JP5696912B2 - 刈払機の飛散防止安全カバー - Google Patents
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Description
一般的に、安全カバーの本体は、刈刃の盤面に粗平行で刈刃盤面の上空略2から略5センチメートルの高さに位置する天板部と、刈刃の外周部に位置し側面視で刈刃回転面と交差している周縁板部で構成され、取付具で操作棹に取り付けられている。また、前記天板部の表面に天板部アームを付設し、その天板部アームを介して操作棹に取り付けられているものもある。その場合の天板部アームは天板の機能も有している。更に、天板部が極端に小面積のものもある。
そのような事態になると、作業者はエンジンを停止し、吊り具から刈払機を降して詰まった草を取り除かなければならない。
このようなことが度々起こることは、作業の効率を極端に低下させることになる。また、刈刃の回転を駆動するアーム軸のクラッチを劣化させることにもなる。
また、回転している刈刃の刃先部分に詰まった草が、その詰まった草の圧力で安全カバーの周縁板を押し開けて脱出する機構の提案もなされているが、刈刃の回転が鈍る主な原因は刈刃の盤面上に詰った草が刈刃の盤面を押すためであるので、そのような状況に対しては充分対応出来ず抜本的解決とはなっていない。
また、草が詰まりにくくなるようにするとともに、いったんカバー本体の内に入り込んだものは回転の下流方向へスムーズに排出されるようにするため、カバー本体の刈刃回転方向入口側すなわちカバー本体の左側の端の側面視形状を角丸付きへ字状あるいは楕円弧状にする提案もされているが、これは効果の確実性が低い。
以上、問題点を挙げたが、草が詰らないようにする。詰まりかけた草を直ちに排除する。且つ、安定的に集草ができる飛散防止安全カバーを提案する。
図1の例は刈払機先頭部の安全カバー本体や刈刃1を左側からみたもので、安全カバー本体の一部分を切除して現しているが、制止部6が安全カバー本体の裏面から下方に刈刃1の盤面の直上空まで垂設されている。制止部6の板面は安全カバー本体の略入口側を向いている。垂設している板面の位置は、刈刃の刃先Hの回転円弧線上においては、安全カバー本体の入口側端部Tすなわち左端から刈刃回転方向に入り込んだ位置である。
操作棹にカバー本体を取り付けるための取付具がカバー本体の内空域まで貫入している場合は、その取付具に制止部6を取り付けることでもよい。
また盤の先頭部付近で切断され、水平に倒れて刈刃1の盤上で回転方向に運ばれる草は安全カバー本体の内部に垂設されている制止部6の面に防御されてそれ以上深部に侵入できない。また倒れて盤上で回転方向に運ばれる草はその切り口部は刈刃1の盤面でなくそれより上空に多少浮いているため、刈刃1の盤面と制止部6の下端の両者の間に挟まり込み詰まることはない。
本案の安全カバーは刈払機の安全上の標準的位置・高さに取り付けることが可能であるので、小石・異物等から作業者の脚や顔等を守ることができる。
本案の安全カバーは先述のように集草をすることができる。
一振り毎に草を盤上から放出してしまうので作業が安定的に効率的に進む。
一歩ずつ前進しながら、操作棹先端の刈刃部を振り、円弧状の軌跡を描かせながら立草を刈るが、右から左へ振りながら刈った草を刈刃回転盤上で安全カバー本体内の制止部6の前と前方に制止させてそれらを一塊にし、円弧動線の左端で操作棹先端を左から右へ戻す際には、先述の慣性力・遠心力・接触摩擦抵抗だけでなく、制止された草5を上から抑えている天板部13が安全カバー本体の揺動動作によって上に浮きあがることでそれら制止されていた草が自由になる。更に本提案の制止部6が前に留めておいた草5の塊を揺動動作により左方向の刈刃盤外へ直接押し出す。円弧動作の一往復ごとに刈刃盤上の草は確実に無くなり、その結果刈刃は抵抗を受けない回転となる。
操作棹にカバー本体を取り付けるための取付具がカバー本体の内空域まで貫入している場合は、その取付具に軸部や揺動規制用突起を取り付けることでもよい。
刈刃で根元が切断された草5は、刈刃1の盤面との接触摩擦抵抗で回転方向に運ばれる。侵入防御板15の刈刃盤面からの高さ位置を下げれば、運ばれた草5は侵入防御板15の入口側端縁面Gと茎や葉が接触して、すなわち侵入防御板15の左端縁に防御されて一定量以上の草は進入できなくなる効果がある。侵入防御板15の設置高さで侵入してくる草5の侵入量を制御することが出来る。侵入防御板は、柵状、網状、棒状でもよい。
一歩ずつ前進しながら、操作棹先端の刈刃部を振り、円弧状の軌跡を描かせながら立草を刈るが、右から左へ振りながら刈った草を刈刃回転盤上で安全カバー本体内の制止部6の前と前方に制止させて一塊にし、円弧動線の左端で操作棹先端を左から右へ戻す際には、先述の慣性力・遠心力・接触摩擦抵抗だけでなく、制止した草5を上から抑えている侵入防御板15が揺動動作によって上に浮きあがることで制止された草5が自由になる。
2 飛散防止安全カバー
3 操作棹
4 取付部
5 草
6 制止部
7 持ちあげ部
8 揺動機構
9 草除け板
10軸部
11揺動規制部
12錘部
13天板部
14周縁部
15侵入防御板
16支持部
17揺動規制用カバー部突起
18揺動規制用制止部突起
19天板部アーム
20軸
21輪状部材
22軸
23輪状部材
24軸
25持ち出しアーム
Claims (17)
- 地面に概平行な姿勢で駆動回転する刈刃により草を刈る刈払機の飛散防止安全カバーであって、
刈刃盤面の上方にのみ位置する天板部と、刈刃の外周部に位置し側面視で刈刃回転面と交差している周縁板部とで構成されるカバー本体の内側に、該カバー本体内に侵入してくる刈り草の進行を制止する制止部を設け、
その制止部の位置は、刈刃刃先の回転円弧線上においては、前記カバー本体の前記刈刃刃先の回転円弧線上の上流側端部より前記刈刃刃先の回転円弧線上の下流側であり、且つ前記刈刃回転面の上であること、
を特徴とする飛散防止安全カバー。 - 前記制止部の下端に、刈刃刃先回転円弧線方向上流側へ向けて略直角に、前記カバー本体内に侵入してくる刈り草を持ちあげて保持する持ちあげ部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の飛散防止安全カバー。
- 前記制止部の上端寄りに、刈刃刃先回転円弧線方向上流側へ向けて略直角に、前記カバー本体内に侵入してくる刈り草の侵入を防御し侵入量を制御する侵入防御部を設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の飛散防止安全カバー。
- 前記制止部及び/又は前記侵入防御部が板状または柱状または棒状または柵状または網状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛散防止安全カバー。
- 前記制止部が前記カバー本体に、揺動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛散防止安全カバー。
- 前記制止部が前記カバー本体に設けられた軸止孔に軸部を介して軸止されていることを特徴とする請求項5に記載の飛散防止安全カバー。
- 前記制止部の回転下流側への揺動を規制する揺動規制部を備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載の飛散防止安全カバー。
- 前記揺動規制部が前記制止部に設けられた揺動規制用制止部突起からなることを特徴とする請求項7に記載の飛散防止安全カバー。
- 前記揺動規制部が前記カバー本体に設けられた揺動規制用カバー部突起からなることを特徴とする請求項7に記載の飛散防止安全カバー。
- 前記制止部及び/又は前記カバー本体に錘部を設けていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の飛散防止安全カバー。
- 地面に概平行な姿勢で駆動回転する刈刃により草を刈る刈払機の飛散防止安全カバーのカバー本体の内側に揺動可能に取り付けられ、該カバー本体内に侵入してくる刈り草の進行を制止する飛散防止安全カバー用制止部であって、
前記カバー本体に取り付けたとき刈刃刃先回転円弧線方向上流側となる面の上端寄りに略直角に、前記カバー本体内に侵入してくる刈り草の侵入を防御し侵入量を制御する侵入防御部を設けていることを特徴とする飛散防止安全カバー用制止部。 - 地面に概平行な姿勢で駆動回転する刈刃により草を刈る刈払機の飛散防止安全カバーのカバー本体の内側に揺動可能に取り付けられ、該カバー本体内に侵入してくる刈り草の進行を制止する飛散防止安全カバー用制止部であって、
前記カバー本体に取り付けたとき刈刃刃先回転円弧線方向下流側となる面に、該制止部の刈刃刃先回転円弧線方向下流側への揺動を規制する揺動規制用制止部突起を設けていることを特徴とする飛散防止安全カバー用制止部。 - 地面に概平行な姿勢で駆動回転する刈刃により草を刈る刈払機の飛散防止安全カバーのカバー本体の内側に揺動可能に取り付けられ、該カバー本体内に侵入してくる刈り草の進行を制止する飛散防止安全カバー用制止部であって、
その下部に錘部を付設していることを特徴とする請求項11又は12に記載の飛散防止安全カバー用制止部。 - 地面に概平行な姿勢で駆動回転する刈刃により草を刈る刈払機の飛散防止安全カバーのカバー本体であって、
該カバー本体内に侵入してくる刈り草の進行を制止する制止部を揺動可能に取り付けるための取付け部を設け、
その取付け部の位置は、刈刃刃先の回転円弧線上においては、前記カバー本体の前記刈刃刃先の回転円弧線上の上流側端部より前記刈刃刃先の回転円弧線上の下流側であることを特徴とする飛散防止安全カバー用カバー本体。 - カバー本体の裏側に、前記制止部の刈刃刃先回転円弧線方向下流側への揺動を規制する揺動規制用カバー部突起を設けていることを特徴とする請求項14に記載の飛散防止安全カバー用カバー本体。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の飛散防止安全カバーが、操作棹に取り付けられていることを特徴とする刈払機。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の飛散防止安全カバーが、操作棹に揺動可能に取り付けられていることを特徴とする刈払機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014009476A JP5696912B2 (ja) | 2013-07-30 | 2014-01-22 | 刈払機の飛散防止安全カバー |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013157594 | 2013-07-30 | ||
JP2013157594 | 2013-07-30 | ||
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Publications (2)
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JP5696912B2 true JP5696912B2 (ja) | 2015-04-08 |
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ID=52669880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014009476A Active JP5696912B2 (ja) | 2013-07-30 | 2014-01-22 | 刈払機の飛散防止安全カバー |
Country Status (1)
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2014
- 2014-01-22 JP JP2014009476A patent/JP5696912B2/ja active Active
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JP2015043764A (ja) | 2015-03-12 |
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