JP5653463B2 - 歯の咬合再構成方法 - Google Patents

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本発明は、歯科・口腔医療分野における歯の咬合再構成方法に関するものである。
一般に、顎関節症であると肩凝りが起こり、歯の咬み合いがよくないことが原因となっていることが多い。従来、顎関節症等の歯科患者の治療としては、歯科の治療現場において上下の歯の咬合状態を診察し、上下の歯の咬み合い不良歯牙部や間隙などを正常な状態にするために被せなどの補綴治療処置を施しているものであった。
近年、歯科の補綴治療において、接着性レジンの進歩により、全部被覆冠による修復から歯冠の一部あるいは半分位だけ削って、その部分にセラミックやレジン、必要により金属のベニヤ(Veneer)を製作し、その支台歯に接着する、いわゆるラミネートべニア(Laminate Veneer)法が有効に実施されている。
ラミネートべニア法は、何と言っても、歯質削除量が全部被覆冠に比べて少ないことにある。特に、有髄歯においては、支台歯を形成したことによる知覚過敏症や歯髄炎が軽減される。
しかし、ラミネートべニア法は、その形成時に浸潤麻酔または伝達麻酔を要し、尚かつ、仮歯のラミネートベニア(Temporary Laminate Veneer)の装着が必要である。しかし、仮歯のラミネートベニアは暫間的な使用であるため、歯の表面に仮歯のラミネートベニアを装着したセメントが残留すると、最終補綴物が残留セメントの厚み分だけ浮いたまま装着されることとなるので、仮歯を本着用のセメントで本着用の使用法を使用することができない。
このように仮歯のラミネートベニアでは、通常の全部被覆冠のように歯を360度にわたって覆わないため、仮着期間中に脱離の危険性が大きい。もし、仮着期間中に脱離した場合、冷たい物が滲みたり、甚だしくは歯の神経に炎症が起こり、神経を取るということまで起こることがある。これでは、ラミネートベニア本来の「歯を削る量が少なく神経に対する刺激が少ない」という魅力が大きく減ぜられる。
また、ラミネートベニアを含めた歯科の有髄歯補綴は、その形成時に浸潤麻酔または伝達麻酔を必要とするばかりか、その装着時にも同様の麻酔を必要とする。そのため、麻酔処置をすることなく、患者に苦痛を与えることなく、仮歯の装着処置を行うこともなく、できるだけ短時間に治療することが課題であった。
本発明は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、上下の歯の歯型模型によって咬合不良歯牙部の補綴用ガイドプレートを作製し、当該歯型模型の咬合不良歯牙部に上記補綴用ガイドプレートを被せて所要の切削を施して咬合不良歯牙部の所要の補綴物を作製することを特徴とする歯の咬合再構成方法を提供するものである。
また、本発明は、歯型模型を所要の咬合器に装着して上下の歯型模型を咬合することを特徴とする歯の咬合再構成方法を提供するものである。
さらに、本発明は、歯型模型の咬合不良歯牙部に補綴用ガイドプレート作製堤を作製して所要のガイドプレート材料を注入して補綴用ガイドプレートを作製することを特徴とする歯の咬合再構成方法を提供するものである。
さらにまた、本発明は、補綴用ガイドプレートの補綴用面の開口部のまわりを平面状に開口し、作製した咬合不良歯牙部の所要の補綴物の接着面を平面状に切削することを特徴とする歯の咬合再構成方法を提供するものである。
本発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載のように、上下の歯の歯型模型によって咬合不良歯牙部の補綴用ガイドプレートを作製し、当該歯型模型の咬合不良歯牙部に上記補綴用ガイドプレートを被せて所要の切削を施して咬合不良歯牙部の所要の補綴物を作製することによって、治療現場でなく、歯型模型によって不良歯牙部の切削量を決定して、予め歯型模型に不良歯牙部の補綴を施せ、歯型模型を介して装着時用の補綴用ガイドプレートを技工上で作製できる。そのため、印象日には、歯を削らずに、現況の印象のみを行い、したがって麻酔は要らなく、歯を削らないので、仮歯のラミネートベニアの製作は必要なく、その脱離もなく治療できる。
このように歯型模型を利用することによって、歯型模型で作製した補綴用ガイドプレートにより歯質を削る量を最小限にできて、歯を全く切削しない、または少ししか切削しなく、麻酔を殆んど要らなく、仮歯のラミネートベニア装着、脱離の必要が無い。
そのため、従来のように患者の不良歯牙部の歯茎部に麻酔注射をして不良歯牙の必要個所を切削する必要なく、患者に苦痛を与えることなく、仮歯の装着、脱離処置も行うこともなく、比較的短時間に、かつ特に熟練を要することなく、最小限の介入で治療することができる。
また、請求項2に記載のように、歯型模型を所要の咬合器に装着して上下の歯型模型を咬合することによって、所要の上下の歯の咬合状態を精度よく再現でき、上記のように行なえる。
さらに、請求項3に記載のように、歯型模型の咬合不良歯牙部に補綴用ガイドプレート作製堤を作製して所要のガイドプレート材料を注入して補綴用ガイドプレートを作製することによって、歯型模型によって患者の歯の咬み合わせ不良歯牙部の補綴物を作製できて、上記のように行なえる。
さらにまた、請求項4に記載のように、綴用ガイドプレートの補綴用面の開口部のまわりを平面状に開口し、作製した咬合不良歯牙部の所要の補綴物の接着面を平面状に切削することによって、補綴用ガイドプレートを介して不良歯部に平面状の補綴面を容易に精度よく作製でき、補綴物の接着面も平面状態なので、補綴物の接着が簡単にできる
初診時の診断用模型の比較用図(a)、(b)、 本発明の一実施例の上下の歯型を型取りして咬合器に装着した状態図、 同上の歯型模型による咬合不良歯牙部の説明用図(a)、(b)、 同上の咬合不良歯牙部の補綴用ガイドプレート作製堤の説明用図、 同上の咬合不良歯牙部の第1面の補綴用ガイドプレート作製の説明用図(a)、(b)、 同上の咬合不良歯牙部の第1面の補綴用ガイドプレートによる補綴説明用図、 同上の咬合不良歯牙部の第2面の補綴用ガイドプレート作製の説明用図(a)、(b)、 同上の咬合不良歯牙部の第1面、第2面の補綴用ガイドプレート説明用図(a)、(b)、 同上の補綴物作製の説明用図(a)、(b)、 同上の作製した補綴物の斜視図(a)と研磨仕上げした斜視図(b)、 同上の作製した補綴物を歯型模型に被せた状態の説明用図、 同上の第1面の補綴用ガイドプレートを被治療部に被せた治療説明用図(a)、(b)、(c)、 同上の第2面の補綴用ガイドプレートを被治療部に被せた治療説明用図(a)と補綴用ガイドプレートを外した治療説明用図(b)、 同上の被治療部に接着した補綴物の隅角取りの説明用図、 同上の被治療部の治療完成説明図、 同上の他の実施例の咬合不良歯牙部の補綴用ガイドプレートによる補綴説明用図(a)、補綴用ガイドプレートを被治療部に被せた治療説明用図(b)、補綴用ガイドプレートによる補綴治療説明用図(c)。
本発明の歯の咬合再構成方法は、下の歯の歯型模型によって咬合不良歯牙部の補綴用ガイドプレートを作製し、当該歯型模型の咬合不良歯牙部に上記補綴用ガイドプレートを被せて所要の切削を施して咬合不良歯牙部の所要の補綴物を作製することを特徴としている。
顎関節症であると肩凝りが起こり、歯の咬み合いがよくないことが原因となっていることが多い。また、広範囲にわたる浅在性▼う▲蝕による問題で、治療が必要となる。そこで、治療にあたっては、患者の主訴を考慮して、ラミネートベニアによる修復が適当と診断して治療が決定した際、図1(a)、(b)のように初診時の患者の口腔内の状況把握用模型と保存用のワックスアップした診断用模型を作製し、これらを比較して、本発明の適用か、従来の印象時に歯を削るラミネートベニアあるいは被覆冠かを決定する。
そして、本発明手段が適切と決定したとき、シリコン印象材等にて該当顎の印象(型取り)を行い、シリコンバイト等にて正確に上下の歯1の咬み合わせ状況の記録を取る。そして、図2のように歯1の歯型取りして作製した上下の歯型模型2、3を咬合器4に装着し、咬合器4で咬合診断して歯型模型2、3にて削る必要のある不良歯牙5の要切削部に図3(a)、(b)のようにその部位を鉛筆や色鉛筆等のマーク手段で印を付けて分かり易くしておくのが好ましい。
歯型模型2、3を作製するには、幾何学的配置形態で光学的や工学的手段でスキャンするなど適宜な手段で作製することもできる。
そこで、図4のように該当の不良歯牙5部を含めた前後の歯型模型2、3の不良歯牙5部の全表面とその周囲の歯牙部をワックス等で薄く包囲するとともに、アンダーカット部をワックス等にてブロックアウトし、図のようにその周囲を1〜2cm程の所定幅でパラフィンワックス等にて囲んで補綴用ガイドプレート作製堤6を作る。
そして、図5(a)のようにその補綴用ガイドプレート作製堤6内に重合レジン等の所要のガイドプレート材料7を流し込んで補綴用ガイドプレート8の原型を作る。形成予定の不良歯牙5部の即時重合レジン等のガイドプレート材料7は、その厚みを薄くし、ガイドプレート材料7部と不良歯牙5部を一緒に削る際に部位を分かり易くすることが好ましい。
重合レジン等のガイドプレート材料7が硬化したら、図5(b)のようにパラフィンワックス等の補綴用ガイドプレート作製堤6を除去し、図のようにレジン等の補綴用ガイドプレート8を歯型模型2から取り外し、図6のように補綴用ガイドプレート8を歯型模型2の不良歯牙5部に戻し、形成該当部位の補綴用ガイドプレート8を介して不良歯牙5の要切削部を所要厚のラミネートベニアを補綴可能に一緒に削る。
その際、不良歯牙5の要切削部は、直線的かつ平面的に削るのが好ましく、その削りに使用するバーの形態はシリンダー型が良く、診療室で使用するバーと同型のものが望ましい。こうして所要の第1面用の補綴用ガイドプレート8を作製することができる。
そのため、補綴用ガイドプレート8の補綴用面を平面状に開口すると、不良歯牙5部の補綴面を平面状に切削でき、補綴物9を平面状態の接着面として、簡単にその接着ができて好ましい。
第2面目等の形成が必要な場合には、図7(a)、(b)のように上記と同様にして歯型模型2、3の所要の不良歯牙5部にて形成し、第2面等の補綴用ガイドプレート8を作製することができる。このようにして図8(a)、(b)のように所要の第1面、第2面等の補綴用ガイドプレート8を作製することができる。
このような補綴用ガイドプレート8としては、図8(a)、(b)のように上下顎の咬合面や頬側面の所要の第1面、第2面等のように断面がコ字状やL字状として不良歯牙5部に嵌装状態に引っ掛けるような形態とすることが、不良歯牙5部に被せて補綴治療をし易くできて好ましい。また、補綴用ガイドプレート8は、図8(a)、(b)のようにやや長めに形成して作業し易くすることが好ましく、さらに補綴用ガイドプレート8を上記の第1面と第2面等を一体的に形成した補綴用ガイド材とするようにもできる。
このように形成された歯型模型2、3を咬合器4に装着し、該当部位とその咬み合う歯とのクリアランス(隙間)が適正であることを確認し、適正である場合、本発明によるラミネートベニアを製作する。そのセラミック製等のラミネートベニアの製作には種々の方法はあり、たとえば図9(a)、(b)のように作業用歯型模型にワックスアップ(補綴用型を作り)し、それを所要のセラミック等の圧迫鋳造器を使用して作製することができる。
作業用歯型模型にワックスアップして注入したセラミック等の補綴物成形材料は、埋没圧迫鋳造して図10(a)のようにラミネートベニアを圧迫鋳造し、図10(b)のように所要の研磨をして技工物の補綴物9を作製でき、図11のように歯型模型2に装着することができる。
不良歯牙5部には、上記したように補綴用ガイドプレート8の平面状に開口部によって、その被覆部を平面状の補綴面としているので、不良歯牙5部の平面状の補綴面に補綴物9の平面状の接着面を接着でき、補綴物9の接着が簡単にできる
このような補綴用テンプレート8の作製にあっても、上記したように歯型模型2、3を幾何学的配置形態で光学的や工学的手段でスキャンして作製したデータの保存にもとづいて作製することも可能であり、補綴物9についても作製したデータの保存にもとづいて作製することも可能である。
そして、診療室の患者の口腔内へ装着するには、図12(a)のように上記第1面の補綴用ガイドプレート8を該当部の不良歯牙5部に嵌装して試適して適合安定を確認し、図12(b)のように不良歯牙5と補綴用ガイドプレート8との要切削部の境目部分に歯科用マーカーの着色等で識別して明瞭化し、図12(c)のように着色した識別部10より飛び出している不良歯牙5の要切削部を直線的かつ平面的に着色等の識別部10が削り落とされるまで切削する。そのため、本発明では、歯牙形成を歯型模型2、3により断続的に行うことにより、浸潤麻酔は殆ど不要にできる。
なお、図13(a)、(b)のように第2面等の補綴にあっても、上記したようにして同様に行うことができる。
そして、図14のように形成の最後に、第1面、第2面等の補綴物9の隅角を研磨して装着する補綴物9の応力局所集中を防いで、後にセメント接着する際の適合を向上させるものである。
このようにして、上記のようにして作製したラミネートベニアの補綴物9を図15のように通法にしたがって不良歯牙5部に接着して治療できる。したがって、従来のラミネートベニア法に比べて、現代社会で望まれている最少介入(Minimum Intervation)で治療できる。
なお、不良歯牙5部の補綴用ガイドプレート8を図16(a)、(b)、(c)のように歯1の咬合面と頬側面とを一体的に作製することもでき、また咬合面の咬合状態を調整可能に補綴用ガイドプレート8を作製するなど、患者の歯の状況に応じて適宜の実施態様のものとすることができる。
上記では、顎関節症や浅在性▼う▲蝕の患者の治療の不良歯牙部について説明したが、前歯等の変色歯の美容整形用にも適用可能であり、さらに上記した本発明の趣旨にもとづいて他の実施態様を採択することができる。
図2以下は、本発明の実施例である。顎関節症等による上下顎の咬合面の咬み合いの矯正にあって、本発明の適用が有効と判断できると、シリコン印象材にて該当顎の印象(型取り)を行い、上下の歯1の位置関係をシリコンバイトにて正確に上下の歯1の咬み合わせ状況の記録を取っておく。そして、歯1の上下の歯型模型2、3を作製し、図2のように歯1の上下の歯型模型2、3を咬合器4に装着する。
そして、咬合器4上の歯型模型2、3にて削る必要のある不良歯牙5について、図3(a)、(b)のようにその要切削部位を色鉛筆のマーク手段で印を付け、図4のように該当の不良歯牙5部を含めた前後の歯型模型2の不良歯牙5部の全表面とその周囲の歯牙部をワックスで薄く包囲し、アンダーカット部をワックスにてブロックアウトする。そして、図のようにその周囲を2cm程の所定幅をパラフィンワックスにて囲んで補綴用ガイドプレート作製堤6を作る。
そこで、図5(a)のようにその補綴用ガイドプレート作製堤6内に所要の重合レジンのガイドプレート材料7を流し込み、形成予定の不良歯牙5部の即時重合レジンのガイドプレート材料7の厚みを薄くした補綴用ガイドプレート8の原型を作る。
そして、重合レジンのガイドプレート材料7が硬化したら、図5(b)のようにパラフィンワックスの補綴用ガイドプレート作製堤6を除去し、図のようにレジンの補綴用ガイドプレート8を歯型模型2から取り外し、図6のように補綴用ガイドプレート8を歯型模型2の不良歯牙5部に戻し、形成該当部位の補綴用ガイドプレート8を介して不良歯牙5の要切削部を一緒に直線的かつ平面的に診療室で使用するバーと同型のもので削っていく。こうして所要の第1面用の補綴用ガイドプレート8を作製することができる。
不良歯牙5の部の頬側面の第2面目の形成の場合にも、図7(a)、(b)のように上記と同様にして歯型模型2の所要の不良歯牙5部にて形成し、第2面目の補綴用用ガイドプレート8を作製し、形成該当部位の補綴用ガイドプレート8を介して不良歯牙5の要切削部を同様にして削っていく。こうして図8(a)、(b)のように所要の第1面用、第2面用の補綴用ガイドプレート8を作製することができる。
上記のように形成された歯型模型2、3を咬合器4に装着し、該当部位とその咬み合う歯とのクリアランス(隙間)が適正であることを確認し、適正である場合、図9(a)、(b)のようにラミネートベニアを作業用歯型模型2にワックスアップし、所要のセラミック圧迫鋳造器(たとえばIvoclar Vivadent社製Ivoclar Vivadent Programat)を使用し、所要のセラミックの補綴物成形材料を注入して図10(a)のように作製していき、所要の研磨をして図10(b)のように技工物の補綴物9を完成できる。
診療室の患者の口腔内へ装着するには、図12(a)のように上記第1面の補綴用ガイドプレート8を該当部の不良歯牙5部に嵌装状態に引っ掛けて試適して適合安定を確認し、図12(b)のように不良歯牙5部と補綴用ガイドプレート8との補綴用開口の境目部分に歯科用マーカーで着色して識別部10を付する。そして、図12(c)のように補綴用開口の着色部より飛び出している不良歯牙5の要切削部を直線的かつ平面的に着色した識別部10が削り落とされるまで切削していく。補綴用ガイドプレート8の切削用の開口部のまわりに識別しておくと、治療時の切削時に識別部10以上に切削すると、識別部10がなくなるので、切削限を認識できて、歯型模型2での作製と同様に処置でき、設定どおりの切削量の補綴処置ができて好ましい。
また、上記補綴部の接着面を平面状とすることによって、補綴物9の接着面も平面状として、補綴の接着面が平面同士となって、簡単に、かつ強固に確実に接着することができて好ましい。
図13(a)のように該当部の不良歯牙5部の頬側面の第2面の補綴処置にあっても、上記したようにして同様に行っていく。そして、図14のように形成の最後に、第1面、第2面の補綴物9の隅角を研磨して装着する補綴物9の応力局所集中を防いでいき、図15のようにラミネートベニアを通法にしたがって不良歯牙5部に接着できるものである。
したがって、治療現場でなく、歯1の型取りした歯型模型2、3によって患者の歯の咬み合わせ不良歯牙部を、歯型模型2、3を介して補綴用ガイドプレート8を作製できる。そのため、印象日には、歯を削らずに、現況の印象のみを行い、したがって麻酔は要らなく、歯を削らないので、仮歯のラミネートベニアの製作は必要なく、その脱離もない。そして、治療日に、予め歯型模型2、3で作製した補綴用ガイドプレート8を不良歯牙5部に被せて、より歯質を削る量を最小限にできて、患者に苦痛を与えることなく、比較的短時間に、かつ特に熟練を要することなく、現代社会で望まれている最少介入で補綴治療ができるものである。
図16(a)、(b)、(c)は、本発明の他の実施例で、不良歯牙5部の補綴用ガイドプレート8を歯1の咬合面と頬側面とを一体的に作製したものである。このようにして、不良歯牙5部の咬合面と頬側面とを一体的に作製し、1ないし複数個所の不良歯牙5部を上記のように行なうこともできる。また、図16(a)のように咬合面の咬合状態を調整可能に補綴用ガイドプレート8を作製し、上記のように行なうこともできる。
上記では、顎関節症の患者の治療例について説明したが、浅在性▼う▲蝕の修復や変色歯の治療、その他の不良歯牙等の治療や美容用にも適用可能であり、また補綴部は平面状が好ましいが、平面状以外でも適用可能であり、上記した本発明の趣旨にもとづいて所要の補綴物成形材料を使用したり、歯型模型の作製に三次元モデル作製用のコンピューター等を利用して行うなど、他の実施態様を採択することができる。
本発明は、顎関節症等の歯の咬合治療、広範囲の浅在性▼う▲蝕の修復や変色歯の治療歯の美容整形治療等に広く利用することができる。
1…歯 2…歯型模型 3…歯型模型 4…咬合器 5…不良歯牙 6…補綴用ガイドプレート作製堤 8…補綴用ガイドプレート 9、10…補綴物

Claims (4)

  1. 下の歯の歯型模型によって咬合不良歯牙部の補綴用ガイドプレートを作製し、当該歯型模型の咬合不良歯牙部に上記補綴用ガイドプレートを被せて所要の切削を施して咬合不良歯牙部の所要の補綴物を作製することを特徴とする歯の咬合再構成方法。
  2. 歯型模型を所要の咬合器に装着して上下の歯型模型を咬合する請求項1に記載の歯の咬合再構成方法。
  3. 歯型模型の咬合不良歯牙部に補綴用ガイドプレート作製堤を作製して所要のガイドプレート材料を注入して補綴用ガイドプレートを作製する請求項1または2に記載の歯の咬合再構成方法。
  4. 綴用ガイドプレートの補綴用面の開口部のまわりを平面状に開口し、作製した咬合不良歯牙部の所要の補綴物の接着面を平面状に切削する請求項1ないし3にいずれかに記載の歯の咬合再構成方法。
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