JP5685798B2 - 有病体検出装置および有病体検出システム - Google Patents
有病体検出装置および有病体検出システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5685798B2 JP5685798B2 JP2008014438A JP2008014438A JP5685798B2 JP 5685798 B2 JP5685798 B2 JP 5685798B2 JP 2008014438 A JP2008014438 A JP 2008014438A JP 2008014438 A JP2008014438 A JP 2008014438A JP 5685798 B2 JP5685798 B2 JP 5685798B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- subject
- heart rate
- diseased
- measuring
- measurement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
また、特許文献2としての特開2000−102515号公報には、寝具としてのベッド(1)と、前記ベッド(1)に内蔵され、前記ベッド(1)に横たわる被験者の胸部に電磁波を照射して反射電磁波を受信する電磁波送受信センサ(11)とを有し、受信した前記反射電磁波に基づいて、前記被験者の心拍数や呼吸数等の身体状態を検出する身体状態検出具(10)についての技術が記載されている。すなわち、特許文献2には、前記ベッド(1)により、横たわる被験者の身体の動き、いわゆる、体動を低減させて前記身体状態を高精度に測定すると共に、前記電磁波送受信センサ(11)により、被験者に計測機器等を接触・密着させずに、前記身体状態を簡易に測定する技術が記載されている。
前記非特許文献1のように、前記渡航者の体表面温度の熱画像を撮像して前記渡航者の体温を測定する技術では、例えば、前記渡航者が発汗により体表面温度が低下している場合には、問題なく検疫ブースを通過できてしまうため、前記渡航者が前記病原体に感染していることを精度良く判別できないという問題があった。
また、前記非特許文献1および前記特許文献1,2の技術では、前記渡航者には個体差があるため、体温や心拍数や呼吸数等の1つの身体情報のみで健康状態を診断すると、診断結果がその身体情報の統計値に引きずられてしまい、前記渡航者が本当に前記病原体に感染している場合と、単なる個体差である場合との曖昧な範囲についての判別ができない。このため、前記渡航者が前記病原体に感染していることを精度良く判別できないという問題があった。
むしろ低体温になると共に、腸チフス等では体温上昇に比べ脈拍の上昇が小さい比較的徐脈になることが多い。したがって、前記非特許文献1や前記特許文献1,2の技術のように、単に、体温が高熱であるか否か、あるいは、心拍数が速いか否かを判別するといった方法では病原菌に感染しているか否かを精度良く判別できないという問題があった。
さらに、前記特許文献2の技術では、被験者が前記ベッド(1)に横になる必要があるため時間がかかり、検疫時のような短時間で多数の渡航者を診断する必要がある状況での診断には不向きであるという問題があった。
被検体の体表面温度の分布画像である熱画像を撮像するサーモグラフィ装置と、
撮像された前記熱画像に基づいて、前記被検体の体温を測定する体温測定手段と、
前記被検体の胸部から心拍数を非接触で測定可能な予め設定された測定位置に配置された心拍数測定装置と、
前記被検体の心拍数を測定する心拍数測定手段であって、前記心拍数測定装置の測定結果に基づいて、前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、
前記被検体の呼吸数を非接触で測定する呼吸数測定手段と、
測定された前記体温と、前記心拍数と、前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が、疾患を発病した有病体であるか否かを判別する有病体判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記熱画像において、予め設定された閾値以上の前記体表面温度の領域の面積である体温面積値を演算する体温面積値演算手段と、
予め設定された心拍数測定時間における前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、
予め設定された呼吸数測定時間における前記呼吸数を測定する前記呼吸数測定手段と、
演算された前記体温面積値と、測定された前記心拍数および前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別するための有病体判別値を演算する有病体判別値演算手段と、
演算された前記有病体判別値に基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別する前記有病体判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記被検体に心拍数を測定するための心拍数測定用マイクロ波を照射する心拍数測定用マイクロ波照射部と、前記被検体から反射した前記心拍数測定用マイクロ波を受信する心拍数測定用マイクロ波受信部と、を有する前記心拍数測定装置と、
受信した前記心拍数測定用マイクロ波に基づいて、前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記被検体の胸部に対して、前記心拍数測定用マイクロ波の照射および受信が可能な前記測定位置に配置された前記心拍数測定装置、
を備えたことを特徴とする。
前記被検体に呼吸数を測定するための呼吸数測定用マイクロ波を照射する呼吸数測定用マイクロ波照射部と、前記被検体から反射した前記呼吸数測定用マイクロ波を受信する呼吸数測定用マイクロ波受信部と、を有する呼吸数測定装置と、
受信した前記呼吸数測定用マイクロ波に基づいて、前記呼吸数を測定する前記呼吸数測定手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記被検体の腹部に対して、前記呼吸数測定用マイクロ波の照射および受信が可能な腹部測定位置に配置された前記呼吸数測定装置、
を備えたことを特徴とする。
被検体の体温を測定する体温測定手段と、
前記被検体の胸部から心拍数を非接触で測定可能な予め設定された測定位置に配置された心拍数測定装置と、
前記被検体の心拍数を測定する心拍数測定手段であって、前記心拍数測定装置の測定結果に基づいて、前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、
前記被検体の呼吸数を非接触で測定する呼吸数測定手段と、
測定された前記体温と、前記心拍数と、前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が、疾患を発病した有病体であるか否かを判別する有病体判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
被検体の体表面温度の分布画像である熱画像を撮像するサーモグラフィ装置と、
撮像された前記熱画像に基づいて、前記被検体の体温を測定する体温測定手段と、
前記被検体の胸部から心拍数を測定可能な予め設定された測定位置に配置された心拍数測定装置と、
前記被検体の心拍数を非接触で測定する心拍数測定手段であって、前記心拍数測定装置の測定結果に基づいて、前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、
前記被検体の呼吸数を非接触で測定する呼吸数測定手段と、
測定された前記体温と、前記心拍数と、前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が、疾患を発病した有病体であるか否かを判別する有病体判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
被検体の体温を測定する体温測定手段と、
前記被検体の胸部から心拍数を非接触で測定可能な予め設定された測定位置に配置された心拍数測定装置と、
前記被検体の心拍数を非接触で測定する心拍数測定手段であって、前記心拍数測定装置の測定結果に基づいて、前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、
前記被検体の呼吸数を測定する呼吸数測定手段と、
測定された前記体温と、前記心拍数と、前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が、疾患を発病した有病体であるか否かを判別する有病体判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、演算された前記体温面積値と、測定された前記心拍数および前記呼吸数とに基づいて演算された前記有病体判別値に基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別するため、本発明の構成を有しない場合に比べ、前記被検体が疾患を発病しているか否かを精度良く判別することができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記測定位置に配置された前記心拍数測定装置が非接触で前記心拍数を測定できる。
請求項6に記載の発明によれば、前記被検体の呼吸に応じて、前記被検体の腹部の体表面が往復動するため、前記腹部測定位置に配置された前記呼吸数測定装置が前記呼吸数を測定できる。
請求項8に記載の発明によれば、測定された前記体温と、前記心拍数と、前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別するため、本発明の構成を有しない場合に比べ、前記被検体が疾患を発病しているか否かを精度良く判別することができる。また、請求項8に記載の発明によれば、前記心拍数測定用マイクロ波に基づいて、前記心拍数を測定するため、前記被検体に対して非接触で前記心拍数を測定できる。この結果、本発明の構成を有しない場合に比べ、被検体が疾患を発病しているか否かを迅速に判別することができる。さらに、請求項8に記載の発明によれば、前記被検体の心拍に応じて、前記被検体の胸部の体表面が往復動するため、前記測定位置に配置された前記心拍数測定装置が前記心拍数を測定できる。
請求項9に記載の発明によれば、測定された前記体温と、前記心拍数と、前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別するため、本発明の構成を有しない場合に比べ、前記被検体が疾患を発病しているか否かを精度良く判別することができる。また、請求項9に記載の発明によれば、前記心拍数測定用マイクロ波に基づいて、前記心拍数を測定するため、前記被検体に対して非接触で前記心拍数を測定できる。この結果、本発明の構成を有しない場合に比べ、被検体が疾患を発病しているか否かを迅速に判別することができる。さらに、請求項9に記載の発明によれば、前記被検体の心拍に応じて、前記被検体の胸部の体表面が往復動するため、前記測定位置に配置された前記心拍数測定装置が前記心拍数を測定できる。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、本発明の実施例1の有病体検出システムSは、被検体の一例としての人間(被験者、被検者)の体表面温度の分布画像である熱画像を撮像するサーモグラフィ装置(サーモグラフィ、サーモグラフィカメラ)TGと、前記被検体の体温以外の身体情報を測定する身体情報測定装置Uと、前記サーモグラフィ装置TGおよび前記身体情報測定装置(身体情報測定ユニット)Uに接続されたユーザが操作可能な端末としてのクライアントパソコン(有病体検出装置、パーソナルコンピュータ)PCとを有する。
なお、前記サーモグラフィ装置TGの支持部材は前記三脚に限定されず、例えば、前記顔測定位置で支持されるように、前記室内の図示しない天井から吊り下げたり、前記室内の図示しない壁面等により支持したりすることも可能である。また、実施例1では、前記顔測定位置から前記被検体の顔までの距離L1が、約2.0[m]に予め設定されている。
図2に示すように、前記被検体の腹部の体表面は、前記被検体の呼吸に応じて往復動する(図2の実線および破線参照)。また、前記呼吸数測定用マイクロ波照射部RRaにより照射された実施例1の前記呼吸数測定用マイクロ波は、前記被検体の衣服(図2の2点破線参照)を透過して、前記体表面で反射する周波数で予め設定されている。このため、前記呼吸数測定用マイクロ波受信部RRbにより受信した前記呼吸数測定用マイクロ波の反射波に基づいて、前記体表面の往復動を測定することにより、前記被検体の呼吸数を測定することができる。なお、マイクロ波を用いて呼吸数や心拍数を非接触で測定する方法については、前記特許文献1等に記載されており、公知である。
図3は本発明の実施例1のクライアントパソコンの制御部が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図3において、クライアントパソコンPCのコンピュータ本体H1の制御部は、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成のクライアントパソコンPCは、前記ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
有病体検出プログラムAP1は、下記の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
C1:被検体測定画像表示手段
被検体測定画像表示手段C1は、図4に示す、被検体測定画像1を表示する。実施例1の前記被検体測定画像1は、前記被検体が前記有病体であるか否かを検出する有病体検出処理を開始するための検出開始釦1aと、前記有病体検出処理を終了するための検出終了釦1bとを有する。また、前記被検体測定画像1は、前記サーモグラフィ装置TGにより測定された前記被検体の顔の熱画像等を表示する熱画像表示部2と、前記身体情報測定装置Uの呼吸数測定装置RRにより測定された前記被検体の呼吸波形や呼吸数を表示する呼吸表示部3と、前記身体情報測定装置Uの心拍数測定装置CRにより測定された前記被検体の心拍波形や心拍数を表示する心拍表示部4と、前記被検体が前記有病体であるか否かについての判別結果を表示する判別結果表示部6とを有する。
検出開始判別手段C2は、前記有病体検出処理を開始するか否かを判別する。実施例1の前記検出開始判別手段C2は、前記検出開始釦1aの入力がされたか否かを判別することにより、前記有病体検出処理を開始するか否かを判別する。
C3:体温測定手段
体温測定手段C3は、サーモグラフィ装置制御手段C3Aと、体温面積値演算手段C3Bとを有し、前記被検体の体温を測定する。実施例1の前記体温測定手段C3は、前記サーモグラフィ装置TGにより撮像された前記被検体の顔の前記熱画像に基づいて、前記被検体の体温を測定する。
サーモグラフィ装置制御手段C3Aは、前記サーモグラフィ装置TGを制御する。実施例1の前記サーモグラフィ装置制御手段C3Aは、前記サーモグラフィ装置TGを制御して、前記被検体の顔の体表面温度の分布画像である前記熱画像を撮像する。
C3B:体温面積値演算手段
体温面積値演算手段C3Bは、前記熱画像において、予め設定された閾値以上の前記体表面温度の領域の面積である体温面積値(X3)を演算する。実施例1の前記体温面積値演算手段C3Bは、前記熱画像における前記閾値以上の前記体表面温度の領域の画素数(pixel数)を計数することにより、前記体温面積値X3[pixel]を演算する。なお、実施例1の前記体温面積値演算手段C3Bでは、前記閾値が、35.4[℃]に予め設定されている。
タイマTMは、前記有病体検出処理が実行される場合に、後述する呼吸数X2や心拍数X1等の身体情報を測定するための身体情報測定時間T0を計時する。
C4:身体情報測定時間記憶手段
身体情報測定時間記憶手段C4は、前記身体情報測定時間T0を記憶する。実施例1の前記身体情報測定時間記憶手段C4では、前記身体情報測定時間T0が、前記被検体の呼吸数および心拍数を十分に測定可能な時間であり、且つ、前記被検体を迅速に測定して、前記被検体が、所定の測定位置で(実施例1では身体測定装置Uの手前の位置)、所定の測定姿勢(実施例1では身体測定装置Uの上方に手掌をかざした姿勢)を維持することに対するストレスを与えない程度の時間として、5.0[sec]に設定されて記憶されている。
C5:呼吸数測定手段
呼吸数測定手段C5は、呼吸数測定装置制御手段C5Aと、呼吸波形作成手段C5Bと、呼吸数演算手段C5Cとを有し、前記被検体の呼吸数を測定する。実施例1の前記呼吸数測定手段C5は、前記身体情報測定時間T0における前記被検体の呼吸数を測定することにより、予め設定された呼吸数測定時間の呼吸数(X2)を測定する。
呼吸数測定装置制御手段C5Aは、前記呼吸数測定装置RRを制御する。実施例1の前記呼吸数測定装置制御手段C5Aは、前記呼吸数測定装置RRを制御して、前記呼吸数測定用マイクロ波照射部RRaから前記呼吸数測定用マイクロ波を照射させると共に、前記被検体の腹部の体表面で反射した前記呼吸数測定用マイクロ波を受信した前記呼吸数測定用マイクロ波受信部RRbから、受信した反射波の情報を取得する。
C5B:呼吸波形作成手段
呼吸波形作成手段C5Bは、受信した前記呼吸数測定用マイクロ波の反射波に基づいて、前記被検体の腹部の体表面の往復動の波形である前記被検体の呼吸波形を作成する。
C5C:呼吸数演算手段
呼吸数演算手段C5Cは、前記呼吸波形に基づいて、前記被検体の呼吸数(X2)を演算する。実施例1の前記呼吸数演算手段C5Cは、前記呼吸波形に基づいて、実施例1の前記呼吸数測定時間である1分間の呼吸数X2[bpm(beats per minute)]を演算する。
心拍数測定手段C6は、心拍数測定装置制御手段C6Aと、心拍波形作成手段C6Bと、心拍数演算手段C6Cとを有し、前記被検体の心拍数を測定する。実施例1の前記心拍数測定手段C5は、前記身体情報測定時間T0における前記被検体の心拍数を測定することにより、予め設定された心拍数測定時間の心拍数(X1)を測定する。
C6A:心拍数測定装置制御手段
心拍数測定装置制御手段C6Aは、前記心拍数測定装置CRを制御する。実施例1の前記心拍数測定装置制御手段C6Aは、前記心拍数測定装置CRを制御して、前記心拍数測定用マイクロ波照射部CRaから前記心拍数測定用マイクロ波を照射させると共に、前記被検体の手掌の体表面で反射した前記心拍数測定用マイクロ波を受信した前記心拍数測定用マイクロ波受信部CRbから、受信した反射波の情報を取得する。
心拍波形作成手段C6Bは、受信した前記心拍数測定用マイクロ波の反射波に基づいて、前記被検体の手掌の体表面の往復動の波形である前記被検体の心拍波形を作成する。
C6C:心拍数演算手段
心拍数演算手段C6Cは、前記心拍波形に基づいて、前記被検体の心拍数(X1)を演算する。実施例1の前記心拍数演算手段C6Cは、前記心拍波形に基づいて、実施例1の前記心拍数測定時間である1分間の心拍数X1[bpm]を演算する。
有病体判別手段C7は、有病体判別式記憶手段C7Aと、有病体判別値演算手段C7Bとを有し、前記体温測定手段C3により測定された前記体温と、前記呼吸数測定手段C5により測定された前記心拍数と、前記心拍数測定手段C6により測定された前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が、疾患を発病した有病体であるか否かを判別する。
有病体判別式記憶手段C7Aは、前記有病体判別値Z(X1,X2,X3)を演算するための有病体判別式を記憶する。実施例1の前記有病体判別式記憶手段C7Aでは、a0〜a3を係数とした場合に、前記有病体判別式が、以下の式(1)により示される。
Z(X1,X2,X3)=a0+a1X1+a2X2+a3X3 …(1)
なお、実施例1では、実験等により、前記係数a0〜a3が、a0=+42.692,a1=−0.365,a2=−0.401,a3=+0.000109に予め設定されている。
C7B:有病体判別値演算手段
有病体判別値演算手段C7Bは、前記体温面積値X3と、前記呼吸数X2と、前記心拍数X1と、前記式(1)に示す前記有病者判別式とに基づいて、前記有病体判別値Z(X1,X2,X3)を演算する。
測定結果表示手段C8は、前記体温測定手段C3、前記呼吸数測定手段C5および前記心拍数測定手段C6により測定された各測定結果を前記被検体測定画像1の各表示部2〜4に表示する。図4に示すように、実施例1の前記測定結果表示手段C8は、前記被検体の顔の熱画像および前記体温面積値X3を前記熱画像表示部2に表示する。また、前記測定結果表示手段C8は、前記被検体の呼吸波形および前記呼吸数X2を前記呼吸表示部3に表示する。さらに、前記測定結果表示手段C8は、前記被検体の心拍波形および前記心拍数X1を前記心拍表示部4に表示する。
有病体判別結果表示手段C9は、前記有病体判別手段C7により判別された前記被検体が前記有病体であるか否かについての判別結果を前記被検体測定画像1の判別結果表示部6に表示する。図4に示すように、実施例1の前記有病体判別結果表示手段C9は、前記被検体が前記有病体でないと判別された場合には、前記被検体が前記有病体でない可能性が高い旨の記載および前記有病体判別値Z(X1,X2,X3)を前記判別結果表示部6に表示すると共に、前記被検体が前記有病体であると判別された場合には、前記被検体が前記有病体の疑いがある旨の記載および前記有病体判別値Z(X1,X2,X3)を前記判別結果表示部6に表示する。
検出終了判別手段C10は、前記有病体検出処理を終了するか否かを判別する。実施例1の前記検出終了判別手段C10は、前記検出終了釦1bが押下されたか否かを判別することにより、前記有病体検出処理を終了するか否かを判別する。
次に、実施例1の有病体検出プログラムAP1の処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例1の有病体検出プログラムAP1の有病体検出処理のフローチャートの説明)
図5は実施例1の有病体検出プログラムAP1の有病体検出処理のフローチャートである。
図5のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記制御部のROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記制御部の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図5のST1において、被検体測定画像1(図4参照)を表示する。そして、ST2に移る。
ST2において、検出開始釦1aの入力がされたか否かを判別することにより、有病体検出処理を開始するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に移り、ノー(N)の場合はST2を繰り返す。
ST3において、次の(1),(2)の処理を実行し、ST4に移る。
(1)呼吸数測定用マイクロ波照射部RRaによる呼吸数測定用マイクロ波の照射を開始することにより、呼吸数測定装置RRの測定を開始する。
(2)心拍数測定用マイクロ波照射部CRaによる心拍数測定用マイクロ波の照射を開始することにより、心拍数測定装置CRの測定を開始する。
ST5において、次の(1)〜(4)の処理を実行し、ST6に移る。
(1)サーモグラフィ装置TGにより被検体の顔の熱画像を撮像する。
(2)呼吸数測定装置RRにより被検体の呼吸(腹部の体表面の往復動の波形)を測定する。
(3)心拍数測定装置CRにより被検体の心拍(手掌の体表面の往復動の波形)を測定する。
(4)タイマTMに身体情報測定時間T0をセットして計時を開始する。
ST7において、次の(1)〜(3)の処理を実行し、ST8に移る。
(1)撮像された被検体の顔の熱画像において、閾値(35.4℃)以上の体表面温度の領域の体温面積値X3[pixel]を演算する。
(2)測定された被検体の呼吸の呼吸波形を作成し、呼吸波形に基づいて呼吸数X2[bpm]を演算する。
(3)測定された被検体の心拍の心拍波形を作成し、心拍波形に基づいて心拍数X1[bpm]を演算する。
ST8において、演算された体温面積値X3と、呼吸数X2と、心拍数X1と、式(1)に示す有病者判別式とに基づいて、有病体判別値Z(X1,X2,X3)を演算する。そして、ST9に移る。
(1)被検体の顔の熱画像および体温面積値X3を熱画像表示部2に表示する。
(2)被検体の腹部の呼吸波形および呼吸数X2を呼吸表示部3に表示する。
(3)被検体の手掌の心拍波形および心拍数X1を心拍表示部4に表示する。
ST10において、演算された有病体判別値Z(X1,X2,X3)が、有病体判別最小値Zmin以上、有病体判別最大値Zmax以下、すなわち、Zmin≦Z(X1,X2,X3)≦Zmaxが成立するか否かを判別することにより、被検体が有病体であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に移り、ノー(N)の場合はST12に移る。
ST12において、被検体が有病体である旨の記載および有病体判別値Z(X1,X2,X3)を判別結果表示部6に表示する。そして、ST13に移る。
ST13において、検出終了釦1bの入力がされたか否かを判別することにより、有病体検出処理を終了するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に移り、ノー(N)の場合はST4に戻る。
ST14において、次の(1)〜(3)の処理を実行し、ST1に戻る。
(1)被検体測定画像1を非表示にする。
(2)呼吸数測定用マイクロ波照射部RRaによる呼吸数測定用マイクロ波の照射を停止することにより、呼吸数測定装置RRの測定を停止する。
(3)心拍数測定用マイクロ波照射部CRaによる心拍数測定用マイクロ波の照射停止することにより、心拍数測定装置CRの測定を停止する。
前記構成を備えた実施例1の前記有病体検出システムSでは、前記身体測定装置Uの手前の前記測定位置で静止した前記被検体の手掌が、前記身体測定装置Uの上方にかざされた場合に、前記被検体に対する前記有病体検出処理(図5のST5〜ST12参照)が開始される(図5のST4参照)。実施例1の前記有病体検出処理では、前記サーモグラフィ装置TGにより撮像された前記被検体の顔の前記熱画像に基づいて、前記体温面積値X3が演算される(図5のST5(1),ST7(1)参照)。また、前記有病体検出処理では、前記呼吸数測定装置RRにより測定、作成された前記被検体の腹部の呼吸波形に基づいて、前記呼吸数X2が演算される(図5のST5(2),ST6,ST7(2)参照)と共に、前記心拍数測定装置CRにより測定、作成された前記被検体の手掌の心拍波形に基づいて、前記心拍数X1が演算される(図5のST5(3),ST6,ST7(3)参照)。
ここで、実施例1の前記有病体検出システムSの判別結果が、前記有病体判別値Z(X1,X2,X3)に基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを精度良く判別できるか否かを調べるために、以下の実験例1、2を準備した。
実験例1では、まず、実施例1の前記有病体検出システムSが設けられた前記室内において、室温を、26.0±1.0℃、湿度を、60%以下に保った状態にする。そして、実験例1では、20名の被験者A〜Tについて、運動負荷を与えていない平常の状態(負荷前)を正常群とし、運動負荷を与えた状態(負荷後)を擬似的に病原体に感染して発熱した者とみなした擬似感染群として、前記正常群および前記擬似感染群に対して、前記有病体検出システムSによる前記有病体検出処理(図5のST5〜ST12参照)を行った。
図6は実験例1の各被験者の負荷前および負荷後の有病体判別値についての説明図であり、縦軸に有病体判別値をとり横軸に各被験者をとったグラフの説明図である。
図7は実験例1の各被験者の負荷前および負荷後の体温面積値についての説明図である。
実験例2では、まず、実施例1の前記有病体検出システムSが設けられた前記室内において、室温を、25.4±0.5℃、湿度を、52.3±6.2%以下に保った状態にする。そして、実験例2では、502名の被験者に対して、前記有病体検出システムSによる前記有病体検出処理(図5のST5〜ST12参照)を行った。また、実験例2では、前記有病体検出処理により前記有病体の疑いがある被験者に対して、実際に前記有病体であるか否かの確認のための問診を行うと共に、体温については体温計による再測定、呼吸数および心拍数については看護師による再測定を行った。
さらに、実験例2では、全ての前記被験者に対して前記有病体検出処理が終了するまでの総時間に基づいて、前記各被験者が自分の順番になった後、前記身体測定装置Uの手前の前記測定位置まで移動して前記有病体検出処理を終了して前記測定位置を離れるまでの平均時間を算出した。
図8は実験例2の実験結果についての説明図であり、有病体の疑いがあると判別された各被験者の性別、年齢、体温、脈拍数、呼吸数の実測値についての説明図である。
実験例2では、502名の被験者のうち、6名の被験者が有病体の疑いがあると判別された。また、図8に示すように、前記有病体の疑いがあると判別された6名の被験者は、全て37℃台の微熱があることがわかる。さらに、図8において、最初に有病体であると判別された26歳の女性については、前記問診において、頭痛等の自覚症状があり、風邪気味であるという旨の申告をしていることがわかった。したがって、実験例2では、前記有病体判別値Z(X1,X2,X3)に基づいて、実際に有病体の可能性が高い被験者を判別できていることがわかる。
また、実施例1の前記有病体検出システムSは、前記サーモグラフィ装置TGと、前記呼吸数測定装置RRおよび前記心拍数測定装置CRを有する前記身体情報測定装置Uとが、前記被検体に対して非接触で前記被検体の体温(体温面積値X3)と、呼吸数X2と、心拍数X1とを測定・演算することにより、前記被検体が前記有病体であるか否かを迅速に判別することができる。
次に本発明の実施例2の有病体検出システムSの説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
実施例2の前記前側身体情報測定装置U1は、実施例1の前記身体情報測定装置Uに比べ、前記心拍数測定装置CRが省略されている。すなわち、前記前側身体情報測定装置U1は、前記心拍数測定装置CRが省略されている分だけ、上下方向に短く形成されており、前記呼吸数測定装置RRが配置された前記腹部測定位置より上方の部分が省略された円柱状の前側フレームFL1と、四角柱状の前側測定装置支持部材HD1とを有する。
なお、実施例2では、前記背部測定位置から前記床面Fまでの距離(高さ)L6が、前記被検体としての人間の平均的な心臓の高さに応じて、約1.3[m]に予め設定されている。また、実施例2では、前記背部測定位置から前記被検体の背部までの距離L7が、約0.1[m]に予め設定されている。
実施例2のクライアントパソコンPCの制御部およびフローチャートは、前記心拍数測定装置CRが、前記被検体の手掌の体表面の往復動に替えて、前記被検体の背部の体表面の往復動を測定するだけで、その他の説明については、実施例1のクライアントパソコンPCの制御部およびフローチャートと同様であるため、詳細な説明を省略する。
前記構成を備えた実施例2の前記有病体検出システムSでは、前記被検体が、前記前側身体測定装置U1から距離L3(L3≒0.3[m])だけ後方に離れ、前記後側身体測定装置U2から距離L7(L7≒0.1[m])だけ前方に離れた実施例2の測定位置に移動し、前記前側身体測定装置U1側を向いて静止した場合に、前記被検体に対する前記有病体検出処理(図5のST5〜ST12参照)が開始される(図5のST4参照)。
その他、実施例2の前記有病体検出システムSは、実施例1の前記有病体検出システムSと同様の作用効果を奏する。
図11は図10のXI−XI線断面図であり、実施例3の各測定装置による呼吸数および心拍数の測定方法についての説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
次に本発明の実施例3の起立動作支援システムSの説明を行うが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
実施例3の前記椅子CHは、前記被検体の背部を支持する背部支持部(背もたれ)CH1を有し、前記背部支持部CH1の中央部上方には、前記呼吸数測定装置RRおよび前記心拍数測定装置CRを支持する実施例3の測定装置支持部材HD′が支持されている。すなわち、実施例3の前記各測定装置RR,CRは、前記被検体の背部に対して、前記各測定用マイクロ波の照射および受信が可能な実施例3の背部測定位置の一例としての前記背部支持部CH1の中央部上方に支持されている。
なお、実施例3では、前記背部測定位置から前記背部支持部CH1までの距離(測定装置支持部材HD′の厚さ)L8が、0.03[m]に予め設定されている。
実施例3のクライアントパソコンPCの制御部およびフローチャートは、前記各測定装置RR,CRが、前記被検体の腹部および手掌の体表面の往復動に替えて、前記被検体の背部の体表面の往復動を測定するだけで、その他の説明については、実施例1のクライアントパソコンPCの制御部およびフローチャートと同様であるため、詳細な説明を省略する。
前記構成を備えた実施例3の前記有病体検出システムSでは、前記被検体が、前記身体測定装置Uの椅子CHに着席し、前記被検体の背部が前記背部支持部CH1により支持された場合に、前記被検体に対する前記有病体検出処理(図5のST5〜ST12参照)が開始される(図5のST4参照)。したがって、前記被検体の身体が前記椅子CHに支持されるため、被検体の体動を低減させることができる。この結果、前記心拍数X2および前記心拍数X1を精度良く演算でき、前記有病体判別値Z(X1,X2,X3)を精度良く演算できるため、前記被検体が前記有病体であるか否かを精度良く判別することができる。
その他、実施例3の前記有病体検出システムSは、実施例1の前記有病体検出システムSと同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H010)を下記に例示する。
(H01)前記実施例では、前記被検体を人間(被験者、被検者)としたが、これに限定されず、例えば、その他の動物等の生体についても本発明を適用可能である。この場合、前記生体に応じた前記有病体判別式(式(1)参照)を設定する必要がある。
(H02)前記実施例において、前記サーモグラフィ装置TGで撮像される前記熱画像は、前記被検体の顔の熱画像に限定されず、例えば、肌が露出しているその他の範囲の熱画像を撮像することも可能である。
(H03)前記実施例において、前記心拍数測定装置CRが測定する位置は、前記手掌測定位置や前記背部測定位置に限定されず、例えば、前記被検体としての人間の平均的な心臓の高さに応じた高さに設定されて、前記被検体の胸部に対して、前記心拍数測定用マイクロ波の照射および受信が可能な胸部測定位置で測定することも可能である。
(H05)前記実施例の前記身体測定装置U,U′,U1,U2,U′は、前記被検体に対して、非接触で呼吸数や心拍数を測定可能な構成とすることが望ましいが、これに限定されず、例えば、前記被験者に電極やセンサ等を取付けて測定することも可能である。また、例えば、前記被検体の指尖の血液の容積変動である指尖容積脈波、いわゆる、脈波を測定することにより、前記心拍数を測定することも可能である。
(H06)前記実施例において、設定された各数値については、任意の数値に変更可能である。また、例えば、前記身体測定装置U,U′,U1,U2の各フレームFL,FL1,FL2および各測定装置支持部材HD,HD1,HD2を上下方向に伸縮可能とすることにより、前記披検体の身長に応じて、前記身体測定装置U,U′,U1,U2の高さL2,L5,L6を調節することも可能である。
(H08)前記実施例の有病体判別値Z(X1,X3,X3)は、前記変数X1〜X3,および前記係数a0〜a3を用いた3変数の一次関数(式(1)参照)の値としているが、これに限定されず、実験等により導出された判別に適した任意の関数、例えば、3変数の多次元関数、指数関数、対数関数等の値とすることも可能である。
(H010)前記実施例において、前記被検体が前記有病体であると判別した場合、判別結果を前記判別結果表示部6に表示しているが(図5のST10,ST11参照)、これに限定されず、例えば、警報音を鳴らしたり、赤色警光灯を灯火したりして、前記クライアントパソコンPCのユーザ等に知らせたりすることも可能である。
C3B…体温面積値演算手段、
C5…呼吸数測定手段、
C6…心拍数測定手段、
C7…有病体判別手段、
C7B…有病体判別値演算手段、
CR…心拍数測定装置、
CRa…心拍数測定用マイクロ波照射部、
CRb…心拍数測定用マイクロ波受信部、
PC…有病体検出装置、
RR…呼吸数測定装置、
RRa…呼吸数測定用マイクロ波照射部、
RRb…呼吸数測定用マイクロ波受信部、
S…有病体検出システム、
TG…サーモグラフィ装置、
X1…心拍数、
X2…呼吸数、
X3…体温、体温面積値、
Z(X1,X2,X3)…有病体判別値。
Claims (6)
- 被検体の体表面温度の分布画像である熱画像を撮像するサーモグラフィ装置と、 撮像された前記熱画像に基づいて、前記被検体の体温を測定する体温測定手段と、 前記熱画像において、予め設定された閾値以上の前記体表面温度の領域の面積である体温面積値を演算する体温面積値演算手段と、 前記被検体の胸部から心拍数を、マイクロ波を用いて非接触で測定可能な予め設定された測定位置に配置された心拍数測定装置と、 前記被検体の心拍数を測定する心拍数測定手段であって、前記心拍数測定装置の測定結果に基づいて、前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、 前記被検体の呼吸数を、マイクロ波を用いて非接触で測定する呼吸数測定手段と、 測定された前記体温と、前記心拍数と、前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が、疾患を発病した有病体であるか否かを判別する有病体判別手段と、 を備え、 前記体温測定手段は、前記サーモグラフィ装置により撮像された前記被検体の顔の前記熱画像に基づいて、前記被検体の体温を測定し、 前記体温面積値演算手段は、前記熱画像における前記閾値以上の前記体表面温度の領域の画素数を計数することにより、前記体温面積値を演算し、 前記有病体判別手段は、前記体温面積値演算手段により演算された前記体温面積値と、前記呼吸数と、前記心拍数とに基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別するための有病体判別値を下記有病体判別式(1)により演算し、演算された前記有病体判別値が、予め設定された有病体判別最小値Zmin未満、または、有病体判別最大値Zmaxより大きい場合に、前記被検体を前記有病体であると判別し、 前記有病体判別手段は、実際の運用により得られた結果に基づいて、 下記有病体判別式(1)の係数a 0 〜a 3 及び前記有病体判別最小値Zminおよび前記有病体判別最大値Zmaxの値を随時更新して、前記有病体を判別する精度を向上させるようになされている ことを特徴とする有病体検出装置。 Z(X1,X2,X3)=a0+a1X1+a2X2+a3X3 …(1) a0〜a3:係数 X 1 :心拍数、X2:呼吸数、X 3 :体温面積値
- 予め設定された心拍数測定時間における前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、 予め設定された呼吸数測定時間における前記呼吸数を測定する前記呼吸数測定手段と、 演算された前記体温面積値と、測定された前記心拍数および前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別するための有病体判別値を演算する有病体判別値演算手段と、 演算された前記有病体判別値に基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別する前記有病体判別手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の有病体検出装置。
- 前記被検体に心拍数を測定するための心拍数測定用マイクロ波を照射する心拍数測定用マイクロ波照射部と、前記被検体から反射した前記心拍数測定用マイクロ波を受信する心拍数測定用マイクロ波受信部と、を有する前記心拍数測定装置と、 受信した前記心拍数測定用マイクロ波に基づいて、前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段とを備え、 前記被検体の胸部に対して、前記心拍数測定用マイクロ波の照射および受信が可能な前記測定位置に配置された前記心拍数測定装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の有病体検出装置。
- 前記被検体に呼吸数を測定するための呼吸数測定用マイクロ波を照射する呼吸数測定用マイクロ波照射部と、前記被検体から反射した前記呼吸数測定用マイクロ波を受信する呼吸数測定用マイクロ波受信部と、を有する呼吸数測定装置と、 受信した前記呼吸数測定用マイクロ波に基づいて、前記呼吸数を測定する前記呼吸数測定手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の有病体検出装置。
- 前記被検体の腹部に対して、前記呼吸数測定用マイクロ波の照射および受信が可能な腹部測定位置に配置された前記呼吸数測定装置、 を備えたことを特徴とする請求項4に記載の有病体検出装置。
- 被検体の体表面温度の分布画像である熱画像を撮像するサーモグラフィ装置と、 撮像された前記熱画像に基づいて、前記被検体の体温を測定する体温測定手段と、 前記熱画像において、予め設定された閾値以上の前記体表面温度の領域の面積である体温面積値を演算する体温面積値演算手段と、 前記被検体の胸部から心拍数を、マイクロ波を用いて非接触で測定可能な予め設定された測定位置に配置された心拍数測定装置と、 前記被検体の心拍数を測定する心拍数測定手段であって、前記心拍数測定装置の測定結果に基づいて、前記心拍数を測定する前記心拍数測定手段と、 前記被検体の呼吸数を、マイクロ波を用いて非接触で測定する呼吸数測定手段と、 測定された前記体温と、前記心拍数と、前記呼吸数とに基づいて、前記被検体が、疾患を発病した有病体であるか否かを判別する有病体判別手段と、 を備え、 前記体温測定手段は、前記サーモグラフィ装置により撮像された前記被検体の顔の前記熱画像に基づいて、前記被検体の体温を測定し、 前記体温面積値演算手段は、前記熱画像における前記閾値以上の前記体表面温度の領域の画素数を計数することにより、前記体温面積値を演算し、 前記有病体判別手段は、前記体温面積値演算手段により演算された前記体温面積値と、前記呼吸数と、前記心拍数とに基づいて、前記被検体が前記有病体であるか否かを判別するための有病体判別値を下記有病体判別式(1)により演算し、演算された前記有病体判別値が、予め設定された有病体判別最小値Zmin未満、または、有病体判別最大値Zmaxより大きい場合に、前記被検体を前記有病体であると判別し、 前記有病体判別手段は、実際の運用により得られた結果に基づいて 、 下記有病体判別式(1)の係数a 0 〜a 3 及び前記有病体判別最小値Zminおよび前記有病体判別最大値Zmaxの値を随時更新して、前記有病体を判別する精度を向上させるようになされている ことを特徴とする有病体検出システム。 Z(X1,X2,X3)=a0+a1X1+a2X2+a3X3 …(1) a0〜a3:係数 X 1 :心拍数、X2:呼吸数、X 3 :体温面積値
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008014438A JP5685798B2 (ja) | 2008-01-25 | 2008-01-25 | 有病体検出装置および有病体検出システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008014438A JP5685798B2 (ja) | 2008-01-25 | 2008-01-25 | 有病体検出装置および有病体検出システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009172176A JP2009172176A (ja) | 2009-08-06 |
JP5685798B2 true JP5685798B2 (ja) | 2015-03-18 |
Family
ID=41027976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008014438A Expired - Fee Related JP5685798B2 (ja) | 2008-01-25 | 2008-01-25 | 有病体検出装置および有病体検出システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5685798B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011047813A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Chino Corp | 体表面温度チェッカー |
US8483806B2 (en) * | 2010-02-04 | 2013-07-09 | The Boeing Company | Systems and methods for non-contact biometric sensing |
US11317813B2 (en) * | 2015-04-10 | 2022-05-03 | Ivan Arbouzov | Multi-sensor, modular, subject observation and monitoring system |
WO2018074576A1 (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | Wvs株式会社 | 生体情報監視装置及びシステム |
JP6813353B2 (ja) * | 2016-12-28 | 2021-01-13 | クラリオン株式会社 | センサ取付ユニット |
FR3109876B1 (fr) * | 2020-05-11 | 2024-04-19 | Valeo Systemes Thermiques | Système de détection d’une maladie |
EP4226846A1 (en) | 2020-10-09 | 2023-08-16 | Sakura Tech Corporation | Portable contactless biosignal detection device, driver monitor device, visitor screening system, and household healthcare system |
WO2022113149A1 (ja) * | 2020-11-24 | 2022-06-02 | 日本電気株式会社 | サーバ装置、システム、サーバ装置の制御方法及び記憶媒体 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2529453A1 (fr) * | 1982-06-30 | 1984-01-06 | Becquet Jacqueline | Appareil de controle du rythme cardiaque a detection plethysmographique |
DE3516883A1 (de) * | 1984-05-28 | 1986-04-30 | DEBEX (Proprietary) Ltd., Johannesburg, Transvaal | Verfahren und vorrichtung zur erfassung von schuld- bzw. stresszustaenden |
JPH11128177A (ja) * | 1997-10-29 | 1999-05-18 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 生体情報検出装置 |
JP4132839B2 (ja) * | 2002-01-29 | 2008-08-13 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 感染症システム |
US20070153871A1 (en) * | 2005-12-30 | 2007-07-05 | Jacob Fraden | Noncontact fever screening system |
-
2008
- 2008-01-25 JP JP2008014438A patent/JP5685798B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009172176A (ja) | 2009-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5685798B2 (ja) | 有病体検出装置および有病体検出システム | |
Watanabe et al. | Development and validation of a novel cuff-less blood pressure monitoring device | |
Parr et al. | Validation of computed tomographic lung densitometry for monitoring emphysema in α1-antitrypsin deficiency | |
Loh et al. | Application of photoplethysmography signals for healthcare systems: An in-depth review | |
Patzak et al. | Continuous blood pressure measurement using the pulse transit time: Comparison to intra-arterial measurement | |
US20170156626A1 (en) | Methods and systems for monitoring intrabody tissues | |
Bianchi et al. | Revitalizing a vital sign: improving detection of tachypnea at primary triage | |
US10111593B2 (en) | Monitoring system for monitoring a patient and detecting delirium of the patient | |
JP6616331B2 (ja) | 対象の無呼吸を検出するための装置、システム及び方法 | |
Teichmann et al. | Non-contact monitoring techniques-principles and applications | |
Park et al. | Preclinical evaluation of a noncontact simultaneous monitoring method for respiration and carotid pulsation using impulse-radio ultra-wideband radar | |
JP2009512500A (ja) | 体内腫瘍のスクリーニングのための超高特定性装置及び方法 | |
Eastwood et al. | Predicting sleep apnea from three-dimensional face photography | |
US20140309519A1 (en) | Magnetic resonance thermography: high resolution imaging for thermal abnormalities | |
US20220054025A1 (en) | System and method for detecting fluid accumulation | |
WO2023179757A1 (zh) | 肺功能检测方法、系统、装置、计算机设备和存储介质 | |
Saxena et al. | Active dynamic thermography to detect the presence of stenosis in the carotid artery | |
Shakhih et al. | Assessment of inspiration and expiration time using infrared thermal imaging modality | |
Mondal et al. | Basic technology and proper usage of home health monitoring devices | |
Park et al. | Preclinical evaluation of noncontact vital signs monitoring using real-time IR-UWB radar and factors affecting its accuracy | |
Pereira et al. | Infrared thermography | |
Bujan et al. | Clinical validation of a contactless respiration rate monitor | |
Smith et al. | A 3D machine vision method for non‐invasive assessment of respiratory function | |
US20230277079A1 (en) | Methods and systems for monitoring intrabody tissues | |
Farhad et al. | Measurement of vital signs with non-invasive and wireless sensing technologies and health monitoring |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120925 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130205 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130408 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130702 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131001 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20131115 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20131206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5685798 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |