JP5657287B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示素子における視角補償技術に関する。
良好な黒表示特性を得られる液晶表示素子として垂直配向型の液晶表示素子が知られている。垂直配向型の液晶表示素子とは、二枚の基板とそれらの間に挟まれた液晶層を備え、かつ液晶層内の液晶分子が各基板の表面に対して垂直または略垂直に配向した液晶表示素子である。このような垂直配向型の液晶表示素子を略クロスニコルに配置した2つの偏光板の間に配置して基板法線方位から観察すると、その光学特性はクロスニコル配置の偏光板における光学特性とほぼ同等となる。すなわち、電圧無印加時の透過率を非常に低くすることができるので、高いコントラストを比較的簡単に実現できる。
しかし、垂直配向型の液晶表示素子は、電気光学特性における急峻性が良好とはいえない。このため、比較的に高いデューティ比(例えば1/64duty以上)のマルチプレックス駆動条件にて動作される場合に良好なコントラストを保持するには明表示時の透過率を低くする必要がある。
これに対し、特開2004−355032号公報(特許文献1)には、垂直配向型の液晶表示素子の電圧無印加時における良好な暗表示特性と水平配向STN型液晶表示素子の電気光学特性における良好な急峻性を両立する垂直配向型ECBモード液晶表示素子が開示されている。
上記した特許文献1に開示される液晶表示素子は、液晶層と上下基板のそれぞれとの界面におけるプレティルト角を85°以下60°以上に設定し、上下基板の配向容易軸を180°以上270°以下になるように液晶層をねじれ配向させ、かつ液晶層内に配置される液晶材料にカイラル材を添加することにより液晶層厚dと液晶材料のピッチpの比d/pを0≦d/p≦0.7としている。また、上下基板のそれぞれの外側にクロスニコル配置した偏光板を設け、かつ各偏光板の透過軸を液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の電圧印加時の配向方向に対して平行または略45°に設定している。
この液晶表示素子の動作原理については特許文献1に詳しく記載されており、その最大の特徴は電圧無印加時における液晶層内の弾性自由エネルギーを高くすることにより外場印加に対する配向変形の急峻性を高めることにある。より具体的には、当該液晶表示素子においては、液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の電圧無印加時における傾斜角度は、上記したようにプレティルト角を85°以下としているにも関わらず略90°となっている。これは、一般的な水平配向STN型液晶表示素子においてプレティルト角が数°とされているにも関わらず液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の電圧無印加時における傾斜角度が0°に近い状態になっていることと類似した傾向であると考えられる。このような特徴に起因して、垂直配向型ECBモード液晶表示素子は良好な急峻性を有すると考えられる。
上記した垂直配向型ECBモード液晶表示素子は、電圧無印加時における暗表示の視角特性について未だ改善の余地がある。これに対し、本願発明者らは、例えば特許2047880号公報(特許文献2)に示されるような従来の視角補償技術を適用することを検討した。具体的には、上記の視角補償技術は、上基板と上側偏光板の間、下基板と下側偏光板の間の一方または両方に負の一軸光学異方性を有する光学板または負の二軸光学異方性を有する光学板を配置するというものである。しかし、上記の視角補償技術を垂直配向型ECBモード液晶表示素子に適用しても十分な視角特性を得られないことが分かった。
なお、負の一軸光学異方性を有する光学板(光学フィルム)は一般にCプレートと呼ばれており、面内屈折率をnx,ny(nx方向を遅相軸とする)、厚さ方向の屈折率をnzとしたときにnx=ny>nzの関係を有する。また、負の二軸光学異方性を有する光学板(光学フィルム)は一般に二軸プレート(二軸フィルム)と呼ばれており、面内屈折率をnx,ny(nx方向を遅相軸とする)、厚さ方向の屈折率をnzとしたときにnx>ny>nzの関係を有する。
特開2004−355032号公報 特許2047880号公報
本発明に係る具体的態様は、垂直配向型ECBモード液晶表示素子の視角特性を向上させることが可能な技術を提供することを目的の1つとする。
本発明に係る一態様の液晶素子は、(a)対向配置された第1基板及び第2基板と、(b)前記第1基板と前記第2基板の間に配置された液晶層と、(c)前記第1基板の外側に配置された第1光学板と、(d)前記第1光学板を挟んで前記第1基板の外側に配置された第2光学板と、(e)前記第1光学板及び前記第2光学板を挟んで前記第1基板の外側に配置された第1偏光板と、(f)前記第2基板の外側に配置された第3光学板と、(g)前記第3光学板を挟んで前記第2基板の外側に配置された第4光学板と、(h)前記第3光学板及び前記第4光学板を挟んで前記第2基板の外側に配置された第2偏光板、を備え、(i)前記第1偏光板と前記第2偏光板は、各々の吸収軸が略直交に配置され、かつ何れか一方の前記吸収軸を前記液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の配向方向と略平行に配置されており、前記第1光学板及び前記第3光学板は、それぞれ、負の一軸光学異方性を有する傾斜Cプレートであり、各々の光軸がプレート面法線に対して0°より大きく15°以下の範囲で傾き、かつ各々の前記光軸の傾き方向が相互に反平行に配置され、かつ前記第1偏光板側からみた前記第1光学板の前記光軸の傾き方向が前記液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の配向方向に対して略平行に配置されるとともに、前記第2偏光板側からみた前記第光学板の前記光軸の傾き方向が前記液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の配向方向に対して略反平行に配置されている。(j)前記第2光学板及び前記第4光学板は、それぞれ、面内屈折率をnx、ny(ただし、nx方向が遅相軸)として厚さ方向の屈折率をnzとしたときに、nx=ny>nzの関係を有するCプレート、又はnx>ny>nzの関係を有する二軸プレートであり前記第2光学板の前記遅相軸が前記第1偏光板の前記吸収軸に対して略直交であり、前記第4光学板の前記遅相軸が前記第2偏光板の前記吸収軸に対して略直交であり、前記第2光学板及び前記第4光学板の面内リターデーションは、それぞれ0nm以上55nm以下である。(k)前記液晶層は、前記液晶分子に対して前記第1基板の基板面及び前記第2基板の基板面を基準としてそれぞれ83°〜70°の範囲のプレティルト角が与えられ、かつ、前記第1基板と前記第2基板の間で180°〜270°の範囲のねじれ角が与えられ、かつ、カイラル材が添加されており、前記液晶層のリターデーションに対して、前記第1光学板、前記第2光学板、前記第3光学板及び前記第4光学板による厚さ方向のリターデーションが0.5倍〜1.0倍の関係を有している。
上記の液晶表示素子においては、第1基板、第2基板のそれぞれと液晶層の界面に存在する液晶分子は90°よりも大きく傾斜しているが、液晶層の層厚方向の略中央に存在する液晶分子は90°に近い角度になっていると考えられる。このため、上記のように第1基板と第1偏光板の間に特性の異なる2つの光学板を設けるとともに第2基板と第2偏光板の間に特性の異なる2つの光学板を設けることにより、第1基板、第2基板と液晶層との界面のダイレクタ分布に基づくリターデーションと液晶層の層厚方向の略中央のダイレクタ分布に基づくリターデーションを別々に補償することができる。具体的には、第1光学板および第3光学板を用いることにより、第1基板、第2基板のそれぞれと液晶層の界面におけるリターデーションが補償され、第2光学板および第4光学板により液晶層の層厚方向の中央付近におけるリターデーションが補償される。したがって、垂直配向型ECBモード液晶表示素子の電圧無印加時における視角特性を向上させることが可能となる。
上記の液晶表示素子において、前記第1光学板及び前記第3光学板の各々は、例えば、前記プレート面に対して略同一の角度で傾斜し、かつ一方向に配列された複数の面を有する凹凸部と、前記凹凸部を覆って設けられており、負の一軸光学異方性を示す光学膜、を有する。
上記構成によれば、良好な特性の第1光学板および第3光学板が得られる。
上記の液晶表示素子においては、例えば、前記第2光学板及び前記第4光学板の各々をCプレートとしてもよい。また、前記第2光学板及び前記第4光学板の何れか一方をCプレートとし、他方を二軸プレートとしてもよい。また、前記第2光学板及び前記第4光学板の何れも二軸プレートとしてもよい。
一実施形態の液晶表示素子の構造を示す模式的な断面図である。 図1に示した各傾斜Cプレートの屈折率分布(屈折率楕円体)を説明するための図である。 各傾斜Cプレートにおける「光軸の傾き」について説明するための図である。 各傾斜Cプレートの具体的な構成例を示す斜視図である。 図1に示した液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。 1つのCプレートを二軸プレートに置き換えた構成の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。 2つのCプレートを二軸プレートに置き換えた構成の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。 各実施形態の液晶表示素子の電圧無印加時における視角特性の計算により得られた等透過率曲線を示す図である。 第1比較例の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。 第2比較例の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。 第3比較例の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。 各比較例の液晶表示素子の電圧無印加時における視角特性の計算により得られた等透過率曲線を示す図である。 傾斜Cプレートの製造方法の一例について説明するための図である。 傾斜Cプレートのリターデーション特性を測定した例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の液晶表示素子の構造を示す模式的な断面図である。図1に示す本実施形態の液晶表示素子(液晶表示装置)は、対向配置された第1基板(上側基板)1および第2基板(下側基板)2と、両基板の間に配置された液晶層3と、を主に備える。第1基板1の外側には第1偏光板4が配置され、第2基板2の外側には第2偏光板5が配置されている。第1基板1と第1偏光板4の間には、第1傾斜Cプレート6および第1Cプレート7が配置されている。第2基板2と第2偏光板5の間には、第2傾斜Cプレート8および第2Cプレート9が配置されている。液晶層3の周囲は、第1基板1と第2基板2の相互間に介在するシール材によって封止されている。なお、第1傾斜Cプレート6が「第1光学板」に対応し、第1Cプレート7が「第2光学板」に対応し、第2傾斜Cプレート8が「第3光学板」に対応し、第2Cプレート9が「第4光学板」に対応する。
第1基板1および第2基板2は、それぞれ、例えばガラス基板、プラスチック基板等の透明基板である。第1基板1と第2基板2との相互間には、スペーサー(粒状体)が分散して配置されている。これらのスペーサーにより、第1基板1と第2基板2との間隙、すなわちセル厚が所定値(本実施形態では5μm程度)に保たれる。図示を省略するが第1基板1および第2基板2の各々には、液晶層3に電圧を印加するための電極が設けられている。各電極は、例えばインジウム錫酸化物(ITO)などの透明導電膜を適宜パターニングすることによって構成されている。第1基板1の電極と第2基板2の電極とが平面視において重なる箇所が液晶表示素子における表示部となる。また、第1基板1および第2基板2の各々には、液晶層3の液晶分子の配向制御を行うための配向膜が設けられている。本実施形態においては、各配向膜として、液晶層3の初期状態(電圧無印加時)における配向状態を略垂直配向状態に規制するもの(垂直配向膜)が用いられている。各配向膜にはラビング処理等の配向処理が施されている。
液晶層3は、第1基板1と第2基板2の相互間に設けられている。本実施形態においては、誘電率異方性Δεが負(Δε<0)の液晶材料(ネマティック液晶材料)を用いて液晶層3が構成されている。本実施形態における液晶層3のプレティルト角は、概ね基板面を基準にして80°程度に設定されている。また、液晶層3の液晶材料の複屈折率Δnは0.226であり、液晶層3のリターデーションは1130nmである。また、液晶層3の液晶材料には、右ねじれのカイラル剤が添加されており、d/p値が0.6に設定されている。また、液晶層3のねじれ角が右ねじれ250°となるように、第1基板1および第2基板2のそれぞれの配向容易軸(配向処理方向)が配置されている。
第1傾斜Cプレート6は、第1基板1と第1偏光板4の間であって、第1Cプレート7よりも第1基板1に近い側に配置されている。第1傾斜Cプレート6は、その光軸が法線方向から所定角度(例えば10°程度)で傾いている。光軸の傾きについては後ほどさらに詳述する。本実施形態の第1傾斜Cプレート6は、例えば厚さ方向のリターデーションRthが220nmである。
第1Cプレート7は、第1基板1と第1偏光板4の間であって、第1傾斜Cプレート6よりも第1偏光板4に近い側に配置されている。この第1Cプレート7は、理想的には、屈折率nx、ny、nzの間にnx=ny>nzの関係を有する位相差板である。なお、現時点で入手可能なCプレート、例えば逐次二軸延伸加工を施したノルボルネン系環状オレフィンを材質としたCプレートにおいては、面内位相差Reを完全にゼロとするのは困難である。そこで本実施形態では、Reが5nm未満である位相差板を第1Cプレート7として用いている。本実施形態の第1Cプレート7は、例えば厚さ方向のリターデーションが220nmである。
第2傾斜Cプレート8は、第2基板2と第2偏光板5の間であって、第2Cプレート9よりも第2基板2に近い側に配置されている。この第2傾斜Cプレート8は、光軸が法線方向から所定角度(例えば10°程度)で傾いている。光軸の傾きについては後ほどさらに詳述する。本実施形態の第2傾斜Cプレート8は、例えば厚さ方向のリターデーションRthが220nmである。
第2Cプレート9は、第2基板2と第2偏光板5の間であって、第2傾斜Cプレート8よりも第2偏光板5に近い側に配置されている。この第2Cプレート9についても、理想的には、屈折率nx、ny、nzの間にnx=ny>nzの関係を有する位相差板であるが、実際上、面内位相差Reを完全にゼロとするのは困難である。そのため、Reが5nm未満である位相差板を第2Cプレート9として用いている。本実施形態の第2Cプレート9は、例えば厚さ方向のリターデーションが220nmである。
なお、第1Cプレート7、第2Cプレート9のそれぞれの厚さ方向のリターデーションは、((nx+ny)/2−nz)の計算式で規定される。ここでいうnx、nyはx方向、y方向のそれぞれの屈折率であり、dは各プレートの厚さである。また、第1傾斜Cプレート6、第2傾斜Cプレート8のそれぞれについては、光軸方向(屈折率異方性の生じない軸方向)でリターデーションを評価する。本実施形態では、第1傾斜Cプレート6、第2傾斜Cプレート8のそれぞれについて、光軸方向でのリターデーションは、例えば220nm程度である。
図2は、図1に示した各傾斜Cプレートの屈折率分布(屈折率楕円体)を説明するための図である。一般にCプレートと呼ばれる光学素子は、図2(a)に示すように、光学素子の面内をX−Y平面、厚さ方向をZとしたときに、それぞれの座標方位に対応する屈折率nx、ny、nzにはnx≒ny>nzの関係があり、光軸がnz方位にあり、扁平な碁石のような楕円体形状を有している。これに対して、本実施形態の傾斜Cプレートは、図2(b)に示すように、厚さ方向、すなわち法線方向(Z方向)に対して光軸がある角度(傾斜角)θだけ傾いた楕円体形状を有している。
図3は、各傾斜Cプレートにおける「光軸の傾き」について説明するための図である。図3に示すように、第1傾斜Cプレート6および第2傾斜Cプレート8のそれぞれは、その光軸が観測者側からみて傾いている。すなわち、光軸がプレート面6a(または8a)に対して一定の角度で傾いている。光軸傾き角θは、例えばプレート面6a(または8a)の法線方向から10°くらいである。光軸傾き角θの好適な数値については後述する。また、図中においては光軸の傾いている方向を矢印で示している。この矢印で示される方向を以下の説明では「光軸傾き方向」と呼ぶ。
図4は、各傾斜Cプレートの具体的な構成例を示す斜視図である。上記した第1傾斜Cプレート6および第2傾斜Cプレート8の各々は、図4(a)および図4(b)に示すように、鋸歯状断面を有する凹凸部50と、この凹凸部50を支持する基礎部51と、凹凸部50を覆って形成された光学膜52と、を含んで構成することができる。
凹凸部50は、図4(a)に示すように、それぞれが一方向に延在する複数の面50aを有する。なお、図中では代表して1つの面50aのみ符号を示している。凹凸部50は、例えば光硬化型樹脂からなる。本実施形態の凹凸部50は、複数の三角形を所定のピッチPで一方向に配列した断面形状を有する。各三角形は、例えば頂角75°、底角が15°および90°である。別言すれば、本実施形態の凹凸部50は、一方向に延びた微小なプリズムを複数配列してなる。ピッチPは例えば20μmであり、このときの凹凸部50の高さは約5.2μmである。なお、頂角、底角、ピッチP、高さのそれぞれの数値は一例であり、これに限定されない。加工精度にも依存するが、凹凸部50の形成後のプロセスや外観観察時の見栄え等を考慮すると、ピッチPは1〜100μm、底角Φは0°より大きく45°以下が好ましい。これにより、高さtはP×tanΦで表されるが、その中でも0.3〜100μmがより好ましい。
基礎部51は、例えばガラス基板などの透明基板からなり、凹凸部50が形成されている側とは反対側に主面51aを有する。上述した凹凸部50の複数の面50aは、図示のように基礎部51の主面51aに対して略同一の角度で傾斜しており、かつ一方向(図中左右方向)に配列されている。すなわち、本例においては主面51aが上記した「プレート面」に相当する。なお、基礎部51と凹凸部50とが一体になっていてもよい(例えば樹脂一体成形)。
光学膜52は、図4(b)に示すように凹凸部50を覆って形成される。この光学膜52は、例えば高分子材料からなる。例えば本実施形態では、nx、nyがそれぞれ1.71、nzが1.59の屈折率を有する高分子材料を用いて光学膜52が形成されている。この高分子材料は、膜厚を1.8μmとしたときの厚さ方向の位相差Rthが約220nm、膜厚を3.5μmとしたときのRthが約440nm、膜厚を5.3μmとしたときのRthが約660nmとなるものである。
なお、ここでは傾斜Cプレートの一例として微小なプリズム状の凹凸部を覆うように光学膜を設けたものを挙げたが、傾斜Cプレートの構造はこれに限定されない。例えば、各傾斜Cプレートは、フィルムを上下から挟み込むローラー回転によるフィルム延伸工程における延伸ローラーの上下各ローラーの回転速度に差を持たせることにより作製することができる。他にも例えば、可視波長より短いツイストピッチを有するコレステリック液晶やディスコティック液晶をティルト配向させる方法等が利用可能である。
図5は、図1に示した液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。図5においては、観測者に対して奥側から、第2偏光板5、第2Cプレート9、第2傾斜Cプレート8、第2基板2、液晶層3、第1基板1、第1傾斜Cプレート6、第1Cプレート7、第1偏光板4の順に配置されている。各光学軸の方位の基準(0°)は図中に示された通りである。
第1基板1と第2基板2の各々の配向処理方向(本例ではラビング方向)は145°、215°とされ、液晶層3の液晶分子のねじれ角が右ねじれ250°となり、液晶層3の層厚方向の略中央における液晶分子の配向方向が270°の方向となるように設定される。
第1偏光板4の吸収軸は、例えば図示のように90°の方向に設定される。これに対して、第2偏光板5の吸収軸は、例えば図示のように0°の方向に設定される。これに対応し、すなわち、本実施形態では、第1偏光板4と第2偏光板5とは直交ニコル配置とされている。
第1傾斜Cプレート6は、例えば第1偏光板4側からみたとき図示のように光軸傾き方向が270°の方向に設定される。これに対して、第2傾斜Cプレート8は、例えば第2偏光板5側からみたとき図示のように光軸傾き方向が90°の方向に設定される。図示のように、第1傾斜Cプレート6と第2傾斜Cプレート8の各々の光軸傾き方向は反平行に設定されている。第1傾斜Cプレート6、第2傾斜Cプレート8の各々の光軸の傾き角θは例えば10°である。
第1Cプレート7は、その光軸が面法線方向に設定される。また、第1Cプレート7において僅かに存在する面内遅相軸は、第1偏光板4の吸収軸に略直交しており、図示のように0°の方向に設定される。同様に、第2Cプレート9は、その光軸が面法線方向に設定される。また、第2Cプレート9において僅かに存在する面内遅相軸は、第2偏光板5の吸収軸に略直交しており、図示のように90°の方向である。
ところで、図1に示した液晶表示素子においては2つのCプレート(第1Cプレート7、第2Cプレート9)が用いられていたが、これらのいずれか1つ若しくは両方を二軸プレートに置き換えてもよい。ここでいう「二軸プレート」とは、負の二軸光学異方性を有する光学板をいう。以下に、1つのCプレートを二軸プレートと置き換えた場合、2つのCプレートを二軸プレートと置き換えた場合のそれぞれについて、光学軸の配置状態を説明する。なお、液晶表示素子の構造については図1に示したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
図6は、1つのCプレートを二軸プレートに置き換えた構成の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。図6においては、観測者に対して奥側から、第2偏光板5、二軸プレート9a、第2傾斜Cプレート8、第2基板2、液晶層3、第1基板1、第1傾斜Cプレート6、第1Cプレート7、第1偏光板4の順に配置されている。各光学軸の方位の基準(0°)は図中に示された通りである。本例の液晶表示素子は、第2Cプレート9を二軸プレート9aに置き換えた点を除いては図1に示した液晶表示素子と同様に構成されている。
二軸プレート9aは、第2基板2と第2偏光板5の間であって、第2傾斜Cプレート8よりも第2偏光板5に近い側に配置されている。この二軸プレート9aは、屈折率nx、ny、nzの間にn>ny>nの関係を有する位相差板である。本実施形態の二軸プレート9aは、例えば、面内位相差が55nmであり、厚さ方向のリターデーションが220nmである。なお、二軸プレート9aの厚さ方向のリターデーションは、((nx+ny)/2−nz)dの計算式で規定され、二軸プレート9aの面内リターデーションは、(nx−ny)dの計算式で規定される。ここでいうnx、ny、nzはx方向、y方向、z方向のそれぞれの屈折率であり、dはプレートの厚さである。
図6に示すように、二軸プレート9aの面内遅相軸は、隣接する第2偏光板5の吸収軸に略直交しており、90°の方向に設定されている。なお、第1基板1、第2基板2、液晶層3、第1偏光板4、第2偏光板5、第1傾斜Cプレート6、第1Cプレート7および第2傾斜Cプレート8の各々については上記と同様な光学軸の配置となっている。
図7は、2つのCプレートを二軸プレートに置き換えた構成の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。図7においては、観測者に対して奥側から、第2偏光板5、第2二軸プレート9a、第2傾斜Cプレート8、第2基板2、液晶層3、第1基板1、第1傾斜Cプレート6、第1二軸プレート7a、第1偏光板4の順に配置されている。各光学軸の方位の基準(0°)は図中に示された通りである。本例の液晶表示素子は、第1Cプレート7を第1二軸プレート7aに置き換えた点と、第2Cプレート9を第2二軸プレート9aに置き換えた点を除いては図1に示した液晶表示素子と同様に構成されている。
第1二軸プレート7aは、第1基板1と第1偏光板4の間であって、第1傾斜Cプレート6よりも第1偏光板4に近い側に配置されている。また、第2二軸プレート9aは、第2基板2と第2偏光板5の間であって、第2傾斜Cプレート8よりも第2偏光板5に近い側に配置されている。これらの第1二軸プレート7a、第2二軸プレート9aの詳細構造については上記と同様である。
図7に示すように、第1二軸プレート7aの面内遅相軸は、第1偏光板4の吸収軸に略直交しており、0°の方向に設定されている。また、第2二軸プレート9aの面内遅相軸は、第2偏光板5の吸収軸に略直交しており、90°の方向に設定されている。なお、第1基板1、第2基板2、液晶層3、第1偏光板4、第2偏光板5、第1傾斜Cプレート6、第2傾斜Cプレート8の各々については上記と同様な光学軸の配置となっている。
図8は、上記した各実施形態の液晶表示素子の電圧無印加時における視角特性の計算により得られた等透過率曲線を示す図である。詳細には、図8(a)は図5に示した実施形態の液晶表示素子、図8(b)は図6に示した実施形態の液晶表示素子、図8(c)は図7に示した実施形態の液晶表示素子の等透過率曲線を示している。図8において円の中心は各液晶表示素子を法線方向から観察した時の透過率を示しており、各方位に対して観察極角角度が大きくなるに従って放射状に広がるグラフを示している。なお、電圧印加時における最良視認方位は12時方位(90°方向)である。視角特性の計算時においては、各Cプレートの面内位相差Reを4nmと仮定し、各二軸プレートの面内位相差Reを55nmと仮定した。また、各偏光板の保護フィルムTACについては厚さ方向Rthを50nm、面内位相差Reを3nmと仮定した。
図8(a)〜図8(c)の各図において、円の最も内側の等高線の透過率が0.02%であり、円の外側に向かうに従って0.05%、0.1%、0.2%の各透過率の等高線が示されている。これらの図に示すように、各実施形態の液晶表示素子は、ほぼ全領域において透過率が0.5%未満であり、明らかに光抜けが抑制されていることが分かる。特に、上下方向の光抜けが改善されると同時に上下方向、左右方向の透過率分布の対称性が改善されている。
ここで、上記した各実施例に対する比較例について説明する。
図9は、第1比較例の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。図9に示す第1比較例の液晶表示素子は、観測者に対して奥側から、第2偏光板、2つのCプレート、第2基板、液晶層、第1基板、2つのCプレート、第1偏光板の順に配置されている。第1比較例の液晶表示素子は、第2偏光板側、第1偏光板側のそれぞれにおける光学補償用素子として、2枚ずつのCプレートを用いた点を除いては図1に示した液晶表示素子と同様に構成されている。第2偏光板側に配置される各Cプレートは、その光軸が面法線方向に設定される。また、これらのCプレートは、僅かに存在する面内遅相軸が第2偏光板の吸収軸と略直交しており、図示のように90°の方向に設定されている。同様に、第1偏光板側に配置される各Cプレートは、その光軸が面法線方向に設定される。また、これらのCプレートは、僅かに存在する面内遅相軸が第1偏光板の吸収軸と略直交しており、図示のように0°の方向に設定されている。
図10は、第2比較例の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。図10に示す第2比較例の液晶表示素子は、観測者に対して奥側から、第2偏光板、二軸プレート、Cプレート、第2基板、液晶層、第1基板、2つのCプレート、第1偏光板の順に配置されている。第2比較例の液晶表示素子は、第2偏光板側における光学補償用素子として二軸プレートとCプレートを用いた点を除いては、第1比較例の液晶表示素子と同様に構成されている。第2偏光板側に配置される二軸プレートは、面内遅相軸が第2偏光板の吸収軸と略直交しており、図示のように90°の方向に設定されている。
図11は、第3比較例の液晶表示素子における光学軸の配置状態を示す図である。図11に示す第3比較例の液晶表示素子は、観測者に対して奥側から、第2偏光板、二軸プレート、Cプレート、第2基板、液晶層、第1基板、Cプレート、二軸プレート、第1偏光板の順に配置されている。第3比較例の液晶表示素子は、第1偏光板側における光学補償用素子として二軸プレートとCプレートを用いた点を除いては、第2比較例の液晶表示素子と同様に構成されている。第1偏光板側に配置される二軸プレートは、面内遅相軸が第1偏光板の吸収軸と略直交しており、図示のように0°の方向に設定されている。
図12は、上記した各比較例の液晶表示素子の電圧無印加時における視角特性の計算により得られた等透過率曲線を示す図である。詳細には、図12(a)は第1比較例の液晶表示素子、図12(b)は第2比較例の液晶表示素子、図12(c)は第3比較例の液晶表示素子の等透過率曲線を示している。図12において円の中心は各液晶表示素子を法線方向から観察した時の透過率を示しており、各方位に対して観察極角角度が大きくなるに従って放射状に広がるグラフを示している。なお、電圧印加時における最良視認方位は12時方位(90°方向)である。視角特性の計算時においては、各Cプレートの面内位相差Reを4nmと仮定し、各二軸プレートの面内位相差Reを55nmと仮定した。また、各偏光板の保護フィルムTACについては厚さ方向Rthを50nm、面内位相差Reを3nmと仮定した。
図12(a)〜図12(c)の各図において、円の最も内側の等高線の透過率が0.02%であり、円の外側に向かうに従って0.05%、0.1%、0.2%、0.5%、1.0%の各透過率の等高線が示されている。これらの図に示すように、各比較例の液晶表示素子は、いずれも上下方向において光抜けが著しく、視角特性が不十分であることが分かる。従来の一般的な垂直配向型液晶表示素子と比べても上下方向における視角特性に劣る。
以上のように本実施形態によれば、第1光学板および第3光学板を用いることにより、第1基板、第2基板のそれぞれと液晶層の界面におけるリターデーションが補償され、第2光学板および第4光学板により液晶層の層厚方向の中央付近におけるリターデーションが補償される。したがって、垂直配向型ECBモード液晶表示素子の電圧無印加時における視角特性を向上させることが可能となる。
次に、上記した傾斜Cプレートの製造方法の一例について図13に基づいて説明する。
図13(a)に示すように、光学素子の凹凸部50に対応した形状を有する金型60を用意する。次いで、図13(b)に示すように、金型60の上に光硬化性樹脂材料61を滴下する。例えば、紫外線硬化型樹脂材料が用いられる。なお、熱硬化性樹脂材料を用いてもよい。
次いで、図13(c)に示すように、光硬化性樹脂材料61を挟んで金型60にガラス基板62を重ね合わせ、ガラス基板62をプレスする。このガラス基板62は、光学素子の基礎部51となる。次いで、ガラス基板62を介して光硬化性樹脂材料61に光照射(本例では紫外線照射)を行うことにより、光硬化性樹脂材料61を硬化させる。これにより、金型60の形状が転写された光硬化性樹脂材料61が硬化し、ガラス基板62上に凹凸部50が形成される。
次いで、図13(d)に示すように、金型60からガラス基板60を剥離する。その後、図13(e)に示すように、基礎部51としてのガラス基板62の凹凸部50の上側に光学膜52を形成する。例えば、液状の材料を凹凸部50上に滴下し、均一な厚さに広げた後に固化させることにより、凹凸部50を覆う光学膜52が得られる。以上により、光学素子が完成する
以上により、上記した一例の傾斜Cプレートが完成する。この傾斜Cプレートのリターデーション特性を測定した例を図14に示す。図14において、横軸は測定角度を示し、縦軸はリターデーションの値を示す。横軸のΦs=0°の位置が傾斜Cプレートの法線方向から光を入射したときのリターデーションである。通常のCプレートであればこのΦs=0のときに最大のリターデーションを示す。これに対して本実施形態の傾斜CプレートではΦsが0より大きい測定角度又は小さい測定角度(図示の例ではΦs=−18°付近)のときにリターデーションが最大値を示している。したがって、光軸が傾いたCプレートである傾斜Cプレートが得られていることが分かる。Φsの大きさについては、凹凸部50の形状や光学膜52の光学的特性等により適宜に調整できる。
なお、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。
例えば、上記した実施形態においては液晶層のねじれ角を250°と設定していたがこれに限定されず、180°〜270°程度の範囲内において適宜に設定できる。また、プレティルト角については80°としていたがこれに限定されず、83°〜70°、より好ましくは81°〜72°の範囲内において適宜に設定できる。また、各傾斜Cプレートの光軸傾き角θについては上記のプレティルト角と相関があり、(90°−プレティルト角±5°)程度の角度に設定されることが好ましい。また、各実施形態においても、液晶層のリターデーションΔndに対して、第1偏光板と第2偏光板の間に存在する液晶層以外の層による厚さ方向のリターデーションが0.5倍〜1.0倍の関係にあることが好ましい。
また、上記した実施形態における第1基板と第1傾斜Cプレートを一体することも可能であり、同様に第2基板と第2傾斜Cプレートとを一体することも可能である。この場合に、各傾斜Cプレートは、液晶層と接する側(内側)に配置されてもよいし、液晶層と接しない側(外側)に配置されてもよい。
1…第1基板(上側基板)、2…第2基板(下側基板)、3…液晶層、4…第1偏光板、5…第2偏光板、6…第1傾斜Cプレート、7…第1Cプレート、7a…二軸プレート、8…第2傾斜Cプレート、9…第2Cプレート、9a…二軸プレート

Claims (5)

  1. 対向配置された第1基板及び第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板の間に配置された液晶層と、
    前記第1基板の外側に配置された第1光学板と、
    前記第1光学板を挟んで前記第1基板の外側に配置された第2光学板と、
    前記第1光学板及び前記第2光学板を挟んで前記第1基板の外側に配置された第1偏光板と、
    前記第2基板の外側に配置された第3光学板と、
    前記第3光学板を挟んで前記第2基板の外側に配置された第4光学板と、
    前記第3光学板及び前記第4光学板を挟んで前記第2基板の外側に配置された第2偏光板、
    を含み、
    前記第1偏光板と前記第2偏光板は、各々の吸収軸が略直交に配置され、かつ何れか一方の前記吸収軸を前記液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の配向方向と略平行に配置されており、
    前記第1光学板及び前記第3光学板は、それぞれ、負の一軸光学異方性を有する傾斜Cプレートであり、各々の光軸がプレート面法線に対して0°より大きく15°以下の範囲で傾き、かつ各々の前記光軸の傾き方向が相互に反平行に配置され、かつ前記第1偏光板側からみた前記第1光学板の前記光軸の傾き方向が前記液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の配向方向に対して略平行に配置されるとともに、前記第2偏光板側からみた前記第光学板の前記光軸の傾き方向が前記液晶層の層厚方向の略中央における液晶分子の配向方向に対して略反平行に配置されており、
    前記第2光学板及び前記第4光学板は、それぞれ、面内屈折率をnx、ny(ただし、nx方向が遅相軸)として厚さ方向の屈折率をnzとしたときに、nx=ny>nzの関係を有するCプレート、又はnx>ny>nzの関係を有する二軸プレートであり、
    前記第2光学板の前記遅相軸が前記第1偏光板の前記吸収軸に対して略直交であり、前記第4光学板の前記遅相軸が前記第2偏光板の前記吸収軸に対して略直交であり、
    前記第2光学板及び前記第4光学板の面内リターデーションは、それぞれ0nm以上55nm以下であり、
    前記液晶層は、前記液晶分子に対して前記第1基板の基板面及び前記第2基板の基板面を基準としてそれぞれ83°〜70°の範囲のプレティルト角が与えられ、かつ、前記第1基板と前記第2基板の間で180°〜270°の範囲のねじれ角が与えられ、かつ、カイラル材が添加されており、
    前記液晶層のリターデーションに対して、前記第1光学板、前記第2光学板、前記第3光学板及び前記第4光学板による厚さ方向のリターデーションが0.5倍〜1.0倍の関係を有している、液晶表示素子。
  2. 前記第1光学板及び前記第3光学板の各々は、
    前記プレート面に対して略同一の角度で傾斜し、かつ一方向に配列された複数の面を有する凹凸部と、
    前記凹凸部を覆って設けられており、負の一軸光学異方性を示す光学膜、を有する請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 前記第2光学板及び前記第4光学板が何れも前記Cプレートである、請求項1又は2に記載の液晶表示素子。
  4. 前記第2光学板及び前記第4光学板の何れか一方が前記Cプレートであり他方が前記二軸プレートである、請求項1又は2に記載の液晶表示素子。
  5. 前記第2光学板及び前記第4光学板が何れも前記二軸プレートである、請求項1又は2に記載の液晶表示素子。
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