JP5706471B2 - マルチアクセス環境におけるシステム間ハンドオフ - Google Patents

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Description

本出願は、本出願と同日出願の、リラ・マドゥール、アンデーシュ・ルンドストロム、サミー・トゥアティに対する米国特許出願番号11/856797号明細書、題名同じく「Inter‐System Handoffs In Multi‐Access Environments(マルチアクセス環境におけるシステム間ハンドオフ)」に関連しており、上記明細書の開示は、参照によって本明細書に組み入れる。
本発明は、広く電気通信システムに関し、特にシステム間ハンドオフを行う方法およびシステムに関する。
無線通信ネットワークは、もともと、主に回路交換ネットワークによって音声サービスを提供するために開発されたものである。例えばいわゆる2.5Gや3Gネットワークへパケット回路が導入されたことで、ネットワークオペレータが音声サービスとともにデータサービスも提供することが可能となる。結果的に、ネットワークアーキテクチャは、音声サービスおよびデータサービスの両方を提供する全IPネットワークに向けて発展していくであろう。しかしながら、ネットワークオペレータは既存のインフラストラクチャに実体的な投資があり、したがって、徐々に全IPネットワークアーキテクチャへ移行し、既存のインフラストラクチャに対する投資から十分な価値を引き出すことができるようにすることを好むのが典型的である。レガシインフラストラクチャを用いつつ、次世代無線通信アプリケーションのサポートに必要な能力を提供するため、ネットワークオペレータはハイブリッドネットワークを展開し、全IPベースのネットワークへ移行する第1ステップとして次世代無線通信システムが既存の回路交換ネットワークやパケット交換ネットワークに重複することになる。
このようなハイブリッドネットワークの一例として、高速パケットデータ(HRPD:high rate packet data)システムなどの既存の3GPP2無線通信システムに次世代の「長期発展型(LTE:long term evolution)」システムを重複させたものが挙げられる。当業者であれば明らかであろうが、HRPDシステムは時に多くの名前や頭字語で呼ぶものである。例えば、HRPDシステムは、「高速データ(HRD:high rate data)」システムと呼ばれたり、TIA‐EIAが推奨するそのエアインタフェース規格、すなわちIS‐856と呼ばれたりしている。IS‐856規格は、題名を「cdma2000(登録商標)High Rate Packet Data Air Interface Specification(cdma2000(登録商標)高速パケットデータエアインタフェース仕様書)(2000)」といい、オンラインでwww.tiaonline.orgにて入手可能なものであり、参照により本明細書に組み入れる。加えて、HRPDシステムは、符号分割多元アクセス(CDMA:code division multiple access)スキームを用いるものであり、CDMA2000から発展したものであるため、時に、CDMA2000の「Evolution, Data‐Only(発展、データオンリー)」バージョンを指す「1xEV‐DO」と呼ぶこともある。同様に、例えば、LTEシステムは、パフォーマンスの改善を意図した次世代(4G)広帯域CDMA(WCDMA:wideband CDMA)システムを指す。LTEシステムは、未だ規格化されたものではないが、最終的にはUMTS規格の新バージョンにしたがって設計されることであろう。例えば、オンラインでwww.3gpp.orgにて入手可能な3GPP TR 25.913を参照のこと。LTEシステムが目標とするパフォーマンスゴールについては、現時点では、5MHzセルごとに200アクティブコールのサポートや、小IPパケットに対するサブ5mS待ち時間が挙げられる。
LTEシステムがHRPDシステムに重複した場合、様々な種類のシステム間相互運用が望ましいものとなるが、そのうちの1つがハンドオフあるいはハンドオーバである。システム間ハンドオフとは、例えば、現時点で第1の無線通信システムによってサポートされているセルラ電話、無線PDA、ノート型パーソナルコンピュータなどの移動体を第2の無線通信システムのサポートへ移行させる処理をいう。本明細書については、概念的に図1に示すように、着目するシステム間ハンドオフとしては、HRPDアクセスネットワーク20からLTEアクセスネットワーク30へ、またはその逆方向への移動体10の通信サポートの移行が挙げられる。このようなハンドオフを行う理由は様々あり得る。例えば、目下HRPDアクセスネットワーク20によってサービスが提供されている移動体10が、LTEアクセスネットワーク30の方が良好なサービスを提供できる地理領域に移動した場合である。あるいは、システム間ハンドオフを行い、HRPDアクセスネットワーク20とLTEアクセスネットワーク30との間で負荷のバランスをとるということもある。
特にハンドオフのためではなくとも、移動体10がLTEアクセスネットワーク30に出入りすることに対するサポートの責任を全うするためには、様々な信号送信を行う必要がある。加えて、HRPDアクセスネットワーク20からの信号とLTEアクセスネットワーク30からの信号を移動体10が同時に受信できる限り、システム間ハンドオフは、ソフト(「メークビフォーブレーク(make before break)」)ハンドオフではなく、むしろハード(「ブレークビフォーメーク(break before make)」)ハンドオフとなる。ハードハンドオフにおいては、移動体10がHRPDアクセスネットワーク20またはLTEアクセスネットワーク30のどちらかに接続されていないという邪魔な時間を最小化することがさらに望ましい。したがって、本明細書で説明する実施形態例は、かかるシステム間ハンドオフを容易なものとする機構に対する必要性に取り組むものである。
一実施形態例によれば、第1無線アクセスネットワーク(RAN)種から第2RAN種へのユーザ装置(UE)のハンドオフに関連した情報を通信する方法が、第1RAN種に関連した第1のノードにおいて、ハンドオフの要求を受信することと、第2RAN種における第2のノードに向けて、(a)ゲートウェイノードに関連したIPアドレスと、(b)システム間ソースアクセスネットワーク識別子と、(c)セキュリティステータス情報とのうち少なくとも1つを含む第1のメッセージを送信することとを含む。
別の実施形態例によれば、システム間マルチアクセスノードが、ハンドオフの要求を受信し、(a)ゲートウェイノードに関連したIPアドレスと、(b)システム間ソースアクセスネットワーク識別子と、(c)セキュリティステータス情報とのうち少なくとも1つを含む第1のメッセージを別のノードに向けて送信する処理部を備える。
さらに別の実施形態例によれば、長期発展型(LTE)無線アクセスネットワーク(RAN)から高速パケットデータ(HRPD)RANへのユーザ装置(UE)のハンドオフに関連した情報を通信する方法が、UEとLTERANとの間の第1の無線接続をブレークする前に、ゲートウェイパケットデータサービングノード(GW‐PDSN)において、HRPDRANにおけるターゲットアクセスノードとGW‐PDSNとの間にA10接続を確立するA11登録要求を受信することを含む。
なおも別の実施形態例によれば、ゲートウェイパケットデータサービングノード(GW‐PDSN)が、ユーザ装置(UE)と長期発展型(LTE)無線アクセスネットワーク(RAN)との間の第1の無線接続をブレークする前に、高速パケットデータ(HRPD)RANにおけるターゲットアクセスノードと前記GW‐PDSNの間にA10接続を確立するA11登録要求を受信する処理部を備える。
別の実施形態例によれば、長期発展型(LTE)無線アクセスネットワーク(RAN)から高速パケットデータ(HRPD)RANへユーザ装置(UE)をハンドオフする方法が、UEとHRPDRANとの間の休止接続を維持することと、UEからHRPDRANに関連したターゲットアクセスノードへ接続要求を送信し、LTERANとの第1の無線接続をブレークすることと、ターゲットアクセスノードから、HRPDトラフィックチャネル割当を受信することと、UEによって、割り当てられたHRPDトラフィックチャネルにチューニングすることとを含む。
添付図面は、本発明の実施形態例を示すものである。
図1は、高速パケットデータ(HRPD)無線アクセスネットワーク(RAN)と長期発展型(LTE)RANとの間の移動局のハンドオフを示す。 図2(a)は、一実施形態例に係るIPマルチメディアシステム(IMS)アーキテクチャを用いるハイブリッド無線アクセスネットワークを示す。 図2(b)は、より詳細に図2(a)のハイブリッド無線アクセスネットワーク例を示す。 図3は、一実施形態例に係るLTERANからHRPDRANへのユーザ装置(UE)のハンドオフに関連した信号送信を示す。 図4は、別の実施形態例に係るLTERANからHRPDRANへのUEのハンドオフに関連した信号送信を示す。 図5は、さらに別の実施形態例に係るLTERANからHRPDRANへのUEのハンドオフに関連した信号送信を示す。 図6は、一実施形態例に係るHRPDRANからLTERANへのUEのハンドオフに関連した信号送信を示す。 図7および図8は、パケットデータサービングノード(PDSN)とシステムアーキテクチャ発展型ゲートウェイ(SAE‐GW)とが別々のノードである実施形態例に関連したハンドオフ信号送信を示す。 図7および図8は、パケットデータサービングノード(PDSN)とシステムアーキテクチャ発展型ゲートウェイ(SAE‐GW)とが別々のノードである実施形態例に関連したハンドオフ信号送信を示す。 図9は、一実施形態例に係る通信ノード例としてのサーバを示す。
以下の実施形態例の詳細な説明では添付図面を参照する。異なる図面における同一の参照番号は、同一または同様のエレメントを識別するものである。また、以下の詳細な説明は本発明を限定するものではない。本発明の範囲は、以下の詳細な説明ではなく添付の特許請求の範囲によって定められるのである。
上述のように、HRPDアクセスネットワークとLTEアクセスネットワークとの間の接続についてハンドオフを行う機構および方法を提供することが望ましい。したがって、この議論に多少の背景を与えるため、HRPD(3GPP2)アクセスネットワーク202およびLTEアクセスネットワーク204の双方を備えたハイブリッドシステム例200を図2(a)および図2(b)として与え、ここで説明することにする。一般性のため、またを以下のハンドオフの議論を容易なものとするため、ハイブリッドシステム200は、ホームパブリックランドモバイルネットワーク(HPLMN:home public land mobile network)206およびビジテドパブリックランドモバイルネットワーク(VPLMN:visited public land mobile network)208の双方を備え、また無線ネットワークが接続される様々なIPネットワーク210(例えばインターネットが挙げられる)も備えるものとする。各アクセスネットワーク202および204はそれぞれ多くの基地局213および212を備え、図2(b)に見られるようにそれぞれエアインタフェース216および218を介した移動局214への無線アクセスを提供することとなる。エアインタフェース216および218については、個々にそれぞれのアクセスネットワークに対する仕様である。より具体的には、エアインタフェース216は、上で参照により組み入れたIS‐856規格による仕様であり、エアインタフェース218については未だ規格化はされていないが、例えば、直交周波数分割多元アクセス(OFDMA:orthogonal frequency division multiple access)ダウンリンクと単一キャリア周波数分割多元アクセス(SC‐FDMA:single carrier frequency division multiple access)アップリンクとを備えることが予想される。表記上、HRPD基地局206については典型的に「アクセスノード(AN:access node)」といい、LTE基地局206については典型的に「発展型NodeB(eNB:evolved Node B)」という。無線アクセスネットワーク202および204は、基地局206に加えて、図示を単純化するため図2(a)および図(b)には示していないが、パケット制御機能(PCF:packet control function)などの他の機能体も備える。
図2(a)に戻るが、HRPDアクセスネットワーク202およびLTEアクセスネットワーク204の双方のエレメントは、この実施形態例によれば、集積システムアーキテクチャ発展型(SAE:system architecture evolution)ゲートウェイ(GW:gateway)‐ユーザプレーン体(UPE:user plane entity)/PDSN220へ接続されている。エレメント220のPDSNの態様は、A10/A11インタフェースあるいは参照ポイントを介してIPネットワーク210と無線アクセスネットワーク202とを相互接続するHRPDエレメントを関するものであり、また、ハイブリッドシステム200のHRPD部分における他のPDSN(図示せず)に対する相互接続性も提供するものである。図2(a)に示すハイブリッドネットワーク200のHRPD部分に関連したAインタフェース/参照ポイントは、例えば、www.tiaonline.orgにて入手可能なTIA‐878‐A(A.S0008)やTIA‐1878‐A(A.S0009)における仕様であり、上記は参照により本明細書に組み入れる。
同様に、エレメント220のSAEGW‐UPEの態様は、S1インタフェースおよびSGiインタフェースを介してIPネットワーク210と無線アクセスネットワーク204とを相互接続するLTEエレメントに関するものであり、例えばホームゲートウェイ222など、ハイブリッドシステム200のLTE部分における他のSAEGWに対する相互接続性も提供するものである。図2(a)に示すハイブリッドネットワーク200のLTE部分に関連したSインタフェース/参照ポイントは、例えば規格文書3GPPTS23‐402における仕様である。加えて、SAEGW‐UPE/PDSN220およびSAEGW223は、それぞれ、加入者に関連したデータを格納する格納場所である集積ホーム加入者サービス(HSS:home subscriber service)認証・許可・課金(AAA:authentication, authorization and accounting)サーバ224および226に接続されており、当該データを用いて様々なサービスを提供する。かかるサービスのいくつかをハンドオフについて以下で説明することにする。
モビリティ管理体(MME:mobility management entity)228は、eNB212へのページングメッセージの配信を管理するLTEシステム体であり、また以下で説明する実施形態例に係るハンドオフ信号送信に関するものである。さらに、MME228をLTERAN204、HSS/AAA224、SAEGW‐UPE/PDSN220と相互接続するS1、S6、S11インタフェースに加えて、実施形態例によって、MME228とHRPDRAN202との間に追加してある。この新たなインタフェースは、本明細書では「Ax」インタフェースというが、以下で説明するように、HRPDRAN202とLTERAN204との間の移動局214のハンドオフを容易なものとするために用いる。
図2(a)および図2(b)に示すハイブリッドシステムアーキテクチャ例は、純粋に例示的なものであり、以下の実施形態例は他のアーキテクチャでも実施可能であることを了解されたい。例えば、ハイブリッドネットワーク例200ではいくつかのHRPDシステムエレメントが対応のLTEシステムエレメントと集積されているように図示しているが、これは必要なことではない。実際、以下でも、ある実施形態例では、図2(a)に示す集積SAEGW/PDSNを有するアーキテクチャについてハンドオフを説明するが、他の実施形態例では、明らかに、かかるエレメントが分離したアーキテクチャについて考える。
このような実施形態例によれば、ハンドオフ間のブレークタイムを削減するため、信号送信が、あるアクセスネットワーク(HRPDかLTE)が他の上記アクセスネットワークからの移動体のハンドオフの前に資源を用意することを可能とする構成を有する。このことについては、特に、上述の新たなAxインタフェースMME228とHRPDRAN202との間に提供し、当該インタフェースを用いて、来るハンドオフのための資源準備の役に立つレイヤ2信号を伝送することで達成される。例えば、以下で詳細に説明するが、Axインタフェースは「システム間ソースアクセスネットワーク識別子(Inter System Source Access Network Identifier)」を搬送するものとすることが可能であり、システム間ソースアクセスネットワーク識別子とは、システム間ハンドオフ後のUE214の再認証の防止に利用可能な情報を含むものである。別の例としては、「セキュリティステータス」情報エレメントで、端末がハンドオフ前に第1のネットワークにおいて認証されており再認証の必要がないことを示すこともできる。他の実施形態例では、そうではなくて、新たな「Ax」インタフェースを介するのではなく、例えばA21インタフェースなどの既存のインタフェースに変更して、本明細書で説明するLTEからHRPDへのハンドオフ/HRPDからLTEへのハンドオフに関連した情報エレメントを伝送するものとすることも可能であることは、当業者であれば了解のことであろう。
第1の実施形態例によれば、図3に示すレイヤ2(リンクレイヤ)信号送信を用いて、LTERAN204からHRPDRAN202へ、移動体214のゲートウェイ内ハードハンドオフを行うことができる。当業者には明らかであろうが、ハンドオフは、レイヤ2信号送信に対しては実体的に独立であるレイヤ3(ネットワークレイヤ)信号送信も含むであろう。HRPD‐LTEハードハンドオフに対するレイヤ3信号送信の一例は、上で参照により組み入れた関連出願において見出すことができる。ここで図3を見ると、移動体(本明細書では「ユーザ装置」あるいは「UE」ということもある)214ははじめLTEeNB212を介してLTEシステムに接続されており、アップリンクデータをLTEシステムへ送信し、ダウンリンクデータをLTEシステムから受信している。ステップ300において、システムまたはUEのどちらかが、信号強度または品質の測定に基づいて、ハイブリッドシステム200のHRPD部分へのハンドオフを行うと決める。これにより、目下サービス中のeNB212からMME228へ再配置要求信号302が送信されることとなる。この実施形態例によれば、次に、MME228がAxインタフェースを介してターゲットHRPDAN213へISセッションコンテキスト要求メッセージ304を送信する。メッセージ304は、例えば以下のシステム間情報のうちのいくつかまたは全部を含むものとすることができる。UE214に関連したID(MN‐ID)。サービングGW識別子(たとえばGW220に関連したIPアドレス。ハンドオフ前後で同一のGW220が使用可能)。GW間ハンドオフアドレス(例えば目下サービス中のGW220がハンドオフ後に使用できない場合にGW間ハンドオフトンネル確立に用いるIPアドレス)。システム間ソースアクセスネットワーク識別子(例えばGW220が用いて、ユーザの再認証が必要か判定するISSANI)。ユーザ装置能力。セッションステータス(「LTEアクティブ」や「HRPD休止」など、ソースネットワークにおけるセッションステートを示す情報)。セキュリティステータス(UE214が認証され、A11確立の際にAAA226からの許可情報を要求するためにGW22による使用が可能であることを示す情報)。ターゲットセル識別子。
メッセージ304で提供される情報を選択して、LTEシステムとHRPDシステムとの間のハンドオフを最適化する。この情報の使用および最適化のいくつかについては既に説明した。その他については、図3にしたがう信号送信に関して以下で説明する。例えば、無線ネットワーク間で発生するレイヤ2信号送信を必ずしもGW220が認識しているわけではないため、ハンドオーバされた接続が関連するのは同一のハイブリッドネットワーク200の一部である(潜在的には再認証が必要ない)LTERAN204なのか、それとも別のネットワークの一部である(UE214を再認証することが好ましい場合もある)LTERAN204なのか、GW220が決定する機構はISSANI情報エレメントが提供する。
ステップ306において、HRPDAN213がA11インタフェースによってSAEGW/PDSN220へ登録要求メッセージを送信し、A10接続を設立する。メッセージ306は、上述のシステム間ソースアクセスネットワーク識別子やセキュリティステータス情報など、メッセージ304を介してHRPDAN213が受信した追加情報を含むものとすることができる。この情報をSAEGW/PSDN220が用いて、(a)ROHC(ヘッダ圧縮)パラメータの維持、(b)IPv6プレフィックスまたはCoAの維持、および/または(c)新たな接続による移動中IPおよびユーザコンテキスト情報など、適当な動作を行うものとすることができる。このように、本発明で説明するいくつかの機構のうちの1つとしてハンドオフが実際に発生する前にA10接続を確立し、UE214とLTEeNB212との間の元の接続の「ブレーク(breaking)」と、UE214とHRPDAN213との間の次の接続の「メーク(making)」との間の時間を短縮する。任意で、セキュリティステータス情報およびシステム間ソースアクセスネットワーク識別子に基づいて、SAEGW/PDSN220は、HSS/AAAサーバ226に対する許可要求(メッセージ308として図示)を開始し、ユーザプロファイル情報(例えばユーザQoSプロファイル)を取得し、新たなアクセスの種類の許可情報を示すものとすることも可能である。
メッセージ308がいかなるハンドオフに対して送信されたものであっても、SAEGW/PDSN220は、例えば加入者のQoSプロファイルなどを含むA11登録報告メッセージ312をターゲットHRPDAN213へ送信する。メッセージ/ステップ306、308、312に対して独立に、HRPDAN213は、MME228へのAxISセッションコンテキスト応答メッセージ310でメッセージ304に応答する。メッセージ310は、例えば、ターゲットHRPDAN213がハンドオフを受け入れたということを示し、後にUE214へ送信されることとなるハンドオフ命令メッセージのカプセル化したものを示す。再送信するメッセージをカプセル化してハンドオフ命令を渡すことにより、例えば、UE214による処理に関連した挙動およびステートマシーンを不変としておくことが可能となる。
さらにこれにより、A10接続が設立している(また、もしあれば許可が発生する)のと同じだけの時間、MME228がハンドオフの用意を続けることが可能となる。特に、MME228は、UE214が目下接続中のLTEeNB212へ再配置命令314を送信する。再配置命令314は、メッセージ310を介してMME228が受信したカプセル化したHRPDハンドオフ命令を含む。このように、LTEeNB212は、UE214がLTERAN204への接続のブレークを行う時刻に、UE214へエアインタフェースを介してハンドオフ命令316を発する。このような実施形態例によれば、(1)UE214がLTERAN204との接続を失う前に予めA10接続が確立され、ユーザのHRPDQoSプロファイルはハンドオフが発生する前にすでにターゲットHRPDAN213へダウンロードされており、その両方がシステム間ハンドオフ処理の効率改善のためにはたらく、ということに留意されたい。
次に、信号318および320で示すように、ターゲットHRPDAN213は、UE214を取得し、トラフィックチャネルに割り当てる。A11登録要求(アクティブスタート)メッセージ321をlHRPDAN213からGW‐PDSNUPE220へ送信し、このUEに向けたトラフィックをターゲットHRPDAN213へ伝達可能であるということをPDSNに通知する。個の時点でレイヤ2接続が確立され、また、レイヤ3信号送信(ここでは示さないが、例えば上で参照により組み入れた特許出願を参照)が発生するものとすることも可能である。GW‐PDSNUPE220は、メッセージ322を介してメッセージ321に肯定応答することとなる。次に、様々な装置間で一連の解放/完了信号、すなわち信号324、326、328、330、332を送信し、ハンドオフがうまく完了したことを互いに通知しあって、例えばUE214がもはや必要としないLTEシステム資源に対するMME228による資源クリーンアップなど、ハンドオフ後の手順の開始を可能とする。
信号送信334を用いて、UE214に対してIPネットワーク210とのポイントツーポイントプロトコル(PPP:point‐to‐point protocol)接続を提供する(システムのHRPD部分においてUE214がアイドルであるから行う)。図3の信号流れ図例に示す他の信号送信のように、信号送信334については、単に信号324〜332の下に図示してあるからといって、必ずしも信号324〜332の後に発生するものではないということに留意されたい。実際、PPP信号送信334は、信号324〜332と並行して発生するものとすることができる。例えば、信号322の直後に発生し、UE214とゲートウェイ220との間にパケットデータセッションを確立するものとすることが可能である。PPP接続に関連して、メッセージ336および338を介して任意の許可処理を行うことも可能である(これが以前共有したセキュリティステータス情報に基づくゲートウェイ内ハンドオフであるため、および/または以前にステップ308を介して許可を行った場合には、このステップを飛ばしてもよいが)。PPP接続の確立後、GW‐PDSNUPE220は、LTEアクセスで用いるものと同一のプレフィックスを含むルータアドバタイズメント(RA:router advertisement)をUE214へ送信することで、これをUE214に通知するが、UE214がGWHA222へ新たな結合更新(BU:biding update)を送信する必要はない。
HRPDRAN202におけるアイドル(PPP接続の確立なし)のUE214についてLTEからHRPDへの方向にハードハンドオフを行う一実施形態例を説明したが、次は、図4と併せて、HRPDRAN202における休止の(すなわち、HRPDAN213とは、GW‐PDSNUPE220において既存のPPP接続はあるが、目下、トラフィックチャネルはない)UE214についてLTEからHRPDへの方向にハードハンドオフを行う一実施形態例を説明する。ここでは、ブロック400において、例えばパケットゾーン境界が交差する場合などに、LTERAN204からHRPDRAN202へUE214をハンドオフすると決める。このように、この実施形態例によれば、ハイブリッドシステム200のLTE部分に関連したルーティングエリア境界がHRPDサブネット境界でもあるかどうかをUE214に通知する能力をeNB212/MME228が有するため、UE214はハンドオフを開始すべきときを決めることができる。例えば、eNB212については、隣接セルの静的プロビジョニング(すなわち設定データ)の提供を受け、UE214に対して当該情報のブロードキャスティングを行うものすることができる。かかる情報は、当該実施形態例によれば、隣接HRPDセルに関する情報を含むものとすることができる。この実施形態例では、次に、UE214がHRPDAN213との接続を直接要求(メッセージ402)し、HRPDAN213は、A11登録要求(メッセージ404)およびA11登録応答(メッセージ406)を介して、得られるA10接続確立を開始する。次に、トラフィックチャネル割当408およびチャネル確立410の信号送信で示すように、HRPDトラフィックチャネルをUE214に割り当てる。
ここで、UE214はHRPDRAN202に接続され、アップリンクトラフィック、ダウンリンクトラフィックをそれぞれ送信、受信可能となる。次に、ハンドオフは、以前のLTE接続で用いたものと同一のプレフィックスを含むルータアドバタイズメントメッセージ412をUE214へ送信することによって完了される。GW‐PDSNUPE220から解放要求メッセージ414を送信し、MME228にUPEコンテキストを解放し、そしてMME228は要求416をeNB212へ送信し、このUE214に対する以前のLTEシステム接続に関連したその資源を解放する。解放メッセージ414、416の肯定応答について、図4ではそれぞれメッセージ420、418と示す。この実施形態例によれば、UE214は、それがハンドオフの実行中は接続されるがHRPDAN213と通信を直接行うeNB212を含んでいない。
しかしながら、図5に示す別の実施形態例によれば、UE214は、休止HRPD接続を有するUE214をハンドオフするため、ハイブリッドシステム200のLTERAN部分を用いて、システムのHRPD部分に対する接続要求を開始する。ここで、ブロック500において、例えばパケットゾーン境界が交差する場合などに、LTERAN204からHRPDRAN202へUE214をハンドオフすると決める。このように、この実施形態例によれば、ハイブリッドシステム220のLTE部分に関連したルーティングエリア境界がHRPDサブネット境界でもあるかどうかをUE214に通知する能力をeNB212/MME228が有しているため、UE214はハンドオフを開始するときを決めることができる。次に、メッセージ502および504で示すように、HRPD接続要求メッセージをLTEメッセージにカプセル化し、UE214からeNB212へ、そしてMME228へそれぞれLTEメッセージを送信する。次に、MME228は、例えば新たなAxインタフェースを用いて、またはA21インタフェースなどの既存のインタフェースに対する変更として、カプセル化した接続要求メッセージをHRPDAN213へメッセージ506を介して送信する。
次に、HRPDAN213は、同一のトンネリング機構を用いて、トラフックチャネル割当(TCA:traffic channel assignment)メッセージをMME228に返信する。eNB212、UE214へ、それぞれメッセージ512、510で、カプセル化したTCAメッセージを転送する。HRPDトラフィックチャネルの割当と並行して、それぞれGW‐PDSNUPE220へ/からのA11登録信号514、516を用いて、A10接続を設立する。参照番号518で示すように、次に、UE214は、割り当てられたトラフィックチャネルに関連したHRPD周波数にチューニングし、アップリンクデータおよびダウンリンクデータを伝送可能なHRPDRAN202への移行を完了することができる。GW‐PDSNUPE220は、LTE接続で用いるプレフィックスとともにRAメッセージを、メッセージ520としてUE214へ送信し、そうするとメッセージ522〜528で示すように、様々なLTE資源を解放することができる。図4の実施形態例と比較すると、図5の実施形態例は、例えばHRPDトラフィックチャネルやA10接続などのハンドオフ資源の予約/割当が行われている時間、UE214がLTERAN204に接続されたままなので、「ブレーク対メーク(break‐to‐make)」時間を削減する。
LTEからHRPDへの方向の実施形態例に係るハンドオフを説明したが、ここで、反対方向、すなわちHRPDRAN202からLTERAN204への方向のハンドオフの一実施形態例の説明を、図6の議論から始める。ここでは、ステップ600において、ソースHRPDAN213が、例えばUE214から受信した情報に基づいて、システム間ハードハンドオフを行うと決める。信号602で示すように、フロー制御が無効である場合、HRPDAN213は、任意でGW‐PDSNUPE220を要求し、データ送信を中断することができる。この後者の特徴を利用する場合、ハイブリッドシステム200のLTE部分へハンドオフできるまでUE214はデータを送信できないため、ブレーク対メーク時間が増加することになる、ということを了解されたい。他方で、この特徴を無効とし、メッセージ602を送信しなければ、ステップ618においてハンドオフ命令を受信するまで、UE214はハイブリッドシステム200のHRPD部分でデータ送信を続行可能であり、したがってブレーク対メーク時間は削減される。
フロー制御メッセージ602が送信されたかどうかにかかわらず、ハンドオフ処理は続行し、HRPDAN213がAxISセッションコンテキストメッセージをMME228へ送信し、ハンドオフを開始することになる。このメッセージは、例えば以下の情報エレメントのうちのいくつかまたは全部を含むものとすることができる。UE214に関連したID(MN‐ID)。サービングGW識別子(たとえばGW220に関連したIPアドレス。ハンドオフ前後で同一のGW220が使用可能)。GW間ハンドオフアドレス(例えば目下サービス中のGW220がハンドオフ後に使用できない場合にGW間ハンドオフトンネル確立に用いるIPアドレス)。システム間ソースアクセスネットワーク識別子(例えばGW220が用いて、ユーザの再認証が必要か判定するISSANI)。ユーザ装置能力。セッションステータス(「LTEアクティブ」や「HRPD休止」など、ソースネットワークにおけるセッションステートを示す情報)。セキュリティステータス(UE214が認証され、A11確立の際にAAA226からの許可情報を要求するためにGW22による使用が可能であることを示す情報)。ターゲットセル識別子。HRPDAN213ではなくターゲットLTEeNB212がMME228によって選択されるため、ターゲットセル識別子は、このメッセージ604には含まれないのが典型であろう。加えて、上述のように、新たなAxインタフェースを用いるのではなく、メッセージ604、あるいはその関連の前挙情報エレメントの1または2以上を、例えばA21インタフェースなどの既存のインタフェースの変形を介して伝送することも可能である。
メッセージ604〜614は、この実施形態例にしたがってターゲットLTEシステム204における再配置を行うのに用いる手順を示している。UPE再配置要求606は、例えば、GW内ハードハンドオフが発生したかどうか判定するためにGW‐PDSNUPE220が用いるMN‐ID、セキュリティステータス、システム間ソースアクセスネットワーク識別子を含むものである。発生した場合、GW‐PDSNUPE220は、ROHCパラメータの維持(すなわちHRPDによる当該パラメータのネゴシエーションの必要なし)、IPv6プレフィックスまたはCoAの維持してMIP登録手順がUE214にとって必要なし、および/または新たな接続による移動中IPおよびユーザコンテキスト情報など、適当な動作を行うものとすることができる。セキュリティステータス情報およびシステム間ソースアクセスネットワーク識別子に基づいて、GW‐PDSNUPE220は、任意の許可要求(メッセージ608)を開始し、ユーザプロファイル情報を得て、新たなアクセスの種類の許可情報を示すものとすることもできる。次に、MME228を介してeNB212へ、GW‐PDSNUPE220のIDを含む再配置応答情報を転送する(信号610、612)。それに応じて、ターゲットeNB212は、そのIDを含む要求肯定応答信号614で応答する。
例えばハンドオフ後にUE214との無線通信をサポートするターゲットeNB212のIDなどの再配置情報が決定されると、MME228は、はじめのHRPDAN213へAxISセッションコンテキスト応答616を送信し、ハンドオフを受け入れることを示し、ハンドオフ命令メッセージを含む。ハンドオフ命令メッセージはHRPD無線チャネルでカプセル化されてUE214へ送信されることとなる。そして、HRPDAN213は、信号送信618で示すように、このハンドオフ命令をUE214へ送信可能であり、ハンドオフが開始される。メッセージ616、618の信号送信と並行してメッセージ620、622を送信し、GW‐PDSNUPE220にターゲットeNB212のIDを与え、eNB212とGW‐PDSNUPE220との間にトンネルを確立するようにすることができる。そのとき、メッセージ624がメッセージ616に対して肯定応答を行い、ハンドオフが完了し、UE214が肯定応答を行う(メッセージ626)。次に、HRPDネットワークにおいて資源を解放することが可能であり、UE214が新たなチャネルに接続できたら、メッセージ626〜636でMME228がGW‐PDSNUPE220に通知することができる。LTEアクセスで同一のプレフィックスを用いて、GW‐PDSNUPE220からUE214へルータアドバタイズメントメッセージ638を送信し、UE214はLTERAN204を介してトラフィックを送受信することとなる。
別々のPDSNとSAEゲートウェイ
上述の実施形態例では、ハイブリッドネットワークのHRPD部分に関連したPDSNノードと、ハイブリッドネットワークのLTE部分に関連したSAEゲートウェイノードとが単一のノードに一緒に集積されている。しかしながら、当該実施形態例に係るハンドオフはそのような機構に限定されるものではなく、PDSNとSAEゲートウェイとが独立であるハイブリッドHRPD/LTEシステムにおいて用いることも可能である。図7は、システムのLTE部分からシステムのHRPD部分へのハードハンドオフにおけるこのような一実施形態例に係る信号送信フローを示しており、PDSN760とSAEゲートウェイ762とは別々のノードである。この実施形態例で用いる信号の多くは、図3の集積PDSN/SAEゲートウェイ実施形態について上述したもの同一であり、同一である信号については、図7でも同一の参照番号を用いており、このような信号について上述した説明を参照することで、ここに組み入れる。
しかしながら、相違点もいくつかあるので、さらに説明する。例えば、任意許可に関して図3に示したメッセージ308は、図7では省略してある。図3のGW内シナリオとは異なり、ハンドオフ中のUE214のコンテキストは異なるGW、すなわちLTEのSAEGWUPE762にあるため、メッセージ306後にPDSN760が許可要求を開始しないものとすることも可能である。このように、加入者QoSプロファイルは、ステップ334におけるPPP確立の間だけPDSN760が受け取ることとなる。そして、PDSN760は、メッセージ334の後のメッセージ700において、UE214の許可を要求するものとすることができる。加えて、レイヤ2ハンドオフ信号送信処理ではこのときまで、PDSN760はQoSプロファイルを有していないため、別のA11メッセージ702および704の組をPDSN760とHRPDAN213との間で交わし、無線ネットワークに加入者のQoSプロファイルを提供する。このとき、例えば上で参照により組み入れた特許出願に記載があるようなレイヤ3信号送信を行うものとすることが可能である。
RAメッセージ706は、UE214へ送信されるものであり、新たなプレフィックスを含んでいる(以前に当該装置との通信を制御していたノード762とは異なるゲートウェイであるため)。UE214は、メッセージ708として、鍵管理設定(KMC:Key Management Configuration)フラグセットとともに結合更新(BU)を送信する。GWHA222は、IKESAおよびモビリティ結合を更新し(ここでUEがターゲットゲートウェイを介して通信を行っていることがわかる)、KMCフラグセットとともに結合肯定応答(BA:binding acknowledgement)を送信し、IKESA更新を行ったことを示す。ここで、ユーザデータパスをここで新たなCoAに交換し、アップリンクおよびダウンリンクトラフィックは、ここでHRPDトラフィックチャネルによって送信可能となる。
図8は、はじめLTERAN204に接続されるUEからハイブリッドシステム200のHRPD部分へハンドオフに関連したレイヤ2信号送信を示しており、HRPDRAN202においてUEは休止接続を有している。このように、この実施形態例は、図4について上述した実施形態例と同様のものであり、同様のメッセージ/信号は同一の参照番号を有しており、参照することによってここに組み入れる。しかしながら、PDSN760とSAE‐GWUPE762とは別体であるため、いくつか相違点がある。例えば、ターゲットPDSN760のIDの判定後(すなわち信号404および406を介したA10接続の確立後)、メッセージ802を介してUE214の認証/許可を行うものとすることができる。結合更新804および対応する肯定応答806、810もGWHA222で行うことが可能である。同様に、セッション終了信号808および810を提供し、ハンドオフ後、AAA226とのLTEセッションを終了させる。
上述の実施形態例は、HRPDシステムとLTEシステムとの間のハンドオフに関連した信号送信を行うレイヤ2を説明するものである。様々な通信ノードが当該信号通信に関わっていると説明した。このようなノードは、例えば、図9に図示する一例などのサーバとして実施可能である。サーバ900は、処理部902(または複数のプロセッサコア)と、記憶部904と、1または2以上の2次格納装置906と、インタフェース部908とを備えるものとして、ネットワーク通信ノード900と残りのネットワークとの間の通信を容易にすることができる。加えて、サーバ900は、リンクレイヤあるいはレイヤ2プロトコル処理ソフトウェアを含むものとして、例えば上述のMME228、HRPDAN213、またはゲートウェイノード220としての動作を可能とすることもできる。
上述の実施形態例は、本発明のあらゆる点において、限定的ではなく例示的なものであることを意図している。このように、当業者であれば、本発明について、本明細書に含まれた記載から導くことができる詳細な実施形態において様々な変更が可能である。このような変更や修正も全て、添付の特許請求の範囲が定める本発明の範囲や趣旨の内にあるものと考えられる。本出願の記載において用いたいかなるエレメント、動作、命令も、本発明の決定的または本質的なものであるとの明示がない限り、そのように解釈すべきではない。また、ここで用いた冠詞「a」は、1または2以上のアイテムを含むことを意図している。

Claims (22)

  1. LTE(Long Term Evolution)ネットワークからHRPD(High Rate Packet Data)ネットワークへのユーザ機器(UE)のハードハンドオフを実行するための方法であって、
    前記HRPDネットワークのアクセスノードにおける前記UEのハードハンドオフのための要求の受信に応じて、前記UEが前記LTEネットワークとの無線接続を切断する前に、前記アクセスノードから前記HRPDネットワーク内のPDSN(Packet Data Service Node)へ、前記HRPDネットワーク内の前記UEのためのA10接続の確立を要求する登録要求メッセージを送信することと、
    前記登録要求メッセージは、ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される情報であって、前記UEと前記LTEネットワークとの間の前記無線接続の切断から前記HRPDネットワークにおけるA10接続の形成までの切断−接続遅延を低減するために、前記HRPDネットワーク内の前記UEの認証を回避することができるかの判定において前記PDSNにより使用される当該情報を含むことと、
    を含む方法。
  2. ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される前記情報は、前記ハンドオフの後に同じゲートウェイの使用を可能にするための、ゲートウェイノードに関連付けられるIPアドレスを含む、請求項1に記載の方法。
  3. ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される前記情報は、システム間ソースアクセスネットワーク識別子を含む、請求項1に記載の方法。
  4. ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される前記情報は、前記LTEネットワークにおいて前記UEが既に認証されたことを示すセキュリティステータス情報を含む、請求項1に記載の方法。
  5. ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される前記情報は、ハードハンドオフのための受信された前記要求に明示的に含まれる、請求項1に記載の方法。
  6. LTE(Long Term Evolution)ネットワークからHRPD(High Rate Packet Data)ネットワークへのユーザ機器(UE)のハードハンドオフを実行する際に使用される、前記HRPDネットワークのアクセスノードであって、
    前記UEのハードハンドオフのための要求を受信し、前記UEのハードハンドオフのための当該要求の受信に応じて、前記UEが前記LTEネットワークとの無線接続を切断する前に、PDSN(Packet Data Service Node)へ、前記HRPDネットワーク内の前記UEのためのA10接続の確立を要求する登録要求メッセージを送信するように適合されるプロセッサ、を備え、
    前記登録要求メッセージは、ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される情報であって、前記UEと前記LTEネットワークとの間の前記無線接続の切断から前記HRPDネットワークにおけるA10接続の形成までの切断−接続遅延を低減するために、前記HRPDネットワーク内の前記UEの認証を回避することができるかの判定において前記PDSNにより使用される当該情報を含む、
    アクセスノード。
  7. ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される前記情報は、前記ハンドオフの後に同じゲートウェイの使用を可能にするための、ゲートウェイノードに関連付けられるIPアドレスを含む、請求項6に記載のアクセスノード。
  8. ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される前記情報は、システム間ソースアクセスネットワーク識別子を含む、請求項6に記載のアクセスノード。
  9. ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される前記情報は、前記LTEネットワークにおいて前記UEが既に認証されたことを示すセキュリティステータス情報を含む、請求項6に記載のアクセスノード。
  10. ハードハンドオフのための受信された前記要求に従って決定される前記情報は、ハードハンドオフのための受信された前記要求に明示的に含まれる、請求項6に記載のアクセスノード。
  11. LTE(Long Term Evolution)ネットワークからHRPD(High Rate Packet Data)ネットワークへのユーザ機器(UE)のハードハンドオフを実行するための方法であって、
    前記HRPDネットワークのアクセスノードにおいて受信される前記UEのハンドオフのための要求に応じて、前記HRPDネットワークのGW−PDSN(Gateway Packet
    Data Service Node)において、前記UEが前記LTEネットワークとの無線接続を切断する前に、前記HRPDネットワーク内の前記UEのためのA10接続の確立を要求する登録要求メッセージを前記アクセスノードから受信することと、
    前記登録要求メッセージは、前記UEのハンドオフのための前記要求に従って決定される情報であって、前記HRPDネットワーク内の前記UEの認証を回避することができるかの判定において使用される当該情報を含むことと、
    前記登録要求メッセージに含まれる前記情報に従ってなされる、前記HRPDネットワーク内の前記UEの認証が必要ではないとの判定に応じて、前記UEと前記LTEネットワークとの間の前記無線接続の切断から前記HRPDネットワークにおけるA10接続の形成までの切断−接続遅延を低減するために、前記HRPDネットワーク内で前記UEを認証することなく、前記UEのための前記A10接続の確立を開始することと、
    を含む方法。
  12. 前記登録要求メッセージに含まれる前記情報は、
    (a)前記ハンドオフの後に同じゲートウェイの使用を可能にするための、ゲートウェイノードに関連付けられるIPアドレス、
    (b)システム間ソースアクセスネットワーク識別子、及び
    (c)前記LTEネットワークにおいて前記UEが既に認証されたことを示すセキュリティステータス情報
    のうち少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
  13. LTE(Long Term Evolution)ネットワークからHRPD(High Rate Packet Data)ネットワークへのユーザ機器(UE)のハードハンドオフを実行する際に使用される、前記HRPDネットワークのGW−PDSN(Gateway Packet Data Service Node)であって、
    前記UEが前記LTEネットワークとの無線接続を切断する前に、アクセスノードから、前記HRPDネットワーク内の前記UEのためのA10接続の確立を要求する登録要求メッセージを受信するように適合されるプロセッサ、を備え、
    前記登録要求メッセージは、前記アクセスノードにより決定される情報であって、前記HRPDネットワーク内の前記UEの認証を回避することができるかの判定において使用される当該情報を含むことと、
    前記プロセッサは、前記登録要求メッセージに含まれる前記情報に従って、前記HRPDネットワーク内の前記UEの認証が必要ではないことを判定し、当該判定に従って、前記UEと前記LTEネットワークとの間の前記無線接続の切断から前記HRPDネットワークにおけるA10接続の形成までの切断−接続遅延を低減するために、前記HRPDネットワーク内で前記UEを認証することなく、前記UEのための前記A10接続の確立を開始するように適合される、
    GW−PDSN。
  14. 前記登録要求メッセージに含まれる前記情報は、
    (a)前記ハンドオフの後に同じゲートウェイの使用を可能にするための、ゲートウェイノードに関連付けられるIPアドレス、
    (b)システム間ソースアクセスネットワーク識別子、及び
    (c)前記LTEネットワークにおいて前記UEが既に認証されたことを示すセキュリティステータス情報
    のうち少なくとも1つを含む、請求項13に記載のGW−PDSN。
  15. HRPD(High Rate Packet Data)ネットワークからLTE(Long Term Evolution)ネットワークへのユーザ機器(UE)のハードハンドオフを実行するための方法であって、
    前記UEのハンドオフが必要であるという前記HRPDネットワークのアクセスノード における判定に応じて、前記LTEネットワークのMME(Mobility Management Enti ty)において、当該ハンドオフの間の前記LTEネットワーク内の前記UEの認証を回避するための情報を含む要求メッセージを前記アクセスノードから受信することと、
    前記MMEにおいて、前記情報を用いて、前記UEと前記HRPDネットワークとの間の無線接続の切断から前記UEと前記LTEネットワークとの間のセッションの確立までの切断−接続遅延を低減するために、前記LTEネットワーク内で前記UEを認証することなく、前記UEのためのデータセッションの確立を開始することと、
    を含む方法。
  16. 前記情報は、
    (a)前記ハンドオフの後に同じゲートウェイの使用を可能にするための、ゲートウェイノードに関連付けられるIPアドレス、
    (b)システム間ソースアクセスネットワーク識別子、及び
    (c)前記HRPDネットワークにおいて前記UEが既に認証されたことを示すセキュリティステータス情報
    のうち少なくとも1つを含む、請求項15に記載の方法。
  17. HRPD(High Rate Packet Data)ネットワークからLTE(Long Term Evolution)ネットワークへのユーザ機器(UE)のハードハンドオフを実行する際に使用される、前記LTEネットワークのMME(Mobility Management Entity)であって、
    前記UEのハンドオフが必要であるという前記HRPDネットワークのアクセスノード における判定に応じて、当該ハンドオフの間の前記LTEネットワーク内の前記UEの認証を回避するための情報を含む要求メッセージを前記アクセスノードから受信するように適合されるプロセッサ、を備え、
    前記MMEは、前記情報を用いて、前記UEと前記HRPDネットワークとの間の無線接続の切断から前記UEと前記LTEネットワークとの間のセッションの確立までの切断−接続遅延を低減するために、前記LTEネットワーク内で前記UEを再認証することなく、前記UEのためのデータセッションの確立を開始する、
    MME
  18. 前記情報は、
    (a)前記ハンドオフの後に同じゲートウェイの使用を可能にするための、ゲートウェイノードに関連付けられるIPアドレス、
    (b)システム間ソースアクセスネットワーク識別子、及び
    (c)前記HRPDネットワークにおいて前記UEが既に認証されたことを示すセキュリティステータス情報
    のうち少なくとも1つを含む、請求項17に記載のMME
  19. HRPD(High Rate Packet Data)ネットワークからLTE(Long Term Evolut ion)ネットワークへのユーザ機器(UE)のハードハンドオフを実行するための方法で あって、
    前記UEのハンドオフが必要であるという前記HRPDネットワークのアクセスノード における判定に応じて、前記HRPDネットワークのGW−PDSN(Gateway Packet Data Service Node)において、当該ハンドオフの間の前記LTEネットワーク内の 前記UEの認証を回避するための情報を含む要求メッセージを前記LTEネットワークの MME(Mobility Management Entity)から受信することと、
    前記GW−PDSNにおいて、前記要求メッセージに応答することにより、前記UEと 前記HRPDネットワークとの間の無線接続の切断から前記UEと前記LTEネットワー クとの間のセッションの確立までの切断−接続遅延を低減するために、前記LTEネット ワーク内で前記UEを認証することなく、前記UEのためのデータセッションの確立を前 記MMEに開始させることと、
    を含む方法。
  20. 前記情報は、
    (a)前記ハンドオフの後に同じゲートウェイの使用を可能にするための、ゲートウェ イノードに関連付けられるIPアドレス、
    (b)システム間ソースアクセスネットワーク識別子、及び
    (c)前記HRPDネットワークにおいて前記UEが既に認証されたことを示すセキュ リティステータス情報
    のうち少なくとも1つを含む、請求項19に記載の方法。
  21. HRPD(High Rate Packet Data)ネットワークからLTE(Long Term Evolut ion)ネットワークへのユーザ機器(UE)のハードハンドオフを実行する際に使用され る、前記HRPDネットワークのGW−PDSN(Gateway Packet Data Service No de)であって、
    前記UEのハンドオフが必要であるという前記HRPDネットワークのアクセスノード における判定に応じて、当該ハンドオフの間の前記LTEネットワーク内の前記UEの認 証を回避するための情報を含む要求メッセージを前記LTEネットワークのMME(Mobi lity Management Entity)から受信するように適合されるプロセッサ、を備え、
    前記GW−PDSNは、前記要求メッセージに応答することにより、前記UEと前記H RPDネットワークとの間の無線接続の切断から前記UEと前記LTEネットワークとの 間のセッションの確立までの切断−接続遅延を低減するために、前記LTEネットワーク 内で前記UEを再認証することなく、前記UEのためのデータセッションの確立を前記M MEに開始させる、
    GW−PDSN。
  22. 前記情報は、
    (a)前記ハンドオフの後に同じゲートウェイの使用を可能にするための、ゲートウェ イノードに関連付けられるIPアドレス、
    (b)システム間ソースアクセスネットワーク識別子、及び
    (c)前記HRPDネットワークにおいて前記UEが既に認証されたことを示すセキュ リティステータス情報
    のうち少なくとも1つを含む、請求項21に記載のGW−PDSN。
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