JP5673664B2 - 高速通信システム及び高速通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のノードを介してデータ送信する高速通信システム及び高速通信方法に関する。
TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)通信方式は、インターネットにて用いられる代表的な通信プロトコルである。このTCP/IP通信方式では、送信端末は、受信端末から通知されたウィンドウサイズ(受信端末が受信可能なデータセグメント数やデータサイズ等の情報)の範囲内において、送信可能な最大のデータサイズを用いて通信した際の通信速度に適合させるよう通信レートを決定して通信を行う。送信端末が決定する通信レートはネットワークの遅延に反比例し、またパケットロス率の平方根に反比例し低下することが知られている。つまり、大きな遅延が存在するネットワークや、パケットロス率が高いネットワークでは、TCPの通信性能は発揮されない。
図1に示すように、TCP通信を利用し、端末もしくはノード間において順次データを転送しつつ最終宛先の装置へデータを転送する通信方式が存在する。このようにTCPの通信レートを決定する制御をネットワーク上の複数のノードそれぞれで行うような通信方式では、ネットワークの遅延とパケットロスがそれぞれのノード間におけるネットワーク区間に分散される。このため、それぞれのノード間におけるTCPコネクションにおけるネットワークの遅延とパケットロスが小さくなりTCPによる通信性能が向上する。無線通信の性能向上を目的とした関連技術が特許文献1に開示されている。
日本国特開2008−199332号公報
しかし、このような通信方式では、それぞれのTCPコネクションが独立に動作するため、データを転送するノードのキューにデータが多く蓄積してしまう場合がある。一例として、データを転送するノードが、一方のネットワークからTCPコネクションAにより受信したデータを、他方のネットワークへTCPコネクションBにより送出する場合について説明する。この場合、TCPコネクションAのスループットが、TCPコネクションBのスループットよりも大きな場合には、ノード上のキューに蓄積するデータ量が増加する。そして、ノードのキューに蓄積するデータが蓄積量の上限に達しそうな場合、ノードは、TCPの広告ウィンドウを用いて、受信可能なデータサイズを制限することをデータ送信元の他ノードへ送信し、その通信を一時的に停止する処理を行う。しかしながら、この方法では、ノードのキューに蓄積するデータが蓄積量の上限に達する直前にしか制御がかからず、キューに多量のデータが蓄積してしまうことを防止することができない。また、広告ウィンドウを用いて送信元からのデータのスループットを減少させる方法では、信号の伝達に時間を要するため、通信再開時にも遅延が原因となり性能が低下してしまう。
同様に、キューに蓄積するデータ量が蓄積量の上限を超えそうな場合には、IEEE802.1で規定されているポーズ信号など、通信を一時停止する信号を送信元のノードへ送信する方法がある。しかしながら、この方法を遅延が存在する回線において行うと、通信を一時停止するまでの時間と、再開するまで時間による遅れにより、極端な通信性能の低下の原因となる。このため、一般的には利用されていない。
TCP通信では、パケットがネットワーク内で失われた場合に、データの再送を行う。データの再送が行われる際は、スループットが低下する場合がありノード上のキューが増加する。
一般的なTCPの制御では、ネットワークの遅延に依存して、通信レートの上昇速度が決定される。このため、それぞれ遅延が異なるネットワーク区間では、通信レートに違いが生じ、結果的にノードのキューに多くのデータが蓄積してしまうという問題が存在する。
本発明は、通信経路上に複数存在するノード上のキューそれぞれにおいて蓄積するデータ量を軽減して通信性能を向上させることのできる高速通信システムおよび高速通信方法を提供することを目的の一例としている。
上記目的を達成するために、本発明の高速通信システムは、通信経路上に直列接続して設けられた複数のノードを備え、前記複数のノードそれぞれが隣接して接続する他のノードとの間に通信コネクションをり、前記複数のノードは、前記通信コネクションそれぞれが達成できる通信性能を示す性能モデル情報を、前記他のノード間で交換し、前記複数のノードそれぞれは、前記性能モデル情報のうちいずれかの性能モデル情報に基づいた通信制御を実施する。
本発明の高速通信システムにおいて、前記複数のノードとしては、始点ノードと、終点ノードと、前記始点ノードと終点ノードとの間に設けられた中継ノードとを有することが好ましい。前記始点ノードが通信を行うことを通知する制御開始信号を終点ノードへ送信し、前記制御開始信号を検知した前記終点ノードが、前記制御開始信号の検知に基づいて前記終点ノードの性能モデル情報を算出し、また前記中継ノードが、前記制御開始信号の検知に基づいて前記中継ノードの性能モデル情報を算出してもよい。前記始点ノードが前記性能モデル情報を格納した性能モデル通知信号を前記終点ノードへ送信し、前記中継ノードが前記性能モデル通知信号を前記終点ノードへ転送する際に、前記性能モデル通知信号に格納されている性能モデル情報と、前記中継ノードの算出した性能モデル情報とを比較して小さい値を示す性能モデル情報のみを格納した前記性能モデル通知信号を転送してもよい。次に、前記終点ノードが受信した前記性能モデル通知信号に格納されている性能モデル情報を記憶すると共に、前記性能モデル情報を格納した性能モデル確定信号を前記始点ノードへ送信し、前記性能モデル確定信号を前記始点ノードへ中継した中継ノードおよび前記始点ノードが前記性能モデル確定信号に格納された性能モデル情報を記憶し、前記始点ノードと前記中継ノードは前記性能モデル確定信号に格納された性能モデル情報に基づいてTCP制御を行ってもよい。
本発明の高速通信方法は、始点ノードと終点ノードと前記始点ノードと前記終点ノードとの間に設けられた中継ノードとを有する通信経路上の複数のノードを経由して行われる高速通信システムに用いられる。この高速通信方法は、前記始点ノードが通信を行うことを通知する制御開始信号を前記終点ノードへ送信し、前記制御開始信号を検知した前記終点ノードが、前記制御開始信号の検知に基づいて終点ノードの性能モデル情報を算出し、前記中継ノードが、前記制御開始信号の検知に基づいて終点ノードの性能モデル情報を算出し、前記始点ノードが前記性能モデル情報を格納した性能モデル通知信号を前記終点ノードへ送信し、前記中継ノードが前記性能モデル通知信号を前記終点ノードへ転送する際に、前記性能モデル通知信号に格納されている性能モデル情報と、前記中継ノードが算出した性能モデル情報とを比較して小さい値を示す性能モデル情報のみを格納した前記性能モデル通知信号を転送し、前記終点ノードが受信した前記性能モデル通知信号に格納されている性能モデル情報を記憶すると共に、前記性能モデル情報を格納した性能モデル確定信号を前記始点ノードへ送信し、前記性能モデル確定信号を前記始点ノードへ中継した中継ノードおよび前記始点ノードが前記性能モデル確定信号に格納された性能モデル情報を記憶し、前記始点ノードと前記中継ノードは前記性能モデル確定信号に格納された性能モデル情報に基づいてTCP制御を行うことを含む。
本発明の実施態様によれば、上述の処理により、ノードのキューに蓄積するデータ量を大きくせずに通信を行うことにより、通信の高速化を図ることができる。
また、本発明の実施態様によれば、ノードの前後のTCPコネクションにおける速度の違いによって、ノードに蓄積するデータ量を増大させることを軽減できるため、通信の高速化を図ることができる。
また、本発明の実施態様によれば、ノードの前後において通信レートを上下させる速度を同じように制御することとなるので、ノードに蓄積するデータ量を増大させることを軽減できるため、通信の高速化を図ることができる。
また、本発明の実施態様によれば、制御信号を用いて通信停止をしても、通信を再開する際に伝送遅延によって通信再開が遅れない。これにより、通信性能の低下を防止することができる。
本発明の第1の実施形態による高速通信システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す送信端末の機能ブロックを示す図である。 図1に示す受信端末の機能ブロックを示す図である。 図1に示す中継ノードの機能ブロックを示す図である。 本発明の第1の実施形態による高速通信システムの処理フローを示す図である。 本発明の第1の実施形態による各ノードにおけるキューの状態を示す図である。
以下、本発明の第1の実施形態による高速通信システムを図面を参照して説明する。
図1は第1の実施形態による高速通信システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す高速通信システム(高速通信装置)は、送信端末101と、受信端末102と、中継ノード103,104とから構成されている。図1は、送信端末101が受信端末102と通信する例を示している。送信端末101から送信されたデータが中継ノード103へ送信される。中継ノード103がそのデータを中継ノード104へ送信する。また中継ノード104がそのデータを受信端末102へ送信する。このとき、各隣接する端末とノード間またはノードとノード間においてTCPコネクションによりデータが送信される。
データ通信の際に、送信端末101は、そのデータ通信の下流にあるノード103へのデータの送信時に、達成可能な平均スループットBを通知する。ノード103は送信端末101から受信した平均スループットBと、自ノードが達成可能な平均スループットBとを比較して、小さい値のスループットBをデータ通信の下流の中継ノード104へ送信する。中継ノード104は、中継ノード103から受信した平均スループットBと、自ノードの平均スループットBを同様に比較し小さい値のスループットBをデータ通信の下流の受信端末102へ送信する。これにより受信端末102は、送信端末101から受信端末102へ至る各区間のTCPデータ通信において、最も小さな平均スループットBを知ることができる。
また、同様に送信端末101は、そのデータ通信の下流にあるノード103へのデータの送信時に、自端末におけるスループットの上昇速度ΔCを通知する。ノード103は送信端末101から受信した上昇速度ΔCと、自ノードにおけるスループットの上昇速度ΔCとを比較して、小さい値の上昇速度ΔCをデータ通信の下流の中継ノード104へ送信する。中継ノード104は、中継ノード103から受信したスループットの上昇速度ΔCと、自ノードにおけるスループットの上昇速度ΔCを同様に比較し小さい値の上昇速度ΔCをデータ通信の下流の受信端末102へ送信する。これにより受信端末102は、送信端末101から受信端末102へ至る各区間のTCPデータ通信において、最も小さなスループットの上昇速度ΔCを知ることができる。
受信端末102は中継ノード104から受信した平均スループットBやスループットの上昇速度ΔCの情報を中継ノード104へ送信する。中継ノード104はその平均スループットBやスループットの上昇速度ΔCの情報を中継ノード103へ送信する。中継ノード103はその平均スループットBやスループットの上昇速度ΔCの情報を送信端末101へ送信する。これによりデータ通信の通信経路上にある各ノードや各端末は、その通信経路における最低の平均スループットBやスループットの上昇速度ΔCの情報を検出することができる。データ通信の通信経路上にある各ノードや各端末はデータ通信の最終宛先から送信された平均スループット(通信経路における最低の平均スループット)Bやスループットの上昇速度ΔCを用いて通信制御を行う。
一般的な通信技術では、通信回線を接続する場合に利用可能な回線速度、すなわち最大スループットを通知し合うことは行われていた。
これに対し、本発明の実施形態では、ネットワークを複数のTCP区間で分割し、それぞれのTCP区間で達成可能な平均スループットBをネットワークの品質状況によって送信端末、受信端末、中継ノードのそれぞれで推定し、その情報をそれぞれ交換し合う。これにより、通信経路上にて実際に利用可能なスループットを知ることができ、これらの情報を用いて各端末やノードにおけるキューに多くのデータが蓄積されないよう制御する。更に本発明の実施形態によれば、上記のように各TCP区間にて推定された平均スループットBに加え、スループットの上昇速度ΔCを各端末や中継ノードがそれぞれ交換し合い、これにより、通信制御を行う。
TCPはネットワークの混雑状況に応じて、スループットを動的に適応させるプロトコルである。スループットの上昇速度ΔCとは、単位時間当たりのスループット上昇速度である。
TCPの派生技術であるTCP RENOでは、基本的にパケットが端末間や端末・ノード間等を1往復する時間(RTT:Round Trip Time)に1パケット分スループットを上昇させる。このため、単位時間当たりのスループット上昇速度ΔCは、以下の式から算出できる。
ΔC=PacketSize/RTT
別のTCPの派生技術であるCUBIC TCPでは、RTTに依存せず、パケットロス率に応じスループットが決定される。したがって、異なる派生技術のTCPであっても、単位時間あたりのスループットの上昇速度を求め、端末・ノード間で交換し合い、最も小さな平均スループットやスループットの上昇速度を考慮してそれぞれのノードが動作することで、キューにデータが蓄積する速度を調整することができる。その結果、キューに蓄積するデータ量を少なくすることができる。
更に、本発明の実施形態においては、上記処理に加え、パケットがネットワーク内で消失した場合にパケット再送に要する時間と、スループットを減少させる場合の減少幅、それぞれの端末とノードにあるキューに蓄積されているデータ量の情報を、ノード間や端末・ノード間でそれぞれ交換し合う。例えば、中継ノード104から受信端末102へのTCPコネクションにおいて、パケットロスが発生したことをノード104が検知する。すると、ノード104は、前段に隣接する中継ノード103に向けてパケットロスが発生したことを通知する制御信号Sを送る。中継ノード103では、この制御信号Sを受け付けると、その制御信号Sに格納されている「ノード104の受信端末102に対するパケット再送に要する時間」だけパケット送信を待機し、その後、制御信号Sに格納されている「通信再開時のスループット」と同じスループットにて通信を再開する。これによって、中継ノード103のキューに蓄積するデータ量を軽減し、かつ、ノード104のデータ送信を不必要に停止することなく通信を継続することができる。
本発明の実施形態では、これら交換し合った、通信の性能モデルの情報(スループットBや、スループットの上昇速度ΔCなど)と、キューにあるデータ量を鑑み、それぞれのノードのキューに必要以上に多くのデータが蓄積してしまうことがなく、かつ十分な量となるよう制御する。
図2は送信端末の機能ブロックを示す図である。
図2で示すように、送信端末101は、入出力処理部11と、IP処理部12と、TCP送信部13と、アプリケーション処理部14とを備える。
入出力処理部11は、ネットワークから受信したパケットをIP処理部12に渡し、IP処理部12から渡されたパケットをネットワークに送信する。IP処理部12は、入出力処理部11から入力されたパケットのあて先を判定しTCP送信部13へ渡し、TCP送信部13から渡されたTCPセグメントをパケット化して入出力処理部11へ渡す。TCP送信部13は、通信相手からの制御信号を受信しこれに応じたTCPの処理方法を決定し、アプリケーションから渡されたデータに対しTCPの処理を実施してTCPセグメント化してIP処理部12へ渡す。アプリケーション処理部14は、データ記憶部15からデータを取り出しTCP送信部13に渡す。
TCP送信部13は、制御信号受信部131と、動作モデル決定部132と、第1輻輳ウィンドウ決定部133と、第2輻輳ウィンドウ決定部134と、データ送信部135を備える。
制御信号受信部131は、通信相手からの制御信号を受信し、動作モデル決定部132へ渡す。動作モデル決定部132は、制御信号から第2輻輳ウィンドウ決定部134の動作方法を決定しその動作方法を第2輻輳ウィンドウ決定部134へ伝える。第2輻輳ウィンドウ決定部134は、通常のTCPによる輻輳ウィンドウ制御を実現する第1輻輳ウィンドウ決定部133、動作モデル決定部132から指示された動作方法に従い、調整された輻輳ウィンドウ制御を実現する。データ送信部135は、アプリケーション処理部14から渡されたデータをセグメント記憶部16に格納し、第1輻輳ウィンドウ決定部133もしくは第2輻輳ウィンドウ決定部134の輻輳ウィンドウを参照しつつデータの送信を決定し、TCPセグメントを作成してIP処理部12に渡す。
図3は受信端末の機能ブロックを示す図である。
図3で示すように、受信端末102は、入出力処理部21と、IP処理部22と、TCP受信部23と、アプリケーション処理部24とを備える。
入出力処理部21は、ネットワークからのパケットを受信しIP処理部22に渡し、IP処理部22から渡されたパケットをネットワークに送信する。IP処理部22は、入出力処理部21から入力されたパケットの宛先を判定しTCP受信部23へ渡し、TCP受信部23から渡されたACKをパケット化して入出力処理部21へ渡す。TCP受信部23は、IP処理部22からパケットを受け取りTCPの受信処理を行い、必要に応じ制御信号をIP処理部22に渡し、データをアプリケーション処理部へ渡す。アプリケーション処理部24は、TCP受信部23からデータを受け取りデータ記憶部25に格納する。
TCP受信部23は、データ受信部231と、ACK送信部232と、制御信号送受信部233とを備える。
データ受信部231は、IP処理部22から渡されたパケットからセグメントを取り出し、セグメント記憶部234に格納しアプリケーションからの要求に応じセグメントをデータ化(整列,結合)してデータを渡し、セグメント記憶部234にあるキューの残り容量を参照してACK送信部232に通知する。ACK送信部232は、データ受信部231からの通知を受けてACKを生成し、IP処理部22に渡す。制御信号送受信部233は、制御信号を送信受信する。
図4は中継ノードの機能ブロックを示す図である。
中継ノード103,104は、受信したパケットに対しTCP受信処理を行い、これをデータ化し、データ転送部35によってTCP送信部34にそのデータを渡してパケットを送信する処理を行う。
中継ノード103,104の機能と、送信端末101や受信端末102との違いについて説明する。中継ノード103,104は、入出力処理部31と、IP処理部32と、TCP受信部33と、TCP送信部34と、データ転送部35とを備える。入出力処理部31、IP処理部32、TCP受信部33、TCP送信部34については、送信端末101や受信端末102の対応する処理部と同様の処理を行うが、下記の処理において異なる。つまり、中継ノード103,104のTCP送信部34の制御信号送受信部341は、パケットロスが発生した場合、TCP受信部33の制御信号送受信部333に通知する。また、TCP受信部33の制御信号受信部333は、送信元である通信相手にパケットロスと、現在のTCP送信部34にある送信待ちデータ量や、通信再開時のスループットを通知する処理を行う。
図5は高速通信システムの処理フローを示す。
次に、本実施形態による高速通信システムの処理フローの詳細について順を追って説明する。
図1の高速通信システムにおいてデータ通信が行われた場合の例について説明する。送信端末101から送信されたデータは、中継ノード103、中継ノード104、受信端末102へと順に転送される。
まず、送信端末101は、制御開始信号を受信端末102へ送信する(ステップS101)。このとき、制御開始信号は、中継ノード103,104を経由して受信端末102に送信される。次に、制御開始信号を送信した送信端末101において、送信端末101と中継ノード103との間のTCPコネクションにおいて達成可能な平均スループットB1を算出する(ステップS102)。この平均スループットB(B1)の算出処理は、式(1)により行う。
Figure 0005673664
ここで、上記式(1)において、“k”を中継ノード103を示す「103」とすると、“W”は送信端末101の最大輻輳ウィンドウサイズと後段ノードである中継ノード103の最大受信ウィンドウサイズのうちの小さい値である。“d”は送信端末101と後段ノードである中継ノード103の間のRTTである。“C”は定数、“p”はパケットロス率である。“d”および“p”は、予め統計値によって算出されたものとし、通信中に随時更新すると良い。
送信端末101は、スループットの上昇速度ΔCを次のように求める(ステップS103)。
ΔC=PacketSize/d
“PacketSize”はセグメントサイズである。送信端末101は、自端末において仮にパケットロスが発生した場合にパケット送信の再送により通信を再開するまでの時間FRT(以下、通信再開予定時間)を次のように求める(ステップS103)。
FRT=d(d:送信端末101と中継ノード103の間のRTT)
送信端末101は、パケットロスが発生した場合にパケットを再送し通信が再開される場合に、パケットロス前と比較しスループットを低減させる割合BD(以下、スループット低減割合)を次のように求める(ステップS104)。
BD=1/2
ステップS101において送信端末101から送信された制御開始信号を受信した中継ノード103、中継ノード104、受信端末102は、送信端末101と同様に、送信先のノードまたは端末との間のTCPコネクションにおける平均スループットB、そのTCPコネクションにおけるスループットの上昇速度ΔC、通信再開予定時間FRT、スループット低減割合BDを算出する。
送信端末101の算出した情報をそれぞれ、平均スループットB1、スループットの上昇速度ΔC1、通信再開予定時間FRT1、スループット低減割合BD1と表記する。受信端末102の算出した情報をそれぞれ、平均スループットB2、スループットの上昇速度ΔC2、通信再開予定時間FRT2、スループット低減割合BD2と表記する。中継ノード103の算出した情報をそれぞれ、平均スループットB3、スループットの上昇速度ΔC3、通信再開予定時間FRT3、スループット低減割合BD3と表記する。中継ノード104の算出した情報をそれぞれ、平均スループットB4、スループットの上昇速度ΔC4、通信再開予定時間FRT4、スループット低減割合BD4と表記する。
次に、送信端末101は、算出した平均スループットB1、スループットの上昇速度ΔC1、通信再開予定時間FRT1、スループット低減割合BD1を格納した性能モデル通知信号を生成し、その性能モデル通知信号を中継ノード103へ送信する(ステップS105)。中継ノード103は性能モデル通知信号を受信すると、その性能モデル通知信号に格納されている平均スループットB1と、自ノードで算出した平均スループットB3とを比較する(ステップS106)。次に、中継ノード103は、性能モデル通知信号に格納された情報を、その比較において小さい値を示す平均スループットBと、その平均スループットBを算出した装置(送信端末101または中継ノード103の何れか一方)において算出されたスループットの上昇速度ΔC、通信再開予定時間FRT、スループット低減割合BDとに更新する。また、中継ノード103は、その更新した性能モデル通知信号を、中継ノード104へ送信する(ステップS107)。
中継ノード104においても同様の処理を行う。すなわち、中継ノード104は、中継ノード103から受信した性能モデル通知信号から平均スループットBを取得し、その平均スループットBと自ノードの平均スループットB4と比較し(ステップS108)、小さい値を示す平均スループットBを選択する。次に、中継ノード104は、性能モデル通知信号に格納された情報を、その比較において小さい値を示す平均スループットBと、その平均スループットBを算出した装置において算出されたスループットの上昇速度ΔC、通信再開予定時間FRT、スループット低減割合BDとに更新する。また、中継ノード103は、その更新した性能モデル通知信号を、受信端末102へ送信する(ステップS109)。受信端末102は、平均スループットB、スループットの上昇速度ΔC、通信再開予定時間FRT、スループット低減割合BDを記憶部に格納する。
受信端末102は、その記憶部に格納した情報のうち、平均スループットB、スループットの上昇速度ΔC、スループット低減割合BDを格納した性能モデル確定信号を生成し、中継ノード104へ送信する(ステップS110)。中継ノード104は性能モデル確定信号に格納されている平均スループットB、スループットの上昇速度ΔC、スループット低減割合BDを記憶部に格納し、その性能モデル確定信号を中継ノード103へ送信する(ステップS111)。同様に、中継ノード103は、性能モデル確定信号に格納されている平均スループットB、スループットの上昇速度ΔC、スループット低減割合BDを記憶部に格納し、その性能モデル確定信号を送信端末101へ送信する(ステップS112)。送信端末101は、性能モデル確定信号に格納されている平均スループットB、スループットの上昇速度ΔC、スループット低減割合BDを記憶部に格納する。
次に、TCP送信部13において動作モデル決定部132を持つ送信端末101と、TCP送信部34において動作モデル決定部342を持つ中継ノード103、および中継ノード104は、性能モデル確定信号によって取得した情報(以下、性能モデル確定信号によって得られた各情報を、平均スループットBx、スループットの上昇速度ΔCx、スループット低減割合BDxとする)を基に、TCP制御の動作を次のように決定する(ステップS113)。まず、送信端末101、中継ノード103,104の動作モデル決定部(132,342)は、以下の項目(a)、(b)、(c)を算出する。
(a)最大ウィンドウサイズ=平均スループットBx*2
(b)ACKパケットを1つ受信した際の輻輳ウィンドウの増加幅=2*スループットの上昇速度ΔCx/d
ただし、“d”は、端末−ノード間またはノード−ノード間のRTTである。
(c)パケットロス時の輻輳ウィンドウの減少=スループット低減割合BDx
それぞれの第1輻輳ウィンドウ決定部(133,343)は、例えば次のように通常のTCPの動作を実現する。
・最大ウィンドウサイズ = 端末ごとの任意の設定による。
・ACKパケットを1つ受信した際の輻輳ウィンドウの増加幅=1パケット分
・パケットロス時の輻輳ウィンドウの減少=1/2
TCP制御には、パケットロスの判定を基に動作を決定するTCP制御や、遅延の増加を基に動作を決定するTCP制御、パケットロスと遅延の両方を考慮するTCP制御などがあるが、いずれの動作によってTCP制御を実現してもよい。各端末や中継ノードや、決定したパラメータに基づいてTCPの制御を行う。
図6は各ノードにおけるキューの状態を示す図である。
各中継ノード103,104および受信端末102は、上述の処理によって決定したTCP動作を行う。さらに、各中継ノード103,104および受信端末102は、TCP受信部(23,33)のキューに蓄積されている送信待ちデータ量に応じて、次のように上流のノードもしくは上流端末に通信抑制判定信号を通知する。ここでは、i=0,1,2,3とする。また、ノード(i)に関しては、送信端末101をノード(0),中継ノード103をノード(1),中継ノード104をノード(2),受信端末102をノード(3)とする。さらに、ノード(i)に対するそれぞれのキューq(i)を、q(0),q(1),q(2),q(3)とする。
このとき、前段ノード(i−1)とこれに連続して連なる後段ノード(i)について考える。
(A):q(i)<m*平均スループットB(i)*FRT(i−1)の場合
これは、前段ノード(i−1)と後段ノード(i)の間のRTTの時間において、このノード間の平均スループットB(i−1)で通信が行われた場合のデータ量のm倍(mは定数)のデータ量よりも、後段ノード(i)のキューq(i)に蓄積されているデータ量が少ない場合である。この場合、データ通信に余裕があるため、通常の輻輳ウィンドウの制御を行う第1輻輳ウィンドウ決定部(133,343)の使用を示す通信抑制判定信号を、後段ノード(i)が前段ノード(i−1)へ送信する。
(B):m*平均スループットB(i)*FRT(i−1)≦q(i)≦Xの場合
これは、後段ノード(i)のキューq(i)に蓄積されているデータ量が、前段ノード(i−1)と後段ノード(i)の間のRTTの時間において、このノード間の平均スループットB(i)で通信が行われた場合のデータ量のm倍(mは定数)のデータ量以上であって、通信停止を示す上限値である定数Xよりも少ない場合である。この場合、データ通信に余裕がないため、輻輳ウィンドウを減少させる制御を行う第2輻輳ウィンドウ決定部(134,344)の使用を示す通信抑制判定信号を、後段ノード(i)が前段ノード(i−1)へ送信する。
(C):X<q(i)の場合
これは、後段ノード(i)のキューq(i)に蓄積されているデータ量が、通信停止を示す上限値Xを超えている場合である。この場合には、データ送信を、FRT(i)、つまり後段ノード(i)とその次のノード(i+1)の間のRTTの時間だけ停止することを示す通信抑制判定信号を、後段ノード(i)が前段ノード(i−1)へ送信する。定数mは2〜4程度、定数Xは5〜10程度などの数値を設定する。そして、通信抑制判定信号を受信した各ノードは、その通信抑制判定信号が示す情報に基づいて通信制御を行う。
また、各ノードや端末はパケットロスの発生を検知する。パケットロスの発生を検知した場合には、パケットロスを検知したノード(i)は次のように制御信号Sを送信し、これを受けたノード(i−1)も次のように動作する。
(D):パケットロスを検知したノード(i)が第2輻輳ウィンドウ決定部を利用して通信している場合、FRT(i)、つまり後段ノード(i)とその次のノード(i+1)の間のRTTの時間だけ停止することを示す通信抑制判定信号を、後段ノード(i)が前段ノード(i−1)へ送信する。 (E):ノード(i−1)は通信抑制判定信号で示されたFRT(i)の時間、通信を停止する。そしてFRT(i)の時間経過後、ノード(i−1)は、輻輳ウィンドウにスループット低減割合BDを乗算して、新たな輻輳ウィンドウのサイズを決定し、通信を再開する。
以上の処理によって、本実施形態による高速通信システムは、ノードにあるキューに蓄積されたデータ量に応じてTCPの制御方法を変更する処理を行う。
あるノード(i)に送信待ちデータ量が十分多く、ノード(i−1)でパケットロスが発生し、通信がFRT(i−1)ほど停止、つまり、ノード(i)とその前段のノード(i−1)の間のRTTの時間だけ停止した場合にも、ノード(i)の送信待ちデータが0にならない場合について説明する。この場合には、ノード(i−1)は、スループットを抑えた第2輻輳ウィンドウ決定部(134,344)によってTCPの動作を行う。
逆に、あるノード(i)にある送信待ちデータ量が十分多くなく、ノード(i−1)でパケットロスが発生し、通信がFRT(i−1)ほど停止した場合に、ノード(i)の送信待ちデータが0になりそうな場合について説明する。この場合には、ノード(i−1)はスループットをより高くする第1輻輳ウィンドウ決定部(133,343)によってTCPの動作を行う。
これによって各ノードのキューに溜まるデータ量を小さく抑えることを可能とする。
例えば、中継ノード104から受信端末102へのTCPコネクションがボトルネックである場合について説明する。この場合は、中継ノード104は、第1輻輳ウィンドウ決定部(343)によるTCPの動作を行う。また、他の中継ノードや送信端末101は、第2輻輳ウィンドウ決定部(134,344)のTCPの動作により、中継ノード104と受信端末101間の通信とおよそ同じスループットを発揮するような制御となる。
また、例えば、送信端末101から中継ノード103へのTCPコネクションがボトルネックである場合について説明する。この場合は、送信端末101は第1輻輳ウィンドウ決定部(133)によるTPの動作を行い、他のノードは、第2輻輳ウィンドウ決定部(344)のTCPの動作により、送信端末101と中継ノード103の間の通信とおよそ同じスループットを発揮するような制御となる。
次に、第2の実施形態による高速通信システムについて説明する。
第2の実施形態による高速通信システムでは、第1の実施形態で示した構成において、中継ノード103の第1輻輳ウィンドウ決定部343が第1の実施形態で説明した処理とは異なる処理を行う場合の例である。
ここで、中継ノード103をノードiとする。そしてノードiの第1輻輳ウィンドウ決定部133は、(I)および(II)の条件を満たすように(1)〜(3)のように設定する。
(I):ノード(i)における平均スループットB(i)=ノード(i+1)における平均スループットB(i+1)
(II):ノード(i)におけるパケットロスが発生した場合のスループット低減割合BD(i)=ノード(i+1)におけるパケットロスが発生した場合のスループット低減割合BD(i+1)
(1):最大ウィンドウサイズ=(平均スループットB(i+1)×d(i+1))×(d(i)/d(i+1))
(2):ACKパケットを1つ受信した際の輻輳ウィンドウの増加幅=2×ノード(i+1)のスループットの上昇速度ΔC(i+1)/d(i+1)
ただし、“d”はノードとそのノードの後段ノードの間のRTT
(3):パケットロス時のノード(i)における輻輳ウィンドウの減少値=ノード(i+1)におけるパケットロスが発生した場合のスループット低減割合BD(i+1)
これによって,ノードiからノードi+1への通信経路(i)の遅延が非常に大きく、かつノードi+1からノードi+2への通信経路(i+1)の遅延が小さい場合にも、両者が等しいスループットでほぼ連動して通信できるようになる。
これは、ノード103からノード104への通信経路が、海底ケーブル区間などのように、パケットロスは無いが遅延が非常に大きい通信経路である場合に有効である。なぜなら、一般的なTCPはRTTごとに輻輳ウィンドウを1パケット分ずつ増加させるため、スループットの上昇が非常におそくなってしまうためである。本発明の実施形態を用いると、この問題を解決することもできる。
以上、高速通信システムについて説明したが、上述の処理によれば、ノードのキューに蓄積するデータ量を大きくせずに通信を行うことにより、通信の高速化を図ることができる。
また、本発明の実施形態によれば、ノードの前後のTCPコネクションにおける速度の違いによって、ノードに蓄積するデータ量を増大させることを軽減できるため、通信の高速化を図ることができる。
また、本発明の実施形態によれば、ノードの前後において通信レートを上下させる速度を同じように制御することとなるので、ノードに蓄積するデータ量を増大させることを軽減できるため、通信の高速化を図ることができる。
また、本発明の実施形態によれば、制御信号を用いて通信停止をしても、通信を再開する際に伝送遅延によって通信再開が遅れず、これにより、通信性能の低下を防止することができる。
上述の送信端末、中継ノード、受信端末は内部に、コンピュータシステムを有している。上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。
このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータがそのプログラムを実行するようにしても良い。
上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2010年2月17日に出願された日本出願特願2010−032872を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、複数のノードを介してデータ送信する高速通信システム及び高速通信方法に適用することができる。この高速通信システム及び高速通信方法によれば、ノードのキューに蓄積するデータ量を大きくせずに通信を行うことにより、通信の高速化を図ることができる。
101 送信端末
102 受信端末
103,104 中継ノード
11,21,31 入出力処理部
12,22,32 IP処理部
13,34 TCP送信部
23 TCP受信部
14,24,35 アプリケーション処理部

Claims (10)

  1. 通信経路上に直列接続して設けられた複数のノードを備え、
    前記複数のノードそれぞれが隣接して接続する他のノードとの間に通信コネクションをり、
    前記複数のノードは、前記通信コネクションそれぞれが達成できる通信性能を示す性能モデル情報を、前記他のノード間で交換し、
    前記複数のノードそれぞれは、前記性能モデル情報のうちいずれかの性能モデル情報に基づいた通信制御を実施する
    高速通信システム。
  2. 前記複数のノードそれぞれは、前記達成できる通信性能のうち前記ノード間の平均スループットを推定し、
    前記複数のノードそれぞれは、前記平均スループットで示される性能モデル情報を、前記ノード間で交換して、目標とする平均スループットを決定し、前記目標とする平均スループットによる通信制御を実施する
    請求項1に記載の高速通信システム。
  3. 前記複数のノードそれぞれは、前記達成できる通信性能のうち前記ノード間のスループット上昇速度を推定し、
    前記複数のノードそれぞれは、前記スループット上昇速度で示される性能モデル情報を、前記ノード間で交換して、目標とするスループット上昇速度を決定し、前記目標とするスループット上昇速度による通信制御を実施する
    請求項1に記載の高速通信システム。
  4. 前記複数のノードは、始点ノードと、終点ノードと、前記始点ノードと前記終点ノードとの間に設けられた中継ノードとを有し、
    前記始点ノードが通信を行うことを通知する制御開始信号を終点ノードへ送信し、
    前記制御開始信号を検知した前記終点ノードが、前記制御開始信号の検知に基づいて前記終点ノードの性能モデル情報を算出し、また前記中継ノードが、前記制御開始信号の検知に基づいて前記中継ノードの性能モデル情報を算出し、
    前記始点ノードが前記性能モデル情報を格納した性能モデル通知信号を前記終点ノードへ送信し、
    前記中継ノードが前記性能モデル通知信号を前記終点ノードへ転送する際に、前記性能モデル通知信号に格納されている性能モデル情報と、前記中継ノードの算出した性能モデル情報とを比較して小さい値を示す性能モデル情報のみを格納した前記性能モデル通知信号を転送し、
    前記終点ノードが受信した前記性能モデル通知信号に格納されている性能モデル情報を記憶すると共に、前記性能モデル情報を格納した性能モデル確定信号を前記始点ノードへ送信し、
    前記性能モデル確定信号を前記始点ノードへ中継した中継ノードおよび前記始点ノードが前記性能モデル確定信号に格納された性能モデル情報を記憶し、
    前記始点ノードと前記中継ノードは前記性能モデル確定信号に格納された性能モデル情報に基づいてTCP制御を行う
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高速通信システム。
  5. 前記始点ノードと前記中継ノードと前記終点ノードが隣接して接続しそれら接続する隣接する各ノードのうちの通信方向に基づく前段ノードと後段ノードとの間のRTTの時間において、前記前段ノードと前記後段ノードとの間の平均スループットで通信が行われた場合のデータ量の定数倍のデータ量よりも、前記後段ノードのキューに蓄積されているデータ量が少ない場合、通常の輻輳ウィンドウの制御を示す通信抑制判定信号を、前記後段ノードが前記前段ノードへ送信し、
    前記前段ノードが前記通信抑制判定信号に基づいてTCP制御を行う
    請求項4に記載の高速通信システム。
  6. 前記始点ノードと前記中継ノードと前記終点ノードが隣接して接続しそれら接続する隣接する各ノードのうちの通信方向に基づく後段ノードのキューに蓄積されているデータ量が、前記前段ノードと前記後段ノードの間のRTTの時間において、前記前段ノードと前記後段ノードとの間の平均スループットで通信が行われた場合のデータ量の定数倍のデータ量以上であって、通信停止を示す上限値である定数よりも少ない場合、輻輳ウィンドウを減少させる制御を示す通信抑制判定信号を、前記後段ノードが前記前段ノードへ送信し、
    前記前段ノードが前記通信抑制判定信号に基づいてTCP制御を行う
    請求項4または請求項5に記載の高速通信システム。
  7. 前記始点ノードと前記中継ノードと前記終点ノードが隣接して接続しそれら接続する隣接する各ノードのうちの通信方向に基づく後段ノードのキューに蓄積されているデータ量が、通信停止を示す上限値を超えている場合には、データ送信を、後段ノードとその次のノードの間のRTTの時間だけ停止することを示す通信抑制判定信号を、前記後段ノードが前記前段ノードへ送信し、
    前記前段ノードが前記通信抑制判定信号に基づいてTCP制御を行う
    請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の高速通信システム。
  8. 前記後段ノードがパケットロスを検知した場合であって、前記後段ノードが次のノードへのTCP制御において輻輳ウィンドウを減少させる制御を行っている場合、後段ノードとその次のノードの間のRTTの時間だけ停止することを示す通信抑制判定信号を、前記後段ノードが前記前段ノードへ送信し、
    前記前段ノードが前記通信抑制判定信号に基づいてTCP制御を行う
    請求項から請求項6のいずれか一項に記載の高速通信システム。
  9. 前記前段ノードは、前記後段ノードと前記その次のノードの間のRTTの時間だけ通信を停止して、前記RTTの時間経過後、輻輳ウィンドウにスループット低減割合を乗算して、新たな輻輳ウィンドウのサイズを決定し、通信を再開する
    請求項8に記載の高速通信システム。
  10. 始点ノードと終点ノードと前記始点ノードと前記終点ノードとの間に設けられた中継ノードとを有する通信経路上の複数のノードを経由して行われる高速通信システムにおける高速通信方法であって、
    前記始点ノードが通信を行うことを通知する制御開始信号を前記終点ノードへ送信し、
    前記制御開始信号を検知した前記終点ノードが、前記制御開始信号の検知に基づいて終点ノードの性能モデル情報を算出し、
    前記中継ノードが、前記制御開始信号の検知に基づいて終点ノードの性能モデル情報を算出し、
    前記始点ノードが前記性能モデル情報を格納した性能モデル通知信号を前記終点ノードへ送信し、
    前記中継ノードが前記性能モデル通知信号を前記終点ノードへ転送する際に、前記性能モデル通知信号に格納されている性能モデル情報と、前記中継ノードが算出した性能モデル情報とを比較して小さい値を示す性能モデル情報のみを格納した前記性能モデル通知信号を転送し、
    前記終点ノードが受信した前記性能モデル通知信号に格納されている性能モデル情報を記憶すると共に、前記性能モデル情報を格納した性能モデル確定信号を前記始点ノードへ送信し、
    前記性能モデル確定信号を前記始点ノードへ中継した中継ノードおよび前記始点ノードが前記性能モデル確定信号に格納された性能モデル情報を記憶し、
    前記始点ノードと前記中継ノードは前記性能モデル確定信号に格納された性能モデル情報に基づいてTCP制御を行う
    ことを含む高速通信方法。
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CSNG200500882014; 牧 一之進 Ichinoshin MAKI: 'TCPオーバレイネットワークの性能解析および評価 Performance Analysis and Evaluation of TCP Overlay' 電子情報通信学会技術研究報告 Vol.104 No.340 IEICE Technical Report 第104巻, pp.77-82, 社団法人電子情報通信学会 The Institute of Electro *
JPN6011024059; 牧 一之進 Ichinoshin MAKI: 'TCPオーバレイネットワークの性能解析および評価 Performance Analysis and Evaluation of TCP Overlay' 電子情報通信学会技術研究報告 Vol.104 No.340 IEICE Technical Report 第104巻, pp.77-82, 社団法人電子情報通信学会 The Institute of Electro *

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