JP5689012B2 - 遊技機および遊技システム - Google Patents

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Description

本発明は、制御基板の不正交換やプログラムの不正改竄等を検出可能な遊技機および遊技システムに関する。
一般に、デジパチと呼ばれるパチンコ機では、遊技者のハンドル操作により遊技盤内の遊技領域に向かって遊技球が発射され、遊技領域を流下した遊技球が始動入賞口に入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選が実行される。そして、特別図柄表示装置において、特別図柄が変動表示され、さらに、電子抽選の結果(抽選結果)に基づく特別図柄が停止表示されることで遊技者に抽選結果が報知される。このとき、抽選結果が大当たりであれば、特別図柄表示装置に大当たりであることを示す特定の図柄(表示パターン)が停止表示されると共に、通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技が開始される。この大当たり遊技では、アタッカー装置が所定の回数開閉し、大入賞口への入賞が可能となるので、遊技者は多くの賞球を獲得することが可能となる。
このようなパチンコ機の内部には、上記の各種遊技動作を制御するための複数の制御基板が設けられ、制御基板上に搭載された演算処理装置(CPU)が各プログラムに従って制御処理を遂行することで、遊技が進行する。また、演算処理装置は、当該パチンコ機において予め定められた遊技性が維持されているかを監視する役割も担っている。しかし、第三者が、このような制御基板を不正に交換したり、演算処理装置で用いられるプログラムを不正に改竄(ROMを不正に交換)したり、なりすまし基板を挿入し主制御基板と周辺基板とのI/Oを不正に変更したりして、多くの賞球を獲得する等、遊技上の利益を不正に受ける場合がある。このような不正行為を抑制すべく、以下のような技術が検討されている。
例えば、適正メモリ情報が示す記憶容量と、実際に演出制御基板に接続されたメモリ基板のID情報が示す記憶容量とが整合しているか否かの判断を表示制御CPUが行い、整合していないと判断された場合にはエラー表示部にエラーが表示される技術が開示されている(例えば、特許文献1)。また、主制御基板のCPU、副制御基板のCPU、I/Oチップが相互に個別ID番号を確認しあうことにより相互のチップが正規のものか否かを認証する技術も知られている(例えば、特許文献2)。さらに、主制御基板と副制御基板との間に中間部を設け、中間部が客待ちデモコマンドに付加された認証データを用いて主制御基板を2回認証する技術も公開されている(例えば、特許文献3)。
特開2008−246098号公報 特開2004− 89701号公報 特開2010−233625号公報
上記特許文献1〜3に示された技術のように、異なる制御基板間で整合性をとることで、任意の基板のみに不正行為が生じるのを抑制することができる。しかし、パチンコ機内において複数の制御基板に一度に不正行為が生じると、即ち、整合性をとる複数の制御基板が同時に不正交換されると、相互の監視動作が機能しなくなり、不正行為を十分に抑制できない場合が生じ得る。
また、上記特許文献1〜3に示された従来の技術では、遊技場等における管理者は、制御基板の正当性を示すID等を制御基板それぞれに登録しなければならず、手間がかかっていた。さらに、管理者は、不正行為の有無を確認するために、各制御基板の内部状態を示す情報を抽出しなければならず、煩雑な処理を余儀なくされていた。また、このような制御基板からの内部状態を示す情報の抽出には専門知識が必要であり、相当の処理時間を費やすため、その正当性を確認できる人材や時間が限られていた。
本発明は、このような課題に鑑み、制御基板やプログラムの全体的な正当性を容易に判断することが可能な遊技機および遊技システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、所定の契機に基づいて有利な遊技状態付与のための抽選を行い、この抽選結果に応じた制御処理に関する遊技情報のコマンドを生成して送信する主制御処理部と、前記抽選結果に関する演出を表示するための演出表示部と、前記主制御処理部からの遊技情報のコマンドを受信して、前記演出表示部の表示を制御する副制御処理部と、前記主制御処理部および前記副制御処理部に設けられ、プログラムに従った制御処理を遂行する演算処理装置と、前記抽選結果に応じる所定の遊技状態に基づいて遊技媒体の払い出しを行う払出制御処理部と、前記主制御処理部、前記演出表示部、前記副制御処理部および前記払出制御処理部が組み付けられる遊技機本体と、を備えた遊技機であって、前記遊技機本体に組み付けられる制御処理部の演算処理装置におけるプログラムの全部または一部を、予め定められた符号化処理を通じて符号化し、照合元データを導出する照合元データ導出手段を備えさせ、前記副制御処理部は、前記照合元データに基づいて、別体の情報端末に入力可能、且つ、入力後のデータを整合性判断に係る照合材料とし得る符号化映像を生成する符号化映像生成手段と、前記演出表示部を含む前記遊技機に設けられた表示装置のいずれかに前記符号化映像を表示する符号化映像表示手段と、を備え、複数の前記制御処理部の群から選択された、前記導出に係る複数の照合元データを組み合わせて符号化映像を生成し、所定入力手段に基づく操作または当該所定入力手段に基づく操作以外の前記遊技機の所定状態時に係る予め定められた機会に、前記組み合わせに基づく前記符号化映像を前記表示装置に表示することを特徴とする。
本発明により、演算処理装置に係る照合元データの整合性を、情報端末を介して判断できるようになる。ここでは、主制御処理部、副制御処理部および払出制御処理部の少なくともいずれかの演算処理装置の不具合(例えば、意図的な処理部交換)に基づいて照合元データが変化するため、その整合性を判断することで、不具合を迅速かつ確実に発見することが可能となる。
なお、表示する符号化映像を、視覚的に混迷をきたす、例えば、QRコード(登録商標第4075066号)とすれば、管理者や店員以外の遊技者等には符号化映像が遊技に無関係な映像として気に留められることもなく(目立たなく)、当該遊技機の正当性判断を好適に遂行することができる。
本発明により、照合元データをより一意なものとできる。ここで、演算処理装置を個別に識別させるチップ個別ナンバを、複数の演算処理装置それぞれに付与した場合、チップ個別ナンバとして区分けした所定範囲ごとに複数の値を準備して、多数の組み合わせによる照合元データを生成し、バリエーション展開をしてもよい。これにより、不正に入手した任意の照合元データに基づく不正行為を抑制することができる。
上記課題を解決するために、本発明の他の遊技機は、所定の契機に基づいて有利な遊技状態付与のための抽選を行い、この抽選結果に応じた制御処理に関する遊技情報のコマンドを生成して送信する主制御処理部と、前記抽選結果に関する演出を表示するための演出表示部と、前記主制御処理部からの遊技情報のコマンドを受信して、前記演出表示部の表示を制御する副制御処理部と、前記主制御処理部および前記副制御処理部に設けられ、プログラムに従った制御処理を遂行する演算処理装置と、前記抽選結果に応じる所定の遊技状態に基づいて遊技媒体の払い出しを行う払出制御処理部と、前記主制御処理部、前記演出表示部、前記副制御処理部および前記払出制御処理部が組み付けられる遊技機本体と、を備えた遊技機であって、前記遊技機本体に組み付けられる制御処理部の演算処理装置におけるプログラムの全部または一部を、予め定められた符号化処理を通じて符号化し、照合元データを導出する照合元データ導出手段を備えさせ、前記副制御処理部は、前記照合元データに基づいて、別体の情報端末に入力可能、且つ、入力後のデータを整合性判断に係る照合材料とし得る符号化映像を生成する符号化映像生成手段と、前記演出表示部を含む前記遊技機に設けられた表示装置のいずれかに前記符号化映像を表示する符号化映像表示手段と、を備え、前記照合元データ導出手段によって導出された前記照合元データは暗号化され、前記符号化映像生成手段は、暗号化された照合元データを復号して符号化映像を生成し、所定入力手段に基づく操作または当該所定入力手段に基づく操作以外の前記遊技機の所定状態時に係る予め定められた機会に、前記暗号化に基づく前記符号化映像を前記表示装置に表示することを特徴とする。
本発明により、暗号化された照合元データを復号できない場合は、主制御処理部または副制御処理部等の不具合(例えば、意図的な処理部交換)を確実に発見できるようになる。
なお、前述のチップ個別ナンバとして区分けした所定範囲ごとに、互いに異なる複数の暗号化方式を設けることで、不正に入手した照合元データに基づく不正行為を抑制することができる。
前記符号化映像生成手段は、前記照合元データに、前記遊技機を稼動することにより変化する情報である遊技機稼動情報を加えて、一定とはならない符号化映像を生成してもよい。本発明により、照合元データを稼働状態に基づいて一定とはならないようにすることで、不正な入手経路の照合元データに基づく不正行為を抑制することができる。また、前記符号化映像生成手段は、前記情報端末で復号可能な暗号化方式で前記照合元データを暗号化して符号化映像を生成してもよい。
本発明により、暗号化された照合元データを情報端末が復号できない場合は、主制御処理部または副制御処理部などの不具合(例えば、意図的な交換処理)を確実に発見できるようになる。
前記符号化映像生成手段は、前記照合元データに、前記遊技機における遊技の処理結果を示す履歴情報を加えて符号化映像を生成してもよい。
本発明により、符号化映像に基づいて遊技の履歴情報のウェブ管理を行う遊技者へのサービスシステム(サイト連動型システム)を活用し、遊技者などによって符号化映像が情報端末に入力されることにより、並行して演算処理装置に係る照合元データの整合性を判断できるようになる。これにより、整合性判断が行われる機会が増加するため、演算処理装置の不具合(例えば、意図的な処理部交換)発見の早期性や容易性の向上を図れるようになる。
前記符号化映像表示手段は、前記遊技機の電源投入、閉じられた遊技機内部を開放する扉開放、エラー発生、所定入力手段に基づく特殊操作のいずれかの機会に前記符号化映像を前記表示装置に表示してもよい。
本発明により、符号化映像を導出する機会を増加させ、速やかに演算処理装置に係る照合元データの整合性を判断できるようになる。
なお、遊技機の電源供給を遊技場による一斉管理とした場合、電源供給に基づいて複数の遊技機の電源投入が一斉に行われ、複数の遊技機に一斉に符号化映像が導出されるため、複数の遊技機の演算処理装置に係る照合元データの整合性判断が速やかにできるようになる。
また、遊技機の演算処理装置に係る演出表示部(液晶表示部)にデモンストレーション表示をしている場合、このデモンストレーション表示の一部に符号化映像を含ませるようにしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の遊技システムは、情報端末と、照合サーバとを含み、前記遊技機は、所定の契機に基づいて有利な遊技状態付与のための抽選を行い、この抽選結果に応じた制御処理に関する遊技情報のコマンドを生成して送信する主制御処理部と、前記抽選結果に関する演出を表示するための演出表示部と、前記主制御処理部からの遊技情報のコマンドを受信して、前記演出表示部の表示を制御する副制御処理部と、前記主制御処理部および前記副制御処理部に設けられ、プログラムに従った制御処理を遂行する演算処理装置と、前記抽選結果に応じる所定の遊技状態に基づいて遊技媒体の払い出しを行う払出制御処理部と、前記主制御処理部、前記演出表示部、前記副制御処理部および前記払出制御処理部が組み付けられる遊技機本体と、前記遊技機本体に組み付けられる制御処理部の演算処理装置におけるプログラムの全部または一部を、予め定められた符号化処理を通じて符号化し、照合元データを導出する照合元データ導出手段と、前記副制御処理部に設けられ、前記照合元データに基づいて、前記情報端末に入力可能、且つ、入力後のデータを整合性判断に係る照合材料とし得る符号化映像を生成する符号化映像生成手段と、前記副制御処理部に設けられ、前記演出表示部を含む前記遊技機に設けられた表示装置のいずれかに前記符号化映像を表示する符号化映像表示手段と、を備え、複数の前記制御処理部の群から選択された、前記導出に係る複数の照合元データを組み合わせて符号化映像を生成し、所定入力手段に基づく操作または当該所定入力手段に基づく操作以外の前記遊技機の所定状態時に係る予め定められた機会に、前記組み合わせに基づく前記符号化映像を前記表示装置に表示し、前記情報端末は、前記符号化映像に基づく符号化映像データを取得する符号化映像データ取得手段と、前記符号化映像データを復号して前記照合元データを抽出する照合元データ抽出手段と、通信網を介して前記照合サーバと通信を確立し、抽出された前記照合元データと前記遊技機を特定する遊技機識別子とを、前記照合サーバに送信する情報端末データ通信手段と、任意の映像情報を表示する情報端末表示手段と、前記照合元データおよび前記遊技機識別子の送信に応じ、前記情報端末データ通信手段を通じて前記照合サーバから受信した照合情報を前記情報端末表示手段に表示させる情報端末表示制御手段と、を備え、前記照合サーバは、通信網を介して前記情報端末と通信を確立する照合サーバデータ通信手段と、前記照合サーバデータ通信手段を通じて前記情報端末から受信した前記照合元データと、受信した前記遊技機識別子に基づいて決定される前記照合元データと対応する照合先データとを比較し、一致するか否かの整合性判断を示す照合情報を生成する照合情報生成手段と、前記照合情報を、前記照合サーバデータ通信手段を通じて送信する照合情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。また、上記課題を解決するために、本発明の他の遊技システムは、遊技機と、情報端末と、照合サーバとを含み、前記遊技機は、所定の契機に基づいて有利な遊技状態付与のための抽選を行い、この抽選結果に応じた制御処理に関する遊技情報のコマンドを生成して送信する主制御処理部と、前記抽選結果に関する演出を表示するための演出表示部と、前記主制御処理部からの遊技情報のコマンドを受信して、前記演出表示部の表示を制御する副制御処理部と、前記主制御処理部および前記副制御処理部に設けられ、プログラムに従った制御処理を遂行する演算処理装置と、前記抽選結果に応じる所定の遊技状態に基づいて遊技媒体の払い出しを行う払出制御処理部と、前記主制御処理部、前記演出表示部、前記副制御処理部および前記払出制御処理部が組み付けられる遊技機本体と、前記遊技機本体に組み付けられる制御処理部の演算処理装置におけるプログラムの全部または一部を、予め定められた符号化処理を通じて符号化し、照合元データを導出する照合元データ導出手段と、前記副制御処理部に設けられ、前記照合元データに基づいて、前記情報端末に入力可能、且つ、入力後のデータを整合性判断に係る照合材料とし得る符号化映像を生成する符号化映像生成手段と、前記副制御処理部に設けられ、前記演出表示部を含む前記遊技機に設けられた表示装置のいずれかに前記符号化映像を表示する符号化映像表示手段と、を備え、前記照合元データ導出手段によって導出された前記照合元データは暗号化され、前記符号化映像生成手段は、暗号化された照合元データを復号して符号化映像を生成し、所定入力手段に基づく操作または当該所定入力手段に基づく操作以外の前記遊技機の所定状態時に係る予め定められた機会に、前記暗号化に基づく前記符号化映像を前記表示装置に表示し、前記情報端末は、前記符号化映像に基づく符号化映像データを取得する符号化映像データ取得手段と、前記符号化映像データを復号して前記照合元データを抽出する照合元データ抽出手段と、通信網を介して前記照合サーバと通信を確立し、抽出された前記照合元データと前記遊技機を特定する遊技機識別子とを、前記照合サーバに送信する情報端末データ通信手段と、任意の映像情報を表示する情報端末表示手段と、前記照合元データおよび前記遊技機識別子の送信に応じ、前記情報端末データ通信手段を通じて前記照合サーバから受信した照合情報を前記情報端末表示手段に表示させる情報端末表示制御手段と、を備え、前記照合サーバは、通信網を介して前記情報端末と通信を確立する照合サーバデータ通信手段と、前記照合サーバデータ通信手段を通じて前記情報端末から受信した前記照合元データと、受信した前記遊技機識別子に基づいて決定される前記照合元データと対応する照合先データとを比較し、一致するか否かの整合性判断を示す照合情報を生成する照合情報生成手段と、前記照合情報を、前記照合サーバデータ通信手段を通じて送信する照合情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
遊技システムの概略的な関係を示した説明図である。 パチンコ機の概略的な機械的構成を説明するための外観斜視図である。 パチンコ機のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技に関する電気的構成を示したブロック図である。 パチンコ機の不正防止に関する電気的構成を示したブロック図である。 メインCPUユニットの内部構成を概略的に示した説明図である。 主制御基板の電源投入時の処理を示したフローチャートである。 副制御基板のリセット割込処理を示したフローチャートである。 コマンド受信処理を示したフローチャートである。 副制御基板のタイマ割込処理を示したフローチャートである。 情報端末のブロックの電気的構成を示した機能ブロック図である。 情報端末制御部の照合処理を示したフローチャートである。 照合サーバの電気的構成を示した機能ブロック図である。 照合サーバ制御部の照合処理を示したフローチャートである。 照合処理の全体的な流れを示したシーケンス図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。ここでは、本発明の実施形態の理解を容易にするため、遊技者が遊技可能なパチンコ機の機械的構成および電気的構成をその順に説明する。
(遊技システム1)
図1は、遊技システム1の概略的な関係を示した説明図である。遊技システム1は、パチンコ機2と、情報端末3と、通信網4と、照合サーバ5とを含んで構成され、パチンコ機2における遊技結果と照合サーバ5のWebサイトとを連動させる、所謂、サイト連動型のサービス(サイト連動型システム)を提供する。
パチンコ機2では、遊技者のハンドル操作により遊技盤内の遊技領域に向かって遊技球が発射され、遊技領域を流下した遊技球が始動入賞口に入賞したことを契機に実行される電子抽選において大当たりに当選すると、遊技者は、多くの賞球を獲得するといった遊技が実行される。また、本実施形態のパチンコ機2では、所定のタイミングで、パチンコ機2の内部に設けられた制御基板上の演算処理装置で用いられるプログラムに基づく照合元データを外部に出力する。仮に、不正な第三者(以下、単に「不正者」と呼ぶ。)が、内部の制御基板を不正に交換したり、制御基板上の演算処理装置で制御処理を遂行するプログラムを不正に改竄(ROMを不正に交換)したり、なりすまし基板を挿入し主制御基板と周辺基板とのI/Oを不正に変更した場合に、かかる照合元データによって、そのプログラムが正規のものであるか否か判断することができる。
情報端末3は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ等、Webブラウザを利用可能な電子機器であり、通信網4を介して照合サーバ5との通信を確立することができる。また、情報端末3は、パチンコ機2から、照合元データを入力して、その照合元データの照合処理を支援するユーザインターフェースとして機能する。
通信網4は、携帯電話網、インターネット、LAN(Local Area Network)、専用回線等で構成され、情報端末3と照合サーバ5とを通信接続する。
照合サーバ5は、Webサイトを管理し、情報端末3が取得した照合元データの照合を実行する。ここで、Webサイト(ポータルサイト)は、照合サーバ5により特定されるドメイン下にあるWebページ群を言う。
当該遊技システム1において、遊技場の管理者、店員、または、パチンコ機2の正当性を確認する第三者、パチンコ機2の製造メーカの派遣員(以下、これらの者を単に「照合者」という)は、任意のパチンコ機2における照合元データを、符号化された符号化映像、例えば、二次元コード(QR(Quick Response)コードともいう)を通じて情報端末3に取り込み、照合サーバ5に送信してその正当性を確認することができる。以下、遊技システム1を構成するパチンコ機2、情報端末3、照合サーバ5の個々の構成をその順に説明する。また、パチンコ機2に関しては、まず、前提となるパチンコ機2の遊技に関する構成を簡単に説明し、その後で不正防止に関する構成を詳述する。
(パチンコ機2:パチンコ機2の遊技に関する機械的構成)
図2は、パチンコ機2の遊技に関する機械的構成を説明するための外観斜視図であり、図3は、パチンコ機2のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。
本実施形態におけるパチンコ機2は、遊技場の島設備に設置される縦長矩形状の機枠6と、機枠6の前面開口部に対して扉形式で開閉可能に取り付けられ、遊技盤7や、遊技盤7内の遊技領域8に向かって遊技球を発射する発射装置9を収容する前面枠10と、前面枠10に扉形式で開閉可能に取り付けられ、中央開口部に遊技領域8を遊技者に観察させるための透明なガラス板11を嵌設したガラス扉12と、ガラス扉12の下方において前面枠10に扉形式で開閉可能に取り付けられ、遊技球を収容する受皿13や、発射装置9における遊技球の発射強度を調整するためのハンドル14が設けられた受皿ユニット15とを備えている。また、ガラス扉12の上部や側部には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ16および様々な発光を伴う視覚的な演出を行う演出用ランプ17が設けられる。以下、パチンコ機2の機械的構成を簡単に説明する。
ガラス板11を通じて観察可能な遊技領域8は、遊技球を滑走させるガイドレール20と遊技球規制レール21とによって略円形状となるように区画形成され、遊技者によるハンドル14の操作により発射装置9から発射された遊技球はこの遊技領域8内を流下する。また、遊技領域8内には、その流下方向を変化させるための遊技釘(図示せず)、回転自在な風車(図示せず)、遊技球が転動しながら一時的に滞在するステージ22、遊技の契機となる始動入賞口(始動口)23(図3中23a、23bで示す。)、一般入賞口24、スルーチャッカ25、電動チューリップ26、アタッカー装置27、遊技の結果を報知する特別図柄表示装置28、液晶表示部29、入賞を果たせなかった遊技球を回収する回収口30等が設けられている。
特別図柄表示装置28は、例えば、7セグメント表示器等で構成され、特別図柄(数字や絵柄)を変動表示し、遊技球が始動入賞口23に入賞したことを契機に行われる電子抽選の結果に基づく特別図柄を停止表示する。液晶表示部29は、遊技盤7の略中央に位置し、例えば、特別図柄表示装置28による特別図柄の変動に連動して大当たりの期待度の異なる様々な演出態様を表示する。遊技者は、主として、このような液晶表示部29における演出表示に一喜一憂しながら遊技を楽しむこととなる。また、本実施形態において、液晶表示部29は、後述するQRコード等の符号化映像を表示する。かかる符号化映像は、遊技盤7の略中央に位置する液晶表示部29に表示されてもよいし、演出表示を行う別体の表示部、または、パチンコ機2の内部において管理用に設けられた別体の表示部に表示されてもよい。
また、受皿13の棚部には、押圧式のボタンスイッチで構成されるチャンスボタン32が設けられ、例えば、遊技者が当該チャンスボタン32を押圧した場合にのみ、現在変動中の特別図柄が大当たりであることの期待度を示す演出態様を演出表示装置29に表示したり、現在変動中の特別図柄が大当たりである場合に、恰も、遊技者によるチャンスボタン32の押圧によって大当たりになったかのように見せる演出表示をしたりして、演出表示装置29による演出表示に遊技者を関与させることができる。
スルーチャッカ25は、遊技球が通過可能なゲート構造を成しており、そのゲート内部には遊技球が通過したことを検知する磁気センサタイプの検知センサ(図4におけるスルーチャッカ検知センサ25a)が内蔵されている。スルーチャッカ25を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選が実行され、その抽選結果は普通図柄表示装置34を通じて遊技者に報知される。普通図柄表示装置34は、本実施形態において、特別図柄表示装置28に隣接して設けられた2つのLEDランプで構成されており、普通図柄の抽選結果が当たりのときに一方のLEDランプが点灯し、ハズレのときには他方のLEDランプが点灯するようになっている(なお、複数のLEDランプの点灯と消灯のパターンに対応させて電子抽選の当否を報知するタイプであってもよい)。電動チューリップ26は、始動入賞口23bに設けられ、遊技盤7の面に直交する軸を中心に回動する一対の羽根部材を備えている。スルーチャッカ25を遊技球が通過したことを契機に行われる普通図柄に係る電子抽選に当選すると、電動チューリップ26のソレノイドに通電がなされ、その一対の羽根部材が互いに離れる方向に回動して、所定期間、始動入賞口23bへの入賞が容易になる(なお、遊技盤面と略平行面の始動入賞口23bから平板片を前後方向に突出させて当該始動入賞口23bへの入賞を容易にさせるベロ片型入賞タイプでもよい)。こうして、遊技者は、多くの抽選機会を得ることができる。
アタッカー装置27は、始動入賞口23に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の結果が大当たりとなり、通常の遊技に比べて遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技に移行した場合に、大入賞口35への入賞経路を開放する装置である。大当たり遊技では、アタッカー装置27を通じて大入賞口35への入賞が容易となるので、多くの賞球が遊技者に払い出される。また、一般入賞口24に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。このようにして払い出された賞球(遊技球)は、一旦受皿13に収容され、遊技者は、必要に応じて外部に排出することができる。遊技者が投入し、または、払い出されて受皿13に収容された遊技球は、1個ずつ発射装置9に流動し、遊技者によるハンドル14への回動量に応じた発射強度で遊技領域8に発射される。
なお、始動入賞口23、一般入賞口24、大入賞口35の内部にはそれぞれ遊技球の通過を検知するためのセンサ(図4における、始動入賞口検知センサ23c、一般入賞口検知センサ24a、大入賞口検知センサ27a)が設けられている。また、閉じられたパチンコ機2を開放する前面枠10やガラス扉12には、開放されているか否かを検知するセンサ(図4における、扉開放検知センサ10a)が設けられている。
(パチンコ機2の遊技に関する電気的構成)
図4は、パチンコ機2の遊技に関する電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、パチンコ機2は、主として、主制御基板100と、副制御基板102とによって制御されている。ここでは、遊技の進行に関わるプログラムやデータのうち、特に重要な処理を主制御基板100で実行し、それ以外の例えば演出に関する処理を副制御基板102で実行している。
(主制御基板100)
主制御基板100は、演算処理装置であるメインCPU100a、プログラム等が格納されたメインROM100b、ワークエリアとして機能するメインRAM100c等を含む各種半導体集積回路を有し、パチンコ機2全体を統括的に制御する。本実施形態においては、メインCPU100a、メインROM100bおよびメインRAM100cは、一体的な(1チップの)メインCPUユニット100dで構成されている。
主制御基板100のメインCPU100aは、発射装置9によって発射された遊技球が始動入賞口23に入賞し、始動入賞口検知センサ23cを通過したことを契機に、特別図柄に係る電子抽選を行う。また、メインCPU100aは、この抽選結果に基づいて特別図柄を決定し、抽選結果に基づく特別図柄を特別図柄表示装置28に表示する。また、メインCPU100aは、この抽選結果に基づいて、制御処理に関する遊技情報のコマンド、例えば、演出態様を決定するための遊技コマンドである変動パターンコマンドを生成し、副制御基板102に送信する。そして、上記特別図柄の抽選結果が大当たりとなった場合に、メインCPU100aは、アタッカー装置27のソレノイドを作動させて大当たり遊技を実行し、賞球払出装置31を通じて多くの賞球を払い出す。
また、メインCPU100aは、スルーチャッカ25におけるスルーチャッカ検知センサ25aを遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選を行い、抽選結果に基づく普通図柄を普通図柄表示装置34に表示して、電動チューリップ26の作動を制御する。
さらに、メインCPU100aは、不正を監視するプログラムも常時動作させ、例えば、扉開放検知センサ10aから、前面枠10やガラス扉12が開放していることを示す信号を受信すると、扉が開放されていることを示すエラーコマンドを生成し、副制御基板102に送信する。
(副制御基板102)
副制御基板102は、演算処理装置であるサブCPU102a、プログラム等が格納されたサブROM102b、ワークエリアとして機能するサブRAM102c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板100からの指令信号(コマンド)に基づく、特に演出を制御する。演出とは、遊技の進行に伴い、液晶表示部29、スピーカ16、演出用ランプ17等を通じて提供される視覚的および聴覚的な表現手段であり、当該遊技にストーリー性を与えたり、特別図柄の抽選結果をよりダイナミックな画像で示唆したりすることができる。また、たとえ、大当たりに当選していなかったとしても、恰も大当たりに当選しているかのような演出を通じて遊技者に高配当の期待感を持たせ、遊技者を飽きさせないようにすることが可能となる。
また、副制御基板102には、液晶制御基板104が接続されている。液晶制御基板104は、演算処理装置である液晶CPU104a、プログラムや画像データ等が格納された液晶ROM104b、ワークエリアとして機能する液晶RAM104c、画像制御を行う際のワークエリアとして機能するVRAM104d等を含む各種半導体集積回路を有し、副制御基板102と双方向通信することにより液晶表示部29を制御する。例えば、副制御基板102のサブCPU102aは、主制御基板100から受信した変動パターンコマンドに基づいて、当該変動で実行する演出を決定し、その演出における映像表示を指示するための液晶コマンドを液晶制御基板104に送信すると共に、その映像表示などと協働するようにスピーカ16および演出用ランプ17の出力制御を行う。
(パチンコ機2の不正防止に関する電気的構成)
図5は、パチンコ機2の不正防止に関する電気的構成を示したブロック図である。図5に示すように、主制御基板100は、メインCPU100a、メインROM100b、メインRAM100cが一体的に構成されたメインCPUユニット100dと、システムバス110と、システムクロック112と、外部通信回路114と、I/O回路116と、I/F回路118とを含んで構成される。
メインCPUユニット100dでは、メインROM100bやメインRAM100cがメインCPU100aからの内部バスを介したアクセスのみ許容し、外部からは参照できないようになっている。したがって、外部からメインROM100b内のプログラムを改竄することは困難となる。
図6は、メインCPUユニット100dの内部構成を概略的に示した説明図である。メインCPUユニット100dでは、例えば、IDナンバ130、ROMコード132、チップ個別ナンバ134等の固定データが設定されている。このうち、IDナンバ130は、メインCPUユニット100dの製造メーカのみが取り扱うことの可能な特殊データであり、製造メーカは、内部バス136やメインCPU100aと独立した照合用回路138と、BRC端子やSC端子を通じて通信接続を確立し、当該メインCPUユニット100dが正規のものであるか否かを判断する。
また、ROMコード132は、4byteのデータ容量で区切られた4つのコード(ROMコードA、ROMコードB、ROMコードC、ROMコードD)から成り、メインROM100bに予め記憶されている。ROMコードA、ROMコードB、ROMコードC、ROMコードDは、図2〜図4を用いて説明した遊技を実行するための遊技プログラム140の一部または全部をそれぞれ論理計算することで一意に導き出された数値列(16進数の場合はA〜Fも含む)である。例えば、遊技プログラムの全部を4byte毎に区切って積算(加算)し、繰り上げを無視して下位4byteのみ抽出したものをROMコード132としている。
かかるROMコード132は、当該メインCPUユニット100dの製造メーカ以外であっても取り扱うことができる。したがって、メインCPU100aは、ROMコード計算回路142、ROMコードレジスタ144および内部バス136を通じてROMコード132を読み出すことができる。ここで、ROMコード計算回路142は、独立した4つの論理計算回路(ROMコード計算回路A、ROMコード計算回路B、ROMコード計算回路C、ROMコード計算回路D)から成り、それぞれ個別に論理計算を実行できる。各ROMコード計算回路142は、例えば、参照するROMコードの数、論理計算の種類(否定、論理和、論理積、排他的論理和、加算、減算、乗算、除算等)を任意に選択することができ、また、それらの論理計算を組み合わせ、論理計算を重ねて実行することもできる。したがって、独立した4つのROMコード計算回路142では、4つの異なる計算結果を導出することができる。ROMコードレジスタ144は、ROMコード計算回路142に対応する4つのレジスタ(ROMコードレジスタA、ROMコードレジスタB、ROMコードレジスタC、ROMコードレジスタD)から成り、ROMコード計算回路142それぞれで導出された計算結果を、パチンコ機2に電源が投入されている間、読み出し可能に保持する。
また、本実施形態では、符号化処理を通じて符号化する照合元データは、ROMコード132に基づいてROMコード計算回路A、ROMコード計算回路B、ROMコード計算回路C、ROMコード計算回路Dの何れか1つにて演算された値A、またはROMコード計算回路の何れか複数(全てを含む)を選択して獲得した複数の値Aを予め定めた方式にて合成をした値B、またはその値Aもしくは値Bとチップ個別ナンバ134を予め定めた方式にて合成をした値C、または主制御基板100、副制御基板102、液晶制御基板104および払出制御基板(不図示)の何れかを選択的に決めた各基板別の値Dもしくはそれらの値を予め定めた方式にて合成をした値Eによる一意のデータを用いることができる。
なお、前述の値A、値B、値C、値D、値E(実施態様)は、符号化対象である「演算処理装置におけるプログラムの全部または一部」に相当し、この一意の値が予め定められた符号化処理を通じた符号化データ(照合元データ)となる。
また、チップ個別ナンバとして区分けした所定範囲ごとに前述の値が互いに異なる値となるようにバリエーション展開をしてもよい。
また、遊技プログラムの異なるパチンコ機(別種類)ごとに、前述の値A、値B(複数のROMコード計算回路の選択変更を含む)、値C、値D、値Eの対応関係が異なるよう変更するようにしてもよい。
これにより、暗号化としての効果を備えるようになり、例えば、古いパチンコ機のメインCPU100aでは値Aを取得していたことに倣って新しいパチンコ機でも値Aを取得する不正なプログラムを作成しても、実際の新しいパチンコ機では値Bを取得するようにしていれば、不整合のエラー検知が可能となる。
また、例えば、主制御基板100のROMコード計算回路Cの値Aと副制御基板102(または、他の制御基板であってもよい)のROMコード計算回路Dの値Aとを予め定めた方式にて合成をした値B(照合元データ)とすれば、正規の主制御基板と正規の副制御基板との組み合わせ以外では、不整合エラー検知が可能となる。
なお、チップ個別ナンバと遊技店(パチンコ機2の設置場所)との対応関係を照合サーバなどで管理しておけば、情報端末によるアクセスポイントとパチンコ機2の設置場所との位置関係に問題がある場合には制御基板交換に係る不正と推定してエラー報知できるようになる。
上記遊技プログラムは、パチンコ機2の機種毎に等しくなるように設定されているので、遊技プログラムを用いたROMコードも等しくなり、ROMコード計算回路142の設定をパチンコ機2間で等しく設定すると、ROMコードレジスタ144に保持される計算結果もパチンコ機2の機種毎に等しい値となる。したがって、ROMコードを用いた計算結果によって、そのパチンコ機2の機種を特定することができる。
また、チップ個別ナンバ134は、メインCPUユニット100d毎に個別に付された数字列であり、ROMコード132と独立して管理されている。チップ個別ナンバレジスタ146は、チップ個別ナンバ134を、パチンコ機2に電源が投入されている間、読み出し可能に保持する。かかるチップ個別ナンバ134は、メインCPUユニット100d毎に付されているので、パチンコ機2毎に異なることとなる。したがって、チップ個別ナンバ134によって、そのパチンコ機2自体を特定することができる。かかるチップ個別ナンバ134と上記ROMコードを用いた計算結果は、本実施形態における照合元データとして用いられる。
図5に戻って、システムバス110は、アドレス線、データ線および制御線で、メインCPUユニット100dと各半導体回路とを接続する。システムクロック112は、メインCPUユニット100dでの処理を進める動作クロックとして機能すると共に、ソフトウェア乱数等をカウントアップするためのカウントクロックとしても用いられる。外部通信回路114は、外部接続端子120を通じてホールコンピュータと接続され、メインCPU100aで管理する各種情報をホールコンピュータに送信する。
また、I/O回路116は、扉開放検知センサ10a等のセンサや、賞球払出装置31等の各種装置との接続を中継し、これらセンサや装置とメインCPU100aとの間でディスクリート信号の入出力を管理する。I/F回路118は、副制御基板102や他の制御基板との接続を中継する。ただし、I/F回路118では、主制御基板100から他の制御基板への一方向のみ信号を伝達し、他の制御基板から主制御基板100への信号は許容しない。I/F回路116が信号の伝達を主制御基板100から副制御基板102への一方向に制限することで、主制御基板100に対する不正処理を防止することができる。また、各制御基板は基板ケースに封入され、制御基板を取り出すことも、制御基板上の半導体に直接接触することもできないように構成されている。なお、本実施形態では、主制御基板100から賞球払出装置31への通信についてのみ、双方向通信としている。
上述したように、メインCPU100a、メインROM100b、メインRAM100cはメインCPUユニット100dとして一体的に構成されているので、メインROM100bに格納されたROMコード132やチップ個別ナンバ134等の秘匿性や信頼性は高い。そこで、本実施形態では、このようなROMコード132やチップ個別ナンバ134等に基づく照合元データを照合することでパチンコ機2の正当性を判断する。
また、本実施形態では、照合元データをパチンコ機2内で完結的に照合するとせず、照合元データを、副制御基板102を通じて外部に出力し、別途の照合手段を用いて客観的にパチンコ機2の正当性を判断することとする。このとき、照合元データを外部に出力する手段として、例えば、照合元データの文字列自体や、照合元データを映像化した符号化映像等を液晶表示部29に表示することが考えられる。また、本実施形態では、そのように出力(表示)された照合元データを、既存の情報端末3を用いて照合する。このとき、メインCPUユニット100dと情報端末3との間で任意の暗号化方式を採用することもできる。ただし、かかる暗号化方式はパチンコ機2の製造メーカが管理し、不正者は容易に把握できないようにする。
また、このような照合元データの表示をパチンコ機2の液晶表示部29を通じて行った場合、その照合に関する情報、例えば、照合手順等が不正者に把握されてしまう可能性がある。そこで、本実施形態において、照合者は、不正者は勿論のこと、遊技者も遊技場に存在しない、例えば、開店前のパチンコ機2の電源投入時や、閉店後のパチンコ機2の電源切断時において、当該照合処理を行うとする。
以上を纏めると、主制御基板100のメインCPUユニット100dは、ROMコード132やチップ個別ナンバ134等に基づく照合元データを暗号化し、副制御基板102に送信する。副制御基板102では、かかる暗号化された照合元データを復号し、復号した照合元データに基づいて符号化映像(例えばQRコード)を生成し、液晶表示部29に表示する。照合者は、液晶表示部29に表示された符号化映像を情報端末3に入力し、照合サーバ5を利用して、その照合元データの照合を行う。以下、このような照合処理をフローチャートを用いて具体的に説明する。
(主制御基板100の電源投入時の処理)
図7は、主制御基板100の電源投入時の処理を示したフローチャートである。ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理(照合処理)について説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS100)
パチンコ機2の電源が投入されると、初期化プログラムが読み込まれ、その初期化プログラムに基づいて、メインCPUユニット100dにおけるメインCPU100aは、ROMコード計算回路142にROMコードの論理計算を実行させ、その計算結果をROMコードレジスタ144に保持させる。
(ステップS101)
次に、メインCPU100aは、チップ個別ナンバ134をチップ個別ナンバレジスタ146に保持させる。
(ステップS102)
続いてメインCPU100aは、ROMコードレジスタ144から計算結果を読み出し、チップ個別ナンバレジスタ146からチップ個別ナンバ134を読み出し、それらを照合元データとして予め定められた暗号化方式を用いて暗号化する。かかる暗号化方式は、共通鍵暗号化方式、公開鍵暗号化方式等、既存の様々な暗号化方式を採用することができる。
(ステップS103)
次に、メインCPU100aは、照合元データが暗号化された暗号化データを、暗号化データ表示コマンドと共に副制御基板102に送信する。このとき、暗号化データを複数回送信してデータを確実に伝達することもできる。
(副制御基板102のメイン処理)
図8は、副制御基板102のメイン処理を示したフローチャートである。
(ステップS200)
まず、サブCPU102aは、電源が投入されると、サブRAM102c等を初期化し、割込を許可する初期化処理を実行する。
(ステップS201)
次に、サブCPU102aは、主制御基板100からのコマンドの入力を監視する。
(ステップS202)
次に、サブCPU102aは、主制御基板100から受信したコマンドを解析し、当該受信コマンドに基づいて種々の処理を実行する。以下、当該コマンド受信処理S202を詳述する。
図9は、上記コマンド受信処理S202を示したフローチャートである。コマンド受信処理S202では、受信されたコマンドに基づいて各種処理が遂行される。ここで受信されるコマンドは、遊技状態コマンド等複数設けられているが、ここでは説明の便宜上、暗号化データ表示コマンドに着目して説明する。
(ステップS210)
まず、サブCPU102aは、コマンドが受信されたか判定する。その結果、コマンドが受信されていなければ、当該コマンド受信処理を終了し、コマンドが受信されていれば、ステップS211に処理を移す。
(ステップS211)
コマンドが受信されていれば、サブCPU102aは、受信されたコマンドが暗号化データ表示コマンドであるか判定する。その結果、コマンドが暗号化データ表示コマンドであれば、ステップS212に処理を移し、コマンドが暗号化データ表示コマンドでなければ、当該コマンド受信処理を終了する。
(ステップS212)
上記ステップS211において、受信されたコマンドが暗号化データ表示コマンドであると判定されると、サブCPU102aは、暗号化データ表示コマンドと共に受信した暗号化データを復号し、情報端末3で復号可能な暗号化方式を用いて、復号された照合元データを改めて暗号化する。このとき、サブCPU102aが暗号化データを復号できなかった場合(解析不能だった場合)、エラー処理を実行してもよい。そして、サブCPU102aは、その暗号化データを情報端末3で読み取り可能な符号化映像(コード化映像)、例えばQRコードに変換する。QRコードの生成は既存の様々な方法を利用することができるので、ここではその生成についての詳細な説明を省略する。
このように、メインCPU100aとサブCPU102a間で照合元データを暗号化する構成により、暗号化された照合元データを復号できない場合は、主制御処理部または副制御処理部等の不具合(例えば、意図的な処理部交換)を確実に発見できるようになる。なお、チップ個別ナンバ134として区分けした所定範囲ごとに、互いに異なる複数の暗号化方式を設けることで、不正に入手した照合元データに基づく不正行為を抑制することができる。
また、サブCPU102aと情報端末との間でも照合元データを暗号化する構成により、暗号化された照合元データを情報端末が復号できない場合は、主制御処理部または副制御処理部などの不具合(例えば、意図的な交換処理)を確実に発見できるようになる。
ここで符号化映像を、情報の変更が困難なQRコードとしたのは以下の理由による。即ち、パチンコ機2内部で生成された照合元データをパチンコ機2から情報端末3に転送する際、照合者が手入力によって、符号化映像となっていない照合元データの文字列を転記するとなると、手間がかかり、また、入力間違えが生じ得る。さらに、照合元データが、人が認識できる形で公開されてしまうので、不正者にその情報が漏れやすく、情報端末3の入力時点で照合元データが改竄されるおそれも生じるからである。
このように、表示する符号化映像を、視覚的に混迷をきたすQRコードとすれば、管理者や店員以外の遊技者等には符号化映像が遊技に無関係な映像として気に留められることもなく(目立たなく)、当該パチンコ機2の正当性判断を好適に遂行することができる。
(ステップS213)
次にサブCPU102aは、照合者が照合処理を行う時間を確保するため、照合カウンタに30秒に相当する値(時間(30秒)/後述するタイマ割込周期(例えば、2msec)=15000)を設定する。ここで、照合カウンタは、符号化映像を液晶表示部29に表示する時間を計時するための記憶領域である。照合カウンタに対するタイマ割込処理については後ほど詳述する。
(ステップS214)
そして、サブCPU102aは、液晶制御基板104に、液晶コマンドを送信し、変換された符号化映像を液晶表示部29に表示する。
(ステップS215)
続いてサブCPU102aは、照合カウンタの値が0になったか判定する。その判定の結果、照合カウンタが0になっていれば、当該コマンド受信処理を終了し、照合カウンタが0になっていなければ、ステップS214からを繰り返す。当該コマンド受信処理が終了すると、他の映像が液晶表示部29に表示されるため、そのことをもって当該符号化映像は自然に消去されることとなる。
(副制御基板102のタイマ割込処理)
図10は、副制御基板102のタイマ割込処理を示したフローチャートである。副制御基板102のサブCPU102aは、タイマ割込周期(例えば2msec)毎に割込信号を受信し、当該タイマ割込処理を実行する。ここでは、特に、照合カウンタの更新処理を説明し、他の割込処理は説明を省略する。
(ステップS250)
サブCPU102aは、照合カウンタに記憶されているカウンタ値から「1」減算した値を新たに照合カウンタにセットする。そして、当該タイマ割込処理を終了する。
こうして、パチンコ機2の液晶表示部29では、電源投入時から30秒間、符号化映像が表示される。照合者は、電源投入時から30秒の間に、情報端末3を用いてパチンコ機2の正当性を判断する。ここで、表示時間を30秒としたのは、照合するのに必要な時間を確保しつつ、符号化映像を無駄に長時間表示し続けないようにするためであり、かかる時間は任意に設定することができる。
以上説明したパチンコ機2により、演算処理装置に係る照合元データの整合性を、情報端末3を介して判断できるようになる。ここでは、主制御基板100、副制御基板102および賞球払出装置31の少なくともいずれかの演算処理装置の不具合(例えば、意図的な処理部交換)に基づいて照合元データが変化するため、その整合性を判断することで、不具合を迅速かつ確実に発見することが可能となる。
以下、照合に用いられる情報端末3および照合サーバ5について詳述する。
(情報端末3)
図11は、情報端末3の電気的構成を示した機能ブロック図である。情報端末3は、操作部310と、情報端末表示部311と、撮像部312と、情報端末データ通信部313と、情報端末制御部314とを含んで構成される。
操作部310は、キーボード、十字キー、ジョイスティック、タッチパネル等で構成され、照合者の操作入力を受け付ける。情報端末表示部311は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、任意の映像を表示する。撮像部312は、撮像レンズや、撮像レンズを通じて入射した光を光電変換し映像データにA/D変換してデータ化する撮像素子等で構成され、パチンコ機2の液晶表示部29に表示された符号化映像を撮像し符号化映像データを生成する。情報端末データ通信部313は、通信網4を介して照合サーバ5と通信を確立する。情報端末制御部314は、演算処理装置である情報端末CPU314a、プログラム等が格納された情報端末ROM314b、ワークエリアとして機能する情報端末RAM314c等を含む各種半導体集積回路を有し、情報端末3全体を管理および制御する。以下、情報端末3における照合処理をフローチャートを用いて具体的に説明する。
(情報端末3における照合処理)
図12は、情報端末制御部314の照合処理を示したフローチャートである。ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理(照合処理)について説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS300)
情報端末CPU314aは、操作部310を通じた照合者の操作入力に応じて撮像部312が符号化映像データを生成したか判定する。この結果、符号化映像データが生成されていればステップS301に処理を移し、符号化映像データが生成されていなければ、ステップS300を繰り返す。
(ステップS301)
ステップS300において、符号化映像データが生成されていると判定されると、情報端末CPU314aは、その生成された符号化映像データを復号して暗号化データを抽出する。ここで、符号化映像データ、特にQRコードの復号に関しては、QRコードの復号サービスを行っているWebサイトも存在するため、情報端末CPU314aは、情報端末3自体で符号化映像データを復号できない場合であっても、このようなWebサイトを通じてQRコードを復号することができる。
(ステップS302)
次に情報端末CPU314aは、抽出された暗号化データを、パチンコ機2のメインCPU100aが用いた暗号化を復号したサブCPU102aの暗号化方式に従って復号し、照合元データを生成する。
(ステップS303)
そして情報端末CPU314aは、生成した照合元データを、パチンコ機2の機種やパチンコ機2自体を特定する遊技機識別子と共に、情報端末データ通信部313を通じて照合サーバ5に送信する。かかる遊技機識別子は、パチンコ機2の正当性を確保すべく、照合元データと別経路で取得するとよい。例えば、照合元データが、撮像部312を通じて取得された場合、遊技機識別子は、照合者がパチンコ機2を目視して、情報端末3の操作部310から手入力されるとする。また、照合サーバ5にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)は、符号化映像に含まれるとしてもよいが、秘匿性を確保する上で、URLは製造メーカ等から個別に取得する等、別経路で取得することが望ましい。
(ステップS304)
続いて、情報端末CPU314aは、情報端末データ通信部313が照合サーバ5から整合性判断の結果である照合情報を受信したか判定する。その結果、照合情報を受信していれば、ステップS305に処理を移し、照合情報を受信していなければ、ステップS304を繰り返す。ただし、照合情報が所定時間を経過しても受信されなかった場合、タイムアウトによって当該照合処理を終了するとしてもよい。
(ステップS305)
情報端末データ通信部313が照合サーバ5から照合情報を受信したと判定すると、情報端末CPU314aは、受信した照合情報を情報端末表示部311に表示する。こうして、照合者は、情報端末表示部311に表示された照合情報に基づいてパチンコ機2の正当性を判断することができる。
(照合サーバ5)
図13は、照合サーバ5の電気的構成を示した機能ブロック図である。照合サーバ5は、照合サーバ保持部410と、照合サーバデータ通信部411と、照合サーバ制御部412とを含んで構成される。
照合サーバ保持部410は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体で構成され、複数の照合先データを、それぞれ遊技機識別子に関連付けて予め保持している。照合サーバデータ通信部411は、通信網4を介して情報端末3と通信を確立する。照合サーバ制御部412は、演算処理装置である照合サーバCPU412a、プログラム等が格納された照合サーバROM412b、ワークエリアとして機能する照合サーバRAM412c等を含む各種半導体集積回路を有し、照合サーバ5全体を管理および制御する。以下、照合サーバ5における照合処理をフローチャートを用いて具体的に説明する。
(照合サーバ5における照合処理)
図14は、照合サーバ制御部412の照合処理を示したフローチャートである。ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理(照合処理)について説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS400)
照合サーバCPU412aは、照合サーバデータ通信部411が、通信網4を介して情報端末3から照合元データと遊技機識別子とを受信したか判定する。この結果、照合元データと遊技機識別子とが受信されていればステップS401に処理を移し、照合元データと遊技機識別子とが受信されていなければ、ステップS400を繰り返す。
(ステップS401)
ステップS400において、照合元データと遊技機識別子とが受信されていると判定されると、照合サーバCPU412aは、受信した遊技機識別子に関連付けられた照合先データを照合サーバ保持部410から抽出し、受信した照合元データと抽出した照合先データとを比較して、一致するか否かの整合性判断を行う。その結果、両データが一致すると判定すると、ステップS402に処理を移し、一致していないと判定すると、ステップS403に処理を移す。
(ステップS402)
照合元データと照合先データとが一致すると判定すると、照合サーバCPU412aは、その旨を示す照合情報を生成し、照合サーバデータ通信部411を通じて、その照合情報を情報端末3に送信する。
(ステップS403)
照合元データと照合先データとが一致していないと判定すると、照合サーバCPU412aは、その旨を示す照合情報を生成し、照合サーバデータ通信部411を通じて、その照合情報を情報端末3に送信する。
こうして、照合者は、照合サーバ5から提供された照合情報に基づいてパチンコ機2の正当性を判断することができる。
(全体的な処理の流れ)
図15は、本実施形態による照合処理の全体的な流れを示したシーケンス図である。ここでは、全体的な流れを把握することを目的としているので、上述した実施形態において、既に説明した処理については、同一の符号を付すことによってその説明を省略する。
遊技場において、パチンコ機2の電源が投入されると、主制御基板100におけるメインCPU100aは、照合元データが暗号化された暗号化データを、暗号化データ表示コマンドと共に副制御基板102に送信し(S103)、副制御基板102におけるサブCPU102aは、暗号化データ表示コマンドと共に受信した暗号化データを復号し、情報端末3で復号可能な暗号化方式を用いて、復号された照合元データを改めて暗号化する。そして、サブCPU102aは、その暗号化データを情報端末3で読み取り可能な符号化映像、例えばQRコードに変換する(S212)。そして、サブCPU102aは、変換された符号化映像を液晶表示部29に表示する(S214)。
照合者は、情報端末3の撮像部312を通じて、液晶表示部29に表示された符号化映像を取得し(S300)、その映像から照合元データを抽出すると(S302)、遊技機識別子と共に照合サーバ5に送信する(S303)。照合サーバ5では、受信した遊技機識別子に関連付けられた照合先データと、受信した照合元データとが比較され(S401)、その比較結果である照合情報が情報端末3に送信される(S402、S403)。情報端末3は、受信した照合情報を情報端末表示部311に表示する(S305)。こうして、照合者は、照合元データの照合結果を得ることができる。
以上、説明したように、本実施形態のパチンコ機2によれば、従来、複数の制御基板間で相互に整合性をとるため各制御基板にID等を登録していたところ、本実施形態は、パチンコ機2の内部状態を外部に出力することとしたので、そのようなID等の登録の手間を省略することができる。また、パチンコ機2の内部状態を示す情報を、専門知識を要すことなく、パチンコ機2に表示された符号化映像を別体の情報端末3に入力するだけといった非常に簡単な処理で取得することができ、照合者は、容易にパチンコ機2の正当性を判断することが可能となる。
本実施形態では、主制御基板100の照合元データを副制御基板102を通じて外部に出力しているので、主制御基板100に対して不正行為が実行された場合に限らず、副制御基板102、または、主制御基板100と副制御基板102との間の接続線に対して不正行為が実行されたとしても、主制御基板100に対して不正行為が実行された場合と同等の処理(不正な制御基板の交換などに基づく不整合エラー)で検知することができる。さらに、主制御基板100と副制御基板102とに同時に不正行為が実行されたとしても、主制御基板100に対して不正行為が実行された場合と同等の処理(不正な制御基板の交換などに基づく不整合エラー)で検知することが可能となる。
また、照合処理の際、照合者に符号化映像が視認されてしまうが、例えば、QRコードを視認するだけでは、その内容を正確に把握することはできないので、パチンコ機2と照合サーバ5との間で照合元データの秘匿性を確保することができる。さらに、当該照合処理の容易性から、遊技場の管理者のみならず、遊技場の店員、パチンコ機2の正当性を確認する第三者、および、パチンコ機2の製造メーカの派遣員等も照合者として照合処理を行うことが可能となり、任意の照合者自体による不正も、他の照合者によって抑制することが可能となる。
また、当該照合処理の容易性から、照合処理を実行する時間や頻度の制限が少なくなり、例えば、電源投入時に毎回照合処理を実行することにより、不正行為を早期に発見することが可能になる。
また、パチンコ機2において、符号化映像を通じ、パチンコ機2の処理結果を示す履歴情報等を外部に出力するサイト連動型システムが構築されている場合、そのサイト連動型システムを利用して、当該照合元データによる符号化映像を外部に出力することができる。
ここで、サイト連動型システムでは、遊技者による履歴情報、例えば、当否に関する情報(大当たり回数、連荘数、回転数)、変動パターン(変動時間)の情報(リーチパターン、リーチ回数)、表示図柄の情報、遊技状態の情報、演出表示の情報、これらの情報の履歴、遊技の累計時間に関する情報等が符号化映像に変換され、遊技者は、自己の情報端末3に当該符号化映像を取り込むことで、自己の履歴情報を蓄積することができる。かかる履歴情報の蓄積は、パチンコ機2の製造メーカ側で準備された情報蓄積サーバによって行われる。情報蓄積サーバとのアクセスは、基本的に当該照合サーバ5と等しい手順で実行できる。また、遊技者は、蓄積した結果に基づくパスワード等をパチンコ機2に入力することで、恰も前回の遊技から連続して遊技していたかの如く、継続して履歴情報を取得することが可能となる。
また、このようなサイト連動型システムを利用して、本実施形態の照合精度を高めることもできる。例えば、副制御基板102において、サブCPU102aが符号化映像を生成する際、照合元データに、上記履歴情報を加えて符号化映像を生成する。
かかる構成により、符号化映像に基づいて遊技の履歴情報のウェブ管理を行う遊技者へのサービスシステム(サイト連動型システム)を活用し、遊技者などによって符号化映像が情報端末に入力されることにより、並行して演算処理装置に係る照合元データの整合性を判断できるようになる。これにより、整合性判断が行われる機会が増加するため、演算処理装置の不具合(例えば、意図的な処理部交換)発見の早期性や容易性の向上を図れるようになる。
また、パチンコ機2が稼動されることにより変化する情報である遊技機稼動情報(RAMクリアの有無、RTCのタイマ情報、大当たり回数等の履歴情報等)もその整合性判断を行う要素とすることができる。例えば、パチンコ機2のリセットに伴うRAMクリアの有無やその時刻が実際のものと異なったり、照合処理の時刻が実際のものと異なったり、当否に関する情報や遊技の累計時間に関する情報等が実際のものと異なる場合に、その遊技機稼動情報が正規に設定されたものではないと判断でき、照合者は、いずれかの基板において不正行為が生じていることを把握することが可能となる。
かかる構成により、照合元データを稼働状態に基づいて一定とはならないようにすることで、不正な入手経路の照合元データに基づく不正行為を抑制することができる。
また、上述した実施形態においては、情報端末3が取得した照合元データを照合サーバ5に送信し、照合サーバ5は、照合した結果である照合情報を情報端末3に送信するとしているが、かかる場合に限られず、情報端末3への送信に代えて、または、加えて、ホールコンピュータ等、他の機器に照合情報を送信してもよい。かかる構成により、ホールコンピュータ等の機器で、各パチンコ機2の照合情報を一元管理することが可能となる。
また、上述した実施形態においては、情報端末3が取得した照合元データを照合サーバ5に送信し、照合サーバ5内で照合することとしているが、かかる場合に限られず、例えば、照合先データを含む専用の照合プログラムを照合サーバ5等から情報端末3にダウンロードし、情報端末3内で完結的に照合処理を行うこともできる。この場合、照合サーバ5へのアクセスが不要となるので、処理負荷を軽減でき、また、電波の届きにくい建物の中など、照合サーバ5とのアクセスが困難な場所であっても、確実に照合処理を遂行することが可能となる。
また、上述した実施形態においては、メインCPU100a、メインROM100bおよびメインRAM100cは、メインCPUユニット100dとして一体的に構成されるとしたが、それぞれ別体に設けてもよく、また、サブCPU102a、サブROM102b、サブRAM102cは、それぞれ別体に設けられるとしたが、一体的に構成することもできる。さらに、照合元データの暗号化や復号をそれぞれ制御基板の演算処理装置(メインCPU100aやサブCPU102a)が実行するとして説明したが、信頼性を高めるべく、別体の演算処理装置を設け、その別体の演算処理装置で独立して照合元データの暗号化や復号を行ってもよい。
また、上述した実施形態においては、主制御基板100におけるメインCPUユニット100d内のROMコードを用いた計算結果やチップ個別ナンバ134を照合元データとしているが、照合対象は主制御基板100に限られず、例えば、副制御基板102において生成された照合元データや賞球払出装置31において生成された照合元データ等を含め、サブCPU102aは、それらの群から選択される複数の照合元データを組み合わせて符号化映像を生成してもよい。このとき、照合元データの組み合わせは、様々な論理計算(否定、論理和、論理積、排他的論理和、加算、減算、乗算、除算等)を用いることができる。
かかる構成により、照合元データをより一意なものとできる。ここで、チップ個別ナンバ134を、複数の演算処理装置それぞれに付与した場合、チップ個別ナンバとして区分けした所定範囲ごとに複数の値を準備して、多数の組み合わせによる照合元データを生成し、バリエーション展開をしてもよい。これにより、不正に入手した任意の照合元データに基づく不正行為を抑制することができる。
また、上述した実施形態においては、当該照合処理を実行する契機としてパチンコ機2の電源投入時を挙げているが、かかる場合に限らず、前面枠10やガラス扉12の扉開放時、エラー発生時、所定入力手段に基づく特殊操作時等、様々な契機で照合処理を行うことができ、サブCPU102aは、予め定められたこれらの機会に、符号化映像を生成する。ここで、特殊操作とは、チャンスボタン32やハンドル14等の外部操作やパチンコ機2内部に設けられた専用スイッチ等の操作をいう。例えば、待ち受け画面(デモ画面)が表示されているときに、照合者がチャンスボタン32とハンドル14を同時に操作する(特殊操作)等によって、サブCPU102aは、符号化映像を表示する。また、これらの機会に符号化映像が液晶表示部29に表示された場合、上記実施形態のように所定時間(例えば、30秒)後に消去されるとしてもよいし、所定の操作、例えば、チャンスボタン32の操作を通じて積極的に消去するとしてもよい。
かかる構成により、符号化映像を導出する機会を増加させ、速やかに演算処理装置に係る照合元データの整合性を判断できるようになる。
なお、パチンコ機2の電源供給を遊技場による一斉管理とした場合、電源供給に基づいて複数のパチンコ機2の電源投入が一斉に行われ、複数のパチンコ機2に一斉に符号化映像が導出されるため、複数のパチンコ機2の演算処理装置に係る照合元データの整合性判断が速やかにできるようになる。
また、パチンコ機2の演算処理装置に係る演出表示部(液晶表示部)にデモンストレーション表示をしている場合、このデモンストレーション表示の一部に符号化映像を含ませるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、符号化映像としてQRコードを挙げて説明したが、一次元のバーコードや単なる文字列が符号化映像として表示されてもよい。
また、上述した実施形態においては、暗号化処理が固定的に行われる例を挙げて説明したが、メインCPU100aと照合サーバ5とで時間同期さえとれれば、暗号化処理における暗号化方式、または、暗号化で参照する数値等を可変にすることもできる。例えば、メインCPU100aと照合サーバ5とでRTC(Real Time Clock)を参照し、1日や1ヶ月といった所定の期間毎に暗号化方式、または、暗号化で参照する数値等を変更する。また、RTC等が絶対時刻を正確に示していない場合、相対時間を利用することもできる。例えば、電源投入時からの相対時間をタイマで計時し、3時間単位で暗号化方式、または、暗号化で参照する数値等を変更する。このように、暗号化処理を可変することで、暗号化処理が可変で行われていることを知らない不正者や、暗号化処理が可変で行われていることを知っていたとしても、その周期を特定できない不正者に対して、不正行為の抑制効果を高めることができる。
また、上述した実施形態においては、情報端末3において、撮像部312を通じ符号化映像を取得する構成を述べたが、符号化映像が、照合者が視認できる形式(例えば文字列)で示されている場合、手入力で符号化映像を取り込んでもよく、また、映像に代え、赤外線通信、近距離通信、Bluetooth(登録商標)等を利用してデータとして取得するとしてもよい。
また、上述した実施形態において、照合サーバ5は、照合元データの照合のみを行う例を挙げているが、かかる照合情報を照合サーバ保持部410に、照合時刻に関連付け、照合履歴として保持することもできる。また、照合者は、このような照合履歴を情報端末3で確認できるとしてもよい。こうすることで、照合処理自体が不正に行われた場合にも把握することができ、また、照合処理を計画的に行うための指標として照合履歴を用いることが可能となる。
また、上記実施形態ではパチンコ機2を挙げて説明したが、本実施形態は、スロットマシンにも適用することが可能である。近年、スロットマシンでは、通常遊技より遊技者に有利な払出を受け得るボーナス遊技が主制御基板において抽選されるのみならず、副制御基板においても、本来、所定の確率で有効ライン上に表示されない(取りこぼしてしまう)小役を、有効ライン上に表示できるように例えば操作手順を案内する、所謂アシストタイム(AT)が抽選される。したがって、主制御基板のみならず、副制御基板の不正も抑制する必要がある。このように、スロットマシンにおいても、本実施形態の照合処理を適用することで、制御基板やプログラムの全体的な正当性を容易に判断することができ、制御基板の不正交換やプログラムの不正改竄を抑制することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の主制御基板100および副制御基板102が行う各処理は、必ずしもフローチャートやシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
なお、本実施形態では、主制御基板100と副制御基板102との間で照合元データ(ROMコードやチップ個別ナンバ)を暗号化し、さらに副制御基板102と情報端末3(携帯電話)との間でも暗号化を行う構成としているが、照合元データに係る暗号化は必須ではなく、主制御基板100と副制御基板102との間、または副制御基板102と情報端末3との間のうち何れか一方にて暗号化を行うようにしてもよい。
なお、上記実施形態において、主制御基板100が本発明の主制御処理部に相当し、液晶表示部29が本発明の演出表示部に相当し、副制御基板102が本発明の副制御処理部に相当し、賞球払出装置31が本発明の払出制御処理部に相当し、パチンコ機2が本発明の遊技機本体に相当し、図7に示す電源投入時の処理を実行するメインCPU100aが本発明の照合元データ導出手段に相当し、図9に示すコマンド受信処理を実行するサブCPU102aが本発明の符号化映像生成手段と符号化映像表示手段に相当する。また、上記実施形態において、撮像部312が本発明の符号化映像データ取得手段に相当し、図12に示す照合処理を実行する情報端末CPU314aが本発明の照合元データ抽出手段と情報端末表示制御手段に相当し、情報端末データ通信部313が本発明の情報端末データ通信手段に相当し、情報端末表示部311が本発明の情報端末表示手段に相当する。また、上記実施形態において、照合サーバデータ通信部411が本発明の照合サーバデータ通信手段に相当し、図14に示す照合処理を実行する照合サーバCPU412aが本発明の照合情報生成手段と照合情報送信手段に相当する。
1 …遊技システム
2 …パチンコ機
3 …情報端末
5 …照合サーバ
29 …液晶表示部
31 …賞球払出装置
32 …チャンスボタン
100 …主制御基板
102 …副制御基板
310 …操作部
311 …情報端末表示部
312 …撮像部
313 …情報端末データ通信部
314 …情報端末制御部
410 …照合サーバ保持部
411 …照合サーバデータ通信部
412 …照合サーバ制御部

Claims (8)

  1. 所定の契機に基づいて有利な遊技状態付与のための抽選を行い、この抽選結果に応じた制御処理に関する遊技情報のコマンドを生成して送信する主制御処理部と、
    前記抽選結果に関する演出を表示するための演出表示部と、
    前記主制御処理部からの遊技情報のコマンドを受信して、前記演出表示部の表示を制御する副制御処理部と、
    前記主制御処理部および前記副制御処理部に設けられ、プログラムに従った制御処理を遂行する演算処理装置と、
    前記抽選結果に応じる所定の遊技状態に基づいて遊技媒体の払い出しを行う払出制御処理部と、
    前記主制御処理部、前記演出表示部、前記副制御処理部および前記払出制御処理部が組み付けられる遊技機本体と、
    を備えた遊技機であって、
    前記遊技機本体に組み付けられる制御処理部の演算処理装置におけるプログラムの全部または一部を、予め定められた符号化処理を通じて符号化し、照合元データを導出する照合元データ導出手段を備えさせ、
    前記副制御処理部は、
    前記照合元データに基づいて、別体の情報端末に入力可能、且つ、入力後のデータを整合性判断に係る照合材料とし得る符号化映像を生成する符号化映像生成手段と、
    前記演出表示部を含む前記遊技機に設けられた表示装置のいずれかに前記符号化映像を表示する符号化映像表示手段と、
    を備え
    複数の前記制御処理部の群から選択された、前記導出に係る複数の照合元データを組み合わせて符号化映像を生成し、
    所定入力手段に基づく操作または当該所定入力手段に基づく操作以外の前記遊技機の所定状態時に係る予め定められた機会に、前記組み合わせに基づく前記符号化映像を前記表示装置に表示することを特徴とする遊技機。
  2. 所定の契機に基づいて有利な遊技状態付与のための抽選を行い、この抽選結果に応じた制御処理に関する遊技情報のコマンドを生成して送信する主制御処理部と、
    前記抽選結果に関する演出を表示するための演出表示部と、
    前記主制御処理部からの遊技情報のコマンドを受信して、前記演出表示部の表示を制御する副制御処理部と、
    前記主制御処理部および前記副制御処理部に設けられ、プログラムに従った制御処理を遂行する演算処理装置と、
    前記抽選結果に応じる所定の遊技状態に基づいて遊技媒体の払い出しを行う払出制御処理部と、
    前記主制御処理部、前記演出表示部、前記副制御処理部および前記払出制御処理部が組み付けられる遊技機本体と、
    を備えた遊技機であって、
    前記遊技機本体に組み付けられる制御処理部の演算処理装置におけるプログラムの全部または一部を、予め定められた符号化処理を通じて符号化し、照合元データを導出する照合元データ導出手段を備えさせ、
    前記副制御処理部は、
    前記照合元データに基づいて、別体の情報端末に入力可能、且つ、入力後のデータを整合性判断に係る照合材料とし得る符号化映像を生成する符号化映像生成手段と、
    前記演出表示部を含む前記遊技機に設けられた表示装置のいずれかに前記符号化映像を表示する符号化映像表示手段と、
    を備え
    前記照合元データ導出手段によって導出された前記照合元データは暗号化され、
    前記符号化映像生成手段は、暗号化された照合元データを復号して符号化映像を生成し、
    所定入力手段に基づく操作または当該所定入力手段に基づく操作以外の前記遊技機の所定状態時に係る予め定められた機会に、前記暗号化に基づく前記符号化映像を前記表示装置に表示することを特徴とする遊技機。
  3. 前記符号化映像生成手段は、前記照合元データに、前記遊技機を稼動することにより変化する情報である遊技機稼動情報を加えて、一定とはならない符号化映像を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記符号化映像生成手段は、前記情報端末で復号可能な暗号化方式で前記照合元データを暗号化して符号化映像を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記符号化映像生成手段は、前記照合元データに、前記遊技機における遊技の処理結果を示す履歴情報を加えて符号化映像を生成することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記符号化映像表示手段は、前記遊技機の電源投入、閉じられた遊技機内部を開放する扉開放、エラー発生、所定入力手段に基づく特殊操作のいずれかの機会に前記符号化映像を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 遊技機と、情報端末と、照合サーバとを含む遊技システムであって、
    前記遊技機は、
    所定の契機に基づいて有利な遊技状態付与のための抽選を行い、この抽選結果に応じた制御処理に関する遊技情報のコマンドを生成して送信する主制御処理部と、
    前記抽選結果に関する演出を表示するための演出表示部と、
    前記主制御処理部からの遊技情報のコマンドを受信して、前記演出表示部の表示を制御する副制御処理部と、
    前記主制御処理部および前記副制御処理部に設けられ、プログラムに従った制御処理を遂行する演算処理装置と、
    前記抽選結果に応じる所定の遊技状態に基づいて遊技媒体の払い出しを行う払出制御処理部と、
    前記主制御処理部、前記演出表示部、前記副制御処理部および前記払出制御処理部が組み付けられる遊技機本体と、
    前記遊技機本体に組み付けられる制御処理部の演算処理装置におけるプログラムの全部または一部を、予め定められた符号化処理を通じて符号化し、照合元データを導出する照合元データ導出手段と、
    前記副制御処理部に設けられ、前記照合元データに基づいて、前記情報端末に入力可能、且つ、入力後のデータを整合性判断に係る照合材料とし得る符号化映像を生成する符号化映像生成手段と、
    前記副制御処理部に設けられ、前記演出表示部を含む前記遊技機に設けられた表示装置のいずれかに前記符号化映像を表示する符号化映像表示手段と、
    を備え、
    複数の前記制御処理部の群から選択された、前記導出に係る複数の照合元データを組み合わせて符号化映像を生成し、
    所定入力手段に基づく操作または当該所定入力手段に基づく操作以外の前記遊技機の所定状態時に係る予め定められた機会に、前記組み合わせに基づく前記符号化映像を前記表示装置に表示し、
    前記情報端末は、
    前記符号化映像に基づく符号化映像データを取得する符号化映像データ取得手段と、
    前記符号化映像データを復号して前記照合元データを抽出する照合元データ抽出手段と、
    通信網を介して前記照合サーバと通信を確立し、抽出された前記照合元データと前記遊技機を特定する遊技機識別子とを、前記照合サーバに送信する情報端末データ通信手段と、
    任意の映像情報を表示する情報端末表示手段と、
    前記照合元データおよび前記遊技機識別子の送信に応じ、前記情報端末データ通信手段を通じて前記照合サーバから受信した照合情報を前記情報端末表示手段に表示させる情報端末表示制御手段と、
    を備え、
    前記照合サーバは、
    通信網を介して前記情報端末と通信を確立する照合サーバデータ通信手段と、
    前記照合サーバデータ通信手段を通じて前記情報端末から受信した前記照合元データと、受信した前記遊技機識別子に基づいて決定される前記照合元データと対応する照合先データとを比較し、一致するか否かの整合性判断を示す照合情報を生成する照合情報生成手段と、
    前記照合情報を、前記照合サーバデータ通信手段を通じて送信する照合情報送信手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技システム。
  8. 遊技機と、情報端末と、照合サーバとを含む遊技システムであって、
    前記遊技機は、
    所定の契機に基づいて有利な遊技状態付与のための抽選を行い、この抽選結果に応じた制御処理に関する遊技情報のコマンドを生成して送信する主制御処理部と、
    前記抽選結果に関する演出を表示するための演出表示部と、
    前記主制御処理部からの遊技情報のコマンドを受信して、前記演出表示部の表示を制御する副制御処理部と、
    前記主制御処理部および前記副制御処理部に設けられ、プログラムに従った制御処理を遂行する演算処理装置と、
    前記抽選結果に応じる所定の遊技状態に基づいて遊技媒体の払い出しを行う払出制御処理部と、
    前記主制御処理部、前記演出表示部、前記副制御処理部および前記払出制御処理部が組み付けられる遊技機本体と、
    前記遊技機本体に組み付けられる制御処理部の演算処理装置におけるプログラムの全部または一部を、予め定められた符号化処理を通じて符号化し、照合元データを導出する照合元データ導出手段と、
    前記副制御処理部に設けられ、前記照合元データに基づいて、前記情報端末に入力可能、且つ、入力後のデータを整合性判断に係る照合材料とし得る符号化映像を生成する符号化映像生成手段と、
    前記副制御処理部に設けられ、前記演出表示部を含む前記遊技機に設けられた表示装置のいずれかに前記符号化映像を表示する符号化映像表示手段と、
    を備え、
    前記照合元データ導出手段によって導出された前記照合元データは暗号化され、
    前記符号化映像生成手段は、暗号化された照合元データを復号して符号化映像を生成し、
    所定入力手段に基づく操作または当該所定入力手段に基づく操作以外の前記遊技機の所定状態時に係る予め定められた機会に、前記暗号化に基づく前記符号化映像を前記表示装置に表示し、
    前記情報端末は、
    前記符号化映像に基づく符号化映像データを取得する符号化映像データ取得手段と、
    前記符号化映像データを復号して前記照合元データを抽出する照合元データ抽出手段と、
    通信網を介して前記照合サーバと通信を確立し、抽出された前記照合元データと前記遊技機を特定する遊技機識別子とを、前記照合サーバに送信する情報端末データ通信手段と、
    任意の映像情報を表示する情報端末表示手段と、
    前記照合元データおよび前記遊技機識別子の送信に応じ、前記情報端末データ通信手段を通じて前記照合サーバから受信した照合情報を前記情報端末表示手段に表示させる情報端末表示制御手段と、
    を備え、
    前記照合サーバは、
    通信網を介して前記情報端末と通信を確立する照合サーバデータ通信手段と、
    前記照合サーバデータ通信手段を通じて前記情報端末から受信した前記照合元データと、受信した前記遊技機識別子に基づいて決定される前記照合元データと対応する照合先データとを比較し、一致するか否かの整合性判断を示す照合情報を生成する照合情報生成手段と、
    前記照合情報を、前記照合サーバデータ通信手段を通じて送信する照合情報送信手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技システム。
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