JP5701322B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技領域に遊技球を発射して遊技を行う遊技機に関する。
従来、遊技球が所定の領域に進入した場合、特別遊技を実行するか否かの判定(大当たり判定)を行う権利を取得する遊技機が知られている。また、このような遊技機では、大当たり判定を行っているときに新たに遊技球が所定領域に進入した場合、当該取得された大当たり判定の権利は所定個数(例えば4個)まで留保して記憶することが可能となっている。そして、順次保留されているデータに基づいた大当たり判定が行われる。
さらに、特許文献1に記載されている遊技機のように、遊技者の有利度合いが異なる複数の遊技状態のうちのいずれかに制御され、特別遊技の終了を契機に制御する遊技状態が変更される遊技機が知られている。
特開2011−010852号公報
このような遊技機では、短期間の間に、頻繁に特別遊技を実行すると判定された場合、遊技状態がめまぐるしく変更されることになる。すなわち、特別遊技の実行が終了した直後の大当たり判定において特別遊技を実行すると判定された場合、変更されたばかりの遊技状態が、特別遊技の実行を挟んでまた変更されることになる。このように、遊技状態が頻繁に変更してしまうと、遊技者は、いずれの遊技状態であるのかを把握しきれなくなり、混乱してしまう虞がある。
第1の発明に係る遊技機は、発射された遊技球が進入する遊技領域と、前記遊技領域に設けられ、遊技球の進入が可能な始動領域と、前記遊技領域に設けられ、遊技球の進入が不可能または困難な閉鎖状態と、遊技球の進入が容易な開放状態とに制御可能な特別可変入賞装置と、前記特別可変入賞装置に入球した遊技球が進入可能な特定領域と、前記始動領域に遊技球が進入したことを契機に、前記特別可変入賞装置が開放状態に制御される特別遊技状態とするか否かを判定するために用いる判定情報を記憶する判定情報保留記憶手段と、前記判定情報保留記憶手段が記憶する前記判定情報に基づいて、前記特別遊技状態とするか否かを判定する特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技状態とすると判定されたことを条件に、前記特別可変入賞装置を開放状態に制御して前記特別遊技状態とする特別遊技制御手段と、前記特別遊技状態中に前記特定領域に遊技球が進入しなかった場合は、該特別遊技状態終了後に制御する遊技状態を、前記特別遊技判定手段が第1の確率で前記特別遊技状態とすると判定する通常遊技状態に決定し、前記特別遊技状態中に前記特定領域に遊技球が進入した場合は、該特別遊技状態終了後に制御する遊技状態を、前記特別遊技判定手段が前記第1の確率に比して高い第2の確率で前記特別遊技状態とすると判定する特定遊技状態に決定する遊技状態決定手段と、前記特別遊技状態終了後に、前記遊技状態決定手段によって決定された遊技状態にて遊技を制御する遊技状態制御手段と、前記判定情報保留記憶手段によって記憶されている前記判定情報が、前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技状態とすると判定される特定判定情報か否かを判定する事前判定手段と、前記特別遊技状態中であって当該特別遊技状態終了後に前記特定遊技状態にて遊技が制御される場合、前記判定情報保留記憶手段が前記事前判定手段によって前記特定判定情報と判定された前記判定情報を記憶していないときは前記特定遊技状態にて遊技が制御されることを示唆する第1の演出を実行し、前記判定情報保留記憶手段が前記事前判定手段によって前記特定判定情報と判定された前記判定情報を記憶しているときは前記第1の演出を実行しないようにする演出実行手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
第1の発明によれば、始動領域に遊技球が進入すると、判定情報を取得して記憶する。そして、記憶している判定情報に基づいた判定によって特別遊技を実行すると判定された場合、特別可変入賞装置が開放状態に制御される特別遊技が実行される。そして、特別遊技の実行中に、特別可変入賞装置に進入した遊技球が特定領域に進入した場合は、当該特別遊技の実行終了後に、特定遊技状態に制御される。また、特別遊技の実行中に、特別可変入賞装置に進入した遊技球が特定領域に進入しなかった場合は、当該特別遊技の実行終了後に、通常遊技状態に制御される。特定遊技状態においては、通常遊技状態よりも高い確率で特別遊技を実行すると判定される。
また、記憶されている判定情報について、特別遊技を実行すると判定される情報(特定判定情報)であるか否かを事前に判定される。そして、特別遊技の実行中に記憶されている判定情報に特定判定情報がない場合、すなわち、当該記憶されている判定情報に基づく判定によって特別遊技を実行すると判定されることがない場合は、当該特別遊技の実行中に第1の演出が行われる。一方、特別遊技の実行中に記憶されている判定情報に特定判定情報がある場合、すなわち、特別遊技の実行終了後に当該記憶されている判定情報に基づく判定によって特別遊技を実行すると判定される場合は、第2の演出が行われる。
特別遊技の実行中に特定判定情報を記憶している場合、特別遊技の実行後すぐに特別遊技が実行されることになる。そのため、特別遊技の実行後に特定遊技状態に制御されたとしても、すぐに通常遊技状態に移行する可能性があるため、遊技状態が不安定な状態であるといえる。これに対し、上記のように、特別遊技の実行中に行われる演出は、記憶されている判定情報に特定判定情報が含まれているか否かによって異なるので、遊技者は、遊技状態が安定しているか否か(特別遊技の実行終了後すぐに遊技状態が変更する可能性があるか否か)を把握することができる。したがって、遊技状態が短期間に変更することによる遊技者の混乱を抑止することが可能になる。
第2の発明に係る遊技機は、第1の発明に係る遊技機であって、遊技球を発射させる発射操作を受け付ける発射操作手段を備え、前記遊技領域は、前記発射操作手段による第1の発射操作によって発射された遊技球が進入し、前記始動領域が設けられた第1遊技領域と、前記発射操作手段による第2の発射操作によって発射された遊技球が進入し、前記特別可変入賞装置が設けられた第2遊技領域と、からなることを特徴とする。
第2の発明によれば、始動領域は第1遊技領域に設けられ、特別可変入賞装置は第2遊技領域に設けられている。したがって、特別遊技の実行中と、実行中ではないとき(通常遊技を行っているとき)とは、遊技球が進入する領域が異なり、特別遊技の実行中は始動領域に遊技球が進入することは困難となる。そのため、特別遊技の実行中は新たに判定情報が記憶されることがないため、事前判定結果に基いて第1の演出を実行したのちに、特別遊技の実行中に特定判定情報を記憶してしまうことを防止することができる。
また、特別遊技の実行中に特定判定情報が記憶されていない場合にのみ、当該特別遊技の実行後の遊技状態の種類を示唆する演出が行われる。これにより、特別遊技の実行終了後すぐに遊技状態が変更する可能性が低い場合にのみ、遊技者は特別遊技終了後の遊技状態を把握することになるので、遊技状態が短期間に変更することによる遊技者の混乱を抑止することができる。
本発明によれば、遊技者が特別遊技終了後の遊技状態を把握することができる。
遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 図1におけるA部の内部構成を拡大して模式的に示す拡大内部構成図である。 遊技機の裏面側の斜視図である。 遊技機のブロック図である。 大当たり判定テーブルおよび当たり判定テーブルを示す図である。 図柄決定テーブルを示す図である。 大当たり終了時設定データテーブルを示す図である。 特別電動役物作動態様決定テーブルを示す図である。 開放態様決定テーブルを示す図である。 作動態様決定テーブルを示す図である。 通常遊技状態用(低確率遊技状態用)の変動パターン決定テーブルを示す図である。 高確率遊技状態用の変動パターン決定テーブルを示す図である。 特別図柄事前判定テーブルを示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 主制御基板における入力制御処理を示す図である。 主制御基板における第1始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特定入賞口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特図特電制御処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示す図である。 主制御基板における大当たり判定処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄停止処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における大入賞口開放指定コマンドセット処理を示す図である。 主制御基板における特別遊技終了処理を示す図である。 主制御基板におけるセット遊技設定処理を示す図である。 主制御基板における普図普電制御処理を示す図である。 主制御基板における普通図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における普通電動役物制御処理を示す図である。 演出制御基板におけるメイン処理を示す図である。 演出制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 演出制御基板におけるコマンド解析処理1を示す図である。 演出制御基板におけるコマンド解析処理2を示す図である。 遊技状態の移行構成図である。 液晶表示装置における表示態様の一の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の遊技機の一例を示す正面図、図2は遊技盤の正面図、図3は大入賞口の拡大内部構成図、図4は遊技機の裏面側の斜視図、図5は、制御手段の内部構成を示すブロック図である。
遊技機1は、外枠100に保持される遊技盤2を有している。この遊技盤2には、遊技球が転動、流下する遊技領域6が設けられており、ガラス枠110によって遊技領域6が覆われるようにしている。
ガラス枠110には操作ハンドル3が回動可能に設けられている。遊技者が操作ハンドル3に触れると、操作ハンドル3内にあるタッチセンサ3bが、操作ハンドル3に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板106にタッチ信号を送信する。発射制御基板106は、タッチセンサ3bからタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド4aの通電を許可する。そして、操作ハンドル3の回転角度を変化させると、操作ハンドル3に直結しているギアが回転し、ギアに連結した発射ボリューム3aのつまみが回転する。この発射ボリューム3aの検出角度に応じた電圧が、遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド4aに印加される。そして、発射用ソレノイド4aに電圧が印加されると、発射用ソレノイド4aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル3の回動角度に応じた強さで遊技球が発射される。
上記のようにして発射された遊技球は、レール5a、5b間を上昇して遊技盤2の上部位置に達した後、発射の強さに応じて、第1遊技領域6aまたは第2遊技領域6bを落下する。具体的には、遊技機1の正面視において、遊技領域6の幅方向の中心よりも左側に第1遊技領域6aが形成され、上記中心よりも右側に第2遊技領域6bが設けられている。したがって、操作ハンドル3の回動角度が所定角度よりも小さい場合には、遊技球が第1遊技領域6aに進入し、操作ハンドル3の回動角度が所定角度よりも大きい場合には、遊技球が第2遊技領域6bに進入することとなる。なお、第1遊技領域6aに遊技球が進入する操作ハンドル3の回動操作(回動角度)が本発明の第1の発射操作であり、第2遊技領域6bに遊技球が進入する操作ハンドル3の回動操作(回動角度)が本発明の第2の発射操作である。
上記第1遊技領域6aには、複数の一般入賞口7が設けられている。これら各一般入賞口7には、一般入賞口検出スイッチ7aが設けられており、この一般入賞口検出スイッチ7aが遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
また、上記第1遊技領域6aの下部位置には、上記一般入賞口7と同様に、遊技球が入球可能な第1始動口9が設けられている。また、上記第2遊技領域6bの下部位置には、第2始動口10が設けられている。第2始動口10は、一対の可動片10bを有しており、これら一対の可動片10bが閉状態に維持される第1の態様と、一対の可動片10bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。なお、第2始動口10が上記第1の態様に制御されているときには、当該第2始動口10の真上に位置する釘によって、遊技球の受入れを不可能または困難としている。一方で、第2始動口10が上記第2の態様に制御されているときには、上記一対の可動片10bが受け皿として機能し、第2始動口10への遊技球の入球が容易となる。つまり、第2始動口10は、第1の態様にあるときには遊技球の入球機会がほとんどなく、第2の態様にあるときには遊技球の入球機会が増すこととなる。
なお、上記第1始動口9および第2始動口10には、遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ9aおよび第2始動口検出スイッチ10aがそれぞれ設けられており、これら検出スイッチが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。また、検出スイッチ9a、10aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
さらに、遊技領域6の上部位置には、大入賞口11が設けられており、大入賞口11への遊技球の進入口は第2遊技領域6bの上部位置に形成されている。大入賞口11は、通常は大入賞口開閉片11bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、大入賞口開閉片11bが開放されるとともに、この大入賞口開閉片11bが遊技球を大入賞口11内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞口11に入球可能となる。なお、大入賞口開閉片11bは、第2遊技領域6bの上部位置に設けられているため、第2遊技領域6bに進入した遊技球のみが大入賞口11に入球可能となる。
上記した大入賞口11には、大入賞口検出スイッチ11aが設けられており、この大入賞口検出スイッチ11aが遊技球の入球を検出した場合は、予め設定された賞球(例えば9個の遊技球)が払い出される。
さらに、上記第2遊技領域6bであって、上記第2始動口10の右方には、普通図柄ゲート8が遊技球を通過可能に設けられている。普通図柄ゲート8には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ8aが設けられており、このゲート検出スイッチ8aが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。
遊技領域6の最下部は、第1遊技領域6aと第2遊技領域6bとが合流しており、一般入賞口7、第1始動口9、第2始動口10、大入賞口11のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するための排出口12が設けられている。
なお、本実施形態においては、各入賞口の配置や釘等の盤面構成により、第1遊技領域6aに進入した遊技球は、一般入賞口7、第1始動口9のいずれかにのみ遊技球が入球可能であり、普通図柄ゲート8に遊技球が進入したり、あるいは、第2始動口10や大入賞口11に遊技球が入球したりすることはない。また、これとは逆に、第2遊技領域6bに進入した遊技球は、普通図柄ゲート8に進入したり、あるいは、第2始動口10や大入賞口11に入球したりするが、一般入賞口7や第1始動口9に遊技球が入球することはない。
つまり、本実施形態においては、いずれかの入賞口に遊技球が入球する可能性がある範囲(排出口12にのみ遊技球が導かれうる範囲を除いて)では、第1遊技領域6aと第2遊技領域6bとが完全に区画されている。ただし、第1遊技領域6aと第2遊技領域6bとを完全に区画する必要はない。ただし、この場合には、第1遊技領域6aに遊技球が進入した場合と、第2遊技領域6bに遊技球が進入した場合とで、第1始動口9、第2始動口10、大入賞口11のいずれかへの入球容易性が変わるものであったり、あるいは遊技状態によっては遊技者の有利性が変わるものであったりする必要がある。
また、上記遊技盤2には、さまざまな演出を行う演出装置が設けられている。
具体的には、上記遊技領域6の略中央部分には、液晶表示器(LCD)等からなる液晶表示装置13が設けられており、この液晶表示装置13の周辺には、演出用役物装置14が設けられている。さらに、遊技盤2の上部位置および下部位置の双方には、演出用照明装置16が設けられており、上記操作ハンドル3の左側には、演出ボタン17が設けられている。
上記液晶表示装置13は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したときには、抽選結果を遊技者に報知する演出図柄30が変動表示される。演出図柄30というのは、例えば3つの数字をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。これにより、図柄のスクロール中には、あたかも現在抽選が行われているような印象を遊技者に与えるとともに、スクロールの停止時に表示される図柄によって、抽選結果が遊技者に報知される。この演出図柄30の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクター等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにしている。
また、演出用照明装置16は、それぞれ複数のライトを備えており、各ライトの光の照射方向や発光色を変更しながら、さまざまな演出を行うようにしている。
また、上記操作ハンドル3の左側には、遊技者が押圧操作可能な演出ボタン17が設けられている。この演出ボタン17は、例えば、上記液晶表示装置13に当該演出ボタン17を操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。演出ボタン17には、演出ボタン検出スイッチ17aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ17aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
さらに、遊技機1にはスピーカからなる音声出力装置18が設けられており、上記の各演出装置に加えて、音声による演出も行うようにしている。
そして、遊技領域6の下方には、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、普通図柄表示装置21、第1特別図柄保留表示器22、第2特別図柄保留表示器23、普通図柄保留表示器24が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置19は、第1始動口9に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものであり、7セグメントのLEDで構成されている。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置19に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当たりに当選した場合には「7」が表示され、ハズレであった場合には「−」が表示される。このようにして表示される「7」や「−」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。
より詳細には、第1始動口9に遊技球が入球すると、大当たりの抽選が行われることとなるが、この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、所定時間を経過したところで遊技者に報知される。そして、所定時間が経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。なお、第2特別図柄表示装置20は、第2始動口10に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置19における特別図柄の表示態様と同一である。
また、普通図柄表示装置21は、普通図柄ゲート8を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置21が点灯し、その後、上記第2始動口10が所定時間、第2の態様に制御される。なお、この普通図柄についても、普通図柄ゲート8を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、所定時間が経過するまで、普通図柄表示装置21を点滅させる等、普通図柄が変動表示するようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで大当たりの抽選の権利が留保される。より詳細には、第1始動口9に遊技球が入球して留保される大当たりの抽選の権利は第1保留として留保され、第2始動口10に遊技球が入球して留保される大当たりの抽選の権利は第2保留として留保される。
これら両保留は、それぞれ上限留保個数を4個に設定し、その留保個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器22と第2特別図柄保留表示器23とに表示される。なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器22の2つのLEDが点滅する。また、第2特別図柄保留表示器23においても、上記と同様に第2保留の留保個数が表示される。
そして、普通図柄の上限留保個数も4個に設定されており、その留保個数が、上記第1特別図柄保留表示器22および第2特別図柄保留表示器23と同様の態様によって、普通図柄保留表示器24において表示される。
ここで、ガラス枠110は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板(図示せず)を支持している。ガラス板は、ガラス枠110に対して着脱可能に固定されている。
またガラス枠110は、左右方向の一端側(例えば遊技機に正対して左側)においてヒンジ機構部111を介して外枠100に連結されており、ヒンジ機構部111を支点として左右方向の他端側(例えば遊技機に正対して右側)を外枠100から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠110は、ガラス板とともに遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部111を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠100の内側部分を開放することができる。ガラス枠110の他端側には、ガラス枠110の他端側を外枠100に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠110には、ガラス枠110が外枠100から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ33(図3参照)も設けられている。
遊技機1の裏面には、主制御基板101、演出制御基板102、払出制御基板103、電源基板107、遊技情報出力端子板108などが設けられている。また、電源基板107に遊技機に電力を給電するための電源プラグ70や、図示しない電源スイッチが設けられている。
(大入賞口の内部構成)
次に、本実施形態の大入賞口11の内部構成について、図3を用いて説明する。図3は、図1におけるA部の内部構成を拡大して模式的に示す拡大構成図である。
図3に例示されるように、大入賞口検出スイッチ11aを通過した遊技球は、第1可動装置50により、SPルート51または抽選ルート52に案内される。
具体的には、板状部材である第1可動装置50は、SPルート51の入口を開放するとともに抽選ルート52の入口を閉鎖する開放状態と、SPルート51の入口を閉鎖するとともに抽選ルート52の入口を開放する閉鎖状態とに可動制御される。そして、第1可動装置50が開放状態に制御されているときに遊技球が大入賞口検出スイッチ11aを通過して第1可動装置50に到達すると、SPルート51へと案内される。一方、第1可動装置50が閉鎖状態に制御されているときに遊技球が第1可動装置50に到達すると、当該遊技球は第1可動装置50の上を転動して抽選ルート52へと案内される。なお、この第1可動装置50は、後述するように、遊技状態に併せて大入賞口開閉片11bとともに可動制御されている。
第1可動装置50によりSPルート51に案内された遊技球は、特定入賞口検出スイッチ60aを通過する。
一方、第1可動装置50により抽選ルート52に案内された遊技球は、第2可動装置54を経由して、排出ルート53または特定入賞口検出スイッチ60aのいずれかを通過する。
ここで、第2可動装置54は、大入賞口開閉片11bの可動とともに、一定の速度で回転駆動する。また、第2可動装置54には、第1切り欠き部54a、第2切り欠き54b、第3切り欠き54cおよび第4切り欠き54dが形成されており、第2可動装置54が回転すると、第1切り欠き部54a、第2切り欠き54b、第3切り欠き54cおよび第4切り欠き54dが抽選ルート52の出口と順次接続する。したがって、抽選ルート52に案内された遊技球は、第1切り欠き部54a、第2切り欠き54b、第3切り欠き54cおよび第4切り欠き54dのいずれかに導入される。
この複数の切り欠きのうち、第2切り欠き54b、第3切り欠き54cおよび第4切り欠き54dには、それぞれ、第2孔55b、第3孔55cおよび第4孔55dが形成されている。これら第2孔55b、第3孔55cおよび第4孔55dは、排出ルート53に接続している。一方、第1切り欠き54aには、第2切り欠き54b、第3切り欠き54cおよび第4切り欠き54dのような第2孔55b、第3孔55cおよび第4孔55dが形成されていない。
したがって、第2可動装置54に案内された遊技球が、第2切り欠き54b、第3切り欠き54cおよび第4切り欠き54dのいずれかに導入されると、第2孔55b、第3孔55cまたは第4孔55dを通過して排出ルート53に案内される。一方、第2可動装置54の第1切り欠き54aに導入された遊技球は、第2可動装置54の回転に伴って移動してSPルート51に案内され、特定入賞口検出スイッチ17aを通過する。
すなわち、第2可動装置54に案内された遊技球は、1/4の確率でSPルート51に案内され、3/4の確率で排出ルート53に案内される。
(制御手段の内部構成)
次に、図5に示す遊技機のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板101は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板101は、メインCPU101a、メインROM101b、メインRAM101cを備えている。メインCPU101aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM101cは、メインCPU101aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板101の入力側には、一般入賞口検出スイッチ7a、ゲート検出スイッチ8a、第1始動口検出スイッチ9a、第2始動口検出スイッチ10a、大入賞口検出スイッチ11a、特定入賞口検出スイッチ60aが接続されており、遊技球の検出信号が主制御基板101に入力するようにしている。
また、主制御基板101の出力側には、第2始動口10の一対の可動片10bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド10cと、大入賞口開閉片11bを開閉動作させる大入賞口開閉ソレノイド11cと、第1可動装置50を作動させるための第1可動装置作動ソレノイド50cと、第2可動装置54を作動させるための第2可動装置作動ソレノイド54cと、が接続される。
さらに、主制御基板101の出力側には、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、普通図柄表示装置21、第1特別図柄保留表示器22、第2特別図柄保留表示器23、普通図柄保留表示器24が接続されており、出力ポートを介して各種信号が出力される。
また、主制御基板101は、遊技店のホールコンピュータ等において遊技機の管理をするために必要となる外部情報信号を遊技情報出力端子板108に出力する。
主制御基板101のメインROM101bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、特別図柄変動の停止結果を大当たりとするか否かを判定する際に参照される大当たり判定テーブル(図6(a)、図6(b)参照)、普通図柄変動の停止結果を当たりとするか否かを判定する際に参照される当たり判定テーブル(図6(c)参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル(図7参照)、遊技状態バッファにあるデータや特定入賞口への入球の検出の有無などに基づいて遊技状態を決定するための大当たり終了時設定データテーブル(図8参照)、大入賞口の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル(図9参照)、開放態様決定テーブル(図10参照)、第1可動装置の作動態様を決定するための作動態様決定テーブル(図11参照)、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル(図12および図13参照)、大当たり判定を実行する前に大当たりと判定される特別図柄であるか否かを判定するための特別図柄事前判定テーブル(図14参照)等がメインROM101bに記憶されている。これら各種テーブルの具体例は図6乃至図11において、後述する。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板101のメインRAM101cは、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM101cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、判定記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、セット遊技回数(S)記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域等が設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域、セット遊技フラグ記憶領域、リミッタフラグ記憶領域等を備えている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板108は、主制御基板101において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板108は、主制御基板101と配線接続されるとともに、遊技店のホールコンピュータ等に接続をするためのコネクタが設けられている。
電源基板107は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板101に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU101aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU101aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板102は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板102は、サブCPU102a、サブROM102b、サブRAM102cを備えており、主制御基板101に対して、当該主制御基板101から演出制御基板102への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU102aは、主制御基板101から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ17a、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM102bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板104または画像制御基板105に送信する。サブRAM102cは、サブCPU102aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板102のサブROM102bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル(図示省略)、停止表示する演出図柄30の組み合わせを決定するための演出図柄パターン決定テーブル(図示省略)等がサブROM102bに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板102のサブRAM102cは、複数の記憶領域を有している。
サブRAM102cには、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、判定記憶領域(第0記憶領域)、第1保留記憶領域、第2保留記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
また、本実施形態では、演出制御基板102には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)102dが搭載されている。サブCPU102aは、RTC102dから現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号を入力し、現在の日時にもとづいて各種処理を実行する。RTC102dは、通常、遊技機に電源が供給されているときには遊技機からの電源によって動作し、遊技機の電源が切られているときには、電源基板107に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。したがって、RTC102dは、遊技機の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTC102dは、演出制御基板102上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。
払出制御基板103は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板103は、払出CPU103a、払出ROM103b、払出RAM103cを備えており、主制御基板101に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPU103aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ32、扉開放スイッチ33、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM103bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板101に送信する。また、払出制御基板103の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ31が接続されている。払出CPU103aは、主制御基板101から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM103bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ31を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM103cは、払出CPU103aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板103に接続されているか確認し、遊技球貸出装置(カードユニット)が接続されていれば、発射制御基板106に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射制御基板106は、払出制御基板103から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ3bからのタッチ信号および発射ボリューム3aからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド4aを通電制御し、遊技球を発射させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板106に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技球数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
ランプ制御基板104は、遊技盤2に設けられた演出用照明装置16を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用役物装置14を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板104は、演出制御基板102に接続されており、演出制御基板102から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板105は、液晶表示装置13の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、画像ROM、画像RAM、VRAMと、音声CPU、音声ROM、音声RAMとを備えている。この画像制御基板105は、演出制御基板102に双方向通信可能に接続されており、その出力側に液晶表示装置13および音声出力装置18を接続している。
画像ROMには、液晶表示装置13に表示される演出図柄30や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、所定の画像データを画像ROMからVRAMに読み出して、液晶表示装置13における表示制御をする。なお、画像CPUは、液晶表示装置13に対して、背景画像表示処理、演出図柄表示処理、キャラクター画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、演出図柄画像、キャラクター画像は、液晶表示装置13の表示画面上において重畳表示される。
すなわち、演出図柄画像やキャラクター画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAMに記憶させる。
また、音声ROMには、音声出力装置18から出力される音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置18における音声出力制御をする。
次に、図6〜図14を参照して、メインROM101bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図6(a)は、特別図柄変動の停止結果を大当たりとするか否かを判定する際に参照される大当たり判定テーブルを示す図である。
具体的には、大当たり判定テーブルは、低確率時乱数判定テーブルと高確率時乱数判定テーブルとから構成され、遊技状態を参照し、低確率時乱数判定テーブルまたは高確率時乱数判定テーブルが選択され、選択されたテーブルと抽出された特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「ハズレ」か、を判定するものである。
例えば、図6(a)に示す低確率時乱数判定テーブルによれば、「7」〜「16」の10個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、高確率時乱数判定テーブルによれば「7」〜「36」の30個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
したがって、特別図柄判定用乱数値の乱数範囲が0〜498であるから、低確率時に大当たりと判定される確率は10/499であり、高確率時に大当たりと判定される確率は10倍となって30/499である。
図6(b)は、普通図柄変動の停止結果を当たりとするか否かを判定する際に参照される当たり判定テーブルを示す図である。
具体的には、当たり判定テーブルは、非時短遊技状態時乱数判定テーブルと時短遊技状態時乱数判定テーブルとから構成され、遊技状態を参照し、非時短遊技状態時乱数判定テーブルまたは時短遊技状態時乱数判定テーブルが選択され、選択されたテーブルと抽出された当たり判定用乱数値に基づいて、「当たり」か「ハズレ」か、を判定するものである。
例えば、図6(b)に示す非時短遊技状態時乱数判定テーブルによれば、「0」という1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。一方、この時短遊技状態時乱数判定テーブルによれば「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
したがって、当たり判定用乱数値の乱数範囲が0〜10であるから、非時短遊技状態時に大当たりと判定される確率は1/11であり、時短遊技状態時に大当たりと判定される確率は10倍となって10/11である。
図7は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図7(a)は、大当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図7(b)は、ハズレ時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルである。また、より詳細には図柄決定テーブルも特別図柄表示装置ごとに構成され、第1特別図柄表示装置用の図柄決定テーブルと第2特別図柄表示装置用の図柄決定テーブルとから構成されている。
図柄決定テーブルによって、抽出された大当たり図柄用乱数値等に基づき、特別図柄の種類(停止図柄データ)が決定される。例えば、大当たり時には大当たり図柄用乱数値を参照し、大当たり図柄用乱数値が「10」であれば、停止図柄データとして「01」(第1特定用特別図柄1)を決定する。また、ハズレ時であった場合には、乱数値を参照せずに、停止図柄データとして「00」(特別図柄0)を決定する。
そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、特別図柄の情報としての演出図柄指定コマンドが生成される。ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEと、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド、始動入賞指定コマンドについても同様である。なお、後述するように、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって、大当たり態様(図9参照)が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり態様を決定するものといえる。
図8は、大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり終了時設定データテーブルである。図8に示す大当たり終了時設定データテーブルによって、リミッタフラグの状態、遊技状態バッファに記憶された大当たり当選時の遊技状態、および大当たり遊技中における特定入賞口への遊技球の入球の有無に基づき、高確率遊技フラグの設定、高確率遊技回数(X)の設定、時短遊技フラグの設定、時短遊技回数(J)の設定が行われる。
なお、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技状態バッファの「00H」は、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていない遊技状態情報を示し、「01H」は、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされている遊技状態情報を示し、「02H」は、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていない遊技状態情報を示し、「03H」は、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされている遊技状態情報を示すものである。
図8に示す大当たり終了時設定データテーブルの特徴としては、リミッタフラグがONの場合は、遊技状態バッファに記憶された遊技状態や特定入賞口60への入球の有無に関わらず、時短遊技フラグをセットするとともに、時短遊技回数(J)を33回にセットし、高確率遊技フラグのセットは行わない。
また、リミッタフラグがOFFの場合は、遊技状態バッファに記憶された大当たり当選時の遊技状態、および大当たり遊技中における特定入賞口60への遊技球の入球の有無に応じて遊技状態が決定される。
具体的には、リミッタフラグがOFFであって、大当たり遊技中に特定入賞口60に遊技球が入球した場合は、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとをセットするとともに、時短遊技回数(J)と高確率遊技回数(X)とを次回の大当たりまで継続するように(例えば10000回)セットする。
また、リミッタフラグがOFFであって、大当たり遊技中に特定入賞口60に遊技球が入球しなかった場合は、遊技状態バッファが「00H」であれば時短遊技フラグおよび高確率遊技フラグはともにセットせず、遊技状態バッファが「01H」「02H」「03H」のいずれかであれば時短遊技フラグをセットするとともに時短遊技回数(J)を33回にセットし、高確率遊技フラグはセットしない。
図9は、大入賞口11の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブルである。図9のテーブルによって、特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大当たり遊技で行われるラウンド遊技の回数や、大入賞口11の開放態様テーブルが決定される。
図9に示す特別電動役物作動態様決定テーブルの特徴としては、第1特別図柄表示装置の場合は、30%の割合で第1開放態様決定テーブルが決定され、70%の割合で第2開放態様決定テーブルが決定されるが、第2特別図柄表示装置の場合は、必ず第2開放態様決定テーブルが決定される(図7参照)。
図10は、図9で決定された大入賞口の開放態様テーブルの詳細を示す開放態様決定テーブルであり、図10(a)は第1開放態様決定テーブル、図10(b)は第2開放態様決定テーブルである。これら各開放態様決定テーブルには、ラウンド遊技回数(R)、1ラウンド中の大入賞口11の開放回数(K)、開放時間、閉鎖時間がそれぞれ対応付けられて記憶されている。
図10(a)に示す第1開放態様決定テーブルが決定されると、1〜2回目の各ラウンド中に大入賞口11が1回開放される。このとき、大入賞口11の最大開放時間は、29.500秒に設定され、閉鎖時間は、2.000秒に設定される。
図10(b)に示す第2開放態様決定テーブルが決定されると、1〜2回目の各ラウンド中に大入賞口11が6回開放される。このとき、1〜4回目の開放時間が0.500秒に設定され、5〜6回目の開放時間が3.500秒に設定されるとともに、1回目の閉鎖時間が4.500秒に設定され、2〜5回目の閉鎖時間が4.000秒に設定され、6回目の閉鎖時間が2.000秒に設定される。
すなわち、図10(b)に示す第2開放態様決定テーブルが決定されると、各ラウンド中の開放時間の合計(9.000秒)は、図10(a)に示す第1開放態様決定テーブルが決定された場合の開放時間(29.500秒)より短いため、遊技球が大入賞口11に入球するのが困難である。
図11は、第1可動装置50の作動態様を決定するための作動態様決定テーブルである。
図11に示す作動態様決定テーブルが決定されると、1〜2回目の各ラウンド中に第1可動装置50が1回作動する。このとき、第1可動装置50は、SPルート51の入口の開放時間(開放状態の時間)が15.75秒に設定され、抽選ルート52の入口の開放時間(閉鎖状態の時間)が15.75秒に設定されている。
すなわち、ラウンド遊技が開始されると、第1可動装置50は、SPルート51の入口を15.75秒間開放した後に、抽選ルート52の入口を15.75秒間開放する。したがって、ラウンド遊技開始後15.75秒以内に第1可動装置50に到達した遊技球はSPルート51に案内され、ラウンド遊技開始後15.75秒経過後に第1可動装置50に到達した遊技球は抽選ルート52に案内される。
これにより、図10(a)に示す第1開放態様決定テーブルに基づき大入賞口11が開放する場合は、第1可動装置50が開放態様であるときに大入賞口11が開放している時間は合計で15.75秒となる。一方、図10(b)に示す第2開放態様決定テーブルに基づき大入賞口11が開放する場合は、第1可動装置50が開放態様であるときに大入賞口11が開放している時間は合計で2.0秒となる。したがって、図10(b)に示す第2開放態様決定テーブルに基づき大入賞口11が開放する場合、遊技球がSPルート51に案内されるのは困難である。
図12および図13は、特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定テーブルを示す図であり、図12は、主として通常遊技状態(低確率遊技状態用)に参照される通常遊技状態(低確率遊技状態用)の変動パターン決定テーブルであり、図13は、主として高確率遊技状態時に参照される高確率遊技状態用の変動パターン決定テーブルである。
具体的には、変動パターン決定テーブルによって、特別図柄表示装置の種別、特別図柄判定用乱数値(大当たりの当選または落選)、大当たり図柄用乱数値(大当たり図柄)、時短遊技状態の有無、特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値に基づき、変動パターンが決定される。変動パターンは、特別図柄の変動開始時に決定され、決定された変動パターンに基づいて変動パターン指定コマンドが生成される。この変動パターン指定コマンドは、出力制御処理において主制御基板101から演出制御基板102へと送信される。なお、大当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりのときにはリーチ判定用乱数値を参照しないように構成されている。
また、変動パターン指定コマンドは、MODEとして「E6H」であるときには、第1始動口9に遊技球が入球して、第1特別図柄表示装置19の特別図柄の変動開始時に決定された変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドであることを示し、MODEとして「E7H」であるときには、第2始動口10に遊技球が入球して、第2特別図柄表示装置20の特別図柄の変動開始時に決定された変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドであることを示す。そして、変動パターン指定コマンドのDATAは、具体的な変動パターン番号を示すものである。すなわち、変動パターン指定コマンドも変動パターンを示す情報ということになる。
また、図12に示す通常遊技状態用(低確率遊技状態用)の変動パターン決定テーブルと、図13に示す高確率遊技状態用の変動パターン決定テーブルとでは、同じ乱数値等を参照したとしても、異なる変動パターンが決定されるように構成されている。したがって、変動パターンの種別によって、高確率遊技状態に決定された変動パターンか、低確率遊技状態に決定された変動パターンかを区別することができる。
なお、本実施形態でいう「リーチ」とは、特別遊技に移行することを報知する演出図柄30の組合せの一部が停止表示された後に、残りの一部の演出図柄30が変動表示を継続するものをいう。例えば、大当たり遊技に移行することを報知する演出図柄30の組合せとして「777」の3桁の演出図柄30の組み合わせが設定されている場合に、2つの演出図柄30が「7」で停止表示され、残りの演出図柄30が変動表示を行っている状態をいう。
図14は、特別図柄の大当たり判定結果が大当たりとなるか否かを事前に判定するための特別図柄事前判定テーブルである。
具体的には、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力したときに、取得した特別図柄判定用乱数値が大当たり判定によって大当たりと判定される乱数値であるか否かを判定する。
図14に示す特別図柄事前判定テーブルの特徴としては、大当たり判定が行われるときの遊技状態が高確率遊技状態であることを仮定して事前判定される。すなわち、特別図柄判定用乱数値を取得したときの遊技状態が低確率遊技状態であったとしても、高確率遊技状態の大当たり判定確率30/499によって事前判定が行われる。例えば、取得した特別図柄判定用乱数値が「36」の場合は、低確率遊技状態における大当たり判定ではハズレであるが、大当たりとなる特別図柄判定用乱数値であると事前判定する。したがって、事前判定結果と大当たり判定結果とは必ずしも一致しない。
なお、本実施形態においては、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力したときにのみ事前判定が行われるが、第1始動口検出スイッチ9aまたは第2始動領域検出スイッチ10aからの検出信号を入力したときにのみ事前判定を行うようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、「低確率遊技状態」「高確率遊技状態」「時短遊技状態」「非時短遊技状態」のいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。ただし、遊技の進行中において、遊技状態が「低確率遊技状態」または「高確率遊技状態」である場合には、必ず「時短遊技状態」または「非時短遊技状態」となっている。つまり、「低確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である場合と、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である場合と、「高確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である場合と、「高確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である場合とが存在することとなる。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口9または第2始動口10に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たりの当選確率が10/499に設定された遊技状態をいう。ここでいう大当たりの当選とは、後述する「長当たり遊技」または「短当たり遊技」を実行する権利を獲得することである。
これに対して「高確率遊技状態」というのは、上記大当たりの当選確率が30/499に設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、「長当たり遊技」または「短当たり遊技」を実行する権利の獲得が容易となる。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート8を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の抽選において、その抽選に要する時間が29秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口10の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。つまり、普通図柄ゲート8を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われるが、その抽選結果は、当該抽選が開始されてから29秒後に確定する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、その後、第2始動口10が約0.2秒間、第2の態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、上記普通図柄の抽選に要する時間が3秒と、「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口10の開放制御時間が3.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が1/11に設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が10/11に設定される。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普通図柄ゲート8を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動口10が第2の態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
なお、普通図柄の抽選において当たりに当選する確率を「非時短遊技状態」および「時短遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
また、本実施形態においては、第2始動口10および第2始動口10を開放させるための普通図柄ゲート8が第2遊技領域6bに設けられている(図1参照)。そのため、「時短遊技状態」においては、遊技者は第2遊技領域6bに遊技球を進入させるべく、いわゆる右打ちすることにより、有利に遊技を進行することが可能となる。したがって、「時短遊技状態」のときは、第2遊技領域6bに遊技球を進入させるため第1遊技領域6aに遊技球が進入することは少なくなるので、第2始動口10への遊技球の入球機会が増大する一方で、第1始動口9への遊技球の入球機会が減少する。
一方で、「非時短遊技状態」においては、普通図柄ゲート8に遊技球が進入しても第2始動口10に遊技球を入球させることは困難である。そのため、遊技者は、第1遊技領域6aに遊技球を進入させる操作を行って第1始動口9を狙った方が、有利に遊技を進行することができる。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図15を用いて、主制御基板101のメイン処理を説明する。
電源基板107により電源が供給されると、メインCPU101aにシステムリセットが発生し、メインCPU101aは、以下のメイン処理を行う。
(ステップS10)
まず、ステップS10において、メインCPU101aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU101aは、電源投入に応じて、メインROMから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAMに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
(ステップS20)
ステップS20において、メインCPU101aは、変動パターン用乱数値、リーチ判定用乱数値の更新を行う演出乱数更新処理を行う。
(ステップS30)
ステップS30において、メインCPU101aは、特別図柄判定用初期値乱数、大当たり図柄用初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図16を用いて、主制御基板101のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板101に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒、以下「4ms」という)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
(ステップS100)
まず、ステップS100において、メインCPU101aは、メインCPU101aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
(ステップS110)
ステップS110において、メインCPU101aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから1を減算する処理を行う。
(ステップS120)
ステップS120において、メインCPU101aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、当たり判定用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数カウンタを1加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
(ステップS130)
ステップS130において、メインCPU101aは、特別図柄判定用初期値乱数カウンタ、大当たり図柄用初期値乱数カウンタを1加算して乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を行う。
(ステップS200)
ステップS200において、メインCPU101aは、入力制御処理を行う。
この処理において、メインCPU101aは、一般入賞口検出スイッチ7a、ゲート検出スイッチ8a、第1始動口検出スイッチ9a、第2始動口検出スイッチ10a、大入賞口検出スイッチ11a、特定入賞口検出スイッチ60aの各スイッチに入力があったか否か判定する入力制御処理を行う。具体的には、図17を用いて後述する。
(ステップS300)
ステップS300において、メインCPU101aは、特別図柄、特別電動役物の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図20〜図28を用いて後述する。
(ステップS400)
ステップS400において、メインCPU101aは、普通図柄、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。詳しくは、図29〜図31を用いて後述する。
(ステップS500)
ステップS500において、メインCPU101aは、払出制御処理を行う。
この処理において、メインCPU101aは、大入賞口11、第1始動口9、第2始動口10、一般入賞口7に遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板103に送信する。
より具体的には、後述する図17において更新されている一般入賞口賞球カウンタ、大入賞口賞球カウンタ、始動口賞球カウンタをチェックし、それぞれの入賞口に対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板103に送信する。その後、送信した払出個数指定コマンドに対応する賞球カウンタから所定のデータを減算して更新する。
(ステップS600)
ステップS600において、メインCPU101aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータ、第1可動装置ソレノイドデータ、第2可動装置ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンド等のデータ作成処理を行う。
(ステップS700)
ステップS700において、メインCPU101aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータ、第1可動装置ソレノイドデータ、第2可動装置ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。また、特別図柄表示装置19、20および普通図柄表示装置21の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインRAM101cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを送信するコマンド送信処理も行う。
(ステップS800)
ステップS800において、メインCPU101aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU101aのレジスタに復帰させる。
図17を用いて、主制御基板101の入力制御処理を説明する。
(ステップS210)
まず、ステップS210において、メインCPU101aは、一般入賞口検出スイッチ7aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口7に入球したか否かを判定する。メインCPU101aは、一般入賞口検出スイッチ7aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
(ステップS220)
ステップS220において、メインCPU101aは、大入賞口検出スイッチ11aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口11に入球したか否かを判定する。メインCPU101aは、大入賞口検出スイッチ11aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口11に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球カウンタ(C)記憶領域のカウンタを加算して更新する。
(ステップS230)
ステップS230において、メインCPU101aは、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口9に入球したか否かを判定して、大当たりの判定を行うための所定のデータをセットする。詳しくは、図18を用いて後述する。
(ステップS240)
ステップS240において、メインCPU101aは、第2始動口検出スイッチ10aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口10に入球したか否かを判定する。メインCPU101aは、第2始動口検出スイッチ10aから検出信号を入力した場合には、上記ステップS230と同様の処理を行う。ただし、この第2始動口検出スイッチ入力処理においては、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に「1」を加算し、抽出した特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値を第2特別図柄記憶領域に記憶する。つまり、第1始動口検出スイッチ入力処理と第2始動口検出スイッチ入力処理とでは、各種のデータを記憶する記憶領域のみ異なり、その他は全て同じ処理を行うこととなる。なお、第2始動口検出スイッチ入力処理においては、後述する第1始動口検出スイッチ入力処理における事前判定処理を行わない。
(ステップS250)
ステップS250において、メインCPU101aは、ゲート検出スイッチ8aが信号を入力したか、すなわち、遊技球が普通図柄ゲート8を通過したか否かを判定する。さらに、メインCPU101aは、ゲート検出スイッチ8aが信号を入力した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算し、予め用意された乱数範囲(例えば、0〜10)から1つの当たり判定用乱数値を抽出し、普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶する。ただし、普通図柄保留数(G)記憶領域に「4」が記憶されている場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算したり、当たり判定用乱数値を抽出し、普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶したりすることは行わない。
(ステップS260)
ステップS260において、メインCPU101aは、特定入賞口検出スイッチ60aが信号を入力したか、すなわち、遊技球が特定入賞口60を通過したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図19を用いて後述する。
図18を用いて、主制御基板101の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。
(ステップS230−1)
まず、ステップS230−1において、メインCPU101aは、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力したか否かを判定する。
第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力した場合にはステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ9aからの検出信号を入力しなかった場合には、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS230−2)
ステップS230−2において、メインCPU101aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
(ステップS230−3)
ステップS230−3において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であった場合には、ステップS230−4に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満でない場合には第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS230−4)
ステップS230−4において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
(ステップS230−5)
ステップS230−5において、メインCPU101aは、特別図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値を記憶する。
(ステップS230−6)
ステップS230−6において、メインCPU101aは、大当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄用乱数値を記憶する。
(ステップS230−7)
ステップS230−7において、メインCPU101aは、変動パターン用乱数値およびリーチ判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した変動パターン用乱数値およびリーチ判定用乱数値を記憶する。
(ステップS230−8)
ステップS230−8において、メインCPU101aは、上記ステップS230−5において新たに記憶した特別図柄判定用乱数値が、後述する大当たり判定処理において大当たりと判定されるか否かを、図14に示す特別図柄事前判定テーブルを参照して事前に判定する処理を行う。そして、当該事前判定結果に基づいて、特別図柄判定用乱数値を記憶している第1特別図柄記憶領域の記憶部に事前判定コマンドをセットする。なお、当該事前判定は、現在の遊技状態が低確率遊技状態であったとしても、高確率遊技状態において大当たりと判定される乱数値であるか否かを判定する。
そして、新たに記憶した特別図柄判定用乱数値が、大当たりと判定される乱数値(7〜36)であると判定された場合は、当該特別図柄判定用乱数値が記憶されている記憶部に、大当たり事前判定コマンドである事前判定コマンド(00H)をセットする。また、新たに記憶した特別図柄判定用乱数値が、大当たりと判定される乱数値(7〜36)以外の乱数値であると判定された場合は、ハズレ事前判定コマンドである事前判定コマンド(01H)を特別図柄判定用乱数値が記憶されている記憶部にセットする。ここで記憶部にセットされた事前判定コマンドは、後述するステップS310−6の処理において、特別図柄判定用乱数値とともにシフト処理される。
なお、当該事前判定処理において、大当たりと判定される特別図柄判定用乱数値であると判定した場合にのみ事前判定コマンドをセットし、ハズレと判定される特別図柄判定用乱数値であると判定した場合には事前判定コマンドをセットしないようにしてもよい。
(ステップS230−9)
次に、メインCPU101aは、第1始動口9に遊技球が入球したことを演出制御基板102に伝達すべく、始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
図19を用いて、主制御基板101の特定入賞口検出スイッチ入力処理を説明する。
(ステップS260−1)
まず、ステップS260−1において、メインCPU101aは、特定入賞口検出スイッチ60aからの検出信号を入力したか否かを判定する。
特定入賞口検出スイッチ60aからの検出信号を入力した場合にはステップS260−2に処理を移し、特定入賞口検出スイッチ60aからの検出信号を入力しなかった場合には、特定入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS260−2)
ステップS260−2において、メインCPU101aは、特定入賞口検出フラグ記憶領域に特定入賞口検出フラグをONする処理を行い、特定入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。この特定入賞口検出フラグは、大当たり遊技が終了したときにOFFされる(図28参照)。
図20を用いて、主制御基板101の特図特電制御処理を説明する。
(ステップS301)
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば特別遊技終了処理(ステップS360)に処理を移す。詳しくは、図21〜図28を用いて後述する。
図21を用いて、主制御基板101の特別図柄記憶判定処理を説明する。
(ステップS310−1)
ステップS310−1において、メインCPU101aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中であれば(特別図柄時間カウンタ≠0)、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でなければ(特別図柄時間カウンタ=0)、ステップ310−2に処理を移す。
(ステップS310−2)
ステップS310−2において、メインCPU101aは、特別図柄の変動中ではない場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であるかを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上でない場合には、ステップS310−7に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が「1」以上であると判定した場合にはステップS310−3に処理を移す。
これにより、第2特別図柄記憶領域よりも第1特別図柄記憶領域が優先して処理されていく。なお、本実施形態においては、第2特別図柄記憶領域よりも第1特別図柄記憶領域が優先して処理されていくが、これに限らず、例えば、いずれかを優先するのではなく、入球順(特別図柄判定用乱数値等の取得順)に処理するようにしてもよい。
(ステップS310−3)
ステップS310−3において、メインCPU101aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。
(ステップS310−4)
ステップS310−4において、メインCPU101aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上であるかを判定する。第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上の場合は、ステップS310−8に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上でない場合には特別図柄記憶判定処理を終了する。
(ステップS310−5)
ステップS310−5において、メインCPU101aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶し、ステップS310−9に処理を移す。
(ステップS310−6)
ステップS310−6において、メインCPU101aは、上記ステップS310−3およびステップS310−9に処理310−7において減算された特別図柄保留数(U)記憶領域に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶された所定の乱数値(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン用乱数値)、大当たり事前判定コマンド、および始動入賞指定コマンドのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された所定の乱数値、大当たり事前判定コマンドおよび始動入賞指定コマンドを1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値、大当たり事前判定コマンドおよび始動入賞指定コマンドは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値、大当たり事前判定コマンドおよび始動入賞指定コマンドは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた所定の乱数値、大当たり事前判定コマンドおよび始動入賞指定コマンドが消去される。また、シフト後には、始動入賞指定コマンドのMODEを、シフト後の記憶領域に対応するように加工処理する。
例えば、第1特別図柄保留記憶領域の第2記憶部にある始動入賞指定コマンド、所定の乱数値、および大当たり事前判定コマンドを第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部にシフトさせた後、始動入賞指定コマンドのMODE「A2H」を「A1H」に加工処理する。同様に、第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にある始動入賞指定コマンド、大当たり事前判定コマンド、および所定の乱数値を第2記憶部にシフトさせた後、始動入賞指定コマンドのMODE「A3H」を「A2H」に加工処理し、第1特別図柄保留記憶領域の第4記憶部にある大当たり事前判定コマンド、始動入賞指定コマンド、所定の乱数値を第3記憶部にシフトさせた後、始動入賞指定コマンドのMODE「A4H」を「A3H」に加工処理する。同様に、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部〜第3記憶部へとシフトされると、「B2H」を「B1H」に、「B3H」を「B2H」に、「B4H」を「B3H」に加工処理する。ここで、第4記憶部のデータをシフトさせた後には、新たな第4記憶領域にはブランクデータがセットされ、第4記憶領域のデータがクリアされる。
(ステップS311)
ステップS311において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。詳しくは、図22を用いて、後述する。
(ステップS312)
ステップS312においては、メインCPU101aは、変動パターン選択処理を行う。
変動パターン選択処理は、まずメインRAM101cの遊技状態記憶領域を参照して、現在の遊技状態に基づく変動パターン決定テーブルを決定する。具体的には、高確率遊技状態である場合には図13に示す高確率遊技状態用の変動パターン決定テーブルを決定し、低確率遊技状態である場合には、図12に示す通常遊技状態(低確率遊技状態用)の変動パターン決定テーブルを決定する。その後、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値を参照し、決定した変動パターン決定テーブルに基づいて、変動パターンを決定する。
(ステップS313)
ステップS313において、メインCPU101aは、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS314)
ステップS314において、メインCPU101aは、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS315)
ステップS315において、メインCPU101aは、特別図柄表示装置19,20において特別図柄の変動表示を開始する。つまり、特別図柄の変動表示データを処理領域にセットする。これにより、処理領域に書き込まれた情報が、第1保留(U1)に係る場合には特別図柄表示装置19を点滅させ、第2保留(U2)に係る場合には特別図柄表示装置20を点滅させることとなる。
(ステップS316)
ステップS316において、メインCPU101aは、上記のようにして特別図柄の変動表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に減算処理されていく。
(ステップS317)
ステップS317において、メインCPU101aは、特図特電処理データ=1をセットし、図23に示す特別図柄変動処理に処理を移して、特別図柄記憶判定処理を終了する。
図22を用いて、大当たり判定処理を説明する。
(ステップS311−1)
まず、ステップS311−1において、メインCPU101aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがONされているか否かを判定する。高確率遊技フラグがONされている場合というのは、現在の遊技状態が高確率遊技状態である場合である。高確率遊技フラグがONされている場合には、ステップS311−2に処理を移し、高確率遊技フラグがONされていない場合には、ステップS311−3に処理を移す。
(ステップS311−2)
ステップS311−2において、メインCPU101aは、現在の遊技状態が高確率遊技状態であると判定した場合には、「高確率時乱数判定テーブル」を選択する。
(ステップS311−3)
ステップS311−3において、メインCPU101aは、現在の遊技状態が高確率遊技状態ではない(低確率遊技状態)と判定した場合には、「低確率時乱数判定テーブル」を選択する。
(ステップS311−4)
ステップS311−4において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた特別図柄判定用乱数値を、上記ステップS311−2またはステップS311−3で選択された「高確率時乱数判定テーブル」または「低確率時乱数判定テーブル」に基づいて判定する。
より具体的には、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、図6(a)の第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照し、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図6(b)の第2特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照して、特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「ハズレ」かが判定される。
(ステップS311−5)
ステップS311−5において、メインCPU101aは、上記ステップS311−4における大当たり判定の結果、大当たりと判定されたか否かを判定する。大当たりと判定された場合にはステップS311−6に処理を移し、大当たりと判定されなかった場合にはステップS311−9に処理を移す。
(ステップS311−6)
ステップS311−6において、メインCPU101aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類(停止図柄データ)を決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする大当たり図柄決定処理を行う。
具体的には、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、第1特別図柄表示装置用の図柄決定テーブル(図7(a)参照)を参照し、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、第2特別図柄表示装置用の図柄決定テーブル(図7(a)参照)を参照して、大当たり図柄用乱数値に基づいて、停止する特別図柄の種類を示す停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
(ステップS311−7)
ステップS311−7において、メインCPU101aは、演出制御基板102に特別図柄に対応するデータを送信するため、大当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS311−8)
ステップS311−8において、メインCPU101aは、遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にセットされた情報から大当たり当選時の遊技状態を判定し、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技状態情報を遊技状態バッファにセットする。具体的には、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていなければ00Hをセットし、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされていれば01Hをセットし、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていなければ02Hをセットし、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされていれば03Hをセットする。
このように遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)とは別に、遊技状態バッファに大当たり当選時の遊技状態をセットすることとしたのは、大当たり遊技中には遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にある高確率遊技フラグや時短遊技フラグがリセットされてしまうため、大当たり終了後に大当たりの当選時の遊技状態に基づいて、新たに大当たり終了時の遊技状態を決定する場合には、遊技状態記憶領域を参照することができないからである。このように、遊技状態記憶領域とは別に、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技情報を記憶するための遊技状態バッファを設けることにより、大当たり終了後に遊技状態バッファにある遊技情報を参照することで、大当たり当選時の遊技状態に基づいて新たに大当たり終了後の遊技状態(時短遊技状態や時短回数など)を設定できる。
(ステップS311−9)
ステップS311−9において、メインCPU101aは、図7(b)の図柄決定テーブルを参照してハズレ用の特別図柄を決定し、決定したハズレ用の停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
(ステップS311−10)
ステップS311−10において、メインCPU101aは、演出制御基板102に特別図柄に対応するデータを送信するため、ハズレ用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成し、演出用伝送データ格納領域にセットして、大当たり判定処理を終了する。
図23を用いて、特別図柄変動処理を説明する。
(ステップS320−1)
ステップS320−1において、メインCPU101aは、ステップS316においてセットされた変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、変動時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
(ステップS320−2)
上記ステップS320−1においてセットされた時間を経過したと判定した場合には、メインCPU101aは、当該特別図柄変動処理以前のルーチン処理(大当たり判定処理)において、上記ステップS311−6、S311−10、S311−12でセットされた特別図柄を特別図柄表示装置19、20に停止表示する。これにより、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
(ステップS320−3)
ステップS320−3において、メインCPU101aは、図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS320−4)
ステップS320−4において、メインCPU101aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(1秒=1500カウンタ)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に−1減算処理されていく。
(ステップS320−5)
ステップS320−5において、メインCPU101aは、特図特電処理データに2をセットし、図24に示す特別図柄停止処理に処理を移して、特別図柄変動処理を終了する。
図24を用いて、特別図柄停止処理を説明する。
(ステップS330−1)
ステップS330−1において、メインCPU101aは、ステップS320−4においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、図柄停止時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄停止処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
(ステップS330−2)
ステップS330−2において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判定する。時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合というのは、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合である。時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合には、ステップS330−3に処理を移し、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがOFFされている場合には、ステップS330−5に処理を移す。
(ステップS330−3)
ステップS330−3において、メインCPU101aは、時短遊技終了判定処理を行う。具体的には、時短遊技回数(J)記憶領域に記憶されている(J)から「1」を減算するととともに新たな残り変動回数(J)として記憶し、その記憶された時短遊技回数(J)が「0」であるか否かを判定し、時短遊技回数(J)=0であれば、時短遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをクリア(OFF)する。一方、時短遊技回数(J)=0でなければ、時短遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグはONのままで、ステップS330−4に処理を移す。
(ステップS330−4)
ステップS330−4において、メインCPU101aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS330−5)
ステップS330−5において、メインCPU101aは、大当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが大当たり図柄(停止図柄データ=01〜03)のものであるか否かを判定する。ここで、大当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−6に処理を移し、大当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−10に処理を移す。
(ステップS330−6)
上記ステップS330−6において、大当たり図柄であると判定した場合には、メインCPU101aは、特図特電処理データに3をセットし、図25に示す大当たり遊技処理に処理を移す。
(ステップS330−7)
ステップS330−7において、メインCPU101aは、遊技状態や時短回数をリセットする。具体的には、高確率遊技フラグ記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、時短遊技回数(J)記憶領域にあるデータをクリアする。
(ステップS330−8)
ステップS330−8において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じたオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS330−9)
ステップS330−9において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じたオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。本処理を終了したら、特別図柄停止処理を終了する。
(ステップS330−10)
上記ステップS330−10において、大当たり図柄ではないと判定した場合には、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、図21に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
図25を用いて、大当たり遊技処理を説明する。
(ステップS340−1)
まず、ステップS340−1において、メインCPU101aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。例えば、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」が記憶されていれば、現在オープニング中であるので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域を参照し、現在オープニング中であるか判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS340−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、S340−8に処理を移す。
(ステップS340−2)
ステップS340−2において、メインCPU101aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、上記ステップS330−16でセットされた特別遊技タイマカウンタが「0」になったか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0であれば、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、オープニング時間を経過していない場合には、当該大当たり遊技処理を終了し、オープニング時間を経過している場合にはステップS340−3に処理を移す。
(ステップS340−3)
ステップS340−3において、メインCPU101aは、大当たり開始設定処理を行う。大当たり開始設定処理は、まず停止図柄データに応じて、大当たりの種別に応じた開放態様決定テーブルを決定する。
次に、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。なお、ステップS340−3においては、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には何も記憶されていない。つまり、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」を記憶することとなる。
(ステップS340−4)
ステップS340−4において、メインCPU101aは、第1可動装置作動処理を行う。この第1可動装置作動処理は、第1可動装置作動ソレノイド50cの通電開始データをセットする。すなわち、本実施の形態において、第1可動装置50は、大当たり遊技の開始とともに作動を開始する。
(ステップS340−5)
ステップS340−5において、メインCPU110aは、第2可動装置作動処理を行う。この第2可動装置作動処理は、第2可動装置作動ソレノイド54cの通電開始データをセットする。すなわち、本実施の形態において、第2可動装置54は、大当たり遊技の開始とともに作動を開始する。
(ステップS340−6)
ステップS340−6において、メインCPU101aは、大入賞口開放処理を行う。この 大入賞口開放処理は、大入賞口開閉ソレノイドの通電開始データをセットするとともに、上記ステップS340−3でセットされたテーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、大入賞口の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS340−7)
ステップS340−7において、メインCPU101aは、演出制御基板102にラウンド遊技回数の情報と、大当たり演出パターンを決定するための情報を送信するため、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグ、特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されているフラグ、特別図柄記憶領域に記憶されている事前判定コマンド、およびラウンド遊技回数(R)を参照して、大入賞口開放指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。詳しくは、図26を用いて後述する。
(ステップS340−8)
ステップS340−8において、メインCPU101aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS340−20に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS340−9に処理が移される。
(ステップS340−9)
ステップS340−9において、メインCPU101aは、大入賞口11の閉鎖中であるか否かを判定する。大入賞口11の閉鎖中と判定された場合には、ステップS340−10に処理を移し、大入賞口11の閉鎖中でないと判定された場合には、ステップS340−11に処理を移す。
(ステップS340−10)
ステップS340−10において、メインCPU101aは、後述するステップS340−12において設定された閉鎖時間が経過したか判定する。なお、閉鎖時間も、オープニング時間と同様に特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、閉鎖時間を経過していない場合には、当該大当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過している場合にはステップS340−6に処理を移す。
(ステップS340−11)
ステップS340−8において、メインCPU101aは、大入賞口11の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。
この「開放終了条件」は、大入賞口入球カウンタ(C)の値が最大個数(例えば9個)に達したこと、または最大開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が該当する。そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS340−12に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には当該大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−12)
ステップS340−12において、メインCPU101aは、大入賞口閉鎖処理を行う。
大入賞口閉鎖処理は、大入賞口11を閉鎖するために、大入賞口開閉ソレノイド11cの通電停止データをセットするとともに、上記ステップ340−3において決定された開放態様決定テーブル(図10参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、大入賞口11の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、大入賞口11が閉鎖することになる。
(ステップS340−13)
ステップS340−13において、メインCPU101aは、1回のラウンドが終了したか否かを判定する。具体的には、1回のラウンドは、開放回数(K)が最大開放回数となること、または大入賞口入球カウンタ(C)の値が最大個数(例えば9個)に達したことを条件に終了するので、かかる条件が成立したか否かを判定する。
そして、1回のラウンドが終了したと判定した場合にはステップS340−114に処理を移し、1回のラウンドが終了していないと判定した場合には当該大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−14)
ステップS340−14において、メインCPU101aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットするとともに、大入賞口入球数(C)記憶領域に0をセットする。すなわち、開放回数(K)記憶領域および大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。
(ステップS340−15)
ステップS340−15において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が最大であるか否かを判定する。ラウンド遊技回数(R)が最大である場合には、ステップS340−17に処理を移し、ラウンド遊技回数(R)が最大でない場合には、ステップS340−16に処理を移す。
(ステップS340−16)
ステップS340−16において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。
(ステップS340−17)
一方、上記ステップS340−15において、ラウンド遊技回数(R)が最大であると判定した場合には、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)をリセットする。
(ステップS340−18)
次に、メインCPU101aは、停止図柄データに応じたエンディングコマンドを演出制御基板102に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS340−19)
ステップS340−19において、メインCPU101aは、停止図柄データに応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS340−20)
ステップS340−20において、メインCPU101aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定し、エンディング時間を経過したと判定した場合にはステップS340−21に処理を移し、エンディング時間を経過していないと判定した場合には、そのまま当該大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−21)
次に、メインCPU101aは、特図特電処理データに5をセットし、図27に示す特別遊技終了処理に処理を移す。
図26を用いて、大入賞口開放指定コマンドセット処理を説明する。
(ステップS340−7−1)
ステップS340−7−1において、メインCPU101aは、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグがONされているか否かを判定する。本ステップにおいてセット遊技フラグがONされている場合とは、セット遊技中に大当たり遊技が実行されている場合である。また、セット遊技フラグがOFFされている場合とは、セット遊技中ではない場合である。そして、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグがONされている場合はステップS340−7−2に処理を移し、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグがOFFされている場合はステップS340−7−3に処理を移す。
(ステップS340−7−2)
ステップS340−7−2において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)に応じて、セット遊技中に行われている大当たり遊技であることを示すセット遊技中演出用大入賞口開放指定コマンドを、演出用伝送データ格納領域にセットする。例えば、2回目のラウンド遊技の開始時の場合は、大入賞口開放指定コマンド「21H」を演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS340−7−3)
ステップS340−7−3において、メインCPU101aは、特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されているフラグがONされているか否かを判定する。特定入賞口検出フラグがONされている場合とは、大当たり遊技が開始されてから当該ラウンド遊技が行われるまでに、特定入賞口60に遊技球が入球していた場合である。そして、特定入賞口検出フラグがONされている場合はステップS340−7−4に処理を移し、特定入賞口検出フラグがOFFされている場合はステップS340−7−6に処理を移す。
(ステップS340−7−4)
ステップS340−7−4において、メインCPU101aは、特別図柄判定用乱数値が記憶されている全ての第1特別図柄記憶領域の記憶部を検索し、大当たり事前判定コマンドである事前判定コマンド「00H」がセットされた記憶部があるか否かを判定する。
事前判定コマンド「00H」がセットされた記憶部がある場合とは、大当たりと判定されると事前判定された第1特別図柄保留がある場合である(上記ステップS230−8参照)。すなわち、大当たり事前判定コマンドがセットされている場合とは、大当たり遊技終了後に、保留している第1特別図柄に基づいて大当たりと判定される可能性がある場合である。換言すれば、大当たり事前判定コマンドがセットされていなければ、現在保留されている第1特別図柄に基づいて大当たりと判定されることはない。
なお、大当たり遊技中は、大入賞口11に遊技球を入球させるために、第2遊技領域6bに遊技球を進入させることになる。そのため、大当たり遊技中に、第1遊技領域6aに進入した遊技球が入球可能な第1始動口9に遊技球が入球する可能性は低い。したがって、大入賞口開放指定コマンドセット処理を行ってから大当たり遊技が終了するまでに、大当たり事前判定コマンドが新たにセットされる可能性は低くなる。
そして、特別図柄記憶領域に大当たり事前判定コマンドである事前判定コマンド「00H」がセットされている場合にはステップS340−7−6に処理を移し、事前判定コマンド「00H」がセットされていない場合(ハズレ事前判定コマンドのみがセットされている場合)にはステップS340−7−5に処理を移す。
(ステップS340−7−5)
ステップS340−7−5において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)に応じて、大当たり遊技終了後にセット遊技が開始されることを示すセット遊技予告演出用大入賞口開放指定コマンドを、演出用伝送データ格納領域にセットする。例えば、2回目のラウンド遊技の開始時の場合は、大入賞口開放指定コマンド「22H」を演出用伝送データ格納領域にセットする。
すなわち、セット遊技中ではないときに大当たり遊技が実行され、かつ、当該大当たり遊技中に遊技球が特定入賞口60に入球した場合(いわゆる初当たりした場合)であって、大当たりと事前判定された特別図柄が留保されていない場合は、セット遊技予告演出用大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板102に送信される。
なお、大当たり遊技中は、大入賞口11に遊技球を入球させるために、第2遊技領域6bに遊技球を進入させることになる。そのため、大当たり遊技中に、第1遊技領域6aに進入した遊技球が入球可能な第1始動口9に遊技球が入球する可能性は極めて低い。したがって、セット遊技予告演出用大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板102に送信されてから大当たり遊技が終了するまでに、大当たり事前判定コマンドが新たにセットされる可能性は低い。
(ステップS340−7−6)
ステップS340−7−6において、メインCPU101aは、ラウンド遊技回数(R)に応じて、大当たり遊技中であることを示す通常大当たり演出用大入賞口開放指定コマンドを、演出用伝送データ格納領域にセットする。例えば、2回目のラウンド遊技の開始時の場合は、大入賞口開放指定コマンド「23H」を演出用伝送データ格納領域にセットする。
すなわち、大当たり遊技中に特定入賞口60に遊技球がいまだ入球していない場合と、いわゆる初当たりであって大当たりと事前判定された第1特別図柄が留保されている場合は、通常大当たり演出用大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板102に送信される。
なお、本実施形態においてはセット遊技中においては、セット遊技中であることを示す大入賞口開放指定コマンドがセットされるが、これに限らず、セット遊技中であるか否かに関わらず、セット遊技予告演出用大入賞口開放指定コマンドまたは通常大当たり演出用大入賞口開放指定コマンドをセットするようにしてもよい。この場合は、図26に示す大入賞口開放指定コマンドセット処理が開始されると、まずステップS340−7−3の処理が実行され、ステップS340−7−1およびステップS340−7−2の処理を行わない。
図27を用いて、特別遊技終了処理を説明する。
(ステップS360−1)
ステップS360−1において、メインCPU101aは、停止図柄データ記憶領域にセットされた停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報をロードする。
(ステップS360−2)
ステップS360−2において、メインCPU101aは、図8に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているリミッタフラグ、遊技状態バッファに記憶された大当たり当選時の遊技状態、および特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されている特定入賞口検出フラグに基づいて、大当たり終了時に高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットさせるか否かの処理を行う。
例えば、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグがOFFであり、特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されているフラグがONである場合は、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットする(ONにする)。
(ステップS360−3)
ステップS360−3において、メインCPU101aは、図8に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているリミッタフラグ、遊技状態バッファに記憶された大当たり当選時の遊技状態、および特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されている特定入賞口検出フラグに基づいて、高確率遊技回数(X)記憶領域に所定の回数をセットさせる。
(ステップS360−4)
ステップS360−4において、メインCPU101aは、図8に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているリミッタフラグ、遊技状態バッファに記憶された大当たり当選時の遊技状態、および特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されている特定入賞口検出フラグに基づいて、時短遊技フラグ記憶領域にフラグをセットさせるか否かの処理を行う。
例えば、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグがOFFであり、特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されているフラグがONである場合は、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットする(ONにする)。
(ステップS360−5)
ステップS360−5において、メインCPU101aは、図8に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているリミッタフラグ、遊技状態バッファに記憶された大当たり当選時の遊技状態、および特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されている特定入賞口検出フラグに基づいて、時短遊技回数(J)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグがONである場合は、時短遊技回数(J)記憶領域に33回をセットする。
(ステップS360−6)
ステップS360−6において、メインCPU101aは、セット遊技設定処理を行う。この処理では、メインCPU101aは、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグ、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグ、特定入賞口検出フラグ記憶されているフラグ等の設定を行う。詳しくは図28を用いて後述する。
(ステップS360−7)
ステップS360−7において、メインCPU101aは、遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS360−8)
ステップS360−8において、メインCPU101aは、特図特電処理データに0をセットし、図21に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
図28を用いて、セット遊技設定処理を説明する。
(ステップS360−6−1)
ステップS360−6−1において、メインCPU101aは、高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判定する。高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合はステップS360−6−2に処理を移し、高確率遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていない場合はステップS360−6−14に処理を移す。
(ステップS360−6−2)
ステップS360−6−2において、メインCPU101aは、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグがONされているか否かを判定する。本ステップにおいてリミッタフラグがONされている状態とは、所定のセット回数の大当たり遊技が実行されてセット遊技が終了した後に大当たり遊技が行われた状態である。そして、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグがONされている場合はステップS360−6−3に処理を移し、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグがONされていない場合はステップS360−6−4に処理を移す。
(ステップS360−6−3)
ステップS360−6−4において、メインCPU101aは、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする処理を行う。
(ステップS360−6−4)
ステップS360−6−4において、メインCPU101aは、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグがOFFされているか否かを判定する。本ステップにおいてセット遊技フラグがOFFされている場合とは、セット遊技中ではないときに大当たり遊技が実行された場合である。そして、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグがOFFされている場合はステップS360−6−5に処理を移し、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグがONされている場合はステップS360−6−7に処理を移す。
(ステップS360−6−5)
ステップS360−6−5において、メインCPU101aは、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをONする処理を行う。これにより、セット遊技が開始される。
ここで、セット遊技とは、所定回数の大当たり遊技が行われるまで、当該大当たり遊技中に遊技球が特定入賞口60に入球する限りにおいて、高確率遊技状態かつ時短遊技状態が継続する遊技である。本実施形態においては、セット遊技中ではないときに大当たり遊技が実行され、かつ、当該大当たり遊技中に遊技球が特定入賞口60に入球した場合(初当たりした場合)、20回の大当たり遊技を上限とするセット遊技が行われる。なお、セット遊技中に行われた大当たり遊技中に遊技球が特定入賞口60に入球しなかった場合は、大当たり遊技が20回行われなくとも、当該大当たり遊技の終了とともにセット遊技が終了する(下記ステップS360−6−14参照)。
(ステップS360−6−6)
ステップS360−6−6において、メインCPU101aは、セット遊技回数(Sx)として、所定回数(20回)をセットし、ステップS360−6−12に処理を移す。
(ステップS360−6−7)
ステップS360−6−7において、メインCPU101aは、セット遊技回数(S)記憶領域に記憶されている値から「1」減算して記憶する処理を行う。
(ステップS360−6−8)
ステップS360−6−8において、メインCPU101aは、セット遊技回数(S)記憶領域に記憶されている値が「0」に到達したか否かを判定する。セット遊技回数(S)が「0」に到達した場合とは、セット遊技が開始されてから大当たり遊技が所定回数(20回)行われた場合である。そして、セット遊技回数(S)記憶領域に記憶されている値が「0」の場合はステップS360−6−9に処理を移し、セット遊技回数(S)記憶領域に記憶されている値が「0」ではない場合はステップS360−6−12に処理を移す。
(ステップS360−6−9)
ステップS360−6−9において、メインCPU101aは、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする処理を行う。これにより、セット遊技が終了する。
(ステップS360−6−10)
ステップS360−6−10において、メインCPU101aは、リミッタフラグ記憶領域に記憶されているフラグをONする処理を行う。これにより、次回の大当たり遊技終了後は低確率遊技状態かつ時短遊技状態に制御される(図8参照)。本処理が終了するとステップS360−6−12に処理を移す
(ステップS360−6−11)
高確率遊技フラグ記憶に記憶されているフラグがONされていない場合、ステップS360−6−11において、メインCPU101aは、セット遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする処理を行う。
(ステップS360−6−12)
ステップS360−6−12において、メインCPU101aは、特定入賞口検出フラグ記憶領域に記憶されているフラグをOFFする処理する処理を行い、セット遊技設定処理を終了する。
図29を用いて、普図普電制御処理を説明する。
(ステップS401)(ステップS402)
まず、ステップS401において普図普電処理データの値をロードし、ステップS402においてロードした普図普電処理データから分岐アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データタ=1であれば普通電動役物制御処理(ステップS420)に処理を移す。詳しくは、図30、図31を用いて後述する。
図30を用いて、普通図柄変動処理を説明する。
(ステップS410−1)
ステップS410−1において、メインCPU101aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中であればステップS410−13に処理を移し、普通図柄の変動表示中でなければステップS410−2に処理を移す。
(ステップS410−2)
ステップS410−2において、メインCPU101aは、普通図柄の変動表示中でない場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶された普通図柄の保留数(G)が1以上であるかを判定する。保留数(G)が「0」の場合には普通図柄の変動表示は行われないため、普通図柄変動処理を終了する。
(ステップS410−3)
ステップS410−3において、メインCPU101aは、ステップS410−2において、普通図柄の保留数(G)が「1」以上であると判定した場合には、特別図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値(G)から「1」を減算した新たな保留数(G)を記憶する。
(ステップS410−4)
ステップS410−4において、メインCPU101aは、普通図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、1つ前の記憶部に記憶されているデータは、所定の処理領域に書き込まれるとともに、普通図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。
(ステップS410−5)
ステップS410−5において、メインCPU101aは、普通図柄保留記憶領域に記憶された当たり乱数値の判定を行う。なお、複数の当たり乱数が記憶されている場合には、当該当たり乱数が記憶された順に読み出されるようにしている。
具体的には、図6(b)に示す当たり判定テーブルを参照し、抽出した当たり判定用乱数値を上記のテーブルに照らし合わせて当たりか否かの判定を行う。例えば、上記テーブルによれば、非時短遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」の1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、その他の乱数はハズレと判定される。
(ステップS410−6)(ステップS410−7)(ステップS410−8)
ステップS410−6において、メインCPU101aは、上記ステップS410−5における当たり乱数の判定の結果を参照して、当たりと判定された場合には、ステップS410−7において当たり図柄がセットされ、ハズレと判定された場合にはステップS410−8においてハズレ図柄がセットされる。
ここでいう当たり図柄とは、上記普通図柄表示装置21において最終的にLEDが点灯する図柄のことであり、ハズレ図柄とは最終的にLEDが点灯せずに消灯する図柄のことである。また、当たり図柄のセットとは、普通図柄表示装置21においてLEDを点灯させるコマンドを所定の記憶領域に記憶させることであり、ハズレ図柄のセットとは、普通図柄表示装置21においてLEDを消灯させるコマンドを所定の記憶領域に記憶させることである。
(ステップS410−9)
ステップS410−9において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判定する。時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合というのは、遊技状態が時短遊技状態にあるときであり、上記フラグがONされていない場合というのは、遊技状態が非時短遊技状態にあるときである。
(ステップS410−10)(ステップS410−11)
そして、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていると判定した場合には、ステップS410−10において普通図柄時間カウンタに3秒に対応するカウンタをセットし、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていないと判定した場合には、ステップS410−11において普通図柄時間カウンタに29秒に対応するカウンタをセットする。このステップS410−10またはステップS410−11の処理によって、普通図柄の変動表示の時間が決定されることとなる。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
(ステップS410−12)
ステップS410−12において、メインCPU101aは、普通図柄表示装置21において普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄の変動表示というのは、普通図柄表示装置21においてLEDを所定の間隔で点滅させ、あたかも現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与えるものである。この普通図柄の変動表示は、上記ステップS410−10またはステップS410−11において設定された時間だけ継続して行われることとなる。本処理を終了すると、普通図柄変動処理が終了する。
(ステップS410−13)
ステップS410−13において、メインCPU101aは、上記ステップS410−1において普通図柄の変動表示中であると判定した場合、設定された変動時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普通図柄時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普通図柄時間カウンタが0となっているか判定する。その結果、設定された変動時間を経過していないと判定した場合には、そのまま変動表示を継続して行う必要があるため、普通図柄変動処理を終了して次のサブルーチンを実行する。
(ステップS410−14)
ステップS410−14において、メインCPU101aは、設定された変動時間を経過したと判定した場合には、普通図柄表示装置21における普通図柄の変動を停止する。このとき、普通図柄表示装置21には、それ以前のルーチン処理によって設定された普通図柄(当たり図柄またはハズレ図柄)が停止表示する。これにより、普通図柄の抽選の結果が遊技者に報知されることとなる。
(ステップS410−15)(ステップS410−16)
ステップS410−15において、メインCPU101aは、設定されていた普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定し、設定されていた普通図柄が当たり図柄であった場合には、ステップS410−16において普図普電処理データ=1をセットし、普通電動役物制御処理に処理を移し、設定されていた普通図柄がハズレ図柄であった場合には、そのまま普通図柄変動処理を終了する。
図31を用いて、普通電動役物制御処理を説明する。
(ステップS420−1)
ステップS420−1において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされているか否かを判定する。
(ステップS420−2)
ステップS420−2において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされていると判定した場合、すなわち、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、普電開放時間カウンタに3.5秒に対応するカウンタをセットする。
(ステップS420−3)
ステップS420−3において、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされていないと判定した場合には、普電開放時間カウンタに0.2秒に対応するカウンタをセットする。
(ステップS420−4)
ステップS420−4において、メインCPU101aは、始動口開閉ソレノイド10cに通電を開始する。これにより、第2始動口10が開放して第2の態様に制御されることとなる。
(ステップS420−5)
ステップS420−5において、メインCPU101aは、設定された普電開放時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普電開放時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普電開放時間カウンタ=0となったか否かを判定する。
(ステップS420−6)
ステップS420−6において、メインCPU101aは、設定された普電開放時間を経過したと判定されている場合には、始動口開閉ソレノイド10cの通電を停止する。これにより、第2始動口10は第1の態様に復帰し、再び遊技球の入球が不可能または困難となり、実行されていた補助遊技が終了することとなる。
(ステップS420−7)
ステップS420−7において、メインCPU101aは、普図普電処理データ=0をセットして図30の普通図柄変動処理に処理を移し、普通電動役物制御処理は終了する。
次に、演出制御基板102におけるサブCPU102aにより実行される処理について説明する。
(演出制御基板のメイン処理)
図32を用いて、演出制御基板102のメイン処理を説明する。
(ステップS1000)
ステップS1000において、サブCPU102aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、電源投入に応じて、サブROM102bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM102cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1100に処理を移す。
(ステップS1100)
ステップS1100において、サブCPU102aは、演出用乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、サブRAM102cに記憶される乱数値(演出用乱数値、演出図柄決定用乱数値等)を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御基板のタイマ割込処理)
図33を用いて、演出制御基板102のタイマ割込処理を説明する。
図示はしないが、演出制御基板102に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
(ステップS1400)
まず、ステップS1400において、サブCPU102aは、サブCPU102aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
(ステップS1500)
ステップS1500において、サブCPU102aは、演出制御基板102で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。
(ステップS1600)
ステップS1600において、サブCPU102aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU102aは、サブRAM102cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図34および図35を用いて後述する。なお、演出制御基板102は、主制御基板101から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板102のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、本ステップS1600において受信したコマンドの解析処理が行われる。
(ステップS1700)
ステップS1700において、サブCPU102aは、演出ボタン検出スイッチ17aの信号のチェックを行い、演出ボタン17に関する演出入力制御処理を行う。
(ステップS1800)
ステップS1800において、サブCPU102aは、サブRAM102cの送信バッファにセットされている各種データを画像制御基板105やランプ制御基板104へ送信する。
(ステップS1900)
ステップS1900において、サブCPU102aは、ステップS1400で退避した情報をサブCPU102aのレジスタに復帰させる。
(演出制御基板のコマンド解析処理)
図34および図35を用いて、演出制御基板102のコマンド解析処理を説明する。なお、図35のコマンド解析処理2は、図34のコマンド解析処理1に引き続いて行われるものである。
(ステップS1601)
ステップS1601において、サブCPU102aは、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファにコマンドがなければコマンド解析処理を終了し、受信バッファにコマンドがあればステップS1610に処理を移す。
(ステップS1610)
ステップS1610において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、デモ指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドであれば、ステップS1611に処理を移し、デモ指定コマンドでなければステップS1620に処理を移す。
(ステップS1611)
ステップS1611において、サブCPU102aは、デモ演出パターンを決定するデモ演出パターン決定処理を行う。
具体的には、デモ演出パターンを決定し、決定したデモ演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定したデモ演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定したデモ演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。
(ステップS1620)
ステップS1620において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、始動入賞指定コマンドであるか否かを確認する。なお、始動入賞指定コマンドは、主制御基板101のステップS230−8においてセットされる。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであれば、ステップS1621に処理を移し、始動入賞指定コマンドでなければステップS1630に処理を移す。
(ステップS1621)
ステップS1621において、サブCPU102aは、始動入賞指定コマンドを解析し、保留表示を所定の態様で行うべく保留表示コマンドを画像制御基板105とランプ制御基板104に送信する保留表示態様決定処理を行う。これにより、液晶表示装置13には、第1保留(U1)および第2保留(U2)の現在の留保個数が表示されることとなる。
(ステップS1630)
ステップS1630において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。なお、変動パターン指定コマンドは、主制御基板101のステップS313においてセットされる。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1631に処理を移し、変動パターン指定コマンドでなければステップS1640に処理を移す。
(ステップS1631)
ステップS1631において、サブCPU102aは、受信した変動パターン指定コマンドに基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う。
(ステップS1632)
ステップS1632において、サブCPU102aは、第1保留記憶領域および第2保留記憶領域に記憶されている保留表示データと始動入賞指定コマンドに対応するデータとをシフトさせ、シフトした後の保留表示データの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信する保留表示態様更新処理を行う。
(ステップS1640)
ステップS1640において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1641に処理を移し、演出図柄指定コマンドでなければステップS1650に処理を移す。
(ステップS1641)
ステップS1641において、サブCPU102aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、液晶表示装置13に停止表示させる演出図柄30を決定する演出図柄決定処理を行う。
具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別に応じて演出図柄30の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットする。
(ステップS1650)
ステップS1650において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば、ステップS1651に処理を移し、図柄確定コマンドでなければステップS1660に処理を移す。
(ステップS1651)
ステップS1651において、サブCPU102aは、演出図柄30を停止表示させるために、上記ステップS1641で決定された演出図柄データに基づくデータと、演出図柄を停止表示させるための停止指示データをサブRAM102bの送信バッファにセットする演出図柄停止表示処理を行う。
(ステップS1660)
ステップS1660において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであればステップS1661に処理を移し、遊技状態指定コマンドでなければステップS1670に処理を移す。
(ステップS1661)
ステップS1661において、サブCPU102aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態をサブRAM102cにある遊技状態記憶領域にセットする。
(ステップS1670)
ステップS1670において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであればステップS1671に処理を移し、オープニングコマンドでなければステップS1680に処理を移す。
(ステップS1671)
ステップS1671において、サブCPU102aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う。
具体的には、オープニングコマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。
(ステップS1680)
ステップS1680において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する。なお、大入賞口開放指定コマンドは、主制御基板101のステップS340−7−2、ステップS340−7−5、ステップS340−7−6においてセットされる。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであればステップS1681に処理を移し、大入賞口開放指定コマンドでなければステップS1690に処理を移す。
(ステップS1681)
ステップS1681において、サブCPU102aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。
具体的には、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。
例えば、セット遊技中演出用大入賞口開放指定コマンドを受信した場合は、図37(a)に示すように、液晶表示装置13において、セット遊技中の大当たり遊技であることを示す画像の表示演出が行われる。これにより、セット遊技中であるときに実行される大当たり遊技の実行中は、セット遊技中あることが報知される。
また、セット遊技予告演出用大入賞口開放指定コマンドを受信した場合は、図37(b)に示すように、液晶表示装置13にセット遊技が開始されることを示す画像の表示演出が行われる。これにより、セット遊技中ではないときに大当たり遊技が実行され、かつ、当該大当たり遊技中に遊技球が特定入賞口60に入球した場合であって、大当たりと事前判定された第1特別図柄の保留がない場合は、大当たり遊技終了後にセット遊技が行われる(高確率遊技状態かつ時短遊技状態に移行する)ことが報知される。
また、通常大当たり演出用大入賞口開放指定コマンドを受信した場合は、図37(c)に示すように、液晶表示装置13に大当たり中であることを示し、大当たり遊技終了後の遊技状態の示唆は伴わない画像の表示演出が行われる。これにより、大当たり遊技中に特定入賞口60に遊技球がいまだ入球していない場合、および、大当たりと事前判定された第1特別図柄が留保されている場合は、大当たり遊技終了後の遊技状態を示唆する演出が行われない。
(ステップS1690)
ステップS1690において、サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを確認する。
サブCPU102aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであればステップS1691に処理を移し、エンディングコマンドでなければコマンド解析処理を終了する。
(ステップS1691)
ステップS1691において、サブCPU102aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行う。
具体的には、エンディングコマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御基板105とランプ制御基板104に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づくデータをサブRAM102bの送信バッファにセットする。本処理を終了するとコマンド解析処理を終了する。
次に、本実施形態の遊技フローについて、図36を用いて説明する。図36は、遊技状態の移行構成図である。
図36に例示されるように、遊技状態が低確率非時短遊技状態時に、大当たりが実行されると、この大当たり遊技において、特定入賞口60に遊技球が通過した場合は、大当たり遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される(セット遊技)。一方、この大当たり遊技において、特定入賞口60に遊技球が通過しなかった場合は、大当たり遊技の終了後の遊技状態が低確率非時短遊技状態に設定される(図8参照)。
ここで、本実施形態では、大入賞口11が第2開放態様である場合、第1可動装置50がSPルート51の入口を開放しているときに大入賞口11への遊技球の入球を困難にしているため、大当たり遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態に設定され易くなっている。一方、大入賞口11が第1開放態様である場合、第1可動装置50がSPルート51の入口を開放しているときに大入賞口11への遊技球の入球を容易にしているため、大当たり遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定され易くなっている(図10、図11参照)。
また、第1始動口9への入球に基づく大当たり判定によって大当たりに当選した場合よりも、第2始動口10への入球に元すく大当たり判定によって大当たりに当選した場合の方が、大当たり遊技において大入賞口11が第1開放態様で開放される割合が高い(図7(a)、図9参照)。したがって、第1始動口9への入球(第1特別保留)に基づく大当たり判定によって大当たりに当選した場合は、当該大当たり遊技後は、低確率遊技状態に制御されやすい。一方、第2始動口10への入球(第2特別保留)に基づく大当たり判定によって大当たりに当選した場合は、当該大当たり遊技終了後は高確率遊技状態に制御されやすい(図10および図11を参照)。
これにより、上述したように、低確率非時短遊技時に大当たり遊技が実行され、この大当たり遊技において、特定入賞口60に遊技球が通過した場合、大当たり遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定されるが、当該大当たり遊技終了時に留保されている保留に基づく大当たり判定結果によって、その後の遊技状態が異なる。すなわち、高確率遊技状態に移行することにより大当たりに当選する確率が向上するものの、その高確率遊技状態における大当たりによって低確率遊技状態に移行してしまう場合がある。
詳述すると、大当たり遊技の終了後、保留している特別図柄に基づく大当たりの判定結果が全てハズレである場合、或いは、大当たりで、かつ、大当たり遊技中に特定入賞口60に遊技球が通過した場合には、高確率時短遊技状態が維持される。一方、大当たり遊技の終了後、保留している特別図柄に基づく大当たりの判定結果が、大当たりで、かつ、特定入賞口60に遊技球が通過しなかった場合には、遊技状態が低確率時短遊技状態に設定され、時短回数が33回に設定される。
このため、折角、高確率遊技状態に移行したにもかかわらず、わずか数回の大当たり判定を行っただけで低確率遊技状態に移行してしまう可能性がある。特に、上述したように、第1始動口9への入球(第1特別保留)に基づく大当たり判定によって大当たりに当選した場合は、大当たり遊技後に低確率遊技状態に移行しやすい。また、本実施形態においては、高確率遊技状態に移行するとともに時短遊技状態に移行するため、高確率遊技状態移行時に保留されていた第1特別保留が全て消化された後は、第2特別保留に基づく大当たり判定が行われるため、低確率遊技状態に移行する確率は低くなることになる。
そのため、大当たり遊技中に特定入賞口60に遊技球が入球して、当該大当たり遊技終了後に高確率遊技状態に移行する場合、保留されている第1特別図柄(第1特別図柄記憶領域に記憶されている特別図柄判定用乱数値)が大当たりと判定されるか否かにより、大当たり遊技中における演出が異なるようにしている。すなわち、大当たり遊技中に特定入賞口60に遊技球が入球した場合であって、かつ、「大当たりに当選する第1特別図柄」が保留されていない場合は、大当たり遊技終了後に高確率遊技状態に移行することを報知する演出が大当たり遊技中に行われる(ステップS340−7−5参照)。一方、大当たり遊技中に特定入賞口60に遊技球が入球した場合であっても、「大当たりに当選する特別図柄」が保留されている場合は、大当たり遊技終了後の遊技状態の示唆を伴わない演出が行われる(ステップS340−7−6参照)。
したがって、高確率遊技状態に移行直後に、大当たり遊技終了時に留保されていた第1特別図柄に基づいて大当たりに当選して低確率遊技状態に移行してしまった場合、遊技者は、そもそも高確率遊技状態に移行したことを報知されていないので、高確率遊技状態に移行したことすら把握しないまま遊技が進行することになる。
このように、大当たり遊技中において、大当たりに当選する特別図柄が保留されていない場合にのみ、高確率遊技状態に移行するか否かが報知される。そのため、高確率遊技状態が開始されてからすぐに終了してしまったことによる遊技者の落胆を抑止することができる。
なお、本実施形態では、第1可動装置50の作動態様を一定にしているが、遊技状態が高確率遊技状態時に大当たり遊技が実行された場合、この大当たり遊技において、特定入賞口60に遊技球がほぼ確実に案内されるように、第1可動装置50の作動態様を決定してもよい。
次に、画像制御基板105とランプ制御基板104について簡単に概略を説明する。
画像制御基板105において、液晶表示装置13を制御する際には、受信したデータに基づいて、音声CPUが音声ROMから音声出力装置制御プログラムを読み出して、音声出力装置18における音声を出力制御する。また、演出制御基板102から画像制御基板105にデータが送信されると、画像CPUが画像ROMからプログラムを読み出して、受信した演出用のコマンドに基づいて液晶表示装置13における画像表示を制御する。
ランプ制御基板104においては、受信したデータに基づいて演出用役物装置作動プログラムを読み出して演出用役物装置14を作動制御するとともに、受信した演出用のデータに基づいて演出用照明装置制御プログラムを読み出して、演出用照明装置16を制御する。
3 操作ハンドル
6 遊技領域
6a 第1遊技領域
6b 第2遊技領域
9 第1始動口
10 第2始動口
11 大入賞口
13 液晶表示装置
50 第1可動装置
51 SPルート
52 抽選ルート
54 第2可動装置
60 特定入賞口
101 主制御基板
101a メインCPU
101b メインROM
101c メインRAM
102a サブCPU

Claims (2)

  1. 発射された遊技球が進入する遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球の進入が可能な始動領域と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球の進入が不可能または困難な閉鎖状態と、遊技球の進入が容易な開放状態とに制御可能な特別可変入賞装置と、
    前記特別可変入賞装置に入球した遊技球が進入可能な特定領域と、
    前記始動領域に遊技球が進入したことを契機に、前記特別可変入賞装置が開放状態に制御される特別遊技状態とするか否かを判定するために用いる判定情報を記憶する判定情報保留記憶手段と、
    前記判定情報保留記憶手段が記憶する前記判定情報に基づいて、前記特別遊技状態とするか否かを判定する特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技状態とすると判定されたことを条件に、前記特別可変入賞装置を開放状態に制御して前記特別遊技状態とする特別遊技制御手段と、
    前記特別遊技状態中に前記特定領域に遊技球が進入しなかった場合は、該特別遊技状態終了後に制御する遊技状態を、前記特別遊技判定手段が第1の確率で前記特別遊技状態とすると判定する通常遊技状態に決定し、前記特別遊技状態中に前記特定領域に遊技球が進入した場合は、該特別遊技状態終了後に制御する遊技状態を、前記特別遊技判定手段が前記第1の確率に比して高い第2の確率で前記特別遊技状態とすると判定する特定遊技状態に決定する遊技状態決定手段と、
    前記特別遊技状態終了後に、前記遊技状態決定手段によって決定された遊技状態にて遊技を制御する遊技状態制御手段と、
    前記判定情報保留記憶手段によって記憶されている前記判定情報が、前記特別遊技判定手段によって前記特別遊技状態とすると判定される特定判定情報か否かを判定する事前判定手段と、
    前記特別遊技状態中であって当該特別遊技状態終了後に前記特定遊技状態にて遊技が制御される場合、前記判定情報保留記憶手段が前記事前判定手段によって前記特定判定情報と判定された前記判定情報を記憶していないときは前記特定遊技状態にて遊技が制御されることを示唆する第1の演出を実行し、前記判定情報保留記憶手段が前記事前判定手段によって前記特定判定情報と判定された前記判定情報を記憶しているときは前記第1の演出を実行しないようにする演出実行手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球を発射させる発射操作を受け付ける発射操作手段を備え、
    前記遊技領域は、
    前記発射操作手段による第1の発射操作によって発射された遊技球が進入し、前記始動領域が設けられた第1遊技領域と、
    前記発射操作手段による第2の発射操作によって発射された遊技球が進入し、前記特別可変入賞装置が設けられた第2遊技領域と、からなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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