JP5683561B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関する。
遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機では、始動口と呼ばれる特典の抽選処理の契機とする領域に遊技媒体が入球することによって、遊技媒体の獲得状態を決定する抽選処理が行われ、これに当選することにより多くの遊技媒体を獲得することができるようになる。このとき、遊技機では、遊技者に高い興趣を提供するためにさまざまな演出が行われる。
このときの演出として、毎回の遊技において同じような演出を行っているのでは遊技者が退屈することとなってしまう。
特許文献1では、役物連続作動装置を作動させるために用いられる条件装置が作動したことにより時間情報を取得することが記載されており、この役物連続作動装置が作動した後の演出内容を取得した時間情報を用いて決定することで興趣性を高めることを可能としている。
また、特許文献2には、明細書の段落[0645]乃至段落[0654]等に、水晶発振器を用いて主制御基板において行う制御処理のタイミングとして用いるクロック信号を出力することが記載されているほか、この水晶発振器の所定の端子から分周波を出力することが記載されている。
特開2012−000294号公報 特開2012−217643号公報
特許文献1に開示された従来技術では、単に、タイマ等を用いて時間情報を計時しているに過ぎないものであることから、計時される時間は本来の正確な時間に対して誤差が生じることがある。このときの時間の誤差は、さまざまな要因によって生じることとなるが、その一例として、他の制御基板等の装置から発生する電磁波等のノイズによって生じることとなるほか、時間を計時するタイマの特性によるところがある。
また、特許文献2に開示されているように、水晶発振器等は処理タイミングを決定するために用いられるクロック信号の生成に用いられることが一般的である。
遊技機それぞれ単独で時間情報を用いて個別に演出を行うような場合には、遊技機それぞれの時間情報を用いて行えばよいことから、正確な時間との誤差は全く若しくはほとんどその演出に際して関係するものではないと考えられるが、複数の遊技機それぞれの時間情報を用いて各遊技機が連関したような演出を行う場合においては、各遊技機で生じる誤差により全体として統一された演出が行われることが認識しがたく、その誤差により遊技者に不快感を与えることとなってしまうことがある。
そこで、本発明は、演出に用いられる時間情報をその時間情報を用いて行う演出タイミングの如何に関わらず、より正確に時間情報を計時できるようにした遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技に関する遊技指定時間情報の更新に用いる発振周波数(水晶振動子が発振する発振周波数(例えば、32768Hz))が発振器(水晶振動子)により発振されることによって該発振周波数を分周した分周周波数を生成する分周周波数生成手段と、前記分周周波数生成手段によって生成した分周周波数における所定の周期(例えば、単位分周周波数の周期)を計測したタイミング(単位分周周波数の周期の立ち上がりタイミング)で前記遊技指定時間情報を更新する時間情報更新手段とを具備し、前記時間情報更新手段は、前記分周周波数生成手段によって分周周波数として分周された第1分周周波数(分周周波数のいずれか)における所定の周期を計測するタイミングから、該タイミング後に前記分周周波数生成手段によって分周された該第1分周周波数とは異なる第2分周周波数(第1分周周波数とは異なる分周周波数)における所定の周期を計測するタイミングまでの分周遅延時間、継続して前記時間情報更新手段によって更新された遊技指定時間情報の利用が有効とされた状態(CE信号等がONの状態)にないとき、前記遊技指定時間情報を更新することを特徴とする。
本発明によれば、演出に用いられる時間情報をより正確計時できるようになるという効果を奏する。
本発明の実施の形態における遊技機の正面図。 本発明の実施の形態における遊技機の前面に設けられたガラス枠を開放させた状態の斜視図。 本発明の実施の形態における遊技機の裏面側の斜視図。 本発明の実施の形態における遊技機の全体構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態における遊技機において行う特別図柄および普通図柄ごとの当たり判定を行う判定テーブルの一例を示す図。 本発明の実施の形態における遊技機における特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルの一例を示す図。 本発明の実施の形態における遊技機で行った大当たり遊技が終了した後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブルの一例を示す図。 大入賞口開放態様決定テーブルを決定するための特別電動役物作動態様決定テーブルの一例を示す図。 図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを用いて決定された大入賞口開放態様決定テーブルの構成を示す図。 特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを示す図。 第1液晶表示装置および第2液晶表示装置において表示する演出図柄の変動態様を決定するための演出パターン決定テーブルの一例を示す図。 本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板において用いるフレームバッファの構成を示す構成図。 本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板において用いるアニメーション情報を示す図。 本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板において用いる描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストの例。 本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板で行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板で行われるタイマ割込処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板で行われる特図特電制御処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板で行われる特別図柄記憶判定処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板で行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板で行われるタイマ割込処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板で行われるコマンド解析処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板で行われるコマンド解析処理の詳細な流れを示すフローチャートの続きを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板において行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板において行われる割込処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機を構成するRTC装置の詳細な構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態における遊技機において行われる時間情報の更新処理におけるタイミングチャート。 本発明の実施の形態における遊技機において行われる時間情報の更新処理におけるタイミングチャート。 本発明の実施の形態における遊技機において行われる時間情報の更新処理におけるタイミングチャート。 本発明の実施の形態における遊技機において行われる時間情報の更新処理におけるタイミングチャート。 本発明の実施の形態における遊技機のRTC装置において行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャート。 図30に示すRTC装置において行われるメイン処理を構成するタイミング制御処理の詳細な流れを示すフローチャート。 図31に示す状態変更タイミング設定処理の詳細な流れを示すフローチャートの例。 図31に示す状態変更タイミング設定処理の詳細な流れを示すフローチャートの他の例。 本発明の実施の形態における遊技機が構成するRTC装置が行う時間情報の出力処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機が構成する液晶制御CPUの詳細な構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態における遊技機で行われるタイミング制御処理の構成ブロック図。 図36に示す遅延制御装置において行われる処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における遊技機が遷移する演出モードの遷移状態を示す図。 特定演出モードと図柄変動の関係について記載したタイミングチャートの一例を示す図。 本発明の実施の形態における遊技機の液晶表示装置にドット表示で演出図柄を表示させた例を示す図。 複数の遊技機が通路を挟んで左右横一列にそれぞれ整列された状態を示す図。
以下、本発明に係わる遊技機の一実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における遊技機を適用して構成した遊技機1の装置構成図の一例であって、図2は、本発明のガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図であり、図3は、1つの遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠60と、その外枠60と回動可能に支持されたガラス枠50とが備えられている(図1、図2参照)。また、外枠60には、遊技球が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2が設けられている。ガラス枠50には、回動操作されることにより遊技領域6に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル3と、スピーカからなる音声出力装置32と、複数のランプを有する演出用照明装置34と、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン35と、少なくとも2方向(通常4方向)へ押圧操作が可能な十字キー36とが設けられている。
さらに、ガラス枠50には、複数の遊技球を貯留する受け皿40が設けられており、この受け皿40は、操作ハンドル3の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している(図2参照)。この受け皿40の下りの傾斜の端部には、遊技球を受け入れる受入口が設けられており、この受入口に受け入れられた遊技球は、玉送りソレノイド4bが駆動することにより、ガラス枠50の裏面に設けられた玉送り開口部41へ遊技球が1個ずつ送り出される。
そして、玉送り開口部41へ送り出された遊技球は、打出部材4cの方向に向けて下り傾斜を有している発射レール42により、発射レール42の下り傾斜の端部に誘導される。発射レール42の下り傾斜の端部の上方には、遊技球を停留させる停止するストッパー43が設けられており、玉送り開口部41から送り出された遊技球は、発射レール42の下り傾斜の端部で1個の遊技球が停留されることになる(図2参照)。
そして、遊技者が操作ハンドル3を回動させると、操作ハンドル3に直結している発射ボリューム3bも回動し、発射ボリューム3bにより遊技球の発射強度が調整され、調整された発射強度で発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cが回転する。この打出部材4cが回転することで、打出部材4cにより発射レール42の下り傾斜の端部に貯留されている遊技球が打ち出され、遊技球が遊技領域6に発射されることとなる。
上記のようにして発射された遊技球は、発射レール42からレール5a、5b間を上昇して玉戻り防止片5cを超えると、遊技領域6に到達し、その後遊技領域6内を自由落下する。このとき、遊技領域6に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
また、上記遊技領域6には、複数の一般入賞口12が設けられている。
これら各一般入賞口12には、一般入賞口検出スイッチ12aが設けられており、この一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入賞を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
また、上記遊技領域6の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を構成する第1始動口14および第2始動口15と、遊技球が入球可能な第2大入賞口17とが設けられている。
この第2始動口15は、一対の第2始動口用可動片15bを有しており、これら一対の第2始動口用可動片15bが閉状態に維持される「第1の態様」と、一対の第2始動口用可動片15bが開状態となる「第2の態様」とに可動制御される。
このとき、第2始動口15が上記第2の態様に制御されているときには、上記一対の第2始動口用可動片15bが受け皿として機能し、第2始動口15への遊技球の入賞が容易となる。つまり、第2始動口15は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには第1の態様に比べて遊技球の入賞機会が増すこととなる。
ここで、第1始動口14には遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられ、第2始動口15には遊技球の入球を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。そして、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出すると、特別図柄判定用乱数値等を取得し、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。
また、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合にも、一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入賞を検知したときと同様に所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第2大入賞口17は、遊技盤2に形成された開口部から構成されている。
この第2大入賞口17の右端には、第2大入賞口用可動片17bが設けられており、この第2大入賞口用可動片17bの一方を支点として可動することによって第2大入賞口17への入賞を容易にする開放状態と入賞ができない閉鎖状態とを制御する。
そして、第2大入賞口用可動片17bが開放状態となると、その第2大入賞口用可動片17bが遊技球を第2大入賞口17内に導く受け皿として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。この第2大入賞口17には、第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらに、上記遊技領域6の右側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13と、遊技球が入球可能な第1大入賞口16とが設けられている。
このため、操作ハンドル3を大きく回動させ、遊技領域6の左側の領域に遊技球を打ち出すよりも大きな力で打ち出されないと、普通図柄ゲート13と第1大入賞口16とにはその遊技球が、通過または入賞しないように構成されている。
特に、後述する時短遊技状態に移行したとしても、遊技領域6の左側の領域に遊技球を流下させてしまうと、普通図柄ゲート13に遊技球が通過しないことから、第2始動口15にある一対の第2始動口用可動片15bが開状態とならず、第2始動口15に遊技球が入賞することが困難になるように構成されている。
普通図柄ゲート13には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられており、このゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出すると、普通図柄判定用乱数値を取得し、後述する「普通図柄の抽選」が行われる。この普通図柄ゲート13は、遊技領域の右側の領域にも設けられている。
第1大入賞口16は、通常は第1大入賞口開閉扉16bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、第1大入賞口開閉扉16bが開放されるとともに、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、この第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらには、遊技領域6の最下部には、一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口11が設けられている。
また、遊技領域6の中央には、遊技球の流下に影響を与える飾り部材7が設けられている。この飾り部材7の略中央部分には、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成される第1液晶表示装置31(以下、「メイン液晶」とも称する)が設けられており、この第1液晶表示装置31の上方には、装飾装置33aが設けられている。また、この第1液晶表示装置31の上方には第1液晶表示装置31に比べて小さいサイズの第2液晶表示装置37(33b)(以下、「サブ液晶」とも称する)が設けられている。
装飾装置33aおよび第2液晶表示装置37(33b)は、演出用駆動装置33によって駆動されるものであって、すなわち、第2液晶表示装置37(33b)は、演出画像を表示する機能と駆動する機能とを有していることとなる。この第2液晶表示装置37(33b)は、画像制御基板150からの信号によって演出画像を表示し、演出用駆動装置33によって駆動される。
上記および図1では、その一例として第1液晶表示装置31のサイズ(19インチ)よりも小さいサイズ(4.3インチ)の第2液晶表示装置37の例を示しているが、これに限定されることなく、同サイズの表示装置であってもよく、さらには、第2液晶表示装置37の方が第1液晶表示装置31よりも大きいサイズであってもよい。
第1液晶表示装置31には、演出が行われていない待機中にデモ画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。中でも、後述する大当りの抽選結果を報知するための3個の演出図柄38が表示され、特定の演出図柄38の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当りの抽選の結果として大当りが報知される。
より具体的には、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときには、3個の演出図柄38をそれぞれスクロール表示(回転表示)による変動表示を行うとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、演出図柄38を停止表示するものである。また、この演出図柄38の変動表示中に、キャラクタ等によって構成される演出画像を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもしている。
上記演出用駆動装置33によって駆動される装飾装置33a等は、その演出画像を用いた動作態様によって遊技者に期待感を与えるものである。
この演出用駆動装置33によって駆動される装飾装置33aは、第2液晶表示装置37(33b)と同時に上下方向に移動することが可能(もちろん上下方向に限定されず上下左右に移動可能)であって、この上下方向の移動によって第1液晶表示装置31の前面に移動することとなる。また、装飾装置33aには、演出用照明装置34が搭載されており、装飾装置33aの移動と連動して若しくは単独で点灯する。
第2液晶表示装置37(33b)も装飾装置33aと同様に、演出用駆動装置33によって駆動されることにより移動することが可能であって、図1に示す第2液晶表示装置37は長辺を上下方向にした横向きの横向き態様で格納された状態を示している。
この横向き態様となっている状態で、第2液晶表示装置37は、下降する動作によって第1液晶表示装置の略中央部分の前面に移動することとなる。
さらに、上記の各種の演出装置に加えて、音声出力装置32は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行い、演出用照明装置34は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしたものであって複数の位置に設けられている。
遊技領域6の右下方には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選の結果を報知するものであり、LED等によって構成される複数の点灯部材によって構成されている。大当たりの抽選の結果に応じて所定の1又は複数の点灯部材が点滅することとなり、点滅状態にある点灯部材が演出図柄38の停止表示と同時に点灯することとなる。
この第1特別図柄表示装置20は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置20に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当たりに当選した場合には「7」が表示され、ハズレであった場合には「−」が表示される。このようにして表示される「7」や「−」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。
ここで、「大当たりの抽選」とは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用乱数値を取得し、取得した特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1特別図柄表示装置20において特別図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
なお、第2特別図柄表示装置21は、第2始動口15に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置20における特別図柄の表示態様と同一である。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16または第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、15回)行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16または第2大入賞口17の最大開放時間については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16または第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。
つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16または第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。
また、普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口15が所定時間、第2の態様に制御される。
ここで、「普通図柄の抽選」とは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、普通図柄ゲート13を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たりの抽選の権利が保留される。
より詳細には、第1始動口14に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第1保留として記憶し、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第2保留として記憶する。
これら両保留(第1保留および第2保留)は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から3つのLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から4つのLEDが点滅する。
また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示される。
そして、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
ガラス枠50は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板52を支持している。なお、ガラス板52は、ガラス枠50に対して着脱可能に固定されている。
またガラス枠50は、左右方向の一端側(たとえば遊技機1に正対して左側)においてヒンジ機構部51を介して外枠60に連結されており、ヒンジ機構部51を支点として左右方向の他端側(たとえば遊技機1に正対して右側)を外枠60から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠50は、ガラス板52とともに遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部51を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠60の内側部分を開放することができる。
ガラス枠50の他端側には、ガラス枠50の他端側を外枠60に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠50には、ガラス枠50が外枠60から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ133も設けられている。
遊技機1の裏面には、図3に示すように、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170、遊技情報出力端子板30などが設けられている。また、電源基板170に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ171や、図示しない電源スイッチが設けられている。
次に、図4の遊技機1全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板110は遊技の基本動作を制御する主制御手段であり、第1始動口検出スイッチ14a等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示装置20や第1大入賞口開閉ソレノイド16c等を駆動させて遊技を制御するものである。
この主制御基板110は、メインCPU110a、メインROM110bおよびメインRAM110cから構成されるワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)と少なくとも備えている。
この主制御用の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12a、普通図柄ゲート13に遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ13a、第1始動口14に遊技球が入球したことを検知する第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口15に遊技球が入球したことを検知する第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口17に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口検出スイッチ17aが接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板110に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、払出制御基板130、第2始動口15の一対の第2始動口用可動片15bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉扉16bを動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口用可動片17bを動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17c、特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄を表示する普通図柄表示装置22、特別図柄の保留球数を表示する第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器25、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板30が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
メインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
このメインCPU110aでは、保留球における大当たり抽選を当該保留球における抽選処理よりも前に行い、抽選結果を先取得する(先読みする)ことも可能であって、このとき、先取得した抽選結果を演出制御基板120を介して画像制御基板150へと送出する。
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、(1)大当たり抽選に参照される大当り判定テーブル、(2)普通図柄の抽選に参照される当り判定テーブル、(3)特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、(4)大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブル、(5)第1大入賞口16および第2大入賞口17の開閉扉の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル、(6)第1大入賞口16および第2大入賞口17の開放態様を指定する大入賞口開放態様決定テーブル、(6)特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル等が記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
次に、図5から図10を参照して、主制御基板110のメインROM110bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図5は、本発明の実施の形態における遊技機において行う特別図柄および普通図柄ごとの当たり判定を行う判定テーブルの一例を示す図である。
図5(a−1)および図5(a−2)は、「大当たりの抽選」に用いられる大当り判定テーブルを示す図である。
図5(a−1)は、第1特別図柄表示装置20において参照される大当り判定テーブル(第1特別図柄表示装置用の大当り判定テーブル)であり、図5(a−2)は、第2特別図柄表示装置21において参照される大当り判定テーブル(第2特別図柄表示装置用の大当り判定テーブル)である。この図5(a−1)と図5(a−2)とのテーブルでは、小当たりの当選確率が相違しているものの、大当たり確率は同一である。
具体的には、大当り判定テーブルは、現在の確率遊技状態と、取得された特別図柄判定用乱数値とに基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」を判定するものである。
例えば、図5(a−1)に示す第1特別図柄表示装置用の大当り判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」および「8」という全2個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される一方で、高確率遊技状態であるときには、「7」乃至「26」の全20個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。
また、この図5(a−1)に示す第1特別図柄表示装置用の大当り判定テーブルによれば、低確率遊技状態および高確率遊技状態のいずれかの場合であっても、特別図柄判定用乱数値が「50」および「100」および「150」および「200」の全4個の特別図柄判定用乱数値であったときには「小当たり」と判定される。なお、図示していないが、上記に示す特別図柄判定用乱数値以外の他の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、特別図柄判定用乱数値の乱数範囲が「0」から「598」であるから、低確率遊技状態のときに「大当たり」と判定される確率は「1/299.5」であり、高確率遊技状態のときに「大当たり」と判定される確率は略10倍の「1/29.9」である。
また、第1特別図柄表示装置20においては、「小当たり」と判定される確率は、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても「1/149.75」となる。
続いて、図5(b)は、「普通図柄の抽選」に用いられる当り判定テーブルを示す図である。
具体的には、この当たり判定テーブルは、時短遊技状態の有無と、取得された普通図柄判定用乱数値とに基づいて、「当たり」か「ハズレ」を判定するものである。
例えば、図5(b)に示す当り判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「0」という1個の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定される一方で、時短遊技状態であるときには、「0」乃至「65534」の全65535個の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定される。なお、図示していないが、上記に示す普通図柄判定用乱数値以外の他の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、普通図柄判定用乱数値の乱数範囲が「0」から「65535」であるから、非時短遊技状態のときに「当たり」と判定される確率は「1/65536」であり、時短遊技状態のときに「当たり」と判定される確率は「65535/65536」である。
図6は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図6(a)は、大当たりのときに停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルであり、図6(b)は、小当たりのときに停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルであり、図6(c)は、ハズレのときに停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルである。
具体的には、図6に示す図柄決定テーブルによれば、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに取得される大当たり図柄用乱数値または小当たり図柄用乱数値等とに基づいて、特別図柄の種類(停止図柄データ)が決定される。
例えば、第1特別図柄表示装置20においては、「大当たり」のときには図6(a)に示す図柄決定テーブルを参照し、取得された大当たり図柄用乱数値が「55」であれば、停止図柄データとして「03」(特別図柄3(第1確変大当たり3))に決定する。
また、第1特別図柄表示装置20においては、「小当たり」のときには図6(b)に示す図柄決定テーブルを参照し、取得された小当たり図柄用乱数値が「50」であれば、停止図柄データとして「08」(特別図柄B(小当たりB))に決定する。
また、「ハズレ」のときには図6(c)に示す図柄決定テーブルを参照し、停止図柄データとして「00」(特別図柄0(ハズレ))に決定する。すなわち、「ハズレ」のときにはいずれの乱数値においても「00」の停止図柄データに決定する。
そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、特別図柄の情報としての演出図柄指定コマンドが生成される。ここで、演出図柄指定コマンドは、単位コマンドが「2バイト」のデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため「1バイト」分のMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す「1バイト」分のDATAデータとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド等についても同様である。
なお、後述するように、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって、大当たり遊技終了後の遊技状態(図7参照)、大当たり遊技の種類(図8参照)が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり遊技終了後の遊技状態と大当たり遊技の種類を決定するものといえる。
図7は、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブルである。
この図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルによって、特別図柄の種類(停止図柄データ)と遊技状態バッファに記憶された状態とに基づいて、高確率遊技フラグの設定、高確率遊技回数(X)の設定、時短遊技フラグの設定、時短回数(J)の設定が行われる。
ここで、「遊技状態バッファ」とは、大当たり当選時の遊技状態を示す情報である。そして、遊技状態は、時短遊技状態(又は非時短遊技状態)および高確率遊技状態(又は低確率遊技状態)の組合せから構成されている。
具体的には、遊技状態バッファが「00H」であれば、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていない低確率遊技状態かつ非時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「01H」であれば、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされている高確率遊技状態かつ非時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「02H」であれば、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていない低確率遊技状態かつ時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「03H」であれば、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされている高確率遊技状態かつ時短遊技状態の遊技状態情報を示す。
図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルでは、同じ特別図柄の種類であっても、遊技状態バッファに記憶された情報に基づいて、時短遊技フラグの設定や時短回数(J)を異ならせることを可能にしている。
具体的には、特別図柄の種類が特別図柄3(停止図柄データ03、第1確変大当たり「3」に対応)の場合には、高確率遊技フラグ及び高確率遊技回数(X)に関しては、遊技状態バッファに記憶されている情報に関わらず、大当たり遊技終了後には高確率遊技フラグをセットし、高確率遊技回数(X)を「10000回」に設定する。
一方、時短遊技フラグ及び時短回数(J)に関しては、遊技状態バッファに時短遊技フラグが設定されていない遊技状態を示す情報(「00H」または「01H」)が記憶されていれば、大当たり終了後には時短遊技フラグの設定は行わず、時短回数(J)も「0回」に設定する。これに対して、遊技状態バッファに時短遊技フラグが設定されている遊技状態を示す情報(「02H」または「03H」)が記憶されていれば、大当たり遊技終了後には時短遊技フラグをセットして、時短回数(J)を「10000回」に設定する。
これにより、大当たり当選時の遊技状態によって時短回数(J)を変化させ、大当たり当選時の遊技状態に対する興味を遊技者に持たせることができる。
図8は、大入賞口開放態様決定テーブルを決定するための特別電動役物作動態様決定テーブルである。
図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照して、特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大入賞口開放態様決定テーブルが決定される。
後述するように、この大入賞口開放態様決定テーブルに基づいて、大当たり遊技が実行されることから、大入賞口開放態様決定テーブルが大当たり遊技の種類を示すものといえる。
また、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルの特徴としては、第2始動口15に遊技球が入球した場合に作動される第2特別図柄表示装置21においては、「短当たりテーブル」が決定されないように構成されている。
これは、非時短遊技状態においては、第2始動口15に、ほとんど遊技球が入球しないのに、第2始動口15に遊技球が入球した場合に「短当たり」が決定されてしまうと、せっかく時短遊技状態を設けても、遊技者の遊技に対する意欲を減退させてしまうおそれがあるからである。
本実施形態では、第2特別図柄表示装置21においては、「短当たりテーブル」が決定されないように構成したが、もちろん、この第2特別図柄表示装置21においても「短当たりテーブル」を決定するように構成しても構わない。ただし、第2特別図柄表示装置21において「短当たりテーブル」を決定する場合には、第1始動口14に遊技球が入球した場合に作動される第1特別図柄表示装置20と比べて、上記のような理由によって「短当たりテーブル」が決定されにくく構成することで遊技意欲の減退を防止することができる。
図9は、図8で決定された大入賞口開放態様決定テーブルの構成を示す図であって、この大入賞口開放態様決定テーブルによって第1大入賞口開閉扉16bまたは第2大入賞口用可動片17bの開閉条件が決定される。
図9(a)は、大当たり遊技のときに参照される大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル群であり、長当たりテーブル、短当たりテーブル、発展当たりテーブルから構成されている。
図9(b)は、小当たり遊技のときに決定される小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル群を示している。
そして、長当たりテーブルに基づいて長当たり遊技が実行され、短当たりテーブルに基づいて短当たり遊技が実行され、発展当たりテーブルに基づいて後述するような発展当たり遊技が実行され、小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルに基づいて小当たり遊技が実行されることになる。
図9(a)に示す大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルには、開放する大入賞口の種類(第1大入賞口16または第2大入賞口17)と、1回の大当たり遊技における最大ラウンド遊技回数(R)と、1つのラウンドにおける大入賞口への最大入賞個数を示す規定個数と、大当り遊技の開始から最初のラウンド遊技を実行するまでの開始インターバル時間と、各ラウンド遊技における大入賞口の最大開放回数(K)と、各ラウンド遊技の1回の開放に対しての大入賞口の開放時間と、各ラウンド遊技の1回の開放に対しての大入賞口の閉鎖時間と、1つのラウンド遊技の終了から次のラウンド遊技を実行するまでの大入賞口の閉鎖インターバル時間と、最後のラウンド遊技の終了から大当り遊技の終了までの終了インターバル時間とが記憶されている。
これに対して、図9(b)に示す小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルには、開放する大入賞口の種類(第1大入賞口16または第2大入賞口17)と、1回の小当たり遊技における最大開放回数(K)と、1回の小当たり遊技における大入賞口への最大入賞個数を示す規定個数と、小当り遊技の開始から最初に大入賞口が開放するまでの開始インターバル時間と、各開放回数における大入賞口の開放時間と、各開放回数における大入賞口の閉鎖時間と、最後の大入賞口の閉鎖時間の終了から小当り遊技の終了までの終了インターバル時間とが記憶されている。
ここで、図9(a)に示す大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルの長当たりテーブルによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、1ラウンドあたり最大「略29秒」まで開放させることができる。
ただし、開放時間が「略29秒」を経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、第1大入賞口開閉扉16bの作動が終了して、1ラウンド分の遊技が終了することになる。
ここで、図9(a)に示す大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルの短当たりテーブルと図9(b)の小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルとは、最大ラウンド遊技回数(R)と最大開放回数(K)、閉鎖インターバル時間と各開放回数における大入賞口の閉鎖時間において、データの差異こそあるものの、同じ第2大入賞口17が同じ開閉動作を行い(第2大入賞口17が「0.052秒」間の開放と「2.0秒」間の閉鎖とを「15回」繰り返し)、遊技者は外見から「短当たり遊技」であるか「小当たり遊技」であるかを判別することはできない。
これにより、遊技者に「短当たり遊技」であるか「小当たり遊技」であるかを推測させることができる。
なお、本実施形態では、「短当たり遊技」における開放時間と「小当たり遊技」における開放時間とを同じ開放時間(「0.052秒」)に設定し、「短当たり遊技」における閉鎖時間と「小当たり遊技」における閉鎖時間とを同じ閉鎖時間(「2秒」)に設定した例を示している。
もちろん、これに限定されることなく、「短当たり遊技」であるか「小当たり遊技」であるかを遊技者が判別不能な時間の差異を設けた構成であってもよい。
また、図9(a)に示す大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルの発展当たりテーブルも、3回目の大入賞口の開放(K=3)までは、上述した短当たり遊技と小当たり遊技と同じ第2大入賞口17が同じ開閉動作を行い(第2大入賞口17が「0.052秒」の開放時間と「2.0秒」の閉鎖時間とを繰り返し)、遊技者は外見から「発展当たり遊技、短当たり遊技、小当たり遊技」のいずれであるのかを判別することはできない。
しかしながら、4回目の大入賞口の開放(最大ラウンド遊技回数(R)=「2」、大入賞口の最大開放回数(K)=「1」)からは、発展当たり遊技の大入賞口の開放時間が長くなり(「略29秒」)、発展当たり遊技を短当たり遊技と小当たり遊技とから判別することができる。
このため、最初は遊技者に短当たり遊技または小当たり遊技であると認識させ、その後、遊技者に遊技球が獲得可能な大当たり遊技であると認識させる遊技(これを「発展当たり遊技」という)を行うことができる。
なお、本実施形態では、発展当たり遊技を短当たり遊技と小当たり遊技とから判別不能となる大入賞口の開放までは、発展当たり遊技の大入賞口の開放時間を短当たり遊技と小当たり遊技との大入賞口の開放時間と同じ開放時間(「0.052秒」)に設定し、発展当たり遊技の大入賞口の閉鎖時間を短当たり遊技と小当たり遊技との大入賞口の閉鎖時間と同じ閉鎖時間(「2秒」)に設定した。しかしながら、同じ時間に設定せずとも、発展当たり遊技、短当たり遊技、小当たり遊技のいずれであるのかを遊技者が判別不能な時間の差異を設けてもよい。
また、「短当たり遊技」と「小当たり遊技」の短い開放時間(「0.052秒」)、「発展当たり遊技」の前半部の短い開放時間(「0.052秒」)は、上述したように遊技球が1個発射される時間(「略0.6秒」)よりも短いため、第2大入賞口用可動片17bが作動したとしても、第2大入賞口17に入賞することが困難である。
このため、「短当たり遊技」と「小当たり遊技」の開放態様、「発展当たり遊技」の前半部の開放態様は遊技者にとって「不利な開放態様」といえる。
一方、「長当たり遊技」の長い開放時間(「略29秒」)、「発展当たり遊技」の後半部の長い開放時間(「略29秒」)は、遊技球が1個発射される時間(「略0.6秒」)よりも長いため、遊技者にとって「有利な開放態様」といえる。
また、図9(a)に示す大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルによれば、長当たり遊技、短当たり遊技、発展当たり遊技に関わらず、全ての大当たりのときの最大ラウンド遊技回数(R)を同一の回数に設定している。このため、従来のようにラウンド遊技回数を識別させるための表示装置を設ける必要がなくなる。
図10は、後述するように特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを示す図である。
具体的には、図10に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルによって、作動する特別図柄表示装置(遊技球が入賞した始動口の種別)、大当たりの判定結果、停止する特別図柄、時短遊技状態の有無、特別図柄保留数(U1またはU2)、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値に基づき、特別図柄の変動パターンが決定される。
そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動時間が決定されるとともに、演出制御基板120に特別図柄の情報を送信する特別図柄の変動パターン指定コマンドが特定される。この変動パターン指定コマンドの一例を図11に示す。
したがって「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも大当たりの判定結果及び特別図柄の変動時間を定めるものといえる。また、大当たりまたは小当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりまたは小当たりのときにはリーチ判定用乱数値を参照しないように構成されている。なお、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値は、乱数範囲が100個(0から99)に設定されている。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため「1バイト」分のMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す「1バイト」分のDATAデータとから構成されている。
そして、MODEデータとして「E6H」であるときには第1始動口14に遊技球が入賞したことに対応する(第1特別図柄表示装置20の)特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータとして「E7H」であるときには、第2始動口15に遊技球が入賞したことに対応する(第2特別図柄表示装置21)特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、この図10に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルは、大当たりの判定結果がハズレの場合であって時短遊技状態であるときには、特別図柄の変動時間が短くなるように設定されている。例えば、大当たりの判定結果がハズレの場合に保留球数が「2」のときには、時短遊技状態であればリーチ判定用乱数値に基づいて「95%」の確率で変動時間が「3000ms」の変動パターン「9」(短縮変動)が決定される。それに対して、非時短遊技状態であるときには、変動時間が「3000ms」を超える変動パターンが決定される。
このように、時短遊技状態になると変動時間が短くなるように設定されている。
以上に示すようなテーブルを主制御基板110のメインROM110bに記憶している。
続いて、主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
このときの記憶領域の例として、例えば、メインRAM110cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、普通図柄データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、第1大入賞口16および第2大入賞口17の大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタなど各種のタイマカウンタが設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
電源基板170は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給するとともに、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板120は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。
この演出制御基板120は、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120cを備えており、主制御基板110に対して、当該主制御基板110から演出制御基板120への一方向に通信可能に接続されている。
サブCPU120aは、主制御基板110から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ35a、十字キー検出スイッチ36a、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータ(後述する演出パターン指定コマンド等)をランプ制御基板140または画像制御基板150に送信する。
サブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、演出制御基板120におけるサブCPU120aは、主制御基板110から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、第1液晶表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34、第2液晶表示装置37に所定の演出を実行させるためのデータ(後述する演出パターン指定コマンド等)を特定する。そして、特定したデータ(演出パターン指定コマンド等)を画像制御基板150やランプ制御基板140へ送信する。
このときの変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターン指定コマンドを特定する際に用いるテーブルの一例を図11に示している。
演出制御基板120のサブROM120bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板110から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄38の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM120bに記憶されている。
このときの演出パターン決定テーブルには、大当たり抽選がリーチ状態にあってそのリーチ状態におけるリーチ演出において大当たり抽選結果が、「ハズレ」であることを示唆させた後に、復活して大当たり抽選結果が「大当たり」となった演出を行う演出パターン(復活大当たり演出パターン)を記憶しているほか、遊技状態(遊技モード)を切り替える演出の演出パターン等を記憶している。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板120は、図11に示すような演出パターン決定テーブル等を用いて演出パターン指定コマンドを作成してランプ制御基板140や画像制御基板150へと送出する。
演出制御基板120のサブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
サブRAM120cには、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
図11は、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37において表示する演出図柄38の変動態様を決定するための演出パターン決定テーブルを示す図である。
図11(b)は、演出制御基板120が画像制御基板150から所定の時間を計時した通知を受け付けることによって移行し、その時間から一定時間経過したことの通知を受け付けることによって終了する演出モード(「特定演出モード」)において決定される変動演出パターンおよび演出パターン指定コマンドを示すテーブルである。
それに対して、図11(a)は、図11(b)に示す特定演出モードへと移行した状態以外の状態(「非特定演出モード」)において決定される変動演出パターンおよび演出パターン指定コマンドを示すテーブルである。
図11(a)および図11(b)に示す変動パターン指定コマンドは、主制御基板110から受信した情報であって、また、演出用乱数値1(0から99)は、乱数発生器(図示せず)によって発生された演出に用いられる乱数値であって、これらの情報を元に、サブCPU120aが変動演出パターン(およびその変動演出パターンにおける演出パターン指定コマンド)を決定するものである。
この図11では、同じ特別図柄の変動パターン指定コマンドをサブCPU120aが受信した場合であっても演出用乱数値1に基づいて異なる変動演出パターンが決定可能に構成されていることから、演出制御基板120で記憶する変動演出パターンに比べて主制御基板110で記憶する特別図柄の変動パターン指定コマンドの数を減少させている。
これにより、主制御基板110における記憶容量の削減を図ることができるとともに、バリエーション豊富な演出が可能となる。
この「変動演出パターン」とは、特別図柄の変動中に行われる演出内容(第1液晶表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34、第2液晶表示装置37)における具体的な演出態様をいう。例えば、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37においては、この変動演出パターンによって表示される背景の表示態様、キャラクタの表示態様、演出図柄38の変動態様が決定される。
また、本実施形態でいう「リーチ」とは、特別遊技に移行することを報知する演出図柄38の組合せの一部が停止表示され、他の演出図柄38が変動表示を行っている状態をいう。例えば、大当たり遊技に移行することを報知する演出図柄38の組合せとして「777」の3つの演出図柄38の組み合わせが設定されている場合に、2つの演出図柄38が「7」で停止表示され、残りの演出図柄38が変動表示を行っている状態を「リーチ」という。
このようにして、変動パターン指定コマンドおよび演出用乱数値1を元に、サブCPU120aが変動演出パターンを決定すると、サブCPU120aは、この変動演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドを特定して画像制御基板150の液晶制御CPU150aに送信する。
具体的には、演出パターン指定コマンドは、「1コマンド」が2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため「1バイト」分のMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す「1バイト」分のDATAデータとから構成される。
また、図11(a)に示す変動演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドとしては、「非特定演出モード」の場合であって、第1特別図柄表示装置20における特別図柄の変動パターンに基づく変動演出パターンのときには、「MODE」が「A1H」で設定され、さらに、第2特別図柄表示装置21における特別図柄の変動パターンに基づく変動演出パターンのときには、「MODE」が「B1H」で設定され、変動演出パターンの識別番号に合わせて「DATA」が設定される。
また、図11(b)に示す変動演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドとしては、「特定演出モード」の場合であって、第1特別図柄表示装置20における特別図柄の変動パターンに基づく変動演出パターンのときには、「MODE」が「Z1H」で設定され、さらに、第2特別図柄表示装置21における特別図柄の変動パターンに基づく変動演出パターンのときには、「MODE」が「Z2H」で設定され、変動演出パターンの識別番号に合わせて「DATA」が設定される。
図示は省略するが、演出パターン指定コマンドは、変動演出パターンに対応するもの以外にも、MODEの設定値を変化させて、「デモ演出パターンに対応する演出パターン指定コマンド(MODE=01H)」、「当たり開始演出パターンに対応する演出パターン指定コマンド(MODE=02H)」、「大当り演出パターンに対応する演出パターン指定コマンド(MODE=03H)」、「当たり終了演出パターンに対応する演出パターン指定コマンド(MODE=04H)」等があり、サブCPU120aは、この各種の演出パターン指定コマンドを画像制御基板150に送信する。
続いて、図4に示す払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行う。
この払出制御基板130は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板110に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ132、扉開放スイッチ133、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板110に送信する。
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ131が接続されている。払出CPUは、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置の払出モータ131を制御して所定の遊技球を払い出す。
このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
ランプ制御基板140は、遊技盤2に設けられた演出用照明装置34を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、装飾装置33aを動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板140は、演出制御基板120に接続されており、演出制御基板120から送信された各種のコマンドに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板150は、上記第1液晶表示装置31および音声出力装置32および第2液晶表示装置37が接続されており、演出制御基板120から送信された各種のコマンドに基づいて、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37における画像の表示制御や、音声出力装置32における音声の出力制御を行う。
この画像制御基板150は、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37に表示する演出画像の画像表示制御を行うために、液晶制御CPU150a、液晶制御RAM150b、液晶制御ROM150c、CGROM151、水晶発振器152、VRAM153、RTC装置154、画像制御部(VDP(Video Display Processor))2000(以下、「VDP2000」と称する)、音声出力装置32から音情報を出力する制御を行う音制御回路3000を備えている。
液晶制御CPU150aは、演出制御基板120から受信した「演出パターン指定コマンド」に基づいて後述するディスプレイリストを作成し、このディスプレイリストをVDP2000に対して送信することによってCGROM151に記憶されている画像データを第1液晶表示装置31および/または第2液晶表示装置37に表示させる指示を行う。
この画像制御基板150では、2つの非同期の計数装置(このほか、「計数機」、「数取器」、「カウンタ」とも称される)を有している。
一方の計数装置は、演出に用いられる第1カウンタ値(以下、「フレームカウンタ値」と称する)を計数する第1計数装置150d(「第1カウンタ制御装置」若しくは「フレームカウンタ制御装置」とも称され、以下では「フレームカウンタ150d」と称する)であって、他方の計数装置は、フレームカウンタ150dにおいて計数する計数間隔(計数幅)とは異なる計数間隔で第2カウンタ値(以下では「RTCカウンタ値」と称する)を計数するRTC装置154(「第2計数装置154」とも称する)である。
このフレームカウンタ150dは、液晶制御CPU150aが具備している。また、RTC装置154は、画像制御基板150が具備しており、このRTC装置154と液晶制御CPU150aとはバスを介して接続されている。このときのRTC装置154と液晶制御CPU150aとの通信形態の一例として、SPI(Serial Peripheral Interface)等のシリアル通信がある。
もちろん、この構成は一例であって、フレームカウンタ150dを液晶制御CPU150aに接続した構成としてもよいし、RTC装置154を液晶制御CPU150aが具備していてもよい。
さらに、RTC装置154は、画像制御基板150が備えるのではなく、演出制御基板120が具備していてもよい。この場合、後述するように、RTCカウンタ値に基づく演出時間情報を画像制御基板150における演出制御CPU150aの液晶制御RAM150bで記憶するのではなく、演出制御基板120のサブRAM120cにおいて記憶する。
このときのフレームカウンタ150dは、後述する電源基板170からの電力供給を受けて演出の演出処理タイミングにフレームカウンタ値を計数することから、この電源基板170からの電力の供給が停止されると、フレームカウンタ値の計数を停止する。また、電源基板170による電力の供給が再開されると、フレームカウンタ150dは、レジスタに登録しているフレームカウンタ値を初期化して計数を再開することとなる。
これに対して、RTC装置154は、電池やコンデンサなどの内部電源を備えており、フレームカウンタ150dとは異なり電源基板170による電力の供給が停止されることによっても内部電源を利用してRTCカウンタ値を継続して計数する。
すなわち、フレームカウンタ150dは、電源基板170による電力供給状態に応じてフレームカウンタ値の計数処理が実行若しくは停止されるものであるが、RTC装置154は、電源基板170による電力供給状態の如何に直接的に関わらずRTCカウンタ値の計数処理が行われることを示している。
この液晶制御CPU150aが具備するフレームカウンタ150dは、水晶発振器152において発生させるVブランク割込信号に基づく所定の割込タイミング(後述する「演出処理タイミング通知信号受信時」)をVDP2000から受信したときにフレームカウンタ値を計数する。
すなわち、Vブランク割込信号が発生するたびにVDP2000から「演出処理タイミング通知信号」が通知されることで、フレームカウンタ150dは、フレームカウンタ値を計数するほか、所定回数のVブランク割込信号が発生したときにVDP2000によって通知される「演出処理タイミング通知信号」を受け付けることによりフレームカウンタ値を計数するようにしてもよい。
また、RTC装置154は、高周波モジュールである発振器(「水晶振動子」とも称する)による発振周波数(例えば、32768Hz)に基づいてRTCカウンタ値を計数するRTC(Real Time Clock)であって、計数したRTCカウンタ値をRTCカウンタ値レジスタ(以下では、「時間情報記憶部」とも称する)へと記憶する。
このRTCカウンタ値レジスタに記憶される情報は、RTCカウンタ値である時間情報となる。RTCカウンタ値レジスタは、時間情報を構成する時刻構成情報(時、分、秒など)ごとの詳細なレジスタによって構成されている。RTC装置154に、水晶振動体を用いることでフレームカウンタ150dに比べて高精度でRTCカウンタ値を計数することが可能となる。
上記に示す例では、RTC装置154によって計数されるRTCカウンタ値を時間情報としているが、これに限定されることなく、RTC装置154は、所定の時間間隔を示すRTCカウンタ値を計数することによって時刻情報を設定するような構成とし、結果として、時間情報を計時するようなものであってもよい。このことから、このRTC装置154を「計時制御部」とも称する。
このとき、液晶制御CPU150aのフレームカウンタ150dとRTC装置154は、相互通信が可能であって、液晶制御CPU150a(より詳細にはフレームカウンタ150d)は、RTC装置154へとRTCカウンタ値である時間情報の入出力を要求することにより、RTC装置154が出力したRTCカウンタ値である時間情報の入力を受け付ける。
そして、液晶制御CPU150a(より詳細にはフレームカウンタ150d)は、受け付けた時間情報を遊技指定時間情報(以下では、「演出時間情報」とも称するほか、単に、「時間情報」とも称している)として液晶制御RAM150bに記憶する。
この液晶制御CPU150aは、RTC装置154との間で情報の入力を行う際に、時間情報の利用を有効にする状態(アクティブ状態)とするCE信号(チップイネーブル信号)をRTC装置154へと出力する。
これに対して、RTC装置154は、液晶制御CPU150aからCE信号を受信することによって、RTC装置154が計時する時間情報の利用を有効にする状態(アクティブ状態)に設定する。
このとき、RTC装置154では、発振器によって発振される原振となる発振周波数(上記例では、「32768Hz」)を元に分周した分周周波数を用いて時間情報の更新処理を行っているが、この時間情報の更新処理における所定の時間帯(後述する「分周遅延時間」)に、CE信号を液晶制御CPU150aから受信した場合にはCE信号に基づいてアクティブ状態へと変更するタイミングを遅延させるタイミング制御処理を行う。
そして、RTC装置154は、このタイミング制御処理によって変更したタイミングで液晶制御CPU150aからの時間情報の入出力要求に応答して時間情報をその液晶制御CPU150aへと出力している。
このRTC装置154において計数されるRTCカウンタ値は、フレームカウンタ150dが意図しない状態で演出時間情報が登録されて不定となることを防止するために、フレームカウンタ150dがホストとなって「演出時間情報」として管理する必要がある。
よって、RTC装置154がフレームカウンタ150dに対してRTCカウンタ値を出力するのではなく、フレームカウンタ150dが、RTC装置154において計数したRTCカウンタ値の読み取りを行うことで演出時間情報として記憶する。
このようにしてRTCカウンタ値を読み取ったフレームカウンタ150dは、読み取ったRTCカウンタ値で後述する液晶制御RAM150bにおいて記憶する「演出時間情報」を更新する。
この演出時間情報は、液晶制御CPU150aにおける処理および演出制御基板120によって行われる演出制御処理において用いられる情報である。
フレームカウンタ150dが液晶制御RAM150bにおいて記憶する演出時間情報を更新するたびに、液晶制御CPU150aは、その演出時間情報が、液晶制御ROM150cにおいて記憶している特定演出に関する情報が対応付けられた時間情報となったかを判定する。
その演出時間情報が特定演出に関する情報が対応付けられた時間情報となったと判定することにより、液晶制御CPU150aは、特定演出が行われる特定演出モードを液晶制御RAM150bに設定する。さらに、液晶制御CPU150aは、演出制御基板120へと特定演出モードとなったことを通知する。
なお、上記において示すように、RTCカウンタ値に基づく演出時間情報を、演出制御基板120のサブRAM120cにおいて記憶する場合、演出制御CPU120aは、サブRAM120cから演出時間情報を読み出して処理を行うこととなる。
このときの特定演出が対応付けられた時間情報は、液晶制御ROM150cで記憶しており、その時間情報を計時することにより行われる特定演出の演出内容に関する情報が対応付けられている。
演出制御基板120では、液晶制御CPU150aから特定演出モードが設定されたことが通知されると、特定演出モードに関するモードフラグ情報をサブRAM120cに設定記憶する。
演出制御基板120では、サブRAM120cに特定演出モードに関するモードフラグ情報が設定されていることにより、この特定演出モードに関するモードフラグ情報が設定されていない状態において変動演出パターンを決定するテーブルとは異なるテーブルを用いて変動演出パターンを決定する。
すなわち、特定演出モードに関する情報がサブRAM120cに設定されていない状態では、図11(a)に示す変動演出パターン決定テーブルを用いて画像制御基板150へと出力する演出パターン指定コマンドを決定するのに対して、特定演出モードに関するモードフラグ情報がサブRAM120cに設定されている状態では、図11(b)に示す変動演出パターン決定テーブル(特定演出モード用)を用いて画像制御基板150へと出力する演出パターン指定コマンドを決定する。
このときの液晶制御ROM150cに記憶された特定演出は、例えば、キャラクタによる楽曲公演を行う演出であって、遊技球を用いて行われる特典の抽選遊技における演出とは異なる演出である。
このときの特定演出は、遊技球を用いて行われる特典の抽選遊技における演出と連動して行われるものではないものであって、特典の抽選遊技の抽選結果とは関係しない演出である。
ただし、特典の抽選遊技における演出と特定演出とは共通のコンテンツ(題材)を用いることができ、この場合、特典の抽選遊技における演出とは異なる種類の興趣性を提供することができ、その特典の抽選遊技における演出をより盛り上げることとすることができる。
演出時間情報がその特定演出に対応付けられた時間情報となり、特定演出として楽曲公演が行われる状態で、演出制御基板120から特定演出モードにおける演出パターン指定コマンドを受信した液晶制御CPU150aは、例えば、図40に示すような演出画像を表示する。
図40に示す演出画像は、画像表示領域上部に楽曲公演に基づく楽曲公演演出画像を表示するものであり、演出制御基板120から特定演出モードにおける演出パターン指定コマンドに基づく演出画像(図40に示す例では、ドット変動表示画像)を画像表示領域下部に表示するものである。
このときの演出画像の表示形態は、遊技における図柄の変動状態や特定演出モードとなったタイミングに応じて異なるものである。
画像制御基板150の液晶制御CPU150aでは、演出制御基板120から図11(b)に示す変動演出パターン決定テーブル(特定演出モード用)を用いて決定した演出パターン指定コマンドを受信すると、その演出パターン指定コマンドに基づいてディスプレイリストを作成してそのディスプレイリストをVDP2000へと送出する。
液晶制御RAM150bにおいて記憶している時間情報として、例えば、12個の時間を記憶している場合における演出モードの状態を図38(a)に示している。すなわち、フレームカウンタ150dが更新した「演出時間情報」がこれらの時間情報となることによって、特定演出モードにおける特定演出が行われることになる。
この図38(a)に示す例では、液晶制御RAM150bに、「10時29分」、「11時29分」、「12時29分」、「13時29分」、「14時29分」、「15時29分」、「16時29分」、「17時29分」、「18時29分」、「19時29分」、「20時29分」、「21時29分」の12個の時間情報を記憶している例を示している。
このほか、液晶制御RAM150bに時間情報を記憶するのではなく、特定演出モード(楽曲公園モード、公演告知モード)とへ切り替わる間隔の演出間隔時間情報および初期の演出時間情報(上記の例では「10時29分」)を液晶制御RAM150bで記憶しておくことも可能である。
このときの特定演出は、図38(b)に示すように、指定した時間情報となってからの最初の60秒間で特定演出モードにおける公演告知モードとして「スタンバイ演出(「事前特定演出」や「公演告知演出」ともいう)」を行う。そして、そのスタンバイ演出が終了すると(特定演出モードとなってから1分が経過すると)、特定演出モードにおける楽曲公演モードとして「楽曲公演演出」が行われる。
このときの楽曲公演演出は、上述するように、キャラクタを用いて行われる楽曲公演を行う演出であって、キャラクタのダンス映像データおよび音データが報知される。
図38(b)に示す例では、60秒間のスタンバイ演出が終了後、継続して300秒間の楽曲公演演出を行っている。このときのスタンバイ演出は、例えば、楽曲公演演出が行われるまでの残り時間をカウントダウンする画像を表示する演出である。
液晶制御CPU150aが演出制御基板120に対して特定演出モードとなったことを通知してからその特定演出モードが終了するまでの特定演出において表示される特定演出画像(スタンバイ演出に基づく演出画像および楽曲公演演出に基づく演出画像)と、特定演出モードにおいて演出制御基板120から送出されてきた演出パターン指定コマンドに基づいて表示する演出画像とを表示した例を図40に示している。
このときの図40において示している表示形態は、演出状態(特定演出モードにあるか否か、特定演出モードにある場合には公演告知モードにあるか楽曲公演モードであるか)に応じて決定され、その決定された表示形態で表示する表示制御が行われる。
液晶制御CPU150aは、さらに、音制御回路3000にも、演出制御基板120から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、所定の音声データを音声出力装置32に出力させる指示を行う。
液晶制御RAM150bは、液晶制御CPU150aに内蔵されており、液晶制御CPU150aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、液晶制御ROM150cから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
このとき液晶制御RAM150bに記憶する情報として、所定時間を計時することによって行われる特定演出を実行するために用いられる「演出時間情報」がある。
また、液晶制御ROM150cは、マスクROM等で構成されており、液晶制御CPU150aの制御処理のプログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報、特定演出に関する特定演出情報等が記憶されている。
このアニメパターンは、演出パターンのアニメーションを表示するにあたり参照され、その演出パターンに含まれるアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等を記憶している。また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する表示装置を指定した情報等などの情報を記憶している。
このアニメーション情報の一例を図13に示し、以下で説明する。
また、液晶制御ROM150cに記憶する特定演出情報は、特定演出を行う特定演出モードの時間情報とその時間情報となることによって行う特定演出に関する情報(映像データ、音データ等からなるムービーデータ)からなり、さらに、その特定演出におけるスタンバイ演出(事前特定演出)の「スタンバイ演出時間情報(日付、時刻情報)」および楽曲公演演出の「楽曲公演演出時間情報(日付、時刻情報)」を対応付けた構成であってもよい。
液晶制御CPU150aでは、画像制御基板150において演出画像を第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37に表示させるときの表示形態を決定する際に用いる「演出状態情報」を、フレームカウンタ150dがRTC装置154から読み出したRTCカウンタ値における時間情報を用いて決定し、その演出状態情報を液晶制御RAM150bへと記憶する。
このときの演出状態情報は、スタンバイ演出時間情報による時間を計時後、楽曲公演演出時間情報による時間を計時するまでのスタンバイ演出状態にあることを示すスタンバイフラグ情報、楽曲公演演出時間情報による時間を計時してからその楽曲公演演出が終了する終了時間を計時するまでの楽曲公演演出状態にあることを示す楽曲公演演出フラグ情報によって構成される。
すなわち、液晶制御CPU150aは、スタンバイ演出時間情報を計時するとスタンバイ演出状態であることを示すスタンバイフラグ情報を「有効(ON)」に設定し、この状態で、楽曲公演演出時間情報を計時すると楽曲公演演出状態であることを示す楽曲公演演出フラグ情報を「有効(ON)」に設定する。
これにより、スタンバイフラグ情報が「有効(ON)」となっている場合若しくは楽曲公演演出フラグ情報が「有効(ON)」となっている場合、画像制御基板150において「特定演出モード」となっていることを示している。
このときスタンバイフラグ情報と楽曲公演演出フラグ情報のいずれか少なくとも一方が「有効(ON)」となっているような場合、すなわち、「特定演出モード」となっている場合、上述するように、図11(a)に示すような変動演出パターン決定テーブルに代えて、図11(b)に示すような特定演出モードにおける変動演出パターン決定テーブルを用いて画像制御基板150に対して演出パターン指定コマンドを出力する。
また、液晶制御CPU150aでは、特定演出の終了時間を計時することによりこれらのフラグ情報(「スタンバイフラグ情報」および「楽曲公演演出フラグ情報」)全てを「無効(OFF)」と設定(初期設定)する。これにより、液晶制御CPU150aは、演出制御基板120へと演出状態情報として、「特定演出モード」以外の演出モードである「非特定演出モード」を通知する。
これにより、演出制御基板120は、画像制御基板150における演出状態情報(非特定演出モード)を受け付けて記憶する。
このとき、図11(b)に示すような特定演出モード用の変動演出パターン決定テーブルに代えて、図11(a)に示すような変動演出パターン決定テーブルを用いて画像制御基板150に対して演出パターン指定コマンドを出力する。
汎用基板39は、画像制御基板150と、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37との間に設けられ、画像データを表示させる際に所定の画像形式に変換して出力するブリッジ機能を有している。
この汎用基板39は、画像データを表示する第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチのメイン液晶を第1液晶表示装置31として接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチのメイン液晶を第1液晶表示装置31として接続したときとの解像度の違い等を吸収する。
続いて、CGROM151は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32ピクセル×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、この画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。
このCGROM151は、VDP2000によって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
さらに、CGROM151には、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。
なお、CGROM151は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
水晶発振器152は、約16.6ミリ秒ごとにパルス信号(Vブランク割込信号)をVDP2000に出力し、VDP2000が、このパルス信号を分周することで制御を行うためのシステムクロック、第1液晶表示装置31や第2液晶表示装置37と同期を図るための同期信号等が生成される。
VRAM153は、画像データの書込みまたは読み出しが高速なSRAMで構成されている。また、このVRAM153は、図12に示すようなメモリマップによって構成されている。
図12は、本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板150において用いるフレームバッファの構成を示す構成図の例である。
図12(a)は、第1液晶表示装置31若しくは第2液晶表示装置37のいずれかを用いて画像データを表示する場合であって、特に、第1液晶表示装置31のみが画像制御基板150から受信した画像データを表示するような構成である場合、すなわち、図4に示しているように第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37が接続された構成でなく、この第2液晶表示装置37を有していない場合の構成におけるメモリマップである。
図12(a)に示すメモリマップは、任意領域からなる画像データ展開領域153b、ディスプレイリスト記憶領域153a、メイン液晶用第1フレームバッファ領域153c、メイン液晶用第2フレームバッファ領域153d、その他領域によって構成されている。
画像データ展開領域153bは、VDP2000に含まれる後述するような伸長回路により伸長された画像データを記憶する領域であって、ディスプレイリスト記憶領域153aは、液晶制御CPU150aから出力されたディスプレイリストを一時的に記憶する領域である。
また、メイン液晶用第1フレームバッファ領域153c、メイン液晶用第2フレームバッファ領域153dは、ディスプレイリスト記憶領域153aに記憶しているディスプレイリストに基づいて第1液晶表示装置31に表示する演出画像を描画するための作業領域である。
ちなみに、その他の領域には、例えば、パレットデータ等が記憶される。
なお、このメイン液晶用第1フレームバッファ領域153cとメイン液晶用第2フレームバッファ領域153dの2つのフレームバッファは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。すなわち、一方のフレームバッファが描画用フレームバッファとして機能しているときには他方のフレームバッファが表示用フレームバッファとして機能することとなる。
図12(b)は、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37の両表示装置に画像制御基板150から受信した画像データを表示するような構成である場合、すなわち、図4に示しているように第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37が接続された構成におけるメモリマップである。
この図12(b)においても、図12(a)に示すメモリマップと同様、任意領域からなる画像データ展開領域153b、ディスプレイリスト記憶領域153a、メイン液晶用第1フレームバッファ領域153c、メイン液晶用第2フレームバッファ領域153d、その他領域を具備し、さらに、サブ液晶用第1フレームバッファ153e、サブ液晶用第2フレームバッファ153fを具備して構成されている。
画像データ展開領域153b、ディスプレイリスト記憶領域153a、メイン液晶用第1フレームバッファ領域153c、メイン液晶用第2フレームバッファ領域153d、その他領域については、上記に示すと同様であり、サブ液晶用第1フレームバッファ153eとサブ液晶用第2フレームバッファ153fは、ディスプレイリスト記憶領域153aに記憶しているディスプレイリストに基づいて第2液晶表示装置37に表示する演出画像を描画するための作業領域である。
なお、このサブ液晶用第1フレームバッファ153eとサブ液晶用第2フレームバッファ153fの2つのフレームバッファは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。すなわち、一方のフレームバッファが描画用フレームバッファとして機能しているときには他方のフレームバッファが表示用フレームバッファとして機能することとなる。
以上に示す以外にも、第2液晶表示装置37を有しない構成、すなわち、第1液晶表示装置31のみを有する構成であっても、図12(b)に示すような第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37のフレームバッファを有するメモリマップを用いることも可能である。
この場合、サブ液晶用第1フレームバッファ153eとサブ液晶用第2フレームバッファ153fのフレームバッファは作業領域として用いられることはない。
続いて、VDP2000は、いわゆる画像プロセッサであり、液晶制御CPU150aからの指示に基づいて、第1液晶表示装置31についてはメイン液晶用第1フレームバッファ領域153cとメイン液晶用第2フレームバッファ領域153dとのいずれか、第2液晶表示装置37についてはサブ液晶用第1フレームバッファ153eとサブ液晶用第2フレームバッファ153fのいずれか、のフレームバッファのうち「表示用フレームバッファ」から画像データを読み出す。
そして、読み出した画像データに基づいて、映像信号(LVDS信号やRGB信号等)を生成して、第1液晶表示装置31および/または第2液晶表示装置37に出力して表示させるものである。
このVDP2000は、図示しない制御レジスタ、CGバス I/F、CPU I/F、クロック生成回路、伸長回路、描画回路、表示回路、メモリコントローラを備えており、これらはバスによって接続されている。
制御レジスタは、VDP2000が描画や表示の制御を行うためのレジスタであり、制御レジスタに対するデータの書き込みと読み出しで、描画の制御や表示の制御が行われる。液晶制御CPU150aは、CPU I/Fを介して、制御レジスタに対するデータの書き込みと読み出しを行うことができる。
この制御レジスタは、VDP2000が動作するために必要な基本的な設定を行う「システム制御レジスタ」と、データの転送に必要な設定をする「データ転送レジスタ」と、描画の制御をするための設定をする「描画レジスタ」と、バスのアクセスに必要な設定をする「バスインターフェースレジスタ」と、圧縮された画像の伸長に必要な設定をする「伸長レジスタ」と、表示の制御をするための設定をする「表示レジスタ」との6種類のレジスタを備えている。
CGバス I/Fは、CGROM151との通信用のインターフェース回路であり、CGバス I/Fを介して、CGROM151からの画像データがVDP2000に入力される。
また、CPU I/Fは、液晶制御CPU150aとの通信用のインターフェース回路であり、このCPU I/Fを介して液晶制御CPU150aがVDP2000にディスプレイリストを出力したり、制御レジスタにアクセスしたり、VDP2000からの各種の割込信号を液晶制御CPU150aに入力したりする。
データ転送回路は、各種デバイス間のデータ転送を行う。具体的には、液晶制御CPU150aとVRAM153とのデータ転送、CGROM151とVRAM153とのデータ転送、VRAM153の各種記憶領域(フレームバッファも含む)の相互間のデータ転送を行う。
クロック生成回路は、水晶発振器152よりパルス信号(Vブランク割込信号)を入力し、VDP2000の演算処理速度を決定するシステムクロックを生成する。また、同期信号生成用クロックを生成し、表示回路を介して同期信号を第1液晶表示装置31に出力する。
伸長回路は、CGROM151に圧縮された画像データを伸長するための回路であり、伸長した画像データを画像データ展開領域153bに記憶させる。
描画回路は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストによるシーケンス制御を行う回路である。
表示回路は、VRAM153にあるメイン液晶用第1フレームバッファ領域153cおよびメイン液晶用第2フレームバッファ領域153dおよびサブ液晶用第1フレームバッファ153eおよびサブ液晶用第2フレームバッファ153fのうち、「表示用フレームバッファ」として機能するフレームバッファに記憶された画像データ(デジタル信号)から、映像信号として画像の色データを示す映像信号を生成する。
そして、表示回路は、生成した映像信号を第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37に出力する回路である。さらに、この表示回路は、第1液晶表示装置31と同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)も出力し、第2液晶表示装置37と同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)も出力する。
メモリコントローラは、液晶制御CPU150aからフレームバッファ切換えの指示があると、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とを相互に役割を切り替える制御を行うものである。
音制御回路3000には、音声データが多数格納されている音声ROM(図示せず)が備えられており、音制御回路3000が、演出制御基板120から送信された音声出力指示のコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置32における音声出力制御をする。
図13は、本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板150において用いるアニメーション情報を示す図である。
図13(a)に示すアニメパターンは、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37に表示する演出画像を構成する構成情報であるオブジェクト等のほか、その演出画像の表示を行うタイミングや場面であるシーンが指定された情報であって、演出に際して表示する演出画像を成形する画像成形情報である。
このアニメパターンが1または複数、束ねられることによってグループ(以下、「アニメグループ」ともいう)を形成しており、例えば、図13(a)では、背景のアニメーションを表示するための背景グループ、予告Aに用いるキャラクタのアニメーションを表示するための予告Aグループ、予告Bに用いるキャラクタのアニメーションを表示するための予告Bグループ、リーチキャラクタのアニメーションを表示するためのリーチグループ、大当り演出のアニメーションを表示するための大当り演出グループ、演出図柄38のアニメーションを表示するための演出図柄グループを示している。
もちろん、これらはグループの一例を示したものに過ぎず、その他多数のグループが設けられているものである。
このアニメグループは、液晶制御ROM150cに記憶されている。
液晶制御CPU150aは、演出制御基板120におけるサブCPU120aから演出パターン指定コマンドを受信し、この演出パターン指定コマンドに基づいて実行する1つまたは複数のアニメグループを決定するとともに、それぞれのアニメグループからアニメパターンを決定する。
図13(b)から図13(d)および図13(e)は、図11に示す演出パターン決定テーブルにおいて指定された演出パターン指定コマンドのうち、「A1H07H」の演出パターン指定コマンドを受信したときに、決定されるアニメパターンの一例を示している。
この演出パターン指定コマンド(A1H07H)は、図11の変動パターン指定コマンドテーブルに示す通り、通常変動演出を「変動演出パターン7」の変動演出パターンによって行うことを指示するコマンドであって、例えば、その通常変動演出を行う際に用いる構成要素が属するアニメグループであって、変動演出に用いられる役割ごとに別けたアニメグループの少なくとも1つを特定するものである。
すなわち、液晶制御ROM150cには、演出パターン指定コマンドとその演出パターン指定コマンドの演出パターンに用いるアニメグループとが対応付けられたアニメグループ対応テーブル(図示せず)を記憶しておき、液晶制御CPU150aでは、このアニメグループ対応テーブルを用いて演出パターン指定コマンドに対して用いるアニメグループを決定する。
例えば、変動演出パターン「7」に対応する演出パターン指定コマンド(A1H07H)を受信すると、液晶制御CPU150aは、「背景グループ、予告Aグループ、予告Bグループ、演出図柄グループ」の4つのグループを決定し、これら各アニメグループからアニメパターンの決定を可能とする。
一例として、背景グループから「アニメパターン1」を決定し、予告Aグループから「アニメパターン11」を決定し、予告Bグループから「アニメパターン21」を決定し、演出図柄グループから「アニメパターン501」を決定する。
このアニメパターンは、図13(b)から図13(d)および図13(e)に示すように、アニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序や表示する表示装置を指定した情報等を記憶している。
例えば、図13(e)に示す演出図柄グループのアニメパターンでは、表示する表示装置を指定した情報において「サブ液晶(第2液晶表示装置37)」が指定されていることから、1番目にアニメシーン501が実行され、このアニメシーン501に続いて2番目にアニメシーン511が実行されて、サブ液晶(第2液晶表示装置37)にアニメパターンの演出画像が表示されることとなる。
液晶制御RAM150bには、1フレーム毎に計数して更新する「シーン切換カウンタ」を有しており、1番目のアニメシーン501を実行している間にこの「シーン切換カウンタ」が540を計数することによって、2番目のアニメシーン511へとアニメシーンが切り替わる。
そして、2番目のアニメシーン511を実行している間に「シーン切換カウンタ」によって「60」(60フレーム分)を計数されると、演出図柄グループのアニメパターンのアニメシーンが終了する。
なお「1フレーム」とは、表示装置の更新タイミング(垂直同期信号の更新タイミング)であって、例えば、第1液晶表示装置31が1秒間に60フレームを表示する場合には、「1/60秒(約16.6ms)」ごとに1フレームが更新されて行く。
上記の例では、「1/60秒(約16.6ms)」ごとに1フレームが更新されていく例を示しているが、これに限定されることなく、「1/30秒(約33.3ms)」ごとに1フレームが更新されていくような構成であってもよい。この場合、表示装置は1秒間に30フレームを表示することとなる。
また、各アニメシーンには、アニメシーン情報が記憶されており、アニメーション情報として、1フレーム毎に更新されるウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する表示装置を指定する情報等などを記憶している。
例えば、図13(e)に示すアニメシーンでは、最初に、第1図柄、第2図柄、第3図柄、第4図柄が所定の座標(第1図柄は座標(x30、y30)、第2図柄は座標(x40、y40)、第3図柄は座標(x50、y50)、第4図柄は座標(x60、y60))に20フレーム(約0.33秒)分、表示され続ける。
その後、第1図柄、第2図柄、第3図柄、第4図柄が別の座標(第1図柄は座標(x31、y31)、第2図柄は座標(x41、y41)、第3図柄は座標(x51、y51)、第4図柄は座標(x61、y61))に15フレーム(約0.25秒)分、表示され続ける。
以降も同様に、第1図柄、第2図柄、第3図柄、第4図柄が予め定められたフレーム分、指定された座標に表示され続けていくと、第1図柄、第2図柄、第3図柄、第4図柄が移動して表示していくようなアニメーションとなる。
また、図13(b)から図13(d)に示す「背景グループ、予告Aグループ、予告Bグループ」の各アニメパターンでは、表示する表示装置を指定した情報において「メイン液晶(第1液晶表示装置31)」が指定されており、背景グループでは図13(b)に示すようにアニメシーン1が「600」フレーム実行され、予告Aグループでは図13(c)に示すようにアニメ−シーン0が「120」フレーム実行された後にアニメシーン11が「180」フレーム実行され、予告Bグループでは図13(d)に示すようにアニメシーン0が「180」フレーム実行された後にアニメシーン21が「240」フレーム実行されて、メイン液晶(第1液晶表示装置31)にアニメパターンの演出画像が表示されることとなる。
以上のようなことから、図13(b)から図13(d)に示すように「背景グループのアニメパターン1と、予告Aグループからはアニメパターン11と、予告Bグループからはアニメパターン21と」の複数のアニメパターンが決定されてこれらのアニメパターンのアニメーションが時系列に並列して実行されることでメイン液晶(第1液晶表示装置31)にアニメパターンに基づく演出画像が表示され、図13(e)に示すように、「演出図柄グループからはアニメパターン501」のアニメパターンが決定され、このアニメパターンのアニメーションが実行されることでサブ液晶(第2液晶表示装置37)にアニメパターンに基づく演出画像が表示される。
これによって、第1液晶表示装置31の表示領域には、アニメパターンの開始から終了に至るまで、背景としてBG1(山)とBG2(雲)の画像が表示され続け、アニメパターンの開始から2秒(120フレーム)後にキャラAの予告表示のアニメーションを行う画像が3秒(180フレーム)表示され、アニメパターンの開始から3秒(180フレーム)後に、キャラBの予告表示のアニメーションを行う画像が4秒(240フレーム)表示される。
なお、これらの画像は、第1液晶表示装置31の表示領域に重複して表示されることになり、最初に描画された画像は、後に描画された画像によって上書きされて画像として視認できない状態となる。
さらに、第2液晶表示装置37の表示領域には、演出図柄の通常変動表示のアニメーションを行う画像が9秒間(540フレーム)行われ、その後1秒間(60フレーム)(停止時間)の仮停止表示のアニメーションを行う画像が表示される。なお、第2液晶表示装置37には演出図柄のみを表示する例を示しているが、これに限定することなく、例えば、第1液晶表示装置31において表示した背景グループからなるアニメパターン1と演出図柄グループからはアニメパターン501とを時系列的に並行して表示するようにしてもよい。
図14は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストの例であって、表示する表示装置ごとのディスプレイリストの例を示している。
図14(a)は、第1液晶表示装置31において表示する演出画像を成形するための画像成形情報である第1ディスプレイリストの一例であり、図14(b)は、第2液晶表示装置37において表示する演出画像を成形するための画像成形情報である第2ディスプレイリストの一例である。
液晶制御CPU150aにおいて、上記で説明した図13に示すようなアニメーション情報を元にアニメパターンを決定すると、第1液晶表示装置31および第2液晶表示装置37それぞれに表示する所定単位のフレーム毎(1フレーム毎)にディスプレイリストをそれぞれ生成する。すなわち、表示装置の数に応じて単位フレームごとにディスプレイリストが生成されることとなる。
液晶制御CPU150aは、このようにして生成したディスプレイリストそれぞれをVDP2000に出力する。
ここで、ディスプレイリストの生成方法は、液晶制御CPU150aが、現在のフレームを示す「フレームカウンタ」と、決定されたアニメパターン(アニメシーン)とに基づいて、現在のフレーム数におけるアニメシーンの内容に従った描画制御コマンドを、各アニメグループの優先順位(描画順序)に従って生成することで現在のフレーム数におけるディスプレイリストが生成される。
以下に、第1液晶表示装置31において表示する演出画像を構成するディスプレイリストの例を示す。
図14(a)では、上記の図13(a)に示すアニメグループの優先順位として、背景グループには最も低い「優先順位9」のデータが対応づけられ、予告Aグループには「優先順位8」のデータが対応づけられ、予告Bグループには「優先順位7」のデータが対応づけられ、・・(中略)・・、大当り演出グループには最も高い「優先順位1」のデータが対応づけられているものとする。
また、図14(b)では、上記の図13(a)に示すアニメグループの優先順位として、背景グループには優先順位の低い「優先順位2」のデータが対応づけられ、演出図柄グループには優先順位の高い「優先順位1」のデータが対応づけられているものとする。この図14(b)に示す例では、上記において、背景グループからなるアニメパターン1と演出図柄グループからはアニメパターン501とを時系列的に並行して第2液晶表示装置37に表示する場合におけるディスプレイリストの例を示している。もちろん、背景グループからなるアニメパターン1のみを表示するような場合には演出図柄グループのアニメシーン501のみを指定したディスプレイリスト、すなわち、図14(b)のアニメグループのカラムで「背景グループ」が指定されているレコードを含まないディスプレイリストとする。
そして、図14(a)では、上記の図13(b)から図13(d)に示すように、背景グループのアニメパターン1と、予告Aグループからはアニメパターン11と、予告Bグループからはアニメパターン21との複数のアニメパターンが決定されたものとし、図14(b)では、上記の図13(e)に示すように、背景グループのアニメパターン1と、演出図柄グループからはアニメパターン501との複数のアニメパターンが決定されたものとする。
次に、第1液晶表示装置31に表示する演出画像に対応するディスプレイリストとして、最も低い優先順位のアニメグループ(背景グループ)のアニメパターン1から、現在のフレームカウンタ(現在のフレーム数)におけるアニメシーンの内容に従った描画制御コマンドを順次生成していき、決定したアニメグループのうちで最も高い優先順位のアニメグループ(大当り演出グループ)までの描画制御コマンドが生成されると、最後に描画終了コマンドを生成することによって図14(a)に示すようなディスプレイリストを完成させる。
次に、第2液晶表示装置37に表示する演出画像に対応するディスプレイリストとして、低い優先順位のアニメグループ(背景グループ)のアニメパターン1と、現在のフレームカウンタ(現在のフレーム数)におけるアニメシーンの内容に従った描画制御コマンドを順次生成していき、決定したアニメグループのうちで高い優先順位のアニメグループ(演出図柄グループ)との描画制御コマンドが生成されると、最後に描画終了コマンドを生成することによって図14(b)に示すようなディスプレイリストを完成させる。
この図14(a)および図14(b)に示すようなディスプレイリストは、液晶制御CPU150aが必要なデータを参照しながら生成される。
このように、所定単位のフレーム毎(1フレーム毎)に描画制御コマンド群をまとめた表示装置ごとのディスプレイリスト(第1ディスプレイリストおよび第2ディスプレイリスト)を、液晶制御CPU150aがVDP2000に出力することによってVDP2000を構成する描画回路がディスプレイリストごとに演出画像を描画する描画処理を行い、描画処理された演出画像を対応する表示装置(第1液晶表示装置31若しくは第2液晶表示装置37)に表示する。
続いて、以下では、図15から図24までの全10図を用いて、本発明の実施の形態における遊技機において行われる各種の処理について説明する。
図15は、本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板110で行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
電源基板170により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、メインCPU110aは、初期化処理を行う(S1501)。この初期化処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じてメインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cに記憶されているフラグなどの初期化を行う処理を行う。
続いて、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値の更新を行う演出用乱数値更新処理を行う(S1502)。
そして、メインCPU110aは、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値の更新を行う(S1503)。
このような処理が行われると、電源が遮断される電断処理が行われたかを判断し(S1504)、電断処理が行われるまで(S1504でNO)は割り込み処理が行われることによって演出用乱数値更新処理(S1502)以降を繰り返し行う。また、電断処理が行われると(S1504でYES)処理を終了する。
図16は、本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板110で行われるタイマ割込処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる(S1601)。
メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから1を減算する処理を行う(S1602)。
メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、普通図柄判定用乱数値の乱数更新処理を行う(S1603)。
具体的には、それぞれの乱数値及び乱数カウンタをインクリメント(単位数加算)して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを「0(ゼロ)」に戻してその時の初期乱数値「0(ゼロ)」からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
続いて、メインCPU110aは、S1503と同様に、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値を更新する初期乱数値更新処理を行う(S1604)。
メインCPU110aは、入力制御処理を行う(S1605)。
この入力制御処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各スイッチに入力があったか否か判定する処理を行う。
具体的には、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15aからの各種検出信号を入力した場合には、れぞれの入賞口毎に設けられた賞球のために用いる賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
さらに、第1始動口検出スイッチ14aから検出信号を入力した場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第1特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
同様に、第2始動口検出スイッチ15aから検出信号を入力した場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第2特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
また、ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算し、普通図柄判定用乱数値を取得して、取得した普通図柄判定用乱数値を普通図柄保留記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
さらに、第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号を入力した場合には、第1大入賞口16または第2大入賞口17に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球数(C)記憶領域に1を加算して更新する。
次に、メインCPU110aは、大当たりの抽選、特別電動役物、遊技状態の制御を行うための特図特電制御処理を行う(S1606)。続いて、メインCPU110aは、普通図柄の抽選、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う(S1607)。
具体的には、まず普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定し、普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていなければ、今回の普図普電制御処理を終了する。
普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた普通図柄判定用乱数値は上書きされて消去されることとなる。
そして、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理を行う。その後、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示を行って、普通図柄の変動時間が経過すると普通図柄の抽選の結果に対応する普通図柄の停止表示を行う。そして、参照した普通図柄判定用乱数値が「当たり」のものであれば、始動口開閉ソレノイド15cを駆動させ、第2始動口15を所定の開放時間、第2の態様に制御する。
ここで、非時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を29秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を0.2秒間、第2の態様に制御する。これに対して、時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を0.2秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を3.5秒間、第2の態様に制御する。
そして、メインCPU110aは、払出制御処理を行う(S1608)。
この払出制御処理において、メインCPU110aは、れぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
メインCPU110aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う(S1609)。
メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う(S1610)。
また、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21および普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。
さらに、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。
メインCPU110aは、S1601で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる(S1611)。
図17は、本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板110で行われる特図特電制御処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
まず、特図特電処理データの値をロードし(S1701)、ロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照する(S1702)。
このとき、特図特電処理データが「0(ゼロ)」であれば、特別図柄記憶判定処理を行い(S1703)、また、特図特電処理データが「1」であれば、特別図柄変動処理を行い(S1704)、さらに、特図特電処理データが「2」であれば、特別図柄停止処理を行う(S1705)。
また、特図特電処理データが「3」であれば、大当たり遊技処理を行い(S1706)、特図特電処理データが「4」であれば、大当り遊技終了処理を行い(S1707)、特図特電処理データが「5」であれば小当り遊技処理を行う(S1708)。
この「特図特電処理データ」は、特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
このときの特別図柄記憶判定処理として、メインCPU110aは、大当たり判定処理、停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定処理等を行う。この特別図柄記憶判定処理の詳細な流れを図18を用いて説明する。
図18は、本発明の実施の形態における遊技機の主制御基板110で行われる特別図柄記憶判定処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
まず、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定する(S1801)。
そして、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域のいずれの記憶領域にも1以上のデータがセットされていなければ(S1801でNO)、特図特電処理データが「0(ゼロ)」を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。
一方、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば(S1801でYES)、メインCPU110aは、大当たり判定処理を行う(S1802)。
具体的には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第2特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第2特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
また、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされておらず、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このときにも、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
本実施形態では、第1特別図柄乱数値記憶領域よりも第2特別図柄乱数値記憶領域に記憶された乱数値が優先してシフト(消化)されることになる。
これに限定されることなく、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄記憶領域を第2特別図柄記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
次に、メインCPU110aは、停止表示する特別図柄の種類を決定するための特別図柄決定処理を行う(S1803)。
この特別図柄決定処理では、上記大当り判定処理(S1802)において、「大当たり」と判定された場合には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり図柄を決定する。
また、上記大当り判定処理(S1802)において、「小当たり」と判定された場合には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された小当たり図柄用乱数値に基づいて小当たり図柄を決定する。
さらに、上記大当り判定処理(S1802)において、「ハズレ」と判定された場合には、ハズレ図柄を決定する。
以上のようにして決定した特別図柄に対応する停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。
次に、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間決定処理を行う(S1804)。
具体的には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶されたリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。その後、決定した特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動時間に対応するカウンタを特別図柄時間カウンタにセットする処理を行う。
メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。
これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記の処理によってLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータが出力されることで、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
さらに、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示が開始されるとき(S1805)に、決定された特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動パターン指定コマンド(第1特別図柄用変動パターン指定コマンドまたは第2特別図柄用変動パターン指定コマンド)をメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU110aは、「特図特電処理データ=0」から「特図特電処理データ=1」にセットして(S1806)、特別図柄変動処理のサブルーチンに移す準備を行って特別図柄記憶判定処理を終了する。
図19は、本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板120で行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
まず、サブCPU120aは、初期化処理を行う(S1901)。
この初期化処理において、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM120cに記憶されるフラグなどを初期化して設定する処理を行う。
次に、サブCPU120aは、演出用乱数更新処理を行う(S1902)。
この演出用乱数更新処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cに記憶される乱数(演出用乱数値1、演出用乱数値2、演出図柄決定用乱数値、演出モード決定用乱数値等)を更新する処理を行う。
続いて、電源が遮断される電断処理が行われたかを判断し(S1903)、電断処理が行われるまで(S1903でNO)は、所定の割込み処理が行われるまで演出用乱数更新処理以降を繰り返し行う。また、電断処理が行われた場合(S1903でYES)には処理を終了する。
図20は、本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板120で行われるタイマ割込処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例である。
図示はしないが、演出制御基板120に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
まず、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ(S2001)、演出制御基板120で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う(S2002)。
次に、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う(S2003)。
このコマンド解析処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図21および図22を用いて後述する。なお、演出制御基板120は、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板120のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、受信したコマンドの解析処理が行われる。
サブCPU120aは、演出ボタン検出スイッチ35a、十字キー検出スイッチ36aの信号のチェックを行い、演出ボタン35に関する演出入力制御処理を行い(S2004)、サブRAM120cの送信バッファにセットされている各種のコマンドをランプ制御基板140や画像制御基板150へ送信するデータ出力処理を行う(S2005)。
そして、サブCPU120aは、S1810で退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる(S2006)。
図21は、本発明の実施の形態における遊技機の演出制御基板120で行われるコマンド解析処理の詳細な流れを示すフローチャートの一例であって、図22は、図21に示すコマンド解析処理の続きを示すフローチャートである。
サブCPU120aは、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する(S2101)。
サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがなければ(S2101でNO)、コマンド解析処理を終了する。また、受信バッファにコマンドがあれば(S2101でYES)続いて、受信バッファに格納されているそのコマンドが、デモ指定コマンドであるか否かを確認する(S2102)。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドであれば(S2102でYES)、デモ演出パターンを決定するデモ演出パターン決定処理を行う(S2103)。
具体的には、デモ演出パターンを決定し、決定したデモ演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定したデモ演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定したデモ演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドでもなければ(S2102でNO)、続いて、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを確認する(S2104)。
受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであれば(S2104でYES)、その特別図柄記憶指定コマンドを解析して第1液晶表示装置31及び/又は第2液晶表示装置37に表示させる特図保留画像の表示個数を決定するとともに、決定した特図保留画像の表示個数に対応する特図表示個数指定コマンドを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信する特別図柄記憶数決定処理を行う(S2105)。
受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドでもなければ(S2104でNO)、続いて、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する(S2106)。
受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば(S2106でYES)、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、第1液晶表示装置31及び/又は第2液晶表示装置37に停止表示させる演出図柄38を決定する演出図柄決定処理を行う(S2107)。
この演出図柄決定処理は、具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別に応じて演出図柄38の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットするとともに、演出図柄データを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、演出図柄データを示している停止図柄指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
このとき、サブCPU120aは、さらに、上記において示すように更新されている演出モード決定用乱数値から1つの乱数値を取得し、取得した演出モード決定用乱数値と受信した演出図柄指定コマンドに基づいて、複数の演出モード(例えば、ノーマル演出モードやチャンス演出モード)の中から1つの演出モードを決定する演出モード決定処理を行う(S2108)。また、決定した演出モードは、演出モード記憶領域にセットされる。
受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドでもなければ(S2106でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する(S2109)。
受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば(S2109でYES)、サブCPU120aは、更新されている演出用乱数値1から1つの乱数値を取得し、取得した演出用乱数値1、受信した変動パターン指定コマンド及び演出モード記憶領域にセットされている演出モードに基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う(S2110)。
その後、かかる演出パターンに基づいて、第1液晶表示装置31、音声出力装置32、装飾装置33a、演出用照明装置34、第2液晶表示装置37が制御されることになる。なお、ここで決定した変動演出パターンに基づいて、演出図柄38の変動態様が決定されることとなる。
受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドでもなければ(S2109でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する(S2111)。
受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば(S2111でYES)、サブCPU120aは、演出図柄38を停止表示させるために演出図柄を停止表示させるための停止指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする演出図柄停止表示処理を行う(S2112)。
受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドでもなければ(S2111でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する(S2113)。
受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであれば(S2113でYES)、サブCPU120aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM120cにある遊技状態記憶領域に設定する(S2114)。
受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドでもなければ(S2113でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを確認する(S2115)。
受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであれば(S2115でYES)、サブCPU120aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う(S2116)。
具体的には、オープニングコマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドでもなければ(S2115でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、第1大入賞口16及び/又は第2大入賞口17の開放を指示する大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する(S2117)。
受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであれば(S2117でYES)、サブCPU120aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う(S2118)。
具体的には、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドでもなければ(S2117でNO)、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを確認する(S2119)。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであれば(S2119でYES)、サブCPU120aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行う(S2120)。
具体的には、エンディングコマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
また、いずれのコマンドでもない場合(S2119でNO)には、本処理を終了することによってコマンド解析処理を終了する。
次に、図23は、本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板150において行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
電源基板170により電源が供給されると、液晶制御CPU150aにシステムリセットが発生し、液晶制御CPU150aは、以下に示すようなメイン処理を行う。
液晶制御CPU150aは、初期化処理を行う(S2301)。
この初期化処理において、液晶制御CPU150aは、電源投入に応じて、液晶制御ROM150cからメイン処理プログラムを読み込むとともに、液晶制御CPU150aの各種モジュールやVDP2000の初期設定を指示する。
ここで、液晶制御CPU150aは、VDP2000の初期設定の指示として、(1)VDP2000を構成する表示回路に映像信号を作成して出力させることを指示するため、映像信号作成の指示をしたり(表示レジスタの0bit目に「1」をセットしたり)、(2)VDP2000を構成する伸長回路に使用頻度の高い画像データ(演出図柄38等の画像データ)をVRAM153の画像データ展開領域153bに伸長させて展開させるために、伸長レジスタに所定の初期値データをセットしたり、(3)VDP2000を構成する描画回路に初期値画像データ(「電源投入中」という文字画像等)を描画させるため、初期値ディスプレイリストを出力したりする。
続いて、液晶制御CPU150aは、描画実行開始処理を行う(S2302)。
この描画実行開始処理において、既に出力したディスプレイリストに対する描画の実行をVDP2000に指示するため、描画レジスタに描画実行開始データをセットする。
すなわち、電源投入開始時には上記のステップ(S2301)で出力された初期値ディスプレイリストに対する描画の実行が指示され、通常のルーチン処理時には後述するS2050で出力されたディスプレイリストに対する描画の実行が指示されることになる。
次に、液晶制御CPU150aは、演出制御基板120から送信された演出パターン指定コマンド(液晶制御RAM150bの受信バッファに格納されているコマンド)を解析する演出パターン指定コマンド解析処理を行う(S2303)。
なお、画像制御基板150は、演出制御基板120から送信されたコマンドを受信すると、図示しない画像制御基板150のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、受信したコマンドの解析処理が行われる。
演出パターン指定コマンド解析処理は、受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されているか否かを確認する。受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されていなければ、継続して行うが、受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されていれば、新たな演出パターン指定コマンドを読み込む処理を行う。読み込んだ演出パターン指定コマンドに基づいて、実行する1つまたは複数のアニメグループを決定するとともに、それぞれのアニメグループからアニメパターンを決定する。
そして、アニメパターンを決定すると、読み込んだ演出パターン指定コマンドを送信バッファから消去する。
次に、液晶制御CPU150aは、アニメーション制御処理を行う(S2304)。
このアニメーション制御処理において、後述する、更新される上記の「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」と、上記に示すような処理によって決定されたアニメパターンとに基づいて、各種アニメシーンのアドレスを更新する。
これにより、液晶制御CPU150aは、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から、ディスプレイリストを生成していき、ディスプレイリストの生成が完了することによってそのディスプレイリストをVDP2000に出力する(S2305)。なお、ここで出力されたディスプレイリストは、VDP2000におけるCPU I/F2030を介して、VRAM153のディスプレイリスト記憶領域153aに記憶される。
そして、液晶制御CPU150aは、FB切換えフラグ=01であるか否かを判定する(S2306)。
ここで、FB切換えフラグは、図24(b)で後述するように、「1/60秒(約16.6ms)」毎のVブランク割込みにおいて、前回のディスプレイリストの描画が完了していれば、FB切換えフラグ=01になる。すなわち、前回の描画が完了したか否かを判定することになる。
FB切換えフラグが「01」であれば(S2306でYES)、液晶制御CPU150aは、FB切換えフラグを「00」に設定して(S2307)(FB切換えフラグをオフにして)処理を終了する。
それに対して、FB切換えフラグが「00」であれば(S2306でNO)、FB切換えフラグが「01」になるまで待機をする。
次に、図24は、本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板150において行われる割込処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
画像制御基板150の割込処理には、描画終了割込信号を入力したことで行う描画終了割込処理と、Vブランク割込信号を入力したことで行うVブランク割込処理と、コマンドを受信したことで行われるコマンド受信割込処理とを、少なくとも備えている。
なお、描画終了割込処理とVブランク割込処理とは、図24を用いて説明を行うが、コマンド受信割込処理については、上記において説明をした通りであることから図示は省略する。
図24(a)は、本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板150において行われる描画終了割込処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
VDP2000は所定単位のフレーム(1フレーム)の描画が終了すると、液晶制御CPU150aに描画終了割込信号を出力する。
液晶制御CPU150aは、VDP2000から描画終了割込信号を入力すると、描画終了割込処理を実行する
描画終了割込処理においては、液晶制御CPU150aは、描画終了フラグ=01をセット(描画終了フラグをオン)して、今回の描画終了割込処理を終了する(S2401)。すなわち、描画の終了毎に描画終了フラグがオンになる。
図24(b)は、本発明の実施の形態における遊技機の画像制御基板150において行われるVブランク割込処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
画像制御基板150を構成する水晶発振器152は、「1/60秒(約16.6ms)」毎にパルス波形のVブランク割込信号(垂直同期信号)を発生させ、このVブランク割込信号を検知したVDP2000が所定のタイミングにおいて液晶制御CPU150aに対してそのVブランク割込信号に基づく「演出処理タイミング通知信号」を出力する。
これにより、液晶制御CPU150aでは、VDP2000からVブランク割込信号に基づく「演出処理タイミング通知信号」を受信し、この演出処理タイミング通知信号を受け付けることによって演出を行うために割込処理を行う。この割込処理による割込タイミングに演出処理が行われることとなる。
なお、VDP2000が「演出処理タイミング通知信号」を液晶制御CPU150aに対して出力する所定のタイミングとは、発生させたVブランク割込信号に基づいて決定される。
画像制御基板150によって行われる割り込み処理として、まず、液晶制御CPU150aは、「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」の各種カウンタを既存の値から単位数量だけ更新する処理を行う(S2402)。
続いて、液晶制御CPU150aは、これらの各種カウンタを更新する処理を行うと、「描画終了フラグ」に「01」が設定されているか否かを判断する(S2403)。この「描画終了フラグ」は、直前のフレームにおける演出画像の描画処理が終了しているか否かを判断するフラグ情報である。
液晶制御CPU150aは、「描画終了フラグ」が「01」であると判定する場合(S2403でYES)、すなわち、フレームにおける演出画像の描画が終了していると判断する場合には、「描画終了フラグ」に「00」を設定する(S2404)。
それに対して、「描画終了フラグ」に「01」が設定されていない場合(S2402でNO)、すなわち、フレームにおける演出画像の描画が終了していないと判断する場合には、今回のVブランク割込処理を終了する。これは、VDP2000からVブランク割込信号に基づく演出処理タイミング通知信号を受信したとしても、液晶制御CPU150aにおいて直前のフレームにおける演出画像の描画処理が終了していなければ以降の割り込み処理が行われないことを示している。
そして、直前のフレームにおける演出画像の描画が終了しており、「描画終了フラグ」に「00」が設定される(S2404)と、続いて、液晶制御CPU150aは、VDP2000を構成するメモリコントローラに対して、「表示用フレームバッファ」と「描画用フレームバッファ」とを切り替える指示とともに「演出処理タイミング通知信号」を出力する(S2405)。
この「演出処理タイミング通知信号」は、液晶制御CPU150aにおける演出処理タイミングを通知する信号である。
そして、液晶制御CPU150aは、「FB切換えフラグ」に「01」を設定し(FB切換えフラグをオンにし)(S2406)、待機状態を解除してVブランク割込処理を終了する。
これによって、液晶制御CPU150aでは、VDP2000のメモリコントローラに対して切替後の描画用フレームバッファに演出制御基板120から受信した演出パターン指定コマンドに対応するフレーム単位の演出画像の生成を指示する。
これにより、VDP2000では、CGROM151に記憶しているその演出画像を構成する画像情報を読み出してVRAM153上の描画用フレームバッファにフレームからなる演出画像を記憶する。
このほか、VDP2000では、水晶発振器152によって発生されたVブランク割込信号を検出しても直前にVブランク割込信号を検出したときに液晶制御CPU150aに対して演出処理タイミング通知信号を通知している場合には当該Vブランク割込信号のときには演出処理タイミング通知信号の通知を行わないようにし、反対に、直前にVブランク割込信号を検出したときに液晶制御CPU150aに対して演出処理タイミング通知信号を通知していない場合には当該Vブランク割込信号のときには演出処理タイミング通知信号の通知を行うこととしてもよい。
これは、例えば、VDP2000においてVブランク割込信号を検出したときに割込フラグが「有効(ON)」となっていることから演出処理タイミング通知信号を液晶制御CPU150aに通知し、その後、その割込フラグを「有効(ON)」から「無効(OFF)」と設定する。続いて、次のVブランク割込信号を受信したときには割込フラグが「無効(OFF)」と設定されていることから演出処理タイミング通知信号を液晶制御CPU150aに対して通知せずに割込フラグを「有効(ON)」と設定することによって、一回おきに(間隔をあけて)演出処理タイミング通知信号を通知することができるようになる。
図25は、本発明の実施の形態における遊技機を構成するRTC装置の詳細な構成を示すブロック図である。
図25において示すRTC装置154は、図4において示す遊技機を構成する画像制御基板150が備えるRTC装置154である。このRTC装置154は、図4に示す通り、液晶制御CPU150aと相互通信が可能な状態で接続されている。このときの接続形態の一例として、SPI(Serial Peripheral Interface)等の同期式のシリアル通信形態がある。
このRTC装置154は、内蔵している若しくはバス回線によって接続されている発振器等により発振される周波数(以下、「発振周波数」と称する)を元に、遊技に際して用いる遊技指定時間情報(以下、単に「時間情報」と称する)を更新するデバイスである。
この発振器として、高精度の水晶振動子を用いることができる。
このときの遊技指定時間情報は、予め指定された遊技における特定演出等に用いられる時間情報である。この時間情報を更新することによって予め指定した遊技指定時間となることにより、特定演出が発動することとなることを示している。
そして、RTC装置154は、図25に示すように、CE信号送受信部154bおよびデータ通信部154cを備えるI/F回路154a、発振器154d、分周制御部154e、CE信号受信状態判断部154f、時間情報更新保留制御部154g、時間情報更新処理部154h、記憶制御部154i、時間情報記憶部154j、タイミング制御処理部154kを具備して構成される。
液晶制御CPU150aとのインターフェースであるI/F回路154aが備えるCE信号送受信部154bは、RTC装置154に接続された液晶制御CPU150aから出力されたCE(チップイネーブル)信号の入力を受け付けるインターフェースである。このCE信号は、液晶制御CPU150aがデバイスとしてRTC装置154を選択した状態を示す信号であって、このCE信号がアクティブな状態(CE=”H”(High))となって選択された状態となることによりRTC装置154と液晶制御CPU150aとの間で情報(時間情報)の入出力が有効となる。
すなわち、CE信号がアクティブな状態にある場合とは、RTC装置154によって更新される時間情報を液晶制御CPU150aが利用することを可能にした(有効とした)状態を示している。
このことから、CE信号がアクティブな状態にあるときには、RTC装置154は、液晶制御CPU150aによって時間情報の入出力要求を受け付ける可能性があることを示している。もちろん、RTC装置154は、CE信号がアクティブな状態にある場合、非アクティブな状態にある場合のいずれにかかわらず、時間情報の更新が行われるものである。
データ通信部154cは、液晶制御CPU150aとの間で時間情報の入出力を行うデータ通信インターフェースであって、図25に示す例では、シリアル通信形態によってRTC装置154と液晶制御CPU150aとを接続した形態を示している。
このときのシリアル通信として、上記において示すようなSPIによる通信形態があり、クロック信号線、データ入力信号線、データ出力信号線で少なくとも接続された構成で通信を行う。もちろん、これらの信号線以外にも、図示しないが主従関係を持たせたデバイスを接続する信号線等が設けられている。
図25において「CLK」と図示されたクロック信号線は、データの入出力(送受信)の際に用いられるクロック信号であって、このクロック信号の立ち上がりに同期して情報(上記例では、時間情報)の入出力が行われる。
また、図25において「DI」と図示されたデータ入力信号線は、液晶制御CPU150aからRTC装置154に情報の入力が行われる信号線である。さらに、図25において「DO」と図示されたデータ出力信号線は、RTC装置154から液晶制御CPU150aに情報の入力が行われる信号線である。
このような信号線によって情報の入出力を行うインターフェースであるデータ通信部154cは、記憶制御部154iと接続されている。この記憶制御部154iは、メモリコントローラとも称され、レジスタ等によって構成される時間情報記憶部154jに記憶している時間情報を読み出し、CE信号がアクティブな状態にある際に、データ通信部154cを介して液晶制御CPU150aとの間で時間情報の入出力による通信を行う。
続いて、CE信号送受信部154bにおいて液晶制御CPU150aからCE信号の入力を受け付けると、このCE信号送受信部154bは、CE信号受信状態判断部154fに対してCE信号の受信を通知する。このCE信号受信状態判断部154fは、CE信号の受信状態を判断するものであって、CE信号送受信部154bからCE信号が通知された場合にはアクティブ状態として判断して管理するとともに、CE信号が通知されていない場合には非アクティブ状態として判断して管理する。
このCE信号受信状態判断部154fは、発振器154dにおいて発振された発振周波数を分周制御部154eにおいて分周した分周周波数の入力を受け付け、このとき、アクティブ状態として管理した状態にあるか、若しくは、非アクティブ状態として管理した状態にあるかを判断する。
発振器154dは、上記において示すように、水晶振動子によって構成することができ、原振となる発振周波数を発振する。この発振器154dは、一例として、32768Hz(ヘルツ)の発振周波数を発振する。なお、本実施例では、水晶発振器152と異なる発振器として、発振器154dを用いた構成を示しているが、これに限定されることなく、新たに発振器154dを設けずに水晶発振器152を用いて構成してもよい。
また、この発振器154dにおいて発振した発振周波数を元に、分周制御部154eは、予め指定された指定分周比によって分周することにより、1または複数の分周周波数を生成する。すなわち、分周制御部154eは、発振周波数に指定分周比の逆数を掛け合わせることによって、その指定分周比に対する分周周波数を生成する。
例えば、発振器154dから発振される原振の発振周波数が、上記において示す例の「32768Hz」であって、指定分周比として「2」が指定されている場合、発振周波数に指定分周比の逆数を掛けた「16384Hz」の分周周波数が生成されることとなる。
分周制御部154eでは、続けて、指定分周比に基づき、生成した分周周波数(上記の例では「16384Hz」の分周周波数)をさらに分周することによって新たな分周周波数を生成することとなる。この例の場合、「16384Hz」の分周周波数を指定分周比「2」に基づいて分周することにより「8192Hz」の分周周波数が新たに生成されることとなる。
このようにして分周制御部154eは、発振周波数を元に1または複数の分周周波数を生成することとなるが、生成された分周周波数を元に新たな分周周波数が生成されることもある。この場合における、新たな分周周波数を生成する元となる分周周波数を、「親分周周波数」若しくは「生成元分周周波数」と称する。それに対して、この「親分周周波数(生成元分周周波数)」を元に新たに生成される分周周波数を「子分周周波数」若しくは「生成先分周周波数」と称する。
上記の例では、「16384Hz」が「親分周周波数」に該当し、この「親分周周波数」から分周された「8192Hz」が「子分周周波数」に該当することとなる。
この分周制御部154eは、予め指定された最小単位となる単位分周周波数まで指定分周比に基づいて複数の分周周波数を生成する。
上記に示す通り、発振器154dによって「32768Hz」の発振周波数が発振されている場合であって、単位分周周波数を「1Hz」とすると、分周制御部154eは、単位分周周波数を含めて合計15個の分周周波数を生成することとなる。この生成される分周周波数の個数は、原振となる発振周波数を指定分周比のべき乗(累乗)によって表したときの「べき乗値(累乗値)」に該当する。
この分周制御部154eは、液晶制御CPU150aにおける内部制御に用いる周波数であって、演出の処理タイミング(演出タイミングともいう)の決定に用いる分周周波数である「演出タイミング決定分周周波数」(「第1分周周波数」とも称する)を生成することとなるほか、時間情報の更新に用いられる分周周波数である「単位分周周波数」(「第2分周周波数」とも称する)を生成することとなる。
ここでは、「第1分周周波数」の一例として「演出タイミング決定分周周波数」を示しており、また、「第2分周周波数」の一例として「単位分周周波数」を示しているものであって、これに限定されず、第1分周周波数および第2分周周波数は、分周制御部154eにおいて分周されて生成される分周周波数のいずれであってもよい。
このとき、CE信号受信状態判断部154fでは、演出タイミング決定分周周波数の周期となる(周期を計測する)タイミングから、そのタイミング以後であって、単位分周周波数の周期となる(周期を計測する)タイミングとなるまでの期間である分周遅延時間となったことを検出する。
すなわち、演出タイミング決定分周周波数の周期となる(周期を計測する)タイミングが分周遅延時間の開始タイミングであることを示し、同様に、単位分周周波数の周期となる(周期を計測する)タイミングが分周遅延時間の終了タイミングであることを示している。
上記の演出タイミング決定分周周波数は、例えば、「4096Hz」であって、単位分周周波数は、例えば、「1Hz(ヘルツ)」である。この場合、単位分周周波数の単位周期(1周期)となるタイミングで時間情報を「1秒」だけ更新することとなる。
CE信号受信状態判断部154fでは、分周遅延時間を検出すると、CE信号送受信部154bからCE信号が通知されていることでアクティブ状態として管理しているか、それとも、CE信号が通知されておらず非アクティブ状態として管理しているかの判断処理を行う。
この判断処理の判断結果に応じて行われる処理が異なり、その処理後、時間情報の更新が行われる。
以下では、3つの判断結果に応じたそれぞれの処理について説明している。
まず、第1の判断結果として、この判断処理によって、分周遅延時間内にあって、この分周遅延時間継続してCE信号が通知されておらず、非アクティブ状態として管理していると判断する場合、すなわち、RTC装置154が、液晶制御CPU150aから時間情報の入出力の処理が行われる可能性がない状態を示している場合、CE信号受信状態判断部154fでは、時間情報更新処理部154hに対して時間情報の更新指示を行う。
この時間情報更新処理部154hは、分周制御部154eによる生成処理によって上記の単位分周周波数の周期を計測したタイミングで、時間情報記憶部154jにおいて記憶している時間情報を記憶制御部154iを介して予め指定した単位時間だけ更新して記憶する。
この更新処理によって更新された更新後の時間情報は、既に記憶している時間情報に上書きされて時間情報記憶部154jにおいて記憶される。
このときの単位時間とは、時間情報として管理する最小単位の時間であって、秒単位で管理しているような場合、時間情報更新処理部154hは、「1秒」を最小単位として時間情報を更新する。すなわち、時間情報は1秒単位で更新されていくこととなる。
次に、第2の判断結果として、CE信号受信状態判断部154fにおいて行われる判断処理によって分周遅延時間の開始タイミングに、CE信号が通知されていることによって、アクティブ状態として管理していると判断する場合、すなわち、RTC装置154が、液晶制御CPU150aから時間情報の入出力の処理が行われる可能性がある状態を示している場合、CE信号受信状態判断部154fでは、時間情報更新保留制御部154gに対して時間情報の更新処理を一時的に保留させる更新保留指示を行う。
上記において、分周遅延時間の開始タイミングにCE信号が通知されてアクティブ状態として管理している場合におけるCE信号受信状態判断部154fでの処理を示しているが、このときの「分周遅延時間の開始タイミングにCE信号が通知されている場合」とは、分周遅延時間継続してアクティブ状態にある場合のほか、分周遅延時間の開始タイミングにアクティブ状態にあるが、分周遅延時間の終了タイミングに非アクティブ状態にある場合も含むものである。すなわち、分周遅延時間の開始タイミングで判断するものであって、以後の状態(アクティブ状態、非アクティブ状態)を問うものではない。
時間情報更新保留制御部154gは、CE信号受信状態判断部154fから更新保留指示を受け付けると、アクティブ状態から非アクティブ状態となるタイミングまで時間情報の更新を保留(ホールド)する更新保留処理を行う。この更新保留処理は、時間情報の更新(アクセス)を保留(ホールド)することからアクセスホールド処理とも称される。
また、アクセスホールド処理におけるアクセスホールド状態が解除されるタイミングであって、上記に示す、アクティブ状態から非アクティブ状態として管理した状態となるタイミングとは、液晶制御CPU150a等において時間情報の利用が有効とされていない状態となったタイミングを示している。
このアクセスホールド処理によって、時間情報の更新タイミングとその時間情報の入出力のタイミングが重なることを回避することができ、時間情報がより正確に計時されること(安定した計時動作が行われること)が可能となる。
アクセスホールド処理を行った状態にある時間情報更新保留制御部154gは、CE信号受信状態判断部154fを介してCE信号が非アクティブ状態となったことが通知されることにより、すなわち、時間情報の利用が有効とされた状態が通知されることによりアクセスホールド状態を解除する。そして、時間情報更新保留制御部154gは、時間情報更新処理部154hに対して時間情報の更新を指示する。
この時間情報更新処理部154hは、時間情報記憶部154jにおいて記憶している時間情報を記憶制御部154iを介して予め指定した単位時間だけ更新する。更新された更新後の時間情報は既存の時間情報に上書きされ、時間情報記憶部154jにおいて記憶される。
そして、第3の判断結果として、CE信号受信状態判断部154fにおいて行われる判断処理により、分周遅延時間内にあるが、その分周遅延時間の開始タイミングにCE信号が通知されておらず、時間情報の利用が有効とされていない状態にあるが、その分周遅延時間の終了タイミングにCE信号が通知された状態、すなわち、時間情報の利用が有効とされた状態にあると判断する場合、CE信号受信状態判断部154fは、分周遅延時間内にCE信号を受け付けて時間情報の利用が有効とされた状態へと変更されたことをタイミング制御処理部154kおよび時間情報更新処理部154hそれぞれに対して通知する。
タイミング制御処理部154kは、CE信号受信状態判断部154fから分周遅延時間内にCE信号を受信することによって状態(アクティブ状態、非アクティブ状態)が変更されたことが通知されることによりタイミング制御処理を行う。
このタイミング制御処理部154kによって行われるタイミング制御処理は、時間情報の利用が有効とされていない非アクティブ状態からその時間情報の利用が有効とされたアクティブ状態へと変更する状態変更タイミングを制御する処理である。
より詳細には、このタイミング制御処理は、分周遅延時間内にRTC装置154においてCE信号を受信してアクティブ状態となるタイミングをその分周遅延時間以外の時間に新たに設定し、その設定後のタイミングにおいて時間情報の利用が有効とされていない非アクティブ状態からその時間情報の利用が有効とされたアクティブ状態へと変更されたものとする処理である。これにより、液晶制御CPU150aからの時間情報の入出力処理が、そのアクティブ状態へと変更された後に行われる。
よって、時間情報更新処理部154hでは、タイミング制御処理部154kによってタイミング制御が行われて設定された設定後の状態変更タイミングにCE信号を受信してアクティブ状態となったと認識することとなる。
すなわち、時間情報更新処理部154hは、分周遅延時間内に、CE信号を受信しておらず非アクティブ状態にあると認識することとなるため、CE信号受信状態判断部154fでは、分周遅延時間の終了タイミングである単位分周周波数の周期を計測したタイミングで時間情報を更新することとなる。
上記において示すタイミング制御処理によって設定された設定後の状態変更タイミングは、分周制御部154eによって分周されて生成された分周周波数である演出タイミング決定分周周波数の周期に基づいて決定されるタイミングのほか、発振器154dにおいて発振される発振周波数の周期に基づいて決定されるタイミングである。
この演出タイミング決定分周周波数の周期に基づくタイミングとは、分周遅延時間の終了タイミングである単位分周周波数の周期を計測したタイミング以後であって、最初に、演出タイミング決定分周周波数の半周期となるタイミングを示している。
また、発振周波数の周期に基づくタイミングとは、分周遅延時間の終了タイミングである単位分周周波数の周期を計測したタイミング以後であって、最初に、原振である発振周波数の半周期となるタイミングを示している。
このように、タイミング制御処理部154kは、分周制御部154eで演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでの分周遅延時間に、時間情報の利用が有効とされたアクティブ状態への状態変更を行うCE信号を受信したときに、その状態変更のタイミングをその分周遅延時間以外の時間に遅延させるタイミング制御を行うこととなる。
これにより、RTC装置154では、時間情報更新処理部154hにおいて時間情報を更新するタイミングで、液晶制御CPU150aからCE信号を受信して非アクティブ状態からアクティブ状態へと状態変更が行われることを回避することができるようになり、安定した時間情報の更新を行うことができるようになる。
RTC装置154は、以上に示すような3つの判断結果に応じてそれぞれ時間情報の更新が行われる。
上記において示す例では、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングと、単位分周周波数の周期を計測したタイミングとで、CE信号を受信することによって非アクティブ状態からアクティブ状態へと状態変更が行われていると判断するときに、タイミング制御処理を行うように構成したものであるが、これに限定されることなく、以下のような構成であってもよい。
すなわち、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでの分周遅延時間の際には、上記の判断の如何に関わらず、常に、タイミング制御処理を行うことで状態変更のタイミングを分周遅延時間以外の時間に遅延させるような構成であってもよい。
この構成の一例として、図36に示すような遅延制御装置155をRTC装置154と液晶制御CPU150aとの間に設けることによって行うことができる。
この図36に示すような構成における詳細な説明は後述する。
図26乃至図29は、本発明の実施の形態における遊技機において行われる時間情報の更新処理におけるタイミングチャートである。
そのうち、図26および図27には、時間情報の更新処理におけるタイミングチャートとともに、その一部の時間部分を拡大した拡大タイミングチャートを示している。
図26(a)、図26(b)、図27(a)、図27(b)には、発振器154dから発振された「32768Hz」の発振周波数におけるパルス波形、この発振周波数の「32768Hz」を分周して生成される分周周波数のうち「4096Hz」、・・・、「4Hz」、「2Hz」、「1Hz」の各パルス波形が示されている。
さらに、図26(a)、図26(b)、図27(a)、図27(b)には、RTC装置154が液晶制御CPU150aから受信したCE信号のパルス波形、このCE信号を受信した状態に応じて後述するアクセスホールド識別フラグを設定するために用いるCE状態検定パルスのパルス波形、時間情報の更新を一時的に保留させる保留時間を設定したアクセスホールド識別フラグのパルス波形、時間情報の更新タイミングを設定した時間更新タイミング信号(「桁上げ信号」とも称する)のパルス波形、設定される時間情報が示されている。
まず、図26は、上記において示す第1の判断結果に対応するものであって、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでの分周遅延時間継続してCE信号を受信することなく非アクティブ状態が継続している例を示している。すなわち、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングおよび単位分周周波数の周期を計測したタイミングのいずれにおいても非アクティブ状態であると判断した場合における例である。
図26(b)は、単位分周周波数の1周期となることで時間情報が更新されるタイミングを拡大したタイミングチャートを示している。
この図26(b)において、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングを「タイミングA」とし、単位分周周波数の周期を計測したタイミングを「タイミングB」としている。このことから、タイミングAからタイミングBとなるまでの時間間隔が分周遅延時間を示している。また、単位分周周波数の1周期となった後に、最初に、演出タイミング決定分周周波数の半周期となるタイミングを「タイミングC」としている。
この図26(b)では、分周遅延時間継続して非アクティブ状態が継続していることから、分周遅延時間の終了時間である単位分周周波数の1周期となったタイミングであるタイミングBの際に、時間情報を単位時間更新した例を示している。また、タイミングBにおいて時間情報の更新が行われることとなるが、便宜上、タイミングCとなるまで時間情報を更新している例を示している。
続いて、図27は、上記において示す第2の判断結果に対応するものであって、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでの分周遅延時間継続してアクティブ状態となっている例を示している。すなわち、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングおよび単位分周周波数の周期を計測したタイミングのいずれにおいてもアクティブ状態であると判断した場合における例である。
図27(b)は、図26(b)と同様、単位分周周波数の1周期となることで時間情報が更新されるタイミングを拡大したタイミングチャートを示している。
この図27(b)では、図26(b)と同様、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングを「タイミングA」とし、単位分周周波数の周期を計測したタイミングを「タイミングB」とし、単位分周周波数の1周期となった後に、最初に、演出タイミング決定分周周波数の半周期となるタイミングを「タイミングC」としている。
さらに、この図27(b)では、これらに加えて、タイミングAにおいて、CE信号によりアクティブ状態となっていることからアクセスホールド識別フラグが有効化(flgMskSec=”H”)された状態となり、このタイミングAにおいて有効化されたアクティブホールド識別フラグが、アクティブ状態から非アクティブ状態へと状態変更されたタイミングで解除(flgMskSec=”L”)されるタイミングを「タイミングD」としている。
図27(b)では、タイミングAにおいて、CE信号を受信することによってアクティブ状態となっていることからアクセスホールド識別フラグが有効化(flgMskSec=”H”)されて時間情報の更新が保留された状態となり、この保留された時間情報の更新が、CE信号を受信することによってアクティブ状態から非アクティブ状態へと状態変更されて、有効化されていたアクセスホールド識別フラグを解除(flgMskSec=”L”)したタイミングDにおいて行われる例を示している。
この図27では、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでの分周遅延時間継続してアクティブ状態となっている例を示しているが、このほか、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングAにおいてアクティブ状態(CE=“H”)にあるが、単位分周周波数の周期を計測したタイミングBにおいては非アクティブ状態(CE=“L”)に変更されている場合も同様の処理が行われる。
なお、上記において示す、「演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングAにおいてアクティブ状態(CE=“H”)にあるが、単位分周周波数の周期を計測したタイミングBにおいては非アクティブ状態(CE=“L”)に変更されている場合」においては、タイミングAにおいてアクセスホールド識別フラグが設定された状態となる。
そして、このようにして設定されたアクセスホールド識別フラグは、「タイミングC」の時点で解除されることとなり、この「タイミングC」の時点で時間更新が行われることとなる。
すなわち、単位分周周波数の周期を計測したタイミングBの状態にかかわらず、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングAの時点で少なくともCE信号を受信することでアクティブ状態にあれば、図27に示すような一時的に保留して時間情報の更新を行うこととなる。
そして、図28および図29は、上記において示す第3の判断結果に対応するものであって、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでにCE信号を受信することによって非アクティブ状態からアクティブ状態へと状態変更が行われてタイミング制御処理を行った場合におけるタイミングチャートである。
図28および図29においても、図27と同様に、タイミングA、タイミングB、タイミングC、タイミングDが設けられている。
図28は、図25に示すタイミング制御処理部154kがタイミング制御処理を行うことによって、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでにCE信号を受信することで非アクティブ状態からアクティブ状態へと状態変更する状態変更タイミングを、演出タイミング決定分周周波数の周期に基づいて決定されるタイミングに設定した例である。
図28では、演出タイミング決定分周周波数が生成されたタイミングから単位分周周波数が生成されたタイミングとなるまでにCE信号を受信することで非アクティブ状態からアクティブ状態へと状態変更する状態変更タイミングを、分周遅延時間の終了タイミングである単位分周周波数を生成したタイミング以後であって、最初に、演出タイミング決定分周周波数の半周期となるタイミングに設定した例を示している。
この図28は、液晶制御CPU150aから受信したCE信号に対してタイミング制御処理を行ってタイミングを設定したCEq信号におけるタイミングチャートを表している。
すなわち、RTC装置154では、液晶制御CPU150aから受信したCE信号に対して新たに設定されたCEq信号に基づくタイミングで、時間情報の入出力処理が行われることとなる。
この図28では、演出タイミング決定分周周波数の半周期となるタイミングでアクティブ状態とする例を示しており、このアクティブ状態は、液晶制御CPU150aから受信したCE信号によって非アクティブ状態としたタイミングDとなるまで継続することとなる。
このことから、タイミング制御処理部154kがタイミング制御処理を行うことにより、時間情報の利用を有効とする開始タイミングは、単位分周周波数の1周期となった後に、最初に、演出タイミング決定分周周波数の半周期となるタイミングCである。
また、時間情報は、タイミングCにて利用が有効とされた後、CE信号によってアクティブ状態から非アクティブ状態へと状態変更されたタイミングDとなるまで継続し、このタイミングDが、有効とされている時間情報の終了タイミングである。
よって、RTC装置154は、タイミングCからタイミングDまでアクティブ状態に設定されたCEq信号を生成することとなる。
このとき、アクティブ状態への状態変更タイミングがタイミングCへと変更されることから、単位分周周波数の周期を計測した際、RTC装置154(より詳細には時間情報更新処理部154h)は、時間情報の利用(入出力)が有効とされていない状態にあると認識することから、図26に示すような状態と同様に、単位分周周波数の周期となったタイミングBの時点で桁上げ信号が有効化されて(clkSec=”H”)時間情報を更新することとなる。
この図28に示すように、タイミング制御処理によってCE信号を受信してアクティブ状態とするタイミングを演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングまで遅延させることで、分周遅延時間に対して十分に長い時間遅延することとなるため、時間情報の入力と時間情報の更新とを分離することができ、安定して時間情報を更新することができるようになる。
なお、演出タイミング決定分周周波数の半周期となるタイミングまでの遅延時間(「第1遅延時間」とも称する)を時間情報記憶部154jにおいて記憶しておき、データ通信部154cを介して液晶制御CPU150aからその遅延時間の取得要求が行われることによって、記憶制御部154iがこの遅延時間を読み出して、データ通信部154cが要求元である液晶制御CPU150aに遅延時間を応答するようにしてもよい。
続いて、図29は、図25に示すタイミング制御処理部154kがタイミング制御処理を行うことによって、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでにCE信号を受信することで非アクティブ状態からアクティブ状態へと状態変更する状態変更タイミングを、原振の発信周波数の周期に基づいて決定されるタイミングに設定した例である。
図29では、演出タイミング決定分周周波数の周期を計測したタイミングから単位分周周波数の周期を計測したタイミングとなるまでにCE信号を受信することで非アクティブ状態からアクティブ状態へと状態変更する状態変更タイミングを、分周遅延時間の終了タイミングである単位分周周波数を生成したタイミング以後であって、最初に、原振である発振周波数の半周期となるタイミングを示している。
この図29においても、液晶制御CPU150aから受信したCE信号に対してタイミング制御処理を行ってタイミングを設定したCEq信号におけるタイミングチャートを表している。
図29では、発振周波数の半周期となるタイミングでアクティブ状態とする例を示しており、このアクティブ状態は、液晶制御CPU150aから受信したCE信号によって非アクティブ状態としたタイミングDとなるまで継続することとなる。
このことから、タイミング制御処理を行うことにより、時間情報の利用を有効とする開始タイミングは、単位分周周波数の1周期となった後に、最初に、原振である発振周波数の半周期となるタイミングである「タイミングE」となる。
また、時間情報は、タイミングEにて利用が有効とされた後、CE信号によってアクティブ状態から非アクティブ状態へと状態変更されたタイミングDとなるまで継続し、このタイミングDが、有効とされている時間情報の終了タイミングである。
よって、RTC装置154は、タイミングEからタイミングDまでアクティブ状態に設定されたCEq信号を生成することとなる。
このとき、アクティブ状態への状態変更タイミングがタイミングEへと変更されることから、単位分周周波数の周期を計測した際、RTC装置154(より詳細には時間情報更新処理部154h)は、時間情報の利用(入出力)が有効とされていない状態にあると認識することから、図26に示すような状態と同様に、単位分周周波数の周期となったタイミングBの時点で桁上げ信号が有効化されて(clkSec=”H”)時間情報を更新することとなる。
この図29に示すように、タイミング制御処理によってCE信号を受信してアクティブ状態とするタイミングを発振周波数が生成されたタイミングまで遅延させることで、分周遅延時間に対して長い時間遅延することとなるため、確実に時間情報を更新することができるようになる。
また、この図29に示すように、発振周波数の半周期となるタイミングまで遅延させることとした場合、図28に示す演出タイミング決定分周周波数の半周期となるタイミングまで遅延させることとした場合に比べて、液晶制御CPU150aから受信したCE信号による時間情報の利用を有効とするタイミングから時間情報の利用(入出力)が禁止されている期間が短縮されることとなる。
なお、発振周波数の半周期となるタイミングまでの遅延時間(「第2遅延時間」とも称する)を時間情報記憶部154jにおいて記憶されておき、データ通信部154cを介して液晶制御CPU150aからその遅延時間の取得要求が行われることによって、記憶制御部154iがこの遅延時間を読み出して、データ通信部154cが要求元である液晶制御CPU150aに遅延時間を応答するようにしてもよい。
図30は、本発明の実施の形態における遊技機のRTC装置において行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図30において、RTC装置154は、発振器により発振される発振周波数を、予め指定された「指定分周比」によって分周することで1または複数の分周周波数を生成する(S3001)。この分周周波数の生成処理によって、演出に用いられる演出タイミング決定分周周波数および単位時間の更新に用いられる単位分周周波数が生成されることとなる。
このようにして、1または複数の分周周波数を生成すると、RTC装置154は、生成した分周周波数から、予め演出に用いる周波数として指定されている、第1分周周波数の演出タイミング決定分周周波数を特定する(S3002)。上記に示す例では、「4096Hz」の分周周波数を演出タイミング決定分周周波数としている。
また、RTC装置154は、同様に、生成した分周周波数から、予め演出に用いる周波数として指定されている、第2分周周波数の単位分周周波数を特定する(S3003)。上記に示す例では、「1Hz」の分周周波数を単位分周周波数としている。
続いて、RTC装置154は、特定した演出タイミング決定分周周波数の周期となる(周期を計測する)タイミングから、そのタイミング以後であって、同様に特定した単位分周周波数の周期となる(周期を計測する)タイミングとなるまでの期間である分周遅延時間を検出し、この分周遅延時間の開始タイミングに、CE信号が有効化されてアクティブ状態にあり、時間情報の入出力における処理が有効とされている状態にあるか否かを判断する(S3004)。
まず、この判断処理によって、分周遅延時間の開始タイミングに、時間情報の入出力における処理が有効とされていると判断する場合(S3004でYES)、RTC装置154は、遊技に用いられる時間情報の更新を、アクセスホールド識別フラグを設定することによって一時的に保留する(S3005)。
すなわち、CE信号を受信することによって、時間情報の入出力における処理が有効とされていると判断する場合は、RTC装置154が液晶制御CPU150aから時間情報の入出力要求が行われる可能性があると同時に、分周遅延時間を検知していることからこの分周遅延時間の終了タイミングにその時間情報の更新が行われることを示している。
よって、これらのタイミングが重なることで時間情報の更新および時間情報の入出力処理の安定動作が阻害されることがある。このため、RTC装置154では、遊技に用いられる時間情報の更新を、アクセスホールド識別フラグを設定することによって一時的に保留する処理を行っている。
このようにして、一時的に保留された状態で、RTC装置154は、続いて、アクティブ状態が解除されて非アクティブ状態へと状態変更が行われたか否かを判断する(S3006)。
この判断処理によって、アクティブ状態が解除されて非アクティブ状態へと状態変更が行われたと判断するまでは(S3006でNO)待機状態とし、アクティブ状態が解除されて非アクティブ状態へと状態変更が行われたと判断すると(S3006でYES)、RTC装置154は、一時的に保留していた時間情報の更新を行う(S3007)。
次に、分周遅延時間の開始タイミングに、CE信号が有効化されてアクティブ状態にあり、時間情報の入出力における処理が有効とされている状態にあるか否かの判断処理(S3004)において、分周遅延時間の開始タイミングに、時間情報の入出力における処理が有効とされていると判断しない場合(S3004でNO)、RTC装置154は、続いて、検出した分周遅延時間継続してCE信号を受信することによって時間情報の利用が有効化されていない状態にあるか否かを判断する(S3008)。
時間情報の利用が有効化されていない状態にあると判断する場合(S3008でYES)、RTC装置154は、単位分周周波数の単位周期を計測するタイミングで時間情報を更新する(S3009)。
この場合、時間情報の利用が有効化されていないことから、分周遅延時間内に、RTC装置154が液晶制御CPU150aからの時間情報の入出力要求を受け付けることはないため、安定して時間情報の更新を行うことができるため、RTC装置154は、時間情報を更新することとなる。
次に、検出した分周遅延時間継続してCE信号を受信することによって時間情報の利用が有効化されていない状態にあるか否かを判断処理(S3008)において、分周遅延時間の終了タイミングに、時間情報の利用が有効化されている状態にあると判断する場合(S3008でNO)、RTC装置154は、CE信号が有効化されていない状態から有効化された状態への状態変更の状態変更タイミングを制御するタイミング制御処理を行う(S3010)。
このタイミング制御処理の詳細な処理の流れを図31乃至図33に示し、後述する。
そして、このタイミング制御処理を行ったRTC装置154は、単位分周周波数の単位周期を計測するタイミングで時間情報を更新する(S3009)。
この場合、タイミング制御処理によって、CE信号が有効化されていない状態から有効化された状態への状態変更の状態変更タイミングを分周遅延時間以外の時間に設定されることから、分周遅延時間内に、RTC装置154が液晶制御CPU150aからの時間情報の入出力要求を受け付けることはなく、安定して時間情報の更新を行うことができるようになる。
図31は、図30に示すRTC装置154において行われるメイン処理を構成するタイミング制御処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図31において、RTC装置154が、分周遅延時間の開始タイミングに、CE信号が有効化されてアクティブ状態にあり、時間情報の入出力における処理が有効とされている状態にあると判断した上で、さらに、分周遅延時間の終了タイミングに、時間情報の利用が有効化されている状態にあると判断する場合に処理が開始される。
まず、RTC装置154では、予め指定された指定周波数の周期に基づく所定のタイミングに、CE信号を受信することで時間情報の入出力が有効化されていない非アクティブ状態から時間情報の入出力が有効化されたアクティブ状態へと状態変更される状態変更タイミングを設定する(S3101)。この設定処理の詳細な流れを図32および図33に示している。
このときの予め指定された指定周波数は、上記において示す演出タイミング決定分周周波数若しくは単位分周周波数のいずれかであって、設定情報としてこれらいずれかの分周周波数を用いることが登録されており、この設定情報として登録された分周周波数を用いて状態変更タイミングを設定する。
これ以外にも、指定周波数は、RTC装置154においてタイミング制御処理を実現する処理要素(処理手段)に対応付けて指定されたものとすることも可能である。このときの処理要素とは、タイミング制御処理をプログラム等のソフトウェアによって実現する場合と、IC回路等のハードウェアを用いて実現する場合とにおける、ソフトウェアとハードウェアとの種別である。
以上のように、状態変更タイミングが設定されている状態で、RTC装置154は、CE信号によって時間情報の入出力が有効とされた状態となるタイミングを非アクティブ状態とする状態変更解除タイミングに設定する(S3102)。
図32は、図31に示す状態変更タイミング設定処理の詳細な流れを示すフローチャートの例である。
図32における状態変更タイミングを設定する処理は、図28に示すタイムチャートで示している状態変更タイミングへと変更する処理である。
この処理では、分周遅延時間の開始タイミング以後であって、演出タイミング決定分周周波数が、最初に、半周期を計測するタイミングを特定する(S3201)。そして、特定したタイミングを、時間情報の入出力における処理を可能とするアクティブ状態へと状態変更を行う状態変更タイミングに設定する(S3202)。
図33は、図31に示す状態変更タイミング設定処理の詳細な流れを示すフローチャートの他の例である。
図33における状態変更タイミングを設定する処理は、図29に示すタイムチャートで示している状態変更タイミングへと変更する処理である。
この処理では、分周遅延時間の開始タイミング以後であって、原振となる発振周波数が、最初に、半周期を計測するタイミングを特定する(S3301)。そして、特定したタイミングを、時間情報の入出力における処理を可能とするアクティブ状態へと状態変更を行う状態変更タイミングに設定する(S3202)。
図34は、本発明の実施の形態における遊技機が構成するRTC装置154が行う時間情報の出力処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図34において、RTC装置154は、液晶制御CPU150aから時間情報のアクセス要求が行われたか否かを判断する(S3401)。これは、図25に示すRTC装置154のブロック構成図におけるデータ通信部154cにおいて、液晶制御CPU150aからデータ入力信号線を介して時間情報のアクセス要求が行われたか否かを判断する処理である。
アクセス要求が行われるまで(S3401でNO)は待機状態とし、アクセス要求が行われたと判断する場合(S3401でYES)、RTC装置154は、続いて、演出タイミング決定分周周波数(第1分周周波数)が有効化されているか否かを判断する(S3402)。
演出タイミング決定分周周波数(第1分周周波数)が有効化されていると判断しない場合(S3402でNO)、RTC装置154は、続いて、CE状態検定パルスを有効化し(S3403)、発振器によって発振される発振周波数における1周期分(単位周期)の時間だけ待機する(S3404)。なお、演出タイミング決定分周周波数(第1分周周波数)が有効化されていると判断する場合(S3402でYES)には有効化されないと判断するまで待機する。
この待機処理によって、上記において示す分周遅延時間から時間更新のタイミングを確実にずらすことができ、正常な動作を高いレベルで保障することができるようになる。
続いて、発振周波数における1周期分の時間だけ待機すると、RTC装置154は、液晶制御CPU150aに対して時間情報を出力し(S3405)、アクセス要求が終了したか否かを判断する(S3406)。
図35は、本発明の実施の形態における遊技機が構成する液晶制御CPU150aの詳細な構成を示すブロック図である。
図35において、液晶制御CPU150aは、液晶制御部160、CE信号出力部161、タイミング調整部162、記憶部163、データ入出力制御部164を具備して構成される。
この構成を液晶制御CPU150aに適用することによっても、分周遅延時間にCE信号をRTC装置154が液晶制御CPU150aから受信して時間情報の更新を回避することができる。
すなわち、分周遅延時間にCE信号をRTC装置154が液晶制御CPU150aから受信することで行われる時間情報の更新を回避するために、上記において示す、RTC装置154で行うタイミング制御処理と排他して、図35に示すような構成での処理を行うことも可能であることを示している。
液晶制御部160は、液晶制御CPU150aにおける主制御処理であって、上記において示すような、演出制御基板120から受信した「演出パターン指定コマンド」に基づいてディスプレイリストを作成し、このディスプレイリストをVDP2000に対して送信することによってCGROM151に記憶されている画像データを第1液晶表示装置31および/または第2液晶表示装置37に表示させる表示制御処理を行う。
また、CE信号出力部161は、RTC装置154によって計時された時間情報の入出力を行う際にCE信号(チップイネーブル信号)を生成する。このCE信号は、有効化すること(アクティブ状態に設定すること)によって、RTC装置154を選択した状態とする信号(有効化信号)であって、CE信号出力部161は、このCE信号をRTC装置154へと出力する。
タイミング調整部162は、CE信号出力部161からCE信号を出力したことが通知されることによって(遊技指定時間情報の利用が有効とされた状態とする信号の発振タイミング以後に)、データ入出力制御部164がRTC装置154に対して出力するデータ(シリアル通信に用いられるクロック信号およびRTC装置154に対して入力する信号)の出力タイミングを調整する処理を行う。
このタイミング調整部162では、CE信号出力部161がRTC装置154に対してCE信号を出力したタイミング以後であって、記憶部163で記憶している遅延時間に基づいて出力タイミングを調整する。
このときの記憶部163に記憶する遅延時間は、例えば、以下のような情報である。
この遅延時間の第1の例として、RTC装置154の時間情報記憶部154jにおいて記憶している遅延時間(第1遅延時間若しくは第2遅延時間)と同一の情報である。
また、第2の例として、RTC装置154の発振器から発振される発振周波数若しくは分周遅延時間を特定するために用いられる分周周波数の単位周期に要する時間である。この第2の例では、さらに、CE信号のパルス幅の時間を加算して算出される時間であってもよい。
データ入出力制御部164は、液晶制御部160からの時間情報の取得要求に基づきRTC装置154に対して時間情報の要求情報を送信する。図35に示す例では、シリアル通信における接続形態を示していることから、データ入出力制御部164は、CLKで示されたクロック信号の立ち上がりタイミングに同期して時間情報の要求情報をデータ入力信号線(DI)を用いてRTC装置154へと送信する。
このデータ入出力制御部164は、RTC装置154から出力された時間情報をデータ出力信号線(DO)を用いて受信し、この時間情報を液晶制御部160へと応答する。
これによって、液晶制御部160は、受信した時間情報を用いて画像データを表示する制御処理を行う。
なお、上記では、データ入出力制御部164がRTC装置154から時間情報をデータ出力信号線(DO)を用いて受信する例を示しているが、これ以外にも、このデータ出力信号線(DO)を用いてRTC装置154から遅延時間の情報を受信することも可能である。
RTC装置154から遅延時間の情報を受信すると、データ入出力制御部164は、この遅延時間の情報を記憶部163に記憶する。
タイミング調整部162では、このデータ入出力制御部164によって記憶された遅延時間を用いて出力タイミングを調整する処理を行うこととなる。
図36は、本発明の実施の形態における遊技機で行われるタイミング制御処理の構成ブロック図である。
図36には、液晶制御CPU150aと、RTC装置154と、遅延制御装置155とを示しており、この遅延制御装置155は、フリップフロップ回路等によって構成されるものであって、液晶制御CPU150aから出力されたCE信号を受信し、遅延制御処理を行った後にそのCE信号に対するCEq信号を「Q(キュー)」端子からCE信号としてRTC装置154に出力する処理を行う。
すなわち、この遅延制御装置155は、RTC装置154においてCE信号の受信タイミングを、液晶制御CPU150aからCE信号が出力されてこのCE信号をRTC装置154が受信するタイミングよりも所定時間だけ遅延させる遅延制御処理を行う。
より詳細には、遅延制御装置155は、液晶制御CPU150aから出力されるCE信号を図36に示すD端子にて受け付けるとともに、このCE信号を「/CLR(クリアバー)」端子で受け付けることによりD端子から入力された信号をクリア(相殺)する。
続いて、遅延制御装置155は、RTC装置154から発振周波数(32768Hz)と同周波数の出力信号を「CLK」端子で受け付ける。この出力信号は、内部信号の周波数(32768Hz)と同位相の信号である。すなわち、出力信号と内部信号とは同期した状態にある。なお、初期信号値を与える「/PRE(プレバー)」端子および「/Q(キューバー)」端子には信号線が接続されていない状態を示している。
このような信号を受信した遅延制御装置155は、出力信号のパルス波形における立ち上がりタイミングでCE信号をラッチ(Latch)する。そして、遅延制御装置155は、ラッチ後の出力信号であるCEq信号をCE信号としてRTC装置154へと入力する。
言い換えれば、遅延制御装置155は、RTC装置154から入力された出力信号を用いてRTC装置154へのCEq信号の入力タイミングを同期してRTC装置154へとそのCEq信号をCE信号として入力信号を入力することとなる。
これにより、液晶制御CPU150aからCE信号が出力された出力タイミングに対して、出力信号のパルス波形における1周期若しくは半周分の時間だけ遅延することとなる。
このときの立ち上がりとは、パルス波形における値が瞬時にでも指定された上限値まで到達した状態を示し、これに伴い、立ち上がりタイミングとは、この上限値まで到達したタイミングを示す。なお、立ち下がりとは、パルス波形における値が瞬時にでも指定された下限値まで到達した状態を示し、立ち下がりタイミングとは、この下限値まで到達したタイミングを示す。
図37は、図36に示す遅延制御装置155において行われる処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図37において、遅延制御装置155は、RTC装置154から出力された、内部信号の周波数と同周波数の出力信号の入力を受け付けたときにこれを検出する(S3701)。
続いて、遅延制御装置155は、検出した出力信号のパルス波形における立ち上がりタイミングでCE信号をラッチ処理する(S3702)。このラッチ処理は、上記において示す通り、遅延制御装置155は、RTC装置154から入力された出力信号を用いてRTC装置154へのCEq信号の入力タイミングを同期させる処理である。
そして、遅延制御装置155は、ラッチ処理することによって1周期分若しくは半周期分の時間だけ遅延させたCEq信号をCE信号としてRTC装置154に出力する(S3703)。
図39は、特定演出モードと図柄変動の関係について記載したタイミングチャートの一例を示す図である。
このときの図柄変動とは、大当たり抽選処理に用いられる演出図柄が変動した状態(抽選処理状態)にあることを示す。
まず、図柄変動が通常の遊技演出モード中に開始し、当該図柄変動が公演告知モード中に終了した場合について説明する。
図39(a)は、図柄変動が通常の遊技演出モード中に開始し、当該図柄変動が公演告知モード中に終了した場合の演出表示例を示す。
図39(a)に示すように、遊技機の液晶制御CPU150aは、通常の遊技演出モード中に図柄変動を開始することによって図柄変動表示を行う。
この液晶制御CPU150aは、通常の図柄変動表示では、例えば、演出図柄38の変動表示や変動用の演出表示画面等の表示を行う。そして、液晶制御CPU150aは、通常の図柄変動中に公演告知モードの開始時刻となってもそれまでの図柄変動における演出表示を継続する。
また、液晶制御CPU150aは、公演告知モードの開始時刻となると、演出制御基板120に公演告知モードとなったことを通知する。演出制御基板120は、この公演告知モードの通知により、次回変動以降の演出表示を、特定演出モードにおける公演告知モードの演出表示に変更する。ここで、特定演出モードにおける公演告知モード演出表示とは、特定演出モード用の変動演出パターン決定テーブルによって決定される変動演出パターンによる演出である。
次いで、液晶制御CPU150aは、公演告知モード中に当該図柄変動が終了し、次の図柄変動を開始する場合には、表示画面領域を、上大画面領域と、下小画面領域とに分割する。
液晶制御CPU150aは、下小画面領域に上記演出制御基板120に選択された下小画面領域用の変動演出パターンによる変動画像を表示する。また、液晶制御CPU150aは、上大画面領域に、楽曲公演モードがもうすぐ開始されることの告知画面を表示する。この告知画面は、例えば、図39(a)に示すように、楽曲公演モードで行われる楽曲名や、楽曲公演モードが開始されるまでの時間のカウントダウン等が表示される。
また、液晶制御CPU150aは、告知画面でカウンタダウンする時間を、液晶制御RAM150bによって記憶している演出時間情報に基づいて表示する。
次いで、液晶制御CPU150aは、公演告知モード中に当該図柄変動が終了せず、楽曲公演モードの開始時刻となると、上大画面領域に、楽曲公演モードにおけるライブ映像、ビデオ映像、プロモーションビデオ等を表示する。また、液晶制御CPU150aは、下小画面領域に、図柄変動を示す表示画面を、演出図柄38の変動表示のみ等で継続して表示する。
さらに、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モードの開始時刻となると、演出制御基板120に楽曲公演モードの開始時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この楽曲公演モードの開始通知により、次回変動以降の演出表示を、楽曲公演モード用の演出表示に変更する。
ここで、楽曲公演モード用の演出表示は、上記公演告知モードの演出表示と同様である。なお、本実施の形態においては、楽曲公演モード用の演出表示と、公演告知モードの演出表示と、を同様のものとしたが、楽曲公演モード用の演出表示と、公演告知モードの演出表示と、を異なるものとしても良い。
さらに、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モードの終了時刻、すなわち、特定演出モードの終了時刻となると、演出制御基板120に特定演出モードの終了時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この特定演出モードの終了通知により、次回変動以降の演出表示を、通常の遊技演出モード用の演出表示に変更する。
次に、図柄変動が通常の遊技演出モード中に開始し、公演告知モードを経て、楽曲公演モード中まで継続した場合について、説明する。
図39(b)は、図柄変動が通常の遊技演出モード中に開始し、当該図柄変動が公演告知モードを経て、楽曲公演モード中まで継続した場合の演出表示例を示す。
図39(b)に示すように、遊技機1の液晶制御CPU150aは、通常の遊技演出モード中に図柄変動を開始した場合には、図39(a)の場合と同様に、図柄変動表示を行う。そして、液晶制御CPU150aは、通常の図柄変動中に公演告知モードの開始時刻となっても、それまでの図柄変動における演出表示を継続する。
また、液晶制御CPU150aは、公演告知モードの開始時刻となると、上記と同様に、演出制御基板120に公演告知モードの開始時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この公演告知モードの開始通知により、次回変動以降の演出表示を、公演告知モード(特定演出モード)用の演出表示に変更する。ただし、本例の場合、公演告知モード中に次変動は開始されず、楽曲公演モードに突入する。
次いで、液晶制御CPU150aは、公演告知モード中に当該図柄変動が終了せず、楽曲公演モードの開始時刻となった場合には、表示画面領域を、全面大画面領域と、小窓縮小画面(いわゆる、ワイプ画面)領域と、に分割する。液晶制御CPU150aは、全面大画面領域に継続して、図柄変動表示を行う。また、液晶制御CPU150aは、小窓縮小画面領域に、楽曲公演モードにおけるライブ映像、ビデオ映像、プロモーションビデオ等を表示する。
さらに、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モードの開始時刻となると、上記と同様に、演出制御基板120に楽曲公演モードの開始時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この楽曲公演モードの開始通知により、次回変動以降の演出表示を、楽曲公演モード(特定演出モード)用の演出表示に変更する。
次いで、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モード中に当該図柄変動が終了し、次の図柄変動を開始する場合には、表示画面領域を、全面大画面領域と小窓縮小画面領域との分割から、上大画面領域と下小画面領域との分割に変更する。液晶制御CPU150aは、下小画面領域に次の図柄変動を示す表示画面を表示する。また、液晶制御CPU150aは、上大画面領域に、楽曲公演モードにおけるライブ映像、ビデオ映像、プロモーションビデオ等を表示する。
さらに、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モードの終了時刻、すなわち、特定演出モードの終了時刻となると、演出制御基板120に特定演出モードの終了時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この特定演出モードの終了通知により、次回変動以降の演出表示を、通常の遊技演出モード用の演出表示に変更する。
次に、図柄変動が通常の遊技演出モード中に開始し、公演告知モードを経て、楽曲公演モード中まで継続するが、当該図柄変動が複数の演出(例えば、リーチ演出、発展リーチ演出、スペシャルリーチ演出等)に分割され、図柄変動中に演出の境界を有している場合について、説明する。図39(c)は、図柄変動が通常の遊技演出モード中に開始し、当該図柄変動が公演告知モードを経て、楽曲公演モード中まで継続するが、公演告知モード中に演出の境界が発生する場合の演出表示例を示す。
図39(c)に示すように、遊技機1の液晶制御CPU150aは、通常の遊技演出モード中に図柄変動を開始した場合には、図39(a)、図39(b)の場合と同様に、図柄変動表示を行う。
そして、液晶制御CPU150aは、通常の図柄変動中に公演告知モードの開始時刻となっても、それまでの図柄変動における演出表示を継続する。
また、液晶制御CPU150aは、公演告知モードの開始時刻となると、上記と同様に、演出制御基板120に公演告知モードの開始時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この公演告知モードの開始通知により、次回変動以降の演出表示を、公演告知モード(特定演出モード)用の演出表示に変更する。ただし、本例の場合、公演告知モード中に次変動は開始されず、演出制御基板120による演出表示の変更は行われない。
次いで、液晶制御CPU150aは、公演告知モード中に当該図柄変動における演出の境界があった場合には、表示画面領域を、全面大画面領域と、小窓縮小画面領域と、に分割する。液晶制御CPU150aは、全面大画面領域に継続して、図柄変動表示を行う。また、液晶制御CPU150aは、小窓縮小画面領域に、楽曲公演モードがもうすぐ開始されることの告知画面を表示する。
次いで、液晶制御CPU150aは、公演告知モード中に当該図柄変動が終了せず、楽曲公演モードの開始時刻となった場合には、全面大画面領域と小窓縮小画面領域との分割表示を継続する。そして、液晶制御CPU150aは、全面大画面領域に継続して、図柄変動表示を行う。また、液晶制御CPU150aは、小窓縮小画面領域に、楽曲公演モードにおけるライブ映像、ビデオ映像、プロモーションビデオ等を表示する。したがって、楽曲公演は、縮小表示される。
さらに、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モードの開始時刻となると、上記と同様に、演出制御基板120に楽曲公演モードの開始時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この楽曲公演モードの開始通知により、次回変動以降の演出表示を、楽曲公演モード(特定演出モード)用の演出表示に変更する。
次いで、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モード中に当該図柄変動が終了し、次の図柄変動を開始する場合には、表示画面領域を、全面大画面領域と小窓縮小画面領域との分割から、上大画面領域と下小画面領域との分割に変更する。
液晶制御CPU150aは、下小画面領域に次の図柄変動を示す表示画面を表示する。また、液晶制御CPU150aは、上大画面領域に、楽曲公演モードにおけるライブ映像、ビデオ映像、プロモーションビデオ等を表示する。
さらに、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モードの終了時刻、すなわち、特定演出モードの終了時刻となると、演出制御基板120に特定演出モードの終了時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この特定演出モードの終了通知により、次回変動以降の演出表示を、通常の遊技演出モード用の演出表示に変更する。
次に、図柄変動が通常の遊技演出モード中にない状態で公演告知モードに突入し、公演告知モード中に図柄変動が発生し、楽曲公演モード中まで継続した場合について説明する。
図39(d)は、図柄変動が通常の遊技演出モード中にない状態で公演告知モードに突入し、公演告知モード中に図柄変動が発生し、楽曲公演モード中まで継続した場合の演出表示例を示す。
図39(d)に示すように、遊技機1の液晶制御CPU150aは、図柄変動表示がなく、公演告知モードの開始時刻となった場合には、表示画面領域を、上大画面領域と、下小画面領域と、に分割する。
液晶制御CPU150aは、上大画面領域に、楽曲公演モードがもうすぐ開始されることの告知画面を表示する。なお、上記と同様に、液晶制御CPU150aは、告知画面でカウントダウンする時間を液晶制御RAM150bによって記憶している演出時間情報に基づいて表示する。
また、液晶制御CPU150aは、下小画面領域に、前回変動表示において停止表示した演出図柄38を表示する。このとき、下小画面領域に表示する演出図柄38を、簡略化したドット表示画像等で表示する。
また、液晶制御CPU150aは、公演告知モードの開始時刻となると、上記と同様に、演出制御基板120に公演告知モードの開始時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この公演告知モードの開始通知により、次回変動以降の演出表示を、公演告知モード(特定演出モード)用の演出表示に変更する。
次いで、液晶制御CPU150aは、公演告知モード中に図柄変動が発生した場合には、上大画面領域と下小画面領域との分割表示を継続する。液晶制御CPU150aは、下小画面領域に当該図柄変動を示す表示画面を表示する。
また、液晶制御CPU150aは、上大画面領域に、楽曲公演モードがもうすぐ開始されることの告知画面を継続して表示する。また、このときも上記と同様に、液晶制御CPU150aは、告知画面でカウンタダウンする時間を液晶制御RAM150bによって記憶している演出時間情報に基づいて表示する。
次いで、液晶制御CPU150aは、公演告知モード中に当該図柄変動が終了せず、楽曲公演モードの開始時刻となった場合には、上大画面領域と下小画面領域との分割表示を継続する。液晶制御CPU150aは、下小画面領域には継続して、図柄変動表示を行う。また、液晶制御CPU150aは、上大画面領域に、楽曲公演モードにおけるライブ映像、ビデオ映像、プロモーションビデオ等を表示する。
さらに、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モードの開始時刻となると、上記と同様に、演出制御基板120に楽曲公演モードの開始時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この楽曲公演モードの開始通知により、次回変動以降の演出表示を、楽曲公演モード(特定演出モード)用の演出表示に変更する。
さらに、液晶制御CPU150aは、楽曲公演モードの終了時刻、すなわち、特定演出モードの終了時刻となると、演出制御基板120に特定演出モードの終了時刻となったことを通知する。演出制御基板120は、この特定演出モードの終了通知により、次回変動以降の演出表示を、通常の遊技演出モード用の演出表示に変更する。
このように、遊技機1は、液晶制御RAM150bによって記憶している演出時間情報によって、所定の時刻となると、楽曲公演モードとなり、ライブ映像、ビデオ映像、プロモーションビデオ等を表示する。
図41には、複数の遊技機が通路を挟んで左右横一列にそれぞれ整列された状態を示している。
上記に示すような構成とすることによって、各遊技機が略同時に、特定演出モードとなることによって一斉に同じ特定演出(スタンバイ演出(公演告知演出)、楽曲公演演出)が行われることとなる。すなわち、同じ映像が表示され、同じ音データが報知されることとなる。
これにより、各遊技機が連動して特定演出を行っているように感じられ、一体感を持った演出が可能となる。
以上に示す実施の形態は、本発明の実施の一形態であって、これらの実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
1 遊技機
150 画像制御基板
150a 液晶制御CPU
150b 液晶制御RAM
150c 液晶制御ROM
150d 第1計数装置(フレームカウンタ)
151 CGROM
152 水晶発振器
153 VRAM
154 第2計数装置(RTC装置)
154a I/F回路
154b CE信号送受信部
154c データ通信部
154d 発振器
154e 分周制御部
154f CE信号受信状態判断部
154g 時間情報更新保留制御部
154h 時間情報更新処理部
154i 記憶制御部
154j 時間情報記憶部
154k タイミング制御処理部

Claims (1)

  1. 遊技に関する遊技指定時間情報の更新に用いる発振周波数が発振器により発振されることによって該発振周波数を分周した分周周波数を生成する分周周波数生成手段と、
    前記分周周波数生成手段によって生成した分周周波数における所定の周期を計測したタイミングで前記遊技指定時間情報を更新する時間情報更新手段と
    を具備し、
    前記時間情報更新手段は、
    前記分周周波数生成手段によって分周周波数として分周された第1分周周波数における所定の周期を計測するタイミングから、該タイミング後に前記分周周波数生成手段によって分周された該第1分周周波数とは異なる第2分周周波数における所定の周期を計測するタイミングまでの分周遅延時間、継続して前記時間情報更新手段によって更新された遊技指定時間情報の利用が有効とされた状態にないとき、前記遊技指定時間情報を更新することを特徴とする遊技機。
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