JP5712430B2 - 交通流シミュレーション装置および交通流シミュレーション方法 - Google Patents
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Description
交通流シミュレーション装置を用いて評価を行う際には、対象地域の道路線形を入力し、車線数,行先などの道路構造データと、交通量,信号機などの交通流パラメータを入力する。そして、交通流シミュレーション装置は、これらの入力データに基づいてシミュレーションした結果を、例えば車両1台毎の挙動としてアニメーションで表示すると共に、シミュレーションで得られた渋滞長,通過時間などの情報を表示する。
このため、該当する道路で渋滞が発生すると、渋滞の長さがどの程度であっても、該当する交差点における通過台数の観測値が、上限値(交通容量)近傍の値になる。
そして、本発明の交通流シミュレーション装置は、道路構造データと交通流パラメータとに基づいて、特定区間の道路についてシミュレーションを行い、特定区間を通過する旅行時間から理想旅行時間を算出する仮想旅行時間演算部と、仮想旅行時間演算部で得られた理想旅行時間と、特定区間の道路で実測した実旅行時間とから、実交通量に近似した需要交通量を推定し、その推定した需要交通量に基づいて、交通量パラメータを修正した更新交通量パラメータを取得する交通量パラメータ更新部と、道路構造データと、交通流パラメータと、交通量パラメータ更新部で得た更新交通量パラメータを使用して、交通流シミュレーションを行う交通流シミュレーション部を備える。
また、仮想旅行時間演算部は、特定区間の道路についての道路構造データと交通流パラメータと仮想旅行時間演算データから試行シミュレーション実行用パラメータを作成する試行シミュレーションパラメータ作成部と、試行シミュレーション実行用パラメータを元に交通流シミュレーションを試行する試行シミュレーション実行部と、試行シミュレーション実行部で交通流シミュレーションを試行して得られた仮想旅行時間データを解析して理想旅行時間を特定する仮想旅行時間データ解析部とを備える。
そして、試行シミュレーション実行部で交通流シミュレーションを試行して得られた仮想旅行時間データで示される仮想交通量と旅行時間との関係をグラフで作成し、作成された仮想交通量と旅行時間との関係を多項式で近似した近似曲線によるグラフで示し、そのグラフの中に、仮想旅行時間データ解析部が特定した理想旅行時間のラインを示し、そのラインで示される理想旅行時間を、外部からの入力操作で修正できるようにしたものである。
そして、本発明の交通流シミュレーション方法は、仮想旅行時間演算部が、道路構造データと交通流パラメータとに基づいて、特定区間の道路についてシミュレーションを行い、特定区間を通過する旅行時間から理想旅行時間を算出する仮想旅行時間演算処理ステップと、交通量パラメータ更新部が、仮想旅行時間演算処理で得られた理想旅行時間と、特定区間の道路で実測した実旅行時間とから、実交通量に近似した需要交通量を推定し、その推定した需要交通量に基づいて、交通量パラメータを修正した更新交通量パラメータを取得する交通量パラメータ更新処理ステップと、交通流シミュレーション部が、道路構造データと、交通流パラメータと、交通量パラメータ更新部で得た更新交通量パラメータとを使用して、交通流シミュレーションを行う交通流シミュレーション処理ステップを含む。
仮想旅行時間演算部が行う仮想旅行時間演算処理は、特定区間の道路についての道路構造データと交通流パラメータと仮想旅行時間演算データから試行シミュレーション実行用パラメータを作成する試行シミュレーションパラメータ作成処理ステップと、試行シミュレーション実行用パラメータを元に交通流シミュレーションを試行する試行シミュレーション実行処理ステップと、試行シミュレーション実行処理で交通流シミュレーションを試行して得られた仮想旅行時間データを解析して理想旅行時間を特定する仮想旅行時間データ解析処理ステップとを含む。
そして、仮想旅行時間演算部での試行シミュレーション実行処理で交通流シミュレーションを試行して得られた仮想旅行時間データで示される仮想交通量と旅行時間との関係をグラフで作成し、作成された仮想交通量と旅行時間との関係を多項式で近似した近似曲線によるグラフで示し、そのグラフの中に、仮想旅行時間データ解析処理で特定した理想旅行時間のラインを示し、そのラインで示される理想旅行時間を、外部からの入力操作で修正できるようにした。
[1.本発明が適用される交通流シミュレーション装置の概要]
本実施の形態の例の交通流シミュレーション装置は、シミュレーションの対象となる特定区間の道路についての道路構造データと交通流パラメータと交通量パラメータとに基づいて、交通流シミュレーションを行う交通流シミュレーション装置である。
交通流パラメータは、シミュレーションを行う区間の道路の交通流を決める信号機に関するデータや、道路の制限速度のデータなどである。
交通量パラメータは、シミュレーションを行う区間の道路の単位時間当たりの通行台数などの交通量のデータである。これらのデータの具体的な例は後述する。
交通流シミュレーション装置は、これらのデータに基づいて、シミュレーションを行う区間の道路に車両を通行させた際の交通流がどのようになるかの交通流シミュレーションを行う。そして、シミュレーション作業を行う者は、シミュレーション上で発生している渋滞を改善するために、信号機や道路構造をどのように変更すれば良いかをシミュレーション結果から検証する。
図1を参照して、本発明の一実施の形態の例の交通流シミュレーション装置の構成を説明する。交通流シミュレーション装置は、電子計算機とその周辺機器で構成され、図1ではデータの流れから見た交通流シミュレーション装置の構成を示す。
交通流パラメータデータベース部22には、シミュレーション対象となる区間の道路上に存在する信号機や制限速度などの交通流を規定するパラメータデータが格納される。信号機についてのデータとしては、例えば図2(b)に示すように、信号が変化する周期を示す信号サイクルの時間と、1サイクルの間で青信号になる時間を示す有効青時間と、1周期内で青信号になる比率を示すスプリットなどのデータがある。
図3は、仮想旅行時間演算用データベース部24に格納されるデータの例である。この例では、仮想旅行時間を演算する際に必要とされるデータには、理想旅行時間を求めるための試行回数と、試行時の最小混雑度と、試行ごとの混雑度の増加幅と、演算に使用する多項式と、理想旅行時間を判断する検索交通量と、理想旅行時間の判定時間がある。これらの仮想旅行時間を演算する際に必要なデータは、シミュレーションを行う区間の道路ごとに作成される。図3の例では、道路Aのデータと、道路Bのデータを示す。これらの理想旅行時間を演算する際に必要なデータを使用した演算処理の例については後述する。
旅行時間データベース部26には、シミュレーション対象となる区間の道路を走行するのに要した実旅行時間の計測値(観測値)が格納される。
この更新交通量パラメータを得る際に、交通量パラメータ更新部40は、交通量パラメータ更新用データベース部25に格納されている交通量パラメータ更新用データと、旅行時間データベース部26に格納されている実旅行時間の計測値と、仮想旅行時間データベース部27に格納されている理想旅行時間のデータとを使用する。なお、具体的な更新交通量パラメータの取得処理は後述する。
図4は、仮想旅行時間演算部30が備える試行シミュレーションパラメータ作成部31の構成例を示す図である。
試行シミュレーションパラメータ作成部31は、道路構造データベース部21に格納されている道路構造データと、交通流パラメータデータベース部22に格納されている交通流パラメータデータと、仮想旅行時間演算用データベース部24に格納されている仮想旅行時間演算用データとから、試行シミュレーションを行うための試行シミュレーションパラメータを作成する。試行シミュレーションパラメータ作成部31は、交通容量計算部31aと、仮想交通量パラメータ作成部31bと、試行シミュレーション用パラメータ保持部31cとを備える。
例えば、図2(c)に示した例は、図2(a)に示す道路構造データと、図2(b)に示す交通流データとを使用して、交通容量計算部31aが交通容量を計算した例である。この図2(c)の例では、1車線当たり1時間に2000台通行できる道路で、2車線有し、信号機のスプリットが66.7%のとき、交通容量が、1時間当たり約2666台になる。
但し、図2(c)に示した計算式は、簡単に交通容量を求める式であり、シミュレーション対象となる道路の道路構造パラメータや交通流パラメータによっては、図2(c)に示した計算式で得た値に、適切な補正係数を乗算して、交通容量を求める場合もある。
そして、仮想交通量パラメータ作成部31bが作成した特定混雑度による仮想交通量パラメータと、道路構造データと交通流パラメータデータとを、試行シミュレーション用パラメータ保持部31cが保持する。
次に、図5を参照して、本実施の形態の例の交通流シミュレーション装置が行うシミュレーション処理の全体の流れを説明する。なお、図5のフローチャートは、全体の流れの概要を示し、それぞれのステップでの処理の詳細は、図6以降の図を参照して説明する。
まず、交通流シミュレーション装置の入力データ編集部10は、シミュレーションに必要なデータを取得する(ステップS11)。具体的には、入力データ編集部10は、シミュレーション対象となる区間の道路について、道路構造データと、交通流データと、観測値による交通量データと、仮想旅行時間演算用のデータと、交通量パラメータ更新用のデータとを取得する。そして、入力データ編集部10は、取得した各データを、道路構造データベース部21と、交通流パラメータデータベース部22と、交通量パラメータデータベース部23と、仮想旅行時間演算用データベース部24と、交通量パラメータ更新用データベース部25とに格納する。また、入力データ編集部10は、シミュレーション対象となる区間の旅行時間データを取得し、この旅行時間データを旅行時間データベース部26に格納する。
次に、図6のフローチャートを参照して、仮想旅行時間演算部30で試行シミュレーションを行う処理の例について説明する。
試行シミュレーションでは、交通量と旅行時間の関係を求めるために、任意の変化幅を持たせた複数の交通量パラメータにてシミュレーションを行う必要がある。この交通量パラメータを仮想交通量パラメータとする。仮想交通量パラメータは、渋滞が発生しない交通量から、渋滞により旅行時間の遅れが発生する交通量までを網羅する必要がある。
仮想交通量パラメータは混雑度を元に算出される。ここで混雑度とは、道路の込み具合を示す指標であり、交通量を交通容量で割った値である。つまり、混雑度は、交通量が交通容量より少ないとき1より小さな値となり、交通量が交通容量より多く渋滞が発生している状態のとき、1より大きな値となる。
そして、試行シミュレーションパラメータ作成部31が、計算で得た交通容量と、仮想旅行時間演算用データベース部24に格納されている対象道路の最小混雑度,混雑度の増加幅,試行回数を元に、仮想交通量パラメータを作成する(ステップS22)。ここで、仮想旅行時間演算用データベース部24に格納されている仮想旅行時間演算用データは図3に示したものである。なお、図7は、作成された仮想交通量パラメータの一例を示したものである。
道路Aの交通容量は、図2(c)に示したように、1時間当たり2666台である。そして、図3に示したように、道路Aの仮想旅行時間演算用データとして、試行回数10回,試行時の最小混雑度0.225,試行ごとの混雑度の増加幅0.225,演算に使用する多項式:5次多項式,理想旅行時間を判断する検索交通量200台,理想旅行時間の判定時間30秒が設定される。
図7に示すように、混雑度0.225から、増加幅0.225にて10回試行シミュレーションを行う場合であり、混雑度に基づいて、1時間当たりの仮想交通量が算出される。この図7の例では、1回シミュレーションを行う毎に、交通量が600台ずつ増えている。
まず、試行シミュレーション実行部32は、1回の試行シミュレーションを実行し(ステップS31)、その試行シミュレーションで設定された仮想交通量での平均旅行時間を算出する。そして、試行シミュレーション実行部32は、その1回の試行シミュレーションの実行後に、その試行シミュレーションの実行回数が、仮想交通量パラメータの試行回数(図7)に到達したか否かを判断する(ステップS32)。この判断で、仮想交通量パラメータの試行回数に到達していない場合には、ステップS31に戻り、試行シミュレーション実行部32が、指示された混雑度の増加幅だけ混雑度を高い値にして、次の試行シミュレーションを実行する。
そして、ステップS32で指示された試行回数に到達したと判断したとき、各回の試行結果の平均旅行時間を、仮想旅行時間データベースとして出力する(ステップS33)。
図10のフローチャートは、仮想旅行時間データベースの解析処理例を示した図である。
まず、仮想旅行時間データ解析部33は、得られた仮想旅行時間データベースについて、仮想交通量と平均旅行時間との関係に対して、近似曲線を作成する(ステップS41)。このときの近似曲線は、仮想旅行時間演算用データベース部24に格納されるデータ(図3)で示された多項式から作成される。例えば図3に示した道路Aでは、5次多項式が指定され、この指定された5次多項式から近似曲線が作成される。図11は、道路Aについて、仮想交通量(横軸)に対する平均旅行時間(縦軸)を5次多項式で近似した近似曲線αで示したものである。
次に、仮想旅行時間データ解析部33は、仮想交通量X1に対して、仮想旅行時間演算用データベース部24の理想旅行時間検索交通量の台数を加算したものを、次に判断する仮想交通量X2とする。ここで加算する理想旅行時間検索交通量の台数は、例えば図3の道路Aの場合、200台である。そして、仮想旅行時間データ解析部33は、その仮想交通量X2における平均旅行時間Y2を、近似曲線から判断する(ステップS43)。
ステップS44での判断で、(平均旅行時間Y2)−(平均旅行時間Y1)の値が理想旅行時間判定時間より大きくない場合、仮想旅行時間データ解析部33は、現在の仮想交通量X2の値を、仮想交通量X1の値に設定し(ステップS45)、ステップS43の処理に戻る。そして、仮想旅行時間データ解析部33は、さらに理想旅行時間検索交通量の台数を加算した仮想交通量X2を得、その新たな仮想交通量X2に対する平均旅行時間Y2を得る。
図13の例では、表示部60が表示する1つの表示ウィンドウ61が、道路Aの区間を図形で表示する。この例では、表示ウィンドウ61として、交差点から伸びた道路の線形を示す道路図形62を簡易的に表示し、その道路図形62中に、旅行時間を示す区間62aが判る表示を行う。
そして、表示部60が表示する別の表示ウィンドウ63が、仮想旅行時間のグラフを表示する。この仮想旅行時間のグラフは、図11に示した近似曲線αのグラフ中に、図10のフローチャートで解析して得た理想旅行時間βのライン(横線)を表示し、さらに、理想旅行時間の値(図11の例では2分18秒)を表示する。
具体的には、理想旅行時間が、需要交通量が道路の交通容量以下でほぼ同じ値である状態の値に近いか否かが、表示から容易に判るようになる。
次に、交通量パラメータ更新部40における交通量パラメータの更新処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。
図14のフローチャートは、交通流シミュレーション装置の全体の処理の流れを示した図5のフローチャートのステップS16およびS17での処理の詳細を示したものである。
この交通量パラメータ更新部40による交通量パラメータデータに遅れ時間を反映させる具体例は、次のようにして行われる。
図17は、道路Aの交通量パラメータデータの例を示す。この図17の交通量パラメータデータは、図15に示した道路Aの旅行時間の観測値と同時に観測された通行台数の観測値である。図17に示すように、交通量パラメータデータでは、600秒毎の観測交通量(台数)と、観測開始からの累加台数とが示される。
この図17に示す交通量パラメータデータを取得し、600秒間隔の経過時間毎に、ステップS51で算出した遅れ時間がある場合に、経過時間から遅れ時間を減算したシフト経過時間を求める。つまり、(経過時間)−(遅れ時間)=(シフト経過時間)の演算を、それぞれの経過時間に対して行う。遅れ時間がないときは、経過時間がそのままシフト経過時間になる。
図18は、図17に示した交通量パラメータデータに対して、図16の遅れ時間を適用して、シフト経過時間を求めた例を示す。
さらに、図19は、交通量パラメータデータで示された累加台数と、経過時間およびシフト経過時間との関係を示した図である。
図22は、交通量パラメータ更新部40が算出した近似曲線αshiftを示した図である。なお、遅れ時間が発生していない時間帯では、近似補間を行う必要がない。このため、近似曲線で得たデータ当該データに不正な影響が出ないようにするため、近似式で補間する領域は、図22の例のように遅れ時間が発生している範囲だけとするのが好ましい。
この図23は、更新交通量パラメータデータとして、600秒ごとの通過台数の値である更新交通量と、その累加台数とを示す。なお、更新交通量パラメータは、図21に示したような近似曲線から得た値であるので、小数点以下の値の取り方で、更新交通量の合計と累加台数とに若干の相違が出る可能性がある。
以上説明したように、本発明の一実施の形態の例による交通流シミュレーション装置は、シミュレーション対象となる道路の理想旅行時間を求めることにより、シミュレーション対象となる日時に道路を通行する車両の旅行時間の観測値から遅れ時間が計算できる。これにより、大量の旅行時間データを解析することなく、遅れ時間を考慮した交通量パラメータを自動で取得可能となり、現況再現性の高いシミュレーションモデルを得ることが可能となる。
また、図13に示したように、仮想旅行時間データによるグラフと理想旅行時間の関係を表示することにより、得られた仮想旅行時間データと理想旅行時間が適切であるかを、シミュレーションを実行する作業者が確認できる。さらに、この確認で作業者が適切でないと判断した場合には、手動で理想旅行時間の修正が可能であるため、パラメータなどが適切でない場合にも容易に対処できる。
なお、図1に示した交通流シミュレーション装置は、装置が実行する機能を判りやすく説明するために、データの流れから見た装置構成を示した。したがって、電子計算機とその周辺機器で実際に交通流シミュレーション装置を構成する場合には、各データベース部を共通の記憶部で構成してもよい。また、各データの処理を実行する演算部,更新部,シミュレーション部などについても、電子計算機が備える共通の演算処理実行部が、それぞれの処理を実行するようにしてもよい。
Claims (2)
- シミュレーションの対象となる特定区間の道路についての道路構造データと交通流パラメータと交通量パラメータとに基づいて、交通流シミュレーションを行う交通流シミュレーション装置において、
前記道路構造データと前記交通流パラメータとに基づいて、前記特定区間の道路についてシミュレーションを行い、前記特定区間を通過する旅行時間から理想旅行時間を算出する仮想旅行時間演算部と、
前記仮想旅行時間演算部で得られた理想旅行時間と、前記特定区間の道路で実測した実旅行時間とから、実交通量に近似した需要交通量を推定し、その推定した需要交通量に基づいて、前記交通量パラメータを修正した更新交通量パラメータを取得する交通量パラメータ更新部と、
道路構造データと、交通流パラメータと、前記交通量パラメータ更新部で得た更新交通量パラメータとを使用して、交通流シミュレーションを行う交通流シミュレーション部と、
を備え、
前記仮想旅行時間演算部は、
前記特定区間の道路についての道路構造データと交通流パラメータと仮想旅行時間演算データから試行シミュレーション実行用パラメータを作成する試行シミュレーションパラメータ作成部と、
前記試行シミュレーション実行用パラメータを元に交通流シミュレーションを試行する試行シミュレーション実行部と、
前記試行シミュレーション実行部で交通流シミュレーションを試行して得られた仮想旅行時間データを解析して理想旅行時間を特定する仮想旅行時間データ解析部と、
を備える交通流シミュレーション装置であり、
前記試行シミュレーション実行部で交通流シミュレーションを試行して得られた仮想旅行時間データで示される仮想交通量と旅行時間との関係をグラフで作成し、
作成された仮想交通量と旅行時間との関係を多項式で近似した近似曲線によるグラフで示し、そのグラフの中に、前記仮想旅行時間データ解析部が特定した理想旅行時間のラインを示し、
そのラインで示される理想旅行時間を、外部からの入力操作で修正できるようにした
交通流シミュレーション装置。 - シミュレーションの対象となる特定区間の道路についての道路構造データと交通流パラメータと交通量パラメータとに基づいて、交通流シミュレーションを行う交通流シミュレーション方法において、
仮想旅行時間演算部が、前記道路構造データと前記交通流パラメータとに基づいて、前記特定区間の道路についてシミュレーションを行い、前記特定区間を通過する旅行時間から理想旅行時間を算出する仮想旅行時間演算処理ステップと、
交通量パラメータ更新部が、前記仮想旅行時間演算処理で得られた理想旅行時間と、前記特定区間の道路で実測した実旅行時間とから、実交通量に近似した需要交通量を推定し、その推定した需要交通量に基づいて、前記交通量パラメータを修正した更新交通量パラメータを取得する交通量パラメータ更新処理ステップと、
交通流シミュレーション部が、道路構造データと、交通流パラメータと、前記交通量パラメータ更新処理で得た更新交通量パラメータとを使用して、交通流シミュレーションを行う交通流シミュレーション処理ステップとを含み、
前記仮想旅行時間演算部が行う前記仮想旅行時間演算処理は、
前記特定区間の道路についての道路構造データと交通流パラメータと仮想旅行時間演算データから試行シミュレーション実行用パラメータを作成する試行シミュレーションパラメータ作成処理ステップと、
前記試行シミュレーション実行用パラメータを元に交通流シミュレーションを試行する試行シミュレーション実行処理ステップと、
前記試行シミュレーション実行処理で交通流シミュレーションを試行して得られた仮想旅行時間データを解析して理想旅行時間を特定する仮想旅行時間データ解析処理ステップとを含む交通流シミュレーション方法であり、
前記仮想旅行時間演算部での前記試行シミュレーション実行処理で交通流シミュレーションを試行して得られた仮想旅行時間データで示される仮想交通量と旅行時間との関係をグラフで作成し、
作成された仮想交通量と旅行時間との関係を多項式で近似した近似曲線によるグラフで示し、そのグラフの中に、前記仮想旅行時間データ解析処理で特定した理想旅行時間のラインを示し、
そのラインで示される理想旅行時間を、外部からの入力操作で修正できるようにした
交通流シミュレーション方法。
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