JP5704682B2 - 無線通信システム、干渉防止方法 - Google Patents

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複数のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信ネットワークの、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワーク間で通信干渉を防止する上で好適な無線通信システム、干渉防止方法を提供することにある。
無線LAN(Local Area Network)は、有線LANと比較して、ケーブルのためのスペースが削減されることや、ノート型パーソナルコンピュータ(ノートPC)等を始めとした携帯端末が、その携帯性を損なうことなくLANに接続できる等の利点がある。また無線LANそのものも高速化され、また安価になってきたため、無線LANに対する実用化が一段と加速している。このような背景から、無線LANの標準化がIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineering)で進められている。
特に無線LANに代表される無線パケット通信システムにおいて、複数の端末間における無線リソースの競合が問題視されている。この無線リソースの競合を回避するためには、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)が必要となる。この無線LANにおけるMACプロトコルとしては、端末がパケットを送信する前に他端末の搬送波を検出する、いわゆるキャリアセンスを実行し、キャリアを捕捉できない場合に自身のパケットを送信するCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式が提案されている。また、このCSMA方式に対して、更にパケットの衝突回避の仕組みを付加したCSMA/CA方式(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式も提案されている。
このCSMA/CA方式では、通信を開始して、通信相手の無線ノードからACK(Acknowledge)信号の返信を受け取った場合には、通信が成功したものとみなし、ACK信号を受け取らなかった場合には、他の無線ノードとの通信衝突が発生したものとみなして、再びバックオフ時間を設けてパケットデータを再送信するシステムである。
特に近年において、このCSMA/CA方式は、IEEE802.15.3c規格に準拠する場合が多くなっている。IEEE802.15.3c規格は、60GHz帯のミリ波を使用する。このミリ波は、マイクロ波に比べて直進性が強く、空間伝播損失が大きいという特性を有する。特にこの60GHz帯域では、減衰量が一層大きく、空間分割が容易であり、壁の向こう側や少し離れた場所での干渉の影響を軽減でき、近距離屋内空間での高速通信に適している。また、IEEE802.11adもまた、60GHzの高速無線ネットワークである。
IEEE802.15.3c規格による無線通信では、図7に示すように、ネットワーク7を制御するピコネットのデータを送受信可能なNC(Network-Coordinator)71と、複数のED(End Device)72と間で無線通信を行うのが一般的である。ちなみに、このネットワーク7の例としては、スター型、ツリー型、メッシュ型といった多彩なネットワーク形態が選択可能である。
また、このIEEE802.15.3c規格による無線通信では、ビーコンを使用したいわゆるスーパーフレーム構造を用いる。このスーパーフレーム構造は、ビーコン間隔を全てのED72がアクセス可能なCAP(Contention Access Period)、特定のED72が専有してアクセス可能なCFP(Contention Free Period)、全てのED72がアクセス禁止となるInactive期間に分割される。またCFPは、GTS(Guaranty time Slot)メカニズムにより7等分されて、通信を優先的に行いたいED72へ割り当てることが可能となる。
従来におけるこのIEEE802.15.3c規格による無線パケット通信システムとしては、例えば、特許文献1、2等が提案されている。またCSMA/CA方式におけるパケットの衝突を最小限に抑える技術としては、例えば、特許文献3、4の開示技術が提案されている。
特開2005−102218号公報 特開2008−026310号公報 特開2004−242204号公報 特開2006−197177号公報
しかしながら、例えば図8に示すように、2以上のネットワーク7、7´が共存する場合もある。ネットワーク7は、NC71と、複数のED72からなり、ネットワーク7´は、NC71´とED72´とからなるが、それぞれ異なる通信規格を介して無線通信を行うものである。
この異なる通信規格の例としては、例えば、IEEE802.11adや、2.4/5GHz WLANに基づくもの、IEEE802.15.3c WPAN等が挙げられる。
しかしながら、このように互いに異なる通信規格の2以上のネットワーク7、7´が共存する場合には、互いに通信干渉が生じる場合がある。即ち、ネットワーク7におけるNC71とED72との間における通信が、他のネットワーク7´におけるNC71´とED72´との間で行われている通信により干渉を受ける場合がある。これは、それぞれのネットワーク7、7´における中央制御ユニットとしての役割を担うNC71、NC71´との間で何らやり取りがなされていないことによるものであり、それぞれ互いに存在を無視して独立した物理層を介して無線通信を行うためである。
このため、このような互いに異なる通信規格の2以上のネットワーク7、7´が共存する無線通信システムにおいて、通信干渉を防止することができる干渉防止方法を案出する必要性が特に近年において高まりつつあった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワークが共存し、上記各無線通信ネットワークは複数のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、かかる無線通信ネットワーク間で通信干渉を防止することが可能な無線通信システム及び干渉防止方法を提供することにある。
本発明に係る無線通信システムは、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワークが共存し、上記各無線通信ネットワークは、一以上のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、各無線通信ネットワークにおけるコーディネータは、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前において、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された共存通知信号を所定期間に亘りスキャニングするためのスキャニング期間を設けるとともに、ビーコン、CAP(Contention Access Period)、CFP(Contention Free Period)が続く上記スーパーフレームに少なくとも1つ有し、CAP、CFPの何れかに属する自らの共存通知信号を、共存し得る他の無線通信ネットワークとの間で予め取り決められたフォーマットで発信し、上記スキャニング期間において他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された上記共存通知信号を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行い、上記コーディネータは、上記スキャニング期間を隣接する2つの共存通知信号間の期間以上となるように設けてなることを特徴とする。
本発明に係る無線通信システムは、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワークが共存し、上記各無線通信ネットワークは、一以上のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、各無線通信ネットワークにおけるコーディネータは、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前において、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された共存通知信号を所定期間に亘りスキャニングするためのスキャニング期間を設けるとともに、ビーコン、CAP(Contention Access Period)、CFP(Contention Free Period)が続く上記スーパーフレームに少なくとも1つ有し、CAP、CFPの何れかに属する自らの共存通知信号を、共存し得る他の無線通信ネットワークが採用する通信規格のフォーマット毎に複数種発信し、上記スキャニング期間において他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信されて自らの通信規格のフォーマットに応じた上記共存通知信号を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行い、上記コーディネータは、上記スキャニング期間を隣接する2つの共存通知信号間の期間以上となるように設けてなることを特徴とする。
本発明に係る干渉防止方法は、一以上のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信ネットワークの、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワーク間で通信干渉を防止する干渉防止方法において、各無線通信ネットワークにおけるコーディネータにより、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前に、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された共存通知信号を所定期間に亘りスキャニングするためのスキャニング期間を設けるとともに、ビーコン、CAP(Contention Access Period)、CFP(Contention Free Period)が続く上記スーパーフレームに少なくとも1つ有し、CAP、CFPの何れかに属する自らの共存通知信号を、共存し得る他の無線通信ネットワークとの間で予め取り決められたフォーマットで発信し、上記スキャニング期間において他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された上記共存通知信号を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行い、上記スキャニング期間を隣接する2つの共存通知信号間の期間以上となるように設けることを特徴とする。
本発明に係る干渉防止方法は、一以上のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信ネットワークの、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワーク間で通信干渉を防止する干渉防止方法において、各無線通信ネットワークにおけるコーディネータにより、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前に、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された共存通知信号を所定期間に亘りスキャニングするためのスキャニング期間を設けるとともに、ビーコン、CAP(Contention Access Period)、CFP(Contention Free Period)が続く上記スーパーフレームに少なくとも1つ有し、CAP、CFPの何れかに属する自らの共存通知信号を、共存し得る他の無線通信ネットワークが採用する通信規格のフォーマット毎に複数種発信し、上記スキャニング期間において他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信されて自らの通信規格のフォーマットに応じた上記共存通知信号を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行い、上記スキャニング期間を隣接する2つの共存通知信号間の期間以上となるように設けることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、共存通知信号(CB)をスキャニングしたコーディネータが、自らの近辺において他のコーディネータ、ひいてはその無線通信ネットワークが存在していることを識別することが可能となる。そして、このCBを取得したコーディネータは、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行うことが可能となる。
また、上述の如きCBを送った場合、CBは元々予め取り決められた解読可能なフォーマットで記述されるものであることから、異なる通信規格であってもコーディネータはこれを解読することが可能となり、相手側の無線通信システムの存在を知ることが可能となる。
また、共存し得る相手側の無線通信ネットワークが互いに不知なものであっても、共存し得る可能性がある他の無線通信ネットワークの通信規格のフォーマット毎に複数種に亘りCBを作成し、その複数種のCBをそれぞれ発信する。これにより、新たに入ってきた他の無線通信ネットワークのコーディネータは、何れかのCBを解読することができ、相手側の無線通信システムの存在を知ることが可能となる。
本発明を適用した無線通信システムの構成例を示す図である。 本発明を適用した無線通信システムの通信に使用されるスーパーフレーム構造を示す図である。 本発明を適用した干渉防止方法について説明するための図である。 本発明を適用した干渉防止方法について説明するための他の図である。 実際の干渉防止のためのプロセスを示すフローチャートである。 本発明を適用した他の干渉防止方法について説明するための図である。 従来のNCと、複数のEDとからなる無線通信システムを示す図である。 従来技術の問題点について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明をする。
図1は、本発明を適用した無線通信システム1の構成例を示している。この無線通信システム1は、2つの無線通信ネットワーク10a、10bから構成されている。無線通信ネットワーク10aは、複数のデバイス2aと、ネットワーク全体を制御するコーディネータ3aとを備えている。また、無線通信ネットワーク10bは、複数のデバイス2bと、ネットワーク全体を制御するコーディネータ3bとを備えている。
上述した図1に示す無線通信システム1では、あくまで2つの無線通信ネットワーク10a、10bから構成されている場合を例示しているが、これに限定されるものではなく、3以上の無線通信ネットワーク10からなるものであってもよい。
これら無線通信ネットワーク10は、例えばIEEE802.11adやIEEE802.15.3c WPANや、2.4/5GHz WLAN等の通信規格に基づいてデバイス2とコーディネータ3間において通信を行う。なお、無線通信ネットワーク10は、図1に示すようなスター型に限定されるものではなく、ツリー型やメッシュ型等いかなるネットワーク形態を適用してもよい。
デバイス2は、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ(ノートPC)や、携帯電話等を初めとした各種携帯情報端末等で構成される。デバイス2は、少なくともWPANにおいてコーディネータ3との間で無線パケット通信を行うことができ、更にはコーディネータ3を介して他のデバイス2との間で無線パケット通信を行う。
コーディネータ3も同様に上述した携帯情報端末と構成を同一とするものであってもよい。このコーディネータ3は、中央制御ユニットとしての役割を担う。そして、このコーディネータ3は、デバイス2から送信されてくるビーコンを取得し、またデバイス2をそれぞれWPANに接続させるために、これらを互いに同期化させる役割を担う。
これら2つの無線通信ネットワーク10a、10bは、それぞれ独自の通信規格(たとえば、一方がIEEE802.11ad、他方がIEEE802.15.3cである等)を介してコーディネータ3とデバイス2間において無線通信を行う。これは、これら2つの無線通信ネットワーク10a、10bは、互いに異なる通信規格を介してコーディネータ3とデバイス2間の無線通信を行っていることを意味するものである。
本発明を適用した無線通信システム1は、例えば図2に示すように、ビーコン21を使用したいわゆるスーパーフレーム構造を用いる。スーパーフレームは、ビーコン21の後にCAP(Contention Access Period)22と、CFP(Contention Free Period)23とを有している。2つのビーコン21間の時間は、スーパーフレームの周期に関係なく、所定数のスロットに分けられる。ちなみに、このスーパーフレーム構造において、CFP23を構成するスロット数は可変としており、CAP22を構成するスロット数は固定としている。CAP22は、全てのデバイス2がアクセス可能な期間であり、CFP23は、特定のデバイス2が専有してアクセス可能な期間である。
更に、本発明を適用した無線通信システムでは、コーディネータ3が自らの存在を通知するための共存通知信号(CB)27を順次発信する。このCB27は、いわゆるビーコンとして構成するようにしてもよいし、複数のフレームからなる通常の信号として構成するようにしてもよい。CB27は、例えば物理層として、WPAN 802.15.3c又はWLAN 802.11ad又は2.4/5GHz WLAN 802.11 a/b/g 又はこれらの組み合わせに基づくようにしてもよい。なお、これらの仕様は一例であって、他のいかなる物理層の仕様を用いるようにしてもよい。
このCB27は、所定間隔で、又はランダムな間隔で発信を行うが一以上のスーパーフレームにつき1回は発信することが必要となる。また、1スーパーフレームにつき少なくとも1回はCB27を発信することが望ましい。このCB27は、CAP22、CFP23の何れに属すものであってもよい。また電源投入直後の最初のスーパーフレーム前においてスキャニング期間26が設けられている。スキャニング期間26は、他の無線通信ネットワーク10におけるコーディネータ3から発信されたCB27をスキャニングしてこれを取り込むための期間である。このスキャニング期間26は、少なくとも隣接する2つのCB27間の期間以上、又はスーパーフレームの長さ以上からなる期間としてもよい。
次に、本発明を適用した無線通信システム1により、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワーク2a、2b間で通信干渉を防止する干渉防止方法について詳細に説明をする。
先ず、図3に示すように、無線通信ネットワーク10aにおけるコーディネータ3aが動作しており、上述したスーパーフレーム構造の下で、デバイス2aとの間で無線通信を行っているものとする。また、コーディネータ3aは、その間において一又は複数のスーパーフレームにつき1回以上CB27を発信する。その後、この無線通信ネットワーク10aとは異なる通信規格を持つ他の無線通信ネットワーク10bのコーディネータ3bの電源が投入されたものとする。その結果、コーディネータ3bにおいて、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前において、スキャニング期間26が開始されることになる。
このコーディネータ3bにおけるスキャニング期間26は、例として、図3に示すように、スーパーフレームの長さ以上からなる。このため、コーディネータ3aから1スーパーフレームにつき1回の割合でCB27を発信することにより、コーディネータ3bにおいてそのCB27をスキャニングし、これを捉えることが可能となる。
このCB27をスキャニングしたコーディネータ3bは、自らの近辺において他のコーディネータ3a、ひいてはその無線通信ネットワーク10aが存在していることを識別することが可能となる。コーディネータ3bは、このCB27を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワーク10bとの間で通信干渉を防止するための制御を行う。コーディネータ3bは、通信干渉を防止するための制御として、同期化、通信の中段、又は別チャネルの通信の開始を行うようにしてもよい。
またコーディネータ3bも同様に、例として、図4に示すように、CB27を1スーパーフレームにつき1回以上は発信する。その結果、他のコーディネータ3cが新たに干渉域において電源投入された場合には、当該他のコーディネータ3cによるスキャニング期間26においてそのCB27が捕捉されることとなる。そして、このコーディネータ3cは、この捕捉したCB27に基づいて他のコーディネータ3bとの間で通信干渉を防止するための各種制御を実行することとなる。
ここで無線通信ネットワーク10aに存在するコーディネータ3aは、共存し得る他の無線通信ネットワーク10bとの間で予め取り決められたフォーマットでCB27を送信する。例えば、無線通信ネットワーク10aがIEEE802.15.3c WPANの通信規格に基づいて通信し、無線通信ネットワーク10bがIEEE802.11adの通信規格に基づいて通信する場合を考える。この状態では、無線通信ネットワーク10aと、無線通信ネットワーク10bとは互いに共存し得るものとされる。共存し得る状態とは、無線通信ネットワーク10aにおいてコーディネータ3aとデバイス2a間で通信が行われている途中で、この無線通信ネットワーク10bが途中から入ってきて、コーディネータ3bとデバイス2bとの間で通信が開始されることが起こり得ることを意味している。
無線通信ネットワーク10aは、このような共存し得る他の無線通信ネットワーク10bとの間で、互いの通信規格が予め既知であるとする。即ち、無線通信ネットワーク10aは、無線通信ネットワーク10bがIEEE802.11adの通信規格に基づいて通信することを予め知っており、無線通信ネットワーク10bは、無線通信ネットワーク10aがIEEE802.15.3c WPANの通信規格に基づいて通信することを予め知っているものとする。このとき、無線通信ネットワーク10aは、IEEE802.11adの通信規格に基づいて通信する無線通信ネットワーク10bであっても解読することができるフォーマットでCB27を送信する。このCB27に含められるフォーマットは、互いに解読することができるように無線通信ネットワーク10aと、無線通信ネットワーク10bとの間で予め取り決められているものとする。
このようなCB27をコーディネータ3aからコーディネータ3bに対して送った場合、CB27は元々予め取り決められた解読可能なフォーマットで記述されるものであることから、異なる通信規格であってもコーディネータ3bはこれを解読することが可能となり、相手側の無線通信システム10aの存在を知ることが可能となる。
また逆にコーディネータ3bから送るCB27についても同様であり、共存し得る他の無線通信ネットワーク3におけるコーディネータ3cが異なる通信規格であっても、互いが解読できるフォーマットでCB27を作ることで、かかるCB27を取得したコーディネータ3cは、相手側の無線通信システム10bの存在を知ることが可能となる。
各コーディネータ3は、以下の図5に示すフローチャートに基づいて動作することになる。
先ずステップS11において、コーディネータ3の電源がONされた後、ステップS12においてスキャニング期間26においてスキャニングを行う。その結果、ステップS13において、他のコーディネータ3からCBを捕捉することができた場合には、ステップS15へ、また捕捉できなかった場合にはステップS14へ移行する。
ステップS14に移行した場合には、他のコーディネータ3が周囲に存在しないことを意味している。かかる場合には、自らのCB27を所定間隔で或いは任意間隔で発信する。これと同時にスーパーフレームに領域を割り当てた上で、デバイス2との間で通信を行うようにしてもよい。
ステップS15に移行した場合には、他のコーディネータ3が周囲に存在することを意味している。かかる場合には、他のチャネルで通信を開始するか否かを決定する。他のチャネルで通信を開始する旨を決定しなかった場合には、ステップS16へ移行し、他のコーディネータとの間で同期を行いつつデバイス2と通信を開始するか、又は通信の中止を行う。これに対して、他のチャネルで通信を開始する旨を決定しなかった場合には、ステップS17へ移行し、空のチャネルで他のデバイス2と通信を開始する。
このようにして、互いに異なる物理層を有する2以上の無線通信ネットワーク10が共存する場合においても、コーディネータ3間においてネゴシエーションを行うことにより、互いに通信干渉が生じるのを防止することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば図6に示すように、自らの共存通知信号CB27を、共存し得る他の無線通信ネットワーク10が採用する通信規格のフォーマット毎に複数種発信するようにしてもよい。この図6では、共存し得る相手側の無線通信ネットワーク10が互いに既知ではなく、不明な状態である場合の例である。
このとき、図6に示すようにコーディネータ3aから複数種のCB27a、27bを発信する。この複数種のCB27a、27bは、それぞれ異なる通信規格毎に解読できるようなフォーマットで作成されている。例えば、CB27aは、IEEE802.15.3c WPANの通信規格に応じた無線通信ネットワーク10が解読可能なフォーマットで作成され、CB27bは、IEEE802.11adの通信規格に応じた無線通信ネットワーク10が解読可能なフォーマットで作成されている。
他の無線通信ネットワーク10bが新たに入ってきたとき、コーディネータ3bは、仮にIEEE802.15.3c WPANの通信規格で通信するものあれば、CB27aを解読することが可能となり、IEEE802.11adの通信規格で通信するものあれば、CB27bを解読することが可能となる。そして、CB27a、CB27bの何れかを解読したコーディネータ3bは、相手側の無線通信システム10aの存在を知ることが可能となる。
即ち、共存し得る相手側の無線通信ネットワーク10が互いに不知なものであっても、IEEE802.11adと、IEEE802.15.3c、或いは2.4/5GHz WLANとの間で互いに干渉することなく、共存し得る可能性がある他の無線通信ネットワークの通信規格のフォーマット毎に複数種に亘りCB27a、CB27bを作成し、その複数種のCB27a、CB27bをそれぞれ発信する。これにより、新たに入ってきた他の無線通信ネットワーク10bのコーディネータ3bは、CB27a、CB27bの何れかを解読することができ、相手側の無線通信システム10aの存在を知ることが可能となる。
1 無線通信システム
2 デバイス
3 コーディネータ
10 無線通信ネットワーク
21 ビーコン
22 CAP
23 CFP
26 スキャニング期間
27 CB




Claims (6)

  1. 互いに異なる通信規格の無線通信ネットワークが共存し、上記各無線通信ネットワークは、一以上のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    各無線通信ネットワークにおけるコーディネータは、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前において、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された共存通知信号を所定期間に亘りスキャニングするためのスキャニング期間を設けるとともに、ビーコン、CAP(Contention Access Period)、CFP(Contention Free Period)が続く上記スーパーフレームに少なくとも1つ有し、CAP、CFPの何れかに属する自らの共存通知信号を、共存し得る他の無線通信ネットワークとの間で予め取り決められたフォーマットで発信し、上記スキャニング期間において他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された上記共存通知信号を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行い、
    上記コーディネータは、上記スキャニング期間を隣接する2つの共存通知信号間の期間以上となるように設けてなること
    を特徴とする無線通信システム。
  2. 互いに異なる通信規格の無線通信ネットワークが共存し、上記各無線通信ネットワークは、一以上のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    各無線通信ネットワークにおけるコーディネータは、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前において、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された共存通知信号を所定期間に亘りスキャニングするためのスキャニング期間を設けるとともに、ビーコン、CAP(Contention Access Period)、CFP(Contention Free Period)が続く上記スーパーフレームに少なくとも1つ有し、CAP、CFPの何れかに属する自らの共存通知信号を、共存し得る他の無線通信ネットワークが採用する通信規格のフォーマット毎に複数種発信し、上記スキャニング期間において他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信されて自らの通信規格のフォーマットに応じた上記共存通知信号を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行い、
    上記コーディネータは、上記スキャニング期間を隣接する2つの共存通知信号間の期間以上となるように設けてなること
    を特徴とする無線通信システム。
  3. 上記電源投入直後のコーディネータと、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータのいずれか一方又は双方は、通信干渉を防止するための制御として、同期化、通信の中断、又は別チャネルの通信の開始を行うこと
    を特徴とする請求項1又は2項記載の無線通信システム。
  4. 一以上のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信ネットワークの、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワーク間で通信干渉を防止する干渉防止方法において、
    各無線通信ネットワークにおけるコーディネータにより、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前に、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された共存通知信号を所定期間に亘りスキャニングするためのスキャニング期間を設けるとともに、ビーコン、CAP(Contention Access Period)、CFP(Contention Free Period)が続く上記スーパーフレームに少なくとも1つ有し、CAP、CFPの何れかに属する自らの共存通知信号を、共存し得る他の無線通信ネットワークとの間で予め取り決められたフォーマットで発信し、上記スキャニング期間において他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された上記共存通知信号を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行い、
    上記スキャニング期間を隣接する2つの共存通知信号間の期間以上となるように設けること
    を特徴とする干渉防止方法。
  5. 一以上のデバイスとコーディネータ間で無線通信を行う無線通信ネットワークの、互いに異なる通信規格の無線通信ネットワーク間で通信干渉を防止する干渉防止方法において、
    各無線通信ネットワークにおけるコーディネータにより、電源投入直後の最初のスーパーフレーム前に、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信された共存通知信号を所定期間に亘りスキャニングするためのスキャニング期間を設けるとともに、ビーコン、CAP(Contention Access Period)、CFP(Contention Free Period)が続く上記スーパーフレームに少なくとも1つ有し、CAP、CFPの何れかに属する自らの共存通知信号を、共存し得る他の無線通信ネットワークが採用する通信規格のフォーマット毎に複数種発信し、上記スキャニング期間において他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータから発信されて自らの通信規格のフォーマットに応じた上記共存通知信号を取得した場合には、当該他の無線通信ネットワークとの間で通信干渉を防止するための制御を行い、
    上記スキャニング期間を隣接する2つの共存通知信号間の期間以上となるように設けること
    を特徴とする干渉防止方法。
  6. 上記電源投入直後のコーディネータと、他の無線通信ネットワークにおけるコーディネータのいずれか一方又は双方は、上記通信干渉を防止するための制御として、同期化、通信の中断、又は別チャネルの通信の開始を行うこと
    を特徴とする請求項4又は5項記載の干渉防止方法。
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