JP5704181B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物といったパチンコ遊技機や組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)等の遊技機(弾球遊技機)に関する。
パチンコ遊技機では、特別図柄が大当り図柄の組合せのうち確変大当り図柄であった場合に、大当り遊技終了後、特別図柄が大当り図柄の組合せで停止表示する確率を向上させる確率変動機能を備えるものが多い。この種の遊技機において、確率変動機能の作動に関する報知を行わないまま図柄変動遊技を行うことで、確率変動機能が作動しているか否かを判別するのが困難な確率非報知状態(潜伏確変状態)を発生させる遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、各種入賞口への遊技球の入球が生じることで、その入球に対応する利益を「賞球の払い出し」とは異なる形態(入球による利益を示すデータ)を主制御部あるいは払出制御部のRAMに記憶することにより、遊技上の利益を遊技者に付与するタイプの遊技機において、上記確率非報知状態を発生させるものも知られている。
しかしながら、上述の遊技機では、遊技者が確率変動機能が作動中であることを遊技者が認識しないまま、潜伏確変状態中に遊技を終了してしまう可能性がある。このような場合、遊技者が不利益を被るおそれがあり、遊技の公平性を担保することが困難となる。
本発明は上記点に鑑み、遊技に関する抽選結果を未報知のまま遊技を進行させる遊技機において、遊技の公平性を担保することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
内部に封入された遊技球を循環させて使用し、発射位置から遊技領域に発射された遊技球を、再度、前記発射位置に戻して発射可能として遊技を進行させる遊技機であって、
前記遊技領域に発射可能な遊技球数を持ち球情報として記憶する持ち球情報記憶手段と、
前記持ち球情報との間で相互に変換可能な遊技価値情報を管理する遊技価値情報管理手段と、
遊技者が操作可能な精算操作手段と、
遊技者による前記精算操作手段の操作に応じて、所定の精算パターンに従って前記持ち球情報を前記遊技価値情報に変換する精算処理を実行する精算実行手段と、
前記精算パターンとして、前記精算処理の実行態様が異なる複数の精算パターンを記憶する精算パターン記憶手段と、
所定の特典を遊技者に付与するか否かを決定するための特典付与抽選を行い、該特典付与抽選に当選すると、前記特定付与抽選の結果を報知することなく遊技者に前記特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記精算手段は、前記特典付与抽選に当選した状態で前記精算操作手段が操作されると、通常精算パターンとは異なる特殊精算パターンに従って前記精算処理を実行することを特徴としている。
内部に封入された遊技球を循環させて使用し、発射位置から遊技領域に発射された遊技球を、再度、前記発射位置に戻して発射可能として遊技を進行させる遊技機であって、
前記遊技領域に発射可能な遊技球数を持ち球情報として記憶する持ち球情報記憶手段と、
前記持ち球情報との間で相互に変換可能な遊技価値情報を管理する遊技価値情報管理手段と、
遊技者が操作可能な精算操作手段と、
遊技者による前記精算操作手段の操作に応じて、所定の精算パターンに従って前記持ち球情報を前記遊技価値情報に変換する精算処理を実行する精算実行手段と、
前記精算パターンとして、前記精算処理の実行態様が異なる複数の精算パターンを記憶する精算パターン記憶手段と、
所定の特典を遊技者に付与するか否かを決定するための特典付与抽選を行い、該特典付与抽選に当選すると、前記特定付与抽選の結果を報知することなく遊技者に前記特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記精算手段は、前記特典付与抽選に当選した状態で前記精算操作手段が操作されると、通常精算パターンとは異なる特殊精算パターンに従って前記精算処理を実行することを特徴としている。
このような構成により、遊技者に未報知の抽選結果が存在する状態で精算操作手段を操作した場合に、通常精算パターンとは異なる特殊精算パターンで精算処理が行われることとなり、遊技者に未報知の抽選結果が存在することを認識させることができる。この結果、遊技者に遊技を継続させることができ、特典が付与される前に遊技を止めることによって遊技者が不利益を被ることを抑制でき、遊技の公平性を担保することができる。
また、本発明は、上記構成において、
前記特典付与抽選に当選すると、前記精算操作手段の操作を促す操作促進演出を実行する操作促進演出実行手段を備えることを特徴としている。
前記特典付与抽選に当選すると、前記精算操作手段の操作を促す操作促進演出を実行する操作促進演出実行手段を備えることを特徴としている。
これにより、精算操作手段の操作によって未報知の抽選結果が報知されることを示唆することができ、遊技者が不利益を被ることをより効果的に防止できる。
また、本発明は、上記構成において、
所定条件の成立に基づいて図柄表示装置で図柄を変動表示させる図柄変動遊技を実行する図柄変動遊技実行手段と、
前記所定条件の成立に基づいて前記図柄変動遊技での前記図柄の停止態様を当り態様を含む複数の停止態様の中から決定するための抽選を行う抽選手段と、
前記図柄変動遊技にて変動表示した前記図柄が前記抽選手段にて決定された当り態様で停止表示されると、遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
前記抽選手段にて所定の当り態様が決定されると、前記所定の当り態様で図柄が停止表示したことに基づく前記特別遊技の終了後に、前記抽選手段で当り態様が決定される確率が高確率とされる確変状態を発生させる確変状態発生手段と、
を備え、
前記特典付与抽選の当選結果は、前記抽選手段にて前記所定の当り態様が決定された抽選結果であることを特徴としている。
所定条件の成立に基づいて図柄表示装置で図柄を変動表示させる図柄変動遊技を実行する図柄変動遊技実行手段と、
前記所定条件の成立に基づいて前記図柄変動遊技での前記図柄の停止態様を当り態様を含む複数の停止態様の中から決定するための抽選を行う抽選手段と、
前記図柄変動遊技にて変動表示した前記図柄が前記抽選手段にて決定された当り態様で停止表示されると、遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
前記抽選手段にて所定の当り態様が決定されると、前記所定の当り態様で図柄が停止表示したことに基づく前記特別遊技の終了後に、前記抽選手段で当り態様が決定される確率が高確率とされる確変状態を発生させる確変状態発生手段と、
を備え、
前記特典付与抽選の当選結果は、前記抽選手段にて前記所定の当り態様が決定された抽選結果であることを特徴としている。
これにより、確変状態中に遊技を止めることによって遊技者が不利益を被ることを抑制でき、遊技の公平性を担保することができる。
以上の本発明の構成によれば、遊技に関する抽選結果を未報知のまま遊技を進行させる遊技機において、遊技の公平性を担保することができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプのパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に本発明を適用した実施例について説明する。
本実施例の遊技機1は、内部に封入された複数個の遊技球を循環させて使用し、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するタイプの遊技機(いわゆる封入式遊技機)として構成されている。この種の遊技機は、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)をデータ化し、遊技者に付与するように構成されている。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1は、遊技枠2と遊技盤20等を備えている。図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。遊技枠2は、外枠3、中枠4、前面枠5等から構成される。中枠4は、前面枠5が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
外枠3は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものである。外枠3は、パチンコホールの島設備に設けられた設置部位に固定されると共に遊技機本体を支持するためのものである。この外枠3は、略矩形状の枠状体によって構成される外枠本体3aと、外枠本体3aの前面下部を覆う前板部3bとを備えている。
中枠4はプラスチック製で遊技機1の本体枠を構成するもので、外枠3の内側にはめ込まれて設置されており、外枠3に対して開閉可能に左端で軸支されている。この中枠4は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠5とが重なるように設けられている。前面枠5にの下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。前面枠5の右側下方には、前面枠5を閉じた場合にこれを施錠するための施錠装置5bが設けられている。
前面枠5は、中枠4の前面側に配置され、中枠4の左端で開閉可能に支持されている。前面枠5はプラスチック製であり、その奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするための開口部5aが形成されている。前面枠5の裏面には、開口部5aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。
前面枠5における開口部5aの周囲には、LED等を用いた枠ランプ部5cが設けられている。枠ランプ部5cは、遊技効果を高めるために遊技の進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
前面枠5における開口部5aの下側中央付近には、演出ボタン6が設けられている。演出ボタン6は、中ボタン6aと、中ボタン6aの左側に設けられた左ボタン6bと、中ボタン6aの右側に設けられた右ボタン6cとからなる。また、演出ボタン6の下方には、情報表示装置7が設けられている。情報表示装置7は、液晶表示装置から構成されており、遊技の関する各種情報を表示可能となっている。
前面枠5の下方右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検出手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ9a〜9dが設けられている。スピーカ9a〜9dは、前面枠5の上部に設けられた上部スピーカ9a、9bと、前面枠5の下方の前板部2bに設けられた下部スピーカ9c、9dとからなる。
遊技機1の左側には、カードユニット10が設けられている。カードユニット10には、プリペイドカードを挿入するカード挿入口10aと、プリペイドカードのカード残高(残り度数)が表示される度数表示部10bとが設けられている。遊技機1の上方には、発射装置ユニットによって遊技領域21に発射可能な遊技球数(持ち球数)を示す「持ち球情報」が表示されるクレジット表示部11が設けられている。本実施例の遊技機1では、遊技に使用可能な持ち球がクレジットとしてデータ化されており、持ち球情報を「クレジット数」ともいう。
また、演出ボタン6の右側には、遊技球の貸し出し処理を行うための球貸ボタン12aと、持ち球の精算処理を行うための精算ボタン12bと、プリペイドカードの返却を要求するための返却ボタン12cとが設けられている。プリペイドカードに記憶されているカード残高は、持ち球情報との間で相互に変換可能となっている。そして、遊技球の貸し出し処理は、プリペイドカードのカード残高を持ち球情報に変換することによって実現され、遊技球の精算処理は、持ち球情報をプリペイドカードのカード残高に変換することによって実現される。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、普通図柄作動ゲート27、始動口28、大入賞装置33、左入賞口34,35、右入賞口36,37、第1装飾部材50、第2装飾部材60等の遊技装置が配設されている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置され、演出表示装置25を備えている。本実施例では、演出表示装置25として液晶表示装置を用いており、演出表示装置25の表示領域Vでは各種演出表示が行われる。
大入賞装置33は遊技領域21における中央装置24の下方に配置されている。第1装飾装置50は遊技領域21における大入賞装置33の左側に配置され、第2装飾装置60は遊技領域21における大入賞装置33の右側に配置されており、装飾装置50,60はいわゆるサイド飾りを構成している。また、第1装飾装置50には左入賞口34,35が一体化されており、第2装飾装置60には右入賞口36,37が一体化されている。
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技盤上を流下する遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s(図3参照)が設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、普通図柄が変動表示を開始する。
始動口28は、中央装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、遊技盤20の盤面上を流下する遊技球を受け入れる遊技球受入口が形成された2つの入球口を上下方向に並べて配置したもので、上側に設けられた第1始動口28aと下側に設けられた第2始動口28bとから構成されている。
第1始動口28aは、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされる固定式の始動口として構成されており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、第2始動口28bはいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部を備えており、この一対の翼片部の上端間隙が遊技球受入口となっている。この一対の翼片部は、各々左右方向に傾動することで開閉動作を行うものとされており、この開閉動作により、第2始動口28bは一対の翼片部の遊技球受入口の大きさが変化する可変式の始動口として構成されている。第2始動口28bは、一対の翼片部が開動作することで入球可能性が高い開放状態となり、一対の翼片部が閉動作することで入球可能性が低い通常状態(入球不能な閉鎖状態を含む)となる。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、一対の翼片部が開動作して第2始動口28bの遊技球受入口が拡大され、第2始動口28bは普通電動役物として機能する。
始動口28の内部には、第1始動口28aへの遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28s(図3参照)と、第2始動口28bへの遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28t(図3参照)と、一対の翼片部を作動させるための始動口ソレノイド28c(図3参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開動作した場合には、第2始動口28bの遊技球受入口の大きさが通常時より拡大され、第2始動口28bは遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となる。一方、一対の翼片部が立設された場合には、第2始動口28bの遊技球受入口の大きさが遊技球の直径より僅かに大きい(遊技球1個が通過可能な)通常の大きさとされ、第2始動口28bは遊技球の入球可能性が小さくなる(または入球不能となる)通常状態(閉鎖状態)となる。遊技球が始動口28a、28bのいずれかに入球することで、後述の特別図柄が変動表示を開始する。
大入賞装置33は、始動口28の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、この開閉板33bを作動させるための大入賞口ソレノイド33c(図3参照)と、遊技球の入球を検知する入球検知スイッチ33s(図3参照)とから主に構成されている。
大入賞装置33の左斜め上方と右斜め上方には、左入賞口34,35と右入賞口36,37が設けられている。これら入賞口の内部には、それぞれ入賞口入球検知スイッチ(図示せず)が設けられている。
第1装飾部材50には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、普通図柄表示部51、普図保留表示部52、第1特別図柄保留表示部53、第2特別図柄保留表示部54が構成されている。同様に第2装飾部材60には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、第1特別図柄表示装置61および第2特別図柄表示装置62が構成されている。
普通図柄表示装置51は、1個のLEDから構成されており、このLEDにより普通図柄の表示が行われる。普通図柄表示装置51では、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。普通図柄表示装置51では、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過することにより普通図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に普通図柄が当りあるいは外れの表示態様で停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当りの表示態様で停止表示されると、第2始動口28bが所定の開放パターンにしたがって開放される。第2始動口28bの開放パターンは複数種類設定されている。第2始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能の非作動時(通常時)には、第1開放時間(例えば0.5秒)が設定された第1開放パターン(短時間開放パターン)がセットされ、開放時間延長機能の作動時には第1開放時間より長い第2開放時間(例えば4秒)が設定された第2開放パターン(長時間開放パターン)がセットされる。なお、開放時間延長機能については後述する。
本実施例では、普通図柄当否判定値が用意されており、この普通図柄当否判定値は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に取得され、第2始動口28bを作動させるか否か(開放状態とするか否か)の普通図柄当否判定に用いられる。普通図柄当否判定値には「当り値」が予め設定されており、取得された普通図柄当否判定値が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、普通図柄当否判定で当りと判定された場合には、普通図柄表示装置51で停止表示される普通図柄は、当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合(取得された普通図柄当否判定値が当り値と一致しない場合)には、普通図柄表示装置51で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定値としては、カウンタICによる乱数カウンタを用いたハードウェア乱数やソフトウェアによる乱数カウンタを用いたソフトウェア乱数を用いて生成することができる。
ここで、普通図柄の保留について説明する。普図保留表示部52には普通図柄保留数が表示され、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。そして、次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が開始する毎に、未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。普図保留表示部52は2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、4個を上限として保留数を表示することができる。普通図柄の保留に伴って、普通図柄当否判定値が主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。
なお、普通図柄当否判定、普通図柄の停止図柄の決定、普通図柄の変動パターンの設定、普通図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
次に、特別図柄について説明する。本実施例では、第1特別図柄および第2特別図柄の2つの特別図柄が設けられており、それに伴い、第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置61と、第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示装置62とが設けられている。なお、以下の説明において「特別図柄」と記載する場合、特段の理がない限り、その記載は「第1特別図柄」および「第2特別図柄」の双方を指すものとする。また、以下の説明において「特別図柄保留数」と記載する場合、特段の理がない限り、その記載は「第1特別図柄保留数」および「第2特別図柄保留数」の双方を指すものとする。
各特別図柄表示装置61,62は、それぞれ7個のLEDから構成されており、これらのLEDにより、それぞれ特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が表示される。この各特別図柄表示装置61,62を構成する各LEDは、点灯および消灯が可能となっており、これら各LEDの点灯および消灯の組合せにより、それぞれの特別図柄について複数の表示態様を表示できる。そして、第1特別図柄表示装置61および第2特別図柄表示装置62において、それぞれ7個のLEDの点灯および消灯の組合せで表示される特別図柄の組合せのうち特定の組合せが大当り図柄(大当り態様)として設定されており、その大当り図柄以外の組合せが小当り図柄(小当り態様)または外れ図柄(外れ態様)として設定されている。本実施例では、特別図柄の変動表示を各LEDが点灯と消灯を繰り返す点滅表示で行うものとしている。
第1始動口28aに遊技球が入球することにより、第1特別図柄表示装置61で第1特別図柄が変動表示が開始され、所定時間経過後に第1特別図柄が大当り図柄、小当り図柄あるいは外れ図柄のいずれかで停止表示される第1特別図柄の図柄変動遊技が行われる。また、第2始動口28bに遊技球が入球することにより、第2特別図柄表示装置62で第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に第2特別図柄が大当り図柄、小当り図柄あるいは外れ図柄のいずれかで停止表示される第2特別図柄の図柄変動遊技が行われる。
本実施例では、遊技球が第1始動口28aに入球した際に取得される第1特別図柄用判定値と、遊技球が第2始動口28bに入球した際に取得される第2特別図柄用判定値とが設けられている。第1特別図柄用判定値には、大当り遊技または小当り遊技を実行するか否かの第1特別図柄当否判定に用いられる第1特別図柄当否判定値と、第1特別図柄の停止図柄(停止態様)を決定する停止図柄判定に用いられる第1図柄判定値と、リーチ演出を行うか否かを決定するリーチ判定に用いられる第1リーチ判定値とが含まれている。同様に、第2特別図柄用判定値には、大当り遊技または小当り遊技を実行するか否かの第2特別図柄当否判定に用いられる第2特別図柄当否判定値と、第2特別図柄の停止図柄(停止態様)を決定する停止図柄判定に用いられる第2図柄判定値と、リーチ演出を行うか否かを決定するリーチ判定に用いられる第2リーチ判定値とが含まれている。
第1始動口28aへの遊技球の入球に基づいて、第1特別図柄当否判定値と第1図柄判定値と第1リーチ判定値が取得され、この取得された各判定値は、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に保留(第1特別図柄保留)として記憶される。また、第2始動口28bへの遊技球の入球に基づいて、第2特別図柄当否判定値と第2図柄判定値と第2リーチ判定値が取得され、この取得された各判定値は、主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に保留(第2特別図柄保留)として記憶される。なお、特別図柄用判定値(特別図柄当否判定値、図柄判定値、リーチ判定値)としては、カウンタICによる乱数カウンタを用いたハードウェア乱数やソフトウェアによる乱数カウンタを用いたソフトウェア乱数を用いて生成することができる。
ここで、特別図柄の保留について説明する。第1特別図柄保留表示部53と第2特別図柄保留表示部54はそれぞれ2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、それぞれ4個を上限として保留数を表示することができる。
第1始動口28aに入球した遊技球の数は、第1特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。第1特別図柄保留数は、第1始動口28aへの遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶される第1特別図柄用判定値(第1特別図柄当否判定値、第1図柄判定値、第1リーチ判定値)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第1始動口28aへの遊技球の入球に基づいて、第1特別図柄当否判定値とともに第1図柄判定値および第1リーチ判定値も取得されるので、第1特別図柄保留数は、第1図柄判定値および第1リーチ判定値の記憶個数にも相当する。そして、第1特別図柄保留に基づいて第1特別図柄の図柄変動遊技が実行される。第1特別図柄保留は対応する図柄変動遊技が開始される毎に消化され、第1特別図柄保留数は1個ずつ減少する。
第2始動口28bに入球した遊技球の数は、第2特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。第2特別図柄保留数は、第2始動口28bへの遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に記憶される第2特別図柄用判定値(第2特別図柄当否判定値、第2図柄判定値、第2リーチ判定値)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第2始動口28bへの遊技球の入球に基づいて、第2特別図柄当否判定値とともに第2図柄判定値および第2リーチ判定値も取得されるので、第2特別図柄保留数は、第2図柄判定値および第2リーチ判定値の記憶個数にも相当する。そして、第2特別図柄保留に基づいて第2特別図柄の図柄変動遊技が実行される。第2特別図柄保留は対応する図柄変動遊技が開始される毎に消化され、第2特別図柄保留数は1個ずつ減少する。第1、第2特別図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が停止表示して図柄変動遊技が終了することで、次の図柄変動遊技が実行可能な状態となる。そして、図柄変動遊技が実行可能な状態において、第1特別図柄保留が1個以上存在することで、第1特別図柄の図柄変動遊技の実行開始条件が成立し、第2特別図柄保留が1個以上存在することで、第2特別図柄の図柄変動遊技の実行開始条件が成立する。
本実施例の遊技機1では、第2特別図柄の図柄変動遊技を第1特別図柄の図柄変動遊技より優先的に実行する第2特別図柄優先変動処理が行われるように構成されている。つまり、第1特別図柄保留数と第2特別図柄保留数の双方が「1以上」である場合には、第1特別図柄より第2特別図柄が優先的に変動表示を開始し、第2特別図柄の保留が優先的に消化される。そして、第1特別図柄保留数が「1以上」で、かつ、第2特別図柄保留数が「ゼロ」となった場合に、第1特別図柄の変動表示が実行される。
特別図柄当否判定値には、当否判定用の当り値(大当り値および小当り値)が設定されており、遊技球が第1始動口28aまたは第2始動口28bに入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定値が大当り値と一致する場合に「大当り」となり、大当り値と一致せず小当り値と一致する場合に「小当り」となり、大当り値および小当り値と一致しない場合に「外れ」となる。第1特別図柄当否判定は第1特別図柄が変動表示を開始する際に行われ、第2特別図柄当否判定は第2特別図柄が変動表示を開始する際に行われる。
第1特別図柄当否判定で大当りと判定された場合には、第1特別図柄表示装置61で停止表示される第1特別図柄が大当りを示す表示態様(大当り態様)である大当り図柄に決定され、第1特別図柄当否判定で小当りと判定された場合には、第1特別図柄表示装置61で停止表示される第1特別図柄が小当りを示す表示態様(小当り態様)である小当り図柄に決定され、第1特別図柄当否判定で外れと判定された場合には、第1特別図柄表示装置61で停止表示される第1特別図柄が外れを示す表示態様(外れ態様)である外れ図柄(非特別態様)に決定される。同様に、第2特別図柄当否判定で大当りと判定された場合には、第2特別図柄表示装置62で停止表示される第2特別図柄が大当りを示す表示態様(大当り態様)である大当り図柄に決定され、第2特別図柄当否判定で小当りと判定された場合には、第2特別図柄表示装置62で停止表示される第2特別図柄が小当りを示す表示態様(小当り態様)である小当り図柄に決定され、第2特別図柄当否判定で外れと判定された場合には、第2特別図柄表示装置62で停止表示される第2特別図柄が外れを示す表示態様(外れ態様)である外れ図柄に決定される。
特別図柄は、所定の変動パターンにしたがって変動表示するように構成されている。この変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動におけるリーチ演出の有無(演出内容)を規定するものである。特別図柄の変動パターンは、特別図柄当否判定が実行される際に、複数の変動パターンが格納された変動パターンテーブルから変動パターン判定値を用いた変動パターン判定により決定される。
特別図柄の変動パターンテーブルは複数用意されており、それぞれ遊技状態(特別図柄の変動モード)に応じて選択される。また、遊技状態に応じて選択される各変動パターンテーブルには、特別図柄当否判定の結果が大当りの場合に選択される大当り変動パターンテーブルと、特別図柄当否判定の結果が小当りの場合に選択される小当り変動パターンテーブルと、特別図柄当否判定の結果が外れの場合に選択される外れ変動パターンテーブルとが含まれている。外れ変動パターンテーブルに格納される外れ変動パターンには、リーチ変動を伴わない「通常外れ変動パターン(リーチなし外れ変動パターン)」と、リーチ変動を伴う「リーチあり外れ変動パターン」とがある。通常外れ変動パターンは、リーチあり外れ変動パターンに比べ特別図柄の変動時間が短い変動パターンとして構成されており、リーチあり外れ変動パターンは、通常外れ変動パターンに比べ特別図柄の変動時間が長い変動パターンとして構成されている。なお、リーチ変動の有無は、始動口28への遊技球入球時に取得されるリーチ判定値を用いたリーチ判定によって決定される。
なお、第1特別図柄当否判定、第2特別図柄当否判定、第1特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第2特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第1特別図柄の停止図柄(停止態様)の決定、第2特別図柄の停止図柄(停止態様)の決定、第1特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の優先変動は、後述の主制御部200によって行われるように構成されている。
次に、当り遊技の一態様である大当り遊技について説明する。第1特別図柄表示装置61または第2特別図柄表示装置62で停止表示された特別図柄が前述した大当り図柄(大当り態様)であった場合(特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)に、主制御部200は遊技者に相対的に有利な大当り遊技(特別遊技)を開始する。大当り遊技は、大当り遊技フラグをONに設定することで開始するもので、大入賞装置33を作動させる、換言すると大入賞口33aを複数回開閉させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益(賞球)を付与するものである。本実施例の遊技機1では、遊技上の利益(賞球)がデータ化して付与される。大当り遊技は、後述の主制御部200による当り遊技処理が繰り返し実行されることによって実現される。
大当り遊技中は、大入賞装置33が作動し、大入賞口33aへの遊技球の入球に応じて、所定数の賞球(本実施例では15個)が払い出される。つまり、大入賞口33a内に配設される大入賞口入球検知スイッチ33s(図示省略)が遊技球の通過を検出することで、賞球が払い出される。本実施例の賞球の払出処理では、遊技球そのものが払い出されるのではなく、賞球として払い出される遊技球数がデータ化されてクレジット数に加算される。このため、遊技球が大入賞口33aに入球する毎に、クレジット数が「15」ずつ加算されることとなる。
そして、大当り遊技の開始により、大入賞装置33を連続して作動させ、大入賞口33aを開放状態と閉鎖状態とに切り替える大入賞口開閉動作が複数回連続して行われる。この開放状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、大入賞口33aの開放時間が規定時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは開放状態の大入賞口33aに入球した遊技球数が規定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。この大入賞口33aの開放状態の開始から終了までを1回のラウンド遊技とした場合、1回の大当り遊技で実行可能なラウンド数が設定されている。
本実施例の遊技機1ではラウンド数が異なる2種類の大当り遊技が設けられている。具体的には、ラウンド数が15ラウンドに設定された「第1大当り遊技」と、ラウンド数が2ラウンドに設定された「第2大当り遊技」が設けられている。特別図柄当否判定の結果が「第1大当り」の場合に、「第1大当り遊技」が開始され、特別図柄当否判定の結果が「第2大当り」の場合に、「第2大当り遊技」が開始される。なお、第1大当り遊技の最大継続ラウンド数は15ラウンドに設定され、第2大当り遊技の最大継続ラウンド数は2ラウンドに設定されていることから、以下では、第1大当り遊技を「15R大当り遊技」、第2大当り遊技を「2R大当り遊技」ともいい、第1大当りを「15R大当り」、第2大当りを「2R大当り」ともいう。なお、第2大当り遊技は、後述の小当り遊技とともに「特定当り遊技」を構成している。
主制御部200は、特別図柄当否判定値(第1特別図柄当否判定値、第2特別図柄当否判定値)に基づき決定される特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の大当り図柄の種類に応じて、大当り遊技のラウンド数を決定する。つまり、特別図柄の大当り図柄には、第1大当り(15R大当り)を発生させることとなる「15R大当り図柄」と、第2大当り(2R大当り)を発生させることとなる「2R大当り図柄」とが設けられている。また、本実施例では、大当り遊技の終了後に確率変動機能が作動することとなる大当りとして「15R確変大当り」と「2R確変大当り」とが設けられており、特別図柄当否判定値(第1特別図柄当否判定値、第2特別図柄当否判定値)に基づき決定される特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の大当り図柄の種類に応じて、大当り遊技の終了後に確率変動機能を作動させるか否かを決定する。つまり、特別図柄の大当り図柄には、「15R確変大当り」を発生させることとなる「15R確変大当り図柄」と、「2R確変大当り」を発生させることとなる「2R確変大当り図柄」と、大当り遊技の終了後に確率変動機能が作動しない「通常大当り(15R通常大当り)」を発生させることとなる「通常大当り図柄」とが設けられており、大当り図柄の種類(特別図柄の図柄変動遊技の結果)に基づいて「15R確変大当り」、「2R確変大当り」または「通常大当り(15R通常大当り)」の何れかが発生する。
これらの第1、第2大当り遊技は、1ラウンドにおける大入賞口33aの開放時間(規定時間)が異なっている。第1大当り遊技の大入賞口33aの開放時間(第1大当り遊技の大入賞口開放時間)は、大入賞口33aへの規定数(10個)の入球およびこれに伴う賞球付与の実行可能性が極めて高くなる時間、すなわち、賞球量が多くなる時間として設定されており、25秒〜30秒であることが望ましく、本実施例では26秒に設定されている。第2大当り遊技の大入賞口33aの開放時間(第2大当り遊技の大入賞口開放時間)は、大入賞口33aへの規定数(10個)の入球およびこれに伴う賞球付与の実行可能性が極めて低くなる時間、すなわち、賞球量が少なくなる時間(賞球量が実質的にゼロになる時間を含む)として設定されており、0.1秒〜6秒であることが望ましく、本実施例では0.2秒に設定されている。これらの大入賞口33aの開放時間の相違から、第1大当り遊技は実行期間が長い「長期間当り遊技」として位置付けられ、第2大当り遊技は後述の小当り遊技とともに実行期間が短い「短期間当り遊技(特定当り遊技)」として位置付けられる。
なお、本実施例では、第1大当り遊技と第2大当り遊技とでラウンド数および大入賞口33aの開放時間を異なるものとしているが、第1大当り遊技と第2大当り遊技とでラウンド数を共通とし、大入賞口33aの開放時間のみを異なるものとしてもよい。例えば、第1大当り遊技のラウンド数と第2大当り遊技のラウンド数を共に15ラウンドとし、第1大当り遊技における大入賞口33aの開放時間を1ラウンド当り26秒とし、第2大当り遊技における大入賞口33aの開放時間を1ラウンド当り0.1秒としてもよい。このようにしても、第1大当り遊技を実行期間が長い(賞球量が多い)「長期間当り遊技」とし、第2大当り遊技を実行期間が短い(賞球量が少ない)「短期間当り遊技(特定当り遊技)」とすることができる。
次に、当り遊技の一態様である小当り遊技について説明する。第1特別図柄表示部61で停止表示された第1特別図柄または第2特別図柄表示部62で停止表示された第2特別図柄が小当り図柄であった場合に、主制御部200は小当り遊技を開始させる。小当り遊技は、小当り遊技フラグをONにセットすることで開始する当り遊技であり、第2大当り遊技とともに「特定当り遊技」を構成している。小当り遊技では、大入賞装置33が上述の第2大当り遊技と同じ態様で作動をする。つまり、小当り遊技では、大入賞口33aが0.2秒間ずつ2回開放するように構成されており、大入賞口33aに遊技球が入球する可能性が極めて低く賞球付与を実質的に伴わない遊技状態となっている。なお、当り遊技における賞球付与の有無に基づいて、「第1大当り」を「出球あり当り」ともいい、「第2大当り」および「小当り」を「出球なし当り」ともいう。
小当り遊技では、第2大当り遊技と大入賞装置33の作動を同一態様としているので、遊技者は大入賞口33aの短時間での2回の開閉(第2大当り遊技における大入賞口開閉パターン)を認識したとしても、第2大当り遊技が発生したのか小当り遊技が発生したのか区別することができない。このため、大入賞装置33の作動終了後(第2大当り遊技または小当り遊技終了後)における確率変動機能の作動有無の認識(第2大当り遊技と小当り遊技の区別)をより困難なものとすることができる。このように、確率変動機能が作動していることを遊技者が認識困難(判別困難)とした状態を「確率非報知状態(確変の場合は潜伏確変状態)」という。なお、第1大当り遊技と第2大当り遊技とでラウンド数を共通とし、大入賞口33aの開放時間のみを異なるものとした場合にも、小当り遊技における大入賞口33aの開閉パターンを第2大当り遊技と同一とすることで、第2大当り遊技と小当り遊技の区別を困難にすることができる。例えば、第1大当り遊技における大入賞口33aの開放時間を1ラウンド当り26秒とし、第2大当り遊技における大入賞口33aの開放時間を1ラウンド当り0.1秒とした場合、小当り遊技における大入賞口33aの開放回数を15回、1回当りの開放時間を0.1秒とすることで、第2大当り遊技と小当り遊技の区別を困難にすることができる。
また、「長期間当り遊技(第1大当り遊技)」は、多量の賞球獲得を目的とする当り遊技であるの対して、「短期間当り遊技(特定当り遊技)」は、遊技モードの移行あるいは遊技モードの維持を目的とする当り遊技でもある。つまり、第2確変大当りに係る2R大当り遊技の終了後は、その2R大当り遊技開始時の遊技状態に対して確率変動機能が作動開始し(遊技モードが移行し)、小当り遊技の終了後は、その小当り遊技開始時の遊技状態に対して確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動状態が変化しない(遊技モードが維持される)。
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能が作動して有利状態(後述する「電サポあり非確変状態」や「電サポあり確変状態」など)が開始される。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能が作動する有利状態では、それら各機能が作動しない通常状態よりも有利な条件で図柄変動遊技を進行させることができる。ここで、有利状態としては、(a)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のすべてが作動する状態(電サポあり確変状態)、(b)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のうち確率変動機能だけが作動する状態(電サポなし確変状態)、(c)変動時間短縮機能、開放時間延長機能および確率変動機能のうち変動時間短縮機能および開放時間延長機能だけが作動する状態(電サポあり非確変状態)、を例示できる。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能の各機能は、それぞれ変動短縮フラグ、開放延長フラグ、確変フラグをONに設定することで作動する。また、変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、それぞれ同時に作動を開始するとともに同時に作動を終了する。以下、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動状態に関する説明について、何れか一方の機能だけを挙げて説明している場合には、もう一方の機能も対になっているものとする。例えば、以下の説明で「変動時間短縮機能が作動している」と記載する場合、この記載は「開放時間延長機能も作動している」と解することができ、逆に、「開放時間延長機能が作動している」と記載する場合、この記載は「変動時間短縮機能が作動している」と解することができる。また、以下では、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動する状態のことを「時短状態」ともいう。よって、上述した(a)「電サポあり確変状態」は「確変状態かつ時短状態」ということになり、同じく(c)「電サポあり非確変状態」は単なる「時短状態」ということになる。
本実施例では、大当り遊技終了後における確率変動機能の作動の有無は、大当り図柄の種類に応じて決定される。具体的には、特別図柄の停止図柄として、「通常大当り図柄」が設定された場合には、大当り遊技終了後に確率変動機能を作動させない「通常大当り」が発生し、「確変大当り図柄(2R確変大当り図柄、15R確変大当り図柄)」が設定された場合には、大当り遊技終了後に確率変動機能を作動させる「確変大当り」が発生する。
上述のように、特別図柄の停止図柄が通常大当り図柄の場合には、大当り遊技の終了後、確率変動機能を作動させることなく、変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させて、「電サポあり非確変状態(時短状態)」が開始される。電サポあり非確変状態(時短状態)は、主制御部200の制御により実現されるものである。開放時間延長機能の作動により、第2始動口28bの開放時間が、通常時の設定時間である第1開放時間(例えば0.2秒)から第2開放時間(例えば5秒)に延長される。これにより、第2始動口28bへの遊技球入球頻度が、通常時(開放時間延長機能非作動時)に比べて高くなる。電サポあり非確変状態(時短状態)は、大当り遊技終了後、特別図柄の変動表示(または停止表示)の実行回数が所定回数(本例では100回)となるまで継続するように構成されており、その所定回数は時短回数として設定される。
また、特別図柄の停止図柄が15R確変大当り図柄の場合には、大当り遊技の終了後、確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させて、「電サポあり確変状態」が開始される。電サポあり確変状態は、主制御部200の制御により実現されるものであり、この状態では、変動時間短縮機能および開放時間延長機能とともに、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を通常よりも高くする確率変動機能が作動する。つまり、「確変状態」と「時短状態」の双方が次回の大当り遊技が開始されるまで継続するものとなっている。
確率変動機能の作動時(確変状態)は、特別図柄当否判定用の大当り値が増加することで、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率が高くなる。具体的には、大当り値が設定された当否判定テーブルとして、低確率当否判定テーブルと、低確率当否判定テーブルより大当り値の数が多く設定されている高確率当否判定テーブルとが用意されている。そして、確率変動機能の非作動時には、低確率当否判定テーブルを用いて特別図柄当否判定を行うことで、特別図柄当否判定値が大当り値と一致する確率が低確率(本実施例では1/200)となり、確率変動機能の作動時には、高確率当否判定テーブルを用いて特別図柄当否判定を行うことで、特別図柄当否判定値が大当り値と一致する確率が高確率(本実施例では1/20)となる。
第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄が特定当り図柄(2R確変大当り図柄または小当り図柄)の場合、すなわち特定当り(2R大当りまたは小当り)が発生した場合には、特定当り遊技開始時(2R確変大当り図柄または小当り図柄が停止表示されたとき)の変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動状態が維持される。つまり、特定当り遊技開始時に変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動していた場合には、当該特定当り遊技終了後も変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させる。一方、特定当り遊技開始時に変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動していなかった場合には、当該特定当り遊技終了後も変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させない。
本実施例の遊技機1では、第1特別図柄表示装置61または第2特別図柄表示装置62を用いて行われる特別図柄の図柄変動遊技に対応して、演出表示装置25にて図柄変動演出が行われる。図柄変動演出としては、例えば第1特別図柄表示装置61での第1特別図柄または第2特別図柄表示装置62での第2特別図柄の変動表示に合わせて、数字図柄からなる演出図柄を変動表示させる変動表示演出や、演出図柄の変動表示中に行われるリーチ演出などが挙げられる。図柄変動演出の演出内容(演出パターン)は複数種類存在し、これら演出用の表示データ(画像データ)は演出表示制御部280のROMに記憶されている。
ここで、後述のサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で実現される図柄変動演出について説明する。図2に示すように、演出表示装置25の表示領域Vには演出図柄を表示する演出図柄表示部25aが設けられている。この演出図柄は、第1特別図柄表示装置61での第1特別図柄または第2特別図柄表示装置62での第2特別図柄の変動表示および停止表示に連動して表示される。つまり、演出表示装置25は、第1特別図柄および第2特別図柄表示装置62と同様に図柄表示装置として機能するものである。また、演出表示装置25の表示領域Vのうち、演出図柄表示部25aを除く部位は、文字、図形、記号、キャラクタ等を含む種々の背景画像が表示される背景表示領域となっている。この演出図柄表示部25aおよび背景表示領域によって図柄変動演出画面が構成される。前述のように、演出表示装置25は、遊技盤20(遊技領域21)の中央に配置されているので、遊技者は通常、演出表示装置25の表示領域Vでの表示内容(特に演出図柄)に注目して遊技を行うこととなる。
本実施例では、演出図柄として「1」〜「9」からなる3桁の数字図柄を用いており、演出図柄表示部25aは、左図柄が表示される右図柄表示部、中図柄が表示される中図柄表示部、右図柄が表示される左図柄表示部からなる3つの図柄表示領域から構成される。演出図柄表示部25aは、各図柄表示部の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。
演出図柄は、第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示を開始することにより変動表示を開始し、第1特別図柄または第2特別図柄が何れかの図柄で停止表示されると、演出図柄は第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄に応じた態様で停止表示される。本実施例では、演出図柄の停止図柄のうち、3桁同一の偶数図柄の組合せが特別図柄の「通常大当り図柄」に対応し、3桁同一の奇数図柄の組合せが特別図柄の「15R確変大当り図柄」に対応し、「1・2・3」などの順並びの組合せや「1・3・5」などの奇数数字の順並びや「7・6・7」などのリーチ外れ組合せといった、当り図柄以外の予め定められた特定の外れ図柄であるチャンス図柄(所謂チャンス目)が特別図柄の「特定当り図柄(2R確変大当り図柄、小当り図柄)」に対応し、それら以外の図柄の組合せが特別図柄の「外れ図柄」に対応している。
演出図柄の変動態様(変動パターン)および停止図柄の決定は、主制御部200から送信される変動パターン指定コマンドおよび特別図柄情報指定コマンドに基づいてサブ制御部260によって行われるように構成されている。ここで、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には、特別図柄の変動時間や、リーチ演出の有無等の演出内容を示している。主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の変動パターンに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示部25aで表示される演出図柄の演出パターンを決定する。また、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される特別図柄情報指定コマンドは特別図柄の停止図柄を示すもので、主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の停止図柄をランダムに決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の停止図柄を示す特別図柄情報指定コマンドに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示部25aで停止表示される演出図柄の停止図柄を決定する。
また、演出表示装置25の表示領域Vでは、特別図柄保留数を表示する保留表示演出や、大当り遊技中に大当り遊技の進行に伴う大当り遊技演出が行われる。大当り遊技演出としては、大当り遊技開始時に実行される大当り遊技開始演出(ファンファーレ演出)、大当り遊技中に実行されるラウンド演出、大当り遊技終了時に実行される大当り遊技終了演出(エンディング演出)等がある。これらの大当り遊技演出は、サブ制御部260が大当り遊技の進行に伴って主制御部200から送信されるコマンドに基づいて実行する。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図3に基づいて説明する。図3は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置される。
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、260、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU200bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の当否判定を行う当否判定手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制御周期は4msに設定されている。
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続されている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、始動口入球検知スイッチ28s,28t、大入賞口入球検知スイッチ33sが接続されており、これらの信号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、普通図柄表示装置51、特別図柄表示装置61,62、始動口ソレノイド28c、大入賞口ソレノイド33cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される。
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御部250、カードユニット10、クレジット表示部11、球貸ボタン12a、精算ボタン12b、返却ボタン12c等が接続されている。主制御部200から払出制御部230には、賞球付与を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。なお、払出制御部230によるクレジット関連処理については後述する。
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260は、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ9a〜9dから出力される効果音、演出表示装置25による演出図柄の表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
主制御部200からサブ制御部260には、特別図柄の変動表示に関連する各種図柄制御コマンド(変動パターン指定コマンド、特別図柄情報指定コマンド、図柄停止コマンドなど)、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。そして、サブ制御部260には演出表示制御部280が接続されており、サブ制御部260から演出表示制御部280には、主制御部200からの各種図柄制御コマンドに応じた演出図柄の表示(図柄変動演出)を実現するための演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
演出表示制御部280の演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御部260に接続されており、演出表示制御部280には演出表示装置25が接続されている。また、演出表示制御基板280aには、図示しない画像ROMが設けられており、その画像ROMには、演出表示装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した変動演出に関する画像データなど)が複数格納されている。
その他、サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ262とアンプ基板263が接続されている。各種LED・ランプ262には、枠ランプ部5cが含まれている。アンプ基板263には、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等を出力するスピーカ9a〜9dが接続されている。さらに、サブ制御部260には、演出ボタン基板264を介して演出ボタン6(中ボタン6a,左ボタン6b,右ボタン6c)が接続されている。サブ制御部260は、主制御部200や演出ボタン6(中ボタン6a,左ボタン6b,右ボタン6c)からの各種指令(変動パターン指定コマンドの受信、演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ9a〜9dから出力される効果音データの選択・出力処理や、演出表示装置25での図柄変動演出の実行パターン(演出パターン)の選択処理や、その実行パターンに基づく図柄変動演出の実行処理等を行う。
ここで、払出制御部230のCPU230b(以下、単に「払出制御部230」ともいう)が実行するクレジット関連処理について説明する。払出制御部230は、クレジット関連処理としてプリペイドカードのカード残高およびクレジット数を管理する処理を行う。具体的には、遊技球の貸し出し処理、遊技球発射および賞球獲得に伴うクレジット数の増減処理、遊技球の精算処理を行う。
払出制御部230は、球貸ボタン12aの操作信号を受信すると、プリペイドカードのカード残高から所定の度数を減算するとともに、減算した度数に応じた遊技球数をクレジット数に加算する球技球の貸し出し処理を行う。そして、払出制御部230は、遊技球の貸し出し処理に伴い、カードユニット10の度数表示部10bおよびクレジット表示部11の表示を更新する。
また、払出制御部230は、発射装置ユニットによって遊技球を発射する毎にクレジット数を減少させる処理を行う。そして、払出制御部230は、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンドが示す賞球数をクレジット数に加算する処理を行う。払出制御部230は、遊技球の発射および賞球の獲得に伴い、クレジット表示部11の表示を更新する。
また、払出制御部230は、精算ボタン12bの操作信号を受信すると、クレジット数を減算するとともに、減算したクレジット数に応じた度数をプリペイドカードのカード残高に加算する精算処理を行う。精算処理(クレジット数の減算処理およびカード残高の加算処理)は、精算ボタン12bの操作から所定時間経過後に開始され、クレジット数がゼロになるまで所定間隔で行われる。払出制御部230は、精算処理に伴い、度数表示部10bおよびクレジット表示部11の表示を更新する。具体的には、精算処理が行われる毎に、クレジット表示部11にて表示されるクレジット数を減少させ、これに対応して度数表示部10bにて表示されるカード残高を増加させる。
また、遊技球の精算処理が行われる毎に払出制御部230から主制御部200に遊技球の精算処理が行われたことを示す精算指定コマンドが送信される。主制御部200は、精算指定コマンドをそのままサブ制御部260に送信する。そして、サブ制御部260のCPU260bは、受信した精算指定コマンドに基づいて各種スピーカ9a〜9d、演出表示装置25等を用いた精算演出を行う。
払出制御部230は、所定の精算パターンに従って精算処理を行うように構成されている。本実施例では、遊技球の精算パターンとして、通常精算パターンと特殊精算パターンとが設けられている。これらの精算パターンは、精算処理の実行態様が異なっている。精算処理の実行態様としては、精算処理の実行間隔や開始タイミングが例示できる。具体的には、通常精算パターンでは、精算ボタン12bが操作されてから3秒後に遊技球の精算処理が開始され、0.1秒間隔で精算処理が行われるように構成されている。また、特殊精算パターンでは、精算ボタン12bが操作されてから10秒後に遊技球の精算処理が開始され、5秒間隔で算処理が行われるように構成されている。これらの精算パターンは、払出制御部230のROMに記憶されている。
また、通常精算パターンおよび特殊精算パターンでは、遊技球の精算処理に伴う精算演出の内容(スピーカ9a〜9dの精算効果音、演出表示装置25の精算演出表示等)も異なっている。通常精算パターンで遊技球の精算処理が行われる場合には、通常精算パターンでの精算処理に対応する通常精算演出が実行され、特殊精算パターンで遊技球の精算処理が行われる場合には、特殊精算パターンでの精算処理に対応する特殊精算演出が実行される。ここで、通常精算演出と特殊精算演出とは、各演出の内容(スピーカ9a〜9dの精算効果音、演出表示装置25の精算演出表示等)が異なるものである。
本実施例では、払出制御部230のCPU230bが精算ボタン12bの操作時に未報知の抽選結果が存在するか否かを判定し、未報知の抽選結果が存在しないと判定された場合に通常精算パターンを設定し、未報知の抽選結果が存在すると判定された場合に特殊精算パターンを設定するように構成されている。未報知の抽選結果としては、「図柄変動遊技の結果が確変状態の発生を伴う第2大当りとなった場合」が例示できる。具体的には、図柄変動遊技の結果が「第2大当り」となって、第2大当り遊技終了後に確率非報知状態(潜伏確変状態)となっている期間中に精算ボタン12bが操作されると、特殊精算パターンに従って精算処理が行われる。このため、特殊精算パターンで遊技球の精算処理が行われた場合には、「確変状態が発生していること」が報知されることとなる。
また、本実施例では、未報知の抽選結果が存在する場合に、精算ボタン12bの操作を促すボタン操作促進演出が実行されるように構成されている。具体的には、図柄変動遊技の結果が「第2大当り」となった場合に、第2大当り遊技終了後にボタン操作促進演出が実行される。ボタン操作促進演出の演出期間は任意に設定することができるが、本実施例では特別図柄の変動回数が5回に到達するまでに設定されている。ボタン操作促進演出は、例えば演出表示装置25の表示領域Vに「5回転以内に精算ボタンを操作しろ!」といった表示を行うことで実現できる。ボタン操作促進演出は、サブ制御部260のCPU260bによる制御処理によって実現される。
本実施例では、ボタン操作促進演出の演出期間中に精算ボタン12bが操作された場合にのみ、特殊精算パターンで遊技球の精算処理が行われるように構成されている。このため、ボタン操作促進演出の終了後に精算ボタン12bが操作された場合には、潜伏確変状態であっても、通常精算パターンで遊技球の精算処理が行われることとなる。
次に、本実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図4は、主制御部200の制御下で行われるメインジョブの一例である。図4に示すメインジョブは、主制御基板200aに実装されたCPU200bが、図示しないROM(CPU200bの内蔵ROMまたは主制御基板200aに実装されるROM)に格納されたプログラムに従って実行するもので、電源投入処理(S100)の後、遊技開始処理(S200)、普通図柄遊技処理(S300)、普通電動役物遊技処理(S400)、特別図柄遊技処理(S500)、当り遊技処理(S600)の各処理が、タイマリセットされる毎に繰り返し実行される。電源断発生処理(S50)は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジスタやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生した場合に電源投入処理(S100)に移るようになっている。
電源投入処理(S100)は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものであり、電源投入時にはRAM初期化処理等が行われ、電源断復帰時には電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定等が行われ。遊技開始処理(S200)では、各種スイッチ状態の検出、各種判定値(乱数カウンタ)の更新、賞球払出制御等が行われる。
普通図柄遊技処理(S300)では、まず、普通図柄当否判定を行って、普通図柄表示装置51(図2参照)にて普通図柄を当り普通図柄の表示態様で停止表示させるか、外れ普通図柄の表示態様で停止表示させるかを決定する。ここで、前述したように、本実施例における普通図柄当否判定は、始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動状態に応じて、当りとなる確率が異なっており、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動時の方が、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の非作動時に比べ当りとなる確率が高くなっている。
次に、普通図柄当否判定の結果が得られたら、普通図柄の変動時間を設定し、その変動時間に従って普通図柄の変動表示を開始する。そして、変動時間が経過すると、決定しておいた表示態様で普通図柄を停止表示させ、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、普通電動役物の作動を開始させる(第2始動口28bを開放状態とする)。普通図柄遊技処理では、以上のようにして、普通図柄の変動表示および停止表示を行い、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、第2始動口28bを作動させる処理を行う。第2始動口28bが作動すると、一対の翼片部が左右に開動作して、第2始動口28bが開放状態となる。
普通電動役物遊技処理(S400)では、第2始動口28bを開放状態に維持する開放時間が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合には、第2始動口28bに規定入賞数の入賞があったか否かを判定する。開放状態にある第2始動口28bに規定入賞数の入賞があったと判定されるか、開放状態にある第2始動口28bの開放時間が経過していると判定された場合には、一対の翼片部が閉動作して、第2始動口28bは通常状態(閉鎖状態)となる。
次に、特別図柄遊技処理(S500)を図5〜図7のフローチャートに基づいて説明する。まず、図5(a)に示すように、始動口入賞処理を行う(S501)。ここで、始動口入賞処理(S501)について図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、第1始動口28aに入賞(遊技球が入球)したか否かを判定し(S501a)、第1始動口28aに入賞していないと判定された場合には(S501a:NO)、S501dの処理に移行する。一方、第1始動口28aに入賞したと判定された場合には(S501a:YES)、第1特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501b)。この結果、第1特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S501b:NO)、S501dの処理に移行し、第1特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S501b:YES)、第1特別図柄用判定値を取得してRAMの所定領域に記憶する(S501c)。第1特別図柄用判定値は、第1特別図柄当否判定値、第1図柄判定値、第1リーチ判定値などからなる。これにより、第1特別図柄保留数が1増加する。
次に、第2始動口28bに入賞したか否かを判定し(S501d)、第2始動口28bに入賞していないと判定された場合には(S501d:NO)。始動口入賞処理を終了する。一方、第2始動口28bに入賞したと判定された場合には(S501d:YES)、第2特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501e)。この結果、第2特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S501e:NO)、始動口入賞処理を終了し、第2特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S501e:YES)、第2特別図柄用判定値を取得してRAMの所定領域に記憶する(S501f)。第2特別図柄用判定値は、第2特別図柄当否判定値、第2図柄判定値、第2リーチ判定値などからなる。これにより、第2特別図柄保留数が1増加する。
次に、図5(a)に戻り、大当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S502)。この結果、大当り遊技中である(大当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S502:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、大当り遊技中でない(大当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S502:NO)、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)が変動中であるか否かを判定する(S503)。
この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、後述のS511の処理に移行し、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S503:NO)、特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S504)。ここで、特別図柄の停止表示時間とは、停止表示された特別図柄を確定させる時間のことであり、本実施例では、特別図柄の停止表示時間を「1秒」としている。そして、特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S504:YES)、後述のS515の処理に移行し、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S504:NO)、第2特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S506)。この結果、第2特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S506:YES)、第1特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S507)。
そして、第1特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S507:NO)、第1特別図柄変動表示処理を行う(S508)。また、S506の判定処理で第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S506:NO)、第2特別図柄変動表示処理を行う(S509)。つまり、S506の判定処理で第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S506:NO)、第1特別図柄保留数がゼロでなくても(1以上であっても)第2特別図柄の変動表示処理が実行される。これにより、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄よりも優先して行われることとなり、S506の判定処理によって第2特別図柄の優先変動機能が実現される。
ここで、第1特別図柄変動表示処理(S508)と第2特別図柄変動表示処理(S509)を図7のフローチャートに基づいて説明する。第1特別図柄変動表示処理と第2特別図柄変動表示処理は同一内容の処理である。すなわち、図7における「特別図柄」が、第1特別図柄変動表示処理では「第1特別図柄」となり、第2特別図柄変動表示処理では「第2特別図柄」となるだけで、その他は同一である。以下では、第1特別図柄変動表示処理(S508)について説明し、第2特別図柄変動表示処理(S509)の説明を省略する。
まず、主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されている特別図柄当否判定値(始動口28への遊技球入球時に取得された当否判定値)を読み出し(S508a)、特別図柄当否判定を行う(S508b)。特別図柄当否判定では、確率変動機能が作動中(確変遊技中)の場合には、高確率当否判定テーブルを用いて、判定結果が大当りとなる確率を高くした状態(高確率状態)で当否判定を行い、確率変動機能が作動中でない(通常遊技中)と判定された場合には、通常確率当否判定テーブルを用いて、判定結果が大当りとなる確率を低くした状態(低確率状態)で当否判定を行う。
次に、特別図柄当否判定(S508b)の結果が大当りであるか否かを判定する(S508c)。この結果、大当りであると判定された場合には(S508c:YES)、大当り時変動パターンテーブル設定処理を行う(S508d)。一方、大当りでないと判定された場合には(S508c:NO)、さらに小当り判定を行い、その結果が小当りであるか否かを判定する(S508e)。この結果、小当りであると判定された場合には(S508e:YES)、小当り時変動パターンテーブル設定処理を行う(S508f)。一方、小当りでないと判定された場合には(S508e:NO)、外れ時変動パターンテーブル設定処理を行う(S508g)。
次に、変動パターン判定値を取得するとともに、主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている図柄判定値(始動口28への遊技球入球時に取得された図柄判定値)を読み出す(S508h)。そして、各判定値を用いて特別図柄の変動パターンと停止図柄を決定する(S508i)。特別図柄の変動パターンは、S508hで取得した変動パターン判定値を用いて、S508d、S508f、S508gの何れかの処理で設定した変動パターンテーブルから特定の変動パターンを選択する。なお、S508d、S508f、S508gの処理で設定される各変動パターンテーブルには、変動パターン判定値の値と変動パターンとが関連付けられており、S508hで取得した変動パターン判定値の値に対応する変動パターンが、今回使用する変動パターンとして決定される。また、特別図柄の停止図柄は、特別図柄当否判定の結果が大当りの場合には、S508hで読み出した図柄判定値を用いて、主制御部200の所定領域に記憶されている図柄決定テーブルに設定された大当り図柄に決定し、特別図柄当否判定の結果が小当りである場合には、小当り図柄に決定し、特別図柄当否判定の結果が外れの場合には、外れ図柄に決定する。図柄決定テーブルについても、変動パターンテーブルと同様に、図柄判定値の値と各大当り図柄とが関連付けられており、S508hで読み出した図柄判定値の値に対応する大当り図柄が、今回停止表示する大当り図柄として決定される。
次に、S508iの処理で決定された停止図柄および変動パターンに従って、第1特別図柄表示部61または第2特別図柄表示部62で特別図柄の変動表示を開始し(S508j)、特別図柄保留数を1減算し(S508k)、払出制御部230およびサブ制御部260に図柄変動開始時コマンドを送信する(S508l)。サブ制御部260に送信する「図柄変動開始時コマンド」には、変動パターン指定コマンド、特別図柄情報指定コマンド、保留数指定コマンドが含まれる。変動パターン指定コマンドは、S508iの処理で決定された特別図柄の変動パターンを指定するコマンドであり、特別図柄情報指定コマンドは、同じくS508iの処理で決定された特別図柄の停止図柄を指定するコマンドである。保留数指定コマンドは、特別図柄の変動表示開始後の特別図柄保留数を指定するコマンドである。この図柄変動開始時コマンドをサブ制御部260に送信すると、これらコマンドを受信したサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で図柄変動演出(演出図柄の変動表示)が開始される。以上までが、特別図柄の変動表示を開始する際の処理である。
次に、図5(a)に戻り、上記S503で特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、変動中の特別図柄の変動表示時間が経過しているか否かを判定する(S511)。この結果、特別図柄の変動表示時間が経過していないと判定された場合には(S511:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の変動表示時間が経過していると判定された場合には(S511:YES)、特別図柄の変動表示を停止し(S512)、特別図柄の変動表示が停止したことを示す図柄停止コマンドをサブ制御部260に送信し(S513)、特別図柄の停止表示時間を設定する(S514)。
次に、特別図柄の停止図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S515)。この結果、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していないと判定された場合には(S515:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していると判定された場合には(S515:YES)、第1特別図柄表示部61または第2特別図柄表示部62に停止表示された特別図柄の停止図柄が当り図柄(大当り図柄または小当り図柄)である否かを判定する(図5(b)のS516)。この結果、特別図柄の停止図柄が当り図柄であると判定された場合には(S516:YES)、主制御部200のRAMの所定領域に今回の当りの種類、現在の遊技状態フラグ(確変フラグ、変動短縮フラグ、開放延長フラグ)の状態等を記憶する(S517)。
次に、第1特別図柄表示部61または第2特別図柄表示部62に停止表示された当り図柄が小当り図柄であるか否かを判定する(S518)。この結果、停止表示された当り図柄が小当り図柄でないと判定された場合には(S518:NO)、さらに、停止表示された当り図柄が2R大当り図柄であるか否かを判定する(S519)。この結果、停止表示された当り図柄が2R大当り図柄でないと判定された場合、すなわち、停止表示された当り図柄が15R確変大当り図柄または通常大当り図柄である場合には(S519:NO)、第1大当り用大入賞口開閉パターンを選択してセットする(S520)。一方、停止表示された当り図柄が2R大当り図柄であると判定された場合には(S519:YES)、第2大当り用大入賞口開閉パターンを選択してセットする(S521)。そして、大当り遊技フラグをONにセットする(S522)。これにより、S520またはS521の処理でセットされた大入賞口開閉パターンに従って大当り遊技が開始される。
次に、確変フラグがONにセットされているか否かを判定し(S523)、確変フラグがONにセットされていないと判定された場合は(S523:NO)、S525の処理に移行し、確変フラグがONにセットされていると判定された場合は(S523:YES)、確変フラグをOFFにセットする(S524)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、確率変動機能が作動を停止する。
次に、変動短縮フラグがONにセットされているか否かを判定する(S525)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S525:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮フラグがONにセットされていると判定された場合には(S525:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S526)、さらに開放延長フラグをOFFにセットする(S527)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を停止する。
一方、上記S518の判定処理で、第1特別図柄表示部61または第2特別図柄表示部62に停止表示された当り図柄が小当り図柄であると判定された場合には(S518:YES)、小当り用大入賞口開閉パターンを選択してセットし(S528)、小当り遊技フラグをONにセットする(S529)。これにより、S528の処理でセットした小当り用大入賞口開閉パターンに従って小当り遊技が開始される。
S528の処理でセットされる小当り用大入賞口開閉パターンは、S521の処理でセットされる第2大当り用大入賞口開閉パターンと同一態様となっている。このため、短開放当り遊技(第2確変大当り遊技、小当り遊技)の発生時に、大入賞口33aの開閉動作を共通(同一)の態様で行うことになるので、大入賞口33aの作動態様から短開放当り遊技のうち第2確変大当り遊技または小当り遊技の何れが実行されているのかを判別(把握)するのが困難となる。
次に、変動短縮フラグがONであるか否かを判定する(S530)。この結果、変動短縮フラグがONでないと判定された場合は(S530:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮フラグがONであると判定された場合は(S530:YES)、変動短縮カウンタを「1」減算し(S531)、変動短縮カウンタが「ゼロ」になったか否かを判定する(S532)。変動短縮カウンタが「ゼロ」でないと判定された場合には(S532:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮カウンタが「ゼロ」であると判定された場合には(S532:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S526)、さらに開放延長フラグをOFFにセットする(S527)。これにより、変動時間短縮機能、開放時間延長機能が作動を停止する。
次に、上記S516の判定処理で、第1特別図柄表示部61または第2特別図柄表示部62に停止表示された特別図柄の停止図柄が当り図柄(大当り図柄または小当り図柄)でないと判定された場合(外れ図柄の場合)には(S516:NO)、変動短縮フラグがONであるか否かを判定する(S533)。この結果、変動短縮フラグがONでないと判定された場合には(S533:NO)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONであると判定された場合には(S533:YES)、変動短縮カウンタから「1」を減算する(S534)。なお、変動短縮カウンタは、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間を監視するためのものであり、後述のS609e、S609fの処理(図9参照)で所定の設定値がセットされる。
そして、S534で「1」を減算した変動短縮カウンタが「ゼロ」であるか否かを判定する(S535)。この結果、変動短縮カウンタが「ゼロ」でないと判定された場合には(S535:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮カウンタが「ゼロ」であると判定された場合には(S535:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S536)、さらに開放延長フラグをOFFにセットする(S537)。
これにより、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を停止する。そして、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動しない変動モード(高確率通常変動モードまたは低確率通常変動モード)を示すモード指定コマンドを、サブ制御部260に送信する(S538)。このモード指定コマンドを受けたサブ制御部260では、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が非作動の状態(通常状態)である旨を示す文字やキャラクタや背景等を演出表示装置25の表示領域に表示する処理を行う。
次に、当り遊技処理(S600)について図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグまたは小当りフラグがONであるか否か)を判定する(S601)。この結果、当り遊技中でない(大当り遊技フラグおよび小当りフラグがOFFである)と判定された場合には(S601:NO)、当り遊技処理を終了し、当り遊技中である(大当り遊技フラグまたは小当りフラグがONである)と判定された場合には(S601:YES)、大入賞口33aが開放中であるか否かを判定する(S602)。この結果、大入賞口33aが開放中であると判定された場合には(S602:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過したか否かを判定し(S603)、大入賞口33aの開放時間が経過していないと判定された場合には(S603:NO)、大入賞口33aに規定入賞数の入賞があったか否か(規定数の遊技球が入球したか否か)を判定する(S604)。
この結果、大入賞口33aに規定入賞数が入賞していないと判定された場合には(S604:NO)、当り遊技処理を終了し、大入賞口33aに規定入賞数が入賞していると判定された場合(S604:YES)または大入賞口33aの開放時間が経過していると判定された場合には(S603:YES)、大入賞口33aを閉鎖する(S605)。
また、上記S602の判定処理で、大入賞口33aが開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S606)。S606の判定処理は、現在実行中の当り遊技が第1大当り遊技であれば、大当り遊技のラウンド数が15ラウンドに達したか否かを判定し、現在実行中の当り遊技が第2大当り遊技であれば、大当り遊技のラウンド数が2ラウンドに達したか否かを判定し、現在実行中の当り遊技が小当り遊技であれば、大入賞口33aの開放回数が2回に達したか否かを判定する。
この結果、当り遊技終了条件が成立していないと判定された場合には(S606:NO)、大入賞口33aの閉鎖時間(インターバル時間)が経過しているか否かを判定し(S607)、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S607:NO)、当り遊技処理を終了し、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S607:YES)、大入賞口33aを開放する(S608)。
上記S606の判定処理で、当り遊技終了条件が成立していると判定された場合には(S606:YES)、当り遊技終了時処理を行う(S609)。ここで、当り遊技終了時処理(S609)について図9のフローチャートに基づいて説明する。
まず、当り遊技フラグ(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグ)をOFFにセットし(S609a)、当り遊技が終了することを示す当り遊技終了指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S609b)。
次に、今回の大当りは確変大当りであるか否かを判定する(S609c)。この結果、確変大当りであると判定された場合には(S609c:YES)、確変フラグをONにセットする(S609d)。これにより、大当り遊技の終了に伴って確率変動機能が作動開始する。そして、変動短縮カウンタに「10,000」をセットする(S609e)。一方、確変大当りでないと判定された場合には(S609c:NO)、変動短縮カウンタに「100」をセットする(S609f)。
次に、変動短縮カウンタをONにセットし(S609g)、開放延長フラグをONにセットする(S609h)。これにより、大当り遊技の終了に伴って変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動を開始する。そして、確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能の作動状態を示す遊技状態指定コマンドを払出制御部230およびサブ制御部260に送信する(S609i)。
次に、払出制御部230が実行する処理を図10、図11のフローチャートに基づいて説明する。図10に示す精算処理および図11に示す促進演出カウンタ関連処理は、払出制御部230のCPU230bが図示しないROM(CPU230bの内蔵ROMまたは払出制御基板230aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行される。
図10に示す精算処理では、まず、精算ボタン12bが操作されたか否かを判定する(S700)。この結果、精算ボタン12bが操作されていないと判定された場合には(S700:NO)、精算処理を終了する。一方、精算ボタン12bが操作されたと判定された場合には(S700:YES)、クレジット数がゼロを上回っているか否かを判定する(S701)。
この結果、クレジット数がゼロを上回っていない(ゼロである)と判定された場合には(S701:NO)、精算すべきクレジットが存在しないので、精算処理を終了する。一方、クレジット数がゼロを上回っていると判定された場合には(S701:YES)、促進演出カウンタがゼロを上回っているか否か(ボタン操作促進演出中であるか否か)を判定する(S702)。
この結果、促進演出カウンタがゼロを上回っていない(ボタン操作促進演出中ではない)と判定された場合には(S702:NO)、遊技球の精算パターンとして通常精算パターンを設定する(S703)。一方、促進演出カウンタがゼロを上回っている(ボタン操作促進演出中である)と判定された場合には(S702:YES)、遊技球の精算パターンとして特殊精算パターンを設定する(S704)。
次に、S703またはS704の処理で設定された精算パターンで遊技球の精算を実行する(S705)。遊技球の精算は、クレジット数を減算するとともに、減算したクレジット数に応じた度数をプリペイドカードのカード残高に加算することによって行われる。そして、主制御部200に遊技球が精算されたことを示す精算指定コマンドを送信する(S706)。精算指定コマンドには、S703またはS704の処理で設定された精算パターンを特定するコマンドが含まれている。主制御部200は、払出制御部230から受信した精算指定コマンドを、そのままサブ制御部260に送信する。
次に、クレジット数を「1」減算し(S707)、クレジット数がゼロであるか否かを判定する(S708)。この結果、クレジット数がゼロでないと判定された場合には(S708:NO)、S705の処理に移行する。一方、クレジット数がゼロであると判定された場合には(S708:YES)、精算処理を終了する。
図11に示す促進演出カウンタ関連処理では、まず、促進演出カウンタがゼロを上回っているか否かを判定する(S800)。この結果、促進演出カウンタがゼロを上回っていない(ゼロである)と判定された場合には(S800:NO)、ボタン操作促進演出中でないと判断でき、S609iの処理(図9)で主制御部200が送信する遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する(S801)。
この結果、遊技状態指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S801:NO)、促進演出カウンタ関連処理を終了する。一方、遊技状態指定コマンドを受信していると判定された場合には(S801:YES)、遊技状態指定コマンドにて特定される遊技状態が潜伏確変状態であるか否かを判定する(S802)。
この結果、遊技状態が潜伏確変状態でないと判定された場合には(S802:NO)、促進演出カウンタ関連処理を終了する。一方、遊技状態が潜伏確変状態であると判定された場合には(S802:YES)、促進演出カウンタの初期値を「5」に設定する(S803)。
また、S800の判定処理で、促進演出カウンタがゼロを上回っていると判定された場合には(S800:YES)、ボタン操作促進演出中であると判断でき、S508l、S509lの処理(図7)で主制御部200が送信する図柄変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(S804)。
この結果、図柄変動開始時コマンドを受信していないと判定された場合には(S804:NO)、促進演出カウンタ関連処理を終了する。一方、図柄変動開始時コマンドを受信したと判定された場合には(S804:YES)、促進演出カウンタを「1」減算する(S805)。
次に、サブ制御部260および演出表示制御部280が実行する処理を図12、図13のフローチャートに基づいて説明する。図12に示す精算演出処理および図13に示す操作促進演出処理は、サブ制御部260のCPU260bが図示しないROM(CPU260bの内蔵ROMまたはサブ制御基板260aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行する処理と、演出表示制御基板280aに実装されたCPU280bが図示しないROM(CPU280bの内蔵ROMまたは演出表示制御基板280aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行する処理とが含まれている。
図12に示す精算演出処理では、まず、S706の処理(図10)で払出制御部230が送信する精算指定コマンドを受信したか否かを判定する(S900)。精算指定コマンドは、払出制御部230から主制御部200を介してサブ制御部260に送信されるコマンドである。
この結果、精算指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S900:NO)、精算演出処理を終了する。一方、精算指定コマンドを受信していると判定された場合には(S900:YES)、精算指定コマンドにて特定される遊技球の精算パターンが特殊精算パターンによるものであるか否かを判定する(S901)。
この結果、特殊精算パターンによる精算でないと判定された場合には(S901:NO)、通常精算パターンによる遊技球の精算であると判断できるので、通常精算パターンによる遊技球の精算処理に対応した通常精算演出を実行する(S902)。一方、特殊精算パターンによる精算であると判定された場合には(S901:YES)、特殊精算パターンによる遊技球の精算に対応する特殊精算演出を実行する(S903)。
図13に示すボタン操作促進演出処理では、まず、ボタン操作促進演出中であるか否かを判定する(S1000)。この結果、ボタン操作促進演出中であると判定された場合には(S1000:YES)、S508l、S509lの処理(図7)で主制御部200が送信する図柄変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(S1001)。
この結果、図柄変動開始時コマンドを受信していないと判定された場合には(S1001:NO)、ボタン操作促進演出処理を終了する。一方、図柄変動開始時コマンドを受信したと判定された場合には(S1001:YES)、促進演出実行回数を「1」減算する(S1002)。促進演出実行回数は、ボタン操作促進演出が実行されるゲーム数であり、後述のS1007の処理で初期値が設定される。そして、促進演出実行回数がゼロであるか否かを判定する(S1003)。
この結果、促進演出実行回数がゼロでないと判定された場合には(S1003:NO)、ボタン操作促進演出が継続するため、ボタン操作促進演出を終了する。一方、促進演出実行回数がゼロではあると判定された場合には(S1003:YES)、ボタン操作促進演出を終了する(S1004)。
次に、S1000の判定処理で、ボタン操作促進演出中でないと判定された場合には(S1000:NO)、S609iの処理(図9)で主制御部200が送信する遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する(S1005)。この結果、遊技状態指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S1005:NO)、ボタン操作促進演出処理を終了する。一方、遊技状態指定コマンドを受信したと判定された場合には(S1005:YES)、遊技状態指定コマンドで特定される遊技状態が潜伏確変状態であるか否かを判定する(S1006)。
この結果、遊技状態が潜伏確変状態でないと判定された場合には(S10006:NO)、ボタン操作促進演出処理を終了する。一方、遊技状態が潜伏確変状態であると判定された場合には(S1006:YES)、促進演出実行回数を「5」に設定し(S1007)、ボタン操作促進演出を開始する(S1008)。
以上説明した本実施例では、第2大当り遊技が終了して潜伏確変状態が発生した場合に精算ボタン12bが操作されると、通常精算パターンとは異なる特殊精算パターンで遊技球の精算処理が行われるように構成されている。これにより、遊技者に未報知の抽選結果が存在すること(現在の遊技状態が潜伏確変状態であること)を認識させることができ、遊技者に遊技を継続させることができる。この結果、潜伏確変状態中に遊技を止めることによって遊技者が不利益を被ることを抑制でき、遊技の公平性を担保することができる。
また、本実施例では、第2大当り遊技が終了して潜伏確変状態が発生した場合に、精算ボタン12bの操作を促すボタン操作促進演出を実行するように構成している。これにより、精算ボタン12bの操作によって未報知の抽選結果が報知されること(現在の遊技状態が潜伏確変状態であること)を示唆することができ、より効果的に遊技者が不利益を被ることを防止できる。
ここで、本実施例と本発明の各手段との対応について説明しておくと、「プリペイドカードのカード残高」が本発明の「遊技価値情報」に対応し、「カードユニット10」が本発明の「遊技価値情報管理手段」に対応し、潜伏確変状態を発生させることができる「2R大当り図柄」が「所定の当り態様」に対応し、「主制御部200」が本発明の「特典付与手段」、「抽選手段」、「特別遊技実行手段」、「確変状態発生手段」に対応し、「払出制御部230」が本発明の「持ち球情報記憶手段」、「精算実行手段」、「精算パターン記憶手段」に対応し、「サブ制御部260」および「演出表示制御部280」が本発明の「操作促進演出実行手段」に対応している。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上記実施例では、精算ボタン12bの操作を促すボタン操作促進演出中に精算ボタン12bが操作された場合に、特殊精算パターンで遊技球の精算処理を行うように構成したが、ボタン操作促進演出の非実行中に精算ボタン12bが操作された場合にも、特殊精算パターンで遊技球の精算処理を行うように構成してもよい。
また、上記実施例では、第2大当り遊技が終了して潜伏確変状態が発生した場合に、ボタン操作促進演出を行うように構成したが、ボタン操作促進演出を行わないように構成してもよい。
また、上記実施例では、払出制御部230が遊技球の精算処理を行うように構成したが、これに限らず、主制御部200が遊技球の精算処理を行うように構成することもできる。
また、上記実施例では、第2大当り遊技が終了して潜伏確変状態が発生した後に精算ボタン12bが操作された場合に特殊精算パターンで遊技球の精算処理を行うように構成したが、これに限らず、潜伏確変状態の発生前であっても、第2大当り遊技の実行中に精算ボタン12bが操作された場合に特殊精算パターンで遊技球の精算処理を行うように構成することができる。
また、上記実施例では、特殊精算パターンで遊技球の精算処理が行われる条件となる「未報知の抽選結果」として、「特別図柄当否判定の結果が第2大当りとなること」を例示したが、これに限らず、異なる種類の抽選結果を「未報知の抽選結果」とすることができる。
1…遊技機、10…カードユニット(遊技価値情報管理手段)、12b…精算ボタン(精算操作手段)、21…遊技領域、61…第1特別図柄表示装置、62…第2特別図柄表示装置、200…主制御部(特典付与手段、抽選手段、特別遊技実行手段、確変状態発生手段)、230…払出制御部(持ち球情報記憶手段、精算実行手段、精算パターン記憶手段)、260…サブ制御部(操作促進演出実行手段)、280…演出表示制御部(操作促進演出実行手段)。
Claims (3)
- 内部に封入された遊技球を循環させて使用し、発射位置から遊技領域に発射された遊技球を、再度、前記発射位置に戻して発射可能として遊技を進行させる遊技機であって、
前記遊技領域に発射可能な遊技球数を持ち球情報として記憶する持ち球情報記憶手段と、
前記持ち球情報との間で相互に変換可能な遊技価値情報を管理する遊技価値情報管理手段と、
遊技者が操作可能な精算操作手段と、
遊技者による前記精算操作手段の操作に応じて、所定の精算パターンに従って前記持ち球情報を前記遊技価値情報に変換する精算処理を実行する精算実行手段と、
前記精算パターンとして、前記精算処理の実行態様が異なる複数の精算パターンを記憶する精算パターン記憶手段と、
所定の特典を遊技者に付与するか否かを決定するための特典付与抽選を行い、該特典付与抽選に当選すると、前記特定付与抽選の結果を報知することなく遊技者に前記特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記精算手段は、前記特典付与抽選に当選した状態で前記精算操作手段が操作されると、通常精算パターンとは異なる特殊精算パターンに従って前記精算処理を実行することを特徴とする遊技機。 - 前記特典付与抽選に当選すると、前記精算操作手段の操作を促す操作促進演出を実行する操作促進演出実行手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 所定条件の成立に基づいて図柄表示装置で図柄を変動表示させる図柄変動遊技を実行する図柄変動遊技実行手段と、
前記所定条件の成立に基づいて前記図柄変動遊技での前記図柄の停止態様を当り態様を含む複数の停止態様の中から決定するための抽選を行う抽選手段と、
前記図柄変動遊技にて変動表示した前記図柄が前記抽選手段にて決定された当り態様で停止表示されると、遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
前記抽選手段にて所定の当り態様が決定されると、前記所定の当り態様で図柄が停止表示したことに基づく前記特別遊技の終了後に、前記抽選手段で当り態様が決定される確率が高確率とされる確変状態を発生させる確変状態発生手段と、
を備え、
前記特典付与抽選の当選結果は、前記抽選手段にて前記所定の当り態様が決定された抽選結果であることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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