JP5684123B2 - キーを用いて文字セット内の文字を入力する方法、キーパッドもしくはキーボードおよび情報処理装置 - Google Patents

キーを用いて文字セット内の文字を入力する方法、キーパッドもしくはキーボードおよび情報処理装置 Download PDF

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Description

この発明は、情報処理の分野に関し、特に、1つないし複数個のキーを用いて文字セット内の文字を入力する方法、キーパッドもしくはキーボードおよび情報処理装置に関する。
従来の情報処理の分野においては、1つないし複数個のキーを用いて文字を入力する技術として、一般に、入力される文字にキーが対応したものとなっている。例えば、パーソナルコンピュータには、A〜Zの英語アルファベットのキーおよび0〜9の数字のキーがある。いずれかのキーを起動すると、そのキーに対応する英語アルファベットもしくは数字がディスプレーの画面上に現れる。中国文字を入力(例えばZiGuang中国文字入力法のような入力方法を用いて)する際には、中国文字に対応するピンインを入力したときに、そのピンインを有する中国文字が表示された表示バーが画面上に現れ、その中からユーザが正しい中国文字を選ぶことができる。日本文字を入力する際には、言語オプションを日本とした状態において、ユーザがA〜Zの英語アルファベットキーを用いて、ひらがなのローマ式音標アルファベットを入力することで、対応するひらがなが画面上に現れる。また、例えば、計算機は、0〜9の数字キー、および、「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」のシンボルのキーを有する。ユーザは、これらの0〜9の数字キー、および、「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」のシンボルのキーを用いて、演算表記を入力する。ユーザが「=」を入力したときに、最終的な演算結果が液晶ディスプレーの画面上に現れる。上記のような従来の方法は、キーが文字に対応している、という特徴を有する。ユーザによって入力すべき文字セット内の文字がキーに一意に対応しており、従って、多数のキーが必要である。もしキーの個数が文字セット内の文字の個数よりも少ない場合は、従来の方法は機能し得ない。従って、キーを用いて文字を入力する従来の技術は、多数のキーならびに大型のキーボードを必要とする。
情報処理技術の発展に伴って、キーボードの大きさをより小型化することが要求され、キーの数をより少なくすることが要求されている。従来のキーボードや従来のキーを用いた文字入力方法は適用できなくなってきている。
本発明の目的は、現代の情報処理技術の要求に適合するように、文字入力に必要なキーの数を減らすとともに、キーボードの大きさを削減することである。
本発明では、文字セット内のいくつかの文字が1つのキーに纏められており、キーの個数よりも多い文字セット内の文字を、限られたキーを用いて入力することができるようになっている。
本発明は、1つないし複数のキーを用いて文字セット内の文字を入力する方法であって、上記文字セット内の文字の個数がキーの個数よりも多い文字入力方法を提供する。この方法は、文字セット内の全ての文字を1つないし複数のキーに割り当て、1つないし複数のキーの中の少なくとも1つのキーには、文字セット内の複数の文字を割り当て、上記少なくとも1つのキーに割り当てられた文字を識別し、文字セット内の識別された文字の組み合わせが所望の最終的な文字を生成する。
本発明は、文字セット内の文字を入力するキーを備えたキーパッドないしキーボードであって、上記文字セット内の文字の個数が1つないし複数のキーの個数よりも多いキーパッドないしキーボードを提供する。文字セット内の全ての文字が1つないし複数のキーに割り当てられており、この1つないし複数のキーの中の少なくとも1つのキーには、文字セット内の複数の文字が割り当てられており、上記少なくとも1つのキーが表す文字を識別するように構成されている。
本発明は、情報処理装置を提供する。この情報処理装置は、文字セット内の文字を入力するキーを備えたキーパッドないしキーボードと、キーパッドないしキーボードによって入力された文字の結果を表示する表示画面と、を備えており、上記文字セット内の文字の個数が1つないし複数のキーの個数よりも多く、文字セット内の全ての文字が1つないし複数のキーに割り当てられており、この1つないし複数のキーの中の少なくとも1つのキーには、文字セット内の複数の文字が割り当てられており、上記少なくとも1つのキーが表す文字を識別できるように構成されている。
本発明では、文字セット内のいくつかの文字が1つのキーに纏められているので、文字入力に必要なキーの数が少なくなり、キーボードの大きさが小さくなる。
本発明の方法を示すフローチャート。 本発明の第1の実施例として、モード切換方式の5次元計算機のキーを示す構成説明図。 本発明の第1の実施例として、長・短起動方式の5次元計算機のキーを示す構成説明図。 本発明の第2の実施例として、母音+数字方式の5次元日本語入力装置のキーを示す構成説明図。 本発明の第2の実施例として、母音+案内キー方式のキーを示す構成説明図。 本発明の第2の実施例として、母音+画数方式のキーを示す構成説明図。
図1は、本発明の方法を示すフローチャートである。本発明は、1つないし複数のキーを用いて文字セット内の文字を入力する方法を提供するものであって、文字セット内の文字の個数はキーの個数よりも多い。この方法は、文字セット内の全ての文字を1つないし複数のキーに割り当て、1つないし複数のキーの中の少なくとも1つのキーには文字セット内の複数の文字が割り当てられるようにし(ステップS1)、この文字セット内の複数の文字が割り当てられた少なくとも1つのキーについて、この少なくとも1つのキーが表す文字を識別する(ステップS2)ことを含む。
例えば、文字セットが全部で15個の文字つまり0〜9の数字と「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」を含むのに対し、キーは2個つまり数字キーと演算シンボルキーだけであり、数字キーには数字0〜9の10個の文字が割り当てられ、演算シンボルキーには「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」の5個の文字が割り当てられる。従って、数字キーについては、このキーが数字0〜9の中のどの文字を表すのか識別する必要があり、演算シンボルキーについては、このキーが「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」の中のどの文字を表すのか識別する必要がある。文字セット内の複数の文字が割り当てられた1つのキーが、その表す文字をどのようにして識別するのか、以下、説明する。この識別は、主として以下の2つのやり方を含む。
(1)上記の少なくとも1つのキーによって表される文字が、この少なくとも1つのキーの起動のやり方によって識別される方法。
1)上記の少なくとも1つのキーによって表される文字が、この少なくとも1つのキーの2回の起動の間の時間間隔によって識別される。例えば、この少なくとも1つのキーによって表される文字が、このキーの2回の起動の時間間隔が所定期間T未満であるたびに切り換えられる。例えば、所定期間Tは0.2秒である。もし、上記の少なくとも1つのキーが最初に起動された後、所定期間Tの間に再度起動されなかった場合、あるいは、上記の少なくとも1つのキーが起動された後、他のキーが起動された場合、には、その文字が確定入力される。
上記の例を再び例とする。例えば、式「9×5=」を入力したいものとする。最初に、数字0〜9を表す数字キーを9回連続して起動する。但し、連続した2回の起動の間の時間間隔は、それぞれ、T未満である。数字キーは最初に0を表しているので、1回起動されると、このキーは1を表すものに切り換えられ、2回起動されると、このキーは2を表すものに切り換えられ、・・・9回起動されると、このキーは9を表すものに切り換えられる。そして、「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」を表す演算シンボルキーを起動すると、このときに、「9」が確定入力されたものとなる。演算シンボルキーは、T未満の時間間隔でもって、2回連続的に起動する。演算シンボルキーは最初に「+」を表しているので、1回起動されると、このキーは「−」を表すものに切り換えられ、2回起動されると、このキーは「×」を表すものに切り換えられる。そして、数字キーを再び起動すると、このときに、「9×」の入力が確定する。数字キーは、T未満の時間間隔でもって、5回連続的に起動する。そして、演算シンボルキーを起動すると、このときに、「9×5」の入力が確定する。演算シンボルキーは、4回連続的に起動する。所定期間Tの経過後に、「9×5=」が確定入力されたものとなり、計算結果の45が表示画面上に表示される。
2)上記の少なくとも1つのキーに加えて1つのモードキーを設け、この1つのモードキーの起動により上記の少なくとも1つのキーが特定の文字を表すようにする。
図2の説明図は、本発明の第1の実施例として、モード切換方式における5次元の計算機のキーを示している。本発明の要部がぼけてしまわないようにするために、計算機の表示画面は図示しておらず、キーパッドのみを示している。このキーパッドは、5個の入力キーと2個の機能キーとを含む7個のキーを有する。5個の入力キーの中で、上方キーは数字0,1と演算シンボル「+」の入力に用いられ、右側キーは数字2,3と演算シンボル「−」の入力に用いられ、下方キーは数字4,5と演算シンボル「×」の入力に用いられ、左側キーは数字6,7と演算シンボル「÷」の入力に用いられ、中央キーは、数字8,9、小数点(.)および演算シンボル「=」の入力に用いられる。2つの機能キーは、それぞれ、モードキーとデリートキーである。
モードキーを起動すると、演算シンボル入力モードが演算シンボルを入力するために開始され、すなわち、このときには、上記の5個の入力キーは、「+」、「−」、「×」、「÷」、「=」をそれぞれ表す。モードキーを起動し入力キーを起動して演算シンボルを入力すると、その時点で、モードは自動的に数字入力モードに切り換えられる。数字入力モードにおいては、キーの2回の起動の時間間隔がT内にあれば、入力の内容が切り換えられる。例えば、上方キーを起動すると最初の入力は0であるが、2回目の起動と1回目の起動との間の時間間隔がT未満であれば、入力は1に切り換わり、3回目の起動と2回目の起動との間の時間間隔がT未満であれば、当該キーは数字0,1のみを入力できるものであることから、入力は再度0に切り換えられる。数字入力用のキーを期間T内に再度起動しなかった場合、あるいは、数字入力後に他のキー(デリートキーを除く)を起動したときに、その数字の入力が確定する。デリートキーを短時間起動すると、入力された1つの文字が消去され、デリートキーを長時間起動すると、全ての文字が消去される。デリートキーの短時間の起動とは、デリートキーの一度の起動の期間が所定期間M以下であることを意味し、デリートキーの長時間の起動とは、デリートキーの一度の起動の期間が所定期間Mより長いことを意味する。
式「9×5=」の入力を再び一例とする。最初に、中央キー(この時点では8の入力を表している)を起動し、次いで、この中央キー(この時点では9の入力を表している)を所定期間T内に再度起動する。次に、モードキーを起動し、下方キー(この時点では演算シンボル「×」の入力を表している)を起動する。この時点で、モードは数字入力モードに自動的に切り換えられる。次に、下方キー(この時点では4の入力を表している)を起動し、所定期間T内に、下方キー(この時点では5の入力を表している)を再度起動する。次にモードキーを再度起動し、中央キー(この時点では演算シンボル「=」の入力を表している)を起動する。計算結果の45が表示画面上に表示される。
3)もし、上記の少なくとも1つのキーの起動の期間が所定期間Mよりも長い場合(つまり長時間起動)には、上記の少なくとも1つのキーが特定の文字を表す。
図3の説明図は、本発明の第1の実施例として、長・短起動方式による5次元の計算機のキーを示している。計算機の表示画面は図示しておらず、キーパッドのみを示している。このキーパッドは、5個の入力キーと2個の機能キーとを含む7個のキーを有する。5個の入力キーの中で、上方キーは数字0,1と演算シンボル「+」の入力に用いられ、右側キーは数字2,3と演算シンボル「−」の入力に用いられ、下方キーは数字4,5と演算シンボル「×」の入力に用いられ、左側キーは数字6,7と演算シンボル「÷」の入力に用いられ、中央キーは、数字8,9と小数点(.)の入力に用いられる。2つの機能キーは、それぞれ、確認キーとデリートキーである。
上記の5個の入力キーについて、長時間起動(つまりキーの起動の期間が所定期間Mよりも長い)では、演算シンボルおよび小数点が入力され、短時間起動(つまりキーの起動の期間が所定期間M以下)では、数字が入力される。確認キーを起動することで、最終的な計算結果が得られる。入力キーの2回の短時間起動の間の時間間隔がT内であれば、入力される内容が切り換えられる。例えば、上方キーを短時間起動すると最初の入力は0であるが、2回目の短時間起動と1回目の短時間起動との間の時間間隔がT未満であれば、入力は1に切り換わり、3回目の短時間起動と2回目の短時間起動との間の時間間隔がT未満であれば、当該キーは数字0,1のみを入力できるものであることから、入力は再度0に切り換えられる。数字入力用のキーを期間T内に再度起動しなかった場合、あるいは、その数字入力用のキーを短時間起動してから長時間起動した場合、あるいは、数字入力後に他のキー(デリートキーを除く)を起動したときに、その数字の入力が確定する。デリートキーを短時間起動すると、入力された1つの文字が消去され、デリートキーを長時間起動すると、全ての文字が消去される。
式「9×5=」の入力を再び一例とする。最初に、中央キー(この時点では8の入力を表している)を短時間起動し、次いで、この中央キー(この時点では9の入力を表している)を所定期間T内に再度短時間起動する。次に、下方キー(この時点では演算シンボル「×」の入力を表している)を長時間起動する。次に、下方キー(この時点では4の入力を表している)を短時間起動し、所定期間T内に、下方キー(この時点では5の入力を表している)を再度短時間起動する。次に確認キーを起動する。計算結果の45が表示画面上に表示される。
(2)上記少なくとも1つのキーに表される文字が、キーを用いた再選択手段によって識別される方法。
1)文字セット内の複数の文字が割り当てられた少なくとも1つのキーが起動されたことに応答して、複数の文字とそのキーとの関係が表示画面を用いて表示され、この少なくとも1つのキーによって表される文字が、キーを用いた再選択手段によって決定される。
図4の説明図は、本発明の第2の実施例として、母音+数字方式とした5次元の日本語入力装置のキーを示している。本発明の要部がぼやけてしまわないようにするために、5次元日本語入力装置の表示画面は図示しておらず、キーパッドのみを示している。このキーパッドは、5個の入力キーと2個の機能キーとを含んでいる。5個の入力キーの中で、上方キーは、「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」および数字1の入力に用いられ、右側キーは、「い」「き」「し」「ち」「に」「ひ」「み」「い」「り」「い」および数字2の入力に用いられ、下方キーは、「う」「く」「す」「つ」「ぬ」「ふ」「む」「ゆ」「る」「う」および数字3の入力に用いられ、左側キーは、「え」「け」「せ」「て」「ね」「へ」「め」「え」「れ」「え」および数字4の入力に用いられ、中央キーは、「お」「こ」「そ」「と」「の」「ほ」「も」「よ」「ろ」「を」および数字5の入力に用いられる。2つの機能キーは、それぞれ、確認キーとデリートキーである。
日本語ひらがなを入力する際には、最初にそのひらがなに対応する母音キーを選択すると、上方キー、右側キー、下方キー、左側キー、中央キー(つまり1,2,3,4,5)にそれぞれ対応する5個の選択肢が表示画面上に現れる。次に、そのひらがな(あるいはそのひらがなに対応する数字)に対応するキーを選択する。上述したキーは各々10個のひらがなに対応しているので、5個の選択肢によって構成される対応関係は十分ではない。上方キーおよび下方キーがそれぞれ頁アップキーおよび頁ダウンキーとなるようにする必要がある。デリートキーを短時間起動すると、入力された1つの文字が消去され、デリートキーを長時間起動すると、全ての文字が消去される。短時間起動および長時間起動の意味は、第1の実施例の場合と同様である。確認キーの選択によって、「ん」および「っ」を含むいくつかの一般的な文字が表示画面上に現れるようにし得る。文字の選択の具体的な種々の方法としては、以下に示す母音+案内方式を参考にでき、従って、ここでは省略する。
例えば、「ま」の入力を例にとる。「ま」に対応する母音は「あ」であるので、「あ」のキーを選択する。この時点で、以下の関係が表示画面上に現れる。
上方キー/数字1…あ
右側キー/数字2…か
下方キー/数字3…さ
左側キー/数字4…た
中央キー/数字5…な
この時点では、所望の「ま」は現れない。頁ダウンのために下方キーを長時間起動する。この時点で、以下の関係が表示画面上に現れる。
上方キー/数字1…は
右側キー/数字2…ま
下方キー/数字3…や
左側キー/数字4…ら
中央キー/数字5…わ
この時点で、右側キー(つまり数字2)を選択すれば、入力が完了する。
ひらがなの入力に基づき、濁音を入力することができる。
日本語には次のような濁音がある。
が ぎ ぐ げ ご
ざ じ ず ぜ ぞ
だ ぢ づ で ど
ば び ぶ べ ぼ
これらは、次のものに対応する。
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
は ひ ふ へ ほ
例えば、「ば」の入力を例にとる。最初に、「は」に対応する母音「あ」のキーを選択する。次に、頁ダウンのために下方キーを長時間起動する。次に、上方キー(つまり数字1)を起動して「は」を入力し、次に、上方キー(つまり数字1)をもう一度起動して、「は」を「ば」に変更する。
半濁音は濁音と同様に処理される。例えば、
半濁音 ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ
は、
は ひ ふ へ ほ
に対応する。
例えば、「ぱ」の入力を例にとる。最初に、「は」に対応する母音「あ」のキーを選択する。次に、頁ダウンのために下方キーを長時間起動する。次に、上方キー(つまり数字1)を起動して「は」を入力し、次に、上方キー(つまり数字1)をもう一度起動して、「は」を「ば」に変更する。次に、上方キー(つまり数字1)をもう一度起動して、「ば」を「
ぱ」に変更する。
ひらがなの入力に基づき、拗音を入力することができる。
日本語には次のような拗音がある。
きゃ きゅ きょ
しゃ しゅ しょ
ちゃ ちゅ ちょ
にゃ にゅ にょ
ひゃ ひゅ ひょ
みゃ みゅ みょ
りゃ りゅ りょ
ぎゃ ぎゅ ぎょ
じゃ じゅ じょ
ぢゃ ぢゅ ぢょ
びゃ びゅ びょ
ぴゃ ぴゅ ぴょ
これらは、2つの部分に分けて処理することができる。
例えば、「きゃ」の入力を例にとる。「き」および「や」はそれぞれ入力することができる。おそらく、「き」が最初に入力され、次に「や」が入力される。「や」の入力の際には、最初に「や」に対応する母音「あ」のキーが選択される。次に、頁ダウンのために下方キーを長時間起動する。次に、下方キー(つまり数字3)を起動して「や」を入力し、次に、下方キー(つまり数字3)をもう一度起動して、「や」を「ゃ」(小型のフォント)に変更する。
2)文字セット内の複数の文字が割り当てられた少なくとも1つのキーの起動に応答して、表示画面を用いて上記の複数の文字が表示され、この複数の文字の間を案内する案内キーとして特定のキーが用いられ、かつ上記の少なくとも1つのキーが表す文字となる上記案内の結果を確認するための確認キーとして特定のキーが用いられる。
図5の説明図は、本発明の第2の実施例として、母音+案内キー方式とした場合のキーを示している。この5次元日本語入力装置の表示画面は図示しておらず、キーパッドのみを示している。このキーパッドは、5個の入力キーと2個の機能キーとを含んでいる。5個の入力キーの中で、上方キーは、「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」の入力に用いられ、右側キーは、「い」「き」「し」「ち」「に」「ひ」「み」「い」「り」「い」の入力に用いられ、下方キーは、「う」「く」「す」「つ」「ぬ」「ふ」「む」「ゆ」「る」「う」の入力に用いられ、左側キーは、「え」「け」「せ」「て」「ね」「へ」「め」「え」「れ」「え」の入力に用いられ、中央キーは、「お」「こ」「そ」「と」「の」「ほ」「も」「よ」「ろ」「を」の入力に用いられる。2つの機能キーは、それぞれ、確認キーとデリートキーである。
日本語ひらがなを入力する際には、最初にそのひらがなに対応する母音キーを選択する。5個の選択肢が表示画面上に現れる。案内キーとしての上方キーおよび下方キーが、頁機能キーとして働き、案内キーとしての右側キーおよび左側キーが、左右の動きのための機能キーとして働く。デリートキーを短時間起動すると、入力された1つの文字が消去され、デリートキーを長時間起動すると、全ての文字が消去される。中央キーを長時間起動すると、「ん」および「っ」を含むいくつかの一般的な文字が液晶画面上に現れるようにし得る。確認キーは、正常な入力を確認する。濁音、半濁音、拗音の入力は、母音+数字方式と同様にして処理される。
例えば、「む」の入力を例にとる。「む」に対応する母音は「う」であるので、下方キーを短時間起動する。すると、5個の並列な選択肢「う」「く」「す」「つ」「ぬ」が画面上に現れる。所望の「む」は画面上に現れないので、頁ダウンのために下方キーを案内キーとして長時間起動する。この時点で、5個の並列な選択肢「ふ」「む」「ゆ」「る」「う」が画面上に現れる。このとき、カーソルは、デフォルトで中央の「ゆ」に止まっている。左側キーを1回起動することで、カーソルは中央の「ゆ」から「む」へ左側へ動く。次に、確認のために確認キーを起動する。
3)文字セット内の複数の文字が割り当てられた少なくとも1つのキーの起動に応答して、上記の複数の文字が分類され、分類クラスに対応するキーの起動に応答して、分類クラスに属する文字が表示画面を用いて表示され、案内キーとなる特定のキーおよび確認キーを用いて、上記の少なくとも1つのキーが表す文字が決定される。
図6の説明図は、本発明の第2の実施例として、母音+画数方式とした場合のキーを示している。この5次元日本語入力装置の表示画面は図示しておらず、キーパッドのみを示している。このキーパッドは、5個の入力キーと2個の機能キーとを含んでいる。5個の入力キーの中で、上方キーは、「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」および数字1の入力に用いられ、右側キーは、「い」「き」「し」「ち」「に」「ひ」「み」「い」「り」「い」および数字2の入力に用いられ、下方キーは、「う」「く」「す」「つ」「ぬ」「ふ」「む」「ゆ」「る」「う」および数字3の入力に用いられ、左側キーは、「え」「け」「せ」「て」「ね」「へ」「め」「え」「れ」「え」および数字4の入力に用いられ、中央キーは、「お」「こ」「そ」「と」「の」「ほ」「も」「よ」「ろ」「を」および数字5の入力に用いられる。2つの機能キーは、それぞれ、確認キーとデリートキーである。
日本語ひらがなを入力する際には、最初にそのひらがなに対応する母音キーを選択する。母音キーを起動した後、その方式が自動的に画数入力方式に切り換わる。そして、そのひらがなの画数を入力すると、対応する選択肢が案内のために画面上に現れる。案内キーとしての左側キーおよび右側キーが、左右に動かす機能キーとして働く。入力の確認のために確認キーを起動する。デリートキーを短時間起動すると、入力された1つの文字が消去され、デリートキーを長時間起動すると、全ての文字が消去される。短時間起動および長時間起動の考え方は、上記と同じである。中央キーを長時間起動すると、「ん」および「っ」を含むいくつかの一般的な文字が表示画面上に現れるようにし得る。濁音、半濁音、拗音の入力は、母音+数字方式と同様にして処理される。
例えば、「ち」の入力を例にとる。「ち」に対応する母音は「い」であるので、右側キーを最初に起動する。「ち」の画数は2であるので、次に、数字2を表す右側キーを起動する。この時点で、「い」「ち」「み」「い」「り」「い」が表示画面上に現れる。カーソルは、例えば、「み」の上に止まっている。1段階左へ動かすために左側キーを1回起動すると、カーソルは「ち」の上で止まる。確認のために確認キーを起動する。この時点で、「ち」の入力が確定する。
一つの例では、上記のキーは物理的なキーであり、上記のキーパッドないしキーボードは物理的なキーパッドないしキーボードであり、起動は指による押圧である。他の例では、上記のキーはタッチスクリーン上のソフトキーであり、上記のキーパッドないしキーボードはタッチスクリーン上のソフトキーパッドないしキーボードであり、指でタッチすることで起動される。
図には表示画面は示していないが、本発明の情報処理装置はキーボードおよび表示画面を含む。本発明の表示画面を図示していない理由は、本発明の発明の要部がぼやけてしまわないようにするためである。
以上、本発明の実施例を詳細に説明したが、当業者によって、本発明の請求の範囲による保護範囲を逸脱することなく上記の実施例に種々の変更および修正が加えられ得る。

Claims (4)

  1. 1つないし複数のキーを用いて文字セット内の文字を入力する方法であって、上記文字セット内の文字の個数がキーの個数よりも多いものにおいて、
    文字セット内の全ての文字を1つないし複数のキーに割り当て、1つないし複数のキーの中の少なくとも1つのキーには、文字セット内の複数の文字と、文字セット内の特定の文字と、のうち少なくとも一方を割り当て、
    ここで、上記の少なくとも1つのキーが表す文字セット内の複数の文字は、この少なくとも1つのキーの2回の起動の間の時間間隔が所定期間T未満であるたびに切り換えられ、上記の少なくとも1つのキーを最初に起動した後、所定期間Tの間に当該キーを再度起動しなかった場合、あるいは上記の少なくとも1つのキーを起動した後に他のキーを起動した場合に、文字の入力を確定し、
    上記の少なくとも1つのキーに加えて少なくとも1つのモードキーを有し、この少なくとも1つのモードキーを起動した後、所定期間Tの間に上記の少なくとも1つのキーを起動した場合に、上記特定の文字の入力を確定し、
    文字セット内の確定された文字の組み合わせが所望の最終的な文字を生成するようにしたことを特徴とする文字入力方法。
  2. 1つないし複数のキーを用いて文字セット内の文字を入力する方法であって、上記文字セット内の文字の個数がキーの個数よりも多いものにおいて、
    文字セット内の全ての文字を1つないし複数のキーに割り当て、1つないし複数のキーの中の少なくとも1つのキーには、文字セット内の複数の文字と、文字セット内の特定の文字と、のうち少なくとも一方を割り当て、
    ここで、上記の少なくとも1つのキーが表す文字セット内の複数の文字は、この少なくとも1つのキーの2回の起動の間の時間間隔が所定期間T未満であるたびに切り換えられ、上記の少なくとも1つのキーを最初に起動した後、所定期間Tの間に当該キーを再度起動しなかった場合、あるいは上記の少なくとも1つのキーを起動した後に他のキーを起動した場合に、文字の入力を確定し、
    上記の少なくとも1つのキーの起動期間が所定期間Mよりも長いときには、上記の少なくとも1つのキーに割り当てられた上記特定の文字の入力を確定し、
    文字セット内の確定された文字の組み合わせが所望の最終的な文字を生成するようにしたことを特徴とする文字入力方法。
  3. 上記の少なくとも1つのキーを所定期間M以下の間起動し、次いで所定期間Mよりも長く起動したときに、文字の入力を確定することを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力方法。
  4. 上記キーは、物理的なキーあるいはタッチスクリーン上のソフトキーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の文字入力方法。
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