JP5684909B2 - 原子力発電所の一次循環路の冷却水濾過装置および冷却水の濾過方法 - Google Patents

原子力発電所の一次循環路の冷却水濾過装置および冷却水の濾過方法 Download PDF

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Description

本発明は、原子力発電所の一次循環路用の濾過装置に関する。一次循環路は濾過すべき冷却水に通じている。本発明はまた上記の冷却水の濾過方法に関する。
原子力発電所の一次循環路を貫流する冷却水は通常多数の出口開口において炉容器の内部に流入する。出口開口はたとえば沸騰水型原子炉のいわゆるC1−C4短管である。原子炉の運転中において出口開口には一般にたとえば流入する冷却水を分配する炉構造物がフランジ止めされる。上記の沸騰水型原子炉ではこれは給水分配器である。原子力発電所の点検停止中においてはこの給水分配器はC1−4短管から取り外され、その結果これらの短管もしくはその接続フランジが自由にアクセスできるようになる。
原子力発電所の運転中には原子力発電所の一次循環路の冷却水に異物が入り込むことがしばしば生じる。異物はたとえば運転中に炉容器において構造物または燃料要素から解離した微細片である。
たとえば沸騰水型原子炉を備えた原子力発電所において金属ワイヤからなる織物マットを使用することが知られている。マットは熱損失のために炉圧力容器蓋の絶縁として用いられる。金属ワイヤは0.1μmの直径を有する。マットは炉容器に挿入され、そこで適当に切断される。この場合切断残渣はワイヤ片の形で一次側の冷却水に達する。この種の微細片は冷却水中の浮遊物となり、たとえば発電所の運転時に燃料要素の擦過傷の原因となる。微細片はその大きさが小さいこともしくは数が多いことによりたとえばマニピュレータによって冷却水循環路から個々に除去することができず、冷却水の適当な濾過によってのみ処理可能である。
炉容器の外側にある一次冷却循環路の導管に濾過装置を組み込むことが考えられる。しかしこれは原子炉の冷却系を変更することになるので労力を要する作業である。このためには費用および労力を要する当局の認可手続きが必要である。さらに濾過すべき濾過物は炉容器の外側で導管系の濾過装置に集められるので一般に高い放射能を帯びている。濾過装置の範囲ではそれに伴い炉容器の外側に場合によってはかなりの線量を発散する放射源が作られることになる。特に濾過装置の交換時には労力を要し無視できない高価な放射線保護対策を講じなければならない。
特許文献1から、一次循環路の循環水を濾過するため燃料要素の代わりに濾過装置を下側の炉保持板に装着することが知られている。
ドイツ国特許第3603951号明細書
本発明の課題は、上述の冷却水を濾過するための改良された濾過装置と改良された方法を提供することにある。
濾過装置に関しては上記の課題は請求項1に記載の濾過装置により解決される。本発明は、原子炉の内部に通じている冷却水用出口開口が発電所の点検停止中にそこに濾過装置を取り付けられるようにアクセスできるような原子力発電所に適している。換言すれば出口開口には少なくとも点検停止中に濾過装置を取り付けることができなければならない。濾過装置は炉容器の内部に取り付けられた状態において水、すなわち冷却水中にある。
本発明による濾過装置は基体を有し、これは濾過すべき冷却水用の入口を有する。濾過装置はさらに基体に交換可能に保持され入口に流体的に結合されている少なくとも1つのフィルタカートリッジを有する。本発明によれば濾過装置は炉容器の出口開口に固定可能な固定装置を有する。固定は、入口が出口開口に流体的に結合されるように行われる。
出口開口から流出する冷却水は従って入口を介してフィルタカートリッジに流れ、これを貫流し、その際水が濾過される。濾過された水は、流体的にフィルタカートリッジに通じている基体の出口から流出するかまたは直接フィルタカートリッジから出る。後者の場合換言すれば出口はフィルタカートリッジの流出口となっている。濾過装置は炉内部にあるので、流出する水は直接炉内部に達する。
従って換言すれば濾過装置が出口開口に固定されていれば、出口開口から流出する冷却水はさしあたり完全にその行路において、濾過装置の出口から炉容器の内部に達する前に入口およびフィルタカートリッジを通って濾過装置を通過しなければならない。出口開口から流出するすべての冷却水は従って先ず濾過され、完全に濾過された状態でのみ炉容器に達する。その後初めて冷却水は循環路内の次の行程を続行する。
本発明の基本的考えは、点検停止中自由にアクセス可能な出口開口に濾過装置を接続し、一次冷却循環路を点検停止中にも稼働して冷却水を点検停止中に濾過装置に導き濾過させるということにある。上述の沸騰水型原子炉ではたとえば点検停止中に接続短管あたり約500l/sの貫流が可能である。接続された濾過装置の計画濾過能力は短管あたり約100l/sである。この種の運転では公知の原子炉では純計算的に約6時間の運転時間後に全冷却水が一度交換される、すなわちC1−C4短管にある4つの濾過装置を通って流れる。たとえば3か月の点検停止の全期間にわたる一次循環路内の循環時間により冷却水が濾過装置を何回も循環することによりほぼ全ての微小浮遊物が一次循環路から除去される。一次循環路の水を点検停止中だけ濾過するというような構想は従来知られていない。
濾過装置は点検中にのみ利用され原子力発電所の運転中は利用されず、さらに運転中には設備に固定設置されないので、当局の認可は不要である。濾過装置の取り付けは簡単で炉の外側に置かれた導管への取り付けに比べて労力を要するものではない。濾過装置はもともと放射性物質が存在する炉心内にあり、さらに濾過装置は水中、すなわち冷却水中にあるので、放射線技術的な利点が生じる。濾過中集められた濾過物はフィルタカートリッジ内で水中に留まるので、原子炉発電所における付加的な線量負荷は生じない。濾過装置の取り付けおよび解体は水中ですなわち放射線保護のもとに行われる。取り付けられた濾過装置のフィルタカートリッジの交換も完全に水中で、従って放射線負荷を発生させずに可能である。
濾過装置は、炉容器もしくは一次循環路に混入したたとえば上述の微細ワイヤなどの異物を濾過することを可能にする。濾過装置は全点検時間中使用されるので、濾過装置の継続的な貫流により極めて高い濾過能力が得られる。水の濾過によりたとえば上述のような浮遊微粒子が原因の擦傷の形の燃料要素の損傷の回避が間接的に改良される。
炉内部の水中に濾過装置を配置することにより濾過装置は濾過工程の終了後も放射性物質と同様に水中にある炉内部からたとえば搬送用水門を通って燃料要素貯蔵槽へ移され、そこから耐放射線的に廃棄物処理することができる。これはフィルタおよび場合によっては交換されるフィルタカートリッジについても同様である。
本発明の有利な実施形態では濾過装置は沸騰水型原子炉の給水導管用に用いられる。換言すればすなわち炉容器は沸騰水型原子炉であり、出口開口は上述のようにその給水導管である。
別の有利な実施形態では基体は出口開口に固定可能なフランジを有し、フランジは入口を有する。炉の運転中に一般に出口開口に原子炉の構造物が接続されるので、たとえば上述の給水分配器がフランジ止めされるので、点検停止時における上述の構造物の解体時にこの時点では不要となる種々のフランジなどが出口開口に自由に使用できることになる。換言すれば濾過装置はすなわち炉の相応するフランジに適合したフランジもしくは対向フランジを1つだけ有すれば良い。濾過装置は次いで運転中に取り付けられた構造物と同様に自分のフランジで出口開口もしくはそのフランジに固定される。従って特に安定した確実な保持が保証される。
別の有利な実施形態ではフィルタカートリッジは濾過装置の取り付け状態において、もし濾過装置が炉容器の出口開口に取り付けられている場合には、集められた濾過物がこのカートリッジ内に重力方向にあるように調整される。換言すればこれによりフィルタカートリッジは、冷却循環路の遮断の際に濾過物が濾過装置から一次循環路に戻されることがないように形成される。フィルタカートリッジに集められた濾過物の付加的な一次貯留装置は従って不要となる。フィルタカートリッジがたとえば中空円筒状で袋穴状に、長手縁部の一方に入口開口があるように形成されていれば、濾過装置もしくはカートリッジは、その入口開口が常に上向きに従ってフィルタカートリッジの最高点を形成するように構成される。
別の有利な実施形態では濾過装置もしくはフィルタカートリッジは、出口開口への濾過装置の取り付け状態においてフィルタカートリッジが基体から取り外せるように構成されるので、集められた濾過物は交換中重力方向にカートリッジ内にある。換言すれば濾過装置は、フィルタカートリッジが取り外しの際に重力方向とは逆方向に傾動して濾過物が流出しないように構成される。たとえば上述の上向きの入口開口を有する円筒状のカートリッジは垂直方向に上方に濾過装置から取り出すことができる。従ってカートリッジはこの場合傾動させる必要はない。
別の有利な実施形態では入口は濾過装置の取り付け状態において濾過装置の下側に配置される。これはたとえば、出口開口が上向きに、従って重力方向とは逆向きにありそれゆえ濾過装置がこの上に載置されるときに必要である。濾過装置はこの場合入口から濾過装置の上側に通じる立ち上がり管を有し、この管は上側からフィルタカートリッジに通じている。たとえば濾過装置の下側に入口を設けることは、濾過物が重力方向にフィルタカートリッジに集められるかもしくは濾過装置が常に重力方向に貫流されるので濾過物が重力方向に集められるなどの上述の利点と結びつけられる。濾過装置ではたとえばフィルタカートリッジは立ち上がり管の高さに配置され、フィルタカートリッジが複数ある場合立ち上がり管からフィルタカートリッジに通じる分配器は濾過装置の上方に載置される。
有利な実施形態ではフィルタカートリッジは所望の濾過物に適合させられた濾過材を有する。たとえば原子力発電所では上述のような直径3μmのワイヤの破片を濾過するという特殊な課題が生ずる。このためたとえば1μm以上のすべての部片を冷却水から濾過する濾過装置が使用される。使用される濾過装置は可変的である。
方法に関しては本発明の課題は請求項8に記載の方法により解決される。これによれば原子力発電所の運転中上述の本発明による濾過装置は固定装置によりその入口で出口開口に連結されるように固定される。冷却水は出口開口を通って循環される。濾過工程が行われた後点検停止の終了前に濾過装置は再び出口開口および炉容器から取り外される。
本発明による方法はその利点と共に既に本発明による濾過装置と関連して述べられている。
方法の有利な実施形態では冷却水量は繰り返し濾過装置を循環させられる。この場合特にすべての冷却水は、炉内部に通じているすべての出口開口にそれぞれ1つの濾過装置が設置されている場合には何回も濾過される。
有利な実施変形例では冷却水の循環が中断され、濾過物で充填されたフィルタカートリッジが水中で濾過装置から取り出され廃棄物処理される。交換時には新しいフィルタカートリッジが濾過装置に挿入され、冷却水の循環が再開される。たとえば濾過物に対して比較的小さい容量を有する小型のフィルタカートリッジを使用することができる。濾過装置はこれにより取り付け空間が小さくなる。
本発明をさらに説明するため図の実施例を参照する。図はそれぞれ概略原理図である。
図1は本発明による濾過装置を備えた検査停止時の原子力発電所の一部断面図である。 図2は本発明による代替的濾過装置の立体図である。 図3は図2における濾過装置の下部部材の取り出し図である。 図4は図2における濾過装置の上部部材の取り出し図である。 図5は図2の濾過装置に使用されるフィルタカートリッジの断面図である。
図1は原子力発電所2の一部、すなわちその炉容器4とこれに続く燃料要素貯蔵槽6を示す。原子力発電所2は点検停止時にあり、それゆえ炉容器4の上部部材開口8から −重力方向9から見て− 炉容器蓋10が取り外され、燃料要素貯蔵槽6に一次貯蔵されている。
炉容器4は一次循環路14を有し、これを介して運転中にまたは上述の点検停止中に冷却水12が循環する。点検停止のため原子力発電所2の図示の全部分が冷却水12で満たされている。一次循環路14には炉容器4に設置された給水管16a,b並びに生蒸気管18a,bが付設されている。一次循環路14を通る冷却水12の流れ方向は図1では矢印15で示されている。一次循環路の稼働時には冷却水12は給水管16a,bの出口開口20a,bを通って炉容器4の内部22に入る。炉容器4の円周方向に分布配置された各4つの開口のうち図1にはそれぞれ2つしか示されていない。
出口開口20a,bは炉容器4の内壁23にあり、それぞれフランジ24a,bを有しており、これに原子力発電所2の運転時に給水分配器の形の炉構造物26が接続され、その中に給水管16a,bに導かれる冷却水12が流入する。点検停止中は炉構造物26は取り外されるので図1では破線で示されているだけである。
本発明によれば点検停止中は各出口開口20a,bには(図1では出口開口20bにだけ示されている)濾過装置28が設置される。濾過装置28は基体29を有する。基体には入口30と出口32が設けられる。入口30と出口32の間にはフィルタカートリッジ34が流体が通るように接続され、これは基体29に交換可能に保持される。さらに濾過装置28もしくは基体29は固定装置36を有し、これにより出口開口20bに固定されるようになっている。濾過装置28もしくはその固定装置は、出口開口20bを通って炉容器4に流入する全冷却水12がまず入口30およびフィルタカートリッジ34を通って流れ、出口32を通った後初めて炉容器4の内部22に達するように構成されている。換言すれば出口開口20bを通って流入する全冷却水12は濾過装置28により濾過されるようになっている。
一次循環路14は、原子力発電所2内にある一次循環路14の全ての冷却水12を循環させるように構成されている。本発明によれば4つの出口開口20a,bのそれぞれに1つの濾過装置28が接続される。冷却水12の循環時には従って一次循環路14の全冷却水12が濾過される。
図2は図1の炉容器4もしくは交換可能に接続された給水管16aを備えたその内壁23を示す。給水管は炉容器4の内部22において上方に向かって、すなわち重力方向9に逆らってクランク状に曲げられているので、出口開口20aは内部に冷却水12を導く中空フランジ24aの水平方向に走る上端にある。濾過装置28は同様に出口開口20aに結合された入口30を有する。基体29には8つのフィルタカートリッジ34 −破線で示す− が保持されている。濾過装置28もしくは基体29はこの実施形態ではその下側41に入口30を有する下部部材42とその上側43に上部部材44を有する。この実施形態ではフィルタカートリッジ34は下部部材42と上部部材44との間に設置された中空円筒状のフィルタガイド45に保持されている。
冷却水12は一次循環路14の稼働時にフランジ24aを通っておよび矢印46の方向に出口開口20aおよび入口30を通り、下部部材42を通って濾過装置28の両端面に設置された2つの立ち上がり管48に入り、上部部材44に流れる。この上部部材は冷却水12を8つのフィルタカートリッジ34に導くので、カートリッジは重力方向9に貫流される。立ち上がり管48とフィルタガイドは上部部材44および下部部材42に溶接され、これらと共に基体29を安定したユニットとして形成する。
冷却水12はフィルタカートリッジ34を貫流し、フィルタガイド45の円筒ジャケットから濾過装置28を出て行く。この例では冷却水12が濾過装置28を出て行くための本来の意味での具体的な出口は存在しない。出口32はむしろ円筒ジャケット上に面状に分布されたフィルタガイド45の流出開口により形成される。濾過装置28は炉容器4の内部22にあるので、流出する水はそれにもかかわらず炉内部に直接達する。矢印46は8つのフィルタカートリッジ34の4つだけに示されている。
図3は下部部材42の詳細図であり、すなわち下部部材は台座50と下側板52から構成される。台座50はまずフランジ54を固定装置36として有し、これは対向フランジとして炉容器4のフランジ24aに合わせられ、この上に据え付けられる。台座50はさらに入口30を2つの破口の形で内蔵する。下側板52は濾過装置28の取り付け時に台座50に装着されるので、その下側に入口30から下側板52の両側に配置された破口56に通じる冷却水12用の流路が形成される。破口56には立ち上がり管48が設置される。8つの凹み58は下側板52を貫通するものではなく、この上に8つのフィルタガイド45が設置され、この中にフィルタカートリッジ34が挿入される。
図4は上部部材44の構造を示す。上部部材は上側板62、分配器64および蓋板66から構成される。下側板52とは異なり上側板62は立ち上がり管48用の固定箇所並びにフィルタガイド45用の位置に破口56を有する。台座50、下側板52、立ち上がり管48、フィルタガイド45および上側板62は互いに溶接され基体29を形成する。分配器64は基体29に着脱自在に載置される。これにより上側板62の内側にある8つの破口56に8つのフィルタカートリッジ34を装着することが可能となる。続いて分配器64が載置され、中心保持体68により保持される、分配器64はこの場合冷却水14を案内するため立ち上がり管48にも8つのフィルタカートリッジ34にも密着している。
続いて蓋板66が載置され、これにより濾過装置28が完成する。分配器64は従って端面側で矢印46の方向に流入する冷却水14を立ち上がり管48から8つのフィルタガイド45もしくはフィルタカートリッジ34へ分配する働きをする。
図5は炉容器4内に濾過装置28を取り付けた状態でのフィルタカートリッジ34を装着したフィルタガイド45の詳細図である。濾過工程中に濾過物70がフィルタカートリッジ34に集められる。このフィルタカートリッジは、一次循環路14が遮断された場合にも濾過物70が重力方向9にフィルタカートリッジ34内にあり、ここからもはや逸散できないように構成される。濾過物は一次循環路14に戻ることはできない。
フィルタカートリッジ34の交換は、濾過装置28全体がフランジ24aに固定されている間に行われる。フィルタカートリッジ34の交換のため蓋板66が取り外され、分配器64が中心保持体68から取り外される。フィルタカートリッジ34は次いで重力方向9とは逆に垂直方向に上側に向かってフィルタガイド45から取り外されるが、この場合重力方向9に対して傾斜しないようにしなければならない。従ってフィルタカートリッジ34の交換時に濾過物70が入口開口72から流出して炉容器4の内部22に達することが防がれる。
新しいフィルタカートリッジ34の装着後に濾過装置28は分配器64と蓋板66の取り付けにより再び完成される。フィルタカートリッジ34のすべての交換は水中で、すなわち冷却水12の中で行われる。部分的に高放射性の濾過物70で満たされたフィルタカートリッジ34はたとえば燃料要素貯蔵槽6に移され、そこから廃棄物処理されることができる。これらはすべて原子力発電所2内での放射線負荷を回避するために完全に水中で行われる。
2 原子力発電所
4 炉容器
6 燃料要素貯蔵槽
12 冷却水
14 一次循環路
16a,b 給水管
20a,b 出口開口
22 炉容器内部
24a,b フランジ
28 濾過装置
29 基体
30 入口
32 出口
34 フィルタカートリッジ
36 固定装置
45 フィルタガイド
48 立ち上がり管
54 フランジ
64 分配器
70 濾過物

Claims (10)

  1. 炉容器(4)と、炉容器(4)の内部(22)に通ずる冷却水(12)の一次循環路(14)用の給水管(16a,b)における冷却水の出口開口(20a,b)とを備えた原子力発電所(2)の、前記一次循環路(14)用の濾過装置であって、前記原子力発電所(2)の点検停止中に前記出口開口(20a,b)に接続して、前記点検停止中に前記冷却水(12)の濾過を行う濾過装置(28)において、
    入口(30)を有する基体(29)
    前記基体(29)に交換可能に保持され前記入口(30)に流体的に結合された少なくとも1つのフィルタカートリッジ(34)
    前記入口(30)が前記出口開口(20a,b)に前記点検停止中に接続されて流体的に結合されるように出口開口(20a,b)に固定可能な固定装置(36)と、を備えた濾過装置。
  2. 炉容器(4)が沸騰水型原子炉であり、前記冷却水(12)が前記給水管(16a,b)における冷却水の出口開口(20a,b)を通って前記炉容器(4)の内部(22)に入る請求項1記載の濾過装置。
  3. 基体(29)が、出口開口(20a,b)に固定可能で入口(30)を有するフランジ(54)を含む請求項1または2記載の濾過装置。
  4. フィルタカートリッジ(34)が取り付け状態において、濾過物(70)がこの中に重力方向(9)に集められるように配置される請求項1から3の1つに記載の濾過装置。
  5. フィルタカートリッジ(34)が取り付け状態において、濾過物(70)がこの中に重力方向(9)に集められるように基体(29)から取り外し可能に配置される請求項4記載の濾過装置。
  6. 入口(30)が取り付け状態において重力方向(9)に濾過装置(28)の下側(41)にあり、入口(30)から上側(43)に通じる立ち上がり管(48)が上側(43)からフィルタカートリッジ(34)に開口している請求項1から5の1つに記載の濾過装置。
  7. フィルタカートリッジ(34)が所望の濾過物(70)に適した濾過材を有する請求項1から6の1つに記載の濾過装置。
  8. 炉容器(4)と、炉容器(4)の内部(22)に通ずる冷却水(12)の一次循環路(14)用の給水管(16a,b)における冷却水の出口開口(20a,b)とを備えた原子力発電所(2)の、前記一次循環路(14)の冷却水(12)を前記原子力発電所(2)の点検停止中に濾過する方法において、前記点検停止中に、
    請求項1から7の1つに記載の濾過装置(28)がその固定装置(36)により、前記基体(29)の入口(30)が前記出口開口(20a,b)に流体的に結合されるように固定され、
    冷却水(12)が出口開口(20a,b)を介して循環し、
    濾過装置(28)が出口開口(20a,b)から取り外される濾過方法。
  9. 冷却水(12)の全量が何回も濾過装置(28)を循環させられる請求項8記載の方法。
  10. 冷却水(12)の循環が中断され、
    濾過物(70)を充填したフィルタカートリッジ(34)が冷却水(12)のもとで濾過装置(28)から取り外され、
    交換時に新しいフィルタカートリッジ(34)が濾過装置(28)に挿入され、
    冷却水(12)の循環が続行される請求項8または9記載の方法。
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