JP5718274B2 - 局側終端装置での下り信号送信方法、加入者側終端装置での下り信号受信方法、局側終端装置、加入者側終端装置及び受動光ネットワークシステム - Google Patents

局側終端装置での下り信号送信方法、加入者側終端装置での下り信号受信方法、局側終端装置、加入者側終端装置及び受動光ネットワークシステム Download PDF

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本発明は、受動光ネットワークシステムにおいて、局側終端装置(OLT:Optical Line Terminal)が、複数の加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit)に、各々の下り信号を送信するときに、あるONUへの振幅変調信号及び他のONUへの位相変調信号を並列に送信する技術に関する。
受動光ネットワークシステムの構成を図1に示す。受動光ネットワークシステムSは、OLT1、第1ONU2−1、第2ONU2−2、光パワースプリッタ3、局側光ファイバ4及び加入者側光ファイバ5−1、5−2から構成される。OLT1から第1ONU2−1に、第1送信データ系列が送信される。OLT1から第2ONU2−2に、第2送信データ系列が送信される。これらの送信が、分割で又は並列に行なわれる。
OLT1は、第1送信データ系列及び第2送信データ系列を入力し、第1送信データ系列及び第2送信データ系列を第1ONU2−1及び第2ONU2−2に送信する。第1ONU2−1は、第1送信データ系列及び第2送信データ系列をOLT1から受信し、第1送信データ系列を抽出する。第2ONU2−2は、第1送信データ系列及び第2送信データ系列をOLT1から受信し、第2送信データ系列を抽出する。
光パワースプリッタ3は、第1送信データ系列及び第2送信データ系列を、OLT1から受動的に入力し、第1ONU2−1及び第2ONU2−2に受動的に出力する。局側光ファイバ4は、OLT1及び光パワースプリッタ3を接続する。加入者側光ファイバ5−1は、光パワースプリッタ3及び第1ONU2−1を接続する。加入者側光ファイバ5−2は、光パワースプリッタ3及び第2ONU2−2を接続する。
第1送信データ系列及び第2送信データ系列を分割で送信する場合には、時分割多重方式や波長分割多重方式等を適用することができるが、データ通信容量が小さくなる。第1送信データ系列及び第2送信データ系列を並列に送信する場合には、以下に説明の多値/高次変調方式(非特許文献1)を適用することができるため、データ通信容量が大きくなる。
OLT1は、図1の上側のコンスタレーションで示すように、第1送信データ系列に基づいて、振幅変調を行ない、第2送信データ系列に基づいて、位相変調を行ない、これらの変調を並列に行なう。ここで、コンスタレーションの内側及び外側の信号点は、振幅変調に基づく信号点である。そして、コンスタレーションの第1象限、第2象限、第3象限及び第4象限の信号点は、位相変調に基づく信号点である。
第1ONU2−1は、図1の左下のコンスタレーションで示すように、振幅復調を行ない、第1送信データ系列を抽出する。ここで、コンスタレーションの内側及び外側の信号点は、それぞれビット値“0”及び“1”に対応する。第2ONU2−2は、図1の右下のコンスタレーションで示すように、位相復調を行ない、第2送信データ系列を抽出する。ここで、コンスタレーションの第1象限、第2象限、第3象限及び第4象限の信号点は、それぞれシンボル値“00”、“10”、“11”及び“01”に対応する。
OLT1から第1ONU2−1及び第2ONU2−2への伝送経路において、第1送信データ系列及び第2送信データ系列に誤りが発生することがある。ここで、第1送信データ系列は2値信号として送信され、第2送信データ系列は4値信号として送信され、第2送信データ系列では第1送信データ系列より誤りが発生しやすくなる。そこで、第2送信データ系列に対しては誤り訂正を行なうこととするが、第1送信データ系列に対しては誤り訂正を行なわないこととする。ここで、誤り訂正として、シンボル単位で誤り訂正を行ないバースト誤りに耐性のある、シンボル誤り訂正を行なう。例えば、シンボル誤り訂正として、リードソロモン符号(非特許文献2)に基づくシンボル誤り訂正を行なう。
シンボル誤り訂正の符号化及び復号の処理を図2に示す。図2に説明のシンボル誤り訂正符号は、リードソロモン符号(255、239)であり、8ビットを1符号化シンボルとし、239符号化シンボルを情報ビットとし、16符号化シンボルを冗長ビットとし、8(=(255−239)/2)符号化シンボルの誤りを訂正することができる。
OLT1は、符号化処理として、第2送信データ系列を符号化シンボル毎に分割し、239符号化シンボル分の情報ビットに対して、16符号化シンボル分の冗長ビットを追加する。OLT1及び第2ONU2−2への伝送経路において、ビット系列に対して、誤り(Err)が発生する。第2ONU2−2は、復号処理として、ビット系列に対して、誤り(Err)を減算し、16符号化シンボル分の冗長ビットを削除し、239符号化シンボル分の情報ビットを残して、各符号化シンボルを第2送信データ系列に纏める。復号過程において誤り(Err)を求める際は、ピーターソン法、バーレカンプ・マッシー法、ユークリッド法等のアルゴリズムが用いられる。
N.Iiyama,S−Y.Kim,T.Shimada,S.Kimura,N.Yoshimoto,"Co−existent Downstream Scheme between OOK and QAM Signals in an Optical Access Network using Software−defined Technology,"in Proc.of OFC2012. 宮川 洋、岩垂 好裕、今井 秀樹、"符号理論"、pp.158,267−269. M.Seimetz,"High−Order Modulation for Optical Fiber Transmission,"pp.26−53,66−73,79−81,84−93,100−101.
従来技術のOLTの構成を図3に示す。従来技術のOLT1は、送信機として、送信データ系列入力部11、シンボル誤り訂正符号化部12、振幅位相変調部13及び振幅位相変調信号送信部14から構成される。
送信データ系列入力部11は、振幅変調を利用してデータの送受信を行なう第1ONU2−1への第1送信データ系列と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう第2ONU2−2への第2送信データ系列と、を入力する。シンボル誤り訂正符号化部12は、送信データ系列入力部11が入力した第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の符号化(リードソロモン符号化(255、239))を行なう。
振幅位相変調部13は、送信データ系列入力部11が入力した第1送信データ系列に基づく振幅変調と、シンボル誤り訂正符号化部12が生成したシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列に基づく位相変調と、を同一のキャリア信号に対して並列に行なう。振幅位相変調信号送信部14は、振幅位相変調部13が生成した振幅位相変調信号を、第1ONU2−1及び第2ONU2−2に送信する。
従来技術の第2ONUの構成を図4に示す。従来技術の第2ONU2−2は、受信機として、振幅位相変調信号受信部21、位相復調部22、シンボル誤り訂正復号部23及び受信データ系列出力部24から構成される。
振幅位相変調信号受信部21は、振幅位相変調部13が生成した振幅位相変調信号を、OLT1から受信する。位相復調部22は、振幅位相変調信号受信部21が受信した振幅位相変調信号に対して、位相復調を行なう。
シンボル誤り訂正復号部23は、位相復調部22が生成したシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の復号(リードソロモン復号(255、239))を行なう。受信データ系列出力部24は、シンボル誤り訂正復号部23が生成したシンボル誤り訂正復号後の第2送信データ系列を出力する。
従来技術の多値/高次変調方式の概要を図5に示す。第1送信データ系列は、10100101・・・のように、先頭から続いている。シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列は、1000011111101100・・・のように、先頭から続いている。シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列は、符号化シンボル#1(10000111)、符号化シンボル#2(11101100)、・・・に分割される。
ここで、第1送信データ系列は2値信号として送信され、第2送信データ系列は4値信号として送信され、第2送信データ系列では第1送信データ系列より変調速度が2倍となる。そこで、図5に示した各期間tにおいて、同一のキャリア信号に対して、第1送信データ系列の1ビットに基づいて、振幅変調を行ない、第2送信データ系列の2ビットに基づいて、位相変調を行ない、これらの変調を並列に行なう。
期間tでは、第1送信データ系列の1ビット目“1”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#1の1、2ビット目“10”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の2ビット目“0”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#1の3、4ビット目“00”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の3ビット目“1”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#1の5、6ビット目“01”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の4ビット目“0”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#1の7、8ビット目“11”に基づいて、位相変調を行なう。
期間tでは、第1送信データ系列の5ビット目“0”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#2の1、2ビット目“11”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の6ビット目“1”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#2の3、4ビット目“10”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の7ビット目“0”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#2の5、6ビット目“11”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の8ビット目“1”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#2の7、8ビット目“00”に基づいて、位相変調を行なう。
つまり、符号化シンボル#1において、1、2、5、6ビット目は、図1に示したコンスタレーションの外側にマッピングされるが、3、4、7、8ビット目は、図1に示したコンスタレーションの内側にマッピングされる。コンスタレーションの内側の信号点は、信号間距離が短いため、符号化シンボル#1において、シンボル誤りが発生しやすい。
そして、符号化シンボル#2において、3、4、7、8ビット目は、図1に示したコンスタレーションの外側にマッピングされるが、1、2、5、6ビット目は、図1に示したコンスタレーションの内側にマッピングされる。コンスタレーションの内側の信号点は、信号間距離が短いため、符号化シンボル#2において、シンボル誤りが発生しやすい。
このように、各符号化シンボルにおいて、コンスタレーションの内側の信号点が1個でもあれば、シンボル誤りが発生しやすい。そして、複数の符号化シンボルにおいて、コンスタレーションの内側の信号点が分散していれば、シンボル誤りの個数が増加する。しかし、符号化シンボル誤りの訂正可能な個数には、限界がある。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、振幅変調及び位相変調を同一のキャリア信号に対して並列に行なう多値/高次変調方式において、位相変調信号に対する符号化シンボル誤りの個数を低減する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、ある符号化シンボルにおいては、コンスタレーションの内側の信号点を集中させるが、他の符号化シンボルにおいては、コンスタレーションの外側の信号点を集中させる。すると、当該ある符号化シンボルにおいては、シンボル誤りが発生しやすいが、当該他の符号化シンボルにおいては、シンボル誤りが発生しにくい。
ここで、複数の符号化シンボルにおいて、シンボル誤りを完全に訂正するためには、複数の符号化シンボルにおいて、シンボル誤りの個数がシンボル誤りの訂正可能な個数以下でありさえすればよく、各符号化シンボルにおいて、ビット誤りの個数が各シンボルを構成するビットの個数と同一ですらあってもよい。
よって、当該ある符号化シンボルにおいて、ビット誤りを多くしたとしても、ビット誤りを集中させることにより、複数の符号化シンボルにおいて、シンボル誤り数を低減することができ、シンボル誤りを完全に訂正することができる。
具体的には、本発明は、振幅変調を利用してデータの送受信を行なう第1加入者側終端装置への第1送信データ系列と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう第2加入者側終端装置への第2送信データ系列と、を入力し、入力した前記第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の符号化を行なう送信データ系列入力ステップと、前記送信データ系列入力ステップで入力した前記第1送信データ系列に基づく振幅変調と、前記送信データ系列入力ステップで生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列に基づく位相変調と、を同一のキャリア信号に対して並列に行なうことにより、振幅位相変調信号を生成するにあたり、前記送信データ系列入力ステップで生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調を、前記送信データ系列入力ステップで入力した前記第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なう振幅位相変調ステップと、前記振幅位相変調ステップで生成した前記振幅位相変調信号を、前記第1加入者側終端装置及び前記第2加入者側終端装置に送信する振幅位相変調信号送信ステップと、を順に備えることを特徴とする局側終端装置での下り信号送信方法である。
また、本発明は、振幅変調を利用してデータの送受信を行なう第1加入者側終端装置への第1送信データ系列と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう第2加入者側終端装置への第2送信データ系列と、を入力し、入力した前記第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の符号化を行なう送信データ系列入力部と、前記送信データ系列入力部が入力した前記第1送信データ系列に基づく振幅変調と、前記送信データ系列入力部が生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列に基づく位相変調と、を同一のキャリア信号に対して並列に行なうことにより、振幅位相変調信号を生成するにあたり、前記送信データ系列入力部が生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調を、前記送信データ系列入力部が入力した前記第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なう振幅位相変調部と、前記振幅位相変調部が生成した前記振幅位相変調信号を、前記第1加入者側終端装置及び前記第2加入者側終端装置に送信する振幅位相変調信号送信部と、を備えることを特徴とする局側終端装置である。
この構成によれば、振幅変調及び位相変調を同一のキャリア信号に対して並列に行なう多値/高次変調方式において、位相変調信号に対する符号化シンボル誤りの個数を低減する送信技術を提供することができる。
また、本発明は、振幅変調を利用してデータの送受信を行なう他の加入者側終端装置への第1送信データ系列に基づく振幅変調と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう自己加入者側終端装置へのシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列に基づく位相変調が、局側終端装置において、同一のキャリア信号に対して並列に行なわれて生成された振幅位相変調信号を、前記局側終端装置から受信するにあたり、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調が、前記局側終端装置において、前記第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なわれて生成された前記振幅位相変調信号を、前記局側終端装置から受信する振幅位相変調信号受信ステップと、前記振幅位相変調信号受信ステップで受信した前記振幅位相変調信号に対して、振幅復調及び位相復調を並列に行なうにあたり、前記振幅位相変調信号受信ステップで受信した前記振幅位相変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅位相変調信号から、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを抽出する振幅位相復調ステップと、前記振幅位相復調ステップで生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の復号を行ない、生成したシンボル誤り訂正復号後の前記第2送信データ系列を出力する受信データ系列出力ステップと、を順に備えることを特徴とする加入者側終端装置での下り信号受信方法である。
また、本発明は、振幅変調を利用してデータの送受信を行なう他の加入者側終端装置への第1送信データ系列に基づく振幅変調と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう自己加入者側終端装置へのシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列に基づく位相変調が、局側終端装置において、同一のキャリア信号に対して並列に行なわれて生成された振幅位相変調信号を、前記局側終端装置から受信するにあたり、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調が、前記局側終端装置において、前記第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なわれて生成された前記振幅位相変調信号を、前記局側終端装置から受信する振幅位相変調信号受信部と、前記振幅位相変調信号受信部が受信した前記振幅位相変調信号に対して、振幅復調及び位相復調を並列に行なうにあたり、前記振幅位相変調信号受信部が受信した前記振幅位相変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅位相変調信号から、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを抽出する振幅位相復調部と、前記振幅位相復調部が生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の復号を行ない、生成したシンボル誤り訂正復号後の前記第2送信データ系列を出力する受信データ系列出力部と、を備えることを特徴とする加入者側終端装置である。
この構成によれば、振幅変調及び位相変調を同一のキャリア信号に対して並列に行なう多値/高次変調方式において、位相変調信号に対する符号化シンボル誤りの個数を低減する受信技術を提供することができる。
また、本発明は、前記振幅位相変調ステップでは、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを示すシンボル情報を一時的に格納するとともに、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルが前記第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボルに対して重畳されるべきかを示す重畳情報を一時的に格納し、前記重畳情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを、前記第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボルに対して重畳することを特徴とする局側終端装置での下り信号送信方法である。
また、本発明は、前記振幅位相変調部は、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを示すシンボル情報を一時的に格納するとともに、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルが前記第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボルに対して重畳されるべきかを示す重畳情報を一時的に格納し、前記重畳情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを、前記第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボルに対して重畳することを特徴とする局側終端装置である。
上述の送信技術では、振幅変調が行なわれるデータ系列がランダムに時間変化するとき、位相変調が行なわれるデータ系列の順序を入れ換える必要があるが、この構成によれば、位相変調が行なわれるデータ系列の順序を正確に入れ換えることができる。
また、本発明は、前記振幅位相復調ステップでは、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを示すシンボル情報を一時的に格納するとともに、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルが前記第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボルから分離されるべきかを示す分離情報を一時的に格納し、前記分離情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを、前記第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボルから分離することを特徴とする加入者側終端装置での下り信号受信方法である。
また、本発明は、前記振幅位相復調部は、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを示すシンボル情報を一時的に格納するとともに、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルが前記第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボルから分離されるべきかを示す分離情報を一時的に格納し、前記分離情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを、前記第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボルから分離することを特徴とする加入者側終端装置である。
上述の受信技術では、振幅変調が行なわれるデータ系列がランダムに時間変化するとき、位相変調が行なわれるデータ系列の順序を元に戻す必要があるが、この構成によれば、位相変調が行なわれるデータ系列の順序を正確に元に戻すことができる。
また、本発明は、前記局側終端装置と、前記加入者側終端装置と、を備えることを特徴とする受動光ネットワークシステムである。
この構成によれば、振幅変調及び位相変調を同一のキャリア信号に対して並列に行なう多値/高次変調方式において、位相変調信号に対する符号化シンボル誤りの個数を低減する送受信技術を提供することができる。
本発明は、振幅変調及び位相変調を同一のキャリア信号に対して並列に行なう多値/高次変調方式において、位相変調信号に対する符号化シンボル誤りの個数を低減する技術を提供することができる。
受動光ネットワークシステムの構成を示す図である。 シンボル誤り訂正の符号化及び復号の処理を示す図である。 従来技術のOLTの構成を示す図である。 従来技術の第2ONUの構成を示す図である。 従来技術の多値/高次変調方式の概要を示す図である。 本発明の多値/高次変調方式の概要を示す図である。 本発明のOLTの構成を示す図である。 本発明の送信側の順序入替部の構成を示す図である。 本発明の送信時の順序入替処理を示すフローチャートである。 本発明の第2ONUの構成を示す図である。 本発明の受信側の順序入替部の構成を示す図である。 本発明の受信時の順序入替処理を示すフローチャートである。 本発明の受信時の順序入替処理を示すフローチャートである。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(多値/高次変調方式の概要)
受動光ネットワークシステムの構成並びにシンボル誤り訂正の符号化及び復号の処理は、本発明及び従来技術で同様であり、それぞれ図1、2に示されている。
本発明の多値/高次変調方式の概要を図6に示す。第1送信データ系列は、10100101・・・のように、先頭から続いている。シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列は、1000011111101100・・・のように、先頭から続いている。シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列は、符号化シンボル#1(10000111)、符号化シンボル#2(11101100)、・・・に分割される。
ここで、第1送信データ系列は2値信号として送信され、第2送信データ系列は4値信号として送信され、第2送信データ系列では第1送信データ系列より変調速度が2倍となる。そこで、図6に示した各期間tにおいて、同一のキャリア信号に対して、第1送信データ系列の1ビットに基づいて、振幅変調を行ない、第2送信データ系列の2ビットに基づいて、位相変調を行ない、これらの変調を並列に行なう。
期間tでは、第1送信データ系列の1ビット目“1”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#1の1、2ビット目“10”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の2ビット目“0”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#2の1、2ビット目“11”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の3ビット目“1”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#1の3、4ビット目“00”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の4ビット目“0”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#2の3、4ビット目“10”に基づいて、位相変調を行なう。
期間tでは、第1送信データ系列の5ビット目“0”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#2の5、6ビット目“11”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の6ビット目“1”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#1の5、6ビット目“01”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の7ビット目“0”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#2の7、8ビット目“00”に基づいて、位相変調を行なう。期間tでは、第1送信データ系列の8ビット目“1”に基づいて、振幅変調を行ない、符号化シンボル#1の7、8ビット目“11”に基づいて、位相変調を行なう。
つまり、符号化シンボル#1において、すべてのビットは、図1に示したコンスタレーションの外側にマッピングされる。コンスタレーションの外側の信号点は、信号間距離が長いため、符号化シンボル#1において、シンボル誤りが発生しにくい。
そして、符号化シンボル#2において、すべてのビットは、図1に示したコンスタレーションの内側にマッピングされる。コンスタレーションの内側の信号点は、信号間距離が短いため、符号化シンボル#2において、シンボル誤りが発生しやすい。
ここで、複数の符号化シンボル(リードソロモン符号(255、239)では、255符号化シンボル)において、シンボル誤りを完全に訂正するための条件を考察する。複数の符号化シンボル(リードソロモン符号(255、239)では、255符号化シンボル)において、シンボル誤りの個数がシンボル誤りの訂正可能な個数(リードソロモン符号(255、239)では、8符号化シンボル)以下でありさえすればよい。各符号化シンボルにおいて、ビット誤りの個数が各シンボルを構成するビットの個数(リードソロモン符号(255、239)では、8ビット)と同一ですらあってもよい。
よって、符号化シンボル#2のような符号化シンボルにおいて、ビット誤りを多くしたとしても、ビット誤りを集中させることにより、符号化シンボル#1、#2、・・・のような複数の符号化シンボルにおいて、シンボル誤り数を低減することができ、シンボル誤りを完全に訂正することができる。
ここで、振幅変調が行なわれる第1送信データ系列は、10100101・・・のように、ランダムに時間変化する。そこで、OLT1は、位相変調が行なわれる第2送信データ系列の順序を、1000011111101100・・・から、1011001011010011・・・へと、入れ換える必要がある。そして、第2ONU2−2は、位相変調が行なわれる第2送信データ系列の順序を、1011001011010011・・・から、1000011111101100・・・へと、元に戻す必要がある。
以下では、まず、OLT1の構成及び処理を説明するとともに、OLT1の第2送信データ系列の順序入換処理を説明し、次に、第2ONU2−2の構成及び処理を説明するとともに、第2ONU2−2の第2送信データ系列の順序入換処理を説明する。
(OLTの構成及び処理)
本発明のOLTの構成を図7に示す。本発明のOLT1は、送信機として、送信データ系列入力部11、シンボル誤り訂正符号化部12、振幅位相変調部13、振幅位相変調信号送信部14及び順序入換部15から構成される。
送信データ系列入力部11は、振幅変調を利用してデータの送受信を行なう第1ONU2−1への第1送信データ系列と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう第2ONU2−2への第2送信データ系列と、を入力する。シンボル誤り訂正符号化部12は、送信データ系列入力部11が入力した第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の符号化(リードソロモン符号化(255、239))を行なう。
振幅位相変調部13は、送信データ系列入力部11が入力した第1送信データ系列に基づく振幅変調と、以下に詳述の順序入換部15が生成したシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列に基づく位相変調と、を同一のキャリア信号に対して並列に行なう。振幅位相変調部13は、直接変調や外部変調等を適用することができる(非特許文献3を参照)。振幅位相変調信号送信部14は、振幅位相変調部13が生成した振幅位相変調信号を、第1ONU2−1及び第2ONU2−2に送信する。
振幅位相変調部13は、以下に詳述の順序入換部15が生成したシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調を、送信データ系列入力部11が入力した第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なう。順序入換部15は、振幅位相変調部13が以上に説明の処理を行なうことができるように、シンボル誤り訂正符号化部12が生成したシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の順序を入れ換える。
つまり、振幅位相変調部13は、符号化シンボル#1に基づく位相変調を、第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅“1”を有する部分振幅変調信号に対して行なう。そして、振幅位相変調部13は、符号化シンボル#2に基づく位相変調を、第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅“0”を有する部分振幅変調信号に対して行なう。さらに、順序入換部15は、振幅位相変調部13が以上に説明の処理を行なうことができるように、第2送信データ系列の順序を入れ換える。
本発明の送信側の順序入替部の構成を図8に示す。順序入換部15は、制御部16及びバッファ17−1、17−2、・・・、17−nから構成される。各バッファ17は、ビットバッファ及びシンボルバッファから構成される。
各バッファ17のシンボルバッファは、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の各符号化シンボル(#1、#2等)を示すシンボル情報を一時的に格納する、FIFO(First−In First−Out)のバッファである。各バッファ17のビットバッファは、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の各符号化シンボル(#1、#2等)が、第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボル(“0”又は“1”)に対して重畳されるべきかを示す重畳情報を一時的に格納する。
制御部16及び振幅位相変調部13は、以上に説明の重畳情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の各符号化シンボル(#1、#2等)を、第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボル(“0”又は“1”)に対して重畳する。
本発明の送信時の順序入替処理のフローチャートを図9に示す。制御部16は、各バッファ17のシンボルバッファを空にクリアする(ステップS1)。制御部16は、各バッファ17のビットバッファのビット値を不定値“x”にクリアする(ステップS2)。
制御部16は、各符号化シンボルの到着順と各バッファ17のシンボルバッファの番号順を対応付けて、各符号化シンボルを各バッファ17のシンボルバッファに格納する(ステップS3)。つまり、制御部16は、符号化シンボル#1、#2、・・・を、それぞれバッファ17−1、17−2、・・・のシンボルバッファに格納する。
制御部16は、第1送信データ系列の1ビット目“1”を入力する(ステップS4)。制御部16は、当該1ビットのビット値が“1”であるため(ステップS5において“1”)、各バッファ17のビットバッファの番号順に、ビット値が“1”であるバッファ17のビットバッファを検索する(ステップS6)。
制御部16は、ビット値が“1”であるバッファ17のビットバッファを検索不能であるため(ステップS7においてNO)、各バッファ17のビットバッファの番号順に、シンボルバッファに符号化シンボルが格納されておりかつビット値が“x”であるバッファ17のビットバッファを検索する(ステップS8)。
制御部16は、ステップS8のようなビットバッファを検索可能であり(ステップS9においてYES)、バッファ17−1のビットバッファを選択し、バッファ17−1のビットバッファのビット値を“1”に設定する(ステップS10)。制御部16は、バッファ17−1のビットバッファに対応するバッファ17−1のシンボルバッファから、符号化シンボル#1の1、2ビット目“10”を出力する(ステップS18)。
制御部16は、符号化シンボルと第1送信データ系列の重畳すべき組み合わせが残っているため(ステップS19、ステップS20においてYES)、ステップS4に戻る。
制御部16は、第1送信データ系列の2ビット目“0”を入力する(ステップS4)。制御部16は、当該1ビットのビット値が“0”であるため(ステップS5において“0”)、各バッファ17のビットバッファの番号順に、ビット値が“0”であるバッファ17のビットバッファを検索する(ステップS12)。
制御部16は、ビット値が“0”であるバッファ17のビットバッファを検索不能であるため(ステップS13においてNO)、各バッファ17のビットバッファの番号順に、シンボルバッファに符号化シンボルが格納されておりかつビット値が“x”であるバッファ17のビットバッファを検索する(ステップS14)。
制御部16は、ステップS14のようなビットバッファを検索可能であり(ステップS15においてYES)、バッファ17−2のビットバッファを選択し、バッファ17−2のビットバッファのビット値を“0”に設定する(ステップS16)。制御部16は、バッファ17−2のビットバッファに対応するバッファ17−2のシンボルバッファから、符号化シンボル#2の1、2ビット目“11”を出力する(ステップS18)。
制御部16は、符号化シンボルと第1送信データ系列の重畳すべき組み合わせが残っているため(ステップS19、ステップS20においてYES)、ステップS4に戻る。
制御部16は、第1送信データ系列の3ビット目“1”を入力する(ステップS4)。制御部16は、当該1ビットのビット値が“1”であるため(ステップS5において“1”)、各バッファ17のビットバッファの番号順に、ビット値が“1”であるバッファ17のビットバッファを検索する(ステップS6)。
制御部16は、ビット値が“1”であるバッファ17−1のビットバッファを検索可能であるため(ステップS7においてYES)、バッファ17−1のビットバッファに対応するバッファ17−1のシンボルバッファから、符号化シンボル#1の3、4ビット目“00”を出力し(ステップS18)、ステップS19、S20を実行する。
制御部16は、第1送信データ系列の4ビット目“0”を入力する(ステップS4)。制御部16は、当該1ビットのビット値が“0”であるため(ステップS5において“0”)、各バッファ17のビットバッファの番号順に、ビット値が“0”であるバッファ17のビットバッファを検索する(ステップS12)。
制御部16は、ビット値が“0”であるバッファ17−2のビットバッファを検索可能であるため(ステップS13においてYES)、バッファ17−2のビットバッファに対応するバッファ17−2のシンボルバッファから、符号化シンボル#2の3、4ビット目“10”を出力し(ステップS18)、ステップS19、S20を実行する。
制御部16は、第1送信データ系列の5ビット目“0”を入力し(ステップS4)、ステップS5、S12、S13を実行し、バッファ17−2のビットバッファに対応するバッファ17−2のシンボルバッファから、符号化シンボル#2の5、6ビット目“11”を出力し(ステップS18)、ステップS19、S20を実行する。
制御部16は、第1送信データ系列の6ビット目“1”を入力し(ステップS4)、ステップS5、S6、S7を実行し、バッファ17−1のビットバッファに対応するバッファ17−1のシンボルバッファから、符号化シンボル#1の5、6ビット目“01”を出力し(ステップS18)、ステップS19、S20を実行する。
制御部16は、第1送信データ系列の7ビット目“0”を入力し(ステップS4)、ステップS5、S12、S13を実行し、バッファ17−2のビットバッファに対応するバッファ17−2のシンボルバッファから、符号化シンボル#2の7、8ビット目“00”を出力し(ステップS18)、ステップS19、S20を実行する。
制御部16は、第1送信データ系列の8ビット目“1”を入力し(ステップS4)、ステップS5、S6、S7を実行し、バッファ17−1のビットバッファに対応するバッファ17−1のシンボルバッファから、符号化シンボル#1の7、8ビット目“11”を出力し(ステップS18)、ステップS19、S20を実行する。
制御部16は、符号化シンボルと第1送信データ系列の重畳すべき組み合わせがなくなるまで(ステップS20においてNO)、以上の処理を続行する。これにより、第1送信データ系列がランダムに時間変化するときであっても、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の順序を正確に入れ換えることができる。
ここで、第1送信データ系列のビット値が“1”であるが(ステップS5において“1”)、ビット値が“1”及び“x”のビットバッファに対応するシンボルバッファに、符号化シンボルが格納されていない場合が考えられる(ステップS7においてNO及びS9においてNO)。この場合には、ビットバッファの番号順にビット値が“0”のビットバッファを検索し(ステップS11)、ステップS18、S19、S20へと移行し、図6の原則から外れることになる(以下、この手順を手法1と呼ぶ)。または、ステップS11、S18、S19、S20へと移行することなく、符号化シンボルの出力を停止し、ステップS4に戻ってもよい(以下、この手順を手法2と呼ぶ)。
さらに、第1送信データ系列のビット値が“0”であるが(ステップS5において“0”)、ビット値が“0”及び“x”のビットバッファに対応するシンボルバッファに、符号化シンボルが格納されていない場合が考えられる(ステップS13においてNO及びS15においてNO)。この場合には、ビットバッファの番号順にビット値が“1”のビットバッファを検索し(ステップS17)、ステップS18、S19、S20へと移行し、図6の原則から外れることになる(以下、この手順を手法1と呼ぶ)。または、ステップS17、S18、S19、S20へと移行することなく、符号化シンボルの出力を停止し、ステップS4に戻ってもよい(以下、この手順を手法2と呼ぶ)。
(第2ONUの構成及び処理)
本発明の第2ONUの構成を図10に示す。本発明の第2ONU2−2は、受信機として、振幅位相変調信号受信部21、位相復調部22、シンボル誤り訂正復号部23、受信データ系列出力部24、振幅復調部25及び順序入換部26から構成される。
振幅位相変調信号受信部21は、振幅位相変調部13が生成した振幅位相変調信号を、OLT1から受信する。位相復調部22は、振幅位相変調信号受信部21が受信した振幅位相変調信号に対して、位相復調を行なう。振幅復調部25は、振幅位相変調信号受信部21が受信した振幅位相変調信号に対して、振幅復調を行なう。位相復調部22及び振幅復調部25は、それぞれ振幅復調及び位相復調を並列に行ない、コヒーレント検波や直接検波等を適用することができる(非特許文献3を参照)。
シンボル誤り訂正復号部23は、以下に詳述の順序入換部26が生成したシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の復号(リードソロモン復号(255、239))を行なう。受信データ系列出力部24は、シンボル誤り訂正復号部23が生成したシンボル誤り訂正復号後の第2送信データ系列を出力する。
順序入換部26は、振幅位相変調信号受信部21が受信した振幅位相変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅位相変調信号から、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の各符号化シンボルを抽出する。
つまり、順序入換部26は、受信された振幅位相変調信号のうち、同一の振幅“1”を有する部分振幅位相変調信号から、符号化シンボル#1を抽出する。そして、順序入換部26は、受信された振幅位相変調信号のうち、同一の振幅“0”を有する部分振幅位相変調信号から、符号化シンボル#2を抽出する。
本発明の受信側の順序入替部の構成を図11に示す。順序入換部26は、制御部27及びバッファ28−1、28−2、・・・、28−nから構成される。各バッファ28は、ビットバッファ及びシンボルバッファから構成される。
各バッファ28のシンボルバッファは、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の各符号化シンボル(#1、#2等)を示すシンボル情報を一時的に格納する、FIFO(First−In First−Out)のバッファである。各バッファ28のビットバッファは、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の各符号化シンボル(#1、#2等)が、第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボル(“0”又は“1”)から分離されるべきかを示す分離情報を一時的に格納する。
制御部27は、以上に説明の分離情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の各符号化シンボル(#1、#2等)を、第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボル(“0”又は“1”)から分離する。
本発明の受信時の順序入替処理のフローチャートを図12、13に示す。制御部27は、各バッファ28のシンボルバッファを空にクリアする(ステップS21)。制御部27は、各バッファ28のビットバッファのビット値を不定値“x”にクリアする(ステップS22)。
制御部27は、第2送信データ系列の1、2ビット目“10”を入力する(ステップS23)。制御部27は、第1送信データ系列の1ビット目“1”を入力する(ステップS24)。制御部27は、当該1ビットのビット値が“1”であるため(ステップS25において“1”)、各バッファ28のビットバッファの番号順に、ビット値が“1”であるバッファ28のビットバッファを検索する(ステップS26)。
制御部27は、ビット値が“1”であるバッファ28のビットバッファを検索不能である(ステップS27においてNO)。また、制御部27は、残り入力ビット数がシンボルバッファ長以上であるため(ステップS28においてYES)、各バッファ28のビットバッファの番号順に、ビット値が“x”であるバッファ28のビットバッファを検索する(ステップS29)。
制御部27は、バッファ28−1のビットバッファを選択し、バッファ28−1のビットバッファのビット値を“1”に設定する(ステップS30)。制御部27は、バッファ28−1のビットバッファに対応するバッファ28−1のシンボルバッファに、第2送信データ系列の1、2ビット目“10”を格納する(ステップS38)。制御部27は、図13に後述の処理を実行した後に、ステップS23に戻る。
制御部27は、第2送信データ系列の3、4ビット目“11”を入力する(ステップS23)。制御部27は、第1送信データ系列の2ビット目“0”を入力する(ステップS24)。制御部27は、当該1ビットのビット値が“0”であるため(ステップS25において“0”)、各バッファ28のビットバッファの番号順に、ビット値が“0”であるバッファ28のビットバッファを検索する(ステップS32)。
制御部27は、ビット値が“0”であるバッファ28のビットバッファを検索不能である(ステップS33においてNO)。また、制御部27は、残り入力ビット数がシンボルバッファ長以上であるため(ステップS34においてYES)、各バッファ28のビットバッファの番号順に、ビット値が“x”であるバッファ28のビットバッファを検索する(ステップS35)。
制御部27は、バッファ28−2のビットバッファを選択し、バッファ28−2のビットバッファのビット値を“0”に設定する(ステップS36)。制御部27は、バッファ28−2のビットバッファに対応するバッファ28−2のシンボルバッファに、第2送信データ系列の3、4ビット目“11”を格納する(ステップS38)。制御部27は、図13に後述の処理を実行した後に、ステップS23に戻る。
制御部27は、第2送信データ系列の5、6ビット目“00”を入力する(ステップS23)。制御部27は、第1送信データ系列の3ビット目“1”を入力する(ステップS24)。制御部27は、当該1ビットのビット値が“1”であるため(ステップS25において“1”)、各バッファ28のビットバッファの番号順に、ビット値が“1”であるバッファ28のビットバッファを検索する(ステップS26)。
制御部27は、ビット値が“1”であるバッファ28−1のビットバッファを検索可能であるため(ステップS27においてYES)、バッファ28−1のビットバッファに対応するバッファ28−1のシンボルバッファに、第2送信データ系列の5、6ビット目“00”を格納し(ステップS38)、図13に後述の処理を実行する。
制御部27は、第2送信データ系列の7、8ビット目“10”を入力する(ステップS23)。制御部27は、第1送信データ系列の4ビット目“0”を入力する(ステップS24)。制御部27は、当該1ビットのビット値が“0”であるため(ステップS25において“0”)、各バッファ28のビットバッファの番号順に、ビット値が“0”であるバッファ28のビットバッファを検索する(ステップS32)。
制御部27は、ビット値が“0”であるバッファ28−2のビットバッファを検索可能であるため(ステップS33においてYES)、バッファ28−2のビットバッファに対応するバッファ28−2のシンボルバッファに、第2送信データ系列の7、8ビット目“10”を格納し(ステップS38)、図13に後述の処理を実行する。
制御部27は、第2送信データ系列の9、10ビット目“11”を入力し(ステップS23)、第1送信データ系列の5ビット目“0”を入力し(ステップS24)、ステップS25、S32、S33を実行し、バッファ28−2のビットバッファに対応するバッファ28−2のシンボルバッファに、第2送信データ系列の9、10ビット目“11”を格納し(ステップS38)、図13に後述の処理を実行する。
制御部27は、第2送信データ系列の11、12ビット目“01”を入力し(ステップS23)、第1送信データ系列の6ビット目“1”を入力し(ステップS24)、ステップS25、S26、S27を実行し、バッファ28−1のビットバッファに対応するバッファ28−1のシンボルバッファに、第2送信データ系列の11、12ビット目“01”を格納し(ステップS38)、図13に後述の処理を実行する。
制御部27は、第2送信データ系列の13、14ビット目“00”を入力し(ステップS23)、第1送信データ系列の7ビット目“0”を入力し(ステップS24)、ステップS25、S32、S33を実行し、バッファ28−2のビットバッファに対応するバッファ28−2のシンボルバッファに、第2送信データ系列の13、14ビット目“00”を格納し(ステップS38)、図13に後述の処理を実行する。
制御部27は、第2送信データ系列の15、16ビット目“11”を入力し(ステップS23)、第1送信データ系列の8ビット目“1”を入力し(ステップS24)、ステップS25、S26、S27を実行し、バッファ28−1のビットバッファに対応するバッファ28−1のシンボルバッファに、第2送信データ系列の15、16ビット目“11”を格納し(ステップS38)、図13に後述の処理を実行する。
第2送信データ系列の1、2、5、6、11、12、15、16ビット目は、符号化シンボル#1に対応しており、第2送信データ系列の3、4、7、8、9、10、13、14ビット目は、符号化シンボル#2に対応している。
ここで、符号化シンボル#1のうち全ビットがバッファ28−1のシンボルバッファに格納される前に、符号化シンボル#2のうち全ビットがバッファ28−2のシンボルバッファに格納される。しかし、第1送信データ系列がランダムに時間変化するときであっても、第2送信データ系列の順序を正確に元に戻すため、符号化シンボル#1がバッファ28−1のシンボルバッファから出力された後に、符号化シンボル#2がバッファ28−2のシンボルバッファから出力される。図13に説明の処理は、このような処理である。
制御部27は、各バッファ28のシンボルバッファの番号順に、符号化シンボルのうち全ビットを格納するバッファ28のシンボルバッファを検索する(ステップS41)。
制御部27は、第2送信データ系列の1〜12ビット目を格納したときには(ステップS38)、符号化シンボルのうち全ビットを格納するバッファ28のシンボルバッファを検索不能であるため(ステップS42においてNO)、ステップS23に戻る。
制御部27は、第2送信データ系列の13、14ビット目を格納したときには(ステップS38)、符号化シンボルのうち全ビットを格納するバッファ28−2のシンボルバッファを検索可能である(ステップS42においてYES)。
制御部27は、バッファ28−2のシンボルバッファより番号が若く、バッファ28−2のシンボルバッファより早期に第2送信データ系列を格納開始したが、符号化シンボルのうち全ビットを未格納であるバッファ28のシンボルバッファを検索する(ステップS43)。制御部27は、ステップS43の条件を満たすバッファ28−1のシンボルバッファを検索可能である(ステップS44においてYES)。
制御部27は、符号化シンボル#2のうち全ビットを格納するバッファ28−2のシンボルバッファから、符号化シンボル#2の出力を禁止する(ステップS45)。制御部27は、第2送信データ系列と第1送信データ系列の分離すべき組み合わせが残っているため(ステップS47、ステップS48においてYES)、ステップS23に戻る。
制御部27は、第2送信データ系列の15、16ビット目を格納したときには(ステップS38)、符号化シンボルのうち全ビットを格納するバッファ28−1、28−2のシンボルバッファを検索可能である(ステップS42においてYES)。
制御部27は、バッファ28−1、28−2のシンボルバッファより番号が若く、バッファ28−1、28−2のシンボルバッファより早期に第2送信データ系列を格納開始したが、符号化シンボルのうち全ビットを未格納であるバッファ28のシンボルバッファを検索する(ステップS43)。制御部27は、ステップS43の条件を満たすバッファ28のシンボルバッファを検索不能である(ステップS44においてNO)。
制御部27は、符号化シンボル#1のうち全ビットを格納するバッファ28−1のシンボルバッファから、符号化シンボル#1を出力した後に、符号化シンボル#2のうち全ビットを格納するバッファ28−2のシンボルバッファから、符号化シンボル#2を出力する(ステップS46)。制御部27は、第2送信データ系列と第1送信データ系列の分離すべき組み合わせが残っているため(ステップS47、ステップS48においてYES)、ステップS23に戻る。
制御部27は、第2送信データ系列と第1送信データ系列の分離すべき組み合わせがなくなるまで(ステップS48においてNO)、以上の処理を続行する。これにより、第1送信データ系列がランダムに時間変化するときであっても、シンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列の順序を正確に元に戻すことができる。
ここで、第1送信データ系列のビット値が“1”であるが(ステップS25において“1”)、ビット値が“1”のビットバッファを検索不能であり(ステップS27においてNO)、残り入力ビット数がシンボルバッファ長より少ない場合(ステップS28においてNO)が考えられる。送信側で手順1を用いている場合には、ビットバッファの番号順にビット値が“0”のビットバッファを検索し(ステップS31)、ステップS38及び図13に説明の処理に移行し、図6の原則から外れることになる。送信側で手順2を用いている場合には、ステップS31、S38及び図13に説明の処理に移行することなく、第2送信データ系列の格納を停止し、ステップS23に戻る。
さらに、第1送信データ系列のビット値が“0”であるが(ステップS25において“0”)、ビット値が“0”のビットバッファを検索不能であり(ステップS33においてNO)、残り入力ビット数がシンボルバッファ長より少ない場合(ステップS34においてNO)が考えられる。送信側で手順1を用いている場合には、ビットバッファの番号順にビット値が“1”のビットバッファを検索し(ステップS37)、ステップS38及び図13に説明の処理に移行し、図6の原則から外れることになる。送信側で手順2を用いている場合には、ステップS37、S38及び図13に説明の処理に移行することなく、第2送信データ系列の格納を停止し、ステップS23に戻る。
(変形例)
実施形態では、振幅変調方式として、OOK(On−Off Keying)を利用している。変形例では、振幅変調方式として、任意の個数の信号値を有するASK(Amplitude Shift Keying)を利用してもよい。
例えば、3ASKを利用するときには、第1の符号化シンボルをコンスタレーションの内側にマッピングし、第2の符号化シンボルをコンスタレーションの外側にマッピングし、第3の符号化シンボルを内側と外側の中間にマッピングすればよい。
実施形態では、位相変調方式として、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を利用している。変形例では、位相変調方式として、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、8PSK、16PSK等の任意の個数の信号値を有するPSKを利用してもよい。
例えば、位相変調方式として8PSKを利用し、3ビットを1変調シンボルとし、8ビットを1符号化シンボルとするときについて、以下に考察する。
OLT1における送信時には、制御部16は、あるバッファ17のシンボルバッファから、2変調シンボルを出力した後に、そのバッファ17のシンボルバッファから、次の1変調シンボルのうち最初の2ビットしか出力することができない。そこで、制御部16は、そのバッファ17のシンボルバッファから、次の1変調シンボルのうち最初の2ビットを出力した後に、ビット値が“x”であるバッファ17のビットバッファに対応するバッファ17のシンボルバッファから、次の1変調シンボルのうち最後の1ビットを出力することにより、次の1変調シンボルを纏めて出力すればよい。
第2ONU2−2における受信時には、制御部27は、あるバッファ28のシンボルバッファに、2変調シンボルを格納した後に、そのバッファ28のシンボルバッファに、次の1変調シンボルのうち最初の2ビットしか格納することができない。そこで、制御部27は、そのバッファ28のシンボルバッファに、次の1変調シンボルのうち最初の2ビットを格納した後に、ビット値が“x”であるバッファ28のビットバッファに対応するバッファ28のシンボルバッファに、次の1変調シンボルのうち最後の1ビットを格納することにより、次の1変調シンボルを纏めて格納すればよい。
実施形態では、第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正を行なう。変形例では、第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正を行なうのみならず、第1送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正や他形式の誤り訂正を行なってもよい。
OLT1は、送信データ系列入力部11の後段に、並びに、順序入換部15及び振幅位相変調部13の前段に、誤り訂正符号化部(不図示)を備えればよい。第1ONU2−1は、振幅復調部(不図示)の後段に、及び、受信データ系列出力部(不図示)の前段に、誤り訂正復号部(不図示)を備えればよい。
シンボル誤り訂正の符号長や符号化率等は、実施形態のみに限定されず、リードソロモン符号(N、K)は、リードソロモン符号(255、239)のみに限定されない。
本発明に係る局側終端装置での下り信号送信方法、加入者側終端装置での下り信号受信方法、局側終端装置、加入者側終端装置及び受動光ネットワークシステムは、振幅変調及び位相変調を同一のキャリア信号に対して並列に行なう多値/高次変調方式に適用することができるとともに、以上に説明の多値/高次変調方式に時分割多重方式や波長分割多重方式等を組み合わせた通信方式に適用することができる。
S:受動光ネットワークシステム
1:OLT
2−1:第1ONU
2−2:第2ONU
3:光パワースプリッタ
4:局側光ファイバ
5−1、5−2:加入者側光ファイバ
11:送信データ系列入力部
12:シンボル誤り訂正符号化部
13:振幅位相変調部
14:振幅位相変調信号送信部
15:順序入換部
16:制御部
17−1、17−2、・・・、17−n:バッファ
21:振幅位相変調信号受信部
22:位相復調部
23:シンボル誤り訂正復号部
24:受信データ系列出力部
25:振幅復調部
26:順序入換部
27:制御部
28−1、28−2、・・・、28−n:バッファ

Claims (9)

  1. 振幅変調を利用してデータの送受信を行なう第1加入者側終端装置への第1送信データ系列と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう第2加入者側終端装置への第2送信データ系列と、を入力し、入力した前記第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の符号化を行なう送信データ系列入力ステップと、
    前記送信データ系列入力ステップで入力した前記第1送信データ系列に基づく振幅変調と、前記送信データ系列入力ステップで生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列に基づく位相変調と、を同一のキャリア信号に対して並列に行なうことにより、振幅位相変調信号を生成するにあたり、前記送信データ系列入力ステップで生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調を、前記送信データ系列入力ステップで入力した前記第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なう振幅位相変調ステップと、
    前記振幅位相変調ステップで生成した前記振幅位相変調信号を、前記第1加入者側終端装置及び前記第2加入者側終端装置に送信する振幅位相変調信号送信ステップと、
    を順に備えることを特徴とする局側終端装置での下り信号送信方法。
  2. 前記振幅位相変調ステップでは、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを示すシンボル情報を一時的に格納するとともに、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルが前記第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボルに対して重畳されるべきかを示す重畳情報を一時的に格納し、前記重畳情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを、前記第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボルに対して重畳することを特徴とする請求項1に記載の局側終端装置での下り信号送信方法。
  3. 振幅変調を利用してデータの送受信を行なう他の加入者側終端装置への第1送信データ系列に基づく振幅変調と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう自己加入者側終端装置へのシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列に基づく位相変調が、局側終端装置において、同一のキャリア信号に対して並列に行なわれて生成された振幅位相変調信号を、前記局側終端装置から受信するにあたり、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調が、前記局側終端装置において、前記第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なわれて生成された前記振幅位相変調信号を、前記局側終端装置から受信する振幅位相変調信号受信ステップと、
    前記振幅位相変調信号受信ステップで受信した前記振幅位相変調信号に対して、振幅復調及び位相復調を並列に行なうにあたり、前記振幅位相変調信号受信ステップで受信した前記振幅位相変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅位相変調信号から、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを抽出する振幅位相復調ステップと、
    前記振幅位相復調ステップで生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の復号を行ない、生成したシンボル誤り訂正復号後の前記第2送信データ系列を出力する受信データ系列出力ステップと、
    を順に備えることを特徴とする加入者側終端装置での下り信号受信方法。
  4. 前記振幅位相復調ステップでは、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを示すシンボル情報を一時的に格納するとともに、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルが前記第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボルから分離されるべきかを示す分離情報を一時的に格納し、前記分離情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを、前記第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボルから分離することを特徴とする請求項3に記載の加入者側終端装置での下り信号受信方法。
  5. 振幅変調を利用してデータの送受信を行なう第1加入者側終端装置への第1送信データ系列と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう第2加入者側終端装置への第2送信データ系列と、を入力し、入力した前記第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の符号化を行なう送信データ系列入力部と、
    前記送信データ系列入力部が入力した前記第1送信データ系列に基づく振幅変調と、前記送信データ系列入力部が生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列に基づく位相変調と、を同一のキャリア信号に対して並列に行なうことにより、振幅位相変調信号を生成するにあたり、前記送信データ系列入力部が生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調を、前記送信データ系列入力部が入力した前記第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なう振幅位相変調部と、
    前記振幅位相変調部が生成した前記振幅位相変調信号を、前記第1加入者側終端装置及び前記第2加入者側終端装置に送信する振幅位相変調信号送信部と、
    を備えることを特徴とする局側終端装置。
  6. 前記振幅位相変調部は、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを示すシンボル情報を一時的に格納するとともに、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルが前記第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボルに対して重畳されるべきかを示す重畳情報を一時的に格納し、前記重畳情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを、前記第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボルに対して重畳することを特徴とする請求項5に記載の局側終端装置。
  7. 振幅変調を利用してデータの送受信を行なう他の加入者側終端装置への第1送信データ系列に基づく振幅変調と、位相変調を利用してデータの送受信を行なう自己加入者側終端装置へのシンボル誤り訂正符号化後の第2送信データ系列に基づく位相変調が、局側終端装置において、同一のキャリア信号に対して並列に行なわれて生成された振幅位相変調信号を、前記局側終端装置から受信するにあたり、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルに基づく位相変調が、前記局側終端装置において、前記第1送信データ系列に基づく振幅変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅変調信号に対して行なわれて生成された前記振幅位相変調信号を、前記局側終端装置から受信する振幅位相変調信号受信部と、
    前記振幅位相変調信号受信部が受信した前記振幅位相変調信号に対して、振幅復調及び位相復調を並列に行なうにあたり、前記振幅位相変調信号受信部が受信した前記振幅位相変調信号のうち、同一の振幅を有する部分振幅位相変調信号から、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを抽出する振幅位相復調部と、
    前記振幅位相復調部が生成したシンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列に対して、シンボル誤り訂正の復号を行ない、生成したシンボル誤り訂正復号後の前記第2送信データ系列を出力する受信データ系列出力部と、
    を備えることを特徴とする加入者側終端装置。
  8. 前記振幅位相復調部は、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを示すシンボル情報を一時的に格納するとともに、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルが前記第1送信データ系列のうちいずれの同一のシンボルから分離されるべきかを示す分離情報を一時的に格納し、前記分離情報に基づいて、シンボル誤り訂正符号化後の前記第2送信データ系列の各符号化シンボルを、前記第1送信データ系列のうちいずれかの同一のシンボルから分離することを特徴とする請求項7に記載の加入者側終端装置。
  9. 請求項5又は6に記載の局側終端装置と、
    請求項7又は8に記載の加入者側終端装置と、
    を備えることを特徴とする受動光ネットワークシステム。
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