JP5670586B2 - 線形素子値推定方法、静電容量検出方法、集積回路、タッチセンサシステム、電子機器 - Google Patents

線形素子値推定方法、静電容量検出方法、集積回路、タッチセンサシステム、電子機器 Download PDF

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本発明は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する線形素子値推定方法、静電容量検出方法、集積回路、タッチセンサシステム、電子機器に関する。
マトリックス状に分布した線形素子値を検出する装置、例えば、M本のドライブラインとL本のセンスラインとの間に形成される静電容量行列Cij(i=1、…、M、j=1、…、L)の静電容量値の分布を検出するタッチセンサ装置(接触検出装置)が、特許文献1に開示されている。このタッチセンサ装置は、ドライブラインを順番に選択し、その選択したドライブラインにつながる線形素子の値を検出する走査検出方式により動作する。
また、複数のドライブラインを時系列的な符号系列に基づいて第1のドライブライン群と第2のドライブライン群とに振り分けて駆動し、センスラインに接続され、駆動されたドライブラインとの複数の交差部の容量に生じる電流の総和を電気信号に変換した測定電圧を出力し、センスラインごとに、測定電圧と符号系列とにより積和演算を行い、各交差部の容量に対応する電圧値を求める容量検出回路が特許文献2に記載されている。
複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路が特許文献6に開示されている。特許文献6の図1にも示されているように、タッチパネルを駆動するドライブラインと、タッチパネルから信号を読み出すセンスラインとのタッチパネルに対する位置関係は固定されている。
図27は、従来のタッチセンサシステム91の構成を示すブロック図である。図28は、タッチセンサシステム91に設けられたタッチパネル93の構成を示す模式図である。タッチセンサシステム91は、タッチパネル93と静電容量値分布検出回路92とを備えている。タッチパネル93は、水平方向に沿って互いに平行に配置されたドライブラインHL1〜HLMと、垂直方向に沿って互いに平行に配置されたセンスラインVL1〜VLMと、ドライブラインHL1〜HLMとセンスラインVL1〜VLMとの交点にそれぞれ形成される静電容量C11〜CMMとを備えている。
静電容量値分布検出回路92は、ドライバ95を備えている。ドライバ95は、符号系列に基づいてドライブラインHL1〜HLMに電圧を印加して各静電容量C11〜CMMを駆動する。静電容量値分布検出回路92には、センスアンプ96が設けられている。センスアンプ96は、ドライバ95により駆動された各静電容量C11〜CMMに対応する電圧の線形和を、センスラインVL1〜VLMを通して読み出して、AD変換器98に供給する。AD変換器98は、センスラインVL1〜VLMを通して読み出した各静電容量に対応する電圧の線形和をAD変換して容量分布計算部99に供給する。
容量分布計算部99は、AD変換器98から供給された各静電容量に対応する電圧の線形和と符号系列とに基づいて、タッチパネル93上の静電容量分布を計算してタッチ認識部90に供給する。タッチ認識部90は、容量分布計算部99から供給された静電容量分布に基づいて、タッチパネル93上のタッチされた位置を認識する。
静電容量値分布検出回路92は、タイミングジェネレータ97を有している。タイミングジェネレータ97は、ドライバ95の動作を規定する信号と、センスアンプ96の動作を規定する信号と、AD変換器98の動作を規定する信号とを生成して、ドライバ95、センスアンプ96、及びAD変換器98に供給する。
日本国公開特許公報「特開2010−92275号公報(2010年4月22日公開)」 日本国公開特許公報「特許第4364609号明細書(2005年6月16日公開)」 日本国公開特許公報「特許第4387773号明細書(2005年6月16日公開)」 日本国公開特許公報「特開2005−114362号公報(2005年4月28日公開)」 日本国公開特許公報「特開2005−134240号公報(2005年5月26日公開)」 米国特許第7、812、827号明細書(2010年10月12日)
しかしながら、特許文献1に記載の走査検出方式により動作するタッチセンサ装置においては、二次元に分布する静電容量値を取得するために与えられた時間をTとし、走査の回数をmとすると、複数ラインを同時に選択し、それをスキャンして静電容量行列Cijの静電容量を検出する処理は時間(T/m)の間に終わらなければならない。
一般に、検出処理の精度は、例えば平均化等により処理時間が長いほど高めることができるが、タッチセンサ装置が高速な動作に追従できるためには、静電容量値を取得するために与えられる時間Tは小さくする必要があり、解像度を上げるためには、走査回数mを大きくする必要があり、いずれの場合も処理時間(T/m)は小さくなり検出精度の劣化を招くという問題がある。
また、特許文献2に記載の容量検出回路では、測定電圧のオフセット誤差をキャンセルするために、符号系列に基づいて第1のドライブラインと第2のドライブラインとに振り分けて駆動し、第1のドライブラインの駆動に基づく測定電圧から、第2のドライブラインの駆動に基づく測定電圧を減算している(特許文献2:明細書段落[0058]〜[0061])。しかしながら、このような構成は、演算過程が2相に渡るため、消費電力を抑えた高速化に不利であるという問題がある。
タッチセンサシステム91のタッチパネル93に導電性ペンにより入力する場合を考える。図29は、タッチセンサシステム91で発生するファントムノイズを説明するための図である。導電性ペンの先端は、使用感を落とさないため、直径1mm〜4mm程度と細いことが好ましい。また、書きやすさのためには、手のひらを大型のタッチパネルに着いた状態でペンを使用できることが好ましい。
本明細書では、入力用導電性ペンを把持した手がタッチパネル上に着いた領域を「お手付き領域」という。
図29に示すお手付き領域HDRに配置された静電容量からセンスラインを通って読み出される信号は採用しないように静電容量値分布検出回路92を構成すれば、入力用導電性ペンを把持した手をタッチパネル上に着いた状態でペン入力位置Pにペン入力できるはずである。
上記の設定において、入力用導電性ペンのペン先のタッチ信号は、入力用導電性ペンを把持した手をタッチパネル上に着いたタッチ信号に比べて非常に弱く、SN比で10倍〜20倍程度の差がある。
さらに、人体は空間中の電磁ノイズを受け、人体が空間から受けた電磁ノイズが、入力用導電性ペンを把持した手を通じてタッチパネルに入力される。タッチパネルに入力された電磁ノイズは、入力用導電性ペンを把持した手が乗ったセンスラインを流れる信号に重畳される。このため、図29のファントムノイズNZに示すように、手が乗っていないセンスラインの位置に誤信号を生じさせ、ペン信号の検出が困難になるという問題がある。
また、ペン入力に限らず、スマートフォンにおいてソフトウェアキーボード(アプリケーション)を使用中に、使用者の人体が受ける電磁ノイズが大きいと、使用者の指等がタッチしたセンスライン上にファントムノイズが発生し、押してもいないソフトウェアキーボードのキーが反応するという問題がある。
本明細書では、このように、人体が空間から受けた電磁ノイズが、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、手、指等がタッチしたセンスラインを流れる信号に重畳されて生じる誤信号を「ファントムノイズ」という。例えば、図29に示すように、ファントムノイズNZは、お手付き領域HDRにセンスラインSL1〜SLMに沿って外接する外接ラインL1、L2の間であって、お手付き領域HDRの外側に発生する。
本発明の目的は、電磁ノイズを受けた人体の手、指等のパネルへのタッチに起因して生じるファントムノイズの影響を除去することができる線形素子値推定方法、静電容量検出方法、集積回路、タッチセンサシステム、電子機器を提供することにある。
本発明に係る線形素子値推定方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の線形素子の値の分布を推定する線形素子値推定方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記線形素子に対応する出力を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記線形素子に対応する出力を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記線形素子に対応する出力の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って出力された線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った線形素子の値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列diに基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記線形素子に対応する出力の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って出力された線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った線形素子の値を推定する第2推定工程とを含むことを特徴とする。
この特徴により、第1時刻において、第1信号線を駆動して線形素子に対応する出力を第2信号線から出力させ、第1時刻よりも後の第2時刻において、第1及び第2信号線の接続を切替制御し、第2時刻よりも後の第3時刻において、第2信号線を駆動して線形素子に対応する出力を第1信号線から出力させる。従って、線形素子に対応する出力を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
本発明に係る静電容量検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る集積回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する集積回路であって、前記集積回路は、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るタッチセンサシステムは、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量を有するセンサパネルと前記記センサパネルを制御する集積回路とを備え、前記複数の静電容量の値の分布を検出するタッチセンサシステムであって、前記タッチセンサシステムは、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、上記集積回路は、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを有することを特徴とする。
本発明に係る電子機器は、本発明に係るタッチセンサシステムと、前記タッチセンサシステムに設けられたセンサパネルに重ねて配置されているか、または、前記センサパネルを内蔵した表示パネルとを備えたことを特徴とする。
本発明に係る他の静電容量検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、前記第1出力工程は、前記アナログ積分器のリセット時にはVrefボルトで表される第1電圧により前記複数の第1信号線を駆動し、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和のサンプリング時には、前記符号系列が前記+1の場合は(Vref+V)ボルトで表される第2電圧により、前記符号系列が前記−1の場合は(Vref−V)ボルトで表される第3電圧により前記複数の第1信号線を駆動することを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電容量検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、前記第1出力工程は、前記符号系列が前記+1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和のサンプリング時に第2電圧により前記複数の第1信号線を駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記線形和のサンプリング時に前記第1電圧により前記複数の第1信号線を駆動することを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電容量値分布検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、前記第1出力工程の前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和のサンプリング時に第1電圧により前記複数の第1信号線を駆動して、前記電荷の線形和の出力を前記アナログ積分器に出力し、前記電荷の線形和の出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とする。
本発明に係る他の集積回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する集積回路であって、前記集積回路は、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを備え、前記駆動部は、前記符号系列が前記+1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に第2電圧により前記ドライブラインを駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に前記第1電圧により前記ドライブラインを駆動することを特徴とする。
本発明に係るさらに他の集積回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する集積回路であって、前記集積回路は、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される直交する符号系列diに基づいて、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを備え、前記駆動部は、前記複数の静電容量からの出力を前記アナログ積分器に出力する前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に第1電圧により前記第1信号線または第2信号線を駆動して、前記複数の静電容量からの出力を前記アナログ積分器に出力し、前記複数の静電容量からの出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とする。
本発明に係る他のタッチセンサシステムは、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量を有するセンサパネルと前記記センサパネルを制御する集積回路とを備え、前記複数の静電容量の値の分布を検出するタッチセンサシステムであって、前記タッチセンサシステムは、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、上記集積回路は、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを有しており、前記駆動部は、前記符号系列が前記+1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に第2電圧により前記第1信号線または第2信号線を駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に前記第1電圧により前記第1信号線または第2信号線を駆動することを特徴とする。
本発明に係るさらに他のタッチセンサシステムは、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量を有するセンサパネルと前記記センサパネルを制御する集積回路とを備え、前記複数の静電容量の値の分布を検出するタッチセンサシステムであって、前記タッチセンサシステムは、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、上記集積回路は、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを有しており、前記駆動部は、前記複数の静電容量からの出力を前記アナログ積分器に出力する前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に第1電圧により前記第1信号線または第2信号線を駆動して、前記複数の静電容量からの出力を前記アナログ積分器に出力し、前記複数の静電容量からの出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とする。
本発明に係る他の電子機器は、本発明に係るタッチセンサシステムと、前記タッチセンサシステムに設けられたセンサパネルに重ねて配置されているか、または、前記センサパネルを内蔵した表示パネルとを備えたことを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電容量検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、前記第1出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、前記アナログ積分器のゲインを切り替えることを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電容量検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、前記第1出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、前記符号系列の列を複数の列に分割して、前記複数の第1信号線の駆動を複数回に分割することを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電容量検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、シルベスター(sylvester)法によって生成される2次のアダマール(Hadamard)行列の各行に相当する+1または−1によって構成された符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、前記第1出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の第1列目を複数の列に分割して、前記符号系列の第1列目に相当する駆動を複数回に分割することを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電容量検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、前記第1信号線駆動工程は、シルベスター(sylvester)法によって生成される2次のアダマール(Hadamard)行列の各行に相当する+1または−1によって構成された符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、前記第1出力工程は、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値が前記アナログ積分器の飽和に関連する閾値Numを超える列を複数の列に分解して、前記符号系列の前記閾値Numを超える列に対応する駆動を複数回に分割することを特徴とする。
本発明に係る線形素子値推定方法は、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記線形素子に対応する出力を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記線形素子に対応する出力を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含する。
従って、第1時刻において、第1信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第2信号線から出力させ、第1時刻よりも後の第2時刻において、第1及び第2信号線の接続を切替制御し、第2時刻よりも後の第3時刻において、第2信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第1信号線から出力させる。従って、線形素子に対応する出力を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
実施の形態に係るタッチセンサシステムの構成を示す回路図である。 上記タッチセンサシステムに設けられた集積回路の推定部の構成を示すブロック図である。 上記タッチセンサシステムに設けられたセンサパネルの駆動方法を説明するための図である。 上記センサパネルの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 上記タッチセンサシステムに設けられたセンサパネルに入力される直交する符号系列の具体例を説明するための図である。 上記直交する符号系列の他の具体例を説明するための図である。 上記直交する符号系列のさらに他の具体例を説明するための図である。 実施の形態2に係るタッチセンサシステムに設けられたセンサパネルの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態2に係るタッチセンサシステムに設けられたセンサパネルの駆動方法を説明するための他のタイミングチャートである。 実施の形態3に係るセンサパネルの駆動方法を説明するための図である。 (a)及び(b)は実施の形態4に係るセンサパネルを駆動するための符号系列を説明するための図である。 実施の形態5に係るセンサパネルを駆動するための符号系列を説明するための図である。 上記センサパネルを駆動する方法を示すグラフである。 (a)は実施の形態に係るM系列に基づく符号系列を説明するための図であり、(b)はM系列に基づく符号系列の具体例を示す図である。 上記タッチセンサシステムを搭載した携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態7に係るタッチセンサシステムの構成を示すブロック図である。 上記タッチセンサシステムに設けられたタッチパネルの構成を示す模式図である。 上記タッチパネルに接続された信号線とドライバに接続されたドライブライン及びセンスアンプに接続されたセンスラインとの接続切替回路の構成を示す回路図である。 上記タッチセンサシステムの静電容量分布検出回路に設けられたマルチプレクサの構成を示す回路図である。 図20の(a)(b)は、上記タッチセンサシステムの動作方法を説明するための模式図である。 図21の(a)(b)は、上記タッチセンサシステムの他の動作方法を説明するための模式図である。 実施の形態8に係るタッチセンサシステムの構成を示すブロック図である。 上記タッチパネルに接続された信号線とドライバに接続されたドライブライン及びセンスアンプに接続されたセンスラインとの接続切替回路の構成を示す回路図である。 上記タッチセンサシステムの静電容量分布検出回路に設けられたマルチプレクサの構成を示す回路図である。 実施の形態9に係るタッチセンサシステムの構成を示すブロック図である。 実施の形態10に係るタッチセンサシステムの構成を示すブロック図である。 従来のタッチセンサシステムの構成を示すブロック図である。 上記タッチセンサシステムに設けられたタッチパネルの構成を示す模式図である。 上記タッチセンサシステムで発生するファントムノイズを説明するための図である。
本発明のタッチセンサシステムに関する実施の一形態について図1〜図26に基づいて説明すれば以下のとおりである。
(実施の形態1)
(実施の形態に係るタッチセンサシステムの構成)
図1は、実施の形態に係るタッチセンサシステム1の構成を示す回路図である。タッチセンサシステム1は、センサパネル2と、このセンサパネル2を制御する集積回路3とを備えている。センサパネル2は、水平方向に沿って互いに平行に所定の間隔を空けて配置されたM本のドライブラインDL1〜DLMと、このドライブラインに交差する方向に沿って互いに平行に所定の間隔を空けて配置されたL本のセンスラインSL1〜SLLと、これらM本のドライブラインDL1〜DLMのそれぞれとL本のセンスラインSL1〜SLLのそれぞれとの間にM行×L列のマトリックス状に配置された静電容量Cij(i=1〜M、j=1〜L)とを備えている。
集積回路3は、M本のドライブラインDL1〜DLMに接続された駆動部4を有している。集積回路3には、推定部5が設けられている。図2は、集積回路3の推定部5の構成を示すブロック図である。
推定部5は、L本のセンスラインSL1〜SLLにそれぞれ接続されたL個のアナログ積分器6と、L個のアナログ積分器6に接続されたスイッチ7と、スイッチ7に接続されたAD変換器8と、AD変換器8に接続された内積演算部9と、内積演算部9に接続されたRAM10とを有している。アナログ積分器6は、一方の入力が接地されたオペアンプと、このオペアンプの出力と他方の入力との間に配置された容量Cintの積分容量と、オペアンプの他方の入力に結合されたトランジスタと、このトランジスタと並列に接続された他のトランジスタとを有している。
集積回路3には、内積演算部9に接続されて240Hzでジェスチャ認識処理(ARM等)を実行するアプリケーション処理部11が設けられている。このように、集積回路3には、アナログ回路とデジタル回路とが混載されている。
(従来のタッチセンサシステムの動作)
本実施の形態の動作を具体的に説明する前に、前述した特許文献1に記載の従来の構成における動作を確認する。M本のドライブラインとL本のセンスラインとの間に形成される静電容量のマトリックスCij(i=1、…、m、j=1、…、L)の検出を考える。まず、ドライブラインを一本づつ選択する走査検出を考える。
選択したドライブラインにつながる容量Cij(j=1,…l)をVボルトに充電しCij×Vの信号を蓄える。この信号をセンスライン経由で読み出す際のゲインをGとすると、検出信号は、
G×Cij×V (式1)
となる。
(本実施の形態のタッチセンサシステムの動作)
図3は、タッチセンサシステム1に設けられたセンサパネル2の駆動方法を説明するための図である。図1及び図2で前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素についての詳細な説明は繰り返さない。
本発明の実施の形態として、まず、+1と−1とから構成される互いに直交する符号長Nの符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)を準備する。ここで、符号長Nの符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)が「直交する」とは、符号系列diが下記に示す条件を満足することをいう。
Figure 0005670586
そして、この符号系列diに基づいて、+1の場合は+Vボルトが印加され、−1の場合は−Vボルトが印加されるように、駆動部4は、M本のドライブラインDL1〜DLMを並列に駆動する。すると、各静電容量Cij(i=1〜M、j=1〜L)に、符号系列の各要素(+1または−1)に応じて、±Cij・Vの電荷を有する信号が蓄えられる。
次に、同じセンスラインにつながる各静電容量に蓄積された電荷により表される信号について、センスラインの結線に沿って電荷加算を行い、センスライン毎にアナログ積分器6で読み出し、出力系列ベクトルsj=(sj1、sj2、…、sjN)(j=1、…、L)を得る。
図4は、センサパネル2の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。まず、
リセット信号により、アナログ積分器6の積分容量Cintがリセットされるとともに、センサパネル2にマトリックス状に配置された各静電容量もリセットされる。ここで、リセットとは、容量に蓄積されている電荷を放電するという意味である。そして、ドライブラインDL1〜DLMを、符号系列d11、d21、d31、…、dM1の値である+1または−1に応じて、Vref+V、またはVref−Vで並列に駆動すると、各静電容量に、符号系列の要素±1に応じた±CVの電荷が蓄えられる。次に、同じセンスラインにつながる各静電容量に蓄積された電荷により表される信号について、センスラインの結線に沿って電荷加算を行い、センスライン毎にアナログ積分器6で読み出す。アナログ積分器6からの出力には、
Figure 0005670586
(この回路の場合、G=−1/Cint)
が表れるので、このアナログ積分器6からの出力をサンプリング信号に基づいてAD変換器8によりAD変換する。
出力系列ベクトルsjiは、
Figure 0005670586
となり、
Figure 0005670586
符号系列diと出力系列ベクトルsjとの内積演算di・sjを行うと、
Figure 0005670586
上記(式1)及び上記(式2)を比較すると、本実施の形態の方式により、従来の走査読み出し方式よりもN倍大きい検出信号が得られることがわかる。
センスラインの読み出し方式としては、図1及び図2に示されるアナログ積分器6(積分容量Cintを用いたオペアンプによる電荷積分器)を使用すると、上記ゲインGは、(1/Cint)となる。
このように、集積回路3の駆動部4は、第1の静電容量列Cip(pは1以上(L−1)以下、i=1、…、M)、及び第2の静電容量列Ciq(p<q、qは2以上L以下、i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、−1の場合は−Vボルトを印加するようにM本のドライブラインを並列に駆動する。そして、第1の静電容量列からの出力sFirst=(sp1、sp2、…、spN)、及び、第2の静電容量列からの出力sSecond=(sq1、sq2、…、sqN)を出力させる。
そして、上記第1の静電容量列からの出力sFirst=(sp1、sp2、…、spN)は、対応して設けられたアナログ積分器6によって積分され、第2の静電容量列からの出力sSecond=(sq1、sq2、…、sqN)は、対応して設けられたアナログ積分器6によって積分される。スイッチ7は、各センスラインSL1〜SLLに対応するアナログ積分器6を順次切り換えて、各アナログ積分器6により積分された静電容量列からの出力をAD変換器8に供給する。
具体的には、まず、第1の静電容量列から出力sp1がアナログ積分器6に読み出されて積分されると同時に第2の静電容量列から出力sq1が他のアナログ積分器6に読み出されて積分される。そして、スイッチ7は、アナログ積分器6に接続し、読み出されて積分された出力sp1をADC8に供給する。次に、スイッチ7は、アナログ積分器6との接続を解除して他のアナログ積分器6に接続し、読み出されて積分された出力sq1をADC8に供給する。その後、第1の静電容量列から出力sp2がアナログ積分器6に読み出されて積分されると同時に第2の静電容量列から出力sq2が他のアナログ積分器6に読み出されて積分される。そして、スイッチ7は、アナログ積分器6に接続し、読み出されて積分された出力sp2をADC8に供給する。次に、スイッチ7は、アナログ積分器6との接続を解除して他のアナログ積分器6に接続し、読み出されて積分された出力sq2をADC8に供給する。このようにして、出力spN、出力sqNまでがアナログ積分器6及びスイッチ7により順番にADC8に供給される。また、ドライブラインの駆動に合わせて全センスラインのアナログ積分器6が並列に動作する。
AD変換器8は、アナログ積分器6により積分された静電容量列からの出力をAD変換して内積演算部9に供給する。
内積演算部9は、出力sFirstと符号系列diとの内積演算に基づいて、RAM10に格納されたデータを参照しながら、k1番目(1≦k1<M)のドライブラインに対応する第1の静電容量列の容量値を推定し、出力sSecondと符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目(k1<k2、1<k1≦M)のドライブラインに対応する第2の静電容量列の容量値を推定する。
アプリケーション処理部11は、内積演算部9により推定された静電容量の容量値に基づいて、ジェスチャー認識処理を実行し、ジェスチャーコマンドを生成する。
(符号系列の具体例)
図5は、センサパネルに入力される直交する符号系列の具体例を説明するための図である。長さNの直交する符号系列diの具体例としては、例えば、下記に示す符号系列を挙げることができる。
代表的な直交する符号系列であるアダマール(Hadamard)行列は、図5に示されるシルベスター(sylvester)法によって生成される。基本的な構造として、2行×2列の基本単位を作る。この基本単位の右上、左上、及び左下のビットは同一であり、右下はこれらのビット反転となっている。
次に、前述した2×2の基本要素を、右上、左上、右下、及び左下にブロックとして4つ合成して、4行×4列のビット配列の符号を作る。ここで、2×2の基本単位の作成と同様に、右下のブロックはビット反転となる。同様な手順で、8行×8列、16行×16列のビット配列の符号を生成する。これらの行列は、前述した本発明の「直交する」の定義を満足する。
本実施の形態において、例えば、センサパネル2のドライブラインが16本で構成されていれば、図5に示す16行×16列のビット配列の符号を直交する符号系列として使用することができる。ここで、アダマール(Hadamard)行列とは、要素が1または−1のいずれかであり、かつ各行が互いに直交であるような正方行列をいう。すなわち、アダマール行列の任意の2つの行は、互いに垂直なベクトルを表す。
本実施の形態に係る直交する符号系列は、N次のアダマール行列から任意にM行取り出した行列を使用することができる(ここで、M≦Nである)。以下に述べるように、シルベスター法以外の方法によるアダマール行列も本発明に適用することができる。
図6は直交する符号系列の他の具体例を説明するための図であり、図7は直交する符号系列のさらに他の具体例を説明するための図である。シルベスター法によるN次のアダマール行列は、N=2のべき乗になるが、Nが4の倍数であれば、アダマール行列は存在するという予想が存在し、例えば、図6には、N=12のときのアダマール行列が示されており、図7には、N=20のときのアダマール行列が示されている。これらのシルベスター法以外の方法によるアダマール行列も、本実施の形態に係る直交する符号系列として使用することができる。
(内積演算の実際)
内積マトリックスC’ij=di・sjの計算は次の手順で行う。
(1)まず、推定部5のRAM10(図2)に格納された内積マトリックスをC’ij=0にリセットする。
(2)時刻tk(k=1、…、Nのいずれか)のタイミングでi番目(i=1、…、M)のドライブラインDLiを電圧V×dikで並列に駆動し、各静電容量に電荷Cij×V×dikを充電する。
(3)各センスラインj(j=1、…、L)を対応するアナログ積分器6に接続し、時刻tkで充電した静電容量からの出力電圧sjkを読み出し、各L本のセンスラインに対応して配置されたL個アナログ積分器6にそれぞれ読み出された時刻tkにおけるL個の出力電圧sjkを、スイッチ7により順番にAD変換器8に供給してAD変換し、AD変換器8によりAD変換された時刻tkにおける出力電圧sjkを内積演算部9に供給する。内積演算部9に供給された時刻tkにおける出力電圧sjkは、
Figure 0005670586
となる。
(4)内積演算部9は、AD変換器8から出力されたL個の出力電圧sjkのそれぞれと、RAM10に格納された符号系列dikに応じて加減算を行い(符号系列dik=1のときは加算し、dik=−1のときは減算する)、その結果に基づいてC’ijの値を更新する。
Figure 0005670586
(5)符号系列の長さに相当するN回の処理が回るまでは、時刻をインクリメント(tk+1)し、(1)に戻る。
以上の処理が終わると、C’ijの値は、内積の計算結果となる。
本実施の形態に係るセンサパネル2のドライブラインの本数M、センスラインの本数L、及び符号系列の長さNは、例えば、4インチクラスの携帯情報端末等に適用する場合は、M=16、L=32とすれば、3mmピッチ程度になる。また、例えば、20インチクラスの画面を有する電子機器に適用する場合は、M=48、L=80により、6mmピッチ程度になる。符号系列の長さNの自由度は、非常に高いが、例えば、N=64〜512である。
(駆動概念の先行技術との差異)
前述した特許文献2に記載の容量検出装置も、符号系列に基づいてドライブラインを駆動し、センスラインに接続され、駆動されたドライブラインとの複数の交差部の容量に生じる電流の総和を電気信号に変換した測定電圧を出力し、センスラインごとに、測定電圧と符号系列とにより積和演算を行い、各交差部の容量に対応する電圧値を求めている。しかしながら、ドライブラインの駆動概念が、下記のように、本実施の形態とは異なる。
例えば、説明の簡単化のために、1本のセンスラインと4本のドライブラインとの間に、容量(C1、C2、C3、C4)が形成されている例を考える。4本のドライブラインの駆動信号(符号系列)が、(1、1、−1、−1)であるとすると(特許文献2の表記では(1、1、0、0))、本実施の形態では、常に全ドライブラインが駆動され、
C1+C2−C3−C4 …(式3)
に相当する積分出力を得るが、特許文献2に開示された構成では、「1」に対応するドライブラインのみが駆動され、
C1+C2 …(式4)
に相当する積分出力を得る。本実施の形態の(式3)と特許文献2の(式4)とを比較すると、本実施の形態の積分出力の方が含まれる情報量が多いといえる。
また、
Ci=C+ΔCi
ΔCi:容量の変化(ΔCiは通常、Cの1割程度である)
と表すと、
(式3)=C1+C2−C3−C4
=ΔC1+ΔC2−ΔC3−ΔC4
≒0.2×C …(式5)
(式4)=2×C+ΔC1+ΔC2
≒2×C …(式6)
となる。
タッチセンサーパネル等では、ΔCiはCの一割程度であるので、(式6)の値は、(式5)の値の10倍程度になる。即ち、特許文献2の(式6)を実現する積分回路は、(式5)を実現する本実施の形態の積分回路に比べてゲインを1/10程度に設定せざるを得ず、信号のSN比が劣る。このSN比の違いは、ドライブラインの数Mが増加すると、さらに大きくなる。
常に全ドライブラインを並列に駆動している本実施の形態は、測定電圧のオフセット誤差をキャンセルするために、符号系列に基づいて第1のドライブライン(C1、C2)と第2のドライブライン(C3、C4)とに振り分けて駆動している特許文献2に記載の容量検出回路と異なっている。本実施の形態では、リセットスイッチのフィールドスルーによるオフセットは、ドライブラインに信号を入力しない状態(電圧Vrefで駆動している状態)におけるAD変換器の出力によって計測することができるので、この計測値をデジタル回路において減算すれば、オフセット誤差をキャンセルすることができる。
(正負演算の先行技術との差異)
本実施の形態では、符号系列の値に応じて、+1の場合は+Vボルト、−1の場合は−VボルトになるようにM本のドライブラインを並列に駆動し、(式3)に相当する値を一挙に演算する。これに対して特許文献2に記載の構成では、(式4)のC1+C2を演算し、その後、C3+C4に相当する演算を行う。このように特許文献2に記載の構成では、演算が2相になるため、消費電力を抑えた高速化に不利である。
また、本実施の形態は、符号系列の値が−1の場合は−Vボルトになるようにドライブラインを駆動するが、特許文献2に記載の構成は、ドライブラインを+Vボルトに駆動するのみであり、−Vボルトに駆動する概念が無い点で相異する。
(推定部5の他の構成)
本実施の形態においては、L本のセンスラインにそれぞれ対応するアナログ積分器6を配置し、スイッチ7によりこれらのアナログ積分器6を切り換え、AD変換器8及び内積演算部9を一個ずつ配置した構成の例を示したが、本発明はこれに限定されない。アナログ積分器6を1個設け、このアナログ積分器6の入力切り換えによってセンスライン毎の読み出しを行うように構成してもよい。
また、AD変換器8を、センスライン及びアナログ積分器毎に設け、スイッチ7をAD変換器8と及び内積演算部9との間に設けるように構成してもよい。
(他の実施形態の構成)
本実施の形態においては、ドライブラインとセンスラインとの間に形成される静電容量の容量値を検出する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ドライブラインとセンスラインとの間に形成される線形素子の値を推定する構成に対しても本発明を適用することができるし、また、M個の入力xk(k=1、…、M)を有して入出力が線形な系のk番目の入力xkに対応する係数Ckを推定する構成に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態に記載したタッチセンサシステム1と、タッチセンサシステム1に設けられたセンサパネル2に重ねて配置された表示パネルとを備えた電子機器を構成してもよいし、また、タッチセンサシステム1と、センサパネル2を内蔵してセンサパネル2の機能を有する表示パネルとを備えた電子機器を構成してもよい。
(実施の形態2)
(2種類電圧によるセンサパネルの駆動方法)
図8は、実施の形態2に係るタッチセンサシステムに設けられたセンサパネルの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
図4を参照して前述した実施の形態1に係るセンサパネルの駆動方法では、Vref、(Vref+V)、及び(Vref−V)の3種類の電圧によりセンサパネルを駆動したが、実施の形態2の駆動方法では2種類の電圧V1・V2により駆動する。
即ち、符号系列が+1の場合は、アナログ積分器6(図1)のリセット時に電圧V1により、各静電容量が結合されたセンスラインからの出力のサンプリング時に電圧V2によりドライブラインを駆動する。そして、符号系列が−1の場合は、アナログ積分器6のリセット時に電圧V2により、各静電容量が結合されたセンスラインからの出力のサンプリング時に電圧V1によりドライブラインを駆動する。
具体的には、図8に示す例では、ドライブラインDL1は、符号系列の対応する要素d11=+1、d12=+1であるので、アナログ積分器6のリセット時に電圧V1により駆動された後、サンプリング時に電圧V2により駆動され、次のリセット時に電圧V1により駆動された後、次のサンプリング時に電圧V2により駆動される。ドライブラインDL2は、符号系列の対応する要素d21=+1、d22=−1であるので、アナログ積分器6のリセット時に電圧V1により駆動された後、サンプリング時に電圧V2により駆動され、次のリセット時に電圧V2により駆動された後、次のサンプリング時に電圧V1により駆動される。
ドライブラインDL3は、符号系列の対応する要素d31=−1、d32=−1であるので、アナログ積分器6のリセット時に電圧V2により駆動された後、サンプリング時に電圧V1により駆動され、次のリセット時に電圧V2により駆動された後、次のサンプリング時に電圧V1により駆動される。ドライブラインDL4は、符号系列の対応する要素d41=−1、d42=+1であるので、アナログ積分器6のリセット時に電圧V2により駆動された後、サンプリング時に電圧V1により駆動され、次のリセット時に電圧V1により駆動された後、次のサンプリング時に電圧V2により駆動される。ドライブラインDLMは、符号系列の対応する要素dM1=−1、dM2=+1であるので、アナログ積分器6のリセット時に電圧V2により駆動された後、サンプリング時に電圧V1により駆動され、次のリセット時に電圧V1により駆動された後、次のサンプリング時に電圧V2により駆動される。
ここで、V1=Vdd、V2=Vss
とすると、出力は、
(Cf/Cint)×(V1−V2)=(Cf/Cint)×(Vdd−Vss)
となり、
図4を参照して前述した実施の形態1に係るセンサパネルの駆動方法において、
Vref=(Vdd−Vss)/2、
とおいた場合、
Vdd=Vref+V、
Vss=Vref−V、
であるから、
V=(Vdd−Vss)/2
となり、図8に示す例の半分の出力になる。従って、図8に示す実施の形態2の駆動方法によれば、図4の実施の形態1の駆動方法の2倍の信号強度を得ることができ、静電容量に蓄積される電荷を2倍にすることができる。
(オフセット読み出し)
図9は、実施の形態2に係るタッチセンサシステムに設けられたセンサパネルの駆動方法を説明するための他のタイミングチャートである。
図4または図8に示した態様によりドライブラインDL1〜DLMを並列駆動する前に、図9に示すように、リセット時もサンプリング時も一定電圧VrefによりドライブラインDL1〜DLMを駆動して、ドライブラインに信号を入れない状態にし、アナログ積分器6(図1及び図2)からオフセット出力値を読み出す。そして、アナログ積分器6から読み出したオフセット出力値をADC8によりAD変換する。次に、ADC8によりAD変換されたオフセット出力値を内積演算部9により計測し、このオフセット出力値をセンスラインSL1〜SLLごとにRAM10に格納する。
(オフセット補償方法)
その後、図4または図8に示した態様によりドライブラインDL1〜DLMを並列駆動して、静電容量列からの出力をアナログ積分器6に出力する。そして、ADC8は、アナログ積分器6に出力された静電容量列からの出力をAD変換して内積演算部9に供給する。次に、内積演算部9は、ADC8により供給された静電容量列からの出力から、RAM10に格納されたオフセット出力値をセンスラインSL1〜SLLごとに減算して、アナログ積分器6に設けられたリセットスイッチのフィードスルーによるオフセットをキャンセルする。
なお、リセット時もサンプリング時も一定電圧VrefによりドライブラインDL1〜DLMを駆動して、アナログ積分器6からオフセット出力値を読み出し、ADC8によりAD変換したオフセット出力値を内積演算部9により計測する動作を複数回繰り返して複数個のオフセット出力値を計測し、この複数個のオフセット出力値を平均化することによりオフセットに含まれるノイズ成分を削減した平均オフセット出力値をRAM10に格納するように構成してもよい。複数回の繰り返し回数は、例えば、60Hzの場合、16回であり、240Hzの場合、100回に設定され得る。
(実施の形態3)
(アナログ積分器のゲイン切り替え)
図10は、実施の形態3に係るセンサパネルの駆動方法を説明するための図である。実施の形態1で前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は繰り返さない。
センサパネル2が4本のドライブラインDl1〜DL4と4本のセンスラインSL1〜SL4とを有しており、符号系列が、シルベスター法によって生成される4次のアダマール行列により構成される例を説明する。
アナログ積分器6Aは、一方の入力が基準電圧Vrefに結合されたオペアンプと、このオペアンプの出力と他方の入力との間に配置された容量Cintの積分容量と、この積分容量に対してそれぞれ並列に接続された3個の他の積分容量と、3個の他の積分容量のそれぞれとオペアンプの出力との間にそれぞれ設けられた3個のスイッチとを有している。
シルベスター法によって生成される4次のアダマール行列からなる符号系列の各要素の列方向に沿った総和は、1列目が「4」であり、2列目〜4列目が「0」である。従って、この符号系列の1列目の各要素によりドライブラインを駆動するときに、静電容量列からの出力の値は、2列目〜4列目により駆動する場合に比べて著しく大きくなってアナログ積分器6Aの容量を超え、アナログ積分器6Aが飽和するおそれがある。
そこで、符号系列の各要素の列方向に沿った総和がアナログ積分器6Aが飽和する程度に大きい列により、ドライブラインを駆動するときは、アナログ積分器6Aの飽和を防止するように、アナログ積分器6Aに設けられたスイッチをオフからオンに切り替える。
シルベスター法によって生成されるアダマール行列は、1列目の要素が必ずすべて+1となり、列の要素の総和が他の列の総和よりも著しく大きくなり、アナログ積分器6Aが飽和するおそれが生じるが、上記のようにアナログ積分器6Aに設けられたスイッチをオフからオンに切り替えて、アナログ積分器6Aのゲインを切り替えることにより、アナログ積分器の飽和を防止することができる。
以上のように実施の形態3によれば、符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、アナログ積分器のゲインを切り替えるので、アナログ積分器の飽和を防止することができる。
(アナログ積分器ゲイン切り替えの内積演算部ゲイン切り替えによる補償)
内積演算部9は、ゲインを切り替え可能なアナログ積分器6Aに出力された静電容量列からの出力をADC8によりAD変換したデジタル値と符号系列との内積演算に基づいて、各ドライブラインに対応する静電容量列の容量値を推定する。ここで、内積演算部9は、符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、デジタル値の重み付けを切り替えて、アナログ積分器6Aのゲインとデジタル値の重み付けによるゲインとの積が、符号系列の各列ごとに一定にする。
(実施の形態4)
(内積計算の複数駆動による分割)
図11(a)及び(b)は実施の形態4に係るセンサパネルを駆動するための符号系列を説明するための図である。
図11(a)には、シルベスター法によって生成される4次のアダマール行列により構成される符号系列が示されている。この符号系列は、図10に示される符号系列と同様に、各要素の列方向に沿った総和は、1列目が「4」であり、2列目〜4列目が「0」である。従って、この符号系列の1列目の各要素によりドライブラインを駆動するときに、静電容量列からの出力の値は、2列目〜4列目により駆動する場合に比べて著しく大きくなってアナログ積分器6Aの容量を超え、アナログ積分器6Aが飽和するおそれがある。
そこで、図11(b)に示すように、符号系列の1列目の(1、1、1、1)を、(1、1、0、0)によって表される列と、(0、0、1、1)によって表される列との2列に分割することにより、4本のドライブラインの駆動を4回から5回にし、各要素の列方向に沿った総和「4」を「2」と「2」とに分割して、列方向に沿った総和の最大値を「4」がら「2」に低減して、アナログ積分器の飽和を防止する。
実施の形態4では、シルベスター法によって生成される4次のアダマール行列により構成される符号系列の例を示したが、本発明はこれに限定されない。4次以外の2次のアダマール行列により構成される符号系列に対して本発明を適用できるし、シルベスター法以外の方法により生成される任意の次数のアダマール行列により構成される符号系列に対しても本発明を適用することができる。
(実施の形態5)
(三角山型駆動方法)
図12は、実施の形態5に係るセンサパネルを駆動するための符号系列を説明するための図である。
実施の形態5に係るセンサパネルは、M本のドライブラインとL本のセンスラインとの間に形成される静電容量列のそれぞれに対して、シルベスター法によって生成される2次(M<2)のアダマール行列の各行に相当する+1または−1によって構成されて互いに直交する符号長N>Mの符号系列に基づいて、M本のドライブラインを並列に駆動する。図12には、16次のアダマール行列に基づくM(=13)本のドライブラインに対応した13行×16列の符号系列の例を示している。
図13は、センサパネルを駆動する方法を示すグラフである。横軸は、図12に示すN=16のアダマール行列の列方向に沿った位置を示している。縦軸は、このN=16のアダマール行列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値を示している。
N=16のアダマール行列の第1列目は、要素がすべて1であるので、列方向に沿った位置(横軸)と列方向に沿った各要素の総和の絶対値(縦軸)との関係は、線形的に単調増加する線L1により表される。
N=16のアダマール行列の第9列目((2(4−1)+1)列目)は、第1行から第8行までがすべて1であり、第9行から第16行までがすべて−1であるので、列方向に沿った位置(横軸)と列方向に沿った各要素の総和の絶対値(縦軸)との関係は、線形的に単調増加した後、線形的に単調減少して底辺長さ16、高さ8の三角山型形状を形成する線L2によって表される。
N=16のアダマール行列の第5列目((24−1−24−2+1)列目)は、第1行から第4行までがすべて1であり、第5行から第8行までがすべて−1であり、第9行から第12行までがすべて1であり、第13行から第16行までがすべて−1である。従って、列方向に沿った位置(横軸)と列方向に沿った各要素の総和の絶対値(縦軸)との関係は、底辺長さ8、高さ4の三角山型形状を2個形成する線L3によって表される。第13列目((24−1+24−2+1)列目)も、第1行から第4行までがすべて1であり、第5行から第8行までがすべて−1であり、第9行から第12行までがすべて−1であり、第13行から第16行までがすべて1であるので、同様に、三角山型形状を2個形成する線L3によって表される。
第3列、第7列、第11列、及び第15列は、底辺長さ4、高さ2の三角山型形状を4個形成する線L4によって表される。第2列、第4列、第6列、第8列、第10列、第12列、第14列、及び第16列は、底辺の長さ2、高さ1の三角山型形状を8個形成する線L5により表される。
ここで、閾値Numを、符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値がこれを超えると、アナログ積分器6(図1)が飽和する値であるとする。図12及び図13に示す例では、Num=3であるとする。そして、ドライブライン数M=13であるとする。
線L5に対応する第2列、第4列、第6列、第8列、第10列、第12列、第14列、及び第16列、並びに、線L4に対応する第3列、第7列、第11列、及び第15列は、図13に示すように、いずれも、閾値Num=3を超えないので、M=13本のドライブラインを同時駆動しても、アナログ積分器6は飽和しない。
線L1に対応する第1列は、閾値Num=3を超えるので、閾値Num=3に基づいて、ドライブラインの1番目から順番に3本のドライブラインずつ4回駆動した後、ドライブラインDL13を駆動するように第1列を分割して駆動すると、アナログ積分器6は飽和しない。
一般的には、ドライブラインの1番目からNum×[M/Num]番目までをNum個ずつ駆動することを[M/Num]回繰り返した後、残りの(M/Num)の余りの個数を並列駆動する。ここで、[x]:xの整数部であり、後述する説明においても同様である。
線L2に対応する第9列は、閾値Num=3を超える。線L2に対応する第9列は、まず、ドライブラインの第2行目から第13行目までを符号系列の対応箇所により並列に駆動した後、ドライブラインの1行目を駆動する。
一般的には、ドライブラインの(2n−1−(M−2n−1))行目=(2−M)行目に基づく行からM行目までを並列に駆動した後、ドライブラインの1行目から(2n−1−(M−2n−1))行目=(2−M)行目までを、Num個ずつ駆動することを[(2n−1−(M−2n−1)−1)行目に基づく行/Num]回繰り返した後、残りの((2n−1−(M−2n−1)−1)行目に基づく行/Num)の余りの個数を並列駆動する。
実施の形態5で示す例では、n=4、M=13であるから、(2n−1−(M−2n−1))行目=3行目であるが、3行目から13行目までを並列駆動しても、符号系列の列方向の総和は+1であり、閾値Num=3よりも2小さい。従って、2行目から13行目までを並列駆動しても、符号系列の列方向の総和は+2であり、閾値Num=3よりも、まだ小さい。このため、(2n−1−(M−2n−1))行目は3行目であるが、閾値Numの値を考慮し、(2n−1−(M−2n−1))行目=3行目に基づく行として2行目を選択し、2行目から13行目までを並列駆動する。
線L3に対応する第5列及び第13列は、閾値Num=3を超える。線L3に対応する第5列及び第13列は、まず、ドライブラインの1行目から8行目までを同時に並列駆動する。そして、ドライブラインの10行目から13行目までを駆動する。次に、ドライブラインの9本目を駆動する。
一般的には、まず、ドライブラインの1行目から(2n−1)行目までを同時並列に駆動する。そして、ドライブラインの((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))行目に基づく行からM行目までを並列に駆動する。次に、ドライブラインの(2n−1+1)行目から((((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))に基づく行)−1)行目までを、Num個ずつ駆動することを[((((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))に基づく行))−(2n−1+1)/Num]回繰り返した後、残りの(((((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))に基づく行))−(2n−1+1)/Num)の余りの個数を並列駆動する。
実施の形態5で示す例では、n=4、M=13であるから、((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))行目=11行目であるが、11行目から13行目までを並列駆動しても、符号系列の列方向の総和は+1であり、閾値Num=3よりも2小さい。従って、10行目から13行目までを並列駆動しても、符号系列の列方向の総和は+2であり、閾値Num=3よりも、まだ小さい。このため、((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))行目=11行目であるが、閾値Numの値を考慮し、((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))行目=11行目に基づく行として10行目を選択し、10行目から13行目までを並列駆動する。
次に、ドライブライン数Mが12以下の場合のセンサパネル駆動方法を説明する。まず、8<M≦12の場合を説明する。線L1及び線L2の駆動方法は、前述した駆動方法と同じである。線L3の場合は、まず、ドライブラインの1行目から(2n−1)行目までを同時並列に駆動する。そして、ドライブラインの(2n−1)+1行目から(2n−1)+Num×[(M−(2n−1))/Num]番目までをNum個ずつ駆動することを[(M−(2n−1))/Num]回繰り返した後、残りの((M−(2n−1))/Num)の余りの個数を並列駆動する。
次に、4<M≦8の場合を説明する。線L1の駆動方法は、前述した線L1の駆動方法と同じである。線L2の駆動方法は、前述した線L1の駆動方法と同じである。線L3の駆動方法は、前述したドライブライン数M=13の場合の線L2の駆動方法と同じである。
M≦4の場合は、線L1の駆動方法は前述した線L1の駆動方法と同じであり、線L2及び線L3の駆動方法も、前述した線L1の駆動方法と同じである。
ここで、閾値Num=1となった場合のセンサパネル駆動方法を説明する。ドライブライン数M=13とする。線L1、線L2、及び線L3の駆動方法は、前述した閾値Num=3の場合の駆動方法と同じである。線L4の場合は、まず、ドライブラインの1行目から(2n−1+2n−2)行目までを同時並列に駆動する。そして、ドライブラインの(2n−1+2n−2)+1番目から(2n−1+2n−2)+Num×[(M−(2n−1+2n−2))/Num]番目までをNum個ずつ駆動することを[(M−(2n−1+2n−2))/Num]回繰り返した後、残りの((M−(2n−1+2n−2))/Num)の余りの個数を並列駆動する。
次(M<2)のアダマール行列の次数が増大して、n>4となったときも前述した駆動方法と同様の方法により駆動すればよい。
なお、符号系列の列方向に沿った位置と、列方向に沿った各要素の総和の絶対値との関係が図13に示す関係になっていない場合でも、符号系列の行の順番を入れ替えることにより、符号系列の列方向に沿った位置と、列方向に沿った各要素の総和の絶対値とが図13に示す関係を有するシルベスター法によって生成される2次(M<2)のアダマール行列とすることができるときは、当該符号系列の行の順番を入れ替えて、上記駆動方法を実施するように構成してもよい。
なお、前述した実施の形態1〜5では、直交符号系列によりドライブラインを並列に駆動する例を示したが、本発明はこれに限定されない。M系列に基づく符号系列によりドライブラインを駆動してもよい。
図14の(a)は、実施の形態に係るM系列に基づく符号系列を説明するための図である。M系列に基づく符号系列d=(d11、d12、…、d1N)、d=(d21、d22、…、d2N)、…、dM=(dM1、dM2、…、dMN)は、1番目からM番目までのドライブラインを並列駆動し、それぞれ、1または−1の要素を有しているものとし、M系列に基づく符号系列d、d、…、dMは、長さN(=2−1)のM系列を巡回シフトした系列とすると、図14の(式8)に示す条件を満足する。
「M系列」は、二進擬似乱数列の一種であり、1と−1(または1と0)の2値のみから構成される。M系列の1周期の長さは、2−1である。長さ=2−1=7のM系列の例としては、「1、−1、−1、1、1、1、−1」が挙げられる。長さ=2−1=15のM系列の例としては、「1、−1、−1、−1、1、1、1、1、−1、1、−1、1、1、−1、−1」が挙げられる。
図14の(b)は、M系列に基づく符号系列の具体例を示す図である。M系列に基づく符号系列MCSは、13行×15列の符号系列である。符号系列MCSの1行目は、長さ=15のM系列「1、−1、−1、−1、1、1、1、1、−1、1、−1、1、1、−1、−1」である。符号系列MCSの2行目は、1行目のM系列を左に1桁巡回シフトしたM系列であり、符号系列MCSの3行目は、2行目のM系列を左に1桁巡回シフトしたM系列である。以下同様に、符号系列MCSのk行目は、k−1行目のM系列を左に1桁巡回シフトしたM系列である(2≦k≦13)。
(実施の形態6)
(タッチセンサシステムを搭載した電子機器)
図15は、タッチセンサシステム1を搭載した携帯電話機12の構成を示す機能ブロック図である。携帯電話機(電子機器)12は、CPU15と、RAM17と、ROM16と、カメラ21と、マイクロフォン18と、スピーカ19と、操作キー20と、表示パネル13と、表示制御回路14と、タッチセンサシステム1とを備えている。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
CPU15は、携帯電話機12の動作を制御する。CPU15は、たとえばROM16に格納されたプログラムを実行する。操作キー20は、携帯電話機12のユーザによる指示の入力を受ける。RAM17は、CPU15によるプログラムの実行により生成されたデータ、または操作キー20を介して入力されたデータを揮発的に格納する。ROM16は、データを不揮発的に格納する。
また、ROM16は、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの書込みおよび消去が可能なROMである。なお、図14には示していないが、携帯電話機12が、他の電子機器に有線により接続するためのインターフェイス(IF)を備える構成としてもよい。
カメラ21は、ユーザの操作キー20の操作に応じて、被写体を撮影する。なお、撮影された被写体の画像データは、RAM17や外部メモリ(たとえば、メモリカード)に格納される。マイクロフォン18は、ユーザの音声の入力を受付ける。携帯電話機12は、当該入力された音声(アナログデータ)をデジタル化する。そして、携帯電話機12は、通信相手(たとえば、他の携帯電話機)にデジタル化した音声を送る。スピーカ19は、たとえば、RAM17に記憶された音楽データなどに基づく音を出力する。
タッチセンサシステム1は、センサパネル2と集積回路3とを有している。CPU15は、タッチセンサシステム1の動作を制御する。CPU15は、例えばROM16に記憶されたプログラムを実行する。RAM17は、CPU15によるプログラムの実行により生成されたデータを揮発的に格納する。ROM16は、データを不揮発的に格納する。
表示パネル13は、表示制御回路14により、ROM16、RAM17に格納されている画像を表示する。表示パネル13は、センサパネル2に重ねられているか、センサパネル2を内蔵している。
(実施の形態7)
(タッチセンサシステム1aの構成)
図16は、実施の形態7に係るタッチセンサシステム101aの構成を示すブロック図である。図17は、タッチセンサシステム101aに設けられたセンサパネル103の構成を示す模式図である。
タッチセンサシステム101aは、センサパネル103と静電容量値分布検出回路102とを備えている。センサパネル103は、水平方向に沿って互いに平行に配置された信号線HL1〜HLM(第1信号線)と、垂直方向に沿って互いに平行に配置された信号線VL1〜VLM(第2信号線)と、信号線HL1〜HLMと信号線VL1〜VLMとの交点にそれぞれ形成される静電容量C11〜CMMとを備えている。センサパネル103は、入力用ペンを把持した手を着くことができる広さを有していることが好ましいが、スマートフォンに使用される大きさであってもよい。
静電容量値分布検出回路102は、駆動部105を備えている。駆動部105は、符号系列に基づいてドライブラインDL1〜DLMに電圧を印加する。静電容量値分布検出回路102には、センスアンプ106が設けられている。センスアンプ106は、各静電容量に対応する電荷の線形和を、センスラインSL1〜SLMを通して読み出して、AD変換器108に供給する。
静電容量値分布検出回路102は、マルチプレクサ104を有している。図18は、センサパネル103に接続された信号線HL1〜HLM、VL1〜VLMと駆動部105に接続されたドライブラインDL1〜DLM及びセンスアンプ106に接続されたセンスラインSL1〜SLMとの接続切替回路の構成を示す回路図である。
マルチプレクサ104は、信号線HL1〜HLMを駆動部105のドライブラインDL1〜DLMに接続し、信号線VL1〜VLMをセンスアンプ106のセンスラインSL1〜SLMに接続する第1接続状態と、信号線HL1〜HLMをセンスアンプ106のセンスラインSL1〜SLMに接続し、信号線VL1〜VLMを駆動部105のドライブラインDL1〜DLMに接続する第2接続状態とを切替える。
図19は、タッチセンサシステム101aの静電容量分布検出回路102に設けられたマルチプレクサ104の構成を示す回路図である。マルチプレクサ104は、直列に接続された4個のCMOSスイッチSW1〜SW4を有している。タイミングジェネレータ107からの制御ラインCLは、CMOSスイッチSW1のCMOSスイッチSW2と反対側の一端と、CMOSスイッチSW2とCMOSスイッチSW3との間と、CMOSスイッチSW4のCMOSスイッチSW3と反対側の一端と、反転器invの入力とに接続されている。反転器invの出力は、CMOSスイッチSW1とCMOSスイッチSW2との間と、CMOSスイッチSW3とCMOSスイッチSW4との間とに接続されている。信号線HL1〜HLMは、CMOSスイッチSW1・SW2に接続されている。信号線VL1〜VLMは、CMOSスイッチSW3・SW4に接続されている。ドライブラインDL1〜DLMは、CMOSスイッチSW1・SW4に接続されている。センスラインSL1〜SLMは、CMOSスイッチSW2・SW3に接続されている。
制御線CLの信号をLowにすると、信号線HL1〜HLMは、ドライブラインDL1〜DLMにつながり、信号線VL1〜VLMは、センスラインSL1〜SLMにつながる。制御線CLの信号をHighにすると、信号線HL1〜HLMは、センスラインSL1〜SLMにつながり、信号線VL1〜VLMは、ドライブラインDL1〜DLMにつながる。
AD変換器108は、センスラインSL1〜SLMを通して読み出した各静電容量に対応する電荷の線形和をAD変換して容量分布計算部109に供給する。
容量分布計算部109は、実施の形態1〜実施の形態5と同様に、AD変換器108から供給された各静電容量に対応する電荷の線形和と符号系列とに基づいて、センサパネル103上の静電容量分布を計算してタッチ認識部110に供給する。タッチ認識部110は、容量分布計算部109から供給された静電容量分布に基づいて、センサパネル103上のタッチされた位置を認識する。
センスアンプ106、AD変換器108、及び容量分布計算部109は、図1に示す推定部5に対応する。
静電容量値分布検出回路102は、タイミングジェネレータ107を有している。タイミングジェネレータ107は、駆動部105の動作を規定する信号と、センスアンプ106の動作を規定する信号と、AD変換器108の動作を規定する信号とを生成して、駆動部105、センスアンプ106、及びAD変換器108に供給する。
(タッチセンサシステム101aの動作)
図20の(a)(b)は、タッチセンサシステム101aの動作方法を説明するための模式図である。図29を参照して前述したように、ファントムノイズNZが、お手付き領域HDRにセンスラインSL1〜SLMに沿って外接する外接ラインL1・L2の間であって、お手付き領域HDRの外側に発生するという問題がある。しかしながら、図20の(a)に示すように、お手付き領域HDRと重ならないセンスライン上、即ち、外接ラインL1・L2の外側に存在するペン入力位置Pに入力されたペン信号は、ペン入力位置Pを通るセンスライン上にファントムノイズNZが発生しないので、ファントムノイズNZによるSNRの劣化が無く、検出可能である。
従って、お手付き領域HDRとペン入力位置Pとが、図29に示す位置関係にあるときは、ドライブラインDL1〜DLMとセンスラインSL1〜SLMとを入れ替えて、図20の(b)に示すように、水平方向の信号線HL1〜HLMをドライブラインDL1〜DLMとして機能させ、垂直方向の信号線VL1〜VLMをセンスラインSL1〜SLMとして機能させ、外接ラインL3・L4の外側の信号を検出するように構成すると、ペン入力位置Pへのペン信号の検出が可能となる。
従って、例えば、信号線HL1〜HLMを駆動部105のドライブラインDL1〜DLMに接続し、信号線VL1〜VLMをセンスアンプ106のセンスラインSL1〜SLMに接続する第1接続状態(図20の(b))と、信号線HL1〜HLMをセンスアンプ106のセンスラインSL1〜SLMに接続し、信号線VL1〜VLMを駆動部105のドライブラインDL1〜DLMに接続する第2接続状態(図29)とを、1フレームごとに交互に、マルチプレクサ104により切替えれば、お手付き領域HDRによりファントムノイズNZが発生しても、第1接続状態と第2接続状態とのいずれか一方のタイミングでペン信号の検出が可能となる。他方のタイミングでファントムノイズNZがのるため、ペン信号のSNRとしては半分になるが、第1接続状態と第2接続状態とを交互に切替えれば、お手付き領域HDRによりファントムノイズNZが発生してもペン信号の検出が可能となる。
したがって、例えば、タッチセンサシステム101aは、第1時刻において、信号線HL1〜HLMを駆動して静電容量に対応する電荷を信号線VL1〜VLMから出力させ(第1信号線駆動工程)、そして、第1時刻よりも後の第2時刻において、信号線HL1〜HLM及び信号線VL1〜VLMの接続をマルチプレクサ104により切替制御し(切替工程)、次に、第2時刻以降の第3時刻において、信号線VL1〜VLMを駆動して静電容量に対応する電荷を信号線HL1〜HLMから出力させる(第2信号線駆動工程)。
容量分布計算部109は、お手付き領域HDRに外接する長方形の中に配置された静電容量からセンスラインを通って読み出される信号は採用しないように構成されている。お手付き領域HDRは、入力用導電性ペンを把持した手がタッチパネル上に着いた領域であり、図示しない画像認識手段により認識するように構成することができる。また、お手付き領域HDRは、タッチセンサシステム101aのユーザが定義するように構成してもよい。
また、ペン入力によるお手付き領域HDRが発生しないスマートフォンにおいても、上記と同様に、ドライブラインとセンスラインとの切替を行うと、検出すべき指タッチの信号は、いずれの駆動状態でも発生するが、ファントムノイズによる誤信号は、ドライブラインとセンスラインとの切替により発生場所が異なるため、除去可能になる。
図21の(a)(b)は、タッチセンサシステム101aの他の動作方法を説明するための模式図である。図21の(a)に示すように、垂直信号線VL1〜VLMをドライブラインDL1〜DLMに接続して駆動し、水平信号線HL1〜HLMをセンスラインSL1〜SLMに接続すると、指をタッチした指タッチ領域FRに水平方向に沿って外接する外接ラインL5・L6の間であって指タッチ領域FRの外側に発生するファントムノイズNZが指タッチ領域FRに対応する信号とともにセンスラインを通して読み出される。そして、図21の(b)に示すように、水平信号線HL1〜HLMをドライブラインDL1〜DLMに接続して駆動し、垂直信号線VL1〜VLMをセンスラインSL1〜SLMに接続すると、指タッチ領域FRに垂直方向に沿って外接する外接ラインL7・L8の間に発生するファントムノイズNZが指タッチ領域FRに対応する信号とともにセンスラインを通して読み出される。
図21の(a)に示す外接ラインL5・L6の間のファントムノイズNZと、図21の(b)に示す外接ラインL7・L8の間のファントムノイズとは、互いに無関係にランダムに発生するので、図21の(a)に示すセンスラインを通して読み出した外接ラインL5・L6の間のファントムノイズNZ及び指タッチ領域FRに対応する信号と、図21の(b)に示すセンスラインを通して読み出した外接ラインL7・L8の間のファントムノイズNZ及び指タッチ領域FRに対応する信号とのAND操作を行うと、外接ラインL5・L6の間のファントムノイズNZと、外接ラインL7・L8の間のファントムノイズNZとをキャンセルすることができる。
(実施の形態8)
(タッチセンサシステム101bの構成)
図22は、実施の形態8に係るタッチセンサシステム101bの構成を示すブロック図である。図23は、センサパネル103に接続された信号線HL1〜HLM、VL1〜VLMと駆動部105a・105bに接続されたドライブラインDL1〜DLM及びセンスアンプ106a・106bに接続されたセンスラインSL1〜SLMとの接続切替回路(マルチプレクサ104a・104b)の構成を示す回路図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
タッチセンサシステム101bは、静電容量値分布検出回路102aを備えている。静電容量値分布検出回路102aは、2個のマルチプレクサ104a・104bを有している。マルチプレクサ104aは、信号線HL1〜HLMを介して固定的にセンサパネル103に接続されている。静電容量値分布検出回路102aには、駆動部105a及びセンスアンプ106aが設けられている。駆動部105aは、ドライブラインDL1〜DLMを介してマルチプレクサ104aに接続されており、センスアンプ106aは、センスラインSL1〜SLMを介してマルチプレクサ104aに接続されている。
静電容量値分布検出回路102aは、AD変換器108a及びタイミングジェネレータ107aを有している。AD変換器108aは、センスアンプ106aからの出力をAD変換して容量分布計算部109に供給する。タイミングジェネレータ107aは、駆動部105aの動作を規定する信号と、センスアンプ106aの動作を規定する信号と、AD変換器108aの動作を規定する信号とを生成して、駆動部105a、センスアンプ106a、及びAD変換器108aに供給する。タイミングジェネレータ107aは、マルチプレクサ104aを制御するための信号を、制御ラインCLaを介して供給する。
マルチプレクサ104bは、信号線VL1〜VLMを介して固定的にセンサパネル103に接続されている。静電容量値分布検出回路102aには、駆動部105b及びセンスアンプ106bが設けられている。駆動部105bは、ドライブラインDL1〜DLMを介してマルチプレクサ104bに接続されており、センスアンプ106bは、センスラインSL1〜SLMを介してマルチプレクサ104bに接続されている。
静電容量値分布検出回路102aは、AD変換器108b及びタイミングジェネレータ107bを有している。AD変換器108bは、センスアンプ106bからの出力をAD変換して容量分布計算部109に供給する。タイミングジェネレータ107bは、駆動部105bの動作を規定する信号と、センスアンプ106bの動作を規定する信号と、AD変換器108bの動作を規定する信号とを生成して、駆動部105b、センスアンプ106b、及びAD変換器108bに供給する。タイミングジェネレータ107bは、マルチプレクサ104bを制御するための信号を、制御ラインCLbを介して供給する。
静電容量値分布検出回路102aは、同期信号生成部111を有している。同期信号生成部111は、信号線HL1〜HLMを駆動部105aに接続し、信号線VL1〜VLMをセンスアンプ106bに接続する第1接続状態と、信号線HL1〜HLMをセンスアンプ106aに接続し、信号線VL1〜VLMを駆動部105bに接続する第2接続状態とを切替えるようにタイミングジェネレータ107a・107bがマルチプレクサ104a・104bを制御するための同期信号を生成してタイミングジェネレータ107a・107bに供給する。
センスアンプ106a・106b、AD変換器108a・108b、及び容量分布計算部109は、図1に示す推定部5に対応する。
図24は、タッチセンサシステム101bの静電容量分布検出回路102aに設けられたマルチプレクサ104a・104bの構成を示す回路図である。マルチプレクサ104aは、直列に接続された2個のCMOSスイッチSW5〜SW6を有している。タイミングジェネレータ107aからの制御ラインCLaは、CMOSスイッチSW5のCMOSスイッチSW6と反対側の一端と、CMOSスイッチSW6のCMOSスイッチSW5と反対側の一端と、反転器invの入力とに接続されている。反転器invの出力は、CMOSスイッチSW5とCMOSスイッチSW6との間に接続されている。信号線HL1〜HLMは、CMOSスイッチSW5・SW6に接続されている。ドライブラインDL1〜DLMは、CMOSスイッチSW5に接続されている。センスラインSL1〜SLMは、CMOSスイッチSW6に接続されている。
(タッチセンサシステム101bの動作)
制御線CLaの信号をLowにすると、信号線HL1〜HLMは、ドライブラインDL1〜DLMにつながる。制御線CLの信号をHighにすると、信号線HL1〜HLMは、センスラインSL1〜SLMにつながる。マルチプレクサ104bも同様に構成されている。
このように、相似な構成のマルチプレクサ104a・104bを備え、マルチプレクサ104aはセンサパネル103の信号線HL1〜HLMと固定的に接続され、マルチプレクサ104bはセンサパネル103の信号線VL1〜VLMと固定的に接続され、マルチプレクサ104a・104bは、同期信号生成部111が生成した同期信号に基づいて、同期して動作する。マルチプレクサ104aが駆動部105aと接続されるときは、マルチプレクサ104bはセンスアンプ106bと接続され、マルチプレクサ104aがセンスアンプ106aと接続されるときは、マルチプレクサ104bは駆動部105bと接続される。
(実施の形態9)
図25は、実施の形態9に係るタッチセンサシステム101cの構成を示すブロック図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
タッチセンサシステム101cは、静電容量値分布検出回路102cを備えている。静電容量値分布検出回路102cは、コントローラ112a・112bを有している。コントローラ112aは、マルチプレクサ104a1〜104a4を有している。マルチプレクサ104a1〜104a4は、図22〜図24を参照して前述したマルチプレクサ104aと同様の構成を有しているが、接続される信号線数が少なく、マルチプレクサ104a1は信号線HL1〜HL(m1)と接続され、マルチプレクサ104a2は信号線HL(m1+1)〜HL(m2)と接続され、マルチプレクサ104a3は信号線HL(m2+1)〜HL(m3)と接続され、マルチプレクサ104a4は信号線HL(m3+1)〜HLMと接続されている。但し、1<m1<m2<m3<Mである。
コントローラ112bは、マルチプレクサ104b1〜104b4を有している。マルチプレクサ104b1〜104b4は、図22〜図24を参照して前述したマルチプレクサ104bと同様の構成を有しているが、接続される信号線数が少なく、マルチプレクサ104b1は信号線VL1〜VL(k1)と接続され、マルチプレクサ104b2は信号線VL(k1+1)〜VL(k2)と接続され、マルチプレクサ104b3は信号線VL(k2+1)〜VL(k3)と接続され、マルチプレクサ104b4は信号線VL(k3+1)〜VLMと接続されている。但し、1<k1<k2<k3<Mである。
マルチプレクサ104a1〜104a4及びマルチプレクサ104b1〜104b4は、それぞれ対応するドライバ、センスアンプ、タイミングジェネレータ、ADCを有しており、同期信号生成部が生成する同期信号により同期して動作する。コントローラ112a・112bは、集積回路(IC)として実現してもよい。
タッチセンサシステム101cでは、信号線HL1〜HL(m1)・信号線HL(m1+1)〜HL(m2)・信号線HL(m2+1)〜HL(m3)・信号線HL(m3+1)〜HLMをドライバに接続し、信号線VL1〜VL(k1)・信号線VL(k1+1)〜VL(k2)・信号線VL(k2+1)〜VL(k3)・信号線VL(k3+1)〜VLMをセンスアンプに接続する第1接続状態と、信号線HL1〜HL(m1)・信号線HL(m1+1)〜HL(m2)・信号線HL(m2+1)〜HL(m3)・信号線HL(m3+1)〜HLMをセンスアンプに接続し、信号線VL1〜VL(k1)・信号線VL(k1+1)〜VL(k2)・信号線VL(k2+1)〜VL(k3)・信号線VL(k3+1)〜VLMをドライバに接続する第2接続状態を切替制御する。
(実施の形態10)
図26は、実施の形態10に係るタッチセンサシステム101dの構成を示すブロック図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
タッチセンサシステム101dのセンスアンプは、隣り合うセンスラインからの信号を減算して読み出し、液晶パネル等からのノイズをキャンセルしてSNRを高める構成を有している。
タッチセンサシステム101dは、静電容量値分布検出回路102dを備えている。静電容量値分布検出回路102dは、コントローラ113a・113bを有している。コントローラ113aは、マルチプレクサ114a1〜114a4を有している。マルチプレクサ114a1〜114a4は、図22〜図24を参照して前述したマルチプレクサ104aと同様の構成を有しているが、接続される信号線数が少なく、隣接するマルチプレクサは、その境界に配置された信号線を共有する。
マルチプレクサ114a1は信号線HL1〜HL(m1)と接続され、マルチプレクサ114a2は信号線HL(m1)〜HL(m2)と接続され、マルチプレクサ114a3は信号線HL(m2)〜HL(m3)と接続され、マルチプレクサ114a4は信号線HL(m3)〜HLMと接続されている。但し、1<m1<m2<m3<Mである。このように、隣接するマルチプレクサ114a1・114a2は、その境界に配置された信号線HL(m1)を共有し、隣接するマルチプレクサ114a2・114a3は、その境界に配置された信号線HL(m2)を共有し、隣接するマルチプレクサ114a3・114a4は、その境界に配置された信号線HL(m3)を共有する。
コントローラ113bは、マルチプレクサ114b1〜114b4を有している。マルチプレクサ114b1〜114b4は、図22〜図24を参照して前述したマルチプレクサ104bと同様の構成を有しているが、接続される信号線数が少なく、隣接するマルチプレクサは、その境界に配置された信号線を共有する。
マルチプレクサ114b1は信号線VL1〜VL(k1)と接続され、マルチプレクサ114b2は信号線VL(k1)〜VL(k2)と接続され、マルチプレクサ114b3は信号線VL(k2)〜VL(k3)と接続され、マルチプレクサ114b4は信号線VL(k3)〜VLMと接続されている。但し、1<k1<k2<k3<Mである。このように、隣接するマルチプレクサ114b1・114b2は、その境界に配置された信号線VL(k1)を共有し、隣接するマルチプレクサ114b2・114b3は、その境界に配置された信号線VL(k2)を共有し、隣接するマルチプレクサ114b3・114b4は、その境界に配置された信号線VL(k3)を共有する。
マルチプレクサ114a1〜114a4及びマルチプレクサ114b1〜114b4は、それぞれ対応するドライバ、センスアンプ、タイミングジェネレータ、ADCを有しており、同期信号生成部が生成する同期信号により同期して動作する。コントローラ113a・113bは、集積回路(IC)として実現してもよい。
このように、隣り合うセンスラインからの信号を減算して読み出し、液晶パネル等からのノイズをキャンセルしてSNRを高めるようにセンスアンプを構成した場合は、隣接するマルチプレクサが、その境界線に配置された信号線を共有することにより、隣接するマルチプレクサの分担の境界に配置されたセンスラインの差動読み出しが、その境界線を超えて連続的に行える。
実施の形態7〜10に係るタッチセンサシステムは、液晶表示パネルに重ねて配置するか、液晶表示パネルに内蔵して、複数人のマルチタッチによる手書き入力が可能な電子黒板(情報入出力機器)を構成することができる。
本発明に係る線形系係数推定方法は、M個の入力Xk(k=1、…、M)を有して入出力が線形な系
Figure 0005670586
に対して、長さNの直交するM個の符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて前記M個の入力Xk(k=1、…、M)を入力して、N個の出力s=(s1、s2、…、sN)=(F(d11、d21、…、dM1)、F(d12、d22、…、dM2)、…、F(d1N、d2N、…、dMN))を出力する出力工程と、
前記出力sと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k番目の入力Xkに対応する係数Ckを推定する推定工程とを包含することを特徴とする。
この特徴により、長さNの直交するM個の符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて前記M個の入力Xk(k=1、…、M)を入力して、N個の出力s=(s1、s2、…、sN)=(F(d11、d21、…、dM1)、F(d12、d22、…、dM2)、…、F(d1N、d2N、…、dMN))を出力するので、M個の入力にすべて同時に入力して線形系の係数Ckを推定する。従って、従来の構成のように、M個の入力を1個ずつ選択して走査入力する必要が無くなり、入力数Mが増大しても、線形系の係数値を取得するための処理時間は短くならず、検出精度を良好に維持しながら、且つ、解像度も良好で高速動作が可能な線形系係数推定方法を得ることができる。
本発明に係る他の線形系係数推定方法は、M個の入力Xk(k=1、…、M)を有して入出力が線形な第1の系及び第2の系
Figure 0005670586
のそれぞれに対して、長さNの直交するM個の符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて前記M個の入力Xk(k=1、…、M)を入力して、前記第1の系からのN個の出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)=(F1(d11、d21、…、dM1)、F1(d12、d22、…、dM2)、…、F1(d1N、d2N、…、dMN))、及び、前記第2の系からのN個の出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)=(F2(d11、d21、…、dM1)、F2(d12、d22、…、dM2)、…、F2(d1N、d2N、…、dMN))を出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目の入力Xkに対応する前記第1の系の係数C1kを推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目の入力Xkに対応する前記第2の系の係数C2kを推定する推定工程とを包含することを特徴とする。
この特徴により、長さNの直交するM個の符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて前記M個の入力xk(k=1、…、M)を入力して、前記第1の系からのN個の出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)=(F1(d11、d21、…、dM1)、F1(d12、d22、…、dM2)、…、F1(d1N、d2N、…、dMN))、及び、前記第2の系からのN個の出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)=(F2(d11、d21、…、dM1)、F2(d12、d22、…、dM2)、…、F2(d1N、d2N、…、dMN))を出力するので、M個の入力にすべて同時に入力して第1の系の係数C1k及び第2の系の係数C2kを推定する。従って、従来の構成のように、M個の入力を1個ずつ選択して走査入力する必要が無くなり、入力数Mが増大しても、第1及び第2の系の係数値を取得するための処理時間は短くならず、検出精度を良好に維持しながら、且つ、解像度も良好で高速動作が可能な線形系係数推定方法を得ることができる。
本発明に係る線形素子列値推定方法は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の線形素子列C1i(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の線形素子列C2i(i=1,…,M)のそれぞれに対して、長さNの直交するM個の符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の線形素子列からのN個の出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の線形素子列からのN個の出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の線形素子列の線形素子の値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の線形素子列の線形素子の値を推定する推定工程とを包含することを特徴とする。
この特徴により、長さNの直交するM個の符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の線形素子列からのN個の出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の線形素子列からのN個の出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力するので、M本のドライブラインにすべて同時に入力して第1の線形素子列の線形素子の値及び第2の線形素子列の線形素子の値を推定する。従って、従来の構成のように、M本のドライブラインを1本ずつ選択して走査入力する必要が無くなり、第1の線形素子列の線形素子の値及び第2の線形素子列の線形素子の値を取得するための処理時間が長くなり、検出精度を良好に維持しながら、且つ、解像度も良好で高速動作が可能な線形系係数推定方法を得ることができる。
本願発明に係る静電容量検出方法は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列C1i(i=1,…,M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列C2i(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定工程とを包含することを特徴とする。
この特徴により、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力するので、M本のドライブラインにすべて同時に入力して、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値、及びk2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する。従って、従来の構成のように、M本のドライブラインを1本ずつ選択して走査入力する必要が無くなり、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値、及びk2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を取得するための処理時間が長くなり、検出精度を良好に維持しながら、且つ、解像度も良好で高速動作が可能な静電容量検出方法を得ることができる。
また、M本の全ドライブラインを、符号系列に応じて+Vボルト又は−Vボルトで並列に駆動するので、符号系列に応じてドライブラインを分割して駆動する特許文献2に記載の構成に比べて、静電容量列からの出力信号に含まれる情報量が多くなり、SN比も良好になる。さらに、2相演算する特許文献2に記載の構成に比べて、演算が一層で済むため、高速化に有利である。
本発明に係る集積回路は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列C1i(i=1,…,M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列C2i(i=1,…,M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力させる駆動部と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定部とを備えたことを特徴とする。
この特徴により、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力させるので、M本のドライブラインにすべて同時に入力して、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値、及びk2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する。従って、従来の構成のように、M本のドライブラインを1本ずつ選択して走査入力する必要が無くなり、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値、及びk2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定するための処理時間が長くなり、検出精度を良好に維持しながら、且つ、解像度も良好で高速動作が可能な静電容量検出方法に用いる集積回路を得ることができる。
また、M本の全ドライブラインを、符号系列に応じて+Vボルト又は−Vボルトで並列に駆動するので、符号系列に応じてドライブラインを分割して駆動する特許文献2に記載の構成に比べて、静電容量列からの出力信号に含まれる情報量が多くなり、SN比も良好になる。さらに、2相演算する特許文献2に記載の構成に比べて、演算が一層で済むため、高速化に有利である。
本発明に係るタッチセンサシステムは、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列C1i(i=1,…,M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列C2i(i=1、…、M)とを備えるセンサパネルと、上記センサパネルを制御する集積回路とを備えたタッチセンサシステムであって、上記集積回路は、前記第1の静電容量列C1i(i=1、…、M)、及び前記第2の静電容量列C2i(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力させる駆動部と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定部とを有することを特徴とする。
この特徴により、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力させるので、M本のドライブラインにすべて同時に入力して、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値、及びk2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する。従って、従来の構成のように、M本のドライブラインを1本ずつ選択して走査入力する必要が無くなり、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値、及びk2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定するための処理時間が長くなり、検出精度を良好に維持しながら、且つ、解像度も良好で高速動作が可能なタッチセンサシステムを得ることができる。
また、M本の全ドライブラインを、符号系列に応じて+Vボルト又は−Vボルトで並列に駆動するので、符号系列に応じてドライブラインを分割して駆動する特許文献2に記載の構成に比べて、静電容量列からの出力信号に含まれる情報量が多くなり、SN比も良好になる。さらに、2相演算する特許文献2に記載の構成に比べて、演算が一層で済むため、高速化に有利である。
本発明に係る電子機器は、本発明に係るタッチセンサシステムと、前記タッチセンサシステムに設けられたセンサパネルに重ねて配置されているか、または、前記センサパネルを内蔵した表示パネルとを備えたことを特徴とする。
この特徴により、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)を出力させるので、M本のドライブラインにすべて同時に入力して、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値、及びk2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する。従って、従来の構成のように、M本のドライブラインを1本ずつ選択して走査入力する必要が無くなり、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値、及びk2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定するための処理時間が長くなり、検出精度を良好に維持しながら、且つ、解像度も良好で高速動作が可能なタッチセンサシステムを備えた電子機器を得ることができる。
また、M本の全ドライブラインを、符号系列に応じて+Vボルト又は−Vボルトで並列に駆動するので、符号系列に応じてドライブラインを分割して駆動する特許文献2に記載の構成に比べて、静電容量列からの出力信号に含まれる情報量が多くなり、SN比も良好になる。さらに、2相演算する特許文献2に記載の構成に比べて、演算が一層で済むため、高速化に有利である。
本発明に係る静電容量検出方法は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定工程とを包含する静電容量検出方法であって、前記出力工程は、前記アナログ積分器のリセット時にはVrefボルトで表される第1電圧により前記M本のドライブラインを駆動し、前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時には、前記符号系列が前記+1の場合は(Vref+V)ボルトで表される第2電圧により、前記符号系列が前記−1の場合は(Vref−V)ボルトで表される第3電圧により前記M本のドライブラインを駆動することを特徴とする。
上記特徴により、符号系列に基づいて、簡単な構成により、ドライブラインを並列に駆動することができる。
本発明に係る静電容量検出方法は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定工程とを包含する静電容量検出方法であって、前記出力工程は、前記符号系列が前記+1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に第2電圧により前記ドライブラインを駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に前記第1電圧により前記ドライブラインを駆動することを特徴とする。
上記特徴により、より高い信号強度を得ることができ、静電容量に蓄積される電荷を増大させることができる。
本発明に係る静電容量検出方法は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定工程とを包含する静電容量検出方法であって、前記出力工程の前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に第1電圧により前記ドライブラインを駆動して、前記第1及び第2の静電容量列からの出力を前記アナログ積分器に出力し、前記第1及び第2の静電容量列からの出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とする。
上記特徴により、アナログ積分器により生じるオフセットをキャンセルすることができる。
本発明に係る集積回路は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する駆動部と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定部とを備えた集積回路であって、前記駆動部は、前記符号系列が前記+1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に第2電圧により前記ドライブラインを駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に前記第1電圧により前記ドライブラインを駆動することを特徴とする。
上記特徴により、より高い信号強度を得ることができ、静電容量に蓄積される電荷を増大させることができる。
本発明に係る集積回路は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する駆動部と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定部とを備えた集積回路であって、前記駆動部は、前記第1及び第2静電容量列からの出力を前記アナログ積分器に出力する前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に第1電圧により前記ドライブラインを駆動して、前記第1及び第2の静電容量列からの出力を前記アナログ積分器に出力し、前記第1及び第2の静電容量列からの出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とする。
上記特徴により、アナログ積分器により生じるオフセットをキャンセルすることができる。
本発明に係るタッチセンサシステムは、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)とを備えるセンサパネルと、前記センサパネルを制御する集積回路とを備えたタッチセンサシステムであって、前記集積回路は、前記第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び前記第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する駆動部と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定部とを有しており、前記駆動部は、前記符号系列が前記+1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に第2電圧により前記ドライブラインを駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に前記第1電圧により前記ドライブラインを駆動することを特徴とする。
上記特徴により、より高い信号強度を得ることができ、静電容量に蓄積される電荷を増大させることができる。
本発明に係るタッチセンサシステムは、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)とを備えるセンサパネルと、前記センサパネルを制御する集積回路とを備えたタッチセンサシステムであって、前記集積回路は、前記第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び前記第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する駆動部と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定部とを有しており、前記駆動部は、前記第1及び第2静電容量列からの出力を前記アナログ積分器に出力する前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に第1電圧により前記ドライブラインを駆動して、前記第1及び第2の静電容量列からの出力を前記アナログ積分器に出力し、前記第1及び第2の静電容量列からの出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とする。
上記特徴により、アナログ積分器により生じるオフセットをキャンセルすることができる。
本発明に係る電子機器は、本発明に係るタッチセンサシステムと、前記タッチセンサシステムに設けられたセンサパネルに重ねて配置されているか、または、前記センサパネルを内蔵した表示パネルとを備えたことを特徴とする。
本発明に係る静電容量検出方法は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定工程とを包含する静電容量検出方法であって、前記出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、前記アナログ積分器のゲインを切り替えることを特徴とする。
上記特徴により、アナログ積分器の飽和を回避することができる。
本発明に係る静電容量検出方法は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、各要素が+1または−1によって構成される長さNの直交する符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定工程とを包含する静電容量検出方法であって、前記出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、前記符号系列の列を複数の列に分割して、前記M本のドライブラインの駆動を複数回に分割することを特徴とする。
上記特徴により、アナログ積分器の飽和を回避することができる。
本発明に係る静電容量検出方法は、(M=2)本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記(M=2)本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、シルベスター(sylvester)法によって生成される2次のアダマール(Hadamard)行列の各行に相当する+1または−1によって構成されて互いに直交する符号長N=Mの符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定工程とを包含する静電容量検出方法であって、前記出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の第1列目を複数の列に分割して、前記符号系列の第1列目に相当する駆動を複数回に分割することを特徴とする。
上記特徴により、アナログ積分器の飽和を回避することができる。
本発明に係る静電容量検出方法は、M本のドライブラインと1本のセンスラインの間に形成される第1の静電容量列Ci1(i=1、…、M)、及び、上記M本のドライブラインと他の1本のセンスラインの間に形成される第2の静電容量列Ci2(i=1、…、M)のそれぞれに対して、シルベスター(sylvester)法によって生成される2次(M<2)のアダマール(Hadamard)行列の各行に相当する+1または−1によって構成されて互いに直交する符号長N>Mの符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記M本のドライブラインを並列に駆動して、前記第1の静電容量列からの出力sFirst=(s11、s12、…、s1N)、及び、前記第2の静電容量列からの出力sSecond=(s21、s22、…、s2N)をアナログ積分器に出力する出力工程と、前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定する推定工程とを包含する静電容量検出方法であって、前記出力工程は、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値が前記アナログ積分器の飽和に関連する閾値Numを超える列を複数の列に分解して、前記符号系列の前記閾値Numを超える列に対応する駆動を複数回に分割することを特徴とする。
上記特徴により、2次(M<2)のアダマール行列による駆動において、アナログ積分器の飽和を回避することができる。
本発明に係る線形系係数推定方法は、長さNの直交するM個の符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)に基づいて前記M個の入力xk(k=1、…、M)を入力して、N個の出力s=(s1、s2、…、sN)=(F(d11、d21、…、dM1)、F(d12、d22、…、dM2)、…、F(d1N、d2N、…、dMN))を出力するので、M個の入力にすべて同時に入力して線形系の係数Ckを推定する。従って、従来の構成のように、M個の入力を1個ずつ選択して走査入力する必要が無くなり、入力数Mが増大しても、線形系の係数値を取得するための処理時間は短くならず、検出精度を良好に維持しながら、且つ、解像度も良好で高速動作が可能な線形系係数推定方法を得ることができるという効果を奏する。
本実施の形態に係る線形素子列値推定方法では、前記符号系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)の各要素は、+Vまたは−Vによって構成されることが好ましい。
上記構成により、各ドライブラインを+Vボルトまたは−Vボルトの電圧を印加して駆動することができる。
本実施の形態に係る静電容量検出方法では、前記推定工程は、前記符号系列による1回の並列駆動ごとに、内積に必要な、符号に応じた加減算を実行することが好ましい。
上記構成により、1回の並列駆動ごとに内積演算を実行するので、符号系列の長さに対応するN回の並列駆動ごとに内積演算を実行する構成に比較して、パイプライン処理が可能で短時間で演算することができ、また、演算に必要なメモリが少なくて済む。
上記静電容量検出方法では、前記出力工程は、前記第1の静電容量列からの出力sFirstを第1アナログ積分器に出力し、前記第2の静電容量列からの出力sSecondを第2アナログ積分器に出力し、前記推定工程は、前記第1アナログ積分器に出力された出力sFirstをAD変換器によりAD変換して前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算を実行し、前記第2アナログ積分器に出力された出力sSecondを前記AD変換器によりAD変換して前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算を実行することが好ましい。
上記構成により、アナログ積分器が各センスラインに対応して並列に配置されるので、マトリックス状に配置された静電容量の全体を検出する検出速度を向上させることができる。
上記静電容量検出方法では、前記出力工程は、前記第1の静電容量列からの出力sFirstをアナログ積分器に出力した後、前記第2の静電容量列からの出力sSecondを前記アナログ積分器に出力し、前記推定工程は、前記アナログ積分器に出力された出力sFirstをAD変換器によりAD変換して前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算を実行し、前記アナログ積分器に出力された出力sSecondを前記AD変換器によりAD変換して前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算を実行することが好ましい。
上記構成により、単一のアナログ積分器により推定工程を構成することができるので、より簡単な構成により静電容量を検出することができる。
上記静電容量検出方法では、前記出力工程は、前記第1の静電容量列からの出力sFirstを第1アナログ積分器に出力し、前記第2の静電容量列からの出力sSecondを第2アナログ積分器に出力し、前記推定工程は、前記第1アナログ積分器に出力された出力sFirstを第1AD変換器によりAD変換して前記出力sFirstと前記符号系列diとの内積演算を実行し、前記第2アナログ積分器に出力された出力sSecondを第2AD変換器によりAD変換して前記出力sSecondと前記符号系列diとの内積演算を実行することが好ましい。
上記構成により、アナログ積分器及びAD変換器が各センスラインに対応して並列に配置されるので、マトリックス状に配置された静電容量の全体を検出する検出速度をより一層向上させることができる。
本実施の形態に係る静電容量検出方法では、前記推定工程は、前記メモリに格納された第1の静電容量列からのオフセット出力を前記出力sFirstから減算した結果と、前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記メモリに格納された第2の静電容量列からのオフセット出力を前記出力sSecondから減算した結果と、前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定することが好ましい。
上記構成により、アナログ積分器により生じるオフセットをキャンセルすることができる。
本実施の形態に係る静電容量検出方法では、前記出力工程の前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記第1及び第2静電容量列からの出力のサンプリング時に第1電圧により前記ドライブラインを駆動して、前記第1及び第2の静電容量列からの出力を前記アナログ積分器に出力し、前記第1及び第2の静電容量列からの出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出す動作を複数回繰り返して得られた複数個のオフセット出力を平均化してメモリに格納することが好ましい。
上記構成により、アナログ積分器により生じるオフセットに含まれるノイズ成分を削減した後、メモリに格納することができる。
本実施の形態に係る静電容量検出方法では、前記推定工程は、前記出力sFirstをAD変換した第1デジタル値と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k1番目のドライブラインに対応する前記第1の静電容量列の容量値を推定し、前記出力sSecondをAD変換した第2デジタル値と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、k2番目のドライブラインに対応する前記第2の静電容量列の容量値を推定し、前記推定工程は、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、前記第1及び第2デジタル値の重み付けを切り替えることが好ましい。
上記構成により、アナログ積分器から内積演算部までのゲインを符号系列による駆動ごとに一定にすることができる。
本実施の形態に係る静電容量検出方法では、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値が前記アナログ積分器の飽和に関連する閾値Numを超える列は、前記2次のアダマール行列の1列目、(2n−1+1)列目、(2n−1+2n−2+1)列目、及び(2n−1−2n−2+1)列目のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
上記構成により、2次(M<2)のアダマール行列による駆動において、簡単なアルゴリズムにより、アナログ積分器の飽和を回避することができる。
本実施の形態に係る静電容量検出方法では、[x]をxの整数部とし、前記2次のアダマール行列の1列目が前記閾値Numを超える場合、ドライブラインの1番目からNum×[M/Num]番目までをNum個ずつ駆動することを[M/Num]回繰り返した後、残りの(M/Num)の余りの個数を並列駆動し、前記アダマール行列の(2n−1+1)列目が前記閾値Numを超える場合、ドライブラインの(2n−1−(M−2n−1))行目に基づく行からM行目までを並列に駆動した後、ドライブラインの1行目から(2n−1−(M−2n−1)−1)行目に基づく行までを、Num個ずつ駆動することを[(2n−1−(M−2n−1)−1)行目に基づく行/Num]回繰り返した後、残りの((2n−1−(M−2n−1)−1)行目に基づく行/Num)の余りの個数を並列駆動し、前記アダマール行列の(2n−1+2n−2+1)列目が前記閾値Numを超える場合、まず、ドライブラインの1行目から(2n−1)行目までを同時並列に駆動し、そして、ドライブラインの((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))行目に基づく行からM行目までを並列に駆動し、次に、ドライブラインの(2n−1+1)行目から((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))行目に基づく行までを、Num個ずつ駆動することを[((((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))に基づく行))−(2n−1+1)/Num]回繰り返した後、残りの(((((2n−1+2n−2)−(M−(2n−1+2n−2)))に基づく行))−(2n−1+1)/Num)の余りの個数を並列駆動することが好ましい。
上記構成により、2次(M<2)のアダマール行列による駆動において、簡単なアルゴリズムにより、アナログ積分器の飽和を回避することができる。
本実施の形態に係る静電容量検出方法では、行の順番を入れ替えることにより、シルベスター法によって生成される2次(M<2)のアダマール行列からなる符号系列を生成し、当該符号系列に基づいて前記M本のドライブラインを並列に駆動することが好ましい。
本発明に係る静電容量値分布検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含することを特徴とする。
この特徴により、第1時刻において、第1信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第2信号線から出力させ、第1時刻よりも後の第2時刻において、第1及び第2信号線の接続を切替制御し、第2時刻よりも後の第3時刻において、第2信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第1信号線から出力させる。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
本発明に係る静電容量値分布検出回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路であって、前記複数の第1信号線及び前記複数の第2信号線に接続されたマルチプレクサと、前記マルチプレクサに接続されたドライバと、前記マルチプレクサに接続されたセンスアンプとを備え、前記マルチプレクサは、前記第1信号線を前記ドライバに接続し、前記第2信号線を前記センスアンプに接続する第1接続状態と、前記第1信号線を前記センスアンプに接続し、前記第2信号線を前記ドライバに接続する第2接続状態とを切替えることを特徴とする。
この特徴により、第1信号線をドライバに接続し、第2信号線をセンスアンプに接続する第1接続状態と、第1信号線をセンスアンプに接続し、第2信号線をドライバに接続する第2接続状態とが切替えられる。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
本発明に係る他の静電容量値分布検出回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路であって、前記第1信号線に接続された第1マルチプレクサと、前記第1マルチプレクサに接続された第1ドライバ及び第1センスアンプと、前記第2信号線に接続された第2マルチプレクサと、前記第2マルチプレクサに接続された第2ドライバ及び第2センスアンプと、前記第1信号線を前記第1ドライバに接続し、前記第2信号線を前記第2センスアンプに接続する第1接続状態と、前記第1信号線を前記第1センスアンプに接続し、前記第2信号線を前記第2ドライバに接続する第2接続状態とを切替えるように前記第1及び前記第2マルチプレクサを制御する制御回路とを備えたことを特徴とする。
この特徴により、第1信号線を第1ドライバに接続し、第2信号線を第2センスアンプに接続する第1接続状態と、第1信号線を第1センスアンプに接続し、第2信号線を第2ドライバに接続する第2接続状態とを切替えることができる。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
本発明に係るさらに他の静電容量値分布検出回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点に形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路であって、前記複数の第1信号線の一部に接続された第1マルチプレクサと、前記第1マルチプレクサに接続された第1ドライバ及び第1センスアンプと、前記複数の第1信号線の他の一部に接続された第2マルチプレクサと、前記第2マルチプレクサに接続された第2ドライバ及び第2センスアンプと、前記複数の第2信号線の一部に接続された第3マルチプレクサと、前記第3マルチプレクサに接続された第3ドライバ及び第3センスアンプと、前記複数の第2信号線の他の一部に接続された第4マルチプレクサと、前記第4マルチプレクサに接続された第4ドライバ及び第4センスアンプと、前記第1信号線の一部を前記第1ドライバに接続し、前記第1信号線の他の一部を前記第2ドライバに接続し、前記第2信号線の一部を前記第3センスアンプに接続し、前記第2信号線の他の一部を前記第4センスアンプに接続する第1接続状態と、前記第1信号線の一部を前記第1センスアンプに接続し、前記第1信号線の他の一部を前記第2センスアンプに接続し、前記第2信号線の一部を前記第3ドライバに接続し、前記第2信号線の他の一部を前記第4ドライバに接続する第2接続状態とを切替えるように前記第1乃至前記第4マルチプレクサを制御する制御回路とを備えたことを特徴とする。
この特徴により、第1信号線の一部を第1ドライバに接続し、第1信号線の他の一部を第2ドライバに接続し、第2信号線の一部を第3センスアンプに接続し、第2信号線の他の一部を第4センスアンプに接続する第1接続状態と、第1信号線の一部を第1センスアンプに接続し、第1信号線の他の一部を第2センスアンプに接続し、第2信号線の一部を第3ドライバに接続し、第2信号線の他の一部を第4ドライバに接続する第2接続状態とを切替えることができる。
従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
本発明に係るタッチセンサシステムは、本発明に係る静電容量値分布検出回路と、前記複数の第1信号線と前記複数の第2信号線と前記複数の静電容量とにより構成されるタッチパネルとを備えたことを特徴とする。
本発明に係る情報入出力機器は、本発明に係るタッチセンサシステムと、前記タッチセンサシステムに設けられたタッチパネルに重ねて配置されているか、または、前記タッチパネルを内蔵した表示パネルとを備えたことを特徴とする。
本発明に係る静電容量値分布検出方法は、第1時刻において、第1信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第2信号線から出力させ、第1時刻よりも後の第2時刻において、第1及び第2信号線の接続を切替制御し、第2時刻よりも後の第3時刻において、第2信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第1信号線から出力させる。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
本実施の形態に係る静電容量値分布検出方法では、前記複数の第1信号線と前記複数の第2信号線と前記複数の静電容量とにより構成されるタッチパネルは、入力用ペンを把持した手を着くことができる広さを有していることが好ましい。
上記構成により、入力用ペンを把持しながらタッチパネルに着いた手を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
本実施の形態に係る静電容量値分布検出回路では、前記複数の第1信号線と前記複数の第2信号線と前記複数の静電容量とにより構成されるタッチパネルは、入力用ペンを把持した手を着くことができる広さを有していることが好ましい。
上記構成により、入力用ペンを把持しながらタッチパネルに着いた手を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。
本実施の形態に係るさらに他の静電容量値分布検出回路では、前記複数の第1信号線の一部と前記複数の第1信号線の他の一部とは、境界にある信号線を共有し、前記複数の第2信号線の一部と前記複数の第2信号線の他の一部とは、境界にある信号線を共有していることが好ましい。
上記構成により、隣接するマルチプレクサの分担の境界に配置されたセンスラインの差動読み出しが、その境界線を超えて連続的に行える。
本実施の形態に係るタッチセンサシステムでは、前記静電容量値分布検出回路は、ペン入力に基づく静電容量の値の分布を検出することが好ましい。
本実施の形態に係る情報入出力機器では、前記静電容量値分布検出回路は、ペン入力に基づく静電容量の値の分布を検出することが好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、マトリックス状に構成された線形系の係数、素子値、または静電容量を推定または検出する方法、及びこの方法に従って動作する集積回路、タッチセンサシステム、及び電子機器に適用することができる。また本発明は、指紋検出システムに適用することもできる。
本発明は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出方法、静電容量値分布検出回路、タッチセンサシステム、及び情報入出力機器に利用することができる。
また、本発明は、ペン入力に際してお手付き領域が発生するような大型のタッチパネルを備えたタッチセンサシステム、例えば、複数人のマルチタッチによる手書き入力が可能な電子黒板、タブレット端末に使用することができる。
1 タッチセンサシステム
2 センサパネル
3 集積回路
4 駆動部
5 推定部
6、6A アナログ積分器
7 スイッチ
8 AD変換器
9 内積演算部
10 RAM
11 アプリケーション処理部
12 携帯電話機
13 表示パネル
14 表示制御回路
15 CPU
16 ROM
17 RAM
18 マイクロフォン
19 スピーカ
20 操作キー
21 カメラ
101a タッチセンサシステム
102 静電容量値分布検出回路
103 センサパネル
104 マルチプレクサ
104a マルチプレクサ(第1マルチプレクサ)
104b マルチプレクサ(第2マルチプレクサ)
104a1 マルチプレクサ(第1マルチプレクサ)
104a2 マルチプレクサ(第2マルチプレクサ)
104b1 マルチプレクサ(第3マルチプレクサ)
104b2 マルチプレクサ(第4マルチプレクサ)
114a1 マルチプレクサ(第1マルチプレクサ)
114a2 マルチプレクサ(第2マルチプレクサ)
114b1 マルチプレクサ(第3マルチプレクサ)
114b2 マルチプレクサ(第4マルチプレクサ)
105 駆動部
105a 駆動部(第1ドライバ)
105b 駆動部(第2ドライバ)
106 センスアンプ
106a センスアンプ(第1センスアンプ)
106b センスアンプ(第2センスアンプ)
107 タイミングジェネレータ
107a タイミングジェネレータ(制御回路)
107b タイミングジェネレータ(制御回路)
108 AD変換器
109 容量分布計算部
110 タッチ認識部
111 同期信号生成部(制御回路)
112a、112b、113a、113b コントローラ
HL1〜HLM 信号線(第1信号線)
VL1〜VLM 信号線(第2信号線)
C11〜CMM 静電容量
DL1〜DLM ドライブライン
SL1〜SLM センスライン
SW1〜SW4 スイッチ
HDR お手付き領域
L1〜L4 外接ライン
P ペン入力位置
NZ ファントムノイズ

Claims (19)

  1. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の線形素子の値の分布を推定する線形素子値推定方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記線形素子に対応する出力を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記線形素子に対応する出力を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記線形素子に対応する出力の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って出力された線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った線形素子の値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列diに基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記線形素子に対応する出力の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って出力された線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った線形素子の値を推定する第2推定工程とを含むことを特徴とする線形素子値推定方法。
  2. 前記符号系列diの各要素は、+Vまたは−Vによって構成される請求項1記載の線形素子値推定方法。
  3. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する集積回路であって、
    前記集積回路は、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、
    前記複数の静電容量に対して、符号系列diに基づいて、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、
    前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを備えたことを特徴とする集積回路。
  4. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量を有するセンサパネルと前記センサパネルを制御する集積回路とを備え、前記複数の静電容量の値の分布を検出するタッチセンサシステムであって、
    前記タッチセンサシステムは、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、
    上記集積回路は、前記複数の静電容量に対して、符号系列diに基づいて、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、
    前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを有することを特徴とするタッチセンサシステム。
  5. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含むことを特徴とする静電容量検出方法。
  6. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する集積回路であって、
    前記集積回路は、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、
    前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、
    前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを備えたことを特徴とする集積回路。
  7. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量を有するセンサパネルと前記センサパネルを制御する集積回路とを備え、前記複数の静電容量の値の分布を検出するタッチセンサシステムであって、
    前記タッチセンサシステムは、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、
    上記集積回路は、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、
    前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを有することを特徴とするタッチセンサシステム。
  8. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、
    前記第1出力工程は、前記アナログ積分器のリセット時にはVrefボルトで表される第1電圧により前記複数の第1信号線を駆動し、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和のサンプリング時には、前記符号系列が前記+1の場合は(Vref+V)ボルトで表される第2電圧により、前記符号系列が前記−1の場合は(Vref−V)ボルトで表される第3電圧により前記複数の第1信号線を駆動することを特徴とする静電容量検出方法。
  9. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、
    前記第1出力工程は、前記符号系列が前記+1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和のサンプリング時に第2電圧により前記複数の第1信号線を駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記線形和のサンプリング時に前記第1電圧により前記複数の第1信号線を駆動することを特徴とする静電容量検出方法。
  10. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、
    前記第1出力工程の前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和のサンプリング時に第1電圧により前記複数の第1信号線を駆動して、前記電荷の線形和の出力を前記アナログ積分器に出力し、前記電荷の線形和の出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とする静電容量検出方法。
  11. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する集積回路であって、
    前記集積回路は、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、
    前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、
    前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを備え、
    前記駆動部は、前記符号系列が前記+1の場合は、アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に第2電圧により前記第1信号線又は前記第2信号線を駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に前記第1電圧により前記第1信号線又は前記第2信号線を駆動することを特徴とする集積回路。
  12. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する集積回路であって、
    前記集積回路は、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、
    前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される直交する符号系列diに基づいて、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、
    前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを備え、
    前記駆動部は、前記複数の静電容量からの出力をアナログ積分器に出力する前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に第1電圧により前記第1信号線または第2信号線を駆動して、前記複数の静電容量からの出力を前記アナログ積分器に出力し、前記複数の静電容量からの出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とする集積回路。
  13. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量を有するセンサパネルと前記センサパネルを制御する集積回路とを備え、前記複数の静電容量の値の分布を検出するタッチセンサシステムであって、
    前記タッチセンサシステムは、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、
    上記集積回路は、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、
    前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを有しており、
    前記駆動部は、前記符号系列が前記+1の場合は、アナログ積分器のリセット時に第1電圧により、前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に第2電圧により前記第1信号線または第2信号線を駆動し、前記符号系列が前記−1の場合は、前記アナログ積分器のリセット時に前記第2電圧により、前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に前記第1電圧により前記第1信号線または第2信号線を駆動することを特徴とするタッチセンサシステム。
  14. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量を有するセンサパネルと前記センサパネルを制御する集積回路とを備え、前記複数の静電容量の値の分布を検出するタッチセンサシステムであって、
    前記タッチセンサシステムは、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させ、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御し、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させ、
    上記集積回路は、前記複数の静電容量に対して、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように、前記第1時刻において、前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿って出力させ、前記第3時刻において、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って出力させる駆動部と、
    前記第1時刻において、前記複数の第2信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定し、前記第3時刻において、前記複数の第1信号線に沿って出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する推定部とを有しており、
    前記駆動部は、前記複数の静電容量からの出力をアナログ積分器に出力する前において、前記アナログ積分器のリセット時、及び前記複数の静電容量からの出力のサンプリング時に第1電圧により前記第1信号線または第2信号線を駆動して、前記複数の静電容量からの出力を前記アナログ積分器に出力し、前記複数の静電容量からの出力をオフセット出力として前記アナログ積分器から読み出してメモリに格納することを特徴とするタッチセンサシステム。
  15. 請求項4、請求項7、請求項13、及び請求項14のいずれか一項に記載のタッチセンサシステムと、
    前記タッチセンサシステムに設けられたセンサパネルに重ねて配置されているか、または、前記センサパネルを内蔵した表示パネルとを備えたことを特徴とする電子機器。
  16. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記複数の第1信号線が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、
    前記第1出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、前記アナログ積分器のゲインを切り替えることを特徴とする静電容量検出方法。
  17. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、各要素が+1または−1によって構成される符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、
    前記第1出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値に応じて、前記符号系列の列を複数の列に分割して、前記複数の第1信号線の駆動を複数回に分割することを特徴とする静電容量検出方法。
  18. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、シルベスター(sylvester)法によって生成される2 次のアダマール(Hadamard)行列の各行に相当する+1または−1によって構成された符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、
    前記第1出力工程は、前記アナログ積分器の飽和を防止するために、前記符号系列の第1列目を複数の列に分割して、前記符号系列の第1列目に相当する駆動を複数回に分割することを特徴とする静電容量検出方法。
  19. 複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量検出方法であって、
    第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、
    前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、
    前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含し、
    前記第1信号線駆動工程は、シルベスター(sylvester)法によって生成される2 次のアダマール(Hadamard)行列の各行に相当する+1または−1によって構成された符号系列diに基づいて、前記符号系列が前記+1の場合は+Vボルト、前記−1の場合は−Vボルトを印加するように前記複数の第1信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第2信号線に沿ってアナログ積分器に出力する第1出力工程と、
    前記複数の第2信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第2信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第1推定工程とを含み、
    前記第2信号線駆動工程は、前記符号系列に基づいて、前記複数の第2信号線を並列に駆動して、前記静電容量に蓄積された電荷の線形和を前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力する第2出力工程と、
    前記複数の第1信号線に沿って前記アナログ積分器に出力された電荷の線形和と前記符号系列diとの内積演算に基づいて、各第1信号線に沿った静電容量の容量値を推定する第2推定工程とを含み、
    前記第1出力工程は、前記符号系列の列方向に沿った各要素の総和の絶対値が前記アナログ積分器の飽和に関連する閾値Numを超える列を複数の列に分解して、前記符号系列の前記閾値Numを超える列に対応する駆動を複数回に分割することを特徴とする静電容量検出方法。
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