JP5719068B2 - パケットゲートウェイユーザプレーンを実装する装置及び方法 - Google Patents

パケットゲートウェイユーザプレーンを実装する装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、発展型パケットコア(Evolved Packet Core:EPC)ゲートウェイのユーザプレーン(PGW−U)を実装する装置及び方法に関し、特に、移動通信のためのロングタームエボリューション(LTE)規格において、ネットワークエンティティであるパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)を仮想化する装置及び方法に関する。本発明は、PGW及びサービングゲートウェイ(SGW)が統合される場合のユーザプレーンの仮想化にも適用することができる。
PDNゲートウェイ(PGW)及びサービングゲートウェイ(SGW)は、発展型パケットコア(EPC)として知られる4G移動コアネットワークのための重要なネットワークエンティティである。PGWはユーザ機器(UE)に外部パケットデータネットワーク(PDN)への接続性を提供し、SGWは基地局への接続性を提供する。PGW及びSGWは別個のデバイスとして実装することもできるし、単一の物理デバイス内に実装することもできる。従来のモノリシックEPCゲートウェイデバイスは、同時に数百万ユーザにサービス提供し、これは通常、専用ハードウェアを有するマルチブレードサーバによって実施される。キャリアグレード可用性を実現するために、通常、双方向の冗長構成要素を用いてサービス障害を防ぐ。そのようなネットワークエンティティを購入、運用及び保守管理する支出は非常に高い。従来のPGW/SGWにおいて、制御プレーン(Cプレーン)機能及びユーザプレーン(Uプレーン)機能は同じエンティティ内に配置(collocate)される。コスト低減の目的のために、電気通信事業者は、そのようなネットワーク機能を専用ハードウェアから分離し、低コストのコモディティハードウェア、すなわち標準的なITサーバ上でその機能を展開することを目標としている。しかしながら、そのようなゲートウェイデバイスのためにCプレーンをUプレーンから分離し、低コストのハードウェア上でUプレーンパケットの処理を実施することは、サーバごとの処理能力が限られていることに起因して簡単でない。
したがって、標準的なITハードウェアを用いてそのようなPGWのデータプレーン処理部を実装し、そのようなデータプレーン処理部と適切な制御プレーンとのインタラクションを達成することが望ましい。
図1は、関連する3GPP標準規格に従うロングタームエボリューション(LTE)の発展型パケットコア(EPC)のための基本アーキテクチャを示している。eNodeB(eNB)は、ユーザ機器(UE)とネットワークとの間の無線接続を提供する。全てのeNBは少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)に接続され、このMMEは、ネットワークにアタッチするUEのためのLTE関連制御プレーンシグナリング、例えばモビリティ機能及びセキュリティ機能を扱う。ユーザデータプレーンは、サービングゲートウェイ(SGW)及びPDNゲートウェイ(PGW)によって扱われる。図1は、SGW及びPGWが分離したシステムアーキテクチャを示しており、SGW及びPGWを相互接続するためのS5/S8インタフェースが定義されている。S5インタフェースは、SGWがホームネットワーク内にある非ローミングシナリオについて、又はSGW及びPGWの双方が訪問先ネットワーク内に位置するローミングシナリオについて定義される。S8インタフェースは、SGWが訪問先ネットワーク内にあり、PGWがホームネットワーク内にあるローミングシナリオにおいて用いられるS5インタフェースの一変形である。S5/S8インタフェースが内部インタフェースとなるようにSGW及びPGWを連結又は統合することも可能である。ゲートウェイネットワークエンティティの場合、移動通信をサポートするために実行される2種類の機能、すなわちCプレーン機能及びUプレーン機能が存在する。Cプレーン機能は、パス、トンネル及びモビリティ管理を担当し、Uプレーン機能は、移動ネットワーク及び外部パケットデータネットワーク(PDN)を通じてユーザデータパケットを搬送する。SGW及びPGWのような従来のEPCネットワークエンティティは、Cプレーン機能及びUプレーン機能が同じ物理ボックス内で結合される統合設計に従う。
クラウドコンピューティングシステムにおいてEPC制御プレーンを実装する方法が、特許文献1において取り上げられている。特許文献1において、第3世代ネットワークのEPCは分割アーキテクチャを有し、この分割アーキテクチャにおいて、3GネットワークのEPCの制御プレーンはクラウドコンピューティングシステム内にあり、クラウドコンピューティングシステムは、複数の制御プレーンモジュールを実行するコントローラを含み、その制御プレーンは、制御プレーンプロトコルを通してEPCのデータプレーンと通信する。特許文献1は、オープンフロー(OpenFlow)プロトコルへのGTPプロトコルの拡張も提案している。1つの拡張は、カプセル化及びカプセル化解除を可能にする仮想ポートを定義するというものであり、別の拡張は、GTPトンネルエンドポイント識別子(TEID)を用いたフロールーティングを可能にするというものである。
特許文献2は、移動通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))及び3Gにおけるゲートウェイノードのためのリソースプールモデルを提案しており、通信ネットワーク内の複数のネットワークリソースから或るネットワークリソースを選択する方法及び装置が提示されている。特許文献2の主な焦点は、ネットワークリソース選択エンティティを設計することであり、このネットワークリソース選択エンティティは、端末からネットワークリソースへの要求を受信し、次に、少なくとも1つのネットワークノードから、ネットワークリソースに関係するデータを検索する。特許文献2によって提案される解決策は、ネットワークにおけるキー情報を監視し、ドメインネームサーバー(DNS)の応答を動的に変更して、或る特定のネットワークエンティティに要求を向ける。特許文献2及び本発明について、特許文献2は、進化型DNSにおいて選択ノードを追加することによってリソースプーリングを可能にする新たな方法を目標とすることである。しかしながら、特許文献2は、移動ネットワーク内のPGWとしての役割を果たすITサーバの性能限界を克服する方法としてリソースプールモデルを用いることを構想していない。
更なる従来技術が、L. Andriantsiferana、M. C. Centemeri、J. R. Iyer、W.-l. Tsao及びK. Viswanathによる特許文献3「Load balancing network access requests」、T. Jokiaho、M. Latvala、S. Ni、M. Panhelainen及びV.-P. Takalaによる特許文献4「Load balancer for multiprocessor platforms」、並びにK. Chowdhury、A. Gibbs及びR. Koodliによる特許文献5「Dynamic load balancing in a communication network」に記載されており、これらの全てが移動ネットワークにおける負荷分散メカニズム設計に焦点を当てている。特許文献3は、移動ネットワークにおいて負荷分散ユニットを用いて、複数の選択肢からゲートウェイを選択することを提案している。ローカルDNSを用いて、識別されたゲートウェイを有するリストが生成され、リスト内のゲートウェイのシーケンスは、様々な技法、例えばラウンドロビン(round-robin)を用いて形成することができる。ローカル負荷分散ユニットをローカルDNSに接続して、可能な選択肢を検索し、ゲートウェイを選択する。特許文献4は、負荷分散装置のマルチプロセッサプラットフォームを取り上げており、このマルチプロセッサプラットフォームは、電気通信ネットワーク内の共通の外部IPアドレスを有する複数のCPUノードからなるネットワーク要素の制御プレーントラフィックを分散させるように設計されている。この負荷分散装置において、着信GTP−CメッセージからTEID−C値が特定され、その値がゼロに等しくない場合、そのGTP−CメッセージをCPUノードに転送するのに用いられる。ゼロに等しい場合、GTP−Cメッセージのメッセージタイプ値が更に特定される。特許文献5は、他のネットワーク要素と共有することができる動的かつリアルタイムの負荷因子(CPU使用量、メモリ使用量、アクティブなセッション数及び着信データ負荷率等)を用いることによって、リソースプール(例えばMMEプール)からネットワークエンティティを選択する方法及びシステムを提案している。
米国特許出願第2012/0300615号 米国特許出願第2010/0291943号 米国特許第8046430号 欧州特許第1512073号 米国特許第8428610号
1つの実施形態では、パケットゲートウェイユーザプレーン(PGW−U)を実施する装置であって、それぞれがパケット処理ユニット(PPU)として動作する複数の処理構成要素を設定するコンフィギュレータであって、各PPUは、ベアラと呼ばれる或る特定数の並列セッションに対しPGWのユーザプレーン機能を実施する、コンフィギュレータと、外部パケットデータネットワーク(PDN)からのIPトラフィックを、或る特定のPPUにマッピングするダウンリンクスイッチと、GPRSトンネルプロトコル(GTP)トラフィックを或る特定のPPUにマッピングするアップリンクスイッチとを備え、前記コンフィギュレータは、特定のベアラに関するアップリンクトラフィック及びダウンリンクトラフィックが或る特定のPPUを通ってルーティングされるように、前記PPUと、前記アップリンクスイッチと、前記ダウンリンクスイッチとを設定するようになっている、装置が提供される。
これは、処理構成要素を、ネットワーキング能力を有する標準的なコンピュータデバイスを用いてコスト効率のよい方法で実施することができるという利点を有する。更なる利点は、処理要素数をスケーリングして、多数のベアラについてパケット処理を並列に扱うのに十分な数の処理リソースを提供することができることである。更なる利点は、可能なパケット変更を含むパケット処理が標準的なコンピュータデバイスによって実行され、スイッチ内で行われないので、アップリンクスイッチ及びダウンリンクスイッチをコスト効率のよい方法で実施することができることである。
別の実施形態では、前記ダウンリンクスイッチは、オープンフロー(OpenFlow)対応スイッチであり、該ダウンリンクスイッチは、着信IPトラフィックを、5タプルの情報に基づいてPPUにマッピングし、前記5タプル情報は、送信元IPアドレスと、宛先IPアドレスと、送信元ポート番号と、宛先ポート番号と、プロトコルIDとを含んでいる。
これは、ダウンリンクスイッチが、標準的なIPスイッチであるので、コスト効率のよい構成要素(通常の又は標準的なオープンフロー(OpenFlow)対応スイッチ)であり、スイッチによってパケット変更が実行されないので、パケットの転送においても効率的であるという利点を有する。更なる利点は、オープンフロー(OpenFlow)機能により、動作中にスイッチの転送動作を変更することが可能になることであり、これによって、より少ないコンピューティングデバイス又はより多くのコンピューティングデバイスを、処理を実行するように構成することができるので、PGWサービスのスケーラビリティを促進し、また、個々の処理構成要素が一時的にパケット処理に利用可能でなくなる可能性がある場合に、PGWサービスの回復力及び更新/保守管理機能もサポートする。
別の実施形態では、前記アップリンクスイッチは、着信IPパケットのペイロード内にあるGTPヘッダ内の所定のエリアから情報を読み出すオープンフロー(OpenFlow)対応スイッチであり、前記パケットは前記読み出し情報に従って転送される。
これは、標準的なオープンフロー(OpenFlow)対応スイッチがアップリンクスイッチとして動作するのに必要とする拡張機能が僅かしかないという利点を有する。なぜなら、拡張機能は、スイッチによって扱われる全てのIPパケットにおいてペイロードの僅かな部分のみを読み出すことしか必要とせず、特に、パケットは宛先PPUに転送される前に変更される必要がないためである。
別の実施形態では、前記GTPヘッダ内の所定のエリアから読み出された情報はトンネルエンドポイント識別子TEIDである。
これは、TEIDが、更なる処理中にハードウェアによって効率的に読み出し、扱うことができるコンパクトなデータであるという利点を有する。さらに、TEIDは一意の識別子であり、これにより、TEIDは、アップリンクスイッチにおける所与の着信IPパケットについて、パケットがマッピングされる宛先PPUを一意に求めるのに適したデータとなる。
別の実施形態では、前記情報は、前記IPパケットペイロードの或る特定のロケーションから或る特定の数のビットを読み出し、マッチングすることによって得られる。
これは、情報がIPパケットのペイロードにおける所定のオフセット、特にGTPヘッダにおいて取得され、このため、パケットのペイロード内を更に検索することなく読み出すことができるという利点を有する。
別の実施形態では、前記オープンフロー(OpenFlow)対応アップリンクスイッチは、前記GTPヘッダの読み出しに関連する拡張を提供するように強化されるか、又はビットシフトにより、IPパケットペイロード内の或る特定のロケーションから或る特定の数のビットを読み出し、マッチングすることが可能である。
これは、PPUへのIPパケットの転送が制御される際に基づく情報を取得するのに必要なアップリンクスイッチの拡張が適度であり、パケットペイロードの読み出しを必要とし、このためコスト効率のよい方法で通常のオープンフロー(OpenFlow)対応スイッチに加えることができるという利点を有する。さらに、GTPに関するスイッチのそのような拡張は、スイッチのオープンフロー(OpenFlow)インタフェースに統合することができ、このため任意のオープンフロー(OpenFlow)対応スイッチの標準機能となる。
別の実施形態では、前記アップリンクスイッチは、GTPに関する拡張を有しない通常のオープンフロー(OpenFlow)スイッチであり、各PPUは、前記アップリンクスイッチを通じてパケットを送信するとき、該PPU固有の一意のIPアドレスをソースアドレスとして用い、前記アップリンクスイッチによって受信されるGTPトラフィックは、PPUの前記一意のIPアドレスに直接宛てられる。この例では、複数のPPU及びそれらの個々のIPアドレスの存在を含む、PGW−Uのクラスタ構造は、ネットワークの内部(移動コアネットワーク)にさらされる。
これは、アップリンクスイッチがGTPに関する拡張を一切必要とせず、したがって非常にコスト効率のよい通常の市販のIPスイッチとすることができるという利点を有する。しかしながら、この利点は、PPUの幾つかの異なるIPアドレスをコアネットワークにさらすことと引き換えである。これに対し、他の実施形態では、PGW−Uは、単一のIPアドレスの下でコアネットワークの構成要素によってアドレス指定され、個々のPPUへの前記単一のIPアドレスを対象にする着信パケットの分配及び分散は、アップリンクスイッチによってトランスペアレントに実行される。
別の実施形態において、PGW−Uの動作に専用のアップリンクスイッチは、例えば上記の例のスイッチがデータセンタの通常のスイッチであり、PGW−Uの動作に無関係の場合があるデータセンタの複数のコンピュータデバイスのIPトラフィックを扱う場合、完全に排除することができる。
別の実施形態では、PGW−Uを実施するための装置の前記コンフィギュレータは、新たなベアラの作成時に、以下のステップ、すなわち、新たなGPRSトンネルのために、使用されていないTEIDを選択し、割り当てるステップと、PPUを選択するステップと、前記PPUにおける前記パケット処理関連情報、例えばカプセル化/カプセル化解除に用いられるGTPヘッダの前記コンテンツを構成するステップと、前記ベアラの(外部PDNから前記発展型パケットコアネットワークへの)着信トラフィックが前記選択されたPPUに転送されるように、前記ダウンリンクスイッチの前記フローテーブルを構成するステップと、前記ベアラの前記発展型パケットコアネットワークから外部PDNへの発信GTPトラフィックが前記選択されたPPUに転送されるように、前記アップリンクスイッチの前記フローテーブルを構成するステップとを実行するように構成される。
これは、ベアラを処理するためのPPUが予め決まっていないため、ベアラが作成されるときのPPUの選択を、動的に変化する場合がある基準及び状況に従って行うことができるという利点を有する。さらに、PPUの選択及び配分は、PGW−Uの実施に対し内部で行うことができ、それによって、外部PDNから発展型パケットコアネットワークへ通信するエンティティの動作がPPUの選択に対しオブリビアス(oblivious)になる。
別の実施形態では、PGW−Uを実施するための装置の前記コンフィギュレータは、トポロジ管理モジュールであって、前記Uプレーンにおいて現在セットアップされている全てのベアラを記録し、全ての機能しているPPUを記録し、好ましくは前記PPUの使用量及びトラフィック負荷に関する情報を収集し、リソースプール内に十分なPPUが存在しなくなると、新たなPPUを作成し、好ましくはトラフィック負荷及び使用量に依拠してPPUを削除するように構成される、トポロジ管理モジュールを備える。
これは、トポロジ管理モジュールによって収集される情報が、負荷分散、個々のPPUの更新又は保守管理のような非機能的な態様の実施を容易にするという利点を有する。これは、PGW−Uの能力を、高トラフィック負荷及び使用量の場合に更なるPPUによってスケールアップし、より低いトラフィック負荷及び使用量の場合に低減し、これによってコンピューティングリソースの高度に経済的で効率的な使用につなげることができるという更なる利点を有する。
別の実施形態では、前記PPUは、サーバ上で実行されるソフトウェアと、仮想マシーン上で実行されるソフトウェアのうちの一方によって実施される。
これは、PPUの保守管理及び展開を、市販のデータセンタにおいて一般に利用可能なインフラストラクチャ及び手順により達成することができるという利点を有する。
別の実施形態では、前記アップリンクスイッチは前記情報を読み出し、該情報に基づいて、前記GTPパケットは、前記GTPプロトコルに従って前記GTPパケットのカプセル化解除を実行することなく前記PPUに転送される。
これは、GTPパケットをカプセル化解除することによって生じる処理オーバヘッドが回避され、このため、アップリンクスイッチによって実行されるのではなく、処理のコスト効率がより高いPPUに委ねられるという利点を有する。
別の実施形態では、各PPUは、PGW及び/又はSGWの前記ユーザプレーン機能を実施することができる。
これは、本発明のアーキテクチャが、各PPUにおける他のタイプのユーザプレーン処理を受け入れるのに十分一般的であるという利点を有し、それにより、本発明の利点は、PGW−Uの実施に拡張することができるのみでなく、より柔軟で、コスト効率がよく、効率的なユーザプレーン処理を必要とする他のサービスを実施することもできる。
別の実施形態では、PGW−Uの機能を実行する方法であって、該方法は、それぞれがパケット処理ユニット(PPU)として動作する複数の処理構成要素を、コンフィギュレータを通じて構成するステップあって、各PPUは、ベアラと呼ばれる或る特定の数の並列セッションに対しPGWのユーザプレーン機能を実施する、ステップと、外部パケットデータネットワーク(PDN)からのIPトラフィックを、或る特定のPPUにマッピングするダウンリンクスイッチと、GPRSトンネルプロトコル(GTP)トラフィックを、アップリンクスイッチを通じて或る特定のPPUにマッピングするステップと、特定のベアラに関するアップリンクトラフィック及びダウンリンクトラフィックが或る特定のPPUを通ってルーティングされるように、前記コンフィギュレータを通じて前記PPU、前記アップリンクスイッチ及び前記ダウンリンクスイッチを構成するステップとを含む、方法が提供される。
そのような方法は、PGW−Uを実施するための装置の実施形態に関係する、上記の段落に示されたのと同じ利益及び利点を提供する。
別の例によれば、コンピュータによって実行されると、このコンピュータが、上記の実施形態のうちの1つによる装置として動作するか、又は上記の段落のうちの1つにおいて定義されているような方法を実行することを可能にするコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラムが提供される。
LTEのための基本アーキテクチャに対する概観の概略図である。 PGW−C及びPGW−Uが分離している場合のシステムアーキテクチャの概略図である。 トンネル確立手順のステップを示すシーケンス図である。 PPU内に記憶されるカプセル化/カプセル化解除情報を示すテーブルである。 PGW−Oにおいて維持されるトンネル情報を示すテーブルである。 トンネル終端手順のステップを示すシーケンス図である。 PGWオーケストレータ(PGW−O)の高レベルアーキテクチャの概略図である。 3GPP「General Packet Radio Service (GPRS); GPRS Tunneling Protocol (GTP) across the Gn and Gp interface」によるGTPヘッダコンテンツを指定するテーブルである。 PGW−OとPPUとの間の例示的なインタフェースを示す図である。 オープンネットワークファウンデーション「OpenFlow Switch Specification Version 1.3.0 (Wire Protocol 0x04)」2012によるフローを管理するオープンフロー(OpenFlow)コマンドの構造を示す図である。 TFTにおけるパケットフィルタの例を示すテーブルである。 3GPP「Policy and Charging Control architecture」2011による標準化されたQCI特性を示すテーブルである。 オープンネットワークファウンデーション「OpenFlow Switch Specification Version 1.3.0 (Wire Protocol 0x04)」2012によるオープンフロー(OpenFlow)スイッチの主要構成要素を示す図である。 PGW−UダウンリンクスイッチにおけるダウンリンクSDFマッピングの一例を示す図である。 PGW−Uアップリンクスイッチにおけるアップリンクトラフィックルーティングの一例を示す図である。 PGWの第1の実施オプション及び第2の実施オプションの全体アーキテクチャを示す図である。 PGWの第3の実施オプションの全体アーキテクチャを示す図である。 PUSの設計の第3の実施オプションを示す図であり、この実施オプションは、S5−Uインタフェース上の最も外側のトランスポートレイヤヘッダにおける各PPUの特定のアドレスを用いることによって可能にされる。
まず、以下において用いられる幾つかの略記を説明する。
CMS Cloud management system(クラウド管理システム)
eNB eNodeB
EPC Evolved Packet Core(発展型パケットコア)
GPRS General Packet Radio Service(汎用パケット無線サービス)
GTP GPRS Tunneling Protocol(GPRSトンネルプロトコル)
KPI Key Performance Indicators(キー性能インジケータ)
LTE Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)
MME Mobility Management Entity(モビリティ管理エンティティ)
NCP Network Configuration Platform(ネットワーク構成プラットフォーム)
PCC Policy and Charging Control(ポリシ及び課金制御)
PDN Packet Data Network(パケットデータネットワーク)
PDS PGW-U Downlink Switch(PGW−Uダウンリンクスイッチ)
PGW PDN Gateway(PDNゲートウェイ)
PGW−C PGW Control plane(PGW制御プレーン)
PGW−U PGW User plane(PGWユーザプレーン)
PI Protocol Identifier(プロトコル識別子)
PPU Packet Processing Units(パケット処理ユニット)
PUS PGW-U Uplink Switch(PGW−Uアップリンクスイッチ)
QCI QoS Class Identifier(QoSクラス識別子)
SDF Service Data Flows(サービスデータフロー)
SGW Serving Gateway(サービングゲートウェイ)
TEID Tunnel Endpoint Identifier(トンネルエンドポイント識別子)
TFT Traffic Flow Template(トラフィックフローテンプレート)
UE User Equipment(ユーザ機器)
1つの実施形態によれば、パケットゲートウェイユーザプレーン(PGW−U)を実装する方法及び装置が提供され、この装置は、複数の処理構成要素を構成するコンフィギュレータであって、処理構成要素のそれぞれはパケット処理ユニットPPUとして動作し、各PPUはベアラと呼ばれる或る特定の数の並列セッションに対しPGWのユーザプレーン機能を実施する、コンフィギュレータと、外部パケットデータネットワークPDNからのIPトラフィックを、或る特定のPPUにマッピングするダウンリンクスイッチと、GPRSトンネルプロトコルGTPトラフィックを或る特定のPPUにマッピングするアップリンクスイッチとを備える。前記コンフィギュレータは、特定のベアラに関するアップリンクトラフィック及びダウンリンクトラフィックが或る特定のPPUを通ってルーティングされるように、前記PPU、アップリンクスイッチ及びダウンリンクスイッチを構成するようになっている。
このような実施形態は、専用ハードウェアではなく、低コストのコモディティハードウェアによりPGW−Uプレーン機能を実現することを可能にする。単一のサーバのスループットは、このマシーンのハードウェア構成に制限されるので、ユーザプレーンデータ処理にコモディティハードウェアを用いることによる制限は、性能、例えばシステムスループットである。このような実施形態は、この制限を克服するリソースプールモデルを用いることができる。以下に記載される実施形態において、PGW−CとPGW−Uとの間でのメッセージ交換を可能にする通信方法及びプロトコル手順も説明される。
1つの実施形態によれば、パケットの着信データプレーンストリームに対しPGWが実行する処理は、完全に汎用プロセッサ/サーバ上のソフトウェアにおいて実施される。このサーバは、処理することができるパケット及び並列セッションの量に性能上の制限があるので、そのようなサーバのクラスタを用いることができ、各サーバに、担当する所定の1組のセッションを割り当てることができる。クラスタの内側を外部世界に対し隠し、かつ精緻な負荷分散を可能にするために、オープンフロー(OpenFlow)スイッチは、コントローラとともに、Uプレーン負荷分散装置として動作することができる。サーバのうちの1つによって処理されることになる全てのUプレーンパケットはこのスイッチを通り、セッションAに属する全てのパケットがこのセッションAを担当するサーバに転送されることを確実にする適切なフロー転送規則が設定される。これは、新たなベアラがセットアップされる場合はいつでも、オープンフロー(OpenFlow)スイッチ及びサーバにおける並列構成を作成することにより達成される。コントローラは以下のタスクを担当する。(1)コントローラは、いずれのITサーバがこのベアラを担当するかを決定する(例えば、ポートNのアップリンクスイッチ及びポートMのダウンリンクスイッチにアタッチされたサーバM)。(2)コントローラは、ベアラセットアップコマンドを、PGW制御プレーンエンティティからITサーバのための設定情報に変換する。(3)コントローラは、データパケットを或る特定のITサーバにルーティングするために、オープンフロー(OpenFlow)インタフェースを介して、アップリンクトラフィックのための1つのオープンフロー(OpenFlow)スイッチ及びダウンリンクトラフィックのための1つのオープンフロー(OpenFlow)スイッチを制御する。このため、実施形態は、ITサーバ上のソフトウェアと、適切に設定されたオープンフロー(OpenFlow)スイッチと、サーバのうちの1つに対し処理担当を割り当てるコントローラとの組み合わせを用いたそのようなPGWを実施し、オープンフロー(OpenFlow)スイッチ及びITサーバの双方を適切に構成する。
1つの実施形態によれば、PGW機能を提供するために、専用ハードウェアを用いる代わりにコモディティハードウェア上にPGWユーザプレーン機能を実装することができる。これにより、市販の機器を購入することによって設備投資金を低減することができ、システムがソフトウェアにおいて実装されるので運用支出を低減することができる。さらに、これにより、計算能力を柔軟に増減することによる精緻なリソース管理、及びPGWユーザプレーン機能を提供するサーバのうちの幾つかについて選択的スタンバイ機能を実施することによる差別化されたサービス信頼性レベルが可能になる。
本発明の実施形態の手法を、特許文献1のような従来技術による手法と比較すると、大きな違いはユーザプレーン設計にある。特許文献1は、GTPサポートをオープンフロー(OpenFlow)スイッチに追加し、スイッチにおいてカプセル化及びカプセル化解除を実施することを提案しているのに対し、本発明の実施形態は、ユーザプレーンが、この処理を実行する低コストのITサーバのプールに基づくことができる解決策を提供する。本発明の実施形態によって用いられるスイッチは転送決定のみを行い、パケットを変更しないので、はるかに単純にすることができる。全体として、2つのタイプのスイッチが必要である。第1のタイプは市販の変更されていないオープンフロー(OpenFlow)スイッチに対応し、第2のタイプは、着信パケットのTEIDに基づいて転送決定を行うためのサポートのみを必要とする。別の実施形態では、ITサーバプール構造を内部ネットワークにさらすことの代償として、変更されていないオープンフロー(OpenFlow)スイッチのみが用いられる。本発明の様々な実施形態におけるこれらのスイッチのいずれも、パケットを変更する必要がない。このため、特許文献1によって教示されるシステムの場合、トンネリングサポートを有する変更されたオープンフロー(OpenFlow)スイッチの形態の非常に特殊なハードウェアが必要とされるのに対し、新たな手法は、コモディティオープンフロー(OpenFlow)スイッチと、僅かに変更されたオープンフロー(OpenFlow)スイッチと、コモディティITサーバとの組み合わせを用いて、PGWの目標及び機能を達成することができる。
分離された(decoupled)PGWアーキテクチャ
「分離」(decoupling)という用語は、PGWの制御プレーンとユーザプレーンとの機能のデカップリングを表す。本発明の実施形態は、この種の分離を達成する。
GPRSトンネリングプロトコル(GTP)は、GSM、UMTS及びLTEネットワーク内の汎用パケット無線サービス(GPRS)をサポートするのに用いられる通信プロトコルである。GTPは、GTP制御プレーンプロトコル(GTP−C)と、GTPデータ転送プロトコル(GTP−U)とを含む。図1に示すように、LTEシステム内で、GTP−CはSGWとPGWとの間でS5/S8インタフェースを介してシグナリングメッセージをトンネリングし、GTP−UはEPCにおいてSGWとPGWとの間でユーザデータパケットをトンネリングする。LTEネットワークにおいて、データプレーントラフィックはサービスデータフロー(SDF)を介して搬送され、SDFは事業者によって定義されるポリシに基づいてベアラに向かう。ベアラは、ユーザ機器(UE)とPDNとの間の論理伝送チャネルを提供する。IPトラフィックはベアラを介して輸送される。伝送サービス品質(QoS)を確保するために、1組のQoSパラメータが各ベアラと関連付けられ、伝送チャネルの特性を示す。EPCを通過するSDFは、5タプル、すなわち、送信元IPアドレスと、宛先IPアドレスと、送信元のポート番号と、宛先のポート番号と、プロトコル識別子(PI)とによって特定することができる。各ベアラには1つのトンネルが関連付けられ、これはトンネルエンドポイント識別子(TEID)によって特定される。
本明細書において説明される実施形態は、仮想化及びソフトウェア定義ネットワーク(SDN)関連技術を用いることにより、PGWの分離されたC/Uプレーンをコモディティハードウェア上でいかに実行させてシステムの弾力性を増大させるか、そのソリューションを提供することができる。説明した手法を用いることによって、Cプレーン機能は、Uプレーン機能と連結される必要がない。図2は、PGWの分離された制御プレーン及びユーザプレーンを可能にするシステムアーキテクチャの1つの実施形態の図を示している。このシステム図内には、3つの主要機能構成要素、すなわち、PGW Cプレーン(PGW−C)、PGWオーケストレータ(PGW−O)、及びPGW Uプレーン(PGW−U)が存在する。PGW−Cはソフトウェアとして実装され、データセンタにおいて実行される。PGW−Cソフトウェアを実行するサーバ又は仮想マシーン(VM)は、制御プレーントラフィック負荷に従って拡大又は縮小することができる。複数のPGW−Cサーバ又はVMが存在する場合、それらの間で制御プレーントラフィックを分配する負荷分散装置(LB)が必要とされる。図2に示すようなPGW−Uプレーンは、複数のパケット処理ユニット(PPU)と、PGW−Uアップリンクスイッチ(PUS)と、PGW−Uダウンリンクスイッチ(PDS)によって構成される論理エンティティである。PPUは、論理PGW−UにおいてUプレーン機能を実行するエンティティであり、PDNに向かうSGiインタフェースを終端する。PGW−Oもソフトウェアベースであり、サーバ/VM又はサーバ/VMのクラスタにおいて実行することができる。PGW−Oは、PGW−Cからの命令に従ってGTPトンネル管理動作(トンネル作成、トンネル削除、トンネル変更)を実行する。PGW−Oは、それに応じてオープンフロー(OpenFlow)プロトコルを用いてPUS及びPDSのフローテーブルを構成し、また、それに応じてPPUを構成する。PPUは、PGW−OとPPUとの間の通信をセットアップするのに用いられる技術に依拠して、プライベートIPアドレス又は公衆IPアドレスのいずれかによってPGW−Oにより特定することができる。したがって、PPU IDという用語は、リソースプール内の異なるPPUをアドレス指定するのに用いられる。各構成要素の詳細な機能は以下のセクションにおいて説明される。
図2に示すように、ネットワーク構成プラットフォーム(NCP)は、幾つかのデータセンタサイト及びトランスポートネットワークにわたってクラウドコンピューティングリソースの展開を編成する論理的に集中化したプラットフォームである。NCPは移動ネットワークオペレータから移動仮想ネットワーク要求を受信する。NCPは、受信した要件を満たす展開計画の生成を担当する。展開計画は、移動仮想ネットワークの機能構成要素及びそれらの相互接続を指定する。展開計画は、異なる機能構成要素の初期構成及びセットアップシーケンスも含む。NCPは、1つ又は幾つかのクラウド管理システム(CMS)とインタラクトして、展開計画を実行する。CMSは、データセンタ内の計算リソース及びネットワーキングリソースの管理及び制御を担当し、例えばCMSは、基礎をなすハードウェアにおける必要なリソース(例えばVM)を予約、セットアップ及び分解することによる、仮想サービスの追加又は除去を担当する。CMSは、自身が管理するデータセンタのリソースを監視することもできる。CMS及びNCPに関する更なる詳細は、本出願と同じ出願人により2013年5月16日に出願された欧州特許出願第13168075号において得ることもできる。
通信手順
PGWの分離された制御プレーン及びユーザプレーンをサポートするために、EPCにおいて用いられるメッセージ交換手順が、3GPP TS23.401:「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN)」によって提案される仕様に基づいて強化されるべきである。PGWは、PDNへのSGiインタフェースを終了させる。PGWの制御プレーンは、ベアラ管理アクティビティにおいて、例えばベアラの作成、更新又は削除を含む。例えば、UEがサービスを受信するために移動ネットワークに登録するプロセスであるアタッチ手順において、デフォルトベアラが確立される。この手順中に、1つ又は複数の追加の専用ベアラもトリガすることができる。ゲートウェイ選択はMMEにおいて行われ、MMEはSGW及びPGW−Cを選択する。PGW−Cは、任意のベアラ関連メッセージ、例えばセッション/ベアラ作成要求、ベアラ変更要求を受信すると、まず、3GPP「Policy and Charging Control Architecture」2011に従ってIP−CANセッション確立手順を実行して、UEのポリシ及び課金制御(PCC)規則を定義し、次に、図3に示すようなトンネル確立/変更手順が、本発明が基づくシステムアーキテクチャにおいて実行されるようにトリガされる。このトンネル確立/変更手順は以下の主要ステップを含む。
ステップ1:PGW−Cエンティティがベアラ作成/更新要求メッセージをPGW−Oに送信する。このメッセージ内には、PGW−CのIPアドレス及びTEIDと、(PGW及びSGWが分離している場合)SGW−U及びSGW−CのIP及びTEIDと、ベアラIDとが含まれる。オプションで、新規の/更新されたパケットフィルタ、又は或る特定のベアラに関連付けられた全てのパケットフィルタの集合であるトラフィックフローテンプレート(TFT)を含む。TFTフィルタリング規則は、5タプル(すなわち、送信元及び宛先のIPアドレス及びポート番号、並びにPI)を用いて、SDFを適切なQoS処理によりベアラにマッピングする。
ステップ2:PGW−OがPGW−Cエンティティからベアラ作成/更新要求メッセージを受信した後に、以下のサブステップが実行される。第1に、このベアラからのUプレーンデータパケットを処理するために、PPUを選択して、S5/S8 TEIDを割り当てる、PPU選択機能が実行される。PGW−OにおけるPPU選択モジュールは、複数のPPU選択アルゴリズムを維持することができ、その詳細は「PGWオーケストレータ(PGW−O)」のセクションにおいて説明される。例えば、PPUは、オペレータのプリファレンス、例えばオペレータの現在のリソース利用量(例えばCPU、RAM等)又はサービス関連パラメータ(例えば、PPU内に維持されるベアラ数等)に従って選択することができる。
第2に、PGW−Oは、PUS、選択されたPPU、及びPDSを通るパスをセットアップする。このパスは、以下の情報、すなわち、論理PGW−UエンティティのIPと、PPUのIDと、PDS及びPUSの進入ポート(Port_in)及び退出ポート(Port_out)とによって特定される。上記の情報は、PDS、PUS及びPPUがPGW−Oにアタッチされると、PGW−Oのデータベース内に維持される。したがって、PPUが選択されると、内部パスも固定され、PGW−Oは、PDS及びPUSがこのベアラから選択されたPPUへトラフィックをルーティングするための転送規則(マッチング規則及び対応するアクションを有する)をセットアップする必要がある。さらに、PGW−Oは、PPUがトラフィックを処理するための処理規則を定義する必要もある。
・PUS:
Uプレーン上の新たなフローをセットアップするために、PGW−OによってPUSのフローテーブルにエントリが追加される。PUSの主要な機能は、アップリンクトラフィックを適切なPPUにルーティングすることである。TEIDはアップリンクトラフィックのためのPUSにおけるフローマッチフィールドとして用いられる。データパケットのTEIDtが、PUS内に維持されるフローテーブルの或る特定のエントリとマッチしている場合、対応するアクション「パケットをPUSポートxに転送」が実行される。ポートxはPPUに接続され、PPUはTEIDtを有するデータパケットを更に処理する。ダウンリンクトラフィックはPUSを通過する必要がない。
・PDS:
Uプレーン上に新たなフローをセットアップするために、PGW−OによってPDSのフローテーブル内にエントリが追加される。PDSの主要な機能は、ダウンリンクトラフィックを適切なPPUにルーティングすることである。5タプル情報[送信元IP(IP src)、宛先IP(IP dest)、送信元ポート(Port src)、宛先ポート(Port dest)、PI]を、ダウンリンクトラフィックのためのPDSにおけるフローマッチフィールドとして用いる。着信パケットの5タプル情報がフローテーブルの或る特定のエントリとマッチしている場合、対応するアクション「パケットをPDSポートzに転送」が実行される。アップリンクトラフィックはPDSを通過する必要がない。
・PPU:
図4に示すテーブルに示されているように、フロー単位ベースのGTPカプセル化/カプセル化解除のためにPPUによって用いられる処理規則がPPUにおいて維持される。GTPヘッダコンテンツは、要求されたベアラ情報に従ってPGW−Oによって決定される。
第3に、図5に示すようなテーブルが、アクティブなフロー及び対応するベアラコンテキスト情報を記録するためにPGW−Oによって維持される。Uプレーンにおいて新たなベアラについてフローがセットアップされると、テーブル内にエントリが作成され、Uプレーンにおけるフローセットアップに一意のIDが割り当てられる。テーブル内に記録されるベアラコンテキスト情報は、
・PGW−Cエンティティによって生成されるベアラ情報、すなわち、UEのIP及びポート番号と、サービスサーバのIP及びポート番号(もし該当するならば、別様でワイルドカードを用いる)と、プロトコルIDと、ベアラIDと、このベアラの対応するQoS処理であり、
・論理PGW−Uエンティティによって生成されるトンネル情報、すなわち、TEID、フローIDであり、
・テーブル内にリストされているような、PGW−Oによって生成される論理PGW−Uエンティティ内の内部パスに関する情報と、
・PGW及びSGWが分離している(decoupled)場合、PGW−UからSGW−UにダウンリンクGTPトラフィックをルーティングするのに用いられるSGWに関する情報、すなわちSGW−U及びSGW−CのIPアドレスTEIDとを含む。
ステップ3:ベアラ作成応答メッセージが、論理PGW−UのIPアドレス及びPGWのユーザプレーンのTEIDとともにPGW−OからPGW−Cエンティティに送信される。
デタッチ(Detach)プロセスはベアラを除去し、関連する状態をクリアする。PGW−CがSGWからベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージを受信した後、PGW−Cエンティティは、3GPP:「Policy and Charging Control architecture」2011に従ってPCEFが開始したIP−CANセッション終了手順を用い、図6に示すように、ベアラ削除要求メッセージ(ベアラIDを含む)をPGW−Oに送信する。PGW−Oは、PGW−Cエンティティからベアラ削除要求メッセージを受信すると、ベアラ削除要求メッセージから得られたベアラIDに従ってフローIDを検索し、対応するフローIDを有するフロー削除コマンドを生成してUプレーンリソースを解放し、その後、PGW−Oは図5からこのベアラのエントリを削除する。最終的に、ベアラ削除応答メッセージがPGW−Cエンティティに返送される。
PGWオーケストレータ(PGW−O)
PGW−Oは、Uプレーン全体のコア制御構成要素であり(したがって「PGWコントローラ」と呼ぶこともできる)、Uプレーン上のトンネルを管理、例えば作成、変更及び削除する。Uプレーン上のトンネルを動的に管理するために、ソフトウェア定義によるネットワーク(SDN)に関連する技術、例えばオープンフロー(OpenFlow)がこのシステムにおいて適用される。PGW−Oは既存のオープンフロー(OpenFlow)コントローラを変更したものに基づいて実装することもできるし、オープンフロー(OpenFlow)プロトコルを理解するコントローラとすることもできる。
図7に示すように、PGW−OはUプレーンリソースを編成(又は制御)し、様々なネットワークエンティティ間のPGW−Oに対するインタフェースを介してPGW−Cと論理PGW−Uとの間の通信を可能にする。PGW−Oと他のネットワークエンティティとの間の主要なインタフェースは、以下に示すとおりである。
・PGW−CエンティティとPGW−Oとの間のインタフェース:
このインタフェースは、PGW−CとPGW−Oとの間の通信をサポートする。このインタフェースによってサポートされるメッセージは、ベアラ作成/更新/削除の要求及び応答を含む。
・NCPとPGW−Oとの間のインタフェース:
このインタフェースは、NCPとPGW−Oとの間の通信をサポートするために、例えば、「リソースプールモデル」のセクションにおいて後に言及されるような自動スケーリング機能をサポートするために用いられる。
・PGW−OとPDSとの間のインタフェース:
これは、PDSのフローテーブルを構成するのに用いられるオープンフロー(OpenFlow)インタフェースである。
・PGW−OとPUSとの間のインタフェース:
これは、PUSのフローテーブルを構成するのに用いられるGTP拡張を用いて強化されたオープンフロー(OpenFlow)インタフェースである。GTP拡張は以下の理由、すなわち、PUSがTEIDをフローマッチフィールド(これは「PGW−Uアップリンクスイッチ」のセクションにおいて以下で説明する)として用いるが、これはオープンネットワークファウンデーションによるオープンフロー(OpenFlow) V1.3.0「OpenFlow Switch Specification Version 1.3.0 ( Wire Protocol 0x04 )」2012(これ以降、「オープンフロー(OpenFlow)スイッチ規格」と呼ばれる)によってサポートされていないことに起因して、必要とされる。したがって、このインタフェースは、オープンフロー(OpenFlow)プロトコルの現在のバージョンのGTP拡張を必要とする。オープンフロー(OpenFlow)の拡張の実施に関して、特許文献1を参照することができる。
・PGW−OとPPUとの間のインタフェース:
このインタフェースの主要なタスクは、カプセル化/カプセル化解除関連パラメータを構成することであり、これらのパラメータは、ダウンリンクにおけるユーザプレーンフローを特定するマッチング規則(TFTから変換される)と、これらの規則にマッチするパケットに適用されることになるGTPヘッダのコンテンツ(図8に示す)とを含む。TEIDは、アップリンクトラフィックに対しユーザプレーンフローをマッチングするのに用いられる。トラフィックフローを特定することは、課金目的でも重要である。
また、インタフェースは、論理PGW−U内部トポロジに関してPGW−Oを更新し(例えば、リソースプール内で新たなPPUが起動され、PDS及びPUSと配線接続されるとき)、PPUからPGW−Oへのフローベースの統計を送信するのにも用いられる。
このインタフェースは、任意の既存の通信プロトコル、例えばIPによって実施することができる。1つの可能なオプションは、このインタフェースをHTTP RESTインタフェースとして実装することである。HTTP RESTインタフェースを用いて新たなベアラを追加する一例が図9に示されている。PPUはフローごとのトラフィック統計も収集する。このトラフィック情報は、このインタフェースを介して課金目的でPGW−Cに転送される。
図7に示すようなPGW−Oの主要機能モジュールが以下のように説明される。
・トポロジ管理:トポロジ管理モジュールは、機能している全てのPPU、及び現在Uプレーンにおいてセットアップされている全てのベアラの記録を提供する。PGW−U選択によって用いられるPPUごとにこのモジュール内に維持される個々の情報は、論理PGW−UエンティティIPアドレスと、PPU IDと、このPPU内に維持されるベアラと、それらの対応するQoS特性とを含む。上記の情報は、新たなベアラがPPUに加えられると更新される。CPU、RAM使用量及びトラフィック負荷のようなリアルタイム情報が、PGW−OとPPUとの間のインタフェースを介して収集される。
・PPU選択:このモジュールは、PPUをサービングエンティティとして選択して、外部PDNからのデータパケットをカプセル化するか、又はEPCからのGTPパケットをカプセル化解除するために、PGW−Oによって用いられる。このモジュールにおいて複数のPGW−Uエンティティ選択アルゴリズムを実施することができ、これらはオペレータのプリファレンス及びPPUの特性に従って設計される。PPUにおいてサービス提供されるベアラに従って、2種類のPPUプール形成基準、すなわち同種PPU及び異種PPUが存在する。
−ポリシ1:同種PPU:リソースプール内の全てのPPUが同じ特性を有する。これは、ベアラにサービス提供する1つのPPUを選択することが、リソースプールにおける別のPPUを選択することと何ら違いがないことを意味する。PGW−Oは、各PPU(CPU、RAM、トラフィック負荷等)の性能インジケータを維持し、この情報に基づいてPPUを選択することができる。1つのオプションは、現在最低のリソース使用率を有するPPUを選択することであり、これによりPGW−OはUプレーンに負荷分散を提供する。別のオプションは、十分な空き容量を有するPPU間で最も高いリソース使用量を有するPPUを選択することであり、これによりトラフィックを集中させ、高い利用度を達成する。
−ポリシ2:異種PPU:このリソースプール構成シナリオにおいて、全てのPPUが同様の特性であるわけではないと仮定される。例としては、或る特定のQoSを提供するPPUがあり、例えば、或るPPUは保証された遅延を与えるように僅かに負荷をかけられ、或るPPUは高信頼性を達成するように1+1のホットスタンバイバックアップ保護により構成される等である。QoSクラス識別子(QCI)を例示的なパラメータとして用いて、PPUを特徴付けることができる。図12に示されるように、QCIを用いて、Uプレーントラフィック処理、例えばパケットエラー損失率(PELR)、パケット遅延量(PDB)を求める。例えば、論理PGW−Uエンティティをセットアップする初期化フェーズ中に、又は後に「リソースプールモデル」のセクションにおいて説明されるような自動スケーリング手順中に、新たなPPUが起動されると、このPPUにおける実行サービスのQCIがネットワーク構成プラットフォーム(NCP)によって事前に割り当てられ、このため異なるPPUは或る特定の種類のサービス、例えばウェブブラウジング、音声、ビデオ、ゲーム等をサービス提供するためにのみ用いられる。ベアラ作成要求メッセージがPGW−Oによって受信されると、適切なQCI特性を有するPPUのみが標的の選択とみなされる。このようにして、同じQCIを有するベアラが同じPPU内に維持される。新たなタイプのQCIを有するベアラが要求されると、このQCIを用いてサービスを提供するためにPPUが起動される。このようにして、Uプレーントラフィックに精緻なリソース配分及び管理を適用することができ、例えば、異なる回復力要件を有するPPUを別々に扱うことができる。
・標準的な制御モジュール:1つの実施形態において、PGW−Oは、オープンフロー(OpenFlow)インタフェースを介してPDSのフローテーブルを構成し、GTPが強化されたオープンフロー(OpenFlow)インタフェースを介してPUSのフローテーブルを構成する。PGW−Oは、ofp_flow_modコマンドを用いて、PDS及びPUS転送テーブルにおけるフローを管理する。ofp_flow_modコマンドの構造が図10に示され、これはオープンフロー(OpenFlow)規格において定義されている。ofp_flow_modコマンドの構造は、マッチングのためのヘッダフィールドと、パケットに適用されるアクションとを含む。例えば、SDFは、ofp_matchを用いることによって、PDSにおける或る特定のPPUに一意にマッピングすることができる。PDSのofp_match構造(後に「PGW−Uダウンリンクスイッチ」のセクションにおいて詳細に説明される)は、マッチングフィールドOXM_OF_IPV4_SRC、OXM_OF_IPV4_DST、OXM_OF_TCP_SRC、OXM_OF_TCP_DST、OXM_OF_ETH_TYPEを含む。マッチング後の対応するアクションは、「PDSポートxへの出力」として定義することができ、これはPPUに接続するポートである。フローエントリを追加するために、コマンドがOFPFC_ADDにセットされる。アクションタイプはOFPAT_OUTPUTにセットされ、OFPAT_OUTPUTは値として所望のスイッチ出力ポート数を有する。PDSと異なり、PUSのマッチングフィールドはTEIDであり、これについては後に「PGW−Uダウンリンクスイッチ」のセクションにおいて説明される。
・転送規則及びアクション変換:PGW−OによってPPUが選択され、関連するS5/S8 TEIDを有するトンネルがセットアップされた後、このモジュールは、ベアラ関連情報に従って、論理PGW−Uエンティティ構成要素(すなわち、PDS、PPU、PUS)ごとにマッチング規則及びアクションを形成するようにトリガされる。PGW−Uの主要な機能のうちの1つは、ダウンリンクトラフィックについてSDFをベアラにマッピングすることである。PGW−Oは、PGW−CからダウンリンクトラフィックのTFTを受信する。1つのパケットフィルタを有する例示的なTFTを図11に示す。この例において、定義されたパケットフィルタを用いてウェブブラウジングトラフィックを分類する。PGW−Oは、TFTを、PDSにおける新たなオープンフロー(OpenFlow)を作成するのに必要とされる以下の情報に変換する。
−PPU選択ポリシに依拠して、フローに関連付けられたアクション(例えばQCIに従ってPPUを選択する)を定義するのにTFTパラメータ値が必要とされる可能性がある。例えば、これらの値によってフローのためのPDSの出力ポートが決まる場合がある(アクション=ポートxを出力)。
−フローの優先度は、TFTパケットフィルタパラメータ「優先順位評価インデックス(Evaluation−Precedence−Index)」内で与えられる値にセットされるものとする。この値は、同じ優先順序を守っている限り、PDSの転送テーブルにおいて用いられる優先方式に適応させることもできる。
−送信元IPマッチングフィールド(OXM_OF_IPV4_SRC)は、TFTパケットフィルタパラメータ「IPv4リモートアドレス(IPv4 remote address)」から導出されるものとする。
−宛先IPマッチングフィールド(OXM_OF_IPV4_DST)は、TFTパケットフィルタパラメータ「IPv4ローカルアドレス(IPv4 local address)」から導出されるものとする。
−TFTパケットフィルタパラメータ「プロトコル識別子/次のヘッダタイプ(Protocol Identifier/Next Header Type)」は、ポートの適切なマッチングフィールドを選択するのに用いられるものとする。この場合、プロトコルはTCPであり、送信元ポートのためにオープンフロー(OpenFlow)において用いられるマッチングフィールドはOXM_OF_TCP_SRCである。OXM_OF_TCP_SRCの値はTFTパケットフィルタパラメータ「単一の遠隔ポート(Single remote port)」から導出されるものとする。
−宛先ポートのためにオープンフロー(OpenFlow)において用いられるマッチングフィールドは、OXM_OF_TCP_DSTである。OXM_OF_TCP_DSTの値は、TFTパケットフィルタパラメータ「単一のローカルポート(Single local port)」から導出されるものとする。
−OXM_OF_ETH_TYPEは0x0800にセットされものとし、これはIPv4プロトコルのためのイーサネット(登録商標)タイプ値である。
−オープンフロー(OpenFlow)におけるマッチングフィールドの残りの部分は、フロー構成において「任意(any)」にセットされるものとする。
・GTP関連メッセージ中継:PGW−Oは、カプセル化及びカプセル化解除に関連する情報、すなわち、UEのIPアドレス及びポート番号と、サービスサーバのIPアドレス及びポート番号と、プロトコルIDと、GTPヘッダ(ヘッダフラグ及びTEID)とをPPUに転送する。
・リソースモニタ:このモジュールは、論理PGW−Uエンティティからのリソース使用量情報を監視及び記録するのに用いられる。
論理PGW−Uエンティティ
本発明の実施形態によれば、PGWのユーザプレーン処理部はモジュラ論理PGW−Uエンティティによって実施される。PGWの任務は、外部IPネットワークと移動オペレータのネットワークとの間の分界点として機能し、ユーザーデータをSGWにトンネリングすることである。中でも、PGWは、QoS規則に従ってパケットフィルタリング、レートシェイピング及びパケットのマーキングも担当する。
このタスクに特殊なハードウェアを用いる従来のモノリシックPGWサーバを用いる代わりに、説明される実施形態は、「PPU」と呼ばれる低コストの商用オフザシェルフ(COTS:commercial-off-the-shelf)のサーバのプールを用いる。PPUは、データプレーンパケットの必要な処理を完全にソフトウェア内で専用負荷分散デバイスとともに実施し、これによってプールは外部に対し単一のエンティティのように見える。図2に示すように、論理PGW−Uエンティティは3つの主要構成要素を含む。
(1)パケット処理ユニット(PPU)
(2)PGW−Uアップリンクスイッチ(PUS)
(3)PGW−Uダウンリンクスイッチ(PDS)
負荷分散装置として機能するPUS及びPDSの場合、実施形態はオープンフロー(OpenFlow)スイッチを用いることができる。図13に示すように、オープンフロー(OpenFlow)コントローラは、オープンフロー(OpenFlow)プロトコルを用いてセキュアなチャネルを介してオープンフロー(OpenFlow)スイッチを管理する。
パケット処理ユニット(PPU)
上述したように、本発明の幾つかの実施形態において、PPUはPGWのユーザプレーン機能を実施し、このため、これらの中でも主な機能は、着信IPトラフィックを扱うことである。UEのための各パケットは、所定のQoS規則に従って、DPI(ディープパケットインスペクション)のためにパケットフィルタを通過し、レートシェイピング及びQoSマーキングを受けて、ネットワーク内の適切なパケット転送を可能にしなくてはならない。
本発明の別の実施形態において、SGW及びPGWがともに統合されるとみなされる場合、PPUはEPCアーキテクチャにおいて定義されたSGW−Uの機能を実施すること、例えば基地局に向けてデータパケットを転送すること、内部eNBモビリディのアンカポイントとして機能すること、ページング中にダウンリンクにおいてパケットをバッファリングすること、又は合法的傍受のためにユーザトラフィックを複製することもできる。
このために、PPUは、(外部ネットワークから着信する)ダウンリンクIPパケットを、GTPヘッダを用いてカプセル化し、EPCからのGTPパケット(すなわち、UEによって送信されるアップリンクパケット)をカプセル化解除する。GTPヘッダフラグ及びTEIDのようなこれらのタスクに必要な構成情報が求められ、PGW−Oを介してPPUに送信される。PPUは、アップリンクサービスレベル及びダウンリンクサービスレベルの課金も担当する。したがって、アップリンクトラフィック負荷及びダウンリンクトラフィック負荷、フロー使用持続期間のような統計情報は、PGW−Oを介してPGW−Cに返送される。
リソースプールモデル
リソースプール:
提案される論理PGW−Uエンティティの全体アーキテクチャは、リソースプール又はクラスタリングモデルに従い、複数の処理構成要素(PPU)が着信トラフィックを共同で処理し、PUS及びPDSはこのクラスタへのトラフィックのエントリポイントとして機能する。本明細書において説明される実施形態はこのアーキテクチャに基づく。なぜなら、単一のITサーバは、そのサーバのCPUの速度又はインストールされているRAMの量に起因して処理能力が限られているためである。このため、単一のPPUが、「ベアラ」と呼ばれる或る特定の数の並列のセッションのパケットを処理し、この処理に必要なそれぞれの状態を保持することができる。しかし、より多くのベアラが処理される場合、これはこのサーバのみでは可能でない。そのようなスケーリングを可能にするために、PUS及びPDSが、負荷分散装置として、PGW−Oからの制御を介してともに用いられる。説明された実施形態により、PUS及び特にPDSは、着信パケットを、このパケットを担当するPPU、すなわちパケットが属するベアラの状態を保持するPPUに切り換えることが可能である。
リソースプール内のサーバ数は静的又は動的とすることができる。例えば、プール内の全てのサーバは、常にアクティブ状態にあることができるか、トラフィック負荷に従って起動若しくはシャットダウンされることができ、これはリソースプールの自動スケーリング機能と呼ばれる。これは拡張とみなされ、リソースプールがリソース使用率及びシステムの弾力性を改善するために実施することができるが、必須の機能ではない。
PPUの自動スケーリング:
PPUはソフトウェアとして実施され、例えばITサーバ上で直接、又は仮想マシーン(VM)において実行することができる。したがって、仮想化されたPGWアーキテクチャにおけるリソース管理方式の柔軟性を改善するように、自動スケーリング機能を導入することができる。自動スケーリング機能は、ネットワーク構成プラットフォーム(NCP)とともにクラウド管理システム(CMS)によって提供することができる。NCPは、選択されたキー性能インジケータ(KPI)の値を読み取ることによって、PPUのステータスを監視する。これは、
・CMSによって提供することができるPPUの性能関連パラメータ、例えばCPU使用量、RAM使用量、又はVM若しくはサーバの現在のトラフィック負荷、
・サービス関連パラメータ、例えばサービス提供されている加入者数又はPPU内に維持されるトンネル数、
とすることができる。
自動スケーリングポリシ及び対応するKPIは、NCPによって展開テンプレートにおいて定義される。これは最初に(at the first place)論理PGW−Uエンティティをセットアップするのに用いられる。
「PGWオーケストレータ」のセクションによれば、リソースプール内の複数のPPUは同種又は異種であってよい。同種PPUのシナリオの場合、1つのスケーリングポリシをリソースプール全体に適用することができる。KPIが或る特定の値に達すると、NCPは対応する自動スケーリングポリシをトリガする(例えば「プール内の平均CPU使用量が70%よりも高い場合、1つの追加VMを起動する」)。異種PPUのシナリオの場合、所定のQoS特性を有するベアラを実行するPPUが割り当てられる。これはサービスコンテンツベースのリソース配分メカニズムである。したがって、NCPは、PPUがサービス提供しているサービスQCIをプリセットするべきである(例えば音声用のPPU、ビデオ用のPPU等)。同じQCIを有するPPUは同じPPUグループ、例えば音声グループ、ビデオグループ等にあるとみなされる。自動スケーリングは、或る特定のPPUグループのKPIに基づいてトリガされる。異なるスケーリングポリシを異なるPPUグループに適用することができる。
自動スケーリング決定と、論理PGW−Uエンティティの対する再設定とを実行するために、NCPはCMSとインタラクトする。新たなPPUが起動すると、このPPUはCMSによってPDS及びPDSと配線接続される。PGW−Oは更新され、新たに起動されたPPUの新たなエントリを作成する。
TEID割り当て:
トンネルエンドポイントID(TEID)は、データパケットがいずれのトンネルに属するかを示すのに用いられ、GTPヘッダ内に存在する。ここでは様々なTEID割り当てアルゴリズムを適用することができる。例えば、PPUリソースプール全体が或る範囲のTEIDを共有することができる。PGW−Oは、使用されていないTEIDを選択し、新たなトンネルに割り当てる。またオプションで、各PPUは、1つのPPUと他のPPUとの間で重複しない所定の範囲のTEIDを有する。PPUが起動されると、このPPUに関連付けられたTEID範囲が存在する。PGW−Oは、新たなベアラにサービス提供するPPUを選択すると、このPPUに属するTEID範囲から、使用されていないTEIDのみを選択する。
回復力プロビジョニング:
リソースプールモデルに基づいてUプレーン機能を実施することにより、モノリシックなPGWと比較してより柔軟な、回復力プロビジョニングのための解決法が提供される。PPUが失敗した場合、別のPPUを起動することができ、この別のPPUが、失敗したPPUからタスクを引き継ぐ。モノリシックPGWと比較して、PPUは軽量であり、このため起動に必要な準備時間もより短い。さらに、精緻な回復力プロビジョニングは、PPUの粒度で行うことができる。例えば、異種PPUリソースプールのシナリオでは、可用性の観点から高いQoS要件を有するPPUは、高い回復力をもって実行するように設定することができる。これは、機能しているPPUごとに、ホットスタンバイPPUが起動され、同期した状態が維持されることを意味する。機能しているPPUが失敗すると、ホットスタンバイPPUが着信パケットの処理を即座に引き継ぐことができる。これはPDS及びPDSにおける転送規則の必要な更新を実行するオーケストレータによって制御される。これによって1+1の保護解決法が実現される。
低いQoS要件サービスを扱うPPUの場合、M+1の保護、M+Nの保護、又は保護なしのような回復力解決法を、機能しているPPUに適用することができる。
PGW−Uダウンリンクスイッチ
上記で説明したように、PGW−Uダウンリンクスイッチ(PDS)の主な機能は、外部PDNから或る特定のPPUにダウンリンクパケットをルーティングすることである。この目的で、本発明は、PGW−Oによって制御されるオープンフロー(OpenFlow)スイッチに基づいてPDSを実施することができる。PGW−Oは、オープンフロー(OpenFlow)プロトコルを用いることによってマッチング規則及びアクション規則をPDSに送信し、次にこれらの規則を用いて、PDSにおいて維持される転送テーブルを構成する。ここで重要なポイントは、PPU Mによって扱われるセッションAに属する全てのパケットがこのPPU Mに転送されるようにPDSの転送を構成することである。これを行うために、PGW−Oは、SDFから、着信IPパケットを分類するのに必要な5タプルのヘッダフィールド(送信元及び宛先双方のIPアドレス及びポート番号、並びにプロトコルID)を抽出し、この情報を用いてPDSを構成する。PDSにおけるダウンリンクSDFマッピングが図14に示されている。
このため、PDSにおいて維持されるフローテーブルが、GTPプロトコル又は同様の拡張を実際に実施することなく、TFT内に含まれる情報に従って構成される。着信パケットが転送規則にマッチしていない場合、このパケットはPDSによってドロップされるか又はPGW−Oに返送される。
PGW−Uアップリンクスイッチ
1つの実施形態において、PGW−Uアップリンクスイッチ(PUS)の主な機能は、SGWからのアップリンクトラフィックを様々なPPUに発送することである。SGW及びPGWがともに統合される場合の別の実施形態において、PUSの主な機能は、基地局からのアップリンクトラフィックを様々なPPUに発送することである。
PUSはオープンフロー(OpenFlow)スイッチに基づいて実施され、これはPGWコントローラによって制御される。しかしながら、PDSによってハンドリングされるトラフィックと比較して、PUSによって受信されるアップリンクデータパケットはGTPパケット、すなわちパケットがいずれのベアラに属するかの情報を含むGTPヘッダを有するパケットである。トラフィックを正しいPPUに向けるために、PUSはGTPヘッダを扱うことができるべきである。PUSは2つの異なる方法で実施することができる。
1.GTP READ機能を有するオープンフロー(OpenFlow)スイッチを拡張:例えば図15に示すように、PUSはGTPヘッダからTEIDを取り出し、TEIDに従ってトラフィックを向ける。これには、PUSがGTPプロトコルを理解する必要があることに留意されたい。
2.PUSは、UE IPパケットから或る特定の情報(PDSによってこのIPパケットの転送決定にも用いられる5タプル)を読み出すためにビットシフト機能を有する。PUSは、GTPパケットのペイロードから5タプルの組情報(すなわち、送信元及び宛先のIP番号及びポート番号、並びにプロトコルID)を読み出し、それに従って、PUSはトラフィックを分配する。これは、パケット内の或る特定のエリアから情報を読み出す能力を必要とすることに留意されたい。これは例えば、マッチングのnビットシフトによって実施することができ、これは本発明者らの知る限りまだ提案されていない新規の特徴である。
図15は、PUSにおける例示的なアップリンクトラフィックルーティングを示している。さらに、オープンフロー(OpenFlow)のGTPに関連する拡張は特許文献1にも記載されている。これらの2つのオプションの全体アーキテクチャが図16に示されている。
全体アーキテクチャの更なる第3の実施オプションが図17に示されている。これは以下において説明される。図16及び図17のアーキテクチャ間の主要な差は、データプレーン上でPGWとSGWとが分離している場合にPPUがSGWと相互接続する方法、並びにIPアドレスの対応する設定及び使用量である。第3のオプションの基本的な差異は、各PPUが、SGW/eNBと通信するとき、パケットを送信する際に、そのPPU固有の一意のIPアドレスを、データプレーン上のソースアドレスとして用いることである。これは図18に示されている。PPUがSGWの機能も実施し、したがって組み合わされたS/P−GW機能を有する場合、PPUがeNBと直接通信する場合があることに留意するべきである。
第3の実施オプションのこの差異の効果は以下のとおりである。各PPUは直接宛先となる可能性があるので、PGWのクラスタ構造はネットワーク内部(移動コアネットワーク)にさらされる。利点は、S5−Uインタフェース上で送信されるGTPパケットを、或る特定のPPUの固有のIPアドレスに従って、そのPPUにルーティングすることができることである。図17においてPUSを表すのに白い点線の(white−dotted)ボックスが用いられている。なぜなら、このアーキテクチャでは、PUSはシステム全体において必須でない構成要素となるためである。PUSは、データセンタネットワークと統合され、データセンタのクラウド管理システム(CMS)によって制御される標準的な市販のルータ又はオープンフロー(OpenFlow)スイッチとすることができる。この場合(ケースA)、オーケストレータへのインタフェースは必要でない。
一方、或る特定の環境では(ケースB)、例えばオペレータがサービスに依拠したアップリンクスイッチングを行うことを望むとき、オーケストレータによるオープンフロー(OpenFlow)スイッチベースのPUSコントローラが依然として必要である。そのようなシナリオは以下であり得る。
1.回復力プロビジョニング
或る特定のPPUの場合、PPUに高い可用性を与えるには、1+1のホットスタンバイメカニズムが好ましい。この場合、フェイルオーバメカニズムがSGW/eNBに対してトランスペアレントであるように、バックアップPPUは、障害時にプライマリPPUと同じIPアドレスを共有するべきである。このため、プライマリPPUがダウンする障害の場合、PGW−Oは、PUSの転送テーブルを、プライマリPPUへのフローをバックアップPPUに切り換えるように変更する。
2.PPUの保守管理及び更新
オペレータがPPUにおけるソフトウェアを保守管理又は更新することが必要になると、PPUにおいて実行しているベアラを1つのPPUから他のPPUに切れ目なく移行する必要がある。このプロセスをSGW/eNBに対しトランスペアレントにしておくために、新たなPPUは、古いPPUと同じIPアドレスを有することが好ましい。このシナリオにおいて、PUSもフロー切り替えのために必要である。
第3のオプションにおいて、PUSがシステムアーキテクチャ内で用いられる場合、PUSとPGWオーケストレータとの間のインタフェースも必要となる。このインタフェースは、第1及び第2の実施オプションにおいて提供されるインタフェースと異なる。インタフェース上の第3の実施オプションの影響、IPアドレス指定方式、及びGW選択プロセスの概略が以下のテーブルに与えられる。

Claims (13)

  1. パケットゲートウェイユーザプレーン(PGW−U)を実施する装置であって、
    それぞれがパケット処理ユニット(PPU)として動作する複数の処理構成要素を設定するコンフィギュレータであって、各PPUは、ベアラと呼ばれる或る特定数の並列セッションについて或るPGWのユーザプレーン機能を実施するものであるコンフィギュレータと、
    外部パケットデータネットワーク(PDN)からのIPトラフィックを、或る特定のPPUにマッピングするダウンリンクスイッチであって、通常のオープンフロー(OpenFlow)対応スイッチであり、着信IPトラフィックを、5タプルの情報に基づいてPPUにマッピングし、前記5タプルの情報は、送信元IPアドレスと、宛先IPアドレスと、送信元ポート番号と、宛先ポート番号と、プロトコルIDとを含む、ダウンリンクスイッチと、
    GPRSトンネルプロトコル(GTP)トラフィックを或る特定のPPUにマッピングするアップリンクスイッチとを備え、
    前記コンフィギュレータは、特定のベアラに関するアップリンクトラフィック及びダウンリンクトラフィックが或る特定のPPUを通ってルーティングされるように、前記PPUと、前記アップリンクスイッチと、前記ダウンリンクスイッチとを設定するようになっている、装置。
  2. 前記アップリンクスイッチは、着信IPパケットのペイロード内にあるGTPヘッダ内の所定のエリアから情報を読み出すオープンフロー(OpenFlow)対応スイッチであり、
    前記パケットは前記読み出し情報に従って転送される、請求項に記載の装置。
  3. 前記読み出し情報はトンネルエンドポイント識別子(TEID)である、請求項に記載の装置。
  4. 前記情報は、前記IPパケットペイロードの或る特定のロケーションから或る特定の数のビットを読み出し、マッチングすることによって得られる、請求項に記載の装置。
  5. 前記オープンフロー(OpenFlow)対応アップリンクスイッチは、前記GTPヘッダの読み出しに関連する拡張を提供するように強化されるか、又はビットシフトにより、前記IPパケットペイロード内の或る特定のロケーションから或る特定の数のビットを読み出し、マッチングすることが可能である、請求項2〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記アップリンクスイッチは、GTPに関する拡張を有しない通常のオープンフロー(OpenFlow)スイッチであり、
    各PPUは、前記アップリンクスイッチを通じてパケットを送信するとき、該PPU固有の一意のIPアドレスをソースアドレスとして用い、
    前記アップリンクスイッチによって受信されるGTPトラフィックは、PPUの前記一意のIPアドレスに直接宛てられる、請求項に記載の装置。
  7. 前記コンフィギュレータは、新たなベアラの作成時に、
    新たなGPRSトンネルの使用されていないTEIDを選択し、割り当てるステップと、
    PPUを選択するステップと、
    前記PPUにおけるパケット処理関連情報を構成するステップと、
    前記ベアラに関連する(外部PDNから発展型パケットコアネットワークへの)着信トラフィックが前記選択されたPPUに転送されるように、前記ダウンリンクスイッチのフローテーブルを構成するステップと、
    前記ベアラに関連する、前記発展型パケットコアネットワークから外部PDNへの発信GTPトラフィックが前記選択されたPPUに転送されるように、前記アップリンクスイッチのフローテーブルを構成するステップと
    を実行するように構成される、請求項1〜のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記コンフィギュレータはトポロジ管理モジュールを備え、該トポロジ管理モジュールは、
    前記Uプレーンにおいて現在セットアップされている全てのベアラを記録し、
    全ての機能しているPPUを記録し、
    記PPUの使用量及びトラフィック負荷に関する情報を収集し、
    リソースプール内に十分なPPUが存在しなくなると、新たなPPUを作成し、
    ラフィック負荷及び使用量に依拠してPPUを削除する
    ように構成される、請求項1〜のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記PPUは、
    サーバ上で実行されるソフトウェアと、
    仮想マシーン上で実行されるソフトウェアとのうちの一方によって実施される、請求項1〜のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記アップリンクスイッチは前記情報を読み出し、該情報に基づいて、前記GTPパケットは、前記GTPプロトコルに従って前記GTPパケットのカプセル化解除を実行することなく前記PPUに転送される、請求項に記載の装置。
  11. 各PPUは、PGW又は統合されたPGW及びSGWの前記ユーザプレーン機能を実施することができる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. パケットゲートウェイユーザプレーン(PGW−U)の機能を実行する方法であって、
    それぞれがパケット処理ユニット(PPU)として動作する複数の処理構成要素を、コンフィギュレータを通じて設定するステップであって、各PPUは、ベアラと呼ばれる或る特定数の並列セッションについて或るPGWのユーザプレーン機能を実施する、ステップと、
    外部パケットデータネットワーク(PDN)からのIPトラフィックを、ダウンリンクスイッチを通じて或る特定のPPUにマッピングするステップであって、該ダウンリンクスイッチは、通常のオープンフロー(OpenFlow)対応スイッチであり、着信IPトラフィックを、5タプルの情報に基づいてPPUにマッピングし、前記5タプルの情報は、送信元IPアドレスと、宛先IPアドレスと、送信元ポート番号と、宛先ポート番号と、プロトコルIDとを含む、ステップと、
    GPRSトンネルプロトコル(GTP)トラフィックを、アップリンクスイッチを通じて或る特定のPPUにマッピングするステップと、
    特定のベアラに関するアップリンクトラフィック及びダウンリンクトラフィックが或る特定のPPUを通ってルーティングされるように、前記コンフィギュレータを通じて前記PPUと、前記アップリンクスイッチと、前記ダウンリンクスイッチとを設定するステップと
    を含む方法。
  13. コンピュータが請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置として動作するか又は請求項12に記載の方法を実行することを可能にするコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム。
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