以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図10は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示する。パチンコ機1は、図1に示すように、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側にはガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、前枠4に対してヒンジ3と同じ側のヒンジ7により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には、図1、図2に示すように、発射用の遊技球を貯留する球供給皿8と、余剰球を貯留する球受け皿9とが上下に配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル10が設けられている。球供給皿8、球受け皿9は前面板6に装着され、前側から上部皿カバー12、下部皿カバー13により覆われている。
上部皿カバー12の前中央部には、図1、図2に示すように、前斜め上向きに操作ボタン兼用の回転演出手段14が配置され、その左側にチャンスボタン15が、右側に球貸し操作パネル16が夫々配置されている。ガラス扉5の裏側には、このガラス扉5に対応するように前枠4に遊技盤17が着脱自在に装着されている。
遊技盤17の前面には、図1に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール18が略円弧状に配置されると共に、そのガイドレール18の内側の遊技領域19に画像表示手段20、普通図柄始動手段21、特別図柄始動手段22、可変入賞手段23、普通入賞手段24、普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26等の各種の遊技部品が配置されている。
画像表示手段20は遊技領域19の左右方向の略中央の上部に配置され、特別図柄始動手段22と可変入賞手段23は画像表示手段20の下側に上下に配置されている。普通入賞手段24は可変入賞手段23の左右両側に設けられている。特別図柄始動手段22は非開閉式入賞口22aと開閉式入賞口22bとを有する。普通図柄始動手段21は画像表示手段20とガイドレール18との間に配置されている。
画像表示手段20は液晶式等の画像表示部28と、画像表示部28に対応する表示窓29を有し且つ遊技盤17の前面に装着された飾り枠30とを備えている。飾り枠30には遊技盤17から前側に突出する突出部31を上部から左右両側部に跨がって備え、その突出部31の上部側の前面に普通図柄表示手段25と特別図柄表示手段26とが装着されている。
普通図柄表示手段25は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数個の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段21が遊技球を検出することを条件に2個の発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段21の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止する。なお、変動後の普通図柄は1/10程度の所定の確率で当たり態様となる。
特別図柄表示手段26は発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等により構成されており、特別図柄始動手段22が遊技球を検出することを条件に、特別図柄が所定時間変動して、特別図柄始動手段22の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
特別図柄始動手段22の開閉式入賞口22bは、普通図柄表示手段25の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに所定時間(短時間)だけ開放するようになっている。可変入賞手段23は開閉板23aを有し、特別図柄表示手段26の変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別遊技状態が発生したときに開閉板23aが前側に開放して、上方から落下する遊技球を入賞させるようになっている。特別遊技状態中は開閉板23aの開放から所定時間(例えば30秒程度)が経過するか、その間に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板23aを閉じる動作を1ラウンドとし、この動作を所定回数(例えば16ラウンド)継続するようになっている。
画像表示部28は特別図柄表示手段26の特別図柄に対応する演出図柄32a,32b,32cの変動表示、回転演出手段14の操作指示画像33を表示する操作指示等、遊技の進行に従って適宜タイミングで各種の演出画像を随時表示するものである。即ち、特別図柄表示手段26の特別図柄の変動に際しては、その特別図柄の変動に同期して1個又は複数個、例えば3個の演出図柄32a〜32cが画像表示部28に変動表示される。このとき演出図柄32a〜32cは特別図柄始動手段22の遊技球の検出を条件に、抽選により決定された所定の演出図柄変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序(例えば左、右、中等の順序)で順次停止する。
演出図柄32a〜32cの変動後の停止図柄は、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。
例えば、演出図柄32a〜32cには0〜9までの数字図柄が使用されており、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には演出図柄32a〜32cは「7・7・7」等の大当たり演出態様で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には演出図柄32a〜32cは「2・4・5」等の外れ演出態様で停止する。
回転演出手段14の操作指示に際しては、変動後の特別図柄が大当たり態様となる信頼度の高い演出図柄変動パターンを抽選したとき等、遊技者に対して期待感を抱かせる所定の遊技状態、例えば1個の演出図柄32bを除く2個の演出図柄32a,32cが同じとなるリーチとなった場合に、画像表示部28の所定箇所に回転演出手段14の操作を指示する操作指示画像33が表示される。
そして、例えば特別図始動手段22が遊技球を検出したときに大当たりを抽選しており、変動後の特別図柄が大当たり態様となった後に特別遊技状態が発生する場合には、その操作指示画像33に従って図柄変動中に適宜タイミングで回転演出手段14を押圧操作すれば、回転演出手段14が回転しながら明滅発光する回転発光状態となって、その後の大当たり態様での特別図柄の停止、及びこれに続く特別遊技状態の発生を予告する。
なお、回転演出手段14は遊技者が操作するか否かに関係なく回転発光させてもよい。また回転演出手段14の回転発光中は、画像表示部28に回転演出手段14の回転発光を示す演出画像を表示してもよい。
上部皿カバー12は、図2に示すように、下部皿カバー13の上側で前側へと膨らむ膨らみ部35を有し、この膨らみ部35に回転演出手段14が配置されている。回転演出手段14は、図3〜図6に示すように、回転軸38廻りに回転しながら明滅発光する回転発光手段39と、回転発光手段39を上側から覆い且つ回転発光手段39からの光により外周面及び上端面が赤色等の所定の発光色で回転発光する押圧操作部兼用の発光カバー40と、発光カバー40の押圧操作を検出する検出スイッチ41と、発光カバー40の外周に套嵌され且つ上端外周が上部皿カバー12に嵌合する漏斗状の反射カバー42と、反射カバー42の下側で取り付け部材43を介して上部皿カバー12に固定された支持枠44と、この支持枠44の下側で上部皿カバー12の前面部36に裏側から結合され且つ下部皿カバー13の底壁13a上に当接する固定枠45とを備え、前上向きに傾斜状に配置されている。
回転発光手段39は、図3〜図6に示すように、支持枠44上に設けられた光源47と、光源47の上側近傍に回転軸38廻りに回転自在に配置され且つ光源47を上側から覆う回転円板48と、基部が光源47の外周近傍で回転円板48上に固定され且つ回転軸38と一体に回転して光源47からの光を径方向の外側へと反射する反射板49とを備え、光源47の下側に回転軸38を介して反射板49を駆動する駆動手段50が設けられている。
光源47はフレキシブル基板54の片面に装着された赤色に発光する発光ダイオード等の発光体55a,55bを支持体56上に回転軸38に対して略同心状に配置して構成されている。支持体56は円板状又はリング状であって、回転軸38を支持する支持ケース57上にネジ等により固定されている。この支持体56の上側には内外に略同心状に保持壁58a,58bが設けられ、この保持壁58a,58bにより、両保持壁58a,58b間に挿入されたフレキシブル基板54を着脱自在に保持するようになっている。
内側の保持壁58aは環状である。外側の保持壁59bは略C字状であり、フレキシブル基板54の折り曲げ部60、コネクタ61の配置に必要な開放部62が設けられている。また保持壁58a,58bにはフレキシブル基板54の各発光体55a,55bに対応する凹部等の収容部63a,63bが内外に対応して形成され、両保持壁58a,58b間にフレキシブル基板54を挿入したときに各発光体55a,55bが収容部63a,63b内に収まっている。
フレキシブル基板54は図9に示すように帯状であって、折り曲げ部60で二つ折り状に折り曲げて重ね合わせており、その重ね合わせ部65を挟んで両側に側面発光式の発光体55a,55bが実装され、また長手方向の一端部の反対側にコネクタ61が実装されている。発光体55a,55bはフレキシブル基板54の折り曲げ部60を除く部分の片面の幅方向の一端側に、その端縁に沿って長手方向に所定間隔を置いて複数個設けられており、発光時にフレキシブル基板54の幅方向(図8のc矢示方向)に光を発するようになっている。
フレキシブル基板54は、図10に示すように、発光体55a,55bのない面を内側にして折り曲げ部60で二つ折り状に折り曲げられている。そして、このフレキシブル基板54は、図6〜図8に示すように、発光体55a,55bの実装領域Xの略全体を重ね合わせて保持壁58a,58b間に挿入され、保持壁58a,58bにより着脱自在に保持されている。なお、保持壁58a,58bは保持部67を構成するものであり、フレキシブル基板54の重ね合わせ部65(実装領域X)の略全体を両側から挟んでいる。
フレキシブル基板54の折り曲げ部60、コネクタ61は、図6に示すように、保持壁58bの開放部62に周方向の反対側から出ている。各発光体55a,55bは、図7、図8に示すように、フレキシブル基板54の重ね合わせ部65を挟んで反対側に内外方向(フレキシブル基板54の厚さ方向)に対応して配置され、各保持壁58a,58bの収容部63a,63b内に収容されている。またフレキシブル基板54の折り曲げ部60と反対側はその一方が他方よりも長く突出しており、その突出部54aにコネクタ61が実装されている。突出部54aは開放部62で保持壁58aに沿って配置されている。
回転円板48は図4〜図6に示すように支持体56と略同程度の円形状であって、各発光体55a,55bからの光を回転軸38の軸心と略平行な方向に集光する集光部66が一体に設けられ、回転軸38の上端に固定されている。集光部66は各発光体55a,55bに対応して周方向に連続するリング状に形成されている。なお、回転円板48は光透過性を有し、また集光部66は回転円板48の上面側に円弧状に突出する凸レンズ状になっている。
反射板49は基部が回転円板48の外周側の上面で光源47の外周近傍に位置して配置され、光源47の発光体55a,55bからの光を径方向に反射する凹面状の反射面49aを有する。反射板49の先端側は回転軸38の中心側へと湾曲して、その先端側で光源47の周方向の一部を回転軸38の軸心方向の外方から覆うようになっている。
発光カバー40は回転発光手段39の回転発光時における回転発光用の他に、検出スイッチ41用の押圧操作部を兼用するものであって、上部皿カバー12の上側から押圧操作可能に反射カバー42よりも上側に突出しており、支持枠44により回転軸38の軸心方向に移動自在に支持され戻しバネ70により復帰位置に保持されている。
発光カバー40は図3〜図5に示すように上向きに突出する半球面状であって、例えば赤色発光の場合には赤色に着色されている。この発光カバー40の下端には、回転円板48の外周に略同心状に配置された可動リング71が固定されている。可動リング71は貫通孔73に摺動自在に貫通する摺動棒72を介して支持枠44に回転軸38の軸心方向に摺動自在に支持されている。摺動棒72は周方向に略等間隔をおいて複数個配置され、可動リング71から下方へと回転軸38と略平行に突出している。各摺動棒72の外周には、可動リング71を介して発光カバー40を反射カバー42側に戻す戻しバネ70が套嵌され、可動リング71と支持枠44との間に介在されている。
検出スイッチ41は非接触式等であって、図4、図6に示すように、支持枠44に可動リング71と上下に対向して装着されており、発光カバー40を押圧操作したときに、可動リング71の外周側に設けられた位置検出片74を検出するようになっている。検出スイッチ41は位置検出片74の進入を検出するように略U字状に構成され、スイッチ基板75を介して支持枠44に装着されている。位置検出片74は可動リング71から下側に下向きに突出して設けられ、発光カバー40を操作したときに検出スイッチ41内に進入するようになっている。
駆動手段50はギヤーケース76の下側に装着された駆動モータ77と、ギヤーケース76内に収容された駆動ギヤー78及び従動ギヤー79とを備え、駆動ギヤー78が駆動モータ77の駆動軸80に、従動ギヤー79が回転軸38に夫々設けられている。
このパチンコ機1において、普通図柄始動手段21が遊技球を検出すると、普通図柄表示手段25の普通図柄が所定時間変動し、その当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。普通図柄が当たり態様であれば、特別図柄始動手段22の開閉式入賞口22bが所定時間開放する。
特別図柄始動手段22の上下2個の入賞口22a,22bの何れかに遊技球が入賞すると、特別図柄表示手段26の特別図柄が所定時間変動し、またその特別図柄の変動に同期して画像表示手段20の演出図柄32a〜32cが所定の演出図柄変動パターンで変動する。
特別図柄始動手段22が遊技球を検出した際に、例えば変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別遊技状態が発生する大当たりを抽選していた場合には、特別図柄の変動中に、画像表示手段20に表示される演出図柄32a〜32cのうち2個の演出図柄32a,32cが同じ図柄を表示するリーチになったときに、図1に点線で示すように演出図柄32a〜32cの他に、回転演出手段14の操作を指示する操作指示画像33が画像表示手段20に表示される。
そして、この操作指示画像33が表示されたときに、遊技者が適宜タイミングで発光カバー40を押圧操作すれば回転演出手段14が赤色に回転発光し、その後に特別図柄が大当たり態様で停止して特別遊技状態が発生することを予告する予告演出を行う。なお、この回転演出手段14による回転発光は、その後に特別遊技状態が発生する場合には、その特別遊技状態が終了するまで継続してもよい。変動後の特別図柄が外れ態様となる場合には、特別図柄の変動終了と同時又は変動終了の前後の何れかで停止すればよい。
回転演出手段14は通常発光しておらず停止状態にある。また発光カバー40は戻しバネ70により上側へと付勢され、検出スイッチ41が非検出状態にある。
そこで、遊技者が掌で発光カバー40を下方へと図3のa矢示方向に押圧操作すると、摺動棒72により案内されながら戻しバネ70に抗して可動リング71、発光カバー40が一体的に回転軸38の軸心方向に下降する。そして、発光カバー40が下降すれば、可動リング71の下側の位置検出片74が検出スイッチ41内に進入し、検出スイッチ41が位置検出片74を検出して回転発光指令を出す。
検出スイッチ41からの回転発光信号があると、光源47の各発光体55a,55bが発光すると共に、駆動手段50の駆動モータ77が起動して駆動ギヤー78、従動ギヤー79、回転軸38を介して回転円板48と一体に反射板49が回転軸38廻りを図5のb矢示方向に回転する。これにより回転発光手段39が回転しながら発光する回転発光状態となる。
光源47には回転円板48の集光部66に対応して各2個の発光体55a,55bを略等間隔をおいて周方向の複数箇所に配置しているが、側面発光式の発光体55a,55bが実装されたフレキシブル基板54を利用し、このフレキシブル基板54を折り曲げ部60で二つ折り状に折り曲げて重ね合わせた後、その重ね合わせ部65を保持壁58a,58b間に挿入することにより、重ね合わせ部65の両側に各2個の発光体55a,55bを対応して配置しているため、構造が簡単で容易且つ安価に光源47を製作できる。
しかも光源47は、フレキシブル基板54を二つ折り状に折り曲げて発光体55a,55bの実装領域Xでフレキシブル基板54を重ね合わせているので、発光体55a,55bを片面に設けた簡単な構造のフレキシブル基板54を使用しているにも拘わらず、フレキシブル基板54の長手方向及び厚さ方向に広がりをもって発光体55a,55bを配置することができ、発光領域を拡大できる。
特にフレキシブル基板54の重ね合わせ部65の両側で各2個の発光体55a,55bが相対応しており、その各2個の発光体55a,55bが発光するため、フレキシブル基板54を用いているにも拘わらず、発光カバー40の発光状態をより明るくすることができる。
また発光体55a,55bの実装領域X以外を折り曲げ部60としてフレキシブル基板54を二つ折り状に折り曲げているので、別々のフレキシブル基板54を二枚重ねて使用する場合に比較して構造的に簡単であり、容易且つ安価に実施することができる。更にフレキシブル基板54の重ね合わせ部65を保持壁58a,58b間に挿入しているので、支持体56に対するフレキシブル基板54の組み付けも容易に行うことができる。
またフレキシブル基板54は保持壁58a,58b間に挟持されており、発光体55a,55bは保持壁58a,58bに凹入状に形成された収容部63a,63b内に収まっているので、フレキシブル基板54、発光体55a,55bを保持壁58a,58b等により保護でき、その損傷を未然に防止できる。各発光体55a,55bが保持壁58a,58bの収容部63a,63bに収まっているため、これによってフレキシブル基板54、発光体55a,55bを位置決めすることができる。コネクタ61の内側に保持壁58a,58bがあるため、コネクタ61に外部コネクタ61aを接続する際の外力を保持壁58a,58bにより担持できる。
図11は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、内側の保持壁58aに開放部62に対応して挿入部82が形成され、この挿入部82にフレキシブル基板54の端部83が挿入されている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このようにすれば、フレキシブル基板54のコネクタ61側の端部83を保持壁58aの挿入部82に挿入することにより、フレキシブル基板54の端部83側の固定等の処理を容易に行うことができる。
図12は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、赤、緑、青の三色の発光部84〜86が略一列状に配列されたフルカラー式の発光体55a,55bが用いられている。フレキシブル基板54の重ね合わせ部65を挟んで両側に配置された発光体55a,55bは、その赤、緑、青の三色の発光部84〜86がフレキシブル基板54の長手方向に沿って逆向きに配列されている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように三色の発光部84〜86が一列状に配列された発光体55a,55bを使用する場合には、その発光部84〜86の配列を逆にして二つの発光体55a,55bを配置することにより、各発光部84〜86の発光色が混ざり易くなる。またフレキシブル基板54に発光体55a,55bを実装する際に各発光部84〜86の並び方向を揃えておき、その後にフレキシブル基板54を二つ折り状に折り曲げればよいので、発光部84〜86の配列方向が逆であるにも拘わらず容易に製作することができる。
図13〜図16は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態では、画像表示手段20の飾り枠30に、図13に示すように画像表示部28の前側に出退自在に可動演出手段87が設けられている。可動演出手段87は飾り枠30の裏側で支軸88により揺動自在に枢支された支持腕89と、この支持腕89の先端に設けられた発光演出体90と、支持腕89を支軸88廻りに駆動するソレノイド等の駆動手段91とを備え、発光演出体90は中央装飾部92と、この中央装飾部92の外周に設けられた外周発光部93とを有する。
発光演出体90は円形状、その他の形状であって、その中央装飾部92には前面側に演出用の装飾が施されており、外周のリング状の支持枠94により支持されている。外周発光部93は、図13〜図16に示すように、光透過性を有する支持枠94と、この支持枠94の裏側に着脱自在に装着されたリング状の支持体56と、フレキシブル基板54に実装され且つ支持体56の前側に周方向に所定間隔を置いて配置された複数個の発光体55a,55bとを有し、発光体55a,55bの発光により支持枠94の前面の発光面が発光するようになっている。
支持体56はフレキシブル基板54を巻き付けて装着するためのもので、図13〜図16に示すように、フレキシブル基板54を固定するための固定部95が各発光体55a,55bに対応して一体に設けられている。支持体56、固定部95には各発光体55a,55bに対応して凹部等の収容部63a,63bが形成され、その収容部63a,63b内に発光体55a,55bが収まっている。なお、支持体56と固定部95とにより保持部67が構成されている。
フレキシブル基板54は二つ折り状に折り畳まれており、その重ね合わせ部65が支持体56の外周に巻き付けた状態で固定部95との間に挿入されている。各発光体55a,55bはフレキシブル基板54の重ね合わせ部65を挟んでその両側に配置され、且つ支持体56及び固定部95に形成された収容部63a,63b内に収まっている。固定部95はその後側で支持体56と一体であり、前端側は支持体56の前端よりも若干後退している。支持枠94の裏側は裏蓋94により覆われている。
フレキシブル基板54の一端側は重ね合わせ部65から支持腕89内へと伸びて、支持腕89の長手方向に沿って幅方向の中央に配置され、基部側でコネクタ61等を介して外部の制御手段に接続されている。支持腕89内のフレキシブル基板54は、図14に示すように、長手方向に所定間隔を置いて配置された補強リブ96のスリット97に挿入して固定されている。
可動演出手段87は通常は画像表示部28よりも上側に上昇して飾り枠30内に収容されている。そして、画像表示部28の演出図柄32a〜32cが特定のリーチになる等、特定の遊技状態になれば、画像表示部28に表示される所定の演出画像に同期して可動演出手段87が支軸88廻りに下降・上昇する可動演出、外周発光部93が発光又は点滅発光する発光演出を行う。
このような可動演出手段87の場合にも、フレキシブル基板54を二つ折り状に折り重ねることにより、フレキシブル基板54の重ね合わせ部65の両側に各2個の発光体55a,55bを近接して配置できるので、その各2個の発光体55a,55bにより外周発光部93を明るく発光させることができる。また支持体56の外周に二つ折り状のフレキシブル基板54を巻き付けながら支持体56と固定部95との間に挿入することにより、発光体55a,55bを備えたフレキシブル基板54を容易且つ確実に装着できる。更に固定部95の前端を支持体56の前端よりも若干後退させることにより、フレキシブル基板54の支持体56への巻き付け、支持体56と固定部95との間への挿入を容易に行うことができる。
なお、この実施形態では、フレキシブル基板54の発光体55a,55bを発光させて外周発光部93を発光させるようにしているが、外周発光部93と同期して支持腕89及び/又は中央装飾部92を発光させるようにしてもよい。
図17、図18は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態では、飾り枠30内に、その前面板104を発光させる前面発光式の発光演出手段105が設けられている。発光演出手段105には遊技盤17と略平行に配置された支持体56の前面に対して幅方向が略垂直となるようにフレキシブル基板54が配置されている。
フレキシブル基板54の重ね合わせ部65は略直線状に配置され、支持体56から突出する一対の保持突起98により着脱自在に保持されている。フレキシブル基板54の重ね合わせ部65の両側の発光体55a,55bは、フレキシブル基板54の長手方向の近傍に配置されている。フレキシブル基板54の長手方向の位置は保持突起98と発光体55a,55bとが長手方向に当接又は近接することにより位置決めされている。なお、保持突起98により保持部67が構成されている。
このように二つ折り状のフレキシブル基板54を重ね合わせて、その重ね合わせ部65の両側に発光体55a,55bを配置する場合、各2個の発光体55a,55bがフレキシブル基板54の長手方向に若干ズレるように設けることも可能である。また保持部67はフレキシブル基板54の長手方向に所定間隔を置いて設けてもよい。
図19、図20は本発明の第6の実施形態を例示する。フレキシブル基板54は折り曲げ部60で二つ折り状に折り曲げられ、重ね合わせ部65は所定の間隔(例えば発光体55a,55bの2個分の間隔)を置いて略平行に配置され、その重ね合わせ部65のフレキシブル基板54の相対向側に発光体55a,55bが配置されている。発光体55a,55bは重ね合わせ部65のフレキシブル基板54の内側に長手方向の略同一位置に相対向して配置されている。なお、相対向する発光体55a,55bは当接又は近接状態にある。
支持体56にはフレキシブル基板54は重ね合わせ部65に対応して所定間隔で複数個の間隔保持突起99が設けられ、また各間隔保持突起99又は両端等の適当箇所の間隔保持突起99に対応して押え突起100が設けられ、これら間隔保持突起99及び押え突起100によりフレキシブル基板54が着脱自在に保持されている。なお、間隔保持突起99と押え突起100とにより保持部67が構成されている。
この場合にも、フレキシブル基板54の片面に発光体55a,55bを実装しているにも拘わらず、その発光体55a,55bを相対向して配置できるので、より明るくすることが可能である。従って、このように発光体55a,55bを内側にしてフレキシブル基板54を二つ折り状に折り曲げて、フレキシブル基板54の長手方向の略同一位置で相対向する発光体55a,55bを当接又は近接して配置し、この発光体55a,55bを挟んで両側にフレキシブル基板54を配置してもよい。
なお、発光体55a,55bを内側にしてフレキシブル基板54を二つ折り状に折り曲げる場合、図21に示すように、その重ね合わせ部65のフレキシブル基板54間に所定数(2個又は3個)の発光体55a,55bが近接して長手方向に略一列状に並ぶようにしてもよい。この場合、保持突起98は発光体55a,55bに対応する部分でフレキシブル基板54を保持するようにしてもよい。
図22、図23は本発明の第7の実施形態を例示する。この実施形態では、フレキシブル基板54の重ね合わせ部65には適当箇所に被係合部101が貫通状又は切り欠き状に形成され、支持体56にその被係合部101に係合する係合部102が形成され、これらの係合によりフレキシブル基板54の重ね合わせ部65を位置決めするようにしている。支持体56には発光体55a,55bとの干渉を避けてフレキシブル基板54を受ける受け部103が突出状に設けられ、その受け部103に係合部102が設けられている。
フレキシブル基板54は重ね合わせ部65の両端を支持体56に着脱自在に固定するが、重ね合わせ部65の中間部分は、このようにフレキシブル基板54の被係合部101と支持体56の係合部102とによって位置決めしてもよい。この場合のフレキシブル基板54側の被係合部101、支持体56側の係合部102は、両者が係脱自在に係合する関係にあればよく、その形状、構造はフレキシブル基板54の装着の利便性を考慮して適宜決定すればよい。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、発光体55a,55bが実装されたフレキシブル基板54を折り曲げ部60で二つ折り状に折り曲げて支持体56に装着する場合、発光体55a,55bのない側を内側にして折り曲げてもよいし、発光体55a,55b側を内側にして折り曲げてもよい。
フレキシブル基板54は長手方向の少なくとも一部を並べて配置すればよい。その場合、フレキシブル基板54の発光体55a,55bの実装領域Xが厚さ方向の近傍に位置し、その発光体55a,55b同士が近接した位置関係にあればよく、フレキシブル基板54が並び部分で平行である必要はない。またフレキシブル基板54を折り曲げた状態で並べてもよいし、複数個のフレキシブル基板54を並べて配置してもよい。
異なる発光色で発光する複数個の発光部84〜86を有する発光体55a,55bを使用する場合、二色式のものでもよい。またフルカラーの発光体55a,55bは各発光部84〜86の配列方向が同じとなるように配置してもよい。発光部84〜86は長手方向に交互に位置するように配列してもよい。フレキシブル基板54の重ね合わせ部65は、支持体56に対して円弧状、屈曲状、直線状、波状、ジグザグ状に配置してもよい。また支持体56の形状、保持部67の形状は適宜変更可能である。
パチンコ機の場合の発光式演出手段は、遊技盤17の画像表示手段20の飾り枠30又は遊技盤17の他の遊技部品に設けてもよいし、ガラス扉5、前面板6等に設けてもよい。またパチンコ機の他、フレキシブル基板54と、このフレキシブル基板54の片面に実装された側面発光式の発光体55a,55bとを含む発光式演出手段を備えたものであれば、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機は勿論のこと、スロットマシン等の他の遊技機においても同様に実施可能である。