JP5667560B2 - 心臓静脈系内に構造部材を形成するための方法、装置およびキット - Google Patents
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Description
本願は、米国仮特許出願第61/123,700号(2008年4月10日出願)の利益を主張し、この出願は、その全体が本明細書に参考として援用される。
本発明は、生物における心臓の症状の治療に関し、より具体的には、生物における心臓の症状の治療のために心臓静脈系内に構造部材を形成するステップに関する。
心臓血管疾患(「CVD」)は、米国での主要な死因である。例えば、C.Lenfant,Fixing the Failing Heart,Circulation,Vol.95,1997,pages 771−772;American Heart Association,Heart and Stroke Statistical Update,2001;C.Lenfant,Cardiovascular Research:An NIH Perspective,Cardiovasc.Surg.,Vol.5,1997;pages 4−5;J.N.Cohn et al.,Report of the National Heart,Lung,and Blood Institute Special Emphasis Panel on Heart Failure Research,Circulation,Vol.95,1997,pages 766−770を参照されたい。
心筋梗塞(「MI」)は、心臓の血液供給の一部が突然かつ激しく低減されるか、または断ち切られ、その酸素供給が奪われるため、心筋を死滅させる、医学的緊急事態である。心筋梗塞は、次第に心不全に進展する場合がある。梗塞領域の瘢痕組織形成および動脈瘤菲薄化がしばしば、心筋梗塞を生き延びた患者で発生する。心筋細胞の死は、残っている生存心筋の増加した壁応力につながる、負の左心室(LV)リモデリングをもたらすと考えられる。この過程は、LV拡張につながる、一連の分子、細胞、および生理学的反応をもたらす。負のLVリモデリングは、概して、心不全の進行にとっての独立誘因と見なされる。
(項目1)
心静脈内に閉塞を確立するためのカテーテルであって、
遠位端および近位端を有し、カテーテル本体内に縦方向に延在する注入液管腔を備える、細長いカテーテル本体と、
該注入液管腔の該遠位端に近接した該カテーテルの本体の周囲に、および該注入液管腔の周囲に配置される障壁であって、該心静脈内における該カテーテル本体の移動のための折り畳み位置と、該カテーテル本体と協働して該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、障壁と、
該障壁の遠位に該カテーテル本体の中に配置される注入液ポートであって、該注入液管腔は、該注入液ポートと流体連通している、注入液ポートと
を備えている、カテーテル。
(項目2)
上記カテーテル本体は、
外管であって、上記障壁は、該外管の遠位端に近接して該外管上に円周方向に配置される、外管と、
内管と
を備えており、
該内管の遠位端に配置される閉塞器であって、折り畳み位置と該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、閉塞器をさらに備えている、項目1に記載のカテーテル。
(項目3)
上記内管は、上記外管から突出し、該外管の上記遠位端を越えて延在する遠位端を有し、
上記閉塞器は、上記心静脈内における上記カテーテル本体の移動に適応するための折り畳み位置と上記拡張位置との間で制御可能に転換可能である、項目2に記載のカテーテル。
(項目4)
上記内管は、上記外管の上記遠位端から突出し、その中での移動のために上記外管内で摺動可能に配置され、上記内管は、上記外管の上記遠位端を越えて延在する遠位端を有し、
上記閉塞器は、上記心静脈内における上記カテーテル本体の移動に適応するための折り畳み位置と、該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、項目2に記載のカテーテル。
(項目5)
上記内管は、上記外管内にその中における移動のために摺動可能に配置され、該内管は、該外管の上記遠位端を越えて延在する遠位端を有し、
該内管の該遠位端に配置される閉塞器であって、該内管と協働した該外管内での移動のための折り畳み位置と、該内管が該心静脈を閉塞するために該外管の該遠位端を越えて延在させられるときの拡張位置との間で制御可能に転換可能である、閉塞器とをさらに備えている、項目1に記載のカテーテル。
(項目6)
上記閉塞器を上記内管に解放可能に連結するための連結器をさらに備えている、項目2に記載のカテーテル。
(項目7)
上記閉塞器は、内部空間を画定する拡張可能な内壁を備え、
上記内管は、該閉塞器を上記拡張位置に膨張させるために、該閉塞器の該内部空間と流体連通している管腔を備えている、項目2に記載のカテーテル。
(項目8)
上記閉塞器は、拡張可能なスポンジを備えている、項目2に記載のカテーテル。
(項目9)
上記注入液ポートは、上記内管の上記遠位端に近接して配置され、
上記注入液管腔は、該内管内に含有される、項目2に記載のカテーテル。
(項目10)
上記注入液管腔と流体連通している閉塞剤供給源をさらに備える、項目1に記載のカテーテル。
(項目11)
上記カテーテル本体は、該カテーテル本体内に延在する追加注入液管腔を備え、上記障壁は、該追加注入液管腔の周囲に配置され、上記注入液ポートは、追加注入液管腔と流体連通している、項目1に記載のカテーテル。
(項目12)
上記注入液管腔と流体連通している第1の閉塞剤成分の供給源と、上記追加注入液管腔と流体連通している第2の閉塞剤供給源とをさらに備えている、項目11に記載のカテーテル。
(項目13)
上記障壁の遠位で上記カテーテル本体の中に配置される、第1の追加注入液ポートをさらに備え、該カテーテル本体はさらに、該カテーテル本体内に縦方向に延在する第1の追加注入液管腔を備え、該障壁は、該第1の追加注入液管腔の周囲に配置され、該第1の追加注入液管腔は、該第1の追加注入液ポートと流体連通している、項目1に記載のカテーテル。
(項目14)
上記注入液管腔と流体連通している第1の閉塞剤成分の供給源と、上記第1の追加注入液管腔と流体連通している第2の閉塞剤成分の供給源とをさらに備えている、項目13に記載のカテーテル。
(項目15)
上記障壁の遠位に上記カテーテル本体の中に配置される、第2の追加注入液ポートをさらに備え、該カテーテル本体はさらに、該カテーテル本体内に縦方向に延在する第2の追加注入液管腔をさらに備え、該障壁は、該第2の追加注入液管腔の周囲に配置され、該第2の追加注入液管腔は、該第2の追加注入液ポートと流体連通している、項目13に記載のカテーテル。
(項目16)
上記注入液ポートは、上記内管と上記外管との間に配置される環状開口を備えている、項目2に記載のカテーテル。
(項目17)
上記注入液ポートは、上記内管の壁に配置される開口を備えている、項目2に記載のカテーテル。
(項目18)
上記カテーテル本体は、
外管であって、上記障壁は、該外管の遠位端に近接して該外管上に円周方向に配置される、外管と、
該外管内にその中での移動のために摺動可能に配置される、内管であって、該外管の該遠位端を越えて延在可能である遠位端を有する、内管と
を備えており、
該内管の遠位端に解放可能に配置される、閉塞器であって、該内管と協働した該外管内での移動のための折り畳み位置と、該内管が上記心静脈を閉塞するために該外管の該遠位端を越えて延在させられるときの拡張位置との間で制御可能に転換可能である、閉塞器であって、内部空間を画定する拡張可能な内壁を備える、閉塞器と、
該閉塞器を該内管に解放可能に連結するための連結器と
をさらに備え、
該外管は、該障壁を該拡張位置まで膨張させ、該障壁を該折り畳み位置に収縮させるために、該障壁と流体連通している障壁管腔を備え、
該内管は、該閉塞器を該拡張位置に膨張させるために、該閉塞器内部空間と流体連通している閉塞器管腔を備えている、項目1に記載のカテーテル。
(項目19)
心静脈内に閉塞を確立するためのカテーテルであって、
カテーテルの遠位端を該心静脈内の部位まで前進させるための手段と、
該カテーテルと協働して、該部位において該心静脈を閉塞するために、その遠位端付近において該カテーテルの周囲に第1の静脈閉塞を確立するための手段と、
該第1の静脈閉塞に概して隣接する第2の静脈閉塞を該部位に形成するために、該部位において該心静脈に閉塞剤を導入するための手段と、
該閉塞剤を導入するステップの後に、該部位から該カテーテルの該遠位端を引き抜くための手段と
を備えている、カテーテル。
(項目20)
上記カテーテルと協働して,心静脈区画を画定するために、該カテーテルの上記遠位端付近において、かつ上記第1の静脈閉塞から離間して、該カテーテルの周囲に第3の静脈閉塞を確立するための手段をさらに備え、上記導入する手段は、該第1および第3の静脈閉塞に概して隣接する上記第2の静脈閉塞を形成するために、該心静脈に上記閉塞剤を導入するための手段を備えている、項目19に記載のカテーテル。
(項目21)
心静脈の一区画内に閉塞を確立するための方法であって、
カテーテルの遠位端を該心静脈内の部位まで前進させるための手段と、
該カテーテルと協働して、該部位において該心静脈を閉塞するために、該カテーテルの遠位端に近接して該カテーテルの周囲に第1の静脈閉塞を確立することと、
該第1の静脈閉塞に概して隣接する第2の静脈閉塞を該部位において形成するために、該部位において該心静脈に閉塞剤を導入することと、
該閉塞剤導入ステップの後に、該部位から該カテーテルの該遠位端を引き抜くことと
を含む、方法。
(項目22)
上記第1の静脈閉塞を確立するステップは、上記カテーテルの上記遠位端に近接して該カテーテルの周囲に円周方向に配置される、障壁を拡張することをさらに含む、項目21に記載の方法。
(項目23)
上記第1の静脈閉塞を確立するステップは、上記カテーテルの上記遠位端に近接して該カテーテルの周囲に配置される閉塞を形成するために、該カテーテルから急速硬化閉塞剤を分注することをさらに含む、項目21に記載の方法。
(項目24)
上記導入するステップの前に、上記第1の静脈閉塞から離間した上記心静脈内の場所において、第3の静脈閉塞を確立することをさらに含み、
該導入するステップはさらに、該第1の静脈閉塞と該第3の静脈閉塞との間で該心静脈に該閉塞剤を導入することを含み、上記第2の静脈閉塞は、該第1および第3の静脈閉塞に概して隣接する、項目21に記載の方法。
(項目25)
上記第3の静脈閉塞を確立するステップは、
上記離間場所に流体拡張可能閉塞器を配置することと、
上記閉塞器を拡張し、上記静脈を閉塞するために、上記カテーテルから該閉塞器に流体を導入することと
を含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
上記第3の静脈閉塞を確立するステップは、上記静脈を閉塞するために、上記離間場所において、上記カテーテルの上記遠位端から自己拡張式閉塞器を解放することを含む、項目24に記載の方法。
(項目27)
上記第3の静脈閉塞を確立するステップは、上記静脈を閉塞するために、上記離間場所において、上記カテーテルの上記遠位端から急速硬化閉塞剤を分注することを含む、項目24に記載の方法。
(項目28)
心静脈内に閉塞を確立するための方法であって、
該静脈内にカテーテル外管の遠位端を配置することと、
上記カテーテルと協働して、拡張した障壁によって第1の場所における該静脈を閉塞するために、該カテーテル外管の該遠位端付近に該カテーテル外管の周囲に配置される障壁を拡張することと、
該静脈内に、かつ該障壁から離間して、カテーテル内管の遠位端を配置することであって、該カテーテル内管の該遠位端は、それに連結された閉塞器を有する、ことと、
該第1の場所から離間した第2の場所において、該拡張した閉塞器によって該静脈を閉塞するために該静脈内の該閉塞器を拡張することと、
該第1の場所における該拡張した障壁と、該第2の場所における該拡張した閉塞器との間において、該カテーテルから該静脈に閉塞剤を導入することと、
該内管の該遠位端から該拡張した閉塞器を解放することと、
該障壁を折り畳むことと、
該静脈から該カテーテルを引き抜くことと
を含む、方法。
(項目29)
上記カテーテル内管を配置するステップは、上記カテーテル外管の管腔を通して上記静脈の中へ該カテーテル内管および上記閉塞器を前進させることを備え、
該カテーテルを引き抜くステップは、
該カテーテル外管を通して該カテーテル内管を引き抜くことと、
該静脈から該カテーテル外管を引き抜くことと
を含む、項目28に記載の方法。
(項目30)
病的状態の心臓を治療するための人工心臓であって、
心静脈の一部内に配置される、第1の組成の第1の閉塞と、
該第1の閉塞に隣接して該心静脈の一部内に配置される、該第1の組成とは異なる第2の組成の第2の閉塞と
を備え、
該第1および第2の閉塞は、該心臓に構造支持を提供するために本質的に固体状態である、人工心臓。
(項目31)
上記第1の閉塞は、拡張した閉塞器であり、上記第2の閉塞は、閉塞剤から形成される、項目30に記載の人工心臓。
(項目32)
上記第1の閉塞は、急速硬化閉塞剤から形成され、上記第2の閉塞は、該急速硬化閉塞剤とは異なる閉塞剤から形成される、項目30に記載の人工心臓。
(項目33)
上記第2の閉塞に隣接して上記心静脈の一部内に配置される、上記第2の組成とは異なる第3の組成の第3の閉塞をさらに備え、
該第3の閉塞は、上記心臓に構造支持を提供するために本質的に固体状態である、項目30に記載の人工心臓。
(項目34)
上記第1の閉塞は、拡張した閉塞器を備え、上記第2の閉塞は、閉塞剤で形成され、上記第3の閉塞は、拡張した閉塞器を備える、項目30に記載の人工心臓。
(項目35)
上記第1の閉塞は、第1の急速硬化閉塞剤から形成され、上記第3の閉塞は、第2の急速硬化閉塞剤から形成され、上記第2の閉塞は、該第1および第2の急速硬化閉塞剤とは異なる閉塞剤で形成される、項目30に記載の人工心臓。
(項目36)
上記第1の急速硬化閉塞剤と第2の急速硬化閉塞剤とは、同一である、項目35に記載の人工心臓。
(項目37)
注射用閉塞剤供給源と、
カテーテルと
を備えている、キットであって、
該カテーテルは、
遠位端および近位端を有し、カテーテル本体内に縦方向に延在する注入液管腔と、該カテーテル本体の該遠位端に近接して該カテーテルの本体の周囲に、かつ該注入液管腔の周囲に配置される障壁とを備える、細長いカテーテル本体であって、該心静脈内における該カテーテル本体の移動のための折り畳み位置と、該カテーテル本体と協働して該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、障壁とを備える、細長いカテーテル本体と、
該注入液管腔と流体連通している連結器であって、該閉塞剤供給源は、該第1の連結器に連結するために適合される、連結器と、
該障壁の遠位において該カテーテル本体の中に配置される注入液ポートであって、該注入液管腔は、該注入液ポートと流体連通している、注入液ポートと
を備えている、キット。
(項目38)
上記カテーテル本体は、
外管であって、上記障壁が該外管の遠位端に近接して該外管上に円周方向に配置される、外管と、
該外管内にその中での移動のために摺動可能に配置される、内管であって、該外管の該遠位端を越えて延在可能である遠位端を有する、内管と
をさらに備えており、
該内管の該遠位端に配置される閉塞器であって、折り畳み位置と、該内管が該心静脈を閉塞するために該外管の該遠位端を越えて延在させられるときの拡張位置との間で制御可能に転換可能である、閉塞器をさらに備えている、項目37に記載のキット。
(項目39)
上記閉塞剤は、多成分剤であり、
上記供給源は、該多成分剤の第1の成分用の第1の供給源区画と、該多成分剤の第2の成分用の第2の供給源区画とを備え、
上記カテーテル本体は、
該カテーテル本体内に縦方向に延在する追加注入液管腔であって、上記障壁は、該追加注入液管腔の周囲に配置される、追加注入液管腔と、
該追加注入液管腔と流体連通している追加連結器であって、該第1の供給源区画は、該連結器に連結するために適合され、該第2の供給源部は、該追加連結器に連結するために適合される、追加連結器と
を備えており、
該追加注入液管腔は、上記注入液ポートと流体連通している、項目37に記載のキット。
(項目40)
上記閉塞剤は、多成分剤であり、
上記供給源は、該多成分剤の第1の成分用の第1の供給源区画と、該多成分剤の第2の成分用の第2の供給源区画とを備え、
上記カテーテル本体は、
該カテーテル本体内に縦方向に延在する追加注入液管腔であって、上記障壁は、該追加注入液管腔の周囲に配置される、追加注入液管腔と、
該追加注入液管腔と流体連通している追加連結器であって、該第1の供給源区画は、該連結器に連結するために適合され、該第2の供給源区画は、該追加連結器に連結するために適合される、追加連結器と、
該障壁の遠位に上記カテーテル本体の中に配置される追加注入液ポートであって、該追加注入液管腔は、上記注入液ポートと流体連通している、追加注入液ポートと
をさらに備えている、項目37に記載のキット。
本発明の種々の実施形態のそれぞれは、上記で論議される必要性および欠点のうちの1つ以上を克服する。付加的な改良および利点が、本開示を検討すると当業者によって認識され得る。
Claims (29)
- 心静脈内に閉塞を確立するためのカテーテルであって、
遠位端および近位端を有し、カテーテル本体内に縦方向に延在する注入液管腔を備える、細長いカテーテル本体と、
該カテーテル本体の該遠位端に近接して、該カテーテルの本体の周囲に、かつ該注入液管腔の周囲に配置される障壁であって、該心静脈内における該カテーテル本体の移動のための折り畳み位置と、該カテーテル本体と協働して該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、障壁と、
該カテーテル本体の遠位端に解放可能に配置された閉塞器であって、該心静脈内での該カテーテル本体の移動のための折り畳み位置と該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、閉塞器と、
該障壁の遠位に該カテーテル本体の中に配置される注入液ポートであって、該注入液管腔は、該注入液ポートと流体連通している、注入液ポートと、
該閉塞器を該カテーテル本体に解放可能に連結するための連結器と
を備えている、カテーテル。 - 前記カテーテル本体は、
外管であって、前記障壁は、該外管の遠位端に近接して該外管上に円周方向に配置される、外管と、
内管と
を備えており、
前記閉塞器は、該内管の遠位端に解放可能に配置されている、請求項1に記載のカテーテル。 - 前記内管は、前記外管から突出し、前記内管の遠位端は、該外管の前記遠位端を越えて延在し、
前記閉塞器は、前記心静脈内における前記カテーテル本体の移動に適応するための折り畳み位置と前記拡張位置との間で制御可能に転換可能である、請求項2に記載のカテーテル。 - 前記内管は、前記外管の前記遠位端から突出し、その中での移動のために前記外管内で
摺動可能に配置され、前記内管の遠位端は、前記外管の前記遠位端を越えて延在し、
前記閉塞器は、前記心静脈内における前記カテーテル本体の移動に適応するための折り畳み位置と、該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、請求項2に記載のカテーテル。 - 前記内管は、前記外管内にその中における移動のために摺動可能に配置され、該内管の遠位端は、該外管の前記遠位端を越えて延在可能であり、
前記閉塞器は、該内管と協働した該外管内での移動のための折り畳み位置と、該内管が該心静脈を閉塞するために該外管の該遠位端を越えて延在させられるときの拡張位置との間で制御可能に転換可能である、請求項2に記載のカテーテル。 - 前記閉塞器は、内部空間を画定する拡張可能な内壁を備え、
前記内管は、該閉塞器を前記拡張位置に膨張させるために、該閉塞器の該内部空間と流体連通している管腔を備えている、請求項2に記載のカテーテル。 - 前記閉塞器は、拡張可能なスポンジを備えている、請求項2に記載のカテーテル。
- 前記注入液ポートは、前記内管の前記遠位端に近接して配置され、
前記注入液管腔は、該内管内に含有される、請求項2に記載のカテーテル。 - 前記注入液管腔と流体連通している閉塞剤供給源をさらに備える、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記カテーテル本体は、該カテーテル本体内に延在する追加注入液管腔を備え、前記障壁は、該追加注入液管腔の周囲に配置され、前記注入液ポートは、追加注入液管腔と流体連通している、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記注入液管腔と流体連通している第1の閉塞剤成分の供給源と、前記追加注入液管腔と流体連通している第2の閉塞剤成分の供給源とをさらに備えている、請求項10に記載のカテーテル。
- 前記障壁の遠位で前記カテーテル本体の中に配置される、第1の追加注入液ポートをさらに備え、該カテーテル本体はさらに、該カテーテル本体内に縦方向に延在する第1の追加注入液管腔を備え、該障壁は、該第1の追加注入液管腔の周囲に配置され、該第1の追加注入液管腔は、該第1の追加注入液ポートと流体連通している、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記注入液管腔と流体連通している第1の閉塞剤成分の供給源と、前記第1の追加注入液管腔と流体連通している第2の閉塞剤成分の供給源とをさらに備えている、請求項12に記載のカテーテル。
- 前記障壁の遠位に前記カテーテル本体の中に配置される、第2の追加注入液ポートをさらに備え、該カテーテル本体はさらに、該カテーテル本体内に縦方向に延在する第2の追加注入液管腔をさらに備え、該障壁は、該第2の追加注入液管腔の周囲に配置され、該第2の追加注入液管腔は、該第2の追加注入液ポートと流体連通している、請求項12に記載のカテーテル。
- 前記注入液ポートは、前記内管と前記外管との間に配置される環状開口を備えている、請求項2に記載のカテーテル。
- 前記注入液ポートは、前記内管の壁に配置される開口を備えている、請求項2に記載のカテーテル。
- 前記閉塞器を前記内管に解放可能に連結するための連結器
をさらに備え、
前記外管は、前記障壁を前記拡張位置まで膨張させ、該障壁を前記折り畳み位置に収縮させるために、該障壁と流体連通している障壁管腔を備え、
該内管は、該閉塞器を該拡張位置に膨張させるために、該閉塞器内部空間と流体連通している閉塞器管腔を備えている、請求項2に記載のカテーテル。 - 心静脈内に閉塞を確立するためのカテーテルであって、
遠位端および近位端を有し、カテーテル本体内に縦方向に延在する注入液管腔を備える、細長いカテーテル本体と、
該カテーテル本体の該遠位端に近接した該カテーテルの本体の周囲に、かつ該注入液管腔の周囲に配置される障壁であって、該心静脈内における該カテーテル本体の移動のための折り畳み位置と、該カテーテル本体と協働して該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能であり、該部位において該心静脈を閉塞するために、該カテーテルと協働して、該カテーテル本体の遠位端付近において該カテーテル本体の周囲に第1の静脈閉塞を確立するように構成されている、障壁と、
該カテーテル本体の遠位端に解放可能に配置された閉塞器であって、該心静脈内での該カテーテル本体の移動のための折り畳み位置と該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能であり、心静脈区画を画定するために、該カテーテル本体の該遠位端付近において、かつ該第1の静脈閉塞から離間して、該カテーテル本体の周囲に第3の静脈閉塞を確立するように構成されている、閉塞器と、
該障壁の遠位に該カテーテル本体の中に配置される注入液ポートであって、該注入液管腔が該注入液ポートと流体連通しており、該第1および第3の静脈閉塞に概して隣接する第2の静脈閉塞を該部位に形成するために、該部位において該心静脈に閉塞剤を導入するように構成されている、注入液ポートと
カテーテルの遠位端を該心静脈内の部位まで前進させるための手段と、
閉塞剤を導入するステップの後に、該部位から該カテーテルの該遠位端を引き抜くための手段と
を備えている、カテーテル。 - 前記障壁は、前記第1の静脈閉塞を確立するために拡張するように構成されている、請求項18に記載のカテーテル。
- 前記第1の静脈閉塞を確立することは、前記カテーテルの前記遠位端に近接して該カテーテルの周囲に配置される閉塞を形成するために、該カテーテルから急速硬化閉塞剤を分注することを含む、請求項18に記載のカテーテル。
- 前記閉塞器は、前記離間場所における流体拡張可能閉塞器であり、
前記カテーテルは、前記閉塞器を拡張し、前記静脈を閉塞するために、該閉塞器に流体を導入するように構成されている、請求項18に記載のカテーテル。 - 前記閉塞器は、前記静脈を閉塞して前記第3の静脈閉塞を確立するために、前記離間場所において、前記カテーテルの前記遠位端から解放するように構成された自己拡張式閉塞器である、請求項18に記載のカテーテル。
- 前記第3の静脈閉塞を確立することは、前記静脈を閉塞するために、前記離間場所において、前記カテーテルの前記遠位端から急速硬化閉塞剤を分注することを含む、請求項18に記載のカテーテル。
- 心静脈内に閉塞を確立するためのシステムであって、
遠位端および近位端を有し、カテーテル本体内に縦方向に延在する注入液管腔を備え、さらに外管と、該外管に少なくとも部分的に配置される内管とを有する、細長いカテーテル本体と、
該カテーテル本体の該遠位端に近接した該カテーテルの本体の周囲に、かつ該注入液管腔の周囲に配置される障壁であって、該心静脈内における該カテーテル本体の移動のための折り畳み位置と、該カテーテル本体と協働して該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、障壁と、
該カテーテル本体の遠位端に解放可能に配置された閉塞器であって、折り畳み位置と該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、閉塞器と、
該障壁の遠位に該カテーテル本体の中に配置される注入液ポートであって、該注入液管腔は、該注入液ポートと流体連通している、注入液ポートと、
該静脈内に該外管の遠位端を配置するための手段と、
前記カテーテルと協働して、拡張した障壁によって第1の場所における該静脈を閉塞するために、該外管の該遠位端付近に該外管の周囲に配置される該障壁を拡張するための手段と、
該静脈内に、かつ該障壁から離間して、内管の遠位端を配置するための手段であって、該内管の該遠位端は、それに連結された閉塞器を有する、手段と、
該第1の場所から離間した第2の場所において、該拡張した閉塞器によって該静脈を閉塞するために該静脈内の該閉塞器を拡張するための手段と、
該第1の場所における該拡張した障壁と、該第2の場所における該拡張した閉塞器との間において、該カテーテルから該静脈に閉塞剤を導入するための手段と、
該内管の該遠位端から該拡張した閉塞器を解放するための手段と、
該障壁を折り畳むための手段と、
該静脈から該カテーテルを引き抜くための手段と
を備える、システム。 - 前記内管の遠位端を配置するための手段は、前記外管の管腔を通して前記静脈の中へ該内管および前記閉塞器を前進させるための手段を備え、
該カテーテルを引き抜くための手段は、
該外管を通して該内管を引き抜くための手段と、
該静脈から該外管を引き抜くための手段と
を備える、請求項24に記載のシステム。 - 注射用閉塞剤供給源と、
カテーテルと
を備えている、キットであって、
該カテーテルは、
遠位端および近位端を有し、カテーテル本体内に縦方向に延在する注入液管腔と、該カテーテル本体の該遠位端に近接して該カテーテルの本体の周囲に、かつ該注入液管腔の周囲に配置される障壁とを備える、細長いカテーテル本体であって、該障壁が、心静脈内における該カテーテル本体の移動のための折り畳み位置と、該カテーテル本体と協働して該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、細長いカテーテル本体と、
該注入液管腔と流体連通している連結器であって、該閉塞剤供給源は、該連結器に連結
するために適合される、連結器と、
該カテーテル本体の遠位端に解放可能に配置された閉塞器であって、折り畳み位置と該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、閉塞器と、
該障壁の遠位において該カテーテル本体の中に配置される注入液ポートであって、該注入液管腔は、該注入液ポートと流体連通している、注入液ポートと
を備えている、キット。 - 前記カテーテル本体は、
外管であって、前記障壁が該外管の遠位端に近接して該外管上に円周方向に配置される、外管と、
該外管内にその中での移動のために摺動可能に配置される、内管であって、該外管の該遠位端を越えて延在可能である遠位端を有する、内管と
をさらに備えており、
前記閉塞器は、折り畳み位置と、該内管が該外管の該遠位端を越えて延在させられるときの該心静脈を閉塞するための拡張位置との間で制御可能に転換可能である、請求項26に記載のキット。 - 前記閉塞剤は、多成分剤であり、
前記供給源は、該多成分剤の第1の成分用の第1の供給源区画と、該多成分剤の第2の成分用の第2の供給源区画とを備え、
前記カテーテル本体は、
該カテーテル本体内に縦方向に延在する追加注入液管腔であって、前記障壁は、該追加注入液管腔の周囲に配置される、追加注入液管腔と、
該追加注入液管腔と流体連通している追加連結器であって、該第1の供給源区画は、前記連結器に連結するために適合され、該第2の供給源部は、該追加連結器に連結するために適合される、追加連結器と
をさらに備えており、
該追加注入液管腔は、前記注入液ポートと流体連通している、請求項26に記載のキット。 - 前記閉塞剤は、多成分剤であり、
前記供給源は、該多成分剤の第1の成分用の第1の供給源区画と、該多成分剤の第2の成分用の第2の供給源区画とを備え、
前記カテーテル本体は、
該カテーテル本体内に縦方向に延在する追加注入液管腔であって、前記障壁は、該追加注入液管腔の周囲に配置される、追加注入液管腔と、
該追加注入液管腔と流体連通している追加連結器であって、該第1の供給源区画は、前記連結器に連結するために適合され、該第2の供給源区画は、該追加連結器に連結するために適合される、追加連結器と、
該障壁の遠位に前記カテーテル本体の中に配置される追加注入液ポートであって、該追加注入液管腔は、前記注入液ポートと流体連通している、追加注入液ポートと
をさらに備えている、請求項26に記載のキット。
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