JP5656679B2 - Ram chair for fastening device and fastening device provided with the same - Google Patents
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Description
本発明は、ガスタービンや蒸気タービン等の回転機械に適用される締結装置用ラムチェアに関するものである。 The present invention relates to a ram chair for a fastening device applied to a rotary machine such as a gas turbine or a steam turbine.
一般に、ガスタービンや蒸気タービンのタービンケーシングは、上下に2分割されており、これら上下に分割されているタービンケーシングは複数の車室ボルトによって互いに締め付けられている。 Generally, a turbine casing of a gas turbine or a steam turbine is divided into two parts in the vertical direction, and the turbine casings divided in the vertical direction are fastened to each other by a plurality of vehicle compartment bolts.
このように分割されているタービンケーシングを締め付ける車室ボルトは、大口径であり、規定の締付力を確保するために過大な締付力が必要とされている。また、過大な締付力によって車室ボルトを締め付けた際には、車室ボルトのネジ部が焼付く可能性もある。これら、過大な締付力を得るため、かつ、ネジ部の焼付きを防止するために、車室ボルトをボルトテンショナを用いて引き伸ばして締め付けを行っている。 The casing bolt for fastening the turbine casing divided in this way has a large diameter, and an excessive tightening force is required to ensure a prescribed tightening force. In addition, when the vehicle compartment bolt is tightened by an excessive tightening force, the threaded portion of the vehicle compartment bolt may be seized. In order to obtain such an excessive tightening force and to prevent seizure of the threaded portion, the casing bolt is stretched and tightened using a bolt tensioner.
図4には、ボルトテンショナ100の概略構成図が示されている。
タービンケーシングのフランジ部102には、車室ボルト103が貫挿している。車室ボルト103には、ナット104が螺合して、タービンケーシングのフランジ部102に着座するように設けられている。
FIG. 4 shows a schematic configuration diagram of the
A
車室ボルト103には、車室ボルト103に螺合しているナット104の外周にボルトテンショナ100の締結装置用ラムチェア(以下、「ラムチェア」という。)110が設けられており、ラムチェア110の上部であって車室ボルト103の頂部近傍の外周には、ボルトテンショナ本体111が設けられている。
The
ラムチェア110は、その軸方向の略中央部よりも上方に円周方向に長軸を有するナット締付用窓118が1つ設けられている。
ボルトテンショナ本体111は、車室ボルト103の上方の外周に設けられるピストン112と、ピストン112の外周に設けられるシリンダ113とを備えている。
The
The bolt tensioner
ピストン112の内周壁には、ネジ部(図示せず)が設けられており、車室ボルト103の外壁に設けられているネジ部(図示せず)と噛合ってネジ噛合部105を形成している。ピストン112の外周壁はその下方部に段差部112aを有しており、シリンダ113の内周壁の下方部に設けられている段差部113aと係合可能となっている。
A screw portion (not shown) is provided on the inner peripheral wall of the
ピストン112の上方の外周壁には、円周方向にOリング114が設けられている。また、シリンダ113の段差部113aの内周壁には、円周方向にOリング116が設けられている。これらによって、シリンダ113の段差部113aとピストン112の段差部112aが係合した際に、ピストン112の外周壁とシリンダ113の内周壁との間の密閉性が維持されるようになっている。
An O-
また、ピストン112には、ピストン112の軸方向に貫通している複数(図4の場合には、2個所)の給油口115が円周方向に設けられている。給油口115は、ピストン112の軸方向に貫通しており、段差部112aの下面に開口している。
Further, the
このようなボルトテンショナ100の使用方法について説明する。
タービンケーシングのフランジ部102に車室ボルト103を貫挿する。この車室ボルト103にナット104を螺合させて、フランジ部102の上面にナット104が着座するまでナット104を車室ボルト103の軸周りに回動させる。フランジ部102の上面に着座したナット104の外周にラムチェア110を設ける。ラムチェア110の上端部に、車室ボルト103の上方の外周を覆うようにボルトテンショナ本体111を設ける。
A method of using such a
A
車室ボルト103の外周にボルトテンショナ本体111を設ける際には、車室ボルト103の外周壁に設けられているネジ部と、ピストン112の内周壁に設けられているネジ部とを噛み合わせてネジ噛合部105を設ける。
When the bolt tensioner
このように車室ボルト103に設置されているボルトテンショナ本体111に、給油口115から油を導いて油圧を供給する。給油口115に供給された油は、ピストン112の軸方向から段差部112aに導かれる。段差部112aに導かれ油は、給油口115が段差部112aの下面に開口しているため、シリンダ113の段差部113aの上面とピストン112の段差部112aの下面との間(受圧部117)に導出される。
In this way, oil is guided from the
受圧部117に導出された油圧によって、シリンダ113の段差部113aには、タービンケーシングのフランジ部102の方向に向かう力(図4では、白抜きの矢印で示す下方向)が働き、ピストン112の段差部112aには、車室ボルト3の頂部側に向かう力(図4では、塗りつぶした矢印で示す上方向)が働く。
Due to the hydraulic pressure led out to the
ピストン112には、塗りつぶした矢印で示すように上方向の力が働くため、ネジ噛合い部105においてピストン112と噛み合っている車室ボルト103にも図4の白抜きの大きな矢印で示すように、上方向の引張力(軸力)が発生する。このように、上方向に引張力が発生することによって、車室ボルト103が上方向に伸びることとなる。
Since an upward force acts on the
車室ボルト103が上方向に伸びている状態で、ラムチェア110の側壁に設けられているナット締付用窓118にナット回転用バー(図示せず)を挿入して、車室ボルト103に螺合しているナット104を車室ボルト103の軸方向周りに回動させる。ナット104の回動は、タービンケーシングのフランジ部102の上面にナット104が着座するまで行われる。
With the
タービンケーシングのフランジ部102の上面にナット104が着座した後、ピストン112の給油口115から油圧を開放する。油圧が開放されることによって、受圧部117に働いていた力(白抜きの矢印で示す上方向および塗りつぶした矢印で示す下方向)が開放される。
After the
ピストン112に働く上方向の力が開放されることによって、ネジ噛合い部105を介してピストン112に噛み合っている車室ボルト103に発生していた引張力が開放される。引張力が開放されることによって、車室ボルト103が元の状態に戻ろうとするが、ナット104を締めこんだ分、車室ボルト103に伸びが残り、タービンケーシングが締め付けられることとなる。
When the upward force acting on the
特許文献1から特許文献3には、ピストンを複数段にしたボルトテンショナが開示されている。
特許文献4から特許文献6には、ボルトテンショナのラムチェアの側壁に設けられているナット締付用窓についての発明が開示されている。
Patent Document 4 to Patent Document 6 disclose an invention of a nut tightening window provided on a side wall of a ram chair of a bolt tensioner.
ここで、図4に示したボルトテンショナ100のピストン112の給油口115に油圧を供給した場合には、シリンダ113に下方向の力が働いてラムチェア110には圧縮応力が作用する。しかし、図4に示したボルトテンショナ100のラムチェア110は、図5に示すように、ナット締付用窓118がラムチェア110の軸方向の略中心よりも上方に1つ設けられている。そのため、ラムチェア110に圧縮応力が作用してナット締付用窓118が下方に撓みを生じた場合には、ナット締付用窓118を有している側にラムチェア110が傾いてしまう。
Here, when hydraulic pressure is supplied to the
そのため、ナット締付用窓118を有している側にラムチェア110が傾くことによって、ラムチェア110を介して車室ボルト103(図4参照)に加わる引張力を車室ボルト103の軸方向に対して対称に作用させることができなくなるという問題があった。
Therefore, when the
また、ナット締付用窓118に撓みが生じることで、略楕円形状のナット締付用窓118の頂部に応力が集中して亀裂が生じるという問題があった。
Further, the bending of the
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、油圧によって生じる変形を防止することが可能な締結装置用ラムチェアおよびこれを備えた締付装置を提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of such a situation, Comprising: It aims at providing the ram chair for fastening devices which can prevent the deformation | transformation which arises by oil_pressure | hydraulic, and a clamping device provided with the same.
上記課題を解決するために、本発明の締結装置用ラムチェアおよびこれを備えた締付装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る締結装置用ラムチェアによれば、ボルトの一端を掴み軸線方向に引張力を加えた状態で、該ボルトに螺合されたナットを回動させて締結する締結装置に用いられ、前記引張力の反力として前記軸線方向に圧縮力が加わる締結装置用ラムチェアであって、前記ナットの外周に設けられた略円筒形状の側壁に、前記ナットを前記ボルトの軸線回りに回動させる回動手段を挿入するための複数の穴部を備え、複数の該穴部は、互いに、前記軸線に対して対称に設けられることを特徴とする。
In order to solve the above problems, the ram chair for a fastening device of the present invention and the fastening device including the same employ the following means.
That is, the fastening device ram chair according to the present invention is used in a fastening device that grips one end of a bolt and applies a tensile force in the axial direction to rotate and fasten a nut screwed to the bolt. A ram chair for a fastening device in which a compressive force is applied in the axial direction as a reaction force of the tensile force, and the nut is rotated around the axis of the bolt on a substantially cylindrical side wall provided on the outer periphery of the nut A plurality of holes for inserting the rotating means to be inserted are provided, and the plurality of holes are provided symmetrically with respect to the axis.
ナットをボルトに締め付ける締結装置の締結装置用ラムチェアには、その側壁にナットをボルトの軸線回りに回転させる回動手段を挿入するための複数の穴部を設けて、各穴部が互いに軸線対称になるようにすることとした。これにより、締結時、締結装置用ラムチェアの軸線方向に圧縮力が働くことにより、締結装置用ラムチェアの側壁に設けられる穴部が変形する(撓む)場合であっても、対称位置にて穴部が同様に変形するので、締結装置用ラムチェアを介してボルトに加わる引張力は軸線に対して対称に加わることになる。したがって、ボルトの軸線に対して均一に引張力を作用させることができ、効率的に締付けることができる。 The ram chair for a fastening device for fastening a nut to a bolt is provided with a plurality of holes for inserting a rotating means for rotating the nut around the axis of the bolt on the side wall, and the holes are symmetrical with respect to each other. It was decided to become. As a result, even when the hole provided in the side wall of the ram chair for the fastening device is deformed (flexed) due to a compressive force acting in the axial direction of the ram chair for the fastening device during fastening, the hole is provided at the symmetrical position. Since the portion is similarly deformed, the tensile force applied to the bolt via the fastening device ram chair is applied symmetrically with respect to the axis. Accordingly, a tensile force can be applied uniformly to the axis of the bolt, and the bolt can be efficiently tightened.
さらに、本発明に係る締結装置用ラムチェアによれば、複数の該穴部は、前記側壁の両端からの距離が等しい面と交差するように設けられ、前記軸線方向の略中央部に複数の前記穴部が設けられることを特徴とする。
Furthermore, according to the ram chair for a fastening device according to the present invention, the plurality of hole portions are provided so as to intersect with surfaces having the same distance from both ends of the side wall, and the plurality of the central portions in the axial direction are provided with the plurality of the hole portions. A hole is provided.
複数の穴部を締結装置用ラムチェアの軸方向の略中央部に設け、締結装置用ラムチェアの両端から最も遠い位置に穴部を位置させて剛性を確保することとした。そのため、締結時に締結装置用ラムチェアに圧縮力が働いた場合であっても、穴部が変形する(撓む)ことを抑制することができる。 A plurality of holes are provided at a substantially central portion in the axial direction of the ram chair for fastening device, and the holes are positioned farthest from both ends of the ram chair for fastening device to ensure rigidity. Therefore, even when a compressive force is applied to the fastening device ram chair at the time of fastening, the hole portion can be prevented from being deformed (bent).
さらに、本発明に係る締結装置用ラムチェアによれば、各前記穴部は、前記ナットの円周方向に長軸を有する形状であり、その長軸端にはスリット部が設けられることを特徴とする。 Furthermore, according to the ram chair for a fastening device according to the present invention, each of the hole portions has a shape having a long axis in a circumferential direction of the nut, and a slit portion is provided at the end of the long shaft. To do.
ナットの円周方向に長軸を有する形状の穴部には、その長軸端にスリット部を設けることとした。そのため、穴部の長軸端の端部の応力が集中することを低減することができる。したがって、穴部に発生する亀裂を抑制することができる。 A hole having a major axis in the circumferential direction of the nut is provided with a slit at the end of the major axis. Therefore, it can reduce that the stress of the edge part of the long-axis end of a hole part concentrates. Therefore, the crack which generate | occur | produces in a hole part can be suppressed.
さらに、本発明に係る締付装置によれば、上記のいずれかに記載の締結装置用ラムチェアを備えたことを特徴とする。 Furthermore, according to the fastening device according to the present invention, the fastening device ram chair according to any one of the above is provided.
ボルトに均一に引張力を作用させることが可能な締結装置用ラムチェアを用いることとした。これにより、ボルトを均一に伸ばすことができる。したがって、効率的にボルトとナットを締め付けることができる。
また、穴部に発生する亀裂の発生を抑制可能な締結装置用ラムチェアを用いることとしたので、締付装置を用いてボルトとナットとを締結する締結作業の安全性を向上させることができる。
A ram chair for a fastening device capable of applying a tensile force uniformly to the bolt was used. Thereby, a volt | bolt can be extended uniformly. Therefore, the bolt and the nut can be tightened efficiently.
In addition, since the fastening device ram chair capable of suppressing the occurrence of cracks in the hole is used, the safety of the fastening operation of fastening the bolt and the nut using the fastening device can be improved.
ナットをボルトに締め付ける締結装置の締結装置用ラムチェアには、その側壁にナットをボルトの軸線回りに回転させる回動手段を挿入するための複数の穴部を設けて、各穴部が互いに軸線対称になるようにすることとした。これにより、締結時、締結装置用ラムチェアの軸線方向に圧縮力が働くことにより、締結装置用ラムチェアの側壁に設けられる穴部が変形する(撓む)場合であっても、対称位置にて穴部が同様に変形するので、締結装置用ラムチェアを介してボルトに加わる引張力は軸線に対して対称に加わることになる。したがって、ボルトの軸線に対して均一に引張力を作用させることができ、効率的に締付けることができる。 The ram chair for a fastening device for fastening a nut to a bolt is provided with a plurality of holes for inserting a rotating means for rotating the nut around the axis of the bolt on the side wall, and the holes are symmetrical with respect to each other. It was decided to become. As a result, even when the hole provided in the side wall of the ram chair for the fastening device is deformed (flexed) due to a compressive force acting in the axial direction of the ram chair for the fastening device during fastening, the hole is provided at the symmetrical position. Since the portion is similarly deformed, the tensile force applied to the bolt via the fastening device ram chair is applied symmetrically with respect to the axis. Accordingly, a tensile force can be applied uniformly to the axis of the bolt, and the bolt can be efficiently tightened.
図1には、本発明の一実施形態に係るラムチェアを備えているボルトテンショナの概略構成図が示されており、図2には、図1に示すラムチェアが示されており、図3には、図1に示すナットをボルトの軸線周りに回動させる様子が示されている。
ガスタービン(図示せず)や蒸気タービン(図示せず)のタービンケーシング(図示せず)は、上下に2分割されている。このように分割されているタービンケーシングのフランジ部2には、車室ボルト(ボルト)3が貫挿している。車室ボルト3の軸線回りには、ナット4が螺合している。上下に分割しているタービンケーシングは、車室ボルト3に螺合しているナット4をタービンケーシングのフランジ部2の上面に着座させるまで回動させることによって互いに締結することとなる。
FIG. 1 shows a schematic configuration diagram of a bolt tensioner including a ram chair according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 shows the ram chair shown in FIG. 1, and FIG. 1 shows a state in which the nut shown in FIG. 1 is rotated around the axis of the bolt.
A turbine casing (not shown) of a gas turbine (not shown) or a steam turbine (not shown) is vertically divided into two. A casing bolt (bolt) 3 is inserted through the
このような車室ボルト3は、図1に示すようなボルトテンショナ1を用いて締結している。
ボルトテンショナ(締付装置)1は、車室ボルト3の一端を掴み軸線方向に引張力を加えた状態で、車室ボルト3に螺合しているナット4を回動させて締結するものである。ボルトテンショナ1は、タービンケーシングのフランジ部2に設けられている穴部2aに貫挿している車室ボルト3の外周であってタービンケーシングのフランジ部2の上面に設けられるラムチェア(締結装置用ラムチェア)10と、ラムチェア10の上端部に搭載されるボルトテンショナ本体11とを備えている。
Such a
The bolt tensioner (clamping device) 1 is for fastening by rotating a nut 4 screwed into the
ラムチェア10は、略筒状形状であり、その内周には、車室ボルト3に貫挿しているナット4が収容されるようになっている。ラムチェア10の下端部は、タービンケーシングのフランジ部2の上面に当接している。ラムチェア10の上端部は、ナット4の上端部よりも軸線方向の長さが多少長いものとされている。
The
ラムチェア10は、その側壁にナット4を車室ボルト3の軸線回りに回動させるナット回転用バー(回動手段)28(図3参照)を挿入するための複数のナット締付用窓(穴部)18を備えている。ラムチェア10に設けられているナット締付用窓18は、図2(A)に示すように、ラムチェア10の軸線方向の略中心部に設けられており、例えば4箇所(複数)設けられている。4箇所に設けられているナット締付用窓18のうちの2個所(図2(A)のAグループで示す。)は、互いに近い位置に設けられており、他の2個所(図2(A)のBグループで示す。)は、車室ボルト3(図1参照)の軸線に対して対称に、Aグループから円周方向に180°の位置に設けられている。
The
各ナット締付用窓18は、図2(B)に示すように、ナット4(図1参照)の円周方向に長軸を有している略楕円形状(形状)とされている。ナット締付用窓18の略楕円形状の長軸端には、スリット部19が設けられている。このスリット19部は、ナット締付用窓18の略楕円形状の長軸端の頂点からナット4の円周方向に所定の長さが開口しており、その軸線方向の間隔は、例えば、略1mm程度とされている。
As shown in FIG. 2B, each
ボルトテンショナ本体11は、ピストン12、22とシリンダ13、23とが各々2段設けられているダブルピストン型である。ボルトテンショナ本体11は、ラムチェア10の上端に搭載されている。
The
ボルトテンショナ本体11を構成しているピストン22は、略円筒形状とされている。略円筒形状のピストン22の内周側には、車室ボルト3が収容されるようになっている。
The
また、ピストン22の外周壁には、その軸線方向の下方部近傍に半径方向外側に向かって突出している段差部22cが形成されている。段差部22cの外周壁には、Oリング30が設けられており、後述するシリンダ23の内壁との間の密閉性を維持している。ピストン22の下端部は、ナット4の上方に位置するように設けられている。
Further, on the outer peripheral wall of the
ピストン22の内周壁には、車室ボルト3の外周壁に設けられているネジ部(図示せず)に噛み合い可能なネジ部(図示せず)が設けられており、これらが噛み合うことによってネジ噛合部24を形成している。また、ピストン22の上方の外周壁には、後述するピストン12の内周壁に設けられているネジ部(図示せず)と噛み合い可能なネジ部(図示せず)が設けられており、これらが噛み合うことによってネジ噛合部25を形成している。
A screw portion (not shown) that can be engaged with a screw portion (not shown) provided on the outer peripheral wall of the
ピストン22の上方の外周には、略円筒形状のピストン12が設けられている。略円筒形状のピストン12の内周壁の上方には、前述したように、ピストン22の外周壁に設けられているネジ部と噛み合い可能なネジ部が設けられている。ネジ部が設けられているピストン12の下方の内周壁には、Oリング31が設けられており、ピストン22との間の密閉性を維持している。Oリング31が設けられている位置と略同位置のピストン12の外周壁にも、Oリング32が設けられている。このOリング32は、後述するシリンダ13との間の密閉性を維持している。
A substantially
ピストン12の下方の外周には、略円筒形状のシリンダ13が設けられている。略円筒形状のシリンダ13の内周壁には、シリンダ13とピストン22との間に挟まれている略円筒形状のシリンダ14が設けられている。シリンダ13とシリンダ14とは、シリンダ13の内周壁に設けられているネジ部(図示せず)とシリンダ14の外周壁に設けられているネジ部(図示せず)とが噛み合うことによって形成されているネジ噛合部26によって結合されている。
A substantially
シリンダ14の内周壁には、Oリング33が設けられており、前述したピストン22との間の密閉性を維持している。また、シリンダ14の外周壁には、Oリング35が設けられており、前述したシリンダ13との間の密閉性を維持している。シリンダ14の上面には、ピストン12の下端が接するように搭載されている。
An O-
シリンダ13とラムチェア10との間には、シリンダ23が設けられている。シリンダ23は、略円筒形状をなしており、その下端には、半径方向内側に向かって突出している段差部23aが設けられている。この段差部23aは、前述したピストン22の段差部22cと係合可能となっている。また、段差部23aの内周壁には、Oリング34が設けられており、ピストン22との間の密閉性を維持している。
A cylinder 23 is provided between the
次に、このようなボルトテンショナ1の使用方法について説明する。
タービンケーシングのフランジ部2の穴部2aに車室ボルト3を貫挿する。この車室ボルト3の軸線周りに螺合しているナット4を回動させて、フランジ部2の上面に着座させる。フランジ部2の上面に着座しているナット4の外周にラムチェア10を設ける。ラムチェア10の上端部であって、ボルト3の外周にボルトテンショナ本体11を設ける。
Next, the usage method of such a
The
すなわち、車室ボルト3の上方端からピストン22を挿入する。この際、ピストン22は、段差部22cが下方になるように挿入される。挿入したピストン22の内周壁に設けられているネジ部と、車室ボルト3の外周壁に設けられているネジ部とを噛み合わせる。また、ラムチェア10の上端と、ピストン22の外周壁に設けられている段差部22cの下面との間に、シリンダ23の段差部23aが挟み込まれるようにシリンダ23を設ける。
That is, the
このように設けられたリンダ23の上端にシリンダ13とシリンダ14が結合されたものを搭載する。この際、シリンダ14の内周壁がピストン22の外周壁に当接するように設けて、シリンダ14の外周壁に設けられているネジ部と、シリンダ13の内周壁に設けられているネジ部とを噛み合せる。その後、シリンダ13の上方の内周と、ピストン22の外周との間に、ピストン12の下端を挿入する。この際、ピストン12の内周壁に設けられているネジ部と、ピストン22の外周壁に設けられているネジ部とを噛み合せて、ピストン12の下端をシリンダ14の上面に当接させる。
A
このようにして設けられたボルトテンショナ1を用いた締付方法について説明する。
ボルトテンショナ本体11を構成しているシリンダ13及び23の外周に開口している給油口13a及び23aに外部から油圧を供給する。給油口13a及び23aに供給された油は、シリンダ13及び23の外周壁から半径方向内側に向かって延在している給油路13b及び23bに導かれて、ピストン12の下端とシリンダ14の上面との間(1段目受圧部17)及びピストン22の外周壁に設けられている段差部22cの下面とシリンダ23の段差部23aの上面との間(2段目受圧部27)に導出される。
A tightening method using the
Oil pressure is supplied from the outside to the
ここで、Oリング31、32、33、35によって、ピストン12の内周壁とピストン22の外周壁との間、ピストン12の外周壁とシリンダ13の内周壁との間、ピストン22の外周壁とシリンダ14の内周壁との間、シリンダ13の内周壁とシリンダ14の外周壁との間が各々密閉されている。そのため、1段目受圧部17に導出された油の油圧によって、シリンダ14には、タービンケーシングのフランジ部2の方向に向かう力(図1では、白抜きの矢印で示す下方向)が働き、ピストン12の下端には、タービンケーシングのフランジ部2と反対方向に向かう力(図1では、塗りつぶした矢印で示す上方向)が働く。
Here, the O-
ピストン12に作用している上方向の力は、ネジ噛合部25を介してピストン22に伝達される。さらに、ピストン22に作用している上方向の力は、ネジ噛合部24を介して車室ボルト3に伝達される。これにより、車室ボルト3には、図1の白抜きの大きな矢印で示すように、上方向の引張力(軸力)が発生して、車室ボルト3が上方向に伸びることとなる。
The upward force acting on the
また、Oリング30、34によって、ピストン22の段差部22cの外周壁とシリンダ23の内周壁との間、ピストン22の下方部の外周壁とシリンダ23の段差部23aの内周壁との間が各々密閉されている。そのため、2段目受圧部27に導出された油の油圧によって、シリンダ23の段差部23aには、タービンケーシングのフランジ部2の方向に向かう力(図1では、白抜きの矢印で示す下方向)が働き、ピストン22の段差部22cには、タービンケーシングのフランジ部2と反対方向に向かう力(図1では、塗りつぶした矢印で示す上方向)が働く。
Further, the O-
ピストン22に作用している上方向の力は、ネジ噛合部24を介して車室ボルト3に伝達される。これにより、車室ボルト3には、前述した、1段目受圧部17に作用する油圧による軸力に加えて、さらに上方向に軸力が発生する。
このよう1段目受圧部17および2段目受圧部27に作用している油圧により、車室ボルト3が上方向に伸びることによって、ナット4がタービンケーシングのフランジ部2の上面から浮き上がる。
The upward force acting on the
Due to the hydraulic pressure acting on the first-stage
タービンケーシングのフランジ部2の上面から浮き上がっているナット4を着座させるために、図3に示すように、ラムチェア10の側壁に設けられているナット締付用窓18にナット回転用バー28を挿入して、ナット回転用バー28の先端部をナット4の側面に設けられているナット回転用穴4aに挿通させる。
In order to seat the nut 4 floating from the upper surface of the
ナット回転用穴4aに挿通しているナット回転用バー28をナット締付用窓18の長軸方向(ナット4の円周方向)に移動させる。これによって、ナット4が車室ボルト3(図1参照)の軸線周りを回動する。ナット回転用バー28がナット締付用窓18の長軸端に達したら、ナット回転用バー28をナット回転用穴4aおよびナット締付用窓18から引き抜く。次に、ナット回転用バー28が挿入されていたナット締付用窓18とは軸線に対して対称に設けられている他のナット締付用窓18にナット回転用バー28を挿入して、同様にナット4を車室ボルト3の軸線周りを回動する。これらを繰り返して、ナット4がタービンケーシングのフランジ部2の上面に着座するまでナット回転用バー28を用いてナット4を車室ボルト3の軸線周りに回動させる。
The
ナット4がタービンケーシングのフランジ部2の上面に着座したら、ボルトテンショナ本体11に供給されている油圧を開放する。油圧が開放されることによって、1段目受圧部17および2段目受圧部27に働いていた力(白抜きの矢印で示す上方向および塗りつぶした矢印で示す下方向)が開放される。
When the nut 4 is seated on the upper surface of the
そのため、ネジ噛合部25およびネジ噛合部24を介して噛み合っている車室ボルト3に発生していた軸力が開放される。軸力が開放されることによって、車室ボルト3が元に戻ろうとするが、ナット4を締めこんだ分、車室ボルト3に伸びが残り、締め付けが完了する。
Therefore, the axial force generated in the
以上の通り、本実施形態に係るラムチェア10およびこれを備えているボルトテンショナ1によれば、以下の作用効果を奏する。
車室ナット(ナット)4をボルト3に締め付けるボルトテンショナ(締結装置)1のラムチェア(締結装置用ラムチェア)10には、その側壁にナット4を車室ボルト3の軸線回りに回転させるナット回転用バー(回動手段)28を挿入するための複数(例えば、4箇所)のナット締付用窓(穴部)18を設けて、各ナット締付用窓18が互いに軸線対称になるようにすることとした。これにより、締結時、ラムチェア10の軸線方向に圧縮力が働くことにより、ラムチェア10の側壁に設けられているナット締付用窓18が変形する(撓む)場合であっても、対称位置にてナット締付用窓18が同様に変形するので、ラムチェア10を介して車室ボルト3に加わる引張力は軸線に対して対称に加わることになる。したがって、車室ボルト3の軸線に対して均一に引張力を作用させることができ、効率的に締付けることができる。
As described above, the
The ram chair (fastening device ram chair) 10 of the bolt tensioner (fastening device) 1 for fastening the passenger compartment nut (nut) 4 to the
4箇所のナット締付用窓18をラムチェア10の軸方向の略中央部に設け、ラムチェア10の両端から最も遠い位置にナット締付用窓18を位置させて剛性を確保することとした。そのため、締結時にラムチェア10に圧縮力が働いた場合であっても、ナット締付用窓18が変形する(撓む)ことを抑制することができる。
Four
ナット4の円周方向に長軸を有している略楕円形状(形状)のナット締付用窓18には、その長軸端にスリット部19を設けることとした。そのため、ナット締付用窓18の長軸端の頂部(端部)の応力が集中することを低減することができる。したがって、ナット締付用窓18に発生する亀裂を抑制することができる。
The substantially oval (shaped)
車室ボルト3に均一に引張力を作用させることが可能なラムチェア10を用いることとした。これにより、車室ボルト3を均一に伸ばすことができる。したがって、効率的に車室ボルト3とナット4を締め付けることができる。
また、ナット締付用窓18に発生する亀裂の発生を抑制可能なラムチェア10を用いることとしたので、ボルトテンショナ1を用いて車室ボルト3とナット4とを締結する締結作業の安全性を向上させることができる。
The
Further, since the
1 締付装置(ボルトテンショナ)
3 ボルト(車室ボルト)
4 ナット
10 締結装置用ラムチェア(ラムチェア)
18 穴部(ナット締付用窓)
19 スリット部
28 回動手段(ナット回転用バー)
1 Tightening device (bolt tensioner)
3 bolts (vehicle compartment bolts)
4
18 hole (nut tightening window)
19
Claims (3)
前記ナットの外周に設けられた略円筒形状の側壁に、前記ナットを前記ボルトの軸線回りに回動させる回動手段を挿入するための複数の穴部を備え、
複数の該穴部は、前記側壁の両端からの距離が等しい面と交差するように設けられ、互いに、前記軸線に対して対称に設けられることを特徴とする締結装置用ラムチェア。 Used in a fastening device that grips one end of a bolt and applies a tensile force in the axial direction to rotate and fasten a nut screwed to the bolt, and compresses the axial force as a reaction force of the tensile force. A ram chair for fastening devices to which
A plurality of hole portions for inserting rotation means for rotating the nut around the axis of the bolt are provided on a substantially cylindrical side wall provided on the outer periphery of the nut,
The plurality of hole portions are provided so as to intersect with surfaces having the same distance from both ends of the side wall, and are provided symmetrically with respect to the axis.
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