JP5680789B2 - 改善されたオーディオのための統合されたサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(pbe) - Google Patents

改善されたオーディオのための統合されたサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(pbe) Download PDF

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Description

第35巻U.S.C.§119の下の優先権主張
本特許出願は、2011年4月8日に出願された、この出願の譲受人に譲渡され、ここでの引用によりここに明確に組み込まれている、仮出願番号第61/473,531号の優先権を主張する。
本開示は、一般的にオーディオ・システムに関し、より詳細には、オーディオ・システムの低周波数パフォーマンスを改善することに関する。
イヤホンおよびハンドセットに一般的に使用される、低周波数(例えば、<800Hz)において相対的に良好でないパフォーマンスを有する、オーディオスピーカーの種類が存在する。そのようなスピーカーのパフォーマンスを改善するために、サイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE:psychoacoustic bass enhancement)が使用されてきた。ある特定のPBE技法が周知であり、一般的に、これらの方法は、低周波数成分の代わりに中間周波数高調波(mid-frequency harmonics)を発生させるために、レジデュー・ピッチ理論(residue pitch theory)に基づいている。これらの高調波は、リスナーによって聴かれた場合、レジデュー・ピッチ現象(residue pitch phenomenon)を引き起こし、それは、ミッシング低周波数成分(missing low-frequency components)が存在するという錯覚を生み出す。したがって、PBEにより、リスナーは、スピーカーが再生可能な周波数レベルよりも低いために実際には再生されない低周波数成分を知覚する。この聴覚の錯覚は、人間の聴覚系の性質ゆえに働く。
知覚される低音域の再生および低周波数ノイズの減衰を改善するために、ヘッドセットにおいてPBE技法をアクティブ・ノイズ除去(ANC:active noise cancellation)と組み合わせることが知られている。この組み合わせの例が、「アクティブ・ノイズ制御ヘッドセットにおけるバーチャル低音域再生の統合(“Integration of Virtual Bass Reproduction in Active Noise Control Headsets”)」(Woon-Seng Gan; Kuo, S.M., Signal Processing, 2004. Proceedings. ICSP ‘04.)という記事において説明されている。ANCは、抑制されるターゲット・ノイズと振幅は等しいが、位相が180°ずれた音響波の生成により、ノイズの抑制を実行する技法である。ANCはしばしば、近端(near-end)ノイズ除去の用途のために使用される。発生させたこのアンチノイズは、弱め合う干渉(destructive interference)によって背景ノイズを除去する。
一般的に、周知のANC技法を使用して、ヘッドセットスピーカーのような小さなスピーカーを用いてANCを実行することには問題が多い。というのは、ANCは典型的に、イヤホンヘッドセットおよびモバイルハンドセットとともに使用することができない、良好な低周波数レスポンスを有する大きなオーディオスピーカーに依拠するからである。ANCのパフォーマンスは、音響コンポーネント、特にスピーカーの低周波数レスポンス特性によって大きく影響を受ける。いくつかの周知のハンドセットスピーカーは、スピーカーのサイズ制限により、十分な低周波数レスポンスに欠ける。これは、ANCを使用する場合に、次善の近端ノイズ除去という結果をもたらす。さらに、ヘッドセットスピーカーにおいてPBEとANCとを組み合わせる周知の技法、例えばWoon-Seng Gan et al.において説明されたようなものは、PBE方法およびANC方法の動作を完全に統合するものではなく、それもまた次善のパフォーマンスを結果としてもたらし得る。例えば、Woon-Seng Ganにおいて開示されたシステムでは、ANC処理からのフィードバックが、全体のシステム・パフォーマンスを最適化するように、PBE処理に対し提供されない。
ここに開示される技法は、オーディオ再生システムにPBEを効果的に統合するための、先の試みの限界の多くを克服するものである。これらの技法の態様によると、改善された装置は、アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールと、ANCモジュールからの出力に基づいて、バーチャル低音域を含み得るPBE信号を生成するように構成されたサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)モジュールとを含む。
別の態様によると、装置は、オーディオ信号を受信するための手段と、ANCモジュールからの出力に基づいて、オーディオ信号にPBEを実行するための手段とを含む。
別の態様によると、1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令のセットが組み込まれたコンピュータ可読媒体は、オーディオ信号を受信するためのプログラミングコードと、ANCモジュールからの出力に基づいて、オーディオ信号にPBEを実行するためのプログラミングコードとを含む。
さらなる態様によると、オーディオ信号を処理する方法は、オーディオ信号を受信することと、ANCモジュールからの出力に基づいて、オーディオ信号にPBEを実行することとを含む。
他の態様、特徴、および利点が、以下の図および詳細な説明の検討により、当業者に明らかであり、または明らかになるだろう。そのような追加の特徴、態様、および利点はすべて、この説明の中に含まれ、添付の特許請求の範囲により保護されることが意図される。
図面は単なる例示目的である、ということが理解されるべきである。さらに、図中のコンポーネントは、必ずしも等倍であるわけではなく、代わりに、ここに説明される技法およびデバイスの原理を示すために強調が付加されている。図面において、異なる図面全体を通して、同じ参照番号は、対応するパーツを指す。
図1は、PBEおよびANC処理を統合する例示的なオーディオ・システムを示すブロック図である。 図2は、PBEおよびANC処理を統合する例示的なマルチスピーカー・オーディオ・システムを示すブロック図である。 図3は、図1〜2において示されるPBEモジュールのある特定の詳細を示すブロック図である。 図4は、PBE、オーディオ後処理、およびANC処理を統合する例示的なオーディオ・システムを示すブロック図である。 図5は、図4のシステムを動作させる例示的な方法を示すフローチャートである。 図6は、ANC、オーディオ後処理、PBE、およびRVEを統合する例示的なオーディオ・システムを示すブロック図である。 図7は、PBEパラメータを決定する例示的な方法を示すフローチャートである。 図8は、統合されたPBEを有する例示的なオーディオ・システムの、ある特定のハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントを示すブロック図である。 図9は、統合されたPBEを有する第2の例示的なオーディオ・システムの、ある特定のハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントを示すブロック図である。
詳細な説明
図面を参照して組み込む以下の詳細な説明は、1つ以上の特定の実施形態を説明し、例示する。これらの実施形態は、限定のためでなく例示および教示のためだけに提供され、当業者に特許請求の内容を実現することを可能にさせるために、十分詳細に示され、説明される。したがって、簡潔さのために、説明は、当業者に周知のある特定の情報を省略し得る。
「例示的」という用語は、本開示全体を通して、「例、事例、または実例としての役割を果たす」という意味で使用される。「例示的」なものとしてここに説明されるものはいずれも、必ずしも他のアプローチまたは特徴よりも好ましい、または利点を有するものと解釈されるべきではない。その文脈によって明示的に限定されない限り、「信号」という用語は、ここにおいて、ワイヤ、バス、または他の伝送媒体で表現される記憶場所(または、記憶場所のセット)の状態を含む、その通常の意味のいずれかを示すために使用される。
ここに説明される技法は、改善されたオーディオパフォーマンスを達成するために、アクティブ・ノイズ除去(ANC、アクティブ・ノイズ・リダクション(active noise reduction)とも呼ばれる)、サイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)、オーディオ処理、および/または受信音声エンハンスメント(RVE:receive voice enhancement)のオーディオモジュール間で、各モジュールのパラメータおよびチューニング・フレキシビリティを活用して、方法および制御設計を統合する。
これらの技法により、PBEは、ANCおよび/またはRVEのために必要とされる入力オーディオのリアル低音域コンテンツの一部を、バーチャル低音域に変換するので、さほど理想的でないスピーカーの物理的な負担は軽減され、スピーカーの飽和/歪みが低減される。さらには、ANCモジュール、PBEモジュール、RVEモジュール、および/またはオーディオ後処理モジュール間のチューニング・パラメータがともにリンクすることができるので、PBEは、ANCおよびRVE処理のパフォーマンスを向上させるために利用可能であり、各処理のチューニング・パラメータは、異なるオーディオ信号コンテンツに従って、リアルタイムで更新されることができる。
一般的に、低周波数オーディオを適切に再生することが困難であり得るシステムでは、PBEが、知覚される低周波数パフォーマンスを改善するために統合されることができる。PBEの統合は、オーディオスピーカーが低周波音を物理的に十分に再生するには限られた能力を有する任意の状況に、拡張されることができる。この統合は、改善された、他のオーディオ処理アルゴリズムのパフォーマンスおよび全体のシステム・パフォーマンスを結果としてもたらし得る。PBEは、そのチューニング・パラメータが、他のオーディオ処理方法のチューニング・パラメータとリンクするか、または他のオーディオ処理出力信号および/またはシステム・パフォーマンスがPBEモジュール/処理にフィードバックされた場合に、それらにしたがって再チューニングされて、適用され得る。
図1は、サイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)モジュール14とアクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュール12とを統合する、例示的なオーディオ・システム10を示すブロック図である。システム10はまた、少なくとも1つの基準マイクロフォン20、音声入力といった近端オーディオ・エネルギーを受信するための1つ以上のマイクロフォン、デジタル・オーディオ・ストリーム・ソース22、コンバイナ16、および少なくとも1つのスピーカー18を含む。システム10は、コンピュータ、ゲーム機器、ステレオシステム、またはセルラー電話、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、スマートフォン、ヘッドセット、MP3プレイヤー等といったハンドヘルドデバイスを含む、任意の適切なオーディオ出力システムの中に含まれることができる。ここにおいて説明される、ANCモジュール12、PBEモジュール14、およびコンバイナ16の主要な機能は、デジタル処理ドメイン、アナログドメイン、またはアナログおよびデジタル電子コンポーネントの任意の適切な組み合わせにおいて実現されることができる。
システム10の動作中、PBEモジュール14は、デジタル・オーディオ・ストリーム22を表す入力オーディオ信号に対し再生中にPBEを選択的に適用して、ANCモジュール12によって生成された、加えられたANCアンチノイズ低音域コンテンツによる低音域の強調を軽減する。ANCモジュール12がアクティブにされた場合、スピーカー18は、180°位相がずれたアンチノイズを再生することによって、周囲ノイズを除去する。アンチノイズは一般的に、オーディオ信号の低周波数レンジ内にある。このアンチノイズ低音域成分は、最終的にスピーカー18を通じて再生される、デジタル・オーディオ・ストリーム22におけるいかなる音楽、音声、または他のオーディオコンテンツ上にも加えられる。基準マイクロフォン20によって検出された周囲ノイズが、例えば、飛行機のノイズのような著しい低周波数を有する場合、ANCモジュール12からのアンチノイズ信号は、例えば、ドラムキックおよびダブルベースの音のようなデジタル・オーディオ・ストリーム22におけるオーディオ信号の低周波数とともに結合され、この結合は、容易にスピーカー18を飽和させ、歪みを引き起こす。この状況において、歪みを低減するために、PBEモジュール14は、高調波を再生することによって、デジタル・オーディオ・ストリーム22の低音域成分をより高い周波数領域へとシフトさせ、低周波数のANC信号を働かせるために、より大きな低音域ヘッドルームを残すことができる。
入力として、ANCモジュール12は、マイクロフォン20〜21から信号を受信し、それに応答して、ANC信号を出力し、それは、コンバイナ16によって受信される。ANC信号は、ANCモジュール12が発生させたアンチノイズ信号(波形)を表す。ANCモジュール12はまた、制御入力として、PBEモジュール14から制御信号を受信することができる。
ANC出力信号はまた、システム10の動作中にPBEパラメータを制御および調節するために、PBEモジュール14に供給されることができる。パラメータの調節は、リアルタイムで行われ得る。ANC出力信号に加え、ANCモジュール12からの他の信号が、制御を目的として、PBEモジュール14に供給されることができる。ANCモジュール12からのこれらの信号は、PBEモジュール14が、PBEパラメータを調節することができるように、ANCモジュール12のステータスをPBEモジュール14に提供することができる。ANCモジュール12のステータスは、ANCモジュール12のオン/オフ状態、ANC出力信号のエネルギーレベル、ANC出力信号のスペクトルコンテンツ、等を含むことができる。加えて/代わりに、例えばIIRフィルタ係数といったフィルタ係数のようなANC係数が、制御を目的として、PBEモジュール14に供給されることができる。
ANCモジュール12は選択的に、周囲ノイズのレベルに依存して、自身をアクティブにすることができ、または外部の制御によってアクティブにされることができる。ANCモジュール12は、「アンチ位相」または「アンチノイズ」波形とも呼ばれる、ノイズ波形の逆の形態である波形(例えば、同一のエネルギーレベルで、逆の位相、すなわち180°ずれた位相を有する)を発生させることによって、周囲の音響ノイズをアクティブに低減させるように構成される。ANCモジュール12は一般的に、マイクロフォン20〜21のような1つ以上のマイクロフォンを使用して、周囲ノイズのレベルを表す外部ノイズ基準信号をピックアップし、ノイズ基準信号からアンチノイズ波形を発生させ、システム10がその後、スピーカー18のような1つ以上のラウドスピーカーによってアンチノイズ波形を再生する。このアンチノイズ波形は、リスナーの耳に到達するノイズのレベルを低減させるために、元の周囲ノイズの波形に対し、弱め合うように干渉する。
適切なANC方法が、当業者に知られている。ANCモジュール12は、ここに説明されるその機能を達成するために、これらのANC方法のうちの1つ以上を実現することができる。
ANCのパフォーマンスは、音響変換器、例えばスピーカー、特にスピーカーの低周波数レスポンス特性に大きく影響を受ける。一般的に使用されるハンドセットスピーカーはしばしば、スピーカーのサイズ制限により、十分な低周波数レスポンスに欠ける。これは、次善の近端ANCを結果としてもたらす。既存のソリューションは典型的に、所望のノイズ除去パフォーマンスを達成するために、良好な低周波数特性を有する、大きくて高価なスピーカーの使用を必要とする。
ANCモジュール12は、システム10の動作中、理想的なフルレンジのスピーカーを用いて較正されることができ、そのチューニングを、変えずに保持することができる。
ハイパスフィルタ(示されていない)が、ANCモジュール12のANC出力信号をフィルタリングするために、ANCモジュール12とコンバイナ16との間に含まれることができる。
PBEモジュール14は、リスナーに対する向上した低音域感覚をサイコアコースティックに達成するために、バーチャルの「ミッシング・ファンダメンタル周波数」を、そのより高い高調波によって、選択的に合成する。本明細書では、PBEモジュール14の例示的な実現の詳細が、図3に関連して以下説明される。PBEモジュール14は、デジタル・オーディオ・ストリーム22からオーディオ信号を受信し、それに応答して、コンバイナ16へPBE信号を出力する。PBEモジュール14がアクティブな場合、PBE信号は、サイコアコースティックに向上したオーディオ信号を表す。PBEモジュール14がアクティブでない場合、PBE信号は、デジタル・オーディオ・ストリーム22からの入力オーディオ信号を表す。
PBEモジュール14は、オーディオ後処理モジュールであるが、その機能は、単なる従来の低音域ブースト(bass boost)の機能ではない。一般的に、ANCモジュール12がシステム10において使用可能にされた場合、デジタル・オーディオ・ストリーム22からのオーディオ信号におけるリアル低音域周波数コンテンツは、スピーカー18の非線形歪みを含む歪みを低減させるために、PBEが発生させた高調波に置き換えられる。スピーカー18は、理想的でない周波数レスポンス(すなわち、良好でない低周波数レスポンス)を有し得る。PBEモジュール14は、プログラム可能なパラメータを使用することができる。上述されたように、これらのパラメータは、ANCモジュールのステータスの関数であることができ、それは、ANC出力信号および/またはANCモジュール12からの他の制御信号から決定されることができる。例えば、ANCモジュール信号(単数または複数)に基づいて調節され得るPBEパラメータは、PBEモジュール・クロスオーバーカットオフ周波数である。このパラメータは、ANCモジュール12がオンにされている間、より少ないリアル低音域コンテンツがスピーカー18に送られ、代わりに、より多くのバーチャル低音域がPBEモジュール14によって発生させられ、スピーカー18に送られるように、変えられることができる。
デジタル・オーディオ・ストリーム22は、PCM、WAV、MP3、MPEG、等を含むがそれらに限定されない、任意の適切な形式における、デジタル化されたオーディオである。このデジタル化されたオーディオは、音楽、音声、ノイズ、それらの組み合わせ、等といった、任意のタイプのオーディオコンテンツを含むことができる。デジタル化されたオーディオは、システム10において記憶されることができ、および/またはリモートサーバまたはユーザマイクロフォンのような外部のソースから受信されることができる。
コンバイナ16は、PBEモジュール14からのPBE信号を、ANC出力信号(一般的に低周波数オーディオ信号である)とミックスする。コンバイナ16は、デジタルANC出力信号およびデジタルPBE出力信号をともに加えるためのデジタル加算回路を含み得る。アナログ・オーディオ・ミキサといった代替のミキサが、図1のシステム10を含む、ここに開示されたシステムの他の構成において使用されることができる。
スピーカー18は、携帯電話、PDA、等といったハンドヘルドデバイスにおいて使用されるもののような相対的に小さなスピーカーを含む、電気信号から音を再生するための任意の適切なオーディオ変換器である。図面を簡潔にするために図1には示されていないが、デジタルアナログ変換器(DAC:digital-to-analog converter)、および増幅器、フィルタ、等といった他のアナログオーディオ処理回路が、コンバイナ16とスピーカー18との間のオーディオ信号経路に含まれることができる。
図1のシステム10を含む、ここに説明されるシステムの例示的な動作シナリオにおいて、周囲ノイズの低周波数に著しい広帯域ランブル(rumble)が存在する場合、PBEモジュール14(または制御モジュール)は、より多くのスペクトルがANC出力信号のための低音域周波数において利用可能なまま残されるように、PBEモジュール14の低音域カットオフ周波数をより高い周波数に調節することができる。
図1のシステム10を含む、ここに説明されるシステムの別の例示的な動作シナリオにおいて、デジタル・オーディオ・ストリームのオーディオ信号中に低周波数エネルギーがそれほど多く存在しない場合、ANCモジュール12からのアンチノイズ波形が、入力オーディオ信号中のそれほど多くの低音域エネルギー上に加えられていないので、PBEモジュール14は、オフにされることができ、PBE信号は、いかなるPBE変更もない入力オーディオ信号のみを表す。
図1のシステム10を含む、ここに説明されるシステムの別の例示的な動作シナリオにおいて、デジタル・オーディオ・ストリーム22からの入力オーディオ信号中に非常に多くの低音域周波数エネルギーが存在するが、周囲ノイズにおける低周波数が相対的に静かである場合、ANCモジュール12からのアンチノイズ信号によって加えられる低周波数中の追加のエネルギーがそれほど多く存在しないので、PBEモジュール14は、より少ないバーチャル低音域、すなわち低減されたPBEを生み出すように調節されることができる。
ここに開示されるシステムの動作は、上述された先の例示的なシナリオに限定されるものではない。他の動作シナリオおよび構成が可能である。
図2は、PBEモジュール14とANCモジュール12とを統合する例示的なマルチ・スピーカー・オーディオ・システム25を示すブロック図である。システム25はまた、クロスオーバー・モジュール23、および複数のスピーカー22a〜cを含む。ここにおいて開示される技法およびシステムはまた、図2に示されるように、複数のスピーカーのクロスオーバー・モジュール23がANC出力およびPBE出力の加算ノード(コンバイナ16)の後に配置される場合、図2に示されるように、複数のスピーカーと協働する。
クロスオーバー・モジュール23は、従来のオーディオ・クロスオーバー機能、すなわち、出力オーディオ信号、このケースではコンバイナ16からの出力を、異なる周波数帯域に分離すること、を実行することができるので、各周波数帯域は、それぞれのスピーカー22a〜cにおいて再生されることができる。クロスオーバー・モジュール23は、この機能を達成するために、バンドパスフィルタといった1つ以上のオーディオフィルタを含むことができる。各スピーカー22a〜cは、それが再生することになっている出力周波数帯域に適したパフォーマンス特性を有するように特に選択されることができ、例えば、ウーファスピーカーはクロスオーバー・モジュール23からの低周波数出力を受信することができ、ミッドレンジスピーカーは中間周波数出力を受信することができ、ツイータースピーカーは高周波数出力を受信することができる。スピーカー22a〜cの、他の配列および周波数レスポンスが可能である。
クロスオーバー・モジュール23は、アナログドメインまたはデジタルドメインのいずれかにおいて実現されることができる。
スピーカー22a〜cは、携帯電話、PDA、等といったハンドヘルドデバイスにおいて使用されるもののような、相対的に小さなスピーカーを含むが、それらに限定されない、電気信号から音を再生するための任意の適切なオーディオ変換器である。図2には示されていないが、DAC、および/または増幅器、フィルタ、等といった他のアナログオーディオ処理回路が、コンバイナ16からスピーカー22a〜cへのオーディオ信号経路に含まれることができる。クロスオーバー・モジュール23がデジタルコンポーネントとして実現される場合、DACおよびアナログオーディオ回路が、クロスオーバー・モジュール23とスピーカー22a〜cとの間のオーディオ経路に配置されることができ、そうでなければ、DACが、コンバイナ出力とクロスオーバー・モジュール入力との間のオーディオ経路に配置されることができ、アナログオーディオ回路が、クロスオーバー・モジュール23の前または後のいずれかのオーディオ経路に配置されることができる。
他の図面には示されていないが、クロスオーバー・モジュール23および複数のスピーカー22a〜cは、代替の構成として、本明細書に開示された他のシステムに含まれることができる。
図3は、図1〜2に示されるPBEモジュール14のある特定の詳細を示したブロック図である。PBEモジュール14は、ハイパスフィルタ(HPF)52およびローパスフィルタ(LPF)54を含むクロスオーバー・フィルタ50、遅延62、高調波発生モジュール56、バンドパスフィルタ(BPF:band pass filter)58、ゲインおよびダイナミクス(G&D)モジュール60、およびコンバイナ64を含む。
クロスオーバー・フィルタ50は、入力オーディオ信号を、2つの処理経路、高周波数経路51、および低周波数経路53に分離する。高周波数経路51はHPF52の結果もたらされ、低周波数経路53はLPF54の結果もたらされる。
図3に示されるように、オーディオ入力の低音域コンテンツは、LPF54により抽出される。LPF54からの低音域コンテンツ信号出力に基づいて、その高調波が、高調波発生モジュール56によって発生させられることができ、低音域を「バーチャル」にする。
高調波発生モジュール56は、LPF54の出力を使用して、高調波を発生させる。発生させられた高調波は、リスナーによって知覚された場合、「レジデュー・ピッチ」効果、または「ミッシング・ファンダメンタル」効果を生み出す。これらの高調波は、知覚されるピッチが元の低周波信号と同一であるように、発生させられる。
モジュール56によって用いられる高調波発生方法は、非線形処理、または周波数トラッキング方法を含み得る。
非線形処理は、周波数トラッキングアルゴリズムよりも設計および実現するのがより平易であるが、副次的結果として歪みを含み得る。適切な非線形処理技法が当該技術において知られており、全波整流(full-wave rectification)、半波整流(half-wave rectification)、積分、クリッパー、等を含む。
利用可能な周波数トラッキング方法は、より複雑であるが、モジュール56によって発生させられる厳密な高調波に対する、より一層の制御を提供する。周波数トラッキング方法は、当該技術において知られているように、異なる形態を取ることができる。PBEに適用された場合、周波数トラッキング方法は、デジタル化されたオーディオの各フレームにおけるLPF54からのオーディオ信号出力の、低音域成分中の主要な周波数(トーン)成分をトラッキングし、低音域成分のスペクトルに従って、その方法は、トーン成分自体と置き換わる高調波を合成する。
高調波発生モジュール56からの高調波出力は、BPF58によってバンドパスフィルタリングされ、それは、高調波発生における非線形動作の結果生じる低周波数相互変調成分を、フィルタリングする。BPF58はまた、歪みを導入し得る高次高調波を減衰させることができる。BPF58の出力は、その後、G&Dモジュール60に供給され、それは、ゲインおよびオーディオ・ダイナミック・レンジ制御処理を、フィルタリングされた高調波に適用する。
G&Dモジュール60は、元の低周波数成分と、発生させられた高調波との間で、ラウドネス・マッチングを実行して、同一のラウドネス・ダイナミックを与えることができる。高調波のレベルは、音圧レベル(SPL:sound pressure level)に従い、圧縮または拡張され得る。全体的に、バーチャル低音域のゲインは、非バーチャル低音域および非低音域の成分と比較して、調節可能であり得る。平滑化する機能(smoothing function)がまた、「クリック」音がPBEモジュール14の出力において生じるのを防ぐように、ゲインにおけるいかなる急激な変化も平滑化する(smooth out)ために使用されることができる。
発生させられたバーチャル低音域のダイナミック・レンジはまた、G&Dモジュール60によって調節されることができる。G&Dモジュール60は、大音量の低音域の音を達成するために、補償ゲインにより、高調波発生モジュール56のバーチャル低音域出力を、大幅に圧縮することができる。G&Dモジュール60はまた、LPF54からの元の低音域成分出力のレベルエンベロープをモニタリングすることができ、発生させられたバーチャル低音域のエンベロープを、それとマッチさせるか、または部分的にマッチさせるように試みる。G&Dモジュール60はまた、バーチャル低音域信号をフィルタリングすることができる。高調波発生モジュール56の非線形処理から発生させられた高調波のフラットなスペクトルは、いくつかの例において、非常に耳障りで不自然に聞こえ得る。そのようなケースにおいて、G&Dモジュール60は、より高い周波数をフィルタリングすることができ、相対的により低い周波数をただ保存するのみである。これは、バーチャル低周波数感覚を維持しながら、バーチャル低音域の不自然な音を最小限にすることができる。G&Dモジュール60の、上述のフィルタリング、ゲイン、および他のダイナミック・パラメータの全ては、ここに開示されるシステムおよび方法の、ある特定の応用例のために、チューニングされ、調節されることができる。
ゲインおよびダイナミクス・モジュール60の出力は、その後、PBEモジュール出力を生成するために、高周波数経路51からの入力オーディオ信号の、処理された非低音域成分と結合させられる。結合することは、コンバイナ64によって実行される。
HPF52は、入力オーディオ信号の非低音域成分を抽出する。低音域成分の追加の処理はより多くの時間を必要とするため、HPF52からの非低音域成分出力は、コンバイナ64において、処理された低音域成分と再結合され、その後、モジュール14によって出力される前に、遅延62によって遅延させられる。適切な時間遅延が、高周波数経路および低周波数経路51、53を時間的にアラインメントさせるために、遅延62によって提供される。
一般的に、PBEモジュール14の以下のパラメータが、チューニング可能である。
1.低音域カットオフ周波数:これは、それを下回ると入力オーディオ信号コンテンツが、低音域として扱われ、したがってPBEモジュール14の低周波数経路53によって処理される周波数であり、それは、低音域成分をより高い高調波と、部分的または全体的に置き換える。低音域カットオフ周波数は、クロスオーバー・フィルタ50のLPF54およびHPF52のLPFおよびHPFカットオフ周波数の両方をそれぞれ設定し、またBPF58のバンドパス周波数ウィンドウを設定する。
2.クロスオーバー・フィルタ・オーダー:低音域コンテンツと、より高い周波数成分とを分離する、LPF54およびHPF52のロールオフがどれだけシャープであるかを決定する。原理では、フィルタのロールオフがよりシャープであるほど、より良い。しかし、より低いオーダーのフィルタのほうは、一般的に実現するのがより容易である。このパラメータによって影響を受けるPBEモジュール14のコンポーネントは、HPF52、LPF54、BPF58である。
3.高調波制御パラメータ:これらのパラメータは、高調波発生モジュール56およびG&Dモジュール60の設定を制御する。パラメータは、発生させられた高調波の数、および/または発生させられた高調波のエンベロープの形状を含むことができる。パラメータはまた、バーチャル低音域の構成における、偶数/奇数の高調波の相対的な数を設定することができる。
4.オーディオ・ダイナミクス・パラメータ:これらのパラメータは、主として、G&Dモジュール60の動作に影響を及ぼす。パラメータは、ダイナミックな振る舞いを制御する。オーディオ・ダイナミクス・パラメータは、低周波数経路53、または高周波数経路51のいずれかについてのものであり得る。パラメータは、任意のボリュームおよびラウドネス・マッチング設定を含むことができ、しきい値、比、アタック/リリース時間、メイクアップ・ゲイン等といった、リミタ/コンプレッサ/エキスパンダの設定も含むことができる。これらのダイナミック・レンジ制御(DRC:dynamic range control)パラメータは、オーディオ信号の、ラウドネスおよびダイナミックなレンジの振る舞いを形成する。
5.非低音域コンテンツ遅延:このパラメータは、低周波数経路53を伝わるバーチャル低音域の発生によって引き起こされる処理遅延にマッチさせるために、高周波数経路51を伝わる非低音域コンテンツの一定の遅延を設定する。このパラメータに影響を受けるPBEコンポーネントは、遅延62である。
PBEモジュール14およびそのコンポーネントは、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)といったプロセッサにおいて実行されるソフトウェアを使用して、デジタルドメインにおいて実現され得る。あるいは、PBEモジュール14は、実現に依存して、部分的または全体的にアナログであり得るので、これらのパラメータにおけるデジタル/アナログの選択は、PBEモジュール14の実現に依存する。上記に開示されたもの以外の他のPBEシステムのパラメータもまた、ダイナミックにチューニングされることができる。
前述のPBEパラメータは、オーディオ・システムに含まれる、例えばANCモジュール、RVEモジュール、オーディオ後処理モジュール等の、他のオーディオ処理コンポーネントの、構成、ステータス、および/または動作状況に基づいて、動作中、リアルタイムで調節され、またはチューニングされることができる。これらのパラメータは、オーディオ・システムに含まれるコントローラによって、記憶および設定されたデジタル値であることができる。
コンバイナ64は、低周波数経路53からの信号と、高周波数経路51からの信号とをミックスする。コンバイナ64は、遅延62からのデジタルオーディオ出力と、G&Dモジュール60からのデジタルオーディオ出力とを、共に加えるための、デジタル加算回路を含み得る。アナログ・オーディオ・ミキサといった代わりのミキサが、PBEモジュール14の他の構成において使用され得る。
追加の、オプションのG&Dモジュールが、高周波数経路51において、遅延62の後、およびコンバイナ64の前に、含まれることができる。
図4は、PBEモジュール104と、オーディオ後処理モジュール110と、ANCモジュール102とを統合する、例示的なオーディオ・システム100を示すブロック図である。システム100はまた、基準マイクロフォン20、近端マイクロフォン21、デジタル・オーディオ・ストリーム22、PBEパラメータ制御モジュール106、オプションのハイパスフィルタ(HPF)112、コンバイナ16、および少なくとも1つのスピーカー18を含む。スピーカー・パラメータ108がまた、あらかじめ定義されたデジタルデータフィールドとして、システム100に記憶または提供され得る。スピーカー・パラメータ108は、PBEパラメータ制御モジュール106へ利用可能にされる。スピーカー・パラメータ108は、周波数レスポンスプロファイル、感度、最大SPL、定格電力、駆動特性(drive characteristics)等といった、スピーカー18のスピーカー仕様およびプロファイルを含み得る。
ANCモジュール102は、図1〜2に関連して説明されたANCモジュール12のそれらの機能を含むことができ、PBEモジュール104は、図1〜3に関連して説明されるPBEモジュール14の機能およびコンポーネントを含むことができる。
リアルタイムに、ANCモジュール102とオーディオ後処理モジュール110とが、それらの信号出力をPBEパラメータ制御モジュール106に供給し、それは、絶えず信号をモニタリングし、アンチノイズとデジタル・オーディオ・ストリーム22からのオーディオ信号のオーディオコンテンツとの間の、相対的なエネルギーを決定する。この情報は、PBEモジュール104の(図3に関連して上述されたもののような)パラメータをチューニングするために、継時的に、およびいくつかの構成においてはリアルタイムで、使用される。PBEパラメータ制御モジュール106からPBEモジュール104への制御パラメータ信号出力は、オーディオ信号レートではなく、遅い制御レートであることができる。加えて、スピーカー・パラメータ108は、ANCおよびオーディオ後処理モジュール102、110からの信号とともに、PBEモジュール・パラメータをチューニングするために使用され得る。
オーディオ後処理モジュール110は、ローパスフィルタリング(LPF)、イコライゼーション(EQ)、マルチ・バンド・ダイナミック・レンジ制御(MBDRC)等のようなエフェクトをオーディオ・ストリーム22からの入力オーディオ信号に適用する、デジタル・オーディオ・ストリーム信号に対するオーディオ処理方法を実行する。オーディオ後処理モジュール110の、イコライゼーション・フィルタ、およびマルチ・バンド・ダイナミック・コントローラはまた、低周波信号のレベルをブーストし、オーディオ増幅器の電力を制限し得る。したがって、これらのエフェクトはオーディオ信号の低音域コンテンツを増加させ得、それは、スピーカー18を飽和させ、スピーカーオーディオ出力に歪みを引き起こし得る。
ANCおよびオーディオ後処理モジュール102、110と同時に存在する場合、PBE制御モジュール106は、それらがどれほど多くのリアル低音域コンテンツをデジタル・オーディオ・ストリーム22からオーディオ信号に加えているかを観察し、その後、PBEモジュールの内部のダイナミック・レンジ制御を調節することができるので、オーディオ信号の非バーチャル低音域領域のダイナミック制御は、PBEモジュール104によって達成され、さらに、スピーカー18の信号低周波数飽和を回避する。例えば、PBEパラメータ制御モジュール106は、ANCおよびオーディオ後処理モジュール102、110からの信号入力に基づいて、PBEモジュール104のダイナミックな圧縮(G&Dモジュール・コンプレッサ・パラメータ)を、リアルタイムで調節し得るので、PBEモジュール104からのPBE出力信号の低音域エネルギーは、より一定のままであり、他のモジュール102および110によって加えられた低音域コンテンツのダイナミックな変化によって引き起こされる、時折のスピーカーの歪みが回避される。
図5は、図4のシステム100を動作する例示的な方法を示すフローチャート400である。ステップ402において、オーディオ信号が、システム100によって受信される。オーディオ信号は、デジタル・オーディオ・ストリーム22のオーディオ信号であり得る。オーディオ信号は、オーディオ後処理モジュール110によって後処理にかけられ得る。後処理モジュール110は、オーディオ信号の周波数スペクトル、その相対的および/または絶対的な低音域エネルギー等、といった、オーディオコンテンツの特性を決定する。オーディオコンテンツの特性は、オーディオ後処理が実行された後、もしあれば、PBEパラメータ制御モジュール106に提供される。加えて、PBEパラメータ制御モジュール106はまた、ANCモジュール102からの出力を受信する(ステップ404)。ANC出力は、ANC信号自体、ANCモジュールのステータス、および/または他の制御信号を含み得る。
ステップ406において、PBEパラメータ制御モジュール106は、ANC出力およびオーディオ信号コンテンツに基づいて、PBEパラメータを発生させる。モジュール106によって生成されたPBEパラメータは、システム100の動作状態に依存して、更新されたパラメータ、または代わりに、初期のデフォルト・パラメータを含み得る。制御モジュール106は、リアルタイムでPBEモジュール104のPBEパラメータを設定し、また、あらかじめ定義されたインターバルでそのようにし得る。PBEパラメータ制御モジュール106によって決定されたPBEパラメータは、図3に関連して上述されたものを含む、ここに説明されるもののすべてを含み得る。
ステップ408において、入力オーディオのPBEが必要であるということが制御モジュール106によって決定された場合、PBEが、PBEモジュール104によって、後処理モジュール110からのオーディオ信号出力に対し、実行される。PBEが実行されるか否かは、ANCモジュールのステータスおよび/または出力信号、およびオーディオ後処理モジュール110から出力されたオーディオ信号の低音域コンテンツに基づく。一般的に、PBEモジュール104は、スピーカー18の最適なパフォーマンスを達成するように制御される。
ステップ410において、オーディオ出力信号を生成するために、ANCモジュール102から出力されたANC信号と、PBEモジュール104から出力されたPBE信号とが、コンバイナ16によって結合される。オーディオ出力信号はその後、それがスピーカー18によって音に変換される前に、例えば、D/A変換、および増幅、フィルタリング、等といったアナログ処理によって、更に処理されることができる。
図1〜2、および4の、システム10、25、および100のいくつかの構成において、ANCモジュールは、PDMハイクロック・レート・ドメインにおけるコーデックチップにおいて実行され、PBEモジュールは、異なるクロックレートを有する別個のDSPまたはアプリケーション・プロセッサにおいて実行される。ANCステータスおよび出力信号が、必要なアンチノイズ情報をPBE制御モジュールに提供するために、定期的にDSPに提供されることができる。また、スピーカー・プロファイルおよび仕様(例えば、スピーカー・パラメータ108)も、PBE制御モジュールに提供されることができるので、PBEモジュールにおける、より精確なフィルタのロールオフおよびカットオフ周波数が、PBEチューニングのための基準として使用されることができる。
図6は、ANCモジュール452と、オーディオ後処理モジュール110と、PBEモジュール454と、受信音声エンハンスメント(RVE)モジュール458とを統合する、例示的なオーディオ・システム450を示すブロック図である。オーディオ・システム450はまた、基準マイクロフォン20、および近端マイクロフォン21、デジタル・オーディオ・ストリーム22、オプションのHPF112、コンバイナ16、少なくとも1つのスピーカー18、および、PBEモジュール454をチューニングするためのPBEパラメータ制御モジュール456を含む。スピーカー・パラメータ108がまた、システム100に記憶または提供され得る。スピーカー・パラメータ108は、PBEパラメータ制御モジュール456へ利用可能にされる。
ANCモジュール452は、図1〜2に関連して説明されたANCモジュール12のそれらの機能を含むことができ、PBEモジュール454は、図1〜3に関連して説明されたPBEモジュール14の機能およびコンポーネントを含むことができる。
システム450は、まずRVEモジュール458によって処理されたオーディオに対し、PBEを適用する。これは、低周波数の周囲ノイズの、より良いマスキングを結果としてもたらす。RVEは、改善された信号対ノイズ比(SNR:signal-to-noise ratio)または知覚されるラウドネスを達成するために、(例えば、近端マイクロフォン21によって測定された)近端ノイズのレベルおよび周波数構成に基づいて、ゲインを(デジタル・オーディオ・ストリーム22からの)受信されたオーディオ信号に対し、ゲインを選択的に適用することによって働く。例えば、ユーザが、多くの人々が話している騒々しい場所で、システム450を組み込んだ電話で話していると、ユーザに遠端の話者からの受信されたオーディオがよりよく聞こえるように、RVEモジュール458は、デジタル・オーディオ・ストリーム22を通って入って来る、受信された遠端オーディオ信号の音声周波数(speech frequency)をブーストする(追加のゲインを適用する)ことができる。言い換えれば、RVEモジュール458は、オーディオ・ストリーム22からの入力オーディオ信号において一般的に生じる周囲ノイズの周波数をインテリジェントに増幅するので、それらの周波数は、システム450に影響を及ぼす周囲ノイズよりも良好に聞こえ得る。別の例として、ユーザが地下鉄の駅でシステム450を使用している場合、まわりの周囲ノイズは、より多くの低周波数を有し得る。したがって、RVEモジュール458は、入力オーディオ信号の低周波数領域をブーストして、それが地下鉄からの周囲の低周波数ノイズよりもスピーカー18からより容易に聞こえるようにすることができる。
スピーカー18が、その低周波数レスポンスの欠如によって、低音域を十分に再生できない場合、知覚される近端ノイズは、通常よりも大きくなり得る。RVEモジュール458が、これらの低周波数に追加のゲインをキックイン(kick in)および適用する場合、これは、よりアグレッシブなゲインが適用されることによる歪みを結果としてもたらし得る。これはまた、オーディオ・ストリーム22の入力オーディオ信号の各周波数ビンにおいて適用される、よりアグレッシブなゲインによる歪みを結果としてもたらし得る。加えて、制限された低周波数レスポンスを有する小さなスピーカーでRVEを使用することはまた、オーディオ周波数にわたる過度にアグレッシブなゲインによってスピーカーをあまりに激しくプッシュし過ぎることによる歪みを引き起こし得る。
スピーカー18が低周波数音を再生するのに適していない場合、PBEモジュール454は、周囲ノイズのためのマスキング効果を向上させて、オーディオ再生経路の、知覚される低音域を改善することができる。これは、RVEモジュール458の、さほどアグレッシブでないゲインの設定、そして、RVEによって引き起こされるオーディオの歪みの低減を結果としてもたらし得る。RVEのチューニング・パラメータ、出力は、ANCモジュールの出力、オーディオ後処理モジュールの出力、およびスピーカー・パラメータ108とともに結合され、リアルタイムでPBEモジュール454をチューニングすることができる。この統合によれば、動作の前に、理想的なフルレンジ・スピーカーが、RVEモジュール458を最適にチューニングするために使用されることができ、その後、動作中に、システム450は、異なるオーディオ信号コンテンツおよびスピーカータイプに適応することができる。PBEは、それが必要とされる場合に、低周波数再生の負荷をより高い周波数領域(単数または複数)にシフトさせるためにダイナミックに使用される。
RVEモジュール458によって加えられた低周波数低音域ブーストは、RVEチューニング・パラメータと、マイクロフォン20〜21のいずれかまたは両方によって測定された、検出された周囲ノイズ信号の状況とにしたがって、PBEパラメータ制御モジュール456によって決定されることができる。RVEモジュール458によってスピーカー18にどれほど多くの追加の低音域生成の負荷が加えられたかを知ることにより、PBEパラメータ制御モジュール456は、PBEパラメータを調節することによって、より多くの、またはより少ないバーチャル低音域を加える決定をすることができる。例えば、調節され得るPBEパラメータは、低音域カットオフ周波数、およびPBE内部のダイナミック・レンジのパラメータを含む。RVEモジュール458によって検出された、周囲ノイズ特性の性質がまた、RVEモジュール454内でフィルタのロールオフがどれだけシャープであるべきかを決定することができる。フィルタのロールオフは、フィルタ・オーダーを変えることによって、調節されることができる。
システム450の例示的な動作シナリオでは、RVEモジュール458は、基準マイクロフォン20または近端マイクロフォン21からの信号を使用して、近端の周囲ノイズを推定する。ANCアンチノイズ信号およびオーディオ信号低音域コンテンツが、スピーカー18を過負担にする場合、スピーカーの出力は歪ませられるので、RVE出力信号は、不正確になり、それは、システム450によってさらに処理され、スピーカー18を通じて出力された場合、基準マイクロフォン20、21にフィードバックすると、最適でないRVEモジュール・パフォーマンスという結果を招く。この問題は、PBEモジュール454のダイナミックなチューニングによって、少なくとも部分的に、解決されることができる。
ANCおよびRVEモジュール454、458、および他のモジュールのパラメータは、システム450において使用される、実際の、理想的でないスピーカーに基づいて、チューニングされ得る。これは、理想的なスピーカー・パラメータを使用した、ANCおよびRVEモジュールおよび/または他のモジュールの、最初のチューニング・パラメータによって、達成されることができる。その後、実際のスピーカーのプロファイル(周波数レスポンス、極性パターン、等)が、PBEモジュール・パラメータ、オーディオ後処理モジュール110のEQコンポーネントを制御するために使用され、実際のスピーカーを過負担にすること、および歪ませることなしに、所望される低音域パフォーマンスを達成する。実際の理想的でないスピーカー、時としてモバイルデバイス上の小さなスピーカーは、理想的なフルレンジ・スピーカーと比較して、しばしば高カットオフレスポンス・カーブを有するだろう。(スピーカー・パラメータ108のような)実際のスピーカー・プロファイルを記憶することにより、システム450は、デフォルトで既に理想的なスピーカーにチューニングされた、PBE、オーディオ後処理、および/またはRVEモジュール、454、110、458のパラメータを調節することができる。この較正方法は、理想的なスピーカー・プロファイルを事前に記憶することにより、システム450が、理想的なスピーカー・チューニングによるチューニング方法のための開始点を有し、その後、使用中に実際のスピーカー・プロファイルによってパラメータをシフトさせることができるので、有利である。
図7は、PBEパラメータを決定する例示的な方法を示すフローチャート500である。方法は、図4のPBEパラメータ制御モジュール106、図6のPBEパラメータ制御モジュール456、または、図1および図2の、それぞれ、システム10および25によって、実行され得る。
ステップ502において、ANCモジュールのステータスが確認される。ANCモジュールがアクティブであるかどうかの決定がなされる(ステップ504)。ANCモジュールがオフである場合、オーディオ・ストリーム信号に対し何のPBEも実行されることなく、方法は終了する。ANCモジュールがアクティブ(オン)である場合、ANC信号のアンチノイズエネルギーレベル、Eの決定がなされる(ステップ506)。ANCモジュールは、背景ノイズを除去するために、アンチノイズを発生させる。アンチノイズエネルギーレベルは、背景ノイズレベルに比例する。より高いアンチノイズレベルは、スピーカーを過負担にするより高いリスクを示す。周波数レンジは、150Hz〜1500Hzの間であり得る。Eは、この周波数帯域中の、ANCが発生させたアンチノイズ信号のrmsエネルギー(rms energy)であることができる。
ステップ508において、オーディオ・ストリームからのオーディオ信号が受信され、オーディオ・ストリームのコンテンツが分析される。ステップ510において、オーディオ信号の低音域エネルギー、Eが決定される。150Hz〜1500Hzの間の周波数レンジが、オーディオ信号の低音域エネルギーの決定のために使用されることができ、低音域エネルギー、Eが、この周波数レンジにおける、オーディオ信号のrmsエネルギーレベルとして、計算されることができる。
ステップ512において、アンチノイズエネルギーと低音域エネルギーとの比(E/E)が決定される。E/E比は、次に、あらかじめ定義されたしきい値と比較される(決定ステップ514)。E/E比がしきい値よりも大きい場合、より多くのPBEがオーディオ信号に適用される(ステップ516)。これは、オーディオ信号のより大きな帯域幅がPBEモジュールによってバーチャル低音域に合成されるようにPBE LPFカットオフ周波数を増加させるよう、PBEパラメータを調節することによって、達成されることができる。次に、オーディオ信号のEQ/MBDRCレベルが決定される(決定ステップ518)。EQおよびMBDRC方法は、オーディオ信号がPBEモジュールに入る前に、オーディオ後処理モジュール110によってオーディオ・ストリーム22のオーディオ信号に適用され得る。これらの方法は、EQおよびMBDRCパラメータに依拠し、それは、PBEパラメータ制御モジュールによって読まれ得る。EQおよびMBDRC制御パラメータは、オーディオ信号のエンベロープおよび周波数レスポンスを形成するために使用される。EQおよびMBDRCパラメータはまた、オーディオ信号の、あらかじめ定義された各々の周波数帯域のためのゲインレベルを示す。例えば、MBDRC処理の、低周波数ビンにおける、より高いゲイン減衰設定は、入力オーディオ信号がより高い低音域レベルを有することを示す。それらの低音域周波数がPBEバーチャル低音域に置き換えられる場合、PBEモジュールの内部のG&Dモジュールは、相対的に一定の、知覚される出力レベルを維持するために、バーチャル低音域レベルをブーストしなければならない。
EQ/MBDRCレベル(単数または複数)が、あらかじめ定義されたしきい値と比較される(ステップ518)。レベルがしきい値よりも低い場合、方法は、PBEパラメータへのさらなる調節なしに、終了する。しかしながら、レベルがしきい値であるかまたはしきい値を上回る場合、PBEパラメータは、PBEにおけるよりダイナミックな処理が行われて、より一定のオーディオ出力レベルが生成されるように、調節される(ステップ520)。これらの調節は、図3に関連して上述されたPBEモジュールのG&Dパラメータを調節することによって、達成されることができる。
ステップ514に戻ると、E/E比がしきい値を上回らない場合には、低音域エネルギー、Eは、あらかじめ定義された低音域エネルギーしきい値と比較される(ステップ522)。低音域エネルギー、Eがしきい値よりも少ない場合、少なくとも一時的に、PBEは、オーディオ信号に対し実行されず、PBEモジュールは、オフにされ得る(ステップ526)。Eがしきい値よりも大きい、またはしきい値と等しい場合、PBEパラメータは、オーディオ信号に対し、より少ないPBEを実行するように調節される(ステップ524)。これは、オーディオ信号のより小さな帯域幅が、PBEモジュールによって、バーチャル低音域に合成されるように、PBE LPFカットオフ周波数を減少させるよう、PBEパラメータを調節することによって、達成されることができる。
図7に示す方法は、ANCモジュール、およびオーディオ後処理モジュールの出力に基づいて、リアルタイムで継続的にPBEモジュールを調節するために、リアルタイムで反復して繰り返され得る。図7に関連して説明されたしきい値は、システムとともに使用される、実際のスピーカー(単数または複数)に基づいた、チューニングされたパラメータ、すなわち、スピーカー・パラメータであることができる。
図8は、統合されたPBEを有する例示的なオーディオ・システム600の、ある特定のハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントを示すブロック図である。システム600は、図1〜7に関連して説明されたシステムおよび方法のいずれかを実現するために使用され得る。システム600は、マイクロフォン20、21、マイクロフォン前処理回路602、アナログデジタル(A/D)変換器604、プロセッサ(uP)606、メモリ608、デジタルアナログ(D/A)変換器610、アナログオーディオ後処理回路612、および少なくとも1つのスピーカー18を含む。uP606、A/DおよびD/A変換器604、610、およびメモリ608は、バス607のような、通信するための任意の適切な手段を使用して、ともに結合される。図には示されていないが、システム600の他のコンポーネント、例えば、前処理回路602および後処理回路612もまた、他のシステムコンポーネントと通信するために、バス607に結合され得る。
マイクロフォン前処理回路602は、1つ以上の増幅器、フィルタ、レベルシフタ、エコーキャンセラ、等といった、マイクロフォン信号をアナログ処理する任意の適切な回路を含むことができるので、それらは、A/D変換器604によって適切にデジタル化され得る。
A/D変換器604は、前処理されたマイクロフォン信号をデジタルマイクロフォン信号に変換するための、任意の適切なA/D変換器であることができる。A/D変換器604は、マルチチャネルA/D変換器であり得るので、それは、マイクロフォン20、21からの信号の両方を、同時に変換し得る。
メモリ608は、uP606によって使用されるプログラミングコードおよびデータを記憶する。メモリ608は、uP606によってアクセスされることができ、プログラムコードおよび/またはデータ構造を記憶するために使用されることができる、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、光学式記憶装置、磁気記憶装置、または任意の他の媒体を含むがそれらに限定されない、データおよびプログラミングコード(プログラミング命令)を記憶するための、任意の適切なメモリデバイスであることができる。プログラミングコードは、ANCモジュールソフトウェア614、PBEモジュールソフトウェア616、PBEパラメータ制御モジュールソフトウェア618、RVEモジュールソフトウェア620、およびデジタルオーディオ後処理ソフトウェア622を含み得る。
ANCモジュールソフトウェア614は、システム600に、図1〜7に関連してここに説明されたANCモジュールのうちのいずれかの機能を実行させるために、uP606によって実行可能な命令を含み得る。PBEモジュールソフトウェア616は、システム600に、図1〜7に関連してここに説明されたPBEモジュールのうちのいずれかの機能を実行させるために、uP606によって実行可能な命令を含み得る。PBEパラメータ制御モジュールソフトウェア618は、システム600に、図4〜7に関連してここに説明されたPBEパラメータ制御モジュールのうちのいずれかの機能を実行させるために、uP606によって実行可能な命令を含み得る。RVEモジュールソフトウェア620は、システム600に、図6〜7に関連してここに説明されたRVEモジュールのうちのいずれかの機能を実行させるために、uP606によって実行可能な命令を含み得る。デジタルオーディオ後処理ソフトウェア622は、システム600に、図4〜7に関連してここに説明されたデジタルオーディオ後処理モジュールのうちのいずれかの機能を実行させるために、uP606によって実行可能な命令を含み得る。
uP606は、システム600に、図1〜7に関連してここに説明されたシステムのうちのいずれかの機能および方法を実行させるために、ソフトウェアを実行し、およびメモリ608に記憶されたデータを使用することができる。uP606は、ARM7、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コンプレックス・プログラマブル・ロジック・デバイス(CPLD)、離散論理といったマイクロプロセッサ、またはそれらの任意の適切な組み合わせであることができる。
D/A変換器610は、デジタルオーディオ出力信号をアナログオーディオ出力信号に変換するための、任意の適切なD/A変換器であることができる。図1〜7を参照すると、デジタルオーディオ出力信号は一般的に、コンバイナ16の出力、または、いくつかの構成では、図2のクロスオーバー・モジュール23の出力である。D/A変換器610は、マルチチャネルD/A変換器であり得るので、それは、システム650によって再生される複数のオーディオ出力チャネル、例えば、ステレオ出力を、同時に変換し得る。
アナログ後処理回路612は、1つ以上の増幅器、フィルタ、レベルシフタ、エコーキャンセラ、等といった、出力オーディオ信号をアナログ処理する任意の適切な回路を含むことができるので、それらは、ラウドスピーカー18によって適切に出力され得る。
図9は、統合されたPBEを有する第2の例示的なオーディオ・システム650の、ある特定のハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントを示すブロック図である。システム650は、図1〜7に関連して説明されたシステムおよび方法のいずれかを実現するために使用され得る。図8のシステム600と対照的に、図9のシステム650は、uP606で実行されるソフトウェアによって実現されるANCモジュールを有するのではなく、ANCモジュール654を含む別個のコーデック652を含む。
コーデック652は、(ことによると、知覚的な重みづけおよび/または他のフィルタリング動作といった、1つ以上の前処理動作の後の)オーディオ信号のフレームを受信および符号化するように構成された少なくとも1つのエンコーダと、フレームの復号された表現を生成するように構成された対応するデコーダとを含むコンポーネントであり得る。そのようなエンコーダおよびデコーダは、典型的に、通信リンクの相対する端末において展開される。全二重通信をサポートするために、エンコーダとデコーダの両方のインスタンスが典型的に、そのようなリンクの各端において、展開される。
コーデック652は、uP606による処理のために、ANC信号を出力し、音声のようなオーディオも出力することができ、それは、ここに説明される方法およびシステムによる処理のために、デジタル・オーディオ・ストリーム22と結合されることができる。
示されてはいないが、コーデック652は、図8に関連して上述された、マイクロフォン前処理回路を含み得る。コーデック652はまた、RVEモジュールおよび他のソフトウェアによる処理のために、デジタル化されたマイクロフォン信号をuP606へ供給することができる。
システム650は、マイクロフォン20、21、マイクロフォン前処理回路602、アナログデジタル(A/D)変換器604、マイクロプロセッサ(uP)606、メモリ608、デジタルアナログ(D/A)変換器610、アナログオーディオ後処理回路612、および少なくとも1つのスピーカー18を含む。uP606、A/DおよびD/A変換器604、610、およびメモリ608は、バス607のような、通信するための任意の適切な手段を使用して、ともに結合される。図には示されていないが、システム600の他のコンポーネント、例えば、前処理回路602および後処理回路612もまた、他のシステムコンポーネントと通信するために、バス607に結合され得る。
メモリ608は、uP606によって使用されるプログラミングコードおよびデータを記憶する。プログラミングコードは、ANCモジュールソフトウェア614、PBEモジュールソフトウェア616、PBEパラメータ制御ソフトウェア618、RVEモジュールソフトウェア620、およびデジタルオーディオ後処理ソフトウェア622を含み得る。
ここに開示されたシステムは、コンピュータ、ゲーム機器、ステレオシステム、またはセルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ヘッドセット、MP3プレイヤー等といったハンドヘルドデバイスを含む、任意の適切なオーディオ出力システムの中に含まれることができる。ここに説明された、ANCモジュール、RVEモジュール、オーディオ後処理モジュール、PBEモジュール、およびコンバイナの主要な機能は、一般的に、デジタル処理ドメインにおいて実現される。しかしながら、これらのコンポーネントは、適切なアナログコンポーネントを使用するアナログドメイン、または、アナログおよびデジタル電子コンポーネントの任意の適切な組み合わせにおいて、代替的に実現され得る。
ここに説明された、システム、デバイス、およびそれらのそれぞれのコンポーネントの機能だけでなく、方法ステップおよびモジュールも、ハードウェアにおいて、ハードウェアによって実行されるソフトウェア/ファームウェアにおいて、またはそれらの任意の適切な組み合わせにおいて実現され得る。ソフトウェア/ファームウェアは、マイクロプロセッサ、DSP、埋込み型のコントローラ、またはインテレクチュアル・プロパティ(IP)コアのような、1つ以上のデジタル回路によって実行可能な命令のセット(例えば、プログラミングコードセグメント)を有するプログラムであり得る。ソフトウェア/ファームウェアで実現される場合、機能は、1つ以上のコンピュータ可読媒体上で、命令またはコードとして、記憶または伝送されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体を含み得る。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる、任意の入手可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶デバイス、または、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用されることができ、およびコンピュータによってアクセスされることができる、任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と精確に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレステクノロジーを使用して他の遠隔ソースから伝送された場合には、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイスト・ペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレステクノロジーは、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここで使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
統合されたANC/PBE/RVE/オーディオ後処理システムのある特定の例が、開示された。これらのシステムは例であり、可能な統合は、ここに説明されたものに限定されない。さらに、これらの例への様々な変更が可能であり、ここに提示される原理は、他のシステムにも同様に適用され得る。例えば、ここに開示された原理は、パーソナルコンピュータ、ステレオシステム、エンターテイメントカウンセル(entertainment counsels)、ビデオゲーム等といったデバイスに適用され得る。加えて、様々なコンポーネントおよび/または方法のステップ/ブロックが、特許請求の範囲から逸脱することなく、特に開示されたもの以外の配列において、実現され得る。
それゆえに、他の実施形態および変更が、これらの教示を考慮すれば、当業者に容易に見出されるだろう。したがって、以下の特許請求の範囲は、上述の明細書および添付の図面と併せて考慮した場合にそのような実施形態および変更の全てをカバーすることが意図される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールと、
前記ANCモジュールからの出力に基づいて、PBE信号を生成するように構成されたサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)モジュールと、
を含む、装置。
[C2]
前記PBEモジュールは、オーディオ信号と、前記ANCモジュールからの前記出力とに基づいて、前記PBE信号を生成するように構成される、C1に記載の装置。
[C3]
オーディオ信号、および前記ANCモジュールからの前記出力の、少なくとも1つの特性に基づいて、前記PBEモジュールの1つ以上のPBEパラメータを調節するように構成された制御モジュール
をさらに含む、C1に記載の装置。
[C4]
前記制御モジュールは、スピーカー・プロファイルに基づいて、前記PBEパラメータを調節するように構成される、C3に記載の装置。
[C5]
前記PBEパラメータは、低音域カットオフ周波数、クロスオーバー・フィルタ・オーダー、高調波制御パラメータ、オーディオ・ダイナミクス・パラメータ、非低音域コンテンツ遅延、およびそれらの任意の適切な組み合わせを備えるグループから選択される、C3に記載の装置。
[C6]
前記PBE信号と、前記ANCモジュールからのANC信号とを組み合わせるように構成されたコンバイナ
をさらに含む、C1に記載の装置。
[C7]
周囲ノイズ信号を生成するように構成されたマイクロフォンをさらに含み、
前記ANCモジュールは、前記周囲ノイズ信号に基づいてANC信号を生成するように構成される、
C1に記載の装置。
[C8]
前記PBEモジュールによって実行される前記PBEを調節するためのパラメータを供給するように構成された、受信音声エンハンスメントモジュール(RVE)
をさらに含む、C1に記載の装置。
[C9]
周囲ノイズ信号を生成するように構成されたマイクロフォンをさらに含み、
前記RVEモジュールは、前記周囲ノイズ信号に基づいて、オーディオ信号の1つ以上の周波数にゲインを選択的に適用するように構成される、
C8に記載の装置。
[C10]
オーディオ信号を処理する方法であって、
前記オーディオ信号を受信することと、
アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールからの出力に基づいて、前記オーディオ信号にサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)を実行することと、
を含む方法。
[C11]
PBEを実行することは、前記オーディオ信号のコンテンツと、前記アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールからの出力とに基づいて、前記オーディオ信号にPBEを実行することを含む、C10に記載の方法。
[C12]
前記オーディオ信号のコンテンツと、前記ANCモジュールからの前記出力とに基づいて、1つ以上のPBEを調節すること
をさらに含む、C10に記載の方法。
[C13]
スピーカー・プロファイルに基づいて、前記PBEパラメータを調節することをさらに含む、C12に記載の方法。
[C14]
前記PBEパラメータが、低音域カットオフ周波数、クロスオーバー・フィルタ・オーダー、高調波制御パラメータ、オーディオ・ダイナミクス・パラメータ、非低音域コンテンツ遅延、およびそれらの任意の適切な組み合わせを備えるグループから選択される、C13に記載の方法。
[C15]
出力オーディオ信号を生成するために、PBE信号と、前記ANCモジュールからのANC信号とを組み合わせること
をさらに含む、C10に記載の方法。
[C16]
マイクロフォンから周囲ノイズ信号を受信することと、
前記周囲ノイズ信号に基づいて、前記ANCモジュールからANC信号を出力することと、
をさらに含む、C10に記載の方法。
[C17]
受信音声エンハンスメントモジュール(RVE)からのパラメータに基づいて、前記PBEを調節すること
をさらに含む、C10に記載の方法。
[C18]
前記RVEモジュールが、マイクロフォンから周囲ノイズ信号を受信することと、
前記RVEモジュールが前記周囲ノイズ信号に基づいて、前記オーディオ信号の1つ以上の周波数にゲインを選択的に適用することと、
をさらに含む、C17に記載の方法。
[C19]
前記オーディオ信号を受信するための手段と、
アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールからの出力に基づいて、前記オーディオ信号にサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)を実行するための手段と、
を含む装置。
[C20]
前記実行する手段は、オーディオ信号と、前記ANCモジュールからの前記出力とに基づいて、PBE信号を生成するための手段を含む、C19に記載の装置。
[C21]
オーディオ信号、および前記ANCモジュールからの前記出力の、少なくとも1つの特性に基づいて、1つ以上のPBEパラメータを調節するための手段
をさらに含む、C19に記載の装置。
[C22]
前記調節する手段は、スピーカー・プロファイルに基づいて、前記PBEパラメータを調節するための手段を含む、C20に記載の装置。
[C23]
前記PBEパラメータは、低音域カットオフ周波数、クロスオーバー・フィルタ・オーダー、高調波制御パラメータ、オーディオ・ダイナミクス・パラメータ、非低音域コンテンツ遅延、およびそれらの任意の適切な組み合わせを備えるグループから選択される、C20に記載の装置。
[C24]
PBE信号と、前記ANCモジュールからのANC信号とを組み合わせるための手段
をさらに含む、C19に記載の装置。
[C25]
周囲ノイズ信号を生成するための手段をさらに含み、
前記ANCモジュールは、前記周囲ノイズ信号に基づいてANC信号を生成するように構成される、
C19に記載の装置。
[C26]
前記PBEを調節するための受信音声エンハンスメント(RVE)パラメータを供給するための手段
をさらに含む、C19に記載の装置。
[C27]
周囲ノイズ信号を生成するための手段と、
前記周囲ノイズ信号に基づいて、オーディオ信号の1つ以上の周波数にゲインを選択的に適用するための手段と、
をさらに含む、C19に記載の装置。
[C28]
1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令のセットを組み込む、非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
オーディオ信号を受信するためのプログラミングコードと、
アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールからの出力に基づいて、前記オーディオ信号にサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)を実行するためのプログラミングコードと、
を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
[C29]
オーディオ信号と、前記ANCモジュールからの前記出力とに基づいて、PBE信号を生成するためのプログラミングコードをさらに含む、C28に記載のコンピュータ可読媒体。
[C30]
オーディオ信号、および前記ANCモジュールからの前記出力の、少なくとも1つの特性に基づいて、1つ以上のPBEパラメータを調節するためのプログラミングコード
をさらに含む、C28に記載のコンピュータ可読媒体。
[C31]
スピーカー・プロファイルに基づいて、前記PBEパラメータを調節するためのプログラミングコードをさらに含む、C30に記載のコンピュータ可読媒体。
[C32]
前記PBEパラメータは、低音域カットオフ周波数、クロスオーバー・フィルタ・オーダー、高調波制御パラメータ、オーディオ・ダイナミクス・パラメータ、非低音域コンテンツ遅延、およびそれらの任意の適切な組み合わせを備えるグループから選択される、C30に記載のコンピュータ可読媒体。
[C33]
PBE信号と、前記ANCモジュールからのANC信号とを組み合わせるためのプログラミングコード
をさらに含む、C28に記載のコンピュータ可読媒体。
[C34]
周囲ノイズ信号を生成するためのプログラミングコードと、
前記周囲ノイズ信号に基づいて、ANC信号を生成するためのプログラミングコードと、
をさらに含む、C28に記載のコンピュータ可読媒体。
[C35]
前記PBEを調節するための受信音声エンハンスメント(RVE)パラメータを供給するためのプログラミングコード
をさらに含む、C28に記載のコンピュータ可読媒体。
[C36]
周囲ノイズ信号を生成するためのプログラミングコードと、
前記周囲ノイズ信号に基づいて、オーディオ信号の1つ以上の周波数にゲインを選択的に適用するためのプログラミングコードと、
をさらに含む、C28に記載のコンピュータ可読媒体。

Claims (36)

  1. アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールと、
    前記ANCモジュールからの出力に基づいて、サイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE信号を生成するように構成されたPEモジュールと、
    を含む、装置。
  2. 前記PBEモジュールは、オーディオ信号と、前記ANCモジュールからの前記出力とに基づいて、前記PBE信号を生成するように構成される、請求項1に記載の装置。
  3. オーディオ信号、および前記ANCモジュールからの前記出力の、少なくとも1つの特性に基づいて、前記PBEモジュールの1つ以上のPBEパラメータを調節するように構成された制御モジュール
    をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  4. 前記制御モジュールは、スピーカー・プロファイルに基づいて、前記PBEパラメータを調節するように構成される、請求項3に記載の装置。
  5. 前記PBEパラメータは、低音域カットオフ周波数、クロスオーバー・フィルタ・オーダー、高調波制御パラメータ、オーディオ・ダイナミクス・パラメータ、非低音域コンテンツ遅延、およびそれらの任意の適切な組み合わせを備えるグループから選択される、請求項3に記載の装置。
  6. 前記PBE信号と、前記ANCモジュールからのANC信号とを組み合わせるように構成されたコンバイナ
    をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  7. 周囲ノイズ信号を生成するように構成されたマイクロフォンをさらに含み、
    前記ANCモジュールは、前記周囲ノイズ信号に基づいてANC信号を生成するように構成される、
    請求項1に記載の装置。
  8. 前記PBEモジュールによって実行される前記PBEを調節するためのパラメータを供給するように構成された、受信音声エンハンスメントモジュール(RVE)
    をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  9. 周囲ノイズ信号を生成するように構成されたマイクロフォンをさらに含み、
    前記RVEモジュールは、前記周囲ノイズ信号に基づいて、オーディオ信号の1つ以上の周波数にゲインを選択的に適用するように構成される、
    請求項8に記載の装置。
  10. オーディオ信号を処理する方法であって、
    プロセッサが、前記オーディオ信号を受信することと、
    プロセッサが、アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールからの出力に基づいて、前記オーディオ信号にサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)を実行することと、
    を含む方法。
  11. PBEを実行することは、前記オーディオ信号のコンテンツと、前記アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールからの前記出力とに基づいて、前記オーディオ信号にPBEを実行することを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記オーディオ信号のコンテンツと、前記ANCモジュールからの前記出力とに基づいて、プロセッサが、1つ以上のPBEを調節すること
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  13. スピーカー・プロファイルに基づいて、プロセッサが、前記PBEパラメータを調節することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記PBEパラメータが、低音域カットオフ周波数、クロスオーバー・フィルタ・オーダー、高調波制御パラメータ、オーディオ・ダイナミクス・パラメータ、非低音域コンテンツ遅延、およびそれらの任意の適切な組み合わせを備えるグループから選択される、請求項12に記載の方法。
  15. 出力オーディオ信号を生成するために、プロセッサが、PBE信号と、前記ANCモジュールからのANC信号とを組み合わせること
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  16. プロセッサが、マイクロフォンから周囲ノイズ信号を受信することと、
    前記周囲ノイズ信号に基づいて、前記ANCモジュールが、ANC信号を生成することと、
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  17. 受信音声エンハンスメントモジュール(RVE)からのパラメータに基づいて、プロセッサが、前記PBEを調節すること
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  18. 前記RVEモジュールが、マイクロフォンから周囲ノイズ信号を受信することと、
    前記RVEモジュールが前記周囲ノイズ信号に基づいて、前記オーディオ信号の1つ以上の周波数にゲインを選択的に適用することと、
    をさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. ーディオ信号を受信するための手段と、
    アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールからの出力に基づいて、前記オーディオ信号にサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)を実行するための手段と、
    を含む装置。
  20. 前記実行する手段は、オーディオ信号と、前記ANCモジュールからの前記出力とに基づいて、PBE信号を生成するための手段を含む、請求項19に記載の装置。
  21. オーディオ信号、および前記ANCモジュールからの前記出力の、少なくとも1つの特性に基づいて、1つ以上のPBEパラメータを調節するための手段
    をさらに含む、請求項19に記載の装置。
  22. 前記調節する手段は、スピーカー・プロファイルに基づいて、前記PBEパラメータを調節するための手段を含む、請求項21に記載の装置。
  23. 前記PBEパラメータは、低音域カットオフ周波数、クロスオーバー・フィルタ・オーダー、高調波制御パラメータ、オーディオ・ダイナミクス・パラメータ、非低音域コンテンツ遅延、およびそれらの任意の適切な組み合わせを備えるグループから選択される、請求項21に記載の装置。
  24. PBE信号と、前記ANCモジュールからのANC信号とを組み合わせるための手段
    をさらに含む、請求項19に記載の装置。
  25. 周囲ノイズ信号を生成するための手段をさらに含み、
    前記ANCモジュールは、前記周囲ノイズ信号に基づいてANC信号を生成するように構成される、
    請求項19に記載の装置。
  26. 前記PBEを調節するための受信音声エンハンスメント(RVE)パラメータを供給するための手段
    をさらに含む、請求項19に記載の装置。
  27. 周囲ノイズ信号を生成するための手段と、
    前記周囲ノイズ信号に基づいて、オーディオ信号の1つ以上の周波数にゲインを選択的に適用するための手段と、
    をさらに含む、請求項19に記載の装置。
  28. 1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令のセットを組み込む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
    オーディオ信号を受信するためのプログラミングコードと、
    アクティブ・ノイズ除去(ANC)モジュールからの出力に基づいて、前記オーディオ信号にサイコアコースティック・バス・エンハンスメント(PBE)を実行するためのプログラミングコードと、
    を含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  29. オーディオ信号と、前記ANCモジュールからの前記出力とに基づいて、PBE信号を生成するためのプログラミングコードをさらに含む、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  30. オーディオ信号、および前記ANCモジュールからの前記出力の、少なくとも1つの特性に基づいて、1つ以上のPBEパラメータを調節するためのプログラミングコード
    をさらに含む、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  31. スピーカー・プロファイルに基づいて、前記PBEパラメータを調節するためのプログラミングコードをさらに含む、請求項30に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  32. 前記PBEパラメータは、低音域カットオフ周波数、クロスオーバー・フィルタ・オーダー、高調波制御パラメータ、オーディオ・ダイナミクス・パラメータ、非低音域コンテンツ遅延、およびそれらの任意の適切な組み合わせを備えるグループから選択される、請求項30に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  33. PBE信号と、前記ANCモジュールからのANC信号とを組み合わせるためのプログラミングコード
    をさらに含む、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  34. 周囲ノイズ信号を生成するためのプログラミングコードと、
    前記周囲ノイズ信号に基づいて、ANC信号を生成するためのプログラミングコードと、
    をさらに含む、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  35. 前記PBEを調節するための受信音声エンハンスメント(RVE)パラメータを供給するためのプログラミングコード
    をさらに含む、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  36. 周囲ノイズ信号を生成するためのプログラミングコードと、
    前記周囲ノイズ信号に基づいて、オーディオ信号の1つ以上の周波数にゲインを選択的に適用するためのプログラミングコードと、
    をさらに含む、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
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