向に1/cos45°≒1.41倍に伸張されて照射される。照射面で縦横同じ長さd3の照射エリア4とするには、上記式(6)に基づき面E内の幅d2eをcosθ倍小さくすれば良いが、反射鏡8全体としてみれば照射エリア4の寸法は、反射光Qの光束を45°で切った射影像で造られるため、鉛直方向が1/cos45°≒1.41倍だけ伸張されることを考慮すると、水平方向にも1/cosθだけ長くする必要がある。
このとき、反射鏡8に設ける小反射面32の数、すなわち1個の小反射面32の寸法(縦横の幅d2)については、実験やシミュレーションを通じて、照射面の照射エリア4での照度ムラが抑えられる数値を求めることで決定される。
なお、上述したように、式(1)で求められる曲率半径r1が無限大となる場合には、反射面31を平面としても十分に近似できる。
また例えば図12に示すように、反射鏡8への入射光の入射角を90°以外としても良い。
次いで本発明の応用例について説明する。
図13は、本発明の応用例に係る照明システム100の模式図である。なお、同図において、図1で説明した部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
照明システム100は、高温環境室2の壁面9の所定の大きさの照射エリア4に光を照射して当該照射エリア4を照度ムラなく均一に、なおかつ照射エリア4のエッジのボケを抑えて照明するものである。
高温環境室2は、例えば材料生成や加工、或いは各種の化学反応が行われることで、通常の透過型光学素子の耐熱性を上回るほどに室内温度が上昇する部屋である。この高温環境室2の一面には、室内を室外から観察するための耐熱性の観察窓10が設けられている。
また反射鏡8は、高温環境室2の室内温度に対して耐熱性を有する材料で製造されており、高温環境室2の中であって、観察窓10から導入される出力光5を壁面9に向けて反射する位置、すなわち本応用例では、光源6の光軸K上に45°の傾斜角αで配置される。これにより、反射鏡8は、観察窓10から導入されて入射する出力光5を略直角に光路を折り曲げて対面する壁面9に向けて反射し、当該壁面9を所定の大きさの照射エリア4で照明する。
さらに、反射鏡8にあっては、基体30や小反射面32の材料の選択の幅が透過型光学系に比べて広く、高耐熱性材を用いることで高温環境下での使用が可能となり、また、金属の鋳型などによる大量生産が可能でコスト低減に効果が高い。
特に、複数の小反射面32のそれぞれが同一の照射エリア4を照射するため、各小反射面32の表面にネジ等を通して基体30に取り付けても、当該ネジ等による影の発生を抑えることができる。
また、照射エリア4の形状を小反射面32の形状で規定できるため、投光器やプロジェクタ装置にも応用することができ、また例えば、建物外部から光を導入し屋内の壁面を照明する光ダクトに応用することもできる。
そこで、インテグレータレンズのような透過型光学素子を用いた場合、例えば建物の壁面や看板等の大面積を照明する大型の投光器に適用しようとすると、照射面積に比例して透過型光学素子が大きくなり重量、コストの面から実用的とは言い難いものであった。
これに対して、本発明に係る反射鏡8によれば、安価な金属製反射板で小反射面32を形成し、当該金属製反射板を多数個基体30の一面の上に並べて配置することにより、照度むらが少なく所定の範囲からの漏光が少ない照明を容易に実現できる。
2 高温環境室
3 照射面
4 照射エリア
5 出力光
6 光源
8 反射鏡(反射型光学素子)
20 反射光
30 基体
31 反射面
32 小反射面
r1 基体の曲率半径
r2、r2e 小反射面の曲率半径
Claims (2)
- 光源の光を反射する所定曲率半径の複数の球面の小反射面を、所定大きさの照射エリアに焦点を結ぶ曲率の面に、それぞれの輪郭の頂点を合わせて並べた反射面を備え、
前記小反射面のそれぞれが前記照射エリアで反射光を重畳させ、
前記小反射面、及び前記照射エリアは、それぞれ幅d2、及びd3の平面視同一形状の四角形であり、
前記小反射面は、
曲率半径r2、及び、前記反射面からみて主軸入射光とその反射光を含む面Eとの交線の曲率半径r2eが、それぞれ以下の式で示される
ことを特徴とする反射型光学素子。
小反射面が凹面の場合の曲率半径r2≦2・L1・m1/(L1+m1)
小反射面が凸面の場合の曲率半径r2≦2・L1・m2/(L1+m2)
曲率半径r2e=(d2e/d2)・(r2/cos 2 θ)
ただし、m1=d2・L2/(d3+d2)、m2=d2・L2/(d3−d2)、L1は光源と反射面の間の距離、L2は反射面と照射エリアの間の距離、d2eは前記面E内での前記小反射面の幅、θは前記面Eにおける反射面での反射角である。 - 前記反射面に前記小反射面を隙間無く設けたことを特徴とする請求項1に記載の反射型光学素子。
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